【文献】
InterDigital Communications, LLC,Procedures for collisions between periodic and aperiodic CQI/PMI/RI reports and Draft CR to 36.213,R1-083513,フランス,3GPP,2008年 9月24日,paragraph 2
【文献】
LG Electronics,UL control channel design to support carrier aggregation,R1-091204,フランス,3GPP,2009年 3月17日,paragraph 2.2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC−FDMA(single carrier−frequency division multiple access)などのような多様な多重接続方式(multiple access scheme)に使用されることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)により具現化されることができる。TDMAは、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM(登録商標) Evolution)のような無線技術により具現化されることができる。OFDMAは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、E−UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術により具現化されることができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3
rd Generation Partnership Project)LTE(Long Term Evolution)は、E−UTRAを使用するE−UMTS(Evolved UMTS)の一部であって、ダウンリンクにおいてOFDMAを採用しアップリンクにおいてSC−FDMAを採用する。LTE−A(Advanced)は、LTEの進化である。
【0025】
図1は、多重ノードシステムの例を示す。
【0026】
図1に示すように、多重ノードシステムは、基地局及び複数のノードを備える。
【0027】
図1において、ノードは、マクロ基地局、ピコセル基地局(PeNB)、ホーム基地局(HeNB)、RRH(remote radio head)、中継器、分散されたアンテナなどを意味できる。このようなノードは、ポイント(point)とも称す。
【0028】
多重ノードシステムにおいて、すべてのノードが一つの基地局コントローラにより送受信が管理されて個別ノードが一つのセルの一部のように動作すれば、このシステムは、一つのセルを形成する分散アンテナシステム(distributed antenna system、DAS)システムと見なすことができる。分散アンテナシステムにおいて個別ノードは、別途のノードIDが付与されても良く、別途のノードIDなしでセル内の一部アンテナ集団のように動作しても良い。換言すれば、分散アンテナシステム(distributed antenna system、DAS)は、アンテナ(すなわちノード)がセル(cell)内の多様な位置に分散して配置され、このようなアンテナを基地局が管理するシステムを意味する。分散アンテナシステムは、従来の集中アンテナシステム(Centralized antenna system,CAS)において基地局のアンテナがセルの中央に集中して配置される点と差がある。
【0029】
多重ノードシステムにおいて個別ノードが個別的なセルIDを有し、スケジューリング及びハンドオーバを行う場合、多重セル(例えば、マクロセル/フェムトセル/ピコセル)システムと見なすことができる。このような多重セルがカバレッジによって重なる形態で構成される場合、これを多重階層ネットワーク(multi−tier network)と称す。
【0030】
図2は、3GPP LTEにおけるFDD(Frequency Division Duplex)無線フレームの構造を示す。このような無線フレーム構造をフレーム構造タイプ1と称す。
【0031】
図2に示すように、FDD無線フレーム(radio frame)は、10個のサブフレーム(subframe)から構成され、一つのサブフレームは、2個の連続するスロット(slot)で定義される。一つのサブフレームが転送されるのにかかる時間をTTI(transmission time interval)という。無線フレームの時間長T
f=307200*T
s=10msであり、20個のスロットから構成される。スロットの時間長T
slot=15360*T
s=0.5msであり、0から19でナンバリングされる。各ノードまたは基地局が端末に信号を転送するダウンリンクと端末が各ノードまたは基地局に信号を転送するアップリンクは、周波数領域で区分される。
【0032】
図3は、3GPP LTEにおけるTDD(Time Division Duplex)無線フレーム(radio frame)構造を示す。このような無線フレーム構造をフレーム構造タイプ2と称す。
【0033】
図3に示すように、TDD無線フレームは、10msの長さを有し5msの長さを有する二つのハーフフレーム(half−frame)から構成される。また、一つのハーフフレームは、1msの長さを有する5個のサブフレームから構成される。一つのサブフレームは、アップリンクサブフレーム(UL subframe)、ダウンリンクサブフレーム(DL subframe)、特殊サブフレーム(speciaL subframe)のうちの何れか一つに指定される。一つの無線フレームは、少なくとも一つのアップリンクサブフレームと少なくとも一つのダウンリンクサブフレームとを含む。一つのサブフレームは、2個の連続するスロット(slot)で定義される。例えば、一つのサブフレームの長さは1msで、一つのスロットの長さは0.5msでありうる。
【0034】
特殊サブフレームは、アップリンクサブフレームとダウンリンクサブフレームとの間でアップリンク及びダウンリンクを分離させる特定区間(period)である。一つの無線フレームには、少なくとも一つの特殊サブフレームが存在し、特殊サブフレームは、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、保護区間(Guard Period)、UpPTS(Uplink Pilot Time Slot)を含む。DwPTSは、初期セルサーチ、同期化またはチャネル推定に使用される。UpPTSは、基地局でのチャネル推定と端末の上向き転送同期を合せるのに使用される。保護区間は、アップリンクとダウンリンクとの間にダウンリンク信号の多重経路遅延によりアップリンクにおいて生じる干渉を除去するための区間である。
【0035】
FDD及びTDD無線フレームにおける一つのスロットは、時間領域(time domain)で複数のOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルを含み、周波数領域で多数の資源ブロック(resource block、RB)を含む。OFDMシンボルは、3GPP LTEがダウンリンクにおいてOFDMAを使用するので、一つのシンボル区間(symbol period)を表現するためのものであって、多重接続方式によって、SC−FDMAシンボルのように他の用語として呼ばれることができる。資源ブロックは資源割り当ての単位であり、一つのスロットにおいて複数の連続する副搬送波を含む。
【0036】
無線フレームの構造は例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数またはサブフレームに含まれるスロットの数、スロットに含まれるOFDMシンボルの数は多様に変更できる。
【0037】
図4は、一つのダウンリンクスロットに対する資源グリッドを示した例示図である。
【0038】
図4に示すように、一つのダウンリンクスロットは、時間領域(time domain)において複数のOFDMシンボルを含む。ここで、一つのダウンリンクスロットは、7 OFDMAシンボルを含み、一つの資源ブロック(RB)は、周波数領域において12副搬送波(subcarrier)を含むことを例示的に述べるが、これに制限されるものではない。
【0039】
資源グリッド上の各要素(element)を資源要素(resource element)とし、一つの資源ブロック(RB)は、12×7個の資源要素を含む。ダウンリンクスロットに含まれる資源ブロックの数N
DLは、セルにおいて設定されるダウンリンク転送帯域幅(bandwidth)に従属する。上述したダウンリンクスロットに対する資源グリッドは、アップリンクスロットにも適用されることができる。
【0040】
図5は、ダウンリンクサブフレーム構造の一例を示す。
【0041】
図5に示すように、サブフレームは、連続する2個のスロットを含む。サブフレーム内の第1番目のスロットの先の最大3 OFDMシンボルがダウンリンク制御チャネルが割り当てられる制御領域(control region)で、残りのOFDMシンボルは、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)が割り当てられるデータ領域になることができる。
【0042】
ダウンリンク制御チャネルには、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PHICH(Physical Hybrid−ARQ Indicator Channel)などが含まれる。サブフレームの第1番目のOFDMシンボルにおいて転送されるPCFICHは、サブフレーム内で制御チャネルの転送に使用されるOFDMシンボルの数(すなわち、制御領域の大きさ)に関する情報を運ぶ。PDCCHを介して転送される制御情報をダウンリンク制御情報(downlink Control information、以下、DCIとする)という。DCIは、アップリンク資源割り当て情報、ダウンリンク資源割り当て情報及び任意のUEグループに対するアップリンク転送パワー制御命令(Transmit Power Control Command)などを含む。DCIは、多様なフォーマットを有する。DCIフォーマット0は、PUSCHスケジューリングのために使用される。
【0043】
DCIフォーマット0を介して転送される情報(フィールド)は、次の通りである。
【0044】
1)DCIフォーマット0とDCIフォーマット1Aを区分するためのフラグ(0であるとDCIフォーマット0を指し示し、1であるとDCIフォーマット1Aを指し示す)、2)ホッピングフラグ(1ビット)、3)資源ブロック指定及びホッピング資源割り当て、4)変調及びコーディングスキーム及びリダンダンシーバージョン(redundancy version)(5ビット)、5)新しいデータ指示子(1ビット)、6)スケジューリングされたPUSCHに対したTPC命令(2ビット)、7)DM−RSのための循環シフト(3ビット)、8)ULインデックス、9)ダウンリンク指定インデックス(TDDにのみ)、10)CQI要請(CQI request)などである。仮に、DCIフォーマット0において情報ビットの数がDCIフォーマット1Aのペイロードサイズより小さな場合には、DCIフォーマット1Aがペイロードサイズと同一になるように「0」がパッド(PAD)される。
【0045】
DCIフォーマット1は、一つのPDSCHコードワードスケジューリングに使用される。DCIフォーマット1Aは、一つのPDSCHコードワードの簡単な(compact)スケジューリングまたはランダムアクセス過程に使用される。DCIフォーマット1Bは、プレコード情報を含んで一つのPDSCHコードワードに対する簡単なスケジューリングに使用される。DCIフォーマット1Cは、一つのPDSCHコードワードに対する非常に簡単なスケジューリング(very compact scheduling)に使用される。DCIフォーマット1Dは、プレコード及び電力オフセット情報を含み、一つのPDSCHコードワードに対する簡単なスケジューリングに使用される。DCIフォーマット2は、閉ループMIMO動作のためのPDSCH指定のために使用される。DCIフォーマット2Aは、開放ループMIMO動作のためのPDSCH指定のために使用される。DCIフォーマット3は、2ビットの電力調整によりPUCCH及びPUSCHに対したTPC命令を転送するために使用される。DCIフォーマット3Aは、1ビットの電力調整によりPUCCH及びPUSCHに対したTPC命令を転送するために使用される。
【0046】
PHICHは、アップリンクデータのHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)に対するACK(Acknowledgement)/NACK(Not−Acknowledgement)信号を運ぶ。すなわち、端末が転送したアップリンクデータに対するACK/NACK信号は、PHICH上へ基地局により転送される。
【0047】
PDSCHは、制御情報及び/またはデータが転送されるチャネルである。端末は、PDCCHを介して転送される制御情報をデコードして、PDSCHを介して転送されるデータを読むことができる。
【0048】
図6は、アップリンクサブフレームの構造を示す。
【0049】
アップリンクサブフレームは、周波数領域において制御領域とデータ領域とに分けられることができる。制御領域には、アップリンク制御情報(uplink control information、UCI)が転送されるためのPUCCH(Physical Uplink Control Channel)が割り当てられる。データ領域は、アップリンクデータ及び/またはアップリンク制御情報が転送されるためのPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)が割り当てられる。このような意味において制御領域は、PUCCH領域と称すことができ、データ領域は、PUSCH領域と称すことができる。上位階層により指示される設定情報に応じて、端末は、PUSCHとPUCCHの同時転送を支援するか、またはPUSCHとPUCCHの同時転送を支援しない。
【0050】
PUSCHは、転送チャネル(transport channel)であるUL−SCH(Uplink Shared Channel)にマッピングされる。PUSCH上へ転送されるアップリンクデータは、TTIの間に転送されるUL−SCHのためのデータブロックである転送ブロック(transport block)でありうる。前記転送ブロックは、ユーザ情報でありうる。または、アップリンクデータは、多重化された(multiplexed)データでありうる。多重化されたデータは、UL−SCHのための転送ブロックとアップリンク制御情報が多重化されたことでありうる。例えば、アップリンクデータに多重化されるアップリンク制御情報には、CQI(channel quality indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、HARQ(hybrid Automatic Repeat Request)、ACK/NACK(acknowledgement/not−acknowledgement)、RI(Rank Indicator)、PTI(precoding type indication)などがありうる。このようにアップリンク制御情報がまたはアップリンクデータと共にデータ領域より転送されるのをUCIのピギーバック(piggyback)転送という。PUSCHでは、アップリンク制御情報だけが転送されることができる。
【0051】
一つの端末に対するPUCCHは、サブフレームにおいて資源ブロック対(RB pair)として割り当てられる。資源ブロック対に属する資源ブロックは、第1スロットと第2スロットのそれぞれにおいて互いに異なる副搬送波を占める。PUCCHに割り当てられる資源ブロック対に属する資源ブロックが占める周波数は、スロット境界(slot boundary)を基準に変更される。これをPUCCHに割り当てられるRB対がスロットの境界で周波数がホッピング(frequency−hopped)されたと呼ぶ。端末がアップリンク制御情報を時間に応じて互いに異なる副搬送波を介して転送することによって、周波数ダイバーシティ(diversity)利得を得ることができる。
【0052】
PUCCHは、フォーマット(format)に応じて多様な種類の制御情報を運ぶ。PUCCHフォーマット1は、スケジューリング要請(SR; Scheduling Request)を運ぶ。このとき、(On−Off Keying)方式が適用されることができる。PUCCHフォーマット1aは、一つのコードワード(codeword)に対してBPSK(Bit Phase Shift Keying)方式で変調されたACK/NACK(Acknowledgement/Non−Acknowledgement)を運ぶ。PUCCHフォーマット1bは、2個のコードワードに対してQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式で変調されたACK/NACKを運ぶ。PUCCHフォーマット2は、QPSK方式で変調されたCQI(Channel Quality Indicator)を運ぶ。PUCCHフォーマット2aと2bは、CQIとACK/NACKを運ぶ。PUCCHフォーマット3は、QPSK方式で変調され、複数のACK/NACK、SRを運ぶことができる。
【0053】
各PUCCHフォーマットは、PUCCH領域にマッピングされて転送される。例えば、PUCCHフォーマット2/2a/2bは、端末に割り当てられた帯域エッジの資源ブロック(
図6においてm=0,1)にマッピングされて転送される。混合PUCCH資源ブロック(mixed PUCCH RB)は、前記PUCCHフォーマット2/2a/2bが割り当てられる資源ブロックに前記帯域の中心方向に隣接した資源ブロック(例えば、m=2)にマッピングされて転送されることができる。SR、ACK/NACKが転送されるPUCCHフォーマット1/1a/1bは、m=4またはm=5の資源ブロックに配置されることができる。CQIが転送されるPUCCHフォーマット2/2a/2bに使用されうる資源ブロックの数(N
(2)RB)は、ブロードキャストされる信号を介して端末に指示されることができる。
【0054】
すべてのPUCCHフォーマットは、各OFDMシンボルにおいてシーケンスの循環シフト(cyclic shift、CS)を使用する。循環シフトされたシーケンスは、基本シーケンス(base sequence)を特定CS量(cyclic shift amount)だけ循環シフトさせて生成される。特定CS量は、循環シフトインデックス(CS index)により指示される。
【0055】
基本シーケンスr
u(n)を定義した一例は、次の式のとおりである。
【0056】
【数1】
式中、uは、ルートインデックス(root index)、nは、要素インデックスであって、0=n=N−1、Nは、基本シーケンスの長さである。b(n)は、3GPP TS 36.211 V8.7.0の5.5節で定義されている。
【0057】
シーケンスの長さは、シーケンスに含まれる要素(element)の数と同一である。uは、セルID(identifier)、無線フレーム内のスロット番号などにより決まることができる。基本シーケンスが周波数領域において一つの資源ブロックにマッピング(mapping)されるとする場合、一つの資源ブロックが12副搬送波を含むので、基本シーケンスの長さNは12になる。他のルートインデックスに応じて異なる基本シーケンスが定義される。
【0058】
基本シーケンスr(n)を次の式2のように循環シフトさせて、循環シフトされたシーケンスr(n、I
cs)を生成できる。
【0059】
【数2】
ここで、I
csは、CS量を表す循環シフトインデックスである(0≦I
cs≦N−1)。
【0060】
基本シーケンスの可用(available)循環シフトインデックスは、CS間隔(CS interval)に応じて基本シーケンスから得る(derive)ことのできる循環シフトインデックスのことを言う。例えば、基本シーケンスの長さが12で、CS間隔が1であると、基本シーケンスの可用循環シフトインデックスの総数は12になる。または、基本シーケンスの長さが12で、CS間隔が2であると、基本シーケンスの可用循環シフトインデックスの総数は6になる。直交シーケンスインデックスi、循環シフトインデックスI
cs及び資源ブロックインデックスmは、PUCCHを構成するために必要なパラメーターで、かつPUCCH(または端末)を区分するのに使用される資源である。
【0061】
3GPP LTEでは、端末がPUCCHを構成するための前記3個のパラメーターを獲得するために、資源インデックス(PUCCH資源インデックスとも称す)n
(1)PUUCH、n
(2)PUUCHが定義される。ここで、n
(1)PUUCHは、PUCCHフォーマット1/1a/1bのための資源インデックスで、n
(2)PUUCHは、PUCCHフォーマット2/2a/2bのための資源インデックスである。資源インデックスn
(1)PUUCH=n
CCE+N
(1)PUUCHで定義されるが、n
CCEは、対応するDCI(すなわち、ACK/NACK信号に対応するダウンリンクデータの受信に使用されたダウンリンク資源割り当て)の転送に使用される第1番目のCCEの番号で、N
(1)PUUCHは、基地局が端末に上位階層メッセージを介して知らせるパラメーターである。さらに具体的には、以下のとおりである。
【0062】
【化1】
n
(2)PUUCHは、端末特定的に与えられ、半静的にRRCのような上位階層信号により設定される。LTEにおいてn
(2)PUUCHは、「CQI−ReportConfig」というRRCメッセージに含まれる。
【0063】
端末は、資源インデックスn
(1)PUUCH、n
(2)PUUCHを利用して直交シーケンスインデックス、循環シフトインデックスなどを決定する。
【0064】
端末は、資源インデックスにマッピングされる物理的資源を利用してPUCCHを転送する。
【0065】
図7は、資源インデックスと物理的資源のマッピングの一例を示す。
【0066】
端末は、資源インデックスに基づいて資源ブロックインデックスmを計算し、PUCCHフォーマットに応じて物理的資源を割り当てた後PUCCHを転送する。各端末別に割り当てられる資源インデックスとマッピングされる物理的資源ブロックとの間には、次のような関係がある。
【0067】
【化2】
多重ノードシステムにおいて、各ノード別にまたはノードグループ別に互いに異なる参照信号を転送できる。まず、参照信号について説明する。
【0068】
LTE Rel−8では、チャネル測定とPDSCHに対したチャネル推定のために、CRS(cell specific reference signal)を使用する。
【0069】
図8は、ノーマルCPにおけるCRSのマッピングを示す。
【0070】
図8に示すように、複数のアンテナを使用する多重アンテナ転送の場合、各アンテナごとに資源グリッドが存在し、各アンテナのための少なくとも一つの参照信号が各々の資源グリッドにマッピングされることができる。各アンテナ別参照信号は参照シンボルから構成されるが、
図8においてRpは、アンテナポートpの参照シンボルを示す(p∈{0,1,2,3})。R0ないしR3は、互いに重複する資源要素にマッピングされない。
【0071】
一つのOFDMシンボルにおいて、各Rpは、6副搬送波間隔で位置できる。サブフレーム内のR0の数とR1の数は同一で、R2の数とR3の数は同一である。サブフレーム内のR2、R3の数は、R0、R1の数より少ない。Rpは、p番アンテナを除いた他のアンテナを介しては、如何なる転送にも使用されない。
【0072】
LTE−Aでは、チャネル測定、PDSCHに対したチャネル推定のためにCRSと別途にCSI−RS(channel status information reference signal)が使用されることができる。以下、CSI−RSについて説明する。
【0073】
CSI−RSは、CRSとは異なり、異種ネットワーク環境を含む多重セル環境においてセル間干渉(inter−cell interference、ICI)を減らすために、最大32通りの互いに異なる設定が存在する。
【0074】
CSI−RSに対する設定は、セル内のアンテナポート数に応じて互いに異なり、隣接セル間に最大限互いに異なる設定になるように与えられる。CSI−RSは、CPタイプによって区分され、フレーム構造タイプ(フレーム構造タイプ1は、FDD、フレーム構造タイプ2は、TDD)によってフレーム構造タイプ1、フレーム構造タイプ2に全部適用される設定と、フレーム構造タイプ2にのみ適用される設定とに区分される。
【0075】
CSI−RSは、CRSとは異なり、最大8アンテナポートまで支援し、アンテナポートpは、{15}、{15,16}、{15,16,17,18}、{15,...,22}が支援される。すなわち、1個、2個、4個、8個のアンテナポートを支援する。副搬送波間の間隔Δfは、15kHzに対してのみ定義される。
【0076】
CSI−RSに対するシーケンスrl,n
s(m)は、次の式のように生成される。
【0077】
【数3】
前記式3中、n
sは、無線フレーム内でスロットナンバーで、lは、スロット内でのOFDMシンボルナンバーである。c(i)は、疑似ランダムシーケンス(pseudo random sequence)であり、c
initとして各OFDMシンボルから始まる。N
IDcellは、物理階層セルIDを意味する。
【0078】
CSI−RSを転送するように設定されたサブフレームにおいて、参照信号シーケンスrl,
ns(m)は、アンテナポートpに対した参照シンボルとして使用される複素値変調シンボルak,l
(p)にマッピングされる。
【0079】
rl,
ns(m)とak,l
(p)の関係は、次の式のとおりである。
【0080】
【数4】
前記式4中、(k’,l’)とn
sは、後述する表1及び表2において与えられる。CSI−RSは、(ns mod 2)が後述する表1及び表2の条件を満たすダウンリンクスロットにおいて転送されることができる(modは、モジュラー演算を意味する。すなわち、2でnsを割り算をした残りを意味する)。
【0081】
次の表は、ノーマルCPに対したCSI−RS設定を示す。
【0082】
【表1】
次の表は、拡張CPに対したCSI−RS設定を示す。
【0083】
【表2】
CSI−RSを含むサブフレームは、次の式を満たさなければならない。
【0084】
【数5】
また、CSI−RSは、次の表3の条件を満たすサブフレームにおいて転送されることができる。
【0085】
次の表3は、デューティーサイクルと関連したCSI−RSサブフレーム設定を示す。n
fは、システムフレームナンバーである。
【0086】
【表3】
前記表3において「CSI−RS−SubframeConfig」すなわち、I
CSI−RSは、上位階層により与えられる値であって、CSI−RSサブフレーム設定を示す。T
CSI−RSは、セル特定的サブフレーム設定周期を示し、Δ
CSI−RSは、セル特定的サブフレームオフセットを示す。CSI−RSは、CQI/CSIフィードバックに応じて5種類のデューティーサイクルを支援し、各セルにおいて互いに異なるサブフレームオフセットを有して転送されることができる。
【0087】
図9は、ノーマルCPにおけるCSI−RS設定0に対するCSI−RSのマッピングを示す。
【0088】
図9に示すように、2個のアンテナポート、例えば、p={15,16},{17,18},{19,20},{21,22}に対して連続する2個の同じ資源要素を使用してCSI−RSを転送するものの、OCC(Orthogonal Cover Code)を使用して転送する。各CSI−RSは、CSI−RS設定に応じて無線資源領域において特定パターンを有して割り当てられる。かかる意味で、CSI−RSをCSI−RSパターンとも呼ぶ。
【0089】
複数のCSI−RS設定が与えられたセルにおいて使用できるが、端末がnon−zero転送電力を仮定する一つのCSI−RS設定と端末がzero転送電力を仮定するCSI−RS設定を一つ以上またはないように設定できる。
【0090】
CSI−RSは、次の場合に転送されない。
【0091】
1.フレーム構造タイプ2の特別サブフレーム(speciaL subframe)
2.同期化信号、PBCH、SIBと衝突する場合
3.ページングメッセージが転送されるサブフレーム
集合Sの任意のアンテナポートに対するCSI−RSの転送に使用される資源要素(k,l)は、同一スロットにおいて任意のアンテナポートに対するPDSCHの転送に使用されない。また、前記資源要素(k,l)は、同一スロットにおいて前記Sを除いた他の任意のアンテナポートに対するCSI−RS転送に使用されない。ここで、集合Sに含まれるアンテナポートは、{15,16},{17,18},{19,20},{21,22}である。
【0092】
上述したCSI−RSの転送に必要なパラメーターは、1.CSI−RSポートナンバー、2.CSI−RS設定情報、3.CSI−RSサブフレーム設定(I
CSI−RS)、4.サブフレーム設定周期(T
CSI−RS)、5.サブフレームオフセットΔ
CSI−RS等であり、このようなパラメーターはセル特定的で、上位階層シグナルリングを介して与えられる。
【0093】
基地局は、上述したCRS、CSI−RSのような参照信号を多重ノードシステムにおいて端末が各ノードを識別できるように適用できる。
【0094】
端末は、参照信号を測定してチャネル状態情報(channel state information:CSI)を生成した後、基地局またはノードにフィードバックまたはレポートできる。チャネル状態情報は、CQI、PMI、RIなどを含む。
【0095】
チャネル状態情報を転送する方式には、周期的転送(periodic transmission)と非周期的転送(aperiodic transmission)がある。周期的転送は、普通PUCCHを介して転送されるが、PUSCHを介して転送されても良い。非周期的転送は、基地局がより精密なチャネル状態情報が必要な場合、端末に要請して行われる。非周期的転送は、PUSCHを介して行われる。PUSCHを使用するから、より容量が大きくて詳細なチャネル状態レポートが可能である。周期的転送と非周期的転送とが衝突すると、非周期的転送だけが転送される。
【0096】
非周期的CSIフィードバックは、基地局の要請がある場合に行われる。基地局は、端末が接続する場合、ランダムアクセス応答グラント(random access response grant)を端末に転送する時に、CSIフィードバックを要請できる。または、接続した端末にアップリンクスケジューリング情報を転送するDCIフォーマットを使用して、CSIフィードバックを要請することもできる。CSIフィードバックを要請するCSI要請フィールドは、1ビットまたは2ビットからなる。1ビットの場合、「0」であれば、CSIリポートがトリガー(triggering)にならず、「1」であれば、CSIリポートがトリガーになる。2ビットの場合は、次の表のとおりである。
【0097】
【表4】
CSI要請フィールドによりCSIリポートがアクティブになれば、端末は、DCIフォーマット0において指定したPUSCH資源を介してCSIをフィードバックする。このとき、レポートモードに応じてどのCSIをフィードバックするかが決定される。例えば、レポートモードに応じて、広帯域CQI、端末選択的CQI、上位階層設定CQIのうち、どのCQIをフィードバックするかが決定される。また、CQIと共にどの種類のPMIをフィードバックするかも決定される。PUSCHレポートモードは、上位階層メッセージを介して半静的に設定され、その一例は、次の表5のとおりである。
【0098】
【表5】
PDCCHを介してトリガーにならなければ転送されない非周期的CSIフィードバックとは異なり、周期的CSIフィードバックは、上位階層メッセージを介して半静的に設定される。周期的CSIフィードバックの周期N
pdとサブフレームオフセットN
OFFSET,CQIは、「cqi−pmi−ConfigIndex」(すなわち、I
CQI/PMI)というパラメーターを介して上位階層メッセージ(例えば、RRCメッセージ)として端末に伝達される。このパラメーター(I
CQI/PMI)と周期、サブフレームオフセットの関係は、FDDの場合に表6、TDDの場合に表7のとおりである。
【0100】
【表7】
周期的なPUCCHレポートモードは、次の表のとおりである。
【0101】
【表8】
端末は、チャネル状態情報、例えば、CQIをフィードバックするために特定資源領域の参照信号を測定しなければならない。CQIを生成するために測定しなければならない資源をCQI参照資源と呼ぶ。端末がアップリンクサブフレームnにおいてCQIをフィードバックすると仮定しよう。
【0102】
このとき、CQI参照資源は、周波数領域においてCQI値に関連した周波数帯域に対応するダウンリンク物理的資源ブロックのグループとして定義され、時間領域で一つのダウンリンクサブフレームn−n
CQI_refとして定義される。
【0103】
周期的CQIフィードバックにおいて、n
CQI_refは、有効なダウンリンクサブフレームに対応する4以上の値のうち、最も小さな値である。非周期的CQIフィードバックにおいて、n
CQI_refは、対応するCQI要請を含むアップリンクDCIフォーマットを含む有効なダウンリンクサブフレームを指し示す。
【0104】
非周期的CQIフィードバックにおいて、ダウンリンクサブフレームn−n
CQI_refがランダムアクセス応答グラント(Random Access Response Grant)に含まれたCQI要請を含むサブフレームの以後に受信されると、n
CQI_refは4で、ダウンリンクサブフレームn−n
CQI_refは、有効なダウンリンクサブフレームに対応される。
【0105】
ダウンリンクサブフレームは、次の条件を満たすと、有効なダウンリンクサブフレームとして見なされる。
【0106】
1.端末にダウンリンクサブフレームとして設定され、2.転送モード9を除いて、MBSFN(multicast−broadcast single frequency network)サブフレームではなく、3.DwPTSフィールドの長さが7680T
s以下ではなく、4.端末のために設定された測定ギャップに該当してはならない。
【0107】
仮に、CQI参照資源のための有効なダウンリンクサブフレームがないと、アップリンクサブフレームnにおいてCQIフィードバックは省略される。
【0108】
階層領域(layer domain)において、CQI参照資源は、該当CQI値を条件にしたRI、PMI値により定義される。
【0109】
CQI参照資源において端末は、CQIインデックスを誘導するために次のような仮定下に動作する。
【0110】
1.CQI参照資源において最初の3OFDMシンボルは、制御信号により占有される。
【0111】
2.CQI参照資源においてPSS(primary synchronization signal)、SSS(secondary synchronization signal)またはPBCH(physical broadcast channel)により使用される資源要素はない。
【0112】
3.CQI参照資源において非−MBSFN(non−MBSFN)サブフレームのCP長を仮定。
【0113】
4.リダンダンシーバージョン0
次の表は、CQI参照資源のために仮定されるPDSCHの転送モードを示す。
【0114】
【表9】
転送モード9は、最大8階層の転送を可能にする閉ループ空間多重化方式であり、アンテナポート7‐14を使用することができる。
【0115】
転送モード9及びそのフィードバックレポートモードにおいて端末は、ただCSI−RSに基づいてCQIを計算するためのチャネル測定を行う。その他の転送モード及び該当レポートモードでは、CRSに基づいてCQIを計算するためのチャネル測定を行う。
【0116】
端末がフィードバックするCQIインデックスとその解釈は、次の表のとおりである。
【0117】
【表10】
上述したように、従来の周期的CQIフィードバックまたはレポート方法は、基地局が上位階層信号を介して周期的CQIフィードバックの周期(N
pd)とサブフレームオフセット(N
OFFSET,CQI)を「cqi−pmi−ConfigIndex」(すなわち、I
CQI/PMI)というパラメーターを介して半静的に設定する。すると、端末は、CQI参照資源でCRSまたはCSI−RSを測定して前記パラメーター(すなわち、I
CQI/PMI)により設定されたアップリンクサブフレームのPUCCHを介してCQIを転送する。このとき、端末は、前述したように、周波数領域において物理的RBグループ、時間領域において一つのダウンリンクサブフレーム(ダウンリンクサブフレームn-n
CQI_ref)の参照信号を測定する。
【0118】
従来の非周期的CQIフィードバック方法は、基地局がCQI要請をアップリンクDCIフォーマットに含んで転送することによって、非周期的CQIフィードバックをトリガーする。すると、端末は、前記アップリンクDCIフォーマットがスケジューリングするアップリンクサブフレームにおいて非周期的CQIを転送する。このとき、端末は、周波数領域において物理的RBグループ、時間領域でCQI要請を含むアップリンクDCIフォーマットを含む有効ダウンリンクサブフレームの参照信号を測定して非周期的CQIを生成する。
【0119】
上述した周期的/非周期的CQIフィードバックにおいて、測定の対象になる資源をCQI参照資源と呼ぶ。
【0120】
一方、多重ノードシステムでは、端末に複数のノードまたはノードグループが割り当てられることができ、各ノードまたはノードグループ別に互いに異なる参照信号を使用することができる。この場合、端末は、複数の参照信号を測定しなければならず、各参照信号に対するCSI(例えば、CQI)をレポートしなければならない。
【0121】
図10は、一つの端末が測定しなければならない複数のCSI−RSを例示する。
【0122】
図10に示すように、端末にCSI−RS #0(#0と表示)、CSI−RS #1(#1と表示)が設定されることができる。CSI−RS #0は、ノード#Nが転送するCSI−RSでありえ、CSI−RS #1は、ノード#Mが転送するCSI−RSでありうる。
【0123】
CSI−RS #0の転送周期とCSI−RS #1の転送周期は、同一でありうる。例えば、CSI−RS #0は、サブフレームn+10mにおいて転送されることができる(mは、0または自然数)。CSI−RS #1は、サブフレームn+1+10mにおいて転送されることができる。すなわち、CSI−RS #0、CSI−RS #1は、転送周期は同じであるものの、サブフレームオフセット値は、異なる2個のCSI−RSと言える。
【0124】
図10に示すように、同じ端末に互いに異なるサブフレームにおいて転送されるCSI−RSが設定されることができる。しかし。これに制限されるものではない。すなわち、同じ端末に同一のサブフレームにおいて転送される複数のCSI−RSが設定されることもできる。
【0125】
図11は、同一のサブフレームにおいて転送される複数のCSI−RSが同一端末に設定される例を示す。
【0126】
図11に示すように、サブフレームnでは、CSI−RS #0,1が転送される。CSI−RS #0は、ノード#Nが転送するCSI−RSでありえ、CSI−RS #1は、ノード#Mが転送するCSI−RSでありうる。
【0127】
上述したように、同一の端末に複数のCSI−RSが設定される場合、端末がにどんな方式でCSIを転送するかが問題となる。
【0128】
図12は、端末の周期的CSI転送方法の第1の実施形態を示す。
【0129】
図12に示すように、端末にサブフレームn+10k(kは、0または自然数)、サブフレームn+1+10kにおいて転送される2個のCSI−RSが割り当てられることができる。サブフレームn+10kにおいて転送されるCSI−RSをCSI−RS #0、サブフレームn+1+10kにおいて転送されるCSI−RSをCSI−RS #1と仮定する。
【0130】
基地局は、例えば、上位階層メッセージ、さらに具体的には、「cqi−pmi−ConfigIndex」(すなわち、I
CQI/PMI)というパラメーターを介して周期的CSIフィードバックの周期N
pdと複数のサブフレームオフセットN
OFFSET,CQI,1、N
OFFSET,CQI,2を設定できる。端末は、周期的CSIフィードバックの周期、複数のサブフレームオフセットを利用して2個のサブフレームに位置するPUCCHを介してCSIをフィードバックできる。
【0131】
図12において周期的CSIフィードバックの周期は10サブフレーム、サブフレームオフセット値は4、5で与えられた場合である。
【0132】
第1の実施形態のように端末がCSIをフィードバックする場合、CSI参照資源を従来の定義によって特定すれば、端末が使用するPUCCHに対した基地局スケジューリングに制約が発生する。
【0133】
図12のようにCSI−RSが設定された状況下で、サブフレームn+4においてPUCCHを利用して周期的CSIをフィードバックしようとすると、サブフレームnのCSI−RSを測定してCSIを生成しなければならない。サブフレームn+5ないしサブフレームn+13のうち、いずれか一つのサブフレームにおいてPUCCHを利用して周期的CSIをフィードバックするためには、サブフレームn+1のCSI−RSを測定してCSIを生成しなければならない。すなわち、サブフレームn+4では、サブフレームnをCSI参照資源とし、サブフレームn+5ないしn+13までのサブフレームでは、サブフレームn+1をCSI参照資源とする。したがって、CSI−RS #0に対するCSIフィードバックは、サブフレームn+4においてのみ可能で、CSI−RS #1に対するCSIフィードバックは、サブフレームn+5ないしn+13において可能である。従来のCSI参照資源定義によれば、CSI−RS #0に対するCSIフィードバックは、サブフレームn+4+T(Tは、CSIフィードバック周期)においてのみ可能であるという制約が生じるので、基地局のスケジューリングの制約が発生する。
【0134】
図13は、端末の周期的CSI転送方法の第2の実施形態を示す。
【0135】
図13においても
図12と同様に、端末にサブフレームn+10k(kは、0または自然数)、サブフレームn+1+10kにおいて転送される2個のCSI−RSが割り当てられることができる。サブフレームn+10kにおいて転送されるCSI−RSをCSI−RS #0、サブフレームn+1+10kにおいて転送されるCSI−RSをCSI−RS #1と仮定する。基地局は、複数のCSI−RSに対するCSIを一つのアップリンクサブフレーム内の複数のPUCCHを介して転送するように設定できる。すなわち、サブフレームn+10k、n+1+10k(kは、0または自然数)において転送したCSI−RSに対するCSIをサブフレームn+5+10k内の2個のPUCCHを介してフィードバックするよう設定できる。
【0136】
第2の実施形態のように、端末がCSIをフィードバックする場合、CSI参照資源を従来の定義によって特定できない。
【0137】
サブフレームn+5の2個のPUCCHをPUCCH #0、PUCCH#1と仮定する。PUCCH #0では、CSI−RS #0、PUCCH#1では、CSI−RS #1に対するCSIをフィードバックすると仮定する。従来のCSI参照資源定義によれば、端末は、4サブフレームの以前のサブフレームのうち、有効ダウンリンクサブフレームに該当するサブフレームの特定物理的RBにおいて参照信号を測定してCSIを生成する。
【0138】
このような従来のCSI参照資源定義によれば、同一サブフレームにおいて転送されるPUCCH #0、PUCCH #1に対してCSI参照資源は同じ有効ダウンリンクサブフレームにならなければならない。仮に、PUCCH #0、PUCCH #1がサブフレームn+5において転送されるならば、CSI参照資源は、サブフレームn+1にならなければならない。
【0139】
ところが、基地局が所望するCSIは、サブフレームn,n+1において転送されるCSI−RSに対するCSIであるから、CSI参照資源の定義を変更する必要がある。CSI参照資源の一例としてCQI参照資源を説明する。
【0140】
従来のCQI参照資源の定義において、有効ダウンリンクサブフレームを次のように変更できる。
【0141】
I.CQI参照資源定義の第1例
1.端末にダウンリンクサブフレームとして設定され、2.転送モード9を除いてMBSFNサブフレームであってはならず、3.DwPTSフィールドの長さが7680Ts以下の場合、DwPTSを含まず、4.端末に設定された測定ギャップに該当してはならないという従来の定義の他に、追加的に5.転送モード9において、マッピングされたCSI−RSが存在するサブフレームでなければならず、CSI−RSパターンは、PUCCH、PUSCHまたはCQIナンバーにマッピングされる。CQIナンバーとは、一つのPUCCHにおいて転送されるCQIを整列してナンバリングするとき、CQIの順序(CQI#0、CQI#1…)を示す。
【0142】
図14は、CQI参照資源定義の第1例を使用する場合、端末のCSIフィードバック方法の一例を示す。
【0143】
端末は、基地局からCSI−RSとマッピングされるPUCCH、PUSCHまたはCQIナンバーを知らせるマッピング情報を受信する(S101)。基地局は、PDCCHを介して転送されるDCIにマッピング情報を含むか、又は上位階層メッセージを介して知らせることができる。
【0144】
端末は、複数のCSI−RSを受信する(S102)。端末は、複数のノードにおいて転送した複数のCSI−RSを受信することができる。
【0145】
端末は、上述したCQI参照資源定義の第1例及びマッピング情報に基づいて有効ダウンリンクサブフレームを決定し(S103)、有効ダウンリンクサブフレームにおいてCSI−RSを測定する(S104)。すなわち、端末は、PUCCHまたはPUSCHにおいてCSIを転送しようとするとき、前記PUCCHまたはPUSCHにマッピング情報に基づいてマッピングされる有効ダウンリンクサブフレームを決定して該当有効ダウンリンクサブフレームのCSI−RSを測定する。
【0146】
端末は、設定されたアップリンクサブフレームにおいてCSIを転送する(S105)。設定されたアップリンクサブフレームとは、周期的CSIフィードバックの場合には、半静的に設定されたアップリンクサブフレーム、非周期的CSIフィードバックの場合には、アップリンクDCIフォーマットがスケジューリングするアップリンクサブフレームになる。
【0147】
前記例では、基地局が端末にマッピング情報をあたえる例を説明したが、これに制限されるものではない。すなわち、マッピング情報は、予め決まることができ、この場合、マッピング情報の送受信が不必要な場合もありうる。
【0148】
図15は、端末の周期的CSI転送方法の第3の実施形態を示す。
【0149】
図15においても
図12と同様に、端末にサブフレームn+10k(kは、0または自然数)、サブフレームn+1+10kにおいて転送される2個のCSI−RSが割り当てられることができる。基地局は、複数のCSI−RSに対するCSIを一つのアップリンクサブフレーム内の一つのPUCCHを介して転送するように設定できる。すなわち、サブフレームn+10k、n+1+10k(kは、0または自然数)において転送したCSI−RSに対するCSIをサブフレームn+5+10kの一つのPUCCHを介してフィードバックするよう設定できる。
【0150】
第3の実施形態のように端末がCSIをフィードバックする場合、CSI参照資源を従来の定義によって特定できない。
【0151】
したがって、従来のCSI参照資源の定義を次のように変更できる。
【0152】
II.CQI参照資源定義の第2例
すなわち、測定対象になる各CSI−RSを最も最近に転送したサブフレームをCSI参照資源として定義することである。この場合、CSI参照資源は、複数のサブフレームに拡張されることができる。
【0153】
例えば、時間領域でCQI参照資源(CSI参照資源)は、N個のダウンリンクサブフレームとして定義されることができる。前記N個のダウンリンクサブフレームは、ダウンリンクサブフレームn‐n
CQI‐ref‐N+1からダウンリンクサブフレームn‐n
CQI‐refまでのN個のダウンリンクサブフレームである。
【0154】
CQI参照資源のサブフレームの数を表すNは、転送モード9に対しては、設定されたCSI−RS転送周期内でCSI−RSを含むダウンリンクサブフレームの数と同一で、それ以外の場合には1である。
【0155】
CQI参照資源の時間領域でのサブフレームの数Nは、上述したように定義されるか、または基地局が端末にシグナルリングする値に設定されることができる。基地局は、PDCCHを介して転送されるDCI、または上位階層メッセージを介して前記N値を端末に知らせることができる。
【0156】
前記第3の実施形態において、PUCCHを介して転送するCQIが多数の場合、マッピング情報によって各CQIに対した有効ダウンリンクサブフレームを決定できる。
【0157】
図16は、CQI参照資源定義の第2例を使用する場合、端末のCSIフィードバック方法の一例を示す。
【0158】
端末は、基地局からCQI参照資源を構成する有効ダウンリンクサブフレームの数Nに対した情報を受信する(S201)。基地局は、PDCCHを介して転送されるDCIにマッピング情報を含むか、または上位階層メッセージを介して知らせることができる。
【0159】
端末は、設定された複数のCSI−RSを受信する(S202)。端末は、複数のノードにおいて転送した複数のCSI−RSを受信することができる。
【0160】
端末は、上述したCQI参照資源定義の第2例及び前記Nに対した情報に基づいて有効ダウンリンクサブフレームを決定し(S203)、N個の有効ダウンリンクサブフレームにおいてCSI−RSを測定する(S204)。
【0161】
端末は、設定されたアップリンクサブフレームにおいてCSIを転送する(S205)。設定されたアップリンクサブフレームとは、周期的CSIフィードバックの場合には、半静的に設定されたアップリンクサブフレーム、非周期的CSIフィードバックの場合には、アップリンクDCIフォーマットがスケジューリングするアップリンクサブフレームになる。
【0162】
前記例では、基地局が端末にNに対した情報をあたえる例を説明したが、これは限定されるものではない。すなわち、Nに対した情報は、予め決まることができ、この場合、Nに対した情報の送受信が必要でないときもある。
【0163】
前記例において周期的CSI転送としてPUCCHを利用すると仮定したが、本発明はこれに限定されない。PUCCHにおいて転送できる情報量の制限のため、今後のLTEにおいて周期的なPUSCHフィードバックが支援される可能性が存在する。周期的なPUSCHフィードバックとは、基地局が端末に周期的なCSIフィードバックを行うことができるPUSCH資源を設定し、端末が該当PUSCH資源を利用してCSIフィードバックを行うことを意味する。この場合、前記例でのPUCCHは、PUSCHに取り替えることができる。
【0164】
以下、非周期的CSIフィードバック方法について説明する。
【0165】
図17は、端末の非周期的CSI転送方法の第1の実施形態を示し、
図18は、端末の非周期的CSI転送方法の第2の実施形態を示す。
【0166】
図17は、端末が複数のサブフレームに割り当てられたCSI−RSを測定した後、複数のサブフレームのPUSCHにおいてCSIを転送する例を示し、
図18は、端末が複数のサブフレームに割り当てられたCSI−RSを測定した後、一つのサブフレームのPUSCHにおいてCSIを転送する例を示す。
【0167】
非周期的CSI転送方法の第1の実施形態及び第2の実施形態は、従来のCSI参照資源定義に従っても良い。
【0168】
図19は、端末の非周期的CSI転送方法の第3の実施形態を示す。
【0169】
非周期的CSI転送方法の第3の実施形態によると、サブフレームn+5のPUSCHにおいてサブフレームn,n+1において受信した2個のCSI−RSに対するCSIを転送する。これは、従来のCSI参照資源定義によっては不可能である。したがって、上述したCQI参照資源定義の第2例を適用してCQI参照資源を決定することが好ましい。
【0170】
上述したCQI参照資源定義の第2例は、以下のように変更されることができる。
【0171】
III.CQI参照資源定義の第3例
時間領域においてCQI参照資源は、N個のダウンリンクサブフレーム、すなわち、n-n
CQI_ref(i)と定義できる。ここで、i=0,…,N−1である。
【0172】
周期的CQIフィードバックにおいて、n
CQI_ref(i)は、4以上の値のうち、最も小さな値を有する有効ダウンリンクサブフレームであり、iがjと異なるとき、n
CQI_ref(j)と同一でない。
【0173】
非周期的CQIフィードバックにおいて、n
CQI_ref(i)は、CQI要請を含むアップリンクDCIフォーマットが含まれた有効ダウンリンクサブフレームであり、iとjが異なるとき、n
CQI_ref(j)と同一でない。
【0174】
非周期的CQIフィードバックにおいて、ダウンリンクサブフレームn−n
CQI_refがランダムアクセス応答グラントに含まれるCQI要請を含むサブフレームの以後に受信される場合、n
CQI_ref(0)は4であり、ダウンリンクサブフレームn−n
CQI_refは、有効ダウンリンクサブフレームに対応される。
【0175】
CQI参照資源の数を表すNは、転送モード9の場合、設定されたCSI−RS転送周期内で設定されたCSI−RSが位置するサブフレームの数と同一で、それ以外の場合には1である。
【0176】
一方、上述した非周期的CSI転送方法の第3の実施形態のように、単一のPUSCHを介してCSIをフィードバックする場合、CSI−RSが転送されるすべてのサブフレームをCSI参照資源とすることもできるが、前記CSI−RSが転送されるサブフレームのうち、特定CSI−RSが転送されるサブフレームだけをCSI参照資源とすることができる。
【0177】
例えば、基地局が非周期的CSIフィードバック要請の際、特定CSI−RSパターンに対するCSIフィードバックだけを要請できる。この場合、端末は、該当CSI−RSパターンが転送される特定サブフレームだけをCSI参照資源にすることができる。
【0178】
前記特定サブフレームの位置は、非周期的CSIフィードバックを要請するダウンリンクサブフレームに特定サブフレームオフセットを足すか、引く方法により決定されることができる。前記サブフレームオフセットは、以下の何れか一つの方法を利用できる。
【0179】
1.CSI要請フィールド値を用いる方法
2.サブフレームオフセット値をDCIに含んで端末に転送する方法
3.サブフレームオフセット値をRRCメッセージを介して直接知らせる方法
前記1.CSI要請フィールド値を用いる方法は、基地局が端末にどのCSI−RSパターンに対するCSIフィードバックを要請するかを指定できる新しいCSI要請フィールドが定義される場合に適用できる。すなわち、基地局がCSI要請フィールドを介して特定CSI−RSパターンに対するCSIフィードバック要請をすれば、該当CSI要請フィールド値によってCSI参照資源が決定されることができる。
【0180】
前記2.、3.の方法は、基地局が明示的にサブフレームオフセット値をDCIまたはRRCメッセージを介して知らせる方法である。
【0181】
基地局が非周期的CSIフィードバックを要請する際、特定CSI−RSパターンに対するCSIフィードバックだけを要請できるならば、CQI参照資源の定義は、次のように変更されることができる。
【0182】
IV.CQI参照資源定義の第4例
端末がアップリンクサブフレームnにおいてCQIをフィードバックすると仮定しよう。このとき、CQI参照資源は、周波数領域においてCQI値に関連した周波数帯域に対応するダウンリンク物理的資源ブロックのグループとして定義され、時間領域で一つのダウンリンクサブフレームn−n
CQI_refとして定義される。
【0183】
周期的CQIフィードバックにおいて、n
CQI_refは、有効なダウンリンクサブフレームに対応する4以上の値のうち、最も小さな値である。非周期的CQIフィードバックにおいて、n
CQI_refは、対応するCQI要請を含むアップリンクDCIフォーマットを含む有効なダウンリンクサブフレームを基準にCQI要請フィールド、DCIフィールドまたはRRCメッセージにより決定されるサブフレームオフセット値n
offsetを足すか、または引いた有効ダウンリンクサブフレームを指し示す。
【0184】
非周期的CQIフィードバックにおいて、ダウンリンクサブフレームn−n
CQI_refがランダムアクセス応答グラント(Random Access Response Grant)に含まれたCQI要請を含むサブフレームの以後に受信されると、n
CQI_refは4で、ダウンリンクサブフレームn−n
CQI_refは、有効なダウンリンクサブフレームに対応される。
【0185】
有効ダウンリンクサブフレームの定義は、従来と同一である。
【0186】
本発明は、内容の理解を助けるために多重ノードシステムを例として説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、任意のシステムにおいて多重CSI−RS設定を適用する場合に使用することができる。また、CSIの例として、主にCQIを説明したが、RI、PMIなども適用可能であることは勿論である。
【0187】
図20は、基地局及び端末を示すブロック図である。
【0188】
基地局100は、プロセッサ110、メモリ120及びRF部(RF(radio frequency)unit)130を備える。プロセッサ110は、提案された機能、過程及び/または方法を具現する。例えば、プロセッサ110は、端末に参照信号とマッピングされるPUCCH,PUSCHまたはCQIナンバーを知らせるマッピング情報を転送し、複数のノードを介して複数の参照信号を転送できる。またはCSI参照資源を構成する有効ダウンリンクサブフレームの数Nに対した情報を転送できる。プロセッサ110は、端末からチャネル状態情報のフィードバックを受けてスケジューリングに使用することができる。メモリ120は、プロセッサ110と接続されて、プロセッサ110を駆動するための多様な情報を格納する。RF部130は、プロセッサ110と接続されて、無線信号を転送及び/または受信する。RF部130は、有線で基地局100に接続した複数のノードから構成されることができる。
【0189】
端末200は、プロセッサ210、メモリ220及びRF部230を備える。プロセッサ210は、上述した機能及び方法を行う。例えば、プロセッサ210は、基地局からRRCメッセージのような上位階層信号またはDCIを介して参照信号とマッピングされるPUCCH、PUSCH、またはCQIナンバーを知らせるマッピング情報またはCSI参照資源を構成する有効ダウンリンクサブフレームの数Nに対した情報を受信する。このような情報は、従来のCSI参照資源の定義を本発明の実施形態に従って変更して採用されることができる。また、プロセッサ210は、複数の参照信号を割り当てられたノードから受信し、複数の参照信号各々を測定してチャネル状態情報を生成する。その後、前記複数の参照信号の各々に対するチャネル状態情報を周期的または非周期的にフィードバックする。メモリ220は、プロセッサ210と接続されて、プロセッサ210を駆動するための多様な情報を格納する。RF部230は、プロセッサ210と接続されて、無線信号を転送及び/または受信する。
【0190】
プロセッサ110、210は、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路、データ処理装置及び/またはベースバンド信号及び無線信号を相互変換する変換器を備えることができる。メモリ120、220は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/または他の格納装置を備えることができる。RF部130、230は、無線信号を転送及び/または受信する一つ以上のアンテナを備えることができる。実施形態がソフトウェアにおいて具現化されるとき、上述した技法は、上述した機能を行うモジュール(過程、機能など)を用いて具現化されることができる。モジュールは、メモリ120、220に格納され、プロセッサ110、210により実行されることができる。メモリ120、220は、プロセッサ110、210の内部または外部にあることができ、よく知られた多様な手段を用いてプロセッサ110、210と接続されることができる。
【0191】
本発明は、ハードウェア、ソフトウェアまたはこれらの組み合わせにより具現化されることができる。ハードウェアの具現化にあたって、上述した機能を行うためにデザインされたASIC(application specific integrated circuit)、DSP(digital signal processing)、PLD(programmable logic device)、FPGA(field programmable gate array)、プロセッサ、制御機、マイクロ・プロセッサ、他の電子ユニットまたはこれらの組み合わせにより具現化されることができる。ソフトウェアの具現化にあたって、上述した機能を行うモジュールにより具現化されることができる。ソフトウェアは、メモリユニットに格納されることができ、プロセッサにより実行される。メモリユニットやプロセッサは、当業者にとって周知の多様な手段を採用できる。
【0192】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳細に述べたが、本発明が属する技術分野における通常の知識を有した者であれば、添付された請求の範囲に定義される本発明の思想及び範囲から逸脱しない範囲内で、本発明を様々に変形または変更して実施できることが分かる。したがって、本発明の今後の実施形態等の変更は、本発明の技術から逸脱して行われてはならない。