(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記キートップは、操作者が触れる接触部と、前記リング状磁石の前記第1の端面に固定され、前記接触部を前記リング状磁石のリング内に出没可能に支持する支持部と、を有し、
前記入力装置は、前記基板の前記第1の面上であって前記基準位置には、前記リング状磁石に対して前記接触部が出没することに応じて信号を出力するスイッチをさらに備えている請求項2から4のいずれか一項に記載の入力装置。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態に係る入力装置及びこれを備えている電子機器について、図面を参照して説明する。
【0013】
本実施形態の電子機器は、
図5に示すように、携帯電話であってもよい。この携帯電話は、マイク1と、スピーカ2と、ディスプレイ3と、通信装置(不図示)と、各種入力装置9,10と、これらが搭載される筐体5と、を備えている。
【0014】
この携帯電話に搭載されている入力装置9,10には、文字やコマンド入力のためのキーボード9や、ディスプレイ3に表示されたポインタの位置を指示するためのポィンティングデバイス10等が含まれる。
【0015】
入力装置の一つであるポィンティングデバイス10は、
図1に示すように、トップ板11と、基板13と、キートップ15と、永久磁石18と、4つの磁気センサ20と、4つの電磁コイル24と、決定スイッチ26と、スライド用弾性部材30、決定用弾性部材35と、を備えている。
トップ板11は、筐体5の一部を形成する。基板13は、筐体5内にトップ板11と平行に配置されている。キートップ15は、この基板13に対して平行ないずれかの方向(水平方向)Hにスライド可能に且つ基板13に垂直な垂直方向(遠近方向)Pにリフト移動可能に配置されている。永久磁石18は、キートップ15に相対移動不能に設けられている。4つの磁気センサ20は、キートップ15のスライドに伴う永久磁石18のスライド方向Hへの移動を検知する。4つの電磁コイル24は、永久磁石18を垂直方向Pに移動させる磁力を発生する。決定スイッチ26は、キートップ15の一部の垂直方向Pへの移動に応じてlow/High信号を出力する。スライド用弾性部材30は、キートップ15のスライドに伴って弾性変形する。決定用弾性部材35は、キートップ15の一部の垂直方向Pへの移動に伴って弾性変形する。
【0016】
キートップ15は、操作者が触れる円柱状の接触部16と、この接触部16を支持する円盤状の支持部17と、を有している。支持部17の外径は、接触部16の外径よりも大きい。支持部17の中心軸と接触部16の中心軸とが一致している。接触部16と支持部17とは、樹脂で一体成形されている。接触部16は、樹脂製の支持部17の弾性変形より、接触部16の中心軸と平行な方向に変位する。前述したキートップ15の一部は、この接触部16を指している。
【0017】
永久磁石18は、リング状を成しているリング状磁石である。永久磁石18の一方の端面(以下、上端面と称する)18a側がS極を成し、他方の端面(以下、下端面と称する)18b側がN極を成している。この永久磁石18の外径は、キートップ15の支持部17の外径と実質的に同じある。この永久磁石18の内径は、キートップ15の接触部16の外径よりも大きい。キートップ15は、この永久磁石18の中心軸とキートップ15の中心軸とが一致するように、永久磁石18の上端面に接着されている。このため、キートップ15の接触部16は、操作者に押下されると、一部が永久磁石18のリング内に入り込む。
【0018】
基板13のトップ板11側の一方の面(以下、上面と称する)13a上には、決定スイッチ26が固定されている。この決定スイッチ26は、基板13の予め定められた基準位置B上に位置している。また、基板13の他方の面(以下、下面と称する)13b上には、4つの磁気センサ20及び4つの電磁コイル24が固定されている。4つの磁気センサ20は、
図2に示すように、基準位置Bを中心とする第一円周C1上に、互いに等間隔で配置されている。4つの電磁コイル24は、基準位置Bを中心とする第二円周C2上に、互いに等間隔で配置されている。第一円周C1の直径は、永久磁石18の外径よりも大きい。第二円周C2の直径は、永久磁石18の外径よりも小さい。第二円周C2の直径は、この第二円周C2上に固定されている4つの電磁コイル24が、基準位置Bに存在する永久磁石18と重なるように設定されている。永久磁石18あるいはキートップ15が基準位置Bに存在するとは、それぞれの中心軸が基準位置B上に存在することを意味している。
【0019】
トップ板11には、
図1に示すように、基板13の基準位置Bに対応する部分に円形の開口12が形成されている。この円形の開口12の径は、キートップ15の接触部16の外径よりも大きく、キートップ15の支持部17の外形よりも小さい。
【0020】
スライド用弾性部材30は、円形の内側部31と、内側部31の外周に沿って形成されている弾性部32と、弾性部32の外周に沿って形成されている外側部33と、を有している。このスライド用弾性部材30は、例えば、シリコンゴム等の弾性変形可能なシート状の樹脂で形成されている。内側部31の外径は、キートップ15の支持部17の外径及び永久磁石18の外径と実質的に同じである。弾性部32は、弾性変形量が大きくなるように、樹脂シートの一部をジグザグに折り曲げて形成されている。
【0021】
永久磁石18の下端面18bには、スライド用弾性部材30の内側部31が貼り付けられている。この外側部33は、弾性部32が自然状態のときに、永久磁石18及びキートップ15が基板13の基準位置B上に位置するよう、トップ板11の下面11bに貼り付けられている。よって、このスライド用弾性部材30は、永久磁石18が基準位置Bからスライドしたときに、弾性変形して、この永久磁石18を基準位置Bに戻す方向に付勢する。
このスライド用弾性部材30は、トップ板11の開口12からのゴミ等が基板13上に至らないようにするためのカバーとしても機能する。なお、スライド用弾性部材30の内側部31は、永久磁石18ではなく、キートップ15に貼り付けてもよい。
【0022】
決定用弾性部材35は、垂直方向Pから見た形状が円形である。決定用弾性部材35の外径は、キートップ15の外径及び永久磁石18の外径と実質的に同じである。決定用弾性部材35は、この決定用弾性部材35の外周縁を含むリング状の取付部36と、この取付部36の内側に形成されているスイッチ押圧部37と、を有している。スイッチ押圧部37は、この決定用弾性部材35の中心軸が伸びている方向(垂直方向)に突出しており、この方向に弾性変形可能である。この決定用弾性部材35は、弾性変形可能な金属板で形成されている。
【0023】
決定用弾性部材35は、そのスイッチ押圧部37が永久磁石18のリングの内側に入り込み、且つ永久磁石18に固定されているキースイッチの接触部16に対向するよう、その取付部36の一方の面(以下、上面と称する)36aが、永久磁石18の下端面18bにスライド用弾性部材30の取付部36を介して固定されている。
【0024】
以上で説明のように、キートップ15と永久磁石18と決定用弾性部材35とは、スライド方向Hに相対移動不能に、互いに接着されている。よって、キートップ15と永久磁石18と決定用弾性部材35とは、互いに相対移動することなく、スライド方向Hに一体に移動する。
【0025】
基板13の上面13aは、決定用弾性部材35の取付部36の他方の面(以下、下面とする)36bと対向する。また、基板13の上面13aは、キートップ15のスライドに伴ってスライドする決定用弾性部材35の下面36bと摺接する。すなわち、基板13の上面13aは、キートップ15のスライド方向Hへのスライドのガイド面としての役目をする。
【0026】
キートップ15の支持部17と、永久磁石18と、スライド用弾性部材30の内側部31と、決定用弾性部材35の取付部36とを併せた垂直方向Pの厚さ寸法は、トップ板11の下面11bと基板13の上面13aとの間隔寸法よりも小さい。このため、決定用弾性部材35の下面36bが基板13の上面13aと接触している状態では、キートップ15の支持部17の上面とトップ板11の下面11bとの間に隙間がある。よって、この状態においては、キートップ15は、垂直方向Pで基板13から遠ざかる向きに移動可能である。
【0027】
ポィンティングデバイス10は、
図3に示すように、さらに、4つの磁気センサ20に接続されているA/D変換器23と、4つの電磁コイル24毎に設けられているコイル駆動回路25と、各種演算処理を行うCPU28と、を備えている。
【0028】
本実施形態において、磁気センサ20は、ホール効果により磁界を検出し、検出した磁界の強さに比例したアナログ信号を出力するホール素子である。
図2に示すように、4つの磁気センサ20のうち、互いに対向している一対の磁気センサ20a,20bを、それぞれ、第一磁気センサ20a、第二磁気センサ20bと称する。また、残りの一対の磁気センサ20c,20dを、それぞれ、第三磁気センサ20c、第四磁気センサ20dと称する。4つの磁気センサ20a,20b,20c,20dは、
図3に示すように、ブリッジ状に電気的に接続され、ブリッジ回路を構成している。具体的な構成は次の通りである。第一磁気センサ20a及び第二磁気センサ20bは、いずれも、第三磁気センサ20c及び第四磁気センサ20dに接続されている。第一磁気センサ20aと第三磁気センサ20cとの接続部は、接地されている。第二磁気センサ20bと第四磁気センサ20dとの接続部には電源VCCが接続されている。また、第二磁気センサ20bと第三磁気センサ20との接続部、第四磁気センサ20dと第一磁気センサ20aとの接続部は、いずれも、アンプ22を介してA/D変換器23に接続されている。
【0029】
A/D変換器23は、各磁気センサ20からのアナログ信号をディジタル信号に変換して、その変換した信号をCPU28に出力する。
【0030】
4つのコイル駆動回路25は、それぞれCPU28と接続される。コイル駆動回路25はそれぞれ、このCPU28からの指示に応じた電力を対応する電磁コイル24に供給する。
【0031】
決定スイッチ26は、抵抗27を介して、CPU28と接続され、決定スイッチ26の開閉(オンオフ)に応じて、CPU28へHigh信号、low信号を出力する。
【0032】
CPU28には、以上の要素の他、ディスプレイ3、キーボード9(
図5参照)、図示されていない通信装置等が接続されている。ディスプレイ3は、ディスプレイ駆動回路29を介してCPU28と接続されている。
【0033】
次に、以上で説明したポィンティングデバイス10の動作について
図4A〜4Dを参照して説明する。
【0034】
ディスプレイ3上にポインタが表示されている際、操作者が、
図4A及び
図4Bに示すように、基準位置B上にあるキートップ15をスライドさせると、このキートップ15に固定されている永久磁石18もキートップ15と共にスライドし、スライド用弾性部材30の弾性部32が弾性変形する。永久磁石18がスライドすると、この永久磁石18が形成する磁界が移動し、磁気センサ20に対する磁界の強さが変化する。各磁気センサ20は、この磁界の強さに応じたアナログ信号を出力する。言い換えると、各磁気センサ20は、永久磁石18の位置に応じたアナログ信号を出力する。A/D変換器23(
図3参照)は、各磁気センサ20からのアナログ信号をディジタル信号に変換する。CPU28は、このディジタル信号を用いて、ポインタの表示座標を求め、この表示座標に応じた表示制御信号を作成して、これをディスプレイ駆動回路29に出力する。この結果、ディスプレイ3上のポインタの位置は、キートップ15のスライドに応じて変化する。
【0035】
操作者がキートップ15をスライドさせた後、このキートップ15を離すと、弾性変形していたスライド用弾性部材30の弾性部32が元の自然状態に戻る。これに伴い、キートップ15及び永久磁石18は、
図4Aに示すように、基準位置B上に戻る。このキートップ15及び永久磁石18が基準位置B上に戻る過程では、ポインタの表示位置は変化しない。
【0036】
CPU28が、ポィンティングデバイス10又はキーボード9等から何らかの信号が入力され、この信号の入力が操作者に刺激を与えることを意味すると判断した場合について説明する。この場合、CPU28は、各コイル駆動回路25に、対応する電磁コイル24に供給する電力を指示する。各コイル駆動回路25は、この指示に従って、対応する電磁コイル24に電力を供給する。この結果、各電磁コイル24には、対応駆動回路25から電力が供給されて、各電磁コイル24は、その永久磁石側がN極に励磁する。
【0037】
永久磁石18は、前述したように、下面18b側、つまり垂直方向Pにおける電磁コイル側がN極である。このため、各電磁コイル24の永久磁石側がN極になると、永久磁石18が、各電磁コイル24から反発力を受ける。よって、永久磁石18及びキートップ15は、
図4A及び
図4Cに示すように、垂直方向で基板13から遠ざかる向きにリフト移動し、キートップ15に触れている操作者に刺激を与える。
【0038】
リンク状磁石18及びキートップ15が基準位置Bに存在する際に、各電磁コイル24に同じ量の電力が供給された場合について説明する。この場合、永久磁石18は、各電磁コイル24から同じ大きさの反発力を受けるため、永久磁石18及びキートップ15は、基板13に対する角度を変えずにリフト移動する。次に、リンク状磁石18及びキートップ15が基準位置Bに存在する際に、各電磁コイル24に相互に異なる量の電力が供給された場合、又は、一部の電磁コイル24にのみ電力が供給された場合について説明する。この場合、永久磁石18は、各電磁コイル24から異なる大きさの反発力を受けるため、永久磁石18及びキートップ15は、基板13に対する角度を変えてリフト移動するか、永久磁石18及びキートップ15の一部のみがリフト移動する、つまり、永久磁石18及びキートップ15は基板13に対して傾く。
【0039】
リンク状磁石18及びキートップ15がスライドして基準位置Bに存在していない際に、各電磁コイル24に同じ量の電力が供給された場合について説明する。この場合、永久磁石18は、各電磁コイル24から異なる大きさの反発力を受けるため、永久磁石18及びキートップ15は、基板13に対して傾く。次に、リンク状磁石18及びキートップ15がスライドして基準位置Bに存在していない際に、各電磁コイル24のそれぞれに異なる電力を供給する場合について説明する。この場合において、各電磁コイル24のそれぞれに異なる所定量の電力を供給して、永久磁石18が各電磁コイル24から同じ大きさの反発力を受けるようにして、永久磁石18及びキートップ15を、基板13に対する角度を変えずにリフト移動させることも可能である。
【0040】
そこで、本実施形態では、ポィンティングデバイス10等から所定の信号が入力された際には、そのときの永久磁石18の位置、及びこの所定の信号に応じて、各コイル駆動回路25に指示する電力量を変え、キートップ15を基板13に対する角度を変えずにリフト移動させたり、キートップ15を所定の向きに傾かせたりして、操作者に各種刺激を与えるようにしている。
【0041】
キートップ15がリフト移動してから、各電磁コイル20への電力供給を断ち、各電磁コイル24の励磁を解くと、キートップ15のリフト移動により弾性変形していたスライド用弾性部材30の弾性部32が元の自然状態に戻る。その結果、
図4Aに示すように、キートップ15及び永久磁石18と一体的な決定用弾性部材35が基板13の上面13aに接して、キートップ15は元の位置に戻る。
【0042】
図4A及び
図4Dに示すように、キートップ15が基準位置B上にある際に、操作者が決定用弾性部材35の弾性力に抗してキートップ15の接触部16を強く押すと、つまり、垂直方向Pで基板13に近づく向きにこの接触部16を移動させる。これにより、決定スイッチ26は、決定用弾性部材35を介して、この接触部16に押され、オン状態になり、決定スイッチ26からlow信号が出力される。CPU28は、決定スイッチ26からlow信号が入力されると、このときにポインタが示している事項について、操作者が選択した又は決定したと把握し、この選択又は決定に対応した処理を実行する。
【0043】
以上のように、本実施形態のポインティングデバイスでは、ポインタの位置指示、及び選択事項又は決定事項の指示ができると共に、操作者に各種刺激を与えることができる。
【0044】
また、本実施形態では、ポインタの位置指示のためのキートップ15の移動が基板13に平行な二次元移動である。しかも、磁気センサ20及び電磁コイル24が基板13の下面13bに二次元配置されている。このため、ポィンティングデバイス10の厚さ(垂直方向Pの寸法)を薄くすることができる。
【0045】
4つの磁気センサ20及び4つの電磁コイル24を基板13の下面13bに配置する際、基準位置Bを中心とする一つの円周上に、これら全てを配置することは可能である。この場合、4つの電磁コイル24のうち、少なくともいずれかの電磁コイル24が励磁すると、励磁した電磁コイル24に隣接する磁気センサ20は、永久磁石18の磁界のみならず、この電磁コイル24の磁界も検知してしまう。このため、この場合に、電磁コイル24が励磁すると、CPU28は、4つの磁気センサ20からの出力の影響により、永久磁石18の位置を正確に把握できなくなる。
【0046】
このため、本実施形態では、
図2に示すように、4つの電磁コイル24を第二円周C2上に配置し、4つの磁気センサ20を第二円周C2とは異なる直径の第一円周C1上であって、基準位置Bからの方向がいずれの電磁コイル24にも重ならない位置に配置している。この構成により、いずれの磁気センサ20も、電磁コイル24からの距離を所定以上確保し、磁気センサ20が受ける電磁コイル24による磁界の影響を最小限に抑えている。
【0047】
また、電磁コイル24は、できる限り少ない電力供給量で、永久磁石18に対する大きな反発力を生み出すことが好ましい。このため、本実施形態では、第二円周C2の直径を、この第二円周C2上に固定されている4つの電磁コイル24が、垂直方向Pで、基準位置Bの永久磁石18と重なる直径にして、4つの電磁コイル24と基準位置Bのリング状コイルとの距離を小さくしている。
【0048】
また、第一円周C1の直径は、永久磁石18の外径よりも小さい場合より大きい場合の方が、永久磁石18のスライド時に、この第一円周C1上に配置される4つの磁気センサ20からの出力差が大きくなる。その結果、CPU28が、永久磁石18の位置を容易に算出可能になる。このため、本実施形態では、この第一円周C1の直径を、第二円周C2の直径及び永久磁石18の外径よりも大きくしている。
【0049】
本実施形態では、基板13に対して平行ないずれの方向にも、キートップ15をスライド可能に設けた、しかしながら、本実施形態は、この構成に限定されない。例えば、基板13に対して平行で互いに直交する2方向のみに、キートップ15をスライド可能に設けてもよい。
【0050】
本実施形態では、磁気センサ20の数量及び電磁コイル24の数量がいずれも4つである。しかしながら、本実施形態はこの構成に限定されない。磁気センサ20の数量及び電磁コイル24の数量は、3以上であればよい。しかも、磁気センサ20の数量と電磁コイル24の数量とが同数量である必要はない。
【0051】
本実施形態では、複数の電磁コイル24のそれぞれにコイル駆動回路25を設けている。これは、永久磁石18の位置等に応じて各電磁コイル24に発生させる磁界の強度を制御するためである。したがって、このような制御を実行しない場合には、複数の電磁コイル24に対して一つのコイル駆動回路を設けるようにしてもよい。
【0052】
本実施形態では、永久磁石18の位置を検知するための磁気センサ20として、ホール素子を用いている。しかしながら、本実施形態はこの構成に限定されない。磁界の強さに応じた信号を出力しさえすれば、例えば、磁気抵抗効果素子、磁気インピーダンス素子等、如何なる素子を用いてもよい。さらに、本実施形態では、電力の入力により磁力を発生する電磁変換器として、電磁コイル24を用いている。しかしながら、本実施形態はこの構成に限定されない。電力の入力により磁力を発生しさえすれば、例えば、磁気抵抗効果素子等、如何なる素子を用いてもよい。
【0053】
本実施形態では、決定スイッチ26や各磁気センサ20からの信号の入力、及び、各コイル駆動回路25やディスプレイ駆動回路29への制御信号の出力を、一つのCPU28が担当している。しかしながら、本実施形態はこの構成に限定されない。各入力及び各出力を個別のCPUに担当させるようにしてもよい。
【0054】
この出願は、2010年8月30日に出願された日本出願特願2010−192693を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。