(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記指示受付部は、更に、前記読取指示により再読み取りする原稿を指定するために、前記表示装置に表示される前記複数の不適画像のいずれかをユーザが指定する指定指示を受け付けることを特徴とする請求項2に画像読取装置。
前記読取指示により読み取られた原稿を排出する位置と他の原稿を排出する位置とを異ならせる原稿送り機構を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像読取装置。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<1.1ハードウエア構成>
以下、添付する図面を参照して本発明の実施例について説明する。
図1は、画像読取システムのハードウエア構成例を示す図である。画像読取システム1は、画像読取装置10と制御装置30と、外部表示装置40を備える。画像読取装置10は、2次元の原稿を読み取って、この原稿に対応する画像信号を生成する。画像読取装置10は、例えば、複数の光源で露光された2次元原稿を走査して読み取る画像読取装置であってよい。このような、例えば画像読取装置の例として、例えばフィーダスキャナ、フラットベッドスキャナ、ハンディスキャナ等の各種スキャナ装置が挙げられる。
【0015】
制御装置30は、有線又は無線の通信回線を介して画像読取装置10との間で通信が可能なコンピュータ装置である。制御装置30は、この通信回線を経由して画像読取装置10が読み取った原稿の画像信号を画像読取装置10から受信する。制御装置30は、画像読取装置10から受信した画像を外部表示装置40に出力することができる。
【0016】
<1.2 画像読取装置>
画像読取装置10は、制御部11と、メモリ12と、信号出力部13と、センサ駆動部14と、モータ駆動部15と、操作入力部16と、表示部17と、インタフェース(I/F)18を備える。また、画像読取装置10は、ランプ21と、ブザー22と、イメージセンサ23と、超音波センサ24と、給紙機構26と、フィニッシャ27と、操作ボタン28を備える。
【0017】
制御部11は、メモリ12に格納されたコンピュータプログラムに従い画像読取装置10の動作を制御する。制御部11は、画像読取装置10が読み取るための画像読取プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit: 中央処理ユニット)や、DSP(digital signal processor)を備える。メモリ12には、画像読取プログラムが格納される。メモリ12には、画像読取プログラムのほか、その実行の際に使用されるデータや、制御部11により生成される原稿の画像が格納される。メモリ12は、画像読取プログラムを記憶するための非揮発性記憶装置や、データを一次的に記憶するための揮発性メモリを含んでいてよい。なお、他の実施例では、画像読取処理を行うための、LSI(large scale integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programming Gate Array)等の論理回路を備えていてもよい。以下に説明される画像読取処理の一部又は全部をハードウエア処理によって実行してもよい。
【0018】
信号出力部13は、ランプ21及びブザー22を介して、オペレータに対する視覚的指示や視覚的メッセージ、及び聴覚的指示や聴覚的メッセージをそれぞれ出力する。センサ駆動部14は、イメージセンサ23及び超音波センサ24を駆動して、これらのセンサの出力信号を検出し、制御部11へ出力する。イメージセンサ23は、原稿を読み取り2次元の原稿を撮像して原稿に対応する画像信号を出力する。超音波センサ24は、原稿に付箋やメモが貼り付けられていることや、原稿のマルチフィードを検出する。
【0019】
モータ駆動部15は、給紙機構(フィーダ)26及びフィニッシャ27に駆動力を与えるモータ25を駆動する。給紙機構26は、原稿トレイに置かれた原稿を一枚ずつイメージセンサ23まで搬送した後、読み取り済み原稿をフィニッシャ27まで搬送する。フィニッシャ27は、排紙トレイ上に原稿を排出する。フィニッシャ27は、排紙トレイ上に原稿を排出する排出位置を変更して、複数葉の原稿のうちいずれかを他の原稿の位置からずらす機能を備える。
【0020】
操作入力部16は、オペレータによる操作ボタン28の操作により生じる入力信号を受け付ける。表示部17は、画像読取装置10により読み取られた原稿画像や、オペレータに対するメッセージやオペレータの操作を受け付けるグラフィックス・ユーザインタフェース(GUI)を表示する。操作ボタン28は、表示部17のGUI上に表示されたソフトウエアボタンであってもよい。操作入力部16は、表示部17の表面に設けられた透明のタッチパネルの出力信号を検出することによって、操作ボタン28の操作による入力を受け付ける。
【0021】
インタフェース18は、画像読取装置10と制御装置30との間の有線及び/又は無線による通信インタフェースである。画像読取装置10は、読み取った原稿の画像データをインタフェース18を介して制御装置30へ送信することが可能である。画像読取装置10は、インタフェース18を介して画像読取装置10の動作に関する設定情報や指示を制御装置30から受信する。ある実施例では、画像読取装置10は、インタフェース18を制御装置30により処理が施された画像データを介して受信してよい。
【0022】
<1.3 制御装置>
制御装置30は、CPU(Central Processing Unit: 中央処理ユニット)31と、メモリ32と、補助記憶装置33と、ビデオ信号出力回路34と、入力部35と、インタフェース36を備える。CPU31は、補助記憶装置33に格納された画像読取アプリケーションプログラムやドライバプログラムを実行することにより、画像読取装置10を制御し、画像読取装置10から出力される原稿の画像を取得する。
【0023】
ある実施例では、CPU31は、画像読取装置10により読み取られた原稿画像の画像処理を行ってもよい。補助記憶装置33にはこのような画像処理用プログラムが格納されてもよい。また、補助記憶装置33には画像読取装置10により読み取られた原稿画像が格納されてもよい。補助記憶装置33は、コンピュータプログラムを記憶するための、不揮発性記憶装置や、読み出し専用メモリ(ROM: Read Only Memory)やハードディスクなどを含んでいてもよい。
【0024】
メモリ32には、CPU31が現在実行中のプログラムや、このプログラムによって一時的に使用されるデータが記憶される。また、メモリ32には、画像読取装置10により読み取られた原稿画像が格納されてもよい。メモリ32は、ランダムアクセスメモリ(RAM: Random Access Memory)を含んでいてよい。
【0025】
ビデオ信号出力回路34は、画像読取装置10により読み取られた原稿画像や、オペレータに対するメッセージやオペレータの操作を受け付けるGUIを、外部表示装置40に表示する。入出力部35は、オペレータによる入力操作を受け付ける。入出力部35は、例えば、キーパッド、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル等を備えていてよい。入出力部35は、外部表示装置40の表示画面に設けられた透明のタッチパネルの出力信号を検出することによって、ユーザの操作を受け付けてもよい。CPU31は、画像読取装置10の操作ボタン28と同じソフトウエアボタンを、外部表示装置40に表示するGUIに設けてもよい。また、入出力部35は、視覚的指示や視覚的メッセージ、及び聴覚的指示や聴覚的メッセージをそれぞれオペレータに出力するためのランプやブザー、スピーカを備える。
【0026】
インタフェース36は、画像読取装置10と制御装置30との間の有線及び/又は無線による通信インタフェースである。制御装置30は、画像読取装置10が読み取った原稿の画像データを、インタフェース36を経由して受信することが可能である。制御装置30は、インタフェース36を介して画像読取装置10の動作に関する設定情報や指示を画像読取装置10へ送信する。
【0027】
媒体読取部37は、コンピュータに読み取り可能な可搬型記録媒体に記憶されたデータを読み取る入力装置である。媒体読取部37は、例えばCD−ROMドライブ装置やDVD−ROMドライブ装置、フレキシブルディスクドライブ装置、CD−Rドライブ装置や、DVD−Rドライブ装置、MOドライブ装置、フラッシュメモリ装置へのアクセス装置であってよい。
【0028】
ネットワークインタフェース(NIF)38は、制御装置30とローカルエリアネットワークや公衆ネットワークとの間の通信制御を行う。上述の画像読取アプリケーションプログラムやドライバプログラムは、機械可読記録媒体に記録され、媒体読取部37がこれを読み取ることにより補助記憶装置33にインストールされてもよい。また、このコンピュータプログラムは、ネットワークインタフェース38を介してネットワークからダウンロードされ、補助記憶装置33にインストールされてもよい。
【0029】
<2. 画像読取装置の機能>
続いて、画像読取装置10の機能について説明する。
図2は、画像読取装置10の制御部11の機能ブロック図を示す図である。制御部11は、読取処理部50、画像生成部51と、判断部52と、表示制御部53と、指示部54と、指示受付部55と、画像置換部56を備える。これらの構成要素50〜56による処理は、メモリ12に格納された画像読取プログラムを制御部11が実行することによって実施される。なお、
図2は、以下の説明に関係する機能を中心として示している。このため、制御部11は図示の構成要素以外の他の構成要素を含んでいてよい。
【0030】
読取処理部50は、原稿を読み取るための給紙機構26、イメージセンサ23、フィニッシャ27等のハードウエアを駆動し、原稿を読み取る際の原稿読取装置10の動作を制御する。画像生成部51は、イメージセンサの出力信号から原稿画像を生成する。判断部52は、超音波センサ24の検出信号に基づいて、原稿に付箋やメモが貼り付けられているか否かを判断する。また判断部52は、原稿のマルチフィードの発生を検出する。以下の説明において、付箋及びメモを総称して単に「付箋」と表記する。
【0031】
表示制御部53は、画像生成部51によって生成された原稿画像及びGUIを表示部17に表示する表示処理を制御する。表示制御部53は、制御装置30のCPU31と協働して、原稿画像やGUIを外部表示装置40に出力してもよい。
【0032】
指示部54は、ランプ21及びブザー22による視覚的指示、視覚的メッセージ、聴覚的指示や聴覚的メッセージの出力を制御する。指示受付部55は、オペレータが操作ボタン28を操作することにより与える指示を受け付ける。画像置換部56は、画像生成部51が生成する原稿の画像データのうち、付箋の添付やマルチフィードの発生時に読み取られた原稿画像を、再読み取りした画像で置換する処理を行う。なお、以下の説明において、原稿に付箋が添付された状態で読み取られた画像や、マルチフィードによって原稿が重なった状態で読み取られた画像など、不適切な状態で原稿が読み取られた時に生成された画像を「不適画像」と表記することがある。
【0033】
<3. 付箋検出時の処理内容>
続いて、画像読取装置10によって行われる処理内容について説明する。
図3は、付箋検出時の処理の説明図である。ステップS101において読取処理部50は、給紙機構26、イメージセンサ23、フィニッシャ27を駆動して原稿読取処理を行う。画像生成部51はイメージセンサの出力信号から原稿画像を生成する。
【0034】
ステップS102において判断部52は、超音波センサ24によって、ステップS101で読み取った原稿に付箋が付されていることが検出されたか否かを判断する。付箋の添付が検出された場合(ステップS102:Y)には、判断部52はステップS101で読み取った原稿が不適画像であると判断し、処理はステップS103へ進む。付箋の添付が検出されない場合(ステップS102:N)には、処理はステップS101へ戻り、原稿の読み取りを継続する。なお、以下の説明において原稿に付箋が添付されていることを検出することを、単に付箋の検出と表記することがある。
【0035】
ステップS103において読取処理部50は、以下に説明するリカバリ補助処理を付箋の検出時に実行することが画像読取装置10に設定されているか否かを判断する。リカバリ補助処理は、付箋やマルチフィードが検出された場合に、オペレータが原稿を再読み取りする作業を画像読取装置10が補助する処理をいう。リカバリ補助処理が実行されることが設定されている場合(ステップS103:Y)には、処理はステップS104に進む。リカバリ補助処理が実行されることが設定されていない場合(ステップS103:N)には、処理はステップS101へ戻り、原稿の読み取りを継続する。
【0036】
ステップS104において指示部54は、ランプ21及びブザー22による視覚的指示や視覚的メッセージ、及び聴覚的指示や聴覚的メッセージによって、リカバリ補助処理が行われることをオペレータに通知する。また、表示制御部53は、表示部17や外部表示装置40に、リカバリ補助処理が行われることを示すメッセージを表示してもよい。これら通知を行うハードウエア並びに通知の態様は、オペレータが選択して画像読取装置10に記憶させることができる。
【0037】
ステップS105において読取処理部50は、原稿に付箋が添付された状態で読み取られた付箋付き画像をメモリ12内に記憶する。
図4を参照して、付箋付き画像の記憶処理を説明する。ステップS201において読取処理部50は、画像読取装置10の設定を参照する。付箋付き画像の全体を記憶するように画像読取装置10が設定されている場合(ステップS201:Y)には、処理はステップS204に進む。原稿画像のうち付箋が写った部分を抽出して記憶することが許可されている場合(ステップS201:N)には、処理はステップS202に進む。
【0038】
ステップS202において読取処理部50は、原稿画像のうち付箋の部分を検出する。例えば読取処理部50は、画像認識処理によって付箋の部分を検出してよい。例えば、読取処理部50は、地の色の違いや付箋による文字の断続を検出することによって、付箋の部分を検出してよい。読取処理部50は、付箋が原稿の中央部分に付されているか否かを判断する。
【0039】
図5の(A)は、付箋が原稿の中央部分に付されている場合の付箋付き画像の模式図である。符号100は付箋が添付された原稿画像を示し、符号101は原稿画像中の付箋の画像により占められた部分を示す。
図5の(B)は、付箋が原稿の中央部分から外れている場合の付箋付き画像の模式図である。付箋が原稿の中央部分に付されている場合(ステップS202:Y)には、処理はステップS204に進む。付箋が原稿の中央部分から外れている場合(ステップS202:N)には、処理はステップS203に進む。
【0040】
図4を参照する。ステップS203において読取処理部50は、付箋付き画像を分割して付箋が付されていない部分を除去する。この状態の付箋付き画像を
図5の(C)に示す。ステップS204において読取処理部50は、ステップS203で付箋付き画像が分割された場合には分割画像を、そうでない場合には付箋付き画像の全体画像を圧縮する。ステップS205において読取処理部50は、圧縮された画像をメモリ12に記憶する。
【0041】
図3を参照する。ステップS106において表示制御部53は、付箋付き画像を表示部17及び外部表示装置40の両方又はいずれか一方に表示する。
図6は、付箋付き画像の表示処理の説明図である。ステップS301において表示制御部53は、圧縮された付箋付き画像をメモリ12から読み出す。表示制御部53は、圧縮された付箋付き画像を解凍する。
【0042】
ステップS302において表示制御部53は、画像読取装置10の設定を参照する。表示制御部53は、画像読取装置10の設定に応じて表示部17及び外部表示装置40の両方又はいずれか一方を、付箋付き画像を表示する表示装置として決定する。ステップS303において表示制御部53は、ステップS302で決定した表示装置に付箋付き画像を表示する。
【0043】
図7の(A)及び
図7の(B)は、表示部17に表示される付箋付き画像の表示態様の模式図である。付箋付き画像は、表示部17の表示画面に出力されるGUI60の中に表示されてよい。
図7の(A)は、操作ボタン28が、表示部17に表示されたGUI60中のソフトウエアボタンである場合の表示例である。GUI60は、メッセージ表示領域61と、付箋付き画像62の表示領域を有する。なお、外部表示装置40に付箋付き画像が表示される場合も、外部表示装置40に表示されるGUIは図示のGUI60と同様であってよい。
【0044】
付箋付き画像62中の符号70の部分は原稿画像中の付箋の画像により占められた部分を示す。表示制御部53は、画像認識処理によって付箋部分を検出し、オペレータが付箋部分を確認しやすいように付箋部分を強調表示する。本実施例では、表示制御部53は、枠線71で付箋部分を囲むことにより強調表示する。他の実施例で表示制御部53は、付箋部分を点滅させたり、特定の色で着色してもよい。操作ボタン28は、ソフトウエアボタンとしての再読取ボタン63、画像廃棄ボタン64、非表示ボタン65及び終了ボタン66を含む。
【0045】
図7の(B)は、操作ボタン28が、ハードウエアボタンとして画像読取装置10に設けられた場合の表示例である。表示部17の表示画面に出力されるGUI60は、メッセージ表示領域61と、付箋付き画像62の表示領域を有する。表示部17の表示画面に併設される操作ボタン28は、ハードウエアボタンとしての再読取ボタン63、画像廃棄ボタン64、非表示ボタン65、終了ボタン66及びカーソルキー67を含む。
【0046】
ある実施例では、表示制御部53は、オペレータの指示があった場合や待機時間が経過した場合に、表示部17や外部表示装置40の状態を、付箋付き画像を表示しない非表示状態にしてもよい。
図8は、付箋付き画像の表示制御処理の説明図である。ステップS401において表示制御部53は、画像読取装置10の設定を参照する。付箋付き画像の非表示状態に遷移することが許可されている場合(ステップS401:Y)には、処理はステップS402へ進む。非表示状態への遷移が許可されていない場合(ステップS401:N)には表示制御処理を終了する。
【0047】
ステップS402において表示制御部53は、オペレータからの指示がある場合に非表示状態に遷移することが許可されているか否かを判断する。オペレータからの指示がある場合に非表示状態に遷移することが許可されている場合(ステップS402:Y)には、処理はステップS403へ進む。オペレータからの指示がなくても非表示状態に遷移することが許可されている場合(ステップS402:N)には、処理はステップS404へ進む。
【0048】
ステップS403において表示制御部53は、非表示状態に遷移する指示をオペレータから受け付けるのを待つ。非表示状態に遷移する指示は、
図7の(A)及び
図7の(B)で示した非表示ボタン65をオペレータが押下することによって与えられる。表示制御部53は、指示があるまでステップS403を反復し(ステップS403:N)、指示があった場合(ステップS403:Y)には処理をステップS405へ進める。一方でステップS404において表示制御部53は、待機時間が経過するまでステップS404を反復し(ステップS404:N)、経過時間が経過した場合(ステップS404:Y)には処理をステップS405へ進める。ステップS405において表示制御部53は、表示部17や外部表示装置40の状態を付箋付き画像が表示されない状態にして、表示制御処理を終了する。
【0049】
図3を参照する。ステップS107において指示受付部55は、操作ボタン28の操作によるオペレータの指示を受け付ける。この間に、GUI60のメッセージ表示領域61には、
図7の(A)及び
図7の(B)で示すように付箋を検出したことを知らせるメッセージ及び/又は付箋の除去をオペレータに促すメッセージが表示される。他の実施例では、指示部54は、付箋を検出したことを知らせる通知及び/又は付箋の除去をオペレータに促す通知をランプ21及びブザー22に出力してもよい。
【0050】
オペレータの指示がある場合(ステップS108:Y)には、処理はステップS110に進む。オペレータの指示がない場合(ステップS108:N)には、処理はステップS109へ進む。ステップS109において読取処理部50は、待機時間が経過したか否かを判断する。待機時間が経過した場合(ステップS109:Y)には、処理はステップS101へ戻り、読取処理部50は原稿の読み取りを継続する。待機時間が経過していない場合(ステップS109:N)には、処理はステップS108へ戻る。
【0051】
ステップS110において制御部11は、付箋が付された原稿の画像を再度読み取るための単数葉再読取処理を実行する。
図9は単数葉再読取処理の説明図である。ステップS501において指示受付部55は、オペレータの指示内容を判断する。オペレータの指示が再読取指示である場合には処理はステップS502へ進む。再読取指示は、オペレータが原稿に付された付箋を取り除いた後に
図7の(A)及び
図7の(B)で示した再読取ボタン63を押下することによって与えられる。オペレータの指示が廃棄指示である場合には処理はステップS507へ進む。廃棄指示は、オペレータが画像廃棄ボタン64を押下することによって与えられる。
【0052】
ステップS502において読取処理部50は、給紙機構26、イメージセンサ23、フィニッシャ27を駆動して原稿読取処理を行う。ステップS503において読取処理部50は、原稿枚数が複数であるか否かを判断する。原稿枚数が複数である場合(ステップS503:Y)には、処理はステップS504へ進む。原稿枚数が単数である場合(ステップS503:N)には、処理はステップS505へ進む。
【0053】
ステップS504において読取処理部50は、フィニッシャ27を駆動して再読み取りされた原稿の排出位置を他の原稿の排出位置からずらす。このように再読み取りされた原稿の排出位置をずらすことによって、オペレータが付箋を再び元の原稿に貼る際に原稿を選びやすくする。
【0054】
ステップS505において画像置換部56は、読み取り原稿の画像データのうち、付箋付き画像のデータを再読み取りによって得られた画像データで置換する。ステップS506において表示制御部53は、再読み取りが完了したことを通知するメッセージを表示部17や外部表示装置40に表示する。
図10の(A)及び
図10の(B)は、再読み取り完了後のGUI60の表示状態の説明図である。
図10の(A)及び
図10の(B)は、それぞれ、操作ボタン28がソフトウエアボタン及びハードウエアボタンである場合の表示例を示す。
【0055】
表示制御部53は、再読み取りが完了した旨のメッセージ及び/又は付箋の貼り直しをオペレータに促すメッセージをメッセージ表示領域61に表示してよい。他の実施例では、指示部54は、再読み取りが完了した旨の通知及び/又は付箋の貼り直しをオペレータに促す通知をランプ21及びブザー22に出力してもよい。表示制御部53は、GUI60に再読み取り後の原稿の画像68を表示してもよい。そして、指示受付部55は、操作ボタン28の操作によるオペレータの指示を受け付ける。オペレータの指示があった場合には処理をS501へ戻す。
【0056】
図9を参照する。一方で、廃棄指示があった場合には、ステップS507において表示制御部53は付箋付き画像の表示を停止してメモリ12内に格納された付箋付き画像を廃棄する。このように表示制御部53及び/又は指示部54は、付箋付き画像が読み取られた原稿の再読み取りが行われた後に、オペレータに付箋の貼り直しを促すメッセージを出力する。このためオペレータは再読み取り中に付箋の貼り直しに注意しなくても済むため負担が軽減される。また、付箋の貼り直し忘れが低減する。
【0057】
また、原稿の再読み取りが行われた後にも、廃棄指示があるまで表示部17及び/又は外部表示装置40に付箋付き画像が表示される。このため、オペレータは容易に貼り直し位置をいちいち覚えなくても、容易かつ正確に元の位置に付箋を貼り直すことができる。
【0058】
図3を参照する。ステップS111において読取処理部50は、全ての原稿の読み取りが終了したか否かを判断する。まだ読み取っていない原稿が残っている場合(ステップS111:N)には、処理はステップS101に戻る。全ての原稿が読み取られた場合(ステップS111:Y)には、処理はステップS112へ進む。
【0059】
ステップS112において読取処理部50は、まだ、再読み取り処理が行われていない付箋付き画像が残っているか否かを判断する。例えば、ステップS109において待機時間が経過したため、ステップS110の単数葉再読取処理が行われずに読み込みが続行された場合に、再読み取り処理が行われていない付箋付き画像が残る。再読み取り処理が行われていない付箋付き画像が残っている場合(ステップS112:Y)には処理はS113へ進む。再読み取り処理が行われていない付箋付き画像がない場合(ステップS112:N)には処理は終了する。
【0060】
ステップS113において読取処理部50は、残存する付箋付き画像が複数か否かを判断する。付箋付き画像が単数(ステップS112:N)の場合には処理はステップS114に進む。付箋付き画像が複数(ステップS112:Y)の場合には処理はステップS115に進む。
【0061】
ステップS114において制御部11は、付箋付き画像が読み取られた1ページの原稿を再読み取りするための単数葉指示受付処理を実行する。単数葉指示受付処理については後述する。単数葉指示受付処理の後に処理が終了する。ステップS115において制御部11は、付箋付き画像が読み取られた複数ページの原稿を再読み取りするための複数葉指示受付処理を実行する。複数葉指示受付処理については後述する。複数葉指示受付処理の後に処理が終了する。
【0062】
次に、
図3に示すステップS114の単数葉指示受付処理の内容を説明する。
図11は、単数葉指示受付処理の説明図である。ステップS601において表示制御部53は、付箋付き画像を表示部17及び/又は外部表示装置40に表示する。付箋付き画像の表示態様は、
図7の(A)及び
図7の(B)に示した態様と同様であってよい。
【0063】
ステップS602において指示受付部55は、操作ボタン28の操作によるオペレータの指示を受け付ける。ステップS603において制御部11は、
図9に示す単数葉再読取処理と同じ処理によって付箋が付された原稿の画像を再度読み取る。その後、単数葉指示受付処理は終了する。
【0064】
次に、
図3に示すステップS115の複数葉指示受付処理の内容を説明する。
図12は、複数葉指示受付処理の第1例の説明図である。ステップS701において表示制御部53は、再読み取り処理が行われていない付箋付き画像を表示部17及び/又は外部表示装置40に表示する。
【0065】
図13の(A)及び
図13の(B)は、
図12の複数葉指示受付処理におけるGUIの表示状態の説明図である。
図13の(A)及び
図13の(B)は、それぞれ、操作ボタン28がソフトウエアボタン及びハードウエアボタンである場合の表示例を示す。GUI60には、
図3のステップS110で再読み取り処理が行わなかった複数の付箋付き画像62a〜62cが表示される。表示制御部53は、付箋を検出したことを知らせるメッセージ、付箋の除去をオペレータに促すメッセージ、及び/又は付箋付き画像62a〜62cの中から再読み取りする画像を選択することを促すメッセージをメッセージ表示領域61に表示する。
【0066】
図12を参照する。ステップS702において指示受付部55は、操作ボタン28の操作によるオペレータの指示を受け付ける。このとき指示受付部55は、付箋付き画像62a〜62cをユーザが選択する指示を受け付ける。指示受付部55は、再読取ボタン63及び画像廃棄ボタン64の押下操作に関連して行われる付箋付き画像62a〜62cの選択操作を受け付けることにより、これらの処理の対象の画像を特定する。
【0067】
図13の(A)のようにタッチパネルが設けられたGUI60をオペレータが押下する場合、指示受付部55は、付箋付き画像62a〜62cの部分をオペレータの押下する操作に応じて画像の選択を受け付けてよい。また、GUI60には、選択画像を選ぶためのカーソルキーをソフトウエアボタンとして表示してもよい。
【0068】
図13の(B)のようにハードウエアキーのカーソルキー67が設けられる場合には、指示受付部55は、カーソルキー67の操作によるオペレータの画像の選択を受け付ける。例えば、オペレータはカーソル72をカーソルキー67で動かすことによって画像の選択を選択してよい。他の実施例では、付箋付き画像62a〜62cを点滅させて選択位置を表示してもよい。
【0069】
ステップS703において指示受付部55は、オペレータの指示内容を判断する。オペレータの指示が再読取指示である場合には処理はステップS704へ進む。オペレータの指示が廃棄指示である場合には処理はステップS708へ進む。オペレータの指示が終了指示である場合には処理はステップS709へ進む。終了指示は、
図13の(A)及び
図13の(B)の終了ボタン66を押下されることによって与えられる。
【0070】
ステップS704において読取処理部50は、原稿読取処理を行う。ステップS705において読取処理部50は、原稿枚数が複数であるか否かを判断する。原稿枚数が複数である場合(ステップS705:Y)には、処理はステップS706へ進む。原稿枚数が単数である場合(ステップS705:N)には、処理はステップS707へ進む。ステップS706において読取処理部50は、フィニッシャ27を駆動して再読み取りされた原稿の排出位置を他の原稿の排出位置からずらす。
【0071】
ステップS707において画像置換部56は、読み取り原稿の画像データのうち、ステップS702において選択された付箋付き画像のデータを、再読み取りによって得られた画像データで置換する。表示制御部53は、再読み取りが完了したことを通知するメッセージを表示部17や外部表示装置40に表示する。
図14の(A)及び
図14の(B)は、再読み取り後のGUIの表示状態の説明図である。
図14の(A)及び
図14の(B)は、それぞれ、操作ボタン28がソフトウエアボタン及びハードウエアボタンである場合の表示例を示す。表示制御部53は、再読み取りが完了した旨のメッセージ及び/又は付箋の貼り直しをオペレータに促すメッセージをメッセージ表示領域61に表示してよい。
【0072】
その後、メモリ12内に格納された付箋付き画像は廃棄されずに、表示部17及び/又は外部表示装置40に表示されたまま、処理はステップS702に戻り、指示受付部55がオペレータの指示を受け付ける。したがって、原稿の再読み取りが行われた後にも、廃棄指示があるまで表示部17及び/又は外部表示装置40に付箋付き画像が表示される。
【0073】
廃棄指示があった場合には、ステップS708において表示制御部53は、ステップS702において選択された付箋付き画像の表示を停止してメモリ12内に格納された付箋付き画像を廃棄する。その後に処理はステップS702に戻る。
【0074】
終了指示が行われた場合には、ステップS709において表示制御部53は、まだ廃棄されていない付箋付き画像の表示を停止し、これらの画像をメモリ12から廃棄する。その後に複数葉指示受付処理は終了する。
【0075】
続いて、複数葉指示受付処理の他の例を説明する。この処理では、オペレータは付箋が付された複数の原稿を連続して再読み取りする。制御部11は、連続して読み取られた各々の原稿が、付箋付き画像が読み込まれた複数の原稿のいずれであるかを認識し、付箋付き画像を、対応する再読み取り画像で置換する。
【0076】
図15は、複数葉指示受付処理の第2例の説明図である。ステップS801において表示制御部53は、再読み取り処理が行われていない付箋付き画像を表示部17及び/又は外部表示装置40に表示する。ステップS802において指示受付部55は、操作ボタン28の操作によるオペレータの指示を受け付ける。オペレータは、再読取指示をする際には、付箋が付された複数の原稿の付箋を取り除いてから、これらを複数の原稿を一度に原稿トレイに再セットする。
【0077】
ステップS803においてオペレータの指示内容を判断する。オペレータの指示が再読取指示である場合には処理はステップS804へ進む。オペレータの指示が廃棄指示である場合には処理はステップS807へ進む。ステップS804において読取処理部50は、これら複数の原稿を連続して読み取る。
【0078】
ステップS805において読取処理部50は、再読み取りされた原稿が、付箋付き画像が読み込まれた複数の原稿のいずれであるかを認識する。例えば、読取処理部50は、再読み取りされた原稿の画像と付箋付き画像との間の類似度や相関を算出することによって、再読み取りされた原稿と付箋付き画像が読み込まれた原稿とが一致するか否かを判断してよい。ステップS806において画像置換部56は、読み取り原稿の画像データのうち、複数の付箋付き画像のデータをそれぞれに対応する再読み取り画像で置換する。
【0079】
その後、メモリ12内に格納された付箋付き画像は廃棄されずに、表示部17及び/又は外部表示装置40に表示されたまま、処理はステップS802に戻り、指示受付部55がオペレータの指示を受け付ける。したがって、原稿の再読み取りが行われた後にも、廃棄指示があるまで表示部17及び/又は外部表示装置40に付箋付き画像が表示される。
【0080】
廃棄指示があった場合には、ステップS807において表示制御部53は、付箋付き画像の表示を停止してメモリ12内に格納された付箋付き画像を廃棄する。その後に複数葉指示受付処理は終了する。
【0081】
以上による付箋検出時の処理によれば、付箋を取り除いた原稿画像の再読み取りをした後に、画像読取装置10は付箋を貼り直すことをオペレータに通知する。このためオペレータは再読み取り中に付箋の貼り直しに注意しなくても済むため負担が軽減される。また、付箋の貼り直し忘れが低減する。
【0082】
また、以上による付箋検出時の処理によれば、付箋が検出されたときに原稿画像の再読み取りをした後も、画像読取装置10は、付箋が貼られた付箋付き画像を表示する。このため、オペレータは容易に貼り直し位置を覚えなくても、容易かつ正確に元の位置に付箋を貼り直すことができる。
【0083】
<4. マルチフィード発生時の処理内容>
続いて、原稿のマルチフィードが発生した際の画像読取装置10の処理内容について説明する。画像読取装置10は、原稿のマルチフィードが発生した際には、画像読取装置10に対して施された設定に応じて、以下に説明するリカバリ補助処理を実行する。
【0084】
図16は、マルチフィード検出時の処理の説明図である。ステップS901において読取処理部50は原稿読取処理を行う。画像生成部51はイメージセンサの出力信号から原稿画像を生成する。ステップS902において判断部52は、超音波センサ24によって、ステップS901で原稿を読み取った際にマルチフィードが発生したことが検出されたか否かを判断する。
【0085】
マルチフィードの発生が検出された場合(ステップS902:Y)には、判断部52はステップS901で読み取った原稿が不適画像であると判断し、処理はステップS903に進む。マルチフィードの発生が検出されない場合(ステップS902:N)には、処理はステップS901へ戻り、原稿の読み取りを継続する。ステップS903において読取処理部50は、マルチフィードが発生した原稿のページを記憶する。以下の説明で、マルチフィードが発生した時にステップS901で読み取った原稿を「マルチフィード画像」と表記することがある。
【0086】
ステップS904において読取処理部50は、リカバリ補助処理をマルチフィード発生時に実行することが画像読取装置10に設定されているか否かを判断する。リカバリ補助処理が実行されることが設定されている場合(ステップS904:Y)には、処理はステップS905に進む。リカバリ補助処理が実行されることが設定されていない場合(ステップS904:N)には、処理はステップS901へ戻り、原稿の読み取りを継続する。
【0087】
ステップS905において指示部54は、ランプ21及びブザー22によりリカバリ補助処理が行われることをオペレータに通知する。また、表示制御部53は、リカバリ補助処理が行われることを示すメッセージを表示してもよい。ステップS906において読取処理部50は、マルチフィード画像をメモリ12内に記憶する。読取処理部50は、マルチフィード画像を圧縮してからメモリ12内に記憶してよい。
【0088】
ステップS907において表示制御部53は、画像読取装置10の設定に応じてマルチフィード画像を表示部17及び外部表示装置40の両方又はいずれか一方に表示する。
図17の(A)はマルチフィード発生時に表示部17に表示されるGUIの表示状態の説明図である。
図17の(A)は、操作ボタン28が、表示部17の表示部に表示されたGUI60中のソフトウエアボタンである場合の表示例である。外部表示装置40にマルチフィード画像が表示される場合も、外部表示装置40に表示されるGUIは図示のGUI60と同様であってよい。
【0089】
GUI60は、メッセージ表示領域61と、マルチフィード画像73の表示領域を有する。操作ボタン28は、ソフトウエアボタンとしての再開ボタン69、画像廃棄ボタン64、非表示ボタン65及び終了ボタン66を含む。ハードウエアボタンとして画像読取装置10に設けられた場合も、操作ボタン28は再開ボタン69を含んでいてよい。また、再読取ボタン63が再開ボタン69と兼用されてもよい。
【0090】
図16を参照する。ステップS908において指示受付部55は、操作ボタン28の操作によるオペレータの指示を受け付ける。この間にGUI60のメッセージ表示領域61には、
図17の(A)で示すようにマルチフィードを検出したことを知らせるメッセージが表示される。他の実施例では、指示部54は、マルチフィードを検出したことを知らせる通知をランプ21及びブザー22に出力してもよい。
【0091】
ステップS909において指示受付部55は、オペレータによる再開指示が与えられたか否かを判断する。再読取指示は、オペレータが原稿を原稿トレイに再セットした後に、
図17の(A)で示した再開ボタン69を押下することによって与えられる。再開指示が与えられた場合(ステップS909:Y)には、処理はステップS910に進む。再開指示が与えられない場合(ステップS909:N)には、処理はステップS908へ戻る。
【0092】
ステップS910において読取処理部50は、ステップS903で記憶したマルチフィード発生ページの手前まで原稿を空送りしてから原稿の読み取りを再開する。ステップS911において表示制御部53は、マルチフィード画像と、マルチフィード発生ページの再読み取り画像と、その前後のページの画像を同時に表示する。
【0093】
図17の(B)は再読み取り後の発生時のGUIの表示状態の説明図である。GUI60には、マルチフィード画像73と、マルチフィード発生ページの再読み取り画像74と、その前後のページの画像75及び76が同時に表示される。また、表示制御部53は、読み取りが完了したことを知らせるメッセージをメッセージ表示領域61に表示する。他の実施例では、指示部54は、読み取りが完了したことを知らせる通知をランプ21及びブザー22に出力してもよい。
【0094】
ステップS912において指示受付部55は、操作ボタン28の操作によるオペレータの指示を受け付ける。ステップS913において指示受付部55は、オペレータによる廃棄指示が与えられたか否かを判断する。廃棄指示が与えられた場合(ステップS913:Y)には、表示制御部53は、マルチフィード画像の表示を停止してメモリ12内に格納されたマルチフィード画像を廃棄する。その後に処理は終了する。廃棄指示が与えられない場合(ステップS913:N)には、処理はステップS912に戻る。
【0095】
以上のマルチフィード発生時の処理によれば、マルチフィードが検出されたとき、再開した原稿の読み取りが完了した後に、マルチフィード画像と、マルチフィードの発生箇所の付近で再読み取りした原稿画像が同時に表示される。このため、オペレータが、マルチフィードの発生箇所においてページの欠落や重複が発生したか否かを確認することが容易になる。
<5. 他の実施例について>
続いて他の実施例について説明する。他の実施例では、制御装置30のCPU31が、画像読取アプリケーションプログラムやドライバプログラムを実行することによって、画像読取装置10の制御部11による上述の処理のいずれかを実施してもよい。このときCPU31は、付箋付き画像やマルチフィード画像といった不適画像をメモリ32や補助記憶装置33に記憶してもよい。CPU31は、上述のGUI60を外部表示装置40に表示し、GUI60の中に不適画像を表示してよい。また、CPU31は、画像読取装置10の制御部11と協働して、メモリ32や補助記憶装置33に記憶した不適画像やGUI60を、画像読取装置10の表示部17に出力してもよい。また、CPU31は、上記のオペレータによる各種指示を、入出力部35によって受け付けてもよい。