特許第5766368号(P5766368)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5766368匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5766368
(24)【登録日】2015年6月26日
(45)【発行日】2015年8月19日
(54)【発明の名称】匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20150730BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20150730BHJP
【FI】
   G06F13/00 650B
   G06Q50/10
【請求項の数】9
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-549329(P2014-549329)
(86)(22)【出願日】2012年12月7日
(65)【公表番号】特表2015-505103(P2015-505103A)
(43)【公表日】2015年2月16日
(86)【国際出願番号】CN2012086170
(87)【国際公開番号】WO2013097589
(87)【国際公開日】20130704
【審査請求日】2014年7月31日
(31)【優先権主張番号】201110441094.2
(32)【優先日】2011年12月26日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】506379493
【氏名又は名称】▲騰▼▲訊▼科技(深▲セン▼)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】万 林佳
【審査官】 古河 雅輝
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/019910(WO,A1)
【文献】 特開2007−249310(JP,A)
【文献】 特開2009−003583(JP,A)
【文献】 特開2005−309524(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
G06F 17/30
G06F 19/00−19/28
G06Q 10/00−90/00
H04L 12/00−12/26
H04L 12/50−12/955
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための方法であって、
前記匿名のソーシャルシステムにおけるステータス選択項目を表示するステップであって、前記ステータス選択項目が少なくとも1つのステータスを備えるステップと、
前記ステータス選択項目を通じてユーザが選択する前記ステータスを検出するステップと、
選択された前記ステータスによって前記匿名のソーシャルシステムにおける前記ユーザの活動を決定して、前記活動に関連するアプリケーションプログラム情報を前記ユーザのクライアントにプッシュするステップと
を備え
前記ステータスがオープンステータスまたはクローズステータスを備え、
選択された前記ステータスによって前記匿名のソーシャルシステムにおける前記ユーザの活動を決定して、前記活動に関連するアプリケーションプログラム情報を前記ユーザのクライアントにプッシュするステップが、
選択された前記ステータスが前記オープンステータスの場合、前記匿名のソーシャルシステムにおける前記ユーザの前記活動が第1の活動マーカーであると決定して、前記ユーザのオンラインステータスを公開して、前記ユーザの前記クライアントで情報を受信する確率をあらかじめ設定されたルールによって上昇させるステップと、
選択された前記ステータスが前記クローズステータスの場合、前記匿名のソーシャルシステムにおける前記ユーザの前記活動が第2の活動マーカーであると決定して、前記ユーザの前記クライアントで情報を受信する確率をあらかじめ設定されたルールによって低下させるステップと
を特に備える、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の前記匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための方法であって、選択された前記ステータスが前記オープンステータスの場合、
前記オープンステータスの期間を取得して、前記オープンステータスの前記期間があらかじめ設定された時間しきい値を超えるかどうかを決定するステップと、
前記オープンステータスの前記期間が前記あらかじめ設定された時間しきい値を超える場合、前記アプリケーションプログラム情報の送信頻度を増加させるステップと
をさらに備える、方法。
【請求項3】
前記ステータスが調節可能な離散値のセットである、請求項1に記載の前記匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための方法。
【請求項4】
請求項3に記載の前記匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための方法であって、選択された前記ステータスによって前記匿名のソーシャルシステムにおける前記ユーザの活動を決定して、および前記活動に関連するアプリケーションプログラム情報を前記ユーザのクライアントにプッシュする処理が、
選択された前記離散値によって前記匿名のソーシャルシステムにおける前記ユーザの活動レベルを決定するステップと、前記ユーザの前記クライアントで情報を受信する確率を制御するステップと、
前記匿名のソーシャルシステムにおける前記ユーザの前記活動レベルによって前記ユーザのオンラインステータスを公開するかどうかを決定するステップと
を特に備え、前記離散値と前記活動レベルとの間にマッピング関係がある、方法。
【請求項5】
匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための装置であって、
前記匿名のソーシャルシステムにおけるステータス選択項目を構成して、前記ステータス選択項目について少なくとも1つのステータスを構成するように適合された構成ユニットと、
ユーザによって選択された前記ステータスを検出するように適合された検出ユニットと、
選択された前記ステータスによって前記匿名のソーシャルシステムにおける前記ユーザの活動を決定して、前記活動に関連するアプリケーションプログラム情報を前記ユーザのクライアントにプッシュするように適合された決定ユニットと
を備え
前記ステータスがオープンステータスまたはクローズステータスを備え、
前記決定ユニットが、
選択された前記ステータスが前記オープンステータスの場合、前記匿名のソーシャルシステムにおける前記ユーザの前記活動が第1の活動マーカーであると決定して、前記ユーザのオンラインステータスを公開して、前記ユーザの前記クライアントで情報を受信する確率をあらかじめ設定されたルールによって上昇させるように適合された第1のプッシュモジュールと、
選択された前記ステータスが前記クローズステータスの場合、前記匿名のソーシャルシステムにおける前記ユーザの前記活動が第2の活動マーカーであると決定して、前記ユーザの前記クライアントで情報を受信する確率をあらかじめ設定されたルールによって低下させるように適合された第2のプッシュモジュールと
を備える、装置。
【請求項6】
請求項5に記載の前記匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための装置であって、前記第1のプッシュモジュールが、前記オープンステータスの期間を取得して、前記オープンステータスの前記期間があらかじめ設定された時間しきい値を超えるかどうかを決定して、前記オープンステータスの前記期間が前記あらかじめ設定された時間しきい値を超える場合、前記アプリケーションプログラム情報の送信頻度を増加させるようにさらに適合される、装置。
【請求項7】
前記ステータスが調節可能な離散値のセットである、請求項5に記載の前記匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための装置。
【請求項8】
請求項7に記載の前記匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための装置であって、前記決定ユニットが、選択された前記離散値によって前記匿名のソーシャルシステムにおける前記ユーザの活動レベルを決定して、前記ユーザの前記クライアントで情報を受信する確率を制御して、前記匿名のソーシャルシステムにおける前記ユーザの前記活動レベルによって前記ユーザのオンラインステータスを公開するかどうかを決定するように適合された第3のプッシュモジュールをさらに備え、前記離散値と前記活動レベルとの間にマッピング関係がある、装置。
【請求項9】
匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための装置を備える匿名のソーシャルシステムであって、前記装置が、
前記匿名のソーシャルシステムにおけるステータス選択項目を構成して、前記ステータス選択項目について少なくとも1つのステータスを構成するように適合された構成ユニットと、
ユーザによって選択された前記ステータスを検出するように適合された検出ユニットと、
選択された前記ステータスによって前記匿名のソーシャルシステムにおける前記ユーザの活動を決定して、前記活動に関連するアプリケーションプログラム情報を前記ユーザのクライアントにプッシュするように適合された決定ユニットと
を備え
前記ステータスがオープンステータスまたはクローズステータスを備え、
前記決定ユニットが、
選択された前記ステータスが前記オープンステータスの場合、前記匿名のソーシャルシステムにおける前記ユーザの前記活動が第1の活動マーカーであると決定して、前記ユーザのオンラインステータスを公開して、前記ユーザの前記クライアントで情報を受信する確率をあらかじめ設定されたルールによって上昇させるように適合された第1のプッシュモジュールと、
選択された前記ステータスが前記クローズステータスの場合、前記匿名のソーシャルシステムにおける前記ユーザの前記活動が第2の活動マーカーであると決定して、前記ユーザの前記クライアントで情報を受信する確率をあらかじめ設定されたルールによって低下させるように適合された第2のプッシュモジュールと
を備える、匿名のソーシャルシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報処理の分野に関し、具体的には、匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
既存のソーシャルネットワークサービスの中には、たとえば電子メールまたはインスタントメッセンジャーに適用される匿名の友人作りシステムなどの、匿名のソーシャルシステムがある。匿名のソーシャルシステムは、たとえばユーザの匿名のソーシャルシステムへの興味、ユーザの匿名のソーシャルシステム使用頻度などを含むユーザの活動によってユーザに様々な機能的な経験をプッシュして、より適切に情報を配信することができるようにするために、匿名の友人作りシステムにより興味を持っているユーザにより多くの匿名の情報を配信することができる。
【0003】
従来技術では、匿名のソーシャルシステムのためのユーザ活動は、ユーザの行動に対する積分解法(integral method)または分析によって評価される。しかしながら、ユーザが匿名のソーシャルシステムにおいて過去にアクティブであったか、または最近アクティブであるかを積分解法を通じて評価することは困難であり、したがってユーザの行動の分析は、ユーザのプライバシーを侵害する、評価の精度が低い、およびリアルタイムパフォーマンスが低いという欠点を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
技術的な問題
本発明の実施形態の目的は、従来技術における、匿名のソーシャルシステムにおけるユーザの活動を評価する際の上記の問題を解決するために、匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
技術的な解決策
【0006】
本発明の実施形態は、匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための方法を提供することである。本方法は、
匿名のソーシャルシステムにおけるステータス選択項目を表示するステップであって、ステータス選択項目が少なくとも1つのステータスを含むステップと、
ステータス選択項目を通じてユーザが選択するステータスを検出するステップと、
選択されたステータスによって匿名のソーシャルシステムにおけるユーザの活動を決定して、活動に関連するアプリケーションプログラム情報をユーザのクライアントにプッシュするステップとを含む。
【0007】
本発明の別の実施形態は、匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための装置を提供することである。本装置は、
匿名のソーシャルシステムにおけるステータス選択項目を構成して、ステータス選択項目について少なくとも1つのステータスを構成するように適合された構成ユニットと、
ユーザによって選択されたステータスを検出するように適合された検出ユニットと、
選択されたステータスによって匿名のソーシャルシステムにおけるユーザの活動を決定して、活動に関連するアプリケーションプログラム情報をユーザのクライアントにプッシュするように適合された決定ユニットとを含む。
【0008】
本発明の別の実施形態は、匿名のソーシャルシステムを提供することである。本システムは、
匿名のソーシャルシステムにおけるステータス選択項目を構成して、ステータス選択項目について少なくとも1つのステータスを構成するように適合された構成ユニットと、
ユーザによって選択されたステータスを検出するように適合された検出ユニットと、
選択されたステータスによって匿名のソーシャルシステムにおけるユーザの活動を決定して、活動に関連するアプリケーションプログラム情報をユーザのクライアントにプッシュするように適合された決定ユニットとを含む、匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための装置を含む。
【0009】
本発明の実施形態の別の目的は、コンピュータ実行可能命令を格納する記憶媒体を提供することである。コンピュータ実行可能命令は、コンピュータが、
ログオンアカウントを受信して、ログオンアカウントが匿名のソーシャルシステムにログオンすると決定すると、匿名のソーシャルシステムにステータス選択項目を表示する動作であって、ステータス選択項目が少なくとも1つのステータスを含む動作と、
ステータス選択命令を受信して、ステータス選択命令に対応するステータスを取得する動作と、
ステータスに関連付けられる活動マーカーを、ステータス選択命令に対応するステータスとマッチングさせる動作と、
マッチングした活動マーカーによって対応するアプリケーションプログラム情報を取得して、取得されたアプリケーションプログラム情報をクライアントに送信する動作とを実行することを可能にするためのものである。
【0010】
技術的な効果
上記の技術的ソリューションから、本発明の実施形態は、匿名のソーシャルシステム内に複数のステータスを有するステータス選択項目を設定することを通じて、ユーザが選択するステータスによって匿名のソーシャルシステムにおけるユーザの活動を評価することができ、匿名のソーシャルシステムの機能的な経験の配信が、ユーザのプライバシーを侵害することなしに、より適切で精度の高いものとなり、それによって非アクティブなユーザへの干渉を減らして、匿名のソーシャルシステムに対するユーザの満足度を向上することができるようになることが分かる。さらに、ユーザが選択を行う時間によって、ユーザが過去にアクティブであったか、または最近アクティブであるかを決定することができ、したがってリアルタイムパフォーマンスが強い。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1の実施形態によって提供される、匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための方法を示す流れ図である。
図2】本発明の第2の実施形態によって提供される、匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための方法を示す流れ図である。
図3】本発明の第3の実施形態によって提供される、匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための装置の構造を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の目的、技術的ソリューション、および利点をより明らかで分かりやすくするために、本発明を実施形態および添付の図面と組み合わせてより完全に説明する。以下で説明する特定の実施形態は本発明を説明するために使用されるにすぎず、本発明を限定することを意図するものでは決してないことを理解されたい。
【0013】
本発明の実施形態は、インターネット上の匿名のソーシャルシステム内に複数のステータスを有するステータス選択項目を設定することを通じて、ユーザが選択するステータスによって匿名のソーシャルシステムにおけるユーザの活動を評価することができ、匿名のソーシャルシステムの機能的な経験の配信が、ユーザのプライバシーを侵害することなしに、より適切で精度の高いものとなり、それによって非アクティブなユーザへの干渉を減らして、匿名のソーシャルシステムに対するユーザの満足度を向上することができるようになる。さらに、ユーザが選択を行う時間によって、ユーザが過去にアクティブであったか、または最近アクティブであるかを決定することができ、したがってリアルタイムパフォーマンスが強い。
【0014】
本発明の技術的ソリューションを、特定の実施形態の以下の記述を通じて説明する。
【0015】
実施形態1
図1は、本発明の第1の実施形態によって提供される、匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための方法を示す流れ図を示している。本方法の手順は、以下でより詳細に説明する。
【0016】
ステップS101で、匿名のソーシャルシステムにおけるステータス選択項目が構成されて、ステータス選択項目について複数のステータスが構成される。
【0017】
本実施形態では、匿名のソーシャルシステムは、PC、または、これに限定されないが、モバイル電話およびタブレットPCを含むモバイル端末に配置され得る電子メールまたはインスタントメッセンジャーに適用される匿名の友人作りシステムを含むが、これに限定されない。ステータス選択項目は、匿名のソーシャルシステムに関連付けられ、これに限定されないが、プログレスバー、ボタン、選択ボックス、または自動入力の形式を含む。ステータスは、オープンステータス、クローズステータス、または調節可能な離散値のセットを含み得る。
【0018】
本明細書では、匿名のソーシャルシステムは、複数のステータス選択項目を含むことができ、フラグビットなどの活動マーカーは、サーバまたはクライアントのユーザプロパティシステムで指定されたステータス選択項目のために構成されている。活動マーカーは、ステータス選択項目のステータスを反映するために使用され、たとえば、活動マーカーは、ステータス選択項目のステータスがオープンであることを示す1などの第1の活動マーカーを含み、また、ステータス選択項目のステータスがクローズであることを示す0などの第2の活動マーカーを含む。
【0019】
ステップS102で、ユーザによって選択されたステータスが検出される。
【0020】
本実施形態では、サーバは、ステータス選択項目の活動マーカーを検出することを通じてユーザによって選択されたステータスを取得して、選択が行われた時間を自動的に記録することができる。たとえば、活動マーカーが、第1の活動マーカーの値である1の場合、ユーザによって選択されたステータスがオープンステータスであることを示している。
【0021】
本実施形態では、ログオンアカウントおよびパスワードを入力することによってユーザが匿名のソーシャルシステムにログオンして、匿名のソーシャルシステムが、ログオンアカウントおよびパスワードが正しいと決定すると、システムは、チップ(tip)を通じてステータス選択項目の機能を説明して、ステータス選択項目を通じてステータスを選択するようユーザに命令する。
【0022】
ステップS103で、選択されたステータスによって匿名のソーシャルシステムにおけるユーザの活動マーカーが決定されて、活動マーカーに関連する機能的な経験などのアプリケーションプログラム情報がユーザのクライアントにプッシュされる。
【0023】
本実施形態では、ステータスと活動マーカーとの間の対応関係があらかじめ決められており、たとえば、選択されたステータスがオープンステータスの場合、対応するユーザ活動はアクティブであり、あるいは、選択されたステータスがクローズステータスの場合、対応するユーザ活動は非アクティブである。さらに、ステータスが調節可能な離散値のセットである場合、離散値と活動レベルとの間のマッピング関係はあらかじめ決められている。一例では、これに限定されないが、ステータスの離散値が{1,2,3,4}のセットであり、ユーザの活動マーカーまたは活動レベルが第1のレベルのアクティブマーカー、第2のレベルのアクティブマーカー、第3のレベルのアクティブマーカーを含む場合、離散値と活動マーカーとの間のマッピング関係は、選択されたステータスが1または2の場合は、ユーザの対応する活動マーカーは第1のレベルのアクティブマーカーであり、選択されたステータスが3の場合は、ユーザの対応する活動マーカーは第2のレベルのアクティブマーカーであり、選択されたステータスが4の場合は、ユーザの対応する活動マーカーは第3のレベルのアクティブマーカーである。
【0024】
本実施形態では、機能的な経験は、これに限定されないが、匿名情報を受信する確率、およびユーザの情報、たとえばオンラインステータスを公開するかどうか等を含む。
【0025】
本発明の実施形態では、ユーザが選択するステータスによって匿名のソーシャルシステムにおけるユーザの活動を評価することができ、匿名のソーシャルシステムの機能的な経験の配信が、ユーザのプライバシーを侵害することなしに、より適切で精度の高いものとなり、それによって非アクティブなユーザへの干渉を減らして、より強い、かつより多くの機能的な経験を活動レベルが高いユーザ(the users of high activity)に配信して、匿名のソーシャルシステムに対するユーザの満足度を向上することが可能になる。さらに、ユーザが選択を行う時間によって、ユーザが過去にアクティブであったか、または最近アクティブであるかを決定することができ、したがってリアルタイムパフォーマンスが強い。
【0026】
実施形態2
図2は、本発明の第2の実施形態によって提供される、匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための方法を示す流れ図を示している。本方法の手順は、以下でより詳細に説明する。
【0027】
ステップS201で、匿名のソーシャルシステムにおけるステータス選択項目が構成されて、ステータス選択項目について複数のステータスが構成される。
【0028】
ステップS202で、ユーザによって選択されたステータスが検出される。
【0029】
本実施形態では、ステップS201〜S202はステップS101〜S102と同じであり、その特定の実装形態は実施形態1におけるステップS101〜S102の説明を参照することができる。
【0030】
ステップS203で、選択されたステータスがオープンステータスの場合、匿名のソーシャルシステムにおけるユーザの活動がアクティブであると決定されて、ユーザのオンラインステータスが公開されて、ユーザのクライアントで情報を受信する確率があらかじめ設定されたルールによって上昇する。
【0031】
ステップS204で、選択されたステータスがクローズステータスの場合、匿名のソーシャルシステムにおけるユーザの活動が非アクティブであると決定されて、ユーザのオンラインステータスは公開されず、ユーザのクライアントで情報を受信する確率があらかじめ設定されたルールによって低下する。
【0032】
本実施形態では、情報を受信するデフォルトの確率がシステム内であらかじめ設定されており、情報を受信する確率は、ユーザによって選択されたステータスによってあらかじめ設定されたルールによって調節することができる。あらかじめ設定されたルールの説明は以下の通りであるが、以下に限定されない。
【0033】
ユーザによって選択されたステータスの期間が記録される。
【0034】
ユーザによって選択されたステータスがオープンステータスの場合、期間が0〜a1の場合は、情報を受信する確率が情報を受信するデフォルトの確率からb1%上昇し、期間がa1〜a2の場合は、情報を受信する確率がb2%上昇し、情報を受信する確率は、情報を受信する確率が100%に達するまでそれに応じて上昇する。
【0035】
ユーザによって選択されたステータスがクローズステータスの場合、期間が0〜a1の場合は、情報を受信する確率がb1%低下し、期間がa1〜a2の場合は、情報を受信する確率がb2%低下し、情報を受信する確率は、情報を受信する確率が0%に等しくなるまでそれに応じて低下する。
【0036】
本発明の別の実施形態では、本方法は、ステータスが調節可能な離散値のセットである場合、システムは、ユーザによって選択された離散値によって匿名のソーシャルシステムにおけるユーザの活動レベルを決定して、匿名のソーシャルシステムにおけるユーザの活動レベルによってユーザのクライアントで情報を受信する確率を制御して、ユーザのオンラインステータスを公開するかどうかを決定することをさらに含む。ここでは、離散値と活動レベルとの間にマッピング関係がある。
【0037】
説明は以下の通りであるが、以下に限定されない。
【0038】
ステータスの離散値が{1,2,3,4}のセットであり、ユーザの活動レベルが第1のレベルのアクティブ、第2のレベルのアクティブ、および第3のレベルのアクティブを含む場合、離散値と活動レベルとの間のマッピング関係は、選択されたステータスが1または2の場合は、ユーザの対応する活動レベルは第1のレベルのアクティブであり、選択されたステータスが3の場合は、ユーザの対応する活動レベルは第2のレベルのアクティブであり、選択されたステータスが4の場合は、ユーザの対応する活動レベルは第3のレベルのアクティブである。活動レベルが第2のレベルのアクティブまたはそれ以上のレベルのアクティブである場合、ユーザのオンラインステータスが公開され、それぞれの活動レベルが情報を受信する確率の値で構成される。当業者は、経験によって、または選択されたステータスの上記の期間によって、確率の値を構成することができ、ユーザによってフィードバックされた満足情報によって確率の値を調節することができる。
【0039】
以下で、上記の手順を説明するための例が提供されるが、この例に限定されない。
【0040】
匿名のソーシャルシステムが電子メールに適用される場合、ビーコンアイコン用に設定されるステータスオプションは、ステータス選択項目を軽量化するオプションと、ステータス選択項目を非軽量化するオプションを含み、ステータス選択項目は、ビーコンアイコンを軽量化することによって表示され得る。電子メールに適用された匿名のソーシャルシステムにユーザがログオンすると、システムは、ステータス選択項目がユーザによって軽量化されていることを検出し、それは電子メールに適用された匿名のソーシャルシステムにおけるユーザの活動がアクティブであることを示す。より強く、より多くの機能的な経験をアクティブなユーザにプッシュするために、電子メールに適用された匿名のソーシャルシステムのフロントエンドの提示システム、およびバックステージの配信システムおよび受信システムが、より強い機能的な経験をプッシュして、これに限定されないがステータス選択項目の軽量化ステータスおよびユーザのオンラインステータスを含むステータスを公開して、軽量化ステータスの期間に応じて、最初に構成された第1のしきい値を超える匿名情報を配信する確率、および最初に構成された第2のしきい値を超える匿名の情報を受信する確率を徐々に上昇させる。たとえば、オープンステータスの期間があらかじめ設定された5秒の時間しきい値を超えるかどうかが決定されて、オープンステータスの期間があらかじめ設定された5秒の時間しきい値を超える場合、アプリケーションプログラム情報の送信頻度が増加される。
【0041】
ユーザがステータス選択項目を軽量化しないことを検出すると、チップを通じてある命令がユーザに提供され得る。依然としてユーザがステータス選択項目を軽量化しない場合、それは電子メールに適用された匿名のソーシャルシステムにおけるユーザの活動が非アクティブであることを示している。ユーザへの干渉を低下させるために、システムはユーザのオンラインステータスを公開せず、ステータス選択項目の非軽量化ステータスの期間に応じて、匿名情報を配信する確率、およびユーザのクライアントで匿名情報を受信する確率を徐々に低下させる。ここでは、最初に構成される第1のしきい値および第2のしきい値は、ユーザによってあらかじめ設定されてよい。
【0042】
実施形態3
図3は、本発明の第3の実施形態によって提供される、匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための装置の構造を示しており、説明の便宜のために、本発明の実施形態に関連するコンポーネントだけを示している。
【0043】
匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための装置は、匿名のソーシャルシステムに限定されない情報処理システムで実行しているソフトウェアユニットでもよく、またはハードウェアユニットでもよく、またはハードウェアユニットとソフトウェアユニットの組合せでもよい。あるいは、匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための装置は、情報処理システムに統合された独立したアドオンでもよく、または情報処理システムのアプリケーションシステムで実行していてもよい。
【0044】
匿名のソーシャルシステムにおけるユーザの活動を評価するための装置は、構成ユニット31、検出ユニット32、および決定ユニット33を含む。ユニットの具体的な機能は以下の通りである。
【0045】
構成ユニット31は、匿名のソーシャルシステムにおけるステータス選択項目を構成して、ステータス選択項目について複数のステータスを構成するように適合されている。
【0046】
検出ユニット32は、ユーザによって選択されたステータスを検出するように適合されている。
【0047】
決定ユニット33は、選択されたステータスによって匿名のソーシャルシステムにおけるユーザの活動を決定して、活動に関連する機能的な経験をユーザのクライアントにプッシュするように適合されている。
【0048】
本実施形態では、匿名のソーシャルシステムは、PC、または、これに限定されないが、モバイル電話およびタブレットPCを含むモバイル端末に配置され得る電子メールまたはインスタントメッセンジャーに適用される匿名の友人作りシステムを含むが、これに限定されない。ステータス選択項目は、これに限定されないが、プログレスバー、ボタン、選択ボックス、または自動入力の形式を含む。ステータスは、オープンステータス、クローズステータス、または調節可能な離散値のセットを含み得る。
【0049】
本実施形態で提供される、匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための装置は、匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための上述の方法において使用することができ、その具体的な説明は、実施形態1の匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための方法の説明を参照することができ、本明細書では改めて説明しない。
【0050】
本発明の別の実施形態では、決定ユニット33は、第1のプッシュモジュール331、第2のプッシュモジュール332、および第3のプッシュモジュール333をさらに含む。
【0051】
第1のプッシュモジュール331は、選択されたステータスがオープンステータスの場合、匿名のソーシャルシステムにおけるユーザの活動がアクティブであると決定して、ユーザのオンラインステータスを公開して、ユーザのクライアントで情報を受信する確率をあらかじめ設定されたルールによって上昇させるように適合されている。
【0052】
第2のプッシュモジュール332は、選択されたステータスがクローズステータスの場合、匿名のソーシャルシステムにおけるユーザの活動が非アクティブであると決定して、ユーザのオンラインステータスを公開せず、ユーザのクライアントで情報を受信する確率をあらかじめ設定されたルールによって低下させるように適合されている。
【0053】
第3のプッシュモジュール333は、選択された離散値によって匿名のソーシャルシステムにおけるユーザの活動レベルを決定して、ユーザのクライアントで情報を受信する確率を制御して、匿名のソーシャルシステムにおけるユーザの活動レベルによってユーザのオンラインステータスを公開するかどうかを決定するように適合されており、離散値と活動レベルとの間にマッピング関係がある。
【0054】
本実施形態で提供される、匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための装置は、匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための上述の方法において使用することができ、その具体的な説明は、実施形態2の匿名のソーシャルシステムにおけるユーザ活動を評価するための方法の説明を参照することができる。たとえば、第1のプッシュモジュール331を、5秒などのオープンステータスの期間を取得して、オープンステータスの期間があらかじめ設定された5秒の時間しきい値を超えるかどうかを決定して、オープンステータスの期間があらかじめ設定された時間しきい値を超える場合、アプリケーションプログラム情報の送信頻度を増加させるように適合することなどがさらにできるが、本明細書では改めて説明しない。
【0055】
当業者は、実施形態3の装置に含まれる様々なユニットが機能ロジックによって分割されて、ユニットの分割はこれに限定されず、分割を通じて装置の機能が実現できる限り、ユニットの分割を採用することができることが理解できるだろう。さらに、機能ユニットの具体的な名称はこれらのユニットを区別するためのものにすぎず、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。
【0056】
上記の実施形態の方法における手順のすべてまたは一部の実装は、コンピュータ可読記憶媒体内に格納され得るコンピュータプログラムによって命令される関連ハードウェアを通じて達成できることが、当業者なら理解できるだろう。プログラムが実行されると、プログラムは本方法の上記の実施形態のいずれかにおいて上記の手順を含み得る。本明細書では、記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、読出し専用メモリ(ROM)、またはランダムアクセスメモリ(RAM)等でよい。
【0057】
要約すると、本発明の実施形態は、インターネット上のある匿名のソーシャルシステム内に複数のステータスで構成されるステータス選択項目を設定することを通じて、ユーザが選択するステータスによって匿名のソーシャルシステムにおけるユーザの活動を評価することができ、匿名のソーシャルシステムの機能的な経験の配信が、ユーザのプライバシーを侵害することなしに、より適切で精度の高いものとなり、それによって非アクティブなユーザへの干渉を減らして、より強い、かつより多くの機能的な経験を活動レベルが高いユーザに配信して、匿名のソーシャルシステムに対するユーザの満足度を向上することができる。さらに、ユーザが選択を行う時間によって、ユーザが過去にアクティブであったか、または最近アクティブであるかを決定することができ、したがってリアルタイムパフォーマンスが強い。
【0058】
上記の記述は、本発明の好ましい実施形態にすぎず、本発明を限定するために使用されているものではない。本発明の趣旨および原理から逸脱しない任意の修正、等価の置換、および改善は、本発明の保護範囲内である。
【符号の説明】
【0059】
31 構成ユニット
32 検出ユニット
33 決定ユニット
331 第1のプッシュモジュール
332 第2のプッシュモジュール
333 第3のプッシュモジュール
図1
図2
図3