(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記データ補償部は、前記温度値が前記複数の設定温度値の中の1つと同じである時、前記温度値に対応するルックアップテーブルを用いて前記画像データを補償する補償データを生成することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明に係る表示装置を実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態に係る表示装置のブロック図であり、
図2は
図1に示したLUT保存部を説明するための概念図(表)である。
【0014】
図1を参照すると、表示装置は表示パネル110、タイミング制御部310、ゲート駆動部130、データ補償部320、データ駆動部140、及び温度センサー410を含む。
【0015】
表示パネル110は、複数の画素Pが形成された表示領域DAと、表示領域DAを囲む周辺領域PAからなる(図示せず)。各画素PはデータラインDLとゲートラインGLに接続された画素トランジスタTRと画素トランジスタTRと電気的に接続された液晶キャパシタCLC及びストレージキャパシタCSTを含む。
【0016】
表示パネル110の周辺領域にはゲートラインGLに提供されるゲート信号を生成するゲート駆動部130が形成される。ゲート駆動部130は複数の回路トランジスタからなり、回路トランジスタは画素トランジスタと同一工程によって同時に形成することができる。また、ゲート駆動部130は、ゲート駆動チップが実装されたテープキャリアパッケージ、または、ゲート駆動チップが表示パネル110の周辺領域PAの上にCOG(chip on glass)方式で直接実装することもできる。
【0017】
タイミング制御部310は、n番目フレームの画像データ(d(n))を受信し、受信された画像データ(d(n))の位置データ(p(x0,y0))をデータ補償部320に提供する。また、タイミング制御部310はゲート駆動部130及びデータ駆動部140の駆動タイミングを制御する。画像データ(d(n))はn(nは自然数)番目フレームの階調値で、位置データ(p(x0,y0))は表示パネル110上に位置する画像データ(d(n))に該当する画素の位置座標値である。
【0018】
データ補償部320は、第1補償制御部321、LUT保存部328、及びデータ保存部329を含む。
第1補償制御部321は、温度センサー410から測定された温度値(t(n))に基づいて画像データ(d(n))を補償して出力する。
【0019】
LUT保存部328は、複数の設定温度値(T1、…、Tm、Tm+1、…、Tk)にマッピングされた複数のルックアップテーブル(LUT1、…、LUTm、LUTm+1、…、LUTk)を保存する。ここで、m及びkは自然数である。
【0020】
例えば、
図2に示す通り、LUT保存部328は温度センサー410により測定された温度値(t)に対応する第1〜第8設定温度値(T2、…、T8)を設定し、設定温度値(T2、…、T8)にマッピングされた第1〜第8ルックアップテーブル(LUT1、…、LUT8)を保存する。
【0021】
データ保存部329は、第1補償制御部321で補償された補償データが保存される。
例えば、第1補償制御部321でn番目フレームの画像データ(d(n))を補償する場合、データ保存部329には(n−1)番目フレームの補償データ(D(n−1))が保存される。
【0022】
具体的には、第1補償制御部321は、温度値(t)に対応する設定温度値(T)を決め、第1補償制御部321はLUT保存部328に保存された設定温度値(T)にマッピングされたルックアップテーブル(LUT)を利用して画像データ(d(n))の補償データ(D(n))を生成する。
【0023】
この時、温度値(t)に対応する設定温度値(T)が存在せず、温度値(t)が、温度値(t)に互いに近接した第m設定温度値(Tm)と第(m+1)設定温度値(Tm+1)との間に存在する場合、第1補償制御部321はデータ保存部329に保存された(n−1)番目フレームの補償データ(D(n−1))と第m設定温度値(Tm)にマッピングされた第mルックアップテーブル(LUTm)を通じて生成された補償データと第(m+1)設定温度値(Tm+1)にマッピングされた第(m+1)ルックアップテーブル(LUTm+1)を通じて生成された補償データとを用いて画像データ(d(n))の補償データ(D(n))を生成する。ここで、mは自然数である。
【0024】
データ駆動部140は、データ補償部320で補償された補償データ(D(n))をアナログ形態のデータ電圧に変換して表示パネル110に提供する。
【0025】
温度センサー410は、表示装置が例えばTVセットとして使われる場合、別途の回路ボードに実装することができる。または、温度センサー410は、表示装置がLCD(Liquid Crystal Display)モジュールで用いられる場合、表示パネル110に実装することができる。温度センサー410が表示パネル110上に実装される場合には表示パネル110の周辺領域(PA)に表示領域(DA)の画素トランジスタTRと同じ工程によって形成することができる。
【0026】
図3は、
図1に示したデータ補償部の駆動方法を説明するためのフローチャートであり、
図4は、
図2に示したデータ補償部の駆動方法を説明するための概念図である。
【0027】
図2、
図3及び
図4を参照すると、第1補償制御部321は、温度値(t(n))を受信する。第1補償制御部321は温度値(t(n))に対応する設定温度値(T(n))が存在するかどうかを判断する(ステップS100)。
【0028】
温度値(t(n))に対応する設定温度値(T(n))が存在すれば設定温度値(T(n))にマッピングされたルックアップテーブルを利用して受信したn番目フレームの画像データ(d(n))を補償する(ステップS101)。
即ち、画像データ(d(n))とデータ保存部329に保存された(n−1)番目フレームの補償データ中、位置データ(p(x0,y0))に対応する補償データ(D(n−1))を用いてn番目フレームの補償データ(D(n))を生成する。
【0029】
一方、温度値(t(n))に対応する設定温度値(T(n))が存在しなければ(ステップS100)、画像データ(d(n))に対応する(n−1)番目フレームの補償データ(D(n−1))を用いて画像データ(d(n))を補償する(ステップS310)。
【0030】
例えば、第1補償制御部321は、温度値(t(n))に近接する第m設定温度値(Tm)及び第(m+1)設定温度値(Tm+1)を決める(ステップS110)。
【0031】
第1補償制御部321は、(n−1)番目フレームの補償データ(D(n−1))が第m設定温度値(Tm)にマッピングされた第mルックアップテーブル(LUTm)を通じて生成された補償データ(Fm)であり、温度値(t(n))が第m設定温度値(Tm)と第1許容温度値(Tm+Δt)の間に存在すれば(ステップS120)、画像データ(d(n))の補償データ(D(n))を(n−1)番目フレームの補償データ(D(n−1))の補償データ(Fm)で決める(ステップS121)。
【0032】
第1補償制御部321は、(n−1)番目フレームの補償データ(D(n−1))が第(m+1)設定温度値(Tm+1)にマッピングされた第(m+1)ルックアップテーブル(LUTm+1)を通じて生成された補償データ(Fm+1)であり、温度値(t(n))が第2許容温度値(Tm+1−Δt)と第(m+1)設定温度値(Tm+1)の間に存在すれば(ステップS130)、画像データ(d(n))の補償データ((D(n))を(n−1)番目フレームの補償データ(D(n−1))の補償データ(Fm+1)で決める(ステップS131)。
【0033】
第1補償制御部321は、(n−1)番目フレームの補償データ(D(n−1))が補償データ(Fm)であり、温度値(t(n))が第1許容温度値(Tm+Δt)と第(m+1)設定温度値(Tm+1)との間に存在すれば(ステップS140)、画像データ(d(n))の補償データ(Da(n))は(n−1)番目フレームの補償データ(Fm)と温度値(t(n))より大きくて最も近い第(m+1)設定温度値(Tm+1)に対応する補償データ(Fm+1)を用いて線形補間方式で算出する(ステップS141)。
【0034】
補償データ(Da(n))は次の数式(1)と同一な線形補間方式で算出することができる(ステップS141)。
【数1】
【0035】
第1補償制御部321は、(n−1)番目フレームの補償データ(D(n−1))が補償データ(Fm+1)であり、温度値(t(n))が第m設定温度値(Tm)と第2許容温度値(Tm+1−Δt)の間に存在すれば(ステップS150)、画像データ(d(n))の補償データ(Db(n))は(n−1)番目フレームの補償データ(Fm+1)と温度値(t(n))より小さくて最も近い第m設定温度値(Tm)に対応する補償データ(Fm)を用いて線形補間方式で算出する(ステップS151)。
【0036】
補償データ(Db(n))は次の数式(2)のような線形補間方式で算出することができる。
【数2】
【0037】
このような方式で生成された画像データ(d(n))の補償データ(D(n))は現在のフレームの温度値(t(n))が以前フレームの温度値(t(n−1))より大きい場合には補償データ(Da(n))を適用し、以前フレームの温度値(t(n−1))より小さい場合には補償データ(Db(n))を適用する。
結果的に、現在のフレームの温度値(t(n))が上昇する場合、または、下降する場合、補償データ(D(n))は補償データ(Da(n))または、補償データ(Db(n))で生成される。
【0038】
従って、時間によって微細な温度変化が第m設定温度値(Tm)と第(m+1)設定温度値(Tm+1)との境界領域で持続的に減少または、増加する場合、以前フレームの補償データに対して補償データの変化を緩やかに補償することができる。
【0039】
図5は本発明の他の実施形態に係る表示装置の斜視図である。
以下においては、上述した実施形態と実質的に同一な構成要素に対しては同一な図面符号を与え、繰り返される説明は省略しるかまたは簡略に説明する。
【0040】
図5を参照すると、表示装置は、パネルアセンブリ100、光源アセンブリ200、及び複数の回路ボード(301、302、303)を含む。
【0041】
パネルアセンブリ100は、表示パネル110及びデータ駆動部140を含む。
表示パネル110は複数の画素が形成された表示領域(DA)と、表示領域(DA)を囲む周辺領域(PA)からなる。表示パネル110の周辺領域にはゲートライン(GL)に提供されるゲート信号を生成するゲート駆動部130が形成される。ゲート駆動部130は複数の回路トランジスタからなり、回路トランジスタは画素トランジスタと同一工程によって同時に形成することができる。また、ゲート駆動部130はゲート駆動チップが実装されたテープキャリアパッケージまたは、ゲート駆動チップが表示パネル110の周辺領域(PA)の上にCOG(chip on glass)方式で直接実装することもできる。
【0042】
データ駆動部140は、データライン(DL)に提供されるデータ信号を生成するデータ駆動チップが実装されたテープキャリアパッケージ141とテープキャリアパッケージ141と複数の回路ボード(301、302、303)とを接続するための印刷回路基板143を含む。データ駆動部140はデータ駆動チップを表示パネル110の周辺領域(PA)の上にCOG方式で直接実装することもできる。
【0043】
光源アセンブリ200は、表示パネル110の下に配置されて表示パネル110に光を提供する。
光源アセンブリ200は、光を発生する光源ユニット210及び光源ユニット210から発生した光を表示パネル110側にガイドする導光板230を含む。光源ユニット210は光を発生する光源を含む。光源はランプまたは、発光ダイオードを含むことができる。
光源ユニット210は表示パネル110の互いに向かい合う両側端部に各々配置され得る。または、光源ユニット210は表示パネル110の表示領域に対応する面に配置された直下型構造であることもでき、直下型構造では導光板230は省略することができる。
【0044】
複数の回路ボード(301、302、303)は光源アセンブリ200の背面に配置される。回路ボード(301、302、303)は光源アセンブリ200を受け入れる収納容器の背面に付着して配置することができる。
例えば、回路ボード(301、302、303)はゲート駆動部130及びデータ駆動部140に提供される駆動信号を生成する駆動回路ボード301、光源ユニット210を駆動するための駆動信号を生成する光源駆動回路ボード302、及び外部から受信した画像信号を2次元画像または、3次元画像で処理する画像回路ボード303、等を含むことができる。
画像回路ボード303は温度センサー410を含むことができる。
【0045】
例えば、温度センサー410は、表示装置がTVセットに使われる場合、画像回路ボード303に実装することができる。または、温度センサー410は表示装置がLCD(Liquid Crystal Display)モジュールを使用する場合、表示パネル110または、駆動回路ボード301に実装することができる。温度センサー410を画像回路ボード303または、駆動回路ボード301に実装する場合にはチップ形態で実装することができ、一方、表示パネル110上に実装する場合には表示パネル110の周辺領域(PA)に表示領域(DA)の画素トランジスタと同一工程によって形成することができる。
【0046】
光源アセンブリ200の背面に配置された回路ボード(301、302、303)は結果的に表示パネル110の背面に配置される。回路ボード(301、302、303)の駆動温度が上昇すれば、回路ボード(301、302、303)が配置される表示パネル110の領域(第1領域)が、回路ボード(301、302、303)が配置されない表示パネル110の領域(第2領域)に比べて相対的に温度が高まる。表示パネル110の液晶は温度により応答速度が変わる特性を有する。即ち、回路ボード(301、302、303)に対応する第1領域の液晶応答速度と第2領域の液晶応答速度とは互いに異なる。
【0047】
このように、表示パネル110の空間的温度分布による液晶特性を考慮して駆動回路ボード301は表示パネル110の空間的温度分布により画像データを補償して補償データを生成するデータ補償部を含むことができる。
【0048】
図6は、
図5に示した表示装置に対する概略ブロック図である。
図5及び
図6を参照すると、表示装置は、タイミング制御部310、データ補償部320A、データ駆動部140、及び表示パネル110を含む。
【0049】
タイミング制御部310は、画像データ(d(n))を受信し、画像データ(d(n))の位置データ(p(x0,y0))をデータ補償部320Aに提供する。
【0050】
データ補償部320Aは、第2補償制御部323、LUT保存部328、及びデータ保存部329を含み、画像データ(d(n))及び位置データ(p(x0,y0))を用いて表示パネル110内の位置によって画像データ(d(n))の補償データ(D(n))を生成する。
【0051】
例えば、表示パネル110は設定された複数の媒介変数によって複数の空間領域と空間領域の境界領域に分けられる。
例えば、x軸方向に6つのx媒介変数(x1、x2、x3、x4、x5、x6)とy軸方向に4つのy媒介変数によって12個の空間領域(A1、A2、A3、…、A12)と空間領域(A1、A2、A3、…、A12)間に位置した23個の境界領域(B1、B2、B3、…、B23)に分けることができる。x媒介変数及びy媒介変数はレジスタ値などで保存される使用者設定値であり、空間領域の個数によって多様に設定することができる。
【0052】
第2補償制御部323は、温度値(t(n))、画像データ(d(n))及び画像データ(d(n))の位置データ(p(x0,y0))を受信する。
【0053】
第2補償制御部323は、温度値(t(n))に対応する設定温度値(T(n))を決める。第2補償制御部323は画像データ(d(n))、位置データ(p(x0,y0))及び設定温度値(T)を用いて空間領域(A1、A2、A3、…、A12)にマッピングされた複数のルックアップテーブル(LUTs)をLUT保存部328から読み出す。
【0054】
第2補償制御部323は、設定温度値(T(n))に対応する空間領域(A1、A2、A3、…、A12)にマッピングされた複数のルックアップテーブルを利用して空間領域(A1、A2、A3、…、A12)に位置した画像データ(d(n))の補償データ(D(n))を生成する。
【0055】
第2補償制御部323は、境界領域(B1、B2、B3、…、B23)に位置した画像データ(d(n))を隣接した空間領域(A1、A2、A3、・・・、A12)に位置した補償データ(D(n))を利用して線形補間方式で生成する。従って、境界領域(B1、B2、B3、…、B23)に位置した画像データ(d(n))の補償データ(D(n))は隣接した空間領域(A1、A2、A3、…、A12)に位置した補償データ(D(n))に対して緩やかに変わるデータとして生成され得る。
【0056】
LUT保存部328は、
図2に示したような方式で、複数の設定温度値(T1、…、Tm、Tm+1、…、Tk)にマッピングされた複数のルックアップテーブル(LUT1、…、LUTm、LUTm+1、…、LUTk)を保存する。
【0057】
以下の数式(3)は空間領域にマッピングされたルックアップテーブルの情報(Local DCC)を示す例である。
【数3】
【0058】
数式(3)を参照すると、ルックアップテーブル情報(Local DCC)は設定温度値(T)に応じて第1空間領域(A1)にはルックアップテーブル(LUT
A1)がマッピングされ、第2空間領域(A2)にはルックアップテーブル(LUT
A2)がマッピングされ、第3空間領域(A3)にはルックアップテーブル(LUT
A3)がマッピングされ、同様の方式で第12空間領域(A12)にはルックアップテーブル(LUT
A12)がマッピングされることを示す。
【0059】
ルックアップテーブル情報(Local DCC)はレジスタに保存されて、第2補償制御部323はルックアップテーブル情報(Local DCC)を用いてLUT保存部328に保存された設定温度値にマッピングされたルックアップテーブルを使うことができる。
【0060】
または、LUT保存部328は、数式(3)と同じように設定温度値(T)に従う空間領域に対応するルックアップテーブルがマッピングされた形態で保存することができる。
【0061】
データ保存部329は、第2補償制御部323のために生成された補償データ(D(n))を保存する。
第2補償制御部323は、データ保存部329に保存された補償データ(D(n))を用いて次のフレーム、即ち、(n+1)番目フレームの画像データ(d(n+1))を補償する場合、n番目フレームの補償データ(D(n))を使うことができる。
【0062】
図7は、
図6の表示パネルの空間領域にマッピングされたルックアップテーブルを説明するための概念図である。
【0063】
図7を参照すると、温度値(t(n))が10℃の場合、第2補償制御部323は、LUT保存部328に保存された設定温度値(T)、10℃でマッピングされた12個の空間領域(A1、A2、A3、・・・、A12)に対する12個のルックアップテーブル(LUT2、LUT4、LUT2、LUT1、LUT3、LUT5、LUT3、LUT2、LUT1、LUT2、LUT2、LUT1)を読み出す。第2補償制御部323は空間領域(A1、A2、A3、…、A12)にマッピングされた12個のルックアップテーブル(LUT2、LUT4、LUT2、LUT1、LUT3、LUT5、LUT3、LUT2、LUT1、LUT2、LUT2、LUT1)を用いて画像データ(d(n))の補償データ(D(n))を生成する。
【0064】
一方、第2補償制御部323は、境界領域(B1、B2、B3、…、B23)に位置した画像データ(d(n))の補償データ(D(n))を隣接した空間領域(A1、A2、A3、…、A12)に位置した画像データ(d(n))の補償データ(D(n))を利用して線形補間方式で生成する。
【0065】
図8及び
図9は、
図6に示したデータ補償部によって補償データが生成される方法を説明するためのフローチャートであり、
図10、
図11、
図12、及び
図13は、
図7に示した第1、第4、第10及び第12境界領域に位置した画像データの補償データを生成する補間方法を説明するための概念図であり、
図14、
図15、
図16、及び
図17は、
図7に示した第18境界領域に位置した画像データの補償データを生成する補間方法を説明するための概念図である。
【0066】
以下においては、12個の空間領域(A1、A2、A3、…、A12)のうち、第1、第2、第5及び第6空間領域(A1、A2、A5、A6)に位置した画像データ(d(n))の補償データ(D(n))を生成する工程を説明する。もちろん、空間領域及び境界領域の個数は多様に設定することができる。
【0067】
図6、
図7、及び
図8を参照すると、第2補償制御部323は、温度値(t(n))、画像データ(d(n))及び画像データ(d(n))の位置データ(p(x0,y0))を受信する。第2補償制御部323は温度値(t(n))に対応する設定温度値(T(n))に従う空間領域(A1、A2、A3、…、A12)にマッピングされたルックアップテーブル(LUT2、LUT4、LUT2、LUT1、LUT3、LUT5、LUT3、LUT2、LUT1、LUT2、LUT2、LUT1)を読み出す(ステップS201)。
【0068】
位置データ(p(x0,y0))が第1空間領域(A1)に位置する時(x0≦x1及びy0≦y1)(ステップS211)、第2補償制御部323は第1空間領域(A1)にマッピングされた第2ルックアップテーブル(LUT2)を用いて補償データ(D(n))を生成する(ステップS212)。
【0069】
位置データ(p(x0,y0))が第2空間領域(A2)に位置する時(x0≧x2及びy0≦y1)(ステップS221)、第2補償制御部323は第2空間領域(A2)にマッピングされた第4ルックアップテーブル(LUT4)を用いて補償データ(D(n))を生成する(ステップS222)。
【0070】
位置データ(p(x0,y0))が第5空間領域(A5)に位置する時(x0≦x1及びy0≧y2)(ステップS231)、第2補償制御部323は第5空間領域(A5)にマッピングされた第3ルックアップテーブル(LUT3)を用いて補償データ(D(n))を生成する(ステップS232)。
【0071】
位置データ(p(x0,y0))が第6空間領域(A6)に位置する時(x0≧x2及びy0≧y2)(ステップS241)、第2補償制御部323は第6空間領域(A6)にマッピングされた第5ルックアップテーブル(LUT5)を利用して補償データ(D(n))を生成する(ステップS242)。
【0072】
以下、同様の方式で、第2補償制御部323は、残り空間領域に位置した画像データ(d(n))の補償データ(D(n))を生成する。
【0073】
図6、
図7、
図9及び
図10を参照すると、第1及び第2空間領域(A1、A2)の間の第1境界領域(B1)に画像データ(d(n))が位置する時(ステップS251)、第2補償制御部323は第1空間領域(A1)に位置した画像データの補償データ(D
A1(n))と第2空間領域(A2)に位置した画像データの補償データ(D
A2(n))を用いて第1境界領域(B1)に位置した画像データ(d(n))の補償データ(D(n))を線形補間方式で生成する(ステップS252)。
【0074】
即ち、第2補償制御部323は、位置データ(p(x0,y0))が第1境界領域(B1)に位置すれば(x1<x0<x2及びy0≦y1)、画像データ(d(n))の補償データ(D(n))は次の数式(4)のような線形補間方式で算出することができる。
【0075】
【数4】
ここで、補償データ(D
A1(n))は、第2ルックアップテーブル(LUT2)によって生成され、補償データ(D
A2(n))は第4ルックアップテーブル(LUT4)によって生成される。
【0076】
図6、
図7、
図9及び
図11を参照すると、位置データ((p(x0,y0))が第4境界領域(B4)に位置する時(x1<x0<x2及びy0≧y2)(ステップS261)、第2補償制御部323は画像データ(d(n))の補償データ(D(n))は、第5空間領域(A5)に位置した画像データの補償データ(D
A5(n))と第6空間領域(A6)に位置した画像データの補償データ(D
A6(n))とを用いて次の数式(5)のような線形補間方式で算出することができる(ステップS262)。
【0077】
【数5】
ここで、補償データ(D
A5(n))は第3ルックアップテーブル(LUT3)によって生成されて、補償データ(D
A6(n))は、第5ルックアップテーブル(LUT5)によって生成される。
【0078】
図6、
図7、
図9及び
図12を参照すると、第2補償制御部323は、位置データ((p(x0,y0))が第10境界領域(B10)に位置する時(x0≦x1及びy1<y0<y2)(ステップS271)、画像データ(d(n))の補償データ(D(n))は第1空間領域(A1)に位置した画像データの補償データ(D
A1(n))と第5空間領域(A5)に位置した画像データの補償データ(D
A5(n))とを用いて次の数式(6)のような線形補間方式で算出することができる(ステップS272)。
【0079】
【数6】
ここで、補償データ(D
A1(n))は第2ルックアップテーブル(LUT2)によって生成され、補償データ(D
A5(n))は第3ルックアップテーブル(LUT3)によって生成される。
【0080】
図6、
図7、
図9及び
図13を参照すると、第2補償制御部323は位置データ(p(x0,y0))が第12境界領域(B12)に位置する時(x0≧x1及びy1<y0<y2)(ステップS281)、画像データ(d(n))の補償データ(D(n))は第2空間領域(A2)に位置した画像データの補償データ(D
A2(n))と第6空間領域(A6)に位置した画像データの補償データ(D
A6(n))とを用いて次の数式(7)のような線形補間方式で算出することができる(ステップS282)。
【0081】
【数7】
ここで、補償データ(D
A2(n))は第4ルックアップテーブル(LUT4)によって生成され、補償データ(D
A6(n))は第5ルックアップテーブル(LUT5)によって生成される。
【0082】
このように、境界領域が一方向(x軸方向または、y軸方向)に隣接した2つの空間領域の間に画像データ(d(n))が位置する場合、第2補償制御部323は2つの空間領域に対応する2つの補償データを利用した線形補間方式で境界領域に位置した画像データの補償データを算出することができる。
【0083】
図6、
図7、
図9及び
図14を参照すると、第2補償制御部323は画像データ(d(n))の位置データ(p(x0,y0))が第18境界領域(B18)に位置する時(x1<x0<x2及びy1<y0<y2)(ステップS291)、画像データ(d(n))の補償データ(D(n))は第1空間領域(A1)に位置した画像データの補償データ(D
A1(n))と、第2空間領域(A2)に位置した画像データの補償データ(D
A2(n))と、第5空間領域(A5)に位置した画像データの補償データ(D
A5(n))、及び第6空間領域(A6)に位置した画像データの補償データ(D
A6(n))を用いて線形補間方式で生成する(ステップS292)。
【0084】
図6、
図7、
図9、
図14及び
図15を参照すると、第2補償制御部323は、位置データがy0=y1である場合の補償データ(D
I(n))を第1空間領域(A1)に位置した画像データの補償データ(D
A1(n))及び第2空間領域(A2)に位置した画像データの補償データ(D
A2(n))を用いて次の数式(8)のような線形補間方式で算出することができる。
【0086】
図6、
図7、
図9、
図14及び
図16を参照すると、第2補償制御部323は位置データy0=y2である場合の補償データ(D
J(n))を第5空間領域(A5)に位置した画像データの補償データ(D
A5(n))及び第6空間領域(A6)に位置した画像データの補償データ(D
A6(n))を用いて次の数式(9)のような線形補間方式で算出することができる。
【0088】
図6、
図7、
図9、
図14及び
図17を参照すると、第2補償制御部323は補償データ(D
I(n))と補償データ(D
J(n))とを用いて画像データ(d(n))の補償データ(D(n))を次の数式(10)のような線形補間方式で算出することができる。
【0090】
このように、第2補償制御部323は画像データ(d(n))が4つの空間領域の境界領域に位置する場合、4つの空間領域に対応する4つの補償データを利用して線形補間方式で画像データ(d(n))の補償データ(D(n))を算出することができる。
【0091】
以上のような方式で、第2補償制御部323は、12個の空間領域と23個の境界領域に画像データが位置した場合、画像データの補償データを生成することができる。
【0092】
本実施形態によれば、表示パネル110の位置別温度分布によって画像データの補償データを生成することによって表示パネル110の温度偏差による表示不良を防止することができる。
【0093】
図18は、本発明のまた他の実施形態に係るデータ補償部のブロック図であり、
図19は
図18に示したデータ補償部によって補償データを生成する方法を説明するためのフローチャートである。
以下においては、上述説明した実施形態と実質的に同じ構成要素に対しては同じ図面符号を付与して、繰り返される説明は省略及び簡略する。
【0094】
図6、
図18、及び
図19を参照すると、表示装置は、データ補償部320Bを含む。
データ補償部320Bは、第3補償制御部325、LUT保存部328、及びデータ保存部329を含む。
【0095】
第3補償制御部325は、現在のフレームの画像データ(d(n))、画像データ(d(n))の位置データ(p(x0,y0))及び温度値(t(n))を受信する。
【0096】
第3補償制御部325は、画像データ(d(n))、位置データ(p(x0,y0))及び温度値(t(n))を用いて時間による微細な温度変化及び表示パネル110の位置による温度変化に適応的に画像データ(d(n))の補償データ(D(n))を生成する。
【0097】
具体的なデータ補償部320Bの補償データを生成する工程を以下に説明する。
第3補償制御部325は、温度値(t(n))が複数の設定温度値(T1、…、Tm、Tm+1、…、Tk)に存在するかどうかを判断する(ステップS301)。
【0098】
温度値(t(n))が設定温度値(T1、…、Tm、Tm+1、…、Tk)に存在すれば、第3補償制御部325は温度値(t(n))に対応する設定温度値(T)に設定された複数の空間領域(A1、A2、A3、…、A12)にマッピングされた複数のルックアップテーブルを用いて
図8及び
図9で説明したような方式で補償データ(D(n))を生成する(ステップS320)。
【0099】
温度値(t(n))が設定温度値(T1、…、Tm、Tm+1、…、Tk)に存在しなければ、第3補償制御部325はデータ保存部329に保存された(n−1)番目フレームの補償データ(D(n−1))、温度値(t(n))より小さくて最も近い第m設定温度値(Tm)を基にして生成された補償データ(Fm)、及び温度値(t(n))より大きくて最も近い第(m+1)設定温度値(Tm+1)を基にして生成された補償データ(Fm+1)を用いて補償データ(D(n))を生成する(ステップS310)。
【0100】
例えば、
図6に示した第1空間領域(A1)に対して第m設定温度値(Tm)では第1ルックアップテーブル(LUT1)がマッピングされ、第(m+1)設定温度値(Tm+1)では第2ルックアップテーブル(LUT2)がマッピングされた場合を例として第1空間領域(A1)に位置した画像データ(d(n))の補償データ(D(n))を生成する工程を以下に説明する。
【0101】
まず、温度値(t(n))が、第m設定温度値(Tm)と第1許容温度値(Tm+Δt)との間に存在し、データ保存部329に保存された(n−1)番目フレームの補償データ(D(n−1))が第m設定温度値(Tm)の第1ルックアップテーブル(LUT1)を通じて生成された場合、第3補償制御部325はデータ保存部329に保存された(n−1)番目フレームの補償データ(D(n−1))を画像データ(d(n))の補償データ(D(n))として生成する(
図3のステップS120及びS121)。
【0102】
次に、温度値(t(n))が第1許容温度値(Tm+Δt)と第(m+1)設定温度値(Tm+1)との間に存在し、データ保存部329に保存された(n−1)番目フレームの補償データ(D(n−1))が第m設定温度値(Tm)の第1ルックアップテーブル(LUT1)を通じて生成された場合、第3補償制御部325は(n−1)番目フレームの補償データ(D(n−1))と第(m+1)設定温度値(Tm+1)の第2ルックアップテーブル(LUT2)を通じて生成された補償データとを用いて線形補間方式で補償データ(D(n))を生成する(
図3のステップS140及びS141)。
【0103】
次に、温度値(t(n))が第2許容温度値(Tm+1−Δt)と第(m+1)設定温度値(Tm+1)との間に存在して、データ保存部329に保存された(n−1)番目フレームの補償データ(D(n−1))が第(m+1)設定温度値(Tm+1)の第2ルックアップテーブル(LUT2)を通じて生成された場合、第3補償制御部325はデータ保存部329に保存された(n−1)番目フレームの補償データ(D(n−1))を画像データ(d(n))の補償データ(D(n))として生成する(
図3のステップS130及びS131)。
【0104】
次に、温度値(t(n))が第1設定温度値(Tm)と第2許容温度値(Tm+1−Δt)との間に存在し、データ保存部329に保存された(n−1)番目フレームの補償データ(D(n−1))が第(m+1)設定温度値(Tm+1)の第2ルックアップテーブル(LUT2)を通じて生成された場合、第3補償制御部325は(n−1)番目フレームの補償データ(D(n−1))と第m設定温度値(Tm)の第1ルックアップテーブル(LUT1)を通じて生成された補償データとを用いて線形補間方式で補償データ(D(n))を生成する(
図3のステップS150及びS151)。
【0105】
以上のような方式を用いて、
図6に示した複数の空間領域及び複数の境界領域の中の一つに位置した画像データ(d(n))の補償データ(D(n))を生成する。
【0106】
本実施形態によれば、表示パネル110の位置別温度により適切な補償データを生成することによって表示パネル110の温度偏差にともなう表示不良を防止することができる。
また、2つのルックアップテーブルが適用される空間領域の境界領域で線形補間方式を適用することによって境界領域でクロストーク(Crosstalk)値が突然変化して視認される画質不良を防止することができる。
【0107】
また、時間と共に、第m設定温度値(Tm)と第(m+1)設定温度値(Tm+1)の境界領域で徐々に減少又は増加するような微細な温度変化が起こる場合、以前フレームの補償データに対して補償データの変化を緩やかに補償することができる。
【0108】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。