(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5766538
(24)【登録日】2015年6月26日
(45)【発行日】2015年8月19日
(54)【発明の名称】液晶表示装置
(51)【国際特許分類】
G02F 1/1339 20060101AFI20150730BHJP
【FI】
G02F1/1339 500
【請求項の数】13
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2011-165234(P2011-165234)
(22)【出願日】2011年7月28日
(65)【公開番号】特開2013-29644(P2013-29644A)
(43)【公開日】2013年2月7日
【審査請求日】2014年4月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長島 理
【審査官】
磯野 光司
(56)【参考文献】
【文献】
特開2010−054622(JP,A)
【文献】
特表2005−534975(JP,A)
【文献】
特開2004−302465(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/1333
G02F 1/1337
G02F 1/1339
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板と、
前記第1基板から間隔をあけて対向するように配置された第2基板と、
前記第1基板に形成された第1配向膜と、
前記第2基板に形成された第2配向膜と、
前記第1基板と前記第1配向膜との間及び前記第2基板と前記第2配向膜との間の少なくとも一方に形成された、前記第1基板と前記第2基板とのギャップを保持するスペーサと、
前記第1配向膜及び前記第2配向膜に挟まれた液晶層と、
前記液晶層を囲んで封止するとともに前記第1基板及び前記第2基板を固定するシール材と、
を有し、
前記第1基板及び前記第2基板の前記シール材によって囲まれる領域は、長辺及び短辺を有する長方形であり、
前記長方形は、中央領域と、前記長方形の前記長辺の延在方向である長軸方向で前記中央領域を挟む一対の第1領域と、前記長方形の前記短辺の延在方向である短軸方向で前記中央領域を挟む一対の第2領域と、前記一対の第1領域及び前記一対の第2領域の周囲に隣接する周辺領域と、を含み、
前記スペーサは、前記一対の第1領域及び前記一対の第2領域を避けて、前記中央領域及び前記周辺領域に配置され、
前記周辺領域は、それぞれの前記第1領域との境界の前記長辺と対向する部分から前記長辺までの幅が、一方の前記第2領域との境界の前記長辺と対向する部分から前記長辺までの幅よりも広いことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載された液晶表示装置において、
前記一対の第1領域及び前記一対の第2領域は、前記中央領域を連続的に囲む領域であることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項3】
請求項1に記載された液晶表示装置において、
隣同士の1つの前記第1領域及び1つの前記第2領域との間には、前記スペーサが配置される領域が介在していることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、
前記第1基板と前記第1配向膜との間及び前記第2基板と前記第2配向膜との間の少なくとも一方に形成された、前記スペーサよりも高さの低いストッパをさらに有し、
前記ストッパは、前記一対の第1領域及び前記一対の第2領域に配置されていることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項5】
請求項4に記載された液晶表示装置において、
前記中央領域及び前記周辺領域には、前記スペーサ及び前記ストッパが混在することを特徴とする液晶表示装置。
【請求項6】
請求項4又は5に記載された液晶表示装置において、
前記スペーサは、前記第1基板及び前記第2基板の一方のみに設けられ、
前記ストッパは、前記スペーサが設けられた前記第1基板又は前記第2基板のみに設けられていることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、
前記第1基板は、カラーフィルタ基板であり、
前記第2基板は、薄膜トランジスタ基板であり、
前記第1基板のみに前記スペーサが設けられていることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、
それぞれの前記第1領域の前記長軸方向の幅は、前記長辺の長さの1/4であることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、
それぞれの前記第1領域の前記短軸方向の幅は、前記短辺の長さの2/3であることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、
それぞれの前記第1領域の前記長軸方向の中心点は、前記長方形の中心点から前記長軸方向に前記長辺の長さの1/3の長さずれた位置にあることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、
それぞれの前記第2領域の前記長軸方向の幅は、前記長辺の長さの1/2であることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、
それぞれの前記第2領域の前記短軸方向の幅は、前記短辺の長さの1/8であることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、
それぞれの前記第2領域の前記短軸方向の中心点は、前記長方形の中心点から前記短軸方向に前記短辺の長さの1/3の長さずれた位置にあることを特徴とする液晶表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶パネルは一対の基板を有しており、両者間のギャップ(液晶の封入スペース)を保持するために、一方の基板にはスペーサが設けられている(特許文献1及び2)。各基板の相互に対向する面には配向膜が形成されており、スペーサ上の配向膜と他方の基板上の配向膜とが接触する。接触によって配向膜が剥離すると、削れた配向膜の屑が液晶中に浮遊して、バックライトからの光が反射して光る微小輝点となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−122061号公報
【特許文献2】国際公開WO2005/038518号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
大型の液晶パネルについて熱衝撃試験(−35〜85℃;90〜360サイクル)を行ったところ、微小輝点の発生が確認された。大型の液晶パネルは、そのパネルサイズから高温及び低温時に基板の反り量が大きいので、一方の基板(薄膜トランジスタ基板)と他方の基板(カラーフィルタ基板)の水平方向ずれ量が大きくなる。水平方向のずれによる摺動で配向膜が削れるというのが、推測される微小輝点発生のメカニズムである。また、コントラストアップに適した配向膜は削れやすいという問題もある。
【0005】
本発明は、配向膜の剥がれによる微小輝点の発生率を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係る液晶表示装置は、第1基板と、前記第1基板から間隔をあけて対向するように配置された第2基板と、前記第1基板に形成された第1配向膜と、前記第2基板に形成された第2配向膜と、前記第1基板と前記第1配向膜との間及び前記第2基板と前記第2配向膜との間の少なくとも一方に形成された、前記第1基板と前記第2基板とのギャップを保持するスペーサと、前記第1配向膜及び前記第2配向膜に挟まれた液晶層と、前記液晶層を囲んで封止するとともに前記第1基板及び前記第2基板を固定するシール材と、を有し、前記第1基板及び前記第2基板の前記シール材によって囲まれる領域は長方形であり、前記長方形は、中央領域と、前記長方形の長軸方向で前記中央領域を挟む一対の第1領域と、前記長方形の短軸方向で前記中央領域を挟む一対の第2領域と、前記中央領域並びに前記一対の第1領域及び前記一対の第2領域を囲む周辺領域と、を含み、前記スペーサは、前記一対の第1領域及び前記一対の第2領域を避けて、前記中央領域及び前記周辺領域に配置され、前記周辺領域は、それぞれの前記第1領域から外方向に前記長方形の1つの長辺までの幅が、一方の前記第2領域から外方向に前記1つの長辺までの幅よりも広いことを特徴とする。本発明によれば、シミュレーションによって第1基板と第2基板のずれ量が大きいことが明らかになった領域にスペーサを配置しないようにした。これにより、配向膜の剥がれによる微小輝点の発生率を低減することができる。また、スペーサを配置する周辺領域において、第1領域の隣の領域が、第2領域の隣の領域よりも広くなっている。そのため、スペーサを配置する領域を広く確保するので、ギャップ変動を低減することができる。
【0007】
(2)(1)に記載された液晶表示装置において、前記一対の第1領域及び前記一対の第2領域は、前記中央領域を連続的に囲む領域であることを特徴としてもよい。
【0008】
(3)(1)に記載された液晶表示装置において、隣同士の1つの前記第1領域及び1つの前記第2領域との間には、前記スペーサが配置される領域が介在していることを特徴としてもよい。
【0009】
(4)(1)から(3)のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、前記第1基板と前記第1配向膜との間及び前記第2基板と前記第2配向膜との間の少なくとも一方に形成された、前記スペーサよりも高さの低いストッパをさらに有し、前記ストッパは、前記一対の第1領域及び前記一対の第2領域に配置されていることを特徴としてもよい。
【0010】
(5)(4)に記載された液晶表示装置において、前記中央領域及び前記周辺領域には、前記スペーサ及び前記ストッパが混在することを特徴としてもよい。
【0011】
(6)(4)又は(5)に記載された液晶表示装置において、前記スペーサは、前記第1基板及び前記第2基板の一方のみに設けられ、前記ストッパは、前記スペーサが設けられた前記第1基板又は前記第2基板のみに設けられていることを特徴としてもよい。
【0012】
(7)(1)から(6)のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、前記第1基板は、カラーフィルタ基板であり、前記第2基板は、薄膜トランジスタ基板であり、前記第1基板のみに前記スペーサが設けられていることを特徴としてもよい。
【0013】
(8)(1)から(7)のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、それぞれの前記第1領域の前記長軸方向の幅は、前記長軸の1/4であることを特徴としてもよい。
【0014】
(9)(1)から(8)のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、それぞれの前記第1領域の前記短軸方向の幅は、前記短軸の2/3であることを特徴としてもよい。
【0015】
(10)(1)から(9)のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、それぞれの前記第1領域の前記長軸方向の中心点は、前記長方形の中心点から前記長軸方向に前記長軸の1/3の長さずれた位置にあることを特徴としてもよい。
【0016】
(11)(1)から(10)のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、それぞれの前記第2領域の前記長軸方向の幅は、前記長軸の1/2であることを特徴としてもよい。
【0017】
(12)(1)から(11)のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、それぞれの前記第2領域の前記短軸方向の幅は、前記短軸の1/8であることを特徴としてもよい。
【0018】
(13)(1)から(12)のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、それぞれの前記第2領域の前記短軸方向の中心点は、前記長方形の中心点から前記短軸方向に前記短軸の1/3の長さずれた位置にあることを特徴としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明を適用した第1の実施形態に係る液晶表示装置の平面図である。
【
図2】
図1に示す液晶表示装置のII−II線断面図である。
【
図3】熱衝撃試験のシミュレーション結果を示す図である。
【
図4】本発明を適用した第2の実施形態に係る液晶表示装置の平面図である。
【
図5】本発明を適用した第3の実施形態に係る液晶表示装置の部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0021】
[第1の実施形態]
図1は、本発明を適用した第1の実施形態に係る液晶表示装置の平面図である。
図2は、
図1に示す液晶表示装置のII−II線断面図である。
【0022】
液晶表示装置は、第1基板10を有する。第1基板10は、カラーフィルタ基板のベース基板であり、
図2に示すように着色層12が積層されている。第1基板10から間隔をあけて、第2基板14が対向している。第2基板14は、薄膜トランジスタ基板のベース基板であり、
図2に示すように、半導体層、配線、電極及び絶縁層などが積層された回路層16が積層されている。第1基板10及び第2基板14は、いずれもガラス基板などの光透過性基板である。
【0023】
第1基板10には第1配向膜18が形成され、第2基板14には第2配向膜20が形成されている。第1配向膜18及び第2配向膜20の間に液晶層22が挟まれている。液晶層22は、
図1に示すシール材24によって囲まれて封止されている。シール材24は、第1基板10及び第2基板14を固定する。詳しくは、シール材24は、第1基板10及び第2基板14の周縁部同士を固定している。したがって、第1基板10及び第2基板14に反りが生じると、それぞれの周縁部はシール材24に固定されているため、ずれが生じない。
【0024】
本発明の発明者は、第1基板10及び第2基板14に液晶層22が挟まれてシール材24で封止されてなるパネルについて熱衝撃試験のシミュレーションを行った。
図3は、熱衝撃試験のシミュレーション結果を示す図である。
【0025】
図3に示すように、シール材24によって囲まれる長方形Rの内側に、第1基板10及び第2基板14のずれ量が大きい複数の領域が確認された。詳しくは、長方形Rの長軸方向(X方向)で中央を左右で挟む左右領域26と、長方形Rの短軸方向(Y方向)で中央を上下に挟む上下領域28がずれ量の大きい領域である。左右領域26のそれぞれの内側には、さらにずれ量が大きい領域30があった。
【0026】
図2に示すように、第1基板10と第2基板14との間にはスペーサ32が設けられてギャップが保持されている。スペーサ32は、例えば樹脂で形成することができる。スペーサ32は、第1基板10と第1配向膜18との間及び第2基板14と第2配向膜20との間の少なくとも一方に形成されている。
図2の例では第1基板10と第1配向膜18との間のみにスペーサ32が配置され、スペーサ32の形状に沿って第1配向膜18には凸部34が形成されている。第1配向膜18の凸部34は、第2配向膜20に接触している。
【0027】
本実施形態では、シミュレーションによって第1基板10と第2基板14のずれ量が大きいことが明らかになった領域にスペーサ32を配置しないようにした。以下、スペーサ32を配置する領域及び配置しない領域を説明する。
【0028】
図1に示すように、第1基板10及び第2基板14のシール材24によって囲まれる領域は長方形Rである。長方形Rは、中央領域36を含む。長方形Rは、その長軸方向(X方向)で中央領域36を挟む一対の第1領域38を含む。長方形Rは、その短軸方向(Y方向)で中央領域36を挟む一対の第2領域40を含む。一対の第1領域38及び一対の第2領域40は、中央領域36を連続的に囲む領域である。長方形Rは、中央領域36並びに一対の第1領域38及び一対の第2領域40を囲む周辺領域42を含む。
【0029】
第1領域38の長軸方向(X方向)の幅W
1Lは、長軸の1/4である。第1領域38の短軸方向の幅W
1Sは、短軸の2/3である。第1領域38の長軸方向の中心点C
1は、長方形Rの中心点Cから長軸方向に長軸の1/3の長さずれた位置にある。第2領域40の長軸方向の幅W
2Lは、長軸の1/2である。第2領域40の短軸方向の幅W
2Sは、短軸の1/8である。第2領域40の短軸方向の中心点C
2は、長方形Rの中心点Cから短軸方向に短軸の1/3の長さずれた位置にある。
【0030】
スペーサ32は、一対の第1領域38及び一対の第2領域40を避けて、中央領域36及び周辺領域42に配置されている。これにより、第1基板10と第2基板14のずれ量が大きい領域(
図3参照)にスペーサ32を配置しないので、第1配向膜18及び第2配向膜20の剥がれによる微小輝点の発生率を低減することができる。
【0031】
また、
図3に示すように、ずれ量が大きい上下領域28は、同様にずれ量が大きい左右領域26よりも短軸方向(Y方向)にdだけずれていることが分かった。逆に言うと、左右領域26の上下の領域が、上下領域28の上下の領域よりも広くなっている。
【0032】
そこで、
図1に示すように、周辺領域42は、それぞれの第1領域38から外方向に長方形Rの1つの長辺までの幅W
P1が、一方の第2領域40から外方向に1つの長辺までの幅W
P2よりも広くなっている。
【0033】
こうすることで、スペーサ32を配置する周辺領域42において、第1領域38の隣の領域が、第2領域40の隣の領域よりも広くなる。そのため、スペーサ32を配置する領域を広く確保するので、ギャップ変動を低減することができる。
【0034】
[第2の実施形態]
図4は、本発明を適用した第2の実施形態に係る液晶表示装置の平面図である。本実施形態では、隣同士の1つの第1領域138及び1つの第2領域140との間に、スペーサ32(
図2参照)が配置される第3領域144が介在している。したがって、第1領域138及び第2領域140が連続していない。言い換えると、スペーサ32が配置される中央領域136及び周辺領域142を接続するように、スペーサ32が配置される第3領域144がある。これによれば、第1の実施形態よりもさらにスペーサ32の数を増やすことができるので、ギャップ変動をさらに低減することができる。
【0035】
[第3の実施形態]
図5は、本発明を適用した第3の実施形態に係る液晶表示装置の部分断面図である。
【0036】
本実施形態では、スペーサ232に加えてストッパ246が設けられている。ストッパ246は、スペーサ232よりも高さ(突出方向の長さ)が低くなっており、高さの違いを除いてスペーサ232と同じ構造であってもよい。ストッパ246は、樹脂で形成することができる。
【0037】
ストッパ246は、第1基板210と第1配向膜218との間及び第2基板214と第2配向膜220との間の少なくとも一方に形成される。ストッパ246は、第1基板210及び第2基板214の一方(例えばスペーサ232が設けられた第1基板210又は第2基板214)のみに設けられていてもよい。
図5の例では第1基板210と第1配向膜218との間のみにストッパ246が配置され、ストッパ246の形状に沿って第1配向膜218には第2凸部248が形成されている。
【0038】
ストッパ246は、スペーサ232を配置しない一対の第1領域238及び一対の第2領域40(
図1参照)に配置される。また、中央領域36(
図1参照)及び周辺領域242には、スペーサ232及びストッパ246が混在していてもよい。あるいは、第2の実施形態で説明した第3領域144に、スペーサ232及びストッパ246を混在させてもよい。
【0039】
スペーサ232によって形成された第1配向膜218の凸部234が第1配向膜218及び第2配向膜220のギャップを形成しているので、ストッパ246によって形成された第1配向膜218の第2凸部248は、第2配向膜220に接触しない。ただし、外力によって第1配向膜218及び第2配向膜220のギャップが狭められたときに、ストッパ246によって形成された第2凸部248があることで、ギャップが狭くなりすぎることを止めるようになっている。
【0040】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、実施の形態で説明した構成は、実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。
【符号の説明】
【0041】
10 第1基板、12 着色層、14 第2基板、16 回路層、18 第1配向膜、20 第2配向膜、22 液晶層、24 シール材、26 左右領域、28 上下領域、30 領域、32 スペーサ、34 凸部、36 中央領域、38 第1領域、40 第2領域、42 周辺領域、136 中央領域、138 第1領域、140 第2領域、142 周辺領域、144 第3領域、210 第1基板、214 第2基板、218 第1配向膜、220 第2配向膜、232 スペーサ、234 凸部、238 第1領域、242 周辺領域、246 ストッパ、248 第2凸部。