特許第5766621号(P5766621)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5766621
(24)【登録日】2015年6月26日
(45)【発行日】2015年8月19日
(54)【発明の名称】自動車用衝撃吸収シート
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/427 20060101AFI20150730BHJP
   B60N 2/22 20060101ALI20150730BHJP
【FI】
   B60N2/427
   B60N2/22
【請求項の数】3
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-2852(P2012-2852)
(22)【出願日】2012年1月11日
(65)【公開番号】特開2013-141901(P2013-141901A)
(43)【公開日】2013年7月22日
【審査請求日】2014年8月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000133098
【氏名又は名称】株式会社タチエス
(74)【代理人】
【識別番号】100141221
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 和明
(74)【代理人】
【識別番号】100091764
【弁理士】
【氏名又は名称】窪谷 剛至
(74)【代理人】
【識別番号】100103366
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 礼至
(72)【発明者】
【氏名】戸畑 秀夫
(72)【発明者】
【氏名】小池 敦
【審査官】 永安 真
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−71799(JP,A)
【文献】 特表2008−524073(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 2/427
B60N 2/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートバックの傾角をシートクッションに対して調整可能とするリクライニング装置と、衝突の際の衝撃を吸収可能とする衝撃吸収ユニットとを、シートクッションとシートバックとの間でリクライニング軸回りに装着して成る自動車用シートにおいて、
衝撃吸収ユニットは、ベースプレートとベースブラケットとを有して、このベースプレートがリクライニング装置のシートバック側の回転板に対する固定板に固定され、ベースブラケットがシートクッション側の固定端に固定され
ベースプレートのリクライニング軸後方側は、連結シャフトによりベースブラケットに対して回動可能に連結されるとともに、リクライニング軸前方側は、その一端をベースプレートに、又、その他端をベースブラケットに、個別の連結ピンによりそれぞれ連結された変形可能な第1の衝撃吸収材を介して一体的に支持され、
第1の衝撃吸収材の各端をベースプレート、ベースブラケットにそれぞれ連結する連結ピンは、当該ベースプレート、ベースブラケットに対し、そのベースプレート、ベースブラケットの他方に設けた円弧状長孔を介してそれぞれ挿通され、変形可能な第2の衝撃吸収材が、連結ピンとの係合を可能に、その連結ピンの挿通された円弧状長孔を持つベースプレート、ベースブラケットのいずれかに設けられ、
衝突時、乗員の上体からシートバックに入力された荷重が第1の衝撃吸収材の剛性を越えたとき、円弧状長孔内での連結ピンの移動を伴って第1の衝撃吸収材を変形させて第1段階目の衝撃吸収とし、その後、円弧状長孔内を移動した連結ピンが第2の衝撃吸収材に係合し、この第2の衝撃吸収材を押圧する荷重が第2の衝撃吸収材の剛性を越えたとき、第2の衝撃吸収材を変形させて第2段階目の衝撃吸収としたことを特徴とする自動車用衝撃吸収シート。
【請求項2】
第1の衝撃吸収材は、略く字形状に形成され、その屈曲部が、変形起点となる幅狭部として形成された請求項1記載の自動車用衝撃吸収シート。
【請求項3】
第2の衝撃吸収材は、ベースブラケット表面にその一端の固定された長手板状のパッチ片から成り、このパッチ片の自由端側が、連結ピンとの係合を可能にベースブラケットの円弧状長孔に交差して配置された請求項1又は2記載の自動車用衝撃吸収シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートバックの傾角を調整するリクライニング装置と共に併用される後突衝撃を吸収する自動車用衝撃吸収シートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種、自動車用衝撃吸収シートとしては、一例として、特表2008−524073号公報に示すものがある。
かかる自動車用衝撃吸収シートは、自動車の追突事故が発生した際、着座者は自動車用シートのシートバックに強く押しつけられる後突衝撃を受け、この後突衝撃の人体への影響をできるだけ少なくする為に、後突衝撃を吸収しながら、シートバックの後方への傾きを徐々に変化させて後突衝撃を吸収するもので、閉鎖要素の片側をシャフトにより支持板に軸支し、衝撃によりピボットピンが上方向に動くと、閉鎖要素の端部が変形して衝撃を吸収する構成、又は、支持板の開口の縁部にスリットを形成し、衝撃によりピボットピンが動き、このピボットピンによる変形可能な帯を変形させて衝撃を吸収する構成が示される。
【0003】
この自動車用衝撃吸収シートにあっては、衝撃によりピボットピンが動くことにより、支持板の閉鎖要素の端部の変形可能な帯が変形して衝撃を吸収しており、衝撃力の強さに応じて閉鎖要素の構成を変形する構成から成り、閉鎖要素の端部の変形により衝撃を吸収する構成である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2008−524073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、従来の技術では、衝撃の大きさによってその機構を変形しなければならず、その製作が煩雑化するし、更には、段階的な衝撃吸収をすることができないので、衝撃吸収時における急激な底付き感を着座者に与える。段階的に衝撃吸収をすることができれば、衝撃吸収時における着座者の底付き感の緩和ができる。
【0006】
本発明は、第一段階、第二段階と衝撃が段階的に吸収可能で、衝撃吸収時における着座者の底付き感の緩和による、一層の安全性の確保ができる自動車用衝撃吸収シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の本発明は、シートバックの傾角をシートクッションに対して調整可能とするリクライニング装置と、衝突の際の衝撃を吸収可能とする衝撃吸収ユニットとを、シートクッションとシートバックとの間でリクライニング軸回りに装着して成る自動車用シートにおいて、
衝撃吸収ユニットは、ベースプレートとベースブラケットとを有して、このベースプレートがリクライニング装置のシートバック側の回転板に対する固定板に固定され、ベースブラケットがシートクッション側の固定端に固定され
ベースプレートのリクライニング軸後方側は、連結シャフトによりベースブラケットに対して回動可能に連結されるとともに、リクライニング軸前方側は、その一端をベースプレートに、又、その他端をベースブラケットに、個別の連結ピンによりそれぞれ連結された変形可能な第1の衝撃吸収材を介して一体的に支持され、
第1の衝撃吸収材の各端をベースプレート、ベースブラケットにそれぞれ連結する連結ピンは、当該ベースプレート、ベースブラケットに対し、そのベースプレート、ベースブラケットの他方に設けた円弧状長孔を介してそれぞれ挿通され、変形可能な第2の衝撃吸収材が、連結ピンとの係合を可能に、その連結ピンの挿通された円弧状長孔を持つベースプレート、ベースブラケットのいずれかに設けられ、
衝突時、乗員の上体からシートバックに入力された荷重が第1の衝撃吸収材の剛性を越えたとき、円弧状長孔内での連結ピンの移動を伴って第1の衝撃吸収材を変形させて第1段階目の衝撃吸収とし、その後、円弧状長孔内を移動した連結ピンが第2の衝撃吸収材に係合し、この第2の衝撃吸収材を押圧する荷重が第2の衝撃吸収材の剛性を越えたとき、第2の衝撃吸収材を変形させて第2段階目の衝撃吸収としたことを特徴とする自動車用衝撃吸収シートである。
【0008】
かかる自動車用衝撃吸収シートでは、衝突時、乗員の上体からシートバックに入力された荷重が第1の衝撃吸収材の剛性を越えたとき、円弧状長孔内での連結ピンの移動を伴って第1の衝撃吸収材を変形させて第1段階目の衝撃吸収とし、その後、円弧状長孔内を移動した連結ピンが第2の衝撃吸収材を押圧する荷重が第2の衝撃吸収材に係合し、この第2の衝撃吸収材を押圧する荷重が第2の衝撃吸収材の剛性を越えたとき、第2の衝撃吸収材を変形させて第2段階目の衝撃吸収としたことにより、段階的に連続して衝突時の衝撃が吸収できる。
【0009】
第2の発明としては、第1の衝撃吸収材は、略く字形状に形成され、その屈曲部が、変形起点となる幅狭部として形成されることが好ましく、この第1の衝撃吸収材の屈曲部が幅狭部となっていることにより、第1段階の衝撃吸収がスムーズに行える。
【0010】
第3の発明としては、第2の衝撃吸収材は、ベースブラケット表面にその一端の固定された長手板状のパッチ片から成り、このパッチ片の自由端側が、連結ピンとの係合を可能にベースブラケットの円弧状長孔に交差して配置されることが好ましく、連結ピンの移動によってパッチ片の自由端側が変形することにより、第2段階の衝撃吸収がスムーズに行える。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、衝撃時の衝撃力に応じて、第一段階、第二段階と衝撃が段階的に吸収可能で、衝突吸収時における着座者の底付き感の緩和が図られ、一層の安全性の確保ができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係る一実施形態の衝撃吸収ユニットの分解斜視図である。
図2図1に示す衝撃吸収ユニットの通常時における動作図である。
図3図1に示す衝撃吸収ユニットの第一段階の衝撃時における動作図である。
図4図1に示す衝撃吸収ユニットの第二段階の衝撃時における動作図である。
図5】本発明に係る他の実施形態の衝撃吸収ユニットの分解斜視図である。
図6図5に示す衝撃吸収ユニットの通常時における動作図である。
図7図5に示す衝撃吸収ユニットの第一段階の衝撃時における動作図である。
図8図5に示す衝撃吸収ユニットの第二段階の衝撃時における動作図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の一実施形態につき、図1乃至図4に基づき説明する。
本発明に係る自動車用シートは、図1に示す様に、シートバックBの傾角をシートクッションに対して調整可能とするリクライニング装置1と、後突の際の衝撃を吸収可能とする衝撃吸収ユニット2とを、シートクッションとシートバックBとの間でリクライニング軸1b回りに装着してなる。
【0014】
衝撃吸収ユニット2は、ベースプレート3とベースブラケット4とを有して、このベースプレート3がリクライニング装置1のシートバックB側の回転板に対する固定板1aに固定され、ベースブラケット4がシートクッションのサイドフレームの固定端に固定されて成る。
通常時においては、ベースプレート3、ベースブラケット4は重ね合って一体的な衝撃ユニット2として、シートクッションのサイドフレームの後端に固定されており、この衝撃ユニット2のベースプレート3に、シートバックがリクライニング装置1を介して連結・支持される。
そして、リクライニング装置1の固定板1aにはべースプレート3が固定され、リクライニング装置1の固定板1aに対する回動板の回動により、シートバックはシートクッションに対して傾動する。
【0015】
ベースプレート3は、ベースブラケット4に対して軸1b(リクライニング軸)後方のシャフト5により回動可能に取り付けられるとともに、軸1b前方側、ベースプレート3の前側には上下方向の第1の長孔3aが形成され、更に、ベースプレート3の第1の長孔(円弧状長孔)3aにはく字形状の衝撃吸収プレート(第1の衝撃吸収材)6の上端6aが軸(連結ピン)7により移動可能に取り付けられている。
【0016】
ベースブラケット4には衝撃吸収プレート6の下端6bが軸(連結ピン)8により移動可能に上下方向の第2の長孔4aが形成され、第2の長孔(円弧状長孔)4aの上部に重なるパッチ片(第2の衝撃吸収材)9が固定されて成る。衝撃吸収プレート6の上端6aの軸7はベースブラケット4に軸着され、下端6bの軸8はベースプレート3に軸着されている。
通常時においては、衝撃吸収プレート6は、その上端6aの軸7がベースプレート3に形成した第1の長孔3aに沿って上下方向に移動可能に上方に位置し、その下端6bの軸8がベースブラケット4に形成した第2の長孔4aに沿って上下方向に移動可能に下方に位置している。
【0017】
そして、パッチ片9はその一端9aがベースブラケット4に溶接固定され、自由端側となる他端9bがベースブラケット4の第2の長孔4aの上部に交差して設けられる。
衝撃プレート6の下端6bの軸8がベースブラケット4の第2の長孔4aに沿って上方向に移動すると、この軸8がパッチ片9の他端9bに係合当接する。
【0018】
かかる衝撃吸収シートにあっては、通常時、図2に示す様に、衝撃吸収プレート6は、その上端6aの軸7がベースプレート3に形成した第1の長孔3aの上方に位置し、その下端6bの軸8がベースブラケット4に形成した第2の長孔4aの下方に位置している。
【0019】
そして、後突の衝突時、図3に示す様に、乗員の上体からシートバックBに入力された荷重により、ベースブラケット4に対して、ベースプレート3が後方のシャフト5を支点として後方(図中、時計方向)に回動しようとするため、軸1bの位置がベースブラケット4に対してズレることとなる。
その時、図3に示す様に、衝撃吸収プレート6の剛性を越えたとき、衝撃吸収プレート6の軸7、8が第1の長孔3a、第2の長孔4a内を移動して近接することによりく字形状の衝撃吸収プレートが折れ曲がりL字形状に変形して衝撃を吸収する。
この衝撃吸収プレート6はその屈曲部6Cが変形起点となる幅狭部として形成されているので、折れ曲がりやすく、スムーズな衝撃吸収ができる。
【0020】
その後、ベースプレート3が衝撃力により更に回動すると、第2の長孔4a内を移動した軸8がパッチ片9を押圧し、この荷重がパッチ片9の剛性を越えたとき、図4に示す様に、衝撃吸収プレート6の下端の軸8がベースブラケット4のパッチ片9の他端9bに当たり、このパッチ片9の他端9bが軸8により押し上げられ変形することにより、衝撃を吸収する。
すなわち、衝撃吸収プレート6の変形による第一段階の衝撃吸収、更なる、衝撃力によるパッチ片9の変形による第二段階の衝撃吸収、即ち、急激な衝撃吸収ではなく、連続的な衝撃吸収により着座者の底付き感がスムーズに行える。
なお、上記ではパッチ片9はベースブラケット4に固定しているが、ベースプレート3に固定することもできる。また、パッチ片9は第2の長孔4a側に設けているが、第1の長孔3a側に設けることもできる。
【0021】
次に、発明に係る他の実施形態につき図5乃至図8に基づき説明するが、基本的構成が前述した構成と同様であるので、基本的構成についての説明は省略し、異なる構成につき説明する。
【0022】
図5に示す様に、ベースプレート13の前側には上下方向の第1の逆T字状孔11が形成され、この第1の逆T字状孔11は、半楕円形状の半楕円形状孔11aと、その下側には横長の孔11bとから成る。この第1の逆T字状孔11の横長の孔11bの下部側には横孔15を形成して、第1の逆T字状孔11の横長の孔11bと横孔15の間に衝撃吸収部(第2の衝撃吸収材)17を設けている。このベースプレート13の第1の逆T字状孔11の半楕円形状孔11aには、く字形状の衝撃吸収プレート(第1の衝撃吸収材)6の上端6aが軸7により移動可能に取り付けられている。
【0023】
一方、ベースブラケット14には、衝撃吸収プレート6の下端6bの軸8が移動可能に上下方向の第2のT字状孔12が形成され、この第2のT字状孔12は、半楕円形状孔12aと、その上側には横長の孔12bとから成る。この横長の孔12bの上部側には横孔16を形成して、第2のT字状孔12の横長の孔12bと横孔16の間に衝撃吸収部18(第2の衝撃吸収材)を設けている。このベースブラケット14の第2のT字状孔12の半楕円形状孔12aには、く字形状の衝撃吸収プレート6の下端6bが軸8により移動可能に取り付けられている。
衝撃吸収プレート6は、その上端6aがベースブラケット14に、その下端6bがベースプレート13にそれぞれ軸着している。
【0024】
通常時においては、図6に示す様に、衝撃吸収プレート6は、その上端6aの軸7がベースプレート3に形成した第1の逆T字状孔11の半楕円形状孔11aに位置し、その下端6bの軸8がベースブラケット4に形成した第2のT字状孔12の半楕円形状孔12aに位置している。
【0025】
そして、後突の衝突時、乗員の上体からシートバックに入力された荷重は、図7に示す様に、ベースブラケット14に対して、ベースプレート13が後方のシャフト5を支点として後方(図中、時計方向)に回動しようとするため、軸1bの位置がベースブラケット14に対してズレることとなる。
その時、衝撃吸収プレート6の剛性を越えたとき、その上端6aの軸7がベースプレート3に形成した第1の逆T字状孔11の半楕円形状孔11aを移動すると共に、その下端6bの軸8がベースブラケット4に形成した第2のT字状孔12の半楕円形状孔12a内を移動し、それにより、衝撃吸収プレート6の軸7,8が近接するので、く字形の衝撃吸収プレート6がL字形状に折れ曲がることにより、衝撃吸収プレート6を変形させて、第1段階目の衝撃吸収とする。
【0026】
その後、衝撃吸収プレート6の上端の軸7がベースプレート13の第1の逆T字状孔11の横長の孔11bの縁、衝撃吸収部17に当たり、他方、衝撃吸収プレート6の下端の軸8がベースブラケット14の第2のT字状孔12の横長の孔12bの縁、衝撃吸収部18に当たり、この衝撃吸収部17,18を押圧する荷重がこれら衝撃吸収部17,18の剛性を越えたとき、衝撃吸収部17,18を変形させて、第2段階目の衝撃を吸収する。
すなわち、衝撃吸収プレート6の変形による第一段階の衝撃吸収、更なる、衝撃力による衝撃吸収部17,18の変形による第二段階の衝撃吸収、即ち、急激な衝撃吸収ではなく、連続的な衝撃吸収により着座者の底付き感がスムーズに行える。
【符号の説明】
【0027】
1はリクライニング装置
2は衝撃吸収ユニット
3,13はベースプレート
4,14はベースブラケット
5はシャフト
6は第1の衝撃吸収材たる衝撃吸収プレート
7,8は連結ピンたる軸
9は第2の衝撃吸収材たるパッチ片
17,18は第2の衝撃吸収材たる衝撃吸収部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8