特許第5766662号(P5766662)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5766662
(24)【登録日】2015年6月26日
(45)【発行日】2015年8月19日
(54)【発明の名称】情報処理装置および情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/18 20120101AFI20150730BHJP
   G06Q 20/40 20120101ALI20150730BHJP
   G07D 9/00 20060101ALI20150730BHJP
   G07F 19/00 20060101ALI20150730BHJP
【FI】
   G06Q20/18 100
   G06Q20/40 100
   G07D9/00 451C
   G07D9/00 476
【請求項の数】6
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2012-154388(P2012-154388)
(22)【出願日】2012年7月10日
(65)【公開番号】特開2014-16851(P2014-16851A)
(43)【公開日】2014年1月30日
【審査請求日】2012年7月10日
【審判番号】不服2014-9834(P2014-9834/J1)
【審判請求日】2014年5月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095957
【弁理士】
【氏名又は名称】亀谷 美明
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 明宏
(72)【発明者】
【氏名】小林 義成
【合議体】
【審判長】 手島 聖治
【審判官】 小田 浩
【審判官】 石川 正二
(56)【参考文献】
【文献】 特開平4−131986(JP,A)
【文献】 特開2006−72702(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/032337(WO,A1)
【文献】 特開2005−4486(JP,A)
【文献】 特開2008−130071(JP,A)
【文献】 特開2011−159076(JP,A)
【文献】 特開2012−18534(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q20/18-20/40
G07D9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローカルネットワーク内の現金処理端末群と前記ローカルネットワークの外部に存在する外部ネットワークとの間に設けられる情報処理装置であって、
前記現金処理端末群を構成する現金処理端末により紙幣が読み取られて得られた記番号と前記現金処理端末による前記紙幣の複数の取引情報とを前記ローカルネットワーク内において取得する情報取得部と、
前記記番号と前記複数の取引情報とを関連付けて記憶部に記憶させる記憶制御部と、
前記記番号が入力された場合、前記記番号に関連付けて前記記憶部に記憶された前記複数の取引情報が表示されるように制御する表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記複数の取引情報が表示されるように制御した後に、前記取引情報に基づいて、前記外部ネットワークに接続される外部サーバから入力された記番号を有する紙幣の取引に関与した顧客に関する情報を取得する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記顧客に関する情報が表示されるように制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記顧客に関する情報は、前記顧客の口座番号および前記顧客の名称の少なくともいずれかを含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
ローカルネットワーク内の現金処理端末群を構成する現金処理端末と、前記現金処理端末と前記ローカルネットワークの外部に存在する外部ネットワークとの間に設けられる情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
前記現金処理端末は、
紙幣の読み取りによって得られた記番号と前記紙幣の複数の取引情報とを通知する情報通知部を備え、
前記情報処理装置は、
前記現金処理端末により通知された前記記番号と前記複数の取引情報とを前記ローカルネットワーク内において取得する情報取得部と、
前記記番号と前記複数の取引情報とを関連付けて記憶部に記憶させる記憶制御部と、
前記記番号が入力された場合、前記記番号に関連付けて前記記憶部に記憶された前記複数の取引情報が表示されるように制御する表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記複数の取引情報が表示されるように制御した後に、前記取引情報に基づいて、前記外部ネットワークに接続される外部サーバから入力された記番号を有する紙幣の取引に関与した顧客に関する情報を取得する、
情報処理システム。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記顧客に関する情報が表示されるように制御する、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記顧客に関する情報は、前記顧客の口座番号および前記顧客の名称の少なくともいずれかを含む、
請求項4に記載の情報処理システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および情報処理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、銀行などの金融機関には、紙幣を取り扱う現金処理端末が設置される。現金処理端末の例としては、ATM(Automatic teller machine)、窓口用現金入出金機(TCR:Teller Cash Recycler)、出納用現金入出金機、紙幣整理機などが挙げられる。これらの現金処理端末は、ローカルネットワークに接続されている(例えば、特許文献1参照)。また、当該ローカルネットワークには、これらの現金処理端末の上位端末に相当する、ATM制御部、テラー端末、出納用端末、紙幣整理機用端末などが接続される。
【0003】
紙幣には紙幣の種類ごとに通し番号(以下、「記番号」と言う。)が印刷されており、現金処理端末は、紙幣に印刷された記番号を読み取る機能を有している。ATMにより読み取られた記番号は、ATM制御部に蓄積され得る。同様に、窓口用現金入出金機により読み取られた記番号は、テラー端末に蓄積され、出納用現金入出金機により読み取られた記番号は、出納用端末に蓄積され、紙幣整理機により読み取られた記番号は、紙幣整理機用端末に蓄積され得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−049373号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、かかるシステムにおいては、現金処理端末により読み取られた記番号は、現金処理端末自身、若しくは、その上位端末(上記した例では、ATM制御部、テラー端末、出納用端末、紙幣整理機用端末など)に蓄積されているに過ぎない。そのため、現金処理端末により読み取られた記番号が集中管理されておらず、記番号の検索や分析を容易に行うことができない。
【0006】
また、かかるシステムにおいては、記番号を集中管理することを想定した場合、現金処理端末がローカルネットワークの外部に存在する基幹ネットワークを介して勘定系システムに記番号を送信し、勘定系システムにおいて記番号を集中管理する必要がある。しかし、勘定系システムは、銀行が厳格にデータを管理する場所であるため、セキュリティや通信量の観点から、記番号の検索や分析のために勘定系システムに容易にアクセスすることができない。
【0007】
また、顧客に関する情報は、勘定系システムにおいて管理されているため、紙幣の取引に関与した顧客を特定するためには、現金処理端末における取引情報と勘定系システムが有する取引情報とを突き合わせる作業が必要であった。紙幣の取引に関与した顧客を特定すべき場合としては、例えば、偽札が発見された際に、当該偽札の取引に関与した顧客を特定する場合が該当する。
【0008】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、現金処理端末により読み取られた記番号の検索や分析を容易に行うことが可能であり、紙幣の取引に関与した顧客を容易に特定する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記問題を解決するために、本発明のある観点によれば、ローカルネットワーク内の現金処理端末群と前記ローカルネットワークの外部に存在する外部ネットワークとの間に設けられる情報処理装置であって、前記現金処理端末群を構成する現金処理端末により紙幣が読み取られて得られた記番号と前記現金処理端末による前記紙幣の取引情報とを前記ローカルネットワーク内において取得する情報取得部と、前記記番号と前記取引情報とを関連付けて記憶部に記憶させる記憶制御部と、前記記番号が入力された場合、前記記番号に関連付けて前記記憶部に記憶された前記取引情報が表示されるように制御する表示制御部と、を備える、情報処理装置が提供される。
【0010】
前記表示制御部は、前記取引情報に基づいて、前記外部ネットワークに接続される外部サーバから前記取引に関与した顧客に関する情報を取得してもよい。
【0011】
前記表示制御部は、前記顧客に関する情報が表示されるように制御してもよい。
【0012】
前記顧客に関する情報は、前記顧客の口座番号および前記顧客の名称の少なくともいずれかを含んでもよい。
【0013】
また、本発明のある観点によれば、ローカルネットワーク内の現金処理端末群を構成する現金処理端末と、前記現金処理端末と前記ローカルネットワークの外部に存在する外部ネットワークとの間に設けられる情報処理装置とを含む情報処理システムであって、前記現金処理端末は、紙幣の読み取りによって得られた記番号と前記紙幣の取引情報とを通知する情報通知部を備え、前記情報処理装置は、前記現金処理端末により通知された前記記番号と前記取引情報とを前記ローカルネットワーク内において取得する情報取得部と、前記記番号と前記取引情報とを関連付けて記憶部に記憶させる記憶制御部と、前記記番号が入力された場合、前記記番号に関連付けて前記記憶部に記憶された前記取引情報が表示されるように制御する表示制御部と、を備える、情報処理システムが提供される。
【0014】
前記表示制御部は、前記取引情報に基づいて、前記外部ネットワークに接続される外部サーバから前記取引に関与した顧客に関する情報を取得してもよい。
【0015】
前記表示制御部は、前記顧客に関する情報が表示されるように制御してもよい。
【0016】
前記顧客に関する情報は、前記顧客の口座番号および前記顧客の名称の少なくともいずれかを含んでもよい。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように本発明によれば、現金処理端末により読み取られた記番号の検索や分析を容易に行うことが可能である。また、紙幣の取引に関与した顧客を容易に特定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】一般的な情報処理システムの構成を示す図である。
図2】本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
図3】本発明の実施形態に係る現金処理端末の機能構成例を示す図である。
図4】本発明の実施形態に係る情報処理装置の機能構成例を示す図である。
図5】情報処理装置に蓄積される蓄積データの構成例を示す図である。
図6】情報処理装置に蓄積される蓄積データの構成例を示す図である。
図7】情報処理装置に蓄積される蓄積データの構成例を示す図である。
図8】情報処理システムの運用例を示す図である。
図9】情報処理システムの動作の流れの例を示す図である。
図10】情報処理システムの動作の流れの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0020】
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
【0021】
[一般的な技術の説明]
まず、一般的な情報処理システム10’の構成について説明する。図1は、一般的な情報処理システム10’の構成を示す図である。図1に示すように、一般的な情報処理システム10’は、紙幣を取り扱う現金処理端末200、現金処理端末200よりも上位の端末に相当する上位端末300、ATM監視装置400および勘定系システム600を備えている。
【0022】
上記したように、現金処理端末200および上位端末300は、ローカルネットワーク内に存在する(すなわち、現金処理端末200および上位端末300は、ローカルネットワークに接続されている)。ローカルネットワークは、例えば、LAN(Local Area Network)により構築される。基幹ネットワーク500は、ローカルネットワークの外部に存在する外部ネットワークであり、例えば、WAN(Wide Area Network)により構築される。基幹ネットワーク500には、勘定系システム600が接続されている。
【0023】
現金処理端末200は、銀行などの金融機関に設置されている。現金処理端末200の例としては、ATM200A、窓口用現金入出金機200B、出納用現金入出金機200Cおよび紙幣整理機200Dなどが挙げられる。また、上位端末300の例としては、ATM制御部300A、テラー端末300B、出納用端末300Cおよび紙幣整理機用端末300Dなどが挙げられる。
【0024】
ATM200Aは、顧客が紙幣の入金や出金を行うための端末であり、紙幣を格納するカセットCを装備し運用されている。また、ATM200Aは、その内部にATM制御部300Aを有しており、ATM監視装置400に接続されている。図1に示した例では、ATM監視装置400には1台のATM200Aが接続されているが、複数台のATM200Aが接続されていてもよい。ATM200Aは、例えば、金融機関の店舗に設置されている。ATM監視装置400は、基幹ネットワーク500を介して勘定系システム600に接続されているのが一般的である。
【0025】
窓口用現金入出金機200Bは、行員によるテラー端末300Bへの操作に基づいて、顧客から受け取った紙幣を入金したり、顧客の要請に従って紙幣を出金したりする端末である。窓口用現金入出金機200Bは、例えば、金融機関の窓口カウンタに設置されている。窓口用現金入出金機200Bも、ATM200Aと同様に、紙幣を格納するカセットCを装備し運用されている。テラー端末300Bは、基幹ネットワーク500を介して勘定系システム600に接続されているのが一般的である。
【0026】
出納用現金入出金機200Cは、行員による出納用端末300Cへの操作に基づいて、ATM200Aや窓口用現金入出金機200Bから回収したお金を計数して現金の有高を計算する機能を有している。出納用現金入出金機200Cは、例えば、銀行の窓口カウンタの奥やバックヤードに設置されている。出納用現金入出金機200Cも、ATM200Aと同様に、紙幣を格納するカセットCを装備し運用されている。出納用端末300Cは、基幹ネットワーク500を介して勘定系システム600に接続されているのが一般的である。
【0027】
紙幣整理機200Dは、行員による紙幣整理機用端末300Dへの操作に基づいて、ATM200Aや窓口用現金入出金機200Bから回収したお金を計数して現金の選別をし、さらに所定枚数毎(例えば、100枚毎)に帯封する機能を有している。紙幣整理機200Dは、所定枚数毎に帯封した束紙幣に帯番号を印字して出力する。紙幣整理機200Dは、印字した帯番号を日付時分秒単位で記憶することが可能である。紙幣整理機200Dは、例えば、銀行の窓口カウンタの奥やバックヤードに設置されている。紙幣整理機200Dは、紙幣を保管するカセットCを有していない。紙幣整理機用端末300Dは、勘定系システム600に接続されているのが一般的である。
【0028】
ATM200A、窓口用現金入出金機200Bおよび出納用現金入出金機200Cそれぞれにおいて使用されるカセットCには互換性があるのが一般的である。また、カセットCは、それぞれ固有のID(以下、「カセットID」とも言う。)を有しており、カセットIDはカセットCの内部に存在するメモリにより記憶されている。カセットIDは、現金処理端末200に装着されると、現金処理端末200により読み取られる。
【0029】
現金処理端末200は、固有のID(以下、「装置ID」とも言う。)を有しており、装置IDは、現金処理端末200の内部に存在するメモリにより記憶されている。上記したように、紙幣には記番号が印刷されており、現金処理端末200は、紙幣に印刷された記番号を読み取る機能を有している。ATM200Aにより読み取られた記番号は、ATM制御部300Aに蓄積され得る。同様に、窓口用現金入出金機200Bにより読み取られた記番号は、テラー端末300Bに蓄積され、出納用現金入出金機200Cにより読み取られた記番号は、出納用端末300Cに蓄積され、紙幣整理機200Dにより読み取られた記番号は、紙幣整理機用端末300Dに蓄積され得る。
【0030】
しかしながら、情報処理システム10’においては、現金処理端末200により読み取られた記番号は、現金処理端末200、若しくは、その上位端末(上記した例では、ATM制御部300A、テラー端末300B、出納用端末300C、紙幣整理機用端末300Dなど)に蓄積されているに過ぎない。そのため、現金処理端末200により読み取られた記番号が集中管理されておらず、記番号の検索や分析を容易に行うことができない。
【0031】
また、情報処理システム10’においては、記番号を集中管理することを想定した場合、現金処理端末200がローカルネットワークの外部に存在する基幹ネットワーク500を介して勘定系システム600に記番号を送信し、勘定系システム600において記番号を集中管理する必要がある。しかし、勘定系システム600は、銀行が厳格にデータを管理する場所であるため、セキュリティや通信量の観点から、記番号の検索や分析のために勘定系システム600に容易にアクセスすることができない。
【0032】
そこで、本発明の実施形態においては、現金処理端末200により読み取られた記番号の検索や分析を容易に行うことが可能な技術を提案する。
【0033】
[実施形態の説明]
続いて、本発明の実施形態に係る情報処理システム10の構成について説明する。図2は、本発明の実施形態に係る情報処理システム10の構成を示す図である。図2に示すように、情報処理システム10は、情報処理装置100を備える点において、一般的な情報処理システム10’と主に異なる。特に、情報処理装置100は、ローカルネットワーク内の1または複数の現金処理端末200(以下、「現金処理端末群」と言う。)と基幹ネットワーク500との間に設けられる。
【0034】
情報処理装置100は、現金処理端末群を構成する現金処理端末200により紙幣が読み取られて得られた記番号をローカルネットワーク内において取得し、記番号を記憶させる。かかる構成によれば、現金処理端末200により読み取られた記番号が集中管理されるため、記番号の検索や分析を容易に行うことが可能となる。
【0035】
また、銀行が厳格にデータを管理する勘定系システム600とは異なる情報処理装置100により記番号が管理される。そのため、勘定系システム600により記番号が管理される場合と比較して、セキュリティや通信量を考慮したアクセス制限が緩和される。したがって、記番号の検索や分析のために情報処理装置100に容易にアクセスすることが可能となる。
【0036】
なお、情報処理装置100は、図2に示したように独立した装置として設けられてもよいが、他の装置と一体化されていてもよい。例えば、情報処理装置100は、出納用端末300Cと紙幣整理機用端末300Dとのうちの少なくともいずれか一方と一体化された状態でローカルネットワーク内の現金処理端末群と基幹ネットワーク500との間に設けられてもよい。
【0037】
また、現金処理端末200の台数は特に限定されない。また、図2に示した例では、現金処理端末200の例として、ATM200A、窓口用現金入出金機200B、出納用現金入出金機200C、紙幣整理機200Dが示されているが、現金処理端末200の種類も特に限定されない。したがって、現金処理端末群を構成する現金処理端末200には、少なくとも、ATM200A、窓口用現金入出金機200B、出納用現金入出金機200Cおよび紙幣整理機200Dのいずれかが含まれてもよい。
【0038】
以上、本発明の実施形態に係る情報処理システム10の構成について説明した。続いて、本発明の実施形態に係る現金処理端末200の機能構成例について説明する。
【0039】
[構成の説明]
図3は、本発明の実施形態に係る現金処理端末200の機能構成例を示す図である。図3に示すように、本発明の実施形態に係る現金処理端末200は、通信部210、制御部220、記憶部230および読取部240を備える。
【0040】
通信部210は、制御部220による制御に従って他の装置と通信を行う機能を有する。制御部220は、現金処理端末200の動作全体を制御する機能を有する。記憶部230は、制御部220を動作させるためのプログラムやデータを記憶することができる。また、記憶部230は、制御部220の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。読取部240は、取引において扱われる紙幣の読み取りを行う機能を有する。
【0041】
なお、図3に示した例では、通信部210、記憶部230および読取部240は、現金処理端末200の内部に存在するが、通信部210、記憶部230および読取部240は、現金処理端末200の外部に備えられていてもよい。また、制御部220は、情報生成部221と、情報通知部222とを備える。以下、制御部220が備えるこれらの各機能部の詳細について説明する。
【0042】
情報生成部221は、現金処理端末200での取引において取り扱われた紙幣に関するデータ(以下、「紙幣データ」とも言う。)を生成する機能を有する。ここで、紙幣データには、少なくとも紙幣の記番号が含まれ、取引情報、認識結果、その他の情報が含まれていてもよい。例えば、情報生成部221は、読取部240により読み取られた読取データから記番号を認識することができる。また、情報生成部221は、読取データから記番号を正常に認識することができない場合には、紙幣の読取データのうち記番号部分のデータを記番号の代わりに使用してもよい。
【0043】
例えば、情報生成部221は、読取部240により読み取られた読取データから認識結果を認識することも可能である。また、情報生成部221は、所定の場所から、取引情報、その他の情報を取得することも可能である。
【0044】
情報通知部222は、情報生成部221により生成された紙幣データを情報処理装置100に通知する機能を有する。また、情報通知部222は、情報生成部221により生成された紙幣データを勘定系システム600に通知する機能を有する。勘定系システム600に紙幣データが通知される場合には、通信部210により紙幣データが基幹ネットワーク500を介して勘定系システム600に送信される。
【0045】
以上、本発明の実施形態に係る現金処理端末200の機能構成例について説明した。続いて、本発明の実施形態に係る情報処理装置100の機能構成例について説明する。
【0046】
図4は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100の機能構成例を示す図である。図4に示すように、本発明の実施形態に係る情報処理装置100は、通信部110、制御部120および記憶部130を備える。また、情報処理装置100は、表示部140および入力部150をさらに備える。
【0047】
通信部110は、制御部120による制御に従って他の装置と通信を行う機能を有する。制御部120は、情報処理装置100の動作全体を制御する機能を有する。記憶部130は、制御部120を動作させるためのプログラムやデータを記憶することができる。また、記憶部130は、制御部120の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。表示部140は、制御部120による制御に従って情報を表示する機能を有する。入力部150は、操作者による情報の入力を受け付ける機能を有する。
【0048】
なお、図4に示した例では、通信部110、記憶部130、表示部140および入力部150は、情報処理装置100の内部に存在するが、通信部110、記憶部130、表示部140および入力部150は、情報処理装置100の外部に備えられていてもよい。また、制御部120は、情報取得部121と、記憶制御部122と、表示制御部123とを備える。以下、制御部120が備えるこれらの各機能部の詳細について説明する。
【0049】
情報取得部121は、現金処理端末群を構成する現金処理端末200により生成された紙幣データをローカルネットワーク内において取得する機能を有する(すなわち、情報取得部121は、当該紙幣データを、ローカルネットワークを介して取得する機能を有する)。例えば、情報取得部121は、情報通知部222により通知された紙幣データをローカルネットワーク内において取得する。
【0050】
記憶制御部122は、情報取得部121により取得された紙幣データを記憶部130に記憶させる。紙幣データには、少なくとも記番号が含まれる。また、情報取得部121により取得された紙幣データに、記番号以外の情報(例えば、取引情報、認識結果、その他の情報など)が含まれている場合には、これらの情報を当該記番号に関連付けて履歴として記憶部130に記憶させればよい。
【0051】
このように、記番号以外の情報も履歴に追加されることにより、記番号以外の情報も検索や分析に利用することができる。さらに、取引情報は、現金処理端末群を構成する複数の現金処理端末200に共通のフォーマットを有していてもよい。複数の現金処理端末200に共通のフォーマットの取引情報が利用される場合には、現金処理端末200によって異なるフォーマットの取引情報が利用される場合と比較して、取引情報をより検索や分析に利用し易くなる。
【0052】
表示制御部123は、記番号が入力された場合、当該記番号に関連付けて記憶部130に記憶された取引情報が表示されるように制御する。当該記番号は、例えば、操作者により入力されると、入力部150によりその記番号の入力が受け付けられ、表示制御部123に対して出力される。表示制御部123は、入力部150から出力された当該記番号に関連付けて記憶部130により記憶された取引情報が表示されるように制御する。表示部140は、表示制御部123による制御に従って表示を行う。
【0053】
なお、取引情報にはどのような情報が含まれてもよい。例えば、取引情報は、取引時間(例えば、図5図7に示した「開始」「終了」)および取引内容(例えば、図5図7に示した「取引」)を含んでもよい。このように、入力された記番号に関連付けられた取引情報が表示されることによって、例えば、操作者は、当該取引情報に基づいて、当該記番号が付された紙幣の取引に関与した顧客(例えば、取引を行った顧客)を特定することが可能となる。したがって、当該記番号が付された紙幣の取引に関与した顧客を容易に特定することが可能となる。
【0054】
さらに、表示制御部123は、取引情報に基づいて、基幹ネットワーク500に接続される勘定系システム600から取引に関与した顧客に関する情報を取得することも可能である。例えば、勘定系システム600が上記のように通知された取引情報を顧客に関する情報に関連付けて記憶している場合が想定される。かかる場合、表示制御部123は、当該取引情報に関連付けて記憶されている顧客に関する情報を勘定系システム600から取得してもよい。
【0055】
かかる場合、表示制御部123は、当該顧客に関する情報が表示されるように制御してもよい。このように、紙幣の取引に関与した顧客に関する情報が表示されることによって、操作者は、当該記番号が付された紙幣の取引に関与した顧客をより容易に特定することが可能となる。なお、顧客に関する情報は、顧客の口座番号を含んでもよく、顧客の名称を含んでもよい。顧客に関する情報は、顧客の口座番号および顧客の名称の少なくともいずれかを含んでもよい。
【0056】
以上、本発明の実施形態に係る情報処理装置100の機能構成例について説明した。続いて、本発明の実施形態に係る情報処理装置100に蓄積される蓄積データの構成例について説明する。
【0057】
図5図7は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100に蓄積される蓄積データの構成例を示す図である。図5図7に示すように、蓄積データは、それぞれの記番号に対して履歴1〜n(例えば、n≦16)が関連付けられて構成される。すなわち、情報処理装置100は、現金処理端末200から記番号および履歴を取得すると、当該記番号に関連付けて当該履歴を記憶させる。各履歴は、例えば、「取引情報」「認識結果」および「その他の情報」を含んでいる。
【0058】
「取引情報」は、「開始」「終了」「取引」「取引者」「状態」「分離元」「集積先」を含んでいる。「開始」は、現金処理端末200による取引が開始した日時を示し、「終了」は、現金処理端末200による取引が終了した日時を示している。「取引」は、現金処理端末200が行った取引の種類を示す情報であり、取引の例としては、入金、出金、施封、計数などが挙げられる。
【0059】
「取引者」は、取引を行った者を示す情報である。例えば、ATM200Aや窓口用現金入出金機200Bにより入出金の取引がなされる場合には、顧客が取引者となり、窓口用現金入出金機200Bにより計数の取引がなされる場合には、行員が取引者となり、出納用現金入出金機200Cや紙幣整理機200Dによる取引がなされる場合には、行員が取引者となる。
【0060】
「状態」は、取引が正常に終了したか否かを示す情報である。状態の例としては、正常終了、エラー終了などが挙げられる。「集積先」は、現金処理端末200の内部における紙幣格納場所を示す情報である。集積先の例としては、カセット、入出金口、一時保留部、集積庫、RJ庫などがある。特に、RJ庫は、異常な紙幣が発見された場合に当該紙幣が格納される集積先である。
【0061】
「認識結果」は、「記番号Read結果」「券種情報」「金額」「Category」「年代情報」を含んでいる。「記番号Read結果」は、記番号を正常に読み取ることができたか否かを示している。記番号を正常に認識することができない場合には、紙幣の読取データのうち記番号部分のデータが記番号の代わりに蓄積されてもよい。「券種情報」は、紙幣を発行したエリア(例えば、国)を示す情報である。券種情報としては、アメリカの通貨単位(=アメリカドル)、中国の通貨単位(=中国人民元)、日本の通貨単位(=日本円)などが挙げられる。「金額」は、紙幣の金額を示す情報である。
【0062】
「Category」は、紙幣のカテゴリを示す情報であり、例えば、C1、C2、C3、C4a、C4bなどにより表現される。なお、C1は、紙幣以外の券が属するカテゴリであり、C2は、偽造券である疑いがある券が属するカテゴリであり、C3は、偽造券である可能性が高い券が属するカテゴリである。また、C4aは、正常券である券が属するカテゴリであり、C4bは、損券である券が属するカテゴリである。「年代情報」は、紙幣の年代を示す情報である。
【0063】
「その他の情報」は、「装置区分」「装置ID」「Cassette ID」「帯番号」を含んでいる。「装置区分」は、取引を行った現金処理端末200の区分を示す情報である。例えば、「装置区分」は、ATM、窓口用現金入出金機、出納用現金入出金機、紙幣整理機のいずれかを示す情報であってもよい。「装置ID」は、取引を行った現金処理端末200を識別するためのIDに相当する。「Cassette ID」は、紙幣が格納されているカセットCを識別するためのIDに相当する。「帯番号」は、紙幣整理機200Dにより施封された束紙幣に印字された帯番号に相当する。
【0064】
以上、本発明の実施形態に係る情報処理装置100に蓄積される蓄積データの構成例について説明した。続いて、本発明の実施形態に係る情報処理システム10を運用した場合の運用の流れについて説明する。
【0065】
[動作の説明]
図8は、本発明の実施形態に係る情報処理システムの運用例を示す図である。図8に示すように、まず、顧客は、ATM200Aや窓口用現金入出金機200Bを使って紙幣の入金や出金を行う。運用終了時など現金を精算する場合、金融機関の行員は、ATM200Aや窓口用現金入出金機200BからカセットCを抜き取り、抜き取ったカセットCを出納用現金入出金機200Cに装着する。
【0066】
続いて、金融機関の行員は、出納用現金入出金機200Cを用いて紙幣の計数を行い、紙幣の有高を確定させる。金融機関の行員は、出納用現金入出金機200Cにより出金された紙幣を紙幣整理機200Dに入金する。
【0067】
金融機関の行員は、紙幣整理機200Dを用いて、紙幣を金種別に選別したり損券と正券とのいずれかに選別したりする。ここで、損券は、損傷や汚損があり、市場に流通させない紙幣に相当する。正券は、損券ではなく、市場に再び流通させても問題ないレベルの紙幣に相当する。金融機関の行員は、紙幣整理機200Dを用いて、紙幣の選別とともに所定枚数毎(例えば、100枚毎)に帯封をして、束紙幣にする。
【0068】
帯封された束紙幣は、行内の金庫に保管される可能性もあれば、現金センタや他の店舗に輸送される可能性もある。あるいは、渉外員(あるいは、営業担当者)が営業活動のために店外の顧客に束紙幣を持って行く可能性もある。なお、その金融機関の運用方針によっては、カセットCに格納されたまま紙幣が行内の金庫に保管されたり、現金センタや他の店舗へ輸送されたりする場合もある。
【0069】
渉外員や金融機関に現金を輸送する業者(現金輸送会社=CIT:Cash In Transit)は、出納用現金入出金機200Cに紙幣を入金して計数を行い、持ち込まれた紙幣の有高を確定させる。また、渉外員や金融機関に現金を輸送する業者は、ATM200Aや窓口用現金入出金機200Bへの現金補充用に、金種と枚数が確定した紙幣をカセットCに格納する。金融機関の行員は、このように紙幣が格納されたカセットCを、ATM200Aや窓口用現金入出金機200Bへ装着して顧客との取引を開始する。
【0070】
以上に示した業務フローにおいて、紙幣が各現金処理端末200により計数される度に、現金処理端末200により紙幣の記番号が読み取られ、紙幣データとして情報処理装置100に通知される。通知された紙幣データは、図5図7に示したように、記番号と履歴とが関連付けられた形式に編集され、情報処理装置100の記憶部130に蓄積される。これにより、情報処理装置100は、紙幣の履歴(例えば、行内でどのように紙幣が取り扱われていったか)を管理することが可能となる。
【0071】
以上、本発明の実施形態に係る情報処理システム10を運用した場合の運用の流れについて説明した。続いて、本発明の実施形態に係る情報処理システム10の動作の流れの例について説明する。
【0072】
図9および図10は、本発明の実施形態に係る情報処理システム10の動作の流れの例を示す図である。なお、図9および図10に示した動作の流れの例は、情報処理システム10の動作の流れの例に過ぎないため、情報処理システム10の動作は、図9および図10に示した例に限定されないことは言うまでもない。
【0073】
図9に示すように、まず、操作者が偽札を発見したとする(ステップS11)。この場合、操作者が情報処理装置100に対してログインをすると(ステップS12)、情報処理装置100は、メニュー画面を表示する(ステップS13)。ここでは、メニュー画面に、紙幣追跡機能を選択するためのボタンが含まれる場合を想定している。操作者が紙幣追跡機能を選択すると(ステップS14)、情報処理装置100は、紙幣追跡機能を起動する(ステップS15)。
【0074】
一方、操作者は、偽札の記番号を判読し(ステップS16)、当該記番号を入力する(ステップS17)。なお、ここでは、操作者が偽札を発見した場合を例に説明するが、操作者が発見する紙幣は偽札に限定されない。例えば、操作者が紙幣の取引に関与した顧客を把握するためのあらゆる場面に適用され得る。情報処理装置100は、入力された記番号を蓄積データから検索し(ステップS18)、記番号が存在しない場合には、ステップS18に戻る。一方、情報処理装置100は、記番号が存在する場合には、記番号に関連付けられている履歴を表示する(ステップS19)。
【0075】
続いて、情報処理装置100が顧客に関する情報の照会をするか否かを選択するための画面を表示すると(ステップS20)、操作者は、顧客に関する情報の照会をするか否かを選択するための入力を行う(ステップS21)。情報処理装置100は、顧客に関する情報の照会を行わない旨の入力があった場合には、ステップS13に戻るが、顧客に関する情報の照会を行う旨の入力があった場合には、ステップS22に進む。
【0076】
続いて、情報処理装置100は、照会用画面表示を行う(ステップS22)。照会用画面は、例えば、取引情報を含んでもよい。また、取引情報は、取引時間(例えば、図5図7に示した「開始」「終了」)および取引内容(例えば、図5図7に示した「取引」)を含んでもよい。ここでは、照会用画面に取引内容および取引内容が含まれる場合を例として示している。
【0077】
操作者が確認ボタンを押下すると(ステップS23)、情報処理装置100は、勘定系システム600に対して照会要求を送信する(ステップS24)。照会要求は、取引情報を含んでもよい。ここでは、照会要求には、取引時間および取引内容が含まれる場合を例として示している。勘定系システム600は、取引時間および取引内容に関連する顧客に関する情報を検索し(ステップS25)、当該顧客に関する情報を照会結果として返送する(ステップS26)。
【0078】
続いて、情報処理装置100は、照会結果を表示し(ステップS27)、顧客に関する情報の照会を終了する(ステップS28)。ここでは、照会結果として表示される顧客に関する情報に、顧客の口座番号および顧客の名称の例としての顧客の個人名の双方が含まれる場合を例として示している。
【0079】
[効果の説明]
以上に説明したように、本発明の実施形態によれば、情報処理システム10は、情報処理装置100を備える点において、一般的な情報処理システム10’と主に異なる。特に、情報処理装置100は、ローカルネットワーク内の現金処理端末群と基幹ネットワーク500との間に設けられる。
【0080】
情報処理装置100は、現金処理端末群を構成する現金処理端末200により紙幣が読み取られて得られた記番号をローカルネットワーク内において取得し、記番号を記憶させる。かかる構成によれば、現金処理端末200により読み取られた記番号が集中管理されるため、記番号の検索や分析を容易に行うことが可能となる。
【0081】
また、入力された記番号に関連付けられた取引情報が表示されることによって、例えば、操作者は、当該取引情報に基づいて、当該記番号が付された紙幣の取引に関与した顧客を特定することが可能となる。したがって、当該記番号が付された紙幣の取引に関与した顧客を容易に特定することが可能となる。さらに、紙幣の取引に関与した顧客に関する情報が表示されることによって、操作者は、当該記番号が付された紙幣の取引に関与した顧客をより容易に特定することが可能となる。
【0082】
[変形例の説明]
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0083】
制御部120を構成する各ブロックは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)などから構成され、記憶部130により記憶されているプログラムがCPUによりRAMに展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。あるいは、制御部120を構成する各ブロックは、専用のハードウェアにより構成されていてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。
【0084】
制御部220を構成する各ブロックは、例えば、CPU、RAMなどから構成され、記憶部230により記憶されているプログラムがCPUによりRAMに展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。あるいは、制御部220を構成する各ブロックは、専用のハードウェアにより構成されていてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。
【0085】
尚、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的に又は個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0086】
10 情報処理システム
100 情報処理装置
110 通信部
120 制御部
121 情報取得部
122 記憶制御部
123 表示制御部
130 記憶部
140 表示部
150 入力部
200 現金処理端末
200A ATM
200B 窓口用現金入出金機
200C 出納用現金入出金機
200D 紙幣整理機
210 通信部
220 制御部
221 情報生成部
222 情報通知部
230 記憶部
240 読取部
300 上位端末
300A ATM制御部
300B テラー端末
300C 出納用端末
300D 紙幣整理機用端末
400 ATM監視装置
500 基幹ネットワーク
600 勘定系システム
C カセット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10