特許第5766770号(P5766770)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ネイバー コーポレーションの特許一覧

特許5766770位置に基づいてターゲットコンテンツを提供する地図サービスの提供方法およびシステム
<>
  • 特許5766770-位置に基づいてターゲットコンテンツを提供する地図サービスの提供方法およびシステム 図000002
  • 特許5766770-位置に基づいてターゲットコンテンツを提供する地図サービスの提供方法およびシステム 図000003
  • 特許5766770-位置に基づいてターゲットコンテンツを提供する地図サービスの提供方法およびシステム 図000004
  • 特許5766770-位置に基づいてターゲットコンテンツを提供する地図サービスの提供方法およびシステム 図000005
  • 特許5766770-位置に基づいてターゲットコンテンツを提供する地図サービスの提供方法およびシステム 図000006
  • 特許5766770-位置に基づいてターゲットコンテンツを提供する地図サービスの提供方法およびシステム 図000007
  • 特許5766770-位置に基づいてターゲットコンテンツを提供する地図サービスの提供方法およびシステム 図000008
  • 特許5766770-位置に基づいてターゲットコンテンツを提供する地図サービスの提供方法およびシステム 図000009
  • 特許5766770-位置に基づいてターゲットコンテンツを提供する地図サービスの提供方法およびシステム 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5766770
(24)【登録日】2015年6月26日
(45)【発行日】2015年8月19日
(54)【発明の名称】位置に基づいてターゲットコンテンツを提供する地図サービスの提供方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   G06F 17/30 20060101AFI20150730BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20150730BHJP
   G06F 3/048 20130101ALI20150730BHJP
   G09B 29/00 20060101ALI20150730BHJP
【FI】
   G06F17/30 310Z
   G06F17/30 170C
   G06F3/048 620
   G06F3/048 654C
   G09B29/00 F
【請求項の数】21
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2013-236610(P2013-236610)
(22)【出願日】2013年11月15日
(65)【公開番号】特開2014-102832(P2014-102832A)
(43)【公開日】2014年6月5日
【審査請求日】2013年11月15日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0131039
(32)【優先日】2012年11月19日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】505205812
【氏名又は名称】ネイバー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NAVER Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】趙 耿 ▲民▼
【審査官】 齊藤 貴孝
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−146276(JP,A)
【文献】 特開平09−114851(JP,A)
【文献】 特開2009−145935(JP,A)
【文献】 特開2005−345223(JP,A)
【文献】 特開2010−286366(JP,A)
【文献】 特開2004−340724(JP,A)
【文献】 特開2011−141340(JP,A)
【文献】 特開平09−330329(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0055204(US,A1)
【文献】 特開2010−282526(JP,A)
【文献】 特開2006−024196(JP,A)
【文献】 特開2010−210846(JP,A)
【文献】 特開2010−160754(JP,A)
【文献】 特開2006−106953(JP,A)
【文献】 千葉 はるか,最強の検索サイト Googleの心底役立つ使い方,日経ゼロワン イージー,日本,日経ホーム出版社,2005年11月 1日,第113巻,p.82−83
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 17/30
G06F 3/048
G06F 3/0488
G09B 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータが地図で使用者のポインタの位置に基づいてクエリ(Query)を識別し、
前記クエリに対応し、前記ポインタを中心として一定半径を有するスポットファインダを提供すること
を含み、
前記スポットファインダは、一定半径内に含まれるターゲットコンテンツを該当する位置座標にマーカ形態のリンクで表示する空間であって、座標上で円または多角形の形態であり、
前記スポットファインダを提供することは、
前記スポットファインダ内のいずれか1つの座標に2つ以上のターゲットコンテンツが存在して前記マーカが1つの短縮マーカで表現されると、前記短縮マーカに前記ポインタがロールオーバするときに、前記短縮マーカに存在するターゲットコンテンツの個数分の情報を提供する案内文句を表示し、
前記案内文句を含む前記短縮マーカをクリックすれば、前記短縮マーカに存在するターゲットコンテンツのリストが詳細説明のためのリンクとして提供されることを特徴とする、地図サービスの提供方法。
【請求項2】
前記ターゲットコンテンツは、座標と名前を含み、
前記スポットファインダを提供することは、前記ポインタが前記マーカにロールオーバするときに前記ターゲットコンテンツの名前を表示し、
前記ポインタが前記マーカをクリックしたり前記マーカに一定時間以上ロールオーバするときに、前記ターゲットコンテンツの詳細情報を提供すること
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の地図サービスの提供方法。
【請求項3】
前記ターゲットコンテンツの詳細情報は、住所、電話番号を含み、
該当するターゲットコンテンツ周辺の公共交通情報、周辺のレストラン情報、不動産情報、SNS情報のうちのいずれか1つを含むこと
を特徴とする、請求項2に記載の地図サービスの提供方法。
【請求項4】
前記スポットファインダを提供することは、
前記スポットファインダ内部に存在するターゲットコンテンツを検索することを含み、
前記ターゲットコンテンツを検索することは、座標関連のハッシング(Hashing)アルゴリズムを使用して検索すること
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の地図サービスの提供方法。
【請求項5】
前記スポットファインダを提供することは、
前記スポットファインダ内の前記ターゲットコンテンツの個数と前記ターゲットコンテンツのリストを前記スポットファインダの外部に共に表示し、
前記ターゲットコンテンツリストを表示するときに、前記ポインタのリアルタイムの位置から最も近い近接ターゲットコンテンツの名前を前記リストの最上位に表示すること
を特徴とする、請求項1に記載の地図サービスの提供方法。
【請求項6】
前記ターゲットコンテンツのリストは、カテゴリ化されて提供され、
前記カテゴリは、レストラン、SNS、不動産のうちのいずれか1つを含んで前記ターゲットコンテンツのリストの上位レベルに表示され、
前記カテゴリの表示は、使用者の設定に基づいて定められること
を特徴とする、請求項5に記載の地図サービスの提供方法。
【請求項7】
前記スポットファインダ内に含まれる前記ターゲットコンテンツの個数が一定基準以上であるときに、前記一定基準数のターゲットコンテンツリストを抽出し、
前記ポインタのリアルタイムの位置から近くに存在するターゲットコンテンツの順に抽出し、前記抽出されたターゲットコンテンツのリストを整列して表示すること
を特徴とする、請求項5に記載の地図サービスの提供方法。
【請求項8】
前記ターゲットコンテンツリストの最上位に表示される前記近接ターゲットコンテンツは、前記リストに表示されるときに他の色で表示されたり太文字で表示され、
前記ポインタを前記近接ターゲットコンテンツのマーカにロールオーバしない状態でクリックするとリンクが実行され、前記近接ターゲットコンテンツの詳細情報を提供することを特徴とする、請求項5に記載の地図サービスの提供方法。
【請求項9】
前記短縮マーカに存在するターゲットコンテンツの個数が一定基準以上である場合には、スクロールを利用して前記リンク形態のターゲットコンテンツリストを提供すること
を特徴とする、請求項に記載の地図サービスの提供方法。
【請求項10】
前記クエリを識別することにおいて、前記ポインタは、タッチ&ドラッグ形態で前記地図を移動し、探索しようとする位置を前記地図に表示すること
を特徴とする、請求項1に記載の地図サービスの提供方法。
【請求項11】
コンピュータシステムが請求項1に記載の方法を実行するように制御する命令(instruction)を含む、コンピュータで読み取り可能な媒体。
【請求項12】
地図で使用者のポインタの位置に基づいてクエリを識別するクエリ認識部、および
前記クエリに対応し、前記ポインタを中心として一定半径を有するスポットファインダを提供するスポットファインダ部
を含み、
前記スポットファインダは、一定半径内に含まれるターゲットコンテンツを該当する位置座標にマーカ形態のリンクで表示する空間であって、座標上で円または多角形の形態であり、
前記スポットファインダ部は
前記スポットファインダ内のいずれか1つの座標に2つ以上のターゲットコンテンツが存在して前記マーカが1つの短縮マーカで表現されると、前記短縮マーカに前記ポインタがロールオーバするときに、前記短縮マーカに存在するターゲットコンテンツの個数分の情報を提供する案内文句を表示し、
前記案内文句を含む前記短縮マーカをクリックすれば、前記短縮マーカに存在するターゲットコンテンツのリストが詳細説明のためのリンクとして提供されること
を特徴とする、地図サービスシステム。
【請求項13】
前記ターゲットコンテンツは、座標と名前を含み、
前記スポットファインダ部は、前記ポインタが前記マーカにロールオーバするときに前記ターゲットコンテンツの名前を表示し、
前記ポインタが前記マーカをクリックしたり前記マーカに一定時間以上ロールオーバするときに、前記ターゲットコンテンツの詳細情報を提供すること
を特徴とする、請求項12に記載の地図サービスシステム。
【請求項14】
前記ターゲットコンテンツの詳細情報は、住所、電話番号を含み、
該当するターゲットコンテンツ周辺の公共交通情報、周辺のレストラン情報、不動産情報、SNS情報のうちのいずれか1つを含むこと
を特徴とする、請求項13に記載の地図サービスシステム。
【請求項15】
前記スポットファインダ部は、
前記スポットファインダ内部に存在するターゲットコンテンツを検索する検索部を含み、前記検索部は、座標関連のハッシング(Hashing)アルゴリズムを使用して検索すること
を特徴とする、請求項12に記載の地図サービスシステム。
【請求項16】
前記スポットファインダ部は、
前記スポットファインダ内の前記ターゲットコンテンツの個数と前記ターゲットコンテンツのリストを前記スポットファインダの外部に共に表示し、
前記ターゲットコンテンツリストを表示するときに、前記ポインタのリアルタイムの位置から最も近い近接ターゲットコンテンツの名前を前記リストの最上位に表示すること
を特徴とする、請求項12に記載の地図サービスシステム。
【請求項17】
前記ターゲットコンテンツのリストは、カテゴリ化されて提供され、
前記カテゴリは、レストラン、SNS、不動産のうちのいずれか1つを含んで前記ターゲットコンテンツのリストの上位レベルに表示され、
前記カテゴリの表示は、使用者の設定に基づいて定められること
を特徴とする、請求項16に記載の地図サービスシステム。
【請求項18】
前記スポットファインダ内に含まれる前記ターゲットコンテンツの個数が一定基準以上であるときに、前記一定基準数のターゲットコンテンツリストを抽出し、
前記ポインタのリアルタイムの位置から近くに存在するターゲットコンテンツの順に抽出し、前記抽出されたターゲットコンテンツのリストを整列して表示すること
を特徴とする、請求項16に記載の地図サービスシステム。
【請求項19】
前記ターゲットコンテンツリストの最上位に表示される前記近接ターゲットコンテンツは、前記リストに表示されるときに他の色で表示されたり太文字で表示され、
前記ポインタを前記近接ターゲットコンテンツのマーカにロールオーバしない状態でクリックすると、リンクが実行されて前記近接ターゲットコンテンツの詳細情報が提供されること
を特徴とする、請求項16に記載の地図サービスシステム。
【請求項20】
前記短縮マーカに存在するターゲットコンテンツの個数が一定基準以上である場合には、スクロールを利用して前記リンク形態のターゲットコンテンツリストを提供すること
を特徴とする、請求項12に記載の地図サービスシステム。
【請求項21】
前記クエリ認識部で、前記ポインタは、タッチ&ドラッグ形態で前記地図を移動し、探索しようとする位置を前記地図に表示すること
を特徴とする、請求項12に記載の地図サービスシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置に基づいてターゲットコンテンツを提供するためのサービスシステムとその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在提供されている各種地図サービスには、多様な種類が存在する。衛星などの通信網を利用した地図サービスの提供により、PC、スマートフォン、タブレットPC、ナビゲーションなどの電子機器の無線通信環境において、場所の制約を受けることなく情報の検索が要請され、その検索結果が提供されている。
【0003】
これに関し、韓国公開特許第10−2006−0025288号には、端末機で地図サービスを提供する方法についての記載がある。
【0004】
上述したように、現在提供されている地図サービスの提供方法としては、テキストの検索語に基づいて地図上のコンテンツを探し出すものが一般的であり、テキストを利用して検索した結果をアイコンとして地図全域に表示するが、これはデータのノイズ化を招来する恐れがある。
【0005】
また、検索結果が多い場合には、検索ランキングに基づいて論理的に主要となる検索結果のみを地図上に表示する。これとは反対に、検索結果が少ない場合には地図を縮小し、互いに遠い距離に存在する検索結果を地図にすべて表示したりもする。
【0006】
このように、検索結果のアイコンを地図に表示すると、地図サービスの使用者が検索したい関心地域についての検索結果だけを得ることが困難になり、使用者の関心度を低下させるという結果を招来する恐れがある。
【0007】
さらに、検索結果が多い場合に、論理的に下位ランキングにランクして検索結果に表示されないデータが多くなれば、サービス使用者が所望する検索結果を得るのに限界が生じるようになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の一実施形態は、電子機器に提供される地図検索において、テキストの検索語の代わりに位置を検索の主体とし、これを明確に表現することができるユーザインタフェース(UI)を提供することを目的とする。
【0009】
また、表示される地図全域に小さいアイコンを配置することによってデータのノイズ化現象を防ぎ、ユーザインタラクションを誘導して関心地域に対する集中度を高め、使用者が検索しようとする位置の検索結果を表示する正確度を高めることができる地図サービスとそのシステムを提供することを目的とする。
【0010】
さらに、検索ランキングによって論理的に表示されないデータや下位ランキングにランクされることによって検索結果に表示されないデータを意味のあるデータとして生成するために、使用者が要請できる範囲を減らして検索結果を表示させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
地図で使用者のポインタの位置に基づいてクエリ(Query)を識別し、クエリに対応し、ポインタを中心として一定半径を有するスポットファインダを提供することを含み、スポットファインダは、一定半径内に含まれるターゲットコンテンツを該当する位置座標にマーカ形態のリンクで表示する空間であって、座標上で円または多角形の形態であることを特徴とする地図サービスが提供される。
【0012】
本発明の一実施形態において、ターゲットコンテンツは座標と名前を含み、スポットファインダを提供するときは、ポインタがマーカにロールオーバするときにはターゲットコンテンツの名前を表示し、ポインタがマーカをクリックしたりマーカに一定時間以上ロールオーバするときにはターゲットコンテンツの詳細情報を提供してもよい。
【0013】
さらに他の実施形態において、ターゲットコンテンツの詳細情報は住所および電話番号を含み、該当するターゲットコンテンツ周辺の公共交通情報、周辺のレストラン情報、不動産情報、SNS情報のうちのいずれか1つを含んでもよい。
【0014】
さらに他の実施形態において、スポットファインダを提供することは、スポットファインダ内部に存在するターゲットコンテンツを検索することを含み、ターゲットコンテンツを検索するときは、座標関連のハッシング(Hashing)アルゴリズムを使用して検索してもよい。
【0015】
さらに他の実施形態において、スポットファインダを提供するときは、スポットファインダ内のターゲットコンテンツの個数とターゲットコンテンツのリストをスポットファインダの外部に共に表示し、ターゲットコンテンツリストを表示するときには、ポインタのリアルタイムの位置から最も近い近接ターゲットコンテンツの名前をリストの最上位に表示してもよい。
【0016】
さらに他の実施形態において、ターゲットコンテンツのリストはカテゴリ化されて提供されるが、カテゴリは、レストラン、SNS、不動産のうちのいずれか1つを含んでターゲットコンテンツのリストの上位レベルに表示され、カテゴリの表示は使用者の設定に基づいて定められてもよい。
【0017】
さらに他の実施形態において、スポットファインダ内に含まれるターゲットコンテンツの個数が一定基準以上のときには、一定基準数のターゲットコンテンツリストを抽出するが、ポインタのリアルタイムの位置の近くに存在するターゲットコンテンツの順に抽出し、抽出されたターゲットコンテンツのリストを整列して表示してもよい。
【0018】
さらに他の実施形態において、ターゲットコンテンツリストの最上位に表示される近接ターゲットコンテンツは、リストに表示されるときに他の色や太文字で表示され、ポインタを近接ターゲットコンテンツのマーカにロールオーバさせない状態でクリックすればリンクが実行され、近接ターゲットコンテンツの詳細情報が提供されてもよい。
【0019】
さらに他の実施形態において、スポットファインダを提供するときは、スポットファインダ内のいずれか1つの座標に2つ以上のターゲットコンテンツが存在してマーカが1つの短縮マーカで表現されると、短縮マーカにポインタがロールオーバするときに、短縮マーカに存在するターゲットコンテンツの個数分の情報を提供し、短縮マーカをクリックすれば、短縮マーカに存在するターゲットコンテンツのリストが詳細説明のためのリンクとして提供されてもよい。
【0020】
さらに他の実施形態において、短縮マーカに存在するターゲットコンテンツの個数が一定基準以上である場合には、スクロールを利用してリンク形態のターゲットコンテンツリストを提供してもよい。
【0021】
さらに他の実施形態において、クエリを識別することにおいて、ポインタはタッチ&ドラッグ形態で地図を移動し、探索しようとする位置を地図に表示してもよい。
【0022】
地図で使用者のポインタの位置に基づいてクエリを識別するクエリ認識部、およびクエリに対応し、ポインタを中心として一定半径を有するスポットファインダを提供するスポットファインダ部を含み、スポットファインダは、一定半径内に含まれるターゲットコンテンツを該当する位置座標にマーカ形態のリンクで表示する空間であって、座標上で円または多角形の形態であることを特徴とする地図サービスシステムが提供される。
【0023】
本発明の一実施形態において、スポットファインダ部は、スポットファインダ内部に存在するターゲットコンテンツを検索する検索部を含み、検索部は、座標関連のハッシング(Hashing)アルゴリズムを使用して検索してもよい。
【発明の効果】
【0024】
本発明の実施形態によれば、電子機器に提供される地図検索において、テキストの検索語の代わりに位置を検索の主体にすることにより、これを明確に表現することができるユーザインタフェース(UI)を提供することができる。
【0025】
また、表示される地図全域に小さいアイコンを配置することによってデータのノイズ化現象を防ぎ、ユーザインタラクションを誘導して関心地域に対する集中度を高め、使用者が検索しようとする位置の検索結果を表示する正確度を高めることができる地図サービスとそのシステムを提供することができる。
【0026】
さらに、検索ランキングに基づいて論理的に表示されないデータや下位ランキングによって検索結果として表示されないデータを意味のあるデータとして生成するために、使用者が要請できる範囲を減らして検索結果を表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の一実施形態において、スポットファインダを提供する地図サービスを説明するための図である。
図2】本発明の一実施形態において、マーカにロールオーバしてターゲットコンテンツの名称を現す様子を説明するための図である。
図3】本発明の一実施形態において、ターゲットコンテンツの詳細説明としての不動産情報の表示を説明するための図である。
図4】本発明の一実施形態において、ターゲットコンテンツの詳細説明としての公共交通情報の表示を説明するための図である。
図5】本発明の一実施形態において、ターゲットコンテンツが多いときのリストの整列を説明するための図である。
図6】本発明の一実施形態において、スポットファインダに短縮マーカが現れた様子を説明するための図である。
図7】本発明の一実施形態において、スポットファインダの短縮マーカにターゲットコンテンツを示す様子を説明するための図である。
図8】本発明の一実施形態において、地図サービスの提供方法のステップを説明するためのフローチャートである。
図9】本発明の一実施形態において、地図サービスシステムの構成を説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の地図サービスの提供方法とそのシステムについて、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0029】
本発明は、地図上にターゲットコンテンツを表示させるものであって、位置が主要なクエリの主体として示される。したがって、テキストの検索語の入力を必要とせずに地図上のコンテンツを表示することができるユーザインタフェースを提供することができる。さらに、既存のテキストの検索語に基づいた地図サービスを含む実施形態をも示すことができる。
【0030】
図1は、本発明の一実施形態において、地図サービスが提供される様子を説明するための図である。地図サービスは、地図サービスシステムに基づいて実施されるものであって、表示される地図100にスポットファインダ110が提供される。スポットファインダ110は、ポインタ120、例えば、マウスカーソルや使用者の手のように位置クエリを入力することができる主体を中心として一定半径を有する円または多角形の形態である。
【0031】
スポットファインダ110は、内部に存在するターゲットコンテンツを使用者に提供するためのものであって、ターゲットコンテンツのリスト130と、ターゲットコンテンツの位置を表示しながらリンクの役割をするマーカ140を含んで構成されてもよい。ここで、「マーカ」は、「ターゲットコンテンツ」に代替して説明されてもよい。マーカ140は、該当するターゲットコンテンツに限定されるものではなく、スポットファインダ110が探知するすべてのターゲットコンテンツのマーカを含んでもよい。
【0032】
これにより、スポットファインダ110は、ポインタ120が移動するときに、形態は保存したままでポインタ120を中心として共に移動してもよい。本発明の地図サービスは、ポインタ120をタッチ&ドラッグすることにより、地図100のディスプレイ位置が変更されてもよい。ポインタ120と共にスポットファインダ110が探索する位置が変更されるため、探知されるターゲットコンテンツも変わるようになり、ターゲットコンテンツのリスト130とマーカ140の配置がリアルタイムの情報に基づいて表示されるようになる。本発明の一実施形態において、ターゲットコンテンツのリスト130の位置は、スポットファインダ110の外部に位置してもよい。
【0033】
ターゲットコンテンツは座標と名前を含んでおり、スポットファインダ110がポインタ120の位置クエリを識別すれば、基本的にターゲットコンテンツの座標の位置をマーカ140で示し、ターゲットコンテンツリスト130にその名前を表示する。
【0034】
ターゲットコンテンツリスト130は、リアルタイムの位置についてのスポットファインダ110内部のターゲットコンテンツの個数情報131と、これに該当するターゲットコンテンツのリスト情報132をリストに整列する。図1に示す実施形態によれば、リアルタイムのスポットファインダ110で探索されるターゲットコンテンツの個数情報131は10個となり、10個のターゲットコンテンツのリスト情報132が順に整列される。
【0035】
本発明の一実施形態において、リアルタイムのポインタ120の位置から最も近いターゲットコンテンツの名前をリスト情報132の最上位に表示してもよい。さらに、本発明の一実施形態において、リスト情報132を整列するにあたり、ポインタ120を基準として近くに存在するターゲットコンテンツ140の順に整列してもよい。リスト情報132の最上位に表示されるターゲットコンテンツは、マーカ140がリンクの役割をすることに関連して太文字または他の色で表示されてもよい。これについては、以後で詳しく説明する。
【0036】
さらに他の実施形態として、ターゲットコンテンツのリスト情報132は、カテゴリ化されて整列されてもよい。例えば、レストランカテゴリを基準として整列しようとするとき、スポットファインダ110内でレストラン登録されているレストランや喫茶店などが近くに存在する距離順に整列されて表示されてもよい。または、不動産カテゴリを基準として整列しようとするときには、不動産売買情報を含んでいる商店街や住宅、マンションなどのターゲットコンテンツがポインタ120から近い距離順にターゲットコンテンツリスト情報132に整列されてもよい。ここで、カテゴリは、ターゲットコンテンツの名称の上位レベルに表示されてもよい。
【0037】
一方、地図サービス内にカテゴリを選択することができる機能を別途に含み、スポットファインダ110で探索するときに、選択されたカテゴリに該当するターゲットコンテンツがマーカ140として表示されてもよい。この場合も同じように、スポットファインダ110内部に示されるターゲットコンテンツをカウントして個数情報131として表示し、該当するターゲットコンテンツを整列してターゲットコンテンツリスト情報132として表示してもよい。例えば、SNS情報を含んでいるターゲットコンテンツの探索を設定すれば、クーポン情報やレストランレビューなどの情報を提供するSNSを含んでいるターゲットコンテンツだけがマーカ140として検索されてリスト130に表示されてもよい。
【0038】
このように、スポットファインダ110内のターゲットコンテンツのデータをリアルタイムで収集して処理することにより、座標に基づいてハッシング(Hashing)アルゴリズムが実施されてもよい。ハッシングアルゴリズムは、データ1つ1つに付けられた識別子であり、本発明の実施形態においてはターゲットコンテンツの座標値とポインタの座標値を利用して関数式で生成されたものであって、データ処理時にこれが活用されてもよい。
【0039】
本発明の一実施形態において、スポットファインダ110の半径は、地図100の拡大や縮小とは関係なく提供されてもよく、地図100の拡大や縮小については、スクロールあるいは該当する機能を地図100のいずれかの部分に含ませてもよい。
【0040】
したがって、本発明の実施形態によれば、スポットファインダ110は特定のターゲットコンテンツを検索するよりも、特定の位置にどのようなターゲットコンテンツが存在するのかを探索するために有効に活用することができる。
【0041】
図2は、本発明の一実施形態において、地図サービスが提供されるさらに他の実施形態を説明するための図である。図2の地図200にも、ポインタ220を中心として一定半径を有するスポットファインダ210が形成されている。図1と同じように、スポットファインダ210内部に存在するターゲットコンテンツのリスト230を提供するにあたり、ターゲットコンテンツのリスト230は、位置クエリによって検索されるターゲットコンテンツの個数情報231と、これに該当するターゲットコンテンツのリスト情報232を含んで地図200上に表示されてもよい。
【0042】
ここで、ポインタ220は、ターゲットコンテンツの位置を示すマーカ240のリンク機能を実行させる主体であってもよい。これにより、ポインタ220を特定のマーカ240上に乗せたりスクラッチすれば、該当するターゲットコンテンツの名称250が現れるロールオーバ形態で地図サービスが提供されてもよい。
【0043】
本発明の一実施形態において、ターゲットコンテンツの名称250はリスト情報232の最上位に表示され、太文字または他の色で表示され、ポインタ220から最も近いターゲットコンテンツの名称と一致してもよい。本発明の一実施形態において、ターゲットコンテンツの名称250は、マーカ240にロールオーバするときにターゲットコンテンツの大略的な説明、例えば、電話番号や大略的な住所などを共に含んで構成されてもよい。
【0044】
ポインタ220がマーカ240上にロールオーバすれば、図1に示すポインタ120の状態から図2に示すポインタ220のように、リンクが可能な形態に変形してもよい。マーカ240のリンクについては、図3および図4を参照しながら後述する。
【0045】
図3は、本発明の一実施形態において、ターゲットコンテンツのマーカ340がリンクを実行するときの様子を説明するための図である。地図300には、ポインタ320を中心としてスポットファインダ310が提供されているが、スポットファインダ310は、内部に存在するターゲットコンテンツについてマーカでその位置を示し、マーカで表示されるターゲットコンテンツについて、個数情報331と名称に係るリスト情報332を含むターゲットコンテンツリスト330をスポットファインダ310の外部に提供してもよい。
【0046】
また、スポットファインダ310は、ターゲットコンテンツについての詳細情報350を提供してもよい。本発明の一実施形態において、ターゲットコンテンツリスト情報332の最上位に表示される名称は、ポインタ320から最も近くに存在する近接ターゲットコンテンツについてのものであってもよく、詳細情報350は近接ターゲットコンテンツについてのものであってよい。
【0047】
詳細情報350の提供は、本発明の一実施形態において、図2に示すポインタ220の状態のようにマーカ240上にロールオーバしていたり、図1に示すポインタ120の状態のようにマーカ140と重なっていない状態であっても、クリックさえすれば、ターゲットコンテンツリスト情報332の最上位に表示されるターゲットコンテンツについての詳細情報350が公開されてもよい。または、ポインタ320をマーカ340上にリンク可能な状態で一定時間以上ロールオーバすれば、マーカ340に該当するターゲットコンテンツについての詳細情報350が公開されてもよい。
【0048】
詳細情報は、図3に示すように、地図300上にウィンドウを開いて表示されてもよく、本発明の一実施形態において、基本的なターゲットコンテンツの情報、例えば、電話番号や住所、ウェブサイトアドレス、写真などを含んでいる。または、カテゴリの設定に基づいて詳細情報が提供されてもよく、例えば、カテゴリを不動産に設定する場合、住所、出物情報、建物の種類、建物の規模などの情報を詳細情報として提供してもよい。
【0049】
図3の実施形態によれば、詳細情報350は不動産情報であってもよい。ここで、出物情報をリンクとして提供して必要な情報を確認できるようにしてもよく、詳細表示をリンクとして提供し、必要時にポータルサイトでターゲットコンテンツについてのさらに詳細な情報を提供するようにしてもよい。さらに、図3によれば、詳細情報350は、ターゲットコンテンツ周辺の公共交通情報やロードビュー(Load View)などをさらに含んでもよく、本発明の一実施形態に係る地図サービスは、道案内サービスを含んでもよい。詳細情報350は、出発地、経由地、到着地として設定することができるリンクを含んで使用者に提供されてもよい。
【0050】
本発明の一実施形態において、表示された詳細情報350は、ポインタ320を地図300上の他の地点に移動したり、詳細情報350で終了ボタンを提供して終了ボタンをクリックすることによって表示を終了してもよい。
【0051】
図4は、本発明の一実施形態において、詳細情報の提供のさらに他の実施形態として、公共交通についての情報を提供する様子を説明するための図である。地図400は地下鉄の駅周辺の地理を示しており、スポットファインダ410は、地下鉄の駅を指しているポインタ420を中心として内部で探索されるターゲットコンテンツについての多数のマーカを表示している。したがって、ターゲットコンテンツリスト430は、地下鉄の駅周辺についてのターゲットコンテンツの個数情報431とリスト情報432を提供してもよい。
【0052】
図3を参照しながら説明したように、ポインタ420を地下鉄の駅についてのマーカ440に最も近づけたり、マーカ440上にロールオーバしてクリックするときに、該当する地下鉄の駅についての詳細情報450を使用者に表示してもよい。本発明の一実施形態において、一定時間以上マーカ440上にポインタ420をロールオーバすることにより、当該マーカ440についての詳細情報450を表示してもよい。
【0053】
本発明の一実施形態に係る詳細情報450には、公共交通、例えば、地下鉄の駅に関するものであって、地下鉄の駅の所属路線、乗換駅の場合には乗り換え情報、住所、案内番号、周辺駅情報などと共に、該当する地下鉄の駅のプラットホーム位置、地下鉄からの降り口、トイレの位置、内部の便宜の施設など、地下鉄の駅を利用するのに有効な情報を共に含んでもよい。本発明の一実施形態において、詳細表示や運行時間の表示などのリンクを提供することにより、地下鉄の運行時間や周辺の公共交通情報を容易に確認することができる。
【0054】
図4の説明で省略された部分については、図3を参照しながら説明した詳細情報を参照してもよい。
【0055】
図5は、本発明の一実施形態において、ターゲットコンテンツのリストを整理する様子を説明するための図である。
【0056】
図500上のスポットファインダ510が探索している地点は、商店が密集している繁華街や会社が立ち並ぶビジネス街が密集している地域などターゲットコンテンツが多く探知される地点であり、図に示すように、マーカ540が多く発見される。これにより、ターゲットコンテンツのリスト530は、探知されるターゲットコンテンツをカウントして個数情報531を表示し、これに該当するリスト情報532を生成してもよい。
【0057】
ここで、リスト情報532に入力されなければならないターゲットコンテンツの個数が一定個数以上である場合、すべてのターゲットコンテンツのリストを記載することは使用者の視認性を低下させる要因となり、データ処理に時間がかかるという問題を発生させ得るため、一定個数のターゲットコンテンツのみをリスト情報532に表示する方法を使用してもよい。
【0058】
本発明の一実施形態において、スポットファインダ510の中心であるポインタ520を中心として最も近くに存在する10個のターゲットコンテンツのみをリスト情報532に整列してもよく、または、使用者が多く探索するターゲットコンテンツをリスト情報532に整列して表示してもよい。ここで、ターゲットコンテンツの個数情報531については、スポットファインダ510内部で探知されるすべてのマーカ540をカウントしたものが表示されてもよい。
【0059】
図5に示す実施形態も同じように、最も近いターゲットコンテンツはリスト情報532の最上位に表示され、探索されるターゲットコンテンツが多いときにも容易な探索が可能な地図サービスを提供することができる。
【0060】
図6は、本発明の一実施形態において、ターゲットコンテンツのマーカが重なることによって短縮マーカで表示されるときに、本発明の地図サービスがどのように提供されるかを説明するための図である。図6に示すように、本実施形態は、ターゲットコンテンツが密集している地点で提供されてもよい。
【0061】
図6に示すように、地図600に示されたスポットファインダ610の内部には多数のターゲットコンテンツがマーカで表示されており、その個数情報631とリスト情報632がターゲットコンテンツリスト630に提供されてもよい。図6の実施形態によれば、スポットファインダ610内のターゲットコンテンツは20個表示されているため、図5で説明した実施形態に基づき、ポインタ620から近いターゲットコンテンツの順に一定個数のみをリスト情報632として表示してもよい。
【0062】
ここで、ポインタ620が指しているマーカ640は、同じ座標に存在するいくつかのターゲットコンテンツの説明のための短縮マーカであり、ポインタ620を短縮マーカ640上にロールオーバしたときに「14個の結果があります」という案内文句650が現われるようにし、ポインタ620をリンクが可能な形態に変更してもよい。したがって、当該短縮マーカ640に該当するターゲットコンテンツは14個となり、当該短縮マーカ640に対するターゲットコンテンツを確認するためにポインタ620をクリックする動作により、図7に示すような座標を有するターゲットコンテンツのリストを確認してもよい。
【0063】
本発明の一実施形態において、案内文句650を含んでいる短縮マーカ640をクリックすれば、当該短縮マーカ640に含まれているすべてのターゲットコンテンツのリストを表示する選択ウィンドウ651が提供されてもよい。選択ウィンドウ651に表示されるすべてのターゲットコンテンツは、リンクを通じて住所や電話番号などの詳細情報を提供するため、リンクが可能な状態である。これにより、ポインタ620も、選択ウィンドウ651からターゲットコンテンツリストを選択するときに、リンクが可能な状態に変更されてもよい。
【0064】
また、選択ウィンドウ651に表示される、同じ座標を有するターゲットコンテンツリストの個数が一定個数未満であれば使用者の視認性に問題はないが、図7の実施形態のように、多くのターゲットコンテンツの結果が同じ座標に現われる場合には、選択ウィンドウ651を提供するときに、スクロールバー652を提供してスクロールしたり矢印ボタンをクリックすることにより、短縮マーカ640に存在するすべてのターゲットコンテンツの名称を表示してもよい。
【0065】
選択ウィンドウ651が現われるときにはターゲットコンテンツリスト630は消えてもよく、本発明の一実施形態のように、短縮マーカ640に多くのターゲットコンテンツが存在すれば、一定個数のターゲットコンテンツのみを表示するリスト情報632には、短縮マーカ640に含まれるすべてのターゲットコンテンツが表示されなくてもよい。
【0066】
図8は、本発明の一実施形態において、図1図7を参照しながら説明した地図サービスの提供方法のステップを説明するためのフローチャートである。
【0067】
ステップ810で、地図サービスシステムは、リアルタイムのポインタの位置に基づいてクエリを識別してもよい。本発明の一実施形態は、テキストの検索語ではなく、位置を検索の主体としてターゲットコンテンツを検索するようにするためのものであって、リアルタイムのポインタの位置を識別することが重要となる。
【0068】
地図サービスが提供されるとき、地図の位置を決める主体はポインタとなり、ポインタをタッチ&ドラッグすることによって地図の位置を変更してもよく、タッチ&ドラッグ動作を識別してリアルタイムのポインタの位置の変更を共に認識してもよい。
【0069】
本発明の一実施形態において、ステップ820で、地図サービスの提供システムは、リアルタイムのポインタの位置を中心として一定半径を有するスポットファインダを提供してもよい。スポットファインダは、円または多角形の形態で提供されてもよく、スポットファインダの内部で探索されるターゲットコンテンツをリンクが可能なマーカ形態で表示する空間を意味する。
【0070】
各ターゲットコンテンツは、ターゲットコンテンツの名前と該当する座標についての情報を含んでいるが、このようなターゲットコンテンツの表示において、スポットファインダ内部に、マーカと、探索されたすべてのターゲットコンテンツをカウントした個数と名称とを含んだリストが共に提供されてもよい。スポットファインダ内部のターゲットコンテンツの探索が実施されるときに、座標に基づいてハッシングアルゴリズムを利用してターゲットコンテンツが検索されてカウントされてもよい。
【0071】
ターゲットコンテンツのリストが表示されるとき、リアルタイムのポインタの位置から最も近いターゲットコンテンツの名前をリストの最上位に表示してもよい。さらに、本発明の一実施形態において、リストの整列は、ポインタを基準として近くに存在するターゲットコンテンツの順に整列してもよい。すなわち、ポインタから近くに位置するターゲットコンテンツであるほど、ターゲットコンテンツリストの上位に表示されるようになる。
【0072】
ターゲットコンテンツのリストはカテゴリ化されて整列されてもよく、例えば、レストランカテゴリを基準として整列しようとするとき、スポットファインダ内にレストラン登録されているレストランや喫茶店などが、近くに存在する距離順に整列されて表示されてもよい。さらに他の実施形態として、地図サービス内にカテゴリを選択することができる機能を別途で含み、スポットファインダで探索するときに、選択されたカテゴリに該当するターゲットコンテンツがマーカで表示されるようにしてもよい。
【0073】
上述したとおり、ターゲットコンテンツは該当する名称と座標情報とを含んでいる。これにより、ポインタをターゲットコンテンツのマーカ上にロールオーバすれば、その名称が地図上に表示されるようになるが、このとき、ポインタの状態も普通の状態からリンクが可能な状態に変更されてもよい。
【0074】
ステップ820で、スポットファインダは、ターゲットコンテンツについての詳細情報を提供してもよい。本発明の一実施形態において、ターゲットコンテンツリストの最上位に表示される名称は、ポインタから最も近い位置に存在する近接ターゲットコンテンツについてのものであり、詳細情報はこの近接ターゲットコンテンツについての詳細情報となる。
【0075】
例えば、建物についての詳細情報として、住所、電話番号、周辺公共交通情報を含み、不動産、SNS、レストラン情報などに該当するターゲットコンテンツと関連がある情報はこれに該当し、該当するターゲットコンテンツに対する検索結果を案内するためにポータルサイトに移動するリンクを含んでもよい。
【0076】
また、リストに入力されなければならないターゲットコンテンツの個数が一定個数以上である場合、すべてのターゲットコンテンツのリストを記載するのではなく、一定個数のターゲットコンテンツのみをリスト情報に表示する方法を使用してもよい。ここで、リストに記載する基準としては、ポインタを基準として近い距離順に整列されてもよい。
【0077】
ステップ820で、スポットファインダを提供するときに、スポットファインダ内のいずれか1つの座標に2つ以上のターゲットコンテンツが存在して多数のマーカが1つの短縮マーカで表示される場合、短縮マーカにポインタがロールオーバするときに、同じ短縮マーカに存在する、同じ座標を有するターゲットコンテンツの個数分の情報を提供してもよい。
【0078】
これにより、個数情報のみを表示するのではなく、短縮マーカをクリックすれば、短縮マーカに存在するすべてのターゲットコンテンツのリストを提供することができる。ここで、ターゲットコンテンツリストは、詳細説明のためのリンクとして使用者に表示されてもよい。短縮マーカに存在するターゲットコンテンツの個数が一定基準以上である場合には、スクロールバーを利用してスクロールすることによってターゲットコンテンツリストを提供してもよい。
【0079】
図9は、本発明の一実施形態において、地図サービスシステム900の構成を説明するためのブロック図である。地図サービスシステム900は、クエリ認識部910とスポットファインダ部920を含んで構成されてもよい。地図サービスシステム900は、図8を参照しながら説明した地図サービスの提供方法を実施するためのシステムとして作動してもよい。
【0080】
クエリ認識部910は、リアルタイムのポインタの位置を位置に基づいたクエリとして識別してもよい。本発明の一実施形態は、テキストの検索語ではなく、ポインタの位置が重要なクエリとして作用する。ここで、ポインタは、タッチ&ドラッグ形態を利用して探索しようとする位置に地図を移動して探索しようとする位置を表示してもよく、クエリ認識部910はこれを認知してもよい。
【0081】
また、スポットファインダ部920は、クエリに対応し、ポインタを中心として一定半径を有するスポットファインダを提供してもよい。本発明の一実施形態において、スポットファインダは、一定半径内に含まれるターゲットコンテンツを該当する位置座標にマーカ形態のリンクで表示する空間であって、座標上で円または多角形の形態で示されてもよい。
【0082】
本発明の一実施形態において、スポットファインダを提供するときに、スポットファインダ内部に存在するターゲットコンテンツを検索して提供するが、ターゲットコンテンツを検索するときに、座標関連のハッシングアルゴリズムを使用して検索してもよい。
【0083】
また、スポットファインダを提供するときに、探知されるターゲットコンテンツの個数とターゲットコンテンツのリストをスポットファインダの外部に共に表示し、ターゲットコンテンツリストを表示するときに、ポインタのリアルタイムの位置から近いターゲットコンテンツの順に整列してターゲットコンテンツの名称のリストを表示してもよい。
【0084】
さらに、スポットファインダ部920は、ポインタがマーカにロールオーバしたりスクラッチするときにターゲットコンテンツの名前を表示し、ポインタがマーカをクリックしたりマーカに一定時間以上ロールオーバするときに、ターゲットコンテンツの詳細情報を提供してもよい。ここで、詳細情報とは、ターゲットコンテンツの名称、住所、電話番号などを含んだ詳しい情報を意味する。
【0085】
本発明の一実施形態において、図8図9を説明しながら省略された部分は、図1図7の実施形態についての説明を参照してもよい。
【0086】
このような本発明の実施形態により、地図検索において、テキストの検索語の代わりに位置を検索の主体とすることにより、これを明確に表現することができるユーザインタフェース(UI)を提供することができる。また、表示される地図全域に小さなアイコンを配置することによってデータのノイズ化現象を防ぎ、ユーザインタラクションを誘導して関心地域に対する集中度を高めることができ、使用者が検索しようとする位置の検索結果を表示する正確度を高めることができる地図サービスとそのシステムを提供することができる。
【0087】
以上で説明された装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素およびソフトウェア構成要素の組み合わせによって実現されてもよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピュータ、FPA(field programmable array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令(instruction)を実行して応答することができる他のいずれかの装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてもよい。処理装置は、運営体制(OS)および運営体制上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してもよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答してデータをアクセス、格納、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、処理装置は1つが使用されるものと説明される場合もあるが、当該技術分野において通常の知識を有する者は、処理装置が複数の処理要素(processing element)および/または複数類型の処理要素を含んでもよいことを理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでもよい。また、並列プロセッサ(parallel processor)のような、他の処理構成(processing configuration)も可能である。
【0088】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム(computer program)、コード(code)、命令(instruction)、またはこれらうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、所望したとおりに作動するように処理装置を構成したり、独立的または結合的に(collectively)処理装置を命令してもよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供するために、ある類型の機械、構成要素(component)、物理的装置、仮想装置(virtual equipment)、コンピュータ格納媒体または装置、または送信される信号波(signal wave)に永久的または一時的に具体化(embody)されてもよい。ソフトウェアは、ネットワークで連結するコンピュータシステム上に分散され、分散した方法によって格納されたり実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。
【0089】
本実施形態に係る地図サービスの提供方法は、多様なコンピュータ手段によって実行が可能なプログラム命令形態で実現されてコンピュータで読み取り可能な媒体に記録されてもよい。コンピュータで読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせて含んでもよい。媒体に記録されるプログラム命令は、実施形態のために特別に設計されて構成されたものであってもよく、コンピュータソフトウェアの当業者に公知されて使用可能なものであってもよい。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体(magnetic media)、CD−ROM、DVDのような光記録媒体(optical media)、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気−光媒体(magneto−optical media)、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を格納して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。上述したハードウェア装置は、実施形態の動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成されてもよく、その逆も同じである。
【0090】
以上のように、実施形態を限定された実施形態と図面に基づいて説明したが、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能である。例えば、説明された技術が説明された方法とは異なる順序で実行されたり、および/または説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法とは異なる形態で結合または組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0091】
したがって、異なる実施形態および特許請求の範囲と均等なものも、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0092】
100〜600:地図
900:地図サービスシステム
910:クエリ認識部
920:スポットファインダ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9