(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
癌、免疫障害、心血管疾患、ウイルス感染、炎症、代謝/内分泌機能障害及び神経学的障害から選択され、且つ、PI3キナーゼのp110δアイソフォームにより媒介される疾患又は障害の処置において使用するための、請求項1に記載の化合物。
疾患又は障害が、全身及び局所炎症、関節炎、免疫抑制に関連する炎症、臓器移植拒否反応、アレルギー、潰瘍性大腸炎、クローン病、皮膚炎、喘息、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、多発性硬化症、強皮症/全身性硬化症、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、抗好中球細胞質抗体(ANCA)血管炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び乾癬からなる群より選択される、請求項7に記載の化合物。
疾患又は障害が、乳癌、卵巣癌、頸癌、前立腺癌、精巣癌、泌尿生殖器癌、食道癌、喉頭癌、グリア芽腫、神経芽細胞腫、胃(stomach)癌、皮膚癌、角化棘細胞腫、肺癌、扁平上皮癌、大細胞癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、小細胞癌、肺腺癌、骨癌、結腸癌、腺腫、膵臓(pancreas)癌、腺癌、甲状腺癌、濾胞腺癌、未分化癌、乳頭癌、精上皮腫、黒色腫、肉腫、膀胱癌(bladder carcinoma)、肝臓癌及び胆汁道癌、腎臓癌、膵(pancreatic)癌、骨髄障害、リンパ腫、ヘアリー細胞癌、口腔(buccal cavity)癌、鼻咽頭癌、咽頭癌、口唇癌、舌癌、口腔(mouth)癌、小腸癌、結腸直腸癌、大腸癌、直腸癌、脳及び中枢神経系の癌、ホジキン病、白血病、気管支癌、甲状腺癌、肝臓及び肝内胆管癌、肝細胞癌、胃部(gastric)癌、グリオーマ/グリア芽腫、子宮内膜癌、黒色腫、腎臓及び腎盂癌、膀胱(urinary bladder)癌、子宮体癌、子宮頸癌、多発性骨髄腫、急性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、リンパ性白血病、骨髄性白血病、口腔(oral cavity)及び咽頭癌、非ホジキンリンパ腫、黒色腫ならびに絨毛結腸腺腫から選択される癌である、請求項7に記載の化合物。
疾患又は障害が、白血病、非ホジキンリンパ腫、びまん性大細胞型造血性リンパ腫、濾胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病(CLL)、多発性骨髄腫、急性骨髄性白血病(AML)及び骨髄性細胞白血病(MCL)から選択される造血器悪性腫瘍である、請求項7に記載の化合物。
【実施例】
【0201】
実施例に記載の化学反応は、本発明の多くの他のPI3K阻害剤を調製するために容易に適合され得、本発明の化合物を調製するための代わりの方法も、本発明の範囲内にあると考えられる。例えば、本発明の非例示化合物の合成は、当業者に明らかな修飾、例えば、反応性官能基を適切に保護することにより、記載のもの以外の当技術分野において公知の他の適切な試薬を利用することにより、及び/又は反応条件のルーチンな修飾を行うことにより成功裏に実施されうる。あるいは、本明細書に開示される又は当技術分野において公知の他の反応も本発明の他の化合物の調製に利用可能であることが理解されるだろう。
【0202】
1H NMRスペクトルは、周囲温度で、三重共鳴5mmプローブを備えたVarian Unity Inova(400MHz)分光計を含むNMR分光計を使用して記録された。化学シフトは、テトラメチルシランを基準にしてppmで表される。下記の略語が使用される:br=ブロードシグナル、s=シングレット、d=ダブレット、dd=ダブルダブレット、t=トリプレット、q=カルテット、m=マルチプレット。
【0203】
保持時間(R
T)及び関連質量イオンを決定する高圧液体クロマトグラフィー/質量分析(LCMS)実験が実施されうる。分光計は、陽及び陰イオンモードで操作するエレクトロスプレー源を有しうる。追加の検出は、蒸発光散乱検出器を使用して達成される。
【0204】
キラルSFC(超臨界流体クロマトグラフィー)を、エナンチオマーを分離するために使用されうる(Liu et al (2003) Chromatographia 58 (11/12):775-779)。
【0205】
マイクロ波実験は、シングルモード共鳴器及び動的場チューニング(両方が再現性及び制御を与える)を使用するCEM Explorer、Smith Synthesizer又はBiotage Initiator(商標)を使用して実施された。40〜250℃の温度が達成され得、最大20barの圧力が達せられる。
【0206】
特に明記しない限り、全ての反応は、不活性雰囲気下、すなわち、アルゴン又は窒素雰囲気下で実施された。
【0207】
最終化合物のエナンチオマー純度は、3種類の方法:方法A、方法B及び方法Cを用いて評価された。
【0208】
方法Aは、前駆体アミンのサンプルを、キラルなフッ化アリールである(S)−2−(5−フルオロ−2,4−ジニトロフェニルアミノ)プロピオンアミド(Marfey試薬として知られている)で誘導体化することを含む。得られた付加体の%deは、粗サンプルのLCMSのUVトレースにおけるピーク面積(質量スペクトルにより同定)を積分することにより計算された。中間体アミンと様々なヒンジ結合剤(hinge binder)の複素環式芳香族塩化物とのS
NAr反応後に最終化合物をキラルHPLCにより測定したところ、キラリティーの崩壊は観察されなかった。
【0209】
方法Bは、キラルHPL(キラルAGP 5μm 150mm×4.0mmカラム426、T=35℃;実行時間40分;均一−溶媒=98%水、2%メタノール、0.1%ギ酸)により多くの最終化合物の%eeを測定した。
【0210】
方法Cは、キラルSFC(Waters ZQ質量分析計を備えたBerger Analytical SFC。カラム寸法:4.6mm×50mm、3ミクロン。スクリーンカラム:Chiralpak AD、Chiralpak IC、Chiralpak AS、Chiralcel OJ、Lux Cellulose-1、Lux Cellulose-4;流速:5mL/分)により多くの最終化合物の%eeを測定した。
【0211】
移動相A:CO
2;移動相B:メタノール(0.1% NH
4OH)、エタノール(0.1% NH
4OH)又はイソプロパノール(0.1% NH
4OH)。グラジエント:10〜65%で1.8分間、0.7分間保持。UV:254nm。
【0212】
方法Dは、前駆体アミンのサンプルを(R)−と(S)−メトキシフェニル酢酸の両方で誘導体化することを含む。得られたアミドの%de値は、サンプルのLCMSのUVトレースにおけるピーク面積(質量スペクトルにより同定)を積分することにより計算された。
【0213】
略語
AcOH:酢酸; BINAP: 2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン; CH
3CN:アセトニトリル; Cs
2CO
3:炭酸セシウム; CuI:ヨウ化銅; DBU:1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン; DCE:ジクロロエタン; DIBAL−H:水素化ジイソブチルアルミニウム; DCM: ジクロロメタン; DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン; DMAP:4−ジメチルアミノピリジン; DME:ジメトキシエタン; DMF:ジメチルホルムアミド; DMSO:ジメチルスルホキシド; EDCI:1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド; EtOAc:酢酸エチル; Et
3N:トリエチルアミン; h又はhr:時間; HATU:(2−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート); HCl:塩酸; HCO
2H:ギ酸; HOAt:1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール; HOBt:ヒドロキシベンゾトリアゾール; HM−N:Isolute(登録商標)HM−Nは、水性試料を効率的に吸収することができる珪藻土の修飾形態である; HPLC:高速液体クロマトグラフィー; IMS:工業用メタノール変性アルコール; LCMS:液体クロマトグラフィー質量分析; LiHMDS:リチウムビス(トリメチルシリル)アミド; M:モル; min:分; mL:ミリリットル; mCPBA:3−クロロ過安息香酸; MeOH:メタノール; MgSO
4:硫酸マグネシウム; NaHCO
3:重炭酸ナトリウム; NaOH:水酸化ナトリウム; Na
2SO
4:硫酸ナトリウム; NBS:N−ブロモスクシンイミド; NH
3:アンモニア; NH
4Cl:塩化アンモニウム; NMP:N−メチルピロリドン; NMR:核磁気共鳴; Pd/C:パラジウム担持炭; Pd
2(dba)
3:トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0); Pd(OAc)
2:酢酸パラジウム(II); Pd(PPh
3)
4:テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0); PdCl
2{P
tBu
2(Ph−p−NMe
2)}
2:ビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II); PTFE:ポリテトラフルオロエチレン; PtO
2:酸化白金; RT:室温; Si−PPC:プレパックドシリカフラッシュクロマトグラフィーカートリッジ:Isolute(登録商標)SPE、Biotage SNAP(登録商標)又はISCO Redisep(登録商標); SCX−2カートリッジ:強陽イオン交換カートリッジ; TBME:tertブチルメチルエーテル; TFA:トリフルオロ酢酸; THF:テトラヒドロフラン; Xantphos:9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン
【0214】
実施例1 (S)−1−(7−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化23】
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【0215】
工程1: (2−メチル−6−ニトロフェニル)フェニルアミン
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
トルエン(10mL)中の2−ブロモ−1−メチル−3−ニトロベンゼン(1.0g、4.63mmol)、フェニルアミン(506μL、5.56mmol)、Cs
2CO
3(2.11g、6.48mmol)及び(R)−BINAP(5mol%、143mg、0.23mmol)の混合物を、Pd(OAc)
2(25mg、0.11mmol)の添加の前に窒素気流で脱ガスし、窒素雰囲気下、110℃で20時間撹拌した。室温に冷やした後、混合物をEtOAcと水に分配した。有機層をブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント シクロヘキサン中の0〜35% DCM)により精製して、(2−メチル−6−ニトロフェニル)フェニルアミンを赤色の固体(981mg、93%)として得た。LCMS:R
T 3.88分 [M+H]
+229.1。
【0216】
工程2: 3−メチル−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン
【化25】
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EtOAc(20mL)中の(2−メチル−6−ニトロフェニル)フェニルアミン(981mg、4.3mmol)と10% Pd/C(981mg)の混合物を、窒素気流で脱ガスし、次に水素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。次に、懸濁液をPTFEフリットで濾過し、濾液を真空下で濃縮して、3−メチル−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミンを黄色の固体(852mg、100%)として得た。LCMS:R
T 3.02分 [M+H]
+ 199.0。
【0217】
工程3: [(S)−1−(7−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸ベンジルエステル
【化26】
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無水DCM(20mL)中の3−メチル−N
2−フェニル−ベンゼン−1,2−ジアミン(852mg、4.3mmol)の溶液に、(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノプロピオン酸(1.44g、6.45mmol)、HOBt(639mg、4.73mmol)、4−メチルモルホリン(1.04mL、9.46mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.24g、6.45mmol)を加えた。混合物を室温で6.5時間撹拌し、次にDCM(100mL)と水に分配した。次に、有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物をAcOH(10mL)に溶解し、65℃に18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、残留物をEtOAc(100mL)で希釈した。有機層をNaHCO
3飽和溶液で洗浄し、続いてブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、[(S)−1−(7−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸ベンジルエステルを褐色の泡状物(1.5g、90%)として得た。LCMS:R
T 3.07分 [M+H]
+ 386.2。
【0218】
工程4: IMS(25mL)中の[(S)−1−(7−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸ベンジルエステル(1.5g、3.89mmol)と10% Pd/C(150mg)の混合物を、窒素気流で脱ガスし、HCl(1M、2.5mL)の添加後、RT(室温)で、水素雰囲気下、5.5時間撹拌した。次に、懸濁液をセライト(登録商標)パッドで濾過して、濾液を真空下で濃縮した。得られた残留物をDCM(ジクロロメタン)と水に分配し、次に有機層を飽和NaHCO
3溶液で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮して、(S)−1−(7−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミンを褐色の固体(1.41g、96%)として得た。LCMS:R
T 2.07分 [M−NH
2]
+ 235.1。
【0219】
実施例2 (R)−1−(4−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化27】
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【0220】
工程1: (3−メチル−2−ニトロフェニル)フェニルアミン
【化28】
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トルエン(20mL)中の1−ブロモ−3−メチル−2−ニトロベンゼン(1g、4.63mmol)、フェニルアミン(422μL、4.63mmol)、Cs
2CO
3(2.11g、6.48mmol)及び(R)−BINAP(5mol%、143mg、0.23mmol)の混合物を、Pd(OAc)
2(25mg、0.11mmol)の添加の前に窒素気流で脱ガスし、窒素雰囲気下、110℃で18時間撹拌した。室温に冷やした後、混合物をEtOAcと水に分配した。有機層をブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント シクロヘキサン中の0〜35% DCM)により精製して、(3−メチル−2−ニトロフェニル)フェニルアミンを赤色の油状物(931mg、88%)として得た。LCMS:R
T 3.97分 [M+H]
+ 229.1。
【0221】
工程2: 3−メチル−N
1−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン
【化29】
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EtOAc(20mL)中の(3−メチル−2−ニトロフェニル)フェニルアミン(931mg、4.08mmol)と10% Pd/C(465mg)の混合物を、窒素気流で脱ガスし、水素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。次に懸濁液をPTFEフリットで濾過し、濾液を真空下で濃縮して、3−メチル−N
1−フェニルベンゼン−1,2−ジアミンをオフホワイトの固体(763mg、94%)として得た。LCMS:R
T 3.37分 [M+H]
+ 199.0。
【0222】
工程3: [(R)−1−(4−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル
【化30】
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無水DCM(10mL)中の3−メチル−N
1−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(381mg、1.92mmol)の溶液に、(R)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(399mg、2.11mmol)、HOBt(285mg、2.11mmol)、4−メチルモルホリン(464μL、4.22mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(404mg、2.11mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。この後、追加の(R)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(145mg、0.77mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(148mg、0.77mmol)を加えた。撹拌を20時間続け、次に追加の(R)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(545mg、2.88mmol)、HOBt(285mg、2.11mmol)、4−メチルモルホリン(464μL、4.22mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(553mg、2.88mmol)を加えた。撹拌を24時間続け、次に粗混合物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント シクロヘキサン中の0〜40% EtOAc)により精製して、[(R)−1−(2−メチル−6−フェニルアミノフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステルを橙色の油状物(456mg、64%)として得た。LCMS:R
T 3.69分 [M+H]
+ 370.2。
【0223】
このようにして得られた生成物(456mg)のAcOH(5mL)中の溶液を、70℃に2時間45分加熱し、次に室温に放冷し、室温で18時間放置した。揮発物を真空下で除去し、残留物をEtOAc(75mL)に溶解し、飽和NaHCO
3溶液で洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、[(R)−1−(4−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル(404mg、60%)を得た。LCMS:R
T 3.11分 [M+H]
+ 352.2。
【0224】
工程4: DCM(5mL)中の[(R)−1−(4−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル(404mg、1.15mmol)の溶液に、TFA(1mL)を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。追加のTFA(0.5mL)を加え、撹拌を30分間続けた。次に揮発物を減圧下で除去し、残留物を少量のDCMに溶解して、SCX−2カートリッジに装填した。最初にカートリッジをDCM中の10% MeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離して、(R)−1−(4−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミンを褐色の固体(273mg、94%)として得た。LCMS:R
T 2.14 [M−NH
2]
+ 235.1。
【0225】
実施例3 (S)−1−(4−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
【0226】
工程1: [(S)−1−(4−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
無水DCM(10mL)中の3−メチル−N
1−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(381mg、1.92mmol)の溶液に、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(399mg、2.11mmol)、HOBt(285mg、2.11mmol)、4−メチルモルホリン(464μL、4.22mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(405mg、2.11mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、次に追加の(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(145mg、0.77mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(148mg、0.77mmol)を加えた。撹拌を18時間続け、次に追加の(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(545mg、2.88mmol)、HOBt(285mg、2.11mmol)、4−メチルモルホリン(464μL、4.22mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(553mg、2.88mmol)を加えた。撹拌を24時間続け、次に粗混合物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント シクロヘキサン中の0〜40% EtOAc)により精製して、[(S)−1−(2−メチル−6−フェニルアミノフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステルを橙色の油状物(395mg、56%)として得た。LCMS:R
T 3.69分 [M+H]
+ 370.2。
【0227】
このようにして得られた生成物(395mg)のAcOH(10mL)中の溶液を、70℃に2時間45分間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、残留物をEtOAc(75mL)に溶解し、飽和NaHCO
3溶液で洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、[(S)−1−(4−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル(380mg、56%)を得た。LCMS:R
T 3.15分 [M+H]
+ 352.2。
【0228】
工程2: DCM(5mL)中の[(S)−1−(4−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル(380mg、1.08mmol)の溶液に、TFA(1mL)を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。追加のTFA(0.5mL)を加え、撹拌を30分間続けた。次に揮発物を減圧下で除去し、次に残留物を少量のDCMに溶解し、SCX−2カートリッジに装填し、これを最初にDCM中の10% MeOHで洗浄した。生成物を2M NH
3/MeOHで溶離して、(S)−1−(4−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミンを褐色の固体(222mg、82%)として得た。LCMS:R
T 2.16 [M−NH
2]
+ 235.1。
【0229】
実施例4 1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エタンアミン
【化33】
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【0230】
工程1: [1−(2−フェニルアミノフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル
【化34】
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N−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(1.84g、0.01mol)、ラセミ(R/S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(1.89g、0.01mol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.92g)、4−メチルモルホリン(1.0g、0.01mol)、HOBt(1.53g、0.01mol)を、窒素雰囲気下、THF(10mL)に懸濁した。得られた混合物を室温で12時間撹拌した。この後、追加のN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(500mg×3)及び(R/S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(500mg)を加え、混合物をさらに4時間撹拌した。次に反応混合物を水とEtOAcに分配した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC ISCO 24g カラム、グラジェント シクロヘキサン中の0〜20% EtOAc)により精製した。生成物を含有する画分を合わせ、真空下で濃縮して、[1−(2−フェニルアミノフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステルを白色の結晶質固体(3.07g、86%)として得た。LCMS:R
T 3.61分 [M+H−
tBu]
+ 300.1。
【0231】
工程2: [1−(2−フェニルアミノフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル(400mg、1.59mmol)をAcOH(4mL)に懸濁し、得られた混合物を80℃で12時間加熱し、ここで混合物を透明化した。冷却した溶液をトルエンで希釈し、揮発物を減圧下で除去した。得られた残留物をTFA(4mL)で2時間撹拌し、得られた溶液をSCX−2カートリッジに装填し、これを最初にMeOHで洗浄した。生成物を2M NH
3/MeOHで溶離し、さらにカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント DCM中の0〜6% MeOH)により精製して、1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エタンアミンを白色の結晶質固体(211mg、80%)として得た。LCMS:R
T 0.27分 [M−NH
2]
+ 221.1。鏡像異性体、(S)−1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エタンアミン及び(R)−1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エタンアミンを分解し、分離することができる。あるいは、(S)−1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エタンアミンを、エナンチオマーとして純粋な(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸から調製できた。
【0232】
実施例5 2−ブロモメチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール
【化35】
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DCM(10mL)中の(1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)メタノール(240mg、1.02mmol)及びトリフェニルホスフィン(295mg、1.12mmol)の撹拌した溶液に、NBS(200mg、1.12mmol)を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。揮発物を減圧下で蒸発させ、残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント DCM中の0〜5% MeOH)により精製して、2−ブロモメチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾールを無色の油状物(0.636g、定量的収率)として得た。LCMS:R
T 3.31分 [M+H]
+ 386.8/388.8
【0233】
実施例6 4−[2−((S)−1−アミノエチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステル
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
【0234】
工程1: 4−[2−((S)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノエチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステル
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(7mL)中の(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノプロピオン酸(230mg、1.03mmol)、4−(2−アミノフェニルアミノ)ピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステル(200mg、0.686mmol)、HOBt(102mg、0.755mmol)、4−メチルモルホリン(166μL、1.51mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(197mg、1.03mmol)の混合物を、室温で3時間撹拌した。次に反応混合物を追加のDCMで希釈し、有機層を水で洗浄し、次に乾燥させ、真空下で濃縮して、4−[2−((S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノプロピオニルアミノ)フェニルアミノ]ピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステルを紫色/褐色の油状物(436mg、定量的)として得た。LCMS:R
T 3.66分 [M+H]
+ 497.2。
【0235】
このようにして得られた化合物(0.686mmol)のAcOH(5mL)中の溶液を、60℃で18時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で蒸発させ、残留物をEtOAcと飽和NaHCO
3溶液に分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント シクロヘキサン中の0〜100% EtOAc)により精製して、4−[2−((S)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノエチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステルを淡橙色の油状物(308mg、2工程で94%)として得た。LCMS:R
T 3.06分 [M+H]
+ 479.1。
【0236】
工程2: IMS(10mL)中の4−[2−((S)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノエチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステル(308mg、0.644mmol)の窒素パージした溶液に、10% Pd/C(32mg)を加え、反応混合物を、水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。その後、追加の10% Pd/Cを加え(2時間後に41mg、4時間後に33mg)、反応混合物を、水素雰囲気下、室温で17時間撹拌した。懸濁液をPTFEフリットで濾過し、追加のIMSで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、4−[2−((S)−1−アミノエチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステルを淡黄色の油状物(202mg)として得た。LCMS:R
T 2.34分 [M+H]
+ 345.2。
【0237】
実施例7 (S)−1−(7−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化38】
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【0238】
工程1: (2−フルオロ−6−ニトロフェニル)フェニルアミン
【化39】
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DMSO(3mL)中の1,2−ジフルオロ−3−ニトロベンゼン(690μL、6.29mmol)、フェニルアミン(600μL、6.60mmol)及び炭酸カリウム(1.74g、12.57mmol)の混合物を、室温で3時間撹拌し、次に90℃に4時間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物をEtOAcと水に分配した。次に、有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮し、そして得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント シクロヘキサン中の0〜20% EtOAc)により、続いて(Si−PCC、グラジェント シクロヘキサン中の0〜50% DCM)により精製して、(2−フルオロ−6−ニトロフェニル)フェニルアミンを橙色/赤色の油状物(563mg、39%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.70 (1 H, s), 8.00 (1 H, d, J=8.66 Hz), 7.36-7.23 (3 H, m), 7.09 (1 H, t, J=7.41 Hz), 7.03-6.89 (3 H, m)。
【0239】
工程2: 3−フルオロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン
【化40】
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IMS(20mL)中の(2−フルオロ−6−ニトロフェニル)フェニルアミン(558mg、6.57mmol)と10% Pd/C(115mg)の混合物を、窒素気流で脱ガスし、水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。次に懸濁液をPTFEフリットで濾過し、濾液を真空下で濃縮し、3−フルオロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミンを白色の固体(468mg、96%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.24-7.16 (2 H, m), 7.04-6.96 (1 H, m), 6.83 (1 H, t, J=7.37 Hz), 6.66 (2 H, d, J=7.95 Hz), 6.59-6.48 (2 H, m), 5.16 (1 H, bs), 3.96 (2 H, s)。
【0240】
工程3: [(S)−1−(7−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル
【化41】
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DCM(15mL)中の(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(480mg、2.53mmol)、3−フルオロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(466mg、2.30mmol)、HOAt(345mg、2.53mmol)、4−メチルモルホリン(560μL、5.07mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(486mg、2.53mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。次に、反応混合物を、追加のDCMとNaHCO
3の水溶液に分配した。有機層を乾燥させ、真空下で濃縮し、得られた残留物(1.0g)をAcOH(20mL)に溶解し、70℃で18時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で蒸発させ、残留物をEtOAcとNaHCO
3の飽和溶液に分配した。有機層を水で洗浄し、続いてブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント DCM中の0〜30% EtOAc)により精製して、[(S)−1−(7−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステルを黄色/橙色の油状物(631mg、77%)として得た。LCMS:R
T 3.64分 [M+H]
+ 356.0。
【0241】
工程4: DCM(3mL)中の[(S)−1−(7−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル(625mg)の溶液に、TFA(3mL)を加え、得られた混合物を室温で3時間撹拌した。粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物を含有する画分を合わせ、真空下で濃縮して、(S)−1−(7−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミンを淡橙色の油状物(372mg、83%)として得た。LCMS:R
T 1.97及び2.11分 [M+H]
+ 255.9。
【0242】
実施例8 (S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化42】
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【0243】
工程1: (5−フルオロ−2−ニトロフェニル)フェニルアミン
【化43】
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LiHMDS(THF中1.0M、12.57mL)を、無水THF(10mL)中のフェニルアミン(600μL、6.60mmol)の撹拌した溶液に、窒素雰囲気下、−78℃で滴下した。30分後、THF(10mL)中の2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(690μL、6.29mmol)の溶液を加え、1時間撹拌を続けた。この溶液をNH
4Clの水溶液(100mL)に注ぎ、EtOAcで抽出した(×3)。合わせた有機層を乾燥させ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント シクロヘキサン中の0〜30% EtOAc)により精製して、(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)フェニルアミンを黄色/橙色の固体(1.37g、94%)として得た。
1H NMR(CDCl
3, 400 MHz): δ 9.66 (1 H, s), 8.28 (1 H, dd, J=9.48, 6.01 Hz), 7.47 (2 H, t, J=7.63 Hz), 7.36-7.24 (3 H, m), 6.82 (1 H, dd, J=11.38, 2.61 Hz), 6.53-6.44 (1 H, m)。
【0244】
工程2: 4−フルオロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン
【化44】
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IMS(50mL)及びEtOAc(50mL)中の(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)フェニルアミン(1.37g、5.90mmol)の混合物を、10% Pd/C(138mg)の添加の前に窒素気流で脱ガスし、水素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。次に懸濁液をPTFEフリットで濾過し、濾液を真空下で濃縮して、4−フルオロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミンを赤色の油状物(1.19g、定量的)として得た。LCMS:R
T 2.87分 [M+H]
+ 203.1。
【0245】
工程3: [(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル
【化45】
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DCM(30mL)中の4−フルオロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(1.19g、5.88mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(1.22g、6.47mmol)、HOAt(881mg、6.47mmol)、4−メチルモルホリン(1.42mL、12.95mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.24g、6.47mmol)の混合物を、室温で21時間撹拌した。次に、反応混合物を、追加のDCMとNaHCO
3の水溶液に分配した。有機層を乾燥させ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物(2.40g)をAcOH(50mL)に溶解して、60℃で48時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で蒸発させ、残留物をEtOAcとNaHCO
3の飽和溶液に分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント DCM中の0〜50% EtOAc)により精製して、[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステルを黄色の泡状物(1.20g、57%)として得た。LCMS:R
T 3.50分 [M+H]
+ 356.2。
【0246】
工程4: DCM(5mL)中の[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル(1.20g、3.38mmol)の溶液に、TFA(5mL)を加え、得られた混合物を室温で1.5時間撹拌した。粗反応混合物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物を含有する画分を合わせ、真空下で濃縮して、(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミンを黄色の油状物(861mg、定量的)として得た。LCMS:R
T 1.97及び2.19分 [M+H]
+ 256.2。
【0247】
実施例9 (S)−1−(4−クロロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化46】
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【0248】
工程1: (3−クロロ−2−ニトロフェニル)フェニルアミン
【化47】
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LiHMDS(THF中1.0M、23mL)を、THF(15mL)中のフェニルアミン(1.12g、12.0mmol)の撹拌した溶液に−78℃で、窒素雰囲気下、加えた。撹拌を30分間続け、次にTHF(15mL)中の1−クロロ−3−フルオロ−2−ニトロベンゼン(1.92g、10.9mmol)を加えた。反応混合物を−78℃で30分間撹拌し、次にゆっくりと室温に温め、室温で2時間撹拌した。反応混合物をNH
4Clの飽和溶液に注ぎ、次にEtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、(3−クロロ−2−ニトロフェニル)フェニルアミンを暗褐色の油状物(2.85g、定量的)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.41-7.25 (3 H, m), 7.23-7.12 (5 H, m), 6.96-6.91 (1 H, m)。
【0249】
工程2: 3−クロロ−N
1−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン
【化48】
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MeOH(150mL)及び水(50mL)中の(3−クロロ−2−ニトロフェニル)フェニルアミン(0.0109mol)の混合物に、NH
4Cl(3.51g、0.0656mol)及び鉄粉(2.45g、0.0438mol)を加え、反応混合物を還流温度に3時間加熱した。室温に冷やした後、固体をセライト(登録商標)パッドで濾過して、追加のMeOHで洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、次にEtOAcと水に分配した。さらに水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、3−クロロ−N
1−フェニルベンゼン−1,2−ジアミンを明褐色の固体(2.61g、定量的)として得た。LCMS:R
T 3.72分 [M+H]
+ 219.0。
【0250】
工程3: [(S)−1−(2−クロロ−6−フェニルアミノフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル
【化49】
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窒素雰囲気下で0℃に冷却したDCM(40mL)中の3−クロロ−N
1−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(1.72g、7.87mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(1.64g、8.65mmol)、HOAt(1.18g、8.65mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.66g、8.65mmol)の混合物に、Et
3N(3.3mL、0.0236mol)を加えた。反応混合物を0℃で5分間撹拌し、次にゆっくりと室温に温めて、撹拌を16時間続けた。得られた混合物を、DCMとNaHCO
3の飽和溶液に分配した。有機層をブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。このようにして得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント DCM中の0〜2% 2M NH
3/MeOH)により精製して、[(S)−1−(2−クロロ−6−フェニルアミノフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステルをオフホワイトの固体(1.60g、3工程で52%)として得た。LCMS:R
T 3.75分 [M+H]
+ 390.2。
【0251】
工程4: [(S)−1−(4−クロロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
AcOH(25mL)中の[(S)−1−(2−クロロ−6−フェニルアミノフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル(1.58g、4.05mmol)の溶液を、65℃で18時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で蒸発させて、残留物をEtOAcとNaHCO
3の飽和溶液に分配した。さらに水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント DCM中の0〜2% 2M NH
3/MeOH)により精製して、[(S)−1−(4−クロロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステルをオフホワイトの固体(1.41g、93%)として得た。LCMS:R
T 3.90分 [M+H]
+ 372.2。
【0252】
工程5: DCM(20mL)中の[(S)−1−(4−クロロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル(1.40g、3.76mmol)の溶液に、TFA(20mL)を加え、得られた混合物を室温で20分間撹拌した。揮発物を減圧下で除去して、得られた残留物をDCMとNaHCO
3の飽和溶液に分配した。さらに水層をDCMで抽出し、次に合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント DCM中の0〜8% 2M NH
3/MeOH)により精製して、(S)−1−(4−クロロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミンを白色の固体(680mg、67%)として得た。LCMS:R
T 2.23分 [M+H]
+ 272.1。
【0253】
実施例10 (S)−1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチルアミン
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【0254】
工程1: (3−ニトロピリジン−2−イル)フェニルアミン
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
NMP(7mL)中の2−クロロ−3−ニトロピリジン(3.49g、22.0mmol)、フェニルアミン(2mL、22.0mmol)及びEt
3N(3.1mL、22.0mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、100℃で1.5時間撹拌した。追加のEt
3N(0.2mL)及びフェニルアミン(0.1mL)を加え、撹拌をさらに30分間続けた。次に混合物をEtOAcと水に分配した。さらに水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント ペンタン中の10〜100% DCM)により精製して、(3−ニトロピリジン−2−イル)フェニルアミンを赤色の結晶質固体(2.49g、58%)として得た。LCMS:R
T 3.53分 [M+H]
+ 216.0。
【0255】
工程2: N
2−フェニルピリジン−2,3−ジアミン
【化53】
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EtOAc(100mL)中の(3−ニトロピリジン−2−イル)フェニルアミン(2.49g、0.0116mol)と10% Pd/C(40mg)の混合物を、窒素気流で脱ガスして、次に水素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。次に懸濁液をセライト(登録商標)パッドで濾過し、次に濾液を真空下で濃縮し、N
2−フェニルピリジン−2,3−ジアミンを白色の固体(2.06g、96%)として得た。LCMS:R
T 1.15分 [M+H]
+ 186.0。
【0256】
工程3: [(S)−1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
窒素雰囲気下で0℃に冷却したDCM(80mL)中のN
2−フェニルピリジン−2,3−ジアミン(2.00g、0.011mol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(3.06g、0.0162mol)、HOBt(2.19g、0.0162mol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(3.10g、0.0162mol)の混合物に、Et
3N(4.5mL、0.0324mol)を加えた。反応混合物を0℃で5分間撹拌し、次にゆっくりと室温に温め、撹拌を20時間続けた。得られた混合物をEtOAcとNaHCO
3の飽和溶液に分配した。さらに水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。このようにして得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント DCM中の0〜5% 2M NH
3/MeOH)により精製して、[(S)−1−(2−フェニルアミノピリジン−3−イルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステルを淡いピンク色の固体(2.05g、4.56mmol)として得た。LCMS:R
T 3.75分 [M+H]
+ 390.2。
【0257】
このようにして得られた化合物(4.56mmol)のAcOH(8mL)中の溶液を、65℃で5時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で蒸発させて、残留物をDCMとNaHCO
3の飽和溶液に分配した。さらに水相をDCMで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント DCM中の0〜5% 2M NH
3/MeOH)により精製して、[(S)−1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステルをピンク色の泡状物(1.78g)として得た。LCMS:R
T 3.02分 [M+H−
tBu]
+ 283.1。
【0258】
工程4: DCM(4mL)中の[(S)−1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル(1.77g)の溶液に、TFA(20mL)を加え、得られた混合物を室温で15分間撹拌した。揮発物を減圧下で除去して、得られた残留物をDCMとNaHCO
3の飽和溶液に分配した。さらに水相をDCMで抽出し、次に合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント DCM中の0〜8% 2M NH
3/MeOH)により精製して、(S)−1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチルアミンを無色のガム状物(540mg、3工程で20%)として得た。LCMS:R
T 1.65分 [M−NH
2]
+ 222.0。
【0259】
実施例11 2−((S)−1−アミノエチル)−3−フェニル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボニトリル
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0260】
工程1: 4−ニトロ−3−フェニルアミノベンゾニトリル
【化56】
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DMSO(5mL)中の3−フルオロ−4−ニトロベンゾニトリル(1.66g、10.0mmol)の懸濁液を、フェニルアミン(1.82mL、20.0mmol)の添加の前にアルゴン流でパージし、次に混合物を、アルゴン雰囲気下、120℃で1時間撹拌した。室温に冷やした後、反応混合物をEtOAc(75mL)とKHSO
4(100mL)の水溶液に分配した。次に有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、4−ニトロ−3−フェニルアミノベンゾニトリルを赤色の結晶(2.35g、98%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 9.48 (1 H, bs), 8.29 (1 H, d, J=8.76 Hz), 7.53-7.40 (3 H, m), 7.35 (1 H, t, J=7.52 Hz), 7.29-7.22 (2 H, m), 6.97 (1 H, d, J=8.79 Hz)。
【0261】
工程2: 4−アミノ−3−フェニルアミノベンゾニトリル
【化57】
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EtOAc(30mL)中の4−ニトロ−3−フェニルアミノベンゾニトリル(560mg、2.34mmol)の溶液を、PtO
2(44mg)の添加の前に窒素気流で脱ガスし、水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。次に懸濁液をセライト(登録商標)パッドで濾過し、真空下で濾液を濃縮して、4−アミノ−3−フェニルアミノベンゾニトリルを紫色の固体(500mg、定量的)として得た。LCMS:R
T 3.20分 [M+H]
+ 210.1。
【0262】
工程3: [(S)−1−(4−シアノ−2−フェニルアミノフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル
【化58】
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THF(5mL)中の4−アミノ−3−フェニルアミノベンゾニトリル(490mg、2.34mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(490mg、2.57mol)、HOAt(380mg、2.79mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(540mg、2.81mol)及び4−メチルモルホリン(560μL、5.15mmol)の混合物を、アルゴン雰囲気下、室温で48時間撹拌した。次に、粗反応混合物を、EtOAcとNaHCO
3の飽和溶液に分配した。さらに水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント DCM中の0〜10% EtOAc)により精製して、[(S)−1−(4−シアノ−2−フェニルアミノフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステルをクリーム色の泡状物(800mg、89%)として得た。LCMS:R
T 3.62分 [M+H]
+ 381.2。
【0263】
工程4: AcOH(3mL)中の[(S)−1−(4−シアノ−2−フェニルアミノフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル(750mg、1.97mmol)の溶液を、80℃で18時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で蒸発させ、[(S)−1−(6−シアノ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル(1.97mmol)を得て、これをさらに精製することなく続く工程において使用した。LCMS:R
T 3.55分 [M+H]
+ 363.2。
【0264】
TFA(3mL)中の[(S)−1−(6−シアノ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル(1.97mmol)の溶液を、室温で30分間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。さらに生成物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、2−((S)−1−アミノエチル)−3−フェニル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボニトリルを白色の結晶質固体(415mg、2工程で80%)として得た。LCMS:R
T 1.99分 [M+H]
+ 263.2。
【0265】
実施例12 (S)−1−(1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピルアミン
【化59】
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【0266】
工程1: [(S)−1−(1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピル]カルバミン酸tertブチルエステル
【化60】
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DCM(20mL)中のN−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(1.0g、5.43mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノ酪酸(1.21g、5.97mmol)、HOAt(813mg、5.97mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.15g、5.97mmol)及び4−メチルモルホリン(1.31mL、11.95mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。粗反応混合物をDCM(100mL)で希釈し、次にNaHCO
3の飽和溶液で洗浄し、続いてブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物をAcOH(20mL)に溶解し、70℃に18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で蒸発させ、残留物をEtOAc(150mL)に溶解して、NaHCO
3の飽和溶液で洗浄した。次に有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた残留物をHM−Nに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント シクロヘキサン中の0〜50% EtOAc)により2回精製して、[(S)−1−(1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピル]カルバミン酸tertブチルエステル(1.76g)を得た。LCMS:R
T 3.23分 [M+H−
tBu]
+ 352.2。
【0267】
工程2: DCM(10mL)中の[(S)−1−(1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピル]カルバミン酸tertブチルエステル(1.76g)の溶液に、TFA(7.5mL)を加え、混合物を室温で4時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をDCMに溶解して、NaHCO
3の飽和溶液で洗浄した。2相系を20分間撹拌し、次に有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、(S)−1−(1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピルアミンを褐色の油状物(1.1g、3工程で81%)として得た。LCMS:R
T 2.02分 [M+H]
+ 252.2。
【0268】
実施例13 (S)−1−(6−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化61】
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【0269】
工程1: (5−メチル−2−ニトロフェニル)フェニルアミン
【化62】
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DMSO(3mL)中の2−フルオロ−4−メチル−1−ニトロベンゼン(1.0g、6.45mmol)の溶液を、フェニルアミン(1.18mL、12.9mmol)の添加の前に窒素気流でパージし、次に密閉管中で、100℃で20時間撹拌した。室温に冷やした後、反応混合物をEtOAc(125mL)と水(150mL)に分配した。次に、有機層を水(150mL×3)で洗浄し、続いてブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、(5−メチル−2−ニトロフェニル)フェニルアミンを赤色の固体(1.5g、定量的)として得た。
1H NMR (DMSO, 400 MHz): δ 9.40 (1 H, s), 8.03 (1 H, d, J=8.70 Hz), 7.45-7.39 (2 H, m), 7.35-7.30 (2 H, m), 7.21 (1 H, t, J=7.33 Hz), 6.98 (1 H, s), 6.72-6.68 (1 H, m), 2.24 (3 H, s)。
【0270】
工程2: 4−メチル−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン
【化63】
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EtOAc(25mL)中の(5−メチル−2−ニトロフェニル)フェニルアミン(1.5g、6.57mmol)と10% Pd/C(750mg)の混合物を、窒素気流で脱ガスし、水素雰囲気下、室温で5時間撹拌した。次に懸濁液をPTFEフリットで濾過し、濾液を真空下で濃縮し、4−メチル−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミンを褐色の固体(1.29g、99%)として得た。LCMS:R
T 2.61分 [M+H]
+ 199.2。
【0271】
工程3: [(S)−1−(6−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル
【化64】
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無水DCM(20mL)中の4−メチル−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(600mg、3.03mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(861mg、4.55mmol)、HOAt(453mg、3.33mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(874mg、4.55mmol)及び4−メチルモルホリン(0.74mL、6.67mmol)の混合物を、室温で1.5時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をAcOH(10mL)に溶解して、70℃に20時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、残留物をEtOAc(100mL)に溶解して、NaHCO
3の飽和溶液(2×100mL)で洗浄した。次に、有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた残留物をHM−Nに吸収させ、溶媒を真空下で除去した。生成物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント シクロヘキサン中の10〜60% EtOAc)により精製して、[(S)−1−(6−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル(969mg、92%)を得た。LCMS:R
T 3.10分 [M+H−
tBu]
+ 352.1。
【0272】
工程4: DCM(7.5mL)中の[(S)−1−(6−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル(969mg、2.76mmol)の溶液に、TFA(2.5mL)を加え、混合物を室温で20時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をDCM(30mL)に溶解して、NaHCO
3の飽和溶液(40mL)で洗浄した。2相系を10分間撹拌し、次に有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、(S)−1−(6−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミンを褐色の固体(583mg、84%)として得た。LCMS:R
T 3.02分 [M+H]
+ 252.2。
【0273】
実施例14 (S)−1−(5−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化65】
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【0274】
工程1: (4−メチル−2−ニトロフェニル)フェニルアミン
【化66】
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DMSO(3mL)中の1−フルオロ−4−メチル−2−ニトロベンゼン(1.0g、6.45mmol)の溶液を、フェニルアミン(1.18mL、12.9mmol)の添加の前に窒素気流でパージし、次に密閉管中で、100℃で20時間撹拌した。室温に冷やした後、反応混合物をEtOAc(200mL)と水(150mL)に分配した。次に有機層を水(150mL×3)で洗浄し、続いてブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント シクロヘキサン中の0〜40% DCM)により精製して、(4−メチル−2−ニトロフェニル)フェニルアミンを赤色の油状物(1.41g、96%)として得た。
1H NMR (DMSO, 400 MHz): δ 9.21 (1 H, s), 7.94-7.91 (1 H, m), 7.43-7.26 (5 H, m), 7.19-7.12 (2 H, m), 2.27 (3 H, s)。
【0275】
工程2: 4−メチル−N
1−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
EtOAc(30mL)中の(4−メチル−2−ニトロフェニル)フェニルアミン(1.41g、6.18mmol)と10% Pd/C(140mg)の混合物を、窒素気流で脱ガスし、水素雰囲気下、室温で5時間撹拌した。次に懸濁液をPTFEフリットで濾過し、濾液を真空下で濃縮して、4−メチル−N
1−フェニルベンゼン−1,2−ジアミンをオフホワイトの固体(1.18g、96%)として得た。LCMS:R
T 3.08分 [M+H]
+ 199.1。
【0276】
工程3: [(S)−1−(5−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル
【化68】
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無水DCM(20mL)中の4−メチル−N
1−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(500mg、2.52mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(524mg、2.77mmol)、HOAt(377mg、2.77mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(532mg、2.77mmol)及び4−メチルモルホリン(0.609mL、5.54mmol)の混合物を、室温で20時間撹拌した。反応混合物をDCM(100mL)で希釈し、NaHCO
3の飽和溶液で洗浄した。次に有機層を乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた残留物をAcOH(10mL)に溶解し、70℃に20時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、残留物をEtOAcに溶解して、NaHCO
3の飽和溶液(2×100mL)で洗浄した。次に有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント シクロヘキサン中の10〜60% EtOAc)により精製して、[(S)−1−(5−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル(912mg、定量的)を得た。LCMS:R
T 3.02分 [M+H−
tBu]
+ 352.1。
【0277】
工程4: DCM(10mL)中の[(S)−1−(5−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル(912mg、2.59mmol)の溶液に、TFA(5mL)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をDCM(40mL)に溶解して、NaHCO
3の飽和溶液(50mL)で洗浄した。2相系を10分間撹拌し、次に有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、(S)−1−(5−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(617mg、95%)を得た。LCMS:R
T 2.10及び2.23分 [M−NH
2]
+ 252.0。
【0278】
実施例15 (S)−1−(4−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
【0279】
工程1: (3−フルオロ−2−ニトロフェニル)フェニルアミン
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブトキシドナトリウム(1.2g、12.58mmol)を、無水DMF(5mL)中の1,3−ジフルオロ−2−ニトロベンゼン(1g、6.29mmol)及びフェニルアミン(1.15mL、12.58mmol)の撹拌した溶液に、窒素雰囲気下、室温で少量ずつ加え、撹拌を20時間続けた。混合物をNH
4Clの水溶液に注いで、EtOAc(150mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、次に乾燥させ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント シクロヘキサン中の0〜15% EtOAc)により精製して、(3−フルオロ−2−ニトロフェニル)フェニルアミンを赤色の固体(1.06g、73%)として得た。LCMS:R
T 3.80分。
【0280】
工程2: 3−フルオロ−N
1−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
EtOAc(20mL)中の(3−フルオロ−2−ニトロフェニル)フェニルアミン(1.06g、4.56mmol)と10% Pd/C(100mg)の混合物を、窒素気流で脱ガスし、水素雰囲気下、室温で7時間撹拌した。次に懸濁液をPTFEフリットで濾過して、濾液を真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント シクロヘキサン中の0〜20% EtOAc)により精製して、3−フルオロ−N
1−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(440mg、48%)を得た。LCMS:R
T 3.46分 [M+H]
+ 203.1。
【0281】
工程3: 無水DCM(20mL)中の3−フルオロ−N
1−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(440mg、2.18mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(454mg、2.40mmol)、HOAt(327mg、2.40mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(460mg、2.40mmol)及び4−メチルモルホリン(0.527mL、4.79mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物をDCM(100mL)で希釈し、NaHCO
3の飽和溶液で洗浄した。次に、有機層を乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、AcOH(10mL)に溶解し、70℃に2時間加熱し、次に80℃に20時間加熱した。室温に冷やした後、TFA(20mL)を加えて、混合物を室温で1時間20分間撹拌した。次に、揮発物を真空下で除去し、残留物をDCM(100mL)に溶解し、NaHCO
3の飽和溶液で洗浄した。次に、有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント TBME中の0〜10% MeOH)により精製して、(S)−1−(4−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミンを褐色の油状物(396mg、71%)として得た。LCMS:R
T 2.01分 [M−NH
2]
+ 239.1。
【0282】
実施例16 [(S)−1−((R)−1−ピペリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
【0283】
工程1: (R)−3−(2−ニトロフェニルアミノ)ピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステル
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(18mL)中の1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(1.41g、10.0mmol)、(R)−3−アミノピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステル(2g、10.0mmol)及び炭酸カリウム(152mg、11.0mmol)の混合物を、マイクロ波照射下で120℃に30分間加熱した。反応混合物を、EtOAc(150mL)と水に分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、溶離剤 DCM中の10% EtOAc)により精製して、(R)−3−(2−ニトロフェニルアミノ)ピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステルを橙色の油状物(2.48g、77%)として得た。LCMS:R
T 3.95分 [M+H−
tBu]
+ 266.2。
【0284】
工程2: (R)−3−(2−アミノフェニルアミノ)ピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステル
【化74】
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EtOAc(50mL)中の(R)−3−(2−ニトロフェニルアミノ)ピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステル(2.48g、7.72mmol)と10% Pd/C(250mg)の混合物を、窒素気流で脱ガスし、水素雰囲気下、室温で20時間撹拌した。次に、懸濁液をPTFEフリットで濾過し、濾液を真空下で濃縮して、(R)−3−(2−アミノフェニルアミノ)ピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステルを清澄なガラス状物(2.25g、定量的)として得た。LCMS:R
T 2.64分 [M+H−Boc]
+ 192.1。
【0285】
工程3: (R)−3−[2−((S)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノエチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステル
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
無水DCM(50mL)中の(R)−3−(2−アミノフェニルアミノ)ピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステル(2.25g、7.72mmol)、(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノプロピオン酸(1.9g、8.49mmol)、HOAt(1.16g、8.49mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.63g、8.49mmol)及び4−メチルモルホリン(1.87mL、16.98mmol)の混合物を、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物をDCM(200mL)で希釈し、10%クエン酸溶液で洗浄し、続いてNaHCO
3の飽和溶液で洗浄し、次にブラインで洗浄した。次に、有機層を乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた残留物をAcOH(20mL)に溶解し、70℃で20時間加熱し、次に80℃で2時間加熱した。室温に冷やした後、次に、揮発物を真空下で除去し、残留物をEtOAc(200mL)に溶解し、NaHCO
3の飽和溶液(100mL×2)で洗浄した。次に、有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント シクロヘキサン中の0〜50% EtOAc)により精製して、(R)−3−[2−((S)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノエチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステルを白色の泡状物(2.75g、74%)として得た。LCMS:R
T 3.16分 [M+H]
+ 479.1。
【0286】
工程4: (R)−3−[2−((S)−1−アミノエチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステル
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
EtOAc(40mL)中の(R)−3−[2−((S)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノエチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステル(2.75g、5.75mmol)、10% Pd/C(275mg)及びAcOH(4mL)の混合物を、窒素気流でパージし、次に水素雰囲気下、室温で20時間撹拌した。次に懸濁液をPTFEフリットで濾過し、濾液を真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、(R)−3−[2−((S)−1−アミノエチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステルを白色の泡状物(1.65g、83%)として得た。LCMS:R
T 2.30分 [M+H−
tBu]
+ 289.2。
【0287】
工程5: (R)−3−(2−{(S)−1−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]エチル}ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステル
【化77】
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IMS(10mL)中の(R)−3−[2−((S)−1−アミノエチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステル(1.65g、4.79mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(1.14g、4.79mmol)、及びDIPEA(2.5mL、14.4mmol)の混合物を、密閉バイアル中で、90℃で48時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去して、得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント EtOAc中の0〜10% MeOH)により精製した。生成物を含有する画分を真空下で濃縮して、(R)−3−(2−{(S)−1−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]エチル}ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステルを白色の泡状物(2.27g、87%)として得た。LCMS:R
T 2.88分 [M+H]
+ 547.1。
【0288】
工程6: DCM(25mL)中の(R)−3−(2−{(S)−1−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]エチル}ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステル(2.27g、4.15mmol)の溶液に、TFA(15mL)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH:DCM 1:1の混合物で洗浄して、生成物をDCM(150mL)中の2M NH
3/MeOH(100mL)で溶離した。生成物を含有する画分を合わせ、真空下で濃縮して、[(S)−1−((R)−1−ピペリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミンを淡黄色の固体(1.53g、定量的)として得た。LCMS:R
T 1.63分 [M+H]
+ 363.2。
【0289】
実施例17 (S)−1−[1−(テトラヒドロピラン−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン
【化78】
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【0290】
工程1: (2−ニトロフェニル)(テトラヒドロピラン−4−イル)アミン
【化79】
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DMF(2mL)中のテトラヒドロピラン−4−イルアミン(0.75g、7.44mmol)の溶液を、DMF(10mL)中の1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(1.00g、7.09mmol)と炭酸カリウム(2.94g、21.3mmol)の混合物に加えた。反応混合物を、マイクロ波照射下、135℃で1時間加熱して、次に揮発物を真空下で除去した。得られた残留物を、EtOAcと水に分配した。さらに水相をEtOAc(×2)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、(2−ニトロフェニル)(テトラヒドロピラン−4−イル)アミンを黄色の固体(1.58g、定量的)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.18 (1 H, d, J=8.65 Hz), 8.09 (1 H, s), 7.42 (1 H, t, J=7.81 Hz), 6.87 (1 H, d, J=8.70 Hz), 6.64 (1 H, t, J=7.72), 4.06-3.98 (2 H, m), 3.79-3.68 (1 H, m), 3.57 (2 H, t, J=11.32 Hz), 2.14-2.01 (2 H, m), 1.74-1.61 (2 H, m)。
【0291】
工程2: N−(テトラヒドロピラン−4−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン
【化80】
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EtOAc(30mL)中の(2−ニトロフェニル)(テトラヒドロピラン−4−イル)アミン(1.58g、7.09mmol)と10% Pd/C(400mg)の混合物を、窒素気流で脱ガスし、水素雰囲気下、室温で3日間撹拌した。次に、懸濁液をセライトパッドを通して濾過し、濾液を真空下で濃縮して、N−(テトラヒドロピラン−4−イル)ベンゼン−1,2−ジアミンを無色の油状物(定量的)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 6.83-6.64 (4 H, m), 4.01 (2 H, d, J=11.69 Hz), 3.57-3.41 (3 H, m), 3.40-3.19 (3 H, bs), 2.08-1.99 (2 H, m), 1.59-1.46 (2 H, m)。
【0292】
工程3: {(S)−1−[2−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tertブチルエステル
【化81】
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Et
3N(2.6mL、18.9mmol)を、無水DCM(30mL)中のN−(テトラヒドロピラン−4−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン(1.21g、6.29mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(1.31g、6.92mmol)、HOAt(0.94g、6.92mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.33g、6.92mmol)の撹拌した混合物に、窒素雰囲気下、0℃で加えた。撹拌を0℃で10分間続け、次に混合物をゆっくりと室温に温めて、室温で4時間撹拌した。反応混合物をDCMとNaHCO
3の飽和溶液に分配した。さらに水相をDCMで抽出し、次に合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント DCM中の0〜4% 2M NH
3/MeOH)により精製して、{(S)−1−[2−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tertブチルエステルを白色の固体(1.91g、83%)として得た。LCMS:R
T 2.78分 [M+H−
tBu]
+ 308.1。
【0293】
工程4: {(S)−1−[1−(テトラヒドロピラン−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tertブチルエステル
【化82】
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{(S)−1−[2−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tertブチルエステル(1.90g、5.23mmol)を、AcOH(30mL)に溶解し、70℃に18時間加熱した。次に、揮発物を真空下で除去し、残留物をDCMとNaHCO
3の飽和溶液に分配した。さらに水相をDCM(×2)で抽出し、次に合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント DCM中の0〜4% 2M NH
3/MeOH)により精製して、{(S)−1−[1−(テトラヒドロピラン−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tertブチルエステルを白色の泡状物(1.40g、77%)として得た。LCMS:R
T 2.23分 [M+H−
tBu]
+ 290.1。
【0294】
工程5: DCM(25mL)中の{(S)−1−[1−(テトラヒドロピラン−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tertブチルエステル(1.80g、5.22mmol)の溶液に、TFA(10mL)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をDCMとNaHCO
3の飽和溶液に分配した。さらに水相をDCM(×2)で抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製した。生成物を含有する画分を真空下で濃縮して、(S)−1−[1−(テトラヒドロピラン−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミンを明黄色の固体(415mg、32%)として得た。LCMS:R
T 0.27分 [M+Na]
+ 268.1。
【0295】
実施例18 (S)−1−[1−(テトラヒドロピラン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン
【化83】
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【0296】
工程1: (2−ニトロフェニル)(テトラヒドロピラン−3−イル)アミン
【化84】
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DMF(2mL)中のテトラヒドロピラン−3−イルアミン(0.43g、4.05mmol)の溶液を、DMF(10mL)中の1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(0.57g、4.05mmol)と炭酸カリウム(1.68g、12.1mmol)の混合物に加えた。反応混合物を、マイクロ波照射下、135℃で1時間加熱した。追加のテトラヒドロピラン−3−イルアミン(40mg)を加えて、マイクロ波照射を135℃でさらに30分間続けた。次に、揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をEtOAcと水に分配した。さらに水相をEtOAc(×2)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント DCM中の0〜2% MeOH)により精製して、(2−ニトロフェニル)(テトラヒドロピラン−3−イル)アミンを橙色の油状物(0.73g、81%)として得た。LCMS:R
T 3.31分 [M+H]
+ 223.2。
【0297】
工程2: N−(テトラヒドロピラン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン
【化85】
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EtOAc(30mL)中の(2−ニトロフェニル)(テトラヒドロピラン−3−イル)アミン(0.72g、3.24mmol)と10% Pd/C(200mg)の混合物を、窒素気流で脱ガスし、水素雰囲気下、室温で3日間撹拌した。次に懸濁液をセライトパッドに通して濾過し、濾液を真空下で濃縮し、N−(テトラヒドロピラン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジアミンを無色の油状物(定量的)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 6.80 (1 H, t, J=7.55 Hz), 6.75-6.62 (3 H, m), 4.00 (1 H, d, J=11.24 Hz), 3.84-3.71 (1 H, m), 3.67-3.16 (6 H, m), 2.07-1.92 (1 H, m), 1.87-1.73 (1 H, m), 1.72-1.56 (2 H, m)。
【0298】
工程3: {(S)−1−[2−(テトラヒドロピラン−3−イルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tertブチルエステル
【化86】
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Et
3N(1.6mL、11.3mmol)を、無水DCM(20mL)中のN−(テトラヒドロピラン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン(0.61g、3.17mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(0.78g、4.14mmol)、HOAt(0.56g、4.14mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.79g、4.14mmol)の撹拌した混合物に、窒素雰囲気下、0℃で加えた。撹拌を0℃で10分間続け、次に混合物をゆっくり室温に温めて、室温で3時間撹拌した。反応混合物を、DCMとNaHCO
3の飽和溶液に分配した。さらに水相をDCM(×2)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、次に乾燥させて(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント DCM中の0〜4% 2M NH
3/MeOH)により精製して、{(S)−1−[2−(テトラヒドロピラン−3−イルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tertブチルエステルを白色の固体(0.96g、70%)として得た。LCMS:R
T 3.00分 [M+H]
+ 364.1。
【0299】
工程4: {(S)−1−[1−(テトラヒドロピラン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tertブチルエステル
【化87】
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{(S)−1−[2−(テトラヒドロピラン−3−イルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tertブチルエステル(0.95g、2.61mmol)をAcOH(20mL)に溶解し、70℃に38時間加熱した。次に、真空下で揮発物を除去し、残留物を、DCMとNaHCO
3の飽和溶液に分配した。さらに水相をDCM(×2)で抽出し、次に合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント DCM中の0〜4% 2M NH
3/MeOH)により精製して、{(S)−1−[1−(テトラヒドロピラン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tertブチルエステルを明褐色の固体(0.73g、81%)として得た。LCMS:R
T 2.35分 [M+H−
tBu]
+ 290.0。
【0300】
工程5: DCM(5mL)中の{(S)−1−[1−(テトラヒドロピラン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tertブチルエステル(720mg、2.08mmol)の溶液に、TFA(15mL)を加え、混合物を室温で20分間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をDCMとNaHCO
3の飽和溶液に分配した。さらに水相をDCM(×2)で抽出し、合わせた有機層を乾燥させて(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製した。生成物を含有する画分を真空下で濃縮して、(S)−1−[1−(テトラヒドロピラン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミンを油状物(305mg、60%)として得た。LCMS:R
T 1.85分 [M−NH
2]
+ 229.1。
【0301】
実施例19 (S)−1−(7−クロロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化88】
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【0302】
工程1: (2−クロロ−6−ニトロフェニル)フェニルアミン
【化89】
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DMSO(3mL)中の1−クロロ−2−フルオロ−3−ニトロベンゼン(983mg、5.60mmol)の溶液を、フェニルアミン(1.0mL、11.2mmol)の添加の前に窒素気流でパージし、次に密閉管中で、100℃で3時間撹拌した。室温に冷やした後、反応混合物をEtOAcと水に分配した。次に有機層をKHSO
4(×3)の飽和溶液で洗浄し、次に水で洗浄し、続いてブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮し、(2−クロロ−6−ニトロフェニル)フェニルアミンを暗橙色の油状物(1.35g、97%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.15 (1 H, s), 8.03 (1 H, dd, J=8.40, 1.49 Hz), 7.63 (1 H, d, J=7.90 Hz), 7.32-7.23 (2 H, m), 7.08-6.99 (2 H, m), 6.86 (2 H, d, J=7.90 Hz)。
【0303】
工程2: 3−クロロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン
【化90】
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MeOH(45mL)中の(2−クロロ−6−ニトロフェニル)フェニルアミン(676mg、2.72mmol)と水(15mL)の混合物に、NH
4Cl(872mg、16.31mol)及び鉄粉(607mg、10.87mmol)を加え、反応混合物を還流温度に4時間加熱した。室温に冷やした後、固体をセライト(登録商標)パッドで濾過し、追加のMeOHで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、次にEtOAcと水に分配した。さらに水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント シクロヘキサン中の50〜100% DCM)により精製した。生成物を含有する画分を真空で濃縮し、3−クロロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミンを淡橙色の固体(500mg、84%)として得た。LCMS:R
T 3.45分 [M+H]
+ 219.1。
【0304】
工程3: [(S)−1−(7−クロロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル
【化91】
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無水DCM(15mL)中の3−クロロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(495mg、2.26mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(470mg、2.48mmol)、HOAt(338mg、2.48mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(477mg、2.48mmol)及び4−メチルモルホリン(0.550mL、4.97mmol)の混合物を、室温で19時間撹拌した。反応混合物をDCM(100mL)で希釈し、NaHCO
3の飽和溶液で洗浄した。次に、有機層を乾燥させ、そして真空下で濃縮した。得られた残留物をAcOH(20mL)に溶解し、70℃で22時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント DCM中の0〜30% EtOAc)により精製して、[(S)−1−(7−クロロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステルを淡黄色の油状物(定量的)として得た。LCMS:R
T 3.83分 [M+H−
tBu]
+ 316.0。
【0305】
工程4: DCM(5mL)中の[(S)−1−(7−クロロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tertブチルエステル(2.26mmol)の溶液に、TFA(5mL)を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをMeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物を含有する画分を合わせ、真空下で濃縮し、(S)−1−(7−クロロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミンを淡橙色の油状物(482mg、78%)として得た。LCMS:R
T 2.11及び2.24分 [M+H]
+ 271.9。
【0306】
実施例20 4−クロロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン
【化92】
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【0307】
工程1: ジエチル 2−(2−シアノビニルアミノ)マロナート
【化93】
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500mL丸底フラスコに、エタノール(100mL)中のイソオキサゾール(25g、354.76mmol、1.00当量、98%)及びナトリウムエタノラート(124mL、21%)を入れた。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した。次に酢酸(6.9mL、98%)、酢酸ナトリウム(20.5g、244.91mmol、0.69当量、98%)及びジエチル2−アミノマロナート塩酸塩(48g、222.26mmol、0.63当量、98%)を加えた。得られた溶液を、室温でさらに48時間撹拌しながら反応させ、減圧下で濃縮し、ジクロロメタン200mLに溶解し、水2×100mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、ジエチル 2−(2−シアノビニルアミノ)マロナート30g(37%)を黄色の油状物として得た。
【0308】
工程2: エチル 3−アミノ−1H−ピロール−2−カルボキシラート
【化94】
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1000mL丸底フラスコに、エタノール(420mL)中のジエチル2−(2−シアノビニルアミノ)マロナート(30g、119.3mmol、1.00当量、90%)の溶液及びナトリウムエタノラート(80mL、21%)を入れた。得られた溶液を室温で3日間撹拌した。酢酸(15mL)の添加後、得られた混合物を減圧下で濃縮し、ジクロロメタン200mLに溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液2×100mL及びブライン1×100mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残留物をHV中で乾燥させ、エチル 3−アミノ−1H−ピロール−2−カルボキシラート10g(49%)を橙色のシロップとして得た。
【0309】
工程3: 3H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4(5H)−オン
【化95】
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250mL丸底フラスコに、エタノール(150mL)中のエチル3−アミノ−1H−ピロール−2−カルボキシラート(10g、58.38mmol、1.00当量、90%)及びホルムアミジンアセタート(10g、94.13mmol、1.61当量、98%)の溶液を入れた。得られた溶液を還流下で16時間撹拌した。沈殿物を濾過により集め、エタノールで洗浄し、減圧下で乾燥させ、3H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4(5H)−オン5g(61%)を灰色の固体として得た。
【0310】
工程4: 50mL丸底フラスコに、トリクロロホスファート(20mL)中の3H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4(5H)−オン(5g、35.52mmol、1.00当量、96%)の溶液を入れた。得られた溶液を還流下で1時間撹拌し、真空下で濃縮し、酢酸エチル100mLに溶解し、10%重炭酸ナトリウム水溶液2×100mL及びブライン1×100mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:8)を用いて溶離したシリカゲルカラムに付し、4−クロロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン2g(36%)を黄色の固体として得た。
【0311】
実施例21 N−(1−(3−フェニル−1−トシル−1H−インドール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン
【化96】
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【0312】
工程1: 3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル
【化97】
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窒素雰囲気下で0℃に冷却した、DMF(25mL)中の3−フェニル−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル(3.99g、15.0mmol)の撹拌した溶液に、NaH(鉱油中60%、720mg、18.0mmol)を加えた。室温で10分間撹拌した後、反応混合物を0℃に冷却し、DMF(15mL)中の4−メチルベンゼンスルホニルクロリド(3.44g、18.0mmol)を加えた。撹拌を室温で16時間続け、次に混合物を1.0M HClに注ぎ、EtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント ペンタン中の30〜100% DCM)により精製して、3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルを無色の油状物(3.25g、52%)として得た。
1H NMR(CDCl
3, 400 MHz): δ 8.08 (1 H, d, J=8.43 Hz), 7.92 (2 H, d, J=8.37 Hz), 7.53-7.36 (7 H, m), 7.28-7.21 (3 H, m), 4.35 (2 H, q, J=7.15 Hz), 2.36 (3 H, s), 1.25 (3 H, t, J=7.14 Hz)。
【0313】
工程2: [3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−イル]メタノール
【化98】
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窒素雰囲気下で−78℃に冷却した、トルエン(40mL)中の3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル(3.24g、7.72mmol)の撹拌した溶液に、トルエン中の1.0M DIBAL−H(23.2mL、23.2mmol)を加えた。反応混合物を−78℃で15分間撹拌して、次に−10℃で30分間撹拌した。−78℃に再冷却した後、反応混合物を水(20mL)でクエンチし、次に室温に温めた。混合物をEtOAcと1.0M HClに分配し、水相を追加のEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント ペンタン中の30〜100% DCM)により精製して、[3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−イル]メタノールを白色の泡状物(2.49g、85%)として得た。LCMS:R
T 4.77分 [M+Na]
+ 400.1。
【0314】
工程3: 3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド
【化99】
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窒素雰囲気下で−78℃に冷却した、DCM(30mL)中の塩化オキサリル(1.37g、10.8mmol)の撹拌した溶液に、DMSO(1.50mL、21.6mmol)を加えた。−78℃で10分間撹拌した後、DCM(20mL)中の[3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−イル]メタノール(2.27g、6.01mmol)の溶液を加えて、1.5時間撹拌を続けた。次に、トリエチルアミンを加え、−78℃で10分間撹拌した後、混合物をゆっくりと室温に温めた。次に、反応混合物を1.0M HCl水溶液に注ぎ、DCM(×3)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、次にブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮し、3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−カルボアルデヒドをガム状物として得て、次にこれを放置して凝固させ、オフホワイトの固体(2.26g、100%)として与えた。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 10.22 (1 H, s), 8.31 (1 H, d, J=8.56 Hz), 7.86-7.81 (2 H, m), 7.60-7.41 (7 H, m), 7.33-7.21 (3 H, m), 2.37 (3 H, s)。
【0315】
工程4: 1−[3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−イル]エタノール
【化100】
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窒素雰囲気下で−78℃に冷却した、THF(30mL)中の3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド(2.11g、5.62mmol)の溶液に、ジエチルエーテル(2.6mL)中の3.0M MeMgBrを加えた。混合物を0℃で30分間撹拌し、次にジエチルエーテル中の追加の3.0M MeMgBr(0.3mL)を加えた。15分間撹拌した後、反応混合物をNH
4Clの飽和溶液に注ぎ、EtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。粗物質を、次と同じ方法(3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド140mg、3.73mmolから出発した)で得た粗反応混合物の第2の部分と合わせ、合わせたバッチを、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント ペンタン中の20〜100% DCM)により精製して、標記化合物をガム状物として得て、次にこれを放置して凝固させた(2.02g、86%)。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.07 (1 H, d, J=8.35), 7.80-7.75 (2 H, m), 7.51-7.38 (5 H, m), 7.33-7.26 (2 H, m), 7.20-7.14 (3 H, m), 5.25-5.15 (1 H, m), 4.06 (1 H, d, J=11.01 Hz), 2.31 (3 H, s), 1.70 (3 H, d, J=6.88 Hz)。
【0316】
工程5: 2−(1−アジドエチル)−3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール
【化101】
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ジオキサン(5mL)中のDIAD(1.80g、8.89mmol)の溶液を、ジオキサン(20mL)中のトリフェニルホスフィン(2.33g、8.89mmol)の溶液に、窒素雰囲気下、0℃で加えた。10分間撹拌した後、ジオキサン(15mL)中の1−[3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−イル]エタノール(1.74g、4.44mmol)を加え、ジオキサン(5mL)中のジフェニルホスホリルアジド(1.47g、5.53mmol)を加えた。20℃で16時間撹拌を続け、次に粗反応混合物をDCMで希釈し、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、グラジェント ペンタン中の10〜100% DCM)により精製して、2−(1−アジドエチル)−3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドールをガム状物(1.39g、75%)として得た。LCMS:R
T 4.77分 [M−N
3]
+ 374.1。
【0317】
工程6: 1−[3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−イル]エチルアミン
【化102】
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EtOAc(80mL)中の2−(1−アジドエチル)−3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール(1.34g、3.22mmol)と10% Pd/C(200mg)の混合物を、窒素気流で脱ガスし、水素雰囲気下、室温で20時間撹拌した。次に懸濁液を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、1−[3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−イル]エチルアミンを白色の固体(960mg、76%)として得た。
1H NMR(CDCl
3, 400 MHz): δ 8.18 (1 H, d, J=8.44 Hz), 7.73 (2 H, d, J=8.44 Hz), 7.49-7.15 (10 H, m), 4.72 (1 H, q, J=6.96 Hz), 2.35 (3 H, s), 1.45 (3 H, d, J=7.40 Hz)。
【0318】
工程7: n−ブタノール(1.5mL)中の1−[3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−イル]エチルアミン(294mg、0.753mmol)、6−クロロ−9H−プリン(140mg、0.903mmol)及びDIPEA(0.20mL、1.13mmol)の混合物を、密閉管中、120℃で56時間撹拌した。室温に冷やした後、粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをMeOHで洗浄して、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜7% 2M NH
3/MeOH)により精製して、N−(1−(3−フェニル−1−トシル−1H−インドール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミンを黄色の固体(350mg、91%)として得た。LCMS:R
T 3.31分 [M+H]
+ 509.1。
【0319】
実施例22 9−((3−フェニル−1−トシル−1H−インドール−2−イル)メチル)−9H−プリン−6−アミン
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0320】
工程1: 2−ブロモメチル−3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール
【化104】
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DCM(30mL)中の[3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−イル]メタノール(1.31g、3.47mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.09g、4.16mmol)の溶液に、窒素雰囲気下、室温でNBS(240mg、4.16mmol)を加え、撹拌を2時間続けた。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 ペンタン中の30〜100% DCM)により精製して、2−ブロモメチル−3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドールをガム状物(440mg、29%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.16 (1 H, dt, J=8.48, 0.84 Hz), 7.92-7.88 (2 H, m), 7.60-7.49 (4 H, m), 7.48-7.37 (3 H, m), 7.28-7.22 (3 H, m), 5.05 (2 H, s), 2.38 (3 H, s)。
【0321】
工程2: DMF(5mL)中の9H−プリン−6−イルアミン(130mg、0.976mmol)の撹拌した混合物に、アルゴン雰囲気下、NaH(鉱油中60%、40mg、0.976mmol)を加えた。室温で10分間撹拌した後、DMF(10mL)中の2−ブロモメチル−3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール(430mg、0.976mmol)を加え、撹拌を15分間続けた。粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをMeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、9−((3−フェニル−1−トシル−1H−インドール−2−イル)メチル)−9H−プリン−6−アミンを白色の固体(370mg、77%)として得た。LCMS:R
T 3.16分 [M+H]
+ 495.1。
【0322】
実施例23 1−(3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)エタンアミン
【化105】
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【0323】
工程1: 1−(3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)エタノール
【化106】
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−78℃に冷却した、THF(10mL)中の3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−カルボアルデヒド(430mg、1.87mmol)の溶液に、窒素雰囲気下、ジエチルエーテル(1.24mL)中の3.0M MeMgBrを加え、撹拌を30分間続けた。反応混合物をNH
4Cl(20mL)の飽和溶液でクエンチして、ゆっくりと室温に温めた。混合物をEtOAc(×2)で抽出し、合わせた有機層を水で洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮し、1−(3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)エタノールを白色の固体(472mg、定量的)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.88-7.84 (1 H, m), 7.52-7.28 (8 H, m), 5.21 (1 H, q, J=6.35 Hz), 2.03 (1 H, s), 1.59 (3 H, d, J=6.63 Hz)。
【0324】
工程2: 2−(1−アジドエチル)−3−フェニルベンゾ[b]チオフェン
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
DIAD(556mg、2.75mmol)を、ジオキサン(5mL)中のトリフェニルホスフィン(722mg、2.75mmol)の溶液に、窒素雰囲気下、0℃で加えた。10分間撹拌した後、1−(3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)エタノール(350mg、1.37mmol)を加え、続いてジフェニルホスホリルアジド(454mg、1.65mmol)を加えた。撹拌を20℃で16時間続け、次に揮発物を真空下で濃縮した。粗反応混合物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜20% DCM)により精製して、2−(1−アジドエチル)−3−フェニルベンゾ[b]チオフェンを無色の油状物(211mg、55%)として得た。
1H NMR(CDCl
3, 400 MHz): δ 7.88 (1 H, d, J=7.87 Hz), 7.54-7.42 (4 H, m), 7.41-7.29 (4 H, m), 4.97 (1 H, q, J=6.80 Hz), 1.58 (3 H, d, J=6.80 Hz)。
【0325】
工程3: 2−(1−アジドエチル)−3−フェニルベンゾ[b]チオフェン(211mg、0.756mmol)を、THF(4mL)と水(0.27mL)の混合物に溶解し、トリフェニルホスフィン(237mg、0.91mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、次に追加のトリフェニルホスフィン(237mg)を加えた。1時間撹拌を続け、粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをMeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜8% MeOH)により精製して、1−(3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)エタンアミンを白色の固体(160mg、83%)として得た。
1H NMR(CDCl
3, 400 MHz): δ 7.84 (1 H, dd, J=7.63, 1.55 Hz), 7.52-7.27 (8 H, m), 4.56-4.44 (1 H, br), 1.76 (2 H, s), 1.47 (3 H, d, J=6.21 Hz)。
【0326】
実施例24 1−(3−フェニルベンゾフラン−2−イル)エタンアミン
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0327】
工程1: 1−(3−フェニルベンゾフラン−2−イル)エタノール
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
テトラブチルアンモニウムボロヒドリド(nBu
4NBH
4)(750mg、2.91mmol)を、THF(9mL)及びIMS(1mL)中の1−(3−フェニルベンゾフラン−2−イル)エタノン(459mg、1.94mmol)の溶液に加え、混合物を室温で1時間撹拌した。次に反応混合物を追加のMeOHによりクエンチし、揮発物を減圧下で除去した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜40% EtOAc)により精製して、1−(3−フェニルベンゾフラン−2−イル)エタノールを油状物(452mg、98%)として得た。LCMS:R
T 3.57分 [M−OH]
+ 221.1。
【0328】
工程2: 2−(1−アジドエチル)−3−フェニルベンゾフラン
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
DBU(155μL、1.04mmol)を、無水THF(7mL)中の1−(3−フェニルベンゾフラン−2−イル)エタノール(206mg、0.864mmol)及びジフェニルリン酸アジド(255μL、1.04mmol)の溶液に、窒素雰囲気下、0℃で滴下した。0℃で30分撹拌した後、混合物をゆっくりと室温に温め、撹拌を1.5時間続けた。追加のジフェニルリン酸アジド(255μL、1.04mmol)及びDBU(155μL、1.04mmol)を加え、撹拌を18時間続けた。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜30% EtOAc)により精製して、標記化合物を油状物(186mg、82%)として得た。LCMS:R
T 4.48分 [M+H−N
2]
+ 236.1。
【0329】
工程3: トリフェニルホスフィン(231mg、0.883mmol)を、THF(9mL)及び水(1mL)中の2−(1−アジドエチル)−3−フェニルベンゾフラン(186mg、0.706mmol)の溶液に加えた。混合物を60℃で2時間加熱し、次に室温に冷却した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% MeOH)により精製して、1−(3−フェニルベンゾフラン−2−イル)エタンアミンを油状物(327mg、定量的)として得た。LCMS:R
T 2.21分 [M−NH
2]
+ 221.1。
【0330】
実施例25 (3−フェニルベンゾフラン−2−イル)メチル メタンスルホナート
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
メタンスルホニルクロリド(160μL、2.05mmol)を、無水DCM(10mL)中の(3−フェニルベンゾフラン−2−イル)メタノール(367mg、1.64mmol)及びDIPEA(343μL、1.97mmol)の溶液に0℃で滴下した。撹拌を0℃で15分間続け、次に混合物をゆっくりと室温に温めた。室温で2時間撹拌した後、追加のメタンスルホニルクロリド(80μL、1.03mmol)及びDIPEA(172μL、0.99mmol)を加え、撹拌を1.5時間続けた。反応混合物をDCMで希釈し、有機層を水で洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮し、(3−フェニルベンゾフラン−2−イル)メチルメタンスルホナートを油状物(443mg、89%)として得た。
1H NMR (DMSO, 400 MHz): δ 7.71-7.64 (2 H, m), 7.62-7.56 (4 H, m), 7.52-7.41 (2 H, m), 7.37-7.32 (1 H, m), 4.98 (2 H, s), 3.89 (3 H, s)。
【0331】
実施例26 (3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)メタンアミン
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0332】
工程1: (3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)メチルメタンスルホナート
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
メタンスルホニルクロリド(127μL、1.63mmol)を、無水DCM(10mL)中の(3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)メタノール(356mg、1.48mmol)及びDIPEA(322μL、1.85mmol)の溶液に0℃で滴下した。撹拌を0℃で15分間続け、次に混合物をゆっくりと室温に温めた。2.5時間後室温で撹拌し、追加のメタンスルホニルクロリド(1滴)を加え、撹拌を1時間続けた。反応混合物をDCMで希釈し、有機層を水で洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮し、(3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)メチルメタンスルホナートを黄色の油状物(408mg、87%)として得た。
1H NMR (DMSO, 400 MHz): δ 8.07-8.02 (1 H, m), 7.62-7.56 (2 H, m), 7.55-7.37 (6 H, m), 4.96 (2 H, s), 3.33 (3 H, s)。
【0333】
工程2: 2−アジドメチル−3−フェニルベンゾ[b]チオフェン
【化114】
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アジ化ナトリウム(179mg、2.76mmol)を、DMF(10mL)中のメタンスルホン酸 3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イルメチルエステル(828mg、1.84mmol)の溶液に加え、混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜35% DCM)により精製して、2−アジドメチル−3−フェニルベンゾ[b]チオフェンを清澄な油状物(244mg、50%)として得た。LCMS:R
T 4.46分 [M+H−N
2]
+ 237.8。
【0334】
工程3: THF(10mL)中の2−アジドメチル−3−フェニルベンゾ[b]チオフェン(244mg、0.92mmol)の溶液を、窒素雰囲気下、水(1mL)中のトリフェニルホスフィン(302mg、1.15mmol)の溶液で処理した。混合物を60℃に2時間加熱し、次に室温に冷却した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをMeOHで洗浄して、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物を含有する画分を合わせ、真空下で濃縮して、(3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)メタンアミン(288mg、定量的)を得た。LCMS:R
T 2.15分 [M−N
3]
+ 223.0。
【0335】
実施例27 (3−o−トリルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)メチル メタンスルホナート
【化115】
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【0336】
工程1: 3−o−トリルベンゾ[b]チオフェン−2−カルボアルデヒド
【化116】
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ジオキサン(12mL)中の3−ブロモベンゾ[b]チオフェン−2−カルボアルデヒド(500mg、2.07mmol)、2−メチルフェニルボロン酸(394mg、2.90mmol)、Pd(PPh
3)
4(243mg、0.21mmol)、Cs
2CO
3(2.02g、6.21mmol)と水(4mL)の混合物を、窒素気流で脱ガスし、次に密閉管中でマイクロ波照射を用いて130℃で45分間加熱した。反応混合物をEtOAcで抽出し、次に有機層を水で洗浄し、続いてブラインにより洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜70% DCM)により精製して、標記化合物(定量的収率)を得た。LCMS:R
T 4.16分間。
【0337】
工程2: (3−o−トリルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)メタノール
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
テトラブチルアンモニウムボロヒドリド(nBu
4NBH
4)(800mg、3.10mmol)を、THF(10mL)及びIMS(1mL)中の3−o−トリルベンゾ[b]チオフェン−2−カルボアルデヒド(2.07mmol)の溶液に室温で加え、混合物を室温で1時間撹拌した。次に反応混合物を追加のMeOHによりクエンチして、揮発物を減圧下で除去した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜30% EtOAc)により精製して、標記化合物を油状物(432mg、2工程で82%)として得た。LCMS:R
T 3.74分 [M−OH]
+ 237.1。
【0338】
工程3: メタンスルホニルクロリド(158μL、2.04mmol)を、無水DCM(10mL)中の(3−o−トリルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)メタノール(432mg、1.70mmol)及びDIPEA(385μL、2.21mmol)の溶液に室温で滴下した。次に室温で18時間撹拌を続け、反応混合物を水で洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮し、(3−o−トリルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)メチル メタンスルホナートを褐色の油状物(424mg、75%)として得た。
1H NMR (DMSO, 400 MHz): δ 8.05 (1 H, d, J=8.04 Hz), 7.45-7.40 (3 H, m), 7.38-7.32 (2 H, m), 7.21 (1 H, d, J=7.40 Hz), 7.12 (1 H, d, J=7.98 Hz), 4.82 (1 H, d, J=12.41 Hz), 4.76 (1 H, d, J=12.41 Hz), 3.32 (3 H, s), 1.99 (3 H, s)。
【0339】
実施例28 (S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)プロパン−1−アミン
【化118】
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【0340】
工程1: (S)−tert−ブチル1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)プロピルカルバマート
【化119】
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DCM(5mL)中の、実施例8からの4−フルオロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(199mg、0.984mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノ酪酸(219mg、1.08mmol)、HOAt(147mg、1.08mmol)、4−メチルモルホリン(0.238mL、2.16mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(207mg、1.08mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。次に反応混合物を、DCM(50mL)とNaHCO
3の飽和溶液に分配した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮し、得られた残留物をAcOH(10mL)に溶解し、そして70℃で18時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で蒸発させ、残留物をDCM(50mL)とNaHCO
3の飽和溶液に分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜50% EtOAc)により精製して、(S)−tert−ブチル 1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)プロピルカルバマートをベージュ色の固体(234mg、64%)として得た。LCMS:R
T 3.82分 [M+H]
+ 370.5。
【0341】
工程2: DCM(3mL)中の(S)−tert−ブチル 1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)プロピルカルバマート(234mg、0.63mmol)の溶液に、TFA(1.5mL)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をDCM(20mL)とNaHCO
3の飽和溶液に分配した。2相系を10分間撹拌し、次に有機層を乾燥させて(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)プロパン−1−アミンを無色の油状物(42mg、25%)として得た。LCMS:R
T 1.90分 [M−NH
2]
+ 253.0。
【0342】
実施例29 (S)−1−(5−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エタンアミン
【化120】
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【0343】
工程1: (S)−tert−ブチル 1−(5−フルオロ−2−(フェニルアミノ)フェニルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イルカルバマート
【化121】
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DCM(20mL)中の4−フルオロ−N
1−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(866mg、4.3mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(890mg、4.7mmol)、HOAt(640mg、4.7mmol)、4−メチルモルホリン(1.0mL、9.5mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(900mg、4.7mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。次に、反応混合物を、DCM(50mL)とNaHCO
3の飽和溶液に分配した。有機層をブラインで洗浄し、次に乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、(S)−tert−ブチル 1−(5−フルオロ−2−(フェニルアミノ)フェニルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イルカルバマートを黄色がかった橙色の固体(定量的)として得て、さらに精製することなく続く工程において使用した。LCMS:R
T 3.83分 [M+H]
+ 374.1。
【0344】
工程2: (S)−tert−ブチル 1−(5−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチルカルバマート
【化122】
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AcOH(10mL)中の(S)−tert−ブチル 1−(5−フルオロ−2−(フェニルアミノ)フェニルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イルカルバマート(2.15mmol)の溶液を、70℃で18時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で蒸発させ、残留物をEtOAcとNaHCO
3の飽和溶液に分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜40% EtOAc)により精製して、(S)−tert−ブチル 1−(5−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチルカルバマートを橙色の油状物(661mg、2工程で86%)として得た。LCMS:R
T 3.52分 [M+H]
+ 356.1。
【0345】
工程3: DCM(9mL)中の(S)−tert−ブチル 1−(5−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチルカルバマート(661mg、1.9mmol)の溶液に、TFA(4.5mL)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物を、DCM(20mL)とNaHCO
3の飽和溶液(40mL)に分配した。2相系を10分間撹拌し、次に有機層を乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、(S)−1−(5−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エタンアミンを黄色の油状物(379mg、78%)として得た。LCMS:R
T 1.77分 [M+H]
+ 256.2。
【0346】
中間体
以下の中間体は、本発明の化合物の合成にも有用である:
(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)フェニルアミン(代替調製)
【化123】
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THF(300mL)中のアニリン(30.1mL、0.33mol)の溶液に、T≦−65℃のような速度でLiHMDS(408mL、THF中1M、0.41mmol)を−78℃で加えた。反応混合物を−78℃で30分間撹拌し、次にTHF(200mL)中の2,4−ジフルオロニトロベンゼン(50g、0.31mol)の溶液に、T≦−65℃のような速度で−78℃で加えた。混合物を、−78℃で2時間撹拌した。反応混合物を、水(300mL)及びEtOAc(300mL)で希釈し、セライト(登録商標)で、形成されたエマルションを濾過した。層を分離し、水性画分をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、ペンタン(300mL)で16時間撹拌し、次に濾過して、標記化合物を黄褐色(tan)の固体(50g、68%)として与えた。
1H NMR 400 MHz (CDCl
3) δ: 9.64 (1H, br s), 8.26 (1H, dd, J=9.5, 6.0 Hz), 7.49-7.42 (2H, m), 7.32-7.25 (3H, m), 6.80 (1H, dd, J=11.3, 2.5 Hz), 6.51-6.45 (1H, m)。
【0347】
4−フルオロ−N−2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(代替調製)
【化124】
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EtOAc(500mL)中の(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)フェニルアミン(50g、0.22mol)の溶液に、パラジウム担持炭(10重量%、5g)を加えた。反応混合物を、水素雰囲気下、室温で48時間撹拌した。混合物をセライト(登録商標)で濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を紫色の固体(40.1g、92%)として与えた。
1H NMR 400 MHz (CDCl
3) δ: 7.28-7.21 (2H, m), 6.93-6.83 (4H, m), 6.72 (1H, dd, J=8.6, 5.6 Hz), 6.68-6.62 (1H, m), 5.29 (1H, br s), 3.49 (2H, br s)。
【0348】
[(S)−1−(4−フルオロ−2−フェニルアミノフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(代替調製)
【化125】
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0℃でDCM(500mL)中の4−フルオロ−N−2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(50g、0.25mol)、L−Boc−ala−OH(46.8g、0.25mol)及びHOAT(33.7g、0.25mol)の溶液に、T≦2℃であるような速度で少量ずつEDCを加え、次に反応混合物を0℃で30分間撹拌した。水(500mL)を加えて白色の沈殿物を形成させた。混合物を濾過して、濾液をDCM(3´100mL)で抽出した。合わせた有機画分をクエン酸溶液(10重量%、100mL)で洗浄し、次に飽和NaHCO
3水溶液で洗浄し、次にブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。残留物をペンタンでトリチュレートし、標記化合物を紫色の固体(79g、86%)として与えた。
1H NMR 400 MHz (CDCl
3) δ: 8.03 (1H, br s), 7.44 (1H, dd, J=8.9, 6.0 Hz), 7.29-7.23 (2H, m), 7.03-6.92 (4H, m), 6.64 (1H, td, J=8.7, 2.9 Hz), 6.21 (1H, br s), 4.93 (1H, d, J=6.2 Hz), 4.22 (1H, quintet, 6.8 Hz), 1.44-1.38 (12H, m)。LCMS:R
T = 3.68分, [M+H-
tBu]
+= 318。
【0349】
(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩(代替調製)
【化126】
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[(S)−1−(4−フルオロ−2−フェニルアミノフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(40g、0.11mol)を、ジオキサン(4N、135mL)中のHClに溶解し、反応混合物を60℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、所望の生成物の結晶で播種して、生成物を結晶化させた。生成物を濾過により集め、真空下で乾燥させて、標記化合物を紫色の固体(31.2g、89%)として与えた。
1H NMR 400 MHz (DMSO-d
6) δ: 8.94 (3H, br s), 7.81 (1H, dd, J=8.8, 4.9 Hz), 7.74-7.62 (5H, m), 7.25-7.18 (1H, m), 6.98 (1H, dd, J=9.0, 2.4), 4.41 (1H, quintet, J=6.3 Hz), 1.45 (3H, d, J=6.4 Hz)。LCMS:R
T = 2.02分, [M+H]
+= 256 (10%) [M-NH
2] = 239 (100%)。
【0350】
[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン
【化127】
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IPA(300mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩(30.7g、93.7mmol)の溶液に、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(26.9g、112.5mmol)及びDIPEA(48mL、281.2mmol)を加え、反応混合物を80℃で16時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮して、残留物をEtOAc(600mL)に溶解した。この溶液を水で洗浄し、有機画分を分離した。有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc中の0〜10%メタノールで溶離する)に付して、標記化合物を黄色の油状物(30g、70%)として得た。
1H NMR 400 MHz (CDCl
3) δ 8.25 (1H, s), 7.96 (1H, s), 7.70 (1H, qn, J=4.1 Hz), 7.37-7.58 (5H, m), 6.98-6.82 (1H, m), 6.52 -6.66 (1H, m), 5.60-5.77 (2H, m), 4.12-4.19 (1H, m), 3.76 (1H, td, J=11.3, 2.5Hz), 1.91 -2.13 (4H, m), 1.68-1.84 (2H, m), 1.60-1.68 (3H, m)。
【0351】
3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル
【化128】
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窒素雰囲気下で0℃に冷却した、DMF(25mL)中の3−フェニル−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル(3.99g、15.0mmol)の撹拌した溶液に、NaH(鉱油中60%、720mg、18.0mmol)を加えた。室温で10分間撹拌した後、反応混合物を0℃に冷却し、DMF(15mL)中の4−メチルベンゼンスルホニルクロリド(3.44g、18.0mmol)を加えた。撹拌を室温で16時間続け、次に混合物を1.0M HClに注ぎ、EtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機画分を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 ペンタン中の30〜100% DCM)により精製して、標記化合物を無色の油状物(3.25g、52%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.08 (1 H, d, J=8.43 Hz), 7.92 (2 H, d, J=8.37 Hz), 7.53-7.36 (7 H, m), 7.28-7.21 (3 H, m), 4.35 (2 H, q, J=7.15 Hz), 2.36 (3 H, s), 1.25 (3 H, t, J=7.14 Hz)。
【0352】
[3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−イル]メタノール
【化129】
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トルエン(40mL)中の3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル(3.24g、7.72mmol)の撹拌した溶液に、窒素雰囲気下、−78℃でトルエン中の1.0M DIBAL−H(23.2mL、23.2mmol)を加えた。反応混合物を−78℃で15分間撹拌し、次に−10℃で30分間撹拌した。−78℃に再冷却した後、反応混合物を水(20mL)でクエンチして、次に室温に放温した。混合物をEtOAcと1.0M HClに分配し、水相を追加のEtOAc(×3)でで抽出した。合わせた有機画分を水で洗浄し、乾燥させて(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 ペンタン中の30〜100% DCM)により精製して、標記化合物を白色の泡状物(2.49g、85%)として得た。LCMS(方法C):R
T 4.77分 [M+Na]
+ 400.1。
【0353】
3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド
【化130】
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DCM(30mL)中の塩化オキサリル(1.37g、10.8mmol)の撹拌した溶液に、窒素雰囲気下、−78℃でDMSO(1.50mL、21.6mmol)を加えた。−78℃で10分間撹拌した後、DCM(20mL)中の[3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−イル]メタノール(2.27g、6.01mmol)の溶液を加え、1.5時間撹拌を続けた。トリエチルアミンを加え、−78℃で10分間撹拌した後、混合物をゆっくりと室温に温めた。反応混合物を1.0M HCl水溶液に注いで、DCM(×3)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、次にブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮し、標記化合物をガム状物として得て、次にこれを放置して凝固させ、オフホワイトの固体(2.26g、100%)を与えた。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 10.22 (1 H, s), 8.31 (1 H, d, J=8.56 Hz), 7.86-7.81 (2 H, m), 7.60-7.41 (7 H, m), 7.33-7.21 (3 H, m), 2.37 (3 H, s)。
【0354】
1−[3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−イル]エタノール
【化131】
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THF(30mL)中の3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド(2.11g、5.62mmol)の溶液に、窒素雰囲気下、ジエチルエーテル(2.6mL)中の3.0M メチルマグネシウムブロミドを−78℃で加えた。混合物を0℃で30分間撹拌し、次に追加のジエチルエーテル(0.3mL)中の3.0M メチルマグネシウムブロミドを加えた。15分後、反応混合物をNH
4Clの飽和溶液に注いで、EtOAcで抽出した(×2)。合わせた有機画分を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。粗物質を、同じ方法(3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド140mg、3.73mmolから出発する)で得た粗反応混合物の第2の部分と合わせ、そして合わせたバッチをカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 ペンタン中の20〜100% DCM)により精製して、標記化合物をガム状物として得たが、これは放置すると凝固した(2.02g、86%)。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.07 (1 H, d, J=8.35), 7.80-7.75 (2 H, m), 7.51-7.38 (5 H, m), 7.33-7.26 (2 H, m), 7.20-7.14 (3 H, m), 5.25-5.15 (1 H, m), 4.06 (1 H, d, J=11.01 Hz), 2.31 (3 H, s), 1.70 (3 H, d, J=6.88 Hz)。
【0355】
2−(1−アジドエチル)−3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
ジオキサン(5mL)中のDIAD(1.80g、8.89mmol)の溶液を、窒素雰囲気下、ジオキサン(20mL)中のトリフェニルホスフィン(2.33g、8.89mmol)の溶液に0℃で加えた。10分間撹拌した後、ジオキサン(15mL)中の1−[3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−イル]エタノール(1.74g、4.44mmol)を加え、続いてジオキサン(5mL)中のジフェニルホスホリルアジド(1.47g、5.53mmol)を加えた。反応混合物を20℃で16時間撹拌し、次に反応混合物をDCMで希釈し、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 ペンタン中の10〜100% DCM)により精製して、標記化合物をガム状物(1.39g、75%)として得た。LCMS(方法C):R
T 4.77分 [M−N
3]
+ 374.1。
【0356】
1−[3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−イル]エチルアミン
【化133】
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EtOAc(80mL)中の2−(1−アジドエチル)−3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール(1.34g、3.22mmol)と10% Pd/C(200mg)の混合物を、窒素気流で脱ガスし、水素雰囲気下、室温で20時間撹拌した。懸濁液を濾過して、濾液を真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物を白色の固体(960mg、76%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.18 (1 H, d, J=8.44 Hz), 7.73 (2 H, d, J=8.44 Hz), 7.49-7.15 (10 H, m), 4.72 (1 H, q, J=6.96 Hz), 2.35 (3 H, s), 1.45 (3 H, d, J=7.40 Hz)。
【0357】
1−[3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−イル]エチル}−(9H−プリン−6−イル)アミン
【化134】
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n−ブタノール(1.5mL)中の1−[3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−イル]エチルアミン(294mg、0.75mmol)、6−クロロ−9H−プリン(140mg、0.90mmol)及びDIPEA(0.20mL、1.13mmol)の混合物を、密閉管中、120℃で56時間撹拌した。室温に冷やした後、粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、次にMeOHで洗浄して、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物を含有する画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜7% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物を黄色の固体(350mg、91%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.31分 [M+H]
+ 509.1。
【0358】
2−ブロモメチル−3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール
【化135】
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DCM(30mL)中の[3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−イル]メタノール(1.31g、3.47mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.09g、4.16mmol)の溶液に、窒素雰囲気下、室温でNBS(240mg、4.16mmol)を加え、撹拌を2時間続けた。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 ペンタン中の30〜100% DCM)により精製して、標記化合物をガム状物(440mg、29%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.16 (1 H, dt, J=8.48, 0.84 Hz), 7.92-7.88 (2 H, m), 7.60-7.49 (4 H, m), 7.48-7.37 (3 H, m), 7.28-7.22 (3 H, m), 5.05 (2 H, s), 2.38 (3 H, s)。
【0359】
9−[3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−イルメチル]−9H−プリン−6−イルアミン
【化136】
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DMF(5mL)中の9H−プリン−6−イルアミン(130mg、0.98mmol)の撹拌した混合物に、アルゴン雰囲気下、NaH(鉱油中60%、40mg、0.98mmol)を加えた。室温で10分間撹拌した後、DMF(10mL)中の2−ブロモメチル−3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール(430mg、0.98mmol)を加えて、撹拌を15分間続けた。粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、次にMeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物を白色の固体(370mg、77%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.16分 [M+H]
+ 495.1。
【0360】
1−(3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)エタノール
【化137】
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THF(10mL)中の3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−カルボアルデヒド(430mg、1.87mmol)の溶液に、窒素雰囲気下、ジエチルエーテル(1.24mL)中の3.0M メチルマグネシウムブロミドを−78℃で加え、撹拌を30分続けた。反応混合物をNH
4Cl(20mL)の飽和溶液でクエンチして、ゆっくりと室温に温めた。混合物をEtOAcで抽出し(×2)、合わせた有機画分を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物を白色の固体(472mg、定量的)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.88-7.84 (1 H, m), 7.52-7.28 (8 H, m), 5.21 (1 H, q, J=6.35 Hz), 2.03 (1 H, s), 1.59 (3 H, d, J=6.63 Hz)。
【0361】
2−(1−アジドエチル)−3−フェニルベンゾ[b]チオフェン
【化138】
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DIAD(556mg、2.75mmol)を、ジオキサン(5mL)中のトリフェニルホスフィン(722mg、2.75mmol)の溶液に、窒素雰囲気下、0℃で加えた。10分後、1−(3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)エタノール(350mg、1.37mmol)を加え、続いてジフェニルホスホリルアジド(454mg、1.65mmol)を加えた。反応混合物を20℃で16時間撹拌し、次に真空下で濃縮した。粗反応混合物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜20% DCM)により精製して、標記化合物を無色の油状物(211mg、55%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.88 (1 H, d, J=7.87 Hz), 7.54-7.42 (4 H, m), 7.417.29 (4 H, m), 4.97 (1 H, q, J=6.80 Hz), 1.58 (3 H, d, J=6.80 Hz)。
【0362】
1−(3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)エチルアミン
【化139】
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2−(1−アジドエチル)−3−フェニルベンゾ[b]チオフェン(211mg、0.76mmol)を、THF(4mL)と水(0.27mL)の混合物に溶解し、トリフェニルホスフィン(237mg、0.91mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌して、次に追加のトリフェニルホスフィン(237mg)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次に反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、MeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物を含有する画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜8% MeOH)により精製して、標記化合物を白色の固体(160mg、83%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.84 (1 H, dd, J=7.63, 1.55 Hz), 7.52-7.27 (8 H, m), 4.56-4.44 (1 H, br), 1.76 (2 H, s), 1.47 (3 H, d, J=6.21 Hz)。
【0363】
1−(3−フェニルベンゾフラン−2−イル)エタノール
【化140】
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テトラブチルアンモニウムボロヒドリド(750mg、2.91mmol)を、THF(9mL)及びIMS(1mL)中の1−(3−フェニルベンゾフラン−2−イル)エタノン(459mg、1.94mmol)の溶液に加え、混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をMeOHを加えることによりクエンチして、揮発物を真空下で除去した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜40% EtOAc)により精製して、標記化合物を油状物(452mg、98%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.57分 [M−OH]
+ 221.1。
【0364】
2−(1−アジドエチル)−3−フェニルベンゾフラン
【化141】
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DBU(155μL、1.04mmol)を、無水THF(7mL)中の1−(3−フェニルベンゾフラン−2−イル)エタノール(206mg、0.86mmol)及びジフェニルホスホリルアジド(255μL、1.04mmol)の溶液に、窒素雰囲気下、0℃で滴下した。0℃のまま30分後、混合物をゆっくりと室温に温め、撹拌を1.5時間続けた。追加のジフェニルホスホリルアジド(255μL、1.04mmol)及びDBU(155μL、1.04mmol)を加え、撹拌を18時間続けた。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜30% EtOAc)により精製して、標記化合物を油状物(186mg、82%)として得た。LCMS(方法C):R
T 4.48分 [M+H−N
2]
+ 236.1。
【0365】
1−(3−フェニルベンゾフラン−2−イル)エチルアミン
【化142】
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トリフェニルホスフィン(231mg、0.88mmol)を、THF(9mL)及び水(1mL)中の2−(1−アジドエチル)−3−フェニルベンゾフラン(186mg、0.71mmol)の溶液に加えた。混合物を60℃で2時間加熱し、次に室温に冷却した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物を油状物(327mg、定量的)として得た。LCMS(方法C):R
T 2.21分 [M−NH
2]
+ 221.1。
【0366】
メタンスルホン酸 3−フェニルベンゾフラン−2−イルメチルエステル
【化143】
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メタンスルホニルクロリド(160uL、2.05mmol)を、無水DCM(10mL)中の(3−フェニルベンゾフラン−2−イル)メタノール(367mg、1.64mmol)及びDIPEA(343μL、1.97mmol)の溶液に0℃で滴下した。撹拌を0℃で15分間続け、次に混合物をゆっくりと室温に温めた。室温で2時間後、追加のメタンスルホニルクロリド(80uL、1.03mmol)及びDIPEA(172μL、0.99mmol)を加えて、撹拌を1.5時間続けた。反応混合物をDCMで希釈し、有機画分を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮し、標記化合物を油状物(443mg、89%)として得た。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 7.71-7.64 (2 H, m), 7.62-7.56 (4 H, m), 7.52-7.41 (2 H, m), 7.37-7.32 (1 H, m), 4.98 (2 H, s), 3.89 (3 H, s)。
【0367】
メタンスルホン酸 3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イルメチルエステル
【化144】
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メタンスルホニルクロリド(127μL、1.63mmol)を、無水DCM(10mL)中の(3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)メタノール(356mg、1.48mmol)及びDIPEA(322μL、1.85mmol)の溶液に0℃で滴下した。撹拌を0℃で15分間続け、次に混合物をゆっくりと室温に温めた。室温で2.5時間後、追加のメタンスルホニルクロリド(1滴)を加え、撹拌を1時間続けた。反応混合物をDCMで希釈し、有機画分を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮し、標記化合物を黄色の油状物(408mg、87%)として得た。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.07-8.02 (1 H, m), 7.62-7.56 (2 H, m), 7.55-7.37 (6 H, m), 4.96 (2 H, s), 3.33 (3 H, s)。
【0368】
2−アジドメチル−3−フェニルベンゾ[b]チオフェン
【化145】
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アジ化ナトリウム(179mg、2.76mmol)を、DMF(10mL)中のメタンスルホン酸 3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イルメチルエステル(828mg、1.84mmol)の溶液に加え、混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を水で希釈して、EtOAcで抽出した。有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮し、得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜35% DCM)により精製して、標記化合物を清澄な油状物(244mg、50%)として得た。LCMS(方法C):R
T 4.46分 [M+H−N
2]
+ 237.8。
【0369】
(3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)メチルアミン
【化146】
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THF(10mL)中の2−アジドメチル−3−フェニルベンゾ[b]チオフェン(244mg、0.92mmol)の溶液を、窒素雰囲気下、水(1mL)中のトリフェニルホスフィン(302mg、1.15mmol)の溶液で処理した。次に混合物を60℃で2時間加熱し、室温に冷却した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、次にMeOHで洗浄して、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物を含有する画分を合わせ、真空下で濃縮し、標記化合物(288mg、定量的)を得た。LCMS(方法C):R
T 2.15分 [M−N
3]
+ 223.0。
【0370】
3−o−トリルベンゾ[b]チオフェン−2−カルボアルデヒド
【化147】
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ジオキサン(12mL)及び水(4mL)中の3−ブロモベンゾ[b]チオフェン−2−カルボアルデヒド(500mg、2.07mmol)、2−メチルフェニルボロン酸(394mg、2.90mmol)、Pd(PPh
3)
4(243mg、0.21mmol)、Cs
2CO
3(2.02g、6.21mmol)の混合物を、窒素気流で脱ガスし、次に密閉管中でマイクロ波照射を用いて130℃で45分間加熱した。反応混合物をEtOAcで抽出し、有機画分を水で洗浄し、続いてブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜70% DCM)により精製して、標記化合物(定量的収率)を得た。LCMS(方法C):R
T 4.16分。
【0371】
(3−o−トリルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)メタノール
【化148】
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テトラブチルアンモニウムボロヒドリド(800mg、3.10mmol)を、THF(10mL)及びIMS(1mL)中の3−o−トリルベンゾ[b]チオフェン−2−カルボアルデヒド(2.07mmol)の溶液に室温で加え、混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を追加のMeOHによりクエンチして、揮発物を減圧下で除去した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜30% EtOAc)により精製して、標記化合物を油状物(432mg、2工程で82%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.74分 [M−OH]
+ 237.1。
【0372】
メタンスルホン酸 3−o−トリルベンゾ[b]チオフェン−2−イルメチルエステル
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
メタンスルホニルクロリド(158μL、2.04mmol)を、無水DCM(10mL)中の(3−o−トリルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)メタノール(432mg、1.70mmol)及びDIPEA(385μL、2.21mmol)の溶液に室温で滴下した。撹拌を室温で18時間続け、次に反応混合物を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物を褐色の油状物(424mg、75%)として得た。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.05 (1 H, d, J=8.04 Hz), 7.45-7.40 (3 H, m), 7.38-7.32 (2 H, m), 7.21 (1 H, d, J=7.40 Hz), 7.12 (1 H, d, J=7.98 Hz), 4.82 (1 H, d, J=12.41 Hz), 4.76 (1 H, d, J=12.41 Hz), 3.32 (3 H, s), 1.99 (3 H, s)。
【0373】
(3−ニトロピリジン−2−イル)−o−トリルアミン
【化150】
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DMF(10mL)中の2−クロロ−3−ニトロピリジン(4.13g、26.1mmol)、o−トリルアミン(3.4mL、31.3mmol)及びEt
3N(4.4mL、31.3mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、90℃で1時間で撹拌した。追加のo−トリルアミン(2mL、18.2mmol)を加え、撹拌を16時間続けた。混合物を、DCMと水に分配した。さらに水相をDCMで抽出し(×3)、合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の20〜100% DCM)により精製して、標記化合物を橙色の固体(3.96g、66%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.60分 [M+H]
+ 230.3。
【0374】
N
2−o−トリルピリジン−2,3−ジアミン
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
EtOAc(200mL)中の(3−ニトロピリジン−2−イル)−o−トリルアミン(3.96g、17.3mmol)の混合物を、10% Pd/C(700mg)の添加の前に窒素気流で脱ガスし、水素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を真空下で濃縮し、標記化合物を白色の固体(2.02g、59%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.83 (1 H, d, J=4.94 Hz), 7.28-7.11 (3 H, m), 7.01 (1 H, d, J=7.64 Hz), 6.93 (1 H, t, J=7.41 Hz), 6.79 (1 H, dd, J=7.63, 4.96 Hz), 5.97 (1 H, s), 3.43 (2 H, s), 2.30 (3 H, s)。
【0375】
[(S)−1−(2−o−トリルアミノピリジン−3−イルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
トリエチルアミン(1.05mL、7.53mmol)を、無水DCM(20mL)中のN
2−o−トリルピリジン−2,3−ジアミン(500mg、2.51mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(520mg、2.76mmol)、HOAt(380mg、2.76mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(530mg、2.76mmol)の混合物に、窒素雰囲気下、0℃で加えた。反応混合物を0℃で10分間撹拌し、次にゆっくりと室温に温めた。撹拌を室温で16時間続けた。得られた混合物をDCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。水相をさらにDCMで抽出し、合わせた有機画分を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮し、標記化合物を得た。粗物質を、さらに精製することなく続く工程において使用した。収率は定量と想定した。LCMS(方法J):R
T 2.19分 [M+H]
+ 371.1。
【0376】
(S)−1−(3−o−トリル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチルアミン
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
AcOH(20mL)中の[(S)−1−(2−o−トリルアミノピリジン−3−イルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(2.51mmol)の溶液を、70℃で6時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、残留物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。水相をDCMで抽出し、合わせた有機画分を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮し、[(S)−1−(3−o−トリル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステルを褐色の油状物(定量的)として得た。DCM(25mL)中の、このようにして得られた化合物(2.51mmol)の溶液にTFA(10mL)を加え、混合物を室温で15分間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をDCMに溶解し、NaHCO
3の飽和水溶液(40mL)で洗浄した。さらに、水相をDCMで抽出し(×3)、合わせた有機画分を乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜8% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物を油状物(340mg、3工程で54%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.33 (1 H, d, J=4.83 Hz), 8.09 (1 H, d, J=8.00 Hz), 7.52-7.37 (3 H, m), 7.33-7.21 (2 H, m), 4.08 (0.5 H, q, J=6.75 Hz), 3.99 (0.5 H, q, J=6.72 Hz), 2.02 (3 H, s), 1.50 (1.5 H, d, J=6.75 Hz), 1.41 (1.5 H, d, J=6.75 Hz)。シグナルは回転異性体/互変異性体の存在により分割した。
【0377】
[(S)−1−(2−フェニルアミノピリジン−3−イルカルバモイル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
トリエチルアミン(1.8mL、13.0mmol)を、無水DCM(25mL)中のN
2−フェニルピリジン−2,3−ジアミン(800mg、4.32mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノ酪酸(960mg、4.75mmol)、HOAt(650mg、4.75mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(910mg、4.75mmol)の混合物に、窒素雰囲気下、0℃で加えた。反応混合物を0℃で10分間撹拌し、次にゆっくりと室温に温めた。撹拌を室温で16時間続けた。0℃に再冷却した後、追加の(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノ酪酸(610mg)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(580mg)、HOAt(410mg)及びトリエチルアミン(1.0mL)を加え、撹拌を室温で1時間続けた。次に、反応混合物を、DCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。さらに水相をDCMで抽出し(×3)、合わせた有機画分を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物を暗色の油状物として得た。粗物質を、さらに精製することなく続く工程において使用した。収率は定量と想定した。LCMS(方法J):R
T 2.67分 [M+H]
+ 371.2。
【0378】
[(S)−1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
AcOH(30mL)中の[(S)−1−(2−フェニルアミノピリジン−3−イルカルバモイル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(4.32mmol)の溶液を、70℃で3時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去して、残留物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。水相をDCMで抽出し(×3)、合わせた有機画分を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮し、標記化合物を油状物(1.27g、粗物質)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.24分 [M+H]
+ 353.4。
【0379】
(S)−1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)プロピルアミン
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(25mL)中の[(S)−1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.27g、3.60mmol)の溶液に、TFA(10mL)を加え、混合物を室温で15分間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をDCMに溶解して、NaHCO
3の飽和溶液で洗浄した。水相をDCMで抽出し(×3)、合わせた有機画分を乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜8% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物を褐色の油状物(440mg、3工程で40%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.34 (1 H, d, J=4.82 Hz), 8.08 (1 H, d, J=8.00 Hz), 7.67-7.52 (3 H, m), 7.45 (2 H, d, J=7.60 Hz), 7.30-7.22 (1 H, m), 3.99 (1 H, t, J=6.70 Hz), 2.02-1.87 (1 H, m), 1.83-1.69 (3 H, m), 0.89 (3 H, t, J=7.40 Hz)。
【0380】
[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(5mL)中の4−フルオロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(199mg、0.98mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノ酪酸(219mg、1.08mmol)、HOAt(147mg、1.08mmol)、4−メチルモルホリン(0.238mL、2.16mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(207mg、1.08mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を、DCM(50mL)とNaHCO
3の飽和溶液に分配した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮し、得られた残留物をAcOH(10mL)に溶解して、70℃で18時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で蒸発させ、残留物をDCM(50mL)とNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜50% EtOAc)により精製して、標記化合物をベージュ色の固体(234mg、64%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.82分 [M+H]
+ 370.5。
【0381】
(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピルアミン
【化158】
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DCM(3mL)中の[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(234mg、0.63mmol)の溶液に、TFA(1.5mL)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物を、DCM(20mL)とNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。2相系を10分間撹拌し、次に有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物を無色の油状物(42mg、25%)として得た。LCMS(方法B):R
T 1.90分 [M−NH
2]
+ 253.0。
【0382】
[(S)−1−(5−フルオロ−2−フェニルアミノフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化159】
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DCM(20mL)中の4−フルオロ−N
1−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(866mg、4.3mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(890mg、4.7mmol)、HOAt(640mg、4.7mmol)、4−メチルモルホリン(1.0mL、9.5mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(900mg、4.7mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を、DCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮し、標記化合物を黄色がかった橙色の固体(定量的)として得た。粗生成物をさらに精製することなく続く工程において使用した。LCMS(方法B):R
T 3.83分 [M+H]
+ 374.1。
【0383】
[(S)−1−(5−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化160】
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AcOH(10mL)中の[(S)−1−(5−フルオロ−2−フェニルアミノフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(2.15mmol)の溶液を、70℃で18時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で蒸発させて、残留物をEtOAcとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜40% EtOAc)により精製して、標記化合物を橙色の油状物(661mg、2工程で86%)として得た。LCMS(方法J):R
T 3.52分 [M+H]
+ 356.1。
【0384】
(S)−1−(5−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化161】
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DCM(9mL)中の[(S)−1−(5−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(661mg、1.9mmol)の溶液に、TFA(4.5mL)を加えて、混合物を室温で2時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物を、DCM(20mL)とNaHCO
3の飽和水溶液(40mL)に分配した。2相系を10分間撹拌し、次に有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物を黄色の油状物(379mg、78%)として得た。LCMS(方法J):R
T 1.77分 [M+H]
+ 256.2。
【0385】
3−(2−アミノフェニルアミノ)ベンゾニトリル
【化162】
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DMF(30mL)中の1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(2.00g、14.2mmol)、3−アミノベンゾニトリル(3.35g、28.3mmol)と炭酸カリウム(5.88g、42.5mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、135℃で16時間撹拌した。室温に冷やした後、反応混合物をDCMと水に分配した。水相をDCMで抽出し(×3)、合わせた有機画分を乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の25〜100% DCM)により精製して、次にSCX−2カートリッジに装填し、DCMで洗浄し、3−(2−ニトロフェニルアミノ)ベンゾニトリルを明橙色の泡状物(2.02g、60%)として得た。
【0386】
3:1 MeOH:水の混合物(120mL)中の3−(2−ニトロフェニルアミノ)ベンゾニトリル(2.0g、8.40mmol)の混合物に、NH
4Cl(2.70g、0.05mol)及び鉄粉(1.88g、0.03mol)を加え、反応混合物を還流温度で1時間加熱した。室温に冷やした後、固体をセライト(登録商標)パッドで濾過して、追加のMeOHで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、得られた残留物をDCMと水に分配した。さらに水相をDCMで抽出し(×3)、合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜2% MeOH)により精製して、標記化合物を黄色の固体(185mg、11%)として得た。LCMS(方法J):R
T 2.99分 [M+H]
+ 210.0。
【0387】
{(S)−1−[2−(3−シアノフェニルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化163】
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トリエチルアミン(0.35mL、2.59mmol)を、無水DCM(10mL)中の3−(2−アミノフェニルアミノ)ベンゾニトリル(177mg、0.85mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(190mg、1.02mmol)、HOAt(140mg、1.02mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(190mg、1.02mmol)の混合物に、窒素雰囲気下、0℃で加えた。反応混合物を0℃で10分間撹拌し、次にゆっくりと室温に温めた。撹拌を室温で16時間続けた。次に、反応混合物を、DCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。さらに水相をDCMで抽出し(×3)、合わせた有機画分を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜2% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物を黄色の油状物(290mg、90%)として得た。物質は依然として不純だったが、さらに精製することなく次の工程に進んだ。LCMS(方法J):R
T 3.54分 [M+H]
+ 380.8
【0388】
{(S)−1−[1−(3−シアノフェニル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化164】
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AcOH(3mL)中の{(S)−1−[2−(3−シアノフェニルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(289mg、0.75mmol)の溶液を、80℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、残留物をDCMに溶解し、NaHCO
3の飽和水溶液で洗浄した。さらに水相をDCMで抽出し(×3)、合わせた有機画分を乾燥させて(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜2% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物(232mg、86%)を得た。物質は依然として不純だったが、さらに精製することなく次の工程に進んだ。LCMS(方法C):R
T 3.54分 [M+H]
+ 363.4。
【0389】
3−[2−((S)−1−アミノエチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]ベンゾニトリル
【化165】
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DCM(2mL)中の{(S)−1−[1−(3−シアノフェニル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(200mg、0.55mmol)の溶液に、TFA(5mL)を加え、混合物を室温で15分間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をDCMに溶解し、NaHCO
3の飽和水溶液で洗浄した。さらに水相をDCMで抽出し(×3)、合わせた有機画分を乾燥させて(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜7% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物(58mg、40%)を得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.93-7.66 (6 H, m), 7.39-7.21 (3 H, m), 7.08 (1 H, d, J=7.94 Hz), 4.16-4.05 (1 H, m), 1.51 (3 H, d, J=7.36 Hz)。
【0390】
(5−クロロ−2−ニトロフェニル)フェニルアミン
【化166】
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DMSO(3mL)中の4−クロロ−2−フルオロ−1−ニトロベンゼン(983mg、5.60mmol)とアニリン(1.0mL、11.20mmol)の混合物を、110℃で4時間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物をEtOAcと水に分配した。有機層をKHSO
4の飽和水溶液で洗浄し(×3)、続いてブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物を橙色の固体(1.37g、98%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 9.54 (1 H, s), 8.16 (1 H, d, J=9.13 Hz), 7.46 (2 H, t, J=7.61 Hz), 7.32-7.22 (3 H, m), 7.14 (1 H, d, J=2.14 Hz), 6.72 (1 H, dd, J=9.12, 2.15 Hz)。
【0391】
4−クロロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン
【化167】
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MeOH:水が3:1の混合物(120mL)中の(5−クロロ−2−ニトロフェニル)フェニルアミン(1.36g、5.47mmol)の混合物に、NH
4Cl(1.76g、32.81mmol)及び鉄粉(1.22g、21.88mmol)を加え、反応混合物を90℃で2時間加熱した。室温に冷やした後、固体をセライト(登録商標)パッドで濾過して、追加のMeOHで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、得られた残留物を、EtOAcと水に分配した。さらに水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜100% DCM)により精製して、標記化合物を褐色の油状物(980mg、82%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.57分 [M+H]
+ 219.0
【0392】
[(S)−1−(6−クロロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化168】
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DCM(30mL)中の4−クロロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(975mg、4.46mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(928mg、4.90mmol)、HOAt(668mg、4.90mmol)、4−メチルモルホリン(1.08mL、9.81mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(940mg、4.90mmol)の混合物を、室温で19時間撹拌した。反応混合物を、DCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、真空下で濃縮して、[(S)−1−(4−クロロ−2−フェニルアミノフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステルを紫色固体(定量的)として得た。このようにして得られた化合物(4.46mmol)のAcOH(30mL)中の溶液を、70℃で22時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた残留物を、EtOAcとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機層を水で洗浄し、続いてブラインで洗浄し、次に乾燥させて(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜30% EtOAc)により精製して、標記化合物を黄色の固体(1.20g、2工程で72%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.82分 [M+H]
+ 372.3。
【0393】
(S)−1−(6−クロロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化169】
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DCM(5mL)中の[(S)−1−(6−クロロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.20g、3.23mmol)の溶液に、TFA(5mL)を加えて、混合物を室温で3時間撹拌した。粗混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、次にMeOHで洗浄して、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、(S)−1−(6−クロロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミンを黄色の油状物(796mg、91%)として得た。
LCMS(方法C):R
T 2.35分 [M+H]
+ 272.2。
【0394】
(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)ピリジン−3−イルアミン
【化170】
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LiHMDS(THF中の1.0M、12.6mL、12.6mmol)を、無水THF(10mL)中のピリジン−3−イルアミン(621mg、6.60mmol)の撹拌した溶液に、窒素雰囲気下、−78℃で滴下した。−78℃で45分間撹拌した後、THF(10mL)中の2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(690μL、6.29mmol)の溶液を加え、撹拌を1時間続けた。この溶液をNH
4Clの水溶液(100mL)に注いで、EtOAcで抽出した(×3)。合わせた有機画分を水で洗浄し、続いてブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、EtOAcでトリチュレートし、標記化合物を暗橙色の固体(638mg)として得た。母液を減圧下で濃縮して、標記化合物を暗橙色の固体(648mg、合わせたバッチ87%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 9.60 (1 H, br s), 8.63 (1 H, s), 8.56 (1 H, d, J=4.76 Hz), 8.35-8.27 (1 H, m), 7.65 (1 H, d, J=8.20 Hz), 7.45-7.38 (1 H, m), 6.75 (1 H, d, J=11.14 Hz), 6.57 (1 H, t, J=8.24 Hz)。
【0395】
4−フルオロ−N
2−ピリジン−3−イルベンゼン−1,2−ジアミン
【化171】
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EtOAc(60mL)中の(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)ピリジン−3−イルアミン(1.28g、5.49mmol)の混合物を、10% Pd/C(107mg)を添加する前に窒素気流で脱ガスし、水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。得られた懸濁液をIMS(10mL)で希釈し、水素雰囲気下、56時間撹拌した。反応混合物を相分離器で濾過し、濾液を真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜20% MeOH)により精製して、標記化合物を褐色の固体(1.03g、92%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.24 (1 H, d, J=2.67 Hz), 8.14 (1 H, d, J=4.50 Hz), 7.20-7.05 (2 H, m), 6.86 (1 H, dd, J=9.62, 2.63 Hz), 6.79-6.65 (2 H, m), 5.42 (1 H, s), 3.50 (2 H, s)。
【0396】
{(S)−1−[4−フルオロ−2−(ピリジン−3−イルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化172】
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DCM(30mL)中の4−フルオロ−N
2−ピリジン−3−イルベンゼン−1,2−ジアミン(1.03g、5.07mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(1.05g、5.58mmol)、HOAt(759mg、5.58mmol)、4−メチルモルホリン(1.23mL、11.15mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.07g、5.58mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。次に、反応混合物を、DCMとNaHCO
3の飽和溶液に分配した。沈殿物は有機画分中に存在し、これを濾別し、標記化合物を淡黄色の固体(503mg)として得た。濾液を乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、得られた残留物をDCMでトリチュレートして、標記化合物の第2のバッチを黄色の固体(765mg;合わせたバッチの収率67%)として得た。
LCMS(方法C):R
T 2.06分 [M+H]
+ 375.3。
【0397】
N−[(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]アセトアミド
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
AcOH(1mL)中の{(S)−1−[4−フルオロ−2−(ピリジン−3−イルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(47mg、0.126mmol)の溶液を、密閉管中、100℃で28時間加熱した。別のバイアル中で、{(S)−1−[4−フルオロ−2−(ピリジン−3−イルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(228mg、0.61mmol)を、AcOH(2mL)に溶解し、100℃で17時間加熱した。室温に冷やした後、2つの反応混合物を合わせて、揮発物を真空下で除去した。得られた残留物を、EtOAcとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機画分を水で洗浄し、続いてブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物を橙色の油状物(126mg、57%)として得た。LCMS(方法C):R
T 2.16分 [M+H]
+ 299.3。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.84 (1 H, dd, J=4.82, 1.02 Hz), 8.75 (1 H, s), 7.95 (1 H, s), 7.72-7.57 (2 H, m), 7.47 (1 H, s), 7.07 (1 H, td, J=9.15, 2.31 Hz), 6.80 (1 H, d, J=8.61 Hz), 5.21-5.09 (1 H, m), 1.96 (3 H, s), 1.50 (3 H, d, J=6.99 Hz)。
【0398】
(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
N−[(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]アセトアミド(126mg)と6N HCl(2mL)の混合物を、密閉バイアル中、100℃で1時間加熱した。室温に冷やした後、粗反応混合物をEtOAcとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機画分を水で洗浄し、続いてブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、粗物質10mgを橙色の油状物として得た。水相をDCM(×3)で再抽出し、合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、粗物質71mgを無色の油状物として得た。粗物質を合わせて、標記化合物を淡橙色の油状物(81mg、75%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.82 (1 H, d, J=5.43 Hz), 8.75 (1 H, s), 7.83 (1 H, d, J=8.06 Hz), 7.73 (1 H, dd, J=8.85, 4.75 Hz), 7.61-7.56 (1 H, m), 7.06 (1 H, t, J=9.26 Hz), 6.77 (1 H, d, J=8.49 Hz), 4.14-4.04 (1 H, m), 1.50 (3 H, d, J=6.65 Hz)。
【0399】
[(R)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メトキシエチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(10mL)中の4−フルオロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(450mg、2.2mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノ−3−メトキシプロピオン酸(525mg、2.4mmol)、HOAt(330mg、2.4mmol)、4−メチルモルホリン(0.53mL、4.8mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(460mg、2.4mmol)の混合物を、室温で18時間撹拌した。反応混合物を、DCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜30% EtOAc)により精製し、[(S)−1−(4−フルオロ−2−フェニルアミノフェニルカルバモイル)−2−メトキシエチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.655g、74%)を得た。このようにして得られた化合物(0.655g)のAcOH(10mL)中の溶液を、70℃で56時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜30% EtOAc)により精製して、標記化合物(227mg、28%)を得た。LCMS(方法J):R
T 3.59及び3.70分 [M+H]
+ 386.2。
【0400】
(R)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メトキシエチルアミン
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(4.5mL)中の[(R)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メトキシエチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.227g、0.59mmol)の溶液に、TFA(2.5mL)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。2相系を10分間撹拌し、次に有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物を無色の油状物(110mg、65%)として得た。LCMS(方法B):R
T 1.90分 [M+H]
+ 286.0。
【0401】
[(1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化177】
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DCM(13mL)中の4−フルオロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(525mg、2.6mmol)、(2S,3R)−3−ベンジルオキシ−2−tertブトキシカルボニルアミノ酪酸(880mg、2.9mmol)、HOAt(390mg、2.9mmol)、4−メチルモルホリン(0.60mL、5.7mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(560mg、2.9mmol)の混合物を、室温で18時間撹拌した。反応混合物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜30% EtOAc)により精製して、[(1S,2R)−2−ベンジルオキシ−1−(4−フルオロ−2−フェニルアミノフェニルカルバモイル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.32g)を得た。LCMS(方法B):R
T 4.32分 [M+H]
+ 494.3。
【0402】
このようにして得られた化合物(1.32g)のAcOH(13mL)中の溶液を、70℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜30% EtOAc)により精製して、標記化合物をまだ不純な黄色の固体(971mg、79%)として得て、さらに精製することなく続く工程において使用した。LCMS(方法J):R
T 4.28分 [M+H]
+ 476.2。
【0403】
(1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピルアミン
【化178】
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DCM(15mL)中の[(1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.971g、2.0mmol)の溶液に、TFA(8mL)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。2相系を10分間撹拌し、次に有機画分を乾燥させて(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィーに(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)より精製して、標記化合物(100mg、13%)を得た。LCMS(方法C):R
T 2.59分 [M+H]
+ 376.4。
【0404】
[(1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピル]−(7H−プリン−6−イル)アミン
【化179】
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n−ブタノール(1mL)中の(1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピルアミン(100mg、0.27mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(65mg、0.27mmol)及びDIPEA(240μL、1.35mmol)の混合物を、密閉バイアル中、90℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、次にMeOHで洗浄し、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。生成物を含有する画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物(128mg、96%)を得た。LCMS(方法J):R
T 3.19分 [M+H]
+ 494.1。
【0405】
[(R)−2−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化180】
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DCM(13mL)中の4−フルオロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(550mg、2.7mmol)、(S)−3−ベンジルオキシ−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(880mg、3.0mmol)、HOAt(410mg、3.0mmol)、4−メチルモルホリン(0.65mL、5.9mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(580mg、3.0mmol)の混合物を、室温で18時間撹拌した。反応混合物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮して、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜30% EtOAc)により精製して、[(S)−2−ベンジルオキシ−1−(4−フルオロ−2−フェニルアミノフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステルを赤色の油状物(1.1g、83%)として得た。
【0406】
このようにして得られた化合物(1.1g)のAcOH(10mL)中の溶液を、70℃で96時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させて(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜30% EtOAc)により精製して、標記化合物を橙色の油状物(797mg、74%)として得た。LCMS(方法J):R
T 4.14分 [M+H]
+ 462.3。
【0407】
(R)−2−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化181】
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DCM(9mL)中の[(R)−2−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.797g、1.7mmol)の溶液に、TFA(5mL)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。2相系を10分間撹拌し、次に有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物(298mg、49%)を得た。LCMS(方法J):R
T 2.02分 [M+H]
+ 362.2。
【0408】
[(R)−2−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−(7H−プリン−6−イル)アミン
【化182】
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n−ブタノール(5mL)中の(R)−2−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(298mg、0.83mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(200mg、0.83mmol)及びDIPEA(700μL、4.2mmol)の混合物を、密閉バイアル中、90℃で48時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、次にMeOHで洗浄し、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。生成物を含有する画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物を無色の油状物(256mg、64%)として得た。LCMS(方法B):R
T 3.26分 [M+H]
+ 480.2。
【0409】
(2−ブロモ−3−フルオロ−6−ニトロフェニル)フェニルアミン
【化183】
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LiHMDS(THF中1.0M、16.8mL、16.8mmol)を、窒素雰囲気下、無水THF(20mL)中のアニリン(821mg、8.80mmol)の撹拌した溶液に−78℃で滴下した。−78℃で10分間撹拌した後、THF(10mL)中の2−ブロモ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロベンゼン(2.0g、8.40mmol)の溶液を加えて、撹拌を−78℃で30分間続けた。反応混合物を追加の水によりクエンチし、EtOAcで抽出した(×3)。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜100% DCM)により精製して、標記化合物(2.4g、91%)を得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.48 (1 H, s), 8.19-7.12 (1 H, m), 7.33-7.25 (2 H, m), 7.09 (1 H, t, J=7.41 Hz), 6.93-6.83 (3 H, m)。
【0410】
3−ブロモ−4−フルオロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン
【化184】
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MeOH(40mL)及び水(15mL)中の(2−ブロモ−3−フルオロ−6−ニトロフェニル)フェニルアミン(2.4g、7.7mmol)の混合物に、NH
4Cl(2.38g、46.3mmol)及び鉄粉(1.72g、30.9mmol)を加え、反応混合物を90℃で1時間加熱した。室温に冷やした後、粗混合物をセライト(登録商標)パッドで濾過し、濾液を真空下で濃縮した。得られた残留物を、EtOAcと水に分配した。水相をEtOAcで抽出し(×3)、合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、標記化合物(1.95g、90%)を得た。LCMS(方法C):R
T 3.48分 [M+H]
+ 281.1/283.1。
【0411】
(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化185】
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DCM(5mL)中の3−ブロモ−4−フルオロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(500mg、1.79mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(370mg、1.95mmol)、HOAt(266mg、1.95mmol)、4−メチルモルホリン(0.43mL、3.91mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(376mg、1.95mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、DCMで抽出した(×3)。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物をジオキサン(10mL)に溶解し、HCl(12N、1.5mL)を加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌し、次に1N NaOHの添加により塩基性にした。水相をEtOAcで抽出し(×3)、合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、減圧下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(102mg、17%)を得た。LCMS(方法C):R
T 2.28分 [M+H]
+ 334.1/336.1。クロマトグラフィー精製が(S)−2−アミノ−N−(3−ブロモ−4−フルオロ−2−フェニルアミノフェニル)プロピオンアミド(384mg)も与えて、これをジオキサン(10mL)中の4N HClに溶解し、70℃で3時間加熱した。揮発物を真空下で除去し、(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミンジヒドロクロリド塩(434mg、60%)を得た。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.84 (2 H, s), 7.83 (1 H, dd, J=8.80, 4.57 Hz), 7.71-7.58 (5 H, m), 7.38 (1 H, dd, J=9.65, 8.80 Hz), 4.17-4.07 (1 H, m), 3.56 (2 H, s), 1.42 (3 H, d, J=6.80 Hz)。
【0412】
[(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン
【化186】
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n−ブタノール(2mL)中の(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(102mg、0.31mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(80mg、0.34mmol)及びDIPEA(104μL、0.61mmol)の混合物を、密閉バイアル中、90℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去して、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物(128mg、78%)を得た。LCMS(方法C):R
T 3.57分 [M+H]
+ 536.3/538.3。
【0413】
(2−クロロ−3−フルオロ−6−ニトロフェニル)フェニルアミン
【化187】
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LiHMDS(THF中1.0M、10.3mL、10.3mmol)を、無水THF(10mL)中のアニリン(505mg、5.43mmol)の撹拌した溶液に、窒素雰囲気下、−78℃で滴下した。−78℃で10分間撹拌した後、THF(5mL)中の2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロベンゼン(1.0g、5.17mmol)の溶液を加え、−78℃で30分間撹拌し続けた。反応混合物を水の添加によりクエンチし、次にEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜70% EtOAc)により精製して、標記化合物(1.28g、93%)を得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.70 (1 H, s), 8.15 (1 H, dd, J=9.44, 5.61 Hz), 7.36-7.28 (2 H, m), 7.12 (1 H, t, J=7.44 Hz), 6.98-6.86 (3 H, m)。
【0414】
3−クロロ−4−フルオロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(45mL)及び水(15mL)中の(2−クロロ−3−フルオロ−6−ニトロフェニル)フェニルアミン(1.28g、4.8mmol)の混合物に、NH
4Cl(1.48g、28.8mmol)及び鉄粉(1.07g、19.2mmol)を加えて、反応混合物を90℃で2時間加熱した。室温に冷やした後、粗混合物をセライト(登録商標)パッドで濾過し、濾液を真空下で濃縮した。得られた残留物を、EtOAcと水に分配した。水相をEtOAcで抽出し(×3)、合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜100% DCM)により精製して、標記化合物(918mg、81%)を得た。LCMS(方法C):R
T 3.46分 [M+H]
+ 237.1/239.1。
【0415】
(S)−1−(7−クロロ−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩
【化189】
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DCM(5mL)中の3−クロロ−4−フルオロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(300mg、1.26mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(264mg、1.39mmol)、HOAt(190mg、1.39mmol)、4−メチルモルホリン(0.31mL、2.79mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(270mg、1.39mmol)の混合物を、室温で18時間撹拌した。反応混合物をNaHCO
3の飽和水溶液で希釈し、DCMで抽出した(×3)。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物をAcOH(5mL)に溶解して、溶液を70℃で36時間加熱した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜100% EtOAc)により精製して、不純な[(S)−1−(7−クロロ−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステルを得た。このようにして得られた生成物を、ジオキサン(7mL)中の4N HClに溶解して、70℃で2時間加熱した。揮発物を真空下で除去して、(S)−1−(7−クロロ−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩をオフホワイトの泡状物(368mg、3工程で80%)として得た。LCMS(方法C):R
T 2.28分 [M+H]
+ 290.2。
【0416】
[(S)−1−(7−クロロ−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
n−ブタノール(3mL)中の(S)−1−(7−クロロ−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩(150mg、0.41mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(118mg、0.49mmol)及びDIPEA(280μL、1.65mmol)の混合物を、密閉バイアル中、90℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物(166mg、82%)を得た。LCMS(方法B):R
T 3.57分 [M+H]
+ 492.0/493.8。
【0417】
(3−ニトロピリジン−2−イル)−m−トリルアミン
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(10mL)中の2−クロロ−3−ニトロピリジン(2.28g、14.4mmol)、m−トリルアミン(2.78g、25.9mmol)及びEt
3N(3.6mL、25.9mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、90℃で16時間撹拌した。反応混合物をDCMと水に分配した。水相をDCMで抽出し(×3)、合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の30〜100% DCM)により精製して、標記化合物を橙色の固体(2.31g、70%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.81分 [M+H]
+ 230.1。
【0418】
N
2−m−トリルピリジン−2,3−ジアミン
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
EtOAc(150mL)中の(3−ニトロピリジン−2−イル)−m−トリルアミン(2.30g、10.0mmol)の混合物を、10% Pd/C(400mg)の添加の前に窒素気流で脱ガスし、水素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を白色の固体(1.88g、94%)として得た。LCMS(方法C):R
T 1.60分 [M+H]
+ 200.1。
【0419】
[(S)−1−(2−m−トリルアミノピリジン−3−イルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化193】
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トリエチルアミン(1.7mL、12.0mmol)を、無水DCM(25mL)中のN
2−m−トリルピリジン−2,3−ジアミン(600mg、3.01mmol)、(S)−2−tert ブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(1.03g、5.42mmol)、HOAt(740mg、5.42mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.04g、5.42mmol)の混合物に、窒素雰囲気下、0℃で加えた。反応混合物を0℃で15分間撹拌し、次にゆっくりと室温に温めた。室温で16時間撹拌し続けた。混合物を0℃に再冷却した後、追加の(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(220mg、1.20mmol)、HOAt(160mg、1.20mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(230mg、1.20mmol)及びトリエチルアミン(0.41mL、3.01mmol)を加えた。反応混合物を0℃で15分間撹拌し、次にゆっくりと室温に温めた。室温で72時間撹拌し続けた。反応混合物を、DCMとNaHCO
3の飽和溶液に分配した。水相をDCMで抽出し(×3)、合わせた有機画分を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮し、標記化合物をオフホワイトの泡状物として得た。粗物質をさらに精製することなく続く工程において使用した。収率は定量と想定した。LCMS(方法C):R
T 2.70分 [M+H]
+ 371.3。
【0420】
[(S)−1−(3−m−トリル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
AcOH(20mL)中の[(S)−1−(2−m−トリルアミノピリジン−3−イルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(3.01mmol)の溶液を、窒素雰囲気下、70℃で2時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた残留物を、DCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。水相をDCMで抽出し(×3)、合わせた有機画分を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮し、標記化合物をオフホワイトの泡状物(定量的)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.23分 [M+H]
+ 353.4。
【0421】
(S)−1−(3−m−トリル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチルアミン
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(25mL)中の[(S)−1−(3−m−トリル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(3.01mmol)の溶液に、TFA(10mL)を加え、混合物を室温で15分間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をDCMとNaHCO
3の飽和溶液に分配した。水相をDCMで抽出し(×3)、合わせた有機画分を乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜8% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物を無色の油状物(700mg、3工程で92%)として得た。LCMS(方法C):R
T 1.91分 [M+H]
+ 253.2。
【0422】
2−クロロ−N−(4−フルオロ−2−フェニルアミノフェニル)アセトアミド
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
クロロアセチルクロリド(0.68mL、8.58mmol)を、DCM(8mL)中の4−フルオロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(1.24g、6.13mmol)及びピリジン(2.0mL、24.5mmol)の撹拌した溶液に、窒素雰囲気下、0℃で滴下した。0℃で20分間撹拌した後、混合物をゆっくりと室温に温めて、撹拌を室温で2時間続けた。混合物をDCMとHCl水溶液(1M、50mL)に分配し、0℃で冷却し、さらに水相をDCMで抽出した(×3)。合わせた有機画分を水で洗浄し、乾燥させて(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の30〜100% DCM)により精製して、標記化合物を白色の結晶質固体(750mg、44%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.42分 [M+H]
+ 279.2。
【0423】
2−クロロメチル−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール
【化197】
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2−クロロ−N−(4−フルオロ−2−フェニルアミノフェニル)アセトアミド(740mg、2.62mmol)を、AcOH(20mL)に溶解し、混合物を、窒素雰囲気下、70℃で5時間加熱した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。水相をDCMで抽出した(×3)。合わせた有機画分を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜5% MeOH)により精製して、標記化合物を褐色の油状物として得て、これは放置すると結晶化した(570mg、84%)。LCMS(方法C):R
T 3.40分 [M+H]
+ 261.2。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.75 (1 H, dd, J=8.87, 4.76 Hz), 7.66-7.54 (3 H, m), 7.47 (2 H, d, J=7.38 Hz), 7.07 (1 H, td, J=9.21, 2.41 Hz), 6.84 (1 H, dd, J=8.54, 2.41 Hz), 4.66 (2 H, s)。
【0424】
(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)ピリジン−2−イル−アミン
【化198】
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LiHMDS(THF中1.0M、4.8mL、4.8mmol)を、無水THF(10mL)中のピリジン−2−イルアミン(269mg、2.86mmol)の撹拌した溶液に、窒素雰囲気下、−78℃で滴下した。−78℃で30分間撹拌した後、2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(298μL、2.72mmol)を加えて、撹拌を−78℃で30分間続けた。反応混合物をゆっくりと室温に温め、30分後NH
4Clの水溶液(50mL)の添加によりクエンチした。混合物をEtOAcと水に分配し、次にセライト(登録商標)で濾過した。有機画分を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜40% EtOAc)により精製して、標記化合物を橙色の固体(258mg、41%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 10.48 (1 H, s), 8.82 (1 H, dd, J=12.32, 2.77 Hz), 8.38 (1 H, dd, J=5.03, 1.87 Hz), 8.34-8.25 (1 H, m), 7.70-7.64 (1 H, m), 7.03-6.94 (2 H, m), 6.68-6.61 (1 H, m)。
【0425】
4−フルオロ−N
2−ピリジン−2−イルベンゼン−1,2−ジアミン
【化199】
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EtOAc(20mL)中の(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)ピリジン−2−イル−アミン(255mg、1.09mmol)の混合物を、10% Pd/C(28mg)の添加の前に窒素気流で脱ガスし、水素雰囲気下、室温で18時間撹拌した。懸濁液を相分離器で濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を黒色の固体(241mg、定量的)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.20-8.16 (1 H, m), 7.51-7.44 (1 H, m), 7.12-7.07 (1 H, m), 6.78-6.72 (3 H, m), 6.55 (1 H, dt, J=8.39, 0.93 Hz), 6.22 (1 H, s), 3.63 (2 H, s)。
【0426】
(S)−2−アミノ−N−[4−フルオロ−2−(ピリジン−2−イルアミノ)フェニル]プロピオンアミド
【化200】
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DCM(10mL)中の4−フルオロ−N
2−ピリジン−2−イルベンゼン−1,2−ジアミン(241mg、1.19mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(247mg、1.30mmol)、HOAt(178mg、1.30mmol)、4−メチルモルホリン(0.287mL、2.61mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(250mg、1.30mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を、NaHCO
3の飽和水溶液で希釈し、DCMで抽出した(×3)。合わせた有機画分を相分離器に通して、真空下で濃縮して、{(S)−1−[4−フルオロ−2−(ピリジン−2−イルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステルを淡赤色の固体(505mg、定量的)として得た。LCMS(方法B):R
T 2.30分 [M+H]
+ 375.0。
【0427】
このようにして得られた化合物の一部(391mg)を、ジオキサン(5mL)中の4M HClで処理し、混合物を、密閉バイアル中、70℃で2時間加熱した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機層を相分離器に通して、真空下で濃縮し、標記化合物を褐色の油状物(190mg、66%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 9.61 (1 H, s), 8.20-8.17 (1 H, m), 7.68 (1 H, dd, J=8.93, 5.91 Hz), 7.48 (1 H, ddd, J=8.35, 7.22, 1.93 Hz), 7.32 ( 1 H, dd, J=9.79, 2.61 Hz), 6.96 (1 H, s), 6.87-6.81 (1 H, m), 6.78-6.73 (1 H, m), 6.58 (1 H, dt, J=8.35, 0.92 Hz), 3.59 (1 H, q, J=7.16 Hz), 1.39 (3 H, d, J=7.01 Hz)。
【0428】
(S)−N−[4−フルオロ−2−(ピリジン−2−イルアミノ)フェニル]−2−(9H−プリン−6−イルアミノ)プロピオンアミド
【化201】
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n−ブタノール(1.5mL)中の(S)−2−アミノ−N−[4−フルオロ−2−(ピリジン−2−イルアミノ)フェニル]プロピオンアミド(190mg、0.69mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(186mg、0.78mmol)及びDIPEA(380μL、2.22mmol)の混合物を、密閉バイアル中、90℃で65時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、次にMeOHで洗浄し、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。生成物を含有する画分を合わせ、真空下で濃縮して、標記化合物を橙色の/褐色の油状物(263mg、97%)として得た。LCMS(方法C):R
T 1.67分 [M+H]
+ 393.3。
【0429】
4−trans−(5−フルオロ−2−ニトロフェニルアミノ)シクロヘキサンカルボニトリル
【化202】
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DMSO(5mL)中の2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(505mg、3.17mmol)、4−アミノシクロヘキサンカルボニトリル塩酸塩(510mg、3.17mmol)及びNaHCO
3(780mg、9.3mmol)の混合物を、密閉バイアル中、60℃で1時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した(×3)。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜25% EtOAc)により精製して、標記化合物を淡褐色の固体(500mg、61%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.29-8.10 (2 H, m), 6.47 (1 H, dd, J=11.40, 2.52 Hz), 6.42-6.34 (1 H, m), 3.55-3.44 (1 H, m), 2.66-2.55 (1 H, m), 2.27-2.13 (4 H, m), 1.87-1.72 (2 H, m), 1.55-1.41 (2 H, m)。
【0430】
4−trans−(2−アミノ−5−フルオロフェニルアミノ)シクロヘキサンカルボニトリル
【化203】
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EtOAc(3mL)及びEtOH(3mL)中の4−trans−(5−フルオロ−2−ニトロフェニルアミノ)シクロヘキサンカルボニトリル(500mg、1.89mmol)の溶液を、PtO
2(50mg)の添加の前にアルゴン流で脱ガスし、水素雰囲気下、室温で24時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜80% EtOAc)により精製して、標記化合物(195mg、44%)を得た。LCMS(方法J):R
T 2.07分 [M+H]
+ 234.2。
【0431】
{(S)−1−[2−(Trans−4−シアノシクロヘキシルアミノ)−4−フルオロフェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化204】
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THF(3mL)中のtrans−4−(2−アミノ−5−フルオロフェニルアミノ)シクロヘキサンカルボニトリル(195mg、0.83mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(174mg、0.92mmol)、HOAt(125mg、0.92mmol)、4−メチルモルホリン(0.20mL、1.83mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(192mg、1.0mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、室温で18時間撹拌した。反応混合物をEtOAcと水に分配した。有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜50% EtOAc)により精製して、標記化合物を白色の泡状物(199mg、60%)として得た。LCMS(方法B):R
T 3.37 [M+H]
+ 405.2。
【0432】
Trans−4−[2−((S)−1−アミノエチル)−6−フルオロベンゾイミダゾール−1−イル]シクロヘキサンカルボニトリル
【化205】
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AcOH(2mL)中の{(S)−1−[2−(trans−4−シアノシクロヘキシルアミノ)−4−フルオロフェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(195mg、0.48mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、80℃で1時間加熱し、次に90℃で2時間加熱し、最後に110℃で16時間加熱した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物を6N HCl(5mL)に溶解し、還流温度で2時間加熱した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をNaHCO
3の水溶液に溶解して、EtOAcで抽出した(×3)。合わせた有機画分を水で洗浄し、乾燥させ、真空下で濃縮して、標記化合物を褐色の固体(100mg、72%)として得た。LCMS(方法C):R
T 2.01分 [M+H]
+ 287.1。
【0433】
N
2−シクロブチル−4−フルオロベンゼン−1,2−ジアミン
【化206】
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CH
3CN(10mL)中の2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(0.7mL、6.3mmol)の溶液に、シクロブチルアミン(0.54mL、6.3mmol)及びDIPEA(1.1mL、6.3mmol)を加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌し、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜10% EtOAc)により精製して、シクロブチル−(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)アミンを黄色の油状物(1.38g、定量的)として得た。EtOAc(60mL)中の、このようにして得られた、生成物(6.3mmol)の溶液に10% Pd/C(150mg)を加え、反応混合物を、水素雰囲気下、室温で18時間撹拌した。懸濁液をセライト(登録商標)パッドで濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を橙色の油状物(1.1g、定量的)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 6.63-6.56 (1 H, m), 6.35-6.19 (2 H, m), 3.92-3.78 (1 H, m), 3.66-2.91 (2 H, m), 2.53-2.36 (2 H, m), 1.94-1.73 (4 H, m)。
【0434】
[(S)−1−(1−シクロブチル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(12mL)中のN
2−シクロブチル−4−フルオロベンゼン−1,2−ジアミン(0.63g、3.5mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(0.73g、3.9mmol)、HOAt(0.53g、3.9mmol)、4−メチルモルホリン(0.85mL、7.7mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.75g、3.9mmol)の混合物を、室温で18時間撹拌した。反応混合物を、DCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜30% EtOAc)により精製して、[(S)−1−(2−シクロブチルアミノ−4−フルオロフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(853mg、69%)を得た。LCMS(方法J):R
T 3.54分 [M+H]
+ 352.2。
【0435】
このようにして得られた化合物をAcOH(12mL)に溶解し、70℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で蒸発させ、残留物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜30% EtOAc)により精製して、標記化合物を黄色の油状物(728mg、62%)として得た。LCMS(方法B):R
T 2.96分 [M+H]
+ 334.2。
【0436】
(S)−1−(1−シクロブチル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化208】
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DCM(15mL)中の[(S)−1−(1−シクロブチル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(728mg、2.2mmol)の溶液に、TFA(8mL)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。2相系を10分間撹拌し、有機層を乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物を白色の固体(251mg、49%)として得た。LCMS(方法C):R
T 2.07分 [M+H]
+ 234.1。
【0437】
シクロプロピル−(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)アミン
【化209】
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無水CH
3CN(10mL)中の2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(0.7mL、6.3mmol)の溶液に、シクロプロピルアミン(0.4mL、6.3mmol)及びDIPEA(1.1mL、6.3mmol)を加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌し、次に真空下で蒸発させた。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜10% EtOAc)により精製して、標記化合物を黄色の固体(6.3mmol、定量的)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 8.26-8.09 (2 H, m), 6.95 (1 H, dd, J=11.43, 2.68 Hz), 6.46-6.35 (1 H, m), 2.60-2.50 (1 H, m), 0.98-0.89 (2 H, m), 0.71-0.63 (2 H, m)。
【0438】
N
2−シクロプロピル−4−フルオロベンゼン−1,2−ジアミン
【化210】
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EtOAc(60mL)中のシクロプロピル−(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)アミン(6.3mmol)の溶液に、10% Pd/C(150mg)を加え、反応混合物を、水素雰囲気下、室温で5時間撹拌した。懸濁液をセライト(登録商標)パッドで濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を褐色の油状物(1.1g、定量的)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 6.76 (1 H, dd, J=10.85, 2.76 Hz), 6.60 (1 H, dd, J=8.38, 5.56 Hz), 6.34 (1 H, td, J=8.45, 2.82 Hz), 4.15 (1 H, br s), 3.03 (2 H, br s), 2.45-2.36 (1 H, m), 0.80-0.72 (2 H, m), 0.56-0.49 (2 H, m)。
【0439】
[(S)−1−(1−シクロプロピル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化211】
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DCM(15mL)中のN
2−シクロプロピル−4−フルオロベンゼン−1,2−ジアミン(0.724g、4.4mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(0.91g、4.8mmol)、HOAt(0.65g、4.8mmol)、4−メチルモルホリン(1.1mL、9.7mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.92g、4.8mmol)の混合物を、室温で18時間撹拌した。反応混合物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮して、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜30% EtOAc)により精製して、[(S)−1−(2−シクロプロピルアミノ−4−フルオロフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステルを褐色の油状物(1.07g、72%)として得た。LCMS(方法B):R
T 3.40分 [M+H]
+ 338.2。
【0440】
このようにして得られた化合物(1.07g)をAcOH(15mL)に溶解し、70℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で蒸発させ、得られた残留物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜30% EtOAc)により精製して、標記化合物を無色の油状物(414mg、29%)として得た。LCMS(方法C):R
T 2.81分 [M+H]
+ 320.2。
【0441】
(S)−1−(1−シクロプロピル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化212】
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DCM(7mL)中の[(S)−1−(1−シクロプロピル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(414mg、1.3mmol)の溶液に、TFA(3mL)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。2相系を10分間撹拌し、次に有機層を乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物を黄色の油状物(166mg、58%)として得た。LCMS(方法C):R
T 1.66分 [M+H]
+ 220.1。
【0442】
[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]メチルカルバミン酸tert−ブチルエステル
【化213】
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DCM(10mL)中の4−フルオロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(450mg、2.2mmol)、(S)−2−(tertブトキシカルボニルメチルアミノ)プロピオン酸(0.50g、2.4mmol)、HOAt(0.33g、2.4mmol)、4−メチルモルホリン(0.5mL、4.8mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.46g、2.4mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜30% EtOAc)により精製して、[(S)−1−(4−フルオロ−2−フェニルアミノフェニルカルバモイル)エチル]メチルカルバミン酸tert−ブチルエステル(0.781g、92%)を得た。LCMS(方法J):R
T 3.92分 [M+H]
+ 388.1。
【0443】
このようにして得られた化合物(0.781g)を、AcOH(10mL)に溶解し、70℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で蒸発させ、残留物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜30% EtOAc)により精製して、標記化合物を橙色の固体(264mg、33%)として得た。LCMS(方法B):R
T 3.82分 [M+H−
tBu]
+ 314.0。
【0444】
[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]メチルアミン
【化214】
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DCM(8mL)中の[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]メチルカルバミン酸tert−ブチルエステル(0.264g、0.72mmol)の溶液に、TFA(4mL)を加え、混合物を室温で1.5時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。2相系を10分間撹拌し、次に水相をDCMで抽出した。合わせた有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物を無色の油状物(102mg、53%)として得た。LCMS(方法J):R
T 1.80分 [M+H]
+ 270.2。
【0445】
[(S)−3−ベンジルオキシ−1−(4−フルオロ−2−フェニルアミノフェニルカルバモイル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化215】
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DCM(15mL)中の4−フルオロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(614mg、3.04mmol)、(S)−4−ベンジルオキシ−2−tertブトキシカルボニルアミノ酪酸(1.0g、3.3mmol)、HOAt(0.450g、3.3mmol)、4−メチルモルホリン(0.7mL、6.7mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.63g、3.3mmol)の混合物を、室温で18時間撹拌した。反応混合物を、DCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮して、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜30% EtOAc)により精製して、標記化合物を黄色の油状物(1.22g、82%)として得た。LCMS(方法J):R
T 4.17分 [M+H]
+ 494.1。
【0446】
(S)−3−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピルアミン
【化216】
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ジオキサン(10mL)中の、4M HCl中の[(S)−3−ベンジルオキシ−1−(4−フルオロ−2−フェニルアミノフェニルカルバモイル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.22g、2.5mmol)の溶液を、70℃で2時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で濃縮し、残留物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物を無色の油状物(639mg、68%)として得た。LCMS(方法B):R
T 2.11及び2.55分 [M+H]
+ 376.2。
【0447】
[(S)−3−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピル]−(9H−プリン−6−イル)アミン
【化217】
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n−ブタノール(6mL)中の(S)−3−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピルアミン(639mg、1.7mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(410mg、1.7mmol)及びDIPEA(1.5mL、8.5mmol)の混合物を、100℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOHで洗浄し、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物を白色の固体(703mg、84%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.10分 [M+H]
+ 494.3。
【0448】
(S)−2−アミノ−3−メチル−N−(2−フェニルアミノピリジン−3−イル)ブチルアミド
【化218】
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DCM(15mL)中のN
2−フェニルピリジン−2,3−ジアミン(556mg、3.0mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノ−3−メチル酪酸(0.72g、3.3mmol)、HOAt(0.450g、3.3mmol)、4−メチルモルホリン(0.73mL、6.6mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.63g、3.3mmol)の混合物を、室温で18時間撹拌した。反応混合物を、DCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中0〜30% EtOAc)により精製して、[(S)−2−メチル−1−(2−フェニルアミノピリジン−3−イルカルバモイル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルエステルを白色の固体(1.13g、定量的)として得た。
【0449】
このようにして得られた化合物のジオキサン中の4M HCl(10mL)中の混合物を、70℃で2時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去した。得られた残留物をDCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。2相系を10分間撹拌し、次に有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物(定量的)を得た。LCMS(方法C):R
T 1.17分 [M+H]
+ 285.3。
【0450】
(S)−3−メチル−N−(2−フェニルアミノピリジン−3−イル)−2−(9H−プリン−6−イルアミノ)ブチルアミド
【化219】
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n−ブタノール(12mL)中の(S)−2−アミノ−3−メチル−N−(2−フェニルアミノピリジン−3−イル)ブチルアミド(3.0mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(720mg、3.0mmol)及びDIPEA(2.6mL、15.0mmol)の混合物を、密閉バイアル中、100℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOHで洗浄し、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物(821mg、2工程で68%)を得た。LCMS(方法J):R
T 1.75分 [M+H]
+ 403.2。
【0451】
(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル−アミン
【化220】
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LiHMDS(THF中1.0M、50mL、50mmol)を、無水THF(20mL)中のピリジン−3−イルアミン(2.5g、26.4mmol)の撹拌した溶液に、窒素雰囲気下、−70℃で滴下した。−78℃で10分間撹拌した後、THF(40mL)中の2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(4.0g、25.1mmol)の溶液を−78℃で滴下した。反応混合物をゆっくりと室温に温めた。室温で4時間撹拌した後、粗混合物をNH
4Clの水溶液の添加によりクエンチして、水性画分をEtOAcで抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物を赤色の固体(定量的)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 9.58 (1 H, br s), 8.61 (1 H, d, J=2.64 Hz), 8.55 (1 H, d, J=4.76 Hz), 8.29 (1 H, dd, J=9.47, 5.92 Hz), 7.66-7.61 (1 H, m), 7.40 (1 H, dd, J=8.19, 4.75 Hz), 6.74 (1 H, dd, J=10.95, 2.62 Hz), 6.60-6.51 (1 H, m)。
【0452】
4−フルオロ−N
2−ピリジン−3−イルベンゼン−1,2−ジアミン
【化221】
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EtOH(300mL)中の(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル−アミン(25mmol)の混合物に、10% Pd/C(1.0g)を加え、反応混合物を、水素雰囲気下、室温で18時間撹拌した。追加のPd/C(1.0g)を加え、水素雰囲気下、室温で2時間撹拌し続けた。懸濁液をセライト(登録商標)パッドで濾過し、濾液を真空下で濃縮し、標記化合物を褐色の固体(定量的)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 8.27 (1 H, dd, J=2.64, 0.91 Hz), 8.15 (1 H, dd, J=4.41, 1.71 Hz), 7.20-7.09 (2 H, m), 6.87 (1 H, dd, J=9.61, 2.59 Hz), 6.80-6.68 (2 H, m), 5.50 (1 H, br s), 2.96 (2 H, br s)。
【0453】
(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メチルプロピルアミン
【化222】
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DCM(18mL)中の4−フルオロ−N
2−ピリジン−3−イルベンゼン−1,2−ジアミン(685mg、3.0mmol)の溶液に、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノ−3−メチル酪酸(720mg、3.3mmol)、HOAt(0.450g、3.3mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.63g、3.3mmol)を0℃で加え、得られた混合物を0℃で2時間撹拌した。反応混合物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜60% EtOAc)により精製して、{(S)−1−[4−フルオロ−2−(ピリジン−3−イルアミノ)フェニルカルバモイル]−2−メチルプロピル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(790mg)を得た。LCMS(方法J):R
T 2.10分 [M+H]
+ 403.3。
【0454】
このようにして得られた化合物(790mg)のAcOH(15mL)中の溶液を、100℃で72時間加熱し、次に揮発物を真空下で除去した。得られた残留物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。2相系を10分間激しく撹拌し、次に有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、関連する画分を合わせ、そして真空下で濃縮した。得られた残留物(251mg)を6M HCl(6mL)に溶解し、密閉管中、100℃で1時間加熱した。粗混合物を、DCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。2相系を10分間激しく撹拌し、次に有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物(135mg、4工程で16%)を得た。LCMS(方法J):R
T 1.75分 [M+H]
+ 285.2。
【0455】
(R)−2−エトキシ−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化223】
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DCM(18mL)中の4−フルオロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(562mg、2.8mmol)の溶液に、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノ−3−エトキシプロピオン酸(720mg、3.1mmol)、HOAt(0.420g、3.1mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.59g、3.1mmol)を0℃で加え、得られた混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜30% EtOAc)により精製して、[(S)−2−エトキシ−1−(4−フルオロ−2−フェニルアミノフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(770mg、66%)を得た。LCMS(方法B):R
T 3.87分 [M+H]
+ 418.3。
【0456】
このようにして得られた化合物(770mg)のジオキサン中の4N HCl(10mL)中の溶液を、70℃で2時間加熱し、次に揮発物を真空下で除去した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物を油状物(510mg、92%)として得た。LCMS(方法B):R
T 1.94分 [M+H]
+ 300.1。
【0457】
[(S)−1−(7−シクロプロピル−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン
【化224】
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ジオキサン:水が4:1の混合物(2.5mL)中の[(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン(50mg、0.09mmol)、シクロプロピルボロン酸(10mg、0.12mmol)及びCs
2CO
3(46mg、0.14mmol)の混合物を、Pd(PPh
3)
4(5mg)の添加の前にアルゴン気流で脱ガスし、密閉バイアル中、100℃で18時間加熱した。ジオキサン(0.25mL)中の追加のシクロプロピルボロン酸(10mg、0.12mmol)及びPd(PPh
3)
4(5mg)を加え、密閉バイアル中、撹拌を100℃で3時間続けた。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した(×3)。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、逆相HPLC(25分 傾斜 アセトニトリル/水中の10〜90%、0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C18)により精製して、標記化合物(20mg、43%)を得た。LCMS(方法C):R
T 3.32分 [M+H]
+ 498.1。
【0458】
6−フルオロ−3−ニトロ−2−フェニルアミノベンゾニトリル
【化225】
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LiHMDS(THF中1.0M、38mL、38.0mmol)を、無水THF(30mL)中のアニリン(1.86g、19.9mmol)の撹拌した溶液に、窒素雰囲気下、−78℃で滴下した。−78℃で10分間撹拌した後、THF(15mL)中の2,6−ジフルオロ−3−ニトロベンゾニトリル(3.5g、19.0mmol)の溶液を加えて、−78℃で30分間撹拌し続けた。粗混合物を水でクエンチし、EtOAcで希釈した。得られたエマルションをセライト(登録商標)パッドで濾過し、有機画分を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜100% EtOAc)により精製して、標記化合物(2.7g、55%)を得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 9.94 (1 H, br s), 8.51 (1 H, dd, J=9.50, 5.88 Hz), 7.51-7.21 (5 H, m), 6.68 (1 H, dd, J=9.50, 7.46 Hz)。
【0459】
3−アミノ−6−フルオロ−2−フェニルアミノベンゾニトリル
【化226】
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MeOH(50mL)と水(20mL)の混合物中の6−フルオロ−3−ニトロ−2−フェニルアミノベンゾニトリル(2.7g、10.5mmol)の混合物に、NH
4Cl(3.23g、62.9mmol)及び鉄粉(2.3g、41.9mmol)を加え、反応混合物を90℃で1時間加熱した。室温に冷やした後、固体をセライト(登録商標)パッドで濾過し、濾液を真空下で濃縮した。得られた残留物をEtOAcと水に分配し、水相をEtOAcで抽出した(×3)。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜100% EtOAc)により精製して、標記化合物(930mg、39%)を得た。LCMS(方法B):R
T 3.27分 [M+H]
+ 227.8。
【0460】
[(S)−1−(7−シアノ−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化227】
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DCM(7mL)中の((S)−1−カルバモイルエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.12g、6.0mmol)の懸濁液に、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(969mg、5.1mmol)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌し、その間に固体が溶解した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をエタノール(7mL)に溶解した。3−アミノ−6−フルオロ−2−フェニルアミノベンゾニトリル(400mg、1.8mmol)を加え、反応物を75℃で1時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水に溶解し、生成物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、シクロヘキサン中の0〜100% EtOAcで溶離する)に付して、標記化合物を白色の固体(411mg、61%)として得た。LCMS(方法C):R
T=3.55分、[M+H]
+=381。
【0461】
(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピルアミン
【化228】
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DCM(18mL)中の4−フルオロ−N
2−ピリジン−3−イルベンゼン−1,2−ジアミン(0.594g、2.9mmol)の溶液に、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノ酪酸(650mg、3.2mmol)、HOAt(440mg、3.2mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(610mg、3.2mmol)を0℃で加え、反応混合物を0℃で2時間撹拌した。粗混合物をDCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜60% EtOAc)により精製して、{(S)−1−[4−フルオロ−2−(ピリジン−3−イルアミノ)フェニルカルバモイル]プロピル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(839mg、75%)を得た。LCMS(方法J):R
T 0.69分 [M+H]
+ 389.2。
【0462】
このようにして得られた化合物(839mg、2.2mmol)のAcOH(15mL)中の溶液を、100℃で18時間加熱し、次に揮発物を真空下で除去した。得られた残留物を、DCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。2相系を室温で10分間撹拌し、次に有機画分を分離し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、褐色の固体292mgを得た。このようにして得られた化合物を6N HCl(6mL)水溶液に溶解し、密閉バイアル中、その溶液を100℃で1時間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物を、DCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。2相系を室温で10分間撹拌し、次に有機画分を分離し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物(243mg、41%)を得た。LCMS(方法J):R
T 1.57分 [M+H]
+ 271.3。
【0463】
(2−ニトロピリジン−3−イル)フェニルアミン
【化229】
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DMF(10mL)中の3−フルオロ−2−ニトロピリジン(1.07g、6.75mmol)、アニリン(1.8mL、20.2mmol)及びEt
3N(2.8mL、20.2mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去した。得られた残留物を、DCMと水に分配した。さらに水相をDCMで抽出し(×3)、合わせた有機画分を乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜4% MeOH)により精製して、標記化合物を赤色の油状物(2.24g、定量的)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.03分 [M+H]
+ 216.2。
【0464】
N
3−フェニルピリジン−2,3−ジアミン
【化230】
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EtOAc(40mL)中の(2−ニトロピリジン−3−イル)フェニルアミン(6.75mmol)の混合物を、10% Pd/C(200mg)の添加の前に窒素気流で脱ガスし、水素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物を白色の固体(520mg、2工程で42%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.92 (1 H, dd, J=4.98, 1.64 Hz), 7.36 (1 H, ddd, J=7.62, 1.65, 0.69 Hz), 7.26-7.20 (2 H, m), 6.90-6.85 (1 H, m), 6.78-6.73 (2 H, m), 6.68 (1 H, dd, J=7.61, 4.98 Hz), 5.13 (1 H, br s), 4.57 (2 H, br s)。
【0465】
[(S)−1−(3−フェニルアミノピリジン−2−イルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化231】
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トリエチルアミン(1.5mL、11.0mmol)を、無水DCM(30mL)中のN
3−フェニルピリジン−2,3−ジアミン(510mg、2.75mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(0.94g、4.96mmol)、HOAt(670mg、4.96mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.95g、4.96mmol)の混合物に、窒素雰囲気下、0℃で加えた。反応混合物を0℃で10分間撹拌し、次にゆっくりと室温に温めた。撹拌を室温で18時間続けた。反応混合物を、DCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。さらに水相をDCMで抽出し(×3)、合わせた有機画分を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物を明褐色の泡状物(1.17g、定量的)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.04分 [M+H]
+ 357.3。
【0466】
[(S)−1−(1−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化232】
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AcOH(25mL)中の[(S)−1−(3−フェニルアミノピリジン−2−イルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(980mg、2.75mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、75℃で10時間加熱した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物を、DCMとNaHCO
3の飽和水溶液に分配した。さらに水相をDCMで抽出し(×3)、合わせた有機画分を水で洗浄し、続いてブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物を明褐色の泡状物(920mg、99%)として得た。LCMS(方法C):R
T 2.88分 [M+H]
+ 339.3。
【0467】
(S)−1−(1−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチルアミン
【化233】
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DCM(5mL)中の[(S)−1−(1−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(910mg、2.69mmol)の溶液に、TFA(15mL)を加え、混合物を室温で15分間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をDCMに溶解し、NaHCO
3の飽和水溶液で洗浄した。さらに水相をDCMで抽出し(×3)、合わせた有機画分を乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物を褐色の固体(340mg、53%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.55 (1 H, dd, J=4.78, 1.56 Hz), 7.65-7.53 (3 H, m), 7.45-7.37 (3 H, m), 7.15 (1 H, dd, J=8.04, 4.78 Hz), 4.18 (1 H, q, J=6.71 Hz), 3.49 (2 H, s), 1.48 (3 H, d, J=6.71 Hz)。
【0468】
6−フルオロ−3−ニトロ−2−フェニルアミノ安息香酸
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
EtOH(25mL)及び水(25mL)中の2,6−ジフルオロ−3−ニトロ安息香酸(5g、24.6mmol)の溶液に、Et
3N(6.2mL、44.3mmol)及びアニリン(2.3g、24.6mmol)を0℃で加えた。反応混合物を、窒素雰囲気下、70℃で4時間加熱した。室温に冷やした後、1N HClの添加により溶液のpHを1に調整した。沈殿物が形成し、この固体を濾過により集め、水で洗浄して、標記化合物(6.0g、88%)を得た。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 9.02 (1 H, s), 8.18 (1 H, dd, J=9.29, 5.78 Hz), 7.25-7.16 (2 H, m), 7.05 (1 H, t, J=9.07 Hz), 7.00-6.91 (3 H, m)。
【0469】
6−フルオロ−3−ニトロ−2−フェニルアミノ安息香酸メチルエステル
【化235】
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トリメチルシリルジアゾメタン(ヘキサン中2M、7.24mL、14.5mmol)を、MeOH(5mL)及びDCM(40mL)中の6−フルオロ−3−ニトロ−2−フェニルアミノ安息香酸(2.0g、7.24mmol)の溶液に室温で滴下した。この溶液を室温で45分間撹拌し、次に揮発物を減圧下で除去して、標記化合物(2.1g、定量的)を得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 9.67 (1 H, br s), 8.32 (1 H, dd, J=9.47, 5.75 Hz), 7.36-7.30 (2 H, m), 7.23-7.07 (3 H, m), 6.64 (1 H, dd, J=9.47, 8.33 Hz), 3.27 (3 H, s)。
【0470】
3−アミノ−6−フルオロ−2−フェニルアミノ安息香酸メチルエステル
【化236】
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MeOH(50mL)と水(15mL)の混合物中の、6−フルオロ−3−ニトロ−2−フェニルアミノ安息香酸メチルエステル(2.1g、7.24mmol)の混合物に、NH
4Cl(2.23g、43.4mmol)及び鉄粉(1.61g、28.9mmol)を加え、反応混合物を90℃で3時間加熱した。室温に冷やした後、懸濁液を、セライト(登録商標)パッドで濾過し、追加のMeOHで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、有機溶媒を除去し、得られた水性の残留物をEtOAcで抽出した(×3)。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物を橙色の油状物として得たが、これは放置すると凝固した(2.0g、定量的)。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.23-7.18 (2 H, m), 7.13 (1 H, br s), 6.89-6.80 (3 H, m), 6.69-6.64 (2 H, m), 3.83 (3 H, s)。
【0471】
2−((S)−1−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−5−フルオロ−3−フェニル−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル
【化237】
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DCM(20mL)中の3−アミノ−6−フルオロ−2−フェニルアミノ安息香酸メチルエステル(2.0g、7.7mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(1.6g、8.45mmol)、HOAt(760mg、8.45mmol)、4−メチルモルホリン(1.86mL、16.9mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.07g、8.45mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。次に、反応混合物を、DCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜100% EtOAc)により精製して、3−((S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオニルアミノ)−6−フルオロ−2−フェニルアミノ安息香酸メチルエステルを得た。LCMS(方法B):R
T 3.65分 [M+H]
+ 432.3。
【0472】
このように得られた化合物のAcOH(15mL)中の溶液を、80℃で48時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で濃縮し、そして残留物をEtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。さらに、水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜100% EtOAc)により精製して、標記化合物(1.1g、32%)を得た。LCMS(方法C):R
T 3.47分 [M+H]
+ 414.2。
【0473】
5−フルオロ−3−フェニル−2−{(S)−1−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]エチル}−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル
【化238】
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MeOH(20mL)中の2−((S)−1−tertブトキシカルボニルアミノエチル)−5−フルオロ−3−フェニル−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル(1.1g、2.7mmol)の溶液に、ジオキサン中の4N HCl(5mL)を加え、反応混合物を45℃で3時間加熱した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物を、n−ブタノール(10mL)中の6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(825mg、3.46mmol)及びDIPEA(1.8mL、10.6mmol)で処理した。反応混合物を、密閉バイアル中で90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物(1.2g、87%)を得た。LCMS(方法C):R
T 3.11分 [M+H]
+ 516.2。
【0474】
5−フルオロ−3−フェニル−2−{(S)−1−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]エチル}−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸
【化239】
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MeOH(20mL)及び水(2mL)中の5−フルオロ−3−フェニル−2−{(S)−1−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]エチル}−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル(580mg、1.13mmol)及びLiOH・H
2O(94mg、2.25mmol)の溶液を、45℃で3時間加熱した。さらなるLiOH・H
2O(94mg)を加え、混合物を80℃で16時間加熱した。さらに、LiOH・H
2O(94mg)の添加後、75℃で撹拌を18時間続けた。室温に冷やした後、1N HClの添加により混合物のpHを4に調整した。有機溶媒を減圧下で除去し、EtOAcを粗混合物に加えた。懸濁液を超音波処理した後、有機溶媒を真空下で除去した。固体を濾過により集め、真空下で乾燥させて、標記化合物(412mg、73%)を得た。LCMS(方法C):R
T 2.40分 [M+H]
+ 502.0。
【0475】
(3−フルオロ−2−メチル−6−ニトロフェニル)フェニルアミン
【化240】
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LiHMDS(THF中1.0M、12.9mL、12.9mmol)を、窒素雰囲気下、−78℃で、無水THF(10mL)中のアニリン(633mg、6.79mmol)の撹拌した溶液に滴下した。−78℃で10分間撹拌した後、THF(5mL)中の1,3−ジフルオロ−2−メチル−4−ニトロベンゼン(1.12g、6.47mmol)の溶液を加え、撹拌を30分間続けた。反応混合物を、水の添加によりクエンチし、EtOAcで希釈した。得られたエマルションをセライト(登録商標)を通して濾過し、有機画分を分離し、ブラインで洗浄し、そして乾燥させた(MgSO
4)。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜100% EtOAc)により精製して、標記化合物(1.5g、94%)を得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.74 (1 H, br s), 8.07 (1 H, dd, J=9.34, 5.86 Hz), 7.30-7.23 (2 H, m), 7.03 (1 H, t, J=7.41 Hz), 6.85-6.78 (3 H, m), 1.92 (3 H, d, J=2.87 Hz)。
【0476】
4−フルオロ−3−メチル−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン
【化241】
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MeOH:水の3:1 混合物(40mL)中の(3−フルオロ−2−メチル−6−ニトロフェニル)フェニルアミン(1.5g、6.1mmol)の混合物に、NH
4Cl(1.88g、36.5mmol)及び鉄粉(1.36g、24.4mmol)を加え、反応混合物を90℃で1時間加熱した。室温に冷やした後、固体をセライト(登録商標)パッドで濾過し、そしてさらなるMeOHで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、得られた残留物をEtOAcと水に分配した。さらに、水相をEtOAc(×3)で抽出し、合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物をピンク色の固体(1.16g、88%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.22-7.15 (2 H, m), 6.88-6.77 (2 H, m), 6.64-6.55 (3 H, m), 5.03 (1 H, br s), 3.68 (2 H, br s), 2.11 (3 H, d, J=2.24 Hz)。
【0477】
(S)−1−(6−フルオロ−7−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩
【化242】
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DCM(10mL)中の4−フルオロ−3−メチル−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(600mg、2.77mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(577mg、3.05mmol)、HOAt(415mg、3.05mmol)、4−メチルモルホリン(0.67mL、6.1mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(586mg、3.05mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、DCM(×3)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。
【0478】
得られた残留物をジオキサン中の4N HCl(15mL)に溶解し、溶液を70℃で2時間加熱した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をEtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。さらに、水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機画分を水、次にブラインで洗浄し、そして乾燥させた(MgSO
4)。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物(662mg、89%)を得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.63-7.52 (4 H, m), 7.46-7.36 (2 H, m), 7.05-6.97 (1 H, m), 3.93 (1 H, q, J=6.72 Hz), 1.77 (3 H, d, J=2.06 Hz), 1.44 (3 H, d, J=6.40 Hz)。
【0479】
(R)−1−(6−フルオロ−7−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メトキシエチルアミン
【化243】
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DCM(10mL)中の4−フルオロ−3−メチル−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(560mg、2.59mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノ−3−メトキシプロピオン酸(624mg、2.85mmol)、HOAt(388mg、2.85mmol)、4−メチルモルホリン(626μL、5.69mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(547mg、2.85mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。反応混合物をDCMと水に分配した。さらに、水相をDCMで抽出し、合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物をジオキサン中の4N HCl(5mL)に溶解し、混合物を70℃で2時間加熱した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をEtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。さらに、水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物(545mg、70%)を得た。LCMS(方法C):R
T 3.95分 [M+H]
+ 300.2。
【0480】
(3−クロロフェニル)−(3−ニトロピリジン−2−イル)アミン
【化244】
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DMF(3mL)中の2−クロロ−3−ニトロピリジン(317mg、2.0mmol)、3−クロロフェニルアミン(0.212mL、2.0mmol)及び炭酸カリウム(829mg、6.0mmol)の混合物を、マイクロ波照射を使用して140℃で30分間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物をEtOAcと水に分配した。水相をEtOAc(×3)で抽出し、合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた褐色の油状物(370mg)を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜100% DCM)により精製して、標記化合物を赤色の固体(111mg、22%)として得た。LCMS(方法B):R
T 3.95分 [M+H]
+ 250.0。
【0481】
N
2−(3−クロロフェニル)ピリジン−2,3−ジアミン
【化245】
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MeOH:水の3:1混合物(20mL)中の(3−クロロフェニル)−(3−ニトロピリジン−2−イル)アミン(111mg、0.45mmol)の混合物に、NH
4Cl(154mg、2.88mmol)及び鉄粉(107mg、1.92mmol)を加え、反応混合物を90℃で3時間加熱した。室温に冷やした後、固体をセライト(登録商標)パッドで濾過し、濾液を真空下で濃縮した。得られた残留物を、EtOAcと水に分配した。さらに、水相をEtOAc(×3)で抽出し、合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた褐色の油状物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物を褐色の固体(29mg、30%)として得た。LCMS(方法C):R
T 1.84分 [M+H]
+ 220.1。
【0482】
{(S)−1−[3−(3−クロロフェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化246】
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DCM(5mL)中のN
2−(3−クロロフェニル)ピリジン−2,3−ジアミン(29mg、0.13mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(27mg、0.15mmol)、HOAt(20mg、0.15mmol)、4−メチルモルホリン(32μL、0.29mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(28mg、0.15mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌し、次に室温で64時間静置した。反応混合物を、DCMと飽和NaHCO
3溶液に分配した。有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。褐色の油状物(44mg)として得られた{(S)−1−[2−(3−クロロフェニルアミノ)ピリジン−3−イルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステルを、AcOH(3mL)に溶解し、そして70℃で4時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去した。得られた残留物を、EtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。有機画分を水、続いてブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた褐色の油状物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜5% MeOH)により精製して、標記化合物を橙色/褐色の油状物(35mg、2工程で72%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.34分 [M+H]
+ 373.2。
【0483】
{(S)−1−[3−(4−クロロフェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(10mL)中のN
2−(4−クロロフェニル)ピリジン−2,3−ジアミン(64mg、0.291mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(61mg、0.32mmol)、HOAt(44mg、0.32mmol)、4−メチルモルホリン(70μL、0.641mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(61mg、0.32mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌し、次に室温で64時間静置した。反応混合物を、DCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ、そして真空下で濃縮した。褐色の油状物(136mg)として得られた{(S)−1−[2−(4−クロロフェニルアミノ)ピリジン−3−イルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステルを、AcOH(5mL)に溶解し、70℃で4時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去した。得られた残留物を、EtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。有機画分を水、続いてブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた褐色の油状物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜5% MeOH)により精製して、標記化合物を橙色/褐色の油状物(99mg、2工程で91%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.33分 [M+H]
+ 373.2。
【0484】
(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)−(6−フルオロピリジン−3−イル)アミン
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
LiHMDS(THF中1.0M、5.0mL、5.0mmol)を、窒素雰囲気下、−78℃で、無水THF(5mL)中の6−フルオロピリジン−3−イルアミン(294mg、2.63mmol)の撹拌した溶液に滴下した。−78℃で30分間撹拌した後、THF(5mL)中の2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(275μL、2.50mmol)の溶液を加え、そして−78℃で撹拌を1時間続けた。この溶液をNH
4Cl水溶液に注ぎ、EtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜100% DCM)により精製して、標記化合物を黄色の固体(571mg、91%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.33分 [M+H]
+ 252.1。
【0485】
4−フルオロ−N
2−(6−フルオロピリジン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
EtOAc(40mL)中の(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)−(6−フルオロピリジン−3−イル)アミン(571mg、2.27mmol)の混合物を、10% Pd/C(57mg)の添加の前に窒素気流により脱ガスし、水素雰囲気下、室温で22時間撹拌した。混合物を相分離器で濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を暗色の油状物(524mg、定量的)として得た。LCMS(方法C):R
T 2.39分 [M+H]
+ 222.2。
【0486】
{(S)−1−[4−フルオロ−2−(6−フルオロピリジン−3−イルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(20mL)中の4−フルオロ−N
2−(6−フルオロピリジン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン(524mg、2.37mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(493mg、2.61mmol)、HOAt(355mg、2.61mmol)、4−メチルモルホリン(575μL、5.21mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(500mg、2.61mmol)の混合物を、室温で3時間撹拌した。反応混合物を、DCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物を黄色の固体(973mg、定量的)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.25分 [M+H]
+ 393.3。
【0487】
(S)−2−アミノ−N−[4−フルオロ−2−(6−フルオロピリジン−3−イルアミノ)フェニル]プロピオンアミド
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(1mL)及びTFA(1mL)中の{(S)−1−[4−フルオロ−2−(6−フルオロピリジン−3−イルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(276mg、0.70mmol)の混合物を、室温で3時間撹拌した。反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、次にMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、標記化合物を黄色の油状物(193mg、94%)として得た。LCMS(方法C):R
T 0.29 及び 1.93分 [M+H]
+ 293.2。
【0488】
(S)−N−[4−フルオロ−2−(6−フルオロピリジン−3−イルアミノ)フェニル]−2−(9H−プリン−6−イルアミノ)プロピオンアミド
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
n−ブタノール(1mL)中の(S)−2−アミノ−N−[4−フルオロ−2−(6−フルオロピリジン−3−イルアミノ)フェニル]プロピオンアミド(193mg、0.66mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(165mg、0.69mmol)及びDIPEA(0.34mL、1.98mmol)の混合物を、密閉バイアル中で100℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、次にMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、標記化合物を赤色の固体(255mg、94%)として得た。LCMS(方法C):R
T 2.40分 [M+H]
+ 411.2。
【0489】
{(S)−1−[6−フルオロ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化253】
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MeOH中の0.5M NaOMe(2.0mL、1.0mmol)中の{(S)−1−[4−フルオロ−2−(6−フルオロピリジン−3−イルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(196mg、0.50mmol)の懸濁液を、マイクロ波照射を使用して120℃で15分間加熱した。粗反応混合物をMeOHで希釈し、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、次にMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜5% MeOH)により精製して、標記化合物をピンク色の油状物(52mg、27%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.42分 [M+H]
+ 387.2。
【0490】
(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)−(5−フルオロピリジン−2−イル)アミン
【化254】
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LiHMDS(THF中1.0M、4.0mL、4.0mmol)を、窒素雰囲気下、−78℃で、無水THF(5mL)中の5−フルオロピリジン−2−イルアミン(224mg、2.0mmol)の撹拌した溶液に滴下した。−78℃で15分間撹拌した後、THF(5mL)中の2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(0.22mL、2.0mmol)の溶液を加え、−78℃で撹拌を30分間続けた。混合物を0℃にゆっくり温め、次に反応混合物を飽和NH
4Cl溶液(50mL)に注いだ。水相をEtOAc(×3)で抽出し、合わせた有機画分を水、続いてブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜40% EtOAc)により精製して、標記化合物を橙色の固体(34mg、7%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.81分 [M+H]
+ 252.1。
【0491】
4−フルオロ−N
2−(5−フルオロピリジン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン
【化255】
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EtOAc(5mL)中の(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)−(5−フルオロピリジン−2−イル)アミン(34mg、0.14mmol)の混合物を、10% Pd/C(10mg)の添加の前に窒素気流により脱ガスし、水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。混合物を相分離器で濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を暗色の油状物(30mg、定量的)として得た。LCMS(方法C):R
T 1.95分 [M+H]
+ 222.2。
【0492】
{(S)−1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化256】
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DCM(5mL)中の4−フルオロ−N
2−(5−フルオロピリジン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン(30mg、0.136mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(28mg、0.15mmol)、HOAt(20mg、0.15mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(29mg、0.15mmol)の混合物を、0℃で1時間撹拌した。さらなる(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(5mg)、HOAt(4mg)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(5mg)を加え、撹拌を30分間続けた。反応混合物を、DCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。有機層を乾燥させ、真空下で濃縮して、{(S)−1−[4−フルオロ−2−(5−フルオロピリジン−2−イルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステルを橙色の油状物として得た。LCMS(方法C):R
T 3.51分 [M+H]
+ 393.1。
【0493】
このようにして得られた化合物のAcOH(5mL)中の混合物を、70℃で16時間加熱した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をEtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。有機画分を水、続いてブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた油状物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜5% MeOH)により精製して、標記化合物を橙色の油状物(33mg、65%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.38分 [M+H]
+ 375.2。
【0494】
3−(5−フルオロ−2−ニトロフェニルアミノ)アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化257】
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CH
3CN(37mL)中の2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(3.69g、23.2mmol)、3−アミノアゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(4.0g、23.2mmol)及びDIPEA(3.97mL、23.2mmol)の混合物を、アルゴン雰囲気下、室温で18時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜40% EtOAc)により精製して、標記化合物を黄色の固体(4.84g、67%)として得た。LCMS(方法B):R
T 3.80分 [M+H]
+ 312.1。
【0495】
3−(2−アミノ−5−フルオロフェニルアミノ)アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化258】
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EtOAc(100mL)中の3−(5−フルオロ−2−ニトロフェニルアミノ)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(4.84g、15.54mmol)の混合物を、10% Pd/C(500mg)の添加の前に窒素気流により脱ガスし、水素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。さらなる10% Pd/C(500mg)を加え、撹拌を水素雰囲気下で6時間続けた。混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を褐色の泡状物(4.4g、定量的)として得た。LCMS(方法J):R
T 2.39及び2.60分 [M+H]
+ 282.1。
【0496】
3−[2−((S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノプロピオニルアミノ)−5−フルオロ−フェニルアミノ]アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化259】
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DCM(53mL)中の3−(2−アミノ−5−フルオロフェニルアミノ)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(15.5mmol)、(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノプロピオン酸(3.81g、17.1mmol)、HOAt(2.32g、17.1mmol)、4−メチルモルホリン(3.75mL、34.1mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(3.27g、17.1mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を、EtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。さらに、水相をEtOAc(×3)で抽出し、合わせた有機画分を水、続いてブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物を黄色の油状物(定量的)として得た。LCMS(方法B):R
T 3.63分 [M+H]
+ 487.3。
【0497】
3−[2−((S)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノエチル)−6−フルオロベンゾイミダゾール−1−イル]アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化260】
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AcOH(110mL)中の3−[2−((S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノプロピオニルアミノ)−5−フルオロ−フェニルアミノ]アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(15.52mmol)の混合物を、60℃で18時間、70℃で24時間、次に80℃で6時間加熱した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をEtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。さらに、水相をEtOAc(×3)で抽出し、合わせた有機画分を水、続いてブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜60% EtOAc)により精製して、標記化合物を黄色の油状物(3.23g、44%)として得た。LCMS(方法J):R
T 3.60分 [M+H]
+ 469.1。
【0498】
3−[2−((S)−1−アミノエチル)−6−フルオロベンゾイミダゾール−1−イル]アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化261】
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IMS(18mL)中の3−[2−((S)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノエチル)−6−フルオロベンゾイミダゾール−1−イル]アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(524mg、1.12mmol)の混合物を、10% Pd/C(100mg)の添加の前に窒素気流により脱ガスし、水素雰囲気下、室温で64時間撹拌した。混合物を濾過し、IMSで洗浄し、濾液を真空下で濃縮した。同じ方法を、3−[2−((S)−1−ベンジルオキシカルボニルアミノエチル)−6−フルオロベンゾイミダゾール−1−イル]アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.11g、4.5mmol)を使用して繰り返し、2つの残留物を合わせた。生成物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物を黄色の泡状物(1.17g、62%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 7.68 (1 H, dd, J=8.85, 4.93 Hz), 7.45 (1 H, dd, J=9.04, 2.37 Hz), 7.04 (1 H, td, J=9.19, 2.31 Hz), 5.67-5.54 (1 H, m), 4.56-4.43 (4 H, m), 4.30 (1 H, q, J=6.64 Hz), 1.68 (2 H, br s), 1.60-1.49 (12 H, m)。327301
【0499】
2−クロロ−N−(4−フルオロ−2−フェニルアミノフェニル)アセトアミド
【化262】
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クロロアセチルクロリド(0.68mL、8.58mmol)を、窒素雰囲気下、0℃で、DCM(8mL)中の4−フルオロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(1.24g、6.13mmol)及びピリジン(2.0mL、24.5mmol)の撹拌した溶液に滴下した。0℃で撹拌を20分間、次に室温で2時間続けた。反応混合物を、0℃に冷却した1M HCl水溶液(50mL)とDCMに分配した。さらに、水相をDCM(×3)で抽出し、合わせた有機画分を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の30〜100% DCM)により精製して、標記化合物を白色の結晶質固体(750mg、44%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.39分 [M+H]
+ 279.2。
【0500】
2−クロロメチル−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール
【化263】
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AcOH(20mL)中の2−クロロ−N−(4−フルオロ−2−フェニルアミノフェニル)アセトアミド(740mg、2.62mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、70℃で5時間加熱した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をDCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。さらに、水相をDCM(×3)で抽出し、合わせた有機画分を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜5% MeOH)により精製して、標記化合物を褐色の油状物として得、これを静置して結晶化した(570mg、84%)。LCMS(方法C):R
T 3.40分 [M+H]
+ 261.2。
【0501】
(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)ピリジン−2−イル−アミン(調製1)
【化264】
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LiHMDS(THF中1.0M、62mL、6.2mmol)を、窒素雰囲気下、−78℃で、無水THF(50mL)中のピリジン−2−イルアミン(3.1g、33mmol)の撹拌した溶液に滴下した。−78℃で30分間撹拌した後、2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(3.4mL、31mmol)を加え、−78℃で撹拌を30分間続けた。反応混合物を室温にゆっくり温め、5時間後、飽和NH
4Cl水溶液(150mL)の添加によりクエンチした。混合物をEtOAcと水に分配し、次にセライト(登録商標)を通して濾過した。有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜50% DCM)により精製して、標記化合物を橙色の固体(3.9g、54%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 10.48 (1 H, s), 8.82 (1 H, dd, J=12.32, 2.77 Hz), 8.38 (1 H, dd, J=5.03, 1.87 Hz), 8.34-8.25 (1 H, m), 7.70-7.64 (1 H, m), 7.03-6.94 (2 H, m), 6.68-6.61 (1 H, m)。
【0502】
調製2: 水素化ナトリウム(48.6g、60重量%、1.22mol)を、0℃で、T≦18℃であるような速度で、THF(400mL)中の2−アミノピリジン(57.2g、0.61mol)の溶液に少量ずつ加えた。反応混合物を0℃で10分間撹拌し、次に、THF(350mL)中の2,4−ジフルオロニトロベンゼンの溶液に−20℃で、T≦10℃であるような速度でカニューレを介して加えた。反応物を−40℃で1時間撹拌し、次に室温に温めた。反応物が室温になると、温度は急速に35℃に上昇し、発泡が観察された。反応混合物を氷(約2L)に注ぎ、形成された固体を、濾過により集めた。固体をペンタンで洗浄し、真空下で乾燥させて、(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)ピリジン−2−イル−アミンを明橙色の固体(139.3g、94%)として与えた。
【0503】
4−フルオロ−N
2−ピリジン−2−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン
【化265】
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EtOAc(150mL)中の(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)ピリジン−2−イル−アミン(3.92g、17mmol)の混合物を、10% Pd/C(500mg)の添加の前に窒素気流により脱ガスし、水素雰囲気下、室温で18時間撹拌した。懸濁液を相分離器で濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を黒色の固体(3.5g、定量的)として得た。
【0504】
[(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(調製1)
【化266】
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無水THF(20mL)中の(S)−Boc−アラニンアミド(1.5g、7.9mmol)の溶液に、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(1.6g、8.3mmol)を窒素雰囲気下で一度に加えた。得られた混合物を、放置して室温で2時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物を無水EtOH(20mL)に再溶解した。混合物に、4−フルオロ−N
2−ピリジン−2−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン(1.0g、4.9mmol)を加え、混合物を75℃で16時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をDCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。さらに、水相をDCMで抽出し、合わせた有機画分を水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 cHex中の0〜40% EtOAc)により精製して、標記化合物を橙色の油状物(1.6g、92%)として得た。LCMS(方法B):R
T 3.21分 [M+H]
+ 357.0。
【0505】
(調製2) DCM(750mL)中の(S)−Boc−アラニンアミド(79.4g、0.42mol)の懸濁液に、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(69.5g、0.37mol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌し、この間に固体を溶解させた。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をエタノール(750mL)に溶解した。(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)ピリジン−2−イル−アミン(57.1g、0.28mol)を加え、反応物を70℃で1時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水に溶解し、生成物をEtOAc(3×150mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、シクロヘキサン中の0〜100% EtOAcで溶離する)に付して、標記化合物を白色の泡状物(60.3mg、60%)として得た。
【0506】
(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化267】
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DCM(24mL)中の[(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.6g、4.5mmol)の溶液に、TFA(12mL)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、粗物質を黄色の油状物(764mg、66%)として与え、これをさらに精製することなく使用した。LCMS(方法B):R
T 1.63分 [M+H]
+ 256.9。
【0507】
((S)−1−カルバモイルプロピル)カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
−15℃に冷却した無水THF(20mL)中の(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノ酪酸(1.2g、5.8mmol)の溶液に、N−メチルモルホリン(0.64mL、5.8mmol)及びクロロギ酸イソブチル(0.75mL、5.8mmol)を窒素雰囲気下で加えた。2分後、33%アンモニア水(0.5mL、8.7mmol)を加え、得られた混合物をこの−15℃で2時間撹拌した。反応混合物を放置して室温に温め、次にEtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。合わせた有機画分を、5% NaHCO
3水溶液、水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた白色の固体をさらに精製することなく使用した(1.0g、85%)。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 6.15 (1 H, br s), 5.63 (1 H, br s), 5.08 (1 H, br s), 4.05 (1 H, br s), 1.95-1.80 (1 H, m), 1.70-1.53 (1 H, m), 1.40 (9 H, s), 0.95 (3H, d, J=6.71 Hz)。
【0508】
[(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化269】
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無水THF(8mL)中の((S)−1−カルバモイル−プロピル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(510mg、2.5mmol)の溶液に、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(520mg、2.7mmol)を窒素雰囲気下で一度に加えた。得られた混合物を、室温で2時間撹拌したままにした。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物を無水EtOH(8mL)に再溶解した。混合物に、4−フルオロ−N−2−ピリジン−2−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン(318mg、1.6mmol)を加え、混合物を75℃で16時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をDCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。さらに、水相をDCMで抽出し、合わせた有機画分を水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 cHex中の0〜40% EtOAc)により精製して、標記化合物を橙色の油状物(0.557g、94%)として得た。LCMS(方法B):R
T 3.45分 [M+H]
+ 371.1。
【0509】
(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピルアミン
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(8mL)中の[(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(557mg、1.5mmol)の溶液に、TFA(4mL)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮した。粗物質をさらに精製することなく続く工程において使用した。黄色の油状物(349mg、86%)。LCMS(方法B):R
T 1.75分 [M+H]
+ 270.92。
【0510】
((S)−1−カルバモイル−2−メトキシエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化271】
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−15℃で、無水THF(20mL)中の(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノ−3−メトキシプロピオン酸(1.13g、5.2mmol)の溶液に、N−メチルモルホリン(0.57mL、5.2mmol)及びクロロギ酸イソブチル(0.67mL、5.2mmol)を窒素雰囲気下で加えた。2分後、33% アンモニア水(0.45mL、7.8mmol)を加え、得られた混合物を−15℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に温め、EtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。合わせた有機画分を5% NaHCO
3水溶液、水で洗浄し、次に乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られたピンク色の油状物をさらに精製することなく使用した(1.03g、91%)。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 6.42 (1 H, br s), 5.48 (2 H, br s), 4.25 (1 H, br s), 3.83-3.74 (1 H, m), 3.52-3.41 (1 H, m), 3.40 (3 H, s), 1.42 (9 H, s)。
【0511】
[(R)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メトキシエチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化272】
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無水THF(8mL)中の((S)−1−カルバモイル−2−メトキシエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(340mg、1.7mmol)の溶液に、トリエチルオキソニウム テトラフルオロボラート(550mg、2.9mmol)を窒素雰囲気下で一度に加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物を無水EtOH(8mL)に再溶解した。混合物に、4−フルオロ−N−2−ピリジン−2−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン(340mg、1.7mmol)を加え、混合物を75℃で16時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をDCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。さらに、水相をDCMで抽出し、合わせた有機画分を水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 cHex中の0〜50% EtOAc)により精製して、標記化合物を橙色の油状物(557mg、64%)として得た。LCMS(方法B):R
T 3.32分 [M+H]
+ 387.1。
【0512】
(R)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メトキシエチルアミン
【化273】
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DCM(6mL)中の[(R)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メトキシエチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(419mg、1mmol)の溶液に、TFA(3mL)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮した。粗物質を、さらに精製することなく続く工程において使用した:黄色の油状物(135mg、47%)。LCMS(方法B):R
T 1.71分 [M+H]
+ 287.01。
【0513】
((S)−2−ベンジルオキシ−1−カルバモイルエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化274】
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−15℃で、無水THF(13mL)中の(S)−3−ベンジルオキシ−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピオン酸(0.98g、3.3mmol)の溶液に、N−メチルモルホリン(0.4mL、3.3mmol)及びクロロギ酸イソブチル(0.4mL、3.3mmol)を窒素雰囲気下で加えた。2分後、33%アンモニア水(0.3mL、5mmol)を加え、得られた混合物を−15℃で2時間撹拌した。反応混合物を、室温に温め、EtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。合わせた有機画分を5% NaHCO
3水溶液、水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた白色の固体を、さらに精製することなく使用した(定量的収率)。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 7.41-7.25 (5 H, m), 6.42 (1 H, br s), 5.48 (2 H, br s), 4.55 (2 H, dd, J=22, 12 Hz), 4.30 (1 H, br s), 3.95-3.85 (1 H, dd, J=9.5, 3.9 Hz), 3.55 (1 H, dd, J=9.5, 6.7 Hz), 1.42 (9 H, s)。
【0514】
[(R)−2−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化275】
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無水THF(10mL)中の((S)−2−ベンジルオキシ−1−カルバモイルエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(820mg、2.8mmol)の溶液に、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(550mg、2.9mmol)を窒素雰囲気下で一度に加えた。得られた混合物を、室温で2時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物を無水EtOH(10mL)に再溶解した。混合物に、4−フルオロ−N−2−ピリジン−2−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン(355mg、1.7mmol)を加え、混合物を75℃で16時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をDCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。さらに、水相をDCMで抽出し、合わせた有機画分を水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 cHex中の0〜30% EtOAc)により精製して、標記化合物を黄色の油状物(420mg、53%)として得た。LCMS(方法B):R
T 3.95分 [M+H]
+ 463.1。
【0515】
(R)−2−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化276】
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DCM(6mL)中の[(R)−2−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(420mg、0.91mmol)の溶液に、TFA(3mL)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮した。粗物質を、さらに精製することなく続く工程において使用した。黄色の油状物(284mg、86%)。LCMS(方法B):R
T 2.16分 [M+H]
+ 363.20。
【0516】
[(R)−2−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル](7H−プリン−6−イル)アミン
【化277】
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IPA(1.5mL)中の(R)−2−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(284mg、0.78mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(190mg、0.78mmol)及びDIPEA(0.7mL、3.9mmol)の混合物を、90℃で72時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜2.5% MeOH)により精製して、標記化合物を白色の固体(336mg、90%)として得た。LCMS(方法B):R
T 2.94分 [M+H]
+ 481.1。
【0517】
((S)−3−ベンジルオキシ−1−カルバモイルプロピル)カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化278】
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−15℃で、無水THF(15mL)中の(S)−4−ベンジルオキシ−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ酪酸(1.16g、3.7mmol)の溶液に、N−メチルモルホリン(0.41mL、3.7mmol)及びクロロギ酸イソブチル(0.51mL、3.7mmol)を窒素雰囲気下で加えた。2分後、33%アンモニア水(0.34mL、5.6mmol)を加え、得られた混合物を−15℃で2時間撹拌した。反応混合物を、室温に温め、EtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。合わせた有機画分を5% NaHCO
3水溶液、水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた白色の固体を、さらに精製することなく使用した(定量的収率)。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 7.41-7.25 (5 H, m), 6.38 (1 H, br s), 5.75 (1 H, br s), 5.38 (1 H, br s), 4.55-4.45 (2 H, m), 4.30 (1 H, br s), 3.75-3.52 (2 H, m), 2.10-2.00 (2 H, m), 1.42 (9 H, s)。
【0518】
[(S)−3−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化279】
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無水DCM(10mL)中の((S)−3−ベンジルオキシ−1−カルバモイルプロピル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(840mg、2.7mmol)の溶液に、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(550mg、2.9mmol)を窒素雰囲気下で一度に加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌したままにした。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物を無水EtOH(10mL)に再溶解した。混合物に、4−フルオロ−N−2−ピリジン−2−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン(345mg、1.7mmol)を加え、混合物を75℃で16時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をDCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。さらに、水相をDCMで抽出し、合わせた有機画分を水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 cHex中の0〜30% EtOAc)により精製して、標記化合物を黄色の油状物(546mg、67%)として得た。LCMS(方法B):R
T 3.89分 [M+H]
+ 477.2。
【0519】
(S)−3−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピルアミン
【化280】
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DCM(10mL)中の[(S)−3−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(546mg、1.1mmol)の溶液に、TFA(5mL)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮した。粗物質を、さらに精製することなく続く工程において使用した。無色の油状物(355mg、86%)。LCMS(方法B):R
T 1.89分 [M+H]
+ 377.3。
【0520】
[(S)−3−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピル](7H−プリン−6−イル)アミン
【化281】
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IPA(2mL)中の(S)−3−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピルアミン(355mg、0.94mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(230mg、0.94mmol)及びDIPEA(0.82mL、4.7mmol)の混合物を、90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、そして得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜5% MeOH)により精製して、標記化合物を黄色の固体(465mg、86%)として得た。LCMS(方法B):R
T 3.56分 [M+H]
+ 495.1。
【0521】
2,2−ジメチルプロピオン酸 2−ブロモエチルエステル
【化282】
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2,2−ジメチル塩化プロピオニル(10mL、81.2mmol)を、DCM(150mL)中の2−ブロモエタノール(5.48mL、77.4mmol)及びDIPEA(20.8mL、121.8mmol)の氷冷溶液に10分間かけて加えた。反応混合物を氷浴中でさらに15分間、次に室温で16時間撹拌した。反応混合物を1M HCl、飽和NaHCO
3水溶液及び水で連続して洗浄した。有機画分を乾燥させ(Na
2SO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、溶離剤 シクロヘキサン中の1〜6% EtOAc)により精製して、標記化合物を無色の油状物(10.58g、65%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): 4.37 (2 H, t, J=6.0 Hz), 3.52 (2 H, t, J=6.0 Hz), 1.23 (9 H, s)。
【0522】
2,2−ジメチルプロピオン酸 2−((R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノピペリジン−1−イル)エチルエステル
【化283】
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DMF(20mL)中の2,2−ジメチルプロピオン酸 2−ブロモエチルエステル(2.3g、11mmol)、(R)−ピペリジン−3−イルカルバミン酸tert−ブチルエステル(2g、10.0mmol)、炭酸カリウム(4.15g、30mmol)及びヨウ化ナトリウム(0.15g、1mmol)の混合物を、室温で2日間撹拌した。反応混合物を、水とEtOAcに分配した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機画分を水、続いてブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、溶離剤 シクロヘキサン中の10〜40% EtOAc)により精製して、標記化合物を無色の油状物(2.884g、88%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): 5.09 (1 H, bs), 4.25-4.07 (2 H, m), 3.73 (1 H, bs), 2.63-2.52 (3 H, m), 2.49 (1 H, bs), 2.31-2.24 (1 H, m), 1.74-1.61 (1 H, m), 1.59-1.49 (3 H, m), 1.44 (9 H, s), 1.21 (9 H, s)。
【0523】
2,2−ジメチルプロピオン酸 2−((R)−3−アミノピペリジン−1−イル)エチルエステル
【化284】
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DCM(100mL)中の2,2−ジメチルプロピオン酸 2−((R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノピペリジン−1−イル)エチルエステル(2.86g、8.72mmol)の氷冷溶液に、TFA(25mL)を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。トルエンを加え、揮発物を真空下で除去した。得られた残留物をMeOHに溶解し、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOHで洗浄し、生成物を1M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分をを合わせ、真空下で濃縮して、標記化合物を無色の油状物(1.678g、84%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): 4.18 (2 H, t, J=6.0 Hz), 2.89-2.77 (2 H, m), 2.68-2.59 & 2.62 (3 H, m & t, J=6.0 Hz), 2.19-2.11 (1 H, m), 2.00-1.94 (1 H, m), 1.84-1.65 (2 H, m), 1.60-1.46 (1 H, m), 1.23 (2 H, bs), 1.20 (9 H, s), 1.15-1.03 (1 H, m)。
【0524】
2,2−ジメチルプロピオン酸 2−[(R)−3−(5−フルオロ−2−ニトロフェニルアミノ)ピペリジン−1−イル]エチルエステル
【化285】
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DMF(30mL)中の2,2−ジメチルプロピオン酸 2−((R)−3−アミノピペリジン−1−イル)エチルエステル(1.675g、7.33mmol)の氷冷溶液に、2,4−ジフルオロニトロベンゼン(1.517g、9.54mmol)及び炭酸カリウム(2.03g、14.7mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次に水とEtOAcに分配した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機画分を水、続いてブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、溶離剤 シクロヘキサン中の10〜40% EtOAc)により精製して、標記化合物を黄色の油状物(2.533g、94%)として得た。LCMS(方法J):R
T 2.31分 [M+H]
+ 368。
【0525】
2,2−ジメチルプロピオン酸 2−[(R)−3−(2−アミノ−5−フルオロフェニルアミノ)ピペリジン−1−イル]エチルエステル
【化286】
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EtOAC(100mL)中の2,2−ジメチルプロピオン酸 2−[(R)−3−(5−フルオロ−2−ニトロフェニルアミノ)ピペリジン−1−イル]エチルエステル(2.53g、6.88mmol)の溶液に、IMS(20mL)中の10% Pd/C(200mg)のスラリーを加え、反応混合物を水素雰囲気下、室温で18時間撹拌した。懸濁液をセライト(登録商標)パッドで濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を紫色の油状物(2.33g、100%)として得た。LCMS(方法J):R
T 1.75分 [M+H]
+ 338。
【0526】
2,2−ジメチルプロピオン酸 2−{(R)−3−[2−((S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオニルアミノ)−5−フルオロ−フェニルアミノ]ピペリジン−1−イル}エチルエステル
【化287】
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DCM(30mL)中の2,2−ジメチルプロピオン酸 2−[(R)−3−(2−アミノ−5−フルオロフェニルアミノ)ピペリジン−1−イル]エチルエステル(500mg、1.48mmol)、(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(309mg、1.63mmol)及びHOAt(202mg、1.48mmol)の氷冷混合物に、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−n’−エチルカルボジイミド塩酸塩(341mg、1.78mmol)を加えた。反応混合物を氷浴中で1.5時間撹拌し、次にDCMで希釈し、2M Na
2CO
3、次に水で洗浄した。有機画分を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の50〜100% EtOAc)により精製して、標記化合物を紫色のガム状物(定量的)として得た。LCMS(方法B):R
T 2.50分 [M+H]
+ 509。
【0527】
2,2−ジメチルプロピオン酸 2−{(R)−3−[2−((S)−2−アミノプロピオニルアミノ)−5−フルオロフェニルアミノ]ピペリジン−1−イル}エチルエステル
【化288】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(20mL)中の2,2−ジメチルプロピオン酸 2−{(R)−3−[2−((S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオニルアミノ)−5−フルオロフェニルアミノ]−ピペリジン−1−イル}エチルエステル(0.74mmol)の氷冷溶液に、TFA(5mL)を加え、混合物を室温で1.5時間撹拌した。トルエンを加え、揮発物を真空下で除去した。得られた残留物をMeOHに溶解し、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOHで洗浄し、生成物を0.5M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮して、標記化合物を紫色の油状物(0.255g、2工程で84%)として得た。LCMS(方法J):R
T 1.65分 [M+H]
+ 409。
【0528】
2,2−ジメチルプロピオン酸 2−[(R)−3−(5−フルオロ−2−{(S)−2−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]プロピオニルアミノ}フェニルアミノ)ピペリジン−1−イル]エチルエステル
【化289】
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n−ブタノール(4mL)中の2,2−ジメチルプロピオン酸 2−{(R)−3−[2−((S)−2−アミノプロピオニルアミノ)−5−フルオロフェニルアミノ]ピペリジン−1−イル}エチルエステル(0.255g、0.62mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(0.149g、0.62mmol)及びDIPEA(0.32mL、1.87mmol)の混合物を、密閉バイアル中で100℃で2時間、次に90℃で16時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の2〜8% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物を無色のガム状物(0.301g、79%)として得た。LCMS(方法J):R
T 2.29分 [M+H]
+ 611。
【0529】
2,2−ジメチルプロピオン酸 2−{(R)−3−[2−((S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノブチリルアミノ)−5−フルオロフェニルアミノ]ピペリジン−1−イル}エチルエステル
【化290】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(30mL)中の2,2−ジメチルプロピオン酸 2−[(R)−3−(2−アミノ−5−フルオロフェニルアミノ)ピペリジン−1−イル]エチルエステル(500mg、1.48mmol)、(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ酪酸(331mg、1.63mmol)及びHOAt(202mg、1.48mmol)の氷冷混合物に、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(341mg、1.78mmol)を加えた。反応混合物を氷浴中で1時間撹拌し、次にDCMで希釈し、2M Na
2CO
3、次に水で洗浄した。有機画分を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の50〜80% EtOAc)により精製して、標記化合物をピンク色のガム状物(0.734g、95%)として得た。LCMS(方法B):R
T 2.56分 [M+H]
+ 523。
【0530】
2,2−ジメチルプロピオン酸 2−{(R)−3−[2−((S)−2−アミノブチリルアミノ)−5−フルオロフェニルアミノ]ピペリジン−1−イル}エチルエステル
【化291】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(25mL)中の2,2−ジメチルプロピオン酸 2−{(R)−3−[2−((S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノブチリルアミノ)−5−フルオロフェニルアミノ]ピペリジン−1−イル}エチルエステル(0.732g、1.4mmol)の氷冷溶液に、TFA(6mL)を加え、混合物を室温で1.5時間撹拌した。トルエンを加え、揮発物を真空下で除去した。得られた残留物をMeOHに溶解し、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOHで洗浄し、生成物を0.5M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮して、標記化合物を褐色のガム状物(0.59g、100%)として得た。LCMS(方法B):R
T 1.76分 [M+H]
+ 423。
【0531】
2,2−ジメチルプロピオン酸 2−[(R)−3−(5−フルオロ−2−{(S)−2−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]ブチリルアミノ}フェニルアミノ)ピペリジン−1−イル]エチルエステル
【化292】
[この文献は図面を表示できません]
n−ブタノール(6mL)中の2,2−ジメチルプロピオン酸 2−{(R)−3−[2−((S)−2−アミノブチリルアミノ)−5−フルオロフェニルアミノ]ピペリジン−1−イル}エチルエステル(0.588g、1.39mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(0.333g、1.39mmol)及びDIPEA(0.71mL、4.15mmol)の混合物を、密閉バイアル中で100℃で16時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の2〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物を明褐色のガム状物(0.516g、59%)として得た。LCMS(方法B):R
T 2.47分 [M+H]
+ 625。
【0532】
2,2−ジメチルプロピオン酸 2−((S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノピペリジン−1−イル)エチルエステル
【化293】
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DMF(20mL)中の2,2−ジメチルプロピオン酸 2−ブロモエチルエステル(2.3g、11mmol)、(S)−ピペリジン−3−イルカルバミン酸tert−ブチルエステル(2g、10.0mmol)、炭酸カリウム(4.15g、30mmol)及びヨウ化ナトリウム(0.15g、1mmol)の混合物を、室温で3日間撹拌した。反応混合物を水とEtOAcに分配した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機画分を水、続いてブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、溶離剤 シクロヘキサン中の10〜40% EtOAc)により精製して、標記化合物を無色の油状物(3.23g、98%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): 5.08 (1 H, bs), 4.27-4.07 (2 H, m), 3.73 (1 H, bs), 2.65-2.50 (3 H, m), 2.48 (1 H, bs), 2.30-2.24 (1 H, m), 1.74-1.61 (1 H, m), 1.58-1.47 (3 H, m), 1.44 (9 H, s), 1.21 (9 H, s)。
【0533】
2,2−ジメチルプロピオン酸 2−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イル)エチルエステル
【化294】
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DCM(80mL)中の2,2−ジメチルプロピオン酸 2−((S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノピペリジン−1−イル)エチルエステル(2.54g、7.73mmol)の氷冷溶液に、TFA(20mL)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。トルエンを加え、揮発物を真空下で除去した。得られた残留物をMeOHに溶解し、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOHで洗浄し、生成物を1M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮して、標記化合物を淡黄色の油状物(1.567g、89%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): 4.18 (2 H, t, J=6.0 Hz), 2.89-2.77 (2 H, m), 2.68-2.59 & 2.62 (3 H, m & t, J=6.0 Hz), 2.20-2.12 (1 H, m), 2.00-1.94 (1 H, m), 1.82-1.65 (2 H, m), 1.60-1.46 (1 H, m), 1.28 (2 H, bs), 1.20 (9 H, s), 1.15-1.03 (1 H, m)。
【0534】
2,2−ジメチルプロピオン酸 2−[(S)−3−(5−フルオロ−2−ニトロフェニルアミノ)ピペリジン−1−イル]エチルエステル
【化295】
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DMF(30mL)中の2,2−ジメチルプロピオン酸 2−((S)−3−アミノピペリジン−1−イル)エチルエステル(1.565g、6.85mmol)の氷冷溶液に、2,4−ジフルオロニトロベンゼン(1.517g、8.92mmol)及び炭酸カリウム(1.9g、13.8mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次に水とEtOAcに分配した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機画分を水、続いてブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、溶離剤 シクロヘキサン中の10〜40% EtOAc)により精製して、標記化合物を黄色の油状物(2.307g、92%)として得た。LCMS(方法J):R
T 2.34分 [M+H]
+368。
【0535】
2,2−ジメチルプロピオン酸 2−[(S)−3−(2−アミノ−5−フルオロフェニルアミノ)ピペリジン−1−イル]エチルエステル
【化296】
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EtOAC(100mL)中の2,2−ジメチルプロピオン酸 2−[(S)−3−(5−フルオロ−2−ニトロフェニルアミノ)ピペリジン−1−イル]エチルエステル(2.3g、6.26mmol)の溶液に、IMS(20mL)中の10% Pd/C(200mg)のスラリーを加え、反応混合物を水素雰囲気下、室温で24時間撹拌した。懸濁液をセライト(登録商標)パッドで濾過し、濾液を真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の2〜6% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物を暗赤色の油状物(1.464g、69%)として得た。LCMS(方法J):R
T 1.71分 [M+H]
+338。
【0536】
2,2−ジメチルプロピオン酸 2−{(S)−3−[2−((S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオニルアミノ)−5−フルオロフェニルアミノ]ピペリジン−1−イル}エチルエステル
【化297】
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DCM(40mL)中の2,2−ジメチルプロピオン酸 2−[(S)−3−(2−アミノ−5−フルオロフェニルアミノ)ピペリジン−1−イル]エチルエステル(1.464g、4.34mmol)、(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(0.904g、4.77mmol)及びHOAt(0.591g、4.34mmol)の氷冷混合物に、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.0g、5.21mmol)を10分間かけて少量ずつ加えた。反応混合物を氷浴中で2時間撹拌し、次にDCMで希釈し、2M Na
2CO
3、次に水で洗浄した。有機画分を乾燥させ(Na
2SO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の40〜70% EtOAc)により精製して、標記化合物を暗赤色のガム状物(2.054g、93%)として得た。LCMS(方法B):R
T 2.46分 [M+H]
+ 509。
【0537】
2,2−ジメチルプロピオン酸 2−{(S)−3−[2−((S)−2−アミノプロピオニルアミノ)−5−フルオロフェニルアミノ]ピペリジン−1−イル}エチルエステル
【化298】
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DCM(40mL)中の2,2−ジメチルプロピオン酸 2−{(S)−3−[2−((S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオニルアミノ)−5−フルオロフェニルアミノ]ピペリジン−1−イル}エチルエステル(2.054g、4.04mmol)の氷冷溶液に、TFA(14mL)を加え、混合物を室温で1.5時間撹拌した。トルエンを加え、揮発物を真空下で除去した。得られた残留物をMeOHに溶解し、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOHで洗浄し、生成物を0.5M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の2〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物を紫色の油状物(1.443g、87%)として得た。LCMS(方法B):R
T 1.60分 [M+H]
+ 409。
【0538】
2,2−ジメチルプロピオン酸 2−[(S)−3−(5−フルオロ−2−{(S)−2−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]プロピオニルアミノ}フェニルアミノ)ピペリジン−1−イル]エチルエステル
【化299】
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n−ブタノール(7mL)中の2,2−ジメチルプロピオン酸 2−{(S)−3−[2−((S)−2−アミノプロピオニルアミノ)−5−フルオロフェニルアミノ]ピペリジン−1−イル}エチルエステル(0.591g、1.45mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(0.346g、1.45mmol)及びDIPEA(0.74mL、4.32mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で16時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の2〜8% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物を無色のガム状物(0.583g、66%)として得た。LCMS(方法J):R
T 2.39分 [M+H]
+611。
【0539】
2−{(S)−3−[2−((S)−1−アミノエチル)−6−フルオロベンゾイミダゾール−1−イル]ピペリジン−1−イル}エタノール
【化300】
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6M HCl水溶液(8mL)中の2,2−ジメチルプロピオン酸 2−{(S)−3−[2−((S)−2−アミノプロピオニルアミノ)−5−フルオロフェニルアミノ]ピペリジン−1−イル}エチルエステル(200mg、0.49mmol)の溶液を、30分間還流した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、ジオキサン/水(1:1)中の得られた残留物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをジオキサン/水(1:1)、次にジオキサンで洗浄し、生成物をジオキサン中の10% 880 NH
3で溶離した。生成物を含有する画分を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の3〜18% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物を無色のガム状物(71.2mg、47%)として得た。LCMS(方法J):R
T 0.39分 [M+H]
+307。
【0540】
1−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン及び3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン
【化301】
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ピリジン(60mL)中の1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン(2.01g、0.0169mol)、酢酸銅(7.66g、42.2mmol)及びフェニルボロン酸(5.14g、042.2mmol)を、3日間大気にさらされたフラスコ中で37℃で激しく撹拌した。混合物を室温に放冷し、次に水とDCM(3×50mL)に分配した。合わせたDCM抽出物を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2 DCM中の0〜6%(メタノール中2Mアンモニア))により精製して、1−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン(1.60g)及び3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン(1.06g)を白色の固体として与えた(合わせて81%)。
【0541】
1−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン:LCMS(方法H):R
T 0.25分、[M+H]
+ 196
3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン:LCMS(方法H):R
T 0.28分、[M+H]
+ 196
1−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−カルボアルデヒド
【化302】
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n−ブチルリチウム(ヘキサン類中2.5M、6.8mL、17.1mmol)を、窒素下、−78℃で、THF(40mL)中の1−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン(1.85g、9.48mmol)の溶液に加えた。混合物を−78℃で15分間、次に−10℃で10分間保持し、次に−78℃に再冷却し、DMF(1.5mL、0.190mol)を加えた。反応混合物を、−78℃で15分間、そして−10℃で10分間撹拌した。混合物を塩酸水溶液(1M、80mL)に注ぎ、得られた混合物を、飽和NaHCO
3水溶液(50mL)でpH8に調整し、次にEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。得られた残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2 DCM中の0〜10%(メタノール中2Mアンモニア))により精製して、標記化合物をメチルヘミアセタールを含有している黄色の固体(0.72g、34%)として与えた。LCMS(方法H):R
t 1.28分、[M+H]
+ 224
【0542】
1−(1−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)エタノール
【化303】
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メチルマグネシウムブロミド(ジエチルエーテル中3.0M、2.1mL、6.36mmol)を、窒素下、−78℃で、THF(25mL)中の1−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−カルボアルデヒド(0.71g、3.18mmol)の撹拌した溶液に加えた。得られた混合物を、−78℃で2時間、次に−10℃で20分間撹拌し、次に−78℃に再冷却し、そしてさらなるメチルマグネシウムブロミド(ジエチルエーテル中3.0M、1mL、3.00mmol)を加えた。得られた混合物を−10℃で30分間撹拌し、次に飽和塩化アンモニウム水溶液(25mL)に注ぎ、そしてEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。得られた残留物をTHF(25mL)に溶解し、−78℃に冷却し、そしてメチルマグネシウムブロミド(ジエチルエーテル中3.0M、2.1mL、6.36mmol)を加え、次に−78℃で30分間、続いて−10℃で1時間撹拌した。次に、混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(25mL)に注ぎ、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。得られた残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2 DCM中の0〜10%(メタノール中2Mアンモニア))により精製して、標記化合物を黄色の油状物(0.36g、47%)として与えた。LCMS(方法H):R
t 1.42分、[M+H]
+ 240。
【0543】
2−(1−アジドエチル)−1−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン
【化304】
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ジフェニルホスホリルアジド(0.50g、1.81mmol)及びジイソプロピル アザジカルボキシラート(0.61g、3.01mmol)を、窒素下、0℃で、ジオキサン(15mL)中の1−(1−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)エタノール(0.36g、1.50mmol)及びトリフェニルホスフィン(0.79g、3.01mmol)の撹拌した溶液に加えた。添加後、混合物を20℃で16時間撹拌した。さらなるジフェニルリン酸アジド(0.25g、0.91mmol)、トリフェニルホスフィン(0.40g、1.53mmol)及びジイソプロピル アザジカルボキシラート(0.30g、1.48mmol)を加え、得られた混合物を20℃で30分間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO
2 DCM中の0〜10%(メタノール中2Mアンモニア))により精製して、標記化合物を油状物として与えた(0.60g、トリフェニルホスフィンオキシドにより汚染)。LCMS(方法H):R
t 1.86分、[M+H]
+ 265
【0544】
1−(1−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)エチルアミン
【化305】
[この文献は図面を表示できません]
EtOAc(20mL)中の2−(1−アジドエチル)−1−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン(0.40g、1.50mmol)と10%パラジウム担持炭(0.10g)の混合物を、水素雰囲気下、大気圧で、そして20℃で16時間撹拌した。触媒を濾過により除去し、濾液を真空下で濃縮し、得られた残留物をクロマトグラフィー(SiO
2 DCM中の0〜10%(メタノール中2Mアンモニア))により精製して、標記化合物を白色の固体(0.194g、54%)として与えた。LCMS(方法J):R
t 0.26分、[M+H]
+ 239。
【0545】
1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)エタノン
【化306】
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LiHMDS(THF/ヘプタン/エチルベンゼン中2.0M、3.9mL、7.79mmol)を、窒素下、−78℃で、THF(20mL)中の3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン(0.95g、4.87mol)の撹拌した溶液に加えた。得られた混合物を、−78℃で10分間、次に−10℃で15分間撹拌した。反応混合物を−78℃に再冷却し、N,N−ジメチルアセトアミド(0.72mL、7.79mmol)を加え、次に−78℃で5分間、次に−10℃で15分間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL)に注ぎ、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2 DCM中の0〜4%(メタノール中2Mアンモニア))により精製して、標記化合物をオフホワイトの固体(0.96g、76%)として与えた。LCMS(方法H):R
t 1.76分、[M+H]
+ 238
【0546】
1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)エタノール
【化307】
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水素化ホウ素ナトリウム(0.27g、7.17mmol)を、窒素下、0℃で、メタノール(20mL)中の1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)エタノン(0.85g、3.58mmol)の撹拌した懸濁液に加えた。反応混合物を15分間撹拌し、次に飽和水溶液塩化アンモニウム溶液に注ぎ、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物を白色の固体(0.74g、87%)として与えた。LCMS(方法H):R
t 1.76分、[M+H]
+ 240。
【0547】
2−(1−アジドエチル)−3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン
【化308】
[この文献は図面を表示できません]
ジフェニルホスホリルアジド(1.12g、4.06mmol)、次にジイソプロピル アザジカルボキシラート(1.37g、6.77mmol)を、窒素下、0℃で、ジオキサン(50mL)中の1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)エタノール(0.81g、3.39mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.78g、6.77mmol)の撹拌した溶液に加えた。反応混合物を20℃で16時間撹拌し、次にDCMで希釈して、すべての物質を溶解させた。これをIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、メタノールで洗浄し、そして生成物を2M NH
3/MeOHで溶離し、次に真空下で濃縮した。残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2 DCM中の0〜4%(メタノール中2Mアンモニア))により精製して、標記化合物を無色の油状物として与えた(1.48g、トリフェニルホスフィンオキシドにより汚染)。LCMS(方法H):R
t 1.79分、[M+H]
+ 265。
【0548】
1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)エチルアミン
【化309】
[この文献は図面を表示できません]
EtOAc(40mL)中の2−(1−アジドエチル)−3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン(0.89g、3.39mmol)と10%パラジウム担持炭(0.20g)の混合物を、水素雰囲気下、大気圧で、そして20℃で3時間撹拌した。触媒を濾過により除去し、濾液を真空下で濃縮した。得られた残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2 DCM中の0〜10%(メタノール中2Mアンモニア))により精製して、標記化合物を白色の固体(0.53g、65%)として与えた。LCMS(方法H):R
t 0.25分、[M+H]
+ 239。
【0549】
[(S)−1−(3−シアノ−4−フルオロ−2−フェニルアミノフェニルカルバモイル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化310】
[この文献は図面を表示できません]
トリエチルアミン(0.55mL、3.96mmol)を、窒素下、0℃で、DCM中の3−アミノ−6−フルオロ−2−フェニルアミノベンゾニトリル(0.30g、1.32mmol)、(S)−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ)酪酸(0.30g、1.45mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.28g、1.45mmol)及びHOAt(0.20g、1.45mmol)の撹拌した混合物に加えた。得られた混合物を0℃で5分間、次に20℃で16時間撹拌した。反応混合物を0℃に再冷却し、(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ酪酸(0.30g、1.45mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.28g、1.45mmol)、HOAt(0.20g、1.45mmol)及びトリエチルアミン(0.55mL、3.96mmol)を順次加え、得られた混合物を20℃で24時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO
3水溶液(20mL)とDCM(3×20mL)に分配した。合わせたDCM抽出物を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物をオフホワイトの泡状物(0.64g)として与えた。LCMS(方法H):R
t 2.93分、[M+H]
+ 413。
【0550】
2−((S)−1−アミノ−プロピル)−5−フルオロ−3−フェニル−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボニトリル
【化311】
[この文献は図面を表示できません]
ジオキサン中のHCl(4M、10mL、0.04mol)を、20℃で、ジオキサン(5mL)中の[(S)−1−(3−シアノ−4−フルオロ−2−フェニルアミノフェニルカルバモイル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.54g、1.32mmol)の溶液に加え、得られた混合物を80℃で17時間撹拌した。冷却後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液(20mL)とEtOAc(3×20mL)に分配した。合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。得られた残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2 EtOAc中の0〜20%メタノール)により精製して、標記化合物を油状物(0.27g、69%)として与えた。LCMS(方法H):R
T 2.03分、[M+H]
+ 295。
【0551】
(3−ニトロ−ピリジン−2−イル)−ピリジン−2−イル−アミン
【化312】
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DMF(20mL)中の2−クロロ−3−ニトロピリジン(3.42g、21.60mmol)及びピリジン−2−イルアミン(6.09g、0.65mol)を、80℃で18時間一緒に撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO
2 DCM中の0〜5%メタノール)により精製して、標記化合物を橙色の固体(1.68g、36%)として与えた。LCMS(方法H):R
t 1.45分、[M+H]
+ 217。
【0552】
N
2−ピリジン−2−イル−ピリジン−2,3−ジアミン
【化313】
[この文献は図面を表示できません]
EtOAc(20mL)中の(3−ニトロ−ピリジン−2−イル)−ピリジン−2−イル−アミン(0.84g、3.89mmol)と10%パラジウム担持炭(0.30g)の混合物を、水素雰囲気下、大気圧で、そして20℃で16時間撹拌した。触媒を濾過により除去し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を緑色の固体(0.63g、88%)として与えた。LCMS(方法H):R
t 1.87分、[M+H]
+ 187。
【0553】
[(S)−1−(3−ピリジン−2−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化314】
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トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(1.08g、5.66mmol)を、窒素下、20℃でTHF(15mL)中の((S)−1−カルバモイルエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.00g、5.33mmol)の溶液に加え、得られた混合物を2時間撹拌し、次に真空下で濃縮した。エタノール(15mL)中のN
2−ピリジン−2−イル−ピリジン−2,3−ジアミン(0.62g、3.33mmol)の溶液を、残留物に加え、得られた溶液を75℃で16時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をDCM(3×30mL)と飽和NaHCO
3水溶液(30mL)に分配した。合わせたDCM抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。得られた残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2 DCM中の0〜5%(メタノール中2Mアンモニア))により精製して、標記化合物を油状物(1.11g、98%)として与えた。LCMS(方法H):R
t 2.73分、[M+H]
+ 340。
【0554】
(S)−1−(3−ピリジン−2−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチルアミン
【化315】
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トリフルオロ酢酸(20mL)を、DCM(10mL)中の[(S)−1−(3−ピリジン−2−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.10g、3.24mmol)の溶液に加え、30分間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO
2 DCM中の0〜10%(メタノール中2Mアンモニア))により精製して、標記化合物(0.145g、19%)を与えた。LCMS(方法H):R
t 0.26分、[M+H]
+ 240。
【0555】
(2−ブロモ−3−フルオロ−6−ニトロ−フェニル)−ピリジン−2−イル−アミン
【化316】
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カリウムtert−ブトキシド(2.82g、25.2mmol)を、0℃で、THF(40mL)中の2−アミノピリジン(1.25g、13.2mmol)の溶液に加え、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。2−ブロモ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロベンゼン(3g、12.6mmol)を、THF(10mL)中の溶液として加え、反応混合物を0℃で2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、生成物をEtOAc(3×40mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、シクロヘキサン中の0〜100% EtOAcで溶離する)に付して、標記化合物を黄色の固体(2.38g、60%)として得た。
1H NMR 400MHz δ (CDCl
3): 8.16 (1H, ddd, J=5.1, 2.0, 1.0 Hz), 8.08 (1H, dd, J=9.3, 5.6 Hz), 7.82 (1H, br s), 7.62 (1H, ddd, J=8.1, 7.3, 1.8 Hz), 6.99 (1H, dd, J=9.2, 7.1 Hz), 6.91 (1H, ddd, J=7.3, 5.0, 1 Hz), 6.82 (1H, dt, J=8.3, 1.0 Hz)。
【0556】
3−ブロモ−4−フルオロ−N
2−ピリジン−2−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン
【化317】
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メタノール(40mL)及び水(15mL)中の(2−ブロモ−3−フルオロ−6−ニトロ−フェニル)−ピリジン−2−イル−アミン(3.68g、11.8mmol)、鉄粉(2.63g、47.2mmol)及び塩化アンモニウム(3.63g、70.7mmol)を、90℃で1.5時間加熱した。反応混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。残留物を水に溶解し、EtOAc(3×40mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc中の0〜10%メタノールで溶離する)に付して、標記化合物を白色の固体(2.5g、75%)として得た。
1H NMR 400MHz δ (CDCl
3): 8.23-8.17 (1H, m), 7.48 (1H, ddd, J=8.4, 7.3, 1.9 Hz), 6.94 (1H, dd, J=8.8, 7.9 Hz), 6.77 (1H, ddd, J=7.2, 5.0, 1.0 Hz), 6.73 (1H, dd, J=8.8, 5.0 Hz), 6.31 (1H, dt, J=8.3, 1.0 Hz), 6.10 (1H, br s), 3.94 (2H, br s)。
【0557】
[(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化318】
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DCM(10mL)中の((S)−1−カルバモイルエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.0g、5.4mmol)の懸濁液に、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(1.1g、5.78mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌し、この間に固体を溶解させた。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をエタノール(10mL)に溶解した。3−ブロモ−4−フルオロ−N
2−ピリジン−2−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン(0.96g、3.4mmol)を加え、反応物を75℃で16時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水に溶解し、生成物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、シクロヘキサン中の0〜100% EtOAcで溶離する)に付して、標記化合物を白色の固体(832mg、56%)として得た。LCMS(方法C):R
T=3.39分、[M+H]
+=435+437。
【0558】
[(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−[9−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]−アミン
【化319】
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[(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(220mg、0.66mmol)を、ジオキサン中の塩酸(15mL、4M)に溶解し、反応物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、次に残留物をIPAに溶解し、そして6−クロロ−9−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−9H−プリン(203mg、0.85mmol)及びDIPEA(168μL、0.99mmol)を加えた。反応混合物を90℃で16時間加熱し、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc中の0〜100%メタノールで溶離する)に付して、標記化合物を白色の固体(267mg、76%)として得た。LCMS(方法C):R
T=3.01分、[M+H]
+=537+538。
【0559】
[(S)−1−(7−シクロプロピル−6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−[9−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン
【化320】
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ジオキサン(10mL)及び水(0.5mL)中の[(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−[9−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン(267mg、0.49mmol)の溶液に、シクロプロピルボロン酸(64mg、0.75mmol)、炭酸セシウム(242mg、0.75mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(57mg、0.05mmol)を加え、超音波処理中の間、混合物にアルゴンをバブリングして反応混合物を脱ガスした。反応混合物を16時間加熱還流した。反応混合物を水で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、分取HPLC(C18 Phenomenex column、0.1%ギ酸、水中の10〜90% MeCN 25分 傾斜)に付して、標記化合物を白色の固体(59mg、24%)として得た。LCMS(方法C):R
T=2.98分、[M+H]
+=499。
【0560】
(3−フルオロ−2−メチル−6−ニトロ−フェニル)−ピリジン−2−イルアミン
【化321】
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カリウムtert−ブトキシド(2.59g、23.1mmol)を、0℃で、THF(30mL)中の2−アミノピリジン(1.14g、12.1mmol)の溶液に加え、反応混合物を0℃で20分間撹拌した。1,3−ジフルオロ−2−メチル−4−ニトロベンゼン(2g、11.6mmol)を、THF(10mL)中の溶液として加え、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、生成物をEtOAc(3×40mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、シクロヘキサン中の0〜100% EtOAcで溶離する)に付して、標記化合物を黄色の固体(2g、70%)として得た。
1H NMR 400MHz δ (CDCl
3): 8.53 (1H, br s), 8.19 (1H, ddd, J=5.1, 1.9, 0.8 Hz), 8.02 (1H, dd, J=9.2, 5.7 Hz), 7.57 (1H, ddd, J=8.2, 7.3, 1.9 Hz), 6.94 (1H, dd, J=9.1, 8.2 Hz), 6.86 (1H, ddd, J=7.3, 5.1, 1.0 Hz), 6.69 (1H, dt, J=8.3, 0.9 Hz), 2.06 (3H, d, J=2.8 Hz)。
【0561】
4−フルオロ−3−メチル−N
2−ピリジン−2−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン
【化322】
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EtOAc(25mL)中の(3−フルオロ−2−メチル−6−ニトロ−フェニル)−ピリジン−2−イル−アミン(2g、8.1mmol)の溶液に、パラジウム担持炭(200mg、10重量%)を加え、反応混合物を水素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を白色の固体(1.7g、100%)として与えた。
1H NMR 400MHz δ (CDCl
3): 8.19-8.11 (1H, m), 7.42 (1H, ddd, J=8.8, 7.1, 2.0 Hz), 6.86 (1H, t, J=8.9 Hz), 6.69 (1H, dd, J=6.9, 5.1 Hz), 6.61 (1H, dd, J=8.8, 5.4 Hz), 6.16 (1H, d, J=8.3 Hz), 6.07 (1H, br s), 3.76 (2H, br s), 2.10 (3H, d, J=1.9 Hz)。
【0562】
[(S)−1−(6−フルオロ−7−メチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化323】
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DCM(15mL)中の((S)−1−カルバモイルエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.52g、8.1mmol)の懸濁液に、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(1.63g、8.6mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌し、この間に固体を溶解させた。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をエタノール(15mL)に溶解した。4−フルオロ−3−メチル−N
2−ピリジン−2−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン(1.0g、5.1mmol)を加え、反応物を75℃で16時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水に溶解し、そして生成物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、シクロヘキサン中の0〜100% EtOAcで溶離する)に付して、標記化合物を白色の固体(1.29g、76%)として得た。LCMS(方法C):R
T=3.22分、[M+H]
+=371。
【0563】
(S)−1−(6−フルオロ−7−メチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩
【化324】
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[(S)−1−(6−フルオロ−7−メチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.29g、3.5mmol)を、ジオキサン中の塩酸(15mL、4M)に溶解し、反応物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、標記化合物をオフホワイトの固体(1.17g、100%)として得た。LCMS(方法C):R
T=1.88分、[M+H]
+=271。
【0564】
6−フルオロ−3−ニトロ−2−(ピリジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル
【化325】
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カリウムtert−ブトキシド(2.44g、21.6mmol)を、0℃で、THF(40mL)中の2−アミノピリジン(1.07g、11.4mmol)の溶液に加え、反応混合物を0℃で20分間撹拌した。得られた混合物を、−78℃で、THF(10mL)中の3−アミノ−2,6−ジフルオロベンゾニトリル(2g、0.8mmol)の溶液にカニューレを介して加え、反応混合物を−78℃で15分間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、生成物をEtOAc(3×40mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、シクロヘキサン中の0〜100% EtOAcで溶離する)に付して、標記化合物を黄色の固体(1.3g、46%)として得た。
1H NMR 400MHz δ (CDCl
3): 9.28 (1H, d, J=16.6 Hz), 9.16-9.11 (1H, m), 7.92 (1H, dd, J=8.6, 5.3 Hz), 7.57 (1H, ddd, J=8.9, 6.5, 1.8 Hz), 7.34 (1H, ddd, J=9.0, 1.3, 0.8 Hz), 6.94 (1H, dd, J=11.8, 8.8 Hz), 6.84 (1H, dd, J=7.7, 6.5, 1.5 Hz)。
【0565】
3−アミノ−6−フルオロ−2−(ピリジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル
【化326】
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メタノール(20mL)及び水(7mL)中の6−フルオロ−3−ニトロ−2−(ピリジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル(1.3g、5.0mmol)、鉄粉(1.12g、20.1mmol)及び塩化アンモニウム(1.55g、30.2mmol)を、90℃で3時間加熱した。反応混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。残留物を水に溶解し、EtOAc(3×40mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物を黄色の固体(620mg、54%)として得た。
1H NMR 400MHz δ (CDCl
3): 9.05 (1H, ddd, J=7.5, 1.1, 0.8 Hz), 9.00-8.89 (1H, m), 7.34 (1H, ddd, J=9.1, 6.2, 1.7 Hz), 7.23-7.19 (1H, m), 6.83 (1H, s), 6.80 (1H, d, J=2.8 Hz), 6.65 (1H, ddd, J=7.6, 6.4, 1.4 Hz), 4.53 (2H, br s)。
【0566】
[(S)−1−(7−シアノ−6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化327】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(7mL)中の((S)−1−カルバモイルエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(820mg、4.4mmol)の懸濁液に、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(877mg、4.6mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌し、この間に固体を溶解させた。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をエタノール(7mL)に溶解した。3−アミノ−6−フルオロ−2−(ピリジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル(620mg、2.7mmol)を加え、反応物を75℃で16時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水に溶解し、そして生成物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、シクロヘキサン中の0〜100% EtOAcで溶離する)に付して、標記化合物を白色の固体(563mg、54%)として得た。LCMS(方法C):R
T=3.20分、[M+H]
+=382。
【0567】
2−((S)−1−アミノエチル)−5−フルオロ−3−ピリジン−2−イル−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボニトリル二塩酸塩
【化328】
[この文献は図面を表示できません]
[(S)−1−(7−シアノ−6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(563mg、1.47mmol)を、ジオキサン中の塩酸(10mL、4M)に溶解し、反応物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、標記化合物をオフホワイトの固体(523mg、100%)として得た。LCMS(方法C):R
T=1.75分、[M+H]
+=282。
【0568】
2−((S)−1−アミノエチル)−5−フルオロ−3−フェニル−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル二塩酸塩
【化329】
[この文献は図面を表示できません]
0℃で、DCM(20mL)中の3−アミノ−6−フルオロ−2−フェニルアミノ安息香酸メチルエステル(1g、3.8mmol)、Boc−ala−OH(727mg、3.8mmol)及びHOAT(522mg、3.8mmol)の溶液に、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(810mg、4.2mmol)を加え、反応混合物を0℃で2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、DCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。残留物をジオキサン中のHCl(20mL、4M)に溶解し、反応混合物を75℃で45分間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮して、標記生成物を暗紫色の固体(1.48g、100%)として与えた。LCMS(方法C):R
T=1.95分、[M+H]
+=314。
【0569】
5−フルオロ−3−フェニル−2−{(S)−1−[9−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]エチル}−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル
【化330】
[この文献は図面を表示できません]
IPA(20mL)中の2−((S)−1−アミノエチル)−5−フルオロ−3−フェニル−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル二塩酸塩(1.4g、3.8mmol)の溶液に、6−クロロ−9−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−9H−プリン(1.18mg、4.94mmol)及びDIPEA(2.6mL、15.2mmol)を加え、反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc中の0〜10%メタノールで溶離する)に付して、標記化合物を白色の固体(1.34g、67%)として与えた。LCMS(方法C):R
T=3.11分、[M+H]
+=516。
【0570】
5−フルオロ−3−フェニル−2−{(S)−1−[9−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]エチル}−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸
【化331】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(40mL)及び水(4mL)中の5−フルオロ−3−フェニル−2−{(S)−1−[9−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]エチル}−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル(1.34g、2.66mmol)の溶液に、水酸化リチウム一水和物(0.l66g、15.9mmol)を加え、反応混合物を80℃で16時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮してメタノールを除去し、HCl(1M)の添加により、残留水溶液をpH約4に酸性化し、沈殿物の形成を引き起こした。生成物を濾過により集め、真空下で乾燥させて、標記化合物をオフホワイトの固体(564mg、43%)として与えた。LCMS(方法C):R
T=2.44分、[M+H]
+=502。
【0571】
(2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−フェニル)−フェニルアミン
【化332】
[この文献は図面を表示できません]
−78℃で、THF(40mL)中のアニリン(1.6g、16.9mmol)の溶液に、LiHMDS(34mL、1M、33.9mmol)を加え、反応混合物を−78℃で10分間撹拌した。この溶液を、−78℃で、THF(10mL)中の2,3,4−トリフルオロニトロベンゼン(3g、16.9mmol)の溶液にカニューレを介して加え、暗紫色の反応混合物を−78℃で30分間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物を暗橙色の固体(4.2g、100%)として与えた。
1H NMR 400MHz δ (CDCl
3): 8.95 (1H, br s), 8.00 (1H, ddd, J=9.7, 5.4, 2.3 Hz), 7.31-7.25 (2H, m), 7.13-7.08 (1H, m), 7.04-6.99 (2H, m), 6.75-6.67 (1H, m)。
【0572】
3,4−ジフルオロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン
【化333】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(60mL)及び水(15mL)中の(2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−フェニル)−フェニルアミン(4.2g、16.9mmol)、鉄粉(3.8g、67.6mmol)及び塩化アンモニウム(5.2g、101.4mmol)を、90℃で3時間加熱した。反応混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。残留物を水に溶解し、EtOAc(3×40mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物を赤色の固体(3.7g、100%)として得た。
1H NMR 400MHz δ (CDCl
3): 7.25-7.16 (2H, m), 6.94-6.82 (2H, m), 6.70-6.64 (2H, m), 6.47 (1H, ddd, J=12.0, 6.1, 3.0 Hz), 5.23 (1H, br s), 3.71 (2H, br s)。
【0573】
(R)−1−(6,7−ジフルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メトキシエチルアミン二塩酸塩
【化334】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(5mL)中の3,4−ジフルオロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(400mg、1.8mmol)、Boc−ser(OMe)−OH(800mg、2.0mmol)、HOAT(340mg、2.0mmol)及びN−メチルモルホリン(500μL、4.0mmol)の溶液に、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(480mg、2.0mmol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、DCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。残留物をジオキサン中のHCl(10mL、4M)に溶解し、反応混合物を80℃で4時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物をEtOAc(10mL)に溶解した。この溶液を飽和NaHCO
3水溶液で洗浄し、生成物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜10%メタノールで溶離する)に付して、標記化合物をオフホワイトの固体(207mg、38%)として与えた。LCMS(方法C):R
T=2.27分、[M+H]
+=304。
【0574】
[(R)−1−(6,7−ジフルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メトキシエチル]−[9−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン
【化335】
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2−ブタノール(5mL)中の(R)−1−(6,7−ジフルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メトキシエチルアミン二塩酸塩(0.20g、0.68mmol)の溶液に、6−クロロ−9−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−9H−プリン(0.195mg、0.81mmol)及びDIPEA(233μL、1.36mmol)を加え、反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc中の0〜10%メタノールで溶離する)に付して、標記化合物をオフホワイトの固体(290mg、84%)として与えた。LCMS(方法C):R
T=3.48分、[M+H]
+=506。
【0575】
2−ブロモ−4−ニトロ−3−フェニルアミノフェノール
【化336】
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ジオキサン(20mL)及び水(10mL)中の(2−ブロモ−3−フルオロ−6−ニトロフェニル)フェニルアミン(1.5g、4.8mmol)の溶液に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(88mg、0.96mmol)、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(164mg、0.39mmol)及び水酸化カリウム(812mg、14.4mmol)を加えた。超音波処理を受けている間、混合物にアルゴンをバブリングして反応混合物を脱ガスした。反応混合物を90℃で3時間加熱し、その後水で希釈し、HCl(1N)の添加により約pH3に酸性化した。混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮して、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、シクロヘキサン中の0〜100% EtOAcで溶離する)に付して、標記化合物を黄色の固体(879mg、59%)として与えた。
1H NMR 400MHz δ (CDCl
3): 8.85 (1H, br s), 8.18 (1H, d, J=12.6 Hz), 7.31-7.24 (2H, m), 7.10-7.03 (1H, m), 6.92-6.86 (2H, m), 6.80 (1H, d, J=12.6 Hz)。
【0576】
(2−ブロモ−3−メトキシ−6−ニトロ−フェニル)−フェニルアミン
【化337】
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アセトン中の2−ブロモ−4−ニトロ−3−フェニルアミノフェノール(450mg、1.45mmol)の溶液に、ヨウ化メチル(0.34mL、5.44mmol)及び炭酸カリウム(751mg、5.44mmol)を加え、反応混合物を40℃で16時間加熱した。混合物を水で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物を黄色の油状物(470mg、100%)として与えた。
1H NMR 400MHz δ (CDCl
3): 8.36 (1H, br s), 8.19 (1H, d, J=9.6 Hz), 7.28-7.22 (2H, m), 7.05-7.00 (1H, m), 6.89-6.84 (2H, m), 6.69 (1H, d, J=9.7 Hz), 4.01 (3H, s)。
【0577】
3−ブロモ−4−メトキシ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン
【化338】
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EtOAc(15mL)中の(2−ブロモ−3−メトキシ−6−ニトロ−フェニル)−フェニルアミン(470mg、1.81mmol)の溶液に、パラジウム担持炭(100mg、10重量%)を加え、反応混合物を、水素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を黄色の固体(426mg、100%)として与えた。
1H NMR 400MHz δ (CDCl
3): 7.24-7.17 (2H, m), 6.89-6.83 (1H, m), 6.74-6.72 (1H, m), 6.68-6.63 (2H, m), 5.48 (1H, br s), 3.85 (3H, s)。
【0578】
(S)−1−(7−ブロモ−6−メトキシ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩
【化339】
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0℃で、DCM(10mL)中の3−ブロモ−4−メトキシ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(421mg、1.8mmol)、Boc−ala−OH(343mg、1.8mmol)及びHOAT(247mg、1.8mmol)の溶液に、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(383mg、1.99mmol)を加え、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、DCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。残留物をジオキサン中のHCl(10mL、4M)に溶解し、反応混合物を75℃で1時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮して、標記生成物を暗紫色の固体(758mg、100%)として与えた。LCMS(方法C):R
T=2.15分、[M+H]
+=346&348。
【0579】
[(S)−1−(7−ブロモ−6−メトキシ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−[9−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン
【化340】
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IPA(10mL)中の(S)−1−(7−ブロモ−6−メトキシ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩(0.75g、1.8mmol)の溶液に、6−クロロ−9−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−9H−プリン(0.56mg、2.34mmol)及びDIPEA(1.2mL、7.2mmol)を加え、反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc中の0〜10%メタノールで溶離する)に付して、標記化合物を白色の固体(453mg、44%)として与えた。LCMS(方法C):R
T=3.22分、[M+H]
+=548&550。
【0580】
t−ブチル(3−オキソシクロブチル)カルバマート
【化341】
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CH
2Cl
2(60mL)中の3−オキソシクロブタンカルボン酸(10g、87.64mmol)の溶液に、SOCl
2(19mL、262.92mmol)を激しく撹拌しながら少量ずつ加えた。得られた混合物を1.5時間還流した。冷却後、溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物をDCE(2×30mL)に溶解し、蒸発させてHClとSOCl
2を除去した。粗生成物をアセトン(25mL)に溶解し、得られた溶液を、H
2O(30mL)中のNaN
3(11.48g、177.03mmol)の予め冷却しておいた溶液(0℃で)に30分間かけて滴下した。混合物を0℃で1時間撹拌し、次に氷(80g)を加え、そして生成物をEt
2O(4×75mL)で抽出し、乾燥させ(MgSO
4)、そして減圧下で120mLに濃縮した。得られた溶液を、トルエン(100mL)に加え、混合物を90℃で加熱した。残留エーテルを留去した後、混合物を、N
2の発生が停止するまで、90℃で30分間撹拌した。次に、tert−ブタノール(27.68mL)を加え、混合物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に放冷し、溶媒を真空下で除去して、標記化合物を淡赤色の光沢のある固体(14.35g、88.5%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 4.9 (1 H, br, NH), 4.35-4.17 (1 H, m), 3.46-3.31 (2 H, m), 3.11-2.96 (2 H, m), 1.45 (9 H, s)。(NMRスペクトル番号:328453)
【0581】
tert−ブチル(cis−3−ヒドロキシシクロブチル)カルバマート
【化342】
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t−ブチル−(3−オキソシクロブチル)カルバマート(10g、54.05mmol)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(100mL)に溶解し、溶液を−78℃に冷却した。L-Selectride(登録商標)(THF中1M、81.1mL、81.1mmol)を、1時間かけて少量ずつ加えた。混合物を−78℃で1時間保持し、H
2O(36mL)中のNaOH(3.3g)の溶液を、30分かけて滴下し、続いて30% H
2O
2水溶液(30mL)を2時間かけて滴下した。暗黄色の沈殿物を観察した。得られた混合物を室温に温め、次にEtOAc(250mL)で希釈し、10% Na
2SO
3水溶液(100mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、そして乾燥させた(MgSO4)。溶媒を真空下で蒸発させ、黄色の油状物をもたらし、これを静置して凝固させた。生成物をシクロヘキサン(50mL)でトリチュレートして、標記化合物を黄色の固体(7.2g、72%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 4.62 (1 H, br, NH), 4.08-3.95 (1 H, m), 3.74-3.54 (1 H, m), 2.83-2.69 (2 H, m), 2.43 (1H, br, d, J=3.69 Hz), 1.86-1.72 (2 H, m), 1.46 (9 H, s)。
【0582】
(cis−3−ベンジルオキシシクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化343】
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tert−ブチル(cis−3−ヒドロキシシクロブチル)カルバマート(2.0g、10.7mmol)を、窒素雰囲気下で乾燥THF(50mL)に溶解し、溶液を0℃に冷却した。この清澄な溶液に、水素化ナトリウム(油中60%分散液、0.428g、10.7mmol)を少量ずつ加えた(H
2の発生が観察された)。混合物を室温で30分間撹拌し、次に臭化ベンジル(1.91mL、16.04mmol)を滴下し、得られた黄色の懸濁液を室温で16時間撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl水溶液(20mL)でクエンチし、飽和NaHCO
3水溶液(40mL)とDCM(60mL)に分配した。合わせた有機画分をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(傾斜 シクロヘキサン中の0〜50% EtOAc)により精製して、標記化合物を白色の固体(2.40g、81%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.41-7.22 (5H, m), 4.66 (1 H, br, NH), 4.42 (2 H, s), 3.83-3.65 (2 H, m), 2.79-2.61 (2 H, m), 1.86-1.72 (2 H, m), 1.46 (9 H, s)。
【0583】
cis−3−ベンジルオキシシクロブチルアミン
【化344】
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DCM(20mL)中の(cis−3−ベンジルオキシシクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(2.40g、8.67mmol)の溶液に、TFA(4mL)を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をDCMに溶解し、そしてSCX−2(20g)に装填した。カートリッジをDCM、次にMeOH、次にMeOH中の2M NH
3溶液で洗浄した。関連する画分を真空下で濃縮して、標記化合物を黄色の油状物(1.48g、95%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.36-7.30 (5H, m), 4.40 (2 H, s), 3.73-3.61 (1 H, m), 3.06-2.93 (1 H, m), 2.72-2.58 (2H, m), 1.74-1.61 (2 H, m), 1.47 (2 H, s, br)。
【0584】
N
2−(cis−3−ベンジルオキシシクロブチル)−4−フルオロベンゼン−1,2−ジアミン
【化345】
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CH
3CN(60mL)中の2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(0.92mL、8.36mmol)の溶液に、cis−3−ベンジルオキシシクロブチルアミン(1.48g、8.36mmol)及びDIPEA(1.46mL、8.36mmol)を加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌し、次に真空下で濃縮して、標記化合物を黄色の油状物(3.2g、定量的)として得た。このようにして得られた生成物(1.6g、5.03mmol)のMeOH(20mL)中の溶液に、鉄粉(1.13g、20.12mmol)、NH
4Cl(1.56g、30.18mmol)及びH
2O(8mL)を加え、反応混合物を、窒素雰囲気下、90℃で2時間撹拌した。得られた暗緑色の混合物をセライト(登録商標)パッドで濾過し、濾液を真空下で濃縮して、暗褐色の固体を与えた。粗物質を、EtOAc(50mL)と水(30mL)に分配した。水層をEtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機画分をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮して、標記化合物を暗褐色のガム状物(1.13g、78%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 7.25-7.30 (5 H, m), 6.6 (1 H, dd, J=14.0, 2.8Hz), 6.35-6.26 (1 H, m), 6.26-6.18 (1 H, m), 4.43 (2H, s), 3.95-3.83(1 H, m), 3.50-3.37 (1H, m), 2.90-2.78 (2 H, m), 1.92-1.79 (2 H, m)。NMR:LCMS(方法B):R
T 2.87分 [M+H]
+ 287。
【0585】
[(S)−1−[1−(cis−3−ベンジルオキシシクロブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化346】
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DCM(20mL)中のN
2−(cis−3−ベンジルオキシシクロブチル)−4−フルオロベンゼン−1,2−ジアミン(1.13g、3.95mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(0.83g、4.35mmol)及びHOAt(0.59g、4.35mmol)の混合物を、窒素雰囲気下で0℃に冷却した。この混合物に、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.83g、4.35mmol)を少量ずつ加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を室温に温め、次にDCMと10%クエン酸水溶液に分配した。有機画分をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、そして得られた暗褐色の残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜40% EtOAc)により精製して、標記化合物を黄色のガム状物として得、これを静置して凝固させた(1.93g、93%)。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.46 (1H, s, br), 7.36-7.30 (5 H, m), 7.11 (1 H, q, J=14.8Hz, 2.5Hz), 6.37 (1 H, dt, J=19.5Hz, 2.8Hz), 6.25(1 H, dd, J=14Hz, 2.82Hz), 4.94 (1H, d, J=5.83Hz), 4.43 (2H, s), 4.23-4.07 (1H, m), 3.93-3.81 (1H, m), 3.47-3.35 (1H, m), 2.88-2.75 (1H, m), 2.03-1,85 (1H, m), 1.45 (3H, d, J=2.46Hz), 1.43 (9H, s)。LCMS(方法B):R
T 3.88分 [M+H]
+ 458。このようにして得られた化合物(1g、2.19mmol)を、AcOH(15mL)に溶解し、70℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で蒸発させ、そして残留物をDCM(40mL)と飽和NaHCO
3溶液(20mL)に分配した。有機画分をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた暗黄色の残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜50% EtOAc)により精製して、標記化合物を淡い赤色のガム状物(570mg、60%)として得た。LCMS(方法B):R
T 3.61分 [M+H]
+ 440.0。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.70-7.60 (2 H, m), 7.44-7.37 (5 H, m), 7.05-6.96 (1 H, m), 5.38-5.26 (1 H, m), 5.20-5.05 (1 H, m), 4.82-4.68 (1H, m), 4.55 (2H, s), 4.10-3.97 (1H, m), 3.02-2.77 (4H, m), 1.47 (3H, d, J=2.44Hz), 1.44 (9H, s)。
【0586】
(S)−1−[1−(cis−3−ベンジルオキシシクロブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン
【化347】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(10mL)中の[(S)−1−[1−(cis−3−ベンジルオキシシクロブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(570mg、1.3mmol)の溶液に、TFA(4mL)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をDCMに溶解し、そしてSCX−2(20g)に装填した。カートリッジをDCM、次にMeOH、そして次にMeOH中の2M NH
3溶液で洗浄した。関連する画分を真空下で濃縮して、標記化合物を黄色のガム状物(320mg、73%)として得た。LCMS(方法J):R
T 1.97分 [M+H]
+ 340。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.69-7.55 (2 H, m), 7.44-7.24 (5 H, m), 7.0 (1 H, dt, J=11.8, 2.5Hz), 4.81-4.66 (1 H, m), 4.53 (2H, s), 4.32-4.21 (1H, m), 4.08-3.95 (1H, m), 3.02-2.75 (4H, m), 1.90 (2H, s, br), 1.50 (3H, d, J=7.0Hz)。
【0587】
[(S)−1−[1−(cis−3−ベンジルオキシシクロブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン
【化348】
[この文献は図面を表示できません]
IPA(5mL)中の(S)−1−[1−(cis−3−ベンジルオキシシクロブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン(310mg、0.91mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(219mg、0.91mmol)及びDIPEA(0.81mL、4.57mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物を真空下で濃縮し、DCMに溶解し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをDCM、MeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物をガラス質の白色の固体(320mg、76%)として得た。LCMS(方法B):R
T 2.76分 [M+H]
+ 458。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.48 (1 H, s), 7.95 (1 H, s ), 7.71-7.58 (2 H, m), 7.42-7.35 (5 H, m), 7.07-6.90 (2 H, m), 5.95 (1 H, s, br), 4.97-4.80 (m, 1H), 4.52 (2H, s), 4.05-3.92(1H, m), 3.01-2.86 (2H, m), 2.81-2.64 (1H, m), 1.75 (3H, d, J=6.85Hz)。
【0588】
trans−4−ニトロ安息香酸 3−tert−ブトキシカルボニルアミノシクロブチルエステル
【化349】
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乾燥THF(40mL)中のtert−ブチル(cis−3−ヒドロキシシクロブチル)カルバマート(2g、10.7mmol)及びp−ニトロ安息香酸(1.97g、11.8mmol)の溶液に、トリフェニルホスフィン(4.20g、16.05mol)及びDEAD(3.17mL、20.0mmol)を0℃で連続して加えた。得られた混合物を、rt(室温)で一晩撹拌した、形成された暗赤色の溶液を真空下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜50% EtOAc)により精製して、標記化合物を淡黄色の固体(4.2g、定量的)として得た。
1H NMR (CDCl
3): δ 8.29 (2H, dd, J=8.9 Hz), δ 8.20 (2H, dd, J=8.9 Hz), 5.42-5.31 (1H, m ), 4.7 (1H, s, br), 4.37-4.26 (1H, m), 2.71-2.57 (2H, m), 2.53-2.36 (2H, m), 1.45 (9H, s)。
【0589】
tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシシクロブチル)カルバマート
【化350】
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K
2CO
3(1.26g、9.06mmol)、H
2O(8.5mL)及びメタノール(40mL)の混合物に、trans−4−ニトロ安息香酸 3−tert−(ブトキシカルボニルアミノ)シクロブチルエステル(2.0g、5.97mmol)を加えた。得られた混合物を、70℃で1時間還流した。反応混合物を室温に冷やし、濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を淡黄色の固体(0.95g、82%)として与えた。
1H NMR (CDCl
3) δ 4.67 (1H, s, br), 4.55-4.40 (1H, m), 2.38-2.14 (4H, m), 1.82 (1H,s, br), 1.43 (9H, s)。
【0590】
(trans−3−ベンジルオキシシクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化351】
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tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシシクロブチル)カルバマート(0.93g、4.97mmol)を、窒素雰囲気下で乾燥THF(20mL)に溶解し、溶液を0℃に冷却した。この清澄な溶液に、水素化ナトリウム(油中60%分散液、0.2g、4.97mmol)を少量ずつ加えた(H
2の発生が観察された)。混合物を室温で30分間撹拌し、次に臭化ベンジル(0.88mL、7.45mmol)を滴下し、得られた暗褐色の懸濁液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液(20mL)でクエンチし、飽和NaHCO
3水溶液(40mL)とDCM(60mL)に分配した。合わせた有機画分をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(傾斜 シクロヘキサン中の0〜50% EtOAc)により精製して、標記化合物をオフホワイトの固体(0.99g、72%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.35-7.31 (5H, m), 4.65 (1 H, br, NH), 4.40 (2 H, s), 4.24-4.12 (2 H, m), 2.50-2.35 (2 H, m), 2.18-2.06 (2 H, m), 1.43 (9 H, s)。
【0591】
trans−3−ベンジルオキシシクロブチルアミン
【化352】
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DCM(10mL)中の(trans−3−ベンジルオキシシクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.99g、3.56mmol)の溶液に、TFA(2mL)を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をDCMに溶解し、SCX−2(20g)カートリッジに装填した。カートリッジをDCM、次にMeOH、そして次にMeOH中の2M NH
3溶液で洗浄した。関連する画分を真空下で濃縮して、標記化合物を黄色の油状物(0.6g、定量的)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.36-7.31 (5H, m), 4.40 (2 H, s), 4.29-4.20 (1 H, m), 3.75-3.65 (1 H, m), 2.39-2.26 (2H, m), 2.02-1.90(2 H, m), 1.49 (2 H, s, br)。
【0592】
N
2−(trans−3−ベンジルオキシシクロブチル)−4−フルオロベンゼン−1,2−ジアミン
【化353】
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CH
3CN(10mL)中の2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(0.37mL、3.39mmol)の溶液に、trans−3−ベンジルオキシシクロブチルアミン(0.6g、3.39mmol)及びDIPEA(0.6mL、3.39mmol)を加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌し、次に真空下で濃縮して、化合物を黄色の油状物(1.2g、定量的)として得た。このようにして得られた生成物(1.2g、3.77mmol)のMeOH(20mL)中の溶液に、鉄粉(0.85g、15.08mmol)、NH
4Cl(1.17g、22.62mmol)及びH
2O(8mL)を加え、反応混合物を、窒素雰囲気下、90℃で2時間撹拌した。得られた暗緑色の混合物をセライト(登録商標)パッドで濾過し、濾液を真空下で濃縮した。得られた残留物を、EtOAc(50mL)と水(30mL)に分配した。水層をEtOAc(2×30mL)で抽出し、合わせた有機画分をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物を暗黄色のガム状物(0.73g、68%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 7.37-7.32 (5 H, m), 6.63 (1 H, q, J=14.0Hz, 2.8Hz), 6.40 (1 H, dt, J=19.6Hz, 2.7Hz), 6.20 (1 H, dd, J=13.6Hz, 2.7Hz), 4.44 (2H, s), 4.35-4.24(1 H, m), 4.01-3.92 (1H, m), 2.55-2.42 (2 H, m), 2.25-2.13 (2 H, m)。
【0593】
[(S)−1−[1−(trans−3−ベンジルオキシシクロブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化354】
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DCM(20mL)中のN
2−(trans−3−ベンジルオキシシクロブチル)−4−フルオロ−ベンゼン−1,2−ジアミン(1.73g、2.55mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(0.54g、2.81mmol)とHOAt(0.38g、2.81mmol)の混合物を、窒素雰囲気下で0℃に冷却した。この混合物に、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.54g、2.81mmol)を少量ずつ加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を室温に温め、次にDCM(30mL)と10%クエン酸水溶液(20mL)に分配した。有機層をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮して、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜50% EtOAc)により精製して、標記化合物をオフホワイトのガム状物として得、これを静置して凝固させた(0.88g、75%)。LCMS(方法B):R
T 3.85分 [M+H]
+ 458。
【0594】
このようにして得られた化合物(0.88g、1.93mmol)を、AcOH(10mL)に溶解し、70℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で蒸発させ、残留物をDCM(40mL)と飽和NaHCO
3水溶液(20mL)に分配した。有機画分をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた暗褐色の残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜50% EtOAc)により精製して、標記化合物を暗黄色の油状物(0.46g、55%)として得た。LCMS(方法B):R
T 3.63分 [M+H]
+ 440
【0595】
(S)−1−[1−(trans−3−ベンジルオキシシクロブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン
【化355】
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DCM(10mL)中の[(S)−1−[1−(trans−3−ベンジルオキシシクロブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.46g、1.05mmol)の溶液に、TFA(4mL)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた淡赤色のガム状残留物をDCMに溶解し、そしてSCX−2(20g)カートリッジに装填した。カートリッジをDCM、次にMeOH、そして次にMeOH中の2M NH
3溶液で洗浄した。関連する画分を真空下で濃縮して、標記化合物を黄色のガム状物(0.28g、80%)として得た。LCMS(方法B):R
T 2.17分 [M+H]
+ 340
【0596】
[(S)−1−[1−(trans−3−ベンジルオキシシクロブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン
【化356】
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IPA(5mL)中の(S)−1−[1−(trans−3−ベンジルオキシシクロブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン(210mg、0.62mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(148mg、0.62mmol)及びDIPEA(0.55mL、3.09mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物を真空下で濃縮し、DCMに溶解し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをDCM、MeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜5% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物を無色のガラス質の固体(120mg、43%)として得た。LCMS(方法J):R
T 2.72分 [M+H]
+ 458
【0597】
4−アミノ−6−[(S)−1−[1−(trans−3−ベンジルオキシシクロブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル
【化357】
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IPA(3mL)中の(S)−1−[1−(trans−3−ベンジルオキシシクロブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン(67mg、0.20mmol)、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(31mg、0.20mmol)及びDIPEA(0.18mL、0.99mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物を真空下で濃縮し、DCMに溶解し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをDCM、次にMeOH、そして次に2M NH
3/MeOHで洗浄した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜5% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物を無色のガラス質の固体(60mg、67%)として得た。LCMS(方法B):R
T 3.09分 [M+H]
+ 458
【0598】
(cis−3−メトキシシクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化358】
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tert−ブチル(cis−3−ヒドロキシシクロブチル)カルバマート(0.8g、4.3mmol)を、窒素雰囲気下で乾燥THF(25mL)に溶解し、溶液を0℃に冷却した。この清澄な溶液に、水素化ナトリウム(油中60%分散液、0.17g、4.3mmol)を少量ずつ加えた(H
2の発生が観察された)。混合物を室温で30分間撹拌し、次にヨードメタン(0.40mL、1.5mmol)を滴下し、そして得られた黄色の懸濁液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を、飽和NH
4Cl水溶液(20mL)でクエンチし、飽和NaHCO
3水溶液(40mL)とDCM(60mL)に分配した。合わせた有機画分をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(傾斜 シクロヘキサン中の0〜70% EtOAc)により精製して、標記化合物を白色の固体(0.58g、66%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 4.66 (1 H, br, NH), 3.71-3.62 (1 H, m), 3.61-3.50 (1 H, m), 2.71(3 H, s), 2.76-1.62 (2 H, m), 1.78-1.62 (2 H, m), 1.41 (9 H, s)。
【0599】
cis−3−メトキシシクロブチルアミン
【化359】
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DCM(20mL)中の(cis−3−メトキシシクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(580mg、2.8mmol)の溶液に、TFA(10mL)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、標記化合物を黄色の油状物(170mg、58%)として与えた。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 3.53-3.48 (1 H, m), 3.06-2.93 (1 H, m), 2.71-2.58 (2H, m), 1.64-1.52 (2 H, m), 1.51 (2 H, s, br)。
【0600】
4−フルオロ−N
2−(cis−3−メトキシシクロブチル)ベンゼン−1,2−ジアミン
【化360】
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CH
3CN(3mL)中の2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(0.18mL、1.6mmol)の溶液に、cis−3−メトキシシクロブチルアミン(0.17g、1.6mmol)及びDIPEA(0.28mL、1.6mmol)を加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌し、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、さらに精製することなく次の工程に実施した(0.39g、定量的)。このようにして得られた生成物(1.6mmol)のEtOAc(15mL)中の溶液に、Pd/C(350mg)を加え、反応混合物を水素雰囲気下、室温で18時間撹拌した。懸濁液をセライト(登録商標)パッドで濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を暗色の油状物(0.453g、定量的)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 6.67-6.06 (1 H, m), 6.35-6.17 (2 H, m), 3.75-3.63 (1 H, m), 3.61-3.25 (3H, br s), 3.22 (3 H, s), 3.12-2.93 (1 H, m), 2.90-2.78 (2 H, m), 1.85-1.60 (2 H, m)。
【0601】
{(S)−1−[6−フルオロ−1−(cis−3−メトキシシクロブチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化361】
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DCM(8mL)中の4−フルオロ−N
2−(cis−3−メトキシシクロブチル)ベンゼン−1,2−ジアミン(0.34g、1.6mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(0.33g、1.8mmol)及びHOAt(0.24g、1.8mmol)の混合物を、窒素雰囲気下で0℃に冷却した。この混合物に、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.35g、1.8mmol)を少量ずつ加え、混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を室温に温め、次にDCM(30mL)と飽和NaHCO
3水溶液(20mL)に分配した。有機画分をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜50% EtOAc)により精製して、この化合物をピンク色の油状物(0.348g、57%)として得た。このようにして得られた化合物を、AcOH(8mL)に溶解し、70℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で蒸発させ、そして残留物をDCM(40mL)と飽和NaHCO
3水溶液(20mL)に分配した。有機画分をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた暗褐色の残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜50% EtOAc)により精製して、標記化合物を黄色の油状物(0.222g、38%)として得た。LCMS(方法B):R
T 2.86分 [M+H]
+ 364.03
【0602】
(S)−1−[6−フルオロ−1−(cis−3−メトキシシクロブチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン
【化362】
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DCM(5mL)中の{(S)−1−[6−フルオロ−1−(cis−3−メトキシシクロブチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.22g、0.61mmol)の溶液に、TFA(3mL)を加え、混合物を室温で1.5時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮した。粗物質を、さらに精製することなく続く工程において使用した。黄色の油状物(定量的)。LCMS(方法B):R
T 1.72分 [M+H]
+ 263.90。
【0603】
(trans−3−メトキシシクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化363】
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tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシシクロブチル)カルバマート(1.18g、6.3mmol)を、窒素雰囲気下で乾燥THF(25mL)に溶解し、溶液を0℃に冷却した。この清澄な溶液に、水素化ナトリウム(油中60%分散液、0.25g、6.3mmol)を少量ずつ加えた(H
2の発生が観察された)。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次にヨードメタン(0.40mL、1.5mmol)を滴下し、そして得られた黄色の懸濁液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液(20mL)クエンチし、飽和NaHCO
3水溶液(40mL)とDCM(60mL)に分配した。合わせた有機画分をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(傾斜 シクロヘキサン中の0〜70% EtOAc)により精製して、標記化合物を黄色の油状物(1.05g、82%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 4.65 (1 H, br s), 4.22-4.10 (1 H, m), 4.00-3.92 (1 H, m), 2.40-2.28 (2 H, m), 2.18-2.12 (2 H, m), 1.43 (9 H, s)。
【0604】
trans−3−メトキシシクロブチルアミン
【化364】
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DCM(30mL)中の(trans−3−メトキシシクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.05g、5.1mmol)の溶液に、TFA(15mL)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、標記化合物を黄色の油状物(511mg、96%)として与えた。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 7.42 (2H, br s), 4.30-4.09 (2 H, m), 3.78 (1 H, d, J=10.3 Hz), 3.12 (3 H, s), 1.43-1.15 (3H, m)。
【0605】
4−フルオロ−N
2(trans−3−メトキシシクロブチル)ベンゼン−1,2−ジアミン
【化365】
[この文献は図面を表示できません]
CH
3CN(3mL)中の2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(0.2mL、1.7mmol)の溶液に、trans−3−メトキシシクロブチルアミン(0.18g、1.7mmol)及びDIPEA(0.3mL、1.7mmol)を加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌し、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、さらに精製することなく次の工程に実施した(0.41g、定量的)。このようにして得られた生成物(1.7mmol)のEtOAc(15mL)中の溶液に、Pd/C(350mg)を加え、反応混合物を水素雰囲気下、室温で18時間撹拌した。懸濁液を、セライト(登録商標)パッドで濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を暗色の油状物(0.36g、定量的)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 6.68-6.59 (1 H, m), 6.33 (1 H, dt, J=19.6 Hz, 2.7 Hz), 6.18 (1 H, dd, J =13.6 Hz, 2.7Hz), 4.00-3.90 (1 H, m), 3.76-3.63 (1H, m), 3.53 (3H, br s), 3.27 (3 H, s), 2.49-2.37 (2 H, m), 2.36-2.12 (2 H, m)。
【0606】
{(S)−1−[6−フルオロ−1−(trans−3−メトキシシクロブチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化366】
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DCM(8mL)中の4−フルオロ−N
2−(trans−3−メトキシシクロブチル)ベンゼン−1,2−ジアミン(0.36g、1.7mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(0.35g、1.9mmol)及びHOAt(0.26g、1.9mmol)の混合物を、窒素雰囲気下で0℃に冷却した。この混合物に、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.36g、1.9mmol)を少量ずつ加え、混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を室温に温め、次にDCM(30mL)と飽和NaHCO
3水溶液(20mL)に分配した。有機画分をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜50% EtOAc)により精製して、化合物をピンク色の固体(0.188g、29%)として得た。このようにして得られた化合物をAcOH(8mL)に溶解し、70℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で蒸発させ、そして残留物をDCM(40mL)と飽和NaHCO
3水溶液(20mL)に分配した。有機画分をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた暗褐色の残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜50% EtOAc)により精製して、標記化合物を黄色の油状物(0.125g、20%)として得た。LCMS(方法B):R
T 2.84分 [M+H]
+ 364.05
【0607】
(S)−1−[6−フルオロ−1−(cis−3−メトキシシクロブチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン
【化367】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(3mL)中の{(S)−1−[6−フルオロ−1−(trans−3−メトキシシクロブチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.125g、0.34mmol)の溶液に、TFA(2mL)を加え、混合物を室温で1.5時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮した。粗物質を、さらに精製することなく続く工程において使用した。黄色の油状物(85mg、95%)。LCMS(方法J):R
T 1.60分 [M+H]
+ 264.23。610116410
【0608】
(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)−ピリジン−4−イル−アミン
【化368】
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カリウムtert−ブトキシド(898mg、8.0mmol)を、窒素雰囲気下、0℃で無水THF(5mL)中の4−アミノピリジン(376mg、4.00mmol)の撹拌した溶液に加えた。0℃で15分撹拌した後、無水THF(5mL)中の2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(0.44mL、4.0mmol)を加え、そして撹拌を0℃で1時間続けた。反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液(50mL)に注いだ。水相をEtOAc(×2)で抽出し、合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物を黄色の固体(557mg、60%)として得た。LCMS(方法C):R
T 1.26分 [M+H]
+ 234.12
【0609】
4−フルオロ−N
2−ピリジン−4−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン
【化369】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH:水の3:1混合物(40mL)中の(5−フルオロ−2−ニトロ−フェニル)−ピリジン−4−イル−アミン(375mg、1.61mmol)の混合物に、NH
4Cl(516mg、9.65mmol)及び鉄粉(359mg、6.43mmol)を加え、反応混合物を80℃で2時間加熱した。室温に冷やした後、固体をセライト(登録商標)パッドで濾過し、そしてさらなるMeOHで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、得られた残留物をDCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。有機画分を乾燥させ、真空下で濃縮して、標記化合物を暗ベージュ色の固体(215mg、66%)として得た。LCMS(方法C):R
T 1.32分 [M+H]
+ 204.09
【0610】
[1−(6−フルオロ−1−ピリジン−4−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化370】
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DCM(5mL)中の(S)−Boc−アラニンアミド(385mg、2.05mmol)の懸濁液に、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(389mg、2.05mmol)を窒素雰囲気下で一度に加えた。得られた混合物を、室温で1時間撹拌したままにした。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物に、無水EtOH(5mL)中の4−フルオロ−N
2−ピリジン−4−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン(208mg、1.02mmol)を加え、混合物を80℃で16時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をDCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。有機画分を乾燥させ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物を淡黄色の油状物(210mg、58%)として得た。LCMS(方法C):R
T 2.84分 [M+H]
+ 357.15
【0611】
1−(6−フルオロ−1−ピリジン−4−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化371】
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DCM(2mL)及びTFA(1mL)中の[1−(6−フルオロ−1−ピリジン−4−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(210mg、0.59mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、標記化合物(120mg、79%)を黄色の固体として得た。LCMS(方法C):R
T 1.63分 [M+H]
+ 257.15。
【0612】
(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)−(5−フルオロピリジン−3−イル)アミン
【化372】
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LiHMDS(THF中1.0M、10.0mL、10.0mmol)を、窒素雰囲気下、−78℃で無水THF(10mL)中の3−アミノ−5−フルオロピリジン(588mg、5.26mmol)の撹拌した溶液に滴下した。20分後、2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(0.55mL、5.0mmol)を加え、−78℃で撹拌を1時間続けた。反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液(50mL)に注いだ。水相をEtOAc(×2)で抽出し、合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜100% EtOAc)により精製して、標記化合物を橙色の固体(428mg、34%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.27分 [M+H]
+ 252.16
【0613】
代替手順: カリウムtert−ブトキシド(28.1g、0.25mol)を、窒素雰囲気下、0℃で無水THF(400mL)中の3−アミノ−5−フルオロピリジン(14.0g、0.125mol)の撹拌した溶液に2回に分けて加えた。0℃で45分撹拌した後、得られた暗紫色の溶液を、カニューレにより、無水THF(100mL)中の2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(13.8mL、0.125mol)の撹拌溶液に0℃で20分間かけて移した。得られた混合物をさらに45分間撹拌し、次にNH
4Clの室温の溶液(1:1 飽和溶液:H
2O、1L)に注いだ。得られた黄色の沈殿物を濾過し、水で洗浄し、真空下、50℃で乾燥させて、標記化合物を橙色の固体(18.2g)として得た。濾液を部分的に蒸発させて、いくらかの反応溶媒を除去し、得られた沈殿物を濾過し、次にEtOAcでトリチュレートして、さらに3.5gの標記化合物(全体の21.7g、69%)を与えた。LCMS(方法C):R
T 3.18分 [M+H]
+ 252.13
【0614】
4−フルオロ−N
2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン
【化373】
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EtOAc(30mL)中の(5−フルオロ−2−ニトロ−フェニル)−(5−フルオロピリジン−3−イル)アミン(425mg、1.69mmol)の混合物を、10% Pd/C(50mg)の添加の前に窒素気流により脱ガスし、水素雰囲気下、室温で19時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を褐色の固体(395mg、定量的)として得た。LCMS(方法C):R
T 2.24分 [M+H]
+ 222.07
【0615】
(S)−1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン
【化374】
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DCM(5mL)中の(S)−Boc−アラニンアミド(337mg、1.79mmol)の懸濁液に、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(340mg、1.79mmol)を窒素雰囲気下で一度に加えた。得られた混合物を、室温で1時間撹拌したままにした。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物に、無水EtOH(5mL)中の4−フルオロ−N
2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−ベンゼン−1,2−ジアミン(198mg、0.895mmol)を加え、混合物を80℃で18時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物を、DCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。有機画分を乾燥させ、真空下で濃縮し、得られた残留物をDCM(2mL)に取り、TFA(1mL)を加えた。室温で1時間撹拌した後、反応混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜20% MeOH)により精製して、標記化合物を無色の油状物として得た(52mg、2工程で21%)。LCMS(方法C):R
T 1.76分 [M+H]
+ 275.20
【0616】
{(S)−1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化375】
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DCM(180mL、モレキュラーシーブで乾燥させた)中の(S)−Boc−アラニンアミド(17.4g、92.5mmol)の懸濁液に、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(16.0g、84.1mmol)を窒素雰囲気下で一度に加えた。得られた混合物を、室温で2時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物を無水EtOH(200mL)に取り、次に4−フルオロ−N
2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−ベンゼン−1,2−ジアミン(6.20g、28.0mmol)を加えた。反応混合物を60℃で2時間撹拌した後、溶媒を真空下で除去し、そして得られた残留物をDCMとNaHCO
3水溶液に分配した。層を分離し、水性画分をDCMで抽出した。合わせた有機画分を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(120g Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜70% EtOAc)により精製して、標記化合物を緑色の固体(10.1g、96%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.23分 [M+H]
+ 375.18。
【0617】
2−シクロプロピルアミノ−6−フルオロ−3−ニトロ安息香酸
【化376】
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IMS(5mL)及び水(5mL)中の2,6−ジフルオロ−3−ニトロ安息香酸(1.0g、4.92mmol)の溶液に、Et
3N(1.23mL、8.86mmol)及びシクロプロピルアミン(360μL、5.17mmol)を加えた。反応混合物を、室温で28時間撹拌した。1M HCl水溶液の添加により、溶液のpHを1に調整した。沈殿物を形成し、この固体を濾過により集め、水で洗浄して、標記化合物(841mg、71%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.78 (1 H, s), 8.28 (1 H, dd, J=9.45, 5.85 Hz), 6.49 (1 H, m), 2.84 (1 H, m), 0.85 (2 H, m), 0.68 (2 H, m)
【0618】
2−シクロプロピルアミノ−6−フルオロ−3−ニトロ安息香酸メチルエステル
【化377】
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トリメチルシリルジアゾメタン(ヘキサン中2M、2.6mL、5.21mmol)を、MeOH(4mL)及びDCM(16mL)中の2−シクロプロピルアミノ−6−フルオロ−3−ニトロ安息香酸(836mg、3.48mmol)の溶液に0℃で滴下した。この溶液を15分間撹拌し、次に揮発物を減圧下で除去して、標記化合物(867mg、98%)を得た。LCMS(方法C):R
T 3.50分 [M+H]
+ 255.10
【0619】
3−アミノ−2−シクロプロピルアミノ−6−フルオロ安息香酸メチルエステル
【化378】
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EtOAc(25mL)中の2−シクロプロピルアミノ−6−フルオロ−3−ニトロ安息香酸メチルエステル(865mg、3.40mmol)の混合物を、10% Pd/C(116mg)の添加の前に窒素気流により脱ガスし、水素雰囲気下、室温で20時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を暗黄色の油状物(756mg、99%)として得た。LCMS(方法C):R
T 2.29分 [M+H]
+ 225.18。
【0620】
2−((S)−1−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−3−シクロプロピル−5−フルオロ−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル
【化379】
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DCM(20mL)中の3−アミノ−2−シクロプロピルアミノ−6−フルオロ安息香酸メチルエステル(756mg、3.37mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(702mg、3.71mmol)、HOAt(505mg、3.71mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(711mg、3.71mmol)の混合物を、0℃で1時間撹拌した。反応混合物を、DCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。有機画分を乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた残留物をAcOH(20mL)に取り、70℃で21時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で蒸発させ、そして残留物をEtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜50% EtOAc)により精製して、標記化合物(700mg、2工程で55%)を得た。LCMS(方法C):R
T 3.27分 [M+H]
+ 378.18
【0621】
3−シクロプロピル−5−フルオロ−2−{(S)−1−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]エチル}−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル
【化380】
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DCM(3mL)中の2−((S)−1−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−3−シクロプロピル−5−フルオロ−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル(698mg、1.85mmol)の溶液に、TFA(3mL)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。粗混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、2−((S)−1−アミノエチル)−3−シクロプロピル−5−フルオロ−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸メチルエステルを黄色の油状物として得た。得られた残留物を、n−ブタノール(3mL)中の6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(486mg、2.03mmol)及びDIPEA(970μL、5.55mmol)で処理した。反応混合物を、密閉バイアル中で100℃で20時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物(780mg、2工程で88%)を得た。LCMS(方法C):R
T 2.91分 [M+H]
+ 480.22。
【0622】
3−シクロプロピル−5−フルオロ−2−{(S)−1−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]エチル}−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸
【化381】
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MeOH(20mL)及び水(2mL)中の3−シクロプロピル−5−フルオロ−2−{(S)−1−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]エチル}−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル(607mg、1.27mmol)及びLiOH・H
2O(266mg、6.33mmol)の溶液を、80℃で22時間加熱した。さらなるLiOH・H
2O(266mg)を加え、混合物を80℃で5時間加熱した。室温に冷やした後、混合物のpHを、1M HCl水溶液の添加により4に調整した。有機溶媒を減圧下で除去し、水相をEtOAcで抽出した。有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜20% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物(127mg、2工程で21%)を白色の固体として得た。LCMS(方法C):R
T 2.17分 [M+H]
+ 466.22。
【0623】
(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)−(3−フルオロピリジン−2−イル)アミン
【化382】
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LiHMDS(THF中1.0M、4.0mL、4.0mmol)を、窒素雰囲気下、−78℃で無水THF(5mL)中の2−アミノ−3−フルオロピリジン(224mg、2.0mmol)の撹拌した溶液に滴下した。−78℃で15分間撹拌した後、THF(5mL)中の2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(0.22mL、2.0mmol)の溶液を加え、−78℃で撹拌を1時間続けた。混合物を0℃にゆっくり温め、撹拌を1時間続けた。粗溶液を、飽和NH
4Cl水溶液(50mL)に注いだ。水相をEtOAc(×3)で抽出し、合わせた有機画分を水、続いてブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜100% DCM)により精製して、標記化合物を橙色の固体(93mg、19%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.97分 [M+H]
+ 252.10。
【0624】
4−フルオロ−N
2−(3−フルオロピリジン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン
【化383】
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EtOAc(10mL)中の(5−フルオロ−2−ニトロ−フェニル)−(3−フルオロピリジン−2−イル)アミン(93mg、0.370mmol)の混合物を、10% Pd/C(10mg)の添加の前に窒素気流により脱ガスし、水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。次に、混合物を相分離器で濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を褐色の固体(81mg、99%)として得た。LCMS(方法C):R
T 1.70分 [M+H]
+ 222.18。
【0625】
{1−[6−フルオロ−1−(3−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化384】
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DCM(5mL)中の4−フルオロ−N
2−(3−フルオロピリジン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン(81mg、0.37mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(76mg、0.40mmol)、HOAt(55mg、0.40mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(77mg、0.40mmol)の混合物を、0℃で2時間撹拌した。反応混合物をDCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。有機層を乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた残留物をAcOH(5mL)に取り、70℃で24時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をEtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。有機画分を水、続いてブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた油状物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物を橙色の油状物(84mg、61%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.28分 [M+H]
+ 375.22
【0626】
ベンジル−(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)アミン
【化385】
[この文献は図面を表示できません]
2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(2.00g、12.57mmol)を、アセトニトリル(20mL)に溶解し、DIPEA(2.2mL、12.57mmol)を加え、続いてベンジルアミン(1.35g、12.57mmol)を滴下した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。混合物を真空下で濃縮して、標記化合物を黄色の油状物として得、これを静置して凝固させた(3.8g、100%)。粗物質を、精製することなしに次の工程において使用した。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.55 (1 H, s), 8.25 (1 H, dd, J=9.46, 6.08 Hz), 7.43-7.29 (5 H, m), 6.47 (1 H, dd, J=11.35, 2.60 Hz), 6.39 (1 H, ddd, J=9.46, 7.28, 2.61 Hz), 4.51 (2 H, d, J=5.60 Hz)
【0627】
N
2−ベンジル−4−フルオロ−ベンゼン−1,2−ジアミン
【化386】
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メタノール(40mL)及び水(10mL)中のベンジル−(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)アミン(3.8g、15.2mmol)、鉄粉(3.42g、60.8mmol)及び塩化アンモニウム(4.7g、91.2mmol)の混合物を、窒素雰囲気下で90℃に2時間加熱した。得られた混合物をメタノール(20mL)で希釈し、セライト(登録商標)を通して濾過した。Celite(登録商標)を、DCM、メタノール及びEtOAc(4×)で洗浄し、濾液を真空下で濃縮した。残留物を水(25mL)とEtOAc(40mL)に分配し、水層をEtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機画分をブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空下で濃縮して、標記化合物を暗褐色のガム状物(2.17g、66%)として得た。粗物質を、精製することなく次の工程において使用した。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.41-7.25 (5 H, m), 6.67-6.59 (1 H, m), 6.40-6.28 (2 H, m), 4.28 (2 H, s)
【0628】
[(S)−1−(2−ベンジルアミノ−4−フルオロフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化387】
[この文献は図面を表示できません]
N
2−ベンジル−4−フルオロ−ベンゼン−1,2−ジアミン(1.2g、5.55mmol)を、DCM(20mL)に溶解し、(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(1.14g、6.0mmol)及びHOAt(0.82g、6.0mmol)を加えた。反応混合物を0℃に冷却し、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド(1.15g、6.0mmol)を加えた。得られた暗褐色の混合物を、0℃で1時間撹拌した。混合物を室温にし、DCM(20mL)で希釈し、そして10%クエン酸水溶液で洗浄した。有機画分をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、傾斜 シクロヘキサン中の0〜50% EtOAc)により精製して、標記化合物を暗黄色のガム状物として得、これを静置して凝固させた(1.7g、79%)。LCMS(方法B):R
T 3.67分 [M+H]
+ 388.1
【0629】
[(S)−1−(1−ベンジル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化388】
[この文献は図面を表示できません]
[(S)−1−(2−ベンジルアミノ−4−フルオロフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.7g、4.39mmol)を、酢酸(15mL)に溶解し、窒素雰囲気下、70℃で一晩加熱した。次に、反応混合物を80℃で6時間加熱した。得られた混合物を室温に放冷し、真空下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、傾斜 シクロヘキサン中の0〜50% EtOAc)により精製して、標記化合物をオフホワイトの固体(0.88g、55%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.68 (1 H, dd, J=8.81, 4.79 Hz), 7.34-7.26 (3 H, m), 7.08-6.95 (3 H, m), 6.90 (1 H, dd, J=8.69, 2.43 Hz), 5.43 (2 H, d, J=5.40 Hz), 5.18-5.06 (1 H, m), 1.53 (3 H, d, J=6.73 Hz), 1.37 (9 H, s)。
【0630】
(S)−1−(1−ベンジル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化389】
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[(S)−1−(1−ベンジル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.88g、2.39mmol)を、DCM(10mL)に溶解し、TFA(4mL)を滴下した。淡緑色の混合物を、窒素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに通して、DCM、MeOH、次にMeOH中の2M NH
3溶液で溶離し、標記化合物を淡赤色のガム状物(0.60g、93%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.69 (1 H, dd, J=8.81, 4.80 Hz), 7.37-7.28 (3 H, m), 7.09-7.95 (3 H, m), 6.89 (1 H, dd, J=8.75, 2.44 Hz), 5.54-5.34 (2 H, m), 4.26 (1 H, q, J=6.67 Hz), 1.54 (3 H, d, J=6.61 Hz)
【0631】
(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)イソプロピルアミン
【化390】
[この文献は図面を表示できません]
2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(2.00g、12.57mmol)を、アセトニトリル(20mL)に溶解し、DIPEA(2.2mL、12.57mmol)を加え、続いてイソプロピルアミン(1.07mL、12.57mmol)を加えた。鮮黄色の混合物を、室温で一晩撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、傾斜 シクロヘキサン中の0〜5% EtOAc)により精製して、標記化合物を黄色のガム状物(2.1g、99%)として得た。いくらか未反応の2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼンで汚染されたが、さらにいかなる精製もすることなく次の工程において使用した。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.20 (1 H, dd, J=9.53, 6.21 Hz), 6.48 (1 H, dd, J=11.71, 2.63 Hz), 6.33 (1 H, m), 3.80-3.64 (1 H, m), 1.33 (6 H, d, J=6.36 Hz)
【0632】
4−フルオロ−N
2−イソプロピルベンゼン−1,2−ジアミン
【化391】
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(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)イソプロピルアミン(2.1g、12.6mmol)を、EtOAc(60mL)に溶解し、フラスコを排気し、10% Pd/C(0.21g)の添加の前に窒素ガスでフラッシュした。混合物を、水素ガス雰囲気下で一晩撹拌した。さらなる量の10% Pd/C(0.21g)を加え、混合物を水素雰囲気下でさらに3時間撹拌した。さらなる量の10% Pd/C(0.21g)を加え、混合物を水素雰囲気下でさらに2時間撹拌した。得られた混合物を、窒素雰囲気下でセライト(登録商標)を通して濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を暗赤色の油状物(1.5g、88%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 6.62 (1 H, dd, J=8.34, 5.72 Hz), 6.36 (1 H, dd, J=11.17, 2.77 Hz), 6.28 (1 H, td, J=8.43, 2.75 Hz), 3.61-3.47 (1 H, m), 1.24 (6 H, d, J=6.27 Hz)
【0633】
[(S)−1−(6−フルオロ−1−イソプロピル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化392】
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4−フルオロ−N
2−イソプロピルベンゼン−1,2−ジアミン(0.7g、5.07mmol)を、DCM(10mL)に溶解し、(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(1.06g、5.58mmol)を加えた。得られた暗赤色の溶液に、HOAt(0.76g、5.58mmol)、続いてN−メチルモルホリン(1.23mL、11.15mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド(1.07g、5.58mmol)を加えた。得られた青色/黒色の溶液を、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。混合物をDCM(40mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空下で濃縮して、暗赤色の油状物を得た。これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、傾斜 DCM中の0〜20% EtOAc)により精製して、赤色の油状物を得、これを静置して凝固させた。これを酢酸(20mL)に溶解し、70℃で一晩加熱した。得られた混合物を室温に放冷し、真空下で濃縮して、標記化合物を暗赤色のガム状物(1.0g、88%)として得た。この物質を、いかなる精製もすることなく次の工程において使用した。LCMS(方法B):R
T 2.78分 [M+H]
+ 322.2
【0634】
(S)−1−(6−フルオロ−1−イソプロピル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化393】
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[(S)−1−(6−フルオロ−1−イソプロピル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.0g、3.11mmol)を、DCM(10mL)に溶解し、TFA(5mL)を加えた。反応混合物を、室温で30分間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、残留物をDCM(40mL)に溶解し、そして飽和NaHCO
3水溶液(20mL)と共に10分間激しく撹拌した。層を分離し、有機画分をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空下で濃縮して、標記化合物(0.5g、72%)を得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.65 (1 H, dd, J=8.83, 5.01 Hz), 7.20 (1 H, dd, J=9.40, 2.46 Hz), 6.97 (1 H, ddd, J=9.58, 8.80, 2.43 Hz), 4.92-4.82 (1 H, m), 4.37-4.28 (1 H, q, J=6.68 Hz), 1.64 (6 H, d, J=6.98 Hz), 1.58 (3 H, d, J=6.65 Hz)。
【0635】
(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)−(4−フルオロフェニル)アミン
【化394】
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4−フルオロフェニルアミン(1.47g、13.19mmol)を、THF(20mL)に溶解し、窒素雰囲気下で−70℃に冷却した。THF中の1M LiHMDSの溶液(25.14mL、25.14mmol)を滴下し、混合物を窒素雰囲気下、−70℃で15分間撹拌した。THF(10mL)中の2,4−ジフルオロニトロベンゼン(2.0g、12.57mmol)の溶液を、混合物に−70℃で滴下し、そして得られた紫色の溶液を−70℃で30分間撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液でクエンチし、EtOAc(3×50mL)に抽出した。合わせた有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、傾斜 シクロヘキサン中の0〜100% DCM)により精製して、標記化合物を橙色の固体(2.94g、100%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 9.53 (1 H, s), 8.27 (1 H, dd, J=9.48, 5.98 Hz), 7.29-7.22 (2 H, m), 7.20-7.11 (2 H, m), 6.64 (1 H, dd, J=11.26, 2.65 Hz), 6.48 (1 H, ddd, J=9.47, 7.12, 2.65 Hz)
【0636】
4−フルオロ−N
2−(4−フルオロフェニル)ベンゼン−1,2−ジアミン
【化395】
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(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)−(4−フルオロフェニル)アミン(2.94g、11.76mmol)を、EtOAc(120mL)に溶解し、フラスコを排気し、そして窒素ガスでフラッシュした。10% Pd/C(0.29g)を加え、反応混合物を水素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。得られた混合物をセライト(登録商標)を通して濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を橙色の油状物(2.67g、91%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.01-6.92 (2 H, m), 6.87-6.68 (4 H, m), 6.61 (1 H, td, J=8.35, 2.79 Hz), 5.24 (1 H, s), 3.46 (2 H, s)
【0637】
{(S)−1−[6−フルオロ−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化396】
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4−フルオロ−N
2−(4−フルオロフェニル)ベンゼン−1,2−ジアミン(0.7g、3.18mmol)を、DCM(10mL)に溶解し、(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(0.68g、3.55mmol)を加えた。得られた溶液に、HOAt(0.49g、3.55mmol)、続いてN−メチルモルホリン(0.85mL、7.69mmol)、次にN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド(0.69g、3.55mmol)を加えた。得られた暗黄色の溶液を、室温で一晩撹拌した。さらに、(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(0.38g、2.00mmol)、HOAt(0.24g、1.76mmol)、N−メチルモルホリン(0.40mL、3.64mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド(0.34g、1.78mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。混合物をDCMで希釈し、次に飽和NaHCO
3水溶液(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空下で濃縮して、暗赤色の油状物を得た。これを、カラムクロマトグラフィー(SiO
2、傾斜 DCM中の0〜10% EtOAc)により精製して、オフホワイトの固体(1.25g)を得た。これを酢酸(20mL)に溶解し、70℃に48時間加熱した。得られた混合物を室温に放冷し、真空下で濃縮した。残留物をDCM(40mL)に溶解し、飽和NaHCO
3水溶液(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。得られた暗赤色の油状物を、カラムクロマトグラフィー(SiO
2、傾斜 DCM中の0〜20% EtOAc)により精製して、標記化合物を黄色のガム状物(0.8g、68%)として得た。LCMS(方法J):R
T 3.55分 [M+H]
+ 374.1
【0638】
(S)−1−[6−フルオロ−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン
【化397】
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{(S)−1−[6−フルオロ−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.8g、2.14mmol)を、DCM(10mL)に溶解し、TFA(5mL)を加えた。反応混合物を、室温で1時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮して、暗緑色のガム状物を得た。これをDCM(40mL)に溶解し、飽和NaHCO
3水溶液(20mL)で10分間激しく撹拌した。層を分離し、有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM中の10% MeOH)により精製して、標記化合物(0.33g、57%)を得た。LCMS(方法C):R
T 1.86分 [M+H]
+ 274.2
【0639】
(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)−(3−フルオロフェニル)アミン
【化398】
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無水THF(20mL)中の3−フルオロフェニルアミン(1.47g、13.19mmol)の溶液を、−70℃に冷却した。これに、THF中の1M LiHMDS(25.14mL、25.14mmol)を10分間かけて滴下して、暗黄色の溶液を得た。無水THF(10mL)中の2,4−ジフルオロニトロベンゼン(2.00g、12.57mmol)の溶液を、黄色の溶液に滴下して、紫色の溶液を得た。反応混合物を−70℃で15分間撹拌し、その後室温にした。次に、それを飽和NH
4Cl水溶液(25mL)でクエンチし、EtOAc(3×50mL)に抽出した。合わせた有機画分をブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空下で濃縮して、暗赤色の固体を得た。これを、カラムクロマトグラフィー(SiO
2、傾斜 シクロヘキサン中の0〜100% DCM)により精製して、標記化合物を橙色の固体(2.79g、89%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 9.61 (1 H, s), 8.28 (1 H, dd, J=9.48, 5.96 Hz), 7.45-7.37 (1 H, m), 7.11-6.94 (3 H, m), 6.88 (1 H, dd, J=11.16, 2.64 Hz), 6.58-6.49 (1 H, m)
【0640】
4−フルオロ−N
2−(3−フルオロフェニル)ベンゼン−1,2−ジアミン
【化399】
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(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)−(3−フルオロフェニル)アミン(2.79g、11.16mmol)を、EtOAc(110mL)に溶解し、フラスコを排気し、そして窒素ガスでフラッシュした。10% Pd/C(0.3g)を加え、反応混合物を水素ガス雰囲気下、室温で一晩撹拌した。さらなる量の10% Pd/C(0.3g)を加え、反応混合物を水素ガス雰囲気下でさらに2時間撹拌した。得られた混合物をセライト(登録商標)を通して濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を褐色の油状物として得、これを静置して凝固させた(2.57g、100%)。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.17 (1 H, td, J=8.16, 6.58 Hz), 6.94-6.87 (1 H, m), 6.76-6.70 (2 H, m), 6.62-6.47 (3 H, m), 5.35 (1 H, s), 3.54 (2 H, s)
【0641】
{(S)−1−[4−フルオロ−2−(3−フルオロフェニルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル及び{(S)−1−[6−フルオロ−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化400】
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4−フルオロ−N
2−(3−フルオロフェニル)ベンゼン−1,2−ジアミン(0.7g、3.18mmol)を、窒素雰囲気下でDCM(10mL)に溶解し、(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(0.68g、3.55mmol)を加えた。得られた溶液に、HOAt(0.49g、3.55mmol)、続いてN−メチルモルホリン(0.85mL、7.69mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド(0.69g、3.55mmol)を加えた。得られた暗黄色の溶液を、窒素雰囲気下でRT(室温)で一晩撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、傾斜 DCM中の0〜10% EtOAc)により精製して、オフホワイトの固体(1.2g)を得た。これを酢酸(15mL)に溶解し、70℃に一晩加熱した。得られた混合物を室温に放冷し、真空下で濃縮した。残留物をDCMに溶解し、飽和NaHCO
3水溶液(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(SiO
2、傾斜 DCM中の0〜20% EtOAc)により精製して、両方の標記化合物ともオフホワイトの固体として得た(0.78g及び0.15g、各々)。
【0642】
{(S)−1−[4−フルオロ−2−(3−フルオロフェニルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル:
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.05 (1 H, s), 7.45 (1 H, dd, J=8.83, 5.91 Hz), 7.23-7.14 (1 H, m), 7.04 (1 H, dd, J=10.32, 2.82 Hz), 6.78-6.57 (4 H, m), 6.38 (1 H, s), 4.95-4.86 (1 H, m), 4.27-4.17 (1 H, m), 1.46-1.39 (12 H, m)
【0643】
{(S)−1−[6−フルオロ−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル:
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.69 (1 H, dd, J=8.83, 4.74 Hz), 7.62-7.53 (1 H, m), 7.30-7.21 (2 H, m), 7.17 (1 H, d, J=8.97 Hz), 7.04 (1 H, ddd, J=9.56, 8.82, 2.48 Hz), 6.81 (1 H, dd, J=8.52, 2.48 Hz), 5.48-5.39 (1 H, m), 5.03-4.89 (1 H, m), 1.44 (3 H, d, J=6.89 Hz), 1.40 (9 H, s)
【0644】
(S)−1−[6−フルオロ−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン
【化401】
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方法1: {(S)−1−[4−フルオロ−2−(3−フルオロフェニルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.5g、1.28mmol)を、ジオキサン中の4M HCl溶液(10mL)に溶解し、反応混合物を70℃に2時間加熱した。得られた混合物を室温に放冷し、真空下で濃縮した。残留物をDCM(40mL)に溶解し、飽和NaHCO
3水溶液(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空下で濃縮して、標記化合物を黄色のガム状物(0.38g、100%)として得た。
【0645】
方法2: {(S)−1−[6−フルオロ−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.14g、0.38mmol)を、DCM(6mL)に溶解し、TFA(3mL)を滴下した。反応混合物を、室温で1時間撹拌した。得られた混合物を、真空下で濃縮した。残留物をDCM(40mL)に溶解し、飽和NaHCO
3水溶液(20mL)で10分間激しく撹拌した。有機画分を分離し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空下で濃縮して、標記化合物(80mg、80%)を得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.72 (1 H, dd, J=8.79, 4.74 Hz), 7.64-7.55 (1 H, m), 7.33-7.16 (3 H, m), 7.05 (1 H, td, J=9.15, 2.48 Hz), 6.83 (1 H, d, J=8.47 Hz), 4.16 (1 H, s), 1.71 (2 H, s), 1.50 (3 H, d, J=6.52 Hz)
【0646】
(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)−(2−フルオロフェニル)アミン
【化402】
[この文献は図面を表示できません]
無水THF(20mL)中の2−フルオロフェニルアミン(1.47g、13.19mmol)の溶液を、−70℃に冷却した。これに、THF中の1M LiHMDS(25.14mL、25.14mmol)を10分間かけて滴下して、暗黄色の溶液を得た。無水THF(10mL)中の2,4−ジフルオロニトロベンゼン(2.00g、12.57mmol)の溶液を、黄色の溶液に滴下して、紫色の溶液を得た。これを−70℃で15分間撹拌し、その後室温にした。次に、それを飽和NH
4Cl水溶液(25mL)でクエンチし、EtOAc(3×50mL)に抽出した。合わせた有機画分をブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空下で濃縮して、橙色の固体を得た。これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、傾斜 シクロヘキサン中の0〜100% DCM)により精製して、標記化合物を黄色の固体(3.04g、97%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 9.36 (1 H, s), 8.20 (1 H, dd, J=9.45, 5.94 Hz), 7.34-7.26 (1 H, m), 7.24-7.10 (3 H, m), 6.56 (1 H, dt, J=11.09, 2.07 Hz), 6.45 (1 H, ddd, J=9.44, 7.13, 2.63 Hz)
【0647】
4−フルオロ−N
2−(2−フルオロフェニル)ベンゼン−1,2−ジアミン
【化403】
[この文献は図面を表示できません]
(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)−(2−フルオロフェニル)アミン(3.04g、12.16mmol)を、EtOAc(120mL)に溶解し、フラスコを排気し、そして窒素ガスでフラッシュした。10% Pd/C(0.3g)を加え、反応混合物を水素ガス雰囲気下、室温で一晩撹拌した。さらなる量の10% Pd/C(0.3g)を加え、反応混合物を水素ガス雰囲気下でさらに2時間撹拌した。得られた混合物をセライト(登録商標)を通して濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を暗黄色の油状物として得、これを静置して凝固させた(2.89g、95%)。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.05-6.87 (2 H, m), 6.83-6.68 (3 H, m), 6.68-6.59 (2 H, m), 5.36 (1 H, s), 3.49 (2 H, s)
【0648】
{(S)−1−[4−フルオロ−2−(2−フルオロフェニルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化404】
[この文献は図面を表示できません]
4−フルオロ−N
2−(2−フルオロフェニル)ベンゼン−1,2−ジアミン(0.7g、3.18mmol)を、窒素雰囲気下でDCM(10mL)に溶解し、(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(0.68g、3.55mmol)を加えた。得られた溶液に、HOAt(0.49g、3.55mmol)、続いてN−メチルモルホリン(0.85mL、7.69mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド(0.69g、3.55mmol)を加えた。得られた暗黄色の溶液を、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。さらなる量の(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(0.34g、1.78mmol)、HOAt(0.24g、1.78mmol)、N−メチルモルホリン(0.40mL、3.64mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド(0.34g、1.78mmol)を加え、反応物を室温でさらに2時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。残留暗赤色の油状物を、カラムクロマトグラフィー(SiO
2、傾斜 DCM中の0〜10% EtOAc)により精製して、オフホワイトの固体(1.04g)を得た。これを酢酸(15mL)に溶解し、70℃に48時間加熱した。得られた混合物を室温に放冷し、真空下で濃縮した。残留ピンク色の油状物をDCMに溶解し、飽和NaHCO
3水溶液(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、傾斜 DCM中の0〜20% EtOAc)により精製して、標記化合物(0.7g、59%)を得た。LCMS(方法J):R
T 3.62分 [M+H]
+ 392.1
【0649】
(S)−1−[6−フルオロ−1−(2−フルオロフェニル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン
【化405】
[この文献は図面を表示できません]
{(S)−1−[4−フルオロ−2−(2−フルオロフェニルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.7g、1.80mmol)を、ジオキサン中の4M HCl(10mL)に溶解し、反応混合物を70℃に5時間加熱した。得られた混合物を真空下で濃縮し、残留物をDCM(40mL)に溶解し、そして飽和NaHCO
3水溶液(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮して、赤色のガム状物を得た。これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、標記化合物(0.22g、46%)を得た。LCMS(方法C):R
T 1.74分 [M+H]
+ 274.3
【0650】
(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)−(3−メトキシフェニル)アミン
【化406】
[この文献は図面を表示できません]
無水THF(20mL)中の3−メトキシフェニルアミン(1.58g、12.82mmol)の溶液を、−70℃に冷却した。これに、THF中の1M LiHMDS(25.14mL、25.14mmol)を10分間かけて滴下した。これを−70℃で15分間撹拌し、その後無水THF(10mL)中の2,4−ジフルオロニトロベンゼン(2.00g、12.57mmol)の溶液を滴下した。次に、暗黄色の溶液を室温にし、飽和NH
4Cl水溶液でクエンチした。これをEtOAc(3×)に抽出し、合わせた有機画分をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空下で濃縮して、標記化合物を暗黄色のガム状物として得、これを静置して凝固させた(3.35g、100%)。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 9.60 (1 H, s), 8.25 (1 H, dd, J=9.48, 5.99 Hz), 7.34 (1 H, t, J=8.00 Hz), 6.90-6.77 (4 H, m), 6.47 (1 H, ddd, J=9.47, 7.11, 2.64 Hz), 3.83 (3 H, s)
【0651】
4−フルオロ−N
2−(3−メトキシフェニル)ベンゼン−1,2−ジアミン
【化407】
[この文献は図面を表示できません]
(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)−(3−メトキシフェニル)アミン(3.35g、12.7mmol)を、EtOAc(50mL)に溶解し、フラスコを排気し、そして窒素ガスでフラッシュした。10% Pd/C(0.35g)を加え、反応混合物を水素ガス雰囲気下、室温で一晩撹拌した。さらなる量の10% Pd/C(0.35g)を加え、反応混合物を水素ガス雰囲気下でさらに1時間撹拌した。得られた混合物をセライト(登録商標)を通して濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を赤色のガム状物(2.97g、100%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.15 (1 H, t, J=8.08 Hz), 6.91 (1 H, dd, J=9.89, 2.72 Hz), 6.76-6.62 (2 H, m), 6.49-6.37 (3 H, m), 5.29 (1 H, s), 3.77 (3 H, s), 3.52 (2 H, s)
【0652】
(S)−1−[6−フルオロ−1−(3−メトキシフェニル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン
【化408】
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4−フルオロ−N
2−(3−メトキシフェニル)ベンゼン−1,2−ジアミン(0.7g、2.99mmol)を、窒素雰囲気下でDCM(10mL)に溶解し、(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(0.63g、3.29mmol)及びHOAt(0.45g、3.29mmol)を加えた。混合物を0℃に冷却し、その後N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド(0.63g、3.29mmol)を少量ずつ加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、その後室温にした。次に、それをDCM(40mL)で希釈し、10%クエン酸及びブライン(20mL)で洗浄した。有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。残留物を酢酸(10mL)に溶解し、70℃で一晩加熱した。得られた混合物を室温に放冷し、真空下で濃縮して、暗褐色のガム状物を得た。これを、カラムクロマトグラフィー(SiO
2、傾斜 DCM中の0〜5% MeOH)により精製して、boc保護の標記化合物を赤色のガム状物として得、これを静置して凝固させた(0.78g、68%)。これをDCM(10mL)に溶解し、TFA(3mL)を加えた。反応混合物を、室温で1時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、残留物をDCM(40mL)に溶解し、飽和NaHCO
3水溶液と共に10分間激しく撹拌した。層を分離し、有機画分をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空下で濃縮して、標記化合物を赤色のガム状物(0.4g、70%)として得た。LCMS(方法B):R
T 1.90分 [M+H]
+ 286.0
【0653】
{(S)−1−[6−フルオロ−1−(3−メトキシフェニル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}−9H−プリン−6−イル)アミン
【化409】
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(S)−1−[6−フルオロ−1−(3−メトキシフェニル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン(0.4g、1.4mmol)を、n−ブタノール(5mL)に溶解し、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(0.335g、1.4mmol)及びDIPEA(1.24mL、7.01mmol)を加えた。反応混合物を100℃で一晩加熱した。得られた混合物を室温に放冷し、真空下で濃縮した。残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに通して、DCM、MeOH及びMeOH中の2M NH
3で溶離し、淡赤色の固体として得た。これを、カラムクロマトグラフィー(SiO
2、傾斜 DCM中の0〜15% MeOH)により精製して、標記化合物と(S)−N−[4−フルオロ−2−(3−メトキシフェニルアミノ)フェニル]−2−(9H−プリン−6−イルアミノ)プロピオンアミドの混合物を得た。この混合物を酢酸(3mL)に溶解し、100℃で5時間加熱した。得られた混合物を室温に放冷し、真空下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、傾斜 DCM中の0〜7%[MeOH中2M NH
3])により精製して、標記化合物をオフホワイトの固体として得た(36%)。LCMS(方法J):R
T 2.55分 [M+H]
+ 404.2
【0654】
シクロヘキシル−(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)アミン
【化410】
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2,4−ジフルオロニトロベンゼン(2.00g、12.57mmol)を、アセトニトリル(20mL)に溶解し、シクロヘキシルアミン(1.25g、12.57mmol)及びDIPEA(2.2mL、12.57mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮して、鮮黄色のガム状物を得た。これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、傾斜 シクロヘキサン中の0〜10% EtOAc)により精製して、標記化合物を鮮黄色の油状物(2.4g、92%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.20 (1 H, dd, J=9.50, 6.22 Hz), 6.49 (1 H, dd, J=11.75, 2.62 Hz), 6.31 (1 H, ddd, J=9.51, 7.26, 2.61 Hz), 3.47-3.33 (1 H, m), 2.11-1.98 (2 H, m), 1.85-1.77 (2 H, m), 1.72-1.60 (1 H, m), 1.48-1.26 (5 H, m)
【0655】
N
2−シクロヘキシル−4−フルオロベンゼン−1,2−ジアミン
【化411】
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シクロヘキシル−(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)アミン(2.4g、10.0mmol)を、EtOAc(40mL)に溶解し、フラスコを排気し、そして窒素ガスでフラッシュした。10% Pd/C(0.24g)を加え、反応混合物を水素ガス雰囲気下、室温で一晩撹拌した。得られた混合物をセライト(登録商標)を通して濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を暗赤色の油状物(1.9g、92%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 6.61 (1 H, dd, J=8.35, 5.74 Hz), 6.35 (1 H, dd, J=11.23, 2.77 Hz), 6.27 (1 H, td, J=8.43, 2.76 Hz), 3.23-3.11 (1 H, m), 2.11-2.00 (2 H, m), 1.83-1.72 (2 H, m), 1.70-1.60 (1 H, m), 1.47-1.12 (5 H, m)
【0656】
[(S)−1−[1−シクロヘキシル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化412】
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N
2−シクロヘキシル−4−フルオロベンゼン−1,2−ジアミン(0.7g、3.36mmol)を、DCM(10mL)に溶解し、(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(0.70g、3.70mmol)及びHOAt(0.51g、3.70mmol)を加えた。暗緑色の溶液を0℃に冷却し、その後N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド(0.71g、3.70mmol)を5分間かけて少量ずつ加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。得られた混合物を室温にし、その後DCM(20mL)で希釈し、そしてクエン酸(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空下で濃縮して、淡赤色のガム状物(1.36g)を得た。これを酢酸(10mL)に溶解し、80℃で一晩加熱した。得られた混合物を室温に放冷し、真空下で濃縮した。残留物をDCM(40mL)に溶解し、飽和NaHCO
3水溶液(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空下で濃縮して、暗赤色のガム状物として得た。これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、傾斜 シクロヘキサン中の0〜50% EtOAc)により精製して、標記化合物を黄色のガム状物(0.55g、43%)として得た。LCMS(方法B):R
T 3.22分 [M+H]
+ 362.1
【0657】
(S)−1−(1−シクロヘキシル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化413】
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[(S)−1−[1−シクロヘキシル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.55g、1.52mmol)を、DCM(10mL)に溶解し、TFA(4mL)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、残留物をDCM(40mL)に溶解し、そして飽和NaHCO
3水溶液と共に10分間激しく撹拌した。層を分離し、有機画分をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空下で濃縮して、標記化合物を暗黄色のガム状物として得、これを静置して凝固させた(0.41g、100%)。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.63 (1 H, s), 7.22 (1 H, s), 7.01-6.89 (1 H, m), 4.43-4.21 (2 H, m), 2.29-2.09 (2 H, m), 2.06-1.66 (5 H, m), 1.57 (3 H, s), 1.51-1.23 (3 H, m)
【0658】
3−ブロモ−N
2−シクロプロピル−4−フルオロベンゼン−1,2−ジアミン
【化414】
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MeCN(10mL)中の2−ブロモ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロベンゼン(1.19g、5.0mmol)の溶液に、DIPEA(1.74mL、10.0mmol)及びシクロプロピルアミン(360μL、5.17mmol)を加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をDCMと水に分配した。有機画分を乾燥させ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物を、MeOH:水の3:1混合物(40mL)に取った。NH
4Cl(1.53g、28.6mmol)及び鉄粉(1.06g、4.76mmol)を加え、反応混合物を80℃で3時間加熱した。室温に冷やした後、混合物をセライト(登録商標)パッドで濾過し、さらなるMeOHで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、得られた残留物をDCMとNaHCO
3水溶液に分配した。有機画分を乾燥させ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜5% MeOH)により精製して、標記化合物を褐色の油状物(759mg、2工程で62%)として得た。LCMS(方法C):R
T 2.97分 [M+H]
+ 245.02
【0659】
[(S)−1−(3−ブロモ−2−シクロプロピルアミノ−4−フルオロフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化415】
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DCM(20mL)中の3−ブロモ−N
2−シクロプロピル−4−フルオロベンゼン−1,2−ジアミン(759mg、3.10mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(644mg、3.41mmol)、HOAt(464mg、3.41mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(654mg、3.41mmol)の混合物を、0℃で1時間撹拌した。次に、反応混合物を、DCMと飽和NaHCO
3溶液に分配した。有機画分を乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜50% EtOAc)により精製して、標記化合物(1.05g、81%)を淡いベージュ色の固体として得た。LCMS(方法C):R
T 3.66分 [M+H]
+ 416.05
【0660】
[(S)−1−(7−ブロモ−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化416】
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[(S)−1−(3−ブロモ−2−シクロプロピルアミノ−4−フルオロ−フェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.05g、2.52mmol)を、AcOH(12mL)に取り、70℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で蒸発させ、残留物をEtOAcと飽和NaHCO
3溶液に分配した。さらに、水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜50% EtOAc)により精製して、標記化合物(771mg、77%)を黄色の油状物として得た。LCMS(方法C):R
T 3.65分 [M+H]
+ 398.09。
【0661】
(S)−1−(7−ブロモ−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化417】
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TFA(1mL)を、DCM(3mL)中の[(S)−1−(7−ブロモ−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(133mg、0.33mmol)の溶液に加えた。室温で2時間撹拌した後、反応混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、標記化合物を無色の油状物(87mg、87%)として得た。LCMS(方法C):R
T 1.99分 [M+H]
+ 298.10
【0662】
{(S)−1−[1−シクロプロピル−6−フルオロ−7−(モルホリン−4−カルボニル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化418】
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MeOH(20mL)及び水(2mL)中の2−((S)−1−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−3−シクロプロピル−5−フルオロ−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル(441mg、1.17mmol)及びLiOH・H
2O(196mg、4.67mmol)の溶液を、90℃で4時間加熱した。さらなるLiOH・H
2O(196mg)を加え、混合物を90℃で48時間加熱した。室温に冷やした後、有機溶媒を真空下で除去し、そして1M HCl(水溶液)の添加により、混合物のpHを3に調整した。水相をEtOAc(×3)で抽出し、合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。DCM(10mL)中のこの残留物(349mg)、HATU(401mg、1.06mmol)、モルホリン(125μL、1.44mmol)及びDIPEA(335μL、1.92mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。反応混合物を、DCMと飽和NaHCO
3溶液に分配した。有機層を乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜100% EtOAc)により精製して、標記化合物(380mg、2工程で75%)を淡黄色の油状物として得た。LCMS(方法C):R
T 2.64分 [M+H]
+ 433.25
【0663】
[2−((S)−1−アミノエチル)−3−シクロプロピル−5−フルオロ−3H−ベンゾイミダゾール−4−イル]−モルホリン−4−イル−メタノン
【化419】
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TFA(1mL)を、DCM(3mL)中の{(S)−1−[1−シクロプロピル−6−フルオロ−7−(モルホリン−4−カルボニル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(380mg、0.88mmol)の撹拌した溶液に加えた。室温で2時間撹拌した後、反応混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、標記化合物を淡黄色の油状物(214mg、73%)として得た。LCMS(方法B):R
T 1.62 及び 1.70分 [M+H]
+ 333.12
【0664】
(5−フルオロ−2−ニトロ−フェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミン
【化420】
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カリウムtert−ブトキシド(898mg、8.0mmol)を、無水THF(5mL)中の1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミン(0.35mL 4.00mmol)の撹拌した溶液に窒素雰囲気下、0℃で加えた。15分後、無水THF(5mL)中の2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(0.44mL、4.0mmol)を加え、撹拌を0℃で1時間続けた。反応混合物を、NH
4Clの溶液(50mL)に注いだ。水相をEtOAc(×2)で抽出し、合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜100% EtOAc)により精製して、標記化合物を暗赤色の固体(386mg、41%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.29分 [M+H]
+ 237.08
【0665】
4−フルオロ−N
2−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−ベンゼン−1,2−ジアミン
【化421】
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EtOAc(10mL)中の(5−フルオロ−2−ニトロ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミン(386mg、1.63mmol)の混合物を、10% Pd/C(50mg)の添加の前に窒素気流により脱ガスし、水素雰囲気下で室温で24時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を灰色の油状物(350mg、定量的)として得た。LCMS(方法C):R
T 1.63分 [M+H]
+ 207.17
【0666】
{(S)−1−[6−フルオロ−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化422】
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DCM(5mL)中の(S)−Boc−アラニンアミド(614mg、3.27mmol)の懸濁液に、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(621mg、3.27mmol)を窒素雰囲気下で一度に加えた。得られた混合物を、室温で1時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物に、無水EtOH(5mL)中の4−フルオロ−N
2−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−ベンゼン−1,2−ジアミン(350mg、1.70mmol)を加え、混合物を80℃で2時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物を、DCMとNaHCO
3水溶液に分配した。有機画分を乾燥させ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜50% EtOAc)により精製して、標記化合物を紫色の油状物(187mg、31%)として得た。LCMS(方法B):R
T 3.18分 [M+H]
+ 360.05
【0667】
(2−ブロモ−6−ニトロフェニル)フェニルアミン
【化423】
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密閉したフラスコ内の、DMSO(10mL、2M)中の1−ブロモ−2−フルオロ−3−ニトロベンゼン(5g、22.7mmol)及びアニリン(4.2mL、45mmol)の溶液を排気し、アルゴンでパージした。混合物を、100℃で12時間加熱した。冷却した混合物をKHSO
4(飽和水溶液、100mL)及びブラインで希釈し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮して、生成物(2−ブロモ−6−ニトロフェニル)フェニルアミンを鮮橙色の固体(6.5g、定量的)として与えた。
1H NMR (400MHz, CDCl
3): δ 7.96 (1H, dd, J=8.5, 1.7 Hz), 7.86 (1H, br s), 7.75 (1H, dd, J=8.2, 1.5 Hz), 7.16-7.22 (2H, m), 6.90-6.99 (2H, m), 6.77 (2H, m)。
【0668】
3−ブロモ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン
【化424】
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(2−ブロモ−6−ニトロフェニル)フェニルアミン(6.5g、22.7mmol)を、EtOAc(100mL)に溶解し、SnCl
2.H
2O(25g)を窒素雰囲気下で加えた。得られた混合物を、5時間加熱還流した。冷却した反応混合物をNaHCO
3(飽和水溶液、100mL)で希釈し、さらなるNaHCO
3を、すべての発泡が停止するまで加えた。混合物をセライト(登録商標)を通して濾過して、不溶性の無機物質を除去した。EtOAc層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。残留物を、クロマトグラフィー(Si−PCC、シクロヘキサン中の0〜50% EtOAc)により精製して、生成物を黄色の結晶質固体として与えた(4.41g、77%)。
1H NMR (300MHz, CDCl
3): δ 7.24-7.17 (2H, m), 7.01 (1H, dd, J=8.0, 1.5 Hz), 6.94 (1H, d, J=7.9 Hz), 6.85 (1H, dt, J=7.4, 1.0 Hz), 6.72 (1H, dd, J=7.9, 1.5 Hz), 6.67-6.61 (2H, m), 5.36 (1H, br s), 3.97 (2H, br s)
【0669】
[(S)−1−(3−ブロモ−2−フェニルアミノ(フェニルカルバモイル))エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化425】
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3−ブロモ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(2.46g、9mmol)、(S)−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピオン酸(1.7g、9mmol)及びHOAt(1.43g、10.8mmol)を、DCM(50mL)に懸濁し、得られた混合物を0℃で冷却した。反応混合物を、窒素下で1時間撹拌するとすべての固体物質が溶解した。N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(2.57g、13.3mmol)を、溶液に加え、撹拌を1時間続けた。クエン酸(飽和水溶液、50mL)を反応混合物に加えると、白色の固体の沈殿物が生じた。混合物を、固体が溶解するまで水で希釈した。得られた溶液をさらなるDCMで抽出した。DCM抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、生成物を白色の泡状物(3.9g、定量的)として与えた。LCMS(方法B):R
T 3.90分; m/z [M+H]
+ 434/436
【0670】
(S)−1−(7−ブロモ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩
【化426】
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[(S)−1−(3−ブロモ−2−フェニルアミノ(フェニルカルバモイル))エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(3.9g、9mmol)を、HCl(25mL、ジオキサン中2M)に溶解した。得られた褐色の溶液を60℃に6時間加熱し;この間に発泡が観察され、そして白色の固体が析出した。白色の固体を濾過により単離し、EtOAc及びエーテルで洗浄して、生成物を白色の固体(2.7g、77%)として与えた。LCMS(方法B):R
T 2.22分; m/z[M+H]
+ 316/318
【0671】
[(S)−1−(7−ブロモ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル][9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン
【化427】
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IPA(4mL)中の(S)−1−(7−ブロモ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩(1g、2.5mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(0.736g、3.1mmol)及びDIPEA(2.26mL、13mmol)を、密閉管中で4時間加熱した。冷却した反応混合物を真空下で濃縮し;残留物をEtOAcに溶解し、得られた溶液を水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。残留物を、シリカ(Si−PCC、DCM中の0〜10% MeOH)で精製して、生成物を白色の固体(870mg、67%)として与えた。LCMS(方法B):R
T 3.48分; m/z[M+H]
+ 518/520
【0672】
2−アミノ−4−クロロ−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル
工程i) 4−クロロ−5−ヨード−6−メチルピリミジン−2−イルアミン
【化428】
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4−クロロ−6−メチルピリミジン−2−イルアミン(5g、0.04mol)を、アセトニトリル(50mL)及びメタノール(50mL)に懸濁し、N−ヨードスクシンイミド(12g、0.05mol、1.5定量的)を得られた混合物に加えた。混合物を、窒素雰囲気下で60℃に3時間加熱した。得られた褐色の混合物に固体が沈殿し、濾過により単離し、そしてシクロヘキサンで洗浄して、白色の結晶質固体6g、65%を与えた。さらなる生成物(約2.5g)が母液中で存在した。LCMS m/e 270
35Cl /272
37Cl(M
++1);
【0673】
工程ii) 2−アミノ−4−クロロ−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル
【化429】
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DMF(20mL)中の4−クロロ−5−ヨード−6−メチルピリミジン−2−イルアミン(1.35g、5.0mmol)、シアン化亜鉛(288mg、2.45mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(290mg、5mol%)の混合物を、アルゴンガスでパージし、マイクロ波照射により140℃で15分間加熱した。室温に冷やした後、残留物をEtOAcと水に分配した。さらに、水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜30% EtOAc)により、続いてさらにカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜7% MeOH)により精製して、標記化合物(40mg、5%)を淡黄色の固体として得た。LCMS(方法C):R
T 2.23分 [M+H]
+ 169.00。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.11 (2 H, br s), 2.42 (3 H, s)
【0674】
(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)ピリミジン−4−イルアミン
【化430】
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窒素下、0℃で、THF(40ml)中の4−アミノピリミジン(1.0g、10.52mmol)に、カリウムtert−ブトキシド(2.46g、22mmol)を加えた。5分間撹拌した後、2,4−ジフルオロニトロベンゼン(1.672g、10.52mmol)を滴下した。反応物を0℃で1時間、次に20℃で1時間撹拌し、次に5%クエン酸でクエンチして、pH 5を与えた。混合物をEtOAc(150mL)で抽出し、乾燥させ(Na
2SO
4)、蒸発させて、橙色のガム状物とした。これを、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜5% MeOH)により精製して、標記化合物を黄色の固体(0.31g、12%)として与えた。LCMS(方法B):R
T=2.16分、[M+H]
+=234.91
【0675】
4−フルオロ−N
2−ピリミジン−4−イルベンゼン−1,2−ジアミン
【化431】
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IMS中の(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)ピリミジン−4−イルアミン(0.31g、1.32mmol)を、触媒としてPd−C(30mg)を使用して室温及び圧力で3.5時間水素化した。触媒を、セライトでの濾過により除去した。濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を橙色の固体(0.249g、92%)として与えた。LCMS(方法J):R
T=0.56分、[M+H]
+=205.16
【0676】
{(S)−1−[4−フルオロ−2−(ピリミジン−4−イルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化432】
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窒素下、0℃で、DCM中の4−フルオロ−N
2−ピリミジン−4−イルベンゼン−1,2−ジアミン(0.247g、1.21mmol)、Boc−アラニン(0.24g、1.27mmol)及びHOAt(0.165g、1.21mmol)に、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.244g、1.27mmol)を加えた。反応物を撹拌し、室温に一晩温めた。混合物をDCM(20mL)で希釈し、0.5M NaHCO
3(20mL)で洗浄した。有機抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜8%(9:1 MeOH/NH
3))により精製した。生成物含有画分を蒸発させて、標記化合物(0.272g、60%)を与えた。LCMS(方法J):R
T=1.93分、[M+H]
+=376.20
【0677】
(S)−N−[4−フルオロ−2−(ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル]−2−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]プロピオンアミド
【化433】
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{(S)−1−[4−フルオロ−2−(ピリミジン−4−イルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.27g、0.72mmol)を、ジオキサン中の4M HCl(10mL)を用いて20℃で45分間処理した。溶媒を減圧下で蒸発させて除去して、固体(0.29g)を与えた。この固体の0.145gを、IPA(1.5mL)中の6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(103mg、0.43mmol)及びDIPEA(0.25mL、1.44mmol)を用いて密閉管中でアルゴン下、80℃で16時間処理した。反応混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、水(5mL)で洗浄した。水層をEtOAc(10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10%(9:1 MeOH/NH
3))により精製して、標記化合物を橙色のガム状物(88mg、51%)として与えた。LCMS(方法B):R
T 1.99分 [M+H]
+ 478.13
【0678】
(S)−N−[4−フルオロ−2−(ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル]−2−(9H−プリン−6−イルアミノ)チオプロピオンアミド
【化434】
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(S)−N−[4−フルオロ−2−(ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル]−2−[9−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]プロピオンアミド(88mg、0.18mmol)及びローソン試薬(298mg、0.74mmol)を、窒素下、THF(4mL)中で16時間加熱還流した。さらに、ローソン試薬(150mg、0.37mmol)を加え、反応物をさらに24時間還流した。反応混合物を冷却し、EtOAc(30mL)で希釈し、そして1M HCl(2×5mL)で抽出した。水性の抽出物をNa
2CO
3で塩基性化し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10%(9:1 MeOH/NH
3))により精製して、標記化合物を無色のガム状物(9mg、12%)として与えた。LCMS(方法B):R
T 1.88分 [M+H]
+ 410.09
【0679】
(5−フルオロ−2−ニトロ−フェニル)−ピラジン−2−イル−アミン
【化435】
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LiHMDS(テトラヒドロフラン中1.0M、27.4ml、27.4mmol)を、テトラヒドロフラン(50.0ml)中のアミノピラジン(1.43g、15.0mmol)の溶液に−5℃で加えた。反応物を15分間撹拌し、次に2,4−ジフルオロニトロベンゼン(1.50ml、13.7mmol)を加え、反応物をさらに45分間撹拌した。反応物を水でクエンチし、次に重炭酸ナトリウム(希釈した水溶液)に注ぎ、そして水層をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。生成物を、クロマトグラフィー(SiO
2、0〜70% EtOAc/シクロヘキサン)により精製して、標記化合物(918mg、29%)を与えた。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 10.7 (1H, br s), 8.84 (1H, dd, J=12.3, 2.8 Hz), 8.37 (1H, d, J=1.7 Hz), 8.34 (1H, dd, J=9.4, 5.7 Hz), 8.29 (1H, dd, J=2.8, 1.6 Hz), 8.23 (1H, d, J=2.7 Hz), 6.75 (1H, ddd, J=9.6, 6.8, 2.7 Hz)。
【0680】
4−フルオロ−N
2−ピラジン−2−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン
【化436】
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IMS(15.0ml)中の(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)ピラジン−2−イル−アミン(415mg、1.77mmol)を、パラジウム担持炭(10重量%、45.0mg)に加え、水素雰囲気下で一晩撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)を通して濾過し、濾液を真空下で濃縮した。生成物を、クロマトグラフィー(SiO
2、0〜10% 2Mアンモニア メタノール/DCM)により精製して、標記化合物(160mg、0.78mmol、44%)を得た。
1H NMR (MeOD, 400 MHz): δ 8.04 (2H, m), 7.83 (1H, m), 7.21 (1H, dd, J=9.9, 2.8 Hz), 6.84 (1H, dd, J=8.7, 5.6 Hz), 6.74 (1H, ddd, J=8.9, 8.2, 2.9 Hz)。
【0681】
{(S)−1−[4−フルオロ−2−(ピラジン−2−イルアミノ)−フェニルカルバモイル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化437】
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N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−アラニン(150mg、0.78mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(165mg、0.86mmol)及びHOAt(106mg、0.78mmol)を、DCM(10.0ml)及びDMF(1.00ml)中の4−フルオロ−N
2−ピラジン−2−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン(160mg、0.78mmol)に0℃で加えた。反応物を3時間撹拌し、次に水に注ぎ、そして水層をDCM(×3)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。生成物を、クロマトグラフィー(SiO
2、0〜10% メタノール/DCM)により精製して、標記化合物(144mg、0.38mmol、50%)を得た。LCMS:R
T 3.02分 [M+H]
+ 376.2。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.36 (1H, s), 8.12 (1H, dd, J=2.8, 1.5 Hz), 8.03 (1H, br s), 8.02 (1H, d, J=2.7 Hz), 7.92 (1H, br s), 7.62 (1H, br s), 7.28 (1H, m), 6.77 (1H, td, J=8.4, 2.9 Hz), 4.97 (1H, br s), 4.20 (1H, m), 1.49 (3H, d, J=7.2 Hz), 1.45 (9H, s)。
【0682】
(S)−2−アミノ−N−[4−フルオロ−2−(ピラジン−2−イルアミノ)−フェニル]−プロピオンアミド塩酸塩
【化438】
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{(S)−1−[4−フルオロ−2−(ピラジン−2−イルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(144mg、0.38mmol)を塩酸(1,4−ジオキサン中4.0M、5.0ml)に懸濁し、60℃で20分間加熱し、次に真空下で濃縮して、標記化合物(118mg、0.38mmol、99%)を得た。
1H NMR (MeOD, 400 MHz): δ 8.20 (2H, m), 7.96 (1H, d, J=2.7 Hz), 7.59 (1H, dd, J=10.1, 2.7 Hz), 7.53 (1H, dd, J=9.2, 5.9 Hz), 6.96 (1H, td, J=8.3, 2.9 Hz), 4.10 (3H, m), 1.49 (3H, d, J=7.0 Hz)。
【0683】
(S)−N−[4−フルオロ−2−(ピラジン−2−イルアミノ)−フェニル]−2−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]プロピオンアミド
【化439】
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トリエチルアミン(211μl、1.52mol)を、IPA(5.0ml)中の(S)−2−アミノ−N−[4−フルオロ−2−(ピラジン−2−イルアミノ)フェニル]プロピオンアミド塩酸塩(118mg、0.38mmol)及び6−クロロ−9−(テトラヒドロ−2−ピラニル)ブリン(109mg、0.45mol)に加え、80℃で一晩加熱した。反応物を水に注ぎ、水層をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。生成物を、クロマトグラフィー(SiO
2、0〜10% 2Mアンモニア メタノール/DCM)により精製して、標記化合物をジアステレオマーの1:1 混合物(100mg、0.21mmol、55%)として得た。LCMS(方法C):R
T 2.55分 [M+H]
+ 478.2。
1H NMR (MeOD, 400 MHz): δ 8.26 (2H, m), 7.84 (2H, m), 7.58 (2H, m), 7.32 (1H, ddd, J=11.9, 10.1, 2.8 Hz), 6.92 (1H, ddd, J=8.9, 8.1, 2.9 Hz), 5.70 (1H, m), 4.16 (1H, m), 4.80 (1H, m), 3.80 (1H, m), 2.18 (3H, m), 1.80 (2H, m), 1.61 (4H, m)。
【0684】
(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)−ピリミジン−2−イル−アミン
【化440】
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LiHMDS(テトラヒドロフラン中1.0M、27.4ml、27.4mmol)を、テトラヒドロフラン(50.0ml)中の2−アミノピリミジン(1.43g、15.0mmol)に加え、10分間撹拌した。2,4−ジフルオロニトロベンゼン(1.50ml、13.7mmol)を加え、反応物をさらに15分間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、次に重炭酸ナトリウム(希釈した水溶液)に注ぎ、そして水層をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。生成物を、クロマトグラフィー(SiO
2、0〜100% EtOAc/シクロヘキサン)により精製して、標記化合物(800mg、3.42mmol、25%)を得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.94 (1H, dd, J=12.3, 2.4 Hz), 8.62 (2H, d, J=4.8 Hz), 8.36 (1H, dd, J=9.4, 6.1 Hz), 7.08 (1H, t, J=4.8 Hz), 6.88 (1H, ddd, J=9.6, 7.2, 2.8 Hz)。
【0685】
4−フルオロ−N
2−ピリミジン−2−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン
【化441】
[この文献は図面を表示できません]
IMS(25.0ml)中の(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)ピリミジン−2−イル−アミン(336mg、1.43mmol)を、パラジウム担持炭(10重量%、35.0mg)に加え、水素雰囲気下で一晩撹拌した。混合物をセライト(登録商標)を通して濾過し、濾液を真空下で濃縮した。生成物を、クロマトグラフィー(SiO
2、0〜10% メタノール/DCM)により精製して、標記化合物(215mg、1.05mmol、74%)を得た。
1H NMR (MeOD, 400 MHz): δ 8.37 (2H, d, J=4.9 Hz), 7.29 (1H, dd, J=10.4, 2.9 Hz), 6.84 (1H, dd, J=8.8, 5.6 Hz), 6.77 (1H, t, J=4.9 Hz), 6.72 (1H, ddd, J=8.6, 8.1, 2.9 Hz)。
【0686】
{(S)−1−[4−フルオロ−2−(ピリミジン−2−イルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化442】
[この文献は図面を表示できません]
N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−アラニン(199mg、1.05mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(222mg、1.15mmol)及びHOAt(143mg、1.05mmol)を、DCM(8.0ml)及びDMF(800μl)中の4−フルオロ−N
2−ピリミジン−2−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン(215mg、1.05mmol)に0℃で加えた。反応物を2時間撹拌し、次に水に注ぎ、そして水層をDCM(×3)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。生成物を、クロマトグラフィー(SiO
2、0〜10% メタノール/DCM)により精製して、標記化合物(350mg、0.93mmol、89%)を得た。LCMS:R
T 2.98分 [M+H]
+ 376.1。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 8.48 (1H, br s), 8.42 (2H, d, J=4.9 Hz), 7.69 (1H, br s), 7.50 (2H, m), 6.84 (1H, td, J=8.5, 2.9 Hz), 6.76 (1H, t, J=4.9 Hz), 5.01 (1H, br s), 4.28 (1H, qn, J=7.6 Hz), 1.44 (9H, s), 1.43 (3H, d, J=7.4 Hz)。
【0687】
(S)−2−アミノ−N−[4−フルオロ−2−(ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル]プロピオンアミドヒドロクロリド
【化443】
[この文献は図面を表示できません]
{(S)−1−[4−フルオロ−2−(ピリミジン−2−イルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(350mg、0.93mmol)を、塩酸(1,4−ジオキサン中4.0M)に溶解し、1時間撹拌した。反応物を真空下で濃縮して、標記化合物(289mg、0.93mmol、99%)を得た。
1H NMR (MeOD, 400 MHz): δ 8.69 (2H, d, J=5.3 Hz), 7.62 (1H, d, J=9.3 Hz), 7.60 (1H, dd, J=8.7, 2.7 Hz), 7.19 (1H, 9.0, 7.9, 2.9 Hz), 7.19 (1H, t, J=5.3 Hz), 4.21 (1H, q, J=7.2 Hz), 1.58 (3H, d, J=7.2 Hz)。
【0688】
(S)−N−[4−フルオロ−2−(ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル]−2−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]プロピオンアミド
【化444】
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トリエチルアミン(518μl、3.72mol)を、IPA(5.0ml)中の(S)−2−アミノ−N−[4−フルオロ−2−(ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル]プロピオンアミドヒドロクロリド 161b(289mg、0.93mmol)及び6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)ブリン(265mg、1.10mol)に加え、80℃に一晩加熱した。反応物を水に注ぎ、水層をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。生成物を、クロマトグラフィー(SiO
2、0〜10% 2Mアンモニア メタノール/DCM)により精製して、標記化合物をジアステレオマーの1:1混合物(236mg、0.50mmol、53%)として得た。LCMS R
T 2.63分 [M+H]
+ 478.2。
【0689】
(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)ピリジン−3−イルアミン
【化445】
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カリウムtert−ブトキシド(4.48g、40mmol)を、無水THF(40mL)中の3−アミノピリジン(1.88g、20mmol)の溶液に0℃でゆっくり加えた。無水THF(40mL)中の2−4−ジフルオロニトロベンゼン(2.2mL、20mmol)を、紫色の溶液に滴下し、そして0℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム(200mL)に注ぎ、EtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機画分をブライン(200mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。暗橙色の固体を、カラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 0〜50% EtOAc/DCM)により精製して、標記化合物を鮮橙色の固体(2.21g、47%)として得た。LCMS(方法C):R
T 2.39分 [M+H]
+ 234。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 9.58 (1H, bs), 8.61 (1H, d, J=2.5 Hz), 8.54 (1H, dd, J=5.0, 1.5 Hz), 8.29 (1H, dd, J=9.5, 6.0 Hz), 7.65 - 7.62 (1H, m), 7.40 (1H, ddd, J=8.0, 5.0, 1.0 Hz), 6.73 (1H, dd, J=11.0, 2.5 Hz), 6.55 (1H, ddd, J=9.5, 7.0, 2.5 Hz)。
【0690】
4−フルオロ−N
2−ピリジン−3−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン
【化446】
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EtOAc(65mL)中の(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)ピリジン−3−イルアミン(2.21g、9.5mmol)の溶液を、EtOAc(10mL)中のパラジウム担持炭(10重量%、220mg)のスラリーにN
2下で加えた。反応混合物を、水素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。混合物をセライト(登録商標)を通して濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を白色の固体として与え、それは放置すると赤色になった(1.83mg、95%)。LCMS(方法B):R
T 0.81分 [M+H]
+ 204。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.23 (1H, dd, J=3.0, 1.0 Hz), 8.13 (1H, dd, J=4.5 1.5 Hz), 7.15 (1H, ddd, J=8.0, 4.5, 0.5 Hz), 7.10 (1H, ddd, J=8.5, 2.5, 1.5 Hz), 6.85 (1H, dd, J=9.5, 2.5 Hz), 6.76 - 6.68 (2H, m), 5.50 (1H, bs), 3.56 (2H, bs)。
【0691】
[(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化447】
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DCM(4mL)中のトリエチルオキソニウム テトラフルオロボラート(561mg、3.0mmol)の溶液を、DCM(6mL)中の(S)−2−メチルアミノプロピオンアミド(561,mg、3.15mmol)のスラリーに加え、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、EtOH(6mL)中の4−フルオロ−N
2−ピリジン−3−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン(200mg、0.98mmol)を加え、60℃で2.5時間加熱した。反応混合物を室温に冷やし、真空下で濃縮した。得られた残留物をDCM(25mL)に取り、飽和NaHCO
3(25mL)で洗浄した。さらに、水溶液をDCM(2×25mL)で抽出した。合わせた有機画分を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 10〜50% EtOAc/DCM)により精製して、標記化合物を橙色の油状物(292mg、83%)として得た。LCMS(方法C):R
T 2.96分 [M+H]
+ 357。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.80 (1H, dd, J=5.0, 1.5 Hz), 8.72 (1H, d, J=2.5 Hz), 7.84 - 7.83 (1H, m), 7.70 (1H, dd, J=9.0, 4.5 Hz), 7.57 (1H, ddd, 8.0, 5.0, 1.0 Hz), 7.05 (1H, ddd, J=9.5, 9.0, 2.5 Hz), 6.76 (1H, dd, J=8.5, 2.5 Hz), 5.43 (1H, d, 7.0 Hz), 4.89 (1H, dq, J=7.0, 7.0 Hz), 1.46 (3H, d, J=7.0 Hz), 1.38 (9H, s)。
【0692】
(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化448】
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TFA(4mL)及びDCM(12mL)中の[(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(292mg、0.82mmol)の溶液を、室温で1時間撹拌した。反応混合物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH中の2M NH
3)により精製して、標記化合物を淡黄色の油状物(141mg、67%)として与えた。Marfey試験:76% de. LCMS(方法C):R
T 1.34分 [M+H]
+ 257。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.80 (1H, dd, J=5.0, 1.5 Hz), 8.73 - 8.72 (1H, m), 7.81 (1H, ddd, J=8.0, 2.5, 1.5 Hz), 7.71 (1H, ddd, J=9.0, 4.5, 0.5 Hz), 7.56 (1H, ddd, J=8.0, 5.0, 1.0 Hz), 7.04 (1H, ddd, J=9.5, 9.0, 2.5 Hz), 6.75 (1H, ddd, J=8.5, 2.5, 0.5 Hz), 4.08 (1H, q, J=6.5 Hz), 1.87 (2H, bs), 1.48 (3H, d, J=6.5 Hz)。
【0693】
(3,5−ジフルオロフェニル)−(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)アミン
【化449】
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カリウムtert−ブトキシド(4.45g、40mmol)を、無水THF(40mL)中の3,5−ジフルオロアニリン(2.56g、20mmol)の溶液に0℃でゆっくり加えた。無水THF(40mL)中の2,4−ジフルオロニトロベンゼン(2.2mL、20mmol)を紫色の溶液に滴下し、0℃で1時間撹拌した。反応混合物を、飽和塩化アンモニウム(150mL)に注ぎ、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機画分をブライン(200mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。暗橙色の固体を、カラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 0〜10% EtOAc/シクロヘキサン)により精製して、標記化合物を褐色の固体(4.1g、61%)として得た。LCMS(方法B):R
T 4.04分 [M−H]
+ 267。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 9.56 (1H, bs), 8.28 (1H, dd, J=9.5, 6.0 Hz), 6.96 (1H, dd, J=11.0, 2.5 Hz), 6.86 - 6.79 (2H, m), 6.73 - 6.67 (1H, m), 6.60 (1H, ddd, J=9.5, 7.0, 2.5 Hz)。
【0694】
N
2−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロベンゼン−1,2−ジアミン
【化450】
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EtOAc(65mL)中の(3,5−ジフルオロフェニル)−(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)アミン(2.0g、7.5mmol)の溶液を、窒素下でEtOAc(10mL)中のパラジウム担持炭(10重量%、200mg)のスラリーに加えた。反応混合物を、水素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。混合物をセライト(登録商標)を通して濾過し、濾液を真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 0〜30% EtOAc/シクロヘキサン)により精製して、標記化合物を白色の固体として得、それは放置すると赤色になった(1.07g、60%)。LCMS(方法C):R
T 3.40分 [M+H]
+ 239。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 6.90 - 6.87 (1H, m), 6.81 - 6.73 (2H, m), 6.31 - 6.23 (3H, m), 5.42 (1H, bs), 3.58 (2H, bs)。
【0695】
{(S)−1−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化451】
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DCM(10mL)中のトリエチルオキソニウム テトラフルオロボラート(1.2g、6.3mmol)の溶液を、DCM(10mL)中の(S)−2−メチルアミノプロピオンアミド(1.26g、6.7mmol)のスラリーに加え、室温で1.5時間撹拌した。反応溶液を真空下で濃縮し、EtOH(12mL)中のN
2−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロベンゼン−1,2−ジアミン(500mg、2.1mmol)を加え、そして60℃で4.5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、真空下で濃縮した。得られた残留物をDCM(25mL)に取り、飽和NaHCO
3(25mL)で洗浄した。さらに、水溶液をDCM(2×25mL)で抽出した。合わせた有機画分を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 0〜50% EtOAc/シクロヘキサン)により精製して、標記化合物を淡黄色の油状物(668mg、81%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.70分 [M+H]
+ 392。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.70 (1H, dd, J=9.0, 5.0 Hz), 7.08 - 7.00 (4H, m), 6.84 (1H, dd, J=8.5, 2.5 Hz), 5.36 (1H, d, J=7.0 Hz), 4.98 (1H, dq, J=7.0, 7.0 Hz), 1.48 (3H, d, J=7.0 Hz), 1.40 (9H, s)。
【0696】
(S)−1−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン
【化452】
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TFA(4mL)及びDCM(12mL)中の{(S)−1−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(668mg、1.7mmol)の溶液を、室温で1時間撹拌した。反応溶液を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、標記化合物を淡黄色の油状物(497mg、99%)として得た。Marfey試験:97% de. LCMS(方法C):R
T 1.96分 [M+H]
+ 292。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.70 (1H, dd, J=9.0, 5.0 Hz), 7.08 - 7.00 (2H, m), 6.97 - 6.93 (2H, m), 6.80 (1H, dd, J=8.0, 2.5 Hz), 6.19 (2H, bs), 4.51 (1H, q, J=7.0 Hz), 1.55 (3H, d, J=7.0 Hz)。
【0697】
{(S)−1−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチル}−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン
【化453】
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IPA(1.4mL)中の(S)−1−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン(206mg、0.71mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(169mg、0.71mmol)及びDIPEA(0.37mL、2.1mmol)の混合物を、密閉管中で90℃で20時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH中の2M NH
3)により精製して、標記化合物を無色のガラス状物(141mg、40%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.38分 [M+H]
+ 494。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.29 - 8.28 (1H, m), 7.97 - 7.96 (1H, m), 7.72 - 7.68 (1H, m), 7.10 - 7.01 (3H, m), 6.97 - 6.91 (1H, m), 6.86 - 6.82 (1H, m), 6.37 (1H, bs), 5.79 - 5.67 (2H, m), 4.18 - 4.13 (1H, m), 3.80 - 3.73 (1H, m), 2.11 - 1.97 (3H, m), 1.80 - 1.63 (6H, m)。
【0698】
(3−フルオロ−6−ニトロ−2−ピリジン−2−イル−フェニル)−(2−メトキシエチル)アミン
【化454】
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MeCN(5mL)中の2−(2−クロロ−6−フルオロ−3−ニトロフェニル)ピリジン
*(618mg、2.6mmol)、2−メトキシエチルアミン(0.23mL、2.6mmol)及びDIPEA(0.48mL、2.7mmol)の混合物を、0℃で1.5時間撹拌した。室温に温めた後、揮発物を真空下で除去した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 0〜70% EtOAc/シクロヘキサン)により精製して、標記化合物を黄色の油状物(414mg、54%)として得た。LCMS(方法C):R
T 2.95分 [M+H]
+ 292。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.73 (1H, ddd, J=5.0, 2.0, 1.0 Hz), 8.47 (1H, bs), 8.26 (1H, dd, J=9.5, 6.0 Hz), 7.79 (1H, ddd, 8.0, 8.0, 2.0 Hz), 7.45 - 7.43 (1H, m), 7.32 (1H, ddd, J=7.5, 5.0, 1.0 Hz), 6.52 (1H, dd, 9.5, 8.0 Hz), 3.29 - 3.26 (2H, m), 3.28 (3H, s), 2.63 - 2.60 (2H, m)
【0699】
4−フルオロ−N
2−(2−メトキシエチル)−3−ピリジン−2−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン
【化455】
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EtOAc(5mL)中の(3−フルオロ−6−ニトロ−2−ピリジン−2−イル−フェニル)−(2−メトキシエチル)アミン(414mg、1.4mmol)の溶液を、窒素下でEtOAc(5mL)中のパラジウム担持炭(10重量%、41mg)のスラリーに加えた。反応混合物を、水素雰囲気下で室温で4時間撹拌した。混合物をセライト(登録商標)を通して濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を黄色の油状物(382mg、99%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 1.92分 [M+H]
+ 262。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.72 (1H, ddd, J=5.0, 2.0, 1.0 Hz), 7.77 (1H, ddd, J=8.0, 8.0, 2.0 Hz), 7.60 - 7.56 (1H, m), 7.26 (1H, ddd, J=7.5, 5.0, 1.0 Hz), 6.73 - 6.66 (2H, m), 5.67 (1h, bs), 3.86 (2H, bs), 3.18 - 3.16 (2H, m), 3.01 (3H, s), 2.96 - 2.93 (2H, m)
【0700】
{(S)−1−[4−フルオロ−2−(2−メトキシエチルアミノ)−3−ピリジン−2−イル−フェニルカルバモイル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化456】
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0℃で、DCM(5mL)中の4−フルオロ−N
2−(2−メトキシエチル)−3−ピリジン−2−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン(371mg、4.42mmol)、L−Boc−ala−OH(296mg、1.56mmol)及びHOAt(213mg、1.56mmol)の溶液に、少量ずつN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(299mg、1.56mmol)を加え、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物をDCM(20mL)で希釈し、クエン酸溶液(10重量%、20mL)で洗浄した。さらに、水溶液をDCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機画分を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 25〜75% EtOAc/シクロヘキサン)により精製して、標記化合物を白色の固体(373mg、61%)として得た。LCMS(方法C):R
T 2.80分 [M+H]
+ 433。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.89 (1H, bs), 8.71 (1H, ddd, J=5.0, 2.0, 1.0 Hz), 8.29 (1H, dd, J=9.0, 6.0 Hz), 7.80 (1H, ddd, J=8.0, 8.0, 2.0 Hz), 7.63 - 7.60 (1H, m), 7.29 (1H, ddd, J=7.5, 5.0, 1.5 Hz), 6.88 (1H, dd, 10.0, 10.0 Hz), 5.74 (1H, bs), 5.32 (1H, bs), 4.44 - 4.34 (1H, m), 3.27 (2H, t, J=5.0 Hz), 3.24 (3H, s), 2.85 - 2.79 (2H, m), 1.47 (3H, d, J=7.0 Hz), 1.46 (9H, s)。
【0701】
{(S)−1−[6−フルオロ−1−(2−メトキシエチル)−7−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化457】
[この文献は図面を表示できません]
AcOH(5mL)中の{(S)−1−[4−フルオロ−2−(2−メトキシエチルアミノ)−3−ピリジン−2−イル−フェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(368mg、0.85mmol)の溶液を、密閉管中で70℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をDCM(15mL)に取り、そして飽和NaHCO
3(30mL)で洗浄した。さらに、水溶液をDCM(2×15mL)で抽出した。合わせた有機画分をブライン(15mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 20〜75% EtOAc/シクロヘキサン)により精製して、標記化合物を白色の固体(239mg、68%)として得た。LCMS(方法C):R
T 2.92分 [M+H]
+ 415。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.84 (1H, ddd, J=7.5, 7.5, 2.0 Hz), 7.71 (1H, dd, J=9.0, 5.0 Hz), 7.59 - 7.56 (1H, m), 7.38 (1H, ddd, J=7.5, 5.0, 1.5 Hz), 7.09 (1H, dd, J=10.5, 9.0 Hz), 5.29 - 5.19 (2H, m), 4.33 - 4.26 (1H, m), 3.91 (1H, ddd, J=15.0, 4.0, 4.0 Hz), 3.14 - 3.08 (2H, m), 3.07 (1H, s), 1.60 (3H, d, J=6.5 Hz), 1.41 (9H, s)
【0702】
(S)−1−[6−フルオロ−1−(2−メトキシエチル)−7−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン
【化458】
[この文献は図面を表示できません]
TFA(2mL)及びDCM(6mL)中の{(S)−1−[6−フルオロ−1−(2−メトキシエチル)−7−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(231mg、0.56mmol)の溶液を、室温で45分間撹拌した。反応混合物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、標記化合物を淡黄色の油状物(179mg、99%)として得た。Marfey試験:>99% de. LCMS(方法C):R
T 1.76分 [M+H]
+ 315。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.75 (1H, ddd, J=5.0, 2.0, 1.0 Hz), 7.84 (1H, ddd, J=7.5, 7.5, 2.0 Hz), 7.73 (1H, dd, J=9.0, 5.0 Hz), 7.60 - 7.57 (1H, m), 7.38 (1H, ddd, J=7.5, 5.0, 1.0 Hz), 7.09 (1H, dd, J=10.0, 9.0 Hz), 4.33 (1H, q, J=6.5 Hz), 4.12 (1H, ddd, J=15.5, 5.5, 4.5 Hz), 4.02 (1H, ddd, J=15.5, 7.0, 5.0 Hz), 3.12 - 3.01 (2H, m), 3.06 (3H, m), 2.00 (2H, bs), 1.59 (3H, d, J=6.5 Hz)。
【0703】
(2−ブロモ−6−ニトロフェニル)メチルアミン
【化459】
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1−ブロモ−2−フルオロ−3−ニトロベンゼン(3.96g、18mmol)、MeOH中の2Mメチルアミン(18mL、36mmol)及びDIPEA(3.3mL、19mmol)の混合物を、室温で3時間撹拌した。反応混合物を、真空下で濃縮した。得られた残留物をDCM(100mL)に取り、飽和NaHCO
3(100mL)で洗浄した。さらに、水層をDCM(100mL)で抽出した。合わせた有機画分をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮して、標記化合物を鮮橙色の油状物(4.16g、99%)として得た。LCMS(方法C):R
T 3.39分 [M+H]
+ 231(
79Brについての)。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.86 (1H, dd, J=8.5, 1.5 Hz), 7.67 (1H, dd, J=8.0, 1.5 Hz), 6.67 (1H, dd, J=8.5, 8.0 Hz), 3.13 (1H, bs), 3.01 (3H, d, J=5.5 Hz)。
【0704】
3−ブロモ−N
2−メチルベンゼン−1,2−ジアミン
【化460】
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H
2O(32mL)及びMeOH(80mL)中の(2−ブロモ−6−ニトロフェニル)メチルアミン(4.16g、18mmol)、塩化アンモニウム(5.6g、108mmol)及び鉄粉(4.09g、72mmol)の混合物を、90℃で5時間激しく撹拌した。室温に冷やした後、反応混合物をセライト(登録商標)を通して濾過し、MeOH/DCMで洗浄し、そして濾液を真空下で濃縮した。得られた残留物をEtOAc(75mL)に取り、H
2O(75mL)で洗浄した。さらに、水溶液をEtOAc(2×75mL)で抽出した。合わせた有機画分をブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 10〜75% EtOAc/シクロヘキサン)により精製して、標記化合物を赤色の油状物(1.46g、40%)として得た。LCMS(方法C):R
T 1.79分 [M+H]
+ 211(
79Brについての)。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 6.92 (1H, dd, J=8.0, 1.5 Hz), 6.75 (1H, dd, J=8.0, 8.0 Hz), 6.64 (1H, dd, J=8.0, 1.5 Hz), 4.02 (2H, bs), 3.25 (1H, bs), 2.68 (3H, s)。
【0705】
[(S)−1−(7−ブロモ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化461】
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0℃で、DCM(25mL)中の3−ブロモ−N
2−メチルベンゼン−1,2−ジアミン(1.46g、7.3mmol)、L−Boc−ala−OH(1.51g、8.0mmol)及びHOAt(1.09g、8.0mmol)の溶液に、少量ずつN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.53g、8.0mmol)を加え、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物をDCM(20mL)で希釈し、クエン酸溶液(10重量%、20mL)で洗浄した。さらに、水溶液をDCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機画分を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 25〜75% EtOAc/シクロヘキサン)により精製して、2つのアミド位置異性体と環化された付加物の混合物を得た。混合物をAcOH(20mL)に溶解し、密閉管中で70℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去して、得られた残留物をDCM(30mL)に取り、そして飽和NaHCO
3(60mL)で洗浄した。さらに、水溶液をDCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機画分をブライン(30mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物を赤色の油状物(1.8g、70%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 3.14分 [M+H]
+ 354(
79Brについての)。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.64 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.38 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.08 (1H, dd, J=8.0 Hz), 5.48 (1H, d, J=8.5 Hz), 5.16 (1H, dq, J=8.5, 7.0 Hz), 4.12 (3H, m), 1.61 (3H, d, J=7.0 Hz), 1.45 (9H, s)。
【0706】
(S)−1−(7−ブロモ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化462】
[この文献は図面を表示できません]
TFA(7.5mL)及びDCM(22.5mL)中の[(S)−1−(7−ブロモ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.8g、5.1mmol)の溶液を、室温で45分間撹拌した。反応溶液を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、標記化合物を淡赤色の固体(1.3g、99%)として得た。Marfey試験:98% de. LCMS(方法C):R
T 1.49分 [M+H]
+ 415(
79Brについての)。
【0707】
{(S)−1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]プロピル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化463】
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DCM(5mL)中の((S)−1−カルバモイルプロピル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(250mg、1.24mmol)の懸濁液に、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(228mg、1.20mmol)を加え、反応混合物をアルゴン下、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をエタノール(3mL)に溶解した。4−フルオロ−N
2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン(88mg、0.40mmol)を加え、反応混合物を60℃で20分間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をDCMと飽和NaHCO
3に分配した。有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜50% EtOAc)に付して、標記化合物を白色の泡状物(128mg、82%)として得た。LCMS(方法J):R
T=3.42分、[M+H]
+=389。
【0708】
(S)−1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]プロピルアミン
【化464】
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TFA(0.12mL、1.58mmol)を、DCM(2mL)中の{(S)−1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]プロピル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(123mg、0.33mmol)の溶液に加え、反応物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、2gのIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに通し、2M NH
3/MeOHで溶離した。塩基性の画分を真空下で濃縮して、標記化合物(92mg、定量的)を褐色の油状物として与えた。LCMS(方法J):R
T=1.86分、[M+H]
+=289。
【0709】
{(S)−1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]プロピル}−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン
【化465】
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IPA(3mL)中の(S)−1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]プロピルアミン(70mg、0.24mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(57mg、0.24mmol)及びDIPEA(84μL、0.48mmol)の混合物を、90℃で24時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 DCM中の0〜7% MeOH)により精製して、標記化合物を淡褐色の油状物(96mg、82%)として得た。LCMS(方法J):R
T=3.03分、[M+H]
+=491。
【0710】
[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化466】
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DCM(5mL)中の((S)−1−カルバモイルプロピル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(300mg、1.48mmol)の懸濁液に、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(273mg、1.43mmol)を加え、反応混合物をアルゴン下、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物をエタノール(3mL)に溶解した。4−フルオロ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(97mg、0.48mmol)を加え、反応物を70℃で1時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物をDCMと飽和NaHCO
3に分配した。有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜20% EtOAc)に付して、標記化合物をピンク色の泡状物(96mg、54%)として得た。LCMS(方法J):R
T=3.70分、[M+H]
+=370。
【0711】
(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピルアミン
【化467】
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TFA(0.50mL、6.73mmol)を、DCM(2mL)中の[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(92mg、0.25mmol)の溶液に加え、反応物を室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、2gのIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに通し、2M NH
3/MeOHで溶離した。塩基性の画分を真空下で濃縮して、標記化合物(57mg、85%)を赤色の油状物として与えた。LCMS(方法J):R
T=2.08分、[M+H]
+=270。
【0712】
[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピル]−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン
【化468】
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IPA(0.5mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピルアミン(55mg、0.20mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(49mg、0.20mmol)及びDIPEA(105μL、0.60mmol)の混合物を、90℃で24時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 DCM中の0〜5% MeOH)により精製して、標記化合物を淡褐色の油状物(84mg、89%)として得た。LCMS(方法J):R
T=3.30分、[M+H]
+=471。
【0713】
2−アミノ−4−クロロピリミジン−5−カルボニトリル
【化469】
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MeOH(5mL)中の2,4−ジクロロピリミジン−5−カルボニトリル(500mg、2.87mmol)の撹拌した溶液に、2M NH
3/MeOH(5mL)を加えた。20分間撹拌した後、得られた沈殿物を濾過し、MeOHで洗浄して、標記化合物を白色の固体(173mg、39%)として得た。LCMS(方法C):R
T 1.91分 [M+H]
+ 155.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.68 (1 H, s), 8.23 (2 H, br s)
【0714】
(2−ブロモ−3−フルオロ−6−ニトロフェニル)メチルアミン
【化470】
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メチルアミン(THF中2M、19mL、38.1mmol)を、THF(70mL)中の2−ブロモ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロベンゼン(4.53g、19mmol)及びDIPEA(6.8mL、38.1mmol)の溶液に加え、得られた混合物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を(SiO
2、シクロヘキサン中の0〜80% DCM)で溶離するクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を橙色/黄色の固体(4.32g、91%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 3.46分 [M+H]
+ 249.0、251.0。
【0715】
3−ブロモ−4−フルオロ−N
2−メチルベンゼン−1,2−ジアミン
【化471】
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塩化アンモニウム(6.24g、117mmol)及び鉄粉(4.34g、77.7mmol)を、3:1のメタノール/水(320mL)中の(2−ブロモ−3−フルオロ−6−ニトロフェニル)メチルアミン(4.84g、19.4mmol)の撹拌した混合物に加え、得られた混合物を24時間加熱還流した。固体物質を濾過により除去し、濾液を約1/3の容量に濃縮した。この混合物をDCM(3×)と水に分配し、次に合わせたDCM抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜5%メタノールで溶離する)により精製して、標記化合物を油状物(1.99g、47%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 2.37分 [M+H]
+ 219.0、221.0
【0716】
[(S)−1−(3−ブロモ−2,4−ジフルオロフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化472】
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N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.54g、8.13mmol)を、DCM中の3−ブロモ−4−フルオロ−N
2−メチルベンゼン−1,2−ジアミン(1.78g、8.13mmol)、(S)−2−tert−(ブトキシカルボニルアミノ)プロピオン酸(1.54g、8.13mmol)及びHOAt(1.11g、8.13mmol)の撹拌した混合物に窒素下、0℃で加え、撹拌を16時間続けた。反応混合物を、DCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。合わせたDCM抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜3%(メタノール中2Mアンモニア))により精製して、標記化合物をオフホワイトの固体(2.91g、92%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 3.33分 [M+H]
+ 390.1、392.1
【0717】
[(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化473】
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酢酸(50mL)中の[(S)−1−(3−ブロモ−2,4−ジフルオロフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(2.91g、7.46mmol)の溶液を、窒素下、75℃で1時間撹拌した。酢酸(10mL)中の[(S)−1−(3−ブロモ−2,4−ジフルオロフェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.36g、0.91mmol)の分離した溶液を、窒素下、75℃で2時間撹拌した。反応物を合わせ、次に真空下で濃縮し、そして残留物をDCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。合わせたDCM抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物を白色の固体(3.03g、97%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 3.41分 [M+H]
+ 372.1、374.1。
【0718】
(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化474】
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【0719】
TFA(40mL)を、DCM(20mL)中の[(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(3.02g、8.11mmol)の溶液に加え、15分間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をDCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。合わせたDCM抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物を白色の固体(2.04g、92%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 1.83分 [M+H]
+ 271.9、273.9
【0720】
4−アミノ−6−[(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル
【化475】
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4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(0.88g、5.71mmol)を、IPA(30mL)中の(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(1.11g、4.08mmol)及びDIPEA(2.6mL、14.7mmol)の溶液に加え、得られた混合物を85℃で16時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、沈殿した固体を濾過により除去した。固体を水で洗浄し、乾燥させて、標記化合物をオフホワイトの固体(1.61g、100%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 2.68分 [M+H]
+ 390.1、392.1
【0721】
(5−フルオロ−2−ニトロ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミン
【化476】
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カリウムtert−ブトキシド(1.16g、10.3mmol)を、THF(10mL)中の1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミン(0.50g、5.15mmol)の溶液に窒素下、0℃で加え、得られた混合物を15分間撹拌した。THF(5mL)中の2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(0.98g、6.18mmol)を加え、撹拌を1時間続けた。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、EtOAc(×3)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。得られた残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜2%メタノール)により精製して、標記化合物を赤色のガム状の固体(0.19g、16%)として与えた。LCMS(方法B):R
T 3.12分 [M+H]
+ 236.9
【0722】
4−フルオロ−N
2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンゼン−1,2−ジアミン
【化477】
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EtOAc(10mL)中の(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミン(102mg、0.43mmol)と10%パラジウム担持炭(25mg)の混合物を、水素雰囲気下、大気圧で、そして20℃で6時間撹拌した。EtOAc(10mL)中の(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミン(0.19g、0.80mmol)と10%パラジウム担持炭(50mg)の別の混合物を、水素雰囲気下、大気圧で、そして20℃で5時間撹拌した。触媒を濾過により除去し、濾液を合わせ、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜8%(メタノール中2Mアンモニア))により精製して、標記化合物を褐色の油状物(0.188g、74%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 1.61分 [M+H]
+ 207.1
【0723】
{(S)−1−[6−フルオロ−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化478】
[この文献は図面を表示できません]
トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(0.35g、1.86mmol)を、DCM(10mL)中の((S)−1−カルバモイルエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.41g、2.22mmol)の溶液に窒素下、20℃で加え、得られた混合物を3時間撹拌し、次に真空下で濃縮した。残留物をエタノール(10mL)に溶解し、4−フルオロ−N
2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンゼン−1,2−ジアミン(0.183g、0.89mmol)を加えた。得られた溶液を窒素下、還流で16時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をDCM(×3)と飽和NaHCO
3水溶液に分配した。合わせたDCM抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。得られた残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜5%(メタノール中2Mアンモニア))により精製して、標記化合物を褐色の油状物(0.274g、86%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 2.77分 [M+H]
+ 360.2。
【0724】
(S)−1−[6−フルオロ−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン
【化479】
[この文献は図面を表示できません]
TFA(10mL)を、DCM(5mL)中の{(S)−1−[6−フルオロ−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.268g、0.75mmol)の溶液に加え、15分間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をDCM(×3)と飽和NaHCO
3水溶液に分配した。合わせたDCM抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。得られた残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜10%(メタノール中2Mアンモニア))により精製して、標記化合物を油状物(0.113g、59%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 1.72分 [M+H]
+ 260.1
【0725】
(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)アミン
【化480】
[この文献は図面を表示できません]
カリウムtert−ブトキシド(1.16g、10.3mmol)を、THF(10mL)中の2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミン(0.50g、5.15mmol)の溶液に窒素下、0℃で加え、得られた混合物を15分間撹拌した。THF(5mL)中の2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(0.98g、6.18mmol)を加え、撹拌を2時間続けた。反応混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、EtOAc(×3)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。得られた残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜2%メタノール)により精製して、標記化合物を黄色/褐色の結晶質固体(0.98g、80%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 2.98分 [M+H]
+ 237.0
【0726】
4−フルオロ−N
2−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン
【化481】
[この文献は図面を表示できません]
EtOAc(40mL)中の(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−アミン(0.96g、4.06mmol)と10%パラジウム担持炭(0.20g)の混合物を、水素雰囲気下、大気圧で、そして20℃で5時間撹拌した。触媒を濾過により除去し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を白色の固体(0.63g、88%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 1.88分 [M+H]
+ 207.0
【0727】
{(S)−1−[6−フルオロ−1−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化482】
[この文献は図面を表示できません]
トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(1.06g、5.60mmol)を、DCM(20mL)中の((S)−1−カルバモイルエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.26g、6.67mmol)の溶液に窒素下、20℃で加え、得られた混合物を3時間撹拌し、次に真空下で濃縮した。得られた残留物をエタノール(20mL)に溶解し、4−フルオロ−N
2−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−ベンゼン−1,2−ジアミン(0.55g、2.67mmol)を加え、反応混合物を窒素下、還流で16時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をDCM(×3)と飽和NaHCO
3水溶液に分配した。合わせたDCM抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。得られた残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜5%(メタノール中2Mアンモニア))により精製して、標記化合物を黄色の油状物(1.25g、100%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 3.08分 [M+H]
+ 360.2。
【0728】
(S)−1−[6−フルオロ−1−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチルアミン
【化483】
[この文献は図面を表示できません]
TFA(20mL)を、DCM(10mL)中の{(S)−1−[6−フルオロ−1−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.96g、2.67mmol)の溶液に加え、15分間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をDCM(×3)と飽和NaHCO
3水溶液に分配した。合わせたDCM抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。得られた残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜10%(メタノール中の2Mアンモニア))により精製して、標記化合物を無色の油状物(0.69g、51%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 1.55、1.72分 [M+H]
+ 260.1。
【0729】
[2−((S)−1−アミノエチル)−5−フルオロ−3−フェニル−3H−ベンゾイミダゾール−4−イル]モルホリン−4−イル−メタノン二塩酸塩
【化484】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(5mL)中の2−((S)−1−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−5−フルオロ−3−フェニル−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸(279mg、0.69mmol)及びモルホリン(244μL、2.80mmol)の溶液に、HATU(398mg、1.05mmol)を加え、反応物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を飽和水溶液NaHCO
3で希釈し、DCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮して、生成物を黄色の油状物として与えた。LCMS(方法C):R
T=3.01分、[M+H]
+=469。生成物をジオキサン中のHCl(4N、10mL)に溶解し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、生成物をオフホワイトの固体として与えた。LCMS(方法C):R
T=0.27分、[M+H]
+=369。
【0730】
1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−2−ビニルベンゼン
【化485】
[この文献は図面を表示できません]
ジオキサン(4mL)中の2−ブロモ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロベンゼン(0.20g、0.84mmol)、トリブチルビニルスタナン(0.27mL、0.924mmol)及びPd(PPh
3)
4(48.6mg、0.042mmol)の溶液を、マイクロ波照射を使用して150℃で1時間加熱した。冷却した反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、溶離剤 シクロヘキサン中の2〜10% EtOAc)により精製して、標記化合物を淡橙色の油状物(0.119g、77%)として与えた。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): 8.01-7.93 (1 H, m), 7.03 (1 H, dt, J=9.2, 1.9 Hz), 6.71 (1 H, dd, J=18.0, 12.0 Hz), 6.15 (1 H, d, J=18.0 Hz), 5.77 (1 H, d, J=12.0 Hz)
【0731】
アリル−(3−フルオロ−6−ニトロ−2−ビニルフェニル)アミン
【化486】
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DMF(3mL)中の1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−2−ビニルベンゼン(115mg、0.621mmol)の溶液に、アリルアミン(0.0513mL、0.683mmol)及び炭酸カリウム(0.173g、1.24mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次に水とEtOAcに分配した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機層を水、続いてブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、溶離剤 シクロヘキサン中の1〜5% EtOAc)により精製して、標記化合物を黄色の油状物(109.6mg、79%)として与えた。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): 8.08 (1 H, dd J=9.4, 5.8 Hz), 7.64 (1H, bs), 6.57 (1 H, t, J=9.3 Hz), 6.51 (1 H, dd, J=18.0, 11.6 Hz), 5.81 (1 H, tdd, J=17.1, 10.2, 5.5 Hz), 5.72 (1 H, ddd, J=18.0, 2.5, 1.6 Hz), 5.65 (1 H, ddd, J=11.6, 1.5, 0.9 Hz), 5.26 (1 H, dq, J=17.1, 1.5 Hz), 5.17 (1 H, dq, J=10.2, 1.4 Hz), 3.98 (2 H, ddt, J=6.3, 5.5, 1.6 Hz)
【0732】
5−フルオロ−8−ニトロ−1,2−ジヒドロキノリン
【化487】
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DCM(10mL)中のアリル−(3−フルオロ−6−ニトロ−2−ビニルフェニル)アミン(109mg、0.49mmol)の溶液に、Grubbs触媒(第二世代、ベンジリデン[1,3−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)−2−イミダゾリジニリデン]ジクロロ(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム)(8.5mg、0.01mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次にカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、溶離剤 DCM)により精製して、標記化合物を赤色の固体(83.6mg、88%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): 8.17 (1H, bs), 7.88 (1 H, dd, J=9.6, 6.0 Hz), 6.52 (1 H, dt, J=10.3, 2.2 Hz), 6.22 (1 H, dd, J=9.7, 8.3 Hz), 5.77-5.71 (1 H, m), 4.55-4.52 (2 H, m)
【0733】
5−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−8−イルアミン
【化488】
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EtOAc(10mL)中の5−フルオロ−8−ニトロ−1,2−ジヒドロキノリン(83.6mg、0.43mmol)の溶液に、IMS(3mL)中の10% Pd/C(28mg)のスラリーを加え、反応混合物を水素雰囲気下で室温で22時間撹拌した。次に、懸濁液をセライト(登録商標)パッドで濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物と5−フルオロキノリン−8−イルアミンの混合物を紫色の油状物(70.4mg、99%)として与えた。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz) (標記化合物によるシグナル): 6.46 (1 H, dd, J=8.5, 5.5 Hz), 6.28 (1 H, dd, J=9.2, 8.5 Hz), 3.31-3.28 (2 H, m), 3.24 (3 H, bs), 2.72 (2 H, t, J=6.5 Hz), 1.94-1.86 (2 H, m)
【0734】
[(S)−1−(5−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−8−イルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化489】
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DCM(6mL)中の5−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−8−イルアミン及び前工程からの5−フルオロキノリン−8−イルアミン(70.4mg、0.424mmol)、(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(88.3mg、0.466mmol)及びHOAt(57.7mg、0.424mmol)の氷冷混合物に、EDCI HCl(97.7mg、0.51mmol)を加えた。反応混合物を氷浴中で2時間撹拌し、次にDCMで希釈し、Na
2CO
3水溶液、次に水で洗浄した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の20〜50% EtOAc)により精製して、標記化合物を紫色のガム状物(105mg、73%)として得た。LCMS(方法B):R
T 3.35分 [M+H]
+ 338。
【0735】
[(S)−1−(7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[4,5,1−ij]キノリン−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化490】
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AcOH(1mL)中の[(S)−1−(5−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−8−イルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(15mg、0.044mmol)の溶液を、100℃で2時間撹拌した、次に真空下で濃縮した。AcOH(5mL)中のさらなる量の[(S)−1−(5−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−8−イルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(90mg、0.267mmol)を、100℃で1時間撹拌し、次に真空下で濃縮した。合わせた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の30〜60% EtOAc)により精製して、標記化合物を無色のガム状物(78mg、79%)として得た。LCMS(方法J):R
T 2.19分 [M+H]
+ 320
【0736】
(S)−1−(7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[4,5,1−ij]キノリン−2−イル)エチルアミン
【化491】
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DCM(4mL)中の[(S)−1−(7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[4,5,1−ij]キノリン−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(78mg、0.244mmol)の氷冷溶液に、TFA(1.3mL)を加え、混合物を室温で1.5時間撹拌した。トルエンを加え、揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をMeOHに溶解し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOHで洗浄し、生成物を0.5M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮して、標記化合物を無色のガム状物(49.5mg、93%)として得た。LCMS(方法B):R
T 1.78分 [M+H]
+ 220
【0737】
ブタ−3−エニル−(3−フルオロ−6−ニトロ−2−ビニルフェニル)アミン
【化492】
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DMF(8mL)中の1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−2−ビニルベンゼン(389mg、2.1mmol)の氷冷溶液に、3−ブテニルアミン塩酸塩(248mg、2.31mmol)及び炭酸カリウム(0.87g、6.3mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次に水とEtOAcに分配した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機層を水、続いてブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、溶離剤 シクロヘキサン中の2〜4% EtOAc)により精製して、標記化合物を橙色の油状物(327.6mg、66%)として得た。LCMS(方法B):R
T 4.27分 [M+H]
+ 237
【0738】
6−フルオロ−9−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン
【化493】
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DCM(30mL)中のブタ−3−エニル−(3−フルオロ−6−ニトロ−2−ビニルフェニル)アミン(327.6mg、1.386mmol)の溶液に、Grubbs触媒(第二世代、ベンジリデン[1,3−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)−2−イミダゾリジニリデン]ジクロロ(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム)(47mg、0.055mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次にさらなる量のGrubbs触媒(47mg、0.055mmol)を加え、撹拌をさらに64時間続けた。反応混合物を真空下で濃縮し、次にカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、溶離剤シクロヘキサン中の2〜6% EtOAc)により精製した。回収された出発物質(145mg)をDCM(20mL)に溶解し、Grubbs第二世代触媒(30mg、0.035mmol)を加えた。反応混合物を、6時間加熱還流し、次に室温で16時間放置した。反応混合物を真空下で濃縮し、初期精製からの生成物と合わせ、そしてカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、溶離剤 シクロヘキサン中の2〜8% EtOAc)により精製して、標記化合物を赤色の固体(225.4mg、78%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): 8.90 (1H, bs), 8.09 (1 H, dd, J=9.4, 6.0 Hz), 6.67 (1 H, dt, J=12.3, 1.8 Hz), 6.47 (1 H, t, J=9.6 Hz), 6.16 (1 H, dt, J=12.3, 4.7 Hz), 3.52 (2 H, q, J=4.9 Hz), 2.65 (2 H, dq, J=4.8, 1.8 Hz)
【0739】
6−フルオロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−9−イルアミン
【化494】
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EtOAc(15mL)中の6−フルオロ−9−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン(225.4mg、1.0826mmol)の溶液に、IMS(4mL)中の10% Pd/C(50mg)のスラリーを加え、反応混合物を水素雰囲気下、室温で20時間撹拌した。次に、懸濁液をセライト(登録商標)パッドで濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を紫色の油状物(197mg、定量的)として得た。LCMS(方法J):R
T 1.69分 [M+H]
+ 181
【0740】
[(S)−1−(6−フルオロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−9−イルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化495】
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DCM(10mL)中の6−フルオロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−9−イルアミン(195mg、1.0826mmol)、(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(225mg、1.19mmol)及びHOAt(147mg、1.083mmol)の氷冷混合物に、EDCI HCl(249mg、1.3mmol)を加えた。反応混合物を氷浴中で2時間撹拌し、次にDCMで希釈し、Na
2CO
3水溶液、次に水で洗浄した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の20〜50% EtOAc)により精製して、標記化合物をピンク色のガム状物(270.6mg、71%)として得た。LCMS(方法J):R
T 3.26分 [M+H]
+ 352
【0741】
[(S)−1−(5−フルオロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−2,9a−ジアザベンゾ[cd]アズレン−1−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化496】
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AcOH(4mL)中の[(S)−1−(6−フルオロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−9−イルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(270mg、0.768mmol)の溶液を、80℃で1時間撹拌し、次に真空下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の30〜60% EtOAc)により精製して、標記化合物を淡いピンク色のガム状物(252.6mg、99%)として得た。LCMS(方法B):R
T 2.63分 [M+H]
+ 334
【0742】
(S)−1−(5−フルオロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−2,9a−ジアザベンゾ[cd]アズレン−1−イル)エチルアミン
【化497】
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DCM(8mL)中の[(S)−1−(5−フルオロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−2,9a−ジアザベンゾ[cd]アズレン−1−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(252.6mg、0.7576mmol)の氷冷溶液に、TFA(2mL)を加え、混合物を室温で1.5時間撹拌した。トルエンを加え、揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をMeOHに溶解し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOHで洗浄し、生成物を0.5M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮して、標記化合物を明ピンク色の固体(144.5mg、82%)として得た。LCMS(方法J):R
T 1.93分 [M+H]
+ 234
【0743】
2−(1−メチルアリル)イソインドール−1,3−ジオン
【化498】
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DMF(60mL)中のカリウムフタルイミド(7.08g、38.2mmol)の懸濁液に、炭酸カリウム(1.06g、7.6mmol)及び3−クロロ−1−ブテン(5.0mL、49.7mmol)を加えた。混合物を浴中で135℃で4時間加熱還流した。冷却した反応混合物を真空下で濃縮し、水(65mL)を、40℃で急速に撹拌しながら5分間かけて加えた。得られた懸濁液を氷浴中で冷却し、次に固体を濾過により集め、水(2×7mL)、次にエタノール/水(45:55、14mL)で洗浄し、そして真空下で50℃で16時間乾燥させて、標記化合物を淡黄色(buff)の固体(5.0g、65%)として与えた。
1H NMR ((CD
3)
2SO, 300 MHz): 7.87-7.83 (4H, m), 6.12 (1 H, ddd, J=17.3, 10.5, 5.7 Hz), 5.17 (1 H, dt, J=17.3, 1.4 Hz), 5.13 (1 H, dt, J=10.4, 1.4 Hz), 4.88-4.78 (1H, m), 1.51 (3 H, d, J=7.1 Hz)
【0744】
エタノール中の1−メチルアリルアミン溶液
【化499】
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2−アミノエタノール(3.2mL)を、EtOH(5.2mL)中の2−(1−メチルアリル)イソインドール−1,3−ジオン(2.5g、12.4mmol)の溶液に加えた。混合物を、35℃で3時間撹拌し、次に短経路蒸留のためにセットアップした。1−メチルアリルアミンとEtOHの混合物を蒸留により集め(沸点 65〜70℃)、次の工程においてそのまま使用した。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz) (標記化合物によるシグナル): 5.86 (1 H, ddd, J=17.2, 10.3, 6.1 Hz), 5.10 (1 H, dt, J=17.2, 1.4 Hz), 4.97 (1 H, dt, J=10.3, 1.4 Hz), 3.52-3.43 (1H, m), 1.17 (3 H, d, J=6.6 Hz)
【0745】
(3−フルオロ−6−ニトロ−2−ビニルフェニル)−(1−メチルアリル)アミン
【化500】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(3mL)中の1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−2−ビニルベンゼン(150mg、0.81mmol)の溶液に、エタノール(0.4mL)中の1−メチルアリルアミンの混合物を加えた。炭酸カリウム(0.224g、1.62mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。エタノール(0.3mL)中、さらなる量の1−メチルアリルアミンを加え、撹拌を1時間続け、次に反応混合物を水とEtOAcに分配した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機層を水、続いてブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、溶離剤 シクロヘキサン中の2〜6% EtOAc)により精製して、標記化合物を黄色の油状物(134mg、70%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): 8.06 (1 H, dd J=9.4, 5.7 Hz), 7.23 (1H, bs), 6.62 (1 H, t, J=9.3 Hz), 6.48 (1 H, dd, J=18.0, 11.6 Hz), 5.81-5.62 (2 H, m), 5.64 (1 H, dt, J=11.6, 1.3 Hz), 5.12-5.00 (2 H, m), 4.38-4.25 (1 H, m), 1.27 (3 H, d, J=6.6 Hz)
【0746】
5−フルオロ−2−メチル−8−ニトロ−1,2−ジヒドロキノリン
【化501】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(10mL)中の(3−フルオロ−6−ニトロ−2−ビニルフェニル)−(1−メチルアリル)アミン(134mg、0.567mmol)の溶液に、Grubbs触媒(第二世代、ベンジリデン[1,3−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)−2−イミダゾリジニリデン]ジクロロ(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム)(9.6mg、0.011mmol)を加えた。反応混合物を室温で64時間撹拌し、次にカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、溶離剤 シクロヘキサン中の1〜4% EtOAc)により精製して、回収した出発物質(56mg)及び標記化合物(62.8mg)を得た。回収した出発物質をDCM(10mL)に溶解し、Grubbs触媒(第二世代、ベンジリデン[1,3−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)−2−イミダゾリジニリデン]ジクロロ(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム)(12mg)を加えた。反応混合物を45℃で16時間撹拌し、次にカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、DCM)により精製した。さらに、合わせた生成物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、溶離剤 シクロヘキサン中の1.5〜4% EtOAc)により精製して、標記化合物を赤色の固体(76.8mg、65%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): 8.26 (1H, bs), 7.92 (1 H, dd, J=9.6, 6.0 Hz), 6.53 (1 H, dd, J=10.2, 1.7 Hz), 6.24 (1 H, dd, J=9.7, 8.4 Hz), 5.70-5.65 (1 H, m), 4.72-4.63 (1 H, m), 1.43 (3 H, J=6.6 Hz)
【0747】
5−フルオロ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−8−イルアミン
【化502】
[この文献は図面を表示できません]
IMS(3mL)とEtOAc(5mL)の混合物中の10% Pd/C(30mg)の懸濁液を、水素雰囲気下で15分間撹拌し、その後、EtOAc(15mL)中の5−フルオロ−2−メチル−8−ニトロ−1,2−ジヒドロキノリン(76.8mg、0.369mmol)の溶液を加えた。反応混合物を、水素雰囲気下、室温で20時間撹拌した。次に、懸濁液をセライト(登録商標)パッドで濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物と5−フルオロ−2−メチルキノリン−8−イルアミンの混合物を紫色の油状物として得た。LCMS(方法J):R
T 1.90分(28%)[M+H]
+ 181及び2.26分(42%)[M+H]
+ 177
【0748】
[(S)−1−(5−フルオロ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−8−イルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化503】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(10mL)中の5−フルオロ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−8−イルアミンと前工程からの5−フルオロ−2−メチルキノリン−8−イルアミン(0.369mmol)混合物に、(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(76.8mg、0.405mmol)及びHOAt(56mg、0.41mmol)を加えた。混合物を氷浴中で冷却し、次にEDCI HCl(85mg、0.44mmol)を加えた。反応混合物を氷浴中で2時間撹拌し、次にDCMで希釈し、Na
2CO
3水溶液で、次に水で洗浄した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の20〜50% EtOAc)により精製して、標記化合物を無色の固体(63.6mg、49%、2工程)として得た。LCMS(方法J):R
T 3.40分 [M+H]
+ 352
【0749】
[(S)−1−(7−フルオロ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[4,5,1−ij]キノリン−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化504】
[この文献は図面を表示できません]
AcOH(5mL)中の[(S)−1−(5−フルオロ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−8−イルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(63.6mg、0.181mmol)の溶液を、80℃で2.5時間撹拌し、次に真空下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の20〜50% EtOAc)により精製して、標記化合物を無色のガム状物(24.2mg、40%)として得た。LCMS(方法B):R
T 2.45分 [M+H]
+ 334
【0750】
(S)−1−(7−フルオロ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[4,5,1−ij]キノリン−2−イル)エチルアミン
【化505】
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DCM(4mL)中の[(S)−1−(7−フルオロ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[4,5,1−ij]キノリン−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(24.2mg、0.0726mmol)の氷冷溶液に、TFA(0.8mL)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。トルエンを加え、揮発物を減圧下で除去した。得られた残留物をMeOHに溶解し、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOHで洗浄し、生成物を0.5M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮して、標記化合物を無色のガム状物(15.8mg、93%)として得た。LCMS(方法B):R
T 1.98分 [M+H]
+ 234
【0751】
2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェノール
【化506】
[この文献は図面を表示できません]
AcOH中の33% HBr(4mL)中の1,3−ジフルオロ−2−メトキシ−4−ニトロベンゼン(0.50g、2.644mmol)の溶液を、マイクロ波照射を使用して100℃で1時間加熱した。冷却した反応混合物をトルエンで希釈し、真空下で濃縮した。得られた残留物を、NaHCO
3水溶液とEtOAcに分配した。水相を1M HClで酸性化し、DCMで2回抽出した。合わせたDCM抽出物を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物を淡黄色(buff)の固体(0.29g、63%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): 7.70 (1 H, ddd, J=9.5, 7.8, 5.4 Hz), 7.06 (1 H, ddd, J=9.4, 9.0, 2.2 Hz), 5.61 (1 H, bs)
【0752】
[2−(2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェノキシ)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化507】
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THF(10mL)中の2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェノール(248mg、1.416mmol)及びトリフェニルホスフィン(558mg、2.127mmol)の溶液に、THF(2mL)中の(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(274mg、1.70mmol)の溶液を加えた。混合物を氷浴中で冷却し、THF(2mL)中のジエチルアゾジカルボキシラート(372mg、2.127mmol)の溶液を5分間かけて加えた。5分後、反応物を氷浴から除き、室温で2時間撹拌し、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、溶離剤 シクロヘキサン中の30〜40% EtOAc)により精製して、標記化合物を無色のガム状物(483mg、定量的)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): 7.84 (1 H, ddd, J=9.5, 7.8, 5.3 Hz), 7.05 (1 H, dt, J=9.9, 2.2 Hz), 5.05 (1 H, bs), 4.26 (2 H, t, J=5.0 Hz), 3.52 (2 H, q, J=5.4 Hz), 1.45 (9 H, s)
【0753】
8−フルオロ−5−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン
【化508】
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DCM(20mL)中の[2−(2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェノキシ)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(450mg、1.416mmol)の氷冷溶液に、TFA(4mL)を加えた。反応混合物を室温で2.5時間撹拌し、次にトルエンを加え、そして揮発物を減圧下で除去した。得られた残留物をアセトニトリル(10mL)に溶解し、2M Na
2CO
3(10mL)を加え、そして混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をEtOAcとブラインに分配し、有機相を乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、溶離剤 シクロヘキサン中の10〜30% EtOAc)により精製して、標記化合物を橙色の固体(250mg、89%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): 7.94 (1H, bs), 7.78 (1 H, dd, J=9.7, 5.4 Hz), 6.45 (1 H, t, J=9.5 Hz), 4.31 (2 H, t, J=4.6 Hz), 3.70-3.66 (2 H, m)
【0754】
8−フルオロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−5−イルアミン
【化509】
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EtOAc(15mL)中の8−フルオロ−5−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン(290mg、1.463mmol)の溶液に、IMS(2mL)中の10% Pd/C(50mg)のスラリーを加え、反応混合物を、水素雰囲気下、室温で18時間撹拌した。次に、懸濁液をセライト(登録商標)パッドで濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を紫色の油状物(243mg、99%)として得た。
【0755】
[(S)−1−(8−フルオロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−5−イルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化510】
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DCM(15mL)中の8−フルオロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−5−イルアミン(243mg、1.445mmol)、(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(305mg、1.61mmol)及びHOAt(200mg、1.463mmol)の氷冷混合物に、EDCI HCl(337mg、1.76mmol)を加えた。反応混合物を、氷浴中で90分間撹拌し、次にDCMで希釈し、Na
2CO
3水溶液、次に水で洗浄した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の50〜70% EtOAc)により精製して、標記化合物を淡黄色の泡状物(440mg、89%)として得た。LCMS(方法B):R
T 3.02分 [M+H]
+ 340
【0756】
[1−(6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザ−アセナフチレン−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化511】
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AcOH(15mL)中の[(S)−1−(8−フルオロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−5−イルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(440mg、1.297mmol)の溶液を、80℃で1時間、100℃で5時間、次に85℃で16時間、連続して撹拌した。トルエンを加え、反応混合物を真空下で濃縮して、標記化合物とN−[1−(6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザ−アセナフチレン−2−イル)エチル]アセトアミドの混合物を与えた。LCMS(方法B):R
T 1.72分 [M+H]
+ 264&2.51分 [M+H]
+ 322
【0757】
1−(6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザ−アセナフチレン−2−イル)エチルアミン
【化512】
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DCM(15mL)中の[1−(6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザ−アセナフチレン−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステルと前工程からのN−[1−(6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザ−アセナフチレン−2−イル)エチル]アセトアミドの混合物の氷冷溶液に、TFA(3mL)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。トルエンを加え、揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をMeOHに溶解し、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOHで洗浄し、生成物を0.5M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の2〜8% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物を明褐色のガム状物(185.6mg、65%、2工程)として得た。LCMS(方法B):R
T 1.54分 [M+H]
+ 222
【0758】
[1−(6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチル]−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン
【化513】
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IPA(1mL)中の1−(6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチルアミン(85mg、0.38mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(92mg、0.38mmol)及びDIPEA(132μL、0.76mmol)の混合物を、100℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 DCM中の0〜5% MeOH)により精製して、標記化合物を淡黄色の油状物(132mg、82%)として得た。LCMS(方法J):R
T=2.22分、[M+H]
+=424
【0759】
[3−(2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェノキシ)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化514】
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THF(8mL)中の2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェノール(170mg、0.971mmol)及びトリフェニルホスフィン(383mg、1.46mmol)の溶液に、THF(1mL)中の(3−ヒドロキシプロピル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(204mg、1.165mmol)の溶液を加えた。混合物を氷浴中で冷却し、THF(1mL)中のジエチルアゾジカルボキシラート(255mg、1.46mmol)の溶液を加えた。反応物を室温で30分間撹拌し、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、溶離剤 シクロヘキサン中の25〜40% EtOAc)により精製して、標記化合物を無色のガム状物(296mg、92%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): 7.81 (1 H, ddd, J=9.4, 7.8, 5.3 Hz), 7.04 (1 H, dt, J=9.4, 2.2 Hz), 4.77 (1 H, bs), 4.27 (2 H, t, J=6.0 Hz), 3.37 (2 H, q, J=6.4 Hz), 2.00 (2 H, quintet, J=6.3 Hz), 1.45 (9 H, s)
【0760】
4−フルオロ−1−ニトロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5−オキサ−9−アザベンゾシクロヘプタン
【化515】
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DCM(15mL)中の[3−(2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェノキシ)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(296mg、0.8907mmol)の氷冷溶液に、TFA(3mL)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次にトルエンを加え、そして揮発物を減圧下で除去した。得られた残留物を、アセトニトリル(6mL)に溶解し、2M Na
2CO
3(6mL)を加え、そして混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を、EtOAcとブラインに分配した。有機相を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、溶離剤 シクロヘキサン中の10〜20% EtOAc)により精製して、標記化合物を赤色の固体(158.4mg、84%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): 8.08 (1H, bs), 7.87 (1 H, dd, J=9.6, 5.6 Hz), 6.44 (1 H, dd, J=9.8, 8.7 Hz), 4.40 (2 H, t, J=6.6 Hz), 3.78-3.73 (2 H, m), 2.29-2.20 (2 H, m)
【0761】
4−フルオロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5−オキサ−9−アザベンゾシクロヘプテン−1−イルアミン
【化516】
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EtOAc(10mL)中の4−フルオロ−1−ニトロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5−オキサ−9−アザベンゾシクロヘプタン(158mg、0.746mmol)の溶液に、IMS(1mL)中の10% Pd/C(30mg)のスラリーを加え、反応混合物を水素雰囲気下、室温で18時間撹拌した。次に、懸濁液をセライト(登録商標)パッドで濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を褐色の固体(131.5mg、97%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): 6.46 (1 H, dd, J=10.2, 8.6 Hz), 6.35 (1 H, dd, J=8.7, 5.1 Hz), 4.25 (2 H, t, J=5.8 Hz), 3.36-3.32 (5 H, bs & m), 2.06 (2 H, quintet, J=5.8 Hz)
【0762】
[(S)−1−(5−フルオロ−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−2,9a−ジアザベンゾ[c,d]アズレン−1−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化517】
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DCM(5mL)中の((S)−1−カルバモイルエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(413mg、2.19mmol)の懸濁液に、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(405mg、2.13mmol)を加え、反応混合物をアルゴン下、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をエタノール(3mL)に溶解した。4−フルオロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5−オキサ−9−アザベンゾシクロヘプテン−1−イルアミン(129mg、0.71mmol)を加え、反応物を70℃で45分間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をDCMと飽和NaHCO
3に分配した。有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜30% DCM)に付して、標記化合物を白色の泡状物(154mg、65%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 7.25 (1 H, dd, J=8.7, 3.9 Hz), 7.05 (1 H, dd, J=11.6, 8.7 Hz), 5.34-5.29 (1 H, m), 5.18-5.08 (1 H, m), 4.48-4.44 (2 H, m), 4.38-4.20 (2 H, m), 2.50-2.43 (2 H, m), 1.63 (3 H, d, J=6.7 Hz), 1.44 (9 H, s)。
1H NMR (DMSO, 400 MHz): δ 8.03 (1 H, s), 7.66 (1 H, d, J=7.2 Hz), 7.26 (2 H, br s), 7.14 (1 H, dd, J=8.6, 4.0 Hz), 7.02 (1 H, dd, J=11.9, 8.6 Hz), 5.62 (1 H, dq, J=7.2, 6.7 Hz ), 4.41 (1 H, ddd, J=12.1, 4.6, 3.7 Hz), 4.33 (1 H, ddd, J=12.1, 9.2, 4.4 Hz), 4.24-4.12 (2 H, m), 2.34-2.28 (2 H, m), 1.55 (3 H, d, J=6.7 Hz)
【0763】
(S)−1−(5−フルオロ−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−2,9a−ジアザベンゾ[c,d]アズレン−1−イル)エチルアミン
【化518】
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TFA(0.50mL、6.73mmol)を、DCM(2mL)中の[(S)−1−(5−フルオロ−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−2,9a−ジアザベンゾ[c,d]アズレン−1−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(151mg、0.45mmol)の溶液に加え、反応物を室温で30分間撹拌した。粗反応混合物を2gのIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに通し、2M NH
3/MeOHで溶離した。塩基性の画分を真空下で濃縮して、標記化合物(104mg、98%)をベージュ色の固体として与えた。LCMS(方法B):R
T=1.74分、[M+H]
+=236
【0764】
LCMS(方法K)により測定されたように、(S,R)−及び(S,S)−O−メチルマンデル酸アミドはdr(ジアステレオマー比)1.3:98.7及び98.8:1.2をそれぞれ有する:R
T 3.68分及び3.64分 [M+H]
+ 384.2
【0765】
[(S)−1−(5−フルオロ−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−2,9a−ジアザベンゾ[c,d]アズレン−1−イル)エチル]−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン
【化519】
[この文献は図面を表示できません]
IPA(0.5mL)中の(S)−1−(5−フルオロ−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−2,9a−ジアザベンゾ[c,d]アズレン−1−イル)エチルアミン(64mg、0.27mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(65mg、0.27mmol)及びDIPEA(94μL、0.54mmol)の混合物を、100℃で24時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 DCM中の0〜5% MeOH)により精製して、標記化合物を淡黄色の油状物(86mg、73%)として得た。LCMS(方法J):R
T=2.33分、[M+H]
+=438。
【0766】
[(S)−2−(2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェノキシ)−1−メチルエチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化520】
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THF(1mL)中のジエチルアゾジカルボキシラート(349μL、2.22mmol)を、THF(10mL)中の2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェノール(260mg、1.48mmol)、((S)−2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(312mg、1.78mmol)及びトリフェニルホスフィン(582mg、2.22mmol)の溶液に0℃でゆっくり加えた。この溶液を0℃で30分間撹拌し、次に真空下で濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜30% EtOAc)により精製して、標記化合物を淡黄色の油状物(340mg、69%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 7.82 (1 H, ddd, J=13.0, 9.5, 5.3 Hz), 7.04 (1 H, app. td, J=9.4, 2.1 Hz), 4.75 (1 H, br s), 4.24-4.12 (2 H, m), 4.00 (1 H, br s), 1.44 (9 H, s), 1.34 (3 H, d, J=6.9 Hz)
【0767】
(S)−8−フルオロ−3−メチル−5−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン
【化521】
[この文献は図面を表示できません]
TFA(3mL)を、DCM(15mL)中の[(S)−2−(2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェノキシ)−1−メチルエチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(340mg、1.02mmol)の溶液に加え、混合物を室温で90分間撹拌した。PhMe(25mL)を加え、溶液を真空下で濃縮した。得られた残留物をMeCN(7mL)に取り;2M Na
2CO
3水溶液(7mL)を加え、混合物を室温でさらに90分間激しく撹拌した。EtOAc(25mL)及びブライン(25mL)を加え、相を分離した。水溶液をEtOAc(2×25mL)で抽出し、合わせた有機物を乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。粗反応混合物を、フラッシュクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜20% EtOAc)により精製して、標記化合物を鮮黄色の固体(183mg、84%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 7.85 (1 H, br s), 7.78 (1 H, dd, J=9.8, 5.5 Hz), 6.45 (1 H, app. t, J=9.8 Hz), 4.36-4.28 (1 H, m), 3.84-3.77 (2 H, m), 1.35 (3 H, d, J=6.2 Hz)
【0768】
(S)−8−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−5−イルアミン
【化522】
[この文献は図面を表示できません]
EtOAc(12mL)及びIMS(1.2mL)中の(S)−8−フルオロ−3−メチル−5−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン(183mg、0.86mmol)と10% Pd/C(37mg)の懸濁液を、H
2バルーンで16時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を淡黄色の油状物(160mg、定量的)として与えた。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 6.35 (1 H, dd, J=10.8, 8.6 Hz), 6.14 (1 H, dd, J=8.6, 4.6 Hz), 4.19 (1 H, dd, J=10.5, 2.9 Hz), 3.64 (1 H, dd, J=10.5, 8.4 Hz), 3.43 (1 H, dqd, J=8.4, 6.5, 2.9 Hz), 3.10 (3 H, br s), 1.17 (3 H, d, J=6.5 Hz)
【0769】
[(S)−1−((S)−6−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化523】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−8−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−5−イルアミン(160mg、0.86mmol)を、EtOH(10mL)中の(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオンイミド酸エチルエステル(570mg、2.64mmol)の溶液に加え、反応物を75℃で60分間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をDCMと飽和NaHCO
3に分配した。有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜40% DCM)に付して、標記化合物をオフホワイトの泡状物(220mg、76%)として得た。LCMS(方法J):R
T=2.50分、[M+H]
+=336。
【0770】
(S)−1−((S)−6−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチルアミン
【化524】
[この文献は図面を表示できません]
TFA(1.00mL)を、DCM(4mL)中の[(S)−1−((S)−6−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(220mg、0.66mmol)の溶液に加え、反応物を室温で60分間撹拌した。粗反応混合物を2gのIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに通し、2M NH
3/MeOHで溶離した。塩基性の画分を真空下で濃縮して、標記化合物(149mg、96%)を淡褐色の油状物として与えた。LCMS(方法J):R
T=0.32分、[M+H]
+=236。
【0771】
[(S)−1−((S)−6−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチル][9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン
【化525】
[この文献は図面を表示できません]
IPA(1mL)中の(S)−1−((S)−6−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチルアミン(69mg、0.29mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(70mg、0.29mmol)及びDIPEA(101μL、0.58mmol)の混合物を、100℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 DCM中の0〜6% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物を淡褐色の油状物(117mg、92%)として得た。LCMS(方法J):R
T=2.50分、[M+H]
+=438
【0772】
[(R)−2−(2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェノキシ)−1−メチルエチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化526】
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THF(1mL)中のジエチルアゾジカルボキシラート(328μL、2.09mmol)を、THF(10mL)中の2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェノール(243mg、1.39mmol)、((R)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(292mg、1.67mmol)及びトリフェニルホスフィン(547mg、2.09mmol)の溶液に0℃でゆっくり加えた。この溶液を0℃で30分間撹拌し、次に真空下で濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜30% EtOAc)により精製して、標記化合物を淡黄色の油状物(333mg、72%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 7.82 (1 H, ddd, J=13.0, 9.4, 5.3 Hz), 7.04 (1 H, app. td, J=9.4, 2.2 Hz), 4.76 (1 H, br s), 4.23-4.12 (2 H, m), 4.07-3.95 (1 H, m), 1.44 (9 H, s), 1.34 (3 H, d, J=6.8 Hz)
【0773】
(R)−8−フルオロ−3−メチル−5−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン
【化527】
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TFA(3mL)を、DCM(15mL)中の[(R)−2−(2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェノキシ)−1−メチルエチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(333mg、1.00mmol)の溶液に加え、混合物を室温で90分間撹拌した。PhMe(25mL)を加え、溶液を真空下で濃縮した。得られた残留物をMeCN(7mL)に取り;2M Na
2CO
3水溶液(7mL)を加え、混合物を室温でさらに90分間激しく撹拌した。EtOAc(25mL)及びブライン(25mL)を加え、相を分離した。水溶液をEtOAc(2×25mL)で抽出し、合わせた有機物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。粗反応混合物を、フラッシュクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜20% EtOAc)により精製して、標記化合物を鮮黄色の固体(184mg、87%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 7.84 (1 H, br s), 7.79 (1 H, dd, J=9.8, 5.6 Hz), 6.45 (1 H, app. t, J=9.8 Hz), 4.36-4.28 (1 H, m), 3.84-3.76 (2 H, m), 1.35 (3 H, d, J=6.3 Hz)
【0774】
(R)−8−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−5−イルアミン
【化528】
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EtOAc(12mL)及びIMS(1.2mL)中の(R)−8−フルオロ−3−メチル−5−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン(183mg、0.86mmol)と10% Pd/C(37mg)の懸濁液を、H
2バルーンで16時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を淡黄色の油状物(162mg、定量的)として与えた。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz): δ 6.36 (1 H, dd, J=10.6, 8.6 Hz), 6.14 (1 H, dd, J=8.6, 4.6 Hz), 4.19 (1 H, dd, J=10.4, 2.7 Hz), 3.65 (1 H, dd, J=10.4, 8.0 Hz), 3.44 (1 H, dqd, J=8.0, 6.5, 2.7 Hz), 3.13 (3 H, br s), 1.17 (3 H, d, J=6.5 Hz)
【0775】
[(S)−1−((R)−6−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化529】
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(R)−8−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−5−イルアミン(162mg、0.86mmol)を、EtOH(10mL)中の(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオンイミド酸エチルエステル(570mg、2.64mmol)の溶液に加え、反応物を75℃で60分間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をDCMと飽和NaHCO
3に分配した。有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜40% DCM)に付して、標記化合物をオフホワイトの泡状物(188mg、65%)として得た。LCMS(方法J):R
T=2.42分、[M+H]
+=336。
【0776】
(S)−1−((R)−6−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチルアミン
【化530】
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TFA(1.00mL)を、DCM(4mL)中の[(S)−1−((R)−6−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(188mg、0.56mmol)の溶液に加え、反応物を室温で60分間撹拌した。粗反応混合物を、2gのIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに通し、2M NH
3/MeOHで溶離した。塩基性の画分を真空下で濃縮して、標記化合物(130mg、99%)を淡褐色の油状物として与えた。LCMS(方法B):R
T=1.82分、[M+H]
+=236。
【0777】
[(S)−1−((R)−6−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチル][9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン
【化531】
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IPA(1mL)中の(S)−1−((R)−6−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチルアミン(68mg、0.29mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(70mg、0.29mmol)及びDIPEA(101μL、0.58mmol)の混合物を、100℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 DCM中の0〜6% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物を淡褐色の油状物(93mg、73%)として得た。LCMS(方法J):R
T=2.39分、[M+H]
+=438。
【0778】
1,3−ジフルオロ−2−メトキシ−4−ニトロベンゼン
【化532】
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0℃で、DCM(100mL)中のトリフルオロ酢酸無水物(26.2mL、0.19mol)の溶液に、過酸化水素(水中50%、12.9mL、0.17mol)を滴下し、反応混合物を0℃で1.5時間撹拌した。2,4−ジフルオロ−3−メトキシフェニルアミン(3g、18.9mmol)を、DCM(20mL)中の溶液として加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をブラインで希釈し、DCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機画分を飽和NaHCO
3水溶液で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、シクロヘキサン中の0〜100% Et
2Oで溶離する)に付して、標記化合物を無色の固体(2.03g、57%)として与えた。
1H NMR 400MHz δ (CDCl
3): 7.83-7.76 (1H, m), 7.03 (1H, td, J=9.4, 2.5 Hz), 4.08 (3H, t, J=1.1 Hz)。
【0779】
(3−フルオロ−2−メトキシ−6−ニトロフェニル)フェニルアミン
【化533】
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DMSO(10mL)中の1,3−ジフルオロ−2−メトキシ−4−ニトロベンゼン(1g、5.29mmol)及びアニリン(0.53mL、5.82mmol)の溶液を、100℃で4時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、生成物をEtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、シクロヘキサン中の0〜50% Et
2Oで溶離する)に付して、標記化合物をオフホワイトの固体(1.05g、76%)として得た。
1H NMR 400MHz δ (CDCl
3): 8.82 (1H, br s), 7.96 (1H, dd, J=9.5, 5.3 Hz), 7.32-7.26 (2H, m), 7.12-7.07 (1H, m), 7.02-6.98 (2H, m), 6.74 (1H, t, J=9.5 Hz), 3.53 (3H, d, J=1.1 Hz)。
【0780】
4−フルオロ−3−メトキシ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン
【化534】
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EtOAc(5mL)中の(3−フルオロ−2−メトキシ−6−ニトロフェニル)フェニルアミン(322mg、1.2mmol)の溶液に、パラジウム担持炭(30mg、10重量%)を加え、反応混合物を水素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮して、標記化合物を白色の固体として与え、これは静置すると暗赤色になった(284mg、100%)。
1H NMR 400MHz δ (CDCl
3): 7.24-7.18 (2H, m), 6.88-6.78 (2H, m), 6.71-6.66 (2H, m), 6.43 (1H, dd, J=9.0, 4.5 Hz), 5.50 (1H, br s), 3.77 (3H, d, J=1.7 Hz), 3.64 (2H, br s)。
【0781】
[(S)−1−(6−フルオロ−7−メトキシ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化535】
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DCM(5mL)中の((S)−1−カルバモイルエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(779mg、4.1mmol)の懸濁液に、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(671mg、3.5mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌し、その間に固体を溶解させた。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をエタノール(5mL)に溶解した。4−フルオロ−3−メトキシ−N
2−フェニルベンゼン−1,2−ジアミン(283mg、1.2mmol)を加え、反応物を70℃で1.5時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水に溶解し、そして生成物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、シクロヘキサン中の0〜100% EtOAcで溶離する)に付して、標記化合物を白色の固体(349mg、74%)として得た。LCMS(方法C):R
T=3.52分、[M+H]
+=386。
【0782】
(S)−1−(6−フルオロ−7−メトキシ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩
【化536】
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[(S)−1−(6−フルオロ−7−メトキシ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(349mg、0.91mmol)を、メタノール(1mL)及びジオキサン中の塩酸(3mL、4M)に溶解し、反応物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、標記化合物をオフホワイトの固体(321mg、100%)として得た。LCMS(方法C):R
T=2.02分、[M+H]
+=286。
【0783】
(2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェニル)アセトニトリル
【化537】
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−78℃で、濃硫酸(15mL)中の(2,6−ジフルオロフェニル)アセトニトリル(5g、32.7mmol)の溶液に、濃硫酸(5mL)中の硝酸(65%、2.25mL、32.7mmol)の溶液を滴下した。添加終了後、反応混合物を氷に注ぎ、形成した沈殿物を濾過により集め、水で洗浄し、真空下で乾燥させて、標記生成物を白色の固体(6.4g、100%)として与えた。
1H NMR 400MHz δ (CDCl
3): 8.24-8.16 (1H, m), 7.17 (1H, ddd, J=9.6, 7.8, 1.9 Hz), 3.84 (2H, t, J=1.2 Hz)。
【0784】
(6−フルオロ−3−ニトロ−2−フェニルアミノフェニル)アセトニトリル
【化538】
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DMSO(20mL)中の(2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェニル)アセトニトリル(4g、20.1mmol)及びアニリン(1.83mL、20.1mmol)の溶液を、100℃で16時間加熱した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、シクロヘキサン中の0〜100% EtOAcで溶離する)に付して、標記化合物を褐色の油状物(959mg、18%)として得た。
1H NMR 400MHz δ (CDCl
3): 8.27 (1H, dd, J=9.4, 5.9 Hz), 7.38-7.32 (2H, m), 7.17-7.12 (1H, m), 6.98-6.90 (3H, m), 3.44 (2H, d, J=1.7 Hz)。
【0785】
(3−アミノ−6−フルオロ−2−フェニルアミノフェニル)アセトニトリル
【化539】
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メタノール(10mL)及び水(3mL)中の(6−フルオロ−3−ニトロ−2−フェニルアミノフェニル)アセトニトリル(463mg、1.70mmol)、鉄粉(194mg、3.41mmol)及び塩化アンモニウム(263mg、5.12mmol)を、90℃で1時間加熱した。反応混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。残留物を水に溶解し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、シクロヘキサン中の0〜100% EtOAcで溶離する)に付して、標記化合物を褐色の固体(228mg、55%)として得た。
1H NMR 400MHz δ (CDCl
3): 7.23-7.17 (2H, m), 6.95 (1H, t, J=8.9 Hz), 6.83 (1H, tt, J=7.4, 1.0 Hz), 6.77 (1H, dd, J=8.9, 5.5 Hz), 6.61-6.56 (2H, m), 5.12 (1H, br s), 3.79 (2H, br s), 3.59 (2H, d, J=1.2 Hz)。
【0786】
[2−((S)−1−アミノエチル)−5−フルオロ−3−フェニル−3H−ベンゾイミダゾール−4−イル]アセトニトリル二塩酸塩
【化540】
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DCM(5mL)中の((S)−1−カルバモイルエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(435mg、2.31mmol)の懸濁液に、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(369mg、1.94mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌し、その間に固体を溶解させた。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をエタノール(5mL)に溶解した。(3−アミノ−6−フルオロ−2−フェニルアミノフェニル)アセトニトリル(223mg、0.92mmol)を加え、反応物を70℃で1時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水に溶解し、そして生成物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、シクロヘキサン中の0〜100% EtOAcで溶離する)に付した。LCMS(方法C):R
T=3.36分、[M+H]
+=395。生成物をジオキサン中のHCl(4N、10mL)に溶解し、反応物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、標記生成物をオフホワイトの固体(227mg、67%)として与えた。LCMS(方法C):R
T=1.88分、[M+H]
+=295。
【0787】
6−フルオロ−2−(5−フルオロピリジン−3−イルアミノ)−3−ニトロベンゾニトリル
【化541】
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−0℃で、THF(30mL)中の5−フルオロピリジン−3−イルアミン(1.22g、10.9mmol)の溶液に、カリウムtert−ブトキシド(2.43g、21.7mmol)を加え、反応混合物を0℃で10分間撹拌した。この溶液を、カニューレを介してTHF(20mL)中の2,6−ジフルオロ−3−ニトロベンゾニトリル(2g、10.9mmol)の溶液に−78℃で加え、暗紫色の反応混合物を−78℃で10分間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、シクロヘキサン中の0〜100% EtOAcで溶離する)に付した。得られた固体をペンタンでトリチュレートして、標記化合物を橙色の固体(1.73g、58%)として与えた。
1H NMR 400MHz δ (CDCl
3): 9.73 (1H, br s), 8.53 (1H, dd, J=9.5, 5.7 Hz), 8.47 (1H, d, J=2.5 Hz), 8.43-8.40 (1H, m), 7.33 (1H, dt, J=8.8, 2.2 Hz), 6.83 (1H, dd, J=9.5, 7.3 Hz)。
【0788】
3−アミノ−6−フルオロ−2−(5−フルオロピリジン−3−イルアミノ)ベンゾニトリル
【化542】
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メタノール(40mL)及び水(12mL)中の(6−フルオロ−2−(5−フルオロピリジン−3−イルアミノ)−3−ニトロベンゾニトリル(1.73g、6.26mmol)、鉄粉(712mg、12.5mmol)及び塩化アンモニウム(966mg、18.8mmol)を、90℃で1時間加熱した。反応混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。残留物を水に溶解し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、シクロヘキサン中の0〜100% EtOAcで溶離する)に付して、標記化合物を褐色の固体(948mg、61%)として得た。
1H NMR 400MHz δ (CDCl
3): 8.05 (1H, d, J=2.4 Hz), 8.03-7.99 (1H, m), 7.01 (1H, d, J=2.1 Hz), 6.99 (1H, s), 6.59 (1H, dt, J=10.2, 2.4 Hz), 5.78 (1H, br s), 3.84 (2H, br s)。
【0789】
{(S)−1−[7−シアノ−6−フルオロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化543】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(20mL)中の((S)−1−カルバモイル−エチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.81g、9.63mmol)の懸濁液に、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(1.54g、8.08mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌し、その間に固体を溶解させた。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をエタノール(20mL)に溶解した。3−アミノ−6−フルオロ−2−(5−フルオロピリジン−3−イルアミノ)ベンゾニトリル(948mg、3.86mmol)を加え、反応物を70℃で1時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水に溶解し、そして生成物EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、シクロヘキサン中の0〜100% EtOAcで溶離する)に付して、標記化合物をオフホワイトの固体として与えた。LCMS(方法C):R
T=3.20分、[M+H−
tBu]+=344、100%、[M+H]
+=400、10%。
【0790】
酢酸 2,6−ジフルオロベンジルエステル
【化544】
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アセチルクロリド(1.13mL、15.8mmol)を、DCM(20mL)中の2,6−ジフルオロベンジルアルコール(1.76g、12.2mmol)及びトリエチルアミン(3.43mL、24.4mmol)の溶液に0℃で滴下した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、DCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、シクロヘキサン中の0〜100% EtOAcで溶離する)に付して、標記化合物を無色の油状物(1.72g、76%)として得た。
1H NMR 400MHz δ(CDCl
3): 7.37-7.28 (1H, m), 6.96-6.88 (2H, m), 5.20 (2H, s), 2.08 (3H, s)。
【0791】
酢酸 2,6−ジフルオロ−3−ニトロベンジルエステル
【化545】
[この文献は図面を表示できません]
酢酸 2,6−ジフルオロベンジルエステル(8g、42.9mmol)を、発煙硝酸(50mL)に0℃で滴下し、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を氷に注ぎ、生成物をDCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機画分を飽和NaHCO
3水溶液、次にブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物を黄色の油状物(8.69g、87%)として与えた。
1H NMR 300MHz δ (CDCl
3): 8.21-8.12 (1H, m), 7.09 (1H, ddd, J=9.6, 7.9, 1.9 Hz), 5.24 (2H, t, J=1.5 Hz), 2.10 (3H, s)。
【0792】
酢酸 6−フルオロ−3−ニトロ−2−フェニルアミノベンジルエステル
【化546】
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DMSO(10mL)中の酢酸 2,6−ジフルオロ−3−ニトロベンジル エステル(3g、12.9mmol)及びアニリン(1.5mL、16.9mmol)の溶液を、100℃で16時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、EtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、シクロヘキサン中の0〜100% EtOAcで溶離する)に付して、標記化合物を褐色の油状物(3.2g、81%)として与えた。
1H NMR 400MHz δ(CDCl
3): 8.21 (1H, dd, J=9.4, 5.9 Hz), 7.30-7.24 (2H, m), 7.10-7.04 (1H, m), 6.97-6.92 (2H, m), 6.83 (1H, dd, J=9.3, 8.4 Hz), 4.93 (2H, d, J=2.0 Hz), 1.94 (3H, s)
【0793】
酢酸 3−アミノ−6−フルオロ−2−フェニルアミノベンジルエステル
【化547】
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EtOAc(50mL)中の酢酸 6−フルオロ−3−ニトロ−2−フェニルアミノベンジルエステル(3.2g、10.5mmol)の溶液に、パラジウム担持炭(600mg、10重量%)を加え、反応混合物を、水素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、シクロヘキサン中の0〜100% DCMで溶離する)に付して、標記化合物を褐色の固体(2.3mg、80%)として与えた。
1H NMR 400MHz δ (CDCl
3): 7.22-7.15 (2H, m), 6.86 (1H, t, J=8.9 Hz), 6.81 (1H, tt, J=7.4, 1.0 Hz), 6.78-6.71 (1H, m), 6.63-6.58 (2H, m), 6.43 (1H, br s), 5.10 (2H, d, J=1.9 Hz), 3.72 (2H, br s), 1.99 (3H, s)。
【0794】
酢酸 2−((S)−1−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−5−フルオロ−3−フェニル−3H−ベンゾイミダゾール−4−イルメチルエステル
【化548】
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DCM(20mL)中の((S)−1−カルバモイルエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(3.94g、20.9mmol)の懸濁液に、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボラート(3.35g、17.6mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌し、その間に固体を溶解させた。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をエタノール(20mL)に溶解した。酢酸 3−アミノ−6−フルオロ−2−フェニルアミノベンジルエステル(2.3g、8.38mmol)を加え、反応物を75℃で1時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水に溶解し、そして生成物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、シクロヘキサン中の0〜100% EtOAcで溶離する)に付して、標記化合物をオフホワイトの固体として与えた。LCMS(方法C):R
T=3.37分、[M+H−
tBu]+=372、100%、[M+H]
+=428、40%。
【0795】
[2−((S)−1−アミノエチル)−5−フルオロ−3−フェニル−3H−ベンゾイミダゾール−4−イル]−メタノール二塩酸塩
【化549】
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メタノール(2mL)中の酢酸 2−((S)−1−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−5−フルオロ−3−フェニル−3H−ベンゾイミダゾール−4−イルメチルエステル(190mg、0.44mmol)の溶液に、ジオキサン中のHCl(4N、5mL)を加え、反応物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、標記化合物をベージュ色の固体(159mg、100%)として与えた。LCMS(方法C):R
T=1.61分、[M+H]
+=372。
【0796】
4−アミノ−6−[(S)−1−[1−(cis−3−ベンジルオキシシクロブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル
【化550】
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IPA(3mL)中の(S)−1−[1−(cis−3−ベンジルオキシシクロブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン(50mg、0.15mmol)、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(23mg、0.15mmol)及びDIPEA(0.13mL、0.74mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物を真空下で濃縮し、DCMに溶解し、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをDCM、次にMeOH、そして次に2M NH
3/MeOHで洗浄した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜5% 2M NH
3/MeOH)により精製して、標記化合物を無色のガラス質の固体(50mg、75%)として得た。LCMS(方法B):R
T 3.11分 [M+H]
+ 458。
【0797】
2−(2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェニル)ピリジン
【化551】
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ジオキサン(20mL)中の2−トリブチルスタンナニルピリジン(4.24g、12mmol)、2−ブロモ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロベンゼン(2.5g、10mmol)及びPd(PPh
3)
4(605mg、0.5mmol)を、マイクロ波バイアル中に入れた。密閉バイアルを排気し、アルゴン(×3)でパージした。得られた混合物を、マイクロ波照射下、150℃で1.5時間加熱した。冷却した混合物を蒸発させ、残留物をDCMに懸濁し、得られた混合物を濾過して不溶性物質を除去した。濾液を真空下で濃縮し、得られた残留物をクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 0〜50% EtOAc/シクロヘキサン)により精製して、標記化合物を鮮橙色の固体(0.8g、33%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.79 (1H, ddd, J=6.5, 2.4, 1.3 Hz), 8.18 (1H, ddd, J=12.4, 10.8, 7.4 Hz), 7.86 (1H, td, J=10.4, 2.4 Hz), 7.51 (1H, dquin, J=10.5, 1.6 Hz), 7.41 (1H, ddd, J=10.2, 6.5, 1.5 Hz), 7.16 (1H, ddd, J=13.3, 10.8, 2.5 Hz)
【0798】
(3−フルオロ−6−ニトロ−2−ピリジン−2−イル−フェニル)イソプロピルアミン
【化552】
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アセトニトリル(10mL)中の2−(2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェニル)ピリジン(0.85g、3.6mmol)、イソプロピルアミン(0.31mL、3.6mmol)及びDIPEA(0.63mL、3.6mmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物をクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 0〜50% EtOAc/シクロヘキサン)により精製して、標記化合物を黄色の油状物(0.49g、50%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.76 (1H, ddd, J=6.5, 3.7, 2.4 Hz), 8.26 (1H, dd, J=12.7, 8.1 Hz), 7.86 (1H, br s), 7.81 (1H, td, J=10.4, 2.5 Hz), 7.46 (1H, dq, J=10.5, 1.5 Hz), 7.34 (1H, ddd, J=10.2, 6.5, 1.6 Hz), 6.57 (1H, dd, J=12.7, 10.8 Hz), 2.70-2.54 (1H, m), 0.93 (6H, d, J=8.4 Hz)
【0799】
4−フルオロ−N
2−イソプロピル−3−ピリジン−2−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン
【化553】
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(3−フルオロ−6−ニトロ−2−ピリジン−2−イル−フェニル)イソプロピルアミン(0.49g、1.79mmol)を、EtOAc(10mL)に溶解した。フラスコを排気し、N
2でパージした。Pd/C(10%)を加え、混合物をH
2雰囲気下、大気圧で水素化した。混合物を、一晩撹拌した。フラスコを排気し、N
2でパージした。触媒を濾過により除去し、濾液を真空下で濃縮し、得られた残留物をクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 0〜50% EtOAc/シクロヘキサン)により精製して、標記化合物を黄色の油状物(0.47g、99%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.71 (1H , ddd, J=6.6, 2.4, 1.3 Hz), 7.78 (1H, ddd, J=10.6, 10.2, 2.5 Hz), 7.57 (1H, ddt, J=10.6, 5.2, 1.4 Hz), 7.26 (1H, ddd, J=10.0, 6.6, 1.6 Hz), 6.76-6.66 (2H, m), 5.34 (1H, br s), 3.80 (2H, br s), 3.19 (1H, sept, J=8.5 Hz), 7.63 (6H, d, J=8.5 Hz)
【0800】
(S)−1−(4−フルオロ−2−イソプロピルアミノ−3−ピリジン−2−イル−フェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化554】
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DCM(15mL)中の4−フルオロ−N
2−イソプロピル−3−ピリジン−2−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン(0.47g、1.91mmol)、Boc−アラニン(0.4g、2.1mmol)、HOAt(0.29g、2.1mmol)の溶液を、0℃に冷却した。EDC(0.40g、2.1mmol)を少量ずつ加え、得られた混合物を1時間撹拌した。混合物をDCM(20mL)で希釈し、有機層をクエン酸、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして蒸発させた。得られた残留物を、クロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 0〜50% EtOAc/シクロヘキサン)により精製して、標記化合物を無色の油状物(0.7g、88%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.10分 [M+H]
+ 417
【0801】
[(S)−1−(6−フルオロ−1−イソプロピル−7−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化555】
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(S)−1−(4−フルオロ−2−イソプロピルアミノ−3−ピリジン−2−イル−フェニルカルバモイル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.7g)を、AcOH(10mL)に溶解し、得られた溶液を70℃で一晩加熱した。冷却した混合物を蒸発させ、残留物をDCMに溶解し、有機層をNaHCO
3、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、蒸発させて、標記化合物を黄色の固体(0.6g、89%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.78 (1H, ddd, J=6.5, 2.4, 1.2 Hz), 7.87 (1H, td, J=10.3, 2.4 Hz), 7.70 (1H, dd J=11.8, 6.4 Hz), 7.56 (1H, dq, J=10.4, 1.5 Hz), 7.41 (1H, ddd, J=10.2, 6.6, 1.6 Hz), 7.09 (1H, dd, J=13.4, 11.8 Hz), 6.45 (1H, d, J=12.6 Hz), 5.38-5.26 (1H, m), 4.02 (1H, sept, J=9.2 Hz), 1.59 (3H, d, J=9.1 Hz), 1.48-1.35 (15 H, m)
【0802】
(S)−1−(6−フルオロ−1−イソプロピル−7−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化556】
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[(S)−1−(6−フルオロ−1−イソプロピル−7−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.6g、1.5mmol)を、DCM中の20% TFA(10mL)に溶解した。得られた溶液を1時間撹拌し、次に混合物をSCXカラムに通した。カラムをDCM及びMeOHで洗浄して、非塩基性の不純物を除去し、次に生成物をMeOH中の2M NH
3で溶離した。生成物の画分を濃縮して、黄色の固体(0.34g、76%)を与えた。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.77 (1H, d, J=6.1 Hz), 7.85 (1H, td, J=10.5, 2.4 Hz), 7.69 (1H, dd, J=11.4, 6.4 Hz), 7.57 (1H, d, J=10.8 Hz), 7.38 (1H, dd, J=9.8, 6.9 Hz), 7.07 (1H, dd, J=13.7, 11.6 Hz), 4.35 (1H, q, J=8.7 Hz), 4.03 (1H, sept, J=9.3 Hz), 1.60 (3H, d, J=8.8 Hz), 1.40-1.29 (6H, m)
【0803】
(3−フルオロ−6−ニトロ−2−ピリジン−2−イル−フェニル)メチルアミン
【化557】
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アセトニトリル(10mL)中の2−(2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェニル)ピリジン(1.0g、4.2mmol)、メチルアミン(2.24mL、4.24mmol、THF中2M)及びDIPEA(0.75mL、4.2mmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物をクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 0〜40% EtOAc/シクロヘキサン)により精製して、標記化合物を黄色の固体(0.89g、84%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.74 (1H, ddd, J=5.0, 2.1, 1.0 Hz) 8.46 (1H, br s) 8.27 (1H, dd, J=9.5, 6.2 Hz), 7.80 (1H, td, J=7.8, 2.1 Hz), 7.47 (1H, dq, J=4.0, 1.2 Hz), 7.34 (1H, dd, J=9.5, 8.2 Hz), 2.36 (3H, d, J=5.3 Hz)
【0804】
4−フルオロ−N
2−メチル−3−ピリジン−2−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン
【化558】
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(3−フルオロ−6−ニトロ−2−ピリジン−2−イル−フェニル)メチルアミン(0.89g、3.59mmol)を、EtOAc(15mL)に溶解した。フラスコを排気し、N
2でパージした。Pd/C(180mg、10%)を加え、混合物を大気圧でH
2を用いて水素化した。混合物を一晩撹拌した。フラスコを排気し、N
2でパージした。触媒を濾過により除去し、濾液を真空下で濃縮し、そして得られた残留物をクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 0〜50% EtOAc/シクロヘキサン)により精製して、標記化合物を黄色の油状物(0.75g、96%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.70 (1H, ddd, J=5.0, 1.9, 1.0 Hz), 7.78 (1H, td, J=7.8, 1.9 Hz), 7.59 (1H, ddt, J=7.9, 3.6, 1.1 Hz), 7.27 (1H, ddd, J=7.6, 4.9, 1.2 Hz), 6.72 (1H, d, J=1.1 Hz), 6.70 (1H, s), 5.10 (1H, s), 3.82 (2H, s), 2.44 (3H, s)
【0805】
[(S)−1−(6−フルオロ−1−メチル−7−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化559】
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DCM(10mL)中の4−フルオロ−N
2−メチル−3−ピリジン−2−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン(0.75g、3.44mmol)、Boc−Ala(0.72g、3.78mmol)、HOAt(0.52g、3.78mmol)の溶液を、0℃に冷却した。EDC(0.73g、3.78mmol)を少量ずつ加え、得られた混合物を1時間撹拌した。混合物をDCM(20mL)で希釈し、有機層をクエン酸、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして蒸発させた。得られた残留物を、クロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 0〜50% EtOAc/シクロヘキサン)により精製して、標記化合物を白色の固体(0.3g、24%)として与えた。LCMS(方法J):R
T 2.42分 [M+H]
+ 371
【0806】
(S)−1−(6−フルオロ−1−メチル−7−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン
【化560】
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[(S)−1−(6−フルオロ−1−メチル−7−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.3g、0.81mmol)を、DCM中の20% TFA(10mL)に溶解した。得られた溶液を1時間撹拌し、次に混合物をSCXカラムに通した。カラムをDCM、MeOHで洗浄し、生成物をMeOH中の2M NH
3で溶離した。生成物の画分を濃縮して、黄色の固体(0.2g、92%)として与えた。LCMS(方法J):R
T 1.39分 [M+H]
+ 271
【0807】
エチル−(3−フルオロ−6−ニトロ−2−ピリジン−2−イル−フェニル)アミン
【化561】
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2−(2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェニル)ピリジン(1.00g、4.29mmol)、エチルアミン(2.24mL、4.29mmol)、次にDIPEA(0.75mL、4.29mmol)を、アセトニトリル(10mL)に加え、得られた混合物を窒素雰囲気下、20℃で40時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 0〜50% EtOAc/シクロヘキサン)により精製して、標記化合物を黄色の油状物(1.00g、90%)として与えた。
1H NMR (CDCl
3) δ: 8.73 (1H, ddd, J=6.6, 2.4, 1.3 Hz), 8.28 (1H, dd, J=12.6, 8.1 Hz), 7.80 (1H, td, J=10.3, 2.4 Hz), 7.45 (1H, dq, J=10.4, 1.6 Hz), 7.33 (1H, ddd, J=10.1, 6.5, 1.6 Hz), 6.51 (1H, dd, J=12.7, 10.9 Hz), 2.54-2.44 (2H, m), 1.03 (3H, t, J=9.6 Hz)
【0808】
N
2−エチル−4−フルオロ−3−ピリジン−2−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン
【化562】
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酢酸エチル(15mL)中エチル−(3−フルオロ−6−ニトロ−2−ピリジン−2−イル−フェニル)アミン(1.00g、3.82mmol)及び10% パラジウム担持炭(0.10g)の混合物を、水素雰囲気下、大気圧で、そして20℃で3日間撹拌した。触媒を濾過により除去し、得られた溶液を真空下で濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 0〜100% EtOAc/シクロヘキサン)により精製して、標記化合物を黄色の油状物(0.61g、69%)として与えた。
1H NMR (CDCl
3) δ: 8.71 (1H, ddd, J=6.6, 2.5, 1.3 Hz), 7.78 (1H, ddd, J=10.5, 10.1, 2.5 Hz), 7.58 (1H, ddt, J=10.6, 5.0, 1.4 Hz), 7.27 (1H, ddd, J=10.0, 6.5, 1.6 Hz), 6.76-6.66 (2H, m), 5.24 (1H, br s), 3.82 (2H, br s), 2.76 (2H, t, J=9.5 Hz), 0.82 (3H, t, J=9.5 Hz)
【0809】
[(S)−1−(1−エチル−6−フルオロ−7−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化563】
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N
2−エチル−4−フルオロ−3−ピリジン−2−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン(0.61g、2,63mmol)を、DCM(10mL)に溶解し、次に(S)−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピオン酸(0.55g、2.89mmol)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(0.40g、2.89mmol)を加えた。混合物を0℃に冷却し、EDCI(1.54g、8.13mmol)を加え、そして得られた混合物を窒素雰囲気下、0℃で1時間撹拌した。混合物を、DCM(40mL)で希釈し、10%クエン酸水溶液、次にブラインで洗浄した。有機溶液を乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 0〜50% EtOAc/シクロヘキサン)により精製して、標記化合物を黄色の油状物(0.65g、65%)として与えた。LCMS(方法J):R
T 1.88分 [M+H]
+ 385.3
【0810】
(S)−1−(1−エチル−6−フルオロ−7−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン、
【化564】
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[(S)−1−(1−エチル−6−フルオロ−7−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.65g、1.7mmol)を、DCM中の20% TFA(10mL)に加え、得られた溶液を20℃で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをMeOHで洗浄し、そして生成物を2M NH
3/MeOHで溶離し、次に真空下で濃縮して、標記化合物を明黄色のガム状物(0.42g、88%)として与えた。LCMS(方法B):R
T 1.65分 [M+H]
+ 285.1
【0811】
(3−シアノシクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化565】
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シアン化ナトリウム(0.29g、5.9mmol)を、DMF(5mL)中のメタンスルホン酸(3−tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロブチルエステル(1.05g、3.9mmol)の溶液に加え、得られた混合物を窒素下で85℃で24時間撹拌した。追加のシアン化ナトリウム(0.38g、7.8mmol)を加え、混合物を窒素下で85℃で24時間撹拌した。冷却した反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水(2×)及びブラインで洗浄し、次に真空下で濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(Si−PPC;シクロヘキサン中の0〜50%酢酸エチルで溶離する)により精製して、標記化合物を白色の固体(0.45g、72%)として与えた。
【0812】
3−アミノシクロブタンカルボニトリル
【化566】
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(3−シアノシクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.45g、2.3mmol)を、DCM中の20% TFA(5mL)に加え、得られた溶液を20℃で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをDCM及びMeOHで洗浄し、次に生成物を2M NH
3/MeOHで溶離し、次に真空下で濃縮して、標記化合物を明黄色の油状物(0.238g、100%)として与えた。
1H NMR (CDCl
3) δ: 3.79-3.93 (1H, m), 2.94-3.07 (1H, m), 2.55-2.69 (2H, m), 2.04-2.18 (2H, m), 1.42-1.57 (2H, br s)
【0813】
3−(5−フルオロ−2−ニトロフェニルアミノ)シクロブタンカルボニトリル
【化567】
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2,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(0.38g、2.4mmol)、3−アミノシクロブタンカルボニトリル(0.23g、2.4mmol)、次にDIPEA(0.425mL、2.4mmol)を、アセトニトリル(10mL)に加え、得られた混合物を窒素雰囲気下、20℃で16時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(Si−PPC;シクロヘキサン中の0〜50%酢酸エチルで溶離する)により精製して、標記化合物を黄色の固体(0.38g、68%)として与えた。
1H NMR (CDCl
3) δ: 8.23 (1H, dd, J=9.2, 5.8 Hz), 8.20 (1H, br s), 6.41-6.49 (1H, m), 6.29 (1H, dd, J=11.0, 2.7 Hz), 4.30-4.43 (1H, m), 3.20-3.31 (1H, m), 2.87-2.98 (2H, m), 2.42-2.55 (2H, m)
【0814】
3−(2−アミノ−5−フルオロフェニルアミノ)シクロブタンカルボニトリル
【化568】
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メタノール(10mL)及び水(4mL)中の3−(5−フルオロ−2−ニトロフェニルアミノ)シクロブタンカルボニトリル(0.38g、1.61mmol)、鉄粉(0.36g、6.44mmol)及び塩化アンモニウム(0.50g、9.66mmol)の混合物を、90℃で2時間撹拌した。冷却後、固体物質を濾別し、そして溶液を真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチル(3×)と水に分配し、次に合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、標記化合物を暗緑色のガム状物(0.26g、79%)として与えた。LCMS(方法B):R
T 1.75分 [M+H]
+ 206.0
【0815】
{(S)−1−[2−(3−シアノシクロブチルアミノ)−4−フルオロフェニルカルバモイル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化569】
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3−(2−アミノ−5−フルオロフェニルアミノ)シクロブタンカルボニトリル(0.0.26g、1.27mmol)をDCM(10mL)に溶解し、次に(S)−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピオン酸(0.265g、1.39mmol)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(0.19g、1.39mmol)を加えた。混合物を0℃に冷却し、EDCI(0.267g、1.39mmol)を加え、そして得られた混合物を窒素雰囲気下、0℃で1時間撹拌した。混合物をDCM(20mL)で希釈し、10%クエン酸水溶液で、次にブラインで洗浄した。有機溶液を乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(Si−PPC;シクロヘキサン中の0〜60%酢酸エチルで溶離する)により精製して、標記化合物を黄色のガム状物(0.31g、66%)として与えた。
1H NMR (CDCl
3) δ: 7.46 (1H, br s), 7.05 (1H, dd, J=8.8, 6.0 Hz), 6.36-6.45 (1H, m), 6.20 (1H, dd, J=11.0, 2.7 Hz), 4.89-5.01 (1H, m), 4.14-4.25 (1H, m), 3.10-3.24 (1H, m), 2.71-2.86 (2H, m), 2.32-2.48 (2H, m), 1.46 (9H, s)
【0816】
{(S)−1−[1−(3−シアノシクロブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化570】
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酢酸(5mL)中の{(S)−1−[2−(3−シアノシクロブチルアミノ)−4−フルオロフェニルカルバモイル]−エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.31g、0.83mmol)の溶液を、70℃で16時間、次に80℃で8時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、残留物をDCMに溶解し、次に飽和NaHCO
3水溶液及びブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。残留物を、クロマトグラフィー(Si−PPC;シクロヘキサン中の0〜100%酢酸エチルで溶離する)により精製して、標記化合物を無色のガム状物(0.21g、73%)として与えた。LCMS(方法J):R
T 2.87分 [M+H]
+ 358.0
【0817】
3−[2−((S)−1−アミノエチル)−6−フルオロベンゾイミダゾール−1−イル]シクロブタンカルボニトリル
【化571】
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{(S)−1−[1−(3−シアノシクロブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.21g、0.586mmol)を、DCM中の20% TFA(7mL)に加え、得られた溶液を20℃で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをDCM及びMeOHで洗浄し、次に生成物を2M NH
3/MeOHで溶離し、真空下で濃縮して、標記化合物を無色の固体(0.076g、51%)として与えた。LCMS(方法J):R
T 1.52分 [M+H]
+ 259
【0818】
[(4−フルオロ−2−フェニルアミノフェニルカルバモイル)メチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化572】
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0℃で、DCM(20mL)及びDMF(1mL)中の4−フルオロ−2−フェニルアミノアニリン(3.0g、14.85mmol)、tert−ブトキシカルボニルグリシン(2.4g、15mmol)及びHOAt(0.68g、5mmol)の混合物に、EDCI(2.88g、15mmol)を加えた。混合物を、0℃で1時間撹拌した。反応混合物に、飽和NaHCO
3水溶液(20mL)、飽和Na
2CO
3水溶液(10mL)及び水(10mL)を加えた。混合物をDCM(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜8% MeOH)により精製して、標記化合物を褐色のガム状物(4.79g、89%)として得た。
1H NMR δ (ppm) (CHCl
3-d): 7.95 (1 H, s), 7.50 (1 H, dd, J=8.83, 5.91 Hz), 7.32-7.22 (2 H, m), 6.98-6.97 (4 H, m), 6.68 (1 H, dt, J=8.6, 2.7 Hz), 6.05 (1 H, s), 5.06 (1 H, s), 3.89 (2 H, d, J=5.92 Hz), 1.42 (9 H, s)
【0819】
(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化573】
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[(4−フルオロ−2−フェニルアミノフェニルカルバモイル)メチル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.37g、1.03mmol)を、AcOH(10mL)に取り、70℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をEtOAcと水に分配し、そして混合物をNa
2CO
3で塩基性化した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。得られた油状物を
3、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜60% EtOAc)により精製して、標記化合物を白色の泡状物(0.265g、75%)として得た。LCMS(方法B):R
T 3.35分 [M+H]
+ 342.03
【0820】
(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)メチルアミン塩酸塩
【化574】
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(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.265g、0.77mmol)を、ジオキサン中の4M HCl(5mL)を用いて室温で45分間処理した。反応を蒸発乾固させ、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、標記生成物を白色の固体(226mg、約100%)として与えた。LCMS(方法B):R
T 2.06分 [M+H]
+ 241.98
【0821】
(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン
【化575】
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イソプロパノール(2mL)中の(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)メチルアミン塩酸塩(0.113g、0.4mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(0.19g、0.8mmol)、トリエチルアミン(0.28mL、2mmol)を、密閉管中で80℃に6時間加熱した。反応混合物をDCMと水に分配し、有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜3.5% MeOH)により精製して、標記化合物を無色のガム状物(0.125g、70%)として得た。LCMS(方法B):R
T 2.99分 [M+H]
+ 444.19。
【0822】
4−クロロ−2−メチルニコチノニトリル
【化576】
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塩化ホスホリル(2mL)中の4−メトキシ−2−メチルニコチノニトリル(Tet 6222, 2006)(100mg、0.67mmol)に、五塩化リン(156mg、0.75mmol)を加えた。混合物を、窒素下で15時間加熱還流した。反応物を氷でクエンチし、10分間撹拌し、次にNaHCO
3で中和し、そしてEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、蒸発乾固させ、そしてカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜50% EtOAc)により精製した。生成物含有画分を蒸発させて、標記化合物を淡いピンク色の固体として与えた(35mg、34%)。
1H NMR δ (ppm)(CDCl
3-d): 8.56 (1 H, d, J=5.46 Hz), 7.32 (2 H, d, J=5.46 Hz), 2.81 (3 H, s)。
【0823】
式Iの化合物
実施例101 N−(1−(3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 101
n−ブタノール(1.3mL)中の、実施例23からの1−(3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)エチルアミン(160mg、0.63mmol)、6−クロロ−9H−プリン(98mg、0.63mmol)及びDIPEA(0.16mL、0.95mmol)の混合物を、密閉バイアル中で120℃で3日間撹拌した。室温に冷やした後、粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2に装填し、これをMeOHで洗浄し、そして生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜6% MeOH)により精製し、次にEtOAcでトリチュレートして、101(105mg、45%)を得た。LCMS:R
T 4.33分 [M+H]
+ 372.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.21 (1 H, s), 8.16-8.10 (2 H, m), 7.92-7.86 (1 H, m), 7.66-7.54 (4 H, m), 7.50-7.44 (1 H, m), 7.37-7.26 (3 H, m), 5.76 (1 H, s), 1.50 (3 H, d, J=6.94 Hz)
【0824】
実施例102 N−(1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 102
実施例4からの1−(1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(211mg、0.89mmol)及び6−クロロ−9H−プリン(137mg、0.89mmol)を、n−ブタノール(1.7mL)とともに密閉管中に入れ、溶液を120℃に48時間加熱した。冷却した懸濁液をMeOH/CHCl
3で希釈し、得られた溶液をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。さらに、生成物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜6% MeOH)により精製し、次にEtOAcでトリチュレートして、ラセミの102をクリーム色の固体(190mg、60%)として得た。LCMS:R
T 2.99分 [M+H]
+ 356.2。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.18-8.07 (2 H, m), 7.94-7.85 (1 H, m), 7.71-7.45 (7 H, m), 7.27-7.17 (2 H, m), 7.11-7.06 (1 H, m), 5.52 (1 H, br), 1.57 (3 H, d, J=6.83 Hz)
【0825】
実施例103 N−(1−(3−フェニルベンゾフラン−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 103
n−ブタノール(5mL)中の、実施例24からの1−(3−フェニルベンゾフラン−2−イル)エチルアミン(0.706mmol)、6−クロロ−9H−プリン(213mg、1.38mmol)及びDIPEA(0.24mL、1.38mmol)の混合物を、100℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜5% MeOH)により精製し、次に水を用いてMeOHでトリチュレートして、103をオフホワイトの固体(107mg、2工程で43%)として得た。LCMS:R
T 4.15分 [M+H]
+ 356.1。
1H NMR (DMSO-d
6,400 MHz): δ 8.21-7.95 (3 H, m), 7.73-7.60 (3 H, m), 7.58-7.49 (3 H, m), 7.46-7.23 (3 H, m), 5.84 (1 H, s), 1.67 (3 H, d, J=6.99 Hz)
【0826】
実施例104 (S)−N−(1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 104
ラセミのN−(1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 102を、キラルHPLC分離に付して、104を単離した。
【0827】
実施例105 (R)−N−(1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 105
ラセミのN−(1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 102を、キラルHPLC分離に付して、105を単離した。
【0828】
実施例106 9−((1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−9H−プリン−6−アミン 106
DMF(1mL)中の9H−プリン−6−イルアミン(61mg、0.454mmol)の混合物に、NaH(鉱油中の60%、18mg、0.454mmol)を加え、懸濁液を窒素雰囲気下で室温で10分間撹拌した。その後、DMF(3mL)中の実施例5からの2−ブロモメチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール(0.454mmol)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをMeOHで洗浄し、そして生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製し、次にジエチルエーテルでトリチュレートし、そして分取HPLC(傾斜 アセトニトリル/水中の20〜98% 0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製した。EtOAc/MeOHから結晶化して、106を白色の固体(10mg、6%)として得た。LCMS:R
T 3.47分 [M+H]
+ 342.1。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.21 (1 H, s), 7.87 (1 H, s), 7.84 (1 H, d, J=8.01 Hz), 7.48-7.43 (3 H, m), 7.36-7.20 (4 H, m), 7.12 (1 H, d, J=8.03 Hz), 5.57 (2 H, s), 5.50 (2 H, br)
【0829】
あるいは、DMF(1mL)中の2−クロロメチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール(140mg、0.57mmol)、9H−プリン−6−イルアミン(78mg、0.57mmol)、Cs
2CO
3(200mg、0.57mmol)及びヨウ化ナトリウム(85mg、0.25mmol)の混合物を、マイクロ波照射下、密閉管中で80℃で18時間加熱した。混合物を水(80mL)で希釈し、EtOAc、続いてCHCl
3で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、ISCOカラム、傾斜 DCM中の0〜8% MeOH)により精製し、次にEtOAc:MeOHから結晶化して、106(60mg、31%)を得た。LCMS:R
T 2.99分 [M+H]
+ 342.0。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.21 (1 H, s), 7.87 (1 H, s), 7.84 (1 H, d, J=8.01 Hz), 7.48-7.43 (3 H, m), 7.36-7.20 (4 H, m), 7.12 (1 H, d, J=8.03 Hz), 5.57 (2 H, s), 5.50 (2 H, br)
【0830】
実施例107 N−(1−(1−エチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 107
n−ブタノール(2.5mL)中の1−(1−エチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル)エタン−1−アミン二塩酸塩(346mg、1.32mmol)、6−クロロ−9H−プリン(204mg、1.32mmol)及びDIPEA(904μL、5.28mmol)の混合物を、密閉管中で120℃で3時間撹拌した。室温に冷やした後、粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをMeOHで洗浄し、そして生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製し、混合物のEtOAc/ジエチルエーテルでトリチュレートし、濾過し、そしてさらに追加のジエチルエーテルで洗浄して、ラセミの107を淡いピンク色の固体(182mg、45%)として得た。LCMS:R
T 2.18分 [M+H]
+ 308.1。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.51 (1 H, s), 7.95 (1 H, s), 7.76 (1 H, d, J=7.17 Hz), 7.39-7.34 (1 H, m), 7.31-7.15 (3 H, m), 6.03 (1 H, br), 4.51-4.39 (1 H, m), 4.37-4.26 (1 H, m), 1.97-1.80 (4 H, m), 1.43 (3 H, t, J=7.21 Hz)
【0831】
実施例108 (S)−N−(1−(4−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 108
n−ブタノール(1mL)中の、実施例3からの(S)−1−(4−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(100mg、0.398mmol)、6−クロロ−9H−プリン(68mg、0.438mmol)及びDIPEA(83μL、0.478mmol)の混合物を、密閉バイアル中で100℃で20時間撹拌した。室温に冷やした後、混合物をDCMと水に分配した。次に、有機層を分離し、乾燥させ、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製し、次にシクロヘキサン中で超音波処理して、108をオフホワイトの固体(56mg、38%)として与えた。LCMS:R
T 3.17分 [M+H]
+ 370.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.13 (1 H, bs), 8.08 (1 H, s), 7.96-7.85 (1 H, m), 7.67-7.44 (5 H, m), 7.12-6.99 (2 H, m), 6.86 (1 H, d, J=7.80 Hz), 5.49 (1 H, br), 2.56 (3 H, s), 1.57 (3 H, d, J=6.86 Hz)
【0832】
実施例109 (R)−N−(1−(4−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 109
n−ブタノール(1mL)中の、実施例2からの(R)−1−(4−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(100mg、0.398mmol)、6−クロロ−9H−プリン(68mg、0.438mmol)及びDIPEA(83μL、0.478mmol)の混合物を、密閉バイアル中で100℃で20時間撹拌した。室温に冷やした後、混合物をDCMと水に分配した。次に、有機層を分離し、乾燥させ、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製し、次にシクロヘキサン中で超音波処理して、109を褐色の固体(62mg、42%)として与えた。LCMS:R
T 3.17分 [M+H]
+ 370.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.18-8.06 (2 H, m), 7.95-7.86 (1 H, m), 7.66-7.45 (5 H, m), 7.11-7.00 (2 H, m), 6.86 (1 H, d, J=7.81 Hz), 5.49 (1 H, br), 2.56 (3 H, s), 1.57 (3 H, d, J=6.84 Hz)
【0833】
実施例110 (S)−N−(1−(7−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 110
n−ブタノール(2mL)中の、実施例1からの(S)−1−(7−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(100mg、0.398mmol)、6−クロロ−9H−プリン(65mg、0.418mmol)及びDIPEA(77μL、0.438mmol)の混合物を、マイクロ波照射下で140℃で1時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残留物をDCMと水に分配した。次に、有機相を分離し、乾燥させ、そして真空下で濃縮した。得られた粗物質を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製し、次にIMSでトリチュレートして、110を白色の固体として得た(6.2mg、4%)LCMS:R
T 3.08分 [M+H]
+ 370.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.12 (1 H, bs), 8.07 (1 H, s), 7.83-7.75 (1 H, m), 7.64-7.37 (7 H, m), 7.09 (1 H, t, J=7.67 Hz), 6.92 (1 H, d, J=7.29 Hz), 5.25 (1 H, br), 1.81 (3 H, s), 1.54 (3 H, d, J=6.84 Hz)
【0834】
実施例111 4−アミノ−8−((1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−5(8H)−オン 111
DMF(1mL)中の4−アミノ−8H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−5−オン(35mg、0.214mmol)、2−クロロメチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール(52mg、0.214mmol)、Cs
2CO
3(105mg、0.321mmol)及びヨウ化カリウム(4mg、0.021mmol)の混合物を、密閉管中で130℃で3時間撹拌した。次に、揮発物を減圧下で除去し、残留物をDCMに懸濁し、そして濾過した。濾液を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製し、そして得られた物質をジエチルエーテルでトリチュレートして、111を淡黄色の固体(28mg、36%)として得た。LCMS:R
T 3.47分 [M+H]
+ 369.1。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 9.76 (1 H, bs), 8.07 (1 H, s), 7.82-7.77 (1 H, m), 7.65 (1 H, d, J=7.97 Hz), 7.50-7.44 (3 H, m), 7.34-7.23 (4 H, m), 7.14-7.09 (1 H, m), 6.28 (1 H, d, J=7.97 Hz), 5.86-5.78 (1 H, m), 5.63 (2 H, s)
【0835】
実施例112 (S)−tert−ブチル 4−(2−(1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート 112
n−ブタノール(1mL)中の、実施例6からの4−[2−((S)−1−アミノエチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸 tertブチルエステル(202mg)、6−クロロ−9H−プリン(91mg、0.586mmol)及びDIPEA(0.2mL、1.17mmol)の混合物を、密閉管中で120℃で3時間撹拌した。室温に冷やした後、粗反応混合物をEtOAcと水に分配した。有機層をブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製し、次にジエチルエーテルでトリチュレートして、112を淡褐色の固体(113mg、2工程で38%)として得た。LCMS:R
T 3.24分 [M+H]
+ 463.2。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.54 (1 H, s), 7.98 (1 H, s), 7.78 (1 H, d, J=7.55 Hz), 7.49 (1 H, d, J=7.36 Hz), 7.28-7.07 (3 H, m), 6.13 (1 H, br), 4.89-4.78 (1 H, m), 4.47-4.04 (2 H, m), 2.97-2.78 (1 H, m), 2.60-2.26 (3 H, m), 1.99-1.62 (6 H, m), 1.49 (9 H, s)
【0836】
実施例113 (S)−N−(1−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 113
DCM(3mL)中の4−{2−[(S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル]ベンゾイミダゾール−1−イル}ピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステル 112(101mg、0.218mmol)の溶液に、TFA(1mL)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをMeOHで洗浄し、そして生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜20% 2M NH
3/MeOH)により精製して、113を白色の固体(68mg、86%)として得た。LCMS:R
T 1.65分 [M+H]
+ 363.1。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.34 (1 H, s), 7.88 (1 H, s), 7.75-7.65 (3 H, m), 7.27-7.19 (3 H, m), 6.01 (1 H, br), 4.80-4.70 (1 H, m), 3.39-3.38 (1 H, m), 3.37-3.30 (1 H, m), 3.19-3.09 (1 H, m), 2.89-2.38 (3 H, m) 1.99-1.70 (6 H, m)
【0837】
実施例114 (S)−N−(1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 114
n−ブタノール(1.5mL)中の、実施例10からの(S)−1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチルアミン(270mg、1.13mmol)、6−クロロ−9H−プリン(250mg、1.59mmol)及びDIPEA(0.36mL、2.04mmol)の混合物を、密閉管中で120℃で48時間撹拌した。室温に冷やした後、粗反応混合物をDCMと飽和NaHCO
3溶液に分配した。さらに、水相をDCM(×3)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製し、次にジエチルエーテルでトリチュレートし、次に分取HPLC(60分 傾斜 アセトニトリル/水中の20〜98% 0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C18)に付して、114をオフホワイトの固体(32mg、8%)として得た。LCMS:R
T 2.64分 [M+H]
+ 357.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.23 (1 H, dd, J=4.76, 1.48 Hz), 8.18-7.97 (4 H, m), 7.67-7.41 (5 H, m), 7.29 (1 H, dd, J=7.99, 4.76 Hz), 1.57 (3 H, d, J=6.83 Hz)
【0838】
実施例115 (S)−1−(4−(2−(1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル)エタノン 115
無水THF(3mL)及び無水DCM(1mL)中の[(S)−1−(1−ピペリジン−4−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン 113(46mg、0.127mmol)及びDIPEA(26μL、0.152mmol)の撹拌した懸濁液に、アセチルクロリド(9μL、0.127mmol)を加えた。撹拌を室温で3時間続け、次に揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をEtOAcと水に分配した。さらに、水層をDCMで洗浄し、次に有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を合わせ、分取HPLC(20分 傾斜 アセトニトリル/水中の5〜70% 0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C18)により精製し、次にIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、減圧下で濃縮して、115を白色の固体(10mg、19%)として得た。LCMS:R
T 2.13分 [M+H]
+ 405.1。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.35 (1 H, s), 7.88 (1 H, s), 7.78-7.70 (1 H, m), 7.49-7.42 (1 H, m), 7.28-7.20 (3 H, m), 6.05 (1 H, s), 4.98-4.82 (1.5 H, m), 4.71-4.61 (0.5 H, m), 4.09-3.99 (0.5 H, m), 3.90-3.78 (0.5 H, m), 3.42-3.37 (0.5 H, m), 3.32-3.18 (0.5 H, m), 2.88-2.37 (1 H, m), 2.20-2.10 (4 H, m), 2.06-1.96 (1 H, m), 1.90-1.69 (5 H, m)。シグナルは回転異性体の存在により分割した
【0839】
実施例116 N−(1−(3−フェニル−1H−インドール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 116
MeOH(4mL)中の、実施例21からの{1−[3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−イル]エチル}−(9H−プリン−6−イル)アミン(200mg、0.393mmol)と2M KOH(0.8mL)の混合物を、70℃で72時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物を水で希釈した。溶液のpHを、1M HClを加えて1に、次に飽和NaHCO
3溶液を加えて8に調整した。水層をEtOAc(×3)で抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を分取HPLC(傾斜 アセトニトリル/水中の10〜98% 0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により、次にカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、116を白色の固体(83mg、60%)として得た。LCMS:R
T 3.98分 [M+H]
+ 355.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 11.29 (1 H, s), 8.21-8.09 (2 H, m), 7.71-7.55 (3 H, m), 7.52-7.42 (5 H, m), 7.32 (1 H, t, J=7.39 Hz), 7.13 (1 H, t, J=7.93 Hz), 7.02 (1 H, t, J=7.93 Hz), 5.96 (1 H, s), 1.62 (3 H, d, J=6.93 Hz)
【0840】
実施例117 (S)−N−(1−(5−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 117
n−ブタノール(2mL)中の、実施例14からの(S)−1−(5−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(100mg、0.398mmol)、6−クロロ−9H−プリン(74mg、0.478mmol)及びDIPEA(0.347mL、1.99mmol)の混合物を、密閉バイアル中で120℃で20時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜20% MeOH)により精製し、次にアセトニトリルでトリチュレートして、117をオフホワイトの固体(54mg、37%)として与えた。LCMS:R
T 3.11分 [M+H]
+ 370.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.90 (1 H, bs), 8.20-8.00 (2 H, m), 7.84 (1 H, s), 7.69-7.39 (6 H, m), 7.07-6.89 (2 H, m), 5.49 (1 H, bs), 2.39 (3 H, s), 1.53 (3 H, d, J=6.79 Hz)
【0841】
実施例118 (S)−N−(1−(6−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 118
ジオキサン(3mL)中の、実施例13からの(S)−1−(6−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(100mg、0.398mmol)、6−クロロ−9H−プリン(65mg、0.418mmol)及びDIPEA(0.347mL、1.99mmol)の混合物を、密閉バイアル中で100℃で20時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜20% MeOH)により精製し、次にアセトニトリルから結晶化して、118を白色の固体(35mg、24%)として与えた。LCMS:R
T 3.15分 [M+H]
+ 370.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.17-8.07 (2 H, m), 7.88-7.78 (1 H, m), 7.64-7.45 (6 H, m), 7.06 (1 H, d, J=8.26 Hz), 6.86 (1 H, s), 5.50 (1 H, br), 2.35 (3 H, s), 1.54 (3 H, d, J=6.82 Hz)
【0842】
実施例119 (S)−N−(1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)プロピル)−9H−プリン−6−アミン 119
ジオキサン(3mL)中の、実施例12からの(S)−1−(1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピルアミン(100mg、0.398mmol)、6−クロロ−9H−プリン(65mg、0.418mmol)及びDIPEA(0.348mL、2.0mmol)の混合物を、100℃で24時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜20% MeOH)により精製し、次にアセトニトリルから結晶化して、119を白色の固体(50mg、34%)として得た。LCMS:R
T 3.23分 [M+H]
+ 370.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.21-8.07 (2 H, m), 7.86-7.49 (7 H, m), 7.28-7.17 (2 H, m), 7.08 (1 H, d, J=7.68 Hz), 5.42 (1 H, br), 2.08-1.90 (2 H, m), 0.83 (3 H, t, J=7.32 Hz)
【0843】
実施例120 (S)−N−(1−(4−クロロ−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 120
n−ブタノール(2mL)中の、実施例9からの(S)−1−(4−クロロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(250mg、0.92mmol)、6−クロロ−9H−プリン(200mg、1.29mmol)及びDIPEA(0.29mL、1.66mmol)の混合物を、密閉管中で120℃で16時間撹拌した。さらなる量の6−クロロ−9H−プリン(100mg、0.64mmol)及びDIPEA(0.14mL、0.802mmol)を加え、撹拌を120℃で24時間続けた。室温に冷やした後、粗反応混合物をDCMと水に分配した。さらに、水相をDCM(×3)で抽出し、次に合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜8% 2M NH
3/MeOH)により、次に分取HPLC(60分 傾斜 水中の20〜98% 0.1% HCO
2HアセトニトリルでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、120(66mg、42%)を得た。LCMS:R
T 3.69分 [M+H]
+ 390.0。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 12.90 (1 H, bs), 8.28-7.90 (3 H, m), 7.71-7.41 (5 H, m), 7.32 (1 H, d, J=7.75 Hz), 7.19 (1 H, t, J=7.90 Hz), 7.03 (1 H, d, J=8.10 Hz), 5.46 (1 H, br), 1.67-1.53 (3 H, m)
【0844】
実施例121 (S)−1−(4−(2−(1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン 121
DMF(5mL)中の[(S)−1−(1−ピペリジン−4−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン 113(97mg、0.268mmol)の撹拌した溶液に、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸(31mg、0.294mmol)、DIPEA(230μL、1.34mmol)及びHATU(153mg、0.401mmol)を加えた。撹拌を室温で18時間続け、次に粗反応混合物をEtOAcと飽和NaHCO
3溶液に分配した。有機層をブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、121を淡いベージュ色の固体(33mg、31%)として得た。LCMS:R
T 2.28分 [M+H]
+ 449.1。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.51 (1 H, s), 7.98 (1 H, s), 7.79 (1 H, d, J=7.80 Hz), 7.36-6.99 (4 H, m), 5.32 (1 H, bs), 5.02-4.88 (2 H, m), 4.78 (1 H, bs), 4.59-4.49 (1 H, br), 2.64-2.44 (2 H, m), 2.37-2.22 (1 H, m), 2.05 (1 H, d, J=12.70 Hz), 2.95-1.49 (11 H, m)
【0845】
実施例122 (S)−2−(1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル)−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−カルボニトリル 122
n−ブタノール(2.8mL)中の、実施例11からの2−((S)−1−アミノエチル)−3−フェニル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボニトリル(370mg、1.4mmol)、6−クロロ−9H−プリン(217mg、1.4mmol)及びDIPEA(0.36mL、2.1mmol)の混合物を、密閉管中で120℃で6時間撹拌した。室温に冷やした後、粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをMeOHで洗浄し、そして生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% 2M NH
3/MeOH、続いて傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、122を白色の固体(200mg、37%)として得た。LCMS:R
T 3.29分 [M+H]
+ 381.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.21-7.97 (3 H, m), 7.84 (1 H, d, J=8.35 Hz), 7.72-7.46 (7 H, m), 5.49 (1 H, br), 1.59 (3 H, d, J=6.87 Hz)
【0846】
実施例123 (S)−N−(1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 123
n−ブタノール(3.5mL)中の、実施例8からの(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(861mg、3.37mmol)、6−クロロ−9H−プリン(521mg、3.37mmol)及びDIPEA(1.73mL、10.12mmol)の混合物を、密閉管中で100℃で18時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをMeOHで洗浄し、そして生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、減圧下で濃縮した。さらに、このようにして得られた生成物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜20% 2M NH
3/MeOH)により精製し、次にEtOAc中で超音波処理した。懸濁液を真空下で濃縮し、固体をジエチルエーテルでトリチュレートして、123を白色/ピンク色の固体(136mg、11%)として得た。LCMS:R
T 3.38分 [M+H]
+ 374.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.20-8.03 (2 H, m), 7.91 (1 H, bs), 7.73-7.44 (6 H, m), 7.09 (1 H, t, J=9.72 Hz), 6.85 (1 H, d, J=8.92 Hz), 5.50 (1 H, bs), 1.55 (3 H, d, J=6.82 Hz)
【0847】
あるいは、[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン(30g、65.6mmol)を、EtOAc(200mL)に溶解し、HCl(MeOH中1M、210mL)を滴下し、得られた溶液を2時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、得られた固体を熱EtOAc/EtOHから再結晶化して、123を白色の結晶性固体(11g、45%)として与えた。さらに、生成物を母液から結晶化した。
1H NMR (MeO D-d
4, 400 MHz): δ 8.60 (1H, s), 8.53 (1H, s), 7.8 (1H, dd, J=9.8, 4.2 Hz), 7.67 (5H, br s), 7.42 (1H, td, J=9.2, 2.3 Hz), 7.14 (1H, dd, J=7.1, 2.4 Hz), 5.67 (1H, m), 1.87 (3H, d, J=6.9 Hz)
【0848】
実施例124 (S)−N−(1−(7−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 124
n−ブタノール(3.5mL)中の、実施例7からの(S)−1−(7−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(367mg、1.44mmol)、6−クロロ−9H−プリン(222mg、1.44mmol)及びDIPEA(0.74mL、4.31mmol)の混合物を、密閉管中で100℃で48時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをMeOHで洗浄し、そして生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、減圧下で濃縮した。さらに、このようにして得られた生成物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜20% 2M NH
3/MeOH)により、続いて(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製し、次にMeOH中で超音波処理した。次に、懸濁液をジエチルエーテルで希釈し、固体を濾過により集めて、124を白色の固体(103mg、19%)として与えた。LCMS:R
T 3.40分 [M+H]
+ 374.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.17-8.04 (2 H, m), 7.98-7.86 (1 H, br), 7.75-7.35 (6 H, m), 7.19 (1 H, td, J=8.09, 4.87 Hz), 7.02 (1 H, dd, J=11.60, 8.02 Hz), 5.37 (1 H, bs), 1.56 (3 H, d, J=6.86 Hz)
【0849】
実施例125 (S)−1−(4−(2−(1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル)−2−(ジメチルアミノ)エタノン 125
DMF(5mL)中の[(S)−1−(1−ピペリジン−4−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン 113(97mg、0.268mmol)、ジメチルアミノ酢酸(30mg、0.294mmol)及びDIPEA(230μL、1.34mmol)の溶液に、HATU(153mg、0.401mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをMeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、次に真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜20% 2M NH
3/MeOH)により精製し、そしてジエチルエーテルでトリチュレートした。さらに、このようにして得られた生成物を、分取HPLC(20分 傾斜 アセトニトリル/水中の5〜60% 0.1% NH
4OHでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2に装填した。カートリッジをMeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。次に、塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、125を白色の固体(40mg、33%)として与えた。LCMS:R
T 1.67分 [M+H]
+ 448.1。
1H NMR (CDCl
3 + MeOD, 400 MHz): δ 8.45 (1 H, s), 7.94 (1 H, s), 7.77 (1 H, d, J=7.62 Hz), 7.41 (1 H, d, J=7.73 Hz), 7.26-7.17 (3 H, m), 6.10 (1 H, s), 4.99-4.81 (1.5 H, m), 4.64-4.53 (0.5 H, m), 4.38-4.27 (0.5 H, m), 4.21-4.08 (0.5 H, m), 3.32-3.01 (2 H, m), 2.87-2.16 (10 H, m), 2.05-1.27 (6 H, m)。シグナルは回転異性体の存在により分割した
【0850】
実施例126 (S)−3−(4−(2−(1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル)プロパンニトリル 126
IMS(3mL)中の[(S)−1−(1−ピペリジン−4−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン 113(75mg、0.207mmol)とアクリロニトリル(75μL、1.14mmol)の混合物を、密閉管中で70℃で3時間撹拌した。室温に冷やした後、粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをMeOHで洗浄し、そして生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により、続いて分取HPLC(20分 傾斜 アセトニトリル/水中の5〜60% 0.1% NH
4OHでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製し、最後にIsolute(登録商標)SCX−2に装填し、これをMeOHで洗浄し、そして生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。アンモニア画分を合わせ、真空下で濃縮して、126を白色の固体(28mg、33%)として得た。LCMS:R
T 1.67分 [M+H]
+ 416.1。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.52 (1 H, s), 7.96 (1 H, s), 7.80-7.73 (1 H, m), 7.65-7.59 (1 H, m), 7.26-7.08 (3 H, m), 5.29 (1 H, bs), 4.69-4.57 (1 H, m), 3.09 (1 H, bd, J=11.28 Hz), 2.90 (1 H, d, J=11.11 Hz), 2.76-2.60 (3 H, m), 2.37-2.25 (3 H, m), 2.30-2.30 (1 H, m), 1.98-1.66 (7 H, m)
【0851】
実施例127 (S)−N−(1−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 127
n−ブタノール(2mL)中の、実施例17からの(S)−1−[1−(テトラヒドロピラン−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン(195mg、0.796mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(266mg、1.11mmol)及びDIPEA(0.25mL、1.43mmol)の混合物を、密閉バイアル中で120℃で3日間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2に装填し、これをMeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製し、次にEtOAcとMeOHの混合物でトリチュレートして、127をオフホワイトの固体(148mg、51%)として得た。LCMS:R
T 2.29分 [M+H]
+ 364.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.93 (1 H, bs), 8.30-7.81 (3 H, m), 7.61-7.59 (2 H, m), 7.17-7.03 (2 H, m), 5.96 (1 H, bs), 4.81-4.63 (1 H, m), 3.94 (1 H, d, J=11.07 Hz), 3.74 (1 H, d, J=11.25 Hz), 3.35 (1 H, bs), 2.84 (1 H, bs), 2.47-2.35 (1 H, m), 2.30-2.17 (1 H, m), 1.75 (1 H, bd), 1.64 (3 H, d, J=6.71 Hz), 1.50 (1 H, bs)
【0852】
実施例128 N−((1S)−1−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 128
n−ブタノール(2mL)中の、実施例18からの(S)−1−[1−(テトラヒドロピラン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン(295mg、1.20mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(400mg、1.68mmol)及びDIPEA(0.38mL、2.16mmol)の混合物を、密閉バイアル中で100℃で16時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2に装填し、これをMeOHで洗浄し、そして生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮した。Isolute(登録商標)SCX−2による精製を2回繰り返し、次に得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、128を白色の固体(310mg、71%)として与えた。LCMS:R
T 2.42 及び 2.46分 [M+H]
+ 364.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.38-7.88 (3 H, m), 7.80 (1 H, t, J=8.38 Hz), 7.65-7.54 (1 H, m), 7.21-7.09 (2 H, m), 5.95 (1 H, br), 4.71-4.57 (1 H, m), 4.14-4.04 (1 H, m), 4.00-3.86 (1 H, m), 3.83-3.71 (1 H, m), 3.55-3.43 (1 H, m), 3.16 (0.5 H, d, J=4.68 Hz), 2.56-2.43 (0.5 H, m), 2.36-2.23 (0.5 H, m), 2.02 (0.5 H, br), 1.83-1.72 (4 H, m), 1.56 (0.5 H, bd, J=13.68 Hz), 1.24-1.08 (0.5 H, m)。シグナルは回転異性体/互変異性体の存在により分割した
【0853】
実施例129 (S)−N−(1−(1−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 129
無水DCE(10mL)中の、実施例113からの(S)−N−(1−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン(99mg、0.273mmol)の混合物に、オキセタン−3−オン(32μL、0.546mmol)、続いてAcOH(16μL、0.273mmol)及び4Å(オングストローム)粉末状のモレキュラーシーブ(0.1g)を加えた。4時間撹拌した後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(116mg、0.546mmol)を加え、そして撹拌を48時間続けた。粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2に装填し、これをMeOHで洗浄し、そして生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製し、次にジエチルエーテル及びMeOHでトリチュレートして、129を白色の固体(50mg、44%)として与えた。LCMS:R
T 1.61分 [M+H]
+ 419.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz, 80℃): δ 8.25 (1 H, s), 8.05 (1 H, s), 7.65-7.59 (2 H, m), 7.44 (1 H, bs), 7.20-7.13 (2 H, m), 6.16-6.04 (1 H, m), 4.63-4.39 (6 H, m), 3.50-3.42 (1 H, m), 2.93-2.85 (1 H, bd, J=10.45 Hz), 2.76-2.69 (1 H, bd, J=10.45 Hz), 2.40-2.28 (1 H, m), 2.04-1.93 (1 H, t, J=11.60 Hz), 1.90-1.81 (1 H, m), 1.76-1.53 (6 H, m)。
【0854】
実施例130 (S)−4−(2−(1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−N−イソプロピルピペリジン−1−カルボキサミド 130
無水DCM(5mL)中の、実施例16からの[(S)−1−((R)−1−ピペリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン(88mg、0.243mmol)の混合物に、2−イソシアナトプロパン(31μL、0.316mmol)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。粗反応混合物をDCMと水に分配し、次に有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、分取HPLC(20分 傾斜 アセトニトリル/水中の5〜70% 0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により、続いてIsolute(登録商標)SCX−2精製により精製した。カートリッジをMeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮して、130を白色の固体(26mg、24%)として得た。LCMS:R
T 2.48分 [M+H]
+ 448.1。
1H NMR (DMSO-d
6, plus TFA-D, 400 MHz): δ 8.72 (1 H, s), 8.56 (1 H, s), 7.98-7.91 (1 H, m), 7.79-7.73 (1 H, m), 7.58-7.52 (2 H, m), 6.11 (1 H, bs), 5.13-5.02 (1 H, m), 4.19 (2 H, t, J=14.33 Hz), 3.87-3.76 (1 H, m), 2.88 (1 H, t, J=12.16 Hz), 2.74-2.64 (1 H, m), 2.44-2.23 (4 H, m), 2.08-1.91 (3 H, m), 1.86 (3 H, d, J=6.95 Hz), 1.09 (6 H, d, J=7.82 Hz)
【0855】
実施例131 (S)−N−(1−(1−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 131
無水DCM(2mL)中の、実施例113からの(S)−N−(1−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン(81mg、0.223mmol)の混合物に、アセトン(49μL、0.67mmol)、続いてAcOH(1滴)を加えた。5分間撹拌した後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(71mg、0.335mmol)を加え、そして撹拌を19時間続けた。粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2に装填し、これをMeOHで洗浄し、そして生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物を分取HPLC(20分 傾斜 アセトニトリル/水中の5〜40% 0.1% NH
4OHでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により、続いてIsolute(登録商標)SCX−2精製により精製した。カートリッジをMeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮して、131を淡黄色の固体(22mg、24%)として得た。LCMS:R
T 1.68分 [M+H]
+ 405.1。
1H NMR (DMSO-d
6, + TFA-D, 400 MHz): δ 8.82 (1 H, bs), 8.57 (1 H, s), 8.22 (1 H, d, J=8.16 Hz), 7.77 (1 H, d, J=7.78 Hz), 7.64-7.52 (2 H, m), 5.97 (1 H, bs), 5.49-5.35 (1 H, br), 3.79-3.58 (3 H, m), 3.43-3.24 (2 H, m), 3.00-2.78 (2 H, m), 2.68-2.48 (3 H, m), 2.38 (1 H, bd, J=16.58 Hz), 1.89 (3 H, d, J=6.93 Hz), 1.36 (6 H, dd, J=6.61, 2.47 Hz)
【0856】
実施例132 N−((S)−1−(1−((R)−1−イソプロピルピペリジン−3−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 132
無水DCM(3mL)中の、実施例16からの[(S)−1−((R)−1−ピペリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン(150mg、0.414mmol)の混合物に、アセトン(90μL、1.24mmol)、続いてAcOH(1滴)を加えた。5分間撹拌した後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(132mg、0.621mmol)を加え、そして撹拌を22時間続けた。次に、混合物をNaOH(1N、2mL)で処理し、次に10分間激しく撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜15% 2M NH
3/MeOH)により精製して、132(58mg、35%)を得た。LCMS:R
T 1.91分 [M+H]
+ 405.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.97 (1 H, s), 8.33-8.06 (2 H, m), 7.96 (1 H, br), 7.72 (1 H, d, J=7.33 Hz), 7.62 (1 H, d, J=7.14 Hz), 7.24-7.07 (2 H, m), 5.93 (1 H, s), 4.66-4.52 (1 H, m), 3.00-2.83 (2 H, m), 2.81-2.65 (2 H, m), 2.23 (1 H, t, J=11.59 Hz), 2.15-2.01 (1 H, m), 1.84-1.57 (5 H, m), 1.26-1.07 (1 H, m), 0.96 (6 H, d, J=6.51 Hz)
【0857】
実施例133 2−((R)−3−(2−((S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル)アセトアミド 133
IMS(2mL)中の、実施例16からの[(S)−1−((R)−1−ピペリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン(150mg、0.414mmol)、2−ブロモ−アセトアミド(57mg、0.414mmol)及びDIPEA(215μL、1.24mmol)の混合物を、密閉バイアル中で70℃で20時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜15% 2M NH
3/MeOH)により精製した。生成物含有画分を真空下で濃縮し、得られた残留物をMeOHでトリチュレートして、133(59mg、34%)を得た。LCMS:R
T 1.80分 [M+H]
+ 420.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.25 (1 H, s), 8.14 (1 H, s), 8.01-7.90 (1 H, m), 7.74-7.66 (1 H, m), 7.63-7.55 (1 H, m), 7.28-7.03 (4 H, m), 5.95 (1 H, bs), 4.75 (1 H, br), 3.04-2.86 (4 H, m), 2.74 (1 H, bd, J=11.16 Hz), 2.24 (1 H, bt, J=11.70 Hz), 1.80-1.55 (5 H, m), 1.35-1.19 (1 H, m)
【0858】
実施例134 1−((R)−3−(2−((S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル)−2−(ジメチルアミノ)エタノン 134
無水DCM(4mL)中の、実施例16からの[(S)−1−((R)−1−ピペリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン(150mg、0.414mmol)、ジメチルアミノ酢酸(47mg、0.455mmol)、HOAt(62mg、0.455mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(87μL、0.455mmol)及び4−メチルモルホリン(0.10mL、0.911mmol)の混合物を、室温で20時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜15% 2M NH
3/MeOH)により精製し、次にジエチルエーテルでトリチュレートして、134(55mg、30%)を得た。LCMS:R
T 1.79分 [M+H]
+ 448.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.23-7.93 (3 H, m), 7.90-7.78 (1 H, m), 7.68-7.58 (1 H, m), 7.21-7.12 (2 H, m), 4.80-4.69 (1 H, br), 4.53-4.30 (1 H, m), 4.22 (0.6 H, bd, J=12.25 Hz), 4.03 (0.4 H, bd, J=12.25 Hz), 3.85 (0.6 H, t, J=12.08 Hz), 3.44-3.26 (1.4 H, t, J=12.08 Hz), 3.21-3.10 (1 H, m), 2.99 (0.4 H, bd, J=13.04 Hz), 2.90-2.64 (1.6 H, m), 2.44-2.26 (1 H, m), 2.25-2.11 (6 H, m), 1.85-1.58 ( 5 H, m), 1.13-0.97 (1 H, m)。シグナルは回転異性体の存在により分割した
【0859】
実施例135 1−((R)−3−(2−((S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン 135
無水DCM(4mL)中の、実施例16からの[(S)−1−((R)−1−ピペリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン(150mg、0.414mmol)、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸(47mg、0.455mmol)、HOAt(62mg、0.455mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(87μL、0.455mmol)及び4−メチルモルホリン(0.10mL、0.911mmol)の混合物を、室温で20時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜15% 2M NH
3/MeOH)により精製し、次にジエチルエーテルでトリチュレートして、135(65mg、35%)を得た。LCMS:R
T 2.44分 [M+H]
+ 449.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.24-7.90 (3 H, m), 7.88-7.81 (1 H, m), 7.67-7.56 (1 H, m), 7.23-7.07 (2 H, m), 5.90 (1 H, s), 5.51 (1 H, s), 5.30-3.76 (4 H, br), 2.45-2.28 (1 H, m), 1.93-1.61 (5 H, m), 1.48-1.27 (6 H, m), 1.20-1.08 (1 H, m)
【0860】
実施例136 (S)−N−(1−(4−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 136
n−ブタノール(3mL)中の、実施例15からの(S)−1−(4−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(0.407mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(122mg、0.509mmol)及びDIPEA(0.444mL、2.55mmol)の混合物を、密閉バイアル中で100℃で20時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% MeOH)により精製した。生成物含有画分を真空下で濃縮し、得られた残留物をEtOAc(10mL)に溶解し、そして2N HCl(10mL)で15分間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残留物をMeOH(2mL)に溶解し、ジエチルエーテルでトリチュレートして、136をベージュ色の粉末(126mg、78%)として得た。LCMS:R
T 3.47分 [M+H]
+ 374.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 10.03 (1 H, s), 8.66 (1 H, s), 8.55 (1 H, s), 7.68-7.38 (5 H, m), 7.28-7.21 (1 H, m), 7.13 (1 H, dd, J=10.91, 7.98 Hz), 6.94 (1 H, dd, J=8.11, 0.82 Hz), 5.68-5.59 (1 H, m), 1.72 (3 H, d, J=6.85 Hz)
【0861】
実施例137 (S)−2−(1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル)−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−カルボキサミド 137
DMSO(2mL)中の(S)−2−(1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル)−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−カルボニトリル 122(70mg、0.18mmol)の溶液に、炭酸カリウム(10mg、0.07mmol)、続いて過酸化水素(30%、0.2mL)を加えた。1時間撹拌した後、さらに水中の炭酸カリウム(10mg、0.07mmol)及び過酸化水素(90.2mL)を加え、撹拌を1時間続けた。次に、この溶液を水(30mL)で希釈し、EtOAcを加えた。沈殿物を形成し、濾別して、137を白色の固体(47mg、64%)として得た。LCMS:R
T 2.41分 [M+H]
+ 399.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.20-8.07 (2 H, m), 8.03-7.92 (2 H, m), 7.81 (1 H, d, J=9.19 Hz), 7.76-7.50 (6 H, m), 7.24 (1 H, s), 5.51 (1 H, bs), 1.58 (3 H, d, J=6.84 Hz)
【0862】
実施例138 (S)−N−(1−(7−クロロ−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 138
IMS(3.5mL)中の、実施例19からの(S)−1−(7−クロロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(482mg、1.77mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(466mg、1.95mmol)及びDIPEA(0.91mL、5.32mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で48時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2に装填し、これをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。生成物含有画分(塩基性及びメタノール性)を合わせ、真空下で濃縮した。Isolute(登録商標)SCX−2による精製を2回繰り返し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして残留物をMeOH中で還流した。室温に冷やした後、固体を濾別し、EtOAcで洗浄して、138を白色の固体(379mg、55%)として与えた。LCMS:R
T 3.65分 [M+H]
+ 390.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.20-8.06 (2 H, m), 7.94 (1 H, s), 7.69-7.36 (6 H, m), 7.24-7.19 (2 H, m), 5.26 (1 H, bs), 1.10 (3 H, d, J=7.00 Hz)
【0863】
実施例139 7−((1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン 139
工程1: 4−クロロ−7−(1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
【化577】
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【0864】
DMSO(20mL)中の4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(0.62g、4.1mmol)、2−(クロロメチル)−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール(1.0g、4.1mmol)及びK
2CO
3(0.6g、4.3mmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。次に、混合物にH
2O(50mL)を加え、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を真空下で濃縮して、4−クロロ−7−(1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1.2g、収率80%)を褐色の固体として与えた。
【0865】
工程2: NH
4OH(5mL)及びMeOH(10mL)中の4−クロロ−7−(1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]−ピリミジン(1.0g、2.7mmol)の溶液を、密閉管中で90℃で一晩撹拌した。次に、混合物を真空下で濃縮した。残留物をP−TLCにより精製して、139(0.2g、収率22%)を白色の固体として与えた。LCMS(ESI)、M+H
+=339.14。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.505 (s, 1H), 6.503 (s, 1H), 6.936 (s, 2H), 7.031 (s, 1H), 7.205-7.209 (q, J=1.6 Hz, 1H), 7.219-7.228 (m, 2H), 7.490-7.540 (m, 5H), 7.555-7.559 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.910 (s, 1H)
【0866】
実施例140 5−ヨード−7−((1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン 140
工程1: 4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
【化578】
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DMF(100mL)中の4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(3.0g、20mmol)及びNIS(4.9g、20.1mmol)の混合物を、暗室中、室温で一晩撹拌した。次に、混合物を真空下で濃縮した。残留物を10% Na
2SO
3で処理し、濾過して、4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(4.0g、収率72%)を黄色の固体として与えた。
【0867】
工程2: 4−クロロ−5−ヨード−7−(1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
【化579】
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DMSO(20mL)中の4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1.15g、4.1mmol)、実施例4からの1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エタンアミン(1.0g、4.1mol)及びK
2CO
3(0.6g、4.3mmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。次に、混合物にH
2O(50mL)を加え、CH
2Cl
2(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を真空下で濃縮して、4−クロロ−5−ヨード−7−(1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1.7g、収率85%)を褐色の固体として与えた。
【0868】
工程3: NH
4OH(5mL)及びMeOH(10mL)中の4−クロロ−5−ヨード−7−(1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1.0g、2mmol)の溶液を、密閉管中で90℃で一晩撹拌した。次に、混合物を濾過した。沈殿物を、P−TLCにより精製して、140(0.4g、収率42%)を白色の固体として与えた。LCMS(ESI)、M+H
+=465.04
1HNMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 5.518 (s, 2H), 6.574 (s, 2H), 7.128 (s, 2H), 7.210-7.232 (m ,2H), 7.343 (s, 1H), 7.521-7.622 (m ,6H), 7.968 (s, 1H)
【0869】
実施例141 3−ヨード−1−((1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン 141
工程1: 3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルアミン
【化580】
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DMF(100mL)中の1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルアミン(5.0g、37mmol)とNIS(10.7g、45mmol)の混合物を、70℃で一晩撹拌した。次に、混合物を室温に冷やし、濾過して、3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルアミン(4.1g)を白色の固体として与えた。濾液を濃縮し、残留物を10% Na
2SO
3で処理し、濾過して、別のバッチを与えた。(5.1g、全収率の96%)
【0870】
工程2: DMSO(60mL)中の3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルアミン(11.0g、41.1mmol)、2−(クロロメチル)−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール(10.0g、41.4mmol)及びK
2CO
3(6.0g、43.4mmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。次に、混合物にH
2O(100mL)を加え、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を真空下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=2:1)により精製して、141(10.0g、収率52%)を黄色の固体として与えた。LCMS(ESI)、M+H
+=466.04。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.783 (s, 2H), 5.785 (s, 2H), 7.068-7.090 (q, J=0.8 Hz ,1H), 7.088-7.307 (m, 3H), 7.362-7.422 (m, 4H), 7.800-7.822 (d, J=0.8 Hz ,1H), 8.219-8.221 (d, J=1.2 Hz , 2H)
【0871】
実施例142 3−メチル−1−((1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン 142
工程1: 2−(1−エトキシ−エチリデン)−マロノニトリル
【化581】
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マロノニトリル(5.0g、76mmol)、(EtO)
3CCH
3(14.8g、91mmol)及びCH
3COOH(1mL)の混合物を、80℃で45分間撹拌した。次に、混合物を室温に冷やし、濾過して、2−(1−エトキシ−エチリデン)−マロノニトリル(8.9g、収率86%)を黄色の固体として与えた。
【0872】
工程2: 5−アミノ−3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル
【化582】
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EtOH(5mL)中のヒドラジンH
2NNH
2(3.7g、74mmol)の溶液に、2−(1−エトキシ−エチリデン)−マロノニトリル(5.0g、37mmol)を0℃で少量ずつ加えた。次に、混合物を80℃に1.5時間加熱した。次に、混合物を室温に冷やし、H
2Oを加え、氷/水浴で冷却し、濾過して、5−アミノ−3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル(2.3g、収率51%)を黄色の固体として与えた。
【0873】
工程3: 3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルアミン
【化583】
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ホルムアミド(6mL)中の5−アミノ−3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル(1.5g、12.3mmol)の溶液を、210℃で45分間撹拌した。室温に冷やした後、混合物を水(5mL)に注ぎ、濾過し、水で洗浄して、3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルアミン(1.2g、収率65%)を灰色の固体として与えた。
【0874】
工程4: DMSO(40mL)中の3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルアミン(1.2g、8mmol)、(2.0g、8mmol)及びK
2CO
3(1.16g、8.4mmol)の混合物を、50℃で3時間撹拌した。次に、混合物を室温に冷やし、H
2O(50ml)を加え、そしてEtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層を真空下で濃縮した。残留物を、P−TLCにより精製して、142(0.8g、収率28%)を黄色の固体として与えた。LCMS(ESI)、M+H
+=354.15。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.443 (s, 3H), 5.532 (s, 2H), 5.646 (s, 2H), 7.017-7.037 (d, J=8 Hz ,1H), 7.153-7.205 (m, 4H), 7.239-7.258 (m, 3H), 7.720-7.739 (d, J=7.6 Hz ,1H), 8.129 (s, 1H)
【0875】
実施例143 (S)−N−(1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン 143
10mLの密閉管に、実施例4からの(1S)−1−(1−フェニル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル)エタン−1−アミン(300mg、1.26mmol、1.00当量)、4−クロロチエノ[2,3−d]ピリミジン(250mg、1.47mmol、1.16当量)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(322mg)及びBuOH(5mL)を入れた。得られた溶液を120℃で一晩撹拌し、減圧下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(0:100〜80:20)で溶離したシリカゲルカラムに付し、143の260mg(55%)を明黄色の固体として与えた。LC−MS(ES、m/z):372[M+H]
+。
1H-NMR (300MHz, CD
3OD, ppm): δ 8.19 (s, 1H), 7.70 (d, 1H), 7.68-7.08 (m, 10H), 5.74-5.67 (m, 1H), 1.73 (d, 3H)
【0876】
実施例144 (S)−5−メチル−N−(1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン 144
10mLの密閉管に、実施例4からの(S)−1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エタンアミン(300mg、1.26mmol、1.00当量)、4−クロロ−5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(250mg、1.49mmol、1.18当量)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(322mg、2.50mmol、1.97当量)及びBuOH(5mL)を入れた。得られた溶液を120℃で一晩撹拌し、減圧下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/ヘキサン(0:100〜80:20)で溶離したシリカゲルカラムに付し、144の270mg(58%)を白色の固体として与えた。LC−MS(ES、m/z):369[M+H]
+。
1H-NMR (300MHz, CD
3OD, ppm): δ7.98 (s, 1H), 7.70-7.53 (m, 6H), 7.33-7.23 (m, 2H), 7.14-7.11 (m, 1H), 6.83 (d, 1H), 5.68-5.61 (m, 1H), 2.49 (d, 3H), 1.67 (d, 3H)
【0877】
実施例145 (S)−N4−(1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)ピリミジン−2,4−ジアミン 145
25mLの丸底フラスコに、エタノール(8mL)中の、実施例4からの(S)−1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エタンアミン(238mg、1.00mmol、1.00当量)及び4−クロロピリミジン−2−アミン(130mg、0.99mmol、0.98当量、98%)の溶液を入れた。得られた溶液を100℃で一晩撹拌し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、C
18カラム(水/アセトニトリル)に付し、145の150mg(44%)を白色の固体として与えた。LC−MS(ES、m/z):331[M+H]
+ 1H-NMR (300MHz, CD
3OD, ppm): δ 7.83 (d, 1H), 7.57 (m, 8H), 6.11 (q, 1H), 5.61 (q, 1H), 1.67 (d, 3H)
【0878】
実施例146 (S)−N4−(1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)ピリミジン−4,6−ジアミン 146
ジオキサン(10mL)中の、実施例4からの(S)−1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エタンアミン(321.6mg、1.36mmol、1.00当量)及び6−クロロピリミジン−4−アミン塩酸塩(456.3mg、2.71mmol、2.00当量、98%)の溶液を、油浴中で130℃で一晩撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、アセトニトリル/水(0〜40%)を用いたC
18カラムに付し、146の塩酸塩の298.6mg(60%)を黄色の結晶として得た。LC−MS(ES、m/z):331[M+H]
+ 1H-NMR: (400MHz, CD3OD, ppm) δ: 8.15 (s, 1H), 7.87-7.58 (m, 8H), 7.38-7.36 (m, 1H), 5.88 (br s, 1H), 5.41-5.36 (q, 1H), 1.747-1.73 (d, 3H)
【0879】
実施例147 (S)−N−(1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン 147
25mLの丸底フラスコ中に、n−BuOH(8mL)中の、実施例4からの(S)−1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エタンアミン(238mg、1.00mmol、1.00当量)、実施例20からの4−クロロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン(155mg、0.99mmol、0.99当量、98%)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(400mg、3.03mmol、3.02当量、98%)の溶液を入れた。得られた溶液を130℃で一晩撹拌し、減圧下で濃縮した。残留物を、水/アセトニトリル(95:5〜20:80)で溶離したC
18カラムに付すことにより精製して、147の150mg(41%)を明黄色の固体として得た。LC−MS(ES、m/z):355[M+H]
+。
1H-NMR (300MHz, CD
3OD, ppm): δ 8.49 (s, 1H), 7.85-7.48 (m, 9H), 7.32-7.30 (m, 1H), 6.63 (d, 1H), 5.81-5.74 (m, 1H), 1.89 (d, 3H)
【0880】
実施例148 (S)−N−(1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン 148
25mLの丸底フラスコに、n−BuOH(5mL)中の、実施例4からの(S)−1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エタンアミン(238mg、1.00mmol、1.00当量)、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(153mg、1.00mmol、1.00当量)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.5mL)の溶液を入れた。得られた溶液を130℃で一晩撹拌し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、C
18カラム(水/アセトニトリル)に付すことにより精製して、148の150mg(41%)を白色の固体として得た。LC−MS(ES、m/z):355[M+H]
+。H-NMR (300MHz, CD
3OD, ppm): δ 7.97 (s, 1H), 7.69 (d, 1H), 7.48 (m, 5H), 7.25 (m, 2H), 7.11 (m, 2H), 6.58 (d, 1H), 5.65 (q, 1H), 1.71 (d, 3H)
【0881】
実施例149 (S)−N6−(1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−2,6−ジアミン 149
25mLの丸底フラスコ中に、n−BuOH(8mL)中の、実施例4からの(S)−1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エタンアミン(238mg、1.00mmol、1.00当量)、6−クロロ−9H−プリン−2−アミン(155mg、0.91mmol、0.91当量、98%)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(390mg、2.96mmol、2.95当量、98%)の溶液を入れた。得られた溶液を130℃で一晩撹拌し、減圧下で濃縮した。残留物を、C
18カラム(水/アセトニトリル)に溶離して、149の0.150g(40%)を白色の固体として得た。LC−MS(ES、m/z):371[M+H]
+。H-NMR (300MHz, CD
3OD, ppm): δ 7.71 (d, 2H), 7.51 (s, 5H), 7.29 (m, 2H), 7.10 (d, 1H), 5.67 (s, 1H), 1.69 (d, 3H)
【0882】
実施例150 2−((R)−3−(2−((S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル)エタノール 150
IMS(2mL)中の、実施例16からの[(S)−1−((R)−1−ピペリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン(150mg、0.414mmol)、2−ブロモエタノール(30μL、0.414mmol)及びDIPEA(215μL、1.24mmol)の混合物を、密閉バイアル中で70℃で20時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜15% 2M NH
3/MeOH)により、続いてシクロヘキサン中で超音波処理し、そしてHPLC精製(20分 傾斜 アセトニトリル/水中の5〜50% 0.1% NH
4OHでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製した。生成物含有画分を真空下で濃縮して、150を白色の固体(8mg、5%)として得た。LCMS:R
T 1.72分 [M+H]
+ 407.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): 8.30-8.07 (2 H, m), 7.95 (1 H, bs), 7.73-7.68 (1 H, m), 7.63-7.58 (1 H, m), 7.20-7.11 (2 H, m), 5.93 (1 H, bs), 4.68-4.57 (1 H, m), 4.36 (1 H, bs), 3.48 (2 H, bs), 3.03-2.97 (1 H, m), 2.89-2.77 (2 H, m), 2.52-2.39 (3 H, m), 2.14-2.98 (2 H, m), 1.74-1.66 (4 H, m), 1.61-1.53 (1 H, m), 1.24-1.10 (1 H, m)
【0883】
実施例151 2−((R)−3−(2−((S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル)−N,N−ジメチルアセトアミド 151
IMS(2mL)中の、実施例16からの[(S)−1−((R)−1−ピペリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン(150mg、0.414mmol)、2−クロロ−N,N−ジメチルアセトアミド(43μL、0.414mmol)及びDIPEA(215μL、1.24mmol)の混合物を、密閉バイアル中で70℃で20時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜15% 2M NH
3/MeOH)により、続いてHPLC精製(20分 傾斜 アセトニトリル/水中の5〜50% 0.1% NH
4OHでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製した。生成物含有画分を真空下で濃縮して、151を白色の固体(8mg、4%)として得た。LCMS:R
T 1.87分 [M+H]
+ 448.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.24 (1 H, s), 8.10 (1 H, s), 7.95 (1 H, bs), 7.73-7.68 (1 H, m), 7.65-7.58 (1 H, m), 7.21-7.12 (2 H, m), 4.66-4.55 (1 H, m), 3.22 (2 H, s), 3.06-2.88 (6 H, m), 2.80 (3 H, s), 2.75-2.68 (1 H, m), 2.21 (1 H, t, J=11.73 Hz), 2.10-1.96 (1 H, m), 1.77-1.64 (9 4 H, m), 1.55 (1 H, bd, J=13.18 Hz), 1.13-0.98 (1 H, m)
【0884】
実施例152 3−(4−アミノ−1−((1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−イル)プロパ−2−イン−1−オール 152
Et
2NH(30mL)中の3−ヨード−1−((1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン 141(1.5g、3.2mmol)、プロパ−2−イン−1−オール(0.4g、6.4mmol)、CuI(0.2g、0.64mmol)及びPd(PPh
3)
2Cl
2(0.25g、0.32mmol)の混合物を、25℃で2時間撹拌した。次に、混合物にH
2O(50mL)を加え、CH
2Cl
2(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を真空下で濃縮した。残留物をCH
2Cl
2で処理し、濾過して、152(400mg、収率32%)を黄色の固体として与えた。LCMS(ESI)、M+H
+=394.15。
1HNMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 4.322-4.337(d, J=6Hz, 2H), 5.395-5.425 (t, J=6Hz, 1H), 5.710 (s, 2H), 5.735 (s, 2H), 7.090-7.107 (d, J=6.8 Hz ,1H), 7.223-7.249 (m, 2H), 7.414-7.491 (s, 5H), 7.643-7.663 (d, J=8 Hz ,1H), 8.092(s, 1H)
【0885】
実施例153 3−(4−アミノ−1−((1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−イル)−5−フルオロフェノール 153
DME(20mL)及びH
2O(2mL)中の3−ヨード−1−((1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン 141(1.0g、2.14mmol)、3−フルオロ−5−ヒドロキシフェニルボロン酸(0.4g、2.56mmol)、Pd(dppf)Cl
2(0.2g)及びCsF(0.65g、4.3mmol)の混合物を、一晩還流した。次に、混合物を室温に冷やし、H
2O(50mL)を加え、そしてEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、次に真空下で濃縮した。残留物をCH
2Cl
2で処理し、濾過して、153(300mg、収率31%)を灰色の固体として与えた。LCMS(ESI)、M+H
+=450.16。
1HNMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 5.795 (s, 2H), 6.606-6.633 (d, J=10.8 Hz, 1H), 6.720-6.724 (d, J=8.8 Hz ,1H), 6.800 (s, 2H), 7.065-7.083 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.213-7.260 (m, 2H), 7.400 (s, 5H), 7.657-7.676 (d, J=7.6 Hz ,1H), 8.119 (s, 1H), 10.139 (s, 1H)
【0886】
実施例154 3−(1H−インドール−3−イル)−1−((1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン 154
【化584】
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EtOH(20mL)中の1−(1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)−3−[1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−3−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルアミンの溶液に、NaOH(2M、20mL)を加えた。室温で一晩撹拌した後、混合物を真空下で濃縮した。残留物をH
2Oに加え、CH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機層を蒸発させ、残留物をP−HPLCにより精製して、154(500mg、収率51%)を白色の固体として与えた。LCMS(ESI)、M+H
+=455.18。
1HNMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 5.891 (s, 2H), 7.033-7.068 (t, J=7 Hz,1H), 7.111-7.186 (m, 2H), 7.233-7.284 (m, 2H), 7.458-7.513 (m, 6H), 7.622-7.642 (d, J=8 Hz, 1H), 7.682-7.703 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.724-7.731 (d, J=2.8 Hz, 1H), 8.367 (s, 1H), 11.639-11.644 (d, J=2 Hz, 1H)
【0887】
実施例155 4−(4−アミノ−1−((1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−イル)−2−フルオロフェノール 155
DME(30mL)及びH
2O(3mL)中の3−ヨード−1−((1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン 141(1.5g、3.2mmol)、3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニルボロン酸(0.6g、3.8mmol)、Pd(dppf)Cl
2(0.3g)及びCsF(1.0g、6.4mmol)の混合物を、一晩還流した。次に、混合物を室温に冷やし、H
2O(50mL)を加え、そしてEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、真空下で濃縮した。残留物をCH
2Cl
2で処理し、濾過して、155(500mg、収率34%)を白色の固体として与えた。LCMS(ESI)、M+H
+=450.16。
1HNMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 5.875 (s, 2H), 7.046-7.120 (m, 2H), 7.175-7.200 (d, J=1.6 Hz ,1H), 7.242-7.307(m, 3H), 7.432-7.472 (m, 5H), 7.687-7.708 (d, J=1.2 Hz ,1H), 8.335(s, 1H)
【0888】
実施例156 N−(6−(4−アミノ−1−((1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−イル)ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)アセトアミド 156
工程1: n−(6−ブロモ−ベンゾチアゾール−2−イル)−アセトアミドの調製
【化585】
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CH
2Cl
2(50mL)中の6−ブロモ−ベンゾチアゾール−2−イルアミン(3.0g、13mmol)、Ac
2O(1.6g、16.5mmol)及びDMAP(2.4g、19.5mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。次に、混合物をHCl(2M)、飽和Na
2CO
3、次にブラインで洗浄し、そしてNa
2SO
4で乾燥させた。CH
2Cl
2相を蒸発させて、N−(6−ブロモ−ベンゾチアゾール−2−イル)−アセトアミド(2.5g、収率71%)を白色の固体として与えた。
【0889】
工程2: N−[6−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド
【化586】
[この文献は図面を表示できません]
DMSO(20mL)中のN−(6−ブロモ−ベンゾチアゾール−2−イル)−アセトアミド(1.35g、5mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.51g、10mmol)、Pd(dppf)Cl
2(0.25g、0.3mmol)及び酢酸カリウム CH
3COOK(2.45g、25mmol)の混合物を、N
2下、80℃で2時間撹拌した。次に、混合物を室温に冷やし、H
2O(100mL)を加え、そしてEtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層を真空下で濃縮した。残留物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=3:1)により精製して、N−[6−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド(1.2g、収率75%)を黄色の固体として与えた。
【化587】
[この文献は図面を表示できません]
【0890】
工程3: DME(20mL)及びH
2O(2mL)中のN−[6−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド(1.0g、3.3mmol)、2−(クロロメチル)−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール(1.4g、3.0mmol)、Pd(dppf)Cl
2(0.5g)及びCsF(0.91g、6.0mmol)の混合物を、N
2下で一晩還流した。次に、混合物を室温に冷やし、H
2O(50mL)を加え、そしてEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして真空下で濃縮した。残留物を、P−TLCにより精製して、156(400mg、収率25%)を褐色の固体として与えた。
【0891】
実施例157 1−((1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−アミン 157
工程1: 4−クロロ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミン
【化588】
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THF(20mL)及びH
2O(2mL)中の2−アミノ−4,6−ジクロロ−ピリミジン−5−カルボアルデヒド(1.0g、5.2mmol)とEt
3N(0.63g、6.2mmol)の混合物に、ヒドラジンH
2NNH
2(10g、0.2mol)を加えた。次に、混合物を、室温で1.5時間撹拌した。次に、混合物を真空下で濃縮した。残留物をH
2Oに加え、濾過して、4−クロロ−1H−ピラゾロ[3,4−d]−ピリミジン−6−イルアミン(0.8g、収率91%)を黄色の固体として与えた。
【0892】
工程2: 4−クロロ−1−(1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミン
【化589】
[この文献は図面を表示できません]
DMSO(20mL)中の4−クロロ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミン(1.0g、5.9mmol)、2−(クロロメチル)−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール(1.4g、5.9mmol)及びK
2CO
3(0.86g、6.2mmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。次に、混合物をH
2O(50mL)に加え、CH
2Cl
2(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を真空下で濃縮して、4−クロロ−1−(1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミン(1.5g、収率68%)を橙色の固体として与えた。
【0893】
工程3: MeOH中の4−クロロ−1−(1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミン(1.5g、4mmol)及びPd/C(0.3g)の溶液を、H
2 40psiで50℃で一晩撹拌した。混合物を濾過し、そして濾液を真空下で濃縮した。残留物を、P−TLCにより精製して、157(200mg、収率15%)を白色の固体として与えた。LCMS(ESI)、M+H
+=340.14。
1HNMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 5.0374 (s, 2H), 5.597 (s, 2H), 7.015 (s, 1H), 7.152-7.211 (m, 5H), 7.309-7.327 (m, 3H), 7.746 (s ,2H), 8.567(s, 1H)
【0894】
実施例158 (S)−8−メチル−N−(1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 158
工程1: 6−クロロ−8−メチル−9H−プリン
【化590】
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オキシ塩化リン(5mL)中のN−(4−アミノ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−5−イル)アセトアミド(330mg、1.92mmol、1.00当量、98%)の溶液を、一晩還流した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチル10mLに再溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液10mL、水1×10mL及びブライン1×10mLで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、6−クロロ−8−メチル−9H−プリン20mg(6%)を黄色の固体として与えた。
【0895】
工程2: ブタン−1−オール(6mL)中の実施例4からの(1S)−1−(1−フェニル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル)エタン−1−アミン(150mg、0.62mmol、1.00当量、98%)、6−クロロ−8−メチル−9H−プリン(150mg、0.87mmol、1.41当量)及びエチルビス(プロパン−2−イル)アミン(0.3mL、98%)の溶液を、130℃で一晩撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残留物を、水/アセトニトリルで溶離するC
18カラムで精製して、158の75mg(30%)を白色の固体として与えた。LC−MS(ES、m/z)370 [M+H]
+。H-NMR (300MHz, CD
3OD, ppm) δ 8.04 (s, 1H), 7.69 (d, 1H), 7.55 (m, 5H), 7.30 (m, 2H), 7.11 (d, 1H), 5.63 (s, 1H), 2.55 (s, 3H), 1.71 (d, 3H)
【0896】
実施例159 (S)−1−メチル−N−(1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−アミン 159
工程1: N−(2−クロロ−4−メチルピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化591】
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酢酸(50mL)中の2−クロロ−4−メチルピリミジン−5−アミン(10g、68.26mmol、1.00当量、98%)及び無水酢酸(14.3g、137.27mmol、2.01当量、98%)の溶液を、室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮して、N−(2−クロロ−4−メチルピリミジン−5−イル)アセトアミドの11g(82%)をオフホワイトの固体として与えた。
【0897】
工程2: 1−[5−クロロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−1−イル]エタン−1−オン
【化592】
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クロロホルム(180mL)中のN−(2−クロロ−4−メチルピリミジン−5−イル)アセトアミド(9g、46.06mmol、1.00当量、95%)、酢酸カリウム(3.3g、32.95mmol、0.72当量、98%)、無水酢酸(17.27g、165.78mmol、3.60当量)及び亜硝酸イソアミル(13.6g、116.24mmol、2.52当量、98%)の溶液を、一晩還流した。得られた混合物を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧下で濃縮して、1−[5−クロロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−1−イル]エタン−1−オン7g(73%)を白色の固体として与えた。
【0898】
工程3: 5−クロロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン
【化593】
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塩酸(70mL、8%)を、テトラヒドロフラン(70mL)中の1−[5−クロロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−1−イル]エタン−1−オン(7g、33.83mmol、1.00当量、95%)の溶液に50℃で滴下した。得られた溶液を30分間還流し、次に酢酸エチル2×100mLで抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、5−クロロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン2.5g(45%)を白色の固体として与えた。
【0899】
工程4: 5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン
【化594】
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カリウムt−ブトキシド(1.68g、14.67mmol、1.14当量)を、テトラヒドロフラン(50mL)中の5−クロロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン(2.1g、12.91mmol、1.00当量、95%)の溶液に0℃で加えた。反応混合物を0℃で30分間撹拌した後、ヨードメタン(3g、20.71mmol、1.60当量、98%)を0℃で滴下した。得られた溶液を室温で4.5時間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに装填し、ジクロロメタン/酢酸エチル(10/1)で溶離して、5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン300mg(14%)を白色の固体として与えた。
【0900】
工程5: n−ブタノール(8mL)中の実施例4からの(S)−1−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エタンアミン(200mg、0.83mmol、1.00当量、98%)、5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン(180mg、1.07mmol、1.29当量)及びメチルビス(プロパン−2−イル)アミン(0.3mL、98%)の溶液を、130℃で96時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、そして残留物を水/アセトニトリルで溶離するC
18カラムで精製して、159110mg(31%)を明黄色の固体として与えた。LC−MS:(ES、m/z)370[M+H]
+、221、115。
1H-NMR: (CD
3OD, 300 Hz, ppm) δ 8.86 (s, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.65-7.54 (m, 6H), 7.61 (d, 2H), 7.09 (s, 1H), 5.30 (m, 1H), 4.04 (s, 3H), 1.64 (d, 3H)
【0901】
実施例160 (S)−N−(1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)プロピル)−7H−プリン−6−アミン 160
N−ブタノール(1mL)中の実施例28からの(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピルアミン(42mg、0.16mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(37mg、0.16mmol)及びDIPEA(0.14mL、0.8mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で16時間撹拌した。室温に冷やした後、粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2に装填し、これをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、160を白色の固体(13mg、21%)として与えた。LCMS:R
T 3.61分 [M+H]
+ 388.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.22-8.03 (2 H, m), 7.80 (1 H, s), 7.71-7.43 (6 H, m), 7.09 (1 H, t, J=9.42 Hz), 6.85 (1 H, d, J=8.93 Hz), 5.38 (1 H, s), 2.08-1.88 (2 H, m), 0.83 (3 H, t, J=7.34 Hz)
【0902】
実施例161 (S)−N−(1−(5−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−7H−プリン−6−アミン 161
N−ブタノール(7mL)中の実施例29からの(S)−1−(5−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(379mg、1.4mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(340mg、1.4mmol)及びDIPEA(1.2mL、7.0mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で18時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2に装填し、これをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、161(65mg、12%)を得た。LCMS:R
T 3.34分 [M+H]
+ 374.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.19-8.00 (2 H, m), 7.92 (1 H, s), 7.67-7.41 (6 H, m), 7.06 (2 H, d, J=7.13 Hz), 5.47 (1 H, s), 1.56 (3 H, d, J=6.83 Hz)
【0903】
実施例162 9−((3−フェニル−1H−インドール−2−イル)メチル)−9H−プリン−6−アミン 162
MeOH(20mL)中の、実施例22からの9−[3−フェニル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−インドール−2−イルメチル]−9H−プリン−6−イルアミン(330mg、0.667mmol)と2M KOH(1.3mL)の混合物を、70℃で5時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物を水で希釈した。溶液のpHを、1M HClを加えて1に、次に飽和NaHCO
3溶液を加えて8に調整した。水層をEtOAc(×3)で抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜9% MeOH)により精製して、162を白色の固体(102mg、45%)として得た。LCMS:R
T 3.79分 [M+H]
+ 341.2。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 11.31 (1 H, s), 8.16 (1 H, s), 8.02 (1 H, s), 7.64-7.59 (2 H, m), 7.57 (1 H, d, J=7.96 Hz), 7.50 (2 H, t, J=7.96 Hz ), 7.43-7.33 (2 H, m), 7.24 (2 H, s), 7.16 (1 H, t, J=7.50 Hz), 7.07 (1 H, t, J=7.50 Hz), 5.59 (2 H, s)
【0904】
実施例163 9−((3−フェニルベンゾフラン−2−イル)メチル)−9H−プリン−6−アミン 163
0℃で、DMF(5mL)中のNaH(鉱油中の60%、18mg、0.43mmol)の混合物に、9H−プリン−6−イルアミン(54mg、0.397mmol)を加えた。0℃で5分撹拌した後、DMF(1mL)中の実施例25からのメタンスルホン酸 3−フェニルベンゾフラン−2−イルメチルエステル(100mg、0.331mmol)の溶液を滴下し、混合物を室温にゆっくり温め、そして室温で2.5時間撹拌した。次に、水を加えて反応混合物をクエンチし、DCMで希釈した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% MeOH)により精製し、そしてシクロヘキサンを有するEtOAcからトリチュレートして、163をオフホワイトの固体(33mg、29%)として得た。LCMS:R
T 3.85分 [M+H]
+ 342.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.21 (1 H, s), 8.11 (1 H, s), 7.79-7.74 (2 H, m), 7.63-7.53 (4 H, m), 7.50-7.44 (1 H, m), 7.38-7.27 (2 H, m), 7.23 (2 H, s), 5.65 (2 H, s)
【0905】
実施例164 1−((3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン 164
NaH(鉱油中の60%、13mg、0.314mmol)を、DMF(5mL)中の1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルアミン(42mg、0.314mmol)の混合物に室温で一度に加えた。5分撹拌した後、DMF(1mL)中の実施例26からのメタンスルホン酸 3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イルメチルエステル(100mg、0.314mmol)の溶液を滴下し、室温で撹拌を30分間続けた。次に、水を加えて反応混合物をクエンチし、そしてEtOAcで希釈した。さらに、水相をEtOAc(2×100mL)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% MeOH)により精製し、そして水を有するMeOHからトリチュレートして、164をオフホワイトの固体(17mg、15%)として得た。LCMS:R
T 4.13分 [M+H]
+ 358.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.23 (1 H, s), 8.16 (1 H, s), 7.95-7.90 (1 H, m), 7.70-7.59 (4 H, m), 7.56-7.49 (2 H, m), 7.42-7.35 (2 H, m), 5.72 (2 H, s)
【0906】
実施例165 N−((3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)メチル)−9H−プリン−6−アミン 165
N−ブタノール(10mL)中の、実施例26からのC−(3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)メチルアミン(230mg、0.961mmol)、6−クロロ−9H−プリン(278mg、1.80mmol)及びDIPEA(0.34mL、1.92mmol)の混合物を、100℃で20時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製し、次にジエチルエーテル中で超音波処理した。さらに、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜5% MeOH)により精製して、165を白色の固体(132mg、38%)として得た。LCMS:R
T 4.22分 [M+H]
+ 358.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.96 (1 H, s), 8.40 (1 H, s), 8.23 (1 H, s), 8.14 (1 H, s), 7.94-7.85 (1 H, m), 7.63-7.54 (4 H, m), 7.51-7.43 (2 H, m), 7.38-7.29 (2 H, m), 4.94 (2 H, s)
【0907】
実施例166 9−((3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)メチル)−9H−プリン−6−アミン 166
NaH(鉱油中の60%、15mg、0.377mmol)を、DMF(3mL)中の9H−プリン−6−イルアミン(47mg、0.345mmol)の混合物に室温で一度に加えた。5分撹拌した後、DMF(2mL)中の実施例26からのメタンスルホン酸 3−フェニルベンゾ[b]チオフェン−2−イルメチルエステル(100mg、0.314mmol)の溶液を滴下し、室温で撹拌を30分間続けた。次に、水を加えて反応混合物をクエンチし、そして固体を形成した。沈殿物を濾過により集め、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% MeOH)により精製し、ジエチルエーテルからトリチュレートして、166を白色の固体(52mg、46%)として得た。LCMS:R
T 3.99分 [M+H]
+ 358.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.15 (1 H, s), 8.06 (1 H, s), 7.98-7.92 (1 H, m), 7.64-7.59 (4 H, m), 7.57-7.46 (2 H, m), 7.42-7.37 (2 H, m), 7.27 (2 H, s), 5.63 (2 H, s)
【0908】
実施例167 9−((3−o−トリルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)メチル)−9H−プリン−6−アミン 167
NaH(鉱油中の60%、16mg、0.39mmol)を、DMF(5mL)中の9H−プリン−6−イルアミン(49mg、0.36mmol)の混合物に室温で一度に加えた。5分撹拌した後、DMF(1mL)中の実施例27からのメタンスルホン酸 3−o−トリルベンゾ[b]チオフェン−2−イルメチルエステル(100mg、0.30mmol)の溶液を滴下し、室温で撹拌を19時間続けた。次に、水を加えて反応混合物をクエンチし、そして固体を形成した。沈殿物を濾過により集め、そしてカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% MeOH)により精製して、167を白色の固体(75mg、67%)として与えた。LCMS:R
T 4.13分 [M+H]
+ 372.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.11 (1 H, s), 7.96-7.88 (2 H, m), 7.45-7.30 (6 H, m), 7.23 (2 H, s), 7.12-7.07 (1 H, m), 5.46 (1 H, d, J=16.2 Hz), 5.38 (1 H, d, J=16.2 Hz), 1.99 (3 H, s)
【0909】
実施例168 (9H−プリン−6−イル)−[1−(3−o−トリル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−アミン 168
N−ブタノール(2mL)中の(S)−1−(3−o−トリル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチルアミン(330mg、1.31mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(430mg、1.83mmol)及びDIPEA(0.41mL、2.35mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、そしてMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、168を白色の固体(155mg、32%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.70及び2.83分[M+H]
+ 371.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.89 (1 H, s), 8.30-7.86 (4 H, m), 7.69-7.08 (5 H, m), 5.47 (1 H, s), 1.96 (3 H, s), 1.68 (1.5 H, d, J=6.77 Hz), 1.50 (1.5 H, d, J=6.84 Hz)。シグナルは回転異性体/互変異性体の存在により分割した。
【0910】
実施例169 [(S)−1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−プロピル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 169
N−ブタノール(3mL)中の(S)−1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)プロピルアミン(430mg、1.70mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(560mg、2.39mmol)及びDIPEA(0.54mL、3.07mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、そしてMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜8% 2M NH
3/MeOH)により精製して、169を白色の固体(136mg、22%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.89分 [M+H]
+ 371.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.91 (1 H, s), 8.30-7.70 (5 H, m), 7.68-7.21 (6 H, m), 5.42 (1 H, s), 2.01 (2 H, bs), 1.01-0.71 (3 H, m)。
【0911】
実施例170 3−{2−[(S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)−エチル]−ベンゾイミダゾール−1−イル}−ベンゾニトリル 170
N−ブタノール(0.5mL)中の3−[2−((S)−1−アミノエチル)ベンゾイミダゾール−1−イル]ベンゾニトリル(54mg、0.21mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(69mg、0.29mmol)及びDIPEA(65μL、0.37mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、そしてMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により、次に分取HPLC(傾斜 アセトニトリル/水中の20〜98%、0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、170を白色の固体(29mg、37%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.03分 [M+H]
+ 381.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.90 (1 H, s), 8.25-7.49 (8 H, m), 7.32-7.17 (2 H, m), 7.09 (1 H, d, J=7.84 Hz), 5.60 (1 H, s), 1.64 (3 H, d, J=6.81 Hz)
【0912】
実施例171 [1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メトキシ−エチル]−(7H−プリン−6−イル)−アミン 171
n−ブタノール(2.5mL)中の(R)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メトキシエチルアミン(110mg、0.39mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(93mg、0.39mmol)及びDIPEA(340μL、1.9mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去して、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、そしてMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、171を白色の固体(51mg、32%)として得た。LCMS(方法B):R
T 3.52分 [M+H]
+ 404.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.25-8.01 (2 H, m), 7.87 (1 H, s), 7.77-7.47 (6 H, m), 7.15-7.05 (1 H, m), 6.87 (1 H, dd, J=8.93, 2.37 Hz), 5.64 (1 H, s), 3.84 (2 H, d, J=6.60 Hz), 3.14 (3 H, s)。シグナルは回転異性体/互変異性体の存在により分割した
【0913】
実施例172 2−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−(7H−プリン−6−イルアミノ)−エタノール 172
窒素雰囲気下、0℃で、無水DCM(3mL)中の[(R)−2−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−(7H−プリン−6−イル)アミン(124mg、0.26mmol)の溶液に、三臭化ホウ素(DCM中1.0M、0.3mL、0.26mmol)を滴下した。反応混合物を室温にゆっくり温め、室温で1時間撹拌した。さらなるBBr
3(0.3mL)を加え、撹拌を1時間続けた。MeOHを加え、次に揮発物を減圧下で除去した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、172(60mg、59%)を得た。LCMS(方法K):R
T 3.11分 [M+H]
+ 390.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.93 (0.8 H, s), 12.17 (0.2 H, s), 8.27-8.01 (2 H, m), 7.74-7.43 (6 H, m), 7.16-7.01 (1 H, m), 6.93-6.79 (1 H, m), 5.56-5.31 (1 H, m), 5.21-5.02 (1 H, m), 3.95-3.74 (2 H, m)。シグナルは回転異性体/互変異性体の存在により分割した
【0914】
実施例173 [(S)−1−(6−クロロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 173
n−ブタノール(6mL)中の(S)−1−(6−クロロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(796mg、2.93mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(769mg、3.22mmol)及びDIPEA(1.50mL、8.79mmol)の混合物を、密閉バイアル中で100℃で17時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去して、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、そしてMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、熱MeOHからトリチュレートして、173をオフホワイトの固体(334mg、29%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.73分 [M+H]
+ 390.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.85 (1 H, s), 8.18-8.04 (2 H, m), 7.94 (1 H, s), 7.71-7.45 (6 H, m), 7.26 (1 H, dd, J=8.57, 2.01 Hz), 7.05 (1 H, d, J=1.97 Hz), 5.48 (1 H, s), 1.56 (3 H, d, J=6.84 Hz)
【0915】
実施例174 4−{6−フルオロ−2−[(S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)−エチル]−ベンゾイミダゾール−1−イル}−シクロヘキサンカルボニトリル 174
n−ブタノール(0.7mL)中の4−[2−((S)−1−アミノエチル)−6−フルオロベンゾイミダゾール−1−イル]シクロヘキサンカルボニトリル(100mg、0.35mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(91mg、0.38mmol)及びDIPEA(0.10mL、0.72mmol)の混合物を、105℃で48時間加熱した。室温に冷やした後、粗反応混合物をジオキサン中の4N HCl(0.5mL)で処理し、そして室温で1時間撹拌した。粗混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、そしてMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜8% MeOH)により精製し、次に熱EtOAcでトリチュレートし、そして分取HPLC(傾斜 アセトニトリル/水中の0〜40%、0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、174を白色の固体(26mg、18%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.93分 [M+H]
+ 405.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.45 (1 H, s), 8.34-7.94 (3 H, m), 7.71-7.56 (2 H, m), 7.05-6.96 (1 H, m), 5.96 (1 H, bs), 4.62-4.59 (1 H, m), 3.09-2.95 (1 H, m), 2.38-2.25 (1 H, m), 2.21-2.07 (2 H, m), 1.93 (1 H, bd, J=12.75 Hz), 1.84 (1 H, bd, J=12.00 Hz), 1.73-1.65 (5 H, m), 1.02 (1 H, bs)。幅広のシグナルは回転異性体/互変異性体の存在による
【0916】
実施例175 (1R,2R)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−1−(7H−プリン−6−イルアミノ)−プロパン−2−オール 175
窒素雰囲気下、0℃で、無水DCM(3mL)中の[(1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピル]−(7H−プリン−6−イル)アミン(128mg、0.26mmol)の溶液に、三臭化ホウ素(DCM中1.0M、0.5mL、0.5mmol)を滴下した。反応混合物を室温にゆっくり温め、室温で1.5時間撹拌した。MeOHを加え、揮発物を減圧下で除去した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、175(25mg、24%)を得た。LCMS(方法K):R
T 3.30分 [M+H]
+ 404.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.99 (1 H, s), 8.32-8.06 (2 H, m), 7.83-7.48 (6 H, m), 7.28-7.03 (2 H, m), 6.88 (1 H, dd, J=8.94, 2.49 Hz), 5.18 (1 H, s), 4.20-4.02 (2 H, m), 1.08-0.93 (3 H, m)。シグナルは回転異性体/互変異性体の存在により分割した。
【0917】
実施例176 [1−(6−フルオロ−1−ピリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 176
n−ブタノール(1mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(81mg、0.32mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(83mg、0.35mmol)及びDIPEA(162μL、0.95mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で65時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去して、得られた残留物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、MeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した(SCXカートリッジによる精製を3回繰り返した)。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、次にMeOHでトリチュレートして、176をオフホワイトの固体(47mg、40%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.75分 [M+H]
+ 375.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.65 (1 H, s), 8.79 (1 H, d, J=2.46 Hz), 8.61 (1 H, s), 8.15-7.91 (4 H, m), 7.71 (1 H, dd, J=8.80, 4.84 Hz), 7.55-7.46 (1 H, m), 7.11 (1 H, td, J=9.33, 2.43 Hz), 6.93 (1 H, dd, J=8.91, 2.44 Hz), 5.49 (1 H, s), 1.62 (3 H, d, J=6.83 Hz)
【0918】
実施例177 (9H−プリン−6−イル)−[(S)−1−(3−m−トリル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−アミン 177
n−ブタノール(3mL)中の(S)−1−(3−m−トリル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチルアミン(420mg、1.66mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(550mg、2.33mmol)及びDIPEA(0.52mL、3.00mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、そしてMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、177を白色の固体(190mg、31%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.84分 [M+H]
+ 371.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.90 (1 H, s), 8.33-7.77 (5 H, m), 7.45-7.14 (5 H, m), 5.56 (1 H, br), 2.25 (3 H, s), 1.58 (3 H, d, J=6.81 Hz)。幅広のシグナルは回転異性体/互変異性体の存在による
【0919】
実施例178 [(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 178
ジオキサン中の4N HCl(0.5mL)を、MeOH(3mL)中の[(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン(128mg、0.24mmol)の溶液に加え、混合物を室温で30分間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をHPLC(25分 傾斜 アセトニトリル/水中の10〜90% 0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、178(88mg、81%)を得た。LCMS(方法K):R
T 3.82分 [M+H]
+ 451.9/453.8。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.19-7.86 (3 H, m), 7.70 (1 H, dd, J=8.75, 4.59 Hz), 7.64-7.33 (5 H, m), 7.26 (1 H, t, J=9.22 Hz), 5.22 (1 H, s), 1.56 (3 H, d, J=6.87 Hz)
【0920】
実施例179 [1−(7−クロロ−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 179
ジオキサン中の4N HCl(0.5mL)を、MeOH(5mL)中の[(S)−1−(7−クロロ−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン(166mg、0.34mmol)の溶液に加え、混合物を室温で1時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、得られた残留物を、HPLC(25分 傾斜 アセトニトリル/水中の10〜90%、0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、179(96mg、69%)を得た。LCMS(方法K):R
T 3.80分 [M+H]
+ 408.0/409.9/411.08。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.22-7.83 (3 H, m), 7.69-7.34 (6 H, m), 7.33-7.24 (1 H, t, J=9.50 Hz), 5.25 (1 H, s), 1.56 (3 H, d, J=6.88 Hz)
【0921】
実施例181 [(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−メチル−(9H−プリン−6−イル)−アミン 181
n−ブタノール(2mL)中の[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]メチルアミン(102mg、0.38mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(91mg、0.38mmol)及びDIPEA(0.33mL、1.9mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、181(123mg、84%)を得た。LCMS(方法K):R
T 3.39分 [M+H]
+ 388.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz, 80℃): δ 7.99 (1 H, s), 7.90 (1 H, s), 7.75 (1 H, dd, J=8.81, 4.87 Hz), 7.30-7.22 (2 H, m), 7.17-6.95 (5 H, m), 6.73 (1 H, dd, J=8.93, 2.53 Hz), 3.12 (3 H, br s), 1.71 (3 H, d, J=6.76 Hz)
【0922】
実施例182 [1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 182
AcOH(1mL)中の(S)−N−[4−フルオロ−2−(ピリジン−2−イルアミノ)フェニル]−2−(9H−プリン−6−イルアミノ)プロピオンアミド(130mg、0.332mmol)の混合物を、80℃で2時間加熱した。AcOH(5mL)中の(S)−N−[4−フルオロ−2−(ピリジン−2−イルアミノ)フェニル]−2−(9H−プリン−6−イルアミノ)プロピオンアミド(136mg、0.347mmol)の第2の部分を、100℃で2時間加熱した。2つの粗反応混合物を合わせ、揮発物を真空下で除去した。得られた残留物を、EtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。有機層を水、続いてブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、次にMeOH/ジエチルエーテル中でトリチュレートして、182をオフホワイトの固体(66mg、26%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.94分 [M+H]
+ 375.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.89 (1 H, br s), 8.61 (1 H, br s), 8.20-7.80 (4 H, m), 7.79-7.67 (2 H, m), 7.52-7.43 (1 H, m), 7.20-7.08 (2 H, m), 5.86 (1 H, br s), 1.63 (3 H, d, J=6.82 Hz)
【0923】
実施例183 [(S)−1−(6−フルオロ−7−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 183
n−ブタノール(6mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−7−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩(330mg、1.23mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(351mg、1.47mmol)及びDIPEA(320μL、2.45mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% MeOH)により精製した。このようにして得られた化合物のMeOH(5mL)及びジオキサン中の4N HCl(1ml)の溶液を、室温で1時間撹拌し、次に揮発物を減圧下で除去した。得られた残留物を、EtOAcと飽和NaHCO
3溶液に分配した。白色の固体が沈殿し、濾過により集め、183(333mg、70%)を得た。LCMS(方法K):R
T 3.46分 [M+H]
+ 388.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.55 (1 H, s), 8.06-8.00 (2 H, m), 7.71-7.39 (7 H, m), 7.05 (1 H, dd, J=10.58, 8.77 Hz), 5.30 (1 H, br s), 1.70 (3 H, d, J=1.84 Hz), 1.53 (3 H, d, J=6.84 Hz)
【0924】
実施例185 {(S)−1−[6−フルオロ−1−(3−フルオロ−フェニル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチル}−(9H−プリン−6−イル)−アミン 185
(S)−1−[6−フルオロ−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン(0.45g、1.64mmol)を、n−ブタノール(10mL)に溶解し、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(0.39g、1.64mmol)及びDIPEA(1.45mL、8.24mmol)を加えた。反応混合物を、90℃で一晩加熱した。得られた混合物を室温に放冷し、真空下で濃縮した。残留物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに通し、DCM、MeOH及びMeOH中の2M NH
3で溶離し、粗生成物を得た。この物質を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、傾斜 DCM中の0〜7.5% MeOH)により精製して、185をオフホワイトの固体(100mg、20%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.52分 [M+H]
+ 392.0
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.09 (1 H, s), 8.05 (1 H, s), 7.91 (1 H, s), 7.68 (1 H, dd, J=8.80, 4.85 Hz), 7.58-7.47 (2 H, m), 7.42 (1 H, d, J=7.91 Hz), 7.32-7.23 (1 H, m), 7.09 (1 H, td, J=9.32, 2.48 Hz), 6.92 (1 H, dd, J=8.93, 2.50 Hz), 5.63-5.47 (1 H, m), 1.58 (3 H, d, J=6.82 Hz)
【0925】
実施例186 {1−[6−フルオロ−1−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチル}−(9H−プリン−6−イル)−アミン 186
(S)−1−[6−フルオロ−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン(0.33g、1.21mmol)を、n−ブタノール(10mL)に溶解し、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(0.29g、1.21mmol)及びDIPEA(1.05mL、6.04mmol)を加えた。反応混合物を、100℃に一晩加熱した。さらなる量のDIPEA(0.53mL、3.02mmol)を加え、反応混合物を100℃で2時間加熱した。得られた混合物を室温に放冷し、次に真空下で濃縮した。残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに通し、DCM、MeOH、次にMeOH中の2M NH
3溶液で溶離し、黄色のガム状物を得た。これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、186をオフホワイトの固体(0.13g、32%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.50分 [M+H]
+ 392.1
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.11 (1 H, s), 8.07 (1 H, s), 7.92 (1 H, s), 7.71-7.62 (3 H, m), 7.38-7.28 (2 H, m), 7.13-7.06 (1 H, m), 6.87 (1 H, dd, J=8.92, 2.50 Hz), 5.49 (1 H, s), 1.58 (3 H, d, J=6.85 Hz)
【0926】
実施例187 (S)−3−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−3−(9H−プリン−6−イルアミノ)−プロパン−1−オール 187
窒素雰囲気下、0℃で、無水DCM(6mL)中の[(S)−3−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピル]−(9H−プリン−6−イル)アミン(296mg、0.6mmol)の溶液に、三臭化ホウ素(DCM中1.0M、1.2mL、1.2mmol)を滴下した。反応混合物を、0℃で1時間撹拌した。次に、MeOHを加え、揮発物を減圧下で除去した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、187(160mg、66%)を得た。LCMS(方法K):R
T 3.10分 [M+H]
+ 404.1
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.55 (1 H, s), 8.28-7.83 (3 H, m), 7.81-7.44 (6 H, m), 7.16-7.01 (1 m), 6.91-6.79 (1 H, m), 5.56 (1 H, br s), 4.60 (1 H, br s), 3.57-3.38 (2 H, m), 2.23-2.00 (2 H, m)。シグナルは回転異性体/互変異性体の存在により分割した
【0927】
実施例188 [(R)−1−(6−フルオロ−7−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メトキシ−エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 188
n−ブタノール(5mL)中の(R)−1−(6−フルオロ−7−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メトキシエチルアミン(270mg、0.9mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(258mg、1.08mmol)及びDIPEA(308μL、1.8mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% MeOH)により精製して、[(R)−1−(6−フルオロ−7−メチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メトキシエチル]−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミンを得た:LCMS(方法C):R
T 3.38分 [M+H]
+ 502.2。
【0928】
このようにして得られた化合物のMeOH(5mL)及びジオキサン中の4N HCl(2ml)の溶液を、室温で30分間撹拌し、次に揮発物を減圧下で除去した。得られた残留物を、EtOAcと飽和NaHCO
3溶液に分配した。さらに水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% MeOH)により精製し、次に熱EtOAcでトリチュレートして、188(183mg、2工程で49%)を得た。LCMS(方法K):R
T 3.64分 [M+H]
+ 418.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.50 (1 H, s), 8.27-8.01 (2 H, m), 7.92-7.36 (7 H, m), 7.07 (1 H, dd, J=10.56, 8.79 Hz), 5.44 (1 H, br s), 3.83 (2 H, d, J=6.49 Hz), 3.16 (3 H, s), 1.71 (3 H, s)
【0929】
実施例189 5−フルオロ−3−フェニル−2−[1−(9H−プリン−6−イルアミノ)−エチル]−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボニトリル 189
DCM(5mL)中の3−アミノ−6−フルオロ−2−フェニルアミノベンゾニトリル(960mg、4.22mmol)、(S)−2−tertブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(879mg、4.6mmol)、HOAt(633mg、4.6mmol)、4−メチルモルホリン(1.02mL、9.29mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(892mg、4.6mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、DCM(×3)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、次に乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。AcOH(5mL)中で得られた残留物の溶液を、70℃で18時間加熱し、次に減圧下で濃縮した。得られた残留物を、EtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。水相をEtOAc(×3)で抽出し、合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、ジオキサン中の4N HCl(5mL)に溶解し、室温で1時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去して、2−((S)−1−アミノエチル)−5−フルオロ−3−フェニル−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボニトリル塩酸塩を褐色の固体として得、これをさらに精製することなく続く工程において使用した。
【0930】
このようにして得られた化合物の一部(250mg、0.89mmol)を、n−ブタノール(5mL)中の6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(255mg、1.07mmol)及びDIPEA(609μL、3.57mmol)で処理し、密閉バイアル中で90℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% MeOH)により精製した。関連する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた残留物をMeOH(5mL)に溶解し、ジオキサン中の4N HCl(1mL)で処理した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次に揮発物を減圧下で除去した。得られた残留物を、逆相HPLC(20分 傾斜 アセトニトリル/水中の10〜90%、0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、189(58mg、16%)を得た。LCMS(方法K):R
T 3.30分 [M+H]
+ 399.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.88 (1 H, br s), 8.18-7.80 (4 H, m), 7.72-7.39 (5 H, m), 7.36 (1 H, t, J=9.62 Hz), 5.31 (1 H, br s), 1.58 (3 H, d, J=6.89 Hz)
【0931】
実施例190 [1−(6,7−ジフルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メトキシ−エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 190
メタノール(5mL)中の[(R)−1−(6,7−ジフルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メトキシエチル]−[9−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン(290mg、0.57mmol)の溶液に、ジオキサン中のHCl(0.5mL、4M)を加え、反応物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物をEtOAc(10mL)に溶解した。この溶液を飽和NaHCO
3水溶液で洗浄し、生成物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、ジエチルエーテルでトリチュレートし、濾過により集め、そして真空下で乾燥させて、190を白色の固体(111mg、46%)として得た。
1H NMR 400MHz (DMSO-d
6): δ 8.13-7.98 (2H, m), 7.89 (1H, br s), 7.74-7.58 (2H, m), 7.59-7.39 (4H, m), 7.29-7.14 (1H, m), 5.47 (1H, br s), 3.87-3.77 (2H, m), 3.11 (3H, s)。LCMS(方法K):R
T=3.72分、[M+H]
+=422
【0932】
実施例191 {(S)−1−[3−(3−クロロ−フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]−エチル}−(9H−プリン−6−イル)−アミン 191
DCM(1mL)中の{(S)−1−[3−(3−クロロフェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(35mg、0.09mmol)の溶液に、TFA(1mL)を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。粗混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、MeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、(S)−1−[3−(3−クロロフェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]エチルアミンを橙色の油状物(23mg)として得た。
【0933】
n−ブタノール(0.5mL)中の、このようにして得られた化合物(23mg)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(21mg、0.09mmol)及びDIPEA(45μL、0.25mmol)の混合物を、密閉バイアル中で100℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、粗混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填して、MeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、191をピンク色/赤色の固体(18mg、2工程で49%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.97分 [M+H]
+ 391.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.26 (1 H, dd, J=4.77, 1.47 Hz), 8.14-7.95 (4 H, m), 7.71 (1 H, br s), 7.58-7.53 (1 H, m), 7.49-7.41 (2 H, m), 7.33 (1 H, dd, J=7.99, 4.78 Hz), 5.62 (1 H, br s), 1.63 (3 H, d, J=6.82 Hz)
【0934】
実施例192 {(S)−1−[3−(4−クロロ−フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]−エチル}−(9H−プリン−6−イル)−アミン 192
DCM(1mL)中の{(S)−1−[3−(4−クロロフェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(99mg、0.27mmol)の混合物に、TFA(1mL)を加え、反応混合物を、室温で3時間撹拌した。粗混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、MeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、(S)−1−[3−(4−クロロフェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]エチルアミンを橙色の油状物(71mg)として得た。
【0935】
n−ブタノール(1mL)中の、このようにして得られた化合物(71mg)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(65mg、0.27mmol)及びDIPEA(135μL、0.78mmol)の混合物を、密閉バイアル中で100℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、粗混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、MeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、192をピンク色/赤色の固体(29mg、2工程で28%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.03分 [M+H]
+ 391.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.25 (1 H, dd, J=4.77, 1.47 Hz), 8.16-7.94 (4 H, m), 7.67-7.60 (2 H, m), 7.58-7.49 (2 H, m), 7.31 (1 H, dd, J=7.99, 4.77 Hz), 5.55 (1 H, br s), 1.61 (3 H, d, J=6.85 Hz
【0936】
実施例195 {1−[6−フルオロ−1−(2−フルオロ−フェニル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチル}−(9H−プリン−6−イル)−アミン 195
(S)−1−[6−フルオロ−1−(2−フルオロフェニル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン(0.22g、0.81mmol)を、n−ブタノール(5mL)に溶解し、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(0.193g、0.81mmol)及びDIPEA(0.70mL、4.03mmol)を加えた。反応混合物を、100℃で一晩加熱した。得られた混合物を室温に放冷し、次に真空下で濃縮した。残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに通して、DCM、MeOH及びMeOH中の2M NH
3で溶離して、明黄色のガム状物を得た。これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、傾斜 DCM中の0〜5% MeOH)により精製して、195をオフホワイトの固体(209mg、67%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.34/3.52分 [M+H]
+ 392.0
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.16-7.79 (3 H, m), 7.77-7.64 (2 H, m), 7.58-7.21 (3 H, m), 7.16-7.09 (1 H, m), 6.92-6.83 (1 H, m), 5.63-5.38 (1 H, m), 1.69 (1.5 H, d, J=6.85 Hz), 1.58 (1.5 H, d, J=6.86 Hz)。NMRシグナルは回転異性体の混合物を示す
【0937】
実施例196 [2−メチル−1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−プロピル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 196
AcOH(10mL)中の(S)−3−メチル−N−(2−フェニルアミノピリジン−3−イル)−2−(9H−プリン−6−イルアミノ)ブチルアミド(821mg、2.0mmol)の溶液を、100℃で2時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をDCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。水相をDCMで抽出し、合わせた有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、196を明褐色の固体(365mg、46%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.18分 [M+H]
+ 385.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.29-7.99 (4 H, m), 7.78-7.42 (6 H, m), 7.31 (1 H, dd, J=8.01, 4.75 Hz), 5.40 (1 H, br s), 2.45-2.34 (1 H, m), 0.95 (3 H, d, J=6.69 Hz), 0.81 (3 H, br d, J=6.59 Hz)。シグナルは回転異性体/互変異性体の存在により分割した
【0938】
実施例197 5−フルオロ−3−フェニル−2−[1−(9H−プリン−6−イルアミノ)−エチル]−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル 197
MeOH(2mL)及びジオキサン中の4N HCl(0.5ml)中の5−フルオロ−3−フェニル−2−{(S)−1−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]エチル}−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル(50mg、0.097mmol)の溶液を、室温で30分間撹拌し、次に揮発物を減圧下で除去した。得られた残留物を、最小量のMeOH及びEtOAcに溶解した。静置して沈殿した固体を濾過により集めて、197(21mg、46%)を得た。LCMS(方法K):R
T 3.28分 [M+H]
+ 432.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.65 (1 H, s), 9.92 (1 H, br s), 8.61 (1 H, s), 8.50 (1 H, s), 7.89 (1 H, dd, J=8.90, 4.75 Hz), 7.59-7.48 (2 H, m), 7.45-7.30 (3 H, m), 7.25 (1 H, dd, J=10.49, 8.90 Hz), 5.51-5.40 (1 H, m), 3.09 (3 H, s), 1.65 (3 H, d, J=6.84 Hz)
【0939】
実施例198 [1−(7−シクロプロピル−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 198
MeOH(2mL)中の[(S)−1−(7−シクロプロピル−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン(20mg、0.04mmol)の混合物に、ジオキサン中の4N HCl(0.25mL)を加え、反応混合物を室温で30分間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物を逆相HPLC(20分 傾斜 アセトニトリル/水中の10〜90%、0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、198(8mg、48%)を得た。LCMS(方法K):R
T 3.74 及び 3.81分 [M+H]
+ 414.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.89 (1 H, br s), 8.19-7.97 (2 H, m), 7.90-7.30 (7 H, m), 7.04-6.95 (1 H, dd, J=11.67, 8.76 Hz), 5.29 (1 H, br s), 1.52 (3 H, d, J=6.81 Hz), 1.28-1.18 (1 H, m), 0.43-0.29 (2 H, m), 0.25-0.08 (2 H, m)
【0940】
実施例199 [1−(1−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 199
n−ブタノール(2mL)中の(S)−1−(1−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチルアミン(330mg、1.38mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(460mg、1.94mmol)及びDIPEA(440μL、2.49mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、そしてMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜15% 2M NH
3/MeOH)により精製し、次にEtOAc及びMeOHから結晶化して、199を白色の固体(178mg、36%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.72分 [M+H]
+ 357.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.42 (1 H, dd, J=4.73, 1.53 Hz), 8.20-7.94 (3 H, m), 7.68 (2 H, d, J=7.55 Hz), 7.63-7.48 (4 H, m), 7.23 (1 H, dd, J=8.06, 4.74 Hz), 5.51 (1 H, br s), 1.60 (3 H, d, J=6.85 Hz)
【0941】
実施例200 [2−エトキシ−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 200
n−ブタノール(6mL)中の(R)−2−エトキシ−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(510mg、1.7mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(410mg、1.7mmol)及びDIPEA(1.5mL、8.5mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、200を白色の固体(158mg、22%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.80分 [M+H]
+ 418.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.60 (1 H, s), δ 8.22-8.05 (2 H, m), 7.87 (1 H, br s), 7.75-7.49 (6 H, m), 7.11 (1 H, td, J=9.32, 2.48 Hz), 6.89 (1 H, dd, J=8.92, 2.50 Hz), 5.63 (1 H, br s), 3.88 (2 H, br d, J=6.76 Hz), 3.40-3.33 (2 H, m), 1.01-0.91 (3 H, m)
【0942】
実施例201 [(S)−1−(1−シクロヘキシル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 201
(S)−1−(1−シクロヘキシル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(0.41g、1.56mmol)を、n−ブタノール(5mL)に溶解し、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(0.374g、1.56mmol)及びDIPEA(1.38mL、7.82mmol)を加えた。反応混合物を100℃に一晩加熱した。得られた混合物を室温に放冷し、真空下で濃縮した。残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに通して、DCM、MeOH及びMeOH中の2M NH
3で溶離し、粗生成物を得た。これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、201を淡黄色のガム状物として得、これを静置して凝固させた(204mg、35%)。LCMS(方法K):R
T 3.31分 [M+H]
+ 380.1
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.30 (1 H, s), 8.15 (1 H, s), 8.04 (1 H, s), 7.66-7.54 (2 H, m), 7.02 (1 H, td, J=9.29, 2.34 Hz), 6.00 (1 H, s), 4.51-4.37 (1 H, m), 2.27-2.13 (1 H, m), 2.07-1.95 (1 H, m), 1.88-1.75 (2 H, m), 1.70 (3 H, d, J=6.70 Hz), 1.64-1.44 (3 H, m), 1.39-1.26 (2 H, m), 0.75-0.57 (1 H, m)
【0943】
実施例202 {5−フルオロ−3−フェニル−2−[1−(9H−プリン−6−イルアミノ)−エチル]−3H−ベンゾイミダゾール−4−イル}−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−メタノン 202
DCM(2mL)中の5−フルオロ−3−フェニル−2−{(S)−1−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]エチル}−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸(100mg、0.2mmol)、HATU(91mg、0.24mmol)、1−メチルピペラジン(33μL、0.3mmol)及びDIPEA(69μL、0.4mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。粗混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。さらに水相をDCMで抽出し、合わせた有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、MeOH(1mL)及びジオキサン中の4N HCl(0.25mL)に溶解し、混合物を室温で30分間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をHPLC(20分 傾斜 アセトニトリル/水中の10〜90%、0.1% NH
4OHでWaters C
18XBridge)により精製して、 202(59mg、59%)を得た。LCMS(方法K):R
T 2.02分 [M+H]
+ 500.1。
1H NMR (DMSO-d
6 + TFA-D, 400 MHz, 80℃): δ 12.45 (1 H, s), 8.52 (1 H, br s), 8.44 (1 H, d, J=6.07 Hz), 7.85-7.80 (1 H, m), 7.56-7.27 (5 H, m), 7.24-7.17 (1 H, m), 5.67 (1 H, br s), 3.76-3.52 (1 H, m), 3.49-3.37 (1 H, m), 3.34-2.87 (7 H, m), 2.81 (3 H, s), 1.71-1.64 (3 H, m)。
【0944】
実施例203 {5−フルオロ−3−フェニル−2−[1−(9H−プリン−6−イルアミノ)−エチル]−3H−ベンゾイミダゾール−4−イル}−モルホリン−4−イル−メタノン 203
DCM(2mL)中の5−フルオロ−3−フェニル−2−{(S)−1−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]エチル}−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸(100mg、0.2mmol)、HATU(91mg、0.24mmol)、モルホリン(26μL、0.3mmol)及びDIPEA(69μL、0.4mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。粗混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。さらに水相をDCMで抽出し、合わせた有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、MeOH(2mL)及びジオキサン中の4N HCl(0.25mL)に溶解し、混合物を室温で30分間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をHPLC(20分 傾斜 アセトニトリル/水中の10〜90%、0.1% NH
4OHでWaters C
18XBridge)により精製して、203(69mg、71%)を得た。LCMS(方法K):R
T 2.64及び2.67分 [M+H]
+ 487.1。
1H NMR (DMSO-d
6 + TFA-D, 400 MHz, 80℃): δ 8.52 (1 H, br s), 8.46 (1 H, d, J=6.25 Hz), 7.83-7.75 (1 H, m), 7.57-7.43 (5 H, m), 7.32-7.15 (2 H, m), 5.66 (1 H, br s), 3.50-3.24 (5 H, m), 3.15-3.05 (1 H, m), 3.04-2.95 (1 H, m), 2.70-2.58 (1 H, m), 1.74-1.65 (3 H, m)
【0945】
実施例204 5−フルオロ−3−フェニル−2−[1−(9H−プリン−6−イルアミノ)−エチル]−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸ジメチルアミド 204
DCM(2mL)中の5−フルオロ−3−フェニル−2−{(S)−1−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]エチル}−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸(100mg、0.2mmol)、HATU(91mg、0.24mmol)、ジメチルアミン(THF中2M、0.2mL、0.4mmol)及びDIPEA(69μL、0.4mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。粗混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。さらに水相をDCMで抽出し、合わせた有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、MeOH(2mL)及びジオキサン中の4N HCl(0.25mL)に溶解し、混合物を室温で30分間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をHPLC(20分 傾斜 アセトニトリル/水中の10〜90%、0.1% NH
4OHでWaters C
18XBridge)により精製して、204(60mg、68%)を得た。LCMS(方法K):R
T 2.58及び2.71分 [M+H]
+ 445.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz, 80℃): δ 12.45 (1 H, s), 8.04 (1 H, d, J=4.86), 8.00 (1 H, s), 7.69 (1 H, dd, J=8.83, 4.88 Hz), 7.52-7.25 (6 H, m), 7.12-7.05 (1 H, m), 5.58-5.39 (1 H, m), 2.64 (1.5 H, s), 2.58 (1.5 H, s), 2.34 (3 H, d, J=4.31 Hz), 1.56 (3 H, t, J=6.63 Hz)
【0946】
実施例205 [1−(6−フルオロ−1−ピリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−プロピル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 205
n−ブタノール(3mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピルアミン(243mg、0.90mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(210mg、0.90mmol)及びDIPEA(780μL、4.5mmol)の混合物を、密閉バイアル中で100℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、そしてMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。生成物含有画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、205(145mg、42%)を得た。LCMS(方法K):R
T 2.96分 [M+H]
+ 389.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.65 (1 H, s), 8.81 (1 H, d, J=2.47 Hz), 8.67 (1 H, br s), 8.21-8.01 (3 H, m), 7.91 (1 H, br s), 7.73 (1 H, dd, J=8.81, 4.84 Hz), 7.56 (1 H, br s), 7.18-7.08 (1 H, m), 6.95 (1 H, dd, J=8.88, 2.48 Hz), 5.35 (1 H, br s), 2.19-2.01 (2 H, m), 0.90 (3 H, t, J=7.32 Hz)
【0947】
実施例206 [1−(6−フルオロ−1−ピリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メチル−プロピル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 206
n−ブタノール(2mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メチルプロピルアミン(135mg、0.48mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(110mg、0.48mmol)及びDIPEA(0.4mL、2.4mmol)の混合物を、密閉バイアル中で100℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、206(75mg、39%)を得た。LCMS(方法K):R
T 3.19分 [M+H]
+ 403.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.85 (1 H, s), 8.86-8.59 (2 H, m), 8.18-7.88 (3 H, m), 7.79-7.47 (3 H, m), 7.11 (1 H, td, J=9.31, 2.48 Hz), 6.93 (1 H, br d, J=8.83 Hz), 5.21 (1 H, br s), 0.99-0.90 (4 H, m), 0.85 (3 H, br s)
【0948】
実施例207 {1−[6−フルオロ−1−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチル}−(9H−プリン−6−イル)−アミン 207
DCM(3mL)及びTFA(1mL)中の{(S)−1−[6−フルオロ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(52mg、0.14mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、MeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、(S)−1−[6−フルオロ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミンをピンク色の油状物(37mg、96%)として得た。LCMS(方法C):R
T 1.98分 [M+H]
+ 287.2。
【0949】
n−ブタノール(0.5mL)中の、このようにして得られた化合物(37mg、0.13mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(32mg、0.14mmol)及びDIPEA(66μL、0.39mmol)の混合物を、密閉バイアル中で100℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、粗混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物を第2のSCX−2カートリッジ精製に付した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、207を淡黄色の固体(29mg、55%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.24分 [M+H]
+ 405.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.88 (1 H, br s), 8.33 (1 H, s), 8.20-7.78 (4 H, m), 7.72-7.63 (1 H, m), 7.09 (1 H, t, J=9.41 Hz), 6.98-6.72 (2 H, m), 5.50 (1 H, br s), 3.86 (3 H, s), 1.62 (3 H, d, J=6.85 Hz)
【0950】
実施例208 {1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチル}−(9H−プリン−6−イル)−アミン 208
DCM(1mL)及びTFA(0.5mL)中の{(S)−1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(33mg、0.09mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、MeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、(S)−1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミンを黄色の油状物(19mg、79%)として得た。LCMS(方法C):R
T 0.27及び1.84分 [M+H]
+ 275.2。
【0951】
n−ブタノール(0.5mL)中の、このようにして得られた化合物(19mg、0.07mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(17mg、0.07mmol)及びDIPEA(36μL、0.21mmol)の混合物を、密閉バイアル中で100℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、粗混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物を第2のSCX−2カートリッジ精製に付した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、208を淡黄色の固体(24mg、88%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.22分 [M+H]
+ 393.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.35 (1 H, s), 8.55 (1 H, br s), 8.07 (1 H, br s), 8.00 (1 H, s), 7.95-7.75 (3 H, m), 7.73-7.65 (1 H, m), 7.15-7.10 (2 H, m), 5.79 (1 H, br s), 1.63 (3 H, d, J=6.84 Hz)
【0952】
実施例210 [1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 210
IPA(8mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(764mg、3.0mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(710mg、3.0mmol)及びDIPEA(2.6mL、15mmol)の混合物を、90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、210を白色の固体(700mg、63%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.94分 [M+H]
+ 375.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.89 (1 H, br s), 8.61 (1 H, br s), 8.20-7.80 (4 H, m), 7.79-7.67 (2 H, m), 7.52-7.43 (1 H, m), 7.20-7.08 (2 H, m), 5.86 (1 H, br s), 1.63 (3 H, d, J=6.82 Hz)
【0953】
実施例228 3−{6−フルオロ−2−[1−(9H−プリン−6−イルアミノ)−エチル]−ベンゾイミダゾール−1−イル}−フェノール 228
{(S)−1−[6−フルオロ−1−(3−メトキシフェニル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}−9H−プリン−6−イル)アミン(0.215g、0.53mmol)を、DCM(8mL)に懸濁し、窒素雰囲気下で0℃に冷却した。三臭化ホウ素(DCM中1M)(1.06mL、1.06mmol)を滴下し、反応混合物を室温にし、次に1時間撹拌した。混合物を0℃に再冷却し、三臭化ホウ素溶液(1.06mL、1.06mmol)のさらなる量を加え、そして反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をまた0℃に再冷却し、三臭化ホウ素溶液(1.06mL、1.06mmol)のさらなる量を加えた。反応混合物を、室温で一晩撹拌した。オフホワイトの懸濁液をMeOH(5mL)でクエンチして、清澄な溶液を得た。これを真空下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、傾斜 DCM中の0〜15% [MeOH中2M NH
3])により精製して、不溶性のオフホワイトの固体を得た。これを水に懸濁し、ナイロン膜を通して濾過した。得られた固体を、真空下、50℃で一晩乾燥させて、228(153mg、79%)を得た。LCMS(方法K):R
T 2.95分 [M+H]
+ 390.0
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.17-8.05 (2 H, m), 7.86 (1 H, s), 7.65 (1 H, dd, J=8.79, 4.84 Hz), 7.39-7.29 (1 H, m), 7.12-6.84 (5 H, m), 5.51 (1 H, s), 1.53 (3 H, d, J=6.84 Hz)
【0954】
実施例236 [1−(1−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)−エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 236
1−ブタノール(2mL)中の1−(1−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)エチルアミン(184mg、0.77mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(256mg、1.08mmol)及びDIPEA(0.25mL、1.39mmol)の混合物を、密閉マイクロ波管中で90℃で16時間撹拌した。得られた混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、MeOHで洗浄した。生成物を2M NH
3/MeOHで溶離し、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2 DCM中の0〜10%(メタノール中2Mアンモニア))、次に分取HPLC(60分 傾斜 アセトニトリル/水中の20〜98% 0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、236を白色の固体(0.017g、6%)として与えた。LCMS(方法K):R
t 2.04分、[M+H]
+ 357。
1H NMR (DMSO-d
6): δ 12.89 (1 H, s), 8.94 (1 H, s), 8.30 (1 H, d, J=5.54 Hz), 8.09-8.00 (2 H, m), 7.65-7.50 (5 H, m), 7.12 (1 H, d, J=5.57 Hz), 5.53 (1 H, s), 1.58 (4 H, d, J=7.36 Hz)
【0955】
実施例237 [1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)−エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 237
1−ブタノール(3mL)中の1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)エチルアミン(254mg、1.07mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(0.35g、1.49mmol)及びDIPEA(0.34mL、1.92mmol)の混合物を、密閉管中で90℃で16時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、そして残留物をクロマトグラフィー(SiO
2 DCM中の0〜10%(メタノール中2Mアンモニア))により精製した。生成物をメタノールに溶解し、HCl/ジオキサン(4M、1.3mL、5.35mmol)で処理し、そして20分間撹拌した。混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、MeOHで洗浄し、そして生成物を2M NH
3/MeOHで溶離し、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜15%(メタノール中の2Mアンモニア))により精製して、ロウ状の固体を与え、これをEtOAc/ジエチルエーテルでトリチュレートして、237を褐色の固体(0.056g、15%)として与えた。LCMS(方法K):R
t 1.98分、[M+H]
+ 357。
1H NMR (DMSO-d
6): δ 13.10-12.60 (1 H, bs), 8.43 (1 H, s), 8.37 (1 H, d, J=5.53 Hz), 8.13 (1 H, s), 8.07 (1 H, s), 7.70-7.68 (3 H, m), 7.61-7.50 (3 H, m), 5.49 (1 H, m), 1.59 (3 H, d, J=6.87 Hz)
【0956】
実施例238 {1−[6−フルオロ−1−(3−フルオロ−ピリジン−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチル}−(9H−プリン−6−イル)−アミン 238
DCM(1mL)及びTFA(1mL)中の{1−[6−フルオロ−1−(3−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(84mg、0.22mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、MeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、暗橙色の油状物を得た。n−ブタノール(0.5mL)中の、この残留物、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(53mg、0.22mmol)とDIPEA(110μL、0.63mmol)の混合物を、密閉バイアル中で100℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)、続いて逆相HPLC(傾斜 アセトニトリル/水中の5〜60%、0.1% NH
4OHでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、238を白色の固体(14mg、16%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.09分 [M+H]
+ 393.01。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.40 (1 H, s), 8.07-7.81 (4 H, m), 7.73 (1 H, dd, J=8.86, 4.85 Hz), 7.56 (1 H, s), 7.18-7.04 (2 H, m), 5.68 (1 H, s), 1.70 (3 H, d, J=6.75 Hz)
【0957】
実施例243 [1−(6−フルオロ−1−ピラジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−(7H−プリン−6−イル)−アミン 243
(S)−N−[4−フルオロ−2−(ピラジン−2−イルアミノ)フェニル]−2−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]プロピオンアミド(100mg、0.21mmol)を、酢酸(6.0ml)に溶解し、80℃に一晩加熱した。反応物を冷却し、水酸化ナトリウム(1.0M水溶液)で中和し、そして水層をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。生成物を、クロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜10%メタノール)により精製して、243(30.0mg、39%)を得た。LCMS(方法C):R
T 2.85分 [M+H]
+ 376.0。
1H NMR (MeOD, 400 MHz): δ 8.94 (1H, s), 8.60 (2H, m), 7.98 (2H, s), 7.67 (1H, dd, J=8.7, 4.6 Hz), 7.10 (2H, m), 5.83 (1H, br s), 1.81 (3H, d, J=7.0 Hz)
【0958】
実施例244 5−フルオロ−3−フェニル−2−[(S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)−プロピル]−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボニトリル 244
IPA(2mL)中の2−((S)−1−アミノ−プロピル)−5−フルオロ−3−フェニル−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボニトリル(0.260g、0.88mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(0.290g、1.24mmol)及びDIPEA(0.28mL、1.59mmol)の混合物を、密閉管中で90℃で16時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO
2 DCM中の0〜10%(メタノール中2Mアンモニア))により精製した。生成物をメタノールに溶解し、HCl/ジオキサン(4M、1.1mL、0.00450mol)で処理し、そして20分間撹拌した。混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、MeOHで洗浄し、そして生成物を2M NH
3/MeOHで溶離し、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜10%(メタノール中の2Mアンモニア))により精製して、244を白色の固体(0.205g、57%)として与えた。LCMS(方法K):R
t 3.51分、[M+H]
+ 413。
1H NMR (DMSO-d
6): δ 13.20-12.50 (1 H, bs), 9.60 (1 H, s), 8.00 (1 H, s), 7.71 (1 H, m), 7.60 (2 H, s), 7.51-7.49 (3 H, m), 7.11-7.08 (1 H, m), 6.86 (1 H, m), 5.64 (1 H, m), 2.10 (3 H, s), 1.50 (3 H, d, J=6.81 Hz)
【0959】
実施例246 4−アミノ−6−[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル 246
(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩(328mg、1.00mmol)を、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(154.5mg、1.00mol)、DIPEA(0.7mL、4.00mol)及びIPA(1mL)とともに密閉管中に入れた。管をアルゴンでフラッシュし、密閉し、そして内容物を90℃で16時間加熱した。冷却した混合物を蒸発させ、次にEtOAc及び水で希釈した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして蒸発させた。粗残留物を、シリカクロマトグラフィー(Si−PCC、DCM中の1〜80% EtOAc)により精製した。生成物含有画分をプールし、そして蒸発させて大部分乾固した。残留物をエーテルでトリチュレートして、246をクリーム色の固体(240mg、65%)として得た。
1H NMR (CDCl
3,
400MHz): δ 8.01 (1H, s), 7.69 (1H, dd, J=8.8, 4.7 Hz), 7.59-7.49 (3H, m), 7.43-7.36 (2H, m), 7.02 (1H, td, J=9.2, 1.1 Hz), 6.77 (1H, dd, J=8.6, 2.4 Hz), 6.18 (1H, d, J=7.5 Hz), 5.52 (1H, quin, J=7.2 Hz), 5.30 (2H, br s), 1.54 (3H, d, J=6.9 Hz)。LCMS(方法K):R
T 3.80分 [M+H]
+ 374
【0960】
実施例247 [(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−プロピル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 247
IPA(4mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピルアミン(348mg、1.3mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(310mg、1.3mmol)及びDIPEA(1.1mL、6.4mmol)の混合物を、90℃で72時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜5% 2M NH
3/MeOH)により精製して、247を白色の固体(320mg、63%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.17分 [M+H]
+ 389.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.85 (1 H, br s), 8.65 (1 H, s), 8.15-8.03 (2 H, m), 7.99 (1 H, s), 7.84-7.76 (2 H, m), 7.71 (1 H, dd, J=8.75, 4.90 Hz), 7.55-7.48 (1 H, m), 7.20-7.08 (2 H, m), 5.73 (1 H, s), 2.15-2.06 (1 H, m), 2.05-1.95 (1 H, m), 0.90 (3 H, t, J=7.30 Hz)
【0961】
実施例256 2−((R)−3−{6−フルオロ−2−[(S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)−エチル]−ベンゾイミダゾール−1−イル}−ピペリジン−1−イル)−エタノール 256
6M HCl水溶液(10mL)中の2,2−ジメチルプロピオン酸 2−[(R)−3−(5−フルオロ−2−{(S)−2−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]プロピオニルアミノ}フェニルアミノ)ピペリジン−1−イル]エチルエステル(213mg、0.35mmol)の溶液を、40分間還流した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(C
18、傾斜 0.5% TFA/H
2O中の2〜35% MeOH)により精製し、次にIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジ上のジオキサン/水(1:1)に装填した。カートリッジをジオキサン/水(1:1)、次にジオキサンで洗浄し、生成物をジオキサン中の10% NH
3、次に2M NH
3/MeOHで溶離した。さらに、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の3〜21% 2M NH
3/MeOH)により精製して、256を淡黄色の固体(40mg、27%)として得た。LCMS(方法K):R
T 1.94分 [M+H]
+ 425.1。
1H NMR(CD
3OD, 400 MHz): δ 8.30 (1 H, s), 8.08 (1 H, s), 7.59 (1 H, dd, J=8.9, 5.0 Hz), 7.49 (1 H, dd, J=9.5, 2.3 Hz), 7.01 (1 H, dt, J=9.2, 2.4 Hz), 6.03 (1 H, bs), 3.67 (2 H, t, J=5.8 Hz), 3.13-3.09 (1 H, m), 2.98-2.92 (2 H, m), 2.69-2.55 (2 H, m), 2.28-2.14 (2 H, m), 1.93-1.88 (1 H, m), 1.82 (3 H, d, J=7.0 Hz), 1.77-1.74 (1 H, m), 1.51-1.41 (1 H, m)
【0962】
実施例258 N−[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−6−メチル−[1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン 258
n−ブタノール(2mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩(100mg、0.31mmol)、4−クロロ−6−メチル−[1,3,5]トリアジン−2−イルアミン(48.4mg、0.34mmol)及びDIPEA(0.26mL、1.52mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で16時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(C
18、傾斜 0.5% TFA/H
2O中の20〜45% MeOH)により精製して、次にIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOHで洗浄し、生成物を0.5M NH
3/MeOHで溶離して、258を白色の固体(94.2mg、85%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.04分 [M+H]
+ 364.1。
1H NMR(DMSO-d
6, 400 MHz, 80℃): δ7.65 (1 H, dd, J=8.7, 4.8 Hz), 7.61-7.57 (2 H, m), 7.55-7.51 (3 H, m), 7.04 (1 H, ddd, J=9.8, 8.7, 2.5 Hz), 6.91 (1 H, bs), 6.77 (1 H, dd, J=9.0, 2.5 Hz), 6.13 (2 H, bs), 5.26 (1 H, quintet, J=7.3 Hz), 2.02 (3 H, s), 1.44 (3 H, d, J=6.9 Hz)
【0963】
実施例259 2−((R)−3−{6−フルオロ−2−[(S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)−プロピル]−ベンゾイミダゾール−1−イル}−ピペリジン−1−イル)−エタノール 259
6M HCl水溶液(3mL)中の2,2−ジメチルプロピオン酸 2−[(R)−3−(5−フルオロ−2−{(S)−2−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]ブチリルアミノ}フェニルアミノ)ピペリジン−1−イル]エチルエステル(258mg、0.41mmol)の溶液を、40分間還流した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(C
18、傾斜 0.5% TFA/H
2O中の2〜30% MeOH)により精製し、次にIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジ上のジオキサン/水(1:1)に装填した。カートリッジをジオキサン/水(1:1)、次にジオキサンで洗浄し、生成物をジオキサン中の10% NH
3、次に2M NH
3/MeOHで溶離した。さらに、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の3〜21% 2M NH
3/MeOH)により精製して、無色の固体を得た。調製を同じスケールで繰り返して、259 44.4mgの合わせた収率(12%)を与えた。LCMS(方法K):R
T 2.07分 [M+H]
+ 439.1。
1H NMR(CD
3OD, 400 MHz): δ 8.28 (1 H, s), 8.09 (1 H, s), 7.59 (1 H, dd, J=8.9, 5.0 Hz), 7.50 (1 H, dd, J=9.6, 2.3 Hz), 7.00 (1 H, dt, J=9.2, 2.3 Hz), 5.84 (1 H, bs), 5.04-4.94 (1H, m), 3.68 (2 H, t, J=5.8 Hz), 3.12-3.08 (1 H, m), 3.00-2.93 (2 H, m), 2.71-2.57 (2 H, m), 2.33-2.16 (4 H, m), 1.89-1.86 (1 H, m), 1.82-1.77 (1 H, m), 1.62-1.51 (1 H, m), 1.09 (3 H, t, J=7.4 Hz)
【0964】
実施例260 {(S)−1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロ−ピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチル}−(9H−プリン−6−イル)−アミン 260
n−ブタノール(1mL)中の(S)−1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン(46mg、0.17mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(44mg、0.18mmol)及びDIPEA(86μL、0.50mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で60時間加熱した。室温に冷やした後、得られた混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、260を淡黄色の固体(48mg、73%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.04分 [M+H]
+ 393.02。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.63 (1 H, s), 8.56 (1 H, s), 8.14-8.05 (2 H, m), 8.03-7.93 (2 H, m), 7.72 (1 H, dd, J=8.80, 4.85 Hz), 7.12 (1 H, ddd, J=9.86, 8.79, 2.51 Hz), 7.05 (1 H, dd, J=8.96, 2.48 Hz), 5.60 (1 H, s), 1.65 (3 H, d, J=6.80 Hz)
【0965】
実施例261 [(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリミジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−(7H−プリン−6−イル)−アミン 261
2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−2,4−ジチオキソ−1,3,2,4−ジチアジホスフェタン(369mg、0.91mmol)を、テトラヒドロフラン(5.0ml)中の(S)−N−[4−フルオロ−2−(ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル]−2−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]プロピオンアミド(109mg、0.23mmol)に加え、80℃に一晩加熱した。反応混合物を冷却し、真空下で濃縮した。残留物をEtOAc/1M 塩酸(水溶液)に取り、水層をEtOAcで3回抽出した。水層を水酸化ナトリウム(1M水溶液)で中和し、EtOAc(×3)で抽出した。中性の有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。生成物を、クロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜20% メタノール)により精製して、261(35mg、41%)を得た。LCMS:R
T 3.08分 [M+H]
+ 376.0。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.90 (2H, d, J=4.9 Hz), 8.02 (2H, s), 7.97 (1H, dd, J=9.8, 2.7 Hz), 7.60 (1H, dd, J=8.7, 5.0 Hz), 7.42 (1H, t, J=4.8 Hz), 7.08 (1H, td, J=9.0, 2.6 Hz), 6.52 (1H, br s), 1.83 (3H, d, J=6.8 Hz)
【0966】
実施例262 N−{6−[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチルアミノ]−9H−プリン−2−イル}−アセトアミド 262
IPA(2mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩(0.22g、0.68mmol)、N−(6−クロロ−9H−プリン−2−イル)アセトアミド(0.20g、0.95mmol)及びDIPEA(0.60mL、3.38mmol)の混合物を、密閉管中で85℃で16時間撹拌した。得られた混合物をDCM/メタノールで希釈し、次に真空下、シリカゲル上で濃縮し、この残留物をクロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜15%(メタノール中の2Mアンモニア))、次に分取HPLC(60分 傾斜 アセトニトリル/水中の20〜98% 0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、262を白色の固体(0.067g、23%)として与えた。LCMS(方法K):R
t 3.14分、[M+H]
+ 431。
1H NMR (DMSO-d
6): δ 13.20-12.50 (1 H, bs), 9.60 (1 H, s), 8.00 (1 H, s), 7.71 (1 H, m), 7.60 (2 H, s), 7.51-7.49 (3 H, m), 7.11-7.08 (1 H, m), 6.86 (1 H, m), 5.64 (1 H, m), 2.10 (3 H, s), 1.50 (3 H, d, J=6.81 Hz)
【0967】
実施例267 N−[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン 267
EtOAc(10mL)中の6−クロロ−N−[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−[1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン(100mg、0.26mmol)の溶液に、IMS(5mL)中の10% Pd/C(40mg)のスラリーを加え、反応混合物を水素雰囲気下、室温で18時間撹拌した。次に、懸濁液をセライト(登録商標)パッドで濾過し、濾液を真空下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(C
18、傾斜 0.5% TFA/H
2O中の20〜55% MeOH)により精製して、次にIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOHで洗浄し、生成物を0.5M NH
3/MeOHで溶離して、267を無色の泡状物(42.3g、46%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.14分 [M+H]
+ 350.0。
1H NMR(DMSO-d
6, 400 MHz, 80℃): δ 7.87 (1H, s), 7.66 (1 H, dd, J=8.8, 4.9 Hz), 7.60-7.56 (2 H, m), 7.54-7.49 (3 H, m), 7.08 (1H, bs), 7.04 (1 H, ddd, J=9.8, 8.7, 2.5 Hz), 6.77 (1 H, dd, J=9.0, 2.5 Hz), 6.28 (2 H, bs), 5.23 (1 H, quintet, J=7.1 Hz), 1.45 (3 H, d, J=6.9 Hz)
【0968】
実施例269 6−クロロ−N−[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン 269
(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩(226mg、0.69mmol)、4,6−ジクロロ−[1,3,5]トリアジン−2−イルアミン(125mg、0.76mmol)及びIPA(5mL)の氷冷混合物に、DIPEA(0.59mL、3.45mmol)を加えた。反応混合物を、RT(室温)で64時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、得られた残留物を、EtOAcとNa
2CO
3水溶液に分配した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機画分を水、続いてブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、溶離剤 EtOAc)により精製して、標記化合物を無色の泡状物(定量的)として得た。さらに一部(50mg)を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、溶離剤 EtOAc)により精製して、アセトンから蒸発させた後、269を無色の泡状物(31.8mg)として得た。LCMS(方法K):R
T 4.06分 [M+H]
+ 384.0/385.9。
1H NMR(DMSO-d
6, 400 MHz, 80℃): δ 7.69 (1H, bs), 7.66 (1 H, dd, J=8.8, 4.9 Hz), 7.60-7.50 (5 H, m), 7.07-7.02 (1 H, m), 6.78 (2 H, bs), 6.77 (1 H, dd, J=8.9, 2.4 Hz), 5.21 (1 H, quintet, J=7.1 Hz), 1.46 (3 H, d, J=6.9 Hz)
【0969】
実施例270 [(R)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メトキシ−エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 270
IPA(1mL)中の(R)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メトキシエチルアミン(69mg、0.24mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(56mg、0.24mmol)及びDIPEA(0.21mL、1.2mmol)の混合物を、90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜7.5% 2M NH
3/MeOH)により精製して、270を白色の固体(48mg、49%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.07分 [M+H]
+ 405.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.80 (1 H, br s), 8.65 (1 H, s), 8.16-8.04 (2 H, m), 7.98 (1 H, s), 7.87-7.81 (1 H, m), 7.79 (1 H, d, J=8.01 Hz), 7.72 (1 H, dd, J=8.82, 4.90 Hz), 7.56-7.49 (1 H, m), 7.21-7.10 (2 H, m), 6.05 (1 H, s), 3.90 (2 H, d, J=6.25 Hz), 3.20 (3 H, s)
【0970】
実施例271 4−アミノ−6−[(R)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メトキシ−エチルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル 271
IPA(1mL)中の(R)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メトキシエチルアミン(69mg、0.24mmol)、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(37mg、0.24mmol)及びDIPEA(0.21mL、1.2mmol)の混合物を、90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜20% DCM)により精製して、271を黄色の固体(78mg、80%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.52分 [M+H]
+ 405.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.68-8.64 (1 H, m), 8.11 (1 H, td, J=7.76, 1.94 Hz), 7.84 (1 H, s), 7.79-7.73 (2 H, m), 7.66 (1 H, d, J=7.94 Hz), 7.56 (1 H, ddd, J=7.52, 4.87, 0.98 Hz), 7.30-7.13 (4 H, m), 6.03-5.95 (1 H, m), 3.83 (2 H, d, J=6.59 Hz), 3.19 (3 H, s)
【0971】
実施例272 [1−(7−ブロモ−6−メトキシ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 272
[(S)−1−(7−ブロモ−6−メトキシ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−[9−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン(453mg、0.83mmol)を、メタノール中のHCl(5mL、2.5M)に溶解し、反応物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物を分取HPLC(C
18 Phenomenex column、0.1%ギ酸、水中の10〜90% MeCN 20分 傾斜)に付して、272を白色の固体(70mg、18%)として得た。
1H NMR 400MHz δ (DMSO-d
6): 8.08 (1H, br s), 8.02 (1H, s), 7.84 (1H, br s), 7.59 (1H, d, J=8.6 Hz), 7.55-7.26 (5H, m), 7.05 (1H, d, J=9.0 Hz), 5.15 (1H, br s), 3.79 (3H, s), 1.49 (3H, d, J=6.6 Hz)。LCMS(方法K):R
T=3.53分、[M+H]
+=464+466
【0972】
実施例273 {5−フルオロ−3−フェニル−2−[(S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)−エチル]−3H−ベンゾイミダゾール−4−イル}−モルホリン−4−イル−メタノン 273
DCM(10mL)中の5−フルオロ−3−フェニル−2−{(S)−1−[9−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]エチル}−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸(200mg、0.39mmol)及びモルホリン(42μL、0.48mmol)の溶液に、HATU(197mg、0.52mmol)を加え、反応物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、DCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc中の0〜10% メタノールで溶離する)に付した。LCMS(方法C):R
T=2.60分、[M+H]
+=571。生成物をメタノール中のHCl(5mL、2.5M)に溶解し、反応物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物をSCX 2カートリッジに装填し、メタノールで洗浄し、次にメタノール中のアンモニア(2M)で溶離した。溶離液を真空下で濃縮し、残留物をHPLC精製(C
18、0.1%ギ酸、H
2O中の10〜90% MeCN、20分 傾斜)に付して、273を白色の固体(107mg、55%)として与えた。
1H NMR (DMSO-d
6 + TFA-D, 400 MHz, 80℃): δ 8.52 (1 H, br s), 8.46 (1 H, d, J=6.25 Hz), 7.83-7.75 (1 H, m), 7.57-7.43 (5 H, m), 7.32-7.15 (2 H, m), 5.66 (1 H, br s), 3.50-3.24 (5 H, m), 3.15-3.05 (1 H, m), 3.04-2.95 (1 H, m), 2.70-2.58 (1 H, m), 1.74-1.65 (3 H, m)。LCMS(方法K):R
T=2.63分、[M+H]
+=487、R
T=2.66分、[M+H]
+=487
【0973】
実施例274 [(S)−1−(7−シクロプロピル−6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 274
[(S)−1−(7−シクロプロピル−6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−[9−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン(59mg、0.12mmol)を、メタノール中のHCl(5mL、2.5M)に溶解し、反応物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物を分取HPLC(C
18 Phenomenex column、0.1%ギ酸、水中の5〜80% MeCN 20分 傾斜)に付して、274を白色の固体(28mg、57%)として得た。
1H NMR 400MHz (DMSO-d
6): δ 12.83 (1H, br s), 8.50 (1H, br s), 8.22-7.58 (7H, m), 7.00 (1H, dd, J=11.3, 9.4 Hz), 5.66-5.20 (1H, m), 1.52 (3H, d, J=6.6 Hz), 1.32-1.21 (1H, m), 0.37-0.20 (2H, m), 1.89-0.07 (1H, m), 0.03-0.00 (1H, m)、LCMS(方法K):R
T=3.27分、[M+H]
+=415
【0974】
実施例275 4−アミノ−6−[(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル 275
IPA(2mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(281mg、1.1mmol)、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(170mg、1.1mmol)及びDIPEA(1mL、5.5mmol)の混合物を、90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜20% DCM)により精製して、275を白色の固体(295mg、72%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.37分 [M+H]
+ 375.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.60 (1 H, ddd, J=4.88, 1.91, 0.81 Hz), 8.06 (1 H, td, J=7.75, 1.94 Hz), 7.86 (1 H, s), 7.78-7.68 (3 H, m), 7.50 (1 H, ddd, J=7.52, 4.87, 0.98 Hz), 7.21-7.11 (4 H, m), 5.87-5.78 (1 H, m), 1.53 (3 H, d, J=6.83 Hz)
【0975】
実施例277 4−アミノ−6−{(S)−1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロ−ピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチルアミノ}−ピリミジン−5−カルボニトリル 277
DCM(3mL)及びTFA(1mL)中の{(S)−1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(165mg、0.44mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、MeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、黄色の油状物を得た。IPA(1mL)中の、この残留物、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(68mg、0.44mmol)とDIPEA(230μL、1.32mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、粗混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜100% EtOAc)により、続いてEtOAc/シクロヘキサン/Et
2Oからのトリチュレーションにより精製して、277をオフホワイトの固体(73mg、2工程で42%)として得た。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.66 (1 H, d, J=2.64 Hz), 8.62 (1 H, s), 8.11-8.03 (1 H, m), 7.83 (1 H, s), 7.78-7.73 (2 H, m), 7.26-7.04 (4 H, m), 5.64-5.54 (1 H, m), 1.58 (3 H, d, J=6.77 Hz)。LCMS(方法K):R
T 3.40分 [M+H]
+ 393
【0976】
あるいは、MeOH(40mL)中の{(S)−1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(10.1g、27.0mmol)の懸濁液に、ジオキサン中の4M HCl(100mL)を加えた。得られた溶液を室温で1時間撹拌した後、混合物を蒸発乾固させて、暗緑色の固体(13.7g)を与えた。この固体の懸濁液に、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(4.17g、27.0mmol)及びDIPEA(23mL、134.9mmol)を加え、得られた混合物を90℃で17時間加熱した。室温に冷やした後、粗混合物を真空下で濃縮して、溶媒の大部分を除去した。得られた残留物を、EtOAcとH
2Oに分配した。層を分離し、水層を更なるEtOAcで抽出した。合わせた有機画分を水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物をDCM/EtOAcに取り、カラムクロマトグラフィー(120g Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の50〜100% EtOAc)により精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(3.3g)。クロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の50〜100% EtOAc)により不純な画分を精製して、さらに2.4gの物質(全5.0g、47%)を与えた。生成物(4g)をMeOH(約30mL)に取り、還流下、撹拌した。この懸濁液に、固体が残留されなくなるまでEtOAcの一部を加えた(約30mL添加)。熱溶液を濾過し、得られた溶液を周囲温度に放冷すると、結晶性物質を沈殿した。一晩放置した後、結晶性物質を濾過し、少量のMeOHで洗浄し、減圧下、45℃で3日間乾燥させて、277を淡いシャンパン色の固体(1.65g)として与えた。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.66 (1 H, d, J=2.64 Hz), 8.62 (1 H, s), 8.11-8.03 (1 H, m), 7.83 (1 H, s), 7.78-7.73 (2 H, m), 7.26-7.04 (4 H, m), 5.64-5.54 (1 H, m), 1.58 (3 H, d, J=6.77 Hz)。LCMS(方法K):R
T 3.39分 [M+H]
+ 393.1
【0977】
実施例278 2−((S)−3−{6−フルオロ−2−[(S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)−エチル]−ベンゾイミダゾール−1−イル}−ピペリジン−1−イル)−エタノール 278
6M HCl水溶液(20mL)中の2,2−ジメチルプロピオン酸 2−[(S)−3−(5−フルオロ−2−{(S)−2−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]プロピオニルアミノ}フェニルアミノ)ピペリジン−1−イル]エチルエステル(583mg、0.95mmol)の溶液を、30分間還流した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジ上のジオキサン/水(1:1)に装填した。カートリッジをジオキサン/水(1:1)で、次にジオキサンで洗浄し、生成物をジオキサン中の10%NH
3で溶離した。生成物を含有する画分を、カラムクロマトグラフィー(C
18、傾斜 0.5% TFA/H
2O中の2〜40% MeOH)により精製し、次に(登録商標)SCX−2カートリッジ上のジオキサンに装填した。カートリッジをジオキサンで洗浄し、次に生成物をジオキサン中の10% NH
3で溶離した。さらに、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の3〜21% 2M NH
3/MeOH)により精製して、278を無色の固体(85.8mg、21%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.05分 [M+H]
+ 425.1。
1H NMR(CD
3OD, 400 MHz): δ 8.29 (1 H, s), 8.09 (1 H, s), 7.58 (1 H, dd, J=9.0, 5.0 Hz), 7.50 (1 H, dd, J=9.6, 2.3 Hz), 7.00 (1 H, dt, J=9.3, 2.3 Hz), 5.97 (1 H, bs), 4.80-4.71 (1 H, m), 3.41-3.39 (2 H, m), 3.15-3.10 (1 H, m), 2.92 (1 H, bd, J=11.3 Hz), 2.81 (1 H, t, J=11.0 Hz), 2.53-2.21 (4 H, m), 2.01-1.97 (1 H, m), 1.92-1.86 (1 H, m), 1.80 (3 H, d, J=6.9 Hz), 1.78-1.70 (1 H, m)
【0978】
実施例279 3−フェニル−2−[(S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)−エチル]−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボニトリル 279
[(S)−1−(7−ブロモ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル][9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン(300mg、0.58mmol)を、マイクロ波バイアル中でDMF(1mL)に溶解し、シアン化亜鉛(68mg、0.58mmol)及びPd(PPh
3)
4(67mg、0.058mmol)を加えた。バイアルを密閉し、排気し、そしてアルゴン(×3)でパージした。バイアルを、マイクロ波照射により150℃で15分間加熱した。得られた無色の溶液を、EtOAcと水の混合物に注いだ。白色の固体が沈殿し、2相に分散した。固体を濾過により単離し、DCMに溶解し、そして得られた溶液をNaHCO
3(飽和水溶液)で洗浄した。DCM画分をPTFEカートリッジに通した。DCMを真空下で除去し、残留物をSCXカートリッジに通して精製した。カートリッジをMeOHで洗浄し、生成物をMeOH中の2M NH
3で溶離した。生成物の画分を合わせ、蒸発させ、残留物を、DCM中の0〜8% MeOHで溶離するクロマトグラフィー(Si−PCC)により精製した。生成物の画分を真空下で濃縮して、白色の固体を与えた。これをエーテル中でトリチュレートし、濾過し、真空下で乾燥させて、279を白色の固体(160mg、73%)として与えた。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz) δ: 8.09 (1H, br s), 8.03 (1H, s), 7.98 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.66-7.59 (3H, m), 7.56-7.37 (4H, m), 7.33 (1H, t, J=7.9 Hz), 5.35-5.21 (1H, m), 1.54 (3H, d, J=6.9 Hz)。LCMS(方法K):R
T 3.07分; m/z 381 [M+H]
+
【0979】
実施例280(R)−2−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−(9H−プリン−6−イルアミノ)−エタノール 280
窒素雰囲気下、0℃で、無水DCM(8mL)中の[(R)−2−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル](7H−プリン−6−イル)アミン(336mg、0.7mmol)の溶液に、三臭化ホウ素(DCM中1.0M、2.6mL、2.6mmol)を滴下した。反応混合物を、0℃で1時間撹拌した。MeOHを加え、揮発物を減圧下で除去した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、280を白色の固体(225mg、82%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.72分 [M+H]
+ 391.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.90 (1H, br s), 8.68 (1 H, s), 8.20-8.08 (2 H, m), 8.03 (1 H, s), 7.85 (1 H, d, J=7.87 Hz), 7.71 (1 H, dd, J=8.80, 4.89 Hz), 7.57 (1 H, t, J=6.07 Hz), 7.30-7.06 (3 H, m), 5.84 (1 H, s), 5.11 (1 H, s), 4.01-3.82 (2 H, m)
【0980】
実施例285 4−アミノ−6−((S)−1−{6−フルオロ−1−[(S)−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペリジン−3−イル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−エチルアミノ)−ピリミジン−5−カルボニトリル 285
IPA(1mL)中の2−{(S)−3−[2−((S)−1−アミノエチル)−6−フルオロベンゾイミダゾール−1−イル]ピペリジン−1−イル}エタノール(35.6mg、0.12mmol)、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(18mg、0.12mmol)及びDIPEA(40μL、0.23mmol)の混合物を、90℃で3時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の2〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、285を無色の固体(17mg、35%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.24分 [M+H]
+ 425.1。
1H NMR(CD
3OD, 400 MHz): δ 8.06 (1 H, s), 7.58 (1 H, dd, J=8.9, 5.0 Hz), 7.49 (1 H, dd, J=9.6, 2.4 Hz), 7.01 (1 H, dt, J=9.2, 2.4 Hz), 5.84 (1 H, q, J=6.9 Hz), 4.70-4.61 (1 H, m), 3.63 (2 H, t, J=6.0 Hz), 3.17-3.12 (1 H, m), 3.01-2.96 (1 H, m), 2.83 (1 H, t, J=11.0 Hz), 2.66-2.54 (2 H, m), 2.39-2.24 (2 H, m), 1.99-1.88 (2 H, m), 1.86-1.77 (1 H, m), 1.70 (3 H, d, J=6.9 Hz)
【0981】
実施例286 N−[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,3,5]トリアジン−2,4,6−トリアミン 286
ジオキサン(1mL)中の6−クロロ−N−[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−[1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン(100mg、0.26mmol)の溶液に、NH
3(4mL)を加えた。反応混合物を、マイクロ波照射を使用して100℃で1時間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物を蒸発させ、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の2〜12% 2M NH
3/MeOH)により精製して、286をピンク色の泡状物(72.9mg、77%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.89分 [M+H]
+ 365.0。
1H NMR(DMSO-d
6, 400 MHz, 80℃): δ 7.67-7.60 (3 H, m), 7.57-7.51 (3 H, m), 7.05 (1 H, ddd, J=10.1, 8.8, 2.6 Hz), 6.78 (1 H, dd, J=9.0, 2.5 Hz), 6.31 (1 H, bd, J=7.5 Hz), 5.61 (4 H, bs), 5.22 (1 H, quintet, J=7.1 Hz), 1.40 (3 H, d, J=6.9 Hz)
【0982】
実施例288 [(S)−1−(6−フルオロ−7−メチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 288
IPA(10mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−7−メチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩(300mg、0.87mmol)の溶液に、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(271mg、1.14mmol)及びDIPEA(448μL、2.62mmol)を加え、反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc中の0〜10% メタノールで溶離する)に付した。LCMS(方法C):R
T=2.81分、[M+H]
+=473。生成物をメタノール中のHCl(5mL、2.5M)に溶解し、反応物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物をSCX 2カートリッジに装填し、メタノールで洗浄し、次にメタノール(2M)中のアンモニアで溶離した。溶離剤を真空下で濃縮し、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、288を白色の固体(174mg、51%)として与えた。
1H NMR 400MHz δ (DMSO-
d
6 80℃): 8.55-8.49 (1H, m), 8.01 (1H, s), 7.89 (1H, td, J=7.7, 1.9 Hz), 7.65 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.49 (1H, dd, J=8.7, 4.7 Hz), 7.46 (1H, ddd, J=7.6, 4.9, 0.9 Hz), 7.17 (1H, br s), 7.02 (1H, dd, J=10.6, 9.0 Hz), 5.57 (1H, br s), 1.66 (3H, s), 1.55 (3H, d, J=6.8 Hz)。LCMS(方法K):R
T=3.01分、[M+H]
+=389
【0983】
実施例289 4−アミノ−6−[(S)−1−(6−フルオロ−7−メチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル 289
IPA(10mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−7−メチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩(300mg、0.87mmol)の溶液に、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(135mg、0.87mmol)及びDIPEA(448μL、2.62mmol)を加え、反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc中の0〜10%メタノールで溶離する)に付した。生成物をジエチルエーテルでトリチュレートし、次にHPLC精製(C
18、0.1%ギ酸、H
2O中の10〜90% MeCN、20分 傾斜)に付して、289を白色の固体(164mg、48%)として与えた。
1H NMR 400MHz δ (DMSO-d
6): 8.55 (1H, br s), 8.00-7.91 (1H, m), 7.81-7.73 (1H, m), 7.70-7.60 (1H, m), 7.53 (1H, dd, J=8.7, 4.6 Hz), 7.55-7.45 (1H, m), 7.21-7.09 (1H, m), 7.06 (1H, dd, J=10.3, 8.7 Hz), 5.65-5.13 (1H, m), 1.63 (3H, s), 1.46 (3H, d, J=6.7 Hz)。LCMS(方法K):R
T=3.40分、[M+H]
+=389
【0984】
実施例290 5−フルオロ−2−[(S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)−エチル]−3−ピリジン−2−イル−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボニトリル 290
IPA(7mL)中の2−((S)−1−アミノエチル)−5−フルオロ−3−ピリジン−2−イル−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボニトリル二塩酸塩(250mg、0.71mmol)の溶液に、6−クロロ−9−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−9H−プリン(220mg、0.92mmol)及びDIPEA(361μL、2.1mmol)を加え、反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc中の0〜10%メタノールで溶離する)に付した。LCMS(方法C):R
T=2.86分、[M+H]
+=484。生成物をメタノール中のHCl(5mL、2.5M)に溶解し、反応物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物をSCX 2カートリッジに装填し、メタノールで洗浄し、次にメタノール中のアンモニア(2M)で溶離した。溶離物を真空下で濃縮し、残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、290を白色の固体(174mg、51%)として与えた。
1H NMR 400MHz (DMSO-d
6): δ 12.57 (1H, br s), 8.53-8.50 (1H, m), 8.04 (1H, dd, J=9.0, 4.72 Hz), 8.00 (1H, s), 7.96-7.88 (1H, m), 7.74 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.47 (1H, dd, J=7.2, 4.9 Hz), 7.43-7.34 (1H, m), 7.30 (1H, dd, J=10.3, 9.2 Hz), 5.71 (1H, br s), 1.62 (3H, d, J=7.0 Hz)。LCMS(方法K):R
T=2.88分、[M+H]
+=400
【0985】
実施例292 [(S)−1−(7−ブロモ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 292
[(S)−1−(7−ブロモ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル][9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン(60mg、0.12mmol)を、HCl(1mL、MeOH中1M)に溶解し、得られた溶液を15分間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残留物を熱IPAから結晶化して、292を白色の結晶(53mg、98%)として与えた。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz): δ 8.64-8.47 (2H, m), 7.82-7.76 (2H, m), 7.74-7.50 (5H, m), 7.44 (1H, t, J=8.1 Hz), 5.53-5.41 (1H, m), 1.84 (3H, d, J=7.0 Hz)。LCMS(方法K):R
T 3.69分; m/z [M+H]
+ 434/436
【0986】
実施例293 (9H−プリン−6−イル)−[(S)−1−(3−ピリジン−2−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−エチル]−アミン 293
IPA(2mL)中の(S)−1−(3−ピリジン−2−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチルアミン(0.134g、0.56mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(0.186g、0.78mmol)及びDIPEA(0.18mL、1.01mmol)の混合物を、密閉管中で90℃で16時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜10%(メタノール中の2Mアンモニア))により精製した。生成物をメタノールに溶解し、HCl/ジオキサン(4M、1.0mL、4.00mol)で処理し、そして30分間撹拌した。得られた混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、MeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離し、次に真空下で濃縮して、293を白色の固体(0.160g、80%)として与えた。LCMS(方法K):R
t 2.28分、[M+H]
+ 358。
1H NMR (DMSO-d
6): δ 13.20-12.70 (1 H, bs), 8.59 (1 H, s), 8.31 (1 H, m), 8.13 (2 H, m), 8.03 (2 H, tm), 7.81-7.81 (1 H, m), 7.47 (1 H, s), 7.36 (1 H, m), 5.99 (1 H, m), 1.67 (3 H, d, J=6.82 Hz)
【0987】
実施例296 4−アミノ−6−[1−(6−フルオロ−1−ピリジン−4−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル 296
IPA(1mL)中の1−(6−フルオロ−1−ピリジン−4−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(55mg、0.22mmol)、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(33mg、0.22mmol)及びDIPEA(115μL、0.64mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、粗混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% MeOH)、続いて逆相HPLC(傾斜 アセトニトリル/水中の5〜60%、0.1% NH
4OHでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、296を淡いベージュ色の固体(21mg、26%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.00分 [M+H]
+ 375.06。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.75-8.71 (2 H, m), 7.88 (1 H, s), 7.79-7.72 (2 H, m), 7.65-7.60 (2 H, m), 7.24-7.12 (3 H, m), 7.06 (1 H, dd, J=8.98, 2.49 Hz), 5.65-7.56 (1 H, m), 1.57 (3 H, d, J=6.77 Hz)
【0988】
実施例302 4−アミノ−6−[1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−エチルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル 302
IPA(2mL)中の(S)−1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチルアミン(0.194g、0.81mmol)、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(0.176g、1.14mmol)及びDIPEA(0.26mL、1.47mol)の混合物を、密閉管中で90℃で16時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc中の0〜10% MeOH)により精製して、302を白色の固体(0.190g、66%)として与えた。LCMS(方法K):R
t 3.01分、[M+H]
+ 357。
1H NMR (DMSO-d
6): δ 8.25 (1 H, dd, J=4.76, 1.48 Hz), 8.12 (1 H, dd, J=7.98, 1.48 Hz), 7.87 (1 H, s), 7.72 (1 H, d, J=7.21 Hz), 7.53-7.52 (4 H, m), 7.32 (1 H, dd, J=7.99, 4.77 Hz), 7.19 (2 H, s), 5.51 (1 H, m, J=6.98 Hz), 1.52 (3 H, d, J=6.84 Hz)
【0989】
実施例303 [1−(6−フルオロ−1−ピリジン−4−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 303
n−ブタノール(0.5mL)中の1−(6−フルオロ−1−ピリジン−4−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(60mg、0.23mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(59mg、0.25mmol)及びDIPEA(125μL、0.70mmol)の混合物を、密閉バイアル中で100℃で23時間加熱した。室温に冷やした後、得られた混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)、続いて逆相HPLC(傾斜 アセトニトリル/水中の5〜60%、0.1% NH
4OHでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、303を淡橙色の固体(12mg、14%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.70分 [M+H]
+ 375.05。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.90 (1 H, s), 8.72-8.66 (2 H, m), 8.09-8.01 (2 H, m), 7.73-7.67 (3 H, m), 7.19-7.01 (2 H, m), 5.68-5.11 (1 H, m), 1.62 (3 H, d, J=7.26 Hz)
【0990】
実施例304 (S)−3−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−3−(9H−プリン−6−イルアミノ)−プロパン−1−オール 304
窒素雰囲気下、0℃で無水DCM(8mL)中の[(S)−3−ベンジルオキシ−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピル](7H−プリン−6−イル)アミン(465mg、0.8mmol)の溶液に、三臭化ホウ素(DCM中1.0M、2.4mL、2.4mmol)を滴下した。反応混合物を、0℃で1時間撹拌した。MeOHを加え、揮発物を減圧下で除去した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜15% MeOH)により精製して、304を白色の固体(143mg、44%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.73分 [M+H]
+ 404.9。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 9.56-9.48 (1 H, m), 8.65-8.57 (2 H, m), 8.49 (1 H, s), 8.11 (1 H, td, J=7.74, 1.90 Hz), 7.83-7.74 (2 H, m), 7.56 (1 H, t, J=6.09 Hz), 7.28-7.16 (2 H, m), 6.07-5.97 (1 H, m), 3.59-3.45 (2 H, m), 2.39-2.29 (1 H, m), 2.24-2.12 (1 H, m)
【0991】
実施例305 5−フルオロ−3−フェニル−2−[(S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)−エチル]−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸(2−メトキシ−エチル)−アミド 305
DCM(10mL)中の5−フルオロ−3−フェニル−2−{(S)−1−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]エチル}−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸(180mg、0.36mmol)及び2−メトキシエタノールアミン(40mg、0.54mmol)の溶液に、HATU(177mg、0.47mmol)を加え、反応物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、DCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc中の0〜10%メタノールで溶離する)に付した。LCMS(方法C):R
T=2.51分、[M+H]
+=559。生成物をメタノール中のHCl(5mL、2.5M)に溶解し、反応物を室温で10分間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物をHPLC精製(C
18、0.1%ギ酸、H
2O中の10〜90% MeCN、20分 傾斜)に付して、305を白色の固体(65mg、38%)として与えた。
1H NMR 400MHz (DMSO-d
6): δ 8.29 (1H, t, J=5.3 Hz), 8.08 (1H, br s), 8.02 (1H, s), 84 (1H, br s), 7.64 (1H, dd, J=8.8, 4.9 Hz), 7.50-7.29 (5H, m), 7.07 (1H, t, J=9.4 Hz), 5.22 (1H, s), 3.13 (3H, s), 3.03 (2H, t, J=6.2 Hz), 2.63 (2H, q, J=8.8 Hz), 1.47 (3H, d, J=6.9Hz)。LCMS(方法K):R
T=2.50分、[M+H]
+=475
【0992】
実施例310 (S)−N6−(1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−9H−プリン−2,6−ジアミン 310
n−ブタノール(1mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン.2HCl(195mg、0.59mmol)、6−クロロ−9H−プリン−2−イルアミン(106mg、0.62mmol)及びDIPEA(415μL、2.38mmol)の混合物を、密閉バイアル中で100℃で24時間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)、続いて逆相HPLC(傾斜 アセトニトリル/水中の5〜60%、0.1% NH
4OHでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、310を白色の固体(52mg、23%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.89分 [M+H]
+ 389.02。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.67 (1 H, dd, J=8.67, 4.59 Hz), 7.62-7.38 (5 H, m), 7.20 (1 H, s), 7.00 (1 H, td, J=9.19, 2.45 Hz), 6.79 (1 H, dd, J=8.61, 2.46 Hz), 5.65 (1 H, s), 4.92 (1 H, s), 1.64 (3 H, d, J=6.94 Hz)
【0993】
実施例311 3−フェニル−2−[(S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)−エチル]−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸アミド 311
3−フェニル−2−[(S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル]−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボニトリル(70mg、0.18mmol)を、DMSO(2mL)に溶解し、この溶液に水(0.1mL)中のK
2CO
3(10mg)の溶液を加えた。H
2O
2(0.2mL、水中の30%)を滴下し、得られた溶液を2時間撹拌した。LCMSにより観察されたように、非常にゆっくりした加水分解が生じた。この溶液を、H
2O
2(2×0.2mL)のさらなるアリコートを用いて60℃で2日間かけて加熱した。冷却した混合物を水に注いだ。得られた水溶液をSCXカートリッジに通し、カートリッジを水及びMeOHで洗浄し、そして生成物をMeOH中の2M NH
3で溶離した。生成物の画分を合わせ、蒸発させ、残留物をクロマトグラフィー(Si−PCC、DCM中の0〜10% 2M メタノール性NH
3)により精製した。生成物の画分を真空下で濃縮して、白色の固体を与えた。これをエーテル中でトリチュレートし、濾過し、真空下で乾燥させて、311を白色の固体(35mg、50%)として与えた。
1H NMR (DMSO-d
6,
400MHz): δ 8.18-8.00 (2H, m), 7.87-7.77 (1H, m), 7.66 (1H, d, J=7.4 Hz), 7.55-7.27 (6H, m), 7.23-7.13 (2H, m), 6.95 (1H, s), 5.38-5.18 (1H, m), 1.46 (3H, d, J=6.7 Hz)。LCMS(方法K):R
T 1.99分; m/z 399 [M+H]
+
【0994】
実施例313 [(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−(2−トリフルオロメチル−9H−プリン−6−イル)−アミン 313
IPA(1mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(0.055g、0.22mmol)、6−クロロ−2−トリフルオロメチル−9H−プリン(0.040g、0.18mmol)及びDIPEA(0.096mL、5.39mol)の混合物を、密閉管中で80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜15%(メタノール中の2Mアンモニア))、次に分取HPLC(60分 傾斜 アセトニトリル/水中の20〜98% 0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、313を白色の固体(0.042g、23%)として与えた。LCMS(方法K):R
t 4.11分、[M+H]
+ 443。
1H NMR (DMSO-d
6) δ: 13.20-12.70 (1 H, bs), 8.59 (2 H, m), 8.32 (1 H, s), 7.97 (1 H, m), 7.74-7.67 (2 H, m), 7.43 (1 H, s), 7.16-7.13 (2 H, m), 5.86 (1 H, m), 1.69 (3 H, d, J=6.82 Hz)
【0995】
実施例315 4−[(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル 315
(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(256mg、0.54mmol)、4−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(139mg、0.51mmol)、DIPEA(0.2mL、1.14mmol)及びIPA(1mL)を、密閉管中に入れ、混合物を60℃で1時間加熱した。冷却した褐色の混合物を、真空下で濃縮した。残留物をDCMと水に分散し、DCM抽出物を、PTFEカートリッジに通して単離した。DCM抽出物を真空下で濃縮し、残留物をシリカ(Si−PPC、DCM中の1〜100% EtOAc)で精製した。生成物の画分を真空下で濃縮して、315を黄色の泡状物として与えた:(100mg、52%)。
1H NMR (CDCl
3,
400MHz): δ 8.76 (1H, dd, J=4.6, 1.8 Hz), 8.57 (1H, s), 8.41 (1H, s), 8.02 (1H, td, J=7.8, 1.9 Hz), 7.79-7.69 (2H, m), 7.55 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.47 (1H, ddd, J=7.5, 4.9, 0.8 Hz), 7.09-7.02 (2H, m), 6.11-6.03 (1H, m), 1.49 (3H, d, J=7.0 Hz)。LCMS(方法K):R
T 3.74分 [M+H]
+ 360
【0996】
実施例316 4−[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル 316
(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩(366mg、1.10mmol)、4−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(155mg、1.10mmol)、DIPEA(0.77mL、4.4mmol)及びIPA(1mL)を、密閉管中に入れ、反応混合物を90℃で2時間加熱した。冷却した褐色の混合物を、真空下で濃縮した。残留物をDCMと水に分散し、DCM抽出物をPTFEカートリッジに通して単離した。DCM抽出物を真空下で濃縮し、残留物をシリカ(Si−PPC、DCM中の1〜8% MeOH)で精製した。生成物の画分を真空下で濃縮して、黄褐色(tan)の泡状物を与えた。さらに泡状物を、クロマトグラフィー(Si−PCC、DCM中の1〜100% EtOAc)により精製して、316を黄色の固体(274mg、70%)として与えた。
1H NMR (CDCl
3,
400MHz): δ8.40 (1H, s), 8.19 (1H, d, J=6.2 Hz), 7.72 (1H, dd, J=8.8, 4.8 Hz), 7.60-7.54 (3H, m), 7.27 (1H, br s), 7.04 (1H, td, J=9.2, 2.5 Hz), 6.73 (1H, dd, J=8.5, 2.4 Hz), 6.35 (1H, d, J=6.1 Hz), 5.52 (1H, d, J=7.4 Hz), 4.91 (1H, quin, J=6.9 Hz), 1.62 (3H, d, J=6.8 Hz)。LCMS(方法K):R
T 4.20分 [M+H]
+ 359
【0997】
実施例317 [(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル−アミン 317
IPA(1mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩(0.082g、0.25mmol)、4−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン(J. Med Chem, 1833, 1996)(0.035g、0.21mmol)及びDIPEA(0.174mL、1.0mmol)を、アルゴン下、密閉管中で70℃に1時間加熱した。反応混合物を冷却し、EtOAc(20mL)で希釈し、そして水(2mL)で洗浄した。水溶液をEtOAc(10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、蒸発乾固させ、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜8%(9:1 MeOH/NH
3))により精製した。生成物含有画分を蒸発させ、凍結乾燥させて、317をオフホワイトの固体(15mg、18%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 3.55分 [M+H]
+ 385.05。
1H NMR δ (ppm)(DMSO-d
6): 8.83 (1 H, dd, J=4.24, 1.57 Hz), 8.63 (1 H, d, J=7.55 Hz), 8.40 (1 H, s), 8.11 (1 H, dd, J=8.46, 1.57 Hz), 7.84 (1 H, dd, J=8.47, 4.24 Hz), 7.74 (1 H, dd, J=8.81, 4.85 Hz), 7.59 (2 H, d, J=7.53 Hz), 7.50-7.50 (3 H, m), 7.12 (1 H, ddd, J=9.87, 8.81, 2.53 Hz), 6.86 (1 H, dd, J=8.92, 2.51 Hz), 5.59 (1 H, dq, J=7.09 Hz), 1.59 (3 H, d, J=6.81 Hz)
【0998】
実施例318 4−アミノ−6−{(S)−1−[6−フルオロ−7−(モルホリン−4−カルボニル)−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチルアミノ}−ピリミジン−5−カルボニトリル 318
IPA(5mL)中の[2−((S)−1−アミノエチル)−5−フルオロ−3−フェニル−3H−ベンゾイミダゾール−4−イル]−モルホリン−4−イルメタノン二塩酸塩(300mg、0.69mmol)の溶液に、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(108mg、0.69mmol)及びDIPEA(353μL、2.07mmol)を加え、反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc中の0〜4%メタノールで溶離する)に付した。生成物をジエチルエーテルでトリチュレートした。得られた固体を、分取HPLC(C
18Phenomenex column、0.1%ギ酸、水中の10〜90% MeCN 20分 傾斜)により精製して、標記化合物を白色の固体(140mg、42%)として与えた。
1H NMR 400MHz δ (DMSO-d
6) (回転異性体の混合物): 7.80 (0.5H, s), 7.76 (0.5H, s), 7.73 (1H, dd, J=8.8, 4.8 Hz), 7.67 (0.5H, d, J=7.5 Hz), 7.54 (0.5H, d, J=7.2 Hz), 7.50-7.31 (5H, m), 7.19-7.07 (3H, m), 5.28 (0.5H, quin, J=7.1 Hz), 5.21 (0.5H, quin, J=7.0 Hz), 3.48-3.35 (1H, m), 3.34-3.18 (4H, m), 3.10-2.87 (2H, m), 2.56-2.47 (1H, m), 1.47-1.40 (3H, m)、LCMS(方法K):R
T=2.96分、[M+H]
+=487、R
T=3.00分、[M+H]
+=487(回転異性体の混合物)
【0999】
実施例321 [(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル−アミン 321
イソプロパノール(2mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩(0.106g、0.32mmol)、4−クロロイミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン(WO2010/014930)(0.050g、0.32mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.222mL、1.28mmol)を、密閉管中で60℃に0.5時間加熱した。反応混合物を冷却し、EtOAc(20mL)で希釈し、そして水(2mL)で洗浄した。有機抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、蒸発乾固させ、そしてカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10%(9:1 MeOH/NH
3))により精製した。生成物含有画分を蒸発させ、凍結乾燥させて、321を淡いピンク色の固体(94mg、78%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 4.31分 [M+H]
+ 374.01。
1H NMR δ (ppm) (DMSO-d
6): 9.15 (1 H, d, J=7.24 Hz), 8.02 (1 H, d, J=1.09 Hz), 7.95 (1 H, s), 7.71 (1 H, dd, J=8.81, 4.85 Hz), 7.57-7.54 (3 H, m), 7.48-7.39 (3 H, m), 7.10 (1 H, td, J=9.33, 2.51 Hz), 6.83 (1 H, dd, J=8.91, 2.52 Hz), 5.57 (1 H, dq, J=7.00 Hz), 1.61 (3 H, d, J=6.88 Hz)
【1000】
実施例322 [(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル−アミン 322
イソプロパノール(2mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリド−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(0.066g、0.26mmol)、4−クロロイミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン(WO2010/014930)(0.040g、0.26mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.090mL、0.52mmol)を、密閉管中で60℃に0.5時間加熱した。反応混合物を冷却し、EtOAc(20mL)で希釈し、そして水(2mL)で洗浄した。有機抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、蒸発乾固させ、そしてカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10%(9:1 MeOH/NH
3))により精製した。生成物含有画分を蒸発させ、凍結乾燥させて、322を白色の固体(62mg、63%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 3.78分 [M+H]
+ 375.04。
1H NMR δ (ppm)(DMSO-d
6): 9.13 (1 H, d, J=7.61 Hz), 8.57 (1 H, dd, J=4.90, 1.81 Hz), 8.01-7.98 (2 H, m), 7.93 (1 H, s), 7.74-7.73 (2 H, m), 7.55 (1 H, d, J=1.12 Hz), 7.44-7.44 (1 H, m), 7.15-7.15 (2 H, m), 5.92 (1 H, dq, J=7.11 Hz), 1.65 (3 H, d, J=6.87 Hz)
【1001】
実施例323 5−クロロ−4−[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチルアミノ]−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン 323
イソプロパノール(5mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩(1.0g、3.05mmol)、4,5−ジクロロ−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(J. Org. Chem 2473-76, 46, 1981)(0.546g、3.05mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(2.1mL、12.8mmol)を、4.25時間、次に75℃で20時間加熱還流した。反応混合物を冷却し、EtOAc(20mL)で希釈し、そして1M 炭酸ナトリウム(10mL)で洗浄した。有機抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、蒸発乾固させ、そしてカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH、次に傾斜 DCM中の20〜100% EtOAc)により精製した。極性のより小さい生成物を含有する画分を蒸発させ、凍結乾燥させて、323を黄色の固体(78mg、6.4%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 4.80分 [M+H]
+ 398.00。
1H NMR δ (ppm)(DMSO-d
6): 7.77 (1 H, dd, J=8.82, 4.85 Hz), 7.56-7.55 (6 H, m), 7.14 (1 H, ddd, J=9.9, 8.9, 2.50 Hz), 6.89 (1 H, dd, J=8.91, 2.51 Hz), 6.61 (1 H, d, J=9.09 Hz), 5.94 (1 H, t, J=7.66 Hz), 3.56 (3 H, s), 1.51 (3 H, d, J=6.65 Hz)
【1002】
実施例326 4−[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチルアミノ]−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン 326
酢酸エチル(5mL)及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1mL)中の5−クロロ−4−[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミノ]−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(0.06g、0.15mmol)を、室温及び圧力で3時間、10% パラジウム担持炭(20mg)で水素化した。反応混合物を濾過し、蒸発乾固させ、そしてカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の50〜100% EtOAc)により精製した。生成物を含有する画分を蒸発させ、凍結乾燥させて、326を白色の固体(30mg、55%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 4.0分 [M+H]
+ 364.09。
1H NMR δ (ppm)(DMSO-d
6): 7.76 (1 H, dd, J=8.83, 4.84 Hz), 7.58-7.56 (5 H, m), 7.44 (1 H, d, J=4.98 Hz), 7.13 (1 H, ddd, J=9.9, 8.9, 2.5 Hz), 6.85 (1 H, dd, J=8.90, 2.47 Hz), 6.74 (1 H, d, J=7.91 Hz), 5.90 (1 H, d, J=5.04 Hz), 4.81 (1 H, dq, J=7.12 Hz), 3.59 (3 H, s), 1.49 (3 H, d, J=6.65 Hz)
【1003】
実施例327 5−フルオロ−3−フェニル−2−[1−(9H−プリン−6−イルアミノ)−エチル]−3H−ベンゾイミダゾール−4−オール 327
密閉管中の、ジオキサン(3mL)及び水(2mL)中の[(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン(300mg、0.56mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(10mg、11μmol)、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(19mg、45μmol)、水酸化カリウム(94mg、1.6mmol)の溶液を、この溶液にアルゴンをバブリングさせて脱気し、次にマイクロ波により150℃で30分間加熱した。さらなる量のトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(30mg、33μmol)、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(57mg、135μmol)を加え、混合物をマイクロ波により180℃で1時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮した。生成物を、分取HPLC(C
18 phenomonix column、0.1%ギ酸、水中の10〜90% MeCN 20分 傾斜)により精製した。生成物を、メタノール中のHCl(1.25M、3mL)に溶解し、反応混合物を室温で10分間撹拌し、その後真空下で濃縮した。生成物を、分取HPLC(C
18 phenomonix column、0.1%ギ酸、水中の10〜90% MeCN 20分 傾斜)により精製して、327を白色の固体(15mg、7%)として得た。
1H NMR 400MHz δ (d
6-DMSO): 9.53-9.38 (1H, m), 8.10-7.99 (2H, m), 7.82-7.69 (1H, m), 7.62-7.27 (5H, m), 7.10-6.93 (2H, m), 5.37-5.17 (1H, m), 1.43 (3H, d, J=7.0 Hz)、LCMS(方法K):R
T=2.55分、[M+H]
+=390
【1004】
実施例328 2−アミノ−4−[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチルアミノ]−6−メチル−ピリミジン−5−カルボニトリル 328
(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩(200mg、0.6mmol)、2−アミノ−4−クロロ−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(102mg、0.6mmol)、DIPEA(0.4mL、2.29mmol)及びIPA(1mL)を、密閉管中に入れ、混合物を90℃で12時間加熱した。冷却した褐色の混合物を、真空下で濃縮した。残留物をDCMと水に分散し、DCM抽出物をPTFEカートリッジに通して単離した。DCM抽出物を真空下で濃縮し、残留物をシリカ(Si−PPC DCM中の1〜5% MeOH)で精製した。生成物の画分を真空下で濃縮して、黄色の泡状物を与えた。泡状物をシクロヘキサン中のEtOAcから結晶化して、328を淡黄色の固体(25mg、11%)として与えた。
1H NMR (CDCl
3, 400MHz): δ 7.70 (1H, dd, J=8.8, 4.8 Hz), 7.59-7.49 (3H, m), 7.38-7.33 (2H, m), 7.02 (1H, td, J=9.2, 2.6 Hz), 6.77 (1H, dd, J=8.5, 2.4 Hz), 6.00 (1H, d, J=8.0 Hz), 5.49 (1H, quin, J=7.3 Hz), 4.89 (2H, br s), 2.33 (3H, s), 1.57 (3H, d, J=6.9 Hz)。LCMS(方法K):R
T 3.43分 [M+H]
+ 388
【1005】
実施例330 2−[(S)−1−(6−アミノ−5−シアノ−ピリミジン−4−イルアミノ)−エチル]−5−フルオロ−3−フェニル−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボニトリル 330
IPA(3mL)中の2−((S)−1−アミノエチル)−5−フルオロ−3−フェニル−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボニトリル二塩酸塩(110mg、0.29mmol)の溶液に、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(45mg、0.29mmol)及びDIPEA(148μL、0.87mmol)を加え、反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物を分取HPLC(C
18 phenomenex column、0.1%ギ酸、水中の10〜90% MeCN 20分 傾斜)により精製して、330を白色の固体(65mg、56%)として与えた。
1H NMR 400MHz δ (d
6-DMSO): 8.08 (1H, dd, J=8.9, 4.9 Hz), 7.78 (1H, s), 7.70 (1H, d, J=7.2 Hz), 7.62-7.56 (1H, m), 7.55-7.43 (4H, m), 7.33 (1H, dd, J=10.4, 9.0 Hz), 7.15 (2H, br s), 5.28 (1H, quin, J=6.9 Hz), 1.48 (3H, d, J=6.9 Hz)、LCMS(方法K):R
T=3.73分、[M+H]
+=399
【1006】
実施例332 [(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリミジン−4−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 332
(S)−N−[4−フルオロ−2−(ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル]−2−(9H−プリン−6−イルアミノ)チオプロピオンアミド(9mg、0.02mmol)を、窒素下、還流で15時間、トルエン中で加熱した。反応混合物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10%(9:1 MeOH/NH
3))により精製した。生成物含有画分を蒸発させ、凍結乾燥させて、332を無色の固体(7mg、85%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 2.82分 [M+H]
+ 376.02
1H NMR(DMSO-d
6) δ: 12.8 (1 H, bs), 9.20 (1 H, s), 8.95 (1 H, d, J=5.41 Hz), 8.01-7.89 (4 H, m), 7.73 (1 H, dd, J=8.81, 4.94 Hz), 7.46 (1 H, dd, J=9.30, 2.50 Hz), 7.18 (1 H, td, J=9.27, 2.48 Hz), 6.03 (1 H, bs), 1.71 (3 H, d, J=6.78 Hz)
【1007】
実施例333 2−アミノ−4−[(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチルアミノ]−6−メチル−ピリミジン−5−カルボニトリル 333
(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(217mg、0.85mmol)、2−アミノ−4−クロロ−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(142mg、0.85mmol)、DIPEA(0.6mL、3.4mmol)及びIPA(1mL)を、密閉管中に入れ、混合物を70℃で12時間加熱した。冷却した褐色の混合物を、真空下で濃縮した。残留物をDCMと水に分散し、DCM抽出物をPTFEカートリッジに通して単離した。DCM抽出物を真空下で濃縮して、残留物をシリカ(Si−PPC、シクロヘキサン中の50〜100% EtOAc)で精製した。生成物の画分を真空下で濃縮して、赤色の固体を与えた。固体を、シクロヘキサン中のEtOAcから結晶化して、333を淡橙色の固体(40mg、12%)として与えた。
1H NMR (CDCl
3, 400MHz): δ 8.79-8.75 (1H, m), 7.99 (1H, td, J=7.7, 1.8 Hz), 7.70 (1H, dd, J=9.4, 4.8 Hz), 7.51-7.43 (2H, m), 7.11 (1H, d, J=8.2 Hz), 7.07-7.00 (2H, m), 5.94-5.85 (1H, m), 5.03 (2H, br s), 2.32 (3H, s), 1.49 (3H, d, J=7.0 Hz)。LCMS(方法K):R
T 3.09分 [M+H]
+ 389.1
【1008】
実施例338 [(S)−1−(6−フルオロ−7−メトキシ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル]−(9H−プリン−6−イル)−アミン 338
IPA(3mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−7−メトキシ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩(0.16g、0.44mmol)の溶液に、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(139mg、0.58mmol)及びDIPEA(229μL、1.34mmol)を加え、反応混合物を90℃で72時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc中の0〜10%メタノールで溶離する)に付して、白色の固体を与えた:LCMS(方法C):R
T=3.13分、[M+H]
+=488。固体をメタノール中のHCl(1.25M、5mL)に溶解し、反応混合物を、室温で10分間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物を分取HPLC(C
18phenomonix column、0.1%ギ酸、水中の10〜90% MeCN 20分 傾斜)に付して、338を白色の固体(113mg、63%)として与えた。
1H NMR 400MHz δ (d
6-DMSO): 8.10-8.00 (2H, m), 7.89-7.75 (1H, m), 7.66-7.29 (7H, m), 7.13-7.02 (1H, m), 5.38-5.17 (1H, m), 3.33 (3H, s), 1.48 (3H, d, J=6.8Hz)、LCMS(方法K):R
T=3.40分、[M+H]
+=404
【1009】
実施例339 4−アミノ−6−[(S)−1−(6−フルオロ−7−メトキシ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル 339
IPA(3mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−7−メトキシ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩(160mg、0.44mmol)の溶液に、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(72mg、0.47mmol)及びDIPEA(229μL、1.34mmol)を加え、反応混合物を90℃で72時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物を分取HPLC(C
18 phenomenex column、0.1%ギ酸、水中の10〜90% MeCN 20分 傾斜)により精製して、339を白色の固体(119mg、66%)として与えた。
1H NMR 400MHz δ(d
6-DMSO): 7.80 (1H, s), 7.58 (1H, d, J=7.3 Hz), 7.55-7.47 (2H, m), 7.47-7.40 (3H, m), 7.39 (1H, dd, J=8.8, 4.0 Hz), 7.14 (2H, br s), 7.10 (1H, dd, J=12.2, 8.8 Hz), 5.24 (1H, quin, J=6.9 Hz), 3.32 (3H, d, J=0.7 Hz), 1.43 (3H, d, J=6.8 Hz)、LCMS(方法K):R
T=3.86分、[M+H]
+=404
【1010】
実施例340 4−[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチルアミノ]−2−メチル−ニコチノニトリル 340
イソプロパノール(1mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩(0.083g、0.25mmol)、4−クロロ−2−メチルニコチノニトリル(0.035g、0.23mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.160mL、0.92mmol)を、アルゴン下、密閉管中で80℃に2時間、次に75℃で86時間加熱した。反応混合物を冷却し、EtOAc(20mL)で希釈し、そして水(10mL)で洗浄した。有機抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、蒸発乾固させ、そしてカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜8%(9:1 MeOH/NH
3))により精製した。生成物含有画分を蒸発させ、凍結乾燥させて、340を淡褐色の固体(21mg、24%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 3.11分 [M+H]
+ 372.08。
1H NMR δ (ppm DMSO-d6): 7.98 (1 H, d, J=6.15 Hz), 7.77 (1 H, dd, J=8.82, 4.86 Hz), 7.52-7.50 (5 H, m), 7.12-7.11 (2 H, m), 6.85 (1 H, dd, J=8.91, 2.51 Hz), 6.40 (1 H, d, J=6.24 Hz), 5.11 (1 H, dq, J=7.04 Hz), 2.41 (3 H, s), 1.56 (3 H, d, J=6.64 Hz)
【1011】
実施例341 6−アミノ−5−クロロ−4−[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチルアミノ]−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン 341
ブタノール(5mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン二塩酸塩(1.0g、3.05mmol)、6−アミノ−4,5−ジクロロ−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(J. Het Chem, 5-10 37, 2000)(0.59g、3.05mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(2.1mL、12.8mmol)を、アルゴン下、密閉管中で115℃に19時間加熱した。反応混合物を冷却し、EtOAc(50mL)で希釈し、そして水(20mL)で洗浄した。有機抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、蒸発乾固させ、そしてカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の1〜8%(9:1 MeOH/NH
3)、次の傾斜 シクロヘキサン中の20〜100% EtOAc)により精製した。極性のより小さい生成物を含有する画分を蒸発させ、凍結乾燥させて、341を黄色の固体(167mg、13%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 4.01分 [M+H]
+ 313.02。
1H NMR δ (ppm DMSO-d
6): 7.76 (1 H, dd, J=8.81, 4.85 Hz), 7.56-7.40 (5 H, m), 7.13 (1 H, ddd, J=9.85, 8.80, 2.53 Hz), 6.88 (1 H, dd, J=8.91, 2.51 Hz), 5.70 (1 H, d, J=9.37 Hz), 5.61-5.60 (1 H, m), 5.52 (2 H, s), 3.37 (3 H, s), 1.59 (3 H, d, J=6.56 Hz)
【1012】
実施例344 6−アミノ−4−[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチルアミノ]−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン 344
酢酸エチル(10mL)及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1mL)中の6−アミノ−5−クロロ−4−[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミノ]−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(0.13g、0.315mmol)を、室温及び圧力で24時間、10%パラジウム担持炭(40mg)で水素化した。反応混合物を濾過し、蒸発乾固させ、そしてカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜5%(9:1 MeOH/NH
3))により精製した。生成物を含有する画分を蒸発させ、凍結乾燥させて、344を白色の固体(77mg、64%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 3.57分 [M+H]
+ 379.05。
1H NMR δ (ppm DMSO-d
6): 7.76 (1 H, dd, J=8.82, 4.84 Hz), 7.63-7.62 (5 H, m), 7.14 (1 H, ddd, J=9.9, 8.9, 2.5 Hz), 6.87 (1 H, dd, J=8.88, 2.51 Hz), 6.47 (1 H, d, J=7.48 Hz), 5.44 (1 H, s), 5.18 (2 H, s), 4.62 (1 H, dq, J=6.95 Hz), 3.40 (3 H, s), 1.41 (3 H, d, J=6.63 Hz)
【1013】
実施例345 4−アミノ−6−[(S)−1−(7−シアノメチル−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル 345
IPA(2mL)中の[2−((S)−1−アミノエチル)−5−フルオロ−3−フェニル−3H−ベンゾイミダゾール−4−イル]アセトニトリル二塩酸塩(100mg、0.27mmol)の溶液に、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(44mg、0.28mmol)及びDIPEA(139μL、0.82mmol)を加え、反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物を分取HPLC(C
18 phenomenex column、0.1%ギ酸、水中の10〜90% MeCN 20分 傾斜)により精製して、345を白色の固体(119mg、66%)として与えた。
1H NMR 400MHz δ (d
6-DMSO): 7.73 (1H, dd, J=8.8, 4.8 Hz), 7.67 (1H, d, J=7.2 Hz), 7.63-7.58 (1H, m), 7.56-7.45 (4H, m), 7.18 (1H, dd, J=10.6, 8.8 Hz), 7.14 (2H, br s), 5.22 (1H, quin, J=5.2 Hz), 3.38-3.21 (2H, m), 1.47 (3H, d, J=6.8 Hz)、LCMS(方法K):R
T=3.56分、[M+H]
+=413
【1014】
実施例346 5−フルオロ−3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イル)−2−[(S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)−エチル]−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボニトリル 346
{(S)−1−[7−シアノ−6−フルオロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(215mg、0.54mmol)を、ジオキサン中のHCl(4N、5mL)に溶解し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、残留物をIPA(5mL)に溶解し、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(167mg、0.70mmol)及びDIPEA(275μL、1.61mmol)を加え、反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc中の0〜10%メタノールで溶離する)に付して、オフホワイトの固体を与えた。LCMS(方法C):R
T=2.89分、[M+H]
+=502。固体をメタノール中のHCl(1.25M、5mL)に溶解し、反応混合物を室温で10分間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物を分取HPLC(C
18 phenomenex column、0.1%ギ酸、水中の10〜90% MeCN 20分 傾斜)に付して、346を白色の固体(66mg、29%)として与えた。
1H NMR 300MHz δ (d
6-DMSO): 12.91 (1H, br s), 8.89-8.46 (2H, m), 8.44-7.85 (5H, m), 7.42 (1H, t, J=9.6 Hz), 5.65-5.37 (1H, m), 1.67 (3H, t, J=6.8Hz)、LCMS(方法K):R
T=3.03分、[M+H]
+=418
【1015】
実施例347 2−[(S)−1−(6−アミノ−5−シアノ−ピリミジン−4−イルアミノ)−エチル]−5−フルオロ−3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボニトリル 347
{(S)−1−[7−シアノ−6−フルオロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(215mg、0.54mmol)を、ジオキサン中のHCl(4N、5mL)に溶解し、そして反応混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、残留物をIPA(5mL)に溶解し、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(87mg、0.56mmol)及びDIPEA(275μL、1.61mmol)を加え、そして反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物を分取HPLC(C
18 phenomenex column、0.1%ギ酸、水中の10〜90% MeCN 20分 傾斜)により精製して、347を白色の固体(76mg、34%)として与えた。
1H NMR 300MHz δ (d
6-DMSO): 8.83-8.63 (2H, m), 8.38-8.00 (2H, m), 7.87-7.74 (2H, m), 7.43 (1H, t, J=9.6 Hz), 7.25 (2H, br s), 5.58-5.43 (1H, m), 1.65-1.54 (3H, m)。LCMS(方法K):R
T=3.35分、[M+H]
+=418
【1016】
実施例348 4−アミノ−6−[(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル 348
IPA(0.7mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−3−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(80mg、0.31mmol)、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(51mg、0.33mmol)及びDIPEA(0.16mL、0.93mmol)の混合物を、密閉管中で90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 MeOH/DCM中の0〜10% 2M NH
3)により精製して、淡黄色の油状物を与えた。残留物をEtOAcに取り、生成物をシクロヘキサンでトリチュレートした。固体を濾過して、348をオフホワイトの固体(31mg、26%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.04分 [M+H]
+ 3.75。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.73 (1H, d, J=2.5 Hz), 8.64 (1H, dd, J=5.0, 1.5 Hz), 8.01 - 7.98, (1H, m), 7.81 (1H, s), 7.76 - 7.73 (2H, m), 7.55 (1H, ddd, J=8.0, 5.0, 1.0 Hz), 7.18 (2H, bs), 7.12 (1H, ddd, J=10.0, 9.0, 2.5 Hz), 6.93 (1H, dd, J=7.0, 2.5 Hz), 7.48 (1H, dq, 7.0, 7.0 Hz), 1.55 (3H, d, J=7.0 Hz)
【1017】
実施例349 4−アミノ−6−{(S)−1−[1−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチルアミノ}−ピリミジン−5−カルボニトリル 349
IPA(1.7mL)中の(S)−1−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン(245mg、0.84mmol)、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(137mg、0.88mmol)及びDIPEA(0.44mL、2.5mmol)の混合物を、密閉管中で90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 25〜75% EtOAc/シクロヘキサン)により精製して、無色の油状物を与えた。残留物をEtOAcに取り、生成物をシクロヘキサンでトリチュレートした。固体を濾過して、349を白色の固体(134mg、39%)として得た。LCMS(方法K):R
T 4.10分 [M+H]
+ 410。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 7.87 (1H, s), 7.76 - 7.7. (2H, m), 7.36 - 7.31 (3H, m), 7.18 (2H, bs), 7.13 (1H, ddd, J=10.0, 8.5, 2.5 Hz), 7.05 (1H, dd, J=9.0, 2.5 Hz), 5.64 (1H, dq, J=7.0, 7.0 Hz), 1.56 (3H, d, J=7.0 Hz)
【1018】
実施例350 4−アミノ−6−{(S)−1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロ−ピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−プロピルアミノ}−ピリミジン−5−カルボニトリル 350
IPA(1mL)中の(S)−1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]プロピルアミン(88mg、0.32mmol)、4−アミノ−6−クロロ−5−シアノピリミジン(49mg、0.32mmol)及びDIPEA(0.11mL、0.64mmol)の混合物を、90℃で5.5時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 EtOAc中の0〜5% 2M NH
3/MeOH)により精製して、350を淡黄色の固体(83mg、64%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.67分 [M+H]
+ 407.0。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.68 (1 H, d, J=2.7 Hz), 8.60 (1 H, br s), 8.01 (1 H, s), 7.70 (1 H, dd, J=9.0, 4.9 Hz), 7.67 (1 H, br s), 7.06 (1 H, app. td, J=9.2, 2.4 Hz), 6.79 (1 H, dd, J=8.3, 2.4 Hz), 6.00 (1 H, d, J=8.0 Hz), 5.40 (2 H, s), 5.31 (1 H, dt, J=8.0, 7.3 Hz), 2.05 (1 H, dqd, J=14.7, 7.4, 7.3 Hz), 1.97 (1 H, dqd, J=14.7, 7.4, 7.3 Hz), 0.86 (3 H, t, J=7.4 Hz)
【1019】
実施例353 4−アミノ−6−[(S)−1−(6−フルオロ−7−ヒドロキシメチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル 353
IPA(5mL)中の[2−((S)−1−アミノエチル)−5−フルオロ−3−フェニル−3H−ベンゾイミダゾール−4−イル]メタノール二塩酸塩(159mg、0.45mmol)の溶液に、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(69mg、0.45mmol)及びDIPEA(228μL、1.33mmol)を加え、反応混合物を80℃で16時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物を分取HPLC(C
18 phenomenex column、0.1%ギ酸、水中の10〜90% MeCN 20分 傾斜)により精製して、353を白色の固体(87mg、49%)として与えた。
1H NMR 400MHz δ (d
6-DMSO): 7.78 (1H, s), 7.65-7.56 (2H, m), 7.55-7.38 (5H, m), 7.16 (2H, br s), 7.05 (1H, dd, J=10.6, 8.8 Hz), 5.15 (1H, quin, J=6.9 Hz), 4.51 (1H, t, J=5.0 Hz), 3.97 (2H, d, J=5.0 Hz), 1.43 (3H, d, J=6.9 Hz)
【1020】
実施例358 4−アミノ−6−[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−プロピルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル 358
IPA(2mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピルアミン(62mg、0.23mmol)、4−アミノ−6−クロロ−5−シアノピリミジン(36mg、0.23mmol)及びDIPEA(0.08mL、0.46mmol)の混合物を、90℃で6時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 EtOAc中の0〜5% 2M NH
3/MeOH)により精製して、358を白色の固体(70mg、79%)として得た。LCMS(方法K):R
T 4.10分 [M+H]
+ 388.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 7.81 (1 H, s), 7.68 (1 H, dd, J=8.8, 4.9 Hz), 7.56-7.44 (6 H, m), 7.16 (2 H, br s), 7.07 (1 H, ddd, J=9.8, 8.8, 2.5), 6.79 (1 H, dd, J=8.9, 2.5), 5.29 (1 H, dt, J=7.7, 6.2), 1.97 (1 H, dqd, J=14.9, 7.5, 6.2), 1.87 (1 H, dqd, J=14.9, 7.5, 6.2), 0.75 (3 H, t, J=7.5)
【1021】
実施例359 {(S)−1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロ−ピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−プロピル}−(9H−プリン−6−イル)−アミン 359
HCl(ジオキサン中の4M溶液0.25mL)を、MeOH(1mL)中の{(S)−1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]プロピル}−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン(96mg、0.20mmol)の溶液に加え、反応混合物を室温で10分間撹拌した。粗反応混合物を、2gのIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに通し、2M NH
3/MeOHで溶離した。塩基性の画分を真空下で濃縮して、359(76mg、94%)を白色の固体として与えた。LCMS(方法K):R
T 3.23分 [M+H]
+ 407.1。
1H NMR (CD
3OD, 400 MHz): δ 8.59 (1 H, s), 8.51 (1 H, s), 8.05 (1 H, s), 8.03 (1 H, br s), 7.95 (1 H, d, J=8.4 Hz), 7.65 (1 H, dd, J=8.8, 4.6 Hz), 7.07 (1 H, ddd, J=9.7, 8.8, 2.6 Hz), 6.88 (1 H, dd, J=8.6, 2.6 Hz), 5.54-5.42 (1 H, m), 2.26 (1 H, dqd, J=14.9, 7.5, 6.4 Hz), 2.12 (1 H, dqd, J=14.9, 7.5, 6.4 Hz), 1.01 (3 H, t, J=7.5 Hz)
【1022】
実施例360 [(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−プロピル]−(7H−プリン−6−イル)−アミン 360
HCl(ジオキサン中の4M溶液0.22mL)を、MeOH(2mL)中の[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピル]−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン(82mg、0.17mmol)の溶液に加え、反応物を室温で10分間撹拌した。反応混合物を、2gのIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに通し、2M NH
3/MeOHで溶離した。塩基性の画分を真空下で濃縮して、360(65mg、定量的)を白色の固体として与えた。LCMS(方法K):R
T 3.58分 [M+H]
+ 388.1。
1H NMR (CD
3OD, 400 MHz): δ 8.06 (1 H, s), 8.04 (1 H, br s), 7.61 (1 H, dd, J=8.8, 4.6 Hz), 7.57-7.43 (5 H, m), 7.02 (1 H, ddd, J=9.6, 8.8, 2.7 Hz), 6.76 (1 H, dd, J=8.7, 2.7 Hz), 5.44 (1 H, br s), 2.14 (1 H, dqd, J=14.8, 7.4, 6.5 Hz), 2.05 (1 H, dqd, J=14.8, 7.4, 6.5 Hz), 0.95 (3 H, t, J=7.4 Hz)
【1023】
実施例361 {(S)−1−[1−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチル}−(9H−プリン−6−イル)−アミン 361
ジオキサン中の4M HCL(10mL)中の{(S)−1−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン(137mg、0.28mmol)の溶液を、室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、MeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 MeOH/DCM中の2.5〜10% 2M NH
3)により精製して、361を白色の固体(48mg、42%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.65分 [M+H]
+ 410。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 12.87 (1H, bs), 8.09-7.94 (3H, m), 7.70 (1H, dd, J=9.0, 5.0 Hz), 7.40-7.38 (2H, m), 7.27-7.23 (1H, m), 7.11 (1H, ddd, J=10.0, 10.0, 2.5 Hz), 7.05-7.02 (1H, m), 5.71-5.61 (1H, m), 1.63 (3H, d, J=7.0 Hz)
【1024】
実施例362 2−アミノ−4−[(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル 362
IPA(0.75mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン.2HCl(85mg、0.259mmol)、2−アミノ−4−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(40mg、0.26mmol)及びDIPEA(222μL、1.29mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で21時間加熱した。室温に冷やした後、粗混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜100% EtOAc)、続いてEtOAc/Et
2O/シクロヘキサンからのトリチュレーションにより精製して、362を白色の固体(61mg、63%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.47分 [M+H]
+ 374.02。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.08 (1 H, s), 7.74 (1 H, dd, J=8.80, 4.85 Hz), 7.68 (1 H, d, J=7.49 Hz), 7.58-7.52 (5 H, m), 7.16-6.70 (4 H, m), 5.51 (1 H, m), 1.47 (3 H, d, J=6.80 Hz)
【1025】
実施例363 2−アミノ−4−{(S)−1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロ−ピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチルアミノ}−ピリミジン−5−カルボニトリル 363
IPA(0.75mL)中の(S)−1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチルアミン.2HCl(118mg、0.34mmol)、2−アミノ−4−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(40mg、0.26mmol)及びDIPEA(222μL、1.29mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜100% EtOAc)、続いて逆相HPLC(傾斜 アセトニトリル/水中の5〜75%、0.1% NH
4OHでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、363を白色の固体(58mg、57%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.10分 [M+H]
+ 392.97。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.66 (1 H, d, J=2.64 Hz), 8.62 (1 H, s), 8.06 (1 H, s), 8.03 (1 H, d, J=9.27 Hz), 7.76-7.75 (2 H, m), 7.15 (1 H, ddd, J=9.85, 8.79, 2.51 Hz), 7.08 (1 H, dd, J=8.96, 2.50 Hz), 7.05-6.60 (2 H, m), 5.56 (1 H, m), 1.55 (3 H, d, J=6.75 Hz)
【1026】
実施例364 2−アミノ−4−{(S)−1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロ−ピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチルアミノ}−6−メチル−ピリミジン−5−カルボニトリル 364
IPA(1mL)中の(S)−1−[6−フルオロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチルアミン.2HCl(165mg、0.48mmol)、2−アミノ−4−クロロ−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(60mg、0.36mmol)及びDIPEA(315μL、1.82mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜100% EtOAc)、続いて逆相HPLC(傾斜 アセトニトリル/水中の5〜75%、0.1% NH
4OHでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、364を白色の固体(21mg、15%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.04分 [M+H]
+ 407.04。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.66 (1 H, d, J=2.64 Hz), 8.61 (1 H, d, J=1.63 Hz), 8.02 (1 H, d, J=9.22 Hz), 7.77 (1 H, dd, J=8.80, 4.84 Hz), 7.55 (1 H, d, J=7.75 Hz), 7.15 (1 H, ddd, J=9.84, 8.79, 2.50 Hz), 7.07 (1 H, dd, J=8.96, 2.48 Hz), 7.05-6.58 (2 H, m), 5.53 (1 H, m), 2.18 (3 H, s), 1.54 (3 H, d, J=6.75 Hz)
【1027】
実施例365 2−アミノ−4−[1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−エチルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル 365
IPA(1mL)中の1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチルアミン(68mg、0.29mmol)、2−アミノ−4−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(44mg、0.29mmol)及びDIPEA(147μL、0.86mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の50〜100% EtOAc)により、続いてEtOAcからのトリチュレーションにより精製して、365をオフホワイトの固体(47mg、46%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.58分 [M+H]
+ 357.09。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.25 (1 H, dd, J=4.76, 1.48 Hz), 8.14 (1 H, dd, J=7.98, 1.47 Hz), 8.09 (1 H, s), 7.72 (1 H, d, J=7.41 Hz), 7.55-7.43 (5 H, m), 7.32 (1 H, dd, J=7.99, 4.77 Hz), 7.16-6.68 (2 H, m), 5.55 (1 H, m), 1.49 (3 H, d, J=6.81 Hz)
【1028】
実施例366 2−アミノ−4−メチル−6−[1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−エチルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル 366
IPA(1mL)中の1−(3−フェニル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エチルアミン(66mg、0.28mmol)、2−アミノ−4−クロロ−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(38mg、0.23mmol)及びDIPEA(142μL、0.831mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の50〜100% EtOAc)、続いてEtOAcからのトリチュレーションにより精製して、366をオフホワイトの固体(41mg、40%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.54分 [M+H]
+ 371.10。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.25 (1 H, dd, J=4.77, 1.47 Hz), 8.14 (1 H, dd, J=7.98, 1.47 Hz), 7.55-7.44 (6 H, m), 7.33 (1 H, m), 7.12-6.61 (2 H, m), 5.52 (1 H, m), 2.21 (3 H, s), 1.47 (3 H, d, J=6.81 Hz)
【1029】
実施例367 2−アミノ−4−[(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル 367
IPA(1mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン.2HCl(164mg、0.50mmol)、2−アミノ−4−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(77mg、0.50mmol)及びDIPEA(427μL、2.49mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で17時間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜100% EtOAc)、続いてEt
2Oからのトリチュレーションにより精製して、367を白色の固体(72mg、39%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.06分 [M+H]
+ 375.00。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.59 (1 H, m), 8.06 (2 H, m), 7.77 (2 H, m), 7.68 (1 H, d, J=7.41 Hz), 7.48 (1 H, m), 7.19-6.80 (4 H, m), 5.85 (1 H, m), 1.52 (3 H, d, J=6.81 Hz
【1030】
実施例368 2−[(S)−1−(2−アミノ−5−シアノ−6−メチル−ピリミジン−4−イルアミノ)−エチル]−5−フルオロ−3−ピリジン−2−イル−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボニトリル 368
IPA(1.5mL)中の2−((S)−1−アミノエチル)−5−フルオロ−3−ピリジン−2−イル−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボニトリル(0.085g、0.240mmol)、2−アミノ−4−クロロ−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(0.057g、0.335mmol)及びDIPEA(0.17mL、0.960mmol)の混合物を、密閉マイクロ波管中で80℃で16時間撹拌した。冷却後、混合物を真空下で濃縮し、そして残留物をクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 DCM中の0〜8% 2M NH
3/MeOH)により精製して、368をオフホワイトの固体(0.064g、64%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.87分 [M+H]
+ 414.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz): δ 8.76-8.74 (1 H, d), 8.02-7.97 (1 H, t), 7.96-7.92 (1 H, m), 7.58-7.54 (1 H, m), 7.47-7.44 (1 H, d), 7.15-7.10 (1 H, t), 6.06-6.02 (1 H, d), 5.42-5.35 (1 H, m), 5.15-5.11 (2 H, s), 2.32 (3 H, s), 1.61-1.59 (3 H, d)
【1031】
実施例371 4−アミノ−6−((6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル 371
イソプロパノール(2mL)中の(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)メチルアミン塩酸塩(0.113g、0.4mmol)、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(0.123g、0.8mmol)、トリエチルアミン(0.28mL、2mmol)を、密閉管中で80℃に2時間加熱した。冷却後、ピンク色の固体を濾過により除去し、イソプロパノール(0.5mL)で洗浄した。この物質を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜4% MeOH)により精製した。生成物含有画分を蒸発させて、白色の固体とした。これを、ジエチルエーテルでトリチュレートし、乾燥させて、371を白色の固体(70mg、69%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 3.54分 [M+H]
+ 360.02。
1H NMR δ (ppm)(DMSO-d
6): 7.87 (1 H, s), 7.69 (1 H, t, J=5.2 Hz), 7.65 (1 H, dd, J=8.80, 4.87 Hz), 7.64-7.46 (5 H, m), 7.22 (2 H, s), 7.06 (1 H, ddd, J=9.86, 8.79, 2.53 Hz), 6.87 (1 H, dd, J=8.97, 2.51 Hz), 4.62 (2 H, d, J=5.37 Hz)
【1032】
実施例372 9−[(6−フルオロ−1−フェニル−ベンゾイミダゾール−2−イル)メチル]プリン−2−アミン 372
窒素雰囲気下、室温で、DMF(1mL)中の9H−プリン−2−イルアミン(93mg、0.69mmol)の撹拌した混合物に、NaH(鉱油中の60%、23mg、0.69mmol)を加えた。5分後、DMF(1mL)中の2−クロロメチル−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール(150mg、0.575mmol)を加えた。撹拌を、室温で18時間続けた。粗反応混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、MeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、372を白色の固体(96mg、47%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.17分 [M+H]
+ 360.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.56 (1 H, s), 8.00 (1 H, s), 7.70-7.57 (6 H, m), 7.16-7.07 (1 H, m), 6.97 (1 H, dd, J=8.93, 2.50 Hz), 6.43 (2 H, s), 5.48 (2 H, s)
【1033】
実施例373 N−[(1S)−1−(1−シクロブチル−6−フルオロ−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−9H−プリン−6−アミン 373
n−ブタノール(4mL)中の(S)−1−(1−シクロブチル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(251mg、1.1mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(260mg、1.1mmol)及びDIPEA(1.0mL、5.5mmol)の混合物を、100℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、373を白色の固体(140mg、36%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.93分 [M+H]
+ 352.1
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.97 (1 H, br), 8.33-7.76 (3 H, m), 7.69-7.53 (2 H, m), 7.09-6.98 (1 H, m), 5.87 (1 H, br s), 5.27-5.14 (1 H, m), 2.93-2.72 (2 H, m), 2.44 (1 H, br s), 2.23 (1 H, br s), 2.02-1.89 (1 H, m), 1.82-1.61 (4 H, m)
【1034】
実施例374 N−[(1S)−1−(1−シクロプロピル−6−フルオロ−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−9H−プリン−6−アミン 374
n−ブタノール(3mL)中の(S)−1−(1−シクロプロピル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(166mg、0.76mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(180mg、0.76mmol)及びDIPEA(0.7mL、3.8mmol)の混合物を、100℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2M NH
3/MeOH)により精製して、374を白色の固体(125mg、49%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.72分 [M+H]
+ 338.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.23-8.09 (2 H, m), 7.90 (1 H, br s), 7.56 (1 H, dd, J=8.77, 4.94 Hz), 7.37 (1 H, dd, J=9.27, 2.53 Hz), 7.05-6.97 (1 H, m), 5.94 (1 H, br s), 3.43-3.36 (1 H, m), 1.69 (3 H, d, J=6.80 Hz), 1.33-1.00 (4 H, m)
【1035】
実施例376 9−[(6−フルオロ−1−フェニル−ベンゾイミダゾール−2−イル)メチル]プリン−6−アミン 376
水素化ナトリウム、NaH(鉱油中の60%、 23mg、0.69mmol)を、窒素雰囲気下でDMF(1mL)中の9H−プリン−6−イルアミン(93mg、0.69mmol)の懸濁液に加えた。反応混合物を15分間撹拌し、次にDMF(1mL)中の2−クロロメチル−6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール(148mg、0.57mmol)を加えた。室温で30分撹拌した後、温度を70℃に上昇させ、そして撹拌を3時間続けた。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をDCMと水に分配した。水相をDCM(×3)で抽出し、合わせた有機画分を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中0〜10% 2N NH
3/MeOH)により精製したが、依然として不純な9−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)−9H−プリン−6−イルアミンを得た。
【1036】
不純な9−(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)−9H−プリン−6−イルアミンを、逆相HPLC(傾斜 アセトニトリル/水中20〜98%、0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、純粋な376を白色の固体(45mg、22%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.18分 [M+H]
+ 360.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.06 (1 H, s), 8.04 (1 H, s), 7.68-7.55 (6 H, m), 7.21 (2 H, br s), 7.15-7.08 (1 H, m), 6.97 (1 H, dd, J=8.98, 2.55 Hz), 5.58 (2 H, s)
【1037】
実施例377 tert−ブチル 3−[6−フルオロ−2−[1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル]ベンゾイミダゾール−1−イル]アゼチジン−1−カルボキシラート 377
n−ブタノール(1.4mL)中の3−[2−((S)−1−アミノエチル)−6−フルオロベンゾイミダゾール−1−イル]アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(354mg、1.05mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(278mg、1.16mmol)及びDIPEA(0.41mL、3.18mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、そしてMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中0〜5% MeOH)により精製して、377を白色の固体(214mg、71%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.59分 [M+H]
+ 453.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.43 (1 H, s), 8.23 (1 H, br s), 8.14 (1 H, br s), 7.96 (1 H, d, J=7.67 Hz), 7.68 (1 H, dd, J=8.83, 5.02 Hz), 7.36 (1 H, dd, J=9.41, 2.45 Hz), 7.11 (1 H, td, J=9.29, 2.36 Hz), 5.79 (1 H, br s), 5.70-5.60 (1 H, m), 4.48-4.34 (2 H, m), 4.31-4.19 (2 H, m), 1.65 (3 H, d, J=6.67 Hz), 1.44 (9 H, s)
【1038】
実施例378 N−[1−[1−(アゼチジン−3−イル)−6−フルオロ−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]−9H−プリン−6−アミン 378
0℃で、DCM(5mL)中の3−{6−フルオロ−2−[(S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル]ベンゾイミダゾール−1−イル}アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(214mg、0.47mmol)の溶液に、TFA(1.7mL)を滴下した。混合物を0℃で20分間撹拌し、次に室温にゆっくり温めた。撹拌を室温で1.5時間続けた。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、MeOH、続いて2M NH
3/MeOHにより洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、378を白色の固体(160mg、96%)として得た。LCMS(方法K):R
T 1.73分 [M+H]
+ 353.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.25 (1 H, br s), 8.17-8.07 (2 H, m), 7.95 (1 H, br s), 7.64 (1 H, dd, J=8.82, 5.08 Hz), 7.08 (1 H, td, J=9.27, 2.42 Hz), 5.80 (1 H, br s), 5.63-5.53 (1 H, m), 4.14-4.06 (1 H, m), 4.01 (2 H, d, J=7.20 Hz), 3.93-3.74 (2 H, m), 1.63 (3 H, d, J=6.71 Hz)
【1039】
実施例379 N−[1−(6−フルオロ−1−イソプロピル−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−9H−プリン−6−アミン 379
(S)−1−(6−フルオロ−1−イソプロピル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(0.5g、2.26mmol)を、n−ブタノール(5mL)に溶解し、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(0.54g、2.26mmol)及びDIPEA(2mL、11.3mmol)を加えた。得られた暗赤色の溶液を、100℃に一晩加熱した。混合物を室温に放冷し、真空下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、傾斜 DCM中0〜10% MeOH)により精製して、379を淡赤色の固体(207mg、27%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.68分 [M+H]
+ 340.1
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.24 (1 H, s), 8.15 (1 H, s), 8.00-7.90 (1 H, m), 7.64-7.55 (2 H, m), 7.02 (1 H, td, J=9.31, 2.40 Hz), 5.96-5.77 (1 H, m), 4.98-4.85 (1 H, m), 1.67 (3 H, d, J=6.71 Hz), 1.57 (3 H, d, J=6.91 Hz), 1.46 (3 H, d, J=6.78 Hz)
【1040】
実施例380 N−[(1S)−1−[6−フルオロ−1−(1−イソプロピルアゼチジン−3−イル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]−9H−プリン−6−アミン 380
DCM(1.5mL)中の[(S)−1−(1−アゼチジン−3−イル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン(80mg、0.23mmol)の溶液に、アセトン(50μL、0.68mmol)及びAcOH(26μL、0.45mmol)、続いてMeOH(4滴)を加えた。0℃で10分撹拌した後、NaBH(OAc)
3(96mg、0.45mmol)を2回に分けて加え、混合物を室温に温めた。室温で撹拌を3時間続け、次に反応混合物をDCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。さらに水相をDCMで抽出し、合わせた有機画分を水で、次にブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中0〜5% MeOH)により精製して、380を白色の固体(61mg、68%)として得た。LCMS(方法K):R
T 1.99分 [M+H]
+ 395.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.25 (1 H, s), 8.23 (1 H, br s), 8.13 (1 H, s), 8.07 (1 H, dd, J=10.04, 2.53 Hz), 7.92 (1 H, br d, J=7.36 Hz), 7.62 (1 H, dd, J=8.81, 5.10 Hz), 7.05 (1 H, td, J=9.25, 2.46 Hz), 5.74 (1 H, br s), 5.28-5.18 (1 H, m), 3.71 (1 H, t, J=7.92 Hz), 3.64-3.49 (3 H, m), 2.51-2.44 (1 H, m), 1.62 (3 H, d, J=6.69 Hz), 0.92-0.87 (6 H, dd, J=6.14, 4.75 Hz)
【1041】
実施例381 2−(ジメチルアミノ)−1−[3−[6−フルオロ−2−[1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル]ベンゾイミダゾール−1−イル]アゼチジン−1−イル]エタノン 381
DMF(2mL)中の[(S)−1−(1−アゼチジン−3−イル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン(75mg、0.21mmol)、ジメチルアミノ酢酸(25mg、0.23mmol)、4−メチルモルホリン(70μL、0.64mmol)及びHATU(93mg、0.24mmol)の混合物を、室温で4時間撹拌した。粗混合物を、EtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。さらに水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機画分を水、続いてブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中0〜10% 2N NH
3/MeOH)、続いて逆相HPLC(傾斜 アセトニトリル/水中の5〜60%、0.1% NH
4OHでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、381を白色の固体(20mg、22%)として得た。LCMS(方法K):R
T 1.86分 [M+H]
+ 438.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.30-7.92 (3 H, m), 7.71-7.63 (1 H, m), 7.45-7.34 (1 H, m), 7.11 (1 H, t, J=9.36 Hz), 5.93-5.58 (2 H, m), 4.82-4.69 (1 H, m), 4.67-4.56 (1 H, m), 4.49-4.34 (1 H, m), 4.25-4.26 (1 H, m), 3.14 (1 H, d, J=14.18 Hz), 2.89 (1 H, dd, J=14.18, 3.84 Hz), 2.23 (3 H, s), 2.22 (3 H, s), 1.67 (3 H, d, J=6.66 Hz)
【1042】
実施例382 5−[6−フルオロ−2−[1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル]ベンゾイミダゾール−1−イル]−1H−ピリジン−2−オン 382
AcOH(10mL)中の(S)−N−[4−フルオロ−2−(6−フルオロピリジン−3−イルアミノ)フェニル]−2−(9H−プリン−6−イルアミノ)プロピオンアミド(255mg、0.62mmol)の混合物を、100℃で24時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして残留物をEtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機画分を水、続いてブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜20% 2M NH
3/MeOH)により精製して、382をピンク色の固体(38mg、16%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.40分 [M+H]
+ 391.0。
1H NMR (DMSO-d
6 + TFA-D, 400 MHz, 80℃): δ 8.58-8.49 (2 H, m), 7.82 (1 H, d, J=2.96 Hz), 7.75 (1 H, dd, J=8.81, 4.70 Hz), 7.51 (1 H, dd, J=9.59, 2.99 Hz), 7.21-7.07 (2 H, m), 6.40 (1 H, d, J=9.60 Hz), 5.86 (1 H, br d), 1.79 (3 H, d, J=6.82 Hz)
【1043】
実施例383 2−[3−[6−フルオロ−2−[1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル]ベンゾイミダゾール−1−イル]アゼチジン−1−イル]エタノール 383
DCE(7mL)中の[(S)−1−(1−アゼチジン−3−イル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン(200mg、0.57mmol)の溶液に、(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)アセトアルデヒド(132μL、0.62mmol)及びAcOH(39μL、0.68mmol)、続いてMeOH(4滴)を加えた。0℃で10分撹拌した後、NaBH(OAc)
3(168mg、0.79mmol)を2回に分けて加え、混合物を室温に温めた。室温で撹拌を18時間続け、次に反応混合物を、DCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。水相をDCMで抽出し、合わせた有機画分を水で、次にブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% 2N NH
3/MeOH)により精製して、[(S)−1−(1−{1−[2−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)エチル]アゼチジン−3−イル}−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン(211mg、73%)を得た。
【1044】
このようにして得られた物質(211mg)のフッ化テトラ−N−ブチルアンモニウム(THF中1M、0.38mL、0.38mmol)中の溶液を、室温で4時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜15% 2N NH
3/MeOH)、続いて逆相HPLC(30分 傾斜 アセトニトリル/水中の5〜60%、0.1% NH
4OHでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、383を白色の固体(118mg,72%)として得た。LCMS(方法K):R
T 1.78分 [M+H]
+ 397.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.25 (1 H, br s), 8.17-8.11 (2 H, m), 7.93 (1 H, d, J=7.85 Hz), 7.63 (1 H, dd, J=8.81, 5.10 Hz), 7.07 (1 H, td, J=9.25, 2.46 Hz), 5.76 (1 H, br s), 5.40-5.31 (1 H, m), 4.48 (1 H, br s), 3.80-3.71 (2 H, m), 3.69-3.55 (2 H, m), 3.46-3.39 (2 H, br m), 2.64 (2 H, t, J=5.88 Hz), 1.63 (3 H, d, J=6.69 Hz)
【1045】
実施例386 メチル 3−シクロプロピル−5−フルオロ−2−[(1S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル]ベンゾイミダゾール−4−カルボキシラート 386
DCM中の3−シクロプロピル−5−フルオロ−2−{(S)−1−[9−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]エチル}−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル(178mg、0.37mmol)の溶液を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物を第2のSCX−2カートリッジ精製に付した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、386を白色の固体(36mg、25%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.03分 [M+H]
+ 396.04。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.25-8.11 (2 H, m), 8.03 (1 H, s), 7.73 (1 H, dd, J=8.81, 4.72 Hz), 7.13 (1 H, t, J=9.78 Hz), 5.98 (1 H, s), 3.94 (3 H, s), 1.68 (3 H, d, J=6.74 Hz), 1.17-0.84 (4 H, m)
【1046】
実施例389 [3−シクロプロピル−5−フルオロ−2−[(1S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル]ベンゾイミダゾール−4−イル]−モルホリノ−メタノン 389
DCM(2mL)中の3−シクロプロピル−5−フルオロ−2−{(S)−1−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イルアミノ]エチル}−3H−ベンゾイミダゾール−4−カルボン酸(64mg、0.14mmol)、HATU(63mg、0.17mmol)、モルホリン(18μL、0.216mmol)及びDIPEA(47μL、0.28mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。粗混合物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、389(46mg、75%)を白色の固体として得た。LCMS(方法K):R
T 2.49及び2.53分 [M+H]
+ 451.05。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.24-7.83 (3 H, m), 7.69-7.60 (1 H, m), 7.10 (1 H, t, J=9.53 Hz), 6.07-5.84 (1 H, m), 3.90-3.83 (1 H, m), 3.80-3.72 (1 H, m), 3.69-3.59 (2 H, m), 3.59-3.50 (2 H, m), 3.41-3.35 (2 H, m), 3.28-3.20 (1 H, m), 1.72-1.63 (3 H, m), 1.26-0.85 (4 H, m)
【1047】
実施例390 3−[6−フルオロ−2−[(1S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル]ベンゾイミダゾール−1−イル]シクロブタノール 390
DCM(5mL)中の[(S)−1−[1−(3−ベンジルオキシシクロブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン(0.13g、0.29mmol)の混合物を、0℃に冷却した。この混合物に三臭化ホウ素(2.1mL、1.43mmol)を滴下し、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をMeOH(2mL)でクエンチし、真空下で濃縮した。得られた黄色の固体を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、390をオフホワイトのガラス質の固体(50mg、50%)として得た。
1H NMR (DMSO-d
6): δ 8.98 (1 H, s), 8.55-8.37 (2 H, m), 7.93 (1 H, d, J=9.74 Hz), 7.69 (1 H, dd, J=8.92, 4.99 Hz), 7.21 (1 H, t, J=9.90 Hz), 5.89 (1 H, s), 4.86-4.75 (1 H, m), 4.05-3.95 (1 H, m), 2.97-2.62 (4 H, m), 1.70 (3 H, d, J=6.75 Hz)
【1048】
実施例391 3−[6−フルオロ−2−[(1S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル]ベンゾイミダゾール−1−イル]シクロブタノール 391
DCM(5mL)中の[(S)−1−[1−(cis−3−ベンジルオキシシクロブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン(0.12g、0.26mmol)の混合物を、0℃に冷却した。この混合物に三臭化ホウ素(DCM中1M、0.53mL、0.53mmol)を滴下し、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をMeOH(2mL)でクエンチし、真空下で濃縮した。得られた黄色の固体を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、391をオフホワイトのガラス質の固体(50mg、50%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.21分 [M+H]
+ 368.3。
1H NMR (DMSO-d
6): δ 12.8 (1H, br s), 8.21 (1H, s), 8.09 (1H, s), 7.78-7.89 (1H, m), 7.47-7.61 (2H, m), 6.95- 7.04 (1H, m), 5.78 (1H, br s), 5.43 (1H, qn, J=8.82 Hz), 5.11 1H, d, J=4.2Hz), 4.41-4.50 (1H, m), 2.86-3.04 (2H, m), 2.26-2.38 (1H, m), 2.08-2.20 (1H, m), 1.59 (1H, d, J=6.7Hz)
【1049】
実施例392 4−アミノ−6−[[(1S)−1−[6−フルオロ−1−(3−ヒドロキシシクロブチル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 392
DCM(5mL)中の4−アミノ−6−[(S)−1−[1−(trans−3−ベンジルオキシシクロブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル(0.06g、0.13mmol)を、0℃に冷却した。この混合物に三臭化ホウ素(DCM中1M 溶液、0.26mL、0.23mmol)を滴下し、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をMeOH(2mL)でクエンチし、真空下で濃縮した。得られた黄色の固体を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、392を無色のガラス質の固体(75mg、定量的)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.41分 [M+H]
+ 368.3。
1H NMR (DMSO-d
6): δ 8.17 (1 H, d, J=6.44 Hz), 8.07 (1 H, s), 7.92 (1 H, d, J=9.28 Hz), 7.81 (1 H, dd, J=8.98, 4.77 Hz), 7.59 (2H, s), 7.41 (1 H, t, J=9.27 Hz), 5.83-5.75 (1 H, m), 5.49-5.39 (1 H, m), 4.59-4.53 (1 H, m), 3.16-2.97 (2 H, m), 2.46-2.28 (2 H, m), 1.67 (3 H, d, J=6.81 Hz)
【1050】
実施例393 N−[(1S)−1−(1−ベンジル−6−フルオロ−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−9H−プリン−6−アミン 393
IPA(5mL)中の(S)−1−(1−ベンジル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(322mg、1.20mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(286mg、1.20mmol)及びDIPEA(1.07mL、5.98mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で一晩加熱した。得られた混合物を室温に放冷し、次に真空下で濃縮した。残留物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに通して、DCM、MeOH及びMeOH中の2M NH
3溶液で溶離し、淡赤色のガム状物を得た。これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、傾斜 DCM中の0〜10% [MeOH中の2M NH
3])により精製して、393を白色の固体(140mg、31%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.21分 [M+H]
+ 388.1
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.20 (1 H, s), 8.13 (1 H, s), 8.04-7.93 (1 H, s), 7.63 (1 H, dd, J=8.80, 4.92 Hz), 7.35-7.17 (4 H, m), 7.16-7.10 (2 H, m), 7.03 (1 H, ddd, J=9.91, 8.78, 2.52 Hz), 5.93-5.75 (1 H, m), 5.61 (2 H, s), 1.59 (3 H, d, J=6.77 Hz)
【1051】
実施例394 4−アミノ−6−[[(1S)−1−(1−ベンジル−6−フルオロ−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 394
IPA(5mL)中の(S)−1−(1−ベンジル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(320mg、1.19mmol)、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(184mg、1.19mmol)及びDIPEA(1.06mL、5.95mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で一晩加熱した。得られた混合物を室温に放冷し、次に真空下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、傾斜 DCM中の0〜10% [MeOH中の2M NH
3])により精製して、394を白色の固体(164mg、36%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.58分 [M+H]
+ 388.1
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 7.94 (1 H, s), 7.69 (1 H, d, J=7.9 Hz), 7.61 (1 H, dd, J=8.9, 4.5 Hz), 7.13-7.28 (5 H,m), 6.95-7.05 (3 H, m), 5.65 (1 H, qn, J=7.9 Hz), 5.46 (2 H, q, J=9.91, 5.5 Hz), 3.12 (1 H, d, J=5.5 Hz), 1.49 (3 H, d, J=6.77 Hz)
【1052】
実施例395 4−アミノ−6−[[(1S)−1−(7−ブロモ−1−シクロプロピル−6−フルオロ−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 395
IPA(1mL)中の(S)−1−(7−ブロモ−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(80mg、0.27mmol)、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(41mg、0.27mmol)及びDIPEA(140μL、0.80mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物をMeOHで希釈し、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 シクロヘキサン中の0〜100% EtOAc)により精製して、395を白色の固体(86mg、77%)として得た。LCMS(方法K):R
T 4.10分 [M+H]
+ 415.95。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.20 (1 H, s), 7.56 (1 H, dd, J=8.73, 4.57 Hz), 7.10-7.04 (1 H, m), 6.27 (1 H, d, J=7.81 Hz), 6.06-5.98 (1 H, m), 5.32 (2 H, s), 3.52-3.46 (1 H, m), 1.68 (3 H, d, J=6.75 Hz), 1.45-1.33 (3 H, m), 1.20-1.14 (1 H, m)
【1053】
実施例396 N−[(1S)−1−[6−フルオロ−1−(3−メトキシシクロブチル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]−9H−プリン−6−アミン 396
IPA(1.5mL)中の(S)−1−[6−フルオロ−1−(cis−3−メトキシシクロブチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン(160mg、0.61mmol)の溶液に、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(150mg、0.61mmol)及びDIPEA(0.53mL、3.1mmol)を加え、反応混合物を90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜5% MeOH)により精製して、396を白色の固体(120mg、52%)として得た。
1H NMR δ (DMSO-d
6): 8.24 (1 H, s), 8.14 (1 H, s), 7.90 (1 H, d, J=7.84 Hz), 7.63 (1 H, dd, J=8.82, 5.11 Hz), 7.54 (1 H, dd, J=9.80, 2.47 Hz), 7.11-7.02 (1 H, m), 5.84 (1H, s), 4.99-4.89 (1 H, m), 3.81-3.72 (1 H, m), 3.23 (3 H, s), 2.96-2.59 (4H, m), 1.64 (3 H, d, J=6.70 Hz)
【1054】
実施例397 N−[(1S)−1−[6−フルオロ−1−(3−メトキシシクロブチル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]−9H−プリン−6−アミン 397
IPA(1mL)中の(S)−1−[6−フルオロ−1−(trans−3−メトキシシクロブチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン(79mg、0.3mmol)の溶液に、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(72mg、0.3mmol)及びDIPEA(0.26mL、1.5mmol)を加え、反応混合物を90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、そして得られた残留物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、そして得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜5% MeOH)により精製して、397を白色の固体(37mg、32%)として得た。
1H NMR δ (DMSO-d
6):12.82 (1H, s), 8.25 (1 H, s), 8.14 (1 H, s), 7.92 (1 H, s), 7.67-7.57 (2 H, m), 7.05 (1 H, td, J=9.30, 2.38 Hz), 5.86 (1H, s), 5.44-5.33 (1 H, m), 4.17 (1 H, t, J=6.72 Hz), 3.12 (3 H, s), 3.07-2.96 (1 H, m), 2.88-2.86 (1 H, m), 2.56-2.45 (1 H, m), 2.27-2.18 (1H, m), 1.65 (3 H, d, J=6.69 Hz)
【1055】
実施例398 (S)−N−(1−(7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[4,5,1−ij]キノリン−2−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン 398
n−ブタノール(1mL)中の(S)−1−(7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[4,5,1−ij]キノリン−2−イル)エチルアミン(48.5mg、0.221mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(52.9mg、0.221mmol)及びDIPEA(0.113mL、0.663mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で16時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去した。残留物をMeOH(3mL)に溶解し、そして得られた溶液を氷浴中で冷却した。イソプロパノール中のHCl(1.25M、2mL)を加え、混合物を0℃で1時間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。残留物をMeOHに溶解し、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOHで洗浄し、生成物をMeOH中0.5M NH
3で溶離し、さらにカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の2〜14% 2M NH
3/MeOH)により精製して、398を白色の固体(43.4mg、58%)として得た。LCMS(方法J):R
T 4.80分 [M+H]
+ 338.2。
1H NMR ((CD
3)
2SO, 400 MHz): 12.81 (1 H, bs), 8.23 (1 H, s), 8.15 (1 H, s), 7.96 (1 H, d, J=7.8 Hz), 7.37 (1 H, dd, J=8.8, 4.2 Hz), 6.92 (1 H, dd, J=10.5, 8.8 Hz), 5.80 (1 H, bs), 4.29-4.16 (2 H, m), 2.87 (2 H, t, J=6.1 Hz), 2.16-2.05 (2 H, m), 1.68 (3 H, d, J=6.8 Hz)
【1056】
実施例399 3−[6−フルオロ−2−[(1S)−1−(9H−プリン−6−イルアミノ)エチル]ベンゾイミダゾール−1−イル]シクロブタンカルボニトリル 399
2−プロパノール(5mL)中の3−[2−((S)−1−アミノエチル)−6−フルオロベンゾイミダゾール−1−イル]シクロブタンカルボニトリル(0.075g、0.29mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(0.070g、0.29mmol)及びDIPEA(0.26mL、1.45mmol)を、密閉マイクロ波管で90℃で16時間撹拌した。冷却後、反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをDCM及びMeOHで洗浄し、次に生成物を2M NH
3/MeOHで溶離し、次に真空下で濃縮した。残留物を、100%DCM−DCM中の10%メタノールで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、399を固体(0.035g、32%)として与えた。LCMS(方法K):R
T 2.76分 [M+H]
+ 376.0。
1H NMR (MeOH-d
4) δ: 8.33 (1H, br s), 8.05 (1H, br s), 7.53-7.61 (2H, m), 6.97-7.04 (1H, m), 6.02 (1H, br s), 5.76-5.87 (1H, m), 3.38-3.49 (2H, m), 3.21-3.30 (2H, m), 2.76-2.88 (1H, m), 2.37-2.47 (1H, m), 1.76 (3H, d, J=6.1 Hz)
【1057】
実施例400 [3−シクロプロピル−5−フルオロ−2−[(1S)−1−(チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イルアミノ)エチル]ベンゾイミダゾール−4−イル]−モルホリノ−メタノン 400
IPA(1mL)中の[2−((S)−1−アミノエチル)−3−シクロプロピル−5−フルオロ−3H−ベンゾイミダゾール−4イル]−モルホリン−4−イル−メタノン(108mg、0.33mmol)、7−クロロ−チアゾロ[5,4−d]ピリミジン(61mg、0.36mmol)及びDIPEA(170μL、0.98mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で17時間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、400を淡黄色の固体(110mg、39%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.16分 [M+H]
+ 468.02。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.82 (0.7 H, s), 8.77 (0.3 H, s), 8.54 (0.3 H, s), 8.52 (0.7 H, s), 7.73-7.65 (1 H, m), 7.17 (0.7 H, d, J=8.02 Hz), 7.05-6.95 (1 H, m), 6.67 (0.3 H, d, J=8.45 Hz), 6.31-6.23 (0.3 H, m), 6.14-6.04 (0.7 H, m), 4.23-4.14 (1 H, m), 3.93-3.72 (4 H, m), 3.68-3.51 (2 H, m), 3.47-3.33 (2 H, m), 1.84 (1 H, d, J=6.77 Hz), 1.75 (2 H, d, J=6.76 Hz), 1.54-1.46 (0.7 H, m), 1.41-1.29 (1 H, m), 1.20-1.10 (0.3 H, m), 1.03-0.93 (1 H, m), 0.86-0.71 (1 H, m)
【1058】
実施例401 4−アミノ−6−[[(1S)−1−[1−シクロプロピル−6−フルオロ−7−(モルホリン−4−カルボニル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 401
IPA(1mL)中の[2−((S)−1−アミノエチル)−3−シクロプロピル−5−フルオロ−3H−ベンゾイミダゾール−4イル]−モルホリン−4−イル−メタノン(106mg、0.32mmol)、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(54mg、0.35mmol)及びDIPEA(170μL、0.98mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で17時間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% MeOH)により精製し、続いてEtOAcでのトリチュレーションを行って、401を白色の固体(60mg、31%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.81分 [M+H]
+ 451.06。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 8.18 (1 H, s), 7.71-7.65 (1 H, m), 7.05-6.97 (1 H, m), 6.47-6.40 (0.7 H, m), 6.15-6.05 (0.3 H, m), 5.98-5.88 (1 H, m), 5.38-5.31 (2 H, m), 4.22-4.14 (1 H, m), 3.93-3.72 (4 H, m), 3.69-3.52 (2 H, m), 3.44-3.33 (2 H, m), 1.73 (1 H, d, J=6.78 Hz), 1.65 (2 H, d, J=6.76 Hz), 1.43-1.24 (2 H, m), 1.11-0.93 (1 H, m), 0.86-0.69 (1 H, m)
【1059】
実施例402 4−アミノ−6−[[(1S)−1−[6−フルオロ−1−(1−メチルピラゾール−3−イル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 402
TFA(1mL)を、DCM(3mL)中の{(S)−1−[6−フルオロ−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(126mg、0.35mmol)の撹拌した溶液に加えた。室温で3時間撹拌した後、反応混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、褐色の油状物を与えた。IPA(1mL)中の、この残留物、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(60mg、0.39mmol)及びDIPEA(205μL、1.17mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、粗混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% MeOH)により精製し、続いてEtOAcでのトリチュレーションを行って、402を白色の固体(71mg、2工程で54%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.27分 [M+H]
+ 378.04。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 7.97 (1 H, s), 7.91 (1 H, d, J=2.31 Hz), 7.73 (1 H, dd, J=8.66, 4.85 Hz), 7.61 (1 H, d, J=7.64 Hz), 7.25 (2 H, s), 7.17-7.08 (2 H, m), 6.54 (1 H, d, J=2.31 Hz), 5.77-5.67 (1 H, m), 3.89 (3 H, s), 1.52 (3 H, d, J=6.87 Hz)
【1060】
実施例403 N−[(1S)−1−[6−フルオロ−1−(1−メチルピラゾール−3−イル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]−9H−プリン−6−アミン 403
TFA(1mL)を、DCM(3mL)中の{(S)−1−[6−フルオロ−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(187mg、0.52mmol)の撹拌した溶液に加えた。室温で3時間撹拌した後、反応混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮して、褐色の油状物を与えた。IPA(1mL)中のこの残留物、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(126mg、0.53mmol)及びDIPEA(280μL、1.59mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で24時間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製し、続いてEtOAcでのトリチュレーションを行って、403を淡褐色の固体(98mg、2工程で50%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.84分 [M+H]
+ 378.03。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.21-8.11 (2 H, m), 7.94-7.81 (2 H, m), 7.75-7.66 (1 H, m), 7.19-7.08 (2 H, m), 6.61 (1 H, d, J=2.29 Hz), 5.89-5.73 (1 H, m), 3.89 (3 H, s), 1.61 (3 H, d, J=6.84 Hz)
【1061】
実施例404 4−アミノ−6−[[(1S)−1−[6−フルオロ−1−(3−ヒドロキシシクロブチル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 404
DCM(3mL)中の4−アミノ−6−{(S)−1−[1−(3−ベンジルオキシシクロブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミノ}ピリミジン−5−カルボニトリル(0.05g、0.11mmol)の混合物を、0℃に冷却した。この混合物に三臭化ホウ素(0.22mL、0.22mmol)を滴下し、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をMeOH(2mL)でクエンチし、真空下で濃縮した。得られた黄色の固体を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜10% MeOH)により精製して、404をオフホワイトのガラス質の固体(50mg、99%)として得た。
1H NMR (DMSO-d
6): δ 7.97-8.09 (3H, m), 7,74 (1H, dd, J=7.75, 4.8 Hz), 7.50 (2H, br s), 7.26-7.36 (1H, m), 5.67 (1H, qn, J=6.7 Hz), 4.70 (1H, qn, J=8.5 Hz), 3.96 (1H, m), 2.72-2.91 (2H, m), 2.55-2.72 (2H, m), 1.6 (3H, d, J=7.2 Hz)。LCMS(方法K):R
T 2.36分 [M+H]
+ 368
【1062】
実施例405 [(S)−1−(5−フルオロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−2,9a−ジアザベンゾ[cd]アズレン−1−イル)エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン 405
n−ブタノール(1.5mL)中の(S)−1−(5−フルオロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−2,9a−ジアザベンゾ[cd]アズレン−1−イル)エチルアミン(70mg、0.30mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(71.8mg、0.30mmol)及びDIPEA(0.153mL、0.90mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で16時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去した。残留物をMeOH(5mL)に溶解し、氷浴中で冷却した。イソプロパノール中のHCl(1.25M、3mL)を加え、混合物を0℃で1.5時間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。残留物をMeOHに溶解し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOHで洗浄し、生成物をMeOH中の0.5M NH
3で溶離し、さらにカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の2〜12% 2M NH
3/MeOH)により精製して、405を白色の固体(72.8mg、69%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.68分 [M+H]
+ 352.0。
1H NMR ((CD
3)
2SO, 400 MHz): 12.93 (1 H, bs), 8.24 (1 H, s), 8.15 (1 H, s), 7.89 (1 H, d, J=7.9 Hz), 7.43 (1 H, dd, J=8.7, 4.8 Hz), 6.99 (1 H, dd, J=10.8, 8.8 Hz), 5.83 (1 H, bs), 4.31-4.29 (2 H, m), 3.04-3.01 (2 H, m), 2.08-1.94 (4 H, m), 1.66 (3 H, d, J=6.7 Hz)
【1063】
実施例406 4−アミノ−6−[(S)−1−(5−フルオロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−2,9a−ジアザベンゾ[cd]アズレン−1−イル)エチルアミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 406
イソプロパノール(1.5mL)中の(S)−1−(5−フルオロ−6,7,8,9−テトラヒドロ−2,9a−ジアザベンゾ[cd]アズレン−1−イル)エチルアミン(70mg、0.30mmol)、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(46.4mg、0.30mmol)及びDIPEA(102μL、0.60mmol)の混合物を、90℃で3時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の2〜7% 2M NH
3/MeOH)により精製した。MeOH(5mL)から結晶化して、406を白色の固体(43.2mg、41%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.91分 [M+H]
+ 352.1。
1H NMR ((CD
3)
2SO, 400 MHz): 8.07 (1 H, s), 7.69 (1 H, d, J=7.5 Hz), 7.45 (1 H, dd, J=8.8, 4.8 Hz), 7.31 (2H, bs), 7.00 (1 H, dd, J=10.8, 8.7 Hz), 5.67 (1 H, quintet, J=6.9 Hz), 4.25-4.14 (2 H, m), 3.05-3.01 (2 H, m), 2.08-1.93 (4 H, m), 1.58 (3 H, d, J=6.7 Hz)
【1064】
実施例407 [(S)−1−(7−フルオロ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[4,5,1−ij]キノリン−2−イル)エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン 407
n−ブタノール(0.5mL)中の(S)−1−(7−フルオロ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[4,5,1−ij]キノリン−2−イル)エチルアミン(15.8mg、0.0677mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(17.8mg、0.0745mmol)及びDIPEA(0.0346mL、0.20mmol)の混合物を、密閉バイアル中で90℃で16時間撹拌した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去した。残留物をMeOH(1.5mL)に溶解し、氷浴中で冷却した。イソプロパノール中のHCl(1.25M、1mL)を加え、混合物を0℃で90分間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。残留物をMeOHに溶解し、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOHで洗浄し、生成物をMeOH中の0.5 M NH
3で溶離し、さらにカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の2〜12% 2M NH
3/MeOH)により精製して、407を白色の固体(8mg、34%)として得た。分析データは、生成物が分離しうるジアステレオマーの混合物(約1:1の比)であることを示した。LCMS(方法K):R
T 2.59 & 2.62分 [M+H]
+ 352。
1H NMR (CD
3OD, 400 MHz): 8.25 & 8.24 (1 H, 2 s), 8.10 & 8.08 (1 H, 2 s), 7.39-7.35 (1 H, m), 6.96-6.91 (1 H, m), 5.93 & 5.82 (1 H, 2 bs), 5.26-5.21 & 4.93-4.87 (1 H, 2 m), 3.09-3.03 (1 H, m), 2.97-2.88 (1 H, m), 2.27-2.21 (1 H, m), 2.15-2.03 (1 H, m), 1.83 & 1.78 (3 H, 2 d, J=6.9 Hz), 1.45 & 1.41 (3 H, 2 d, J=6.7 Hz)
【1065】
実施例408 4−アミノ−6−[[(1S)−1−[6−フルオロ−1−イソプロピル−7−(2−ピリジル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 408
IPA(5mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−イソプロピル−7−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(0.166g、0.56mmol)、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(86mg、0.56mmol)及びDIPEA(497μL、2.78mmol)を加え、反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜10%メタノールで溶離する)により精製して、408を白色の固体(140mg、61%)として与えた。LCMS(方法K):R
T 3.28分 [M+H]
+ 417。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.70 (1H, ddd, J=4.8, 1.7, 0.8 Hz), 7.99 (1H, s), 7.93 (1H, td, J=7.8, 1.8 Hz), 7.67 (1H, dd, J=8.8, 4.9 Hz), 7.61 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.48 (1H, ddd, J=7.6, 4.8, 1.2 Hz), 7.29 (3H, br s), 7.12 (1H, dd, J=10.3, 8.8 Hz), 5.64 (1H, sept, J=7.1 Hz), 4.01-3.89 (1H, m), 1.55 (3H, d, J=6.6 Hz), 1.27-1.11 (6H, m)
【1066】
実施例409 N−[(1S)−1−[6−フルオロ−1−イソプロピル−7−(2−ピリジル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]−9H−プリン−6−アミン 409
(S)−1−(6−フルオロ−1−イソプロピル−7−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(0.18g、0.6mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(145mg、0.60mmol)及びDIPEA(543μL、3.0mmol)を加え、反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を、SCXカラムに装填してTHP基を除去した。カラムをMeOHで洗浄し、生成物をMeOH中の2M NH
3で溶離した。生成物の画分を集め、真空下で濃縮し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜10%メタノールで溶離する)に付して、409を白色の固体(23mg、10%)として与えた。LCMS(方法K):R
T 2.94分 [M+H]
+ 417。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.69 (1H, br s), 8.69 (1H, d, J=4.4 Hz), 8.17 (1H, br s), 8.13 (1H, s), 7.93 (1H, td, J=7.8, 1.8 Hz), 7.66 (1H, dd, J=8.8, 5.0 Hz), 7.64 (1H, br s), 7.62 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.47 (1H, ddd, J=7.7, 4.9, 1.1 Hz), 7.11 (1H, dd, J=10.2, 8.9 Hz), 5.90-5.78 (1H, m), 4.11-3.87 (1H, m),1.62 (3H, d, J=6.6 Hz), 1.35-1.15 (6H, m)
【1067】
実施例410 4−アミノ−6−[[(1S)−1−[1−エチル−6−フルオロ−7−(2−ピリジル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 410
IPA(5mL)中の(S)−1−(1−エチル−6−フルオロ−7−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(0.203g、0.715mmol)、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(0.11g、0.715mmol)及びDIPEA(0.65mL、3.58mmol)の混合物を、密閉マイクロ波管で80℃で16時間撹拌した。冷却後、混合物を真空下で濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 DCM中の0〜5% MeOH)により精製して、410を固体(0.095g、33%)として与えた。LCMS(方法K):R
T 3.03分 [M+H]
+ 403。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.71-8.67 (1H, m), 7.96 (1H, s), 7.92 (1H, td, J=7.8, 1.9 Hz), 7.73 (1H, d, J=7.7 Hz), 7.70-7.62 (2H, m), 7.47 (1H, ddd, J=7.7, 5.0, 1.1 Hz), 7.25 (2H, br s), 7.12 (1H, dd, J=10.4, 8.8 Hz), 5.60 (1H, quin, J=7.2 Hz), 3.80-3.67 (2H, m), 1.55 (3H, d, J=6.8 Hz), 0.69 (3H, t, J=7.1 Hz)
【1068】
実施例411 4−アミノ−6−[[(1S)−1−[6−フルオロ−1−メチル−7−(2−ピリジル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 411
IPA(5mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−メチル−7−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(0.093g、0.35mmol)、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(53mg、0.35mmol)及びDIPEA(313μL、1.72mmol)を加え、反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 DCM中の0〜10% メタノール)により精製して、411を白色の固体(95mg、72%)として与えた。LCMS(方法K):R
T 2.76分 [M+H]
+ 389。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.70 (1H, ddd, J=4.8, 1.7, 0.9 Hz), 7.98 (1H, s), 7.91 (1H, td, J=7.8, 1.8 Hz), 7.71-7.64 (2H, m), 7.60 (1H, dq, J=7.7, 0.9 Hz), 7.46 (1H, ddd, J=7.6, 4.9, 1.0 Hz), 7.26 (2H, br s), 7.11 (1H, dd, J=10.5, 8.8 Hz), 5.59 (1H, quin, J=7.3 HZ), 3.09 (3H, s), 1.53 (3H, d, J=6.8 Hz)
【1069】
実施例412 N−[(1S)−1−[1−エチル−6−フルオロ−7−(2−ピリジル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]−9H−プリン−6−アミン 412
(S)−1−(1−エチル−6−フルオロ−7−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(0.203g、0.715mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(145mg、0.60mmol)及びDIPEA(543μL、3.0mmol)の混合物を加え、反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を、SCXカラムに装填してTHP基を除去した。カラムをMeOHで洗浄し、生成物をMeOH中の2M NH
3で溶離した。生成物の画分を集め、真空下で濃縮し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 DCM中の0〜7% MeOH)に付して、412を白色の固体(75mg、25%)として与えた。LCMS(方法K):R
T 2.76分 [M+H]
+ 403。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.83 (1H, br s), 8.68 (1H, d, J=4.8 Hz), 8.12 (2H, d, J=14.3 Hz), 7.95 (1H, br s), 7.91 (1H, td, J=7.7, 1.7 Hz), 7.68-7.62 (2H, m), 7.46 (1H, d, J=7.2, 5.0 Hz), 7.11 (1H, dd, J=10.4, 9.0 Hz), 5.78-5.67 (1H, m), 3.91-3.71 (2H, m), 1.63 (3H, d, J=6.8 Hz), 0.71 (3H, t, J=6.9 Hz)
【1070】
実施例413 N−[(1S)−1−[6−フルオロ−1−メチル−7−(2−ピリジル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]−9H−プリン−6−アミン 413
IPA(5mL)中の(S)−1−(6−フルオロ−1−メチル−7−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(100mg、0.37mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(88mg、0.37mmol)及びDIPEA(340μL、1.85mmol)の混合物を加え、反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を、SCXカラムに装填してTHP基を除去した。カラムをMeOHで洗浄し、生成物をMeOH中の2M NH
3で溶離した。生成物の画分を集め、真空下で濃縮し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 DCM中の0〜5% MeOH)に付して、413を白色の固体(67mg、47%)として与えた。LCMS(方法K):R
T 2.53分 [M+H]
+ 389。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.7 (1H, br s), 8.68 (1H, ddd, J=4.8, 1.7, 0.8 Hz), 8.13 (2H, d, J=21.9 Hz), 7.91 (1H, br s), 7.90 (1H, td, J=7.8, 1.8 Hz), 7.65 (1H, dd, J=8.8, 4.8 Hz), 7.60 (1H, tq, J=7.7,1.1 Hz), 7.44 (1H, ddd, J=7.5, 4.8, 1.1 Hz), 7.10 (1H, dd, J=10.4, 8.8 Hz), 5.82-5.67 (1H, m), 3.15 (3H, s), 1.61 (3H, d, J=6.7 Hz)
【1071】
実施例414 4−アミノ−6−[[(1S)−1−[1−シクロプロピル−6−フルオロ−7−(3−ピリジル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 414
ジオキサン(3mL)及びH
2O(1.5mL)中の4−アミノ−6−[(S)−1−(7−ブロモ−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル(68mg、0.16mmol)、ピリジン−3−ボロン酸(26mg、0.21mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(19mg、10mol%)及び炭酸セシウム(106mg、0.33mol)の混合物を、アルゴンガスでパージし、次にマイクロ波照射により140℃で30分間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物をMeOHで希釈し、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% MeOH)、続いて逆相HPLC(傾斜 アセトニトリル/水中の10〜90%、0.1% NH
4OHでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、414を白色の固体(29mg、43%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.80分 [M+H]
+ 415.06。
1H NMR (CDCl
3 400 MHz): δ 8.74 (1 H, s), 8.66 (1 H, dd, J=4.86, 1.69 Hz), 8.17 (1 H, s), 7.86 (1 H, s), 7.70 (1 H, dd, J=8.79, 4.66 Hz), 7.43 (1 H, dd, J=7.83, 4.85 Hz), 7.13 (1 H, dd, J=10.24, 8.78 Hz), 6.45-6.14 (1 H, br m), 5.97 (1 H, m), 5.36 (2 H, s), 2.95 (1 H, m), 1.70 (3 H, d, J=6.73 Hz), 1.02-0.09 (4 H, m)
【1072】
実施例415 4−アミノ−6−[[(1S)−1−(1−シクロプロピル−6−フルオロ−7−フェニル−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 415
ジオキサン(3mL)及びH
2O(1.5mL)中の4−アミノ−6−[(S)−1−(7−ブロモ−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル(68mg、0.16mmol)、フェニルボロン酸(26mg、0.21mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(19mg、10mol%)及び炭酸セシウム(106mg、0.33mol)の混合物を、アルゴンガスでパージし、次にマイクロ波照射により140℃で30分間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物をMeOHで希釈し、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜100% EtOAc)により、続いてEtOAc/シクロヘキサンからの結晶化により精製して、415を白色の固体(10mg、15%)として得た。LCMS(方法K):R
T 4.08分 [M+H]
+ 414.08。
1H NMR (CDCl
3 400 MHz): δ 8.17 (1 H, s), 7.65 (1 H, dd, J=8.89, 4.63 Hz), 7.43-7.42 (5 H, m), 7.09 (1 H, dd, J=10.20, 8.76 Hz), 6.35 (1 H, d, J=7.83 Hz), 5.96 (1 H, m), 5.32 (2 H, s), 2.89-2.83 (1 H, m), 1.69 (3 H, d, J=6.74 Hz), 0.79 (1 H, m), 0.61 (1 H, m), 0.47 (1 H, m), 0.23 (1 H, m)
【1073】
実施例416 4−アミノ−6−[[(1S)−1−[6−フルオロ−1−(2−メチルピラゾール−3−イル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 416
IPA(2mL)中の(S)−1−[6−フルオロ−1−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン(0.093g、0.359mmol)、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(0.078g、0.502mmol)及びDIPEA(0.12mL、0.646mmol)の混合物を、密閉マイクロ波管中で80℃で16時間撹拌した。冷却後、混合物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをMeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離し、次に真空下で濃縮した。残留物を、DCM中の100% DCM〜8%DCM中の(メタノール中2Mアンモニア)で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、416を白色の固体(0.107g、79%)として与えた。LCMS(方法K):R
T 3.16、3.28分 [M+H]
+ 378.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz): δ 7.92-7.87 (1 H, s), 7.87-7.84 (1 H, m), 7.75-7.75 (1 H, m), 7.60-7.54 (1 H, m), 7.30-7.19 (3 H, m), 6.96 (1 H, m), 6.61-6.44 (1 H, m), 5.47-5.38 (1 H, m), 3.59-3.53 (3 H, m), 3.17 (0 H, d, J=5.25 Hz), 1.58-1.51 (3 H, m)。シグナルは回転異性体/互変異性体の存在により分割した
【1074】
実施例417 N−[(1S)−1−[6−フルオロ−1−(2−メチルピラゾール−3−イル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]−9H−プリン−6−アミン 417
IPA(2mL)中の(S)−1−[6−フルオロ−1−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチルアミン,(0.093g、0.36mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(0.119g、0.50mmol)及びDIPEA(0.12mL、0.65mmol)の混合物を、密閉管中で80℃で16時間撹拌した。冷却後、反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜8%(メタノール中2Mアンモニア))により精製した。生成物をメタノール(4mL)に溶解し、HCl/ジオキサン(4M、0.6mL、2.4mmol)で処理し、次に30分間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、そしてMeOHで洗浄した。生成物を2M NH
3/MeOHで溶離し、次に真空下で濃縮して、417を白色の固体(0.078g、58%)として与えた。LCMS(方法K):R
T 2.79、2.95分 [M+H]
+ 378.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz): δ 12.91-12.00 (1 H, m), 8.30-7.81 (3 H, m), 7.78-7.71 (1 H, m), 7.50 (1 H, s), 7.23-7.03 (1 H, m), 7.03-6.92 (1 H, m), 6.69-6.51 (1 H, m), 5.60-5.22 (1 H, m), 3.62-3.55 (3 H, m), 1.65-1.54 (3 H, m)。シグナルは回転異性体/互変異性体の存在により分割した
【1075】
実施例418 4−アミノ−6−[[(1S)−1−[6−フルオロ−1−(1−メチルピラゾール−4−イル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 418
IPA(1.5mL)中の(S)−1−[6−フルオロ−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−エチルアミン(0.055g、0.21mmol)、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(0.046g、0.30mmol)及びDIPEA(0.07mL、0.38mmol)の混合物を、密閉管中で80℃で16時間撹拌した。冷却後、反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜10%(メタノール中2Mアンモニア))により精製して、418を白色の固体(0.060g、75%)として与えた。LCMS(方法K):R
T 2.94分 [M+H]
+ 378.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz): δ 8.12 (1 H, s), 7.96 (1 H, s), 7.70-7.60 (3 H, m), 7.25 (2 H, s), 7.09 (1 H, m), 6.96 (1 H, m), 5.46 (1 H, m), 3.88 (3 H, s), 1.51 (3 H, d, J=6.85 Hz)
【1076】
実施例419 N−[(1S)−1−[6−フルオロ−1−(1−メチルピラゾール−4−イル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]−9H−プリン−6−アミン 419
IPA(1.5mL)中の(S)−1−[6−フルオロ−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン(0.055g、0.21mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(0.070g、0.30mmol)及びDIPEA(0.07mL、0.38mmol)の混合物を、密閉管中で80℃で16時間撹拌した。冷却後、反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜10%(メタノール中2Mアンモニア))により精製した。生成物をメタノール(4mL)に溶解し、HCl/ジオキサン(4M, 0.5mL、2.0mmol)で処理し、次に15分間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、MeOHで洗浄し、次に生成物を2M NH
3/MeOHで溶離し、真空下で濃縮して、419を白色の固体(0.050g、63%)として与えた。LCMS(方法K):R
T 2.65分 [M+H]
+ 378.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz): δ 12.90 (1H, s), 8.22-8.03 (3 H, m), 7.89-7.81 (1 H, m), 7.76 (1 H, s), 7.66-7.62 (1 H, m), 7.09-7.05 (1 H, m), 7.00-6.91 (1 H, m), 5.61-5.42 (1 H, m), 3.86 (3 H, s), 1.57 (3 H, d, J=6.84 Hz)
【1077】
実施例420 4−アミノ−6−[[(1S)−1−[6−フルオロ−1−(2−メトキシエチル)−7−(2−ピリジル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 420
IPA(1mL)中の(S)−1−[6−フルオロ−1−(2−メトキシエチル)−7−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチルアミン(167mg、0.53mmol)、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(86mg、0.56mmol)及びDIPEA(0.28mL、1.6mmol)の混合物を、90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 DCM/MeOH中の0〜10% 2M NH
3により精製して、420を白色の固体(146mg、63%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.15分 [M+H]
+ 433。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.73 (1H, ddd, J=5.0, 2.0, 1.0 Hz), 8.03 (1H, s), 7.97 (1H, ddd, J=7.5, 7.5, 2.0 Hz), 7.74 (1H, dd, J=9.0, 5.0 Hz), 7.70 - 7.66 (2H, m), 7.51 (1H, ddd, J=7.5, 5.0, 1.0 Hz), 7.30 (2H, bs), 7.18 (1H, dd, J=10.5, 9.0), 5.69 (1H, dq, J=6.5, 6.5 Hz), 4.14 - 4.07 (1H, m), 3.82 (1H, ddd, J=15.0, 5.0, 5.0 Hz), 3.07 - 2.99 (2H, m), 2.93 (1H, s), 1.59 (3H, d, J=6.5 Hz)
【1078】
実施例421 4−アミノ−6−[[(1S)−1−(7−ブロモ−1−メチル−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 421
IPA(7.8mL)中の(S)−1−(7−ブロモ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(1g、3.9mmol)、4−アミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(0.64g、4.1mmol)及びDIPEA(2.1mL、4.1mmol)の混合物を、90℃で16時間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物を濾過し、固体をMeOH及びDCMで洗浄して、421をクリーム色の固体(1.05g、72%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.27分 [M+H]
+ 372(
79Brについての)
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.07 (1H, s), 7.79 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.63 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.41 (1H, d, J=4.0 Hz), 7.32 (2H, bs), 7.11 (1H, dd, J=8.0, 8.0 Hz), 5.70 (1H, dq, J=7.5, 7.0 Hz), 4.01 (3H, s), 1.60 (3H, d, J=7.0 Hz)
【1079】
実施例422 4−アミノ−6−[[(1S)−1−[7−(3−シアノフェニル)−1−メチル−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 422
ジオキサン(3mL)及びH
2O(1.5mL)中の4−アミノ−6−[(S)−1−(7−ブロモ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル(100mg、0.27mmol)、3−シアノベンゼンボロン酸(51mg、0.35mmol)、Pd(PPh
3)
4(31mg、0.03mmol)及びCs
2CO
3(175mg、0.54mmol)の混合物を、マイクロ波照射により140℃で30分間加熱した。反応溶液を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いてMeOH中の2M NH
3で洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 DCM/MeOH中の0〜10% 2M NH
3により精製して、422を白色の固体(41mg、39%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.08分 [M+H]
+ 395。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.03 (1H, s), 7.97 (1H, s), 7.94-7.91 (1H, m), 7.82-7.80 (1H, m), 7.72-7.66 (3H, m), 7.32 (2H, bs), 7.26 (1H, dd, J=8.0, 7.5 Hz), 7.07 (1H, dd, J=7.5, 1.0 Hz), 5.65 (1H, dq, J=7.0, 7.0 Hz), 3.29 (3H, s), 1.60 (3H, d, J=7.0 Hz)
【1080】
実施例423 4−アミノ−6−[[(1S)−1−[7−(4−シアノフェニル)−1−メチル−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 423
ジオキサン(3mL)及びH
2O(1.5mL)中の4−アミノ−6−[(S)−1−(7−ブロモ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル(100mg、0.27mmol)、4−シアノベンゼンボロン酸(51mg、0.35mmol)、Pd(PPh
3)
4(31mg、0.03mmol)及びCs
2CO
3(175mg、0.54mmol)の混合物を、マイクロ波照射により140℃で30分間加熱した。反応溶液を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いてMeOH中の2M NH
3で洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残留物をDCMに溶解し、微細沈殿物を濾過し、そしてDCMで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 DCM/MeOH中の0〜10% 2M NH
3により精製して、423を白色の固体(36mg、34%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.30分 [M+H]
+ 395。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.04 (1H, s), 7.96-7.94 (2H, m), 7.72-7.67 (4H, m), 7.32 (2H, bs), 7.27, (1H, dd, J=8.0, 7.5 Hz), 7.07 (1H, dd, J=7.5, 1.0 Hz), 5.66 (1H, dq, J=7.0, 7.0 Hz), 3.28 (3H, s), 1.60 (3H, d, J=7.0 Hz)
【1081】
実施例424 4−アミノ−6−[[(1S)−1−(6−フルオロ−1−メチル−7−フェニル−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 424
ジオキサン(3mL)及び水(1.5mL)中の4−アミノ−6−[(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル(0.10g、0.26mmol)、フェニルボロン酸(0.041g、0.33mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.015g、0.013mmol)及び炭酸セシウム(0.17g、0.51mmol)の混合物を、密閉管中に入れ、窒素で5分間脱気し、次にマイクロ波照射により140℃で30分間加熱した。得られた混合物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、MeOHで洗浄し、次に生成物を2M NH
3/MeOHで溶離し、次に真空下で濃縮した。得られた残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜7%(メタノール中2Mアンモニア))、次に分取HPLC(78分 傾斜 アセトニトリル/水中の20〜98% 0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製した。関連する画分を約1/3の容量に濃縮し、DCM(3×)と飽和NaHCO
3水溶液に分配した。合わせたDCM抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、424を白色の固体(0.058g、58%)として与えた。LCMS(方法K):R
T 3.55分 [M+H]
+ 388.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz): δ 8.03 (1 H, s), 7.66-7.62 (2 H, m), 7.52-7.41 (5 H, m), 7.30 (2 H, s), 7.13 (1 H, m), 5.61 (1 H, m), 3.15 (3 H, s), 1.57 (3 H, d, J=6.72 Hz)
【1082】
実施例425 4−アミノ−6−[[(1S)−1−[6−フルオロ−1−メチル−7−(3−ピリジル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 425
ジオキサン(3mL)及び水(1.5mL)中の4−アミノ−6−[(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル,(0.10g、0.26mmol)、3−ピリジルボロン酸(0.041g、0.33mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.015g、0.013mmol)及び炭酸セシウム(0.17g、0.51mmol)の混合物を、密閉管中に入れ、窒素で5分間脱気し、次にマイクロ波照射により140℃で30分間加熱した。得られた混合物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、次にMeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離し、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜10%(メタノール中2Mアンモニア))、次に分取HPLC(78分 傾斜 アセトニトリル/水中の20〜98% 0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、425を白色の固体(0.066g、66%)として与えた。LCMS(方法K):R
T 2.50分 [M+H]
+ 389.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz): δ 8.72-8.64 (2 H, m), 8.22-8.03 (1 H, m), 7.97-7.90 (1 H, m), 7.75-7.65 (2 H, m), 7.57-7.53 (1 H, m), 7.30 (2 H, s), 7.21-7.17 (1 H, m), 5.63 (1 H, m), 3.19-3.17 (3 H, m), 1.58 (3 H, d, J=6.72 Hz)
【1083】
実施例426 4−アミノ−6−[[(1S)−1−[6−フルオロ−7−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 426
ジオキサン(3mL)及び水(1.5mL)中の4−アミノ−6−[(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル(0.10g、0.26mmol)、1H−インダゾール−4−ボロン酸(0.054g、0.33mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.015g、0.013mmol)及び炭酸セシウム(0.17g、0.51mmol)の混合物を、密閉管中に入れ、窒素で5分間脱気し、次にマイクロ波照射により140℃で30分間加熱した。1H−インダゾール−4−ボロン酸(0.054g、0.33mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.015g、0.01mmol)を加え、得られた混合物をマイクロ波照射により140℃で30分間加熱した。得られた混合物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、次にMeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離し、そして真空下で濃縮した。残留物を、分取HPLC(78分 傾斜 アセトニトリル/水中の20〜98% 0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、426を白色の固体(0.044g、40%)として与えた。LCMS(方法K):R
T 2.82, 2.99分 [M+H]
+ 428.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz): δ 13.30 (1 H, s), 8.23-7.98 (1 H, m), 7.77-7.60 (4 H, m), 7.51-7.48 (1 H, m), 7.36-7.24 (2 H, m), 7.23-7.08 (2 H, m), 5.59-5.54 (1 H, m), 3.00 (3 H, d, J=8.05 Hz), 1.57 (3 H, dd, J=6.69, 1.65 Hz)。シグナルは回転異性体/互変異性体の存在により分割した
【1084】
実施例427 4−アミノ−6−[[(1S)−1−[6−フルオロ−1−メチル−7−(1−メチルピラゾール−4−イル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 427
ジオキサン(3mL)及び水(1.5mL)中の4−アミノ−6−[(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル(0.10g、0.26mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.069g、0.33mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.015g、0.01mmol)及び炭酸セシウム(0.17g、0.51mmol)の混合物を、密閉管に入れ、窒素で5分間脱気し、次にマイクロ波照射により140℃で30分間加熱した。得られた混合物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、次にMeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離し、そして真空下で濃縮した。得られた残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜10%(メタノール中2Mアンモニア))により、次に分取HPLC(78分 傾斜 アセトニトリル/水中の20〜98% 0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、427を白色の固体(0.081g、81%)として与えた。LCMS(方法K):R
T 2.50分 [M+H]
+ 392.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz): δ 8.24 (1 H, s), 7.92 (1 H, s), 7.67-7.59 (2 H, m), 7.31 (2 H, s), 7.12-7.08 (1 H, m), 5.64 (1 H, m), 3.93 (3 H, s), 3.17 (3 H, s), 1.58 (3 H, d, J=6.74 Hz)
【1085】
実施例428 4−アミノ−6−[[(1S)−1−[6−フルオロ−1−メチル−7−(1H−ピラゾール−4−イル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 428
ジオキサン(3mL)及び水(1.5mL)中の4−アミノ−6−[(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル(0.10g、0.26mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.065g、0.33mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.015g、0.01mmol)及び炭酸セシウム(0.17g、0.51mmol)の混合物を、密閉管中に入れ、窒素で5分間脱気した、次にマイクロ波照射により140℃で40分間加熱した。4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.10g、0.52mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.015g、0.01mmol)を加え、得られた混合物をマイクロ波照射により140℃で80分間加熱した。得られた混合物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、次にMeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離し、次に真空下で濃縮した。残留物を、(SiO
2、DCM中の0〜10%(メタノール中2Mアンモニア))で溶離するクロマトグラフィーにより、次に分取HPLC(78分 傾斜 アセトニトリル/水中の20〜98% 0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、428を白色の固体(0.019g、20%)として与えた。LCMS(方法K):R
T 2.23分 [M+H]
+ 378.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz): δ 13.10 (1 H, s), 8.28 (1 H, s), 8.04 (1 H, s), 7.83 (1 H, s), 7.66-7.64 (1 H, m), 7.60 (1 H, dd, J=8.74, 4.77 Hz), 7.31 (2 H, s), 7.12-7.06 (1 H, m), 5.66-5.61 (1 H, m), 3.66 (3 H, s), 1.57 (3 H, d, J=6.73 Hz)
【1086】
実施例429 4−アミノ−6−[[(1S)−1−[6−フルオロ−1−メチル−7−(4−ピリジル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 429
ジオキサン(3mL)及び水(1.5mL)中の4−アミノ−6−[(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル(0.10g、0.26mmol)、4−ピリジルボロン酸(0.041g、0.33mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.015g、0.01mmol)及び炭酸セシウム(0.17g、0.51mmol)の混合物を、密閉管中に入れ、窒素で5分間脱気し、次にマイクロ波照射により140℃で40分間加熱した。得られた混合物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、次にMeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離し、次に真空下で濃縮した。残留物を、(SiO
2、DCM中の0〜10%(メタノール中2Mアンモニア))で溶離するクロマトグラフィーにより、次に分取HPLC(78分 傾斜 アセトニトリル/水中の20〜98% 0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製した。関連する画分を約1/3の容量に濃縮し、次にDCM(3×)と飽和NaHCO
3水溶液に分配した。合わせたDCM抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、429を白色の固体(0.066g、66%)として与えた。LCMS(方法K):R
T 2.32分 [M+H]
+ 389.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz): δ 8.72 (2 H, d, J=5.05 Hz), 8.03 (1 H, s), 7.71-7.70 (2 H, m), 7.53 (2 H, d, J=13.97 Hz), 7.31 (2 H, s), 7.18 (1 H, dd, J=10.45, 8.79 Hz), 5.64 (1 H, m), 3.21 (3 H, s), 1.58 (3 H, d, J=6.74 Hz)
【1087】
実施例430 N−[(1S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−9H−プリン−6−アミン 430
IPA(7mL)中の(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミン(0.50g、1.84mmol)、6−クロロ−9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン(0.61g、2.57mmol)及びDIPEA(0.60mL、3.31mmol)の混合物を、密閉管中で85℃で21時間撹拌した。冷却後、混合物を、DCM(3×)と飽和NaHCO
3水溶液に分配した。合わせたDCM抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜5%(メタノール中2Mアンモニア))により精製した。生成物をメタノール(15mL)に溶解し、HCl/ジオキサン(4M、2.0mL、8.0mmol)で処理し、次に10分間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、これをMeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離し、次に真空下で濃縮して、430を白色の固体(0.45g、63%)として与えた。LCMS(方法K):R
T 3.12分 [M+H]
+ 390.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz): δ 12.99 (1 H, s), 8.27-7.97 (3 H, m), 7.62 (1 H, dd, J=8.72, 4.66 Hz), 7.23-7.16 (1 H, m), 5.76 (1 H,m), 4.09 (3 H, s), 1.67 (3 H, d, J=6.76 Hz)。シグナルは互変異性体の存在により分割した
【1088】
実施例431 N−[(1S)−1−(6−フルオロ−1−メチル−7−フェニル−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−9H−プリン−6−アミン 431
ジオキサン(3mL)及び水(1.5mL)中の[(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン,(0.10g、0.26mmol)、フェニルボロン酸(0.041g、0.33mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.015g、0.01mmol)及び炭酸セシウム(0.17g、0.51mmol)の混合物を、密閉管中に入れ、窒素で5分間脱気し、次にマイクロ波照射により140℃で45分間加熱した。得られた混合物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、次にMeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離し、そして真空下で濃縮した。残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜10%(メタノール中2Mアンモニア))、次に分取HPLC(78分 傾斜 アセトニトリル/水中の20〜98% 0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製した。関連する画分を約1/3の容量に濃縮し、DCM(3×)と飽和NaHCO
3水溶液に分配した。合わせたDCM抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して、431を白色の固体(0.075g、76%)として与えた。LCMS(方法K):R
T 3.21分 [M+H]
+ 388.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz): δ 12.98 (1 H, s), 8.26-8.11 (2 H, m), 7.93-7.86 (1 H, m), 7.64 (1 H, dd, J=8.82, 4.74 Hz), 7.54-7.39 (5 H, m), 7.15-7.08 (1 H, m), 5.82-5.71 (1 H, m), 3.21 (3 H, s), 1.65 (3 H, d, J=6.74 Hz)。シグナルは互変異性体の存在により分割した
【1089】
実施例432 4−アミノ−6−[[(1S)−1−[7−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−6−フルオロ−1−メチル−ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 432
ジオキサン(3mL)及びH
2O(1.5mL)中の4−アミノ−6−[(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル(122mg、0.31mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン(85mg、0.41mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(36mg、10mol%)及び炭酸セシウム(204mg、0.63mol)の混合物を、アルゴンガスでパージし、次にマイクロ波照射により140℃で30分間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物をMeOHで希釈し、そしてIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOHで洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 DCM中の0〜100% EtOAc)、続いて逆相HPLC(傾斜 アセトニトリル/水中の5〜75%、0.1% NH
4OHでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、432を白色の固体(19mg、15%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.79分 [M+H]
+ 394.16。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.07 (1 H, s), 7.69 (1 H, m), 7.55 (1 H, dd, J=8.76, 4.82 Hz), 7.30 (2 H, br s), 7.04 (1 H, dd, J=10.42, 8.75 Hz), 5.87 (1H br s), 5.70 (1 H, m), 4.24 (2 H, s), 3.86 (2 H, m), 3.73 (3 H, s), 2.45-2.23 (2 H, m), 1.58 (3 H, d, J=6.72 Hz)
【1090】
実施例433 N−[(1S)−1−[6−フルオロ−1−メチル−7−(4−ピリジル)ベンゾイミダゾール−2−イル]エチル]−9H−プリン−6−アミン 433
ジオキサン(3mL)及び水(1.5mL)中の[(S)−1−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン,(0.10g、0.26mmol)、4−ピリジルボロン酸(0.041g、0.33mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.015g、0.01mmol)及び炭酸セシウム(0.17g、0.51mmol)の混合物を、密閉管中に入れ、窒素で5分間脱気した、次にマイクロ波照射により140℃で45分間加熱した。得られた混合物を、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填し、次にMeOHで洗浄し、生成物を2M NH
3/MeOHで溶離し、そして真空下で濃縮した。残留物を、クロマトグラフィー(SiO
2、DCM中の0〜10%(メタノール中2Mアンモニア))により、次に分取HPLC(78分 傾斜 アセトニトリル/水中の20〜98% 0.1% HCO
2HでPhenomenex Gemini 5μm C
18)により精製して、433を白色の固体(0.019g、20%)として与えた。LCMS(方法K):R
T 2.10分 [M+H]
+ 389.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz): δ 12.70 (1 H, s), 8.70 (2 H, s), 8.25-8.13 (2 H, m), 7.95 (1 H, d), 7.71 (1 H, dd, J=8.80, 4.80 Hz), 7.53 (2 H, d, J=17.59 Hz), 7.17 (1 H, dd, J=10.45, 8.79 Hz), 5.85-5.73 (1 H, m), 3.30 (3 H, s), 1.66 (3 H, d, J=6.75 Hz)。シグナルは互変異性体の存在により分割した
【1091】
実施例434 4−アミノ−6−[1−(6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチルアミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 434
IPA(1mL)中の1−(6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチルアミン(108mg、0.49mmol)、4−アミノ−6−クロロ−5−シアノピリミジン(75mg、0.49mmol)及びDIPEA(171μL、0.98mmol)の混合物を、100℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた残留物をMeOHに取り、そしてTFAで酸性化し、この時点で溶液は均質になった。反応混合物を2gのIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに通し、2M NH
3/MeOHで溶離した。塩基性の画分を真空下で濃縮し、得られた褐色の残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 DCM中の0〜8% 2M NH
3/MeOH)により精製して、434を淡黄色の固体(125mg、75%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.49分 [M+H]
+ 340.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.02 (1 H, s), 7.74 (1 H, d, J=7.4 Hz), 7.27 (2 H, br s), 7.09 (1 H, dd, J=8.7, 3.3 Hz), 6.95 (1 H, dd, J=12.3, 8.8 Hz), 5.60 (1 H, dq, J=7.4, 6.8 Hz), 4.50-4.41 (2 H, m), 4.36-4.27 (2 H, m), 1.58 (3 H, d, J=6.8 Hz)
【1092】
実施例435 [1−(6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン 435
塩化水素、HCl(ジオキサン中の4M溶液384μL)を、MeOH(1mL)中の[1−(6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチル]−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン(130mg、0.31mmol)の溶液に加え、反応物を室温で20分間撹拌した。粗反応混合物を2gのIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに通し、2M NH
3/MeOHで溶離した。塩基性の画分を真空下で濃縮して、435(92mg、87%)を淡黄色の固体として与えた。LCMS(方法K):R
T 2.28分 [M+H]
+ 340.0。
1H NMR (CD
3OD, 400 MHz): δ 8.22 (1 H, s), 8.06 (1 H, s), 7.06 (1 H, dd, J=8.9, 3.1 Hz), 6.91 (1 H, dd, J=12.0, 8.9 Hz), 5.78 (1 H, br s), 4.63-4.38 (4 H, m), 1.79 (3 H, d, J=7.0 Hz)
【1093】
実施例436 4−アミノ−6−[(S)−1−(5−フルオロ−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−2,9a−ジアザベンゾ[c,d]アズレン−1−イル)エチルアミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 436
IPA(0.5mL)中の(S)−1−(5−フルオロ−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−2,9a−ジアザベンゾ[c,d]アズレン−1−イル)エチルアミン(51mg、0.22mmol)、4−アミノ−6−クロロ−5−シアノピリミジン(34mg、0.22mmol)及びDIPEA(77μL、0.98mmol)の混合物を、100℃で24時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、そして得られた残留物をMeOHに取り、そしてTFAで酸性化し、この時点で溶液は均質になった。反応混合物を2gのIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに通し、2M NH
3/MeOHで溶離した。塩基性の画分を真空下で濃縮し、得られた褐色の残留物を、カラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 DCM中の0〜8% 2M NH
3/MeOH)により精製して、436を白色の固体(58mg、75%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.63分 [M+H]
+ 354.0
【1094】
実施例437 [(S)−1−(5−フルオロ−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−2,9a−ジアザベンゾ[c,d]アズレン−1−イル)エチル]−(9H−プリン−6−イル)アミン 437
塩化水素 HCl(ジオキサン中の4M溶液250μL)を、MeOH(1mL)中の[(S)−1−(5−フルオロ−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−2,9a−ジアザベンゾ[c,d]アズレン−1−イル)エチル]−[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン(86mg、0.20mmol)の溶液に加え、反応物を室温で10分間撹拌した。粗反応混合物を2gのIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに通し、2M NH
3/MeOHで溶離した。塩基性の画分を真空下で濃縮して、437(65mg、92%)を白色の固体として与えた。LCMS(方法K):R
T 2.40分 [M+H]
+ 354.0。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 12.93 (1 H, s), 8.19 (1 H, br s), 8.08 (1 H, s), 7.92-7.7.80 (1 H, m), 7.11 (1 H, dd, J=8.6, 3.9 Hz), 7.01 (1 H, dd, J=11.7, 8.6 Hz), 5.79 (1 H, br s), 4.42-4.26 (4 H, m), 2.34-2.27 (2 H, m), 1.63 (3 H, d, J=6.6 Hz)
【1095】
実施例438 4−アミノ−6−[(S)−1−((R)−6−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチルアミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 438
IPA(1mL)中の(S)−1−((R)−6−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチルアミン(62mg、0.26mmol)、4−アミノ−6−クロロ−5−シアノピリミジン(41mg、0.26mmol)及びDIPEA(91μL、0.52mmol)の混合物を、100℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた褐色の残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 DCM中の0〜8% 2M NH
3/MeOH)により精製して、438を白色の固体(77mg、84%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.74分 [M+H]
+ 354.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 7.98 (1 H, s), 7.07 (1 H, dd, J=8.6, 3.0 Hz), 6.93 (1 H, dd, J=12.1, 8.6 Hz), 5.77 (1 H, q, J=7.0 Hz), 4.84-4.81 (1 H, m), 4.46 (1 H, dd, J=11.4, 1.3 Hz), 4.22 (1 H, dd, J=11.4, 2.2 Hz), 1.67 (3 H, d, J=7.0 Hz), 1.47 (3 H, d, J=6.6 Hz)
【1096】
実施例439 [(S)−1−((R)−6−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチル](9H−プリン−6−イル)アミン 439
HCl(ジオキサン中の4M溶液 260μL)を、MeOH(1mL)中の[(S)−1−((R)−6−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチル][9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン(93mg、0.21mmol)の溶液に加え、反応物を室温で30分間撹拌した。粗反応混合物を2gのIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに通し、2M NH
3/MeOHで溶離した。塩基性の画分を真空下で濃縮して、439(71mg、96%)を白色の固体として与えた。LCMS(方法K):R
T 2.50分 [M+H]
+ 354.0。
1H NMR (CD
3OD, 400 MHz): δ 8.21 (1 H, s), 8.07 (1 H, s), 7.07 (1 H, dd, J=8.8, 3.1 Hz), 6.93 (1 H, dd, J=11.9, 8.8 Hz), 5.89 (1 H, br s), 4.88 (1 H, qdd, J=6.6, 2.3, 1.6 Hz), 4.45 (1 H, dd, J=11.8, 1.6 Hz), 4.22 (1 H, dd, J=11.8, 2.3 Hz), 1.76 (3 H, d, J=7.0 Hz), 1.44 (3 H, d, J=6.6 Hz)
【1097】
実施例440 4−アミノ−6−[(S)−1−((S)−6−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチルアミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル 440
IPA(1mL)中の(S)−1−((S)−6−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチルアミン(86mg、0.36mmol)、4−アミノ−6−クロロ−5−シアノピリミジン(56mg、0.36mmol)及びDIPEA(125μL、0.92mmol)の混合物を、100℃で18時間加熱した。室温に冷やした後、揮発物を真空下で除去し、得られた褐色の残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PPC、傾斜 DCM中の0〜5% 2M NH
3/MeOH)により精製して、440を白色の固体(100mg、79%)として得た。LCMS(方法K):R
T 2.86分 [M+H]
+ 354.1。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.01 (1 H, s), 7.08 (1 H, dd, J=8.8, 3.1 Hz), 6.94 (1 H, dd, J=12.3, 8.8 Hz), 5.67 (1 H, q, J=7.0 Hz), 5.04 (1 H, qdd, J=6.6, 2.6, 1.7 Hz), 4.47 (1 H, dd, J=11.9, 1.7 Hz), 4.20 (1 H, dd, J=11.9, 2.6 Hz), 1.71 (3 H, d, J=7.0 Hz), 1.45 (3 H, d, J=6.6 Hz)
【1098】
実施例441 [(S)−1−((S)−6−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチル](9H−プリン−6−イル)アミン 441
塩化水素 HCl(ジオキサン中4M溶液 340μL)を、MeOH(1mL)中の[(S)−1−((S)−6−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−2−イル)エチル][9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン(117mg、0.27mmol)の溶液に加え、反応物を室温で30分間撹拌した。粗反応混合物を2gのIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジに通し、2M NH
3/MeOHで溶離した。塩基性の画分を真空下で濃縮して、441(88mg、92%)をオフホワイトの固体として与えた。LCMS(方法K):R
T 2.61分 [M+H]
+ 354.0。
1H NMR (CD
3OD, 400 MHz): δ 8.23 (1 H, s), 8.05 (1 H, s), 7.08 (1 H, dd, J=8.8, 3.1 Hz), 6.93 (1 H, dd, J=12.1, 8.8 Hz), 5.77 (1 H, br s), 5.19 (1 H, qdd, J=6.7, 2.6, 1.8 Hz), 4.48 (1 H, dd, J=11.5, 1.8 Hz), 4.20 (1 H, dd, J=11.5, 2.6 Hz), 1.80 (3 H, d, J=7.0 Hz), 1.47 (3 H, d, J=6.7 Hz)
【1099】
実施例442 4−アミノ−6−[(S)−1−(1−シクロプロピル−6−フルオロ−7−ピリジン−2−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル 442
ジオキサン(1mL)中の4−アミノ−6−[(S)−1−(7−ブロモ−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)エチルアミノ]ピリミジン−5−カルボニトリル(70mg、0.17mmol)、2−(トリブチルスタニル)ピリジン(0.06mL、0.19mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(19mg、10mol%)及び銅(I)−チオフェン−2−カルボキシラート(6mg、20mol%)の混合物を、アルゴンガスでパージし、次にマイクロ波反応器(Biotage)中で150℃で20分間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物をMeOHで希釈し、Isolute(登録商標)SCX−2カートリッジに装填した。カートリッジをMeOH、続いて2M NH
3/MeOH洗浄した。塩基性の画分を合わせ、真空下で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(Si−PCC、傾斜 EtOAc中の0〜10% MeOH)により精製して、442を淡黄色の固体(17mg、24%)として得た。LCMS(方法K):R
T 3.05分 [M+H]
+ 415.07。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz): δ 8.72 (1 H, ddd, J=4.87, 1.81, 0.94 Hz), 8.02 (1 H, s), 7.94 (1 H, td, J=7.71, 1.84 Hz), 7.73-7.66 (3 H, m), 7.45 (1 H, ddd, J=7.59, 4.87, 1.16 Hz), 7.30 (2 H, s), 7.16 (1 H, dd, J=10.65, 8.75 Hz), 5.84-5.75 (1 H, m), 3.02-2.95 (1 H, m), 1.61 (3 H, d, J=6.76 Hz), 1.25-1.20 (1 H, m), 0.79-0.69 (1 H, m), 0.52-0.43 (1 H, m), 0.41-0.28 (1 H, m)
【1100】
実施例443 (6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)−(9H−プリン−6−イル)アミン 443
MeOH(2mL)中の(6−フルオロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)[9−(テトラヒドロピラン−2−イル)−9H−プリン−6−イル]アミン(0.125g、0.28mmol)を、ジオキサン中の4M HCl(0.35mL)で処理した。20℃で15分後、反応物を10g SCXカートリッジに注ぎ、これを最初にメタノールで、次にイソプロパノール中の1:1 MeOH/2M NH
3で溶離した。生成物含有画分を蒸発させて、白色の固体とした。これをジエチルエーテルでトリチュレート、乾燥させて、443を白色の固体(86mg、85%)として与えた。LCMS(方法C):R
T 3.16分 [M+H]
+ 360.02。
1H NMR δ (ppm)(DMSO-d
6): 12.9 (1H, s), 8.11 (2 H, s), 7.92 (1 H, s), 7.66-7.60 (6 H, m), 7.09 (1 H, td, J=9.31, 2.45 Hz), 6.93 (1 H, dd, J=8.96, 2.50 Hz), 4.8 (2H, bs)
【1101】
実施例901
PI3Kアイソフォーム阻害アッセイ(p110アルファ、ベータ、ガンマ、デルタ:α、β、γ、δ)
PI3K酵素活性は、蛍光偏光置換アッセイを使用して、基質の4,5−ホスファチジルイノシトール4,5−ホスフェート(PIP2)から生成される生成物のホスファチジルイノシトール3,4,5−ホスフェート(PIP3)の量を測定することによりアッセイされた。蛍光PIP
3プローブの蛍光偏光の減少は、それが、PI3K触媒生成物によりPIP
3−結合タンパク質GRP−1検出体から置換されることから測定される。アッセイは、384ウェル黒色プロキシプレート中、10mM Tris(pH7.5)、50mM NaCl、4mM MgCl
2、5%グリセロール、25μM ATP、10μM PIP
2(Echelon Biosciences)、0.05% 3−[(3−コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]−1−プロパンスルホネート、1mMジチオスレイトール及び2%DMSOの存在下で実施された。キナーゼ反応は、40ng/mL p110α/p85α、300ng/mL p110β/p85α、40ng/mL p110γ、又は40ng/mL p110δ/p85α(Upstate Group, Millipore; Dundee, UK)及び10μM PIP
2(Echelon Biosciences)をウェルに添加することにより開始された。反応は、初期速度条件に一致する蛍光偏光で変化が一定になった時点(典型的には、30分)で、12.5mM EDTA、100nM GRP−1検出体及び5nMテトラメチルローダミン標識PIP
3(TAMRA−PIP
3;Echelon Biosciences)を添加することにより停止された。標識及び非標識PIP3結合を平衡にするために室温で60分間インキュベートした後、各サンプルからの蛍光発光の並行成分と垂直成分を、ローダミンフィルターを備えたEnvision蛍光プレートリーダー(PerkinElmer Life and Analytical Sciences; Wellesley, MA)を使用して530nmの励起波長及び590nmの発光波長で測定した。本アッセイは、0.1〜2.0μMのPIP
3生成物を検出することが可能である。IC
50値は、Assay Explorer software(MDL, San Ramon, CA)使用して、用量依存阻害データを4パラメータ式に適合させることにより得られた。
【1102】
あるいは、PI3Kの阻害は、精製した組み換え酵素及びATPを1uMの濃度で使用し、放射測定アッセイで決定された。式Iの化合物を100% DMSOで段階希釈した。キナーゼ反応物を室温で1時間インキュベートし、PBSを添加することにより反応を終了した。その後、IC
50値をシグモイド用量反応曲線フィッティング(可変傾き)を使用して決定した。
【1103】
同じプロトコールを使用して、p110α(アルファ)PI3K結合の場合のIC
50値を確立しうる。
【1104】
組み換えPI3K p110アイソフォームα、β及びδは、US 2008/0275067に従って、BAC-TO-BAC.RTM.HTバキュロウイルス発現系(GIBCO/BRL)を使用して過剰発現されたp110触媒サブユニットとp85調節サブユニットからなる組み換えPI3Kヘテロダイマー複合体から調製及び精製され、次に、生化学アッセイで使用するために精製されうる。4種類のクラスI PI3キナーゼを下記のようにバキュロウイルスベクターにクローニングする。
【1105】
p110δ:ヒトp110δのFLAG(商標)タグ化型(Eastman Kodak Co., US 4703004; US 4782137; US 4851341)(Chantry et al., J. Biol. Chem. (1997) 272:19236-41)は、クローンがベクターのHisタグとインフレームになるように、標準的な組み換えDNA技術を使用して、昆虫細胞発現ベクターpFastbac HTb(Life Technologies, Gaithersburg, Md.)のBamH1−Xba1部位にサブクローニングされる。
【1106】
p110α:上述のp110δの場合に使用した方法と同様にして、p110αのFLAG(商標)タグ化型(Volinia et al (1994) Genomics, 24(3):427-77)を、クローンがベクターのHisタグとインフレームになるように、pFastbac HTb(Life Technologies)のBamH1−HindIII部位にサブクローニングした。
【1107】
p110β:p110β(Hu et al (1993) Mol. Cell. Biol., 13:7677-88 を参照)クローンを、製造業者のプロトコールに従って、特定されたプライマーを使用し、ヒトMARATHON(商標)Ready脾臓cDNAライブラリー(Clontech, Palo Alto Calif.)から増幅させた。
【1108】
表1から選択された化合物のp110δ結合IC
50値及びδ/α選択性は以下を含む:
【表4】
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【1109】
実施例902
コラーゲン誘発関節炎有効性試験
コラーゲン誘発関節炎の誘発及び/又は進行を阻害するPI3Kδの式Iの化合物阻害剤の有効性をマウスで試験した。DBA1/J雄マウス(Jackson Labs;5〜6週齢)を1週間順化させ、次に、ウシII型コラーゲン(100mg)のエマルジョン0.1ml及び等量の完全フロイントアジュバンド(200mgのマイコバクテリウム・ツベルクローシス)を尾の付け根に皮内注射する。3週間後、追加免疫のためにウシII型コラーゲン(100mg)のエマルジョン0.1ml及び等量の不完全フロイントアジュバンドをマウスの尾の付け根に皮内注射する。投薬は、一般的に、動物が関節炎症の徴候又は臨床スコア1〜2を示したらすぐに開始する。
【1110】
全てのマウスで、目視による採点システムを使用して、(それぞれの脚の)関節炎を1週間に2〜3回評価する。実験の最後に、4つの脚の浮腫の強度を評価するために臨床スコアを得る。0〜4のスコアをそれぞれの脚に割り当てる。小関節(位指節間(intraphalangeal)、中手指節、中足趾節)又は大関節(手首/手根骨、足首/足根骨)のいずれにおいても炎症の徴候(腫張及び発赤)が認められない場合に動物を0と採点する。動物を、極めて軽度〜軽度な炎症(脚又は1本の指の腫張及び/又は発赤)が認められた場合に1、中度の浮腫(2つ以上の関節における腫張)が認められた場合に2、重度の浮腫(脚と関連する2つを超える関節における全体的な腫張)が認められた場合に3、そして、極めて重度の浮腫(脚及び指全体の重度の関節炎)が存在する場合に4と採点する。それぞれのマウスの関節炎指数は、個々の脚の4つのスコア(最大スコア16を与える)を合計することにより評価される。血漿及び血清サンプルを投薬後1時間(眼窩内採血)と投薬後24時間(心穿刺)で採取する。分析するまでサンプルを−20℃で保存する。終了時に、後脚を足根関節に近接する遠位脛骨で切断する。左右の後脚をそれぞれ組織学用カセットに入れ、10%ホルマリンで固定する。これらの脚は、さらに処理するために組織学部に送る。
【1111】
材料:ウシII型コラーゲン、免疫グレード、0.05M酢酸中2mg/ml(5ml/バイアル)(溶液)、−20℃で保存、Chondrex(LLC, Seattle, WA)製。完全アジュバンドH37Ra、6×10ml/箱、1mg/mlマイコバクテリウム・ツベルクローシスを含有する。動物の免疫学的研究用、実験用、+4℃で保存、Difco Laboratories(Detroit, Michigan 48232-7058 USA)製。不完全アジュバンドH37Ra、6×10ml/箱:動物の免疫学的研究用、実験用、+4℃で保存、Difco Laboratories製。
【1112】
実施例903
CD69全血アッセイ
ヒトの血液を下記の条件に従って健康なボランティアから得る:1週間薬物非使用の非喫煙者。血液(8種類の化合物を試験するための約20ml)を静脈穿刺によりヘパリンナトリウムを含むバキュテナーチューブに集める。
【1113】
カニクイザルの血液を、薬物投与を過去に受けていない、又は薬物投与のウオッシュアウト期間後のサルからLATグループの好意により得る。追加のカニクイザルの血液を薬物動態又は毒性研究の過程で集めうる。血液(ナイーブサルの場合は25〜30ml、又は繰り返し採血する必要がある研究ではサルから3〜4ml)を静脈穿刺によりヘパリンナトリウムを含むバキュテナーチューブに集める。
【1114】
PBS(20×)中1000又は2000μMの式Iの化合物の溶液を、9ポイント用量反応曲線のために、PBS中10% DMSOで3倍段階希釈により希釈する。それぞれの化合物のアリコート5.5μlを、2mlの96ウェルプレートに2連で加え;PBS中10% DMSO5.5μlをコントロール及び非刺激ウェルとして加える。ヒト全血−HWB(100μl)を各ウェルに加える。混合した後、プレートを37℃、5% CO
2、湿度100%で30分間インキュベートする。ヤギF(ab’)2抗ヒトIgM(500μg/ml溶液10μl、最終50μg/ml)を混合しながら各ウェル(非刺激ウェルを除く)に加え、プレートをさらに20時間インキュベートする。20時間インキュベートした後、サンプルを蛍光標識抗体と37℃、5% CO
2、湿度100%で30分間インキュベートする。補償調整及び初期電圧設定のために、誘導コントロール、未染色及び単染色を含める。次に、サンプルを製造業者の説明書に従って、Pharmingen Lyseで溶解する。次に、サンプルを、BD Calibur FACS機でAMS96ウェルシステムを実行するために適する96ウェルプレートに移す。取得したデータ及び平均蛍光強度値をCell Quest Softwareを使用して得た。結果を最初にFACS解析ソフトウェア(Flow Jo)により解析する。試験化合物のIC50は、抗IgMにより刺激されるCD20陽性でもあるCD69陽性細胞のパーセントを50%減少させる濃度として定義される(未刺激バックグラウンドに対して8つのウェルの平均を引いた後の8つのコントロールウェルの平均)。IC50値は、Xlfit version 3, equation 201を使用し、ActivityBaseにより計算される。
【1115】
CD69全血アッセイにおける表1から選択した化合物のIC50値は以下を含む:
【1116】
【表5】
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【1117】
前述の説明は、本発明の原理を単に例示するものとして考慮される。さらに、多くの修飾及び変形が当業者に極めて明白であるため、本発明を上述のように示された正確な構成及びプロセスに限定することは望まれない。従って、全ての適切な修飾及び等価物が、下記の特許請求の範囲により定義される本発明の範囲内にあると考えられる。
【1118】
本願明細書及び下記の特許請求の範囲において使用される、語「含む(comprise)」、「含んでいる(comprising)」、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及び「含む(includes)」は、記載の特徴、整数、成分又は工程の存在を特定することを意図するが、これらは、1以上の他の特徴、整数、成分、工程又はそれらの群の存在又は追加を除外するわけではない。