(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御手段は、前記操作手段によって前記次処理を指定操作することにより、前記重送検知手段が検知した重送状態を解除し、以後の原稿読み取りを継続可能な状態とすることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
前記制御手段は、前記操作手段によって前記次処理として再読取の処理を指定した場合、前記重送状態の原稿を読み取った画像データを破棄し、予め設定されていた設定情報に基づいて、再読取の処理を実行するよう制御することを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。
前記操作手段は、重送を検知した原稿に対する画像の再読み取りを含む連続読取動作を再開する処理、重送を検知した原稿の次の原稿に対する画像の読み取りから連続読取動作を再開する処理、および連続読取動作を中止する処理のうちの少なくとも2つの処理を選択肢に含み、該選択肢から一つを選択させることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
前記操作手段によって前記重送を検知した原稿に対する画像の再読み取りを含む連続読取動作を再開する処理を選択したとき、前記制御手段は、画像の読取中に重送が検知された原稿の前記読取手段により読み取られた画像データを、当該画像データの読取終了後に破棄することを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
前記操作手段によって前記重送を検知した原稿の次の原稿に対する画像の読み取りから連続読取動作を再開する処理を選択したとき、前記制御手段は、画像の読取中に重送が検知された原稿の前記読取手段により読み取られた画像データを、当該画像データの読取終了後に外部機器に送信することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像読取装置。
前記操作手段によって前記原稿の画像の読み取りを中止する処理を選択したとき、前記制御手段は、画像の読取中に重送が検知された原稿の前記読取手段により読み取られた画像データを、当該画像データの読取終了後に破棄することを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の画像読取装置。
前記操作手段は、前記重送検知手段により重送を検知したときに重送検知後の処理の選択肢を表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像読取装置。
前記制御手段は、前記重送検知手段により原稿の重送を検知したとき、当該原稿を外部から引き抜き可能な位置まで搬送してから、該搬送を停止するように制御することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像読取装置。
【背景技術】
【0002】
原稿台に載置された複数枚の原稿を1枚ずつ分離して搬送路に給送し、連続的に原稿の
画像を読み取る画像読取装置では、原稿の画像を読み取る前に、オペレータが、画像読取
装置に外部接続されたホストコンピュータ等の情報処理装置内のスキャナドライバや画像
キャプチャアプリケーションを利用して原稿画像読み取り時の解像度、画像サイズ、原稿
の重送検知機能のON/OFF、読み取った画像ファイルのファイル名、およびファイル
形式などの設定を行う。
【0003】
このような画像読取装置では、原稿の重送検知機能をONに設定して原稿の画像を読み
取らせた場合、読み取った画像データが情報処理装置に送出されている最中に、搬送する
原稿に重送が発生したときは、原稿送りエラー発生時の処理として原稿送り動作および画
像データの情報処理装置側への送出動作が中止される。
【0004】
一方、情報処理装置側の処理プログラムであるスキャナドライバは、画像データ受信不
良として画像データの保存処理を中止する。このとき、スキャナドライバから画像キャプ
チャアプリケーションプログラムに原稿送りエラーが通知され、エラーが発生した旨の画
面(ダイアログボックス)が情報処理装置側のモニタ上に表示される(
図10参照)。
【0005】
この場合、オペレータは、画像キャプチャアプリケーションプログラムなどにより情報
処理装置に保存された画像ファイルの中から、重送が発生した原稿の読取画像の確認を行
った後、原稿の読取作業をやり直すようにしている。
【0006】
また、この問題を解決するために、原稿の重送が発生したときはすぐに読取を中止し、
当該原稿をオペレータが除去したことを検出してから、画像読み取りを継続するか否かを
オペレータに選択させるように、画像読取装置の操作部にスキャンを継続するか否かを確
認するメッセージを表示する装置が提案されている(特許文献1参照)。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態の一例を図を参照して説明する。
【0017】
図1は本発明の実施の形態の一例である画像読取装置の外観斜視図、
図2は
図1に示す
画像読取装置の概略断面図である。
【0018】
図1に示すように、本実施形態の画像読取装置200は、複数枚の原稿401が載置さ
れる原稿台(積載部)402と、排紙された原稿401が載置される排紙台403と、操
作パネル404と、原稿401の載置位置を規制する原稿規制板405とを備える。
【0019】
図2に示すように、画像読取装置200は、原稿401を搬送路に給送する給送ローラ
503と、給送ローラ503に追従して回転し複数の原稿が給送されたときに逆転して原
稿を1枚ずつ分離する分離ローラ502と、搬送路の原稿401の有無を検知する給紙セ
ンサ504とを備える。
【0020】
また、画像読取装置200は、搬送路の原稿401の厚みにより原稿401の重送状態
を検知する重送検知センサ505と、原稿401の通過の有無を検知するレジストセンサ
506と、原稿401の表面の画像を読み取る表読取センサ507と、原稿401の裏面
の画像を読み取る裏読取センサ508とを備える。
【0021】
更に、画像読取装置200は、排紙ローラ510に追従して回転する排紙従動ローラ5
12と、給送ローラ503および排紙ローラ510等を駆動するメインモータ509と、
排紙される原稿401を検知する排紙センサ511とを備える。
【0022】
図3は、画像読取装置200の制御系を説明するためのブロック図である。
【0023】
図3に示すように、画像読取装置200は、表面画像読取センサ507および裏読取セ
ンサ508で読み取った画像データに対して色調補正などの所定の画像処理を行う画像処
理部203と、画像処理された画像データを記憶する画像メモリ204とを有する。
【0024】
また、画像読取装置200は、原稿搬送用のローラの駆動モータを制御する駆動制御部
205と、給紙センサ504,レジストセンサ506,排紙センサ511を制御する原稿
検知センサ制御部206と、重送検知センサ505を制御する重送検知センサ制御部21
1と、装置全体を制御するCPU208とを有する。
【0025】
更に、画像読取装置200は、CPU208が実行する各種制御プログラムを保持する
フラッシュメモリ207と、駆動制御部205などの制御タイミング信号を発生するタイ
マ209と、画像データを送信するSCSI制御部210と、操作パネル404に配置さ
れたLCDの表示を制御するLCD制御部212と、LCD画面に表示される選択肢から
動作を選ぶためのボタンスイッチを制御するスイッチ制御部213とを有する。
【0026】
画像読取装置200には、SCSI制御部210を介してホストコンピュータ214が
接続されている。ホストコンピュータ214には、画像読取装置200を制御するための
スキャナドライバや画像キャプチャアプリケーションがインストールされている。また、
ホストコンピュータ214には、マウス/キーボード221やディスプレイ220が接続
されている。
【0027】
図4は、画像読取装置200の操作パネル404を説明するための図である。
【0028】
図4に示すように、操作パネル404は、画像読取装置200の状態、重送検知機能の
ON/OFFを設定、および後述する重送エラー検知後の読取処理を選択するための選択
肢を表示するLCD1803と、原稿401の画像読取を開始させるためのスタートボタ
ン1804と、画像読取を停止させるためのストップボタン1805と、モード設定を行
うためのモード設定ボタン1806と、モードの設定を変更するため、および重送エラー
検知後の処理動作を選択肢から選ぶための選択ボタン1801,1802とを備える。
【0029】
なお、モード設定ボタン1806の操作により、重送検知機能のON/OFFを設定す
ることが可能である。
【0030】
また、画像読取装置200では、読み取り開始前に、SCSI制御部210経由でホス
トコンピュータ214からの原稿の読み取り設定、画像読み取り開始の指示を行うことが
可能である。また、操作パネル404のモード設定ボタン1806の操作により、画像読
み取り開始/停止を可能とする設定を行うことも可能である。
【0031】
次に、
図5〜
図7を参照して、画像読取装置200における原稿401の画像読取処理
を説明する。ここで、
図5〜
図7の処理は、操作パネル404による画像読取開始/停止
を可能とする設定がされている場合の処理を一例として示すものであり、フラッシュメモ
リ207に格納されたプログラムがCPU208により読み出されて実行される。なお、
これらの処理の一部または全てをハードウエアで実現してもよい。
【0032】
図5は、画像読取装置200におけるスキャン処理を説明するためのフローチャート図
である。
【0033】
図5において、画像読取装置200は、まず、ホストコンピュータ214からSCSI
制御部210を介して画像読み取り開始が通知されると、スタートボタン1804が押下
されたか否かを判別する(ステップS600)。この判別の結果、スタートボタン180
4が押下されたときは(ステップS600でYES)、給紙センサ504により原稿40
1が存在することを確認した後(ステップS602でYES)、メインモータ509を駆
動して原稿401の給紙を開始する(ステップS603)。
【0034】
原稿台402に載置された原稿401は、給送ローラ503と分離ローラ502とによ
り1枚ずつ分離され、搬送路に給送される。
【0035】
一方、スタートボタン1804が押下されず(ステップS600でNO)、かつストッ
プボタン1805が押下されたときは(ステップS601でYES)、ステップS610
へ進み、
図6のスキャン終了処理を実行する。
【0036】
次に、搬送路に給紙された原稿401の先端がレジストセンサ506を通過し(ステッ
プS604でYES)、その一定時間後に表読取センサ507および裏読取センサ508
を制御して原稿401の画像読取を開始する(ステップS605)。
【0037】
一方、原稿401の先端がレジストセンサ506を通過していないときは(ステップS
604でNO)、重送検知センサ505により原稿401の重送を検知したか否かを判別
し(ステップS611)、重送を検知したときは(ステップS611でYES)、重送検
知情報を保持し(ステップS613)、ステップS604へ戻る。また、重送を検知して
いないときも(ステップS611でNO)、ステップS604へ戻る。
【0038】
ステップS605の画像読み取りが開始された後、原稿401の後端がレジストセンサ
506を通過し(ステップS606でYES)、その一定時間後に表読取センサ507お
よび裏読取センサ508を制御して原稿401の読み取りを終了する(ステップS607
)。
【0039】
一方、原稿401の後端がレジストセンサ506を通過していないときは(ステップS
606でNO)、所定の画像読取処理を続けながら、重送検知センサ505により原稿4
01の重送を検知したか否かを判別し(ステップS615)、重送を検知したときは(ス
テップS615でYES)、重送検知情報を保持し(ステップS617)、ステップS6
06へ戻る。また、重送を検知していないときも(ステップS615でNO)、ステップ
S606へ戻る。本実施形態では、このように重送を検知しても原稿の画像の読取処理を
完了させるところに特徴がある。これにより、封筒等で重送を誤検知していた場合には、
当該封筒等を再度読み取らせる必要がなくなる。また、封筒等の再読取時に必要となる重
送検知機能の停止等の設定変更を行うわずらわしさをなくすことができる。
【0040】
読み取られた原稿401の画像は、重送情報を保持していないときは(ステップS61
8でYES)、画像データとしてSCSI制御部210を介してホストコンピュータ(外
部機器)214に送出される(ステップS619)。重送検知情報を保持しているときは
(ステップS618でNO)、画像データは画像メモリ204に保持されたまま送出はし
ない。
【0041】
次に、原稿401が排紙センサ511を通過したら(ステップS608でYES)、重
送検知情報を保持していないときは(ステップS620でYES)、原稿401を排紙台
403に排紙してメインモータ509を停止し(ステップS609)、ステップS602
へ戻って処理を繰り返す。
【0042】
原稿台402に載置された複数枚の原稿401を全て読み取り終え、給紙センサ504
により原稿401を検知しなくなったときは、(ステップS602でNO)、ステップS
610へ進み、スキャン終了処理を実行する。
【0043】
一方、ステップS620で重送検知情報を保持しているときは(ステップS620でN
O)、原稿401を原稿排出口から引き抜ける状態になる位置まで搬送したところでメイ
ンモータ509を停止させ、原稿401を排紙台403に排紙が完了していない状態とす
る(ステップS621)。
【0044】
その後、ステップS622へ進み、
図7の重送後処理を実行する。本実施形態では、こ
のように、重送検知情報を保持しているときは排紙が完了していない状態で原稿の搬送を
停止することに特徴がある。これにより、オペレータは重送と判定された原稿が封筒等で
あるか否かを容易に判別できる。
【0045】
図6は、
図5のステップS610におけるスキャン終了処理を説明するためのフローチ
ャート図である。
【0046】
図6において、スキャン終了処理としてメインモータ509を停止(ステップS802
)した後、次の原稿がない旨をホストコンピュータ214に通知して(ステップS804
)、本処理を終了する。次の原稿がない旨を受け取ったホストコンピュータ214は、ス
キャナドライバによりディスプレイ220に
図11に示す継続ダイアログボックスを表示
して、オペレータに画像読み取りを継続するか否かの判断を促す。
【0047】
図7は、
図5のステップS622における重送後処理を説明するためのフローチャート
図である。
【0048】
図7において、原稿の搬送中または画像の読取中に重送検知センサ505により原稿4
01の重送を検知したときは、操作パネル404のLCD1803に
図4に示す重送を検
知した旨のメッセージと、画像読取の再開を重送検知した原稿401から行うか(再読取
)、画像読取の再開を重送検知した原稿401の次の原稿401から行うか(新読取)、
画像読取を中止するか(キャンセル)の選択肢となるメッセージとを表示してオペレータ
に選択させる(ステップS103)。
【0049】
ここで、画像読取の再開を重送検知した原稿401から行う(再読取)というのは、重
送を検知した原稿401が実際に重送されていた場合である。画像読取の再開を重送検知
した原稿401の次の原稿401から行う(新読取)というのは、重送を検知した原稿4
01が、封筒、あるいは付箋紙付き、あるいは写真貼付け等で、重送であると誤検知した
場合であり、スキャンした画像は正常である。この場合、重送検知情報は解除される。オ
ペレータは排出途中で停止した原稿を目視で確認できるので、次に行う処理を容易に選択
できる。
【0050】
上記選択を行わせるため、CPU208は、スタートボタン1804が押されたかを判
別すると共に(ステップS104)、ストップボタン1805が押されたかを判別し(ス
テップS105)、どちらも押されていない場合、選択ボタン1801,1802が押さ
れたかどうかを判断する(ステップS106)。
【0051】
選択ボタン1801,1802が押されたのであれば(ステップS106でYES)、
選択ボタン1801,1802が押される度に、
図8および
図9に示すようにLCD18
03の表示を切り替え、選択されている状態を変更する(ステップS102)。
【0052】
ここで、スタートボタン1804を押す前に選択ボタン1801,1802を押すこと
で、画像読取の再開を重送検知した原稿401から行う(再読取)ことをオペレータが選
択していたとする。オペレータによって原稿401は原稿排出口から引き抜かれ、再度、
原稿台402に原稿401がセットしなおされる。
【0053】
そして、スタートボタン1804が押されたときは(ステップS104でYES)、原
稿の再読取と判断して(ステップS107でYES)、画像メモリ204に保持されてい
る画像データを破棄し(ステップS110)、
図5のステップS602へ戻り、画像読み
取り前に設定されていた設定情報に基づいて画像読取を再開する。
【0054】
一方、スタートボタン1804を押す前に選択ボタン1801,1802を押すことで
、画像読取の再開を重送検知した原稿401の次の原稿(後続原稿)401から行う(新
読取)ことをオペレータが選択していた場合、スタートボタン1804が押されたときは
(ステップS104でYES)、原稿の再読取ではなく(ステップS107でNO)、次
原稿の読取であると判断する(ステップS108でYES)。そして、画像メモリ204
に保持されている画像データは読み出されて、SCSI制御部210を介してホストコン
ピュータ214に送信され(ステップS109)、
図5のステップS602へ戻り、画像
読み取り前に設定されていた設定情報に基づいて画像読取を再開する。
【0055】
また、スタートボタン1804を押す前に選択ボタン1801,1802を押すことで
画像読取の中止(キャンセル)が選択されていた場合、スタートボタン1804が押され
たときは(ステップS104でYES)、原稿の再読取ではなく(ステップS107でN
O)、次原稿からの読取でもないと判断し(ステップS108でNO)、画像データを破
棄し(ステップS111)、画像読取終了処理を実行する。また、スタートボタン180
4が押下されず(ステップS104でNO)、ストップボタン1805が押下されたとき
は(ステップS105でYES)、画像データを破棄し(ステップS111)、画像読取
終了処理を実行する。
【0056】
このように、原稿401の重送が発生した場合でも、原稿401は画像読取装置200
から簡単に取り出せる位置で停止しているため、カバーを開閉して原稿401を搬送路か
ら取り除く処理が不要となる。
【0057】
また、目視での確認でその原稿401が実際に重送していたなら、再度原稿台402に
原稿を載置してスタートボタン1804を押下するだけでよい。
【0058】
更に、その原稿401が封筒、付箋紙付きあるいは写真貼付け等の場合に、重送である
と誤検知したときは、オペレータが操作パネル404のLCD1803上で重送後の処理
を選択することによって、重送の誤検知が解除されるので、そのままの状態でスタートボ
タン1804を押下するだけでよく、それ以降の原稿読み取りを継続して行うことができ
る。
【0059】
更に、原稿の重送検知時に、オペレータが再設定やホストコンピュータ上での再操作を
行うことなく、原稿の画像読み取りを行うことができる。
【0060】
以上説明したように、本実施形態では、原稿の重送を誤検知した場合であっても、対応
した回復処理を行うため、オペレータが、重送検知時に、再設定や、ホストコンピュータ
上での再操作や、原稿の画像読み取りを行うことなく、読み取り作業効率を向上させるこ
とができる。
【0061】
なお、本発明は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0062】
例えば、上記実施形態では、画像読取装置200本体で重送検知後処理、すなわちエラ
ー表示および処理の選択を行っているが、ホストコンピュータ214側のスキャナドライ
バにより行ってもよい。
【0063】
また、上記実施形態では、画像読取装置200本体で、重送が発生した後に、処理の選
択を行っているが、あらかじめ、画像読取前に、ホストコンピュータ214側のスキャナ
ドライバにより重送時の処理を選択しておけるようにしてもよいし、あらかじめ、画像読
取前に、画像読取装置200本体のモード設定ボタン1806の操作によって重送時の処
理を選択しておけるようにしてもよい。このようにすれば、オペレータは、重送検知によ
り排出途中で停止した原稿を再度積載する等の行為を行うだけでよく、あらかじめ選択し
てある動作で問題なければ、改めて選択を行う必要がなくなる。
【0064】
更に、上記実施形態では、重送検知を原稿の厚みによる重送検知センサ制御部211に
より行っているが、原稿検知センサ制御部206による原稿長の検知や超音波センサや赤
外線センサ等により行うようにしてもよい。
【0065】
更に、上記実施形態では、ホストコンピュータ214との画像転送インターフェースに
SCSIを用いたが、USBやFireWire(商標)等を用いてもよい。
【0066】
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述し
た実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、シ
ステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやM
PU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
【0067】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機
能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶
媒体は本発明を構成することになる。
【0068】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることが
できる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、
CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW
、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プロ
グラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0069】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の
形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の
処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれる。
【0070】
更に、前述した実施形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれ
る。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機
能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれ
る。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニ
ットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。