【文献】
Ericsson, ST-Ericsson,Aspects on Distributed RRUs with Shared Cell-ID for Heterogeneous Deployments,R1-110649,フランス,3GPP,2011年 2月17日,paragraph 2.3, 3
【文献】
MCC Support,Final Report of 3GPP TSG RAN WG1 #62bis v1.0.0,R1-105826,フランス,3GPP,2010年11月11日,p.32, 33
【文献】
Huawei,Evaluation on muting benefit for CSI RS design,R1-103446,フランス,3GPP,2010年 6月22日,paragraph 2.2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような様々な無線通信システムに使用され得る。CDMAは、UTRA(universal terrestrial radio access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)で実現され得る。TDMAは、GSM(登録商標)(global system for mobile communications)/GPRS(general packet radio service)/EDGE(enhanced data rates for GSM(登録商標) evolution)のような無線技術で実現され得る。OFDMAは、IEEE(institute of electrical and electronics engineers)802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(wiMAX)、IEEE802−20、E−UTRA(evolved UTRA)などのような無線技術で実現され得る。IEEE802.16mは、IEEE802.16eの進化で、IEEE802.16eに基づいたシステムとの後方互換性(backward compatibility)を提供する。UTRAは、UMTS(universal mobile telecommunications system)の一部である。3GPP(3rd generation partnership project)LTE(long term evolution)は、E−UTRA(evolved−UMTS terrestrial radio access)を使用するE−UMTS(evolved UMTS)の一部であって、下向きリンクでOFDMAを採用し、上向きリンクでSC−FDMAを採用する。LTE−A(advanced)は、3GPP LTEの進化である。
【0014】
説明を明確にするために、LTE−Aを中心として記述するが、本発明の技術的思想がこれに制限されるものではない。
【0016】
無線通信システム10は、少なくとも1つの基地局(11;base station、BS)を備える。各基地局11は、特定の地理的領域(一般的にセルという)15a、15b、15cに対して通信サービスを提供する。セルはさらに複数の領域(セクターという)に分けられることができる。端末(12;user equipment、UE)は、固定されるか、移動性を有することができ、MS(mobile station)、MT(mobile terminal)、UT(user terminal)、SS(subscriber station)、無線機器(wireless device)、PDA(personal digital assistant)、無線モデム(wireless modem)、携帯機器(handheld device)等、他の用語と呼ばれることができる。基地局11は一般的に、端末12と通信する固定された地点(fixed station)をいい、eNB(evolved−NodeB)、BTS(base transceiver system)、アクセスポイント(access point)等、他の用語と呼ばれることができる。
【0017】
端末は通常、1つのセルに属するが、端末が属したセルをサービングセル(serving cell)という。サービングセルに対して通信サービスを提供する基地局をサービング基地局(serving BS)という。無線通信システムは、セルラーシステム(cellular system)であるから、サービングセルに隣接する他のセルが存在する。サービングセルに隣接する他のセルを隣接セル(neighbor cell)という。隣接セルに対して通信サービスを提供する基地局を隣接基地局(neighbor BS)という。サービングセル及び隣接セルは、端末を基準として相対的に決定される。
【0018】
この技術は、下向きリンク(downlink)または上向きリンク(uplink)に使用され得る。一般に下向きリンクは、基地局11から端末12への通信を意味し、上向きリンクは、端末12から基地局11への通信を意味する。下向きリンクにおいて送信機は基地局11の一部分であり、受信機は端末12の一部分でありうる。上向きリンクにおいて送信機は端末12の一部分であり、受信機は基地局11の一部分でありうる。
【0019】
無線通信システムは、MIMO(multiple−input multiple−output)システム、MISO(multiple−input single−output)システム、SISO(single−input single−output)システム、及びSIMO(single−input multiple−output)システムのうち、いずれか1つでありうる。MIMOシステムは、複数の伝送アンテナ(transmit antenna)と複数の受信アンテナ(receive antenna)とを使用する。MISOシステムは、複数の伝送アンテナと1つの受信アンテナとを使用する。SISOシステムは、1つの伝送アンテナと1つの受信アンテナとを使用する。SIMOシステムは、1つの伝送アンテナと複数の受信アンテナとを使用する。以下において伝送アンテナは、1つの信号またはストリームを伝送するのに使用される物理的または論理的アンテナを意味し、受信アンテナは、1つの信号またはストリームを受信するのに使用される物理的または論理的アンテナを意味する。
【0020】
図2は、3GPP LTEにおいて無線フレーム(radioframe)の構造を示す。
【0021】
これは、3GPP(3rd Generation Partnership Project) TS36.211 V8.2.0(2008−03)「Technical Specification Group Radio Access Network;Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA);Physical channels and modulation(Release8)」の5節を参照することができる。
図2に示すように、無線フレームは、10個のサブフレーム(subframe)で構成され、1つのサブフレームは、2個のスロット(slot)で構成される。無線フレーム内のスロットは、#0から#19までスロット番号が付される。1つのサブフレームが伝送されるのにかかる時間をTTI(transmission time interval)という。TTIは、データ伝送のためのスケジューリング単位といえる。例えば、1つの無線フレームの長さは10msであり、1つのサブフレームの長さは1msであり、1つのスロットの長さは0.5msでありうる。
【0022】
1つのスロットは、時間領域(time domain)で複数のOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルを含み、周波数領域で複数の副搬送波を含む。OFDMシンボルは、3GPP LTEが下向きリンクでOFDMAを使用し、1つのシンボル区間(symbol period)を表現するためのものであって、多重接続方式によって他の名称と呼ばれることができる。例えば、上向きリンク多重接続方式としてSC−FDMAが使用される場合、SC−FDMAシンボルといえる。資源ブロック(RB;resource block)は、資源割当単位で、1つのスロットで複数の連続する副搬送波を含む。前記無線フレームの構造は一例にすぎないものである。したがって、無線フレームに含まれるサブフレームの個数やサブフレームに含まれるスロットの個数、或いはスロットに含まれるOFDMシンボルの個数は様々に変更され得る。
【0023】
3GPP LTEは、ノーマル(normal)サイクリックプレフィックス(CP;cyclic prefix)で1つのスロットが7個のOFDMシンボルを含み、拡張(extended)CPで1つのスロットが6個のOFDMシンボルを含むことと定義している。
【0024】
無線通信システムは、FDD(frequency division duplex)方式とTDD(time division duplex)方式とに大別することができる。FDD方式によれば、上向きリンク伝送と下向きリンク伝送とが互いに異なる周波数帯域を占めながらなされる。TDD方式によれば、上向きリンク伝送と下向きリンク伝送とが同じ周波数帯域を占めながら互いに異なる時間になされる。TDD方式のチャネル応答は実質的に相互的(reciprocal)である。これは、与えられた周波数領域で下向きリンクチャネル応答と上向きリンクチャネル応答とがほとんど同一であるということである。したがって、TDDに基づいた無線通信システムにおいて下向きリンクチャネル応答は、上向きリンクチャネル応答から得られることができるという長所がある。TDD方式は、全体周波数帯域を上向きリンク伝送と下向きリンク伝送とに時分割するので、基地局による下向きリンク伝送と端末による上向きリンク伝送とが同時に行われ得ない。上向きリンク伝送と下向きリンク伝送とがサブフレーム単位に区分されるTDDシステムにおいて、上向きリンク伝送と下向きリンク伝送とは互いに異なるサブフレームで行われる。
【0025】
図3は、1つの下向きリンクスロットに対する資源グリッド(resource grid)の一例を示す。
【0026】
下向きリンクスロットは、時間領域で複数のOFDMシンボルを含み、周波数領域でN
RB個の資源ブロックを含む。下向きリンクスロットに含まれる資源ブロックの数であるN
RBは、セルで設定される下向きリンク伝送帯域幅(bandwidth)に従属する。例えば、LTEシステムにおいてN
RBは、6〜110のうち、いずれか1つでありうる。1つの資源ブロックは、周波数領域で複数の副搬送波を含む。上向きリンクスロットの構造も前記下向きリンクスロットの構造と同一でありうる。
【0027】
資源グリッド上の各要素(element)を資源要素(resource element)という。資源グリッド上の資源要素は、スロット内のインデックス対(pair)k、lにより識別され得る。ここで、k(k=0、...、N
RB×12−1)は、周波数領域内の副搬送波インデックスであり、l(l=0、...、6)は、時間領域内のOFDMシンボルインデックスである。
【0028】
ここで、1つの資源ブロックは、時間領域で7OFDMシンボル、周波数領域で12副搬送波で構成される7×12資源要素を含むことを例示的に記述するが、資源ブロック内のOFDMシンボルの数と副搬送波の数はこれに制限されるものではない。OFDMシンボルの数と副搬送波の数は、CPの長さ、周波数間隔(frequency spacing)等によって様々に変更され得る。例えば、ノーマルCPの場合、OFDMシンボルの数は7であり、拡張されたCPの場合、OFDMシンボルの数は6である。1つのOFDMシンボルで副搬送波の数は、128、256、512、1024、1536、及び2048のうち1つを選定して使用することができる。
【0029】
図4は、下向きリンクサブフレームの構造を示す。
【0030】
下向きリンクサブフレームは、時間領域で2個のスロットを含み、各スロットは、ノーマルCPで7個のOFDMシンボルを含む。サブフレーム内の1番目のスロットの先行する最大3OFDMシンボル等(1.4Mhz帯域幅に対しては最大4OFDMシンボル等)の制御チャネル等が割り当てられる制御領域(control region)であり、残りのOFDMシンボル等は、PDSCH(physical downlink shared channel)が割り当てられるデータ領域となる。
【0031】
PDCCHは、DL−SCH(downlink−shared channel)の資源割当及び伝送フォーマット、UL−SCH(uplink shared channel)の資源割当情報、PCH上のページング情報、DL−SCH上のシステム情報、PDSCH上に伝送されるランダムアクセス応答のような上位階層制御メッセージの資源割当、任意のUEグループ内の個別UEに対する伝送パワー制御命令の集合、及びVoIP(voice over internet protocol)の活性化などを運ぶことができる。複数のPDCCHが制御領域内で伝送され得るし、端末は、複数のPDCCHをモニタリングすることができる。PDCCHは、1つまたはいくつかの連続的なCCE(control channel elements)の集合(aggregation)上に伝送される。CCEは、無線チャネルの状態に応じる符号化率をPDCCHに提供するために使用される論理的割当単位である。CCEは、複数の資源要素グループ(resource element group)に対応する。CCEの数とCCE等により提供される符号化率との連関関係によってPDCCHのフォーマット及び可能なPDCCHのビット数が決定される。
【0032】
基地局は、端末に送ろうとするDCIによってPDCCHフォーマットを決定し、制御情報にCRC(cyclic redundancy check)を付ける。CRCには、PDCCHの所有者(owner)や用途に応じて固有な識別子(RNTI;radio network temporary identifier)がマスキングされる。特定端末のためのPDCCHであれば、端末の固有識別子、例えば、C−RNTI(cell−RNTI)がCRCにマスキングされ得る。或いは、ページングメッセージのためのPDCCHであれば、ページング指示識別子、例えば、P−RNTI(paging−RNTI)がCRCにマスキングされ得る。システム情報ブロック(SIB;system information block)のためのPDCCHであれば、システム情報識別子、SI−RNTI(system information−RNTI)がCRCにマスキングされ得る。端末のランダムアクセスプリアンブル伝送に対する応答であるランダムアクセス応答を指示するために、RA−RNTI(random access−RNTI)がCRCにマスキングされ得る。
【0033】
図5は、上向きリンクサブフレームの構造を示す。
【0034】
上向きリンクサブフレームは、周波数領域において制御領域とデータ領域とに分けられることができる。前記制御領域は、上向きリンク制御情報が伝送されるためのPUCCH(physical uplink control channel)が割り当てられる。前記データ領域は、データが伝送されるためのPUSCH(physical uplink shared channel)が割り当てられる。上位階層で指示される場合、端末は、PUSCHとPUCCHの同時伝送を支援することができる。
【0035】
1つの端末に対するPUCCHは、サブフレームで資源ブロック対(RB pair)で割り当てられる。資源ブロック対に属する資源ブロックは、第1のスロットと第2のスロットの各々で互いに異なる副搬送波を占める。PUCCHに割り当てられる資源ブロック対に属する資源ブロックが占める周波数はスロット境界(slot boundary)を基準として変更される。これをPUCCHに割り当てられるRB対がスロット境界で周波数がホッピング(frequency−hopped)されたという。端末が上向きリンク制御情報を時間によって互いに異なる副搬送波を介して伝送することにより、周波数ダイバシティ利得を得ることができる。mは、サブフレーム内でPUCCHに割り当てられた資源ブロック対の論理的な周波数領域位置を示す位置インデックスである。
【0036】
PUCCH上に伝送される上向きリンク制御情報には、HARQ(hybrid automatic repeat request) ACK(acknowledgement)/NACK(non−acknowledgement)、下向きリンクチャネル状態を示すCQI(channel quality indicator)、上向きリンク無線資源割当要請のSR(scheduling request)などがある。
【0037】
PUSCHは、伝送チャネル(transport channel)であるUL−SCHにマッピングされる。PUSCH上に伝送される上向きリンクデータは、TTIの間伝送されるUL−SCHのためのデータブロックである伝送ブロック(transport block)でありうる。前記伝送ブロックは、ユーザ情報でありうる。或いは、上向きリンクデータは、多重化された(multiplexed)データでありうる。多重化されたデータは、UL−SCHのための伝送ブロックと制御情報とが多重化されたものでありうる。例えば、データに多重化される制御情報には、CQI、PMI(precoding matrix indicator)、HARQ、RI(rank indicator)などがありうる。或いは、上向きリンクデータは制御情報だけで構成されることもできる。
【0038】
無線通信システムの性能を向上させるために、ユーザ周辺に接続できるノード(node)の密度を高める方向に技術が進化している。ノードの密度が高い無線通信システムは、ノード間の協力によって性能が一層向上し得る。
【0039】
図6は、多重ノードシステムの一例を示す。
【0040】
図6に示すように、多重ノードシステム20は、1つの基地局21と複数のノード25−1、25−2、25−3、25−4、25−5とで構成されることができる。複数のノード25−1、25−2、25−3、25−4、25−5は、1つの基地局21により管理されることができる。すなわち、複数のノード25−1、25−2、25−3、25−4、25−5は、1つのセルの一部のように動作をする。このとき、各ノード25−1、25−2、25−3、25−4、25−5は、別のノードID(identifier)を割り当てられることができ、或いは、別のノードID無しでセル内の一部アンテナ集団のように動作することができる。このような場合、
図6の多重ノードシステム20は、1つのセルを形成する分散多重ノードシステム(DMNS;distributed multi node system)とみなすことができる。
【0041】
または、複数のノード25−1、25−2、25−3、25−4、25−5は、個別的なセルIDを有して端末のスケジューリング及びハンドオーバー(HO;handover)を行うことができる。このような場合、
図6の多重ノードシステム20は、多重セルシステムとみなすことができる。基地局21は、マクロセル(macro cell)でありうるし、各ノードは、マクロセルのセルカバレッジ(cell coverage)より小さなセルカバレッジを有するフェムトセル(femto cell)またはピコセル(picocell)でありうる。このように、複数のセルがカバレッジによってオーバーレイ(overlay)されて構成される場合、複数階層ネットワーク(multi−tiernetwork)といえる。
【0042】
図6において、各ノード25−1、25−2、25−3、25−4、25−5は、基地局、Node−B、eNode−B、ピコセルeNb(peNB)、ホームeNB(HeNB)、無線遠隔装備(RRH;radio remote head)、中継局(RS;relay stationまたはrepeater)、分散アンテナ(distributed antenna)のうち、いずれか1つになることができる。1つのノードには、少なくとも1つのアンテナが設置され得る。また、ノードは、ポイント(point)と呼ばれることができる。以下の明細書においてノードは、DMNSから所定の間隔以上離れたアンテナグループを意味する。すなわち、以下の明細書において各ノードは、物理的にRRHを意味すると仮定する。しかし、本発明はこれに制限されず、ノードは、物理的間隔にかかわらず、任意のアンテナグループに定義されることができる。例えば、複数の交差偏光されたアンテナ(cross polarized antenna)で構成された基地局を、水平偏光されたアンテナ(horizontal polarized antenna)で構成されたノードと垂直偏光されたアンテナ(vertical polarized antenna)で構成されたノードとからなっているとみなし、本発明を適用することができる。また、本発明は、各ノードが、セルカバレッジがマクロセルに比べて小さいピコセルまたはフェムトセルである場合、すなわち、多重セルシステムでも適用され得る。以下の説明においてアンテナは、物理的なアンテナのみならず、アンテナポート、仮想(virtual)アンテナ、アンテナグループなどに代替され得る。
【0044】
参照信号(RS;reference signal)は一般的にシーケンスに伝送される。参照信号シーケンスは、特別な制限無しで任意のシーケンスが使用され得る。参照信号シーケンスは、PSK(phase shift keying)基盤のコンピュータを介して生成されたシーケンス(PSK−based computer generated sequence)を使用することができる。PSKの例としては、BPSK(binary phase shift keying)、QPSK(quadrature phase shift keying)などがある。または、参照信号シーケンスは、CAZAC(constant amplitude zero auto−correlation)シーケンスを使用することができる。CAZACシーケンスの例としては、ZC(Zadoff−Chu)基盤シーケンス(ZC−based sequence)、循環拡張(cyclic extension)されたZCシーケンス(ZC sequence with cyclic extension)、切断(truncation)ZCシーケンス(ZC sequence with truncation)などがある。または、参照信号シーケンスは、PN(pseudo−random)シーケンスを使用することができる。PNシーケンスの例としては、m−シーケンス、コンピュータを介して生成されたシーケンス、ゴールド(Gold)シーケンス、カサミ(Kasami)シーケンスなどがある。また、参照信号シーケンスは、循環シフトされたシーケンス(cyclically shifted sequence)を用いることができる。
【0045】
下向きリンク参照信号は、セル特定参照信号(CRS;cell−specific RS)、MBSFN(multimedia broadcast and multicast single frequency network)参照信号、端末特定参照信号(UE−specific RS)、ポジショニング参照信号(PRS;positioning RS)、及びチャネル状態情報(CSI;channel state information)参照信号(CSI−RS)に区分されることができる。CRSは、セル内の全ての端末に伝送される参照信号であって、CRSは、CQI(channel quality indicator)フィードバックに対するチャネル測定とPDSCHに対するチャネル推定に使用され得る。MBSFN参照信号は、MBSFN伝送のために割り当てられたサブフレームで伝送され得る。端末特定参照信号は、セル内の特定端末または特定端末グループが受信する参照信号であって、復調参照信号(DMRS;demodulation RS)と呼ばれることができる。DMRSは、特定端末または特定端末グループがデータ復調に主に使用される。PRSは、端末の位置推定に使用され得る。CSI−RSは、LTE−A端末のPDSCHに対するチャネル推定に使用される。CSI−RSは、周波数領域または時間領域で比較的希薄に(sparse)配置され、一般サブフレームまたはMBSFNサブフレームのデータ領域では省略(punctured)され得る。CSIの推定を介して、必要な場合にCQI、PMI、及びRIなどが端末から報告され得る。
【0046】
CRSは、PDSCH伝送を支援するセル内の全ての下向きリンクサブフレームで伝送される。CRSは、アンテナポート0〜3上に伝送されることができ、CRSは、Δf=15khzに対してのみ定義され得る。CSI−RSは、3GPP(3rd Generation Partnership Project) TS36.211 V10.1.0(2011−03)「Technical Specification Group Radio Access Network;Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA);Physical channels and modulation(Release 8)」の6.10.1節を参照することができる。
【0047】
図7〜
図9は、CRSがマッピングされるRBの一例を示す。
【0048】
図7は、基地局が1つのアンテナポートを使用する場合、
図8は、基地局が2個のアンテナポートを使用する場合、
図9は、基地局が4個のアンテナポートを使用する場合にCRSがRBにマッピングされるパターンの一例を示す。また、上記のCRSパターンは、LTE−Aの特徴を支援するために使用されることもできる。例えば、協力的多重地点(CoMP;coordinated multi−point)伝送受信技法または空間多重化(spatial multiplexing)などの特徴を支援するために使用されることができる。また、CRSは、チャネル品質測定、CP検出、時間/周波数同期化などの用途で使用され得る。
【0049】
図7〜9に示すように、基地局が複数のアンテナポートを使用する多重アンテナ伝送である場合、アンテナポート毎に1つの資源グリッドがある。「R0」は、第1のアンテナポートに対する参照信号、「R1」は、第2のアンテナポートに対する参照信号、「R2」は、第3のアンテナポートに対する参照信号、「R3」は、第4のアンテナポートに対する参照信号を示す。R0〜R3のサブフレーム内の位置は互いに重複しない。lは、スロット内のOFDMシンボルの位置であって、ノーマルCPでlは、0〜6の間の値を有する。1つのOFDMシンボルで各アンテナポートに対する参照信号は6副搬送波間隔で位置する。サブフレーム内のR0の数とR1の数とは同一であり、R2の数とR3の数とは同一である。サブフレーム内のR2、R3の数はR0、R1の数より少ない。1つのアンテナポートの参照信号に使用された資源要素は、他のアンテナの参照信号に使用されない。これは、アンテナポート間の干渉を与えないためである。
【0050】
CRSは、ストリームの個数に関係なく、常にアンテナポートの個数の分だけ伝送される。CRSは、アンテナポート毎に独立的な参照信号を有する。CRSのサブフレーム内の周波数領域の位置及び時間領域の位置は端末に関係なく決められる。CRSに乗算されるCRSシーケンスも端末に関係なく生成される。したがって、セル内の全ての端末はCRSを受信することができる。ただし、CRSのサブフレーム内の位置及びCRSシーケンスは、セルIDによって決められることができる。CRSのサブフレーム内の時間領域内の位置は、アンテナポートの番号、資源ブロック内のOFDMシンボルの個数によって決められることができる。CRSのサブフレーム内の周波数領域の位置は、アンテナの番号、セルID、OFDMシンボルインデックス(l)、無線フレーム内のスロット番号などによって決められることができる。
【0051】
2次元(two−dimension)のCRSシーケンスは、2次元直交シーケンス(orthogonal sequence)と2次元擬似任意シーケンス(pseudo−random sequence)とのシンボル間の乗算で生成されることができる。3個の互いに異なる2次元直交シーケンスと170個の互いに異なる2次元擬似任意シーケンスとが存在できる。各セルIDは、1つの直交シーケンスと1つの擬似任意シーケンスとの唯一の組み合わせに対応する。また、周波数ホッピング(frequency hopping)がCRSに適用され得る。周波数ホッピングパターンは、1つの無線フレーム(10ms)を周期とすることができ、各周波数ホッピングパターンは、1つのセルIDグループに対応する。
【0052】
PDSCH伝送を支援する搬送波(carrier)上の無線フレーム内で少なくとも1つの下向きリンクサブフレームが上位階層(higher layer)によってMBSFNサブフレームで構成されることができる。各MBSFNサブフレームは、非−MBSFN領域とMBSFN領域とに分けられることができる。非−MBSFN領域は、MBSFNサブフレーム内で最初の1個または2個のOFDMシンボルを占めることができる。非−MBSFN領域での伝送は、無線フレーム内の第1のサブフレーム(サブフレーム#0)で使用されるものと同様なCPに基づいて行われることができる。MBSFN領域は、非−MBSFN領域として使用されないOFDMシンボル等で定義されることができる。MBSFN参照信号は、PMCH(physical multicast channel)が伝送される場合にのみ伝送され、アンテナポート4上に伝送される。MBSFN参照信号は、拡張CPのみで定義され得る。
【0053】
DMRSは、PDSCH伝送のために支援され、アンテナポートのp=5、p=7、8、またはp=7、8、...、v+6上に伝送される。このとき、vは、PDSCH伝送に使用されるレイヤーの個数を示す。DMRSは、集合S内にあるいずれか1つのアンテナポート上に1つの端末で伝送される。このとき、S={7、8、11、13}またはS={9、10、12、14}である。DMRSは、PDSCHの伝送が対応するアンテナポートと関連する(associated)場合にのみPDSCHの復調のために存在し、有効である。DMRSは、対応するPDSCHがマッピングされたRBのみで伝送される。DMRSは、アンテナポートに関係なく物理チャネルまたは物理信号のうち、いずれか1つが伝送される資源要素では伝送されない。DMRSは、3GPP(3rd Generation Partnership Project) TS36.211 V10.1.0(2011−03)「Technical Specification Group Radio Access Network;Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA);Physical channels and modulation(Release8)」の6.10.3節を参照することができる。
【0054】
図10は、DMRSがマッピングされるRBの一例を示す。
【0055】
図10は、ノーマルCP構造でDMRSのために使用される資源要素を示す。Rpは、アンテナポートp上のDMRS伝送に使用される資源要素を示す。例えば、R
5は、アンテナポート5に対するDMRSが伝送される資源要素を指示する。また、
図10に示すように、アンテナポート7及び8に対するDMRSは、各スロットの6番目及び7番目のOFDMシンボル(OFDMシンボルインデックス5、6)の1番目、6番目、及び11番目の副搬送波(副搬送波インデックス0、5、10)に該当する資源要素を介して伝送される。アンテナポート7及び8に対するDMRSは、長さ2の直交シーケンスによって区分されることができる。アンテナポート9及び10に対するDMRSは、各スロットの6番目及び7番目のOFDMシンボル(OFDMシンボルインデックス5、6)の2番目、7番目、及び12番目の副搬送波(副搬送波インデックス1、6、11)に該当する資源要素を介して伝送される。アンテナポート9及び10に対するDMRSは、長さ2の直交シーケンスによって区分されることができる。また、S={7、8、11、13}またはS={9、10、12、14}であるから、アンテナポート11及び13に対するDMRSは、アンテナポート7及び8に対するDMRSがマッピングされる資源要素にマッピングされ、アンテナポート12及び14に対するDMRSは、アンテナポートポート9及び10に対するDMRSがマッピングされる資源要素にマッピングされる。
【0056】
CSI−RSは、1個、2個、4個、または8個のアンテナポートを介して伝送される。このときに使用されるアンテナポートは、各々p=15、p=15、16、p=15、...、18、及びp=15、...、22である。CSI−RSは、Δf=15kHzに対してのみ定義され得る。CSI−RSは、3GPP(3rd Generation Partnership Project) TS36.211 V10.1.0(2011−03)「Technical Specification Group Radio Access Network;Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA);Physical channels and modulation(Release8)」の6.10.5節を参照することができる。
【0057】
CSI−RSの伝送において、異種ネットワーク(HetNet;heterogeneous network)環境を含んでマルチセル環境でセル間干渉(ICI;inter−cell interference)を減らすために、最大32個の互いに異なる構成(configuration)が提案され得る。CSI−RS構成は、セル内のアンテナポートの個数及びCPによって互いに異なり、隣接したセルは、できる限り異なる構成を有することができる。また、CSI−RS構成は、フレーム構造によってFDDフレームとTDDフレームとに全て適用する場合と、TDDフレームにのみ適用する場合とに分けられることができる。1つのセルで複数のCSI−RS構成が使用され得る。非ゼロ出力(non−zero power)CSI−RSを仮定する端末に対して0個または1個のCSI−RS構成が、ゼロ出力(zero power)CSI−RSを仮定する端末に対して0個または複数個のCSI−RS構成が使用され得る。ゼロ出力CSI−RSは、端末が干渉を測定するために使用され得る。基地局は、ゼロ出力CSI−RSに対応する資源要素を空け、端末は、当該資源要素で干渉を測定することができる。
【0058】
CSI−RS構成は、上位階層により指示され得る。上位階層を介して伝送されるCSI−RS−Config IE(information element)がCSI−RS構成を指示できる。表1は、CSI−RS−Config IEの一例を示す。
【0059】
【表1】
表1に示すように、CSI−RS−config IEは、チャネル測定用CSI−RS構成を指示するcsi−RS IEを含む。AntennaPortsCountパラメータは、CSI−RSの伝送のために使用されるアンテナポートの個数を指示する。resourceConfigパラメータは、チャネル測定用CSI−RS構成を指示する。SubframeConfigパラメータ及びzeroTxPowerSubframeConfigパラメータは、チャネル測定用CSI−RSが伝送されるサブフレーム構成を指示する。
【0060】
また、CSI−RS−config IEは、干渉測定に使用されるゼロ出力CSI−RS構成を指示するzeroTxPowerCSI−RS IEを含む。ZeroTxPowerResourceConfigListパラメータは、ゼロ出力CSI−RSの構成を指示する。ZeroTxPowerResourceConfigListパラメータを構成する16ビットのビットマップ(bitmap)で1に設定されたビットに対応するCSI−RS構成がゼロ出力CSI−RSに設定され得る。より具体的に、zeroTxPowerResourceConfigListパラメータを構成するビットマップのMSB(most significant bit)が表2及び表3における構成されるCSI−RSの個数が4個である場合において1番目のCSI−RS構成インデックスに対応する。ZeroTxPowerResourceConfigListパラメータを構成するビットマップの繋がるビットは、表2及び表3における構成されるCSI−RSの個数が4個である場合においてCSI−RS構成インデックスが増加する方向に対応する。表2は、ノーマルCPでのCSI−RSの構成を、表3は、拡張CPでのCSI−RSの構成を示す。
【0062】
【表3】
表2に示すように、zeroTxPowerResourceConfigListパラメータを構成するビットマップの各ビットがMSBからCSI−RS構成インデックス0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、20、21、22、23、24、及び25に対応する。表3に示すように、zeroTxPowerResourceConfigListパラメータを構成するビットマップの各ビットがMSBからCSI−RS構成インデックス0、1、2、3、4、5、6、7、16、17、18、19、20、及び21に対応する。端末は、ゼロ出力CSI−RSに設定されたCSI−RS構成インデックスに対応する資源要素をゼロ出力CSI−RSのための資源要素と仮定することができる。ただし、上位階層によって非ゼロ出力CSI−RSのための資源要素と設定される資源要素は、ゼロ出力CSI−RSのための資源要素から除外され得る。
【0063】
端末は、表2及び表3において、n
s mod2の条件を満たす下向きリンクスロットのみでCSI−RSを伝送することができる。また、端末は、TDDフレームの特殊サブフレーム(special subframe)、CSI−RSの伝送が同期化信号(synchronization signal)、PBCH(physical broadcast channel)、システム情報ブロックタイプ1(SystemInformationBlockType1)と衝突するサブフレームまたはページングメッセージが伝送されるサブフレームではCSI−RSを伝送しない。また、S={15}、S={15、16}、S={17、18}、S={19、20}、またはS={21、22}の集合Sで、1つのアンテナポートのCSI−RSが伝送される資源要素は、PDSCHや他のアンテナポートのCSI−RSの伝送に使用されない。
【0064】
表4は、CSI−RSが伝送されるサブフレーム構成の一例を示す。
【0065】
【表4】
表4に示すように、CSI−RSサブフレーム構成(I
CSI−RS)によってCSI−RSが伝送されるサブフレームの周期(T
CSI−RS)及びオフセット(Δ
CSI−RS)が決定され得る。表4のCSI−RSサブフレーム構成は、表1のCSI−RS−Config IEのSubframeConfigパラメータまたはzeroTxPowerSubframeConfigパラメータのうち、いずれか1つでありうる。CSI−RSサブフレーム構成は、非ゼロ出力CSI−RS及びゼロ出力CSI−RSに対して分離されて(separately)構成され得る。一方、CSI−RSを伝送するサブフレームは、数式1を満たす必要がある。
【0066】
【数1】
図11は、CSI−RSがマッピングされるRBの一例を示す。
【0067】
図11は、ノーマルCP構造でCSI−RS構成インデックスが0であるとき、CSI−RSのために使用される資源要素を示す。Rpは、アンテナポートp上のCSI−RS伝送に使用される資源要素を示す。
図11に示すように、アンテナポート15及び16に対するCSI−RSは、第1のスロットの6番目及び7番目のOFDMシンボル(OFDMシンボルインデックス5、6)の3番目の副搬送波(副搬送波インデックス2)に該当する資源要素を介して伝送される。アンテナポート17及び18に対するCSI−RSは、第1のスロットの6番目及び7番目のOFDMシンボル(OFDMシンボルインデックス5、6)の9番目の副搬送波(副搬送波インデックス8)に該当する資源要素を介して伝送される。アンテナポート19及び20に対するCSI−RSは、アンテナポート15及び16に対するCSI−RSが伝送される同じ資源要素を介して伝送され、アンテナポート21及び22に対するCSI−RSは、アンテナポート17及び18に対するCSI−RSが伝送される同じ資源要素を介して伝送される。
【0068】
表5は、端末のCQI報告を構成するCQI−ReportConfig IEの一例を示す。CQI−ReportConfig IEは、上位階層を介して伝送されることができる。
【0069】
【表5】
表5において、pmi−RI−Reportパラメータは、PMI及び/又はRI報告可否を指示する。Pmi−RI−Reportパラメータは、端末の伝送モードが伝送モード8または伝送モード9に設定された場合にのみ構成されることができる。Pmi−RI−Reportパラメータが上位階層により構成され、端末の伝送モード(transmission mode)が伝送モード9である場合、端末は、CQIを計算するためのチャネル測定値をCSI−RSのみに基づいて得ることができる。Pmi−RI−Reportパラメータが上位階層により構成されないか、端末の伝送モードが他の伝送モードである場合、端末は、CQIを計算するためのチャネル測定値をCRSに基づいて得ることができる。
【0070】
また、表5のcsi−SubframePatternConfigフィールド内に2個のサブフレーム集合(subframe set)に対して2個のMeasSubframePattern IEが2個存在する。すなわち、2個のサブフレーム集合に対して別個にCSIを測定することができる。例えば、2個のサブフレーム集合は、各々ABS(almost blank subrframe)サブフレーム集合と一般サブフレーム集合でありうる。
【0071】
表6は、表5のCQI−ReportConfig IEに含まれるCQI−ReportAperiodic IEの一例を示す。CQI−ReportAperiodic IEは、非周期的CQI報告を構成する。
【0072】
【表6】
表6において、cqi−ReportModeAperiodicパラメータは、CQI報告モードを指示する。AperiodicCSI−Triggerパラメータは、1つ以上の2次セル(SCell;secondary cell)が構成される場合、いずれのサービングセル(serving cell)に対して非周期的CSI報告がトリガリングされるかを指示する。
【0073】
表7は、表5のCQI−ReportConfig IEに含まれるCQI−ReportPeriodic IEの一例を示す。CQI−ReportPeriodic IEは周期的CQI報告を構成する。
【0074】
【表7】
表8は、表5のCQI−ReportConfig IEに含まれるMeasSubframePattern IEの一例を示す。MeasSubframePattern IEは、時間領域で測定資源の制限(measurement resource restriction)を指示する。
【0075】
【表8】
前述したように、CSIの測定は、CSI−RSに基づくか、CRSに基づくかが上位階層を介して指示され得るし、2個のサブフレーム集合に対して別個にCSIを測定することができる。
【0076】
一方、分散多重ノードシステムにおいて、セル内の複数のノードが同一のセルIDを使用する。したがって、複数のノードは、複数のCSI−RS構成に基づいてチャネルを推定し、信号を伝送または受信することができる。端末は、CSI−RS構成を指示するIEであるCSI−RS−Config IE等を介して複数のノードからの複数のCSI−RS構成に対応する資源要素をモニタリングする。また、端末は、チャネル状態に応じて複数のCSI−RS構成に対応する資源要素のうち、一部資源要素に基づいてデータを伝送または受信することができる。以下の説明において、端末がモニタリングする複数のCSI−RS構成を第1のCSI−RS集合といい、端末が実際にデータを伝送または受信するのに基盤となるCSI−RS構成を第2のCSI−RS集合という。第2のCSI−RS集合は、第1のCSI−RS集合の部分集合でありうる。端末は、第2のCSI−RS集合に基づいてチャネルを推定し、データを伝送または受信することができる。基地局は、端末に第2のCSI−RS集合を指示することができる。または、端末は、第2のCSI−RS集合を任意に指定し、該当するCSI−RS構成を基地局に知らせることができる。
【0077】
図12は、第1のCSI−RS集合と第2のCSI−RS集合の構成の一例を示す。
【0078】
図12に示すように、第1のCSI−RS集合は、CSI−RS構成1、CSI−RS構成2、及びCSI−RS構成3を含む。その他のCSI−RS構成で測定された総干渉はI
SET1として表現する。H
1、H
2及びH
3は、各々CSI−RS構成1、CSI−RS構成2、及びCSI−RS構成3に対応するチャネルを示す。端末は、第1のCSI−RS集合に属するCSI−RS構成をモニタリングすることができる。第2のCSI−RS集合は、CSI−RS構成1及びCSI−RS構成3を含む。その他のCSI−RS構成で測定された総干渉はI
SET2として表現する。すなわち、I
SET2は、I
SET1とCSI−RS構成2で測定された干渉を含む。端末は、第2のCSI−RS集合に属するCSI−RS構成に基づいてデータを伝送または受信することができる。
【0079】
端末は、第1のCSI−RS集合または第2のCSI−RS集合を決定するために基地局にチャネル状態をフィードバックしなければならず、端末は、チャネル状態に応じて互いに異なるCSI−RS構成で測定されたチャネルを干渉としてみなすことができる。例えば、端末は、第2のCSI−RS集合を除いた残りのCSI−RS構成で測定されたチャネルを干渉としてみなすことができる。すなわち、端末は、自分のデータ伝送または受信のためのCSI−RS構成以外の全てのCSI−RS構成で測定されたチャネルを干渉としてみなすことができる。または、端末は、第1のCSI−RS集合を除いた全てのCSI−RS構成で測定されたチャネルを干渉としてみなすことができる。第2のCSI−RS集合に属するCSI−RS構成がチャネル状態に応じて変化する可能性があるので、第2のCSI−RS集合に属する可能性がある全てのCSI−RS構成、すなわち、第1のCSI−RS集合を除いた残りのCSI−RS構成で測定されたチャネルを干渉としてみなすことができる。
【0080】
以下、本発明によるゼロ出力CSI−RS構成に基づいて干渉を測定する方法を提案する。
【0081】
1)基地局は、端末にCSI−RS集合内の互いに異なるCSI−RS構成をCSI−RS集合に対応する各ノードを介して各々端末に指示する。また、基地局は、同じゼロ出力CSI−RS構成を前記CSI−RS集合に対応する各ノードを介して端末に指示することができる。したがって、端末は、前記基地局が指示する互いに異なるCSI−RS構成に対する総干渉を測定することができる。また、指示されたCSI−RS構成に対応する各チャネルが分かるので、各CSI−RS構成に対する干渉も測定することができる。
【0082】
例えば、基地局は、第1のCSI−RS集合に属するCSI−RS構成を第1のCSI−RS集合に対応する各ノードを介して端末に指示する。また、基地局は、同じゼロ出力CSI−RS構成を前記第1のCSI−RS集合に対応する各ノードを介して指示することができる。すなわち、第1のCSI集合に対応する基地局の各ノードは、表1のCSI−RS−Config IEでCSI−RS構成パラメータ(resourceConfig)を介してCSI−RS構成を指示し、ゼロ出力CSI−RS構成パラメータ(zeroTxPowerResourceConfigList)を介してゼロ出力CSI−RS構成を指示することができる。端末は、指示されたゼロ出力CSI−RS構成に基づいて第1のCSI−RS集合に対する総干渉I
SET1を測定することができる。また、第1のCSI−RS集合内のCSI−RS構成によって各CSI−RS構成に対応するチャネルH
1、H
2、H
3を測定することができる。第2のCSI−RS集合に対する総干渉I
SET2を測定するためには、第1のCSI−RS集合に属し、第2のCSI−RS集合に属しないCSI−RS構成に対する干渉を第1のCSI−RS集合に対する干渉に加えて計算することができる。すなわち、第2のCSI−RS集合に対する総干渉は、数式2により計算され得る。
【0083】
【数2】
図13は、提案された干渉測定方法により構成されるゼロ出力CSI−RSの一例を示す。
【0084】
図13に示すように、第1のCSI−RS集合内のCSI−RS構成1、CSI−RS構成2、及びCSI−RS構成3が第1のCSI−RS集合に対応する基地局の各ノードを介して端末に指示され、同じゼロ出力CSI−RS構成が前記第1のCSI集合に対応する基地局の各ノードを介して指示される。これにより、端末は、第1のCSI−RS集合に対する干渉を測定することができる。また、端末は、数式2により第2のCSI−RS集合に対する干渉を測定することができる。
【0085】
2)または、基地局は、干渉測定を所望するCSI−RS構成に対して各々ゼロ出力CSI−RS構成を指示することができる。
【0086】
例えば、基地局は、第1のCSI−RS集合に属するCSI−RS構成を第1のCSI−RS集合に対応する各ノードを介して端末に指示し、同じ第1のゼロ出力CSI−RS構成を前記第1のCSI−RS集合に対応する各ノードを介して指示することができる。これにより、第1のCSI−RS集合に対する総干渉I
SET1を測定することができる。また、基地局は、同じ第2のゼロ出力CSI−RS構成を第2のCSI−RS集合に対応する各ノードを介して指示することができる。これにより、第2のCSI−RS集合に対する総干渉I
SET2を測定することができる。これにより、端末は、第1のCSI−RS集合に対する干渉と第2のCSI−RS集合に対する干渉とを簡単に測定することができる。しかし、ゼロ出力CSI−RS構成を何回も指示しなければならないシグナリングオーバーヘッド(signaling overhead)が生じる可能性がある。
【0087】
図14は、提案された干渉測定方法により構成されるゼロ出力CSI−RSのさらに他の例を示す。
【0088】
図14に示すように、第1のCSI−RS集合内のCSI−RS構成1、CSI−RS構成2、及びCSI−RS構成3が第1のCSI−RS集合に対応する基地局の各ノードを介して端末に指示され、同じ第1のゼロ出力CSI−RS構成が第1のCSI−RS集合に対応する基地局の各ノードを介して指示される。これにより、端末は、第1のCSI−RS集合に対する干渉を測定することができる。また、同じ第2のゼロ出力CSI−RS構成が第1のCSI−RS構成及び第3のCSI−RS構成を含む第2のCSI−RS集合に対応する基地局の各ノードを介して指示される。これにより、端末は、第2のCSI−RS集合に対する干渉を測定することができる。
【0089】
以上の説明において基地局が複数のCSI−RS構成を端末に指示するために、複数のCSI−RS構成IE(CSI−RS−Config IE)を端末に伝送したり、新しいCSI−RS構成IEを定義して1つのIEを端末に伝送することができる。基地局が複数のCSI−RS構成IEを伝送する場合、干渉測定の用途として使用されるゼロ出力CSI−RS構成が定義される必要がある。また、新しいCSI−RS構成IEが定義される場合、干渉測定の用途として使用されるゼロ出力CSI−RS構成が定義される必要があり、複数のCSI−RS構成が1つのIE内に含まれる必要がある。また、複数のゼロ出力CSI−RS構成が必要でありうる。
【0090】
表9は、複数のCSI−RS構成のために新しく定義されるCSI−RS構成IEの一例を示す。表9は、CSI−RS構成の一例であり、表9に説明されたフィールドまたはパラメータは省略され得るし、表9に説明されていないフィールドまたはパラメータがCSI−RS構成IEに含まれることもできる。
【0091】
【表9】
図15は、提案される干渉測定方法の一実施形態を示す。
【0092】
ステップS100で端末は、基地局から複数のCSI−RS構成を基地局の複数のノードを介して受信する。ステップS110で端末は、同じゼロ出力CSI−RS構成を基地局の複数のノードを介して受信する。ステップS120で端末は、前記ゼロ出力CSI−RS構成に基づいて前記複数のCSI−RS構成に対する干渉を測定する。
【0093】
端末は、干渉の種類に応じて基地局にフィードバックを様々に行うことができる。端末は、第1のCSI−RS集合に対する干渉を測定し、これにより、チャネルを計算してCQIをフィードバックすることができる。または、端末は、第2のCSI−RS集合に対する干渉を測定し、これにより、チャネルを計算してCQIをフィードバックすることができる。または、端末は、第1のCSI−RS集合及び第2のCSI−RS集合に対する干渉を全て測定し、これにより、チャネルを計算してCQIをフィードバックすることができる。または、端末は、基地局の指示にしたがって第1のCSI−RS集合または第2のCSI−RS集合のうち、いずれか1つに対する干渉を測定し、これにより、チャネルを計算してCQIをフィードバックすることができる。または、端末は、任意に第1のCSI−RS集合または第2のCSI−RS集合のうち、いずれか1つに対する干渉を測定し、これにより、チャネルを計算してCQIをフィードバックすることができる。このとき、端末は、あるCSI−RS集合に対する干渉を測定してCQIをフィードバックしたかを基地局に知らせなければならない。
【0094】
図16は、本発明の実施形態が実現される無線通信システムのブロック図である。
【0095】
基地局800は、プロセッサ(810;processor)、メモリ(820;memory)、及びRF部(830;radio frequency unit)を備える。プロセッサ810は、提案された機能、過程、及び/又は方法を実現する。無線インターフェースプロトコルの階層はプロセッサ810により実現されることができる。メモリ820は、プロセッサ810と接続されて、プロセッサ810を駆動するための様々な情報を格納する。RF部830は、プロセッサ810と接続されて、無線信号を伝送及び/又は受信する。
【0096】
端末900は、プロセッサ910、メモリ920、及びRF部930を備える。プロセッサ910は、提案された機能、過程、及び/又は方法を実現する。無線インターフェースプロトコルの階層はプロセッサ910により実現されることができる。メモリ920は、プロセッサ910と接続されて、プロセッサ910を駆動するための様々な情報を格納する。RF部930は、プロセッサ910と接続されて、無線信号を伝送及び/又は受信する。
【0097】
プロセッサ810、910は、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路、及び/又はデータ処理装置を備えることができる。メモリ820、920は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/又は他の格納装置を備えることができる。RF部830、930は、無線信号を処理するためのベースバンド回路を備えることができる。実施形態がソフトウェアで実現されるとき、上述した技法は上述した機能を果たすモジュール(過程、機能等)で実現されることができる。モジュールは、メモリ820、920に格納されて、プロセッサ810、910により実行されることができる。メモリ820、920は、プロセッサ810、910の内部または外部にありうるし、よく知られた様々な手段でプロセッサ810、910と接続されることができる。
【0098】
上述した例示的なシステムにおいて方法等は、一連のステップまたはブロックとして順序図に基づいて説明されているが、本発明は、ステップ等の順序に限定されるものではなく、あるステップは、上述したことと異なるステップと異なる順序でまたは同時に発生することができる。また、当業者であれば、順序図に示したステップ等が排他的でなく、他のステップが含まれたり、順序図の1つまたはそれ以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさずに削除され得ることが理解できるであろう。