【実施例】
【0024】
以下に、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。
【0025】
実施例1〜13および比較例1〜11
下記表1および2に示す組成および下記製法により温感化粧料を調製した。得られた温感化粧料について、伸び広がりの良さ、温感について化粧品評価専門パネル10名が下記基準より5段階評価し、さらにその平均点を求め判定した。
【0026】
(評価基準)
(評価) (内容)
5 : 非常に良好
4 : 良好
3 : 普通
2 : やや不良
1 : 不良
【0027】
(判定基準)
(判定) (平均点)
◎ : 平均点4.5以上
○ : 平均点3.5以上4.5未満
△ : 平均点2.5以上3.5未満
× : 平均点2.5未満
【0028】
また温感化粧料を50℃の恒温槽に4週間静置し、ゼオライトの沈降の程度を目視にて観察し、下記基準よりゼオライトの分散安定性を評価した。これらの結果を表2および3に併せて示す。
(評価) (内容)
◎ : 全く変化なし
○ : ゼオライトが若干沈降しているが、使用性に問題なし
△ : ゼオライトが多量に沈降して不均一であり、使用性に問題あり。
× : ゼオライトが多量に沈降して凝集しており、振っても凝集が緩和されない。
【0029】
(製法)
A:成分1〜8を室温で混合し、ディスパーにて2500rpmで5分間攪拌した。この液を減圧を保持したまま、ディスパー2500rpmで攪拌しながら80℃まで加温し、その後20分間攪拌した。
B:Aを減圧に保持したまま9〜18を加え、ディスパーにて3000rpmで攪拌しながら15分混合し、40℃まで冷却した。
C:Bに19を加えディスパーにて2500rpmで5分攪拌混合し、35℃まで冷却しローションを得た。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
※1 ペミュレンTR−1(NOVEON社製)
※2 CARBOPOL940(LUBRIZOL ADVANNCED MATERIALS社製)
※3 メトローズ 65SH4000(信越化学工業社製)
※4 サンフレッシュST-500MPSC(三洋化成工業社製)
※5 アロンビスS(日本純薬社製)
※6 SIMULGEL EG(SEPPIC社製)
※7 セピゲル305(SEPPIC社製)
※8 アキュリン22(ROHM GMBH製;コポリマー含量30%)
※9 アキュリン33A(ROHM GMBH製;コポリマー含量28%)
※10 ゼオラムA−4 100♯(東ソー社製)
※11 シリコンKF−96A(6CS)(信越化学工業社製)
※12 RGL−20TIS(青木油脂工業社製)
※13 EMALEX GWIS−120 (日本エマルジョン社製)
【0033】
表1に示すとおり、本発明に係る実施例1〜13は、温感や伸び広がりに優れ、さらにゼオライトの分散安定性にも優れるものであった。また、実施例1〜13は25℃における粘度が7000mPa・s程度であった。それに対し、表2に示すとおり、成分(B)を含有しない比較例1はゼオライトの分散安定性に劣るものであった。比較例1から成分(C)を増量させた比較例2は、ゼオライトの分散安定性は向上したものの、伸び広がりが非常に悪く使用性に劣るものであった。また、成分(C)を含有しない比較例3は製造直後から分離してしまい均一な系が得られなかった。成分(C)をヒドロキシプロピルメチルセルロースに換えた比較例4、アクリル酸ナトリウムクロスポリマーに換えた比較例5、ポリアクリル酸ナトリウムに換えた比較例6は十分な粘度が得られず製造直後から分離するものであった。成分(B)を(アクリル酸アルキル/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー溶液に換えた比較例7、アクリル酸アルキルコポリマー溶液に換えた比較例8も製造直後から分離するものであった。成分(A)をポリエチレングリコール400に換えた比較例9、ジプロピレングリコールに換えた比較例10は、温感に乏しくゼオライトの分散安定性に劣るものであった。ゼオライトを含有しない比較例11は温感が劣るものであった。
【0034】
実施例14:スカルプ料
(成分) (%)
1.グリセリン 10
2.アルキル変性カルボキシビニルポリマー ※14 0.1
3.トリエタノールアミン 0.1
4.グリセリン 残 量
5.アクリル酸・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム
コポリマー溶液 ※6 0.5
6.ゼオライト ※10 10
7.イソステアリン酸ポリオキシエチレン(50モル)
硬化ヒマシ油 ※15 1.5
8.エタノール 3
9.Dl−カンフル 0.25
10.l−メントール 0.25
11.香料 1
【0035】
※14 CARBOPOL1382(LUBRIZOL ADVANNCED MATERIALS社製)
※15 エマレックス RWIS−150(日本エマルジョン社製)
【0036】
(製法)
A:成分1〜3を室温で混合し、ディスパーにて2500rpmで5分間攪拌した。この液を減圧を保持したまま、ディスパー2500rpmで攪拌しながら80℃まで加温し、その後20分間攪拌した。
B:Aを減圧に保持したまま4〜10を加え、ディスパーにて3000rpmで攪拌しながら15分混合し、40℃まで冷却した。
C:Bに11を加えディスパーにて2500rpmで5分攪拌混合し、35℃まで冷却しスカルプ料を得た。
【0037】
実施例14のスカルプ料は、ゼオライトの分散安定性に優れ、温感や伸び広がりにも優れるもスカルプ料であった。
【0038】
実施例15:マッサージ料
(成分) (%)
1.グリセリン 10
2.アルキル変性カルボキシビニルポリマー ※14 0.15
3.トリエタノールアミン 0.05
4.グリセリン 残 量
5.アクリル酸・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム
コポリマー溶液 ※6 0.2
6.アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・メタクリル酸ポリオキシエチレン
ステアリルエーテル(20EO)共重合体エマルション※8 4.5
7.ゼオライト 10
8.イソステアリン酸ポリオキシエチレン(50モル)
硬化ヒマシ油 ※15 1.5
9.エタノール 3
10.香料 1
【0039】
(製法)
A:成分1〜3を室温で混合し、ディスパーにて2500rpmで5分間攪拌した。この液を減圧を保持したまま、ディスパー2500rpmで攪拌しながら80℃まで加温し、その後20分間攪拌した。
B:Aを減圧に保持したまま4〜9を加え、ディスパーにて3000rpmで攪拌しながら15分混合し、40℃まで冷却した。
C:Bに10を加えディスパーにて2500rpmで5分攪拌混合し、35℃まで冷却しマッサージ料を得た。
【0040】
実施例15のマッサージ料は、ゼオライトの分散安定性に優れ、温感や伸び広がりにも優れ、マッサージ効果のある優れたマッサージ料であった。