(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記可視情報に対応する参照画像を示す参照画像情報と、前記参照画像を領域分割して得られる複数の部分参照画像それぞれについての位置を示す位置情報と、前記複数の部分参照画像それぞれについての対応情報とを対応付けた参照情報を取得する参照情報取得部をさらに備え、
前記対応情報取得部は、
前記参照情報取得部が取得する参照情報に含まれる前記参照画像情報と前記透過可視情報の画像とに基づいて、前記透過可視情報に対応する参照情報を選択する参照情報選択部と、
前記位置指定部が出力した前記座標情報に対応する位置情報を前記参照情報から検出し、前記位置情報に対応付けられた対応情報を前記参照情報から抽出する対応情報抽出部と、を備える
ことを特徴とする請求項1または2記載の情報表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
本発明の第1実施形態である情報表示装置は、媒体に設けられた視認可能な情報(可視情報)が透けて見える位置に設けられた状態で、その透けて見える情報(透過可視情報)における任意部分を操作入力インタフェースによって指定することにより、その任意部分に対応付けられた情報(対応情報)を透過可視情報とともに表示する装置である。媒体は、文章、図、写真等の視認可能な情報が表されたものであり、例えば紙媒体である。具体的に、媒体は、パンフレット、広告ちらし、雑誌、書籍等である。本実施形態では、媒体として広告ちらしを例とする。
【0010】
図1は、第1実施形態である情報表示装置の概略の外観を示す斜視図である。同図に示すように、情報表示装置1は、表示部10と、二つの撮影部20(20−1,20−2)と、位置指定部30とを備える。
【0011】
表示部10は、少なくとも、表示部10越しに下方の面(背面、一方の面)から上方の面(表面、他方の面)に光透過性を有する表示パネルを備える。ただし、表示部10越しに下方の面とは、
図1において隠れている方の面である。以下、表示部10の面を特定して指す場合は、上記の記載に準じる。表示部10は、透過型表示装置(透過型ディスプレイ装置)により実現される。具体的に、透過型表示装置は、例えば、エレクトロルミネッセンス(Electroluminescence;EL)素子を適用して実現されるELディスプレイ装置である。このELディスプレイ装置として、例えば、有機ELディスプレイ装置および無機ELディスプレイ装置が適用可能である。また、透過型表示装置として、例えば、透過型液晶ディスプレイ装置が適用可能である。
【0012】
撮影部20−1および撮影部20−2は、表示部10越しに下方の面側にある可視情報からの光束が表示部10を透過し上方の面に到達して得られる透過可視情報をそれぞれ撮影し、この透過可視情報の画像を生成する。つまり、撮影部20は、表示部10越しに見える透過可視情報を撮影して画像化する。
【0013】
撮影部20−1および撮影部20−2は、表示部10のフレーム部において対向する2辺それぞれの中央近傍(中央を含む)に、透過可視情報の部分領域である部分透過可視情報を撮影可能な方向に設けられる。このようにして、撮影部20−1は、透過可視情報を領域分割して得られる二つの部分透過可視情報のうち一方を撮影して一方の部分画像を生成する。また、撮影部20−2は、それら二つの部分透過可視情報のうち他方を撮影して他方の部分画像を生成する。ただし、撮影部20−1および撮影部20−2は、撮影部20−1により撮影される一方の部分領域と撮影部20−2により撮影される他方の部分領域とができるだけ重複せず、且つ両方の部分領域が透過可視情報の領域をできるだけ広く含むよう設けられる。
【0014】
位置指定部30は、表示部10越しに上方の面における任意の位置の指定を受け付けて二次元座標を検出し、この二次元座標を示す座標情報を出力する操作入力インタフェースである。位置指定部30が出力する座標情報と、表示部10の表示領域における二次元座標系の座標値(すなわち、画素位置)とは、あらかじめ対応付けられている。位置指定部30は、例えば、タッチパネルにより実現され、表示部10越しに上方の面上に設けられる。位置指定部30がタッチパネルである場合、このタッチパネルは、情報表示装置1の利用者の指先等で触られたタッチパネル上の任意の位置に対応する二次元座標を検出し、この二次元座標を示す座標情報を出力する。タッチパネルとして、例えば、抵抗膜方式、静電容量方式等が適用される。
【0015】
図2は、情報表示装置1が実際に使用されている状態を示す図である。同図において、情報表示装置1は、表示部10越しに下方の面を雑誌の紙面に向き合わせる向きで、且つ表示部10越しに注目記事が見える位置で、紙面上に載置されている。注目記事とは、情報表示装置1の利用者が雑誌の掲載記事の中で注目している記事である。そして、表示部10越しに視認される透過可視情報A(破線で囲まれた領域内の情報)における注目記事を囲むように位置指定部30が利用者の指先でなぞられることにより、指先の軌跡Bが表示部10に表示されている。ただし、同図では、軌跡Bを模式的に円形としている。
【0016】
次に、本実施形態である情報表示装置1を適用した情報表示システムの構成について説明する。
図3は、情報表示装置1を適用した情報表示システムの全体構成、および情報表示装置1の機能構成を示すブロック図である。
同図に示すように、第1実施形態における情報表示システムは、情報表示装置1と、サーバ装置3とが、ネットワーク2を介して接続された構成を有する。
また、同図において、情報表示装置1は、表示部10と、二つの撮影部20(20−1,20−2)と、位置指定部30と、画像処理部40と、対応情報取得部50と、参照情報記憶部60と、情報取得部70と、表示制御部80とを備える。
表示部10、二つの撮影部20、および位置指定部30については前述したとおりであるので、ここでの説明を省略する。
【0017】
画像処理部40は、撮影部20−1が生成した一方の部分画像と撮影部20−2が生成した他方の部分画像とをそれぞれ取り込み、これら両方の部分画像を合成して透過可視情報の画像(透過可視情報画像)を生成する。両方の部分画像を合成するとは、画像処理部40が、透過可視情報の領域に対応させて両方の部分画像をつなぎ合わせる処理を実行することである。具体的に、画像処理部40は、例えば、各部分画像の一部領域同士が重複する場合は、これら重複する一部領域のうち一方の一部領域と各部分画像における重複しない領域とを連結する。なお、画像処理部40は、各部分画像における収差を補正する画像処理を実行し、補正された部分画像同士を合成してもよい。
画像処理部40は、生成した透過可視情報画像を対応情報取得部50に供給する。
【0018】
参照情報記憶部60は、一つまたは複数の参照情報を記憶する。参照情報は、可視情報に対応する参照画像を示す参照画像情報と、その参照画像を領域分割して得られる複数の部分参照画像それぞれについての基準位置を示す位置情報と、それら複数の部分参照画像それぞれについての対応情報とを対応付けたデータテーブルである。参照情報については、その詳細を後述する。参照情報記憶部60は、例えば、半導体記憶装置により実現される。
【0019】
情報取得部70は、参照情報記憶部60および外部の装置から情報を取り込むインタフェースである。外部の装置は、例えば、ネットワーク2を介して接続されるサーバ装置3である。情報取得部70は、外部の装置から情報を取り込み、この情報を表示制御部80に供給する。情報取得部70は、その機能構成として、参照情報取得部71を備える。
【0020】
参照情報取得部71は、対応情報取得部50からの要求に応じて、参照情報記憶部60から参照情報を読み込み、この参照情報を対応情報取得部50に供給する。また、参照情報取得部71は、対応情報取得部50からの要求に応じて、外部の装置(例えばサーバ装置3)から参照情報を取り込み、この参照情報を対応情報取得部50に供給する。
【0021】
対応情報取得部50は、位置指定部30が出力した座標情報に対応する、画像処理部40が生成した透過可視情報画像における位置または領域に対応付けられた対応情報を参照情報取得部71から取得する。対応情報取得部50は、その機能構成として、参照情報選択部51と、対応情報抽出部52とを備える。
【0022】
参照情報選択部51は、画像処理部40が供給する透過可視情報画像を取り込む。そして、参照情報選択部51は、参照情報取得部71に対する取得要求に応じて参照情報取得部71が取得する参照情報に含まれる参照画像情報と透過可視情報画像とに基づいて、透過可視情報に対応する参照情報を選択する。
参照情報選択部51は、選択した参照情報を対応情報抽出部52に供給する。
【0023】
対応情報抽出部52は、参照情報選択部51が供給する参照情報を取り込む。また、対応情報抽出部52は、位置指定部30が出力する座標情報を取り込む。そして、対応情報抽出部52は、座標情報に対応する位置情報を参照情報から検出する。そして、対応情報抽出部52は、検出した位置情報に対応付けられた対応情報を参照情報から抽出し、その対応情報を表示制御部80に供給する。
【0024】
表示制御部80は、対応情報抽出部52が供給する対応情報を取り込み、この対応情報を表示部10に表示させる。また、表示制御部80は、位置指定部30が出力する座標情報を取り込み、この座標情報に対応する表示部10における画素位置を求める。そして、表示制御部80は、その画素位置を含む近傍の画素をあらかじめ設定された色を示す画素値に変化させる。ただし、この色は所望の色に変更可能である。これにより、位置指定部30において指定された位置に対応する表示部10上の位置が、あらかじめ設定された色で描画される。また、表示制御部80は、情報取得部70が供給する情報を取り込み、この情報を表示部10に表示させる。
【0025】
ネットワーク2は、通信回線であり、例えば、インターネット・プロトコル(Internet Protocol;IP)により通信可能なコンピュータ・ネットワークである。ネットワーク2は、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(Local Area Network;LAN)、家庭内LAN(ホーム・ネットワーク)を含み、また、インターネットに接続されている。
【0026】
サーバ装置3は、ネットワーク2に接続される外部の装置の一例である。サーバ装置3は、例えば、様々な可視情報それぞれに対応した参照情報を格納する参照情報提供装置である。また、サーバ装置3は、対応情報に関連する様々な関連情報を格納する関連情報提供装置である。
【0027】
次に、情報表示装置1における、撮影部20−1および撮影部20−2の配置について説明する。
図4は、情報表示装置1に設けられた二つの撮影部20が透過可視情報を撮影する様子を模式的に示した図である。ただし、同図は、情報表示装置1を、表示部10の面が、直交するXY両軸を含む平面(XY平面)に平行、且つ表示部10の面の各辺がX軸またはY軸に平行となる姿勢で配置し、表示部10越しに上方から見た平面図である。
同図において、撮影部20−1および撮影部20−2は、表示部10のフレーム部においてX軸に平行な、対向する2辺それぞれの中央位置に設けられている。透過可視情報Aを分離する二つの部分透過可視情報は、透過可視情報Aの領域の中心を通り且つX軸に平行な直線Cで透過可視情報Aの領域を分割した領域の情報である。
【0028】
撮影部20−1は、撮影部20−1側の部分透過可視情報を被写体として撮影する。また、撮影部20−2は、撮影部20−2側の部分透過可視情報を被写体として撮影する。
図4に示すように、撮影部20−1は、撮影によって一方の部分画像S1を生成する。また、撮影部20−2は、撮影によって他方の部分画像S2を生成する。このように、撮影部20−1および撮影部20−2は、一方の部分領域S1と他方の部分領域S2とができるだけ重複せず、且つ両方の部分領域S1,S2が透過可視情報Aの領域をできるだけ広く含むよう設けられている。
【0029】
なお、
図4には、撮影部20−1および撮影部20−2の光学中心を通りY軸に平行な直線D−Dを示しているが、このD−D線については
図5の説明で引用する。
【0030】
次に、撮影部20−1および撮影部20−2の内部構造について説明する。
図5は、
図4に示した情報表示装置1を、XY平面に直交し且つD−D線を含む平面で切った断面を模式的に示す図である。
図5において、情報表示装置1は、紙媒体P上に載置されている。表示部10の上方から紙媒体Pに向けて進行する光束は、位置指定部30と表示部10とをそれぞれ透過して紙媒体Pに到達する。そして、紙媒体Pで反射された光束は、表示部10と位置指定部30とをそれぞれ透過する。これにより、紙媒体Pに記載された可視情報に対応する透過可視情報が位置指定部30の面に現出する。
【0031】
図5は、撮影部20−1および撮影部20−2の内部構造を模式的に示す。ただし、撮影部20−1および撮影部20−2は同等の内部構造を有するため、ここでは、撮影部20−1に符号を付して内部構造を説明する。
撮影部20−1は、カーブミラー(第1の反射板)21と、ミラー(第2の反射板)22と、レンズ光学系23と、撮像部24とを備える。
【0032】
カーブミラー21は、位置指定部30の面に現出した一方の部分透過可視情報からの光束を受光する位置に設けられる。カーブミラー21は、一方の部分透過可視情報におけるできるだけ広い範囲の情報からの光束を受光できるよう、曲率を有している。
ミラー22は、カーブミラー21が反射した光束を受光する位置に設けられる。ミラー22は、平面ミラーでもよいし、カーブミラーでもよい。
レンズ光学系23は、ミラー22が反射した光束を受光する位置に設けられる。レンズ光学系23は、単一または複数の集光レンズを含む。
撮像部24は、レンズ光学系23が集光した光束を受光する位置に設けられる。撮像部24は、固体撮像素子であり、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサにより実現される。
【0033】
よって、撮影部20−1は、位置指定部30の面に現出した一方の部分透過可視情報からの光束をカーブミラー21で反射させ、さらにミラー22で反射させてレンズ光学系23に入射させる。そして、撮影部20−1は、レンズ光学系23で集光させた光束を撮像部24で撮像させることにより、一方の部分画像を生成する。
【0034】
同様に、撮影部20−2は、位置指定部30の面に現出した他方の部分透過可視情報からの光束をカーブミラー21で反射させ、さらにミラー22で反射させてレンズ光学系23に入射させる。そして、撮影部20−2は、レンズ光学系23で集光させた光束を撮像部24で撮像させることにより、他方の部分画像を生成する。
【0035】
次に、参照情報について説明する。
図6は、参照情報記憶部60に記憶、またはサーバ装置3に格納される複数の参照情報のデータ構成を示す図である。同図に示すように、参照情報は、参照画像情報と、部分参照画像関連情報とを対応付けたデータテーブルである。参照画像情報は、媒体に設けられた視認可能な情報、つまり可視情報全体を画像化した参照画像、またはこの参照画像の画像特徴量である。参照画像は、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)データ等の符号化データである。参照画像は、カラー静止画像でもよいし、グレースケールによる静止画像でもよい。画像特徴量は、例えば、参照画像のSIFT(Scale−Invariant Feature Transform)特徴量、SURF(Speeded Up Robust Feature)特徴量である。
【0036】
部分参照画像関連情報は、参照画像を領域分割して得られる複数の部分参照画像それぞれについての基準位置を示す位置情報と、それら複数の部分参照画像それぞれについての対応情報とを対応付けた、部分参照画像についての関連情報である。部分参照画像は、例えば矩形画像である。位置情報は、部分参照画像の参照画像における基準位置を示す情報である。部分参照画像が矩形画像である場合、位置情報は、部分参照画像の参照画像における一対の対角の座標値である。対応情報は、部分参照画像に含まれる情報についての関連情報、詳細情報等である。
【0037】
図6は、二種類の広告ちらしに関する参照情報を示したものである。例えば、同図上側の参照情報は、参照画像情報として、参照画像(ただし、同図では“Paper101”と記載する。)を含んでいる。また、同図上側の参照情報は、矩形の部分参照画像の位置情報として、参照画像における部分参照画像の左上の座標値と右下の座標値である。また、同図上側の参照情報は、二種類の対応情報を含んでいる。
【0038】
次に、情報表示装置1の使用例について説明する。
図7は、情報表示装置1が使用されている状態の詳細を示す図である。同図において、情報表示装置1は、表示部10越しに下方の面を広告ちらしの紙面に向き合わせる向きで、且つ表示部10越しに注目広告が見える位置で、紙面上に載置されている。注目広告とは、情報表示装置1の利用者が広告ちらしの掲載広告の中で注目している広告である。
このように、情報表示装置1が広告ちらしの紙面上に載置されると、情報表示装置1は、参照情報検索処理を実行する。具体的に、情報表示装置1は、透過可視情報画像を生成し、この透過可視情報画像に対応する参照情報を、参照情報記憶部60またはサーバ装置3から取得する。
【0039】
そして、透過可視情報画像に対応する参照情報を取得した情報表示装置1は、対応情報提示処理を実行する。具体的に、注目広告を囲むように位置指定部30が利用者の指先でなぞられると、
図7に示すように、情報表示装置1は、位置指定部30における指先の軌跡Bを表示部10に表示させる。そして、情報表示装置1は、軌跡Bが示す領域内に対応する部分参照領域を検出し、この部分参照領域に対応付けられた対応情報(例えば、二種類の対応情報)を取得する。そして、情報表示装置1は、取得した対応情報を、対応情報J1および対応情報J2として表示部10に表示させる。同図において、対応情報J1は、軌跡Bで囲まれた領域に含まれる広告の商品に関する詳細情報である。また、対応情報J2は、その広告の商品の類似商品に関する情報である。
同図において、情報表示装置1は、軌跡Bとの対応付けが明確な吹き出しにより、対応情報J1を表示させている。また、情報表示装置1は、表示部10の左下隅に対応情報J2を表示させている。なお、情報表示装置1は、対応情報J1および対応情報J2と軌跡Bとの対応付けを明確にするため、例えば引き出し線を介して対応情報J1および対応情報J2と軌跡Bとを表示させてもよい。
【0040】
さらに、情報表示装置1は、その広告の商品に関する参照情報を除く他の情報(外部情報J3)をサーバ装置3から取得し、外部情報J3を表示部10に表示させる。
図7において、外部情報J3は、広告の商品についての電子商取引サイトにおける価格情報(例えば、最安値の情報)、その価格と広告ちらしに掲載された価格との差額を示す情報、およびその電子商取引サイトの名称を含んでいる。また、同図では、情報表示装置1は、外部情報J3の表示に加えて、その電子商取引サイトの詳細情報やその電子商取引サイトに接続するためのボタンU1と、その電子商取引サイトに商品注文を行うためのボタンU2とを表示部10に表示させている。ボタンU1およびボタンU2は、グラフィカル・ユーザ・インタフェース(Graphical User Interface;GUI)として表示部10に表示されるとともに、位置指定部30に対応付けられている。
【0041】
次に、本実施形態である情報表示装置1の動作について説明する。
図8は、情報表示装置1の、参照情報検索処理の処理手順を示すフローチャートである。
ステップS1において、情報表示装置1は、自装置の載置状態を監視し、載置状態を検出した場合はステップS2の処理に移す(S1:YES)。載置状態とは、情報表示装置1が安定的に置かれた状態または固定された状態である。載置状態は、情報表示装置1が例えば利用者の手により把持されて安定的に支持されることも含む。情報表示装置1は、例えば加速度センサをフレーム部に内蔵させ、この加速度センサに載置状態を監視させる。
【0042】
ステップS2において、撮影部20−1および撮影部20−2は、表示部10越しに下方の面側にある可視情報からの光束が表示部10を透過し上方の面に到達して得られる透過可視情報をそれぞれ撮影し、この透過可視情報の画像を生成する。具体的に、撮影部20−1は、透過可視情報を領域分割して得られる二つの部分透過可視情報のうち一方を撮影して一方の部分画像を生成し、この一方の部分画像を画像処理部40に供給する。また、撮影部20−2は、それら二つの部分透過可視情報のうち他方を撮影して他方の部分画像を生成し、この他方の部分画像を画像処理部40に供給する。
【0043】
次に、ステップS3において、画像処理部40は、撮影部20−1が供給する一方の部分画像と撮影部20−2が供給する他方の部分画像とをそれぞれ取り込み、これら両方の部分画像を合成して透過可視情報画像を生成する。次に、画像処理部40は、生成した透過可視情報画像を対応情報取得部50に供給する。
【0044】
次に、ステップS4において、対応情報取得部50の参照情報選択部51は、画像処理部40が供給する透過可視情報画像を取り込み、この透過可視情報画像に対応する参照情報を、参照情報記憶部60またはサーバ装置3から選択して取得する。
具体的に、参照情報選択部51は、画像処理部40が供給する透過可視情報画像を取り込むと、情報取得部70に対して、参照情報記憶部60からの参照情報の取得要求を供給する。次に、情報取得部70の参照情報取得部71は、参照情報選択部51が供給した取得要求を取り込み、この取得要求に応じて参照情報記憶部60から一つの参照情報を読み込む。次に、参照情報取得部71は、読み込んだ参照情報を参照情報選択部51に供給する。
【0045】
次に、参照情報選択部51は、参照情報取得部71が供給する参照情報を取り込み、例えば、透過可視情報画像をテンプレート画像とした、参照情報に含まれる参照画像情報に対するテンプレートマッチング処理を実行して、透過可視情報画像に対する参照画像情報の類似度を計算する。参照情報選択部51は、参照情報記憶部60に記憶された全ての参照情報について参照画像情報の類似度を計算し、全ての計算結果のうち類似度の最大値を取得する。次に、参照情報選択部51は、取得した類似度の最大値が、あらかじめ設定された閾値を超える値である場合、その類似度に対応する参照画像情報を含む参照情報を選択する。
【0046】
一方、参照情報選択部51は、取得した類似度の最大値が、あらかじめ設定された閾値以下の値である場合、参照情報選択部51は、情報取得部70に対して、サーバ装置3からの参照情報の取得要求を供給する。次に、情報取得部70の参照情報取得部71は、参照情報選択部51が供給した取得要求を取り込み、この取得要求に応じてサーバ装置3から参照情報を取り込む。次に、参照情報取得部71は、取り込んだ参照情報を参照情報選択部51に供給する。
【0047】
次に、参照情報選択部51は、参照情報取得部71が供給する参照情報を取り込み、例えば、透過可視情報画像をテンプレート画像とした、参照情報に含まれる参照画像情報に対するテンプレートマッチング処理を実行して、透過可視情報画像に対する参照画像情報の類似度を計算する。参照情報選択部51は、サーバ装置3から取得される全ての参照情報について参照画像情報の類似度を計算し、全ての計算結果のうち類似度の最大値を取得する。次に、参照情報選択部51は、取得した類似度の最大値が、あらかじめ設定された閾値を超える値である場合、その類似度に対応する参照画像情報を含む参照情報を選択する。
【0048】
次に、ステップS5において、参照情報選択部51は、選択した参照情報に含まれる参照画像情報が示す参照画像に対する透過可視情報画像の相対距離を計算する。次に、参照情報選択部51は、選択した参照情報と相対距離を示す情報とを対応情報抽出部52に供給する。そして、対応情報抽出部52は、参照情報選択部51が供給する参照情報と相対距離を示す情報とを取り込む。
【0049】
図9は、情報表示装置1の、対応情報提示処理の処理手順を示すフローチャートである。
ステップS21において、位置指定部30は、表示部10越しに上方の面における任意の位置の指定を受け付けて二次元座標を検出し、この二次元座標を示す座標情報を対応情報抽出部52および表示制御部80に供給する。具体的に、位置指定部30は、例えば、位置指定の開始位置と終了位置とをそれぞれ検出する。開始位置と終了位置とが同一である場合、位置指定部30は、当該位置に対応する座標情報を対応情報抽出部52に供給する。開始位置と終了位置とが異なる場合、位置指定部30は、開始位置から終了位置までの指定位置の軌跡(例えば、指先の軌跡)に対応する離散的な座標情報を対応情報抽出部52および表示制御部80に供給する。
【0050】
対応情報抽出部52は、位置指定部30が供給する座標情報を取り込む。また、表示制御部80は、位置指定部30が供給する座標情報を取り込み、この座標情報に対応する表示部10における画素位置を求める。そして、表示制御部80は、その画素位置を含む近傍の画素をあらかじめ設定された色を示す画素値に変化させる。
次に、対応情報抽出部52は、ステップS22の処理に移す。
【0051】
ステップS22において、対応情報抽出部52は、位置または領域を示す座標情報に対応する位置情報を、既に取り込んでいる参照情報から検出する。例えば、対応情報抽出部52は、位置を示す座標情報における座標値が、参照画像における一対の対角の座標値を示す位置情報および相対距離に基づき得られる矩形状の部分参照画像の領域に含まれる場合の位置情報を、参照情報から検出する。または、例えば、対応情報抽出部52は、領域を示す座標情報における複数の座標値、すなわち指定領域と、参照画像における一対の対角の座標値を示す位置情報および相対距離に基づき得られる矩形状の部分参照画像の領域との重複の度合が所定の割合を超える場合の位置情報を、参照情報から検出する。
【0052】
次に、ステップS23において、対応情報抽出部52は、検出した位置情報に対応付けられた対応情報を参照情報から抽出し、その対応情報を表示制御部80に供給する。
次に、ステップS24において、表示制御部80は、対応情報抽出部52が供給する対応情報を取り込み、この対応情報を表示部10に表示させる。
【0053】
次に、ステップS25において、対応情報取得部50は、例えば、対応情報抽出部52が抽出した対応情報に関係する関連情報をサーバ装置3に要求し、この要求を受けたサーバ装置3が供給する関連情報を取り込む。この関連情報は、例えば、
図7に示した外部情報J3である。次に、対応情報取得部50は、取り込んだ関連情報を表示制御部80に供給する。
次に、ステップS26において、表示制御部80は、対応情報取得部50が供給する関連情報を取り込み、この関連情報を表示部10に表示させる。
【0054】
[第2の実施の形態]
本発明の第2実施形態は、上述した第1実施形態における撮影部20の別の内部構成および配置の例について説明する。
【0055】
図10は、第2実施形態である情報表示装置1aに設けられた四つの撮影部20aが透過可視情報を撮影する様子を模式的に示した図である。ただし、同図は、情報表示装置1aを、表示部10の面が、直交するXY両軸を含む平面(XY平面)に平行、且つ表示部10の面の各辺がX軸またはY軸に平行となる姿勢で配置し、表示部10越しに上方から見た平面図である。
同図において、撮影部20a−1〜20a−4は、表示部10のフレーム部においてX軸に平行な、対向する2辺それぞれに二つずつ設けられている。透過可視情報Aを分割する四つの部分透過可視情報は、透過可視情報Aの領域の中心を通り且つX軸に平行な直線CとY軸に平行な直線とで透過可視情報Aの領域を分割した領域の情報である。
【0056】
撮影部20a−1は、撮影部20a−1側の部分透過可視情報を被写体として撮影する。また、撮影部20a−2は、撮影部20a−2側の部分透過可視情報を被写体として撮影する。また、撮影部20a−3は、撮影部20a−3側の部分透過可視情報を被写体として撮影する。また、撮影部20a−4は、撮影部20a−4側の部分透過可視情報を被写体として撮影する。
図10に示すように、撮影部20a−1は、撮影によって第1の部分画像S1を生成する。また、撮影部20a−2は、撮影によって第2の部分画像S2を生成する。また、撮影部20a−3は、撮影によって第3の部分画像S3を生成する。また、撮影部20a−4は、撮影によって第4の部分画像S4を生成する。このように、撮影部20a−1〜20a−4は、各部分領域ができるだけ重複せず、且つ全ての部分領域S1〜S4が透過可視情報Aの領域をできるだけ広く含むよう設けられている。
【0057】
なお、
図10には、撮影部20a−1および撮影部20a−3の光学中心を通りY軸に平行な直線E−Eを示しているが、このE−E線については
図11の説明で引用する。
【0058】
次に、撮影部20−1および撮影部20−2の内部構造について説明する。
図11は、
図10に示した情報表示装置1aを、XY平面に直交し且つE−E線を含む平面で切った断面を模式的に示す図である。
図11において、情報表示装置1aは、紙媒体P上に載置されている。表示部10の上方から紙媒体Pに向けて進行する光束は、位置指定部30と表示部10とをそれぞれ透過して紙媒体Pに到達する。そして、紙媒体Pで反射された光束は、表示部10と位置指定部30とをそれぞれ透過する。これにより、紙媒体Pに記載された可視情報に対応する透過可視情報が位置指定部30の面に現出する。
【0059】
図11は、撮影部20a−1および撮影部20a−3の内部構造を模式的に示す。ただし、撮影部20a−1および撮影部20a−3は同等の内部構造を有するため、ここでは、撮影部20a−1に符号を付して内部構造を説明する。
撮影部20a−1は、撮像部24と、広角レンズ光学系25とを備える。撮像部24は、第1実施形態において説明した構成であるので、ここでの説明を省略する。
広角レンズ光学系25は、画角(視野角度)がより広いレンズ光学系である。例えば、広角レンズ光学系25は、画角が90度を超えるレンズ光学系である。広角レンズ光学系25は、単一または複数の集光レンズを含む。
【0060】
よって、撮影部20a−1は、位置指定部30の面に現出した第1の部分透過可視情報からの光束を広角レンズ光学系25に入射させる。そして、撮影部20a−1は、広角レンズ光学系25で集光させた光束を撮像部24で撮像させることにより、第1の部分画像を生成する。
【0061】
同様に、撮影部20a−2〜20a−4も、位置指定部30の面に現出した第2〜第4の部分透過可視情報からの光束を広角レンズ光学系25に入射させる。そして、撮影部20a−2〜20a−4は、広角レンズ光学系25で集光させた光束を撮像部24で撮像させることにより、第2〜第4の部分画像を生成する。
【0062】
[第3の実施の形態]
本発明の第3実施形態は、前述した第1実施形態における撮影部20の配置の別の例について説明する。
図12は、第3実施形態である情報表示装置の概略の外観を示す斜視図である。同図に示すように、情報表示装置1bは、表示部10と、撮影部20と、支持部26と、位置指定部30とを備える。表示部10と撮影部20と位置指定部30とは、第1の実施形態における構成と同一であるため、ここでの説明を省略する。
【0063】
情報表示装置1bは、一つの撮影部20を備えている。この撮影部20は、表示部10越しに下方の面側にある可視情報からの光束が表示部10を透過し上方の面に到達して得られる透過可視情報を撮影し、この透過可視情報の画像を生成する。撮影部20は、透過可視情報全体を視野に含めるよう、支持部26を介して上方に設けられる。
【0064】
支持部26は、撮影部20を情報表示装置1bのフレーム部から離間した場所に設けるためのアームである。支持部26は、その一端に撮影部20が設けられ、他端が着脱可能に情報表示装置1bのフレーム部に取り付けられる。または、支持部26は、折り畳み可能、または屈伸可能に情報表示装置1bのフレーム部に取り付けられる。
【0065】
情報表示装置1bには、一つの撮影部20が備えられるため、画像処理部40は、撮影部20が生成した画像における収差を補正する画像処理を実行して、透過可視情報画像を生成する。
【0066】
[第4の実施の形態]
本発明の第4実施形態は、前述した第1実施形態における表示部10の他に、別の表示部を備える例について説明する。
【0067】
図13は、第4実施形態である情報表示装置の概略の概観を示す斜視図である。同図に示すように、情報表示装置1cは、表示部10(第1の表示部)と、撮影部20と、表示部11(第2の表示部)と、位置指定部30とを備える。表示部10と撮影部20と位置指定部30とは、第1の実施形態における構成と同一であるため、ここでの説明を省略する。
【0068】
表示部11は、情報を表示する表示パネルを備える。この表示パネルは、光透過性を有していてもよいし、有していなくてもよい。表示部11は、例えば、液晶ディスプレイ装置、ELディスプレイ装置により実現される。表示部11は、表示部10に対して、表示部10越しに上方の面と表示部11の表示面とが対向して重なるように、折り畳み可能である。
【0069】
情報表示装置1cは、一つの撮影部20を備えている。この撮影部20は、表示部10越しに下方の面側にある可視情報からの光束が表示部10を透過し上方の面に到達して得られる透過可視情報を撮影し、この透過可視情報の画像を生成する。
撮影部20は、表示部10に組み合わされた表示部11の一辺と対向する他辺の中央近傍(中央を含む)に設けられている。
【0070】
次に、本実施形態である情報表示装置1cを適用した情報表示システムの構成について説明する。
図14は、情報表示装置1cを適用した情報表示システムの全体構成、および情報表示装置1cの機能構成を示すブロック図である。
同図に示す情報表示システムにおいて、第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
同図における情報表示装置1cは、表示部11を追加するとともに、第1実施形態における表示制御部80を表示制御部80cに変更した構成を有する。
表示部11は、上述したとおりの構成であるのでここでの説明を省略する。
【0071】
表示制御部80cは、対応情報抽出部52が供給する対応情報を取り込み、この対応情報を表示部10に表示させる。また、表示制御部80cは、位置指定部30が出力する座標情報を取り込み、この座標情報に対応する表示部10における画素位置を求める。そして、表示制御部80cは、その画素位置を含む近傍の画素をあらかじめ設定された色を示す画素値に変化させる。ただし、この色は所望の色に変更可能である。これにより、位置指定部30において指定された位置に対応する表示部10上の位置が、あらかじめ設定された色で描画される。
【0072】
また、表示制御部80cは、情報取得部70が供給する情報を取り込み、この情報を表示部10および表示部11またはいずれかに表示させる。例えば、情報取得部70は、対応情報取得部50からの要求にしたがって、対応情報に関連する動画データをサーバ装置3から取得し、この動画データを表示制御部80cに供給する。そして、表示制御部80cは、情報取得部70が供給する動画データを取り込み、この動画データを表示部11に表示させる。
【0073】
また、表示制御部80cは、対応情報取得部50から参照画像を取り込んで拡大し、この拡大された参照画像(拡大参照画像)を表示部11に表示させる。なお、表示制御部80cは、拡大参照画像の表示開始位置を、位置指定部30が供給する座標情報によって変更可能である。つまり、利用者による操作にしたがって、拡大参照画像の表示箇所を変更することができる。例えば、表示部10越しに上方の面における任意の位置から右方向に利用者の指先を移動させた場合、表示制御部80cが、その指先の動きに基づき位置指定部30から出力される座標情報を取り込み、拡大参照画像の表示開始位置を左方向に変更して拡大参照画像を表示させる。
【0074】
以上詳述したとおり、本発明の第1実施形態〜第4実施形態における情報表示装置1,1a,1c,1cによれば、広告ちらし等の媒体を利用者に閲覧させている最中に、この利用者により指定された任意の項目(例えば、注目広告)に関する対応情報を装置の内部または外部から容易に取得し、この対応情報を表示部10に即時表示させることができる。
したがって、第1実施形態〜第4実施形態における情報表示装置1,1a,1b,1cによれば、例えば媒体に掲載された情報における任意部分に対する対応情報を容易に取得し、この対応情報を即時提示させることができる。
【0075】
なお、前述した第1実施形態において、情報表示装置1に搭載される撮影部20の個数は、二つに限られることなく、例えば、一つでもよいし、第2実施形態のように四つ、またはその他の複数でもよい。
同様に、前述した第2実施形態においても、情報表示装置1aに搭載される撮影部20の個数は、四つに限られることなく、例えば、一つでもよいし、第1実施形態のように二つ、またはその他の複数でもよい。
【0076】
また、利用者から見た場合の情報表示装置1,1a,1b,1cの向きは、
図4を参照したときに、XY平面内で反時計周りに90度、180度、または270度回転させた向きとしてもよい。
【0077】
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はその実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。