(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記基板は、前記軸方向経路に平行に位置決めされると共に前記光ファイバを部分的に拘束するよう構成された少なくとも1対の互いに間隔を置いた拘束部材を更に有し、前記少なくとも1対の互いに間隔を置いた拘束部材は、前記光ファイバを粗くアラインメントするよう構成され、前記少なくとも1つのグリッパ要素は、前記光ファイバを前記光学素子により正確にアラインメントする、
請求項1記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、実施形態を詳細に参照するが、このような実施形態の例が添付の図面に示されており、図中、全てではなく、幾つかの実施形態が示されている。確かに、本発明の技術的思想は、多くの種々の形態で具体化でき、本発明を限定するものと解されてはならず、これら実施形態は、本明細書における開示が該当する法上の要件を満たすように提供されている。可能な限り、同一の参照符号は、同一のコンポーネント又は部分を示すために用いられる。
【0011】
詳細な説明中に開示される実施形態は、光学素子の近くに且つ軸方向経路中に位置決めされた少なくとも1つのグリッパ要素を用いて光ファイバを基板上に設けられた光学素子上でアラインメントし、光ファイバの端が少なくとも1つのグリッパと接触関係をなすようにする装置及び方法を含む。光ファイバの端が少なくとも1つのグリッパと接触関係をなすように少なくとも1つのグリッパを光ファイバの経路中に位置決めすることによって、光ファイバを基板上に設けられた光学素子上で正確にアラインメントすることができる。或る特定の実施形態では、光ファイバは、異形ファイバ端、例えばレーザ角度劈開された(laser angle-cleaved :レーザにより角度をつけて又は斜めに切断された)ウェッジ又はテーパ構造を備えるレーザ角度劈開光ファイバであるのが良い。
【0012】
種々の光ファイバアラインメント構造を用いて能動装置(レーザ及び検出器)への光ファイバ及び光ファイバアレイの低コスト受動的アラインメントに取り組むことができる。例えば、光ファイバは、シリコンV字形溝構造体又は一体形溝を備えた多層セラミック基板を用いて能動装置にアラインメント可能である。光ファイバは又、変形可能なプラスチック、金属又は光ファイバを溝構造体内に保持するよう下向きの圧力を光ファイバに加えるポリマー部材を用いて定位置に保持可能である。このような構造体は、「グリッパ」又は「拘束部材」と呼ばれている。
【0013】
一実施形態としてのグリッパを平板状基体又は基板上にフォトリソグラフィによりパターニングされた感光性弾性ポリマー材料中に形成されるのが良い。ポリマー材料の比較的厚い層(例えば、50〜200μm)を最初に基板の表面全体にスピン被着させることによりグリッパを形成することができる。フォトリソグラフィ露光及び現像処理により、グリッパの頂部の幅が底部の幅よりも常時広い相当な側壁アンダーカットが作られる。
【0014】
グリッパを光学コンポーネントが定位置に保持されるべき領域に隣接して形成するのが良い。例えば、光ファイバ用のグリッパを形成する場合、2つの互いに平行なグリッパを一般に、光ファイバが位置決めされるべき場所の各側に位置決めするのが良い。平行なグリッパ相互間の隙間は、頂部のところの光ファイバの直径よりも小さく且つ底部のところの光ファイバの直径よりも大きいように設定されるのが良い。光ファイバを平行なグリッパ相互間に挿入すると、各グリッパは、僅かに変形する。光ファイバへの十分大きな圧力を光ファイバに加えた後、光ファイバの底面は、基板表面と接触状態にある。グリッパ側壁は、圧縮力を生じさせて光ファイバを水平方向と垂直方向の両方向において定位置に保持することができる。グリッパにより及ぼされる圧力の大きさを変えるには、グリッパ相互間の隙間を調節し(フォトリソグラフィにより)又はグリッパポリマー材料の性質を変性するのが良い。
【0015】
グリッパ、例えばポリマーグリッパを用いた場合の利点は、これにより、能動光学装置へのテーパしたファイバ又はファイバアレイの低コスト受動的アラインメントが可能になるということにある。幾つかの実施形態では、アラインメントは、±5ミクロンの精度で達成できる。加うるに、ポリマーグリッパレイアウトをフォトグラフィマスク変更法により容易に変更して任意形式の光ファイバ端処理(例えば、ウェッジ又はテーパ)に対応させることができる。
【0016】
この点に関し、
図1は、能動光学素子、例えば垂直共振器表面発光ダイオードレーザ(VCSEL)又は光検出器の近くに配置された平板状基体又は基板上に設けられたグリッパの例示の実施形態の平面図である。
図1は、グリッパ12A,12B,14及び光学素子16を有する平板状基体10の例示の平面レイアウトを記載している。グリッパ12Aは、この実施形態では、頂面12A‐T及び底面又はベース12A‐Bを有している。グリッパ12Bは、頂面12B‐T及び底面又はベース12B‐Bを有している。グリッパ12A,12Bは、基板10の表面に取り付けられた側方に間隔を置いて設けられている柔軟性ストリップで構成されるのが良く、それにより基板10上の光学素子16を側方に通って延びる軸線A1を備えた軸方向経路17が形成されている。グリッパ12A,12Bは、これらが軸線A1に対して平行であるように位置決めされるのが良く、これらグリッパを側グリッパと呼ぶ場合がある。
【0017】
グリッパ14は、これが基板10上の光学素子16を側方に通って延びる軸線A1に沿って位置するよう位置決めされた構造体である。グリッパ14は、頂面14‐T及び底面又はベース14‐Bを有している。グリッパ14は、光学素子16の近くで且つグリッパ12A,12Bから見て光学素子16の反対側に位置決めされるのが良く、このようなグリッパを端グリッパと呼ぶ場合がある。
【0018】
基板10は、1つ又は2つ以上の光学素子16を有するのが良い。
図1は、単一の光学素子16を示しているに過ぎないが、理解されるべきこととして、多数の光学素子16が設けられても良い。光学素子16は、VCSEL装置、光検出器又は他の光学素子であるのが良く、このような光学素子としては、光ファイバ、レンズ、フィルタ、レンズファイバ、光アイソレータ等が挙げられるが、これらには限定されない。光学素子16は、光を光ファイバ又は他の光学素子に送ると共に/或いは光を光ファイバ又は他の光学素子から送るよう設計されているのが良い。同様に、
図1は、3つのグリッパ12A,12B,14を示しているが、光学素子を受け取ってこれらをアラインメントするのに任意個数のグリッパ又は他の拘束部材を用いることができる。3つのグリッパ12A,12B,14は、光学素子16の近くにフォトグラフィによりパターニングされる。グリッパ12A,12B,14は、一実施形態では、軟質ポリマーで作られるのが良い。さらに、グリッパ12A,12B,14は、一実施形態では、光重合性配合物等を用いた種々の技術、例えば周知のリソグラフィ法を用いて形成できる。
【0019】
例えば、光重合性配合物を基板表面、例えば基板10上に実質的に一様に被着させるのが良い。次に、光重合性配合物をレーザ及びコンピュータ制御ステージの使用により化学線に画像的に露光させてこの配合物の正確な領域を実質的に透明な領域及び実質的に不透明な領域のパターンを備えたフォトマスクと一緒に紫外線レーザビーム又は視準紫外線(UV)ランプで露光させる。次に、非画像化領域を溶剤で除去するのが良く、他方、基板表面上の少なくとも1つの掴み要素の形態をした画像化領域を残す。
【0020】
変形例として、グリッパ12A,12B,14のうちの1つ又は2つ以上を軟質可撓性エンボス加工ツールの使用により形成して重合性配合物を基板10上に少なくとも1つのグリッパ要素の形態でパターニングしても良い。次に、配合物を硬化させ、ツールを取り外す。ツールの可撓性は、グリッパを損傷させることなくこれを硬化状態のポリマーから取り出すことができほど十分でなければならない。重合性配合物を種々の手段、例えば化学線又は熱で硬化させることができ、この重合性配合物は、ツールの隆起特徴部に適合する粘度を有することが必要である。硬化配合物からのツールの取り外し後、少なくとも1つのグリッパは、パターンの性状に応じて、基板10上に残る。ツールのパターンは、光ファイバ及びレンズのアレイをアラインメントさせる基板を提供するよう複数個の掴み要素を有するのが良い。掴み要素を形成するのに適したポリマー配合物は、共通譲受人の米国特許第6,266,472号明細書に開示されており、この米国特許を参照により引用し、その記載内容を本明細書の一部とする。
【0021】
引き続き
図1を参照すると、側グリッパ12Aは、基板10の表面に取り付けられた底面又はベース12A‐B及び基板10の平面に平行な平面内に位置した頂面12A‐Tを有している。側グリッパ12Bは、基板10の表面に取り付けられた底面又はベース12B‐B及び基板10の平面に平行な平面内に位置した頂面12B‐Tを有している。端グリッパ14は、基板10の表面に取り付けられた底面又はベース14‐B及び基板10の平面に平行な平面内に位置した頂面14‐Tを有している。側グリッパ12A,12B及び端グリッパ14の各々は、そのベースよりも広い頂面を有するのが良く、その結果、グリッパの各々のベースのフットプリントがグリッパの頂面よりも小さくなっている。これにより、グリッパ12A,12B,14は、光ファイバに接触して圧縮力を生じさせ、それにより光ファイバを水平方向と垂直方向の両方向において定位置に保持することができ、他方、光ファイバは、軸線A1に沿って軸方向経路17内で依然として動くことができる。これは、
図3A及び
図3Bに詳細に示されており、以下、これについて説明する。
【0022】
図2は、能動光学素子基板の近くに配置された平板状基体上のグリッパの
図1の平面図に類似した平面図であるが、
図2は、光学素子16の近くに配置された基板10上のグリッパ12A,12B中へのレーザ角度劈開光ファイバ18の初期挿入状態の例示の実施形態を示している。
図2は、挿入中のレーザ角度劈開光ファイバ18を示しているが、光ファイバ18は、レーザ角度劈開されなければならないということはない。レーザ角度劈開光ファイバ18に代えて他の光ファイバを用いることができる。非限定的な一例として、研磨作業により傾斜され又は角度がつけられた端又は先端部を備える光ファイバを光学素子16の近くに配置された基板10上のグリッパ12A,12B中に挿入することができる。再び
図2を参照すると、レーザ角度劈開光ファイバ18は、レーザ角度劈開端面又はファセット20及び内部ファイバコア22を有している。一実施形態では、レーザ傾斜端面20は、単一の面又はファセットを有するのが良い。他の実施形態では、レーザ傾斜端面20は、多数の面又は湾曲したファセット表面に近似した多くの面から成っていても良く、この場合、湾曲ファセット表面の湾曲は、一方向であっても良く、二方向であっても良い。例示の実施形態では、レーザ角度劈開光ファイバ18は、レーザ角度劈開端面20が光ファイバ軸線に対して45°の角度若しくはこれに近い角度又は他の角度をなして形成されるようレーザ劈開されており、それにより、光学性能が向上している(例えば、後方反射の減少、帯域幅の増大等)。レーザ角度劈開光ファイバ18の端の尖った形状は、基板10上にグリッパ12A,12Bにより形成されたチャネル中へのレーザ角度劈開光ファイバ18の挿入を容易にする。レーザ角度劈開光ファイバ18を光学素子16上にアラインメントすることが望ましい場合、レーザ角度劈開光ファイバ18を
図2の右側から2つの右側のグリッパ12A,12B中に挿入する。レーザ角度劈開光ファイバ18を
図2の右側から挿入し、圧力をレーザ角度劈開光ファイバ18の軸線に沿って加えることによりレーザ角度劈開光ファイバ18を軸線A1に沿って左側に動かす。これをレーザ角度劈開光ファイバ18の「軸方向経路」に沿って動かすと称する。グリッパ12A,12Bは、レーザ角度劈開光ファイバ18を挿入しているときにこれらグリッパがレーザ角度劈開光ファイバ18の軸方向経路に平行であるように位置決めされる。グリッパ14は、これがレーザ角度劈開光ファイバ18の軸方向経路内に位置するよう位置決めされる。グリッパ12A,12B,14の各々は、基板10の表面に取り付けられた底面又はベース部分、基板10の表面に実質的に平行であるのが良い頂面及びグリッパ12A,12B相互間に溝又はチャネルを構成する側壁を有する。各グリッパ12A,12B,14の側壁は、幾分傾斜するのが良いが、グリッパ12A,12B,14の各々が少なくとも1つの箇所でレーザ角度劈開光ファイバ18に接触することができるよう十分に平坦であるべきである。
【0023】
図3Aは、グリッパ12A,12B中への挿入後における
図2のレーザ角度劈開光ファイバ18の例示の実施形態の側面図であり、圧力をレーザ角度劈開光ファイバ18の軸線に沿って加えているときの左側へのファイバの運動状態を示す図である。グリッパ12A,12B(グリッパ12Bは、
図3Aの側面図には示されていない)は、レーザ角度劈開光ファイバ18を基板10に密接して保持するが、レーザ角度劈開光ファイバ18に対するこれらグリッパの掴み圧力を調節すると、レーザ角度劈開光ファイバ18は、圧力をレーザ角度劈開光ファイバ18の軸線に沿って加えると、
図3Aに示されているように左側に一層摺動することができる。
【0024】
アラインメントプロセスが続いているとき、レーザ角度劈開光ファイバ18を連続して左側に動かし、ついには、
図3Bの左側でレーザ角度劈開光ファイバ18の先端部とグリッパ14が接触するようになる。グリッパ14は、レーザ角度劈開光ファイバ18の軸方向経路内に位置決めされており、このグリッパは、レーザ角度劈開光ファイバ18の先端部がグリッパ14に接触すると、レーザ角度劈開光ファイバ18が光学素子16上に位置決めされるよう位置決めされている。一実施形態では、グリッパ14は、レーザ角度劈開光ファイバ18の軸線に垂直に位置決めされるのが良い。
【0025】
レーザ角度劈開光ファイバ18は、レーザ角度劈開光ファイバ18の端が軸線A1に対して角度αをなして劈開されるようレーザ角度劈開される。一実施形態では、レーザ角度劈開光ファイバ18の端は、角度αが45°又はこれに近い角度をなすようレーザ劈開される。端グリッパ14は、頂部のところの方がベースのところよりも広幅である。一実施形態では、端グリッパ14は、軸線A1に対して角度θをなす側壁15を有している。端グリッパ14の側壁角度θとレーザ角度劈開光ファイバ18の端の角度αを協調させて、レーザ角度劈開光ファイバ18と光学素子16の正確なアラインメントを可能にすると同時に端グリッパ14又はレーザ角度劈開光ファイバ18の端の損傷を阻止することができるようレーザ角度劈開光ファイバ18の軸方向運動を停止させることが望ましい場合がある。レーザ角度劈開光ファイバ18の端の角度αは、任意の角度であって良いが、或る特定の実施形態では、角度αは、軸線A1に対して30°〜45°である。
【0026】
レーザ角度劈開光ファイバ18の先端部とグリッパ14の接触により、レーザ角度劈開光ファイバ18の運動が停止されると共にレーザ角度劈開端面20と光学素子16がアラインメントされる。また、グリッパ14のテーパした形状により、レーザ角度劈開光ファイバ18の端は、光学素子16と接触したままであるようになる。
図3Bに示されているように、レーザ角度劈開光ファイバ18は、グリッパ14と一緒にグリッパ12A,12Bのうちの少なくとも一方を用いて光学素子16にアラインメントされる。グリッパ14は、レーザ角度劈開光ファイバ18を基板10上に下向きに保持し、レーザ角度劈開光ファイバ18の軸方向移動を制限する。グリッパ14の傾斜側壁も又、レーザ角度劈開端面20に係合し、ファイバ端先端部を光学素子16上に押し下げる。
【0027】
図3A及び
図3Bに示されているように、先ず最初に、レーザ角度劈開光ファイバ18は、レーザ角度劈開光ファイバ18を当初、グリッパ12A,12B相互間のチャネル中に挿入しているときにレーザ角度劈開光ファイバ18の軸方向経路に平行に延びるグリッパ12A,12Bにより粗くアラインメントされると共に機械的に拘束される。次に、レーザ角度劈開光ファイバ18を左側に連続的に動かし、ついには、レーザ角度劈開光ファイバ18の先端部とグリッパ14が接触するようにすることにより、レーザ角度劈開光ファイバ18をレーザ角度劈開光ファイバ18の軸方向経路内に位置するグリッパ14によって光学素子16に、より正確にアラインメントする。
【0028】
レーザ角度劈開光ファイバ18のレーザ角度劈開端面20が光学素子16上に位置決めされるようグリッパ12A,12B,14内に保持されたレーザ角度劈開光ファイバ18の平面図が
図4に示されている。端グリッパ14は、基板10の表面に取り付けられた底面又はベース14‐B及び基板10の平面に平行な平面内に位置した頂面14‐Tを有している。端グリッパ14は、そのベースよりも広幅の頂面を有するのが良く、その結果、グリッパ14のベースのフットプリントは、グリッパ14の頂面よりも小さい。
【0029】
図5は、グリッパ14の側壁15により押し下げられて光学素子16に接触しているレーザ角度劈開光ファイバ18の例示の実施形態の側面図である。
図4及び
図5で理解できるように、グリッパ14は、レーザ角度劈開光ファイバ18のレーザアングル端面20を光学素子16上に正確に位置決めするよう単独で又はグリッパ12A,12Bのうちの1つ又は2つ以上と関連して働く。
【0030】
レーザ角度劈開光ファイバ18を光学素子16にアラインメントした後、レーザ角度劈開端面20は、
図5に示されているように、光学素子16からの光の向きを全反射(TIR)によりレーザ角度劈開光ファイバ18の軸線沿いに下方に向ける。
図5では、光学素子16からの光ビーム26は、レーザ角度劈開光ファイバ18の端のところでレーザアングル傾斜端面20に当たり、光ビーム28として反射され、光ビーム28は、レーザ角度劈開光ファイバ18の内部ファイバコア22内で案内される。
【0031】
上述したように、端グリッパ14の側壁角度θとレーザ角度劈開光ファイバ18の端の角度αを協調させて、レーザ角度劈開光ファイバ18と光学素子16の正確なアラインメントを可能にすると同時に端グリッパ14又はレーザ角度劈開光ファイバ18の端の損傷を阻止することができるようレーザ角度劈開光ファイバ18の軸方向運動を停止させることが望ましい場合がある。露光及び現像条件を調節することによりグリッパ14の側壁角度を変更することができる。
図5は、
図3A及び
図3Bのグリッパ14の側壁角度θよりも急な側壁角度Φを備えたグリッパ14にアラインメントされたレーザ角度劈開光ファイバ18の側面図である。
図5の実施形態では、端グリッパ14は、軸線A1に対して角度Φをなす側壁15を有している。
図5に示されているように急な側壁角度Φを有するグリッパ14の側壁15は、UV源を基板10の真上ではなく基板10の上方にUV源を位置決めし、基板10を回転させることにより形成でき、これについては、以下に詳細に説明する。また、グリッパ14の側壁角度Φとレーザ角度劈開光ファイバ18の端の角度αの協調により、ファイバ先端部は、組み立て後、下方に押し下げられて光学素子16に接するようになる。グリッパ14の側壁15の角度Φは、好ましくは、レーザ角度劈開光ファイバ18の端の角度αよりも僅かに大きいように選択されるのが良い。一実施形態では、グリッパ14の側壁15の角度Φは、好ましくは、レーザ角度劈開光ファイバ18の端の角度αよりも少なくとも1°から2°大きいよう選択されるのが良い。
【0032】
図6は、別の傾斜グリッパアラインメント方式を用いて光学素子へのレーザ角度劈開光ファイバの自動アラインメントの仕方の例示の実施形態を示す平面図である。この場合、1対の傾斜グリッパは、レーザ角度劈開光ファイバの軸方向経路内に位置決めされている。
図6の例示の実施形態では、ファイバ先端部近くへのグリッパ14の配置は、レーザ角度劈開光ファイバ18を光学素子16に自動アラインメントするよう変更可能である。
図6は、1対のグリッパ614A,614Bが傾斜していて、レーザ角度劈開光ファイバ18の先端部の各側に位置決めされているグリッパレイアウトを示している。
【0033】
グリッパ614Aは、基板10の表面に取り付けられた底面又はベース614A‐B及び基板10の平面に平行な平面内に位置した頂面614A‐Tを有している。グリッパ614Bは、基板10の表面に取り付けられた底面又はベース614B‐B及び基板10の平面に平行な平面内に位置した頂面614B‐Tを有している。グリッパ614A,614Bの各々は、そのベースよりも広幅の頂面を有するのが良く、その結果、グリッパ614A,614Bの各々のベースのフットプリントは、グリッパ614A,614Bの頂面よりも小さい。グリッパ614Aは、長手方向軸線B1を有し、このグリッパは、軸線A1とグリッパ614Aの長手方向軸線B1が角度β
1をなすように軸線A1に対して角度をなしている。グリッパ614Bは、長手方向軸線B2を有し、このグリッパは、軸線A1とグリッパ614Bの長手方向軸線B2が角度β
2をなすように軸線A1に対して角度をなしている。一実施形態では、角度β
1,β
2は、軸線A1に対して30°〜45°であるのが良い。グリッパ614Aの長手方向軸線B1とグリッパ614Bの長手方向軸線B2は、軸線A1に沿う一点で交差している。グリッパ614A,614Bは、グリッパ614A,614Bの長手方向軸線B1,B2の交点がレーザ角度劈開光ファイバ18の軸方向経路内(即ち、軸線A1に沿って)に位置するよう位置決めされている。グリッパ614A,614Bは、この交点で物理的に接するのが良いが、これらが交点で物理的に接することが必要であるというわけではない。一実施形態では、グリッパ614A,614Bは、物理的に互いに全く接しない。
図2〜
図5を参照して上述したのと同様な仕方でレーザ角度劈開光ファイバ18をグリッパ12A,12B相互間に挿入する。圧力を
図6において右側からレーザ角度劈開光ファイバ18に加えると、レーザ角度劈開光ファイバ18は、左側に動き、ついには、これが傾斜グリッパ614A,614Bに接触するようになる。傾斜グリッパ614A,614Bは又、ファイバ先端部を下方に押し下げてこれを光学素子16に接触させる。傾斜グリッパ614A,614Bを介してレーザ角度劈開光ファイバ18を光学素子16にアラインメントした後、レーザ角度劈開端面20は、
図5に示されているのと同様な仕方で、光学素子16からの光を全反射(TIR)によりレーザ角度劈開光ファイバ18の軸線A1沿いに下方に向け直す。
【0034】
図7は、別のC字形グリッパ実施形態を用いて光学素子へのレーザ角度劈開光ファイバの自動アラインメントの仕方を示す例示の実施形態を示す平面図であり、この場合、C字形グリッパは、レーザ角度劈開光ファイバの軸方向経路内に位置決めされている。
図7では、単一のC字形グリッパ714がレーザ角度劈開光ファイバ18を受け入れてこれを基板10上の光学素子16にアラインメントするようパターニングされている。グリッパ714は、基板10の表面に取り付けられた底面又はベース714‐B及び基板10の平面に平行な平面内に位置した頂面714‐Tを有している。グリッパ714は、そのベースよりも広幅の頂面を有するのが良く、その結果、グリッパ714のベースのフットプリントは、グリッパ714の頂面よりも小さい。
【0035】
図2〜
図5を参照して上述したのと同様な仕方で、レーザ角度劈開光ファイバ18をグリッパ12A,12B相互間に挿入する。一実施形態では、C字形グリッパ714は、グリッパを切り抜いて形成した切欠き715を有し、この切欠きは、レーザ角度劈開光ファイバ18の軸方向経路内に配置されている。圧力を
図7において右側からレーザ角度劈開光ファイバ18に加えると、レーザ角度劈開光ファイバ18は、左側に動き、ついには、レーザ角度劈開光ファイバ18の端が点29A,29B,29CのところでC字形グリッパ714に接触するようになる。C字形グリッパ714は、ファイバ先端部を下方に押し下げてこれを光学素子16に接触させる。C字形グリッパ714を介してレーザ角度劈開光ファイバ18を光学素子16にアラインメントした後、レーザ角度劈開端面20は、
図5に示されているのと同様な仕方で、光学素子16からの光を全反射(TIR)によりレーザ角度劈開光ファイバ18の軸線A1沿いに下方に向け直す。
【0036】
レーザ角度劈開光ファイバ18の先端部も又、自動アラインメント性を促進するよう種々の仕方でパターニングされるのが良い。
図8は、光学素子16への自動アラインメントのためにレーザ角度劈開光ファイバ18の端に設けられた側テーパの例示の実施形態を示している。
図8は、2つの追加のレーザ切断面又はファセット820A,820Bが元のレーザ角度劈開端面20に追加されたファイバ端の平面図である。レーザ切断面820Aは、軸線A1に対して角度λ
1をなしてレーザ劈開されている。切断面820Bは、軸線A1に対して角度λ
2をなしてレーザ劈開されている。C字形グリッパ(
図7に示されているグリッパに類似している)を用いると、
図9に示されているように、レーザ角度劈開光ファイバ18を光学素子16に自動アラインメントすることができる。
【0037】
図9は、レーザ角度劈開光ファイバ18の軸方向経路内に位置決めされたC字形グリッパ914を用いて側テーパ920A,920Bが光学素子16に自動アラインメントされている状態のレーザ角度劈開光ファイバ18の例示の実施形態を示す平面図である。グリッパ914は、基板10の平面に取り付けられた底面又はベース914‐B及び基板10の平面に平行な平面内に位置した頂面914‐Tを有している。好ましくは、C字形グリッパ914は、そのベース914‐Bよりも広幅の頂面914‐Tを有し、その結果、C字形グリッパ914のベースのフットプリントは、C字形グリッパ914の頂面よりも小さい。
【0038】
図2〜
図5を参照して上述したのと同様な仕方でレーザ角度劈開光ファイバ18をグリッパ12A,12B相互間に挿入する。一実施形態では、C字形グリッパ914は、グリッパを切り抜いて形成した切欠き915を有し、この切欠きは、レーザ角度劈開光ファイバ18の軸方向経路内に配置されている。圧力を
図9において右側からレーザ角度劈開光ファイバ18に加えると、レーザ角度劈開光ファイバ18は、左側に動き、ついには、レーザ角度劈開光ファイバ18の端が点30A,30B,30CのところでC字形グリッパ914に接触するようになる。C字形グリッパ914は、ファイバ先端部を下方に押し下げてこれを光学素子16に接触させる。C字形グリッパ914を介してレーザ角度劈開光ファイバ18を光学素子16にアラインメントした後、レーザ角度劈開端面20は、
図5に示されているのと同様な仕方で、光学素子16からの光を全反射(TIR)によりレーザ角度劈開光ファイバ18の軸線A1沿いに下方に向け直す。
【0039】
別の例示の実施形態が
図10に示されている。
図10は、グリッパ12A,12B,14により光学素子16上に自動アラインメントされているレーザ角度劈開光ファイバ18の例示の実施形態の側面図である。
図10に示された実施形態では、レーザ角度劈開光ファイバ18は、先端部が除去されている。このように、組み立て中、尖ったファイバ先端部がグリッパ14を損傷させるのを阻止するために、平坦な端32がレーザ角度劈開光ファイバ18の端に形成されるのが良い。平坦な端32は、グリッパ14に接触し、組み立て中、レーザ角度劈開光ファイバ18の移動を制限する。
【0040】
図1〜
図7、
図9及び
図10に示されたグリッパ12A,12B,14の細部は、ここでは、円筒形物体、例えば光ファイバ、グリンレンズ等を固定すると共に受動的にアラインメントするようになった掴み要素に特に適しているが、グリッパ12A,12B,14は、多種多様な形式の非円筒形光学素子、例えばプリズム、レンズ、VCSELS等(これらには限定されない)を固定すると共に受動的にアラインメントするような寸法形状のものであって良いことが理解される。
本明細書において開示する実施形態のグリッパ製作法は、周知のリソグラフィ処理技術を利用するのが良い。さらに、グリッパ製作プロセスは、平板状能動装置製作プロセスと両立可能である。
【0041】
図5を参照して上述したように、レーザ角度劈開光ファイバ18と光学素子16のより正確なアラインメントがレーザ角度劈開光ファイバ18の軸方向経路内の端グリッパ14の側壁15の角度θとレーザ角度劈開光ファイバ18の端の角度αを協調させて組み立て後、ファイバ先端部が下方に押し下げられてこれが光学素子16に接触するようにすることが望ましい場合がある。グリッパ14の側壁15の角度θは、レーザ角度劈開光ファイバ18の端の角度αよりも僅かに大きいように選択されるのが良い。変形例として、グリッパ14の側壁15の角度θは、レーザ角度劈開光ファイバ18の端の角度αよりも僅かに小さいように選択されても良い。一実施形態では、端グリッパ14の側壁15の角度θは、レーザ角度劈開光ファイバ18の端の角度αよりも少なくとも1°から2°大きいよう選択されるのが良い。
【0042】
グリッパ側壁角度は、UV露光及び現像条件を調節することにより容易に変更される。例えば、
図11A,
図11Bに示されているように角度をなしてマスクを通ってポリマーグリッパを露光することにより急な側壁角度を得ることができる。また、UV源を露光中、装置基板に対して回転させると、側壁角度を一段と増大させることができる。
【0043】
図11Aは、UV露光方向が基板法線方向に近い標準のグリッパ露光プロセスを示している。プロセスの部分1100では、UV光1102をマスク基板1104に当て、マスク基板1104は、ポリマーグリッパ基板1108の複数の部分がUV光1102に露光されるよう所望のポリマーグリッパのためのマスクパターン1106を有している。UV光1102を軸線A1に対して角度θ
1をなして当て、軸線A1は、ポリマーグリッパ基板1108に平行である。UV光1102に露光されるポリマーグリッパ基板1108の部分は、露光ポリマーグリッパ材料1110であり、マスクパターン1106によりUV光1102に露光されなかったポリマーグリッパ基板1108の部分は、非露光ポリマーグリッパ材料1112である。プロセスの部分1120では、軸線A1に対して第2の角度θ
2をなす第2の方向から2回目のUV露光が行なわれる。UV光1122は、マスク基板1104に当てられ、マスク基板1104は、先に露光されなかったポリマーグリッパ材料1112の別の部分(符号1124で示されている)が今やUV光1122に露光され、部分1126だけが非露光ポリマーグリッパ材料として残されるようなマスクパターン1106を有している。次に、露光された全てのポリマーグリッパ材料の除去を行なってポリマーグリッパ1140だけが残るようにする。ポリマーグリッパ1140は、頂面1140‐T及び底面又はベース1140‐Bを有し、頂面1140‐Tは、好ましくは、ベース1140‐Bよりも広幅である。ポリマーグリッパ1140は、軸線A1に対して角度θ
2をなす側壁1142を有している。露光の際の角度変化は、UV光源が回転プレート上に位置した状態でポリマーグリッパ基板1108を回転プレート上に位置決めすることにより得ることができ、その結果、UV光は、基板法線角度に対して僅かな角度をなしてポリマーグリッパ基板1108上に下方に差し向けられる。
【0044】
図11Bは、改造型グリッパ露光プロセスを示しており、この場合、少なくとも1つのUV露光方向は、成形されたポリマーグリッパに急な(即ち、基板の平面に対して一層鋭角の)側壁角度を得るために基板法線方向に対してより鋭角(即ち、大きな角度)をなしている。このプロセスの部分1150では、UV光1152をマスク基板1154に当て、マスク基板1154は、ポリマーグリッパ基板1158の複数の部分がUV光1152に露光されるよう所望のポリマーグリッパのためのマスクパターン1156を有している。UV光1152をポリマーグリッパ基板1158に垂直な方向に当てる。即ち、UV光1152をポリマーグリッパ基板1158に平行な軸線A1に対して角度θ
3(この場合、θ
3は、90°である)をなして当てられる。UV光1152に露光されるポリマーグリッパ基板1158の部分は、露光ポリマーグリッパ材料1160であり、マスクパターン1156によりUV光1152に露光されなかったポリマーグリッパ基板1158の部分は、非露光ポリマーグリッパ材料1162である。プロセスの部分1170では、軸線A1に対して第2の角度θ
4をなして第2の方向から2回目のUV露光が行なわれる。UV光1172は、マスク基板1154に当てられ、マスク基板1154は、先に露光されなかったポリマーグリッパ材料1162の別の部分(符号1174で示されている)が今やUV光1172に露光され、部分1176だけが非露光ポリマーグリッパ材料として残されるようなマスクパターン1156を有している。次に、露光された全てのポリマーグリッパ材料の除去を行なってポリマーグリッパ1190だけが残るようにする。ポリマーグリッパ1190は、頂面1190‐T及び底面又はベース1190‐Bを有し、頂面1190‐Tは、好ましくは、ベース1190‐Bよりも広幅である。ポリマーグリッパ1190は、軸線A1に対して角度θ
4をなす側壁1192を有している。ポリマーグリッパ1190は、
図11Aの通常のUV露光プロセスにより形成されたポリマーグリッパ1140よりも急な側壁角度θ
4を有している。露光の際の角度の変化は、UV光源が回転プレートの上方に位置決めされた状態でポリマーグリッパ基板1158を回転プレート上に位置決めすることにより得られ、その結果、UV光は、基板法線に対して角度をなしてポリマーグリッパ基板1158上に下方に差し向けられるようになっており、或いは、このような露光の際の角度の変化は、幾つかの互いに異なる角度からの固定状態のポリマーグリッパ基板1158のUV照明により得られる。
【0045】
幾つかの実施形態によれば、光ファイバに平行に延びるグリッパ、例えばグリッパ12A,12Bに代えて、光ファイバを粗くアラインメントすると共に機械的に拘束するためにセメント又は接着剤を用いることができる。
図12は、このような実施形態を示している。
図12では、レーザ角度劈開光ファイバ18は、粗くアラインメントされて接着剤34により機械的に拘束され、接着剤34は、レーザ角度劈開光ファイバ18上に被着される。かくして、接着剤34は、レーザ角度劈開光ファイバ18のための拘束部材として働く。次に、レーザ角度劈開光ファイバ18をグリッパ1214によって光学素子16に正確にアラインメントし、グリッパ1214は、レーザ角度劈開光ファイバ18の軸方向経路内に配置されている。グリッパ1214は、
図1〜
図6及び
図10のグリッパ14のような単一のグリッパであっても良く、
図6のグリッパ614A,614Bのような1対の傾斜グリッパであっても良く、
図7のグリッパ714のようなC字形グリッパであっても良く、
図9のグリッパ914であっても良く、或いは、これらに類似したグリッパ構造体であって良い。グリッパ1214は、レーザ角度劈開光ファイバ18の先端部を下方に押し下げてこれを光学素子16に接触させる。レーザ角度劈開光ファイバ18をグリッパ1214によって光学素子16にアラインメントした後、レーザ角度劈開端面20は、
図5に示されているのと同様な仕方で、光学素子16からの光を全反射(TIR)によりレーザ角度劈開光ファイバ18の軸線A1沿いに下方に向け直す。
【0046】
本明細書において開示した或る特定の幾つかの実施形態は、基板に対する種々の光学素子のアラインメントのための装置及び方法に関する。これら光学素子としては、光ファイバ、レンズ、フィルタ、レンズファイバ、垂直共振器表面発光ダイオードレーザ(VCSEL)、光アイソレータ、フォトニック検出器等が挙げられるが、これらには限定されない。幾つかの実施形態では、光ファイバ、例えばレーザ角度劈開光ファイバの端は、基板上に設けられた能動光学素子、例えばVCSEL上にアラインメントされる。このような装置及び方法は、光学モジュール又はモジュラー光学素子を固定すると共に受動的にアラインメントするためのアラインメント特徴部又は受け入れ構造体、例えば掴み要素、V字形溝、窪み、凹み領域、キー、トレンチ、接着剤又はセメントを含む基板を採用するのが良い。例えばグリッパのようなファイバアラインメント構造体も又、ファイバを基板表面に垂直に位置決めするために使用でき、その結果、ファイバは、アラインメントプレートに設けられた孔の1‐D又は2‐Dアレイを貫通するようになる。グリッパは、変形可能な機械的部材を用いて形成でき又はプレート孔の一部分にポリマーグリッパ材料を詰め込むことにより形成できる。この形態におけるファイバは、種々の形態のポリマー封入手段を用いて定位置に固定可能である。
【0047】
ファイバ掴み構造体も又、メカニカルスプライスで採用され、この場合、塑性変形可能なV字形溝を用いて1つ又は2つ以上の嵌合状態の光ファイバ対をアラインメントすると共に拘束することができる。ファイバは又、ファイバを掴む側壁刺部を備えた変形可能なプラスチック溝を用いて定位置に保持できる。
【0048】
本明細書において開示した或る特定の幾つかの実施形態は、平板状基体上に設けられたコンポーネントの受動的アラインメントのためのグリッパ、例えばポリマーグリッパを含む。ポリマーグリッパは、受動的アラインメント用として本明細書において開示されているが、他の構造体、例えば拘束部材を用いても光ファイバ又は他の光学素子のアラインメント及び/又は機械的拘束を可能にすることができる。
【0049】
グリッパは、光ファイバを平坦な基板上又はシリコン基板に形成されたV字形溝構造内の定位置に保持するよう使用できる。個々のファイバの掴みに加えて、グリッパは、光ファイバのアレイ、小型キャリヤ基板上に取り付けられた光学コンポーネント、ファイバレンズ、シリンドリカルレンズ及び共振器構造体及び光学フィルタを位置決めするために使用できる。
【0050】
本明細書において説明した実施形態は、グリッパ、例えばポリマーグリッパを用いてレーザ角度劈開光ファイバを平板状基体上に設けられた能動装置(例えば、VCSEL源及び光検出器)にアラインメントするための技術を含む。グリッパにより、テーパした又はレーザ角度劈開されたファイバ端は、能動コンポーネント(レーザ源又は検出器)に正確にアラインメントされるようになる。また、グリッパにより、ファイバ端は、能動装置に密接して保持されるようになる。1つ又は2つ以上のグリッパを光ファイバの軸方向経路内に位置決めして光ファイバを光ファイバの端が1つ又は2つ以上のグリッパに接触するまで軸方向経路に沿って動かすことができるようにすることにより、光ファイバを基板上に設けられた能動光学素子上で容易且つ正確にアラインメントすることができるようになる。
【0051】
グリッパ、例えばポリマーグリッパを用いた場合の利点は、これにより、能動光学装置へのテーパしたファイバ又はファイバアレイの低コスト受動的アラインメントが可能になるということにある。加うるに、ポリマーグリッパレイアウトをフォトグラフィマスク変更法により容易に変更して任意形式の光ファイバ端処理(例えば、ウェッジ又はテーパ)に対応させることができる。
【0052】
本明細書において開示した或る特定の幾つかの実施形態は、安価であり且つ種々の光学素子の受動的アラインメントを達成するのに必要とするステップが非常に僅かである受動的アラインメント装置及び方法を提供する。光学素子を受動的にアラインメントした後、光学素子を定位置に固定するのを助けるためのセメント又は接着剤を用いることが望ましい場合がある。変形例として、他の実施形態では、接着剤の使用を必要としない。光学装置の設計に当たり、個々の光学素子の適正な位置及び角度上のアラインメントが既知であれば、ベース及び基板上のアラインメント特徴部を受動的アラインメントの達成のために設計すると共に正しく位置決めすることができる。
【0053】
或る特定の実施形態によれば、掴み要素及び基板のために種々の材料及び幾何学的形状を用いることができ、これらを製作するのに種々の製造手順を用いることができる。本明細書において開示した実施形態により、光学素子の低コスト受動的アラインメントが可能になる。
【0054】
さらに、本明細書で用いられている「光ファイバケーブル」及び/又は「光ファイバ」は、あらゆる形式のシングルモード及びマルチモード光導波路を含み、このような光導波路としては、1本又は2本以上の裸光ファイバ、ルーブチューブ型光ファイバ、タイトバッファー型光ファイバ、リボン型光ファイバ、曲げ不敏感性光ファイバ又は光信号を伝送する任意他の媒体手段が挙げられる。曲げ不敏感性光ファイバの一例は、コーニング・インコーポレイテッド(Corning Incorporated)により製造されたClearCurve(登録商標)光ファイバである。
【0055】
本明細書において説明した多くの改造例及び他の実施形態は、上述の実施形態の関連する技術分野において上述の説明及び関連の図面に提供された教示の恩恵を受ける当業者に想到されよう。したがって、上記説明及び特許請求の範囲の記載は、開示した特定の実施形態には限定されず、改造例及び他の実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲に含まれるものであることが理解されるべきである。上述の実施形態は、これら実施形態の改造例及び変形例が特許請求の範囲に記載された本発明の範囲及びその均等範囲に属することを条件として、これら改造例及び変形例を含むものである。本明細書において特定の用語が用いられているが、これら用語は、一般的な意味で且つ説明の目的上用いられているに過ぎず、本発明を限定する目的では用いられていない。