【文献】
「タッチ操作に対応した画像ビューワーをJavaScriptで作るならD3.jsが便利」,てっく煮ブログ,日本,2013年12月13日,URL,http://tech.nitoyon.com/ja/blog/2013/12/13/touch-viewer/
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示手順は、前記第1コンテンツが画面全体に表示されている際に、前記表示手順によって表示されている前記第1コンテンツを移動させる移動操作が検知された場合には、画面上に表示された前記第1コンテンツを移動させ、前記第1コンテンツの表示サイズが変更されている際に、前記移動操作が検知された場合には、画面上に表示された前記第1コンテンツと前記第2コンテンツとを移動させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の配信装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る配信装置、端末装置、配信方法および配信プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る配信装置、端末装置、配信方法および配信プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.表示処理〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る表示処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る表示処理の一例を示す図である。
図1では、端末装置100によって、ウェブページC10および広告コンテンツC11aおよび広告コンテンツC11bが表示される例を示す。
【0011】
図1に示した端末装置100は、スマートフォン等の携帯端末装置である。また、端末装置100は、液晶ディスプレイ等の出力部130を有する。なお、端末装置100には、タッチパネルが採用されているものとする。すなわち、端末装置100のユーザは、指や専用ペンで出力部130の表示面をタッチすることにより各種操作を行う。
【0012】
ウェブページC10は、例えば、ニュース等の各種情報が掲載されるポータルサイト用のコンテンツである。ここでは、ウェブページC10の縦方向の表示サイズが、端末装置100の出力部130における縦方向の表示サイズよりも長く、ウェブページC10の横方向の表示サイズが、出力部130における横方向の表示サイズと同じサイズであるものとする。
【0013】
このようなウェブページC10には、検索キーワードを入力するための入力欄や、他のウェブページへのリンク等が含まれる。例えば、ウェブページC10には、「新着ニュース」や、「ニュース一覧」といった表示の下に箇条書きで各ニューストピックが表示される。係るニューストピックは、他のウェブページへのリンクが張られているアンカーテキスト(anchor text)に該当する。
【0014】
また、ウェブページC10には、「オークション」、「スポーツ」、「Q&A」、「路線」等、リンクされているウェブページの内容が表示されたるボタンまたは画像が表示される。以下の説明では、ウェブページC10の表示領域のうち、他のウェブページへのリンクが張られているアンカーテキストやボタンや画像等が表示される領域を「リンク領域」と表記する場合がある。
【0015】
また、ウェブページC10には、ウェブページC10とは別に配信される広告コンテンツを表示する表示領域である広告枠50が配置されている。端末装置100は、ウェブページC10の配信を受けると、広告コンテンツの配信を行う広告配信サーバ20に広告コンテンツの配信要求を送信する。そして、端末装置100は、広告配信サーバ20から広告コンテンツの配信を受けると、ウェブページC10を表示するとともに、配信された広告コンテンツを表示されたウェブページC10のうち、広告枠50が配置された範囲に表示する。
【0016】
広告コンテンツC11aは、例えば、広告の一部となる静止画像や動画像であり、広告主によって提供される画像である。
図1に示す例では、広告コンテンツC11aは、広告枠50と同じ大きさの画像である。また、広告コンテンツC11aは、例えば、広告対象となる飲料の写真やイラストと、広告対象となる商品の名称等が配置された画像である。なお、以下の説明では、広告コンテンツC11aのうち、飲料の写真やイラスト、商品の名称等が配置された範囲以外の範囲には、任意の背景が配置されており、広告コンテンツC11a全体として、不透明な画像であるものとする。
【0017】
広告コンテンツC11bは、広告コンテンツC11aと同様、広告の一部となる静止画像や動画像であり、広告主によって提供される画像である。ここで、
図1に示す例では、広告コンテンツC11bは、端末装置100が有する出力部130に係る画面と同じ表示サイズを有する画像であり、広告コンテンツC11aと同じ広告主が提供する飲料や食料等の写真や動画像が配置されている。すなわち、広告コンテンツC11aと、広告コンテンツC11bとを比較すると、広告コンテンツC11bの表示サイズは、広告コンテンツC11aの表示サイズよりも大きく、それぞれ同一または関連する広告の広告コンテンツである。
【0018】
また、広告コンテンツC11bは、例えば、中心部に写真や動画像が配置されていない表示領域51を有する。係る表示領域51は、例えば、端末装置100の画面の縦横比と同じ縦横比を有する領域であり、端末装置100の表示領域よりも表示サイズが小さい領域である。なお、表示領域51は、広告コンテンツC11bの中心に配置される必要はなく、広告コンテンツC11bの任意の位置に配置されていればよい。
【0019】
ここで、端末装置100は、広告に対するユーザの関心を引き起こすため、以下の処理を行う。まず、端末装置100は、ウェブページC10のうち、広告枠50内に広告コンテンツC11aを配置して、ウェブページC10を画面全体に表示する。また、端末装置100は、広告コンテンツC11bを、ウェブページC10の背面に重ねて配置する。この結果、初期表示状態においては、端末装置100は、広告コンテンツC11bを表示せず、広告コンテンツC11aが広告枠50に配置されたウェブページC10のみを表示することとなる。また、端末装置100は、利用者の指によるスクロール操作が行われた場合は、スクロール操作にしたがって、広告コンテンツC11aが配置されたウェブページC10をスクロールさせる。
【0020】
ここで、端末装置100は、利用者がウェブページ10の所定の領域を選択する選択操作が検知された場合は、広告コンテンツC11aが配置されたウェブページC10と、広告コンテンツC11bとが重なる領域の広さを変更する。例えば、端末装置100は、ウェブページC10の縦横比を変更せずに、ウェブページC10が表示される領域の広さを所定の広さ、例えば、表示領域51と同じ広さに縮小する。また、端末装置100は、縮小したウェブページC10を、画面の中央に配置することで表示領域51と重ねて表示する。
【0021】
この結果、端末装置100は、利用者に広告に対する関心を起こさせることができる。すなわち、端末装置100は、利用者が広告コンテンツC11aを選択した際、ウェブページC10を表示する領域の大きさを変更することで、ウェブページC10の背面に隠されていた広告コンテンツC11bを表示する。このため、端末装置100は、利用者がウェブページC10に配置された広告を選択した際、ウェブページC10が、選択した広告の一部であったと錯覚させるような表示態様で、広告を表示することができる。この結果、端末装置100は、ウェブページ上に配置された広告に対する関心を利用者に起こさせることができる。
【0022】
以下、端末装置100が決定する各広告コンテンツC11a、C11bの表示態様の一例について説明する。なお、以下の説明では、利用者の指F10の操作により、端末装置100が広告コンテンツC11a、C11bの表示態様の変化の一例について、
図1の左から第1状態〜第4状態として説明する。
【0023】
まず、端末装置100は、第1状態に示すように、ウェブページC10、広告コンテンツC11a、C11bを受信する。係る場合、端末装置100は、広告コンテンツC11aをウェブページC10の広告枠50内に表示するとともに、ウェブページC10を画面全体に表示する。また、端末装置100は、ウェブページC10の背面に広告コンテンツC11bを配置する。この結果、端末装置100は、広告コンテンツC11aが配置されたウェブページC10のみを表示することとなる。
【0024】
また、端末装置100は、ユーザの指F10によってスクロール操作が行われた場合は、第2状態に示すように、スクロール操作にしたがって、ウェブページC10および広告枠50に表示された広告コンテンツC11aをスクロールさせる。
【0025】
ここで、端末装置100は、ユーザの指F10が広告枠50をタップした場合、すなわち、広告枠50が表示された範囲内でユーザの指F10による選択操作が検知された場合は、以下の処理を実行する。すなわち、端末装置100は、第3状態に示すように、ウェブページC10を表示する領域の広さを縮小し、ウェブページC10と広告コンテンツC11bとが重なる領域の広さを変更する。また、端末装置100は、ウェブページC10を表示する領域を縮小する際、広告枠50に表示された広告コンテンツC11aを表示する領域の広さも、ウェブページC10に合わせて縮小する。
【0026】
そして、第4状態に示すように、端末装置100は、ウェブページC10および広告コンテンツC11aを表示する領域の広さを所定の範囲まで縮小させるとともに、広告コンテンツC11bの表示領域51と重なる位置に配置する。この結果、端末装置100は、ウェブページC10が広告コンテンツC11bの一部であるように表示することができる。
【0027】
なお、第4状態において、端末装置100は、ユーザの指F10によってスクロール操作が行われた場合は、広告コンテンツC11bを移動させるとともに、表示領域51に配置されたウェブページC10および広告コンテンツC11aをスクロールさせてもよい。また、第4状態において、端末装置100は、ユーザの指F10によってスクロール操作が行われた場合は、広告コンテンツC11bを移動させずに、表示領域51に配置されたウェブページC10および広告コンテンツC11aのみをスクロールさせてもよい。
【0028】
また、第4状態において、端末装置100は、広告コンテンツC11bが表示された領域においてスクロール操作を行われた場合は、ウェブページC10ごと広告コンテンツC11bをスクロールさせ、ウェブページC10が表示された領域においてスクロール操作が行われた場合は、ウェブページC10のみをスクロールさせてもよい。
【0029】
また、端末装置100は、第4状態において、ユーザの指F10によって表示領域51が選択された場合、すなわち、縮小表示されたウェブページC10が選択された場合は、ウェブページC10が表示される領域を拡大する。そして、端末装置100は、第2状態に示すように、画面全体にウェブページC10を表示させてもよい。
【0030】
このように、端末装置100は、ウェブページC10の背面に広告コンテンツC11bを重ねて配置し、選択操作が検知された場合は、ウェブページC10と広告コンテンツC11bとが重なる範囲の広さを変更する。例えば、端末装置100は、利用者の選択操作に応じて、ウェブページC10に隠された広告コンテンツC11bを表示する。この結果、端末装置100は、利用者に対し、広告に対する関心を引き起こすことができる。
【0031】
なお、端末装置100は、広告コンテンツC11bの一部に動画が配置されている場合、利用者の選択操作を検知し、ウェブページC10の表示領域を縮小させ、広告コンテンツC11bを表示させた後で、動画の再生を開始してもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツC11bの表示後に、利用者が広告コンテンツC11bに配置された動画を選択した際に、動画の再生を開始してもよい。
【0032】
また、端末装置100は、ウェブページC10を表示する領域の広さを変更する際、変更後の広さに応じて、ウェブページC10に配置された文字や画像の大きさを変更してもよい。例えば、端末装置100は、ウェブページC10を表示する領域の広さを縮小する場合、ウェブページC10に配置されていた文字の大きさは変更せずともよく、また、ウェブページC10を表示する領域の広さの縮小率よりも少ない縮小率で文字の大きさを変更してもよい。
【0033】
また、端末装置100は、ウェブページC10を表示する領域の広さを変更する際、変更後の広さに応じて、ウェブページC10に配置された文字や画像の配置を変更してもよい。係る処理を行った場合、端末装置100は、ウェブページC10を表示する領域を縮小した場合や、拡大した場合にも、ウェブページC10の視認性を保持するので、広告コンテンツを表示する際に、利用者が広告に対して良くないイメージを抱くことを防ぐことができる。
【0034】
以下、上記した表示処理を実現する端末装置100等について説明する。なお、上記では説明を省略したが、端末装置100は、広告コンテンツC11aおよび広告コンテンツC11bの配信と同時に、広告コンテンツC11a、C11bの表示態様を制御する制御情報の配信を受け付ける。そして、端末装置100は、制御情報にしたがって上記した表示処理を行う。このような制御情報については後述する。
【0035】
〔2.広告配信システムの構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る広告配信システム1の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る広告配信システムの構成例を示す図である。
図2に示すように、広告配信システム1は、端末装置100と、広告主端末10と、広告配信サーバ20と、コンテンツ配信サーバ30とを含む。端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20およびコンテンツ配信サーバ30は、ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図2に示す広告配信システム1には、複数台の端末装置100や、複数台の広告主端末10や、複数台の広告配信サーバ20や、複数台のコンテンツ配信サーバ30が含まれてもよい。
【0036】
端末装置100は、ウェブページを閲覧するユーザによって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置100は、スマートフォン等の携帯電話機や、タブレット端末や、PDA(Personal Digital Assistant)や、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PC等である。端末装置100は、ユーザによる操作にしたがって、コンテンツ配信サーバ30からウェブページを取得し、取得したウェブページを表示する。また、端末装置100は、広告コンテンツとともに後述する広告取得命令が含まれる場合には、広告配信サーバ20から広告コンテンツを取得し、取得した広告コンテンツをウェブページとともに表示する。
【0037】
広告主端末10は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末10は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA等である。広告主端末10は、広告主による操作にしたがって、広告コンテンツを広告配信サーバ20に入稿する。例えば、広告主端末10は、広告コンテンツとして、静止画像や、動画像や、テキストデータや、広告主が管理する広告主サーバによって配信される広告主ページにアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)などを広告配信サーバ20に入稿する。
【0038】
なお、広告主は、広告コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であり、「広告主端末」といった表記は、広告主端末10だけでなく代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
【0039】
広告配信サーバ20は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、広告配信サーバ20は、端末装置100からアクセスされた場合に、広告コンテンツを端末装置100に配信する。また、広告配信サーバ20は、配信対象となる広告コンテンツの表示態様を指示する制御情報を広告コンテンツとともに、上記した表示処理を端末装置100に実行させるための制御情報を端末装置100に配信する。この制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)やCSS(Cascading Style Sheets)等のスクリプト言語により記述される。
【0040】
コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100にウェブページを配信するウェブサーバ等である。例えば、コンテンツ配信サーバ30は、ポータルサイト、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関する各種ウェブページを配信する。
【0041】
コンテンツ配信サーバ30によって配信されるウェブページは、例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)により記述されたHTMLファイルや、XML(Extensible Markup Language)により記述されたXMLファイル等により形成される。また、コンテンツ配信サーバ30によって配信されるウェブページには、広告取得命令が含まれる。例えば、ウェブページを形成するHTMLファイル等には、広告配信サーバ20のURL等が広告取得命令として記述される。この場合、端末装置100は、HTMLファイル等に記述されているURLにアクセスすることで、広告配信サーバ20から広告コンテンツを取得する。
【0042】
なお、コンテンツ配信サーバ30から端末装置100に配信される各種データは、実際にはウェブページを形成するHTMLファイルや画像等であるが、以下では、コンテンツ配信サーバ30から端末装置100に配信される各種データを「ウェブページ」と表記する場合がある。
【0043】
〔3.広告配信サーバの構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る広告配信サーバ20の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る広告配信サーバの構成例を示す図である。
図3に示すように、広告配信サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。
【0044】
通信部21は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部21は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100や広告主端末10やコンテンツ配信サーバ30との間で情報の送受信を行う。
【0045】
記憶部22は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部22は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツに関する各種情報が格納されたデータベースである広告データベース24を記憶する。
【0046】
ここで、
図4は、実施形態に係る広告データベースに格納された情報の一例を示す図である。
図4に示した例では、広告データベース24は、「広告主ID」、「広告コンテンツ」、「入札価格」、「CTR(Click Through Rate)」といった項目を有する。
【0047】
「広告主ID」は、広告主または広告主端末10を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツを示す。
図4では「広告コンテンツ」に「C11」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、静止画像や動画像やテキストデータやURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。
【0048】
「入札価格」は、広告主が広告コンテンツを入稿する際に指定する広告料金を示す。例えば、「入札価格」は、広告コンテンツがウェブページに1回表示された際に広告主から広告配信者(例えば、広告配信サーバ20またはコンテンツ配信サーバ30の管理者)に支払われる単価に該当する。また、例えば、「入札価格」は、広告コンテンツがユーザに1回クリックされた際に広告主から広告配信者に支払われる単価に該当する。
【0049】
「CTR」は、広告コンテンツがクリックされた回数を広告コンテンツの表示回数によって除算した値を示す。なお、端末装置100に配信されたことがない広告コンテンツのCTRには、予め決められている固定値や、全ての広告コンテンツにおけるCTRの平均値や、同一の広告カテゴリ(例えば、車、旅行)に属する全ての広告コンテンツにおけるCTRの平均値などが記憶される。また、「CTR」には、CTRの予測モデル等から予測される予測CTRが記憶されてもよい。このような予測CTRは、例えば、広告コンテンツの種別や、広告コンテンツが表示されるウェブページの種別等によって予測される。
【0050】
すなわち、
図4では、広告主ID「B10」によって識別される広告主が、入札価格「100」を指定するとともに、広告コンテンツ「C11」を入稿した例を示している。また、
図4では、広告コンテンツ「C11」のCTRが「0.02」である例を示している。
【0051】
ここで、広告データベース24には、複数の画像や動画像を含む広告コンテンツが登録される場合がある。例えば、
図4に示す例では、広告データベース24には、広告コンテンツC11として、
図1に例示した広告コンテンツC11aと広告コンテンツC11bが登録されているものとする。また、広告データベース24には、広告コンテンツC11として、各広告コンテンツC11a、C11bの表示態様を指示する表示指示が登録されているものとする。また、広告データベース24には、広告コンテンツC12として、画像である広告コンテンツC12aと、広告コンテンツC12bと、広告コンテンツC12a、C12bの表示態様を指示する表示指示が登録されているものとする。また、
図4に示す例では、詳細な記載を省略したが、広告データベース24には、広告コンテンツC13として、画像や動画像および表示指示が登録されているものとする。
【0052】
図3に戻って、説明を続ける。制御部23は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、広告配信サーバ20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部23は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0053】
図3に示すように、制御部23は、入稿受付部25と、要求受付部26と、広告選択部27と、配信部28とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部23の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部23が有する各処理部の接続関係は、
図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0054】
入稿受付部25は、広告主端末10から広告コンテンツの入稿を受け付ける。具体的には、入稿受付部25は、入札価格の指定とともに広告コンテンツの入稿を受け付ける。そして、入稿受付部25は、入稿元の広告主に対応する広告主IDに対応付けて、受け付けた入札価格および広告コンテンツを記憶部22に格納する。
【0055】
ここで、入稿受付部25は、広告コンテンツの入稿とともに、広告コンテンツの表示態様の指定を受け付ける。例えば、入稿受付部25は、広告コンテンツC11aと、広告コンテンツC11bとを受信する。また、入稿受付部25は、広告コンテンツC11aをウェブページC10の広告枠50内に配置するとともに、広告コンテンツC11bをウェブページC10の背後に配置するよう指示する表示指示を受け付ける。また、入稿受け付け部25は、選択操作が検知された場合に、ウェブページC10を表示する領域を縮小する比率、表示する領域を縮小したウェブページC10を表示する位置等を指示する表示指示を受け付ける。
【0056】
なお、入稿受付部25は、広告コンテンツC11bに動画が配置されている場合、ウェブページC10を表示する位置の変更後に係る動画を再生する旨を示す表示指示を受付ても良い。そして、入稿受付部25は、広告コンテンツC11aと、広告コンテンツC11bと、表示指示とを広告コンテンツC11として広告データベース24に登録する。
【0057】
要求受付部26は、端末装置100から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部26は、広告コンテンツの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
【0058】
広告選択部27は、要求受付部26によって広告コンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、配信候補の広告コンテンツを広告データベース24から選択する。例えば、広告選択部27は、広告データベース24に登録されている広告コンテンツのうち、入札価格またはCTRが高い広告コンテンツや、入札価格およびCTRの双方が高い広告コンテンツを優先して選択する。そして、広告選択部27は、選択した広告コンテンツを配信部28に出力する。
【0059】
なお、広告選択部27は、広告コンテンツを選択する際、ウェブページに関連する広告コンテンツを抽出するコンテンツマッチングと呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。また、広告選択部27は、ウェブページが検索ページである場合には、検索ページに指定された検索キーワードとマッチする広告コンテンツを抽出する検索連動型広告と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。また、広告選択部27は、ユーザの属性情報(サイコグラフィック属性、デモグラフィック属性など)とマッチする広告コンテンツを抽出するターゲティング配信と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。
【0060】
配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツとともに、端末装置100に対して表示処理を実行させる制御情報を配信する。具体的には、配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツを受信すると、受信した広告コンテンツに含まれる表示指示を抽出する。そして、配信部28は、抽出した表示指示が示す表示態様で、広告コンテンツを表示させるための制御情報を生成する。その後、配信部28は、生成した制御情報と、広告コンテンツに含まれる画像や動画像のデータとを端末装置100に対して配信する。
【0061】
例えば、配信部28は、広告コンテンツC11のデータを受信した場合、広告コンテンツC11aをウェブページC10の広告枠50内に配置するよう指示する制御情報を生成する。また、配信部28は、ウェブページC10の背後に広告コンテンツC11bを配置するよう指示する制御情報を生成する。また、配信部28は、ウェブページC10の広告枠50が選択された際に、ウェブページC10および広告コンテンツC11aを表示する領域の広さを縮小し、画面上の中央に配置するよう指示する制御情報を生成する。そして、配信部28は、広告コンテンツC11aと、広告コンテンツC11bと、生成した制御情報とを端末装置100に対して配信する。
【0062】
ここで、実施形態に係る制御情報は、例えば、表示手順と変更手順とを端末装置100に実行させる。表示手順は、例えば、ウェブページC10の背面に、広告コンテンツC11bを重ねて表示する処理手順である。また、変更手順は、選択操作が検知された場合に、ウェブページC10と広告コンテンツC11bとが重なる領域の広さを変更する処理手順である。
【0063】
〔4.配信装置の構成〕
次に、
図5を用いて、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ30の構成について説明する。
図5は、実施形態に係るコンテンツ配信サーバの構成例を示す図である。
図5に示すように、コンテンツ配信サーバ30は、通信部31と、コンテンツ記憶部32と、制御部33とを有する。
【0064】
通信部31は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部31は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100や広告配信サーバ20との間で情報の送受信を行う。
【0065】
コンテンツ記憶部32は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、コンテンツ記憶部32は、コンテンツの一例であるウェブページを記憶する。例えば、コンテンツ記憶部32は、ウェブページを形成するHTMLファイルや、ウェブページに表示される静止画像や動画像を記憶する。なお、コンテンツ記憶部32に記憶されるウェブページには、広告コンテンツを取得するための広告取得命令が含まれる。
【0066】
制御部33は、例えば、CPUやMPU等によって、コンテンツ配信サーバ30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0067】
図5に示すように、制御部33は、受付部34と、配信部35とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部33の内部構成は、
図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部33が有する各処理部の接続関係は、
図5に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0068】
受付部34は、端末装置100からウェブページの取得要求を受け付ける。例えば、受付部34は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
【0069】
配信部35は、受付部34によってウェブページの取得要求が受け付けられた場合に、ウェブページを端末装置100に配信する。具体的には、配信部35は、コンテンツ記憶部32から取得要求対象のウェブページを取得し、取得したウェブページを端末装置100に配信する。上記の通り、コンテンツ記憶部32に記憶されているウェブページには広告コンテンツを取得するための広告取得命令が含まれており、端末装置100は、広告配信サーバ20に対して、広告の配信要求を送信することとなる。
【0070】
〔5.端末装置の構成〕
次に、
図6を用いて、実施形態に係る端末装置100の構成について説明する。
図6は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図6に示すように、端末装置100は、通信部110と、入力部120と、出力部130と、制御部140とを有する。
【0071】
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、広告配信サーバ20やコンテンツ配信サーバ30との間で情報の送受信を行う。
【0072】
入力部120は、ユーザから各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部130は、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部130は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、入力部120と出力部130とは一体化される。
【0073】
制御部140は、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(表示プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部140は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0074】
図6に示すように、制御部140は、要求部141と、操作制御部142と、表示制御部143とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部140の内部構成は、
図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部140が有する各処理部の接続関係は、
図6に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0075】
要求部141は、操作制御部142からウェブページのURLを受信した場合は、コンテンツ配信サーバ30に対して受信したURLが示すウェブページの取得要求を送信する。また、要求部141は、コンテンツ配信サーバ30から受信したウェブページに広告取得命令が含まれる場合に、広告コンテンツの取得要求を広告配信サーバ20に送信する。
【0076】
操作制御部142は、入力部120を介して受け付けたユーザ操作にしたがって、各種制御を実行する。例えば、操作制御部142は、ユーザが入力部120に対してウェブページの表示操作を行った場合は、表示対象となるウェブページのURLを要求部141に出力する。また、操作制御部142は、入力部120を介して受け付けたユーザ操作の内容を表示制御部143に出力する。また、操作制御部142は、表示制御部143が受信したウェブページに広告取得命令が含まれる場合は、要求部141に対して、広告コンテンツの取得要求を広告配信サーバ20へ送信するよう指示する。
【0077】
表示制御部143は、操作制御部142によって受け付けられた制御情報にしたがって、ウェブページおよび広告コンテンツを出力部130に表示する処理を実行する。例えば、表示制御部143は、制御部140が制御情報を実行することで、
図6に示すように表示部144と変更部145とを有する。表示部144と変更部145とは、例えば、CPUやMPU等によって、制御情報がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。すなわち、表示部144は、上記した決定手順を実行し、変更部145は、上記した表示手順を実行する。
【0078】
表示部144は、ウェブページの背面に広告コンテンツを重ねて表示する。例えば、表示部144は、要求部141が要求したウェブページC10と広告コンテンツC11a、C11bとを受信する。係る場合、表示部144は、出力部130の表示領域全体にウェブページC10を表示するとともに、広告枠50に広告コンテンツC11aを配置する。さらに、表示部144は、ウェブページC10の背面に広告コンテンツC11bを配置する。
【0079】
また、表示部144は、操作制御部142からユーザ操作の内容を受信した場合は、受信したユーザ操作にしたがって、出力部130の表示内容を制御する。例えば、表示部144は、出力部130の表示領域全体にウェブページC10を表示している際に、スクロール操作が行われた場合は、ウェブページC10をスクロールさせる。一方、表示部144は、出力部130の表示領域の一部にウェブページC10を表示し、他の領域に広告コンテンツC11bを表示している際にスクロール操作が行われた場合、すなわち、ウェブページC10を表示する領域を縮小している場合は、ウェブページC10および広告コンテンツC11bをスクロールさせる。なお、表示部144は、表示する領域を縮小したウェブページC10のみをスクロールさせてもよい。
【0080】
変更部145は、選択操作が検出された検知された場合は、ウェブページと広告コンテンツとが重なる領域の広さを変更する。例えば、変更部145は、ウェブページC10が出力部130の表示領域全面に表示されている際に、広告枠50が表示されている領域を選択する選択動作が検出された場合は、ウェブページC10の表示領域を縮小する。この結果、端末装置100は、広告コンテンツC11bの一部に埋め込まれているような表示態様でウェブページC10を表示する。
【0081】
また、変更部145は、ウェブページC10の表示領域が縮小されている際に、縮小されたウェブページC10を選択する選択動作が検出された場合は、ウェブページC10の表示領域を拡大し、出力部130の表示領域全面にウェブページC10を表示する。すなわち、変更部145は、広告コンテンツC11bをウェブページC10で隠し、ウェブページC10を出力部130の表示領域全面に表示する。
【0082】
なお、変更部145は、ウェブページC10の表示領域を変更する場合は、ウェブページC10を表示する際の縦横比率を変更せずに、ウェブページC10を表示する領域の広さを変更する。また、変更部145は、ウェブページC10を表示する領域を変更する場合は、表示領域全体の広さに対する変更後の領域の広さの比率に応じて、ウェブページC10に配置された文字、画像、動画等の大きさおよび配置を変更する。係る処理は、例えば、ウェブページC10が表示されたウインドウの大きさを変更する際と同様の処理によって実現されてもよい。
【0083】
また、変更部145は、表示する領域の広さを変更したウェブページC10を、出力部130の表示領域の中央に配置する。すなわち、変更部145は、広告コンテンツC11bに配置された表示領域51の位置に応じて、表示する領域の広さを変更したウェブページC10を配置する位置を変更する。
【0084】
〔6.他の表示例〕
上記では、
図1に例示した表示態様を用いながら端末装置100による表示処理について説明した。具体的には、上記した例では、端末装置100は、ウェブページC10と、広告コンテンツC11a、C11bとを受信し、ウェブページC10の広告枠50に広告コンテンツC11aを表示した。また、端末装置100は、ウェブページC10の背面に広告コンテンツC11bを配置し、広告コンテンツC11aが選択された際に、ウェブページC10と広告コンテンツC11bとが重なる領域の大きさを変更し、隠れていた広告コンテンツC11bを表示した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。
【0085】
例えば、端末装置100は、ウェブページに複数の広告枠が配置されている場合は、広告コンテンツC11aと同様に各広告枠に表示する広告コンテンツ(以下、広告枠コンテンツと記載する。)を複数受信する。また、端末装置100は、広告コンテンツC11bと同様に、ウェブページの背面に配置する広告コンテンツ(以下、背面広告コンテンツと記載する)であって、いずれかの広告枠コンテンツと対応付けられた背面広告コンテンツを複数受信する。
【0086】
係る場合、端末装置100は、各広告枠コンテンツを対応する広告枠に配置したウェブページを出力部130の表示領域全体に表示する。また、端末装置100は、各背面広告コンテンツを任意の順序で、ウェブページの背面に配置する。また、端末装置100は、利用者がいずれかの広告枠に配置された広告枠コンテンツを選択した場合は、ウェブページの背面に配置した背面広告コンテンツのうち、選択された広告枠コンテンツと対応する背面広告コンテンツを、各背面広告コンテンツの最前面に配置する。そして、端末装置100は、ウェブページを表示する領域を縮小させる。この結果、端末装置100は、選択された広告枠コンテンツと対応する背面広告コンテンツを、表示する領域を縮小させたウェブページとともに表示することとなる。
【0087】
例えば、端末装置100は、それぞれ対応付けられた第1の広告枠コンテンツと第1の背面広告コンテンツ、および、第2の広告枠コンテンツと第2の背面広告コンテンツとを受信する。係る場合、端末装置100は、第1の広告枠コンテンツと第2の広告枠コンテンツとをウェブページ内の広告枠に配置するとともに、第1の背面広告コンテンツをウェブページの背面に配置し、第2の背面広告コンテンツを第1の背面広告コンテンツの背面に配置する。
【0088】
そして、端末装置100は、ウェブページ内の広告枠に配置された第2の広告枠コンテンツが選択された場合は、ウェブページの背面に配置された各背面広告コンテンツの最前面に第2の背面広告コンテンツを配置する。すなわち、端末装置100は、第2の背面広告コンテンツをウェブページの背面に配置し、第1の背面広告コンテンツを第2の背面広告コンテンツの背面に配置する。そして、端末装置100は、ウェブページを表示する領域の広さを縮小し、第2の背面広告コンテンツを表示する。
【0089】
このように、端末装置100は、複数の背面広告コンテンツが配信された場合は、複数の背面広告コンテンツをウェブページの背面に配置する。また、端末装置100は、利用者が、ウェブページ上の所定の領域を選択した場合は、選択された領域と対応する背面広告コンテンツを背面広告コンテンツの最前面に配置する。そして、端末装置100は、ウェブページと背面広告コンテンツとが重なる領域の広さを変更し、選択された領域と対応する背面広告コンテンツを表示する。この結果、端末装置100は、利用者が選択した広告に応じて異なる背面広告コンテンツを表示するので、広告に対する利用者の関心を起こさせることができる。
【0090】
なお、端末装置100は、ウェブページのうち表示されている領域内に配置された広告枠コンテンツに応じて、背面広告コンテンツのうち最前面に配置される背面広告コンテンツを変更してもよい。以下、
図7を用いて、説明する。なお、以下の例では、ウェブページC10に2つの広告枠が配置されているものとする。また、以下の例では広告枠コンテンツである広告コンテンツ11aと対応する背面広告コンテンツである広告コンテンツ11b、および、広告枠コンテンツである広告コンテンツC12aと対応する背面広告コンテンツである広告コンテンツC12bを端末装置100が受信した例について説明する。
【0091】
ここで、広告コンテンツC12aおよび広告コンテンツC12bは、デジタルカメラ等、画像取得装置の広告であり、例えば、広告コンテンツC12aには、「Nixxx D50」等といった製品名とカメラの画像が配置されているものとする。また、広告コンテンツC12bには、広告対象となるデジタルカメラ等で撮影された画像や動画像等が配置されているものとする。
【0092】
例えば、
図7は、実施形態に係る端末装置が実行する表示処理のバリエーションを説明する図である。なお、
図7には、広告コンテンツC11b、C12bの表示態様の一例について、
図7の左から第1状態〜第3状態として記載した。例えば、端末装置100は、
図7の第1状態に示す例では、
図1に示す第4状態と同様に、ウェブページC10のうち表示されている領域内に広告コンテンツC11aを配置している。また、端末装置100は、ウェブページC10を表示する領域の広さを縮小しており、ウェブページC10を囲むように広告コンテンツC11bを表示している。
【0093】
ここで、ウェブページC10が表示された領域においてスクロール操作が行われた場合、端末装置100は、ウェブページC10のみをスクロールさせる。そして、
図7の第2状態に示すように、ウェブページC10のスクロールの結果、広告コンテンツC12aが表示された場合は、
図7中の第3状態に示すように、ウェブページC10の背面に配置された広告コンテンツC11bを、表示された広告コンテンツC12aと対応する広告コンテンツC12bに変更する。
【0094】
このように、端末装置100は、ウェブページのうち表示されている領域内に配置された広告枠コンテンツに応じて、背面広告コンテンツのうち最前面に配置される背面広告コンテンツを変更する。この結果、端末装置100は、ウェブページに配置された広告に対する利用者の関心をさらに強く引き起こすことができる。
【0095】
なお、上記した例では、端末装置100は、ウェブページC10のスクロールの結果、広告コンテンツC12aが表示された場合は、広告コンテンツC12bをウェブページの背面に配置することで、表示された広告コンテンツC11bを広告コンテンツC12bに変更した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、ウェブページC10を表示する領域を縮小して広告コンテンツC11bとともに表示している際に、利用者が広告コンテンツC12aを選択した場合に、広告コンテンツC11bを広告コンテンツC12bに変更してもよい。
【0096】
また、端末装置100は、利用者が広告コンテンツC12aを選択した場合は、ウェブページC10を表示する領域を拡大して画面全体に表示させ、ウェブページC10の背面に配置された広告コンテンツC11bを広告コンテンツC12bに変更する。そして、端末装置100は、ウェブページC10を表示する領域を縮小して、広告コンテンツC12bとともに表示してもよい。係る表示処理により、端末装置100は、利用者の興味を引く表示形態で、ウェブページC10とともに表示する広告コンテンツの変更を行うことができるので、広告に対する利用者の関心をさらに引き起こすことができる。
【0097】
なお、上記した例では、端末装置100は、ウェブページC10の背面に広告コンテンツC11bと広告コンテンツC12bとを配置した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、ウェブページC10に広告コンテンツC11aと広告コンテンツC12aとを配置して表示し、各広告コンテンツC11b、C12bについては、表示等を行わずに保持する。そして、端末装置100は、ウェブページC10に配置した広告コンテンツC11a、C12aのいずれかが選択された場合は、選択された広告コンテンツと対応する広告コンテンツをウェブページC10の背面に配置し、ウェブページC10を表示する領域の広さを変更してもよい。
【0098】
〔7.広告配信システムの処理フロー〕
次に、
図8を用いて、制御情報を実行した端末装置100が実行する表示処理の手順について説明する。
図8は、実施形態に係る端末装置が実行する表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0099】
図8に示す例では、端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツ配信サーバ30にウェブページの配信を要求し、コンテンツ配信サーバ30からウェブページを受信する(ステップS101)。次に、端末装置100は、配信されたウェブページに広告取得命令が含まれる場合は、広告配信サーバ20に対して配信要求を送信する(ステップS102)。次に、端末装置100は、広告枠コンテンツと背面広告コンテンツとを受信したか否かを判定し(ステップS103)、受信していないと判定した場合は(ステップS103:No)、再度ステップS103を実行する。
【0100】
また、端末装置100は、広告枠コンテンツと背面広告コンテンツとを受信した場合は(ステップS103:Yes)、広告枠コンテンツを広告枠に配置したウェブページを表示し、ウェブページの背面に背面広告コンテンツを配置する(ステップS104)。次に、端末装置100は、広告枠が選択されたか否かを判定する(ステップS105)。そして、端末装置100は、広告枠が選択されたと判定した場合は(ステップS105:Yes)、ウェブページを表示する領域の広さを縮小し、背面広告コンテンツを表示する(ステップS106)。
【0101】
また、端末装置100は、ウェブページを表示する部分が選択されたか否かを判定し(ステップS107)、ウェブページを表示する部分が選択された場合は(ステップS107:Yes)、ウェブページを表示する部分の広さを初期状態に戻し(ステップS108)、ステップS105を実行する。一方、端末装置100は、ウェブページを表示する部分が選択されていない場合は(ステップS107:No)、新たな広告枠コンテンツが表示されているか否かを判定する(ステップS109)。そして、端末装置100は、新たな広告枠コンテンツが表示されていると判定した場合は(ステップS109:Yes)、ウェブページの背面に配置された背面広告コンテンツを、新たに表示された広告枠コンテンツと対応する背面広告コンテンツに変更し(ステップS110)、ステップS107を実行する。
【0102】
なお、端末装置100は、新たな広告枠コンテンツが表示されていないと判定した場合は(ステップS109:No)、ステップS107を実行する。また、端末装置100は、広告枠が選択されていない場合は(ステップS105:No)、再度広告枠が選択されたか否かを判定する(ステップS105)。
【0103】
〔8.変形例〕
上記した実施形態に係る広告配信システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる
形態にて実施されてよい。そこで、以下では、広告配信システム1の他の実施形態について説明する。なお、以下に説明する端末装置100は、広告コンテンツに含まれる制御情報にしたがって、広告コンテンツの表示処理を行う。
【0104】
〔8−1.表示態様について〕
上記した例では、端末装置100は、ウェブページC10を表示する領域の広さを縮小することで、ウェブページC10に隠された広告コンテンツC11bを表示したが、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、ウェブページC10を画面の一部に表示するとともに、ウェブページC10と同じ表示サイズの広告コンテンツC11bをウェブページC10の背面に配置する。そして、端末装置100は、利用者がウェブページC10、広告枠50、もしくはウェブページC10が表示されていない領域等、所定の領域を選択した場合は、ウェブページC10の表示位置をずらすことで、広告コンテンツC11bを表示してもよい。
【0105】
また、上記した例では、端末装置100は、表示する領域の広さを縮小したウェブページC10を表示領域の中央に配置したが、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、広告コンテンツC11bの表示領域51が広告コンテンツC11bの中心以外に配置されている場合には、表示領域を縮小したウェブページC10を、画面の中央ではなく、広告コンテンツC11bの表示領域51が配置された位置に移動させてもよい。
【0106】
〔8−2.ウェブページの表示位置について〕
上記した例では、端末装置100は、表示する領域の広さ変更したウェブページC10を出力部130の表示領域の中央に配置した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、ウェブページC10を表示する領域の広さを変更した際に表示される広告コンテンツに応じて、表示する領域の広さを変更したウェブページC10を任意の位置に移動させてもよい。例えば、端末装置100は、ウェブページの背面に配置された広告コンテンツの左下や、右上にウェブページを表示するための表示領域が配置されている場合は、表示する領域の広さを変更したウェブページC10を、係る表示領域が配置された位置に移動させてもよい。
【0107】
〔8−3.制御情報について〕
上記した端末装置100は、広告配信サーバ20が広告コンテンツとともに配信する制御情報を用いて、上記した表示処理を実行した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、上記した制御情報をコンテンツ配信サーバ30からウェブページとともに受信し、広告配信サーバ20から広告コンテンツとともに、表示態様を設定するための表示指示を受信する。そして、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30から受信した制御情報を実行するとともに、受信した表示指示にしたがって、広告コンテンツの表示態様を決定してもよい。
【0108】
〔8−4.ウェブページ〕
上記実施形態では、広告コンテンツとウェブページとが重ねて表示される例を示したが、広告コンテンツ等が重ねて表示されるのはウェブページに限られない。例えば、上記してきた広告コンテンツ等は、携帯電話ゲーム等の画面に表示されてもよい。
【0109】
また、上記実施形態では、ウェブページが縦スクロールされる例を示したが、この例に限られない。例えば、端末装置100は、横スクロール可能なウェブページを表示し、係るウェブページが横スクロールされている場合に、表示された広告枠コンテンツに応じて、背面広告コンテンツを変更してもよい。一例を挙げて説明すると、端末装置100は、地図に関するウェブページである地図ページを表示し、地図ページ上の店舗や建物のアイコンが選択された場合に、地図ページを表示する領域の広さを変更し、選択された店舗や建物を説明するためのコンテンツを地図ページとともに表示してもよい。
【0110】
〔8−5.選択操作〕
また、上記実施形態では、ウェブページ上に配置された広告枠を選択した際に、ウェブページを表示する領域の広さを変更した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、ウェブページ上に配置されたリンク、任意の文字列、画像等が配置された任意の領域が選択された場合は、選択された領域と対応するコンテンツをウェブページの背面に配置し、ウェブページを表示する広さを変更することとしてもよい。また、表示する領域を変更する対象はウェブページでなくてもよい。例えば、上記してきた実施形態は、デスクトップ画面やアプリケーションの表示画面上で所定のコンテンツ(例えば、アイコンや画面)の選択操作が行われた場合、ドラックアンドドロップ操作がなされた場合、スクロール操作がなされた場合等に、上記した表示処理を適用することができる。
【0111】
〔8−6.装置構成〕
また、上記実施形態では、広告配信システム1に、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とが含まれる例を示したが、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、
図2に示した広告配信サーバ20は、例えば、
図5に示したコンテンツ記憶部32、受付部34、配信部35を有する。そして、広告配信サーバ20は、端末装置100からウェブページの取得要求を受け付けた場合に、広告コンテンツとともに、広告取得命令を含まないウェブページを端末装置100に配信する。
【0112】
また、上記実施形態では、広告配信サーバ20から端末装置100に広告コンテンツが配信される例を示したが、コンテンツ配信サーバ30が、広告配信サーバ20から広告コンテンツを取得してもよい。この場合、広告配信サーバ20の要求受付部26は、コンテンツ配信サーバ30から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。また、広告配信サーバ20は、コンテンツ配信サーバ30に広告コンテンツを配信する。また、コンテンツ配信サーバ30は、広告配信サーバ20から取得した広告コンテンツとともに、広告取得命令を含まないウェブページを端末装置100に配信する。
【0113】
〔8−7.端末装置の操作記録〕
また、上述してきた端末装置100は、実施形態に係る広告コンテンツが表示されているウェブページに対して、ユーザがどれだけ端末装置100を操作したかという記録を広告配信サーバ20に送信してもよい。具体的には、操作制御部142は、広告コンテンツが表示されているウェブページに対してユーザが行うスクロール操作や、広告コンテンツの選択回数、ウェブページの拡大縮小操作などを記録する。さらに、操作制御部142は、広告コンテンツに対するクリック操作や、ウェブページをリロードした回数や、広告コンテンツを特定する情報について端末装置からの発信操作(例えば、SNSへの書き込みなど)など、ユーザが端末装置100に対して行う種々の操作を記録することもできる。そして、通信部110は、操作制御部142により記録された操作履歴に関する情報を広告配信サーバ20に送信する。
【0114】
そして、広告配信サーバ20は、端末装置100から配信された端末装置100の操作履歴に関する情報を受信する。さらに、広告配信サーバ20は、受信した端末装置100の操作履歴に関する情報を集計し、かかる情報について分析した情報をさらに取得する。具体的には、広告配信サーバ20は、実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツとかかる制御情報を伴わない広告コンテンツとについて、スクロール操作の回数や、CTRなどの広告効果の指標を比較した情報などを取得する。
【0115】
また、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報を送信してもよい。ここで、実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツが表示されるウェブページに対する操作履歴は、広告効果を示す指標となりうる。すなわち、実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツが表示されるウェブページにおいては、ユーザによって広告コンテンツ自体がクリックされることにより広告コンテンツ先のウェブページが表示されることのみならず、かかるウェブページに対してユーザがどれだけスクロール操作や広告の選択操作等を行ったか(つまり、ユーザがどれだけウェブページの表示態様を変化させたか)という操作履歴自体がユーザの広告コンテンツへの興味を示す指標といえる。例えば、広告配信サーバ20は、利用者が選択操作を繰り返した回数を比較することで、実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツを表示した際に、広告に対する関心をどれくらい発生させたかを示す指標を提供することができる。したがって、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報を送信することにより、実施形態に係る広告コンテンツの表示されるウェブページに対する広告効果の指標を示すレポートとすることができる。
【0116】
これにより、広告配信サーバ20は、端末装置100における実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツの表示態様の有用性を広告主に示すことができる。
【0117】
〔8−8.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0118】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、
図6に示した要求部141および操作制御部142は統合されてもよい。
【0119】
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0120】
〔8−9.プログラム〕
また、上記してきた実施形態に係る端末装置100、広告配信サーバ20およびコンテンツ配信サーバ30は、例えば
図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、広告配信サーバ20を例に挙げて説明する。
図9は、広告配信サーバの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、およびメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0121】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0122】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、および、係るプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0123】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0124】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、係るプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0125】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る広告配信サーバ20として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部23の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部22内のデータ、すなわち広告データベース24が格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からこれらのプログラムを取得してもよい。
【0126】
なお、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部140の機能を実現する。
【0127】
なお、コンピュータ1000が実施形態に係るコンテンツ配信サーバ30として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部33の機能を実現する。また、HDD1400には、コンテンツ記憶部32内のデータが格納される。
【0128】
〔9.効果〕
上記してきたように、実施形態に係る広告配信サーバ20は、配信部28を有する。配信部28は、制御情報とともにウェブページ(第1コンテンツの一例)の広告枠50に表示される広告コンテンツ(第2コンテンツの一例)を端末装置100に配信する。また、制御情報は、ウェブページを表示するとともに、ウェブページの背面に広告コンテンツを配置する変更手順を、端末装置100に実行させる。また、制御情報は、ウェブページの所定の領域を選択する選択操作が検知された場合は、ウェブページと広告コンテンツとが重なる領域の広さを変更する変更手順を端末装置100に実行させる。このため、広告配信サーバ20は、選択された領域に対応する広告コンテンツをウェブページの周囲に表示するので、利用者の広告に対する関心を引き起こす結果、広告効果を向上させることができる。
【0129】
また、制御情報は、選択操作が検知された場合は、ウェブページを表示する領域の広さを減少させる変更手順を端末装置100に実行させる。このため、広告配信サーバ20は、ウェブページが広告コンテンツ内に埋め込まれたような表示態様で広告コンテンツを表示するので、広告効果をさらに向上させることができる。
【0130】
また、制御情報は、表示する領域を減少させたウェブページを選択する選択動作が検知された場合は、ウェブページを表示する領域を初期状態に戻す変更手順を端末装置100に実行させる。例えば、端末装置100は、表示する領域を減少させたウェブページを選択する選択動作が検知された場合は、ウェブページを表示する領域を出力部130の表示領域全体に拡大する。このため、広告配信サーバ20は、利用者の広告に対する印象の悪化を防ぐ結果、広告効果を向上させることができる。
【0131】
また、制御情報は、ウェブページを表示する際の縦横比率を変更せずに、ウェブページを表示する領域の、表示領域全体に対する比率のみを減少させる変更手順を端末装置100に実行させる。このため、広告配信サーバ20は、ウェブページを表示する領域の広さを変更した際に、ウェブページの視認性が悪化するのを防ぐことができるので、利用者に背面広告コンテンツの表示を継続させることができる。
【0132】
また、制御情報は、ウェブページを表示する領域の広さを変更する場合は、変更後の領域の表示領域全体に対する比率に応じて、ウェブページ内に配置された文字の大きさを変更する変更手順を端末装置100に実行させる。また、制御情報は、ウェブページを表示する領域の広さを変更する場合は、変更後の領域の表示領域全体に対する比率に応じて、ウェブページ内に配置された情報の配置を変更する変更手順を端末装置100に実行させる。このため、広告配信サーバ20は、ウェブページを表示する領域の広さを変更した際に、ウェブページの視認性が悪化するのを防ぐことができるので、利用者に背面広告コンテンツの表示を継続させることができる。
【0133】
また、制御情報は、表示する広さを変更したウェブページを、出力部130の表示領域の中央に配置する。このため、広告配信サーバ20は、ウェブページの周囲を広告コンテンツで囲む表示態様で、広告コンテンツを表示するので、広告効果をさらに向上させることができる。
【0134】
また、制御情報は、ウェブページが画面全体に表示されている際に、スクロール操作が検知された場合には、画面上に表示されたウェブページをスクロールさせ、ウェブページを表示する領域の広さが変更されている際に、スクロール操作が検知された場合は、画面上に表示されたウェブページと背面広告コンテンツとを移動させる表示手順を端末装置100に実行させる。このため、広告配信サーバ20は、出力部130の表示領域よりも大きな背面広告コンテンツを表示することができる。
【0135】
また、配信部28は、ウェブページに複数の広告枠が配置されている場合は、広告枠ごとに対応する広告コンテンツを配信する。そして、制御情報は、選択操作が検知された場合は、ウェブページを表示する領域の広さを変更するとともに、ウェブページの背面に重ねて表示する広告コンテンツを、選択された領域に対応する広告コンテンツに変更する変更手順を端末装置100に実行させる。このため、広告配信サーバ20は、各広告に対して利用者の関心を引き起こすことができる結果、広告効果を向上させることができる。
【0136】
また、制御情報は、ウェブページを表示する領域の広さが変更されている際に、表示されている背面広告コンテンツとは、異なる背面広告コンテンツに対応する領域を選択する選択動作が検出された場合は、表示されている背面広告コンテンツを、新たに選択された領域に対応する背面広告コンテンツに変更する変更手順を端末装置100に実行させる。このため、広告配信サーバ20は、各広告に対して利用者の関心を引き起こすことができる結果、広告効果を向上させることができる。
【0137】
また、制御情報は、ウェブページのうち、表示領域に表示されている領域に応じて、ウェブページの背面に配置する広告コンテンツを変更する。このため、広告配信サーバ20は、複数の広告コンテンツが配信される場合にも、各広告コンテンツに対する利用者の関心を引き起こすことができる結果、広告効果を向上させることができる。
【0138】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0139】
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、配信部は、配信手段や配信回路に読み替えることができる。
【解決手段】本願に係る配信装置は、制御情報とともに、第1コンテンツとともに表示される第2コンテンツを端末装置に配信する配信部を備え、前記制御情報は、前記第1コンテンツを表示するとともに、前記第2コンテンツを前記第1コンテンツの背面に重ねて表示する表示手順と、前記第1コンテンツに配置された所定の領域を選択する選択操作が検知された場合は、前記第1コンテンツと前記第2コンテンツとが重なる領域の広さを変更する変更手順と、を前記端末装置に実行させることを特徴とする。