(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付図面を参照して階層化チャネル接近方法及びそれをサポートする装置に対して詳細に説明する。
【0027】
図1及び
図2は、各々、本発明の実施例が適用されることができる無線LANシステムの一例に対する構成を簡略に示す。
【0028】
図1及び
図2を参照すると、無線LANシステムは、一つ又はそれ以上の基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)を含む。BSSは、成功的に同期化を行って互いに通信することができるステーション(Station、STA)の集合であり、特定領域を意味するものではない。BSSは、インフラストラクチャBSS(infrastructure BSS)と独立BSS(Independent BSS、IBSS)に区分することができ、前者は
図1に示されており、後者は
図2に示されている。インフラストラクチャBSS(BSS1、BSS2)は、一つ又はそれ以上のSTA(STA1、STA3、STA4)、分配サービス(Distribution Service)を提供するSTAであるアクセスポイント(Access Point、AP)及び複数のAP(AP1、AP2)を連結させる分配システム(Distribution System、DS)を含む。反面、IBSSは、APを含まないため、全てのSTAが移動ステーション(STA6、STA7、STA8)からなっており、DSへの接続が許容されなくて自己完備的ネットワーク(self−contained network)を構築する。
【0029】
STAは、IEEE802.11標準の規定による媒体接続制御(Medium Access Control、MAC)と無線媒体に対する物理層(Physical Layer)インターフェースを含む任意の機能媒体であり、広義ではAPと非APステーション(Non−APS tation)の両方ともを含む。無線通信のためのSTAは、プロセッサ(Processor)とトランシーバ(transceiver)を含み、ユーザインターフェースとディスプレー手段などをさらに含むことができる。プロセッサは、無線ネットワークを介して送信するフレームを生成し、又は前記無線ネットワークを介して受信されたフレームを処理するように考案された機能ユニットであり、ステーションを制御するための多様な機能を遂行する。そして、トランシーバは、前記プロセッサと機能的に連結されており、ステーションのために無線ネットワークを介してフレームを送受信するように考案されたユニットである。
【0030】
STAのうち、ユーザが操作する携帯用端末は、非AP STA(STA1、STA3、STA4、STA6、STA7、STA8)であり、単純にSTAという時は非AP STAを意味する。非AP STAは、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit、WTRU)、ユーザ装備(User Equipment、UE)、移動局(Mobile Station、MS)、携帯用端末(Mobile Terminal)、又は移動加入者ユニット(Mobile Subscriber Unit)など、他の名称で呼ばれることもある。
【0031】
そして、AP(AP1、AP2)は、自分に結合されたSTA(Associated Station)のために無線媒体を経由してDSに対する接続を提供する機能エンティティである。APを含むインフラストラクチャBSSで非AP STA間の通信は、APを経由して行われることが原則であるが、ダイレクトリンクが設定された場合には非AP STA間でも直接通信が可能である。APは、アクセスポイントという名称外に集中制御機、基地局(Base Station、BS)、ノード−B、BTS(Base Transceiver System)、又はサイト制御機などで呼ばれることもある。
【0032】
複数のインフラストラクチャBSSは、分配システム(Distribution System、DS)を介して相互連結されることができる。DSを介して連結された複数のBSSを拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)という。ESSに含まれるSTAは、互いに通信することができ、同じESS内で非AP STAは、シームレス通信しながら一つのBSSから他のBSSに移動することができる。
【0033】
DSは、一つのAPが他のAPと通信するためのメカニズムであり、これによると、APは、自分が管理するBSSに結合されているSTAのためにフレームを送信し、又はいずれか一つのSTAが他のBSSに移動した場合にフレームを伝達し、又は有線ネットワークなどのような外部ネットワークとフレームを伝達することができる。このようなDSは、必ずネットワークである必要はなく、IEEE802.11に規定された所定の分配サービスを提供することができる場合には、その形態に何らの制限がない。例えば、DSは、メッシュネットワークのような無線ネットワーク又はAPを互いに連結させる物理的な構造物である。
【0034】
図3は、
図1又は
図2に示すような無線LANシステム又はそれを含む無線通信システムにおけるステーションの認証、結合関連手順を示すための動作手順図である。
【0035】
図3を参照すると、本発明の実施例に係る無線LANシステムにおける階層化チャネル接近手順は、その予備過程として探索手順(Scanning Procedure)S10、認証手順(Authentication Procedure)S20及び/又は結合手順(Association Procedure)S30をさらに含むことができる。前記予備過程のうち少なくとも一部手順は、必須な手順でない任意な手順である。
【0036】
図3を参照すると、第1のSTA(2)と第2のSTA(4)との間には探索手順S10が先に実行される。探索手順S10は、第1のSTA(2)が結合手順S30で結合する対象となる候補ステーションを探索する過程であり、例えば、インフラストラクチャBSSで非AP STAがAPを探索する過程ということができる。しかし、より広い意味の探索手順S10は、IBSSである場合には非AP STAが隣接の非AP STAを探索する過程であるが、メッシュネットワークである場合には隣接のMPを探索する過程も含むということができる。
【0037】
このような探索手順は、二つの類型がある。第1の方法は、受動スキャン(Passive Scan)方法であり、第2のSTA(4)などから送信されるビーコンフレーム(Beacon Frame)を利用する方法である。それによると、無線LANに接続しようとする第1のSTA(2)は、該当BSS(又は、IBSS)を管理するAPである第2のSTA(4)などから周期的に送信されるビーコンフレームを受信することで、接続可能なBSSを探索することができる。このような受動スキャン方法は、第2のSTA(4)がビーコンフレームを送信するAPである場合に適用されることができる。
【0038】
第2の方法は、能動スキャン(Active Scan)方法である。それによると、無線LANシステムに接続しようとする第1のSTA(2)が先にプローブ要求フレーム(Probe Request Frame)を送信する。そして、前記プローブ要求フレームを受信した第2のSTA(4)、例えば、APは、自分が管理するBSSのサービスセットID(Service Set ID、SSID)と自分がサポートする能力値(Capability)などの情報が含まれているプローブ応答フレーム(Probe Response Frame)を第1のSTA(2)に送信する。したがって、第1のSTA(2)は、受信されたプローブ応答フレームを介して候補APの存在と共に前記候補APに対する多様な情報を知ることができる。
【0039】
探索過程S10で第2のSTA(4)が送信するビーコンフレームやプローブ応答フレームには、第2のSTA(4)が階層化チャネル接近方法をサポートするかどうかに対する情報が含まれることができる。第1のSTA(2)は、第2のSTA(4)が階層化チャネル接近方法をサポートするかどうかを結合するAPの選択基準とすることができる。
【0040】
また、
図3を参照すると、第1のSTA(2)と第2のSTA(4)との間に認証手順S20が進行される。認証手順S20は、無線通信に参加するエンティティ間に認証手順と暗号化方式などを交渉する過程である。例えば、第1のSTA(2)が探索手順S10で探索した一つ以上のAPのうち、結合しようとする第2のSTA(4)、例えば、APと認証手順S20を実行することができる。オープンシステム(Open System)認証方式を使用する場合、第2のSTA(4)は、第1のSTA(2)からの認証要求に対して何らの条件無しに認証過程を実行する。より強化された認証方式にIEEE802.1xベースのEAP−TLS(Extensible Authentication Protocol−Transport Layer Security)、EAP−TTLS(Extensible Authentication Protocol−Tunneled Transport Layer Security)、EAP−FAST(Extensible Authentication Protocol−Flexible Authentication via Secure Tunneling)、PEAP(Protected Extensible Authentication Protocol)などがある。
【0041】
認証手順S20で成功的に認証を完了した後、第1のSTA(2)は、結合手順を実行するS30。本段階の結合手順は、第1のSTA(2)が非AP STAであり、第2のSTA(4)がAPである場合などに実行される任意な手順である。結合手順S30は、第1のSTA(2)と第2のSTA(4)との間に識別可能な連結、即ち、無線リンクを設定することを意味する。結合手順S30のために、第1のSTA(2)は、まず、認証手順S20を成功的に完了した第2のSTA(4)に結合要求フレーム(Association Request Frame)を送信し、第2のSTA(4)は、これに対する応答として‘成功(Successful)’という状態値を有する結合応答フレーム(Association Response Frame)を第1のSTA(2)に送信する。前記結合応答フレームには第1のSTA(2)との結合を識別することができる識別子、例えば、結合ID(Association ID、AID)が含まれることができる。
【0042】
結合手順S30が成功的に完了した後でも可変的なチャネル状況のため第1のSTA(2)とAPである第2のSTA(4)との連結状態が悪くなる場合、第1のSTA(2)は、接続可能な他のAPと再び結合過程を実行することができ、これを再結合手順(Reassociation Procedure)という。このような再結合手順は、前述した結合手順S30と相当類似する。より具体的に、再結合手順において、第1のSTA(2)は、現在結合されているAPでない他のAP(前述した探索過程S10で探索した候補APのうち、認証手順S20を成功的に完了したAP)に再結合要求フレームを送信し、前記他のAPは、再結合応答フレームを第1のSTA(2)に送信する。ただし、再結合要求フレームには以前に結合したAPに対する情報がさらに含まれ、この情報を介して再結合APは、既存APである第2のSTA(4)にバッファリングされているデータを第1のSTA(2)に伝達することができる。
【0043】
本実施例の一態様によると、結合手順S30又は再結合手順における結合応答フレーム、再結合応答フレームにも前述した階層化チャネル接近方法のサポート可否を知らせる情報が含まれることができる。
【0044】
図3の手順を経て第1のSTA(2)と第2のSTA(4)との間に認証、結合手順が行われた後、第1のSTA(2)と第2のSTA(4)との間で無線フレームの送信/受信が行われることができる。第2のSTA(4)がAPである場合、
図3に示されていないが、第1のSTA(2)以外の第3のSTAが
図3の手順と同じ過程を経て第2のSTA(4)と結合されることができる。複数のSTAがAPと結合されている場合、個別STAは、送信機会を取得しなければならない。STAの送信機会の取得方法は、多様であり、STAのチャネル接近方法とも呼ばれる。従来のチャネル接近方式は、MAC副系層(sub−layer)で提供する機能であり、DCF(Distributed Coordination Function)、PCF(Point Coordination Function)、HCF(Hybrid Coordination Function)などがある。
【0045】
DCFは、コンテンションベースのチャネル接近方法であり、無線LANシステムの基本的なチャネル接近方法としてCSMA/CA(carrier sense multiple access with collision avoidance)方式として知られている。PCFは、非コンテンション(Contention−Free)方式のチャネル接近方法である。
【0046】
HCFは、Non−QoS(quality of service)STAに最大性能をサポートしながら、QoS STAが無線媒体に優先順位及びパラメータによる接近を提供し、コンテンションベース及び非コンテンションベースの接近方法を向上させる方式である。HCFは、EDCA(enhanced distributed channel access)とHCCA(HCF controlled channel access)の両方ともに提供する機能を含む。HCFは、DCF及びPCFと互換性がある。HCFは、CP(contention period)及びCFP(contention−free period)中に、STAに一貫的なフレームフォーマット及び交換シーケンスをサポートする。
【0047】
一方、人間がでない機械(machine)が通信の主体となって互いに情報を交換するネットワークを意味するM2M(Machine−to−Machine)システムは、最近次世代通信技術として注目を浴びており、無線LANシステムにおいてもこれをサポートするための新たな標準が論議されている。
【0048】
M2Mシステムにおいて、各端末は、温度、湿度などを測定するセンサ、カメラ、TVなどの家電製品、工場の工程機械、自動車のような大型機械など、非常に相当多様である。最近、スマートグリッド(smart grid)、e−Health、ubiquitousのような多様な通信サービスが登場するにつれて、これをサポートするためにM2M技術の重要性は一層浮び上がっている。無線LAN技術をM2Mシステムのネットワークに適用する時、下記のようなM2Mシステムの特性が考慮されなければならない。
【0049】
1)非常に多くの数のSTA:M2Mシステムのネットワークは、既存の他のネットワークに比べて多くの数のSTAをサポートすることができる。M2Mシステムのネットワークは、比較的広い地域的範囲と多様な種類の複数の端末をその構成要素とするためである。したがって、無線LAN技術がM2Mシステムに適用される時、一つのAPに非常に多くの数のSTA(例えば、M2Mシステムの各端末)が接続されることができる。
【0050】
2)各STA当たり低いトラフィック負荷(traffic load):M2M端末は、周辺の情報を収集して報告するトラフィックパターンを有するため、頻繁に送る必要がなく、その情報の量も少ない。
【0051】
3)アップリンク(Uplink)中心:M2Mは、主にダウンリンクに命令を受信して行動を取った後、結果データをアップリンクに報告する構造を有している。主要データは、普通アップリンクに送信されるため、M2Mではアップリンクが中心となる。
【0052】
4)STAの長い寿命:M2M端末は、主にバッテリで動作し、ユーザがよく充電しにくい場合が多い。したがって、バッテリ消耗を最小化して長い寿命を保障するように要求されている。
【0053】
5)自動復旧機能:M2M端末は、特定状況で人間が直接操作しにくいため、自動復旧する機能が必要である。
【0054】
このようなM2Mシステムの特性(特に、非常に多くの数のSTAがAPに接続している環境特性等)を考慮する時、本発明が提案する階層化されたチャネル接近方法が効果的に適用されることができる。以下、説明の便宜のために、M2Mシステムに適用された階層化されたチャネル接近方法を例示して説明するが、本発明が提案する階層化されたチャネル接近方法は、M2Mシステムに限定的に適用されるものではなく、一般的なWLANシステムに多様に適用されることができる
【0055】
M2M通信でない既存のネットワークモデルのうち、最も一般的なサーバ−クライアント(server−client)構造に対して説明すると、多くの場合、クライアント(即ち、STA)がサーバに情報を要求し、サーバはそれに適する情報(data)をクライアントに送る。このとき、情報を提供したサーバは、機械的に情報を収集して提供した機器とみなすことができ、情報を受けた主体は、クライアントを使用したユーザ(User)となる。これは、既存の通信システムがクライアントのためのダウンリンク(downlink)中心に発展してきた理由である。しかし、M2Mネットワークでは、この構造が逆になって、機器であるクライアントが情報を収集して提供する役割をし、反対に、サーバを扱うユーザ(User)が情報を要求するようになる。即ち、M2Mサーバは、M2M端末に周辺環境測定に対する命令を下し、端末は、命令によってセンシングしてサーバに報告するモデルが一般的である。即ち、以前と異なって、人間がサーバ側からネットワークに接近するようになり、情報の流れが反対方向になるということを知ることができる。したがって、効果的なM2M通信のためには既存の無線LANシステムでnon−AP STAが有する機能を縮小してネットワークでの管理機能を拡大しなければならない。
【0056】
したがって、無線LANシステムがM2Mシステムのネットワークに適用される時、変化された観点でネットワーク管理技術が再び考慮される必要があることを知ることができる。以前のネットワークモデルでは人間がSTAに対応されるため、ネットワーク管理機能がSTAにも与えられた。しかし、M2Mにおいて、STAは、単に命令によって情報のみを提供するため、サーバ側のネットワーク管理機能が以前より強化されなければならない。
【0057】
しかし、M2Mシステムにおいて、APに接続されているSTAの数が数千個に達する場合も実際システム具現上考慮されることができる。このような場合、同じ無線媒体を無線LANシステムの伝統的なチャネル接近方式であるCSMA/CS方式に具現することは好ましくない。即ち、一回に一つのSTAが無線媒体を占有して通信する方式のみでは効果的なネットワーク管理に限界がある。例えば、既存の2.4GHz周波数帯域(frequency band)や5GHz周波数帯域でない700〜900MHzに代表されるsub 1GHz周波数帯域でWLANが使われる場合を仮定する。sub 1GHz周波数帯域を使用する無線LANシステムにおいて、APのカバレッジは、該当帯域の電波特性のため、2.4GHz周波数帯域を使用する場合に比べる時、同一送信電力対比略2〜3倍程度拡張されることができる。したがって、相対的に広いカバレッジ(coverage)を有するAPは、複数のSTAと結合(association)し、それらを管理できるようにすることが好ましい。
【0058】
階層化されたチャネル接近方式及び複数のSTAに対する効果的なネットワーク管理をサポートするために、APに結合されているSTAを特定のグループ単位に管理するグループベースのネットワーク管理方式が使われることができる。
【0059】
図4は、本発明の実施例に係るグループベースのネットワーク構造を例示する。
【0060】
図4を参照すると、一つのAPがあり、APのカバレッジが実線の円で表記されている。APのカバレッジは、APが最小サポートレート(minimum supported rate)で無線フレームを送信する時、STAが該当無線フレームを受信することができる信号到達距離ということができる。
図4の例は、一つのAPとAPに結合された複数のSTAで構成された環境を例示する。
図4において、点線の楕円で表示した部分は、本発明の実施例に係るそれぞれのグループを示す。一つのグループには少なくとも一つのSTAが含まれる。
図4の例において、グループの数や個別グループに属するSTAの数は例示に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0061】
本発明の実施例に係るグループベースのネットワークではそれぞれのグループ別に該当グループを代表するSTAを指定することができる。以下、特定グループを代表するSTAをグループ代表(GR(group representative))−STAという。
【0062】
図4において、全てのSTAは、APと結合(association)されており、結合過程で各STAは、結合要求フレーム(Association Request frame)に位置情報などの追加情報をAPに提供することができる。APは、結合過程で結合応答フレームに該当STAが属するグループ及び該当グループのGR−STAに対する情報を提供することができる。このとき、APは、STAから提供を受けた位置情報などに基づいて該当STAが属するようになるグループを決定することができる。
【0063】
図5は、結合要求フレームに含まれて送信されることができるグループ指示IE(information element)のフォーマットの一例を示すブロック図である。
【0064】
図5の例において、グループインデックスフィールドにはグループ指示(Group Indication)IEを受信するSTAが属するようになるグループを識別することができる情報が含まれる。GR−STA MACアドレスフィールドにはグループインデックスフィールドが指示するグループのGR−STAを識別することができる情報が含まれる。
図5の例ではGR−STAのMACアドレスに設定される場合を示しているが、これは例示に過ぎない。
【0065】
グループ指示IE及びグループ指示IEに含まれるグループインデックスフィールド、GR−STA MACアドレスフィールドの名称は、任意である。グループ指示IEには必要によって付加情報(例えば、候補グループインデックス、候補GR−STA ID、該当グループでの送信電力情報)を含むフィールドがさらに追加されることができる。または、グループインデックスフィールド、GR−STA MACアドレスフィールドは、既存のIEEE802.11標準のIEに含まれて送信されることができる。GR−STA MACアドレスフィールドは、GR−STAのMACアドレス以外にGR−STAを識別することができる値(例えば、GR−STAのAID、GR−STAのMACアドレス又はAIDから得られるGR−STAのID)に設定されることができる。
【0066】
STAは、グループ指示IEから自分が属するグループと自分が属するグループのGR−STAを知ることができる。
【0067】
図5のグループ指示IEは、結合過程だけでなく、再結合(reassociation)過程又はスキャニング過程で再結合応答フレーム、プローブ応答フレーム(Probe response frame)に含まれて送信されることができる。
【0068】
他の実施例として、APは、管理フレーム(management frame)を利用することで、個別STAに該当STAが属するグループの識別情報及び該当グループのGR−STA識別情報を知らせることができる。
【0069】
図6は、STAにグループ及びグループのGR−STA情報を知らせるための管理フレームフォーマットの一例である。
図6において、グループインデックスフィールド及びGR−STA MACアドレスフィールドの機能及び含む情報は、
図5と同じである。
【0070】
APは、グループ指示管理フレームを送信することで、STAにグループ情報及び該当グループのGR−STA識別情報を知らせることができる。その他、APは、グループ指示管理フレームを送信することで、STAがスキャン、結合、再結合過程又は以前グループ指示管理フレームを介して割り当てたグループを新たなグループに変更して新たなグループのGR−STA識別情報を提供することができる。
【0071】
APが特定グループのGR−STAを変更しようとする場合にもグループ指示管理フレームを利用することができる。このとき、APは、グループ指示管理フレームでGR−STA識別情報を含んでいるフィールド(
図6の例において、GR−STA MACアドレスフィールド)のGR−STA識別情報を変更して送信することができる。GR−STAの変更のために送信されるグループ指示管理フレームは、個別的アドレスに指示される管理フレームであり、GR−STAが代表するグループに属するSTAに各々送信され、又はグループアドレスに指示される管理フレームであり、GR−STAが代表するグループに属するSTAを対象に送信されることができる。
【0072】
グループ指示管理フレームを受信したSTAは、グループインデックスフィールドの値が現在自分のグループインデックスの値と異なる場合、変更されたグループインデックスにより自分の所属グループが変わったことを知るようになり、共に送信されるGR−STA識別情報から変更されたグループのGR−STAを知るようになる。
【0073】
もし、グループインデックスフィールドの値は変わらずに、GR−STAの識別情報(例、GR−STA MACアドレスフィールドの値)のみが変わった場合、自分の所属グループは、そのままである状態でGR−STAのみが変更されたことを知ることができる。このとき、GR−STA MACアドレスフィールドの値が自分のMACアドレスと一致する場合、自分がこのグループのGR−STAとして指名されたことを知るようになる。以上で説明した内容でGR−STA MACアドレスフィールドは、前述した
図5を参照して説明した実施例と同様に、GR−STAのAID、又はGR−STAのIDに設定されることができることは自明である。
【0074】
また、
図4を参照すると、一つのSTAグループには一つのGR−STAと少なくとも一つの一般STAで構成されることができる。本発明の実施例によると、GR−STAは、自分のグループ内の一般STAを代表してAPとデータ送受信をする役割を追加実行することができるという特性を有する。本発明の実施例に係るチャネル接近方法によると、各グループのGR−STAのみがAPと通信することができるチャネルアクセス(channel access)区間(‘GR通信フェーズ(GR communication phase)’と呼ばれる)と、GR−STAと該当グループメンバであるSTA間のローカル通信をすることができるチャネルアクセス区間(‘ローカル通信フェーズ’と呼ばれる)を時間的に区分して運用することができる。以下、本発明が提案するこのようなチャネル処理方式を提案し、これを階層的チャネルアクセス(Layered Channel Access、LCA)方式という。
【0075】
以下、本発明の実施例に係るLCAメカニズムを詳細に説明する。
【0076】
図7は、LCA IEフォーマットの一例を示すブロック図である。LCA IEは、ビーコンフレームに含まれて全てのSTAにブロードキャストされることができる。
【0077】
LCA IEには、ローカル通信オフセットフィールド、ローカル通信区間フィールド、ローカル通信最大送信電力フィールド、GR通信オフセットフィールド、GR通信区間フィールド、GR通信最大送信電力フィールドが含まれることができる。
【0078】
ローカル通信オフセットフィールドは、ローカル通信フェーズの開始時点を指示する値に設定されることができる。ローカル通信区間フィールドは、ローカル通信フェーズの持続期間を指示する値に設定されることができる。ローカル通信最大送信電力フィールドは、ローカル通信フェーズで、STAが無線フレームを送信する時に許容される最大電力値を指示する値に設定されることができる。
【0079】
GR通信オフセットフィールドは、GR通信フェーズの開始時点を指示する値に設定されることができる。GR通信区間フィールドは、GR通信フェーズの持続期間を指示する値に設定されることができる。GR通信最大送信電力フィールドは、GR通信フェーズで、STAが無線フレームを送信する時に許容される最大電力値を指示する値に設定されることができる。
【0080】
STAは、ビーコンフレームを受信することで、ビーコンフレームに含まれて送信されるLCA IEからローカル通信フェーズ、GR通信フェーズの開始時点、持続期間、該当フェーズでの許容される最大送信電力情報を取得することができる。
【0081】
STA動作の一例として、STAは、ビーコンフレームを受信し、ローカル通信オフセットフィールドに設定されたオフセット時間が過ぎた後からローカル通信区間フィールドに設定されたローカル通信持続期間中にローカル通信に参加してローカル通信最大送信電力フィールドの送信電力以下に無線フレームを送信することができる。
【0082】
同様に、ビーコンフレーム送信後、GR通信オフセットフィールドに設定されたオフセット時間が過ぎた後からGR通信区間フィールドに設定された持続期間中のGR通信フェーズが設定される。GR通信に参加する全てのGR−STAとAPは、GR通信最大送信電力フィールドに設定された最大送信電力より低い送信電力で無線フレームを送信することができる。前記オフセット/区間フィールドの値は、マイクロ秒(micro second)単位の実際時間値を意味し、又は事前に定義された他の形態の単位に設定されることもできる。前記最大送信電力フィールドは、dBm単位の値を意味し、事前に定義された他の形態の単位に設定されることもできる。
【0083】
図7の例において、各オフセット/区間フィールド、最大送信電力フィールドのビット数は、任意であり、必要によって増減されることができる。そして、フィールド値は、それぞれの情報をBSS内の全てのSTAに知らせるためのものであり、各フィールドのLCA IEでの順序は必要によって変更されることができ、具現によって、付加情報を含むフィールドがさらに追加されることができる。
【0084】
より具体的な実施例として、ローカル通信オフセット値がGR通信オフセット値より小さい場合を仮定する。このような場合、ビーコンフレーム送信以後、ローカル通信フェーズがさきに開始される。
【0085】
図8は、本発明の実施例に係るローカル通信フェーズでSTAの動作を例示する。
【0086】
ローカル通信フェーズ中の各グループ内のSTAの動作特徴をさらに詳述すると、下記の通りである。
【0087】
GR−STAと一般STAの両方ともは、ローカル通信最大送信電力フィールドを介して指示されたローカル通信時、最大に送信可能な送信電力限界値によってその以下の送信電力で信号を送信しなければならない。即ち、このフェーズ中に、APと通信するものではなく、グループメンバとGR−STAとの間の通信のみが可能な期間であるため、
図8に示すように、無線媒体の空間的再使用(spatial reuse)のために許容された最大送信電力より低い電力で送信しなければならない。
【0088】
グループ単位に、GR−STAと該当グループの一般STAとの間の無線フレームの送信/受信が行われるローカル通信フェーズにおいても、一般STAとGR−STAとの間の通信においてはCSMA/CSメカニズムによる媒体アクセスを介して無線フレームの送信/受信をするようになる。しかし、相対的に低い電力で送受信をするため、空間的再使用効果により同じ時間中に複数のグループで同時に送受信が行われるようになってネットワーク処理率が増加する効果をもたらす。
【0089】
図9は、本発明の実施例に係るGR通信フェーズでSTAの動作を例示する。
【0090】
GR通信オフセットフィールドに設定された値によってGR通信フェーズが開始される場合、
図9のようにLCAメカニズム−GR通信フェーズが開始される。このフェーズ中に、各グループの一般STAは、GR通信区間フィールドの値に設定された持続期間中にNAV(network allocation vector)を設定(setting)し、接近を延期(defer)する。GR通信フェーズには、各グループのGR−STAとAPとの間の通信のみが可能である。
【0091】
GR−STAとAPは、GR通信フェーズでGR通信最大送信電力フィールドに設定された最大送信電力値以下に無線フレームを送信することができる。GR−STA(s)とAPとの間の無線フレーム送信/受信方式は、一般的なCSMA/CS方式によってコンテンションベースのチャネルアクセス(contention−based channel access)に基づく。
【0092】
GR−STAは、ローカル通信フェーズで自分が代表するグループ内の一般STAから受けたデータ及びGR−STAがAPに送信するデータを、APに送信することができる。GR−STAがローカル通信フェーズで各STAから受信したデータをAPに送信する時、それぞれの一般STAから受信したデータを集めて一つのデータフレームとして送信することができる。このとき、アプリケーションによって重複するデータの圧縮又は送信回数/送信量などを減らして送信する方式が追加的に適用されることができる。このような方式などを介してリンク効率を増加させることができる。
【0093】
APもGR通信フェーズで各GR−STA及びGR−STAが代表するSTAに送信するデータをGR−STAに送信することができる。このようなグループ別データが通信フェーズでGR−STAに伝達され、以後再びローカル通信フェーズが来る場合、各GR−STAは、これを一般STAに伝達する形態に動作することができる。
【0094】
本発明で提案したLCAメカニズムを介して、非常に多くの数のSTAが一つのAPに接続されている環境でもSTAグループ単位に効果的なネットワーク管理が可能である。ローカル通信とGR通信のフェーズに区分された階層的チャネルアクセス方式を介して、空間的再使用によるネットワーク処理率向上をもたらすことができることはもちろん、複数のSTAが同時にコンテンションを試みる特殊な状況に対しても効果的な衝突処理が可能である。また、GR−STAが一般STAとAPとの間でデータを中継するため、この過程で事前に定義された方式によってデータを圧縮し、又は送信回数/送信量などを減らして送信する等の多様な形態のグループベースの通信が可能である。
【0095】
本発明の他の実施例によると、GR−STAは、階層的チャネルアクセス方式ローカル通信フェーズで各々APとして動作することができる。
【0096】
GR−STAは、ローカル通信フェーズで自分のカバレッジ内の一般STAと結合されることができる。以下、このように動作するGR−STAを、便宜上、GR−APという。
【0097】
本実施例において、BSSは、一つのAPと各STAグループでグループ内APの役割を遂行することができるGR−AP、各グループに属している低電力STAで構成されることができる。このとき、APのみがインターネット連結が可能なバックホール(backhaul)リンクに連結されている。即ち、APは、分散サービス(distribution service、DS)とバックホールリンクに連結されているが、GR−APは、DSと直接的な連結がなく、APを介してDSに接続することができる。
【0098】
図10は、本発明の実施例でビーコンフレームに含まれて送信されることができるLCA IEフォーマットの一例を示すブロック図である。
【0099】
LCA IEは、ローカル通信オフセットフィールド、ローカル通信区間フィールド、ローカル通信周期フィールド、ローカル通信最大送信電力フィールドを含むことができる。
【0100】
ローカル通信オフセットフィールド、ローカル通信区間フィールド、ローカル通信最大送信電力フィールドの機能は、
図7の該当フィールドとその機能が同様である。即ち、各々ローカル通信フェーズの開始時点、持続期間、最大送信電力を指示する。ローカル通信周期フィールドは、ローカル通信フェーズが周期的に繰り返される時、その周期を指示する値に設定されることができる。一つのLCA IEに、ローカル通信オフセットフィールド、ローカル通信区間フィールド、ローカル通信最大送信電力フィールドが繰り返されることができ、このとき、長さフィールドを介して何種類のローカル通信フェーズが存在するかを指示することができる。複数のローカル通信フェーズが存在する時、それぞれのローカル通信フェーズ毎に互いに異なる最大送信電力を設定することができる。例えば、最も低いレベルの送信電力のみが許容される第1のフェーズ、中間レベルの送信電力が許容される第2のフェーズなどのように電力の最大限界値を複数のレベルに細分化し、第1のローカル通信フェーズ、第2のローカル通信フェーズ、第3のローカル通信フェーズを設定し、それぞれのローカル通信フェーズで互いに異なる最大送信電力でSTAが動作するように具現することができる。
【0101】
本実施例において、GR−APは、APと違って、直接的にインターネットを連結することができるバックホールリンクがない。したがって、DSに接続するために、GR−APも一般的な手順によってAPと結合する。GR−APは、追加に周辺の低電力通信を希望する一般STAと結合し、ローカル通信フェーズ中には低電力AP役割を遂行することができる。
【0102】
GR−APは、
図10の例のようなLCA IEで指示されたローカル通信区間以外ではAP又はその他のSTAと通常的なCSMA/CS手順による通信をすることができ、その間、ローカル通信時に収集した低電力STAからのデータをAPに中継したり圧縮したりして送信することができる。また、GR−APは、自分と結合された低電力STAに送信されるデータをAPから受信し、以後ローカル通信フェーズ中に、低電力STAに送信することができる。
【0103】
GR−APは、ローカル通信フェーズ中に低電力のビーコンフレームを送信することができる。以下、GR−APと通信フェーズで送信するビーコンフレームを、APが送信するビーコンフレームと区別してGR−ビーコンフレームという。GR−APは、ローカル通信区間中にのみ低電力AP形態として動作するため、GR−ビーコンフレームは、LCA IEで指示された最大送信電力で該当区間でのみ送信することができる。これを受信した低電力STAは、該当区間で結合要求フレームを送信することによって、以後ハンドシェーキング(handshaking)過程を介してGR−APと結合/認証過程を終えて低電力通信が可能である。また、低電力STAからの能動スキャニング(active scanning)によるプローブ要求フレームをGR−APが受信した場合にも、LCA IEで指示したローカル通信フェーズ中にGR−APがプローブ応答フレームとして応答することができ、以後、同様に、結合/認証過程を実行するようになる。
【0104】
図11は、本発明の実施例に係るSTAの動作を例示する。
【0105】
低電力通信を希望するSTAは、パワーオン時点ではAPからの通常的なビーコンフレームを先に受信しなければならない。STAがビーコンフレームを成功的に受信することで、LCA IEが指示する情報を取得することができる。STAは、LCA IEが指示するローカル通信フェーズの開始時点で能動スキャニングのための低電力プローブ要求フレームを送信することができる。受動スキャニング(passive scanning)の場合、STAは、周辺のGR−APが送信する低電力ビーコンフレームを受信する。STAは、スキャニングを介して探索した周辺GR−APと結合及び認証過程を実行することができる。
【0106】
もし、前述した過程を介しても隣接GR−APが探索されない、又は接続しにくい場合、LCA IEで指示するさらに高い最大送信電力を許容する他のローカル通信フェーズでさらに高い送信電力で能動/受動スキャニングを介して結合可能なGR−APを選択することができる。
【0107】
前述した過程を介してGR−APと結合した後、該当ローカル通信フェーズ毎に低電力通信が可能になり(
図11のSTA2の場合)、地理的に周辺にGR−APがない場合など、GR−APとの結合が不可能であるが、高電力通信が可能なSTAの場合(
図11のSTA1の場合)直接APと結合して通信する方式も可能である。即ち、STAの選択によって低電力通信を希望する場合、GR−APを探索/接続してローカル通信が可能であり、電力節減が大きく重要でないSTAの場合、直接APと結合して通信することができる。
【0108】
図11の例において、STA1は、周辺にGR−APが探索されなくて高い電力で直接APと通信する例であり、STA2は、周辺にGR−APが存在して低い電力でGR−APと結合し、GR−ビーコンフレームのLCA IEで指示するローカル通信フェーズ中にGR−APと低電力で無線フレームを送信/受信する例を示す。
【0109】
図12は、本発明による階層的チャネルアクセス方法を時間の流れによって示す。
【0110】
AP1200は、周期的にビーコンフレームをブロードキャスティングする。ビーコンフレームにはLCA IEが含まれている。ビーコンフレームを受信したBSS内の全てのSTA(STA1/GR−AP/STA2)は、LCA IEからローカル通信フェーズ1270の開始時点及び持続期間、送信電力の最大値を知るようになる。LCA IEのローカル通信オフセットによって、ローカル通信フェーズ1270が開始される前にはSTA1(1210)とGR−AP1250が通常的なCSMA/CS手順による無線フレームの送信/受信をすることができる。GR通信フェーズ1260で、STA2(1220)は、NAVを設定(setting)してチャネル接近を延期する。
【0111】
ローカル通信フェーズ1270が開始される場合、高電力通信をしているAP1200とSTA1(1210)の両方ともがNAV設定をするようになり、低電力通信をするGR−AP1250とSTA2(1220)は、LCA IEで指示されたローカル通信最大送信電力以下の送信電力でCSMA/CS手順によって信号送信をすることができる。
【0112】
このとき、ローカル通信フェーズ1270で、GR−AP1250は、GR−ビーコンフレームを周期的に送信することができ、STA2(1220)は、GR−AP1250に結合要求フレームを送信し、GR−APからの結合応答フレームを受信する結合過程を経てデータフレームを送信/受信することができる。ローカル通信フェーズ1270で送信されるビーコンフレーム、結合要求/応答フレーム、認証要求/応答フレームを含む全ての管理フレーム、全ての制御フレーム、及びデータフレームは、LCA IEで指示されたローカル通信最大送信電力以下の送信電力にのみ送信することができる。
【0113】
図13は、本発明の一実施例が具現される無線装置を示すブロック図である。無線装置1300は、AP、GR−STA、GR−AP又はnon−AP STAである。
【0114】
無線装置1300は、階層化されたチャネル接近方法を具現可能ように設定されたプロセッサ1310を含む。無線装置は、メモリ1320、送受信機1330、及びユーザインターフェース(図示せず)をさらに含むことができる。送受信機1330は、プロセッサ1310により生成された本発明の具現において必要な前述したビーコンフレームを含む管理フレーム、制御フレーム、及びデータフレームを無線媒体を介して送信することができる。プロセッサ1310にはIEEE802.11の物理階層とMAC階層が具現され、プロセッサは、本発明の具現に必要なフレームを生成して送信できるように設定される。プロセッサ1310及び/又は送受信機1330は、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路及び/又はデータ処理装置を含むことができる。メモリ1320は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/又は他の格納装置を含むことができる。実施例がソフトウェアで具現される時、前述した技法は、前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)で具現されることができる。モジュールは、メモリ1320に格納され、プロセッサ1310により実行されることができる。メモリ1320は、プロセッサ1310の内部又は外部にあり、よく知られた多様な手段によりプロセッサ1310と連結されることができる。
【0115】
前述した実施例は、多様な態様の例示を含む。多様な態様を示すための全ての可能な組合せを記述することはできないが、該当技術分野の通常の知識を有する者は、他の組合せが可能であることを認識することができる。したがって、本発明は、特許請求の範囲内に属する全ての交替、修正、及び変更を含む。