(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1〜
図5は、本発明の一実施形態に係る、環境に配慮した移動式の燃料供給ステーション(以下では単に「燃料供給ステーション」と略称することがある)10のモジュール式組立品を示している。
図1、
図2に示すように、燃料供給ステーション10は、略長方形をなす動作プラットフォーム12と、この動作プラットフォーム12を地面よりも高い位置で支持する複数の脚部14と、燃料供給ステーション10の顧客に対してサービスを提供するための中央プラットフォーム16と、を含んでいる。動作プラットフォーム12は、複数のモジュールパネル18に覆われている。この複数のモジュールパネル18は、動作プラットフォーム12内に収納された燃料供給ステーション10の主要な機能部品(後述する)を視認できないように保護する機能を有する。
図1、
図3に示すように、中央プラットフォーム16は、一対の脚部14の間に動作可能に接続されている。複数の脚部14は、剛性リンク部材20によって互いに接続されている。剛性リンク部材20は高い剛性を有しており、燃料供給ステーション10を支持している。好ましい実施形態では、3本の脚部14が、動作プラットフォーム12を地面よりも高い位置で支持する。しかし、本発明の広い態様を逸脱しない範囲で、3本より多い/少ない脚部による動作プラットフォーム12の支持構造も可能である。
【0014】
燃料供給ステーション10は、さらに、少なくとも1つの電力発生装置、例えば、脚部14によって地面よりも高い位置で支持された太陽電池パネル22を含んでいる。詳細は後述するが、太陽電池パネル22は、360°に亘って傾斜および回転が可能であり、太陽光を集めて電気エネルギーに変換し、この電気エネルギーを燃料供給ステーション10に供給することができる。ここでは、好ましい実施形態として、電力発生装置として太陽電池パネル22を用いている。しかし、本発明の広い態様を逸脱しない範囲で、風力タービンのような他の電力発生装置を、単独で、あるいは、太陽電池パネル22と組み合わせて用いることも可能である。
【0015】
図4、
図5に示すように、動作プラットフォーム12は、少なくとも1つで好ましくは2つのメインコンテナ組立体(メインコンテナモジュール)24と、少なくとも1つで好ましくは2つの補助コンテナ組立体(補助コンテナモジュール)26と、少なくとも1つで好ましくは2つの機器室コンテナ組立体(機器室コンテナモジュール)36と、を有している。これらのコンテナ組立体の詳細な構造は、
図6〜
図14に良く表れている。
図6〜
図8に示すように、各メインコンテナ組立体24は、略長方形をなすフレーム30内に搭載された略チューブ状をなすメイン燃料貯蔵タンク28を含んでいる。メインコンテナ組立体24は、図示しない壁部によって囲まれていてもよい。好ましくは、貯蔵タンク28は、断面形状が楕円である。しかし、本発明の広い態様を逸脱しない範囲で、タンクの形状やタイプ(例えば、大気圧、高圧力、低温タンク)を変更することも可能である。
【0016】
重要なのは、メイン燃料貯蔵タンク28、及び/又は、これを囲むフレーム30には、様々なコンテナ組立体どうし(例えばメインコンテナ組立体24と補助コンテナ組立体26)を結合するマウントブラケット32が取り付けられていることである。詳細は後述するが、マウントブラケットは、脚部14をメインコンテナ組立体24に取り付けるために使用され、これにより、メインコンテナ組立体24は、地面より所定距離だけ高い位置で支持される。マウントブラケット32は、モジュールパネル18を支持する役割を果たす。好ましい実施形態では、少なくとも幾つかのマウントブラケット32が、燃料貯蔵タンク28と一体に成形され、燃料貯蔵タンク28に溶接され、または、燃料貯蔵タンク28に直接的に結合される。
図6〜
図8に示すように、燃料貯蔵タンク28には、その長手方向の両側に沿って四対のマウントブラケット32が設けられており、その短手方向の両側に沿って二対のマウントブラケット32が設けられている。しかし、本発明の広い態様を逸脱しない範囲で、より多い/少ないマウントブラケットを任意の構成で配置することも可能である。
【0017】
図9〜
図11は、補助燃料貯蔵タンク34を有する補助コンテナ組立体26を拡大して示している。補助コンテナ組立体26は、略長方形をなすフレーム30内に搭載された略チューブ状をなす補助燃料貯蔵タンク34を含んでいる。好ましくは、補助燃料貯蔵タンク34は、断面形状が楕円である。しかし、本発明の広い態様を逸脱しない範囲で、補助タンクの断面形状やタイプ(例えば、大気圧、高圧力、低温タンク)を変更することも可能である。補助燃料貯蔵タンク34は、メイン燃料貯蔵タンク28よりもかなり長さが短く、燃料供給ステーション10に対して追加の燃料を供給するものである。補助コンテナ組立体26は、図示しない壁部によって囲まれていてもよい。
【0018】
組立モジュールとして機能する補助燃料貯蔵タンク34、及び/又は、これを囲むフレーム30には、様々なコンテナ組立体どうし(例えばメインコンテナ組立体24と補助コンテナ組立体26)を結合するマウントブラケット32が取り付けられている。マウントブラケット32は、脚部14をコンテナ組立体に取り付けるために使用され、これにより、補助コンテナ組立体26は、地面より所定距離だけ高い位置で支持される。マウントブラケット32は、モジュールパネル18を取り外し自在に支持する役割を果たす。好ましい実施形態では、少なくとも幾つかのマウントブラケット32が、補助燃料貯蔵タンク34と一体に成形され、補助燃料貯蔵タンク34に溶接され、または、補助燃料貯蔵タンク34に直接的に結合される。補助燃料貯蔵タンク34(またはフレーム30)には、その長手方向の両側に沿って二対のマウントブラケット32が設けられており、その短手方向の両側に沿って一対のマウントブラケット32が設けられている。しかし、本発明の広い態様を逸脱しない範囲で、より多い/少ないマウントブラケットを任意の構成で配置することも可能である。
【0019】
図12〜
図14は、機器室コンテナ組立体(機器室コンテナモジュール)36の形態での補助コンテナ組立体を拡大して示している。これらの図に示すように、機器室コンテナ組立体36は、略長方形をなすフレーム30と、複数のマウントブラケット32と、を有している。フレーム30は、開放コンテナ空間38を画成する。複数のマウントブラケット32は、様々なコンテナ組立体どうし(例えばメインコンテナ組立体24と機器室コンテナ組立体36)を結合し、脚部14をコンテナ組立体に結合することによりメインコンテナ組立体24を地面より高い位置で支持し、モジュールパネル18どうしを結合する。好ましい実施形態では、フレーム30には、その長手方向の両側に沿って二対のマウントブラケット32が設けられており、その短手方向の両側に沿って一対のマウントブラケット32が設けられている。しかし、本発明の広い態様を逸脱しない範囲で、より多い/少ないマウントブラケットを任意の構成で配置することも可能である。機器室コンテナ組立体36は、その一つ以上の端部が囲まれていてもよい。機器室コンテナ組立体36は、エンジン、機器または貯蔵室として使用することができる。機器室コンテナ組立体36は、機械的、電気的またはその他の機器とともに、移動式燃料供給ステーション10に関連する情報およびパラメータを蓄積および伝送する制御システムを収納することができる。機器室コンテナ組立体36は、補助燃料貯蔵タンク34を有していない点を除いて、補助コンテナ組立体26と同一の構成を有している。
【0020】
図5に示すように、移動式燃料供給ステーション10は、隣接する2つのメインコンテナ組立体24を含んでいる。重要なのは、この2つのメインコンテナ組立体24がマウントブラケット32によって互いに固く結合されていることである。特に、マウントブラケット32は、例えばボルト等の結合部材をマウントブラケット32の挿通穴に挿通することにより、タンク28の長手方向に並んでこれと一体的に形成されている。マウントブラケット32は、溶接によりタンクと結合されていてもよい。本発明は、ここで述べたものに限定されず、本発明の広い態様を逸脱しない範囲で、単一のタンク28のみを動作プラットフォーム12内に支持することも可能である。
【0021】
燃料供給ステーション10は、さらに、2つの補助コンテナ組立体26と、2つの機器室コンテナ組立体36と、を有している。2つの補助コンテナ組立体26は、適切なマウントブラケット32によって、2つのメインコンテナ組立体24の一方の各端部(両端部)に取り付けられている。2つの機器室コンテナ組立体36は、適切なマウントブラケット32によって、2つのメインコンテナ組立体24の他方の各端部(両端部)に取り付けられている。さらに、各補助コンテナ組立体26は、追加の異なるマウントブラケット32によって、2つのメインコンテナ組立体24の一方の各端部(両端部)にさらに強固に取り付けられている。特に、補助燃料貯蔵タンク34の一端部に一体的に形成されたマウントブラケット32は、メイン燃料貯蔵タンク28の一端部に一体的に形成されたマウントブラケット32と並んでいる。上述したように、例えばボルト等の結合部材をマウントブラケット32の挿通穴に挿通することで、マウントブラケット32どうしが結合され、補助燃料貯蔵タンク34がメイン燃料貯蔵タンク28に取り付けられる。
【0022】
機器室コンテナ組立体36は、フレーム30に結合されたマウントブラケット32によって、メインコンテナ組立体24の端部と補助コンテナ組立体26の側部に取り付けられている。特に、機器室コンテナ組立体36のフレーム30に結合されたマウントブラケット32は、メインコンテナ組立体24のフレーム30に結合されたマウントブラケット32および補助コンテナ組立体26のフレーム30に結合されたマウントブラケット32と並んでいる。そして、ボルトを使用することにより、マウントブラケット32をコンテナ組立体24、26、36のフレーム30に結合することができる。
【0023】
図15〜
図19は、メインコンテナ組立体24、補助コンテナ組立体26および機器室コンテナ組立体36、ならびに燃料タンク28、34およびその他の動作構成要素を含む動作プラットフォーム12を地面より高い位置で支持するための支持脚部14の構成を示している。好ましい実施形態では、脚部14として2つのタイプを採用することができる。第1のタイプの脚部14は、
図15〜
図17に示すように、高さが高く、複数のマウントブラケット32を有している。第1のタイプの脚部14の複数のマウントブラケット32は、互いに固く結合されており、第1のタイプの脚部14の上端部まで延びていて、メインコンテナ組立体24の対応するマウントブラケット32と結合される。そして、マウントブラケット32の挿通穴にボルトを挿通することにより、支持脚部14がメインコンテナ組立体24に直接的に結合され、動作プラットフォーム12が地面より高い位置で支持される。複数の脚部14は、それぞれ、脚部14の内部を覆うトップカバー40と、脚部14の底部に設けられたシュー42と、燃料供給ステーション10の位置や方向を調整するためのホイール組立体を収納するブッシュ44と、を有している。シュー42は、脚部14よりも大きな外径を有しており、燃料供給ステーション10と地面の接触面積をより大きく確保している。これにより、燃料供給ステーション10の支持安定性を向上させることができる。
【0024】
第2のタイプの脚部14は、
図18、
図19に示すように、高さが低く、脚部14の底部に設けられ且つ地面との接触面積をより大きく確保するためのシュー42と、脚部14の上端部に設けられた取り付けフランジ46と、ホイール組立体を収納するためのブッシュ44と、を有している。もちろん、本発明の広い態様を逸脱しない範囲で、複数の脚部14を全て同じ高さとする態様または全て異なる高さとする態様も可能である。加えて、複数の脚部14は、図示実施形態では、円筒形状(断面円形)であるが、例えば正方形等の異なる断面形状とすることも可能である。
【0025】
好ましくは、1つまたはそれ以上の脚部14は、自身の内部に収納された供給路や構成部材が破損するのを防止するために、樹脂製のコーティングが施されている。加えて、上述したように、各脚部14はキャップまたはトップカバー40を有しており、脚部14に収納された供給路を他の構成要素からより強固に保護している。複数の脚部14の少なくとも1つには、梯子支持部48が結合されている。この梯子支持部48は、動作プラットフォーム12内のタンク28、34やその他の構成要素に到達するための梯子を支持している。動作時には、動作者やサービス技術者が、梯子支持部48に梯子を引っ掛けて、この梯子を登っていき、動作プラットフォーム12の下面にあるドア50に到達する。
【0026】
図22、
図23を参照すると、高さが高い単一の脚部14の上端部から延びるマウントブラケット32と、メイン燃料貯蔵タンク28の1つの長手方向側に一体的に形成された対応するマウントブラケット32とを締結することにより、高さが高い単一の脚部14と、メイン燃料貯蔵タンク28の1つとが強固に結合されている。組立時には、対応するマウントブラケット32どうしを隣接させて、そのマウントブラケット32の挿通穴にボルトを挿通することにより、対応するマウントブラケット32どうしが結合される。
図23に最も良く表れているように、燃料供給ステーション10の他方の側を支持するために、高さが低い2つの脚部14は、高さが高い単一の脚部14を挟んだ反対側に互いに対向するように、且つ、他のメイン燃料貯蔵タンク28の真下に位置している。高さが低い脚部14は、ボルトや溶接、その他の公知の技術によって、メイン燃料貯蔵タンク28に直接的に結合されている。重要なのは、動作プラットフォーム12に複数の脚部14が強固に結合された状態において、上方から見たとき、複数の脚部14が、燃料タンク28、34の真下に、実質的に三角形を描くように配置されていることである。
【0027】
移動式燃料供給ステーション10をより高い剛性および強度で支持するために、剛性リンク部材20が、複数の脚部14を互いに接続している。
図3、
図24に示すように、これらの剛性リンク部材20は、脚部14のシュー42の直上(地面の直上)に位置する結合手段(図示せず)によって、脚部14に結合されている。重要なのは、剛性リンク部材20を地面に対して位置調整可能(高さ調整可能)に設けることで、剛性リンク部材20が、移動式燃料供給ステーション10をより高い剛性および強度で支持するだけでなく、燃料供給エリアの内側において自動車に物理的な減速作用を及ぼして安全性を高めることが可能になる。
【0028】
本実施形態による移動式燃料供給ステーション10は、上方から見たときに3つの支持脚部14が三角形を描くような配置としたことで、そこを通過する車両の流れを良くして渋滞の発生を防止する特有の作用効果を得ることができる。これに関連し、上記3つの脚部14による支持構造によれば、4つまたは5つの支持脚部を有する従来公知の移動式燃料供給ステーションと比べて、移動式燃料供給ステーション10の車両の進入経路と退出経路のバリエーションを増加させることができ、しかも、移動式燃料供給ステーション10の頑丈かつ安定した支持を実現することができる。この従来知られていない支持脚部の構成の結果によって、本実施形態の移動式燃料供給ステーション10は、既存の移動式燃料供給ステーションと比べて、移動式燃料供給ステーション10の車両の進入経路と退出経路のバリエーションを増加させることができるのである。
【0029】
本実施形態とは全く逆に、従来の静止した非移動式の燃料供給ステーションは、その天井部を地面より高い位置で保持するために、4つ以上の支持脚部を必要とする。このことは、燃料供給ステーションを通過する車両の流れが極端に制限されるというデメリットを引き起こす。実際、4つ以上の支持脚部を有する燃料供給ステーションでは、車両の進入経路と退出経路が一方向または二方向に限定されてしまう。
【0030】
さらに、本実施形態のように3つの支持脚部14のみを必要とすることで、建設材料を削減することができ、燃料供給ステーション10の普及を急速拡大することができ、3つの支持脚部14の1つを使用して第2の組立体またはモジュールを部分的に支持することができる。
【0031】
以上では、本発明の重要な態様の1つとして、メイン燃料貯蔵タンク28と補助燃料貯蔵タンク34の強固な結合、および、機器室コンテナ組立体36のメインコンテナ組立体24と補助コンテナ組立体26への強固な結合について説明した。また本発明の重要な態様の1つは、全ての組立モジュール、燃料タンク、付属品および配管等の重量を含む動作プラットフォーム12の総重量を、燃料タンク28の本体を通じたフレーム組立体30を介して配分できる(受け持てる)ことである。したがって、動作プラットフォーム12およびその内部に収納される全構成要素の総重量は、燃料タンク28自体およびその上方への支持構造(すなわち複数の脚部14)を通じて配分される(受け持たれる)。
【0032】
燃料タンク28の本体を使用することにより、動作プラットフォーム12の重量を複数の脚部14に配分して(受け持たせて)、材料の削減と低コスト化を実現することができる。実際、強固に結合された燃料タンク28は、受動的な構成要素(例えば燃料の貯蔵)としてだけでなく、耐荷重性や荷重配分を受け持つ能動的な構成要素としても機能する。メイン燃料貯蔵タンク28と補助燃料貯蔵タンク34を強固に結合することにより、メイン燃料貯蔵タンク28と補助燃料貯蔵タンク34が、動作プラットフォーム12の全構成要素からの荷重が伝達される、耐荷重性を備えた梁部材として機能する。メイン燃料貯蔵タンク28と補助燃料貯蔵タンク34のうち、特にメイン燃料貯蔵タンク28は、燃料を貯蔵する構成要素と、燃料供給ステーション10の主要なかつ耐荷重性を備えた構成要素という2つの目的を果たしている。これにより、動作プラットフォーム12の下方にI型梁(I-beams)等といった重く高価な支持部材を使用する必要がなくなるので、材料の削減と低コスト化、とりわけ移動式燃料供給ステーション10の建築と移送に関する材料の削減と低コスト化を実現することができる。
【0033】
図20、
図21は、中央プラットフォーム16の詳細構造を示している。同図に示すように、中央プラットフォーム16は、略長方形をなし、燃料供給ステーション10の一方の側において一対の脚部14に動作可能に接続されている。中央プラットフォーム16には、顧客に対して燃料貯蔵タンク28、34からの燃料を供給するための燃料供給装置52が設けられている。中央プラットフォーム16は、1つの中央ピース54、および、この中央ピース54を挟んだ反対側に互いに対向して位置する2つの対向エンドピース56の3つのピースを有している。中央ピース54は、2つの脚部14の間に嵌め込まれており、2つの対向エンドピース56は、この2つの嵌め込み部に、2つの脚部14を中央ピース54の両端部との間に包み込むように、ボルト58によってそれぞれ結合されている。中央プラットフォーム16は、複数の脚部14に対して、シュー42の直上位置でボルト結合されている。これにより、中央プラットフォーム16およびこれに含まれる装備類の全重量が、複数の脚部14によって支持および伝達される(すなわち複数の脚部14が中央プラットフォーム16の全重量を実質的に受け持つことになる)。重要なのは、鉄筋や現場打ちコンクリートを使用して燃料プラットフォームを永久的に地面に固定した従来の燃料供給ステーションと違って、本実施形態の燃料供給ステーション10は、中央プラットフォーム16が地面に対して固定支持されていないので、自由な移動が可能となっていることである。
図20に示すように、中央プラットフォーム16は、顧客に対してスナックやドリンクなどの商品を供給(販売)するための自動販売機60を含んでいることが好ましい。
【0034】
上述したように、燃料供給ステーション10は、脚部14によって支持された電力発生装置を含んでいる。この電力発生装置は、動作プラットフォーム12、特にメイン燃料貯蔵タンク28と密接な関連性を有している。
図5、
図24、
図25に示すように、電力発生装置は、少なくとも1つの太陽電池パネル22とすることが好ましい。この太陽電池パネル22は、フレーム30に動作可能に結合された状態で台座62に設けられ、あるいは、メイン燃料貯蔵タンク28の上面に設けられる。好ましい実施形態では、メイン燃料貯蔵タンク28のそれぞれが太陽電池パネル22を有している。上述したように、太陽電池パネル22は、燃料貯蔵タンク28の上方に位置しており、360°に亘って傾斜および回転が可能であり、太陽光を集めて電気エネルギーに変換し、この電気エネルギーを燃料供給ステーション10に供給できることが好ましい。
図5に示すように、太陽電池パネル22が発生させた電気エネルギーは、機器室コンテナ組立体36の1つの内部に配置された、1つ以上の電池66を有する電池群64に蓄積されることが好ましい。
【0035】
本発明の好ましい実施形態では、1つ以上の太陽電池パネル22を燃料供給ステーション10の電力に使用することを想定しているが、他の態様の代替エネルギーを使用することも可能である。例えば、風力エネルギーを集める風力タービンを燃料供給ステーション10の電力に使用することも可能である。実際には、2つの電力源(風力と太陽)を組み合わせて使用することも可能である。
【0036】
図24、
図25は、メイン燃料貯蔵タンク28と補助燃料貯蔵タンク34のさらに詳細な構造を示している。同図に示すように、メイン燃料貯蔵タンク28と補助燃料貯蔵タンク34は、開放/閉塞が可能な開口部または通路68を有しており、ここからタンク28、34の内部にアクセスして、清掃やその他のサービスを行うことができるようになっている。重要なのは、タンク28、34の内部に、該タンクの壁部と一体にまたはこれに固く結合させて、穿孔部または開口部を有する長手方向分割プレート70と短手方向分割プレート72が含まれており、この長手方向分割プレート70と短手方向分割プレート72によってタンク28、34の構造的な強度が向上されていることである。重要なのは、分割プレート70、72がタンク28、34に強度を与えることによって、タンク28、34が、動作プラットフォーム12とその関連部材の重量を受け持ってこれを支持できることである。分割プレート70、72は、地震やその他の衝撃が燃料供給ステーション10に加わって荷重配分に不均衡が生じた場合であっても、タンク28、34の内部における燃料の移動を禁止するための張り出し部として機能する。タンク28、34内の大部分で分割プレート70、72によって燃料が区画されているので、例えば車両からの衝撃による燃料供給ステーション10の揺れや振動に起因する荷重配分の不均衡を最小化することができる(分割プレート70、72の穿孔を通じた燃料の移動を除く)。メイン燃料貯蔵タンク28と補助燃料貯蔵タンク34は、金属製であることが好ましい。しかし、本発明の広い態様を逸脱しない範囲で、メイン燃料貯蔵タンク28と補助燃料貯蔵タンク34は、ポリマーやその他の公知の材料かつ動作プラットフォーム12の重量を受け持ってこれを支持できる材料を使用して構成することができる。
【0037】
図5、
図23、
図24に最も良く表れているように、メイン燃料貯蔵タンク28と補助燃料貯蔵タンク34は、連結器、配管、通気孔、サイフォン等の、燃料の供給に必要な追加の構成要素を含んでいる。タンク内の開口部を通って設置される配管は、遠隔操作可能な安全弁を有している。緊急時には、これらの安全弁を、中央指令センターから容易に遠隔操作し、及び/又は、燃料供給装置が設けられている燃料供給ステーションの下部(地下)から容易に操作することができる。特に、燃料配管74は、燃料供給源からタンク28、34への燃料の流量を調整するための球形弁76を有している。燃料配管の遠位端には、タンク28、34が燃料で満たされている場合における燃料の気化を防止するための内部燃料サイフォン78が設けられている。
【0038】
供給用配管80は、タンク28、34の底部から1つ以上の脚部14を通って燃料供給装置52まで延びている。供給用配管80によって、タンク28、34から燃料供給装置52(最終的には燃料を欲する顧客)へと燃料を供給することができる。供給用配管80は、タンク28、34からの燃料の流量を調整すると同時に不測の事態(望ましくない事態や危険な事態)が検出されたときに燃料の流れを遮断する自動安全弁82と電磁弁84を有することが好ましい。タンク28、34の内部には燃料の残量を管理するためのセンサ86が設けられており、このセンサ86によって操作者がタンク28、34内の燃料レベルを監視することができる。このセンサ86の検出結果は、遠隔操作指令センターに伝送される。さらに、蒸気回収用のホース87が、燃料供給装置52から中央プラットフォーム16、1つ以上の脚部14、そして貯蔵タンク28、34の上部まで配管されており、蒸気回収用のホース87が燃料供給装置52で回収した蒸気が、貯蔵タンク28、34の上部で排出されるようになっている。
【0039】
通気用結合器88と蒸気制御用固定具90は、メインタンク28内で発生したガスを該メインタンク28から減衰させるためのガス流路を形成する。通気用結合器88と蒸気制御用固定具90は、燃料供給ステーション10内に滞留するおそれのある燃料蒸気を確実に消散、減衰させる。真空圧力弁92、パージ装置94および蒸気還流口96は、タンク28から外囲空気への通路として機能する。
図5、
図6、
図9に最も良く表れているように、メイン燃料貯蔵タンク28と補助燃料貯蔵タンク34は、タンク長さ方向に延びる平坦部98を有している。操作者またはサービス技術者は、この平坦部98によって、タンク28、34の頂上部をサービスまたはメンテナンスのために歩くことができる。
【0040】
図25に示すように、動作プラットフォーム12は、防火消化システム100を有している。この防火消化システム100は、難燃性の泡を含む消化タンク102と、火災報知器(図示せず)と、消化タンク102と流体路連通した泡注入器104と、を有している。好ましい実施形態では、消化タンク102は、機器室コンテナ組立体36の1つの内部に収納されている。火災報知器は、火災、高温、及び/又は、煙を検出するための1つ以上のセンサを含んでいる。火災または煙が検出されると、防火消化システム100は、自動的に、消化タンク102から難燃性の泡を供給して、これを泡注入器104の導管を通じて噴出させる。泡注入器104は、動作プラットフォーム12(特に燃料貯蔵タンク28、34)に難燃性の泡を噴出させてこれを覆うことにより、火災の拡散を食い止めるように構成されている。
【0041】
図5に示すように、好ましい実施形態では、機器室コンテナ組立体36の1つは、変換器と、複数の電池68を有する電池群64と、化石燃料電力発生装置106と、を有している。電池群64は、移動式燃料供給ステーション10に供給する電気エネルギーを蓄積する。
【0042】
上述したように、燃料供給ステーション10の電気エネルギーの主要な供給源は、例えば、太陽電池パネル22、電池群64、風力タービンなどの電力発生装置とすることができる。しかし、何らかの理由で電力発生装置が電力供給の需要に応えられなくなったときには、化石燃料電力発生装置106が予備電力または補助電力を供給して、燃料供給ステーション10のサービスを維持することができる。例えば、燃料供給源から燃料タンク28、34に燃料を再補充している間には、追加電力の供給が必要となるかもしれない。安全面の理由からも同様に、予備電力の供給が可能であることが望ましい。好ましい実施形態では、化石燃料電力発生装置106は、ディーゼル、ガソリン、天然ガスまたはその他のタイプの電力発生装置であり、燃料貯蔵タンク28、34の1つに貯蔵された燃料を使用して動作し、また可能であれば、電力供給網からの公衆電力源を使用して動作する。
【0043】
一実施形態では、電力発生装置が動作不能となった場合または最適状態よりも低い状態で動作している場合に、メイン燃料貯蔵タンク28または補助燃料貯蔵タンク34が、化石燃料電力発生装置106と協働して、燃料供給ステーション10に電力を供給する。
【0044】
機器室コンテナ組立体36は、空気圧縮機108と一緒に、自動防火消化システム100の主要な構成要素を収納することができる。機器室コンテナ組立体36は、燃料供給ステーション10の頂部側にアクセスするためのドア112を有している。しかし、各機器室コンテナ組立体36が、該機器室コンテナ組立体36に下方からアクセスするための、開放/閉鎖が可能なドア50を有していてもよい。加えて、各機器室コンテナ組立体36が、あらゆる所望の機器または構成要素を蓄積するように使用されてもよい。重要なのは、メインの燃料供給エリアよりも高い位置で、主要な構成要素が機器室コンテナ組立体36内に収納されていることにより、顧客が主要な構成要素に触れたり視認したりできないことである。加えて、この構成により、全ての構成要素が燃料供給ステーション10に保持されているので、燃料供給ステーション10が移動または再配置されたときに、同時にこれらの構成要素も移動または再配置される。
【0045】
動作プラットフォーム12は、複数のモジュールパネル18を含んでおり、この複数のモジュールパネル18は、動作プラットフォーム12内に収納された燃料供給ステーション10の主要な機能部品を視認できないように保護する機能を有する。複数のモジュールパネル18は、
図26〜
図28に最も良く表れており、3つの異なるサイズを有していることが好ましい。複数のモジュールパネル18は、実質的に鉛直方向(垂直方向)に向けて着脱自在に重ねられた状態で、ボルトやその他の結合手段によって、コンテナ組立体24、26、34のフレーム30に固定されている。これにより、複数のモジュールパネル18は、燃料供給ステーション10の動作プラットフォーム12(メインコンテナ組立体24、補助コンテナ組立体26、機器室コンテナ組立体36)を完全に取り囲むことができる。モジュールパネル18は、任意の公知の材料(例えば、繊維ガラス、金属薄板、ステンレス鋼など)によって製造することができる。しかし、モジュールパネル18は、その組立状態において、メイン燃料貯蔵タンク28、補助燃料貯蔵タンク34、機器および配管を、銃弾等による破損から守るために十分な強度を持つ樹脂製の殻部を形成する樹脂製パネルによって構成することが好ましい。別の実施形態では、樹脂製の殻部を形成するモジュールパネル18を、例えば太陽電池パネル22のような電力発生装置によって構成することができる。
【0046】
モジュールパネル18には、広告、ブランド標識またはその他の情報(例えば、会社のロゴ、燃料のタイプ、燃料の料金等)が付される。加えて、モジュールパネル18に電子ディスプレイを取り付けて、この電子ディスプレイに各種の情報を表示させてもよい。好ましい実施形態では、電子ディスプレイの電力が、電力発生装置(例えば太陽電池パネル22や風力タービン等)または予備的な化石燃料電力発生装置106によって供給される。
【0047】
屋根部材110は、動作プラットフォーム12(各2つのメインコンテナ組立体24と補助コンテナ組立体26と機器室コンテナ組立体36を含む)の全体を覆う。この屋根部材110は、1枚以上のガラス繊維パネルの形態からなることが好ましい。屋根部材110内のゲート112は、燃料供給ステーション10の頂部に到達するためのものである。水収集路114は、モジュールパネル18の内面に形成され、または、フレーム30に取り付けられており、動作プラットフォーム12の内面の全周縁に延びるように形成されていることが好ましい。燃料供給ステーション10の屋根部材110に雨水が落ちてきたとき、その雨水は、屋根部材110の傾斜面によって水収集路114に導かれる。
配管水路115は、水収集路114から流れ込んでくる雨水を下方の地面に導いて、燃料供給ステーション10から排出する。
【0048】
例えば、
図1、
図2、
図22〜
図25に示すように、コンテナ組立体24、26、36のフレーム30の底部またはその他の構造物には、ナットやボルト等の公知の手段によって、天井部材116が取り付けられている。天井部材116は、燃料供給ステーション10のメインタンク28、補助タンク34およびその他の構成要素を下方から視認できないように遮断するとともに、燃料供給ステーション10の見栄えを良くし、燃料供給ステーション10の真下の領域を照明するための低消費電力の照明ランプ118を設置する設置面を有している。天井部材116は、メインランプ118の作動不能時に予備電池の電力を使用して点灯する緊急時照明ランプ120を設置する設置面を有している。天井部材116は、任意の公知の材料(例えば、繊維ガラス、金属薄板、ステンレス鋼など)によって製造することができる。しかし、天井部材116は、メイン燃料貯蔵タンク28、補助燃料貯蔵タンク34、機器および配管を、銃弾等による破損から守るために十分な強度を持つ樹脂製の殻部を形成する樹脂製パネル18によって構成することが好ましい。燃料供給ステーション10の脚部14の1つには電子制御パネル122が取り付けられている。操作者は、この電子制御パネル122を操作することにより、照明動作および燃料の補充などの他の動作を制御することができる。
【0049】
上述したように、動作プラットフォーム12および脚部14は、メイン燃料貯蔵タンク28、補助燃料貯蔵タンク34、機器および配管を、銃弾等による破損から守るために十分な強度を持つ樹脂製の材料によって構成されている。
図24、
図25に示すように、好ましい実施形態では、1つ以上の支持脚部14に空洞部が形成されており、この空洞部は、燃料供給ステーション10の様々な配管やワイヤ(燃料や電気エネルギー等を導く)を保護しながら収納する。特に、燃料供給ステーション10の一端部に位置する少なくとも一対の脚部14に形成された空洞部は、燃料タンク28、34から燃料供給装置52(中央プラットフォーム16上の一対の支持脚部14の間に配置されている)に導かれる配管を保護しながら収納する。さらに、中央プラットフォーム16も十分な強度を持つ樹脂製の材料によって構成されており、中央プラットフォーム16の内部または下部(地下)に導かれた配管は、この中央プラットフォーム16によっても保護される。貯蔵タンク28、34から燃料供給装置52に燃料を送り出す配管は、固い材料または適応力の高い材料によって構成されている。加えて、
図24、
図25に最も良く表れているように、支持脚部14の少なくとも1つは、燃料の補充が必要なときに補充用の燃料を貯蔵タンク28、34に供給するための燃料配管74(動作プラットフォーム12内に設けられている)を保護するための機能を有している。
【0050】
防爆性電気エンジンと一緒に設けられた汲み上げポンプ124は、支持脚部14の空洞部に収納されており、タンカートラック等からの燃料をタンク28、34に供給する。汲み上げポンプ124に接続させて、手動式の安全球形弁76とチェック弁126が、脚部14内の燃料配管に沿って設けられている。安全球形弁76とチェック弁126は、タンカートラック等から貯蔵タンク28、34への燃料の流れを許容し、逆向きの燃料の流れを禁止することにより、燃料が溢れ出るのを防止する。燃料配管74の底部には、タンカートラックからの燃料供給ホースと燃料配管74を流体路連通する接続部128が設けられている。燃料配管74と接続部128の接続および各種弁の制御は、支持脚部14内のドアまたはゲート130を介して実行される。したがって、タンク28、34および汲み上げポンプ124は、燃料ライン80および燃料供給装置(ノズルを有する)と協働して、測定および監視された供給量での燃料供給を可能にする供給手段として機能する。
【0051】
別の実施形態では、汲み上げポンプ124および電気エンジンを、燃料供給ステーション10から省略することができる。この実施形態では、代わりに、貯蔵タンクに燃料を供給するポンプが供給トラック(タンカートラック)に一体化して設けられている。燃料供給ステーション10から汲み上げポンプ124を省略することにより、組立時間の短縮化や低コスト化を図ることができる。
【0052】
上述したように、環境に配慮した移動式の燃料供給ステーション10は、ホイール組立体132を含んでいる。このホイール組立体132は、燃料供給ステーション10の位置を移動または調整することができる。ホイール組立体132は、
図29〜
図31に最も良く描かれている。同図に示すように、ホイール組立体132は、支持脚部14のブッシュ44に設けられた金属製の軸部材134を介して、1つ以上の支持脚部14に動作可能に接続されている。軸部材134は、鋼鉄やその他の材料により構成されており、燃料供給ステーション10の重量を支持する(受け持つ)ことができる。支持脚部14のブッシュ44は、支持脚部14に対してホイール組立体132の軸部材134が正逆に回転することを可能にする。略三角形に折り畳まれた形状のホイール支持部136は、軸部材134から支持脚部14の両側に向かって延びている。ホイール支持部136には、ホイールまたはタイヤ138が取り付けられている。
【0053】
好ましくは、ホイール組立体132は、1つ以上の支持脚部14の反対側に対向して該支持脚部14を挟み込むように、2つのホイールまたはタイヤ138を有している。この2つのホイールまたはタイヤ138は、第2の鋼鉄製の軸部材134とナット140によって、ホイール支持部136に取り付けられている。結合部材142は、支持脚部14の反対側に対向して位置する2つのホイール支持部136を大きな剛性と強度でホイール組立体132に結合する。ホイール組立体132は、金属製の軸部材134を回動中心として、第1のポジションと第2のポジションの間で回動可能となっている。ホイール組立体132が第1のポジションにあるとき、ホイール138が地面より上に位置している(
図29)。ホイール組立体132が第2のポジションにあるとき、ホイール138が地面に接触して、支持脚部14とシュー42を地面より上に持ち上げており、燃料供給ステーション10の移動が可能になっている。
【0054】
好ましい実施形態では、3つの支持脚部14のそれぞれがホイール組立体132を有している。しかし、別の実施形態では、1つまたは2つの支持脚部14だけがホイール組立体132を有している。この実施形態では、燃料供給ステーション10を移動させるために、ホイール組立体132を有しない支持脚部14が地面より上に持ち上げられ、ホイール組立体132のタイヤ138だけを地面に接触させた状態で、トラック等によって燃料供給ステーション10が所望の方向に牽引される。
【0055】
ホイール組立体132は、燃料供給ステーション10が一旦組み立てられた後であってもこれを簡単に移動させることができるという本発明の重要な特徴を有している。例えば、駐車場において、要求に応じて、または、交通パターンの変化等に応じて、所望の移動量で、燃料供給ステーション10を移動させることができる。駐車場における燃料供給ステーション10の回転または位置の変化を可能としたことで、燃料供給ステーション10の柔軟性を向上させることができる。このような柔軟性は、地面に対して永久的に固定された既存の燃料供給ステーションによっては得ることができない。
【0056】
本実施形態の移動式の燃料供給ステーション10は、各種の安全上の特性を実現するための追加の構成要素を有している。例えば、燃料供給ステーション10は、落雷による燃料供給ステーション10へのダメージを防止または最小化するための1つ以上の避雷針144を含む避雷システムを含むことができる。避雷針144は、燃料供給ステーション10の支持脚部14またはパネル18の少なくとも1つに、実質的に鉛直方向(垂直方向)に延びるように設置されることが好ましい。避雷針144は、落雷による電気エネルギーを地面に逃がすために、接地棒(図示せず)によって接地されていることが好ましい。
【0057】
本実施形態の移動式の燃料供給ステーション10は、在庫リスト、供給、販売、動画伝送、車両認識、緊急時対応および顧客サービスについての遠隔制御を実行する電子制御システムを含んでいる。この電子制御システムは、衛星や光ファイバー等を介して、指令センターの制御本部に接続されており、遠隔操作によるリアルタイムでのサービスや情報の提供が可能となっている。重要なのは、この電子制御システムが、燃料の残量を管理するためのセンサ86と燃料供給装置52に電気的に接続されており、燃料供給ステーション10からの燃料の供給を許可および監視できるように構成されていることである。
【0058】
電子制御システムは、燃料タンク28、34の各種のパラメータ(タンク内の燃料の種類や残量レベル)および燃料供給ステーション10の全体を監視している。これに関連し、燃料供給ステーション10は、該燃料供給ステーション10における顧客の挙動(振る舞い)を監視するためのビデオカメラ146を有している。センサ86は、タンク内の燃料の残量レベルを出力する。加えて、燃料供給ステーション10は、各燃料供給装置52に対応させて、クレジットカードインターフェースまたは精算装置を有している。これにより、顧客は、クレジットカード、デビットカードおよびその他のカード(車両識別情報や個人情報を含んだ顧客カード)を使用して、購入した燃料の料金を支払うことができる。燃料供給ステーション10は、さらに、顧客とサービス代理店を直接的に接続する図示しない通信インターフェースを含むことができる。この通信インターフェースは、マイクとスピーカーを有しており、プッシュボタンを押すことで遠隔指令センターを介して顧客とサービス代理店が直接的に接続され、料金その他の事項に関する問題解決や質問への受け答えを行うことができる。この通信インターフェースは、顧客が使用可能な場所、例えば、燃料供給装置52や支持脚部14等に設けることができる。
【0059】
この相互接続ネットワーク(センサ、カメラおよびクレジットカードインターフェース)は、燃料供給ステーション10に関するデータを蓄積および伝送する制御回路のアレイを介して動作する制御システムを構成している。特に、制御システムは、上述した燃料供給手段を監視して、燃料供給ステーション10に関するデータを蓄積および伝送する。重要なのは、これらのセンサ、カメラおよびインターフェースは、極めて小さい駆動電力で動作し、例えば太陽電池パネル22のような電力発生装置によって駆動可能なことである。制御システムは、エネルギーの生産と使用についても監視しており、電力発生装置からの電力供給が現状の要求に応えられなくなったとき、化石燃料電力発生装置106からの電力供給を追加または置換する。燃料供給ステーション10は、各種センサ、精算装置およびカメラから収集したデータを遠隔操作司令センターに無線送信する衛星アンテナ148を含んでいる。重要なのは、衛星アンテナ148およびこれに関する無線通信技術は、必要に応じて、電力発生装置または化石燃料電力発生装置106からの供給電力によって駆動可能であることである。燃料供給ステーション10に関するデータパラメータを収集および蓄積してこれを遠隔操作司令センターに無線送信することにより、燃料供給ステーション10は、収集されたデータパラメータに基づいて、遠隔操作指令センターによって制御される。遠隔操作指令センターによって燃料供給ステーション10を制御可能にすることで、燃料供給ステーション10に駐在するスタッフを最小化または完全にゼロにして、さらなる低コスト化を図ることができる。
【0060】
図32〜
図35に示すように、本発明の別の重要な特徴は、上述した基本的な燃料供給ステーションに構成要素を加えるまたは減らすことにより、より大量の燃料供給が可能なあらゆる所望のサイズの燃料供給ステーションを形成できることである。上述したように、本実施形態の基本的な燃料供給ステーション10は、略三角形に配置された3つの支持脚部14を有しており、2つの支持脚部14が燃料供給ステーション10の長手方向に略一直線に並んで設けられており、残りの1つの支持脚部14が燃料供給ステーション10の長手方向の中間部分に上記一直線からオフセットした位置に設けられている。もし、追加の燃料タンク28、34または動作用構成要素の追加の配置スペースを設けたい場合には、燃料供給ステーション10に、マウントブラケット32によって、メインタンク組立体24、補助タンク組立体26または機器室組立体34を固く結合することができる。1つの実施形態では、コンテナ組立体24、26、34を追加したとき、存在している支持脚部14の少なくとも1つがこの追加の組立体の重量を支持する(受け持つ)ことができる。
【0061】
図32〜
図35は、駐車場内に設置された3タンク式の移動式燃料供給ステーション200を示している。
図33に最も良く表れているように、移動式燃料供給ステーション200は、基本的な構成は上述した燃料供給ステーション10と同様であるが、追加の構成要素として、1つのメインコンテナ組立体24と2つの補助コンテナ組立体26を有している。追加のメインコンテナ組立体24は、上述した燃料供給ステーション10に設けられている他のメインコンテナ組立体24に、マウントブラケット32によって固く結合されている。さらに、追加の補助コンテナ組立体26は、追加のメインコンテナ組立体24と機器室コンテナ組立体36に、マウントブラケット32によって固く結合されている。
図32に最も良く表れているように、3タンク式のモジュール200は、基本的な燃料供給ステーション10の2つの脚部支持部材24を使用している。追加の支持脚部14は、追加のメインタンク28に固く結合されており、燃料供給ステーション200を追加で支持している。同図に示すように、4つの支持脚部14(各2つの高さが高い支持脚部と高さが低い支持脚部)は、3つのメインタンク組立体24、4つの補助コンテナ組立体26および2つの機器室コンテナ組立体28を、地面よりも高い位置で支持している。リンク部材20は、地面に隣接して設けられており、支持脚部14を互いに連結して追加の剛性と強度を与えている。
図35に示すように、燃料供給ステーション200には、該燃料供給ステーション200に対して追加の電力を供給するための第3の太陽電池パネル22が含まれている。
【0062】
コンテナ組立体24、26、36および基本的な燃料供給ステーション10は、全体として、追加のコンテナ組立体を“積み上げる”ことにより、簡単に、任意の所望のサイズの燃料供給ステーションを形成することができる。特に、追加のコンテナ組立体(コンテナモジュール)は、これを第2の動作プラットフォームと捉えることができる。この第2の動作プラットフォームを第1の動作プラットフォームに固く結合することにより、追加の燃料タイプを供給可能で且つより大規模な燃料供給ステーションを生成することができる。実際に、この構成により、1つ以上の支持脚部14を共有して、追加のコンテナ組立体24、26、36(第2の動作プラットフォーム)を第1の動作プラットフォームと一体化することができる。これにより、燃料の貯蔵可能量および燃料供給位置をともに増大させることができる。
【0063】
図36、
図37は、より大規模な燃料供給ステーションの一例を示している。同図に示す燃料供給ステーション300は、6つのメインコンテナ組立体24と、8つの補助コンテナ組立体26と、4つの機器室コンテナ組立体36と、を含んでいる。追加のコンテナ組立体は、上述した基本的な燃料供給ステーション10に結合されており、追加された各グループのコンテナ組立体は、少なくとも1つの支持脚部14を互いに共有している。燃料供給ステーション(燃料供給モジュール)300は、一旦設置された後またはその設置中に、スペース効率や駐車スペースの方向に応じて、任意の方向に位置調整が可能である。
【0064】
本発明の重要な特徴は、メインタンク28、補助タンク34および機器室36が、略長方形をなし且つフレーム30とマウントブラケット32を有するコンテナ組立体(コンテナモジュール)24、26、36として形成されていることである。これらのコンテナ組立体24、26、36は、所望の供給位置における最終的な組立に先立って、全体的または部分的に、製造および組立が行なわれる。さらに、
図38に示すように、基本的な燃料供給ステーション10のための全ての構成要素は、1台の標準的な牽引トレーラー400に収めることができる。同様に、基本的な燃料供給ステーション10のための全ての構成要素は、船舶による輸送用の1台の貨物専用コンテナに収めて、世界中のあらゆる場所に輸送することができる。これに関連して、各コンテナ組立体は、貨物の整備や輸送に関する業界基準(工業規格)に従って設計される。特に、好ましい実施形態では、基本的な燃料供給ステーション10は、船舶による輸送用の目的として、以下のものを含むことができる。
1)メインコンテナ組立体24
→(2−20’)(単位はフィート)
2)補助コンテナ組立体26
→(2−4’)(単位はフィート)
3)機器室コンテナ組立体36
→(2−4’)(単位はフィート)
4)コンテナ402(燃料供給装置、ホース、配管、脚部、中央プラットフォーム、ランプ、モジュールパネル等の残りの全ての構成要素を輸送するためのコンテナ)
→(1−20’×4’3”×8’)(単位はフィート)
5)コンテナ404(追加の付属品を輸送するためのもの)
→(1−4’)(単位はフィート)
【0065】
したがって、この設計によれば、世界中のあらゆる場所において、船舶貨物に関する40フィートの長さの単一の業界基準(工業規格)を介して、工場設備や製造現場で各燃料供給ステーション10を少なくとも部分的に組み立てることができる。コンテナが現場に到着すると、メインコンテナ組立体24、補助コンテナ組立体26および機器室コンテナ組立体36がマウントブラケット32を介して互いに結合され、支持脚部14が設置され、相互連結機器(配管、ホース、電気ワイヤ等)が配設され、燃料供給ステーション10が機能的に完成される。従来から公知の燃料ステーションは、完成するのに数週間、数カ月または数年を要するが、これとは対照的に、本実施形態の燃料供給ステーション10は、2、3日中に組立が完了する。しかも、設置場所に到着する前に、設置場所から離れた場所で構成要素の組立を予め行っておけば、燃料供給ステーション10をより迅速に組み立てることができる。このように、燃料供給ステーション10のモジュール(組立品)を、貨物の整備や輸送に関する業界基準(工業規格)に従って設計することで、世界中のあらゆる場所で、必要に応じて、移動式の燃料供給ステーション10を構築することができる。
【0066】
もし、より大規模な燃料供給ステーション10を望む場合には、マウントブラケット32を使用する上述した手法によって、複数のコンテナ組立体24、26、36を結合すればよい。例示の目的として、(100)(単位はフィート)の基本的な燃料供給ステーション10が必要な場合、(200)20’(単位はフィート)のメインコンテナ組立体24、(800)4’(単位はフィート)の機器室コンテナ組立体26、36(設置済みの必要機器類を含む)、200(単位はフィート)の長い支持脚、100(単位はフィート)の短い支持脚、100(単位はフィート)の中央プラットフォーム16、2200 4’×8’(単位はフィート)のモジュールパネル18、200 4’×8’(単位はフィート)のモジュールパネル18、および400 1’×4’(単位はフィート)のモジュールパネル18が必要である。もし、(100)(単位はフィート)の燃料供給ステーション10が(100)(単位はフィート)の別の設置場所に移動する場合には、1台のトラック400が必要となる。2つの燃料供給ステーションの移動であれば、2台のトラック400が必要となる。
【0067】
上述したように、本発明の重要な特徴は、燃料供給ステーション10を迅速かつ簡単に輸送および構築できることである。燃料供給ステーション10を構築するために、該燃料供給ステーション10の構成要素を、上述したコンテナ組立体24、26、36、402、404といった別々のモジュールとして準備する。これらのモジュールは、予め定めた構築現場に輸送されて荷下ろしされる。コンテナ組立体24、26、36は、フレーム組立体30を介して、取り外し可能に結合され、動作プラットフォーム12が形成される。この動作プラットフォーム12は、複数の脚部14を含む支持構造部によって上方に持ち上げられる。この支持構造部は、燃料供給ステーション10の移動や回転を可能にするホイール組立体132を有している。追加の構成要素(電力発生装置、炭化水素精製装置、殻部を持つパネルおよび中央プラットフォーム16)が、燃料供給ステーション10に結合されている。重要なのは、燃料供給ステーション10の最終組立の間またはこれに先立って、天然ガスを圧縮するための圧縮装置およびその関連機器(例えば圧縮機)を、動作プラットフォーム12のモジュールの1つの内部に構成できることである。圧縮された天然ガスは、ある種類の車両の燃料として好適に使用することができる。
【0068】
上述したように、本実施形態の燃料供給ステーション10は、指令センター500によって監視される、相互にネットワーク接続された複数の燃料供給ステーションの1つである。各燃料供給ステーション10において、各種のセンサ、カメラおよび燃料供給装置52によって収集されたデータや画像等は、衛星アンテナ148によって遠隔指令センター500に伝送される。
図39に示すように、指令センター500では、少なくとも一人の人員によって、コンピュータインターフェース502等を通じて複数の燃料供給ステーションを遠隔的に監視することができる。各燃料供給ステーション10は、衛星アンテナ148のような無線通信手段を通じて、指令センター500に接続されている。これに関連して、指令センター500は、燃料レベルが低いとき、燃料レベルが上昇または下降しているときに、燃料レベルの調整を行う。指令センター500は、クレジットカードやデビットカードの使用に異常が生じたとき、ビデオカメラ146によって緊急事態や不審な挙動が捉えられたときに、警報を発し、または警察への連絡を行う。加えて、緊急時には、指令センター500によって燃料供給ステーション10の自動閉鎖システムが作動される。これに関連して、衛星アンテナ148は、例えば、指令センター500のような外部ソースからの通信データを受け取ることができる。
【0069】
上述したように、本実施形態の燃料供給ステーション10は、公知の燃料供給ステーションと比較して、多数の特有の優位点を持っている。重要なのは、移動式燃料供給ステーション10は、構築現場から離れた設備で少なくとも部分的に製造され、構築現場においてナットやボルトを使用して組み立てられることである。これに関連して、公知の燃料供給ステーションと比較して、飛躍的に短い作業時間で、構築現場において燃料供給ステーション10を簡単かつ迅速に組み立てることができる。燃料供給ステーション10が動作を中止したときには、該燃料供給ステーション10を跡形もなく簡単かつ迅速に分解することができる。さらに、そのモジュール方式により、燃料供給ステーション10を簡単かつ迅速にある場所から他の場所に移動することができる。加えて、そのモジュールが自給自足型(自己完結型)であるが故に、すなわち、地面の中にはステーション構築用の部材を何ら配置する必要がなく、太陽光発電や風力発電等のエネルギー源によって動作するが故に、配管やワイヤの数を必要最小限に抑えるとともに、ステーション構築用の公共事業を不要にすることができる。実際に、燃料供給ステーション10が自給自足型(自己完結型)であり、燃料を供給するための機械式や水圧式などのポンプを使用することがないので、ステーションの動作に要する電力を必要最小限に抑えて、代替のエネルギー源である太陽電池パネル等の使用が可能になる。
【0070】
本発明の別の重要な特徴は、燃料供給モジュール(ステーション)を独立型のユニットとして動作させられることである。上述したように、モジュールは、殆どの場合、太陽光や風力などの代替エネルギー源によって動作可能であり、普段は、主要な電力供給網に接続されていない。これに関連して、燃料供給の需要に合わせて、遠隔地であっても、簡単かつ迅速に、燃料供給ステーション10を組み立てることができる。もちろん、本発明の広い態様を逸脱しない範囲で、補助電力を供給する目的で、燃料供給ステーション10を主要な電力供給網に接続してもよい。
【0071】
ここでは、燃料供給ステーションが公衆に対してガソリンを貯蔵および供給する場合を説明したが、燃料供給ステーションが貯蔵および供給するのはガソリンに限定されない。燃料供給ステーションのタンクは、例えば、化石燃料、バイオ燃料、水素、メタノール、液化石油ガス、圧縮天然ガスなどのあらゆるタイプの燃料を貯蔵および供給することができる。加えて、本発明の広い態様を逸脱しない範囲で、複数モジュール式の燃料供給ステーションを構築して、そのうちの1つの燃料供給ステーションだけが、ガソリン、水素、メタノール、電気などの複数のタイプの燃料を貯蔵および供給することも可能である。この場合、顧客は、その車両に要求される燃料のタイプを選択するだけで、適切な燃料貯蔵タンクから燃料が車両に供給される。さらに、他の補助コンテナ組立体には、発電機、空気ポンプ、蓄電池、太陽電池パネル、消火機器、電子機器などを詰め込むことができる。上述したように、各コンテナ組立体を様々な異なる構成になるように組み立てることで、従来には存在しなかったような適応力の高いモジュール式の燃料供給ステーションを形成することができる。
【0072】
重要なのは、本実施形態の燃料供給ステーションによれば、従来の燃料供給ステーションに存在していた環境上の多くの問題点を取り除けることである。燃料供給ステーションを構築現場で簡単かつ迅速に組み立てられるので、公共事業や複雑な事業計画を不要にすることができる。加えて、本実施形態の燃料供給ステーション10は、支持脚部14とシュー42より上に支持されることができ、しかも燃料タンクが地面より上で支持されているので、地面の内部を掘削して掻き回すことなく燃料供給ステーション10を構築することができる。そして、燃料供給ステーション10が不要となったときやその土地や地上権が破棄されたときには、その構築時と同じ(逆の)手順により、燃料供給ステーション10を分解することができる。このとき、従来の燃料供給ステーションのように、燃料タンクが掘削穴に埋められているわけではなく、また、地面にコンクリートが残存しているわけでもない。したがって、燃料供給ステーション10がそこに存在していた痕跡を残すことなく、これを簡単に除去することができる。加えて、燃料供給ステーションの上部設計構造によって、燃料タンク内の燃料がこぼれたり漏れたりしてこれが土壌に浸潤するリスクを飛躍的に低減することができる。これに関連して、燃料が土壌に浸潤してしまった場合と比較して、さほどの制約を受けることなく、土地や地上権を簡単に売却することができる。
【0073】
加えて、本実施形態の燃料供給ステーション10は、従来の燃料供給ステーションと比較して、物理的および環境的の両面における影響を最小限度に抑えることができる。燃料タンクを地面よりも上に支持することで、燃料供給ステーション10の顧客は燃料タンクに触れることができず、その一方、燃料タンクの検査やメンテナンスを簡単に行うことができる。このことは、燃料タンクが地中に埋め込まれた従来の燃料供給ステーションと対極をなしており、従来の燃料供給ステーションは、燃料タンクの検査やメンテナンスを行う際に、燃料供給ステーションを閉鎖して、地中から燃料タンクを掘り出す作業が必須である。このように、燃料タンクを地面よりも高い位置に支持する構造は、環境への配慮という点、および、簡単にサービスやメンテナンスを行えるという点で極めて優れている。
【0074】
さらに、上述したように、燃料タンクが燃料供給装置よりも上方に位置している構造、および、燃料の供給(配送)に重力を利用する構造によって、燃料タンクからの燃料供給用のポンプが不要となり、低コスト化を図ることができる。実際、本実施形態の燃料供給ステーションは、液化燃料を送り出すために重力を利用することにより、大きな電気エネルギーで駆動する機械的なポンプを使用した従来の燃料供給ステーションと比較して、電気エネルギーの使用量を飛躍的に低減することができて効果的である(多量の電気エネルギーを節約する効果が得られる)。加えて、燃料タンクを地面より上に支持する構造によって、燃料タンクが地中に埋められているときよりも、燃料タンクを腐食し難くすることができ、たとえ燃料漏れが発生したとしてもこれを簡単かつ迅速に知ることができる。また土壌汚染を防止することもできる。
【0075】
加えて、本実施形態の燃料供給ステーションは、例えば太陽電池パネルもしくは風力タービン(またはこれらの組み合わせ)といった代替のエネルギー源、および、照明またはカード精算機(クレジットカードやデビットカード)等に電力を供給するための電池群を使用している。省電力の化石燃料電力発生装置は、予備の電力を供給するためのものであり、燃料供給ステーションは、多くの場合、電力供給網には接続されていない。さらに、燃料供給ステーションにタンクコンテナ組立体を追加するだけで、低コスト、少ない労力、少ない材料で、任意のサイズと構成の大規模な燃料供給ステーションを組み立てることができる。
【0076】
好ましい実施形態では、メインタンクと補助タンクと機器室を収納するための複数のコンテナ組立体を、別々のコンテナ組立体として設けている。しかし、別の実施形態では、外側フレーム構造体によって規定される単一のコンテナ組立体を使用して、この単一のコンテナ組立体に、メイン燃料貯蔵タンク、補助燃料貯蔵タンク、および、モジュールの動作に必要なその他の機器類を収納することができる。さらに、上述の実施形態では、「メインコンテナ組立体」、「補助コンテナ組立体」および「機器室コンテナ組立体」という用語を使用しているが、これらを「モジュール」として捉えることも可能である。いずれにしても、これらの組立体/モジュールを混ぜ合わせて組み合わせることにより、カスタマイズされた所望の構造を得ることができる。特に、本実施形態の燃料供給モジュールは、該モジュールの構築現場において予測される需要または実際の需要に応じて、該モジュールに含まれるメインコンテナ組立体と補助コンテナ組立体と機器室コンテナ組立体の数を変更することができる。コンテナ組立体のモジュール的な特性により、コンテナ組立体は、簡単に、燃料供給ステーションに取り付ける又は取り外すことができる。これにより、燃料と機器類の需要に応じて、基本的な燃料供給ステーションの規模を大きく又は小さくすることができる。
【0077】
燃料供給モジュールの設計を考慮すると、メインタンク組立体24、補助タンク組立体26および機器室コンテナ組立体36の略長方形のフレーム構造体30は、燃料タンクおよびその他のモジュール動作に必要な機器類を収容するための上部構造体として機能するのみならず、多数の追加の作用効果を得るように機能する。特に、コンテナ組立体24、26、36の略長方形の形状および構造によって、これらのコンテナ組立体を簡単に、格納し、積み上げ、輸送し、組み立てることができる。実際、コンテナ組立体のモジュール的な特性により、ステーション構築現場において、または、ステーション構築現場に到着する前に(こちらがより好ましい)、およそ全ての機器類(貯蔵タンクやその他の機器)をコンテナ組立体に組み込むことができる。このように、輸送(例えば船舶による輸送)の前にコンテナ組立体の内部におよその構成要素を組み込む適応力の高い構成を採用したことで、構築現場において燃料供給ステーションの組立と設置に要する時間を最小化することができる。さらに、コンテナ組立体24、26、36に故障または欠陥があるときは、迅速かつ簡単にこれを交換することができるので、燃料供給ステーションのサービス中断時間を最小限に食い止めることができる。加えて、各コンテナ組立体は、要求される燃料のタイプに応じて、モジュール動作に必要な特定の機器類を有している。これにより、コンテナ組立体24、26、36を追加して燃料供給ステーション10を大規模化することで、燃料供給量を増加したいという要求、または新たなもしくは代替の燃料を供給可能にしたいという要求に応えることができる。
【0078】
別の実施形態では、圧縮天然ガス(CNG)を車両に供給するための移動式燃料供給ステーション600が得られる。
図40に示すように、燃料供給ステーション600は、幾つかの注目すべき相違点を除き、
図33〜
図35に示す燃料供給ステーション200とその大部分の構成が類似している。特に、燃料供給ステーション600は、略長方形をなす動作プラットフォーム12と、この動作プラットフォーム12を地面よりも高い位置で支持する複数の脚部14と、燃料供給ステーションの顧客に対してサービスを提供するための中央プラットフォーム16(図示せず)と、を含んでいる。動作プラットフォーム12は、複数のモジュールパネル18に覆われている。この複数のモジュールパネル18は、動作プラットフォーム12内に収納された燃料供給ステーションの主要な機能部品を視認できないように保護する機能を有する。この実施形態では、4本の脚部14が、動作プラットフォーム12を地面よりも高い位置で支持していることが好ましい。しかし、本発明の広い態様を逸脱しない範囲で、4本より多い脚部による動作プラットフォーム12の支持構造も可能である。
図33〜
図35の燃料供給ステーション200と同様に、燃料供給ステーション600は、さらに、少なくとも1つの電力発生装置、例えば脚部14によって地面よりも高い位置で支持された太陽電池パネル22を含んでいる。太陽電池パネル22は、360°に亘って傾斜および回転が可能であり、太陽光を集めて電気エネルギーに変換し、この電気エネルギーを燃料供給ステーション600に供給することができる。
【0079】
しかし、燃料供給ステーション200と違い、燃料供給ステーション600は、2つのCNG(圧縮天然ガス)コンテナ組立体602と、この2つのCNGコンテナ組立体602の間に設けられた1つの大きな機器室コンテナ組立体604と、を含んでいる。CNGコンテナ組立体602の詳細構造は、
図41〜
図43に最も良く表れている。同図に示すように、各CNGコンテナ組立体602は、隣接配置された2つの圧縮天然ガス貯蔵タンク606を有している。この2つの圧縮天然ガス貯蔵タンク606は、略円筒形状をなしており、略長方形をなすフレーム30に固定されている。好ましくは、フレーム30は、メインコンテナ組立体24に関連して上述したフレーム30と同一または類似の構成要素である。CNGコンテナ組立体602は、図示しない壁部によって囲まれていてもよい。好ましくは、タンク606は、断面形状が円筒形状であるが、本発明の広い態様を逸脱しない範囲で、タンクの形状やタイプを変更することも可能である。
【0080】
重要なのは、タンク606とこれを取り囲むフレーム30が、マウントブラケット32(様々なコンテナ組立体どうし又は脚部14とコンテナ組立体を結合するために使用される)を有しており、タンク606が、地面よりも高い位置でモジュールパネル18を固定するために支持されていることである。好ましい実施形態では、少なくとも幾つかのマウントブラケット32が、溶接または直接的な締結によって、CNGタンク606と一体に形成されている。
図41〜
図43に示すように、CNGタンク606には、その長手方向の両側に沿って四対のマウントブラケット32が設けられており、その短手方向の両側に沿って二対のマウントブラケット32が設けられている。しかし、本発明の広い態様を逸脱しない範囲で、より多い/少ないマウントブラケットを任意の構成で配置することも可能である。
【0081】
さらに
図40に示すように、CNGコンテナ組立体602は、マウントブラケット32によって、大きな機器室コンテナ組立体604の長手方向の両端部に対向するように固定されている。同図に示すように、機器室コンテナ組立体604は、低圧ガス吸入口608と、この低圧ガス吸入口608と流体路連通した天然ガス圧縮装置(例えば緩速ガス圧縮機610)と、天然ガスを車両の燃料としての使用に適した所定温度に改変および維持する処理装置612と、を含んでいる。動作時には、燃料トラックまたは街中の道路で利用可能な主要な天然ガス配管によって、低圧ガス吸入口608に天然ガスが供給される。低圧ガス吸入口608に供給された天然ガスは、緩速ガス圧縮機610に導かれて所定圧力に圧縮される。圧縮されたガスは、処理装置612を経由して最終的にCNG貯蔵タンク606に導かれ、約3600psiの圧力を維持しながら貯蔵される。CNG貯蔵タンク606に貯蔵された圧縮天然ガスは、燃料供給ステーションの顧客の要求に応じて、図示しない供給装置を介して供給される。
【0082】
さらに
図40に示すように、燃料供給ステーション600は、追加のまたは異なるタイプの燃料を貯蔵する補助燃料貯蔵タンク34を有する補助コンテナ組立体26を含んでいる。燃料供給ステーション600は、モジュールの機能を適切に発揮するために必要な他の機器(制御回路や化石燃料発生装置など)を収納するための機器室コンテナ組立体36を含んでいる。
【0083】
重要なのは、燃料供給ステーション600が、圧縮天然ガスを車両に供給できるように構成されていると同時に、圧縮天然ガス以外の他の燃料を車両に供給できるように改変可能であることである。特に、圧縮天然ガス以外の他の燃料(例えば、ディーゼル、ガソリン、液化石油ガス、メタノール等)を貯蔵するためのメイン燃料貯蔵タンク28を有するメインコンテナ組立体24を、燃料供給ステーション600の一端部に固定することができる。このとき、必要に応じて、この追加の構成要素を支持するために、より多くの脚部14を使用してもよい。このようにして、燃料供給ステーション600を、CNGに加えて、様々なタイプの燃料を供給できるように構成することができる。
【0084】
本発明のさらに別の実施形態では、二次的な炭化水素材料(好ましくは水素)をこれと相性の良い車両に供給することができる。ここで、二次的な炭化水素材料とは、上流側の一次的な炭化水素材料から精製または製造することが可能なあらゆる材料を意味している(ガソリン、ディーゼル、天然ガス等に限定されるわけではない)。
図44に示すように、この実施形態の移動式燃料供給ステーション700は、
図40に示す燃料供給ステーション600とその大部分の構成が類似しているが、メインタンクとメイン機器室組立体の構成において注目すべき相違点を有している。特に、燃料供給ステーション700は、略長方形をなす動作プラットフォーム12と、この動作プラットフォーム12を地面よりも高い位置で支持する複数の脚部14と、燃料供給ステーションの顧客に対してサービスを提供するための中央プラットフォーム16(図示せず)と、を含んでいる。動作プラットフォーム12は、複数のモジュールパネル18に覆われている。この複数のモジュールパネル18は、動作プラットフォーム12内に収納された燃料供給ステーションの主要な機能部品を視認できないように保護する機能を有する。この実施形態では、4本の脚部14が、動作プラットフォーム12を地面よりも高い位置で支持していることが好ましい。しかし、本発明の広い態様を逸脱しない範囲で、4本より多い脚部による動作プラットフォーム12の支持構造も可能である。
図40の燃料供給ステーション600と同様に、燃料供給ステーション700は、さらに、少なくとも1つの電力発生装置、例えば脚部14によって地面よりも高い位置で支持された太陽電池パネル22を含んでいる。太陽電池パネル22は、360°に亘って傾斜および回転が可能であり、太陽光を集めて電気エネルギーに変換し、この電気エネルギーを燃料供給ステーション700に供給することができる。
【0085】
図44に示すように、燃料供給ステーション700は、一次的な炭化水素材料を貯蔵するタンク704を有する第1のメインコンテナ組立体702と、二次的な炭化水素材料を貯蔵するタンク708を有する第2のメインコンテナ組立体706と、を含んでいる。第1のメインコンテナ組立体702と第2のメインコンテナ組立体706は、動作プラットフォーム12に配置されている。好ましくは、第1のメインコンテナ組立体702と第2のメインコンテナ組立体706は、上述したメインコンテナ組立体24と類似の構成を有している。第1のメインコンテナ組立体702と第2のメインコンテナ組立体706の間には、大きな機器室コンテナ組立体710がマウントブラケット32により締結された状態で配置されている。大きな機器室コンテナ組立体710は、炭化水素精製装置712を収納することができる。この炭化水素精製装置712は、貯蔵タンク704からの一次的な炭化水素材料を受け入れて、これを貯蔵タンク708に貯蔵するための二次的な炭化水素材料に精製する。炭化水素精製装置712は、ポンプやフィルター等を含んでいる。動作時には、貯蔵タンク704に貯蔵された一次的な炭化水素材料が、機器室コンテナ組立体710に収納された精製装置712に受け入れられて二次的な炭化水素材料が精製され、この二次的な炭化水素材料が貯蔵タンク708に貯蔵される。一次的な炭化水素材料は、ガソリンや天然ガス等に限定されるものではない。好ましい実施形態では、一次的な炭化水素材料を天然ガスとし、二次的な炭化水素材料を、車両の燃料としての使用に適した炭化水素材料とすることができる。タンク708に貯蔵された炭化水素材料は、燃料供給ステーションの顧客の要求に応じて、中央プラットフォームに配置された供給装置(ともに図示せず)を介して供給される。
【0086】
さらに
図44に示すように、燃料供給ステーション700は、追加のまたは異なるタイプの燃料を貯蔵する補助燃料貯蔵タンク34を有する補助コンテナ組立体26を含んでいる。燃料供給ステーション700は、モジュールの機能を適切に発揮するために必要な他の機器(制御回路や化石燃料発生装置など)を収納するための機器室コンテナ組立体36を含んでいる。
【0087】
重要なのは、燃料供給ステーション700が、水素ガスやその他の二次的な炭化水素材料を車両に供給できるように構成されていると同時に、それ以外の他の燃料を車両に供給できるように改変可能であることである。特に、他の燃料(例えば、ディーゼル、ガソリン、メタノール、液化石油ガス等)を貯蔵するためのメイン燃料貯蔵タンク28を有するメインコンテナ組立体24を、燃料供給ステーション700の一端部に固定することができる。このとき、必要に応じて、この追加の構成要素を支持するために、より多くの脚部14を使用してもよい。このようにして、燃料供給ステーション700を、水素に加えて、様々なタイプの燃料を供給できるように構成することができる。
【0088】
上述したように、本発明の1つの重要な特徴は、船舶による輸送およびコンテナ組立体の事前組立の実行によって、燃料供給ステーションを迅速かつ効果的に構築できることである。しかし、本発明の技術的範囲は、これに限定されることはなく、その広い態様を逸脱しない範囲で、モジュール的な特性を生かしながらその他の商用ユニットを船舶により輸送して構築する場合を含み得る。
【0089】
特に、本発明は、燃料供給ステーションと同様に、そのモジュール的な特性を生かして形成される他の商用ユニットを含むものである。つまり、他の商用ユニットは、船舶によって現場まで輸送されてそこで構築される。
【0090】
本発明は、商用ユニットの組立方法に関し、該商用ユニットの構成要素をフレーム組立体に含ませるものである。これらのフレーム組立体は、輸送トラックや船舶による輸送コンテナに適した標準的なサイズに規格化されているのが理想的である。
【0091】
フレーム組立体が標準的なサイズに規格化されていることにより、商用ユニットの様々な構成要素を出来るだけ効率的に現場に輸送して、商用ユニットを組立または構築することができる。さらに、本発明の重要な特徴は、商用ユニットの構築現場では、商用ユニットの組立に先立って、該商用ユニットの構成要素がフレーム組立体から取り除かれないことである。すなわち、本発明の重要な特徴は、フレーム組立体が、様々な構成要素を輸送するための標準的かつ保護的なフレーム構造を与えるという目的だけでなく、商用ユニットの上部構造を一体的に構成するという目的を達成できることである。
【0092】
商用ユニットの構築中は、そのフレーム組立体から構成要素が取り除かれることはなく、その代わりに、フレーム組立体どうしが着脱自在に固く結合されることにより、商用ユニットの上部構造が形成される。この方法により得られる多くの利益の1つとして、商用ユニットの構成要素をそのフレーム組立体から取り外すのに要する時間と手間を省略できることが含まれる。さらに、商用ユニットの構成要素をそのフレーム組立体から取り外すことがないので、フレーム組立体の耐久性をより高くして、輸送中の商用ユニットの保護効果を増大させることができる。
【0093】
各フレーム組立体内の構成要素は、例えば、配管や電気ワイヤ等の手段によって互いに接続することができる。実際、燃料供給ステーションに関して上述した特徴と利益は、あらゆるタイプのモジュール式商用ユニットに同様に当てはめることができる。
【0094】
したがって、本発明によれば、商品が液化燃料、食品またはその他の製品のいずれであるかにかかわらず、必要に応じて、フレーム組立体から構成要素を取り除くことなく、商用ユニットの構成要素を標準サイズの別々のフレーム組立体として形成し、フレーム組立体とこれに一体化された構成要素を構築現場に輸送し、商用ユニットの上部構造の構築にフレーム組立体を使用し、フレーム組立体どうしを互いに結合し又はフレーム組立体を様々な脚部、基部、その他の支持部に結合することを含む、商用ユニットの組立方法を得ることができる。
【0095】
以上では、詳細な実施形態に基づいて本発明について説明したが、当業者によれば、本発明の広い態様を逸脱しない範囲で、発明構成要素に様々な変更を施して又は均等な構成要素に置換して、本発明を実施可能であることが理解できる。加えて、本発明の広い態様を逸脱しない範囲で、本発明により示唆される特定の状況または材料に適合する様な設計変更を行うことができる。したがって、本発明は、上述した詳細な実施形態に限定して解釈されるべきではなく、その技術思想の範囲を全て含むように解釈されるべきである。