【文献】
M.Kawa,Enhanced luminescence of lathanide within lanthanide-cored dendrimer complexs,Thin Solid Films,1998年,Vol 331,p259-263
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための最良の形態】
【0048】
本発明を実施するための最良の形態を実施例として以下に示す。
【0049】
(実施例1)
G1−COOH (1)
3,5−ジ[4'−(2"−エチルヘキシルオキシ)フェニル]ベンゼン酸
ジクロロメタン(DCM)(0.8cm
3) DCM5cm
3中の3,5−ジ[4'−(2"−エチルヘキシ
ルオキシ)フェニル]ベンズアルデヒド(515mg、1.00mmol)及びテトラ−n−ブチルアンモニウム臭化物(64mg、0.200mmol)がKMnO
4(474mg,3.00mmol)、NaOH(20mg,0.500mmol)及び水0.8cm
3)の混合冷却浴に順次加えられた。混合物は、酢酸(31滴)にクエンチされる前に、0から2℃で30分攪拌され、室温でさらに16時間攪拌された。混合物は、DCMと共にエチルアセテートを溶離液としてセライトの小さなプラグを通過させた。ろ過物は回収され、溶媒は完全に除去された。原料残留物はエチルアセテート−DCM−酢酸(0:1:0から1:4:0.01)を溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製され、黄色の固体、融点105℃として1が458mg(86%)得られた。
(実測値: C, 79.2; H, 8.7. C
35H
46O
4 理論値 C, 79.2; H, 8.7 %); νmax/cm
-1 (純) 1687 (C=O); λ
max(CH
2Cl
2)/nm 231 (ε/dm
3mol
-1cm
-1 27864), 271 (42017), 及び 327 (3096); δ
H(400 MHz; CDCl
3) 0.90-1.03 (12 H, m, Me), 1.35-1.63 (16 H, m, CH2), 1.77-1.86 (2 H, m, CH), 3.93 (4 H, m, ArOCH
2), 7.04 (4 H, m, ArH), 7.63 ( 4 H, m, ArH), 7.98 (1 H, s, ArH), 及び 8.27 (2 H, br s, ArH), (COOHは観察されなかった。); δ
C(100 MHz; CDCl
3) 11.1, 14.1, 23.1, 23.9, 29.1, 30.5, 39.4, 70.6, 93.2, 114.9, 126.6, 128.2, 130.3, 132.2, 141.8, 159.4, 及び 185.6; m/z [CI(NH3)] 549 (MNH4+), 及び 531 (M+).
【0050】
(実施例2)
G1−COO−Eu (2)
ユーロピウム3,5−ジ[4'−(2"−エチルヘキシルオキシ)フェニル]安息香酸塩
G1−COOH(1)(500mg、0.942mmol)、新鮮に乾燥させたEu(OAc)
33H
2O(70℃、0.5mbarで一晩)(103mg、0.314mmol)及びクロロベンゼン28cm
3が減圧下(水流ポンプ)で加熱(浴温70−75℃)された。溶媒はゆっくりと1.5時間以上かけて除去され、残留物は真空下で蒸発され暗い黄色の油が得られた。油はMeOHとともに粉砕され、薄黄色の固体が得られた。
固体は真空中(0.5mbar、一晩)で乾燥され552mg(100%)のユーロピウム錯体2の黄色の固体が得られた。
実測値: C, 71.7; H, 7.9./ C
105H
135EuO
12 理論値 C, 72.4; H, 7.8 % / C
105H
137EuO
13 理論値 C, 71.7; H, 7.9 %); λ
max/nm (薄膜) 268, 及び328.
【0051】
(実施例3)
G1−COO−Tb
テルビウム3,5−ジ[4'−(2"−エチルヘキシルオキシ)フェニル]安息香酸塩
G1−COOH(1)(500mg、0.942mmol)、新鮮に乾燥させたTb(OAc)
33H
2O(70℃、0.5mbarで一晩)(105mg、0.314mmol)及びクロロベンゼン28cm
3が減圧下(水流ポンプ)で加熱(浴温70−75℃)された。ほとんどの溶媒はゆっくりと1.5時間以上かけて除去され、残留物は真空下で蒸発され暗い黄色の油が得られた。油はMeOHとともに粉砕され、薄黄色の固体が得られた。
固体は真空中(0.5mbar、一晩)で乾燥され548mg(100%)のテルビウム錯体3の黄色の固体が得られた。
実測値: C, 71.9; H, 7.6. for C
105H
135TbO
12 理論値 C, 72.1; H, 7.8 %; for C
105H
137TbO
13 理論値 C, 71.4; H, 7.8 %); λ
max/nm (薄膜) 270, 及び330.
【0052】
同等リガンドとG1−COO−Ln(Eu及びTbにも使用することができる)の錯体形成のための一般的手法
ユーロピウム錯体2(6.0mg,0.003mmol)、2,2'−ビピリジル(0.5mg,0.003mmol)及びトルエンの0.2cm
3の混合物を10分間攪拌することによって、透明で均一な溶液が得られた。溶液は、60秒間で1500rpmの回転数で石英基板にスピンコートする前に、綿毛を通してろ過される。
G1-COO-Eu
.2,2'-ジピリジル; λ
max/nm (薄膜) 268, 及び329;
G1-COO-Eu
.4,4'-ジ-t-ブチル-2,2'-ビピリジル; λ
max/nm (薄膜) 268, 及び327;
G1-COO-Eu
.4,4'-ジ-t-ブチル-2,2'-ビピリジル ジ-N-オキシド; λ
max/nm (薄膜) 267, 及び 323;
G1-COO-Eu
.1,10-フェナントロリン; λ
max/nm (薄膜) 268, 及び 329;
G1-COO-Eu
.1,10-フェナントロリン N-オキシド; λ
max/nm (薄膜) 268, 及び329;
G1-COO-Eu
.バトクプロイン; λ
max/nm (薄膜) 271, 及び 329;
G1-COO-Tb
.4,4'-ジ-t-ブチル-2,2'-ビピリジル ジ-N-オキシド; λ
max/nm (薄膜) 267, 及び 326;
G1-COO-Tb
.1,10-フェナントリオン; λ
max/nm (薄膜) 270, 及び 326;
G1-COO-Tb
.1,10-フェナントリオン N-オキシド; λ
max/nm (薄膜) 270, 及び326;
G1-COO-Tb
.バトクプロイン; λ
max/nm (薄膜) 270, 及び 329.
【0053】
(実施例4)
2−(4'−BrPh)Py
2−(4'−ブロモフェニル)ピリジン
2−ブロモピリジン(1.22g、7.69mmol)、4−ブロモフェニルボロン酸(2.00g、10.0mmol)、テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(0)(622g、0.538mmol)、2MのNa
2CO
3溶液(8cm
3)、EtOH(8cm
3)及びトルエン(22cm
3)の混合物が脱ガスされ、還流器(浴温105℃)によりアルゴン下で17時間加熱された。反応物は冷却された。水(10cm
3)及びエーテル(10cm
3)が混合物に添加され、2相に分離された。水溶液層はエーテル(3×10cm
3)により抽出された。有機層及びエーテル抽出物は結合され、塩水(1×10cm
3)で洗浄され、無水マグネシウム硫酸塩に乾燥された。溶媒は完全に分離された。残留物は軽油(60−80℃)を溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製され、望んでいた物質として、無色の
固体として4が1.52g(84%)得られた。
E. C. Butterworth, I. M. Heibron 及び D. H. Hey, J. Chem. Soc., 1940, 355) δ
H(200 MHz; CDCl
3) 7.23-7.35 (1 H, m, PyH), 7.58-7.67 (2 H, m, ArH), 7.68-7.81 (2 H, m, PyH), 7.83-7.93 (2 H, m, ArH), 及び 8.69 (1 H, m, PyH). The
1H NMR is similar to the reported by M. A. Gutierrez, G. R. Newkome, J. Selbin, J. Organomet. Chem., 1980, 202, 341-350
【0054】
(実施例5)
2−(4'−G1−Ph)Py
2−(4'−{3",5"−ジ{4'''−(2'''−エチルヘキシルオキシ)フェニル]フェニル}フェニル}ピリジン
参考例6(G1−BX
2)(1.18g、2.22mmol)のボロン化合物、2−(4'−ブロモフェニル)ピリジン(400mg、1.71mmol)、テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(0)(138mg、0.120mmol)、2MのNa
2CO
3(1.8cm
3)、EtOH(1.8cm
3)及びトルエン(5.0cm
3)の混合物が脱ガスされ、還流器(浴温103℃)によりアルゴン下で16時間加熱された。反応物は冷却され、水(4cm
3)及びエーテル(5cm
3)で希釈された。2相に分離された。水溶液層はエーテル(3×10cm
3)により抽出された。有機層及びエーテル抽出物は結合され、無水ナトリウム硫酸塩に乾燥された。溶媒は完全に分離された。残留物はエチルアセテート−軽油(0:1から1:10まで)を溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製され、白い
固体として5が1.04g(95%)得られた。
実測値: C, 84.1; H, 8.3, N, 2.3. C
45H
53NO
3 理論値 C, 84.5; H, 8.4, N, 2.2%); λ
max/nm (薄膜) 286; δ
H(400 MHz; CDCl
3) 0.89-1.03 (12 H, m, Me), 1.32-1.67 (16 H, m, CH
2), 1.77-1.88 (2 H, m, CH), 3.93 (4 H, m, ArOCH
2), 7.05 (4 H, m, ArH), 7.25-7.28 (1 H, m, PyH), 7.66 (4 H, m, ArH), 7.75-7.85 (7 H, m, ArH & PyH), 8.15 (2 H, m, ArH), 及び 8.76 (1 H, m, PyH); δ
C(101 MHz; CDCl
3) 11.1, 14.1, 23.1, 23.9, 29.1, 30.5, 39.4, 70.5, 114.8, 120.5, 122.2, 124.3, 127.3, 127.7, 128.3, 133.4, 136.8, 138.4, 141.6, 141.8, 142.1, 149.7, 157.0, 159.2, m/z [APCI
+] 640 (M+).
【0055】
(実施例6)
2−(3'−BrPh)Py
2−(3'−ブロモフェニル)ピリジン
2−ブロモピリジン(2.40g、15.3mmol)、3−ブロモフェニルボロン酸(4.00g、19.9mmol)、テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(0)(1.24g、1.07mmol)、2MのNa
2CO
3(16cm
3)、EtOH(16cm
3)及びトルエン(44cm
3)の混合物が脱ガスされ、還流器(浴温106℃)によりアルゴン下で17時間加熱された。反応物は冷却され、黄オレンジ色の混合物が得られた。混合物は、水(10cm
3)及びエーテル(20cm
3)で希釈された。2相に分離された。水溶液層はエーテル(3×15cm
3)により抽出された。有機層及びエーテル抽出物は結合され、無水ナトリウム硫酸塩に乾燥された。溶媒は完全に分離され、オレンジ色の油を得た。油は、エチルアセテート−軽油(0:1から1:10まで)を溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製され、暗い黄色の油として6が2.86g(80%)得られた。
δ
H(200 MHz; CDCl
3) 7.18-7.40 (2 H, m, PyH & ArH), 7.55 (1 H, m, ArH), 7.66-7.85 (2 H, m, PyH), 7.92 (1 H, m, ArH), 8.17-8.19 (1 H, m, ArH), 及び 8.71 (1 H, m, PyH).
1H NMRは、 M. van der Sluis, V. Beverwijk, A. Termaten, F. Bickelhaupt, H. Kooijman, A. L. Spek, Organometallics, 1999, 18,の報告に類似している。
【0056】
(実施例7)
2−(3'−G1−Ph)Py
2−(3'−{3",5"−ジ[2'''−エチルヘキシルオキシ)フェニル]フェニル}フェニル)ピリジン
参考例6(G1−BX
2)(455mg、0.858mmol)のボロン化合物、2−(3'−ブロモフェニル)ピリジン(154mg、0.659mmol)、テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(0)(54mg、0.046mmol)、2MのNa
2CO
3(0.7cm
3)、EtOH(0.7cm
3)及びトルエン(2.0cm
3)の混合物が脱ガスされ、還流器(浴温103℃)によりアルゴン下で17時間加熱された。混合物は冷却され、溶離液としてエーテルを用いてシリカのプラグを通した。ろ過物は収集され、溶媒は完全に分離されてオレンジ色の油が得られた。油はエチルアセテート−軽油(0:1から1:10まで)を溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製され、無色の油として7が362mg(86%)得られた。
(実測値: C, 84.2; H, 8.5, N, 2.2. C
45H
53NO
2 理論値 C, 84.5; H, 8.4, N, 2.2%);λ
max/nm (薄膜) 270; δ
H(400 MHz; CDCl
3) 0.90-1.03 (12 H, m, Me), 1.32-1.67 (16 H, m, CH
2), 1.79-1.86 (2 H, m, CH), 3.95 (4 H, m, ArOCH
2), 7.06 (4 H, m, ArH), 7.23-7.31 (1 H, m, PyH), 7.62 (1 H, m, ArH), 7.68 (4 H, m, ArH), 7.75-7.88 (6 H, m, PyH & ArH), 8.05 (1 H, m, ArH), 8.37 (1 H, m, ArH), 及び 8.77 (1 H, m, PyH); δ
C(101 MHz; CDCl
3) 11.5, 14.1, 23.1, 23.8, 29.1, 30.5, 39.4, 70.5, 114.8, 120.8, 122.3, 124.3, 124.5, 126.0, 128.0, 128.3, 129.2, 133.4, 136.8, 140.0, 141.94, 141.97, 142.1, 149.7, 157.4, 159.2, 及び 164.3; m/z [APCI
+] 640 (M+)
【0057】
(実施例8)
(2−PhPy)[2−(3'−BrPh)Py]
2Ir
(2−フェニルピリジン)−ビス[2−(3'−ブロモフェニル)ピリジン]イリジウム(3)
2−(3'−ブロモフェニル)ピリジン(367mg、1.57mmol)、イリジウムクロライド3水酸化物(124mg、0.352mmol)、H
2O(3.0cm
3)及び2−エトキシエタノール(10cm
3)の混合物が、還流器(浴温130℃)によりアルゴン下で23時間加熱された後、冷却された。明るい黄色の沈殿物が得られた。個体はろ過され、95%のHtOH(20cm
3)で洗浄され、乾燥されて197mgが得られた。結果物は、エチルアセテート−軽油(0:1から1:10まで)、DCM及びMeOHを溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製された。黄オレンジ色の固体が沈殿し、ろ過によって回収された。ろ過固体がMeOH(〜10cm
3)により洗浄された。明るい黄色の固体が177mg得られた。
イリジウム錯体及び2−フェニルピリジン(738mg、4.756mmol)並びにトリフルオロメタン硫酸化物(82mg、0.317mmol)、H
2O(3.0cm
3)及び2−エトキシエタノール(10cm
3)の混合物が、アルゴン下で4日間加熱(浴温130−140℃)された。反応物は、室温まで冷却され、茶黄色の沈殿物が得られた。
固体はエタノール(10cm
3)で洗浄され、乾燥された。残留物は、DCMを溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製され、黄オレンジ色の固体として8が100mg(78%)得られた。
λ
max/nm (薄膜) 248,279 及び 390;δ
H(200 MHz; CDCl
3) 5.74 (2 H, d, J 8.4 Hz, ArH), 6.70 (2 H, m, ArH), 6.78-6.79 (2 H, m, PyH), 7.62 (2 H, d, J 2.0 Hz, ArH), 7.74-7.93 (4 H, m, PyH), 及び 9.19 (2 H, d, J 5.8 Hz, PyH); m/z [APCI
+] 659 (C
22H
14Br
2IrN
2+)
【0058】
(実施例9)
(2−PhPy)[2−(3'−G1−Ph)Py]
2Ir
(2−フェニルピリジン)−ビス[2−(3'−{3",5"−ジ[4'''−(2''''−エチルヘキシルオキシ)フェニル]フェニル}フェニル)ピリジン]イリジウム(3)
参考例6(G1−BX
2)(196mg、0.369mmol)のボロン化合物、8(100mg、0.123mmol)、テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(0)(10mg、0.009mmol)、2MのNa
2CO
3(0.3cm
3)、EtOH(0.3cm
3)及びトルエン(1.0cm
3)の混合物が脱ガスされ、還流器(浴温103℃)によりアルゴン下で44時間加熱された。混合物は、冷却され、エチルアセテート−軽油(1:10)及びDCM−軽油(1:4)を溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製され、オレンジ色の
固体として9が18mg(約9%)得られた。
λ
max/nm (薄膜) 279 及び 390; δ
H(200 MHz; CDCl
3) 0.83-1.02 (24 H, m, Me), 1.23-1.64 (32 H, m, CH
2), 1.68-1.88 (4 H, m, CH), 3.90 (8 H, m, ArOCH
2), 6.88-7.09 (17 H, m, ArH及び/又はPyH), 7.24-7.27 (1 H, m, ArH 及び/又はPyH), 7.57-7.75 (21 H, ArH 及び/又は PyH), 及び7.89-8.03 (5 H, m, ArH 及び/又はPyH).
【0059】
(実施例10)
Fac[2−(4'−G1−Ph)Py]
3Ir
Facトリ[2−(4'−{3",5"−ジ[4'''−(2''''−エチルヘキシルオキシ)フェニル]フェニル}フェニル)ピリジン]イリジウム(3)
2−(4'−G1−Ph)5(490mg、0.766mmol)、イリジウム塩化物トリ−ヒドレート(68mg、0.191mmol)、H
2O(1.6cm
3)及び2−エトキシエタノール(4.9cm
3)の混合物がアルゴン下で28時間加熱され、冷却された。残留混合物は、エチルアセテート−軽油(0:1から1:10まで)、DCM及びMeOHを溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製された。
上記で得られたイリジウム錯体、リサイクル化したリガンド5(約244mg)、2−(4'−G1−Ph)Py5(200mg,0.313mmol)及び銀トリフルオロメタン硫化物(70mg、0.272mmol)がアルゴン下で88時間加熱(浴温130〜140℃)された。反応物は、室温まで冷却され、〜5cm
3のDCMが加えられた。茶黄色の混合物がDCM−エチルアセテート−軽油(0:1:10から1:1:10まで)を溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製され、黄オレンジ色の
固体として10が200mg(2ステップのため49%、IrCl
3・3H
2O)得られた。
(実測値: C, 76.8; H, 7.5, N, 2.0. C
135H
156IrN
3O
6 理論値 C, 76.9; H, 7.5, N, 2.0%); λ
max/nm (薄膜) 277, 及び397; δ
H(200 MHz; CDCl
3) 0.78-1.03 (36 H, m, Me), 1.15-1.50 (48 H, m, CH
2), 1.52-1.72 (6 H, m, CH), 3.65 (12 H, m, ArOCH
2), 6.58 (12 H, m, ArH), 6.92 (3 H, t, J 6.4 Hz, PyH),及び7.32-7.92 (39 H, m, ArH & PyH); m/z [MALDI] 2105, 2106, 2107, 2108, 2109, 2110, 2111, 2112, 2113 (M
+)
【0060】
(実施例11)
Fac[2−{3'−G1−Ph}Py]
3Ir
Facトリ[2−(3'−{3",5"−ジ[4'''−(2''''−エチルヘキシルオキシ)フェニル]フェニル}フェニル)ピリジン]イリジウム(3)
2−(3'−G1−Py)7(294mg、0.459mmol)、イリジウム塩化物トリ−ヒドレート(41mg、0.115mmol)、H
2O(1.0cm
3)及び2−エトキシエタノール(3.0cm
3)の混合物が、冷却される前にアルゴン下で39時間加熱された。残留混合物は、エチルアセテート−軽油(0:1から1:10まで)、DCM及びMeOHを溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製された。ろ過物は回収され(〜600cm
3)、50cm
3まで濃縮された。黄オレンジ色の固体が沈殿し、ろ過により回収された。残留物は、MeOH(〜10cm
3)で洗浄された。明るい黄色の固体(177mg)が乾燥された。残留物は、DCM及びMeOH(3cm
3)を用いて沈殿化させ、純粋でないイリジウム錯体の黄色の固体(125mg)が得られた。この間、2−{3'−G1−Ph}Py7が母液から回収された。これら2つの物質は、さらに純化することなく次のステップに使用された。上記のように得られたイリジウム錯体、リサイクル化した2−{3'−G1−Ph}Py7及び銀トリフルオロメタン硫化物(34mg、0.133mmol)がアルゴン下で3.5日間加熱(130℃)された。反応物は、室温まで冷却された。黄茶色の混合物がDCM−エチルアセテート−軽油(0:1:10から1:1:10まで)を溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製され、黄オレンジ色の
固体として11が95mg(2ステップのため39%、IrCl
3・3H
2O)得られた。
(実測値: C, 76.7; H, 7.2, N, 2.1. C
135H
156IrN
3O
6 理論値 C, 76.9; H, 7.5, N, 2.0%); λ
max/nm (薄膜) 279 及び 390; δ
H(400 MHz; CD
2Cl
2) 0.92-1.07 (36 H, m, Me), 1.31-1.66 (48 H, m, CH
2), 1.73-1.86 (6 H, m, CH), 3.95 (12 H, m, ArOCH
2), 7.00-7.13 (18 H, m, ArH & PyH), 7.30 (3 H, m, ArH) 7.62-7.83 (27 H, m, ArH & PyH), 8.10 (3 H, m, ArH),及び8.15 (3 H, m, PyH); δ
C(101 MHz; CDCl
3) 10.8, 14.7, 23.9, 24.6, 29.9, 31.3, 40.2, 71.35, 115.5, 120.0, 123.4, 123.6, 123.8, 124.2, 129.0, 129.7, 134.0, 134.3, 137.4, 138.1, 142.5, 144.1, 145.4, 148.2, 160.0, 及び 167.0; m/z [MALDI] 2105, 2106, 2107, 2108, 2109, 2110, 2111, 2112, 2113 (M
+).
【0061】
(実施例12)
G1−Pt−
ポルフィリン
5,10,15,20−テトラ[3',5'−ジ(3",5"−ジ−t−ブチルスチリル]フェニル]ポルフィリネートプラチナ(2) (12)
5,10,15,20−テトラ[3",5"−ジ(3",5"−ジ−t−ブチルスチリル]フェニル]ポルフィリン(WO 99/21935:1−ポ
ルフィリン:第1/第2実施例)(50.0mg,21.5mmol)がベンゾナイトライド(1cm
3)中のプラチナ(2)塩化物(11.4mg、42.9mmol)還流溶液に添加された。溶液は、窒素ガス流中で還流器により1時間加熱され、塩化水素が除去された。溶液は、真空下で除去された。DCM−エチルアセテート(1:4)を溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製された。結合された材料は、DCM−MeOH混合物から再結晶化され赤レンガ色の固体として12が42.0mg(77%)得られた。
実測値: C, 81.6; H, 7.9; N, 2.1. C
172H
204N
4Pt 理論値 C, 81.9; H, 8.2; N, 2.2%); ν
max(KBr)/cm
-1 1594 (C=C), 及び 959 (C=C-H trans); λ
max(CHCl
3)/nm (logε/dm
3mol
-1cm
-1) 309 (5.43), 328sh (5.30), 413 (5.64), 514 (4.60),及び 544 (4.21); δ
H(400 MHz, CDCl
3) 1.35 (144 H, s, t-Bu), 7.36-7.43 (40 H, m, ArH & vinyl H), 8.11 (4 H, br s, ArH), 8.29 (8 H, d, J 1.0 Hz, ArH), 及び 8.97 (8 H, s, b-pyrrolic H); m/z [MALDI] 2523 (MH
+).
【0062】
(実施例13)
G2−Pt−
ポルフィリン
5,10,15,20−テトラ[3',5'−ジ(3",5"−ジ(3''',5'''−t−ブチルスチリル)スチリル)フェニル]ポルフィリネートプラチナ(2) (13)
5,10,15,20−テトラ[3',5'−ジ(3",5"−ジ(3''',5'''−t−ブチルスチリル)スチリル)フェニル]ポルフィリン(WO99/21935:2−ポ
ルフィリン:第1/第2実施例)(50.0mg,10.3mmol)がベンゾニトリル(1.0cm
3)中のプラチナ(2)塩化物(21.3mg,80.1mmol)の還流溶液に加えられ、さらにベンゾニトリル(1.0cm
3)で洗浄された。混合物は窒素ガス流中で還流器により2.5時間加熱され、塩化水素が除去された。溶媒は除去され、残留物は、DCM−軽油(1:4)を溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製され、黄オレンジ色の
固体として13が36.8mg(71%)得られた。
δ
H (200 MHz, CDCl
3) 1.31 (288 H, s, t-Bu), 7.18-7.65 (120 H, m, ビニル H & ArH), 8.23 (4 H, s, ArH), 8.34 (8 H, s, ArH), 及び 9.05 (8 H, s, b-ピロリン H).
装置の組立て
LEDが次の方法で組み立てられた。パターン化されたインジウム酸化錫(ITO)基板が超音波洗浄浴を用いてアセトン及び2−プロパノールで洗浄された。洗浄されたITO基板にPEDOT(Bayer社)の正孔放射層が水から1000rpmの回転速度でスピンコートされ、ホットプレート上で80℃の温度で5分間乾燥させられた。デンドリマー溶液が、PEDOT層の上に続いて800rpmの回転速度でスピンコートされ、典型的には100nmの厚さの薄膜が得られた。次に、アルミニウム電極が蒸発され、2mm
2のアクティブ域が得られた。dc操作のためのKeithley電源法並びにパルス操作のためのHewlett Packardパルス発電機(立ち上がり時間10nm未満)を用いて真空中で装置の試験が行われた。LEDの充電のために必要な時間として定義される装置のRC価値は、100nmのオーダーにあると見積もられ、分割条件が適格に選択される。放射波長は、ISA Spectrum One CCD波長計を用いて測定された。全ての放射波長は、機器の反応のために訂正された。クロスチェックとして、PL波長は、CCDで録音され、蛍光測定器で得られたものと一致する確認した。
【0063】
(参考例14)
G1−Pt−ポルフィリン 12 のための装置についての結果
デンドリマーA又はデンドリマーB(
図9)を混合した12を用いて薄膜及びLED装置が作成された。12/ホスト材料薄膜混合物が、ホスト材料対ゲスト材料の比が10:1(重量比)、モル比で約3:1の2つのデンドリマーのTFT溶液からスピンコートされた。これらのスピンコート薄膜には相分離は観察されず、また、その吸収は成分の合計であることがわかった。混合物の薄膜は、個々の材料の用意された薄膜に等しいと思われる。
Aの合成用ガスは、実施例7、7Aから7C及び8に記載されている。
デンドリマーBは、次のように得られる。
1,3,
5−
トリス[(4'−フォルミルスチリル)フェニル]ベンゼン
【0064】
4−ビニルベンズアルデヒド(1.95g,14.7mmol)、N,N−ジメチルアセトアミド(40mL)、1,3,5−トリ
ス(4'−ブロモフェニル)ベンゼン(2.00g,3.68mmol)、トランス−ジ(μ−アセト)−ビス[オルト−(ジ−オルト−トリフォスフィノ)ベンジル]ジパラジウム(2)(10mg,11μmol)、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(646mg,29.3mmol)及びナトリウムカーボネート(1.56g,14.7mmol)の混合物が連続的排気により脱ガスされ、アルゴンガスで35分間浄化された。混合物は、130℃で50.5時間攪拌された。水(100mL)及びジクロロメタン(100mL)が加えられた。水溶層が分離され、ジクロロメタン(3×100mL,2×50mL,2×100mL)で抽出された。結合された有機層は水(3×500mL)及び塩水(250mL)で洗浄され、ろ過され、溶媒は完全に除去され黄/茶色の固体が得られた。ジクロロメタンによる粉砕、ジクロロメタンによる再結晶化により、1,3,5−トリ
ス[(4'−フォルミル)フェニル]ベンゼン(1.24g,48%)からの再結晶化により黄色の粉末、融点163℃が得られた。
C
51H
36O
3のCalcd分析:C87.9,H,5.2.実測値:C、87.4、H,5.4.ν
max(KBr)/cm
-11690及び962(C=C−H)。λ
max(CH
2Cl
2)/nm:358(logεdm
3mol
-1cm
-15.10)。δH(500MHz,CDCl
3)7.24及び7.35(6H,d,J=16.5Hz,ビニル水素),7.69(6H,1/2AA'BB',cpH),7.77(6H,d,J=16.5Hz、ビニルH)。7.71(6H,1/2AA'BB',cpH),7.86(3H,s,cepH),7.91(6H,1/2AA'BB',cpH)及び10.0(3H,s,CHO);(CI)697.0(MH
+,100)
【0065】
[G−3]
3B9B
カリウム−t−ブトキシド(171mg,1.52mmol)が、還流器により加熱された乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中の1,3,5−トリ
ス[(4'−フォルミルスチリル)フェニル]ベンゼン(51.5mg,0.07mmol)、参考例7A(759mg,0.30mmol)に加えられた。水(50mL)及びジクロロメタン(50mL)が加えられ、有機層が分離された。水溶層がジクロロメタン(50mL)により抽出され、ジクロロメタン(50mL)による最後の抽出が行われる前に塩水(50mL)が加えられた。結合された有機層は、塩水(50mL)によって洗浄され、無水硫酸ナトリウム上で乾燥され、溶媒は除去された。残留物は、2段階にわたり、シリカのカラムクロマトグラフィーにより精製された。第1のクロマトグラフィーのステップは、ジクロロメタン/軽油混合物(2:3)を溶離液として用い、主要な分級物は収集され、溶媒は除去された。残留物は、さらに、ジクロロメタン/軽油(3:7から2:3まで)を溶離液として用いて精製され、B(349mg)が得られた。ジクロロメタン/メタノール混合物からの再結晶化により黄色の油が得られ、さらに粉砕することによって、融点281℃の粉末が得られた。
C
600H
690のCalcd分析:C91.2,H,8.8.実測値:C、91.7、H,9.1.ν
max(KBr)/cm
-1958(C=C−H)。λ
max(CH
2Cl
2)/nm:323(logεdm
3mol
-1cm
-16.06)。377sh(5.46)及び400sh(5.22)。δH(400MHz,CDCl
3)1.40(432H,s,t-ブチルH)7.18−7.45(96H,cv,J=1.5,spH),7.62−7.82(87H,cpH,G−1bpH、G−2bpH及びG−3bpH),及び7.90(3H,s,cepH);m/z(MALDI)7905.2(MH
+,100%);CalcMH
+7903.1
【0066】
材料A,B及び12の吸収
スペクトルが
図10に示されている。材料A,B及び12においては、スチルベン部が320nmにおいて吸収ピークが得られることが示された。材料Aでは、420nmにおいて核によるさらなる吸収が見られ、材料Bでは370nmにおいて核による吸収が見られ、12においては、G1−Pt−ポルフィリンのソレー帯及びQ帯に対応して420nm、514nm及び544nmにおいて吸収が観察された。
図11は、連続励起下における材料の混合PL及びEL
スペクトルを示す。光励起によって、Aの放射は緑を表し、495nmでピークを示す。他方、Bの放射は緑を表し、470nmでピークを示す。両方の混合物において、ゲストデンドリマー12は662nm及び737nm近辺で赤い放射を表す。ホストデンドリマーA及びBの放射は、蛍光によるもので、ゲスト材料12の放射は蛍光によるものと信じられている。A:12及びB:12混合材料において、ホストPL発光がゲストPL発光よりはるかに強い。
図11に図示されている最も驚くべき結果は、PL
スペクトルに対するB:12混合EL
スペクトルは大きく異なることである。PLに比較して、ELにおいては、ゲスト発光は、B:12混合におけるホスト発光よりはるかに強い。A:12混合においては、PLに相対したELにおけるホスト発光に対して、ゲスト材料における増加が見られる。EL及びPLスペクトル間の差は、EL装置における電荷のトラップによるものであり、これが再結合の場所に影響する。両者の混合材料において、PL発光に比較してゲストEL発光においては赤いシフトが存在する。装置は、パルス稼動により継続的に稼動される。稼動条件及び負荷サイクルにおいて、発光スペクトルの独立があることが発見された。
【0067】
(参考例15)
Irデンドリマー[2−(4'−G1−Ph)Py]
3Ir10についての装置結果
新規のIrデンドリマー10を含む装置が上記の標準的な方法を用いて作成された。Irデンドリマーのみの層を有する装置とデンドリマーB及びPBD(2−(4−ビフェニル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキシダゾール))と混合したIrデンドリマーを含む層を有する装置が作成された。2つのタイプの装置の構造は次のとおりである。
ITO/PEDOT/10(140nm)/Al
ITO/PEDOT/デンドリマーB:10:PBD/Al
ここで、デンドリマーの比率は、B:10:PBDが1:0.1:0.4(重量比)であり、2つの装置は、混合層の厚さが150nmと200nmであった。
単一材料及び混合材料の発光スペクトルが
図12に示されている。イリジウムデンドリマー(10)が緑(535nmでピーク、577nm及び623nmで特徴点)において広いELを示す。混合材料においては、ホスト及びゲストが共に発光する。混合材料のEL波長は、単なるゲストとホストの重ね合わせではない。より厚い装置においては、ホスト材料の発光は確認できなかった。イリジウムデンドリマーのバンドの下には、重要な非構造的発光がある。より重要なことには、新しい発光帯は660nmにおいて観察され、幾つかの場合において発光最大値を形成する。この帯は、単一10装置においてはすぐに見られない。
【0068】
混合EL
スペクトルは白に表れ、他方で薄膜のPL
スペクトルは緑であった。これは,660nmにおけるELにおける広い特徴は励起錯体によるものではなく、むしろホスト材料とゲスト材料間で形成された相互分子波長によるものであることを示唆している。発光は燐光と冷光放射要素共にあることを示しつつ、稼動条件の発光スペクトルの強い依存性が観察された。
【0069】
(参考例16)
イリジウムデンドリマー[2−{3'−G1−Ph}Py]
3Ir(11)
デンドリマー11及び10のE
Lスペクトルが
図13に示されている。11の波長はわずかに広く、より低いビブロニック構造を示す。発光は518nmでピークを示し、他方、10の発光は532nmでピークを示し、569nmでビブロニック構造を有する。11の赤の末尾発光において顕著な増加が見られる。10からなる装置は、11を含むものより効率がよかった。
【0070】
(参考例17)
G2−Pt−ポルフィリン(13)の装置結果
G2−Pt−ポルフィリン デンドリマー(13)の単層装置が作成された(PEDOT/13/Al)。
図14において、13のEL
スペクトルがG1−Pt−ポルフィリンデンドリマー(12)のPL
スペクトルと比較されている。遊離塩基及びプラチナポルフィリンデンドリマーの両者において観察されたように、EL
スペクトルは、より低いエネルギー発光ピークのより強い重量を示している。
【0071】
(実施例18)
赤発光Irデンドリマーの例が
図15に示されており、参考番号がこれにしたがって付与されている。
(G1ppy)
2btpIr(3)(111)
G1ppyIr2量体(9)(411mg,0.317mmol)、2−ベンゾ[b]チオフェン−2−ylピリジン(10)(1.44g、6.83mmol)及び銀フルオロメタン硫化物(81mg、0.31mmol)の混合物にジクロロメタン(5mL)が加えられ、溶液は5分間室温で攪拌され、溶媒は完全に除去された。反応は
図16に示されている。反応物は溶融物として67.5時間、150℃で加熱され、冷却された。残留物は、ジクロロメタン−軽油(1:2から2:3まで)を溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製され、オレンジ色の
固体として(G1ppy)
2btpIr(3)111が(130.4mg、28%)得られた。
δ
H(400 MHz, CDCl
3) 0.98 (24 H, m, CH
3), 1.30-1.60 (32 H, m, alkyl H), 1.79 (4 H, m, OCH
2CH), 3.94 (8 H, d, J 5.5, OCH
2)及び 6.81-8.05 (41 H, m, aromatic H). m/z (MALDI) 1681.4 (M
+, 100%).
【0072】
上記で得られたイリジウム錯体、リサイクルリガンド5(約244mg)、2−(4'−G1−Ph)Py5(200mg,0.313mmol)及び銀トリフルオロメタンスルフォネート(70mg,0.272mmol)がアルゴン雰囲気中で88時間加熱された(浴温130−140℃)。反応物は、室温まで冷却され、〜5cm
3のDCMが添加された。茶黄色の混合物がDCM−エチルアセテート−軽油(0:1:10から1:1:10まで)を溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製され、黄オレンジ色の
固体として10が200mg(2ステップに49%、IrCl
3・3H
2O)が得られた。
(実測値:C,76.8;H,7.5,N,2.0,C
135H
156IrNO理論値76.9;H7.5,N,2.0%):λ
max/nm(薄膜)277,及び397;δH(200MHz;CDC
l3),0.78−1.03(36H,m,Me),1.15−1.50(48H,m,CH
2),1.52−1.72(6H,m,CH),3.65(12H,m,ArOCH
2),1.52−1.72(6H,m,CH),3.65(12H,m,ArOCH
2),6.58(12H,m、ArH),6.58(12H,H,m,ArH),6.92(3H,t,J6.4Hz,PyH)及び7.32−7.92(39H,m,ArH及びPyH);m/z[MALDI]2105,2106,2107,2108,2109,2110,2111,2112,2113(M
+)
【0073】
(実施例19)
実施例19及び20は、Reデンドリマーの形成を導くものであるが、
図16において示されている。
G1−Phen,31
{3,5−[4'−(2"−エチルヘキシルオキシ)フェニル]フェニル}フェナンスロリン
方法1
参考例6化合物(G1−BX
2)(496mg、0.944mmol)、ブロモフェナントリン(221mg、0.858mmol)、2MのNa
2CO
3(0.5cm
3)、EtOH(0.5cm
3)及びトルエン(1.5cm
3)の混合物が10分間アルゴンガス中で脱ガスされた。テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(0)(32mg、0.028mmol)が反応混合物中に加えられ、還流器によりアルゴン下で22時間加熱された。反応物は室温まで冷却され、水(20cm
3)及びエーテル(20cm
3)で希釈された。2
層に分離された。水溶液層はエーテル(3×10cm
3)により抽出された。有機層及びエーテル抽出物は結合され、水(3×20cm
3)で洗浄され、無水ナトリウム硫酸塩上で乾燥させた。溶媒は完全に分離された。残留物はMeOH−エチルアセテート(1:0から1:10まで)を溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製され、無色の油として31が251mg(40%)得られた。
ν
max/cm
-1 (KBr) 1607, 1590, 及び1512; λ
max(CH
2Cl
2)/nm 269 (ε /dm
3mol
-1cm
-1 75850);δ
H (200 MHz; CDCl
3) 0.89-0.99 (12 H, m, Me), 1.26-1.59 (16 H, m, CH
2), 1.71-1.80 (2 H, m, CH), 3.90 (4H, m, ArOCH
2), 7.02 (4 H, m, ArH), 7.57-7.70 (8 H, m, ArH & PhenH), 7.85 (1 H, s, PhenH), 7.87 (1 H, t, J 1.6 Hz, ArH), 8.27 (1 H, dd, J 8.1 & 1.7 Hz, PhenH), 8.43 (1 H, dd, J 8.4 & 1.6 Hz, PhenH), 9.22 (1 H, d, J 1.6 Hz, PhenH), 9.24 (1 H, d, J 1.6 Hz, PhenH); δ
C (50 MHz; CDCl
3) 11.1, 14.1, 23.0, 23.8, 29.1, 30.5, 39.4, 70.6, 114.9, 122.9, 123.4, 123.7, 124.8, 126.5, 128.2, 129.7, 132.8, 134.7, 136.0, 139.0, 139.7, 141.8,146.4, 146.8, 150.1, 150.3, 150.7, 159.3; m/z [MALDI] 1393 (2M+Cu
+).
【0074】
方法2
第1世代ブロモレーン(349mg、0.57mmol)、ブロモフェナントリン(221mg、0.855mmol)、2MのNa
2CO
3(4cm
3)、EtOH(4cm
3)及びトルエン(16cm
3)の混合物が5分間アルゴンガス中で脱ガスされた。テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(0)(21mg、0.018mmol)が反応混合物中に加えられ、還流器によりアルゴン下で22時間加熱された。反応物は室温まで冷却され、水(20cm
3)及びエーテル(20cm
3)で希釈された。有機層及び抽出物は結合され、水(40cm
3)で洗浄され、無水硫酸マグネシウム塩上で乾燥させた。溶媒は真空中で除去された。溶媒が真空中で除去された。MeOH−エチルアセテート(0:1から1:9まで)を溶離液として用いてシリカゲルカラムにより精製され、無色の油として31が333mg(88%)得られた。
【0075】
(実施例20)
G1−Phen Re,32
トリカルボニル−クロロ−{3,5−[4'−(2"−エチルヘキシルオキシ)フェニル]フェニル}フェナントロリン レニウム
方法1
トルエン10cm
3中のフェナントリンリガンド31(126mg、0.190mmol)及びペンタカルボニルクロロ レニウム(681mg、0.190mmol)が1.5時間還流器中で加熱された。混合物は黄色になり、その後オレンジ色となった。反応物は外気まで冷却され、溶媒は真空中で完全に分離された。残留物はDM−軽油を溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製され、明るい黄色の粉末として32が76mg(41%)得られた。
ν
max/cm
-1 (KBr) 2021, 1916, 1893;(実測値: C, 60.5; H, 5.5; N, 2.8; C
49H
52ClN
2O
5Re 理論値 C, 60.6; H, 5.4; N, 2.9%); λ
max/nm (薄膜) 276; m/z [MALDI] 935 (M-Cl).
【0076】
これらの例は
図17に示されている。
【0077】
(実施例21)
PPh−BOR
2
2−[3'−(4",4",5",5"−テトラメチル−1",3",2"−ジオクサボロラン−2"−yl)フェニル]ピリジン
アルゴン雰囲気中で無水THF130cm
3中の6(8.10g、34.6mmol)の冷却溶媒(ドライ−アイス/アセトン浴)にt-ブチルリチウム(1.7M,36.6cm
3、62.1mmol)が加えられた。混合物はマイナス78℃で2時間攪拌され、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオクサボロレーン(9cm
3)が冷却混合物に急速に添加された。反応物はマイナス78℃で2時間攪拌され、ドライアイス/アセトン浴が除去された。混合物は、H
2O(30cm
3)でクエンチする前にさらに20時間室温で攪拌された。2
層に分離された。水溶層はエーテル(3×40cm
3)で抽出された。有機層及びエーテル抽出物は結合され、無水硫化カリウム上で乾燥され、溶媒は完全に除去された。
【0078】
水溶層はNa
2CO
3(1×40cm
3)で洗浄され、エーテル(2×40cm
3)で抽出され、乾燥された後4.0gの黄色の固体が得られ、溶媒は除去された。DCM−軽油(0:1から1:30まで)を溶離液として用いてシリカゲルカラムにより精製され、白い固体として23が4.92g(50%)得られた。
(実測値: C, 72.6; H, 7.2; N, 5.0. C
17H
20BNO
2 理論値 C, 72.6; H, 7.2; N, 5.0%);δ
H(400 MHz; CDCl
3) 1.37 (12 H, s, Me), 7.23 (1 H, m, PyH), 7.51 (1 H, m, ArH), 7.76 (1 H, m, PyH), 7.80 (1 H, m, ArH), 7.87 (1 H, m, PyH), 8.14 (1 H, m, ArH), 8.40 (1 H, m, ArH), 及び 8.71 (1 H, m, PyH); δ
C(101 MHz; CDCl
3) 24.9, 83.9, 120.7, 122.0,128.2, 129.9, 133.2, 135.3, 136.6, 138.7, 149.6, 154.6,及び157.5; m/z [APCI
+] 283 (MH
+).
【0079】
(実施例22)
DBPPh−Py,24
2−[3'−[3",5"−ジ−ブロモフェニル]フェニル]ピリジン
23(5.15g,281mmol)、1,3,5−トリブロモベンゼン(6.92g、315mmol)、テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(0)(846mg、0.732mmol)、2MのNa
2CO
3(12cm
3)、EtOH(12cm
3)及びトルエン(48cm
3)の混合物が脱ガスされ、アルゴン雰囲気中(浴温105−110℃)で19.5時間還流器により加熱された。混合物は冷却された。水(10cm
3)及びエーテル(20cm
3)が混合物に加えられた。2相に分離された。水溶液層はエーテル(3×20cm
3)により抽出された。有機層及びエーテル抽出物は結合され、無水ナトリウム硫酸塩上で乾燥させた。溶媒は完全に分離された。残留物はエチルアセテート−軽油(0:1から1:20まで)を溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製され、白い
固体として24が4.70g(66%)得られた。
δ
H(400 MHz; CDCl
3) 7.29 (1 H, m, PyH), 7.57 (2 H, m, ArH), 7.67 (1 H, m, ArH), 7.75 (2 H, m, ArH), 7.79 (2 H, m, PyH), 7.99 (1 H, m, ArH), 8.19 (1 H, m, ArH),及び8.74 (1 H, m, PyH); δ
C(101 MHz; CDCl
3) 120.7, 122.5, 123.2, 125.7, 126.9, 127.6, 129.1, 129.4, 132.7, 136.9, 138.9, 140.2, 144.6, 149.8,及び 156.8; m/z [EI] 386, 388, 390 (MH
+)
【0080】
(実施例23)
2−[3'−[3"−{3''',5'''−ジ−[4''''−(2''''エチルヘキシルオキシ)フェニル]フェニル}フェニル]ピリジン
参考例6化合物(G1−BX
2)(4.50g、8.48mmol)、2−[3'−(3",5"−ジ−ブロモフェニル)フェニル]ピリジン(1.32g、3.39mmol)、テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(0)(274mg、0.237mmol)、2MのNa
2CO
3(3.7cm
3)、EtOH(3.7cm
3)及びトルエン(10cm
3)の混合物が、冷却前に69時間アルゴンガス中で還流器(浴温110℃)により加熱、脱ガスされた。混合物は、水(4cm
3)及びエーテル(10cm
3)で希釈された。2
層に分離された。水溶液層はエーテル(3×10cm
3)により抽出された。有機層及びエーテル抽出物は結合され、塩水(1×30cm
3)で洗浄され、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒は完全に分離され、薄黄色の油が得られた。油は、エチルアセテート−軽油(0:1から1:30まで)、その後DCM−軽油(1:20から1:10まで)を溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製され、白色の固体として25が2.97g(73%)得られた。
実測値: C, 84.8; H, 8.7, N, 1.1. C
85H
101NO
4 理論値 C, 85.0; H, 8.5, N, 1.2%);λ
max/nm (薄膜) 271;δ
H(400 MHz; CDCl
3) 0.90-1.02 (24 H, m, Me), 1.33-1.60 (32 H, m, CH
2), 1.73-1.88 (4 H, m, CH), 3.94 (8 H, m, ArOCH
2), 8.05 (8 H, m, ArH), 7.23-7.32 (1 H, m, PyH), 7.62-7.73 (9 H, m, ArH), 7.77-7.90 (9 H, m, PyH & ArH), 8.02 (3 H, m, ArH), 8.07 (1 H, m, ArH), 8.38 (1 H, m, ArH), 及び8.76 (1 H, m, PyH); δ
C(101 MHz; CDCl
3) 11.1, 14.1, 23.1, 23.9, 29.1, 30.5, 39.4, 70.5, 114.9, 120.8, 122.3, 124.4, 124.7, 125.7, 126.1, 126.2, 128.0, 128.4, 129.4, 133.2, 136.8, 140.1, 141.6, 142.1, 142.2, 142.4, 142.7, 150.0, 157.3,及び 159.2; m/z [MALDI] 1201, 1202, 1203, 1204, 1205 (MH
+).
【0081】
(実施例24)
Fac[2−[3'−G2−Ph]Py]
3Ir.27
Fac トリ{2−[3'−(3",5"−ジ{3''',5'''−ジ[4''''−(2'''''−エチルヘキシルオキシ)フェニル]フェニル}フェニル)フェニル]ピリジン}イリジウム(3)
25(2.97g,2.47mmol)、塩化イリジウムトリヒドレート(174mg、0.50mmol)、H
2O(4cm
3)及び2−エトキシエタノール(13cm
3)の混合物が冷却される前に60時間アルゴン雰囲気中で加熱(浴温107℃)された。沈殿物は、DCM−軽油(1:30から1:10まで)を溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製され、塩素−ブリッジ−ディマー26として黄色い固体(900mg)得られた。
δ
H(500 MHz; CDCl
3) 0.82-1.08 (96 H, m, Me), 1.32-1.63 (128 H, m, CH
2), 1.74-1.88 (16 H, m, CH), 3.93 (32 H, m, ArOCH
2), 6.26 (4 H, m, ArH), 6.98 (4 H, m, PyH), 7.06 (32 H, m, ArH), 7.16 (4 H, ArH), 7.71 (32 H, m, ArH), 7.80-8.03 (44 H, m, ArH & PyH), 8.18 (4 H, m, PyH), 及び 9.51 (4 H, m, PyH); δ
C(126 MHz; CDCl
3) 11.6, 14.6, 23.5, 24.3, 29.5, 31.0, 39.8, 71.0, 115.3, 119.4, 123.1, 124.7, 124.9, 125.5, 128.8, 131.6, 133.8, 134.9, 137.0, 142.5, 142.8, 143.0, 143.5, 145.0, 145.8, 152.2, 159.6,及び 168.8; m/z [MALDI] 2591, 2592, 2593 (C
170H
200IrN
2O
8-Cl+), 2626 (C
170H
200IrN
2O
8).
【0082】
この間、過剰の25は、エチルアセテート−軽油(1:30から1:10まで)を溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製された後、溶液からリサイクルされた(1.96g)。
上記により得られたイリジウム錯体(900mg)、リサイクル25(1.96g)及び銀トリフルオロメタン硫化物(300mg)がアルゴン雰囲気中で1週間加熱された(145℃)。反応物は、室温まで冷却された。茶黄色の混合物が50cm
3のDCMに溶解され、DCM−軽油(1:20)を溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製され、黄色い固体として27の750mgを得る前に10cm
3に濃縮された。
(実測値: C, 80.7; H, 8.0, N, 1.1. C
255H
300IrN
3O
12 理論値 C, 80.8; H, 8.0, N, 1.1%); λ
max/nm (薄膜) 271, 340 (sh), 及び 390; δ
H(400 MHz; CD
2Cl
2) 0.82-1.02 (72 H, m, Me), 1.28-1.61 (96 H, m, CH
2), 1.70-1.84 (12 H, m, CH), 3.91 (24 H, m, ArOCH
2), 6.97-7.12 (30 H, ArH & PyH), 7.22 (3 H, m, ArH), 7.43 (3 H, m, PyH), 7.72 (24 H, m, ArH), 7.78 (3 H, m, PyH), 7.82 (6 H, m, ArH), 7.93 (12 H, m, ArH), 8.02 (3 H, m, ArH), 8.09 (6 H, m, ArH),及び 8.14-8.24 (6 H, m, PyH & ArH); m/z [MALDI] 3791 (broad) (M+).
【0083】
(参考例25)
【表1】
【0084】
【表2】
【0085】
上記の結果は、次の手続きの1つにしたがって用意された装置から得られた。
標準装置(PEDOTでは無い)
1.12×12mmのITOを酸エッチングして4×12mmのITO帯とする
2.超音波により、10分間のアセトン洗浄
3.超音波により、10分間のプロパン−2−ol洗浄
4.乾燥窒素ガス流中での基板の乾燥
5.基板の100V、5分間の酸素プラズマ処理
6.スピンコーティングによりデンドリマー薄膜の積層
7.真空蒸着機への基板の設置
8.1×10
-6mBarの真空中で0.1nm/sの速度で20nmのカルシウムを蒸着
9.1×10
-6mBarの真空中で0.1nm/sの速度で100nmのアルミニウムを
蒸着
ステップ6において、典型的には、100−120nmの膜厚を達成するためには、20mg/mlの濃度溶液が使用され、45−50nmの膜厚を達成するためには、5mg/mlの濃度溶液が使用された。溶媒は、通常、ChCl
3であり、スピン速度は60秒間で2000rpmであった。
PEDOTを有する装置においては、次のステップが5及び6の間に実行された。
A.PEDOTを1分間で2500rpmの速度で溶液からスピンコート
B.PEDOT層を5分間、85℃で乾燥
TCTAは、トリ(カルバゾリル)トリフェニルアミン
EHP−TCTAは実施例Zのように用意される。
CBPは、4,4'−N,N'−ジカルバゾール−ビフェニルである。
TPBIは、2,2',2"−[1,3,5−フェニレン(トリ[1−フェニル−1H−ベンジミダゾール])]である。
【0086】
11及び27が次のような方法で用意された。ITO基板は、フォトリソグラフィー法によりパターン形成され、1"×1"にカットされ,乾燥窒素ガス流における乾燥の前に、超音波により、1時間、洗剤、NH3:H
2O
2、1:1及び脱イオン化した水で洗浄した。乾燥基板は、乾燥N2雰囲気のグローブボックスに移送される。ここでは、4分間、60Wで酸素プラズマ処理される。デンドリマーがドープされたCBP又はTCTAの薄膜はグローブボックス内でスピンコートにより基板に蒸着された。5mg/mlの濃度のCHCl
3(CBP及びTCTA)又はトルエン(TCTA)中の溶媒を用いて、1分間で2000rpmの速度で、スピンコートした。乾燥スピンコート薄膜は、低圧(10
-6未満)での有機電荷輸送層及び/又は金属層の真空蒸着のため、空気に接することなく真空チャンバーに移送される。蒸着層の厚さは、石英結晶ミクロバランスにより監視され、材料は0.1−0.5nm/sの速度で蒸着された。
11及び27に基づいた装置は、C.I.E.等位(0.31,0.63)近辺を有する緑の発光をし、111に基づいた装置は、C.I.E等位(0.64,0.35)近辺を有する緑の発光をする。
表に示される結果に見られるように,緑色発光Irデンドリマーにとっては、電荷輸送材料(TCTA又はCBP)にデンドリマーを混合することが有利である。ミッシブ層とカソード間の正孔ブロック層(TPBI)は、さらに効率を改善する。TCTAに対して比率11は十分変動的であり、5−11%の範囲以上は、装置の効率にほとんど変化がなかった。燐光デンドリマーを電荷輸送材料(TPBI)及び正負電荷輸送層(CBP)に混合することは有利であり得、これは、単一有機層を有する装置から達成される極めて顕著な効率をもたらす(表の最終列)。
例Z
【0087】
この実施例は
図18に示されている。
EHP−TCTA
トリ(4−[3",6"−ジ[4'''−(2''''−エチルヘキシ
ルオキシ)フェニル]カルバゾリル]フェニル)アミン
トリ(ジベンジルイデネアセトン)ジ−パラジウム(0)[Pd
2(dba)
3]14mg,0.015mmol)及びトリ−t−ブチルホスフィン(ヘキサン中10%、0.01cm
3)が、カルバゾリル化合物(3,6−ジ[4'−[2"−エチルヘキシ
ルオキシ]フェニル]カルバゾール;DEHP−Car)(860mg,1.49mmol)、トリ(4−ブロモフェニル)アミン(200mg、0.415mmol)、ナトリウムt−ブトキシド(240mg,1.49mmol)並びにジスチルトルエン(1.0cm
3)及びキシレン(1.0cm
3)の脱ガスした(Schlenk線、真空化後アルゴンで充満)混合物に加えられた。暗紫色の混合物がアルゴンガス中で4日間、還流器(浴温130℃)により加熱される前に再度脱ガスされた。混合物は、冷却され、H
2O(0.5cm
3)でクエンチされ、DCM−軽油(0:1から1:10まで)を溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製され、薄茶黄色の
固体としてZが468mg(57%)得られた。
λ
max/nm (薄膜) 266,δ
H(500 MHz; CDCl
3) 0.93-1.09 (36 H, m, Me), 1.33-1.674 (8 H, m, Ch
2),1.78-1.89 (6 H, m, CH), 3.95 (12 H, m, ArOCH
2), 7.07 (12 H, m, ArH), 7.54-7.77 (36 H, m, ArH &CarH),及び 8.40 (6 H, m, CarH); δ
c(126 MHz; CDCl
3) 11.6, 14.6, 23.6, 24.4, 29.6, 31.1, 39.9, 71.1, 110.6, 115.4, 118.9, 124.5, 125.8, 125.9, 128.5, 128.7, 133.4, 133.9, 134.7, 140.9, 146.8,及び159.1; m/z [MALDI] 1967, 1968, 1769, 1970, 1971 (MH
+).
【0088】
DEHP−Carが次のように用意された。
3,6−ジブロモカルバゾール(12.0g,37.1mmol)、ボロン化合物G0−BX2(参考例4)(24.1g,96.4mmol)、テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(0)(800mg、0.692mmol)、2MのNa
2CO
3(40cm
3)、EtOH(40cm
3)及びトルエン(100cm
3)の混合物が脱ガスされ、42時間アルゴンガス中で還流器(浴温100℃)により加熱された。混合物は、冷却され、水(30cm
3)及びエーテル(40cm
3)で希釈された。2
層に分離された。水溶液層はエーテル(3×40cm
3)により抽出された。有機層及びエーテル抽出物は結合され、塩水(1×50cm
3)で洗浄され、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒は完全に分離され、エチルアセテート−軽油(0:1から1:10まで)、その後DCM−エチルアセテート−軽油(4:1:20)を溶離液として用いてシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーにより精製され、白色の固体としてDEHPが14.7g(69%)得られた。
m/z[APCI
+]576(M+).
【0089】
(実施例26)
青発光Irデンドリマーの例が
図19に示されており、参考番号がそれにしたがって付与されている。
G1−スチレン(4)
カリウムt−ブトキシド(0.98g,8.76×10
-3mol)が、THF(30cm
3)中の化合物(1)[参考例R3](3.00g,5.84×10
-3mol)及びメチルトリフェニルホスホニウムヨウ化物(2.83g,7.01×10
-3mol)の攪拌混合物にゆっくりと添加された。混合物は、室温で1.5時間攪拌され、溶媒は真空中で除去され、石油分級物60−80℃(75cm
3)が加えられた。混合物は、10分間攪拌され、シリカパッドを通過させ、石油分級物60−80℃−DCM(4:1)で溶離して無色の油が得られた。
生成物2.0g(67%);δ
H(200MH
Z;CDCl
3)7.60(m,6H),7.35(s,1H),7.02(d,4H),6.85(dd,10H),5.88(d,1H),5.35(d,1H),3.92(d,4H),1.78(hept,2H),1.70−1.25(m、16H),0.96(m,12H) 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−ブロモピリジン (5)2,4−ジフルオロフェニルボロン酸(2)(0.37g,2.32×10
-3)、2,5−ジブロモピリジン(3)(0.5g,2.11×10
-3mol)、テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(0)(80mg,6.96×10
-5mol)、水溶性ナトリウム溶液(2M,0.2cm
3)、メタノール(0.1cm
3)及びトルエン(1.5cm
3)が18時間還流器中で加熱された。水(10cm
3)及びDCM(15cm
3)が加えられ、有機層は分離された。無水硫酸マグネシウム上で乾燥され、ろ過され、結晶性の固体に濃縮され、2度にわたるエタノールからの再結晶化により精製された。
生成物240mg(420%);δ
H(500MH
Z;CDCl
3)8.81(d,1H),8.06(m,1H),7.93(m,1H),7.72(m,1H),7.06(m,1H),6.98(m,1H)
【0090】
化合物(6)
化合物(5)(306mg,1.13×10
-3mol)、化合物(4)(696mg,1.36×10
-3mol)、Herrmannの触媒(12mg、1.28×10
-5mol)、N,N−ジメチルアセトアミド(6cm
3)、ナトリウムカーボネート(0.13g)及び2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(0.14g,2.86×10
-4mol)の混合物が2日間140℃で加熱された。DCM(10cm
3)及び水(10cm
3)が加えられた。有機層が分離され、水(10cm
3)で洗浄され、無水マグネシウム硫化物上で乾燥され、ろ過及び濃縮されて茶色の油を得た。この油は、シリカゲルのカラム・クロマトグラフィー(ヘキサンを溶離してDCM,シリカゲル、DCMを繰り返した)により精製され、暗茶色の油が得られた。
生成物316mg(40%);δ
H(200MH
Z;CDCl
3)8.91(d,1H),8.10(m,2H),7.86−6.95(m,16H),3.92(d,4H),1.78(hept,2H),1.70−1.25(m,16H),0.96(m,12H)
【0091】
化合物(7)
THF(7cm
3)中の化合物(6)(450mg,6.41×10
-4mol)及び炭素上のパラジウム(5%w/w,34mg)が水素雰囲気中で18時間活発に攪拌された。混合物は、セライトのパッドを通過させ、DCM(75cm
3)を通じて洗浄された.溶液は、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM)により精製された暗茶色の油に濃縮された。
生成物357mg(79%);δ
H(200MH
Z;CDCl
3)8.56(d,1H),8.00(m,1H),7.75−6.85(m,15H),3.91(d,4H),3.08(s,4H),1.78(hept,2H),1.70−1.25(m,16H),0.96(m,12H)
【0092】
化合物(8)
化合物(7)(175mg,2.49×10
-4mol)、イリジウム(3)クロライドトリヒドレート(40mg,1.13×10
-4mol)、2−ブトキシエタノール(2.2cm
3)及び水(0.35cm
3)の混合物が140℃で20時間加熱された。DCM(10cm
3)及び水(10cm
3)が加えられ、有機層が分離され、黄色の油に濃縮された。この油は、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM−軽油分級物60−80℃、1:1)により精製されて黄色の油が生じた。化合物(7)(65mg,9.29×10
-5mol)が加えられ、混合物は24時間、140℃で加熱された。製品は、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM軽油分級物60−80℃、1:1、3回繰り返した)により、黄色のガラス状の固体が得られた。
生成物11mg(5%);δ
H(400MH
Z;CDCl
3)8.16(d,3H),7.62−6.82(m,42H),6.30(m,6H),3.86(m,12H),2.70(m,12H),1.73(hept,6H),1.70−1.25(m,48H),0.96(m,36H)
【0093】
デンドリマーのPLデータは次のようなものである。
化合物8及びCBP(化合物8の20wt%)がDCM中の1mg/mlからデンドリマー/CBP混合物を1分間、2000rpmの速度でスピンコートして用意された。PL発光(333nmで励起)のCIE等位は、x=0.144、y=0.326であった。
この例において、他のIrデンドリマーにおいて、Irに配位する全ての3つの基はIr−C及びIr−N結合によって共有結合されている。このような共有結合系は、3つの配位基の1つがイオン化傾向がより強いシステムの安定性によって、優位点を有している。