【文献】
「あと●●円で送料無料」表示で追加購入を促せ!,月刊ネットショップ&アフィリ,株式会社サイビズ,2006年06月15日(財)ソフトウェア情報センター受入,2006年7月号,pp.40
【文献】
「買い物かご」,ケンコーコム,[online],internet:<URL:http://www.kenko.com/product/basket.html>,2009年4月12日(INTERNET ARCHIVE WAYBACKMACHINEに収録),<URL:http//web.archive.org/web/20090412062038/http://www.kenko.com/product/basket.html
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、電子商取引等のサービスを提供するためのWebページ中に、いわゆる「買い物かご」のデータを反映した画像を表示させる、という点である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の一側面に係るサーバシステムは、ユーザの端末と接続可能なサーバシステムであって、所定の特典の付与条件を記憶している付与条件記憶手段と、商品の識別情報を含む注文予定をユーザごとに記憶する注文予定記憶手段と、商品の識別情報に対応させて該商品の単価を少なくとも記憶している商品情報記憶手段とを有し、Webページ中のコンテンツの参照先に係るコンテンツの要求をユーザの端末から受信するコンテンツ要求受信手段と、付与条件を具備しない場合に必要なコストと、ユーザの注文予定および付与条件から求まる該付与条件を具備するために必要な条件とを含むコンテンツを生成するコンテンツ生成手段と、生成したコンテンツをユーザの端末に送信するコンテンツ送信手段とを備え、付与条件記憶手段は、所定の特典の付与条件たる注文金額の下限値を記憶しており、コンテンツ生成手段は、注文予定記憶手段にユーザの注文予定が記憶されていない場合には、付与条件たる注文金額の下限値を含むコンテンツを生成し、注文予定記憶手段にユーザの注文予定が記憶されている場合には、ユーザの注文予定に含まれる各商品の単価を商品情報記憶手段より抽出し、該各単価を用いて合計金額を算出し、付与条件たる注文金額の下限値に対する該合計金額の不足額を含
み、付与条件たる注文金額の下限値を含まないコンテンツを生成することを特徴とする。
【0009】
本発明の一側面に係るサーバシステムは、ユーザの端末と接続可能なサーバシステムであって、所定の特典の付与条件を記憶している付与条件記憶手段と、商品の識別情報を含む注文予定をユーザごとに記憶する注文予定記憶手段とを有し、Webページ中のコンテンツの参照先に係るコンテンツの要求をユーザの端末から受信するコンテンツ要求受信手段と、付与条件を具備しない場合に必要なコストと、ユーザの注文予定および付与条件から求まる該付与条件を具備するために必要な条件とを含むコンテンツを生成するコンテンツ生成手段と、生成したコンテンツをユーザの端末に送信するコンテンツ送信手段とを備え、付与条件記憶手段は、所定の特典の付与条件たる注文個数の下限値を記憶しており、コンテンツ生成手段は、注文予定記憶手段にユーザの注文予定が記憶されていない場合には、付与条件たる注文個数の下限値を含むコンテンツを生成し、注文予定記憶手段にユーザの注文予定が記憶されている場合には、ユーザの注文予定に含まれる商品の合計個数を計数し、付与条件たる注文個数の下限値に対する該合計個数の不足数を含
み、付与条件たる注文個数の下限値を含まないコンテンツを生成することを特徴とする。
また、本発明の一側面に係るサーバシステムは、ユーザの端末と接続可能なサーバシステムであって、所定の特典の付与条件を記憶している付与条件記憶手段と、商品の識別情報を含む注文予定をユーザごとに記憶する注文予定記憶手段と商品の識別情報に対応させて該商品の単価を少なくとも記憶している商品情報記憶手段と、を有し、Webページ中のコンテンツの参照先に係るコンテンツの要求をユーザの端末から受信するコンテンツ要求受信手段と、付与条件を具備しない場合に必要なコストと、ユーザの注文予定および付与条件から求まる該付与条件を具備するために必要な条件とを含むコンテンツを生成するコンテンツ生成手段と、生成したコンテンツをユーザの端末に送信するコンテンツ送信手段とを備え、付与条件記憶手段は、所定の特典の付与条件たる注文金額の下限値を記憶しており、コンテンツ生成手段は、ユーザの注文予定に含まれる各商品の単価を商品情報記憶手段より抽出し、該各単価を用いて合計金額を算出し、付与条件たる注文金額の下限値に対する該合計金額の不足額を含むコンテンツを生成し、不足額より大きい特定の価格帯であって、合計金額と特定の価格帯に含まれる価格の和が、合計金額と付与条件を具備しない場合に必要なコストとの和よりも小さい特定の価格帯を算出し、特定の価格帯の商品に関するレコメンド情報を生成するレコメンド情報生成手段を更に含むことを特徴とする。
【0010】
前記付与条件を具備しない場合に必要なコストは、前記付与条件を具備しない場合にユーザが負担すべき商品配送料であり、前記所定の特典は、前記商品配送料が無料になるという特典であってもよい。
商品の指定情報を含むページ要求を前記ユーザの端末から受信するページ要求受信手段と、前記受信した指定情報に係る商品の識別情報を前記ユーザの注文予定に対応付けて前記注文予定記憶手段に格納する注文予定登録手段と、画像参照を含むWebページを生成し前記ユーザの端末に送信するページ提供手段とをさらに備えていてもよい。
商品の指定情報を前記ユーザの端末から受信し、該商品の識別情報を前記ユーザの注文予定に対応付けて前記注文予定記憶手段に格納する注文予定登録手段と、前記ユーザの端末からの要求に応じて、画像参照を含むWebページを生成し、該ユーザの端末に送信するページ提供手段とをさらに備えていてもよい。
【0011】
また、上記課題を解決するため、本発明の一側面に係る情報提供方法は、ユーザの端末と接続可能なサーバシステムによる情報提供方法であって、所定の特典の付与条件を記憶している付与条件記憶手段と、商品の識別情報を含む注文予定をユーザごとに記憶する注文予定記憶手段と、商品の識別情報に対応させて該商品の単価を少なくとも記憶している商品情報記憶手段とを有するサーバシステムが、Webページ中のコンテンツの参照先に係るコンテンツの要求をユーザの端末から受信するコンテンツ要求受信ステップと、付与条件を具備しない場合に必要なコストと、ユーザの注文予定および付与条件から求まる該付与条件を具備するために必要な条件とを含むコンテンツを生成するコンテンツ生成ステップと、生成したコンテンツをユーザの端末に送信するコンテンツ送信ステップとを実行し、付与条件記憶手段は、所定の特典の付与条件たる注文金額の下限値を記憶しており、コンテンツ生成ステップにおいては、注文予定記憶手段にユーザの注文予定が記憶されていない場合には、付与条件たる注文金額の下限値を含むコンテンツを生成し、注文予定記憶手段にユーザの注文予定が記憶されている場合には、ユーザの注文予定に含まれる各商品の単価を商品情報記憶手段より抽出し、該各単価を用いて合計金額を算出し、付与条件たる注文金額の下限値に対する該合計金額の不足額を含
み、付与条件たる注文金額の下限値を含まないコンテンツを生成することを特徴とする。
また、本発明の一側面に係る情報提供方法は、ユーザの端末と接続可能なサーバシステムによる情報提供方法であって、所定の特典の付与条件を記憶している付与条件記憶手段と、商品の識別情報を含む注文予定をユーザごとに記憶する注文予定記憶手段と、商品の識別情報に対応させて該商品の単価を少なくとも記憶している商品情報記憶手段とを有するサーバシステムが、Webページ中のコンテンツの参照先に係るコンテンツの要求をユーザの端末から受信するコンテンツ要求受信ステップと、付与条件を具備しない場合に必要なコストと、ユーザの注文予定および付与条件から求まる該付与条件を具備するために必要な条件とを含むコンテンツを生成するコンテンツ生成ステップと、生成したコンテンツをユーザの端末に送信するコンテンツ送信ステップとを実行し、付与条件記憶手段は、所定の特典の付与条件たる注文金額の下限値を記憶しており、コンテンツ生成ステップにおいては、ユーザの注文予定に含まれる各商品の単価を商品情報記憶手段より抽出し、該各単価を用いて合計金額を算出し、付与条件たる注文金額の下限値に対する該合計金額の不足額を含むコンテンツを生成し、不足額より大きい特定の価格帯であって、合計金額と特定の価格帯に含まれる価格の和が、合計金額と付与条件を具備しない場合に必要なコストとの和よりも小さい特定の価格帯を算出し、特定の価格帯の商品に関するレコメンド情報を生成するレコメンド情報生成ステップを更に実行することを特徴とする。
【0012】
また、上記課題を解決するため、本発明の一側面に係る情報提供プログラムは、ユーザの端末と接続可能なサーバシステムにおける情報提供プログラムであって、所定の特典の付与条件を記憶している付与条件記憶手段と、商品の識別情報を含む注文予定をユーザごとに記憶する注文予定記憶手段と、商品の識別情報に対応させて該商品の単価を少なくとも記憶している商品情報記憶手段とを有するサーバシステムに、Webページ中のコンテンツの参照先に係るコンテンツの要求をユーザの端末から受信するコンテンツ要求受信ステップと、付与条件を具備しない場合に必要なコストと、ユーザの注文予定および付与条件から求まる該付与条件を具備するために必要な条件とを含むコンテンツを生成するコンテンツ生成ステップと、生成したコンテンツをユーザの端末に送信するコンテンツ送信ステップとを実行させ、付与条件記憶手段は、所定の特典の付与条件たる注文金額の下限値を記憶しており、をさらに有し、コンテンツ生成ステップにおいては、注文予定記憶手段にユーザの注文予定が記憶されていない場合には、付与条件たる注文金額の下限値を含むコンテンツを生成し、注文予定記憶手段にユーザの注文予定が記憶されている場合には、ユーザの注文予定に含まれる各商品の単価を商品情報記憶手段より抽出し、該各単価を用いて合計金額を算出し、付与条件たる注文金額の下限値に対する該合計金額の不足額を含
み、付与条件たる注文金額の下限値を含まないコンテンツを生成することを特徴とする。
また、本発明の一側面に係る情報提供プログラムは、ユーザの端末と接続可能なサーバシステムにおける情報提供プログラムであって、所定の特典の付与条件を記憶している付与条件記憶手段と、商品の識別情報を含む注文予定をユーザごとに記憶する注文予定記憶手段と、商品の識別情報に対応させて該商品の単価を少なくとも記憶している商品情報記憶手段とを有するサーバシステムに、Webページ中のコンテンツの参照先に係るコンテンツの要求をユーザの端末から受信するコンテンツ要求受信ステップと、付与条件を具備しない場合に必要なコストと、ユーザの注文予定および付与条件から求まる該付与条件を具備するために必要な条件とを含むコンテンツを生成するコンテンツ生成ステップと、生成したコンテンツをユーザの端末に送信するコンテンツ送信ステップとを実行させ、付与条件記憶手段は、所定の特典の付与条件たる注文金額の下限値を記憶しており、をさらに有し、コンテンツ生成ステップにおいては、ユーザの注文予定に含まれる各商品の単価を商品情報記憶手段より抽出し、該各単価を用いて合計金額を算出し、付与条件たる注文金額の下限値に対する該合計金額の不足額を含むコンテンツを生成し、不足額より大きい特定の価格帯であって、合計金額と特定の価格帯に含まれる価格の和が、合計金額と付与条件を具備しない場合に必要なコストとの和よりも小さい特定の価格帯を算出し、特定の価格帯の商品に関するレコメンド情報を生成するレコメンド情報生成ステップを更に実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明のサーバシステムは、ユーザの端末から画像要求を受信したとき、当該ユーザの注文予定(「買い物かご」のデータ)と所定の特典の付与条件とを参照し、当該付与条件を具備するために必要な条件を含む画像を生成し、当該端末に送信する。
よって、本発明のサーバシステムが生成した画像をWebページ中に表示させれば、所定の特典の付与条件を具備することを希望するユーザによる商品の追加注文を促進する効果が期待できる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<実施形態>
[1.実施形態の概要]
本実施形態のシステムは、仮想商店街(オンラインショッピングモール)を管理するサービス(以下、「仮想商店街管理サービス」という。)を運営するシステムである。
特に、「買い物かご」のデータを反映した画像を生成し、Webページ中に表示させる点に特徴を有する。
【0016】
図1を参照し、本実施形態の概要を説明する。
図1(a)は、「買い物かご」にデータが含まれない場合に表示される画像の表示例である。当該画像は、例えば、商品の配送料(110)と、当該配送料が無料になるという特典の付与条件(120a、ここでは注文金額の下限値)とを含んでいる。
一方、
図1(b)は、テキストの埋め込みが可能なテンプレートの表示例である。当該テンプレートは、空欄部分(120b)を有しており、上記の付与条件を具備するために特定の時点で必要な条件(例えば、注文金額の下限値から「買い物かご」に入っている商品の合計金額を控除して得られた不足金額)を適時に補充することが可能である。
【0017】
本実施形態のサーバシステムは、ユーザ端末から画像要求を受信したとき、当該ユーザの注文予定(「買い物かご」のデータ)と所定の特典(送料が無料になるという得点)の付与条件(○○円分の注文で送料無料)とを参照し、当該付与条件を具備するために必要な条件(あと○○円分追加注文すれば送料無料)を含む画像を生成し、当該端末に送信する。
よって、本実施形態のサーバシステムが生成した画像をWebページ中に表示させれば、所定の特典の付与条件を具備することを希望するユーザによる商品の追加注文を促進する効果が期待できる。
【0018】
[2.システム構成]
図2に、本実施形態のシステムの構成を示す。
図2に示すように、本実施形態のシステムは、サーバシステム10とユーザ端末20とが通信ネットワーク(本実施形態では、インターネット30)を介して接続されたクライアント・サーバシステムである。
サーバシステム10は、商品DB11,バスケットDB12,料金DB13及びバナーDB14を有している。
【0019】
その他、サーバシステム10は、例えば、次のデータベース(図示せず)を有しているものとする。
・Webページを構成するデータ(HTML,スタイルシート,スクリプト等)を記憶しているWebDB
・Webページのコンテンツ(静止画,動画等)を記憶している画像DB
・仮想商店街管理サービスのユーザに関する情報を記憶しているユーザDB
・仮想商店街管理サービスの店舗に関する情報を記憶している店舗DB
・仮想商店街管理サービスの注文に関する情報を記憶する注文DB
【0020】
[2−1.Webサーバシステム]
図2において、サーバシステム10は、仮想商店街管理サービスを提供するサーバ群である。
サーバシステム10は、例えば、Webページの生成・送信機能を有するWebサーバ,データベースを管理するDBサーバ,画像生成処理を実行する画像生成サーバその他の必要なサーバ装置を含んでいる。
【0021】
[(a)商品DB]
図2において、商品DB11は、仮想商店街管理サービスにおける商品の情報を記憶しているデータベースである。
図3(a)に、商品情報の主要な項目を示す。
図3(a)に示すように、1件の商品情報は、「商品ID」,「商品名」,「取扱店舗ID」,「単価」,「サムネイルURL」及び「商品ページURL」を含んでいる。
【0022】
[(b)バスケットDB]
図2において、バスケットDB12は、仮想商店街管理サービスにおける「買い物かご」のデータ(注文予定)を記憶するデータベースである。
図3(b)に、注文予定の主要な項目を示す。
図3(b)に示すように、1件の注文予定は、「
セッションID」,「店舗ID」,「シリアルID」,「商品ID」及び「削除フラグ」を含んでいる。
【0023】
ここで、「
セッションID」は、ユーザ端末20(ブラウザ)のcookieファイルに記録しておきアクセスの都度送信させるデータであり、少なくともユーザの同一性の識別に利用することができる。「シリアルID」は、注文予定に登録された商品を識別するための識別情報であり、本実施形態では登録された順に連番の番号を付している。「削除フラグ」は、注文予定に登録された後に削除されたか否かを示すフラグであり、有意のとき削除されていることを示す。
本実施形態では、次の条件を満たす注文予定の集合が、あるユーザが特定の店舗の「買い物かご」に入れている商品に相当する。
・「
セッションID」が共通である。
・「店舗ID」が共通である。
・「削除フラグ」が有意でない。
【0024】
[(c)料金DB]
図2において、料金DB13は、仮想商店街管理サービスにおける各種の料金に関する情報を記憶しているデータベースである。
本実施形態では、配送料情報及び当該配送料が無料になるという特典の付与条件をそれぞれ複数件ずつ記憶している。
【0025】
図3(c)に、配送料情報の主要な項目を示す。
図3(c)に示すように、1件の配送料情報は、「店舗ID」,「配送先地域区分」,「配送料」及び「テンプレートパス」を含んでいる。
本実施形態では、全国一律に又は一定の地域範囲(例えば、「北海道」,「本州・四国・九州」,「沖縄」,「島嶼部」等)ごとに、各店舗が独自に配送料を設定しているものとする。
【0026】
図3(d)に、特典付与条件の主要な項目を示す。
図3(d)に示すように、1件の特典付与条件は、「店舗ID」,「条件区分」及び「付与条件」を含んでいる。
本実施形態では、「配送料が無料になるという特典」につき、注文金額の合計(「条件区分」)が所定の下限値以上である(「付与条件」)ことを示す付与条件を、各店舗が独自に設定しているものとする。
【0027】
[(d)バナーDB]
図2において、バナーDB14は、画像生成用のテンプレートを記憶しているデータベースである。
本実施形態では、配送料情報(
図3(c))に対応して、各店舗が配送料ごとに用意したテンプレート(例えば、
図1(b)参照)を記憶しているものとする。
なお、テンプレートの配送料の部分も空白とし、画像生成処理において当該空白部分に適当な配送料を埋め込む構成にしてもよい。これにより、配送料ごとにテンプレートを記憶しておく場合と比較して、記憶しておくテンプレートのデータ容量を抑えることができる。
【0028】
[2−2.ユーザ端末]
図2において、ユーザ端末20は、仮想商店街管理サービスのユーザが使用する端末である。
ユーザ端末20は、Webブラウザを有しており、サーバシステム10から受信したデータを読み込み、ディスプレイに表示する。
ユーザ端末20は、通信機能を有する既存の情報処理端末(例えば、パソコン等の電子計算機等)でよい。
【0029】
[3.情報提供手順]
本実施形態のシステムにおいてサーバシステム10は、Webページを読み込んだユーザ端末20からの要求に応じて、動的に生成した画像をユーザ端末20に送信する。
当該Webページには、画像を表示させるための画像参照(<img>タグ)が埋め込まれている。また、当該画像参照の参照先(src属性の値)には、サーバシステム10(画像生成サーバ)上で動作する画像生成プログラムを特定するURLが指定されている。
【0030】
図4に、サーバシステム10による情報提供の手順を示す。
〔11〕ユーザ端末20からWebページ(ここでは、商品ページ)の要求を受信する(S405)と、必要な商品情報を商品DB11より抽出してWebページを生成し(S410)、ユーザ端末20に送信する(S415)。
〔12〕上記のWebページを介してユーザ端末20から商品の指定情報を受信する(S420)と、受信した指定情報に係る商品の識別情報等をバスケットDB12に登録し(S425)、注文予定確認ページをユーザ端末20に送信する(S430)。
【0031】
〔13〕ユーザ端末20から画像の要求を受信する(S435)と、画像生成処理を実行し(S440,
図5)、生成した画像をユーザ端末20に送信する(S445)。
〔14〕ユーザの選択に応じて、ユーザ端末20からWebページ(ここでは、直前の商品ページ)の要求を受信し(上記〔11〕)、又は注文手続申請を受信する(S450)。
【0032】
[4.画像生成処理]
[4−1.手順]
図5に、サーバシステム10による画像生成処理の手順を示す。
〔21〕特典の付与条件(ここでは、注文金額の下限値)を料金DB13より抽出する(S505)。
〔22〕注文予定をバスケットDB12より抽出する(S510)。続いて、当該注文予定に係る各商品の単価を商品DB11より抽出し、合計金額を算出する(S515)。
〔23〕画像のテンプレートをバナーDB14より抽出する(S520,
図1(b))。
〔24〕上記〔21〕で抽出した注文金額の下限値に対する上記〔22〕で算出した合計金額の不足額をテンプレートの空白部分(
図1(b)の120b)に埋め込む(S525)。
【0033】
[4−2.注文予定の抽出について]
必要な注文予定は、「
セッションID」と、例えば次のいずれかの方法により特定した所望の「店舗ID」とを指定することにより、バスケットDB12より抽出することができる。
・画像参照の参照先URLに、パラメータとして店舗IDを付加しておき、画像の要求(
図4のS435)とともに受信した店舗IDを所望の店舗IDとする。
・
セッションIDに対応付けて、仮想商店街管理サービスにおけるユーザの行動履歴を記録しておき、最後に買い物かごに入れられた商品(注文予定に登録された商品ID)に係る「取扱店舗ID」(
図3(a)参照)を所望の店舗IDとする。
【0034】
[4−3.テンプレートの抽出について]
必要なテンプレートは、「店舗ID」(上記「4−2」で特定した所望の「店舗ID」)と、「配送先地域区分」とを指定することにより、バナーDB14より抽出することができる。
本実施形態では、配送料が全国一律に設定されている場合を例として説明しているため、「配送先地域区分」を指定する必要はない。
【0035】
なお、配送料が一定の地域範囲ごとに設定されている場合、例えば次のように「配送先地域区分」を指定するとよい。
・画像生成の段階でユーザが認証済みであれば、ユーザDB(図示せず)を参照し、当該ユーザの居住地に対応する「配送先地域区分」を指定する。
・画像生成の段階でユーザが認証済みでなければ、最も可能性の高い地域区分(例えば、首都圏が含まれる区分),デフォルト設定されている地域区分等を「配送先地域区分」として指定する。
【0036】
[5.Webページの表示例]
[5−1.表示例]
図6〜8に、Webページの表示例を示す。
図6〜8のWebページ(600,700,800)は、商品ページにおいて特定のボタン(例えば、「買い物かごに入れる」,「商品を購入する」,「カートに入れる」等と表示されているボタン)のクリックによりユーザが当該商品ページに係る商品を指定した直後にユーザ端末20に送信される注文予定確認ページの表示例である。
前提として、配送料が無料になるという特典の付与条件(注文金額の下限値)は、「10,500円」に設定されているものとする(
図1(a)参照)。
【0037】
(
図6)
買い物かごの中に8,500円の商品(消費税別)が入っており(610a)、合計金額(消費税込)は「8,925円」となる。
よって、下限値「10,500円」に対する合計金額「8,925円」の不足額「1,575円」を示すテキストが画像(620)内に埋め込まれている(630)。
【0038】
(
図7)
買い物かごの中に8,500円の商品(消費税別)と1,219円の商品(消費税別)とが入っており(710a,b)、合計金額(消費税込)は「10,204円」となる。
よって、下限値「10,500円」に対する合計金額「10,204円」の不足額「296円」を示すテキストが画像(720)内に埋め込まれている(730)。
【0039】
(
図8)
買い物かごの中に8,500円の商品(消費税別)と1,219円の商品(消費税別)と343円の商品(消費税別)が入っており(810a〜c)、合計金額(消費税込)は「10,565円」となる。
よって、下限値「10,500円」に対する合計金額「10,565円」の不足額は0円である。この場合、配送料が無料になる旨を明示し又は示唆するテキストが画像(820)内に埋め込まれるようにするとよい。
図8の表示例では、不足額「0円」を示すテキストがそのまま埋め込まれている(830)。
【0040】
[5−2.効果]
図6〜8の表示例からも見て取れるように、本実施形態のシステムは、例えば次の効果を奏する。
・配送料が無料になるという特典の付与条件を具備するために必要な不足額を含む画像を生成しWebページに表示させることにより、ユーザによる商品の追加注文を促進する効果が期待できる。
・上記の付与条件を具備しない場合に必要なコスト(配送料)を含む画像をWebページに表示させることにより、ユーザによる比較検討に資する。特に、特定の価格帯の商品を追加で注文した方が配送料を含む合計費用が安くなる場合(例えば、
図7の状態において「296円」以上「630円」未満の商品を追加注文すると、合計費用が安くなる)には、ユーザによる商品の追加注文を促進する効果が大きい。
【0041】
[6.変形例]
[(変形例1)特典付与条件を注文個数により設定する]
[(a)手順]
図9に、サーバシステム10による画像生成処理の手順を示す。
なお、
図9において
図5と同一の符号が付されている処理ステップは、同様の処理であるものとする。
【0042】
〔31〕特典の付与条件(ここでは、注文個数の下限値)を料金DB13より抽出する(S905)。
〔32〕注文予定をバスケットDB12より抽出する(S510)。続いて、当該注文予定に係る商品の個数を計数する(S915)。
〔33〕画像のテンプレートをバナーDB14より抽出する(S520,
図1(b))。
〔34〕上記〔31〕で抽出した注文個数の下限値に対する上記〔32〕で計数した合計個数の不足数をテンプレートの空白部分(
図1(b)の120b)に埋め込む(S925)。
【0043】
[(b)表示例]
図10に、Webページの表示例を示す。
図10のWebページ(1000)は、商品ページにおいて特定のボタン(例えば、「買い物かごに入れる」,「商品を購入する」,「カートに入れる」等と表示されているボタン)のクリックによりユーザが当該商品ページに係る商品を指定した直後にユーザ端末20に送信される注文予定確認ページの表示例である。
前提として、配送料が無料になるという特典の付与条件(注文個数の下限値)は、「8個」に設定されているものとする。
【0044】
(
図10)
買い物かごの中に入っている商品の合計個数は「3個」である(1010a〜c)。
よって、下限値「8個」に対する合計個数「3個」の不足数「5個」を示すテキストが画像(1020)内に埋め込まれている(1030)。
【0045】
[(c)効果]
図10の表示例からも見て取れるように、変形例1のシステムは、例えば次の効果を奏する。
・配送料が無料になるという特典の付与条件を具備するために必要な不足数を含む画像を生成しWebページに表示させることにより、ユーザによる商品の追加注文を促進する効果が期待できる。
・上記の付与条件を具備しない場合に必要なコスト(配送料)を含む画像をWebページに表示させることにより、ユーザによる比較検討に資する。
【0046】
[(変形例2)特定の価格帯の商品をレコメンドする]
特定の価格帯の商品を追加で注文した方が配送料を含む合計費用が安くなる場合に、当該価格帯の商品のレコメンド情報をWebページ中の画像の周辺に配置してもよい。
例えば、
図7の状態において「296円」以上「630円」未満の商品を追加注文すると、合計費用が安くなる。この場合、下記の条件を満たす商品の商品情報を商品DB11より抽出し、レコメンド情報を生成するとよい。
・「単価」が「296円」以上「630円」未満である。
・「取扱店舗ID」が、画像に係る「店舗ID」と等しい。
【0047】
[(変形例3)特定の店舗と関連のある任意のWebページ内に画像を表示させる]
上述の実施形態では、「買い物かご」のデータ(注文予定)の確認ページに画像を表示させている(
図4のS430〜S445等)。これに対し、特定の店舗と関連のある任意のWebページ内に画像を表示させてもよい。
例えば、次のWebページ内に画像を表示させるとよい。
・特定の商品に係る商品ページ
・特定の店舗に係るトップページ
・特定の店舗が管理しているその他のWebページ
【0048】
[(変形例4)特定の店舗と関連のある任意のWebページ内に情報を表示させる]
上述の実施形態では、所定の特典の付与条件を具備するために必要な条件,当該付与条件を具備しない場合に必要なコスト等を、画像の内部に埋め込んで表示させている。
これに対し、当該条件,コスト等をWebページ中にテキストデータで表示させてもよい。ただし、ユーザに対する訴求力を高めるという観点では、当該条件,コスト等に係るテキストを画像の内部に埋め込む方が好ましい。
【0049】
[7.補足]
上述の実施形態は、仮想商店街管理サービスにおいて本発明を実施する場合を想定したものである。そのため、「仮想店舗」ごとに「買い物かご」が用意されることを前提として、「仮想店舗」ごとに各別にデータを管理している(
図3(b)〜(d))。
これに対し、他のサービス(例えば、特定企業によるインターネット通信販売サービス)において本発明を実施する場合には、「仮想店舗」という概念がないため、「仮想店舗」ごとにデータを管理する必要がない。