【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明のCNT高配合ゴム粒状物及びその製造方法は以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載のCNT高配合ゴム粒状物は、ゴム100重量部に対して、100〜1500重量部のカーボンナノチューブを配合し、前記カーボンナノチューブが前記ゴムでコーティングされた構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)CNTの表面をゴムがコーティングし、更にCNTの集合体の内部にもゴムが浸透し被覆するので、CNTの粉体が粒状化されCNTの飛散度合が極端に低くなり、取扱性を著しく向上させる。
(2)本発明のCNT高配合ゴム粒状物はCNTの外表面はゴムで被覆されており、かつCNT−CNT間での強い凝集のない状態で嵩密度の大きい造粒物となっているので、分散媒体である合成樹脂やゴム等のポリマーマトリックス(以下基体樹脂または基体ゴムと記す)に分散させた場合、著しく優れた濡れ性・分散性を発揮する。
(3)基体樹脂や基体ゴムへ配合した場合、高い分散性や濡れ性のため高い導電性の付与や機械物性の向上などの優れた物性を付与することができ、また加工性に優れる。
(4)CNTの基体ゴム等への分散性が極めて良いので、ナノ亀裂の発生を防ぎ、物性の向上性に優れる。
【0010】
ここで、CNTをコーテイングするバインダーゴムとしては、固形状ゴムとゴムラテックスいずれでも使用できる。固形状ゴムとしては、ポリブタジエン、スチレンブタジエン共重合体、ポリイソプレン、ブタジエンアクリロニトリル共重合体、フッ化ゴム、シリコーンゴム、ポリウレタンゴム、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、多硫化ゴム、エチレン・酢酸ビニルゴム、エピクロルヒドリンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン等が用いられ、ポリブタジエンの市販品の例としては、ポリブタジエンBR01(JSR社商標)等が挙げられる。また、ゴムラテックスとしては、例えば、ポリブタジエンラテックス0700(JSR社商標)やスチレンブタジエン共重合体ラテックスSBR2108(JSR社商標)等がある。これを希釈、分散する際の分散液としては、ほとんどの場合、水を用いるが有機溶媒を用いることもできる。
【0011】
本発明のCNT高配合ゴム粒状物中のCNT配合量は、ゴム100重量部に対して100〜1500重量部、好ましくは200〜1200重量部である。
本発明のCNT高配合ゴム粒状物(以下、ゴム粒状物と略す)は、例えばゴム粒状物がフィラーとして使用されるゴムと同種のゴムまたは異種のゴム、さらには、各種の基体樹脂と混練して用いられる。本発明のゴム粒状物中のCNT配合量が200重量部より少なくなるにつれ、基体ゴムや基体樹脂に混練する際に、マスターバッチとして利用する際に多量のゴム粒状物を要し、ハンドリング性に欠ける傾向があり、100重量部よりも少ないとその傾向が著しいので好ましくない。
一方、本発明のCNT高配合ゴム粒状物中のCNT配合量が1200重量部を超えるにつれ、他の樹脂と混練するとき、粒状物が粉化しゴム粒状物中のCNTの一部が飛散し易くなり、環境面や安全面で好ましくない傾向があり、1500重量部を超えるとこの傾向が強まるので好ましくない。
本発明のゴム粒状物を異種の基体ゴムや基体樹脂と混練する場合には、異種の基体ゴムや基体樹脂に対する本発明のゴム粒状物の混合割合が多くなると、衝撃強度などの機械的物性が低下することがある。従って、基体ゴムや基体樹脂に対する本発明のゴム粒状物の混合割合は少ないことが望ましいが、本発明は、CNTが著しく高配合されたゴム粒状物なので本発明の組成物を少量配合するだけでCNTの配合量は可及的に多くすることができる。
【0012】
本発明のCNT高配合ゴム粒状物と基体ゴムや基体樹脂との混練は両者を適当な割合で配合し、130〜270℃に加熱してゴムや樹脂を柔軟または溶融させた状態でミキシングロール、エキストルーダー、バンバリーミキサー等を用いて行われる。
本発明のゴム粒状物を用いることにより、作業現場でのCNTの飛散がなく安全性に優れ、且つ、短い混練時間で基体樹脂や基体ゴムに所望量のCNTを高分散させることができ作業性に優れる
基体樹脂としては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリルニトリルスチレン樹脂、ナイロン6、ナイロン66、酢酸ビニル、アクリルニトリルスチレンブタジエン樹脂等が使用される。特にアクリルニトリルスチレンブタジエン樹脂やナイロン6、ナイロン66などの熱可塑性樹脂に本発明のCNT高配合ゴム粒状物を配合、混練すると熱可塑性樹脂の成型性の低下を防止できる。
基体ゴムとしては、天然ゴム、ポリブタジエン、スチレンブタジエン共重合体、ブタジエンアクリロニトリル共重合体、ポリイソプレン、フッ素ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、多硫化ゴム、エチレン・酢酸ビニルゴム、ヒドリンゴム、エピクロルヒドリンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン等が使用される。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のCNT高配合ゴム粒状物であって、前記カーボンナノチューブの繊維径が1〜200nm、繊維長が1〜100μmである構成を有している。
この構成により、請求項1で得られる作用に加え、以下の様な作用が得られる。
(1)CNTへのゴムによる被覆が斑なく、均一に行われ、この結果粒状化により嵩密度が増大し飛散性の改善が著しく、また、基体ゴムや基体樹脂への分散性を著しく向上させることができる。
なお、CNTの繊維径が200nm、または繊維長が100μmを超えると、造粒化は可能なものの、CNTによる導電性の付与・機械的物性の向上が低下する傾向があり、CNT高配合ゴム粒状物とした場合に基体ゴムや基体樹脂へ混錬等により配合しても物性を向上させることが出来ないので好ましくない。CNTの繊維径が1nm、または繊維長が1μmより小さくなるにつれ、生産性に欠ける傾向があり好ましくない。
【0014】
請求項3に記載の発明は、CNT高配合ゴム粒状物の製造方法であって、
(1)溶剤に固形状ゴムを溶解させてゴムバインダー溶液を調製する溶解工程と、(2)前記ゴムバインダー溶液中の前記固形状ゴム100重量部に対して100〜1500重量部に相当するカーボンナノチューブを水に添加し、均一に懸濁して懸濁液を得る懸濁工程と、(3)前記溶解工程で得られた前記ゴムバインダー溶液を前記懸濁工程で得られた前記懸濁液に添加して混合液を調製する混合工程と、(4)前記混合液を撹拌することで前記カーボンナノチューブを水相からゴム相へ移行させる移行工程と、(5)その後前記混合液から水相とゴム相とを分離除去し、ゴム相を乾燥することでカーボンナノチューブ高配合ゴム粒状物を得る分離・乾燥工程と、を備えた構成を有している。
この構成により以下の様な作用が得られる。
(1)固形状ゴムを溶解させて、CNTと水との均一懸濁液に添加・撹拌することで、十分に解きほぐされたCNTがフラッシング作用により、水相からゴム相へ移行し、このときCNTが十分に解きほぐされた状態でゴムバインダーによって被覆されながらこの移行が進行していくので、CNTの固形状ゴムによる被覆(コーティング)が斑なく均一に得られ易い。
(2)撹拌工程では、撹拌によってゴム相を整粒する効果が得られるので、CNT高配合ゴム粒状物が、CNTの取り扱い上有利となる大きさの粒状物にまで造粒化でき、使用時の飛散性の改善・ハンドリング性、作業性などの取扱性の向上・及び基体ゴムや基体樹脂中への成型時における分散性の向上を図ることができ、かつ後の分離・乾燥工程で水とCNT高配合ゴム粒状物の分離をごく簡単に行えるので生産性に優れる。
(3)CNTの周囲をゴムで被覆(コーティング)し造粒化しているので、粉体強度が高く飛散し難いCNTが高配合されたCNT高配合ゴム粒状物が得られる。
【0015】
溶剤は、固形状ゴムを溶解し得る種々任意のものを使用できる。溶解の程度を簡易的に調べる方法としては、アドバンテック社製の円形ろ紙#5Cで全ての液がろ過できる程度が目安となり、ろ過残が少しでも存在する場合は溶剤を変更する必要がある。
溶剤の例としては、トルエン、キシレン、ヘキサン、テトラヒドロフラン、ベンゼン、シクロヘキサン、ナフチルアミン、イソオクタン、イソプロピルエーテル、エチルベンゼン、クレゾール、クロロスルホン酸、クロロトルエン、クロロナフタレン、クロロホルム、ジエチルエーテル、ジオキサン、シクロヘキサン、ジクロロベンゼン、フタル酸ジブチル、ジベンジルエーテル、ジペンテン、テトラリン、テルピネオール、トリクロロエチレン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ニトロベンゼン、二硫化炭素、テトラクロロエチレン、ピネン、ピペリジン、ピリジン、フラン、ベンジン、チオール、モノクロロベンゼン、メタクリル酸メチル、四塩化炭素等の有機溶剤等がある
溶剤の添加量は、前記カーボンナノチューブ(CNT)の対DBP吸収量比の
0.8〜1.5倍容量添加することが好ましい。カーボンナノチューブのDBP吸収量は、JIS K 6221A法によって測定した。
これにより、以下のような作用を得ることできる。
(1)固形状ゴムによるCNTへのゴム被覆とその組成物の造粒化は、添加した溶剤の量に左右され、CNTの対DBP吸収量比の
0.8倍容量より少ないとCNT内部への溶剤浸透が弱く、ゴムのコーティング性が悪くなる。1.5倍容量よりも多いとエマルジョン化して、造粒化が困難となってしまう。しかし、カーボンナノチューブのDBP吸収量比の
0.8〜1.5倍容量の間で添加することによって、CNT周辺を極めて薄いゴムの層でコーティングし、更に造粒化することが可能となることがわかった。
【0016】
懸濁工程では、前記固形状ゴム100重量部に対し、100〜1500重量部、好ましくは200〜1200重量部に相当するCNTを水へ投入し、均一に懸濁する。懸濁液中のCNT濃度は、0.1〜10重量%が好ましく、より好ましくは0.5〜5重量%である。0.5重量%より少なくなるにつれ、CNTの基体樹脂への分散性や、基体ゴムや基体樹脂への混錬時間に長時間を要す傾向があり、0.1質量%以下ではその傾向が著しいので好ましくない。5重量%より多くなるにつれ、水―CNT懸濁液の粘度が上昇し、CNTの分散を十分に行うことができず大きなCNT凝集塊が出来やすくなり、樹脂被覆が十分に行えないためCNT高配合ゴム粒状物として性能が悪くなる傾向があり、10重量%以上ではその傾向が著しいので好ましくない。
CNTの水への分散の程度は、懸濁液をスポイトで硝子板上に取り、ヘラで展色(展開)し、未分散塊を目視と指で調べて、ザラザラとした質感・感触がなくなるまで懸濁させる。この処理によりCNTは凝集塊の状態から十分に解きほぐされた状態になる。
懸濁方法は、水等の分散媒に、CNTを機械的撹拌によって行うのが好ましい。また、超音波照射を併用してもよい。
この懸濁工程によって、CNTの凝集が解きほぐされゴム被覆が斑なく均一に行われ、CNTが高配合されたゴム粒状物になっても、基体ゴムや基体樹脂に混錬などにより分散する際、十分にCNTが解きほぐされた状態で均一に分散される。
【0017】
分離・乾燥工程では、CNT高配合ゴム粒状物がCNTの取り扱い上有利となるほどまでに大きな粒子に造粒化成長しているので、分離作業は篩を使用して簡単に行うことができる。乾燥は蒸気乾燥や真空乾燥などの方法で行うことができる。この際の温度としては蒸気乾燥器の場合は200℃以下または真空乾燥は150℃以下が好ましい。これよりも高い場合はCNTを被覆(コーティング)したゴムが劣化し、最終性能が悪くなる。この乾燥温度は、使用するゴムによって適宜適切な温度に設定する必要がある。また、乾燥機で乾燥する前に、バット等に造粒物を広げドラフト等で常温、自然乾燥させると後の工程が容易となる。
【0018】
請求項4記載の発明は、ゴムラテックスを用いたCNT高配合ゴム粒状物の製造方法であって、
(1)ゴムラテックスを水に分散させゴム分散液を作る分散工程と、(2)前記ゴムラテックス100重量部に対して100〜1500重量部に相当するカーボンナノチューブを水に添加し、均一に懸濁して懸濁液を得る懸濁工程と、(3)前記懸濁工程で得たカーボンナノチューブの前記懸濁液に前記分散工程で得た前記ゴム分散液を添加し、攪拌することで直径0.1〜3mmの羽毛状塊を生成する移行工程と、(4)前記羽毛状塊を脱水して、ゴムおよびカーボンナノチューブからなる組成物を得る脱水工程と、(5)脱水により含水率40〜80質量%とした塊状物を湿式造粒法により直径0.2〜2mmの粒状物を得る造粒工程と、(6)前記粒状物を乾燥する乾燥工程と、を備える構成を有している。
この構成によって、以下の様な作用を得ることができる
(1)ゴムラテックスの希釈や分散に水を使用できるので、製造コスト面でも環境面でもまた、設備コスト面でも極めて有利なCNT高配合ゴム粒状物を得ることができる。
【0019】
この構成をさらに詳しく説明する。
本発明のゴム粒状物を製造するには、まず水に分散したゴム、いわゆるゴムラテックスを、ゴム100重量部に対し100〜1500重量部、好ましくは200〜1200重量部となる範囲で水にCNTを添加して攪拌して得られたCNTと水の均一懸濁液に、ゴムラテックスを加えて撹拌する。懸濁液中のCNT濃度は、0.1〜10重量%が好ましく、より好ましくは、0.5〜5重量%である。
水媒体に分散されたゴムラテックスをCNTと水の均一懸濁液に添加し、攪拌するとゴム相と水相の2相が形成される。CNTは、初めは主に水相中に存在するが、さらに攪拌を続けると水相中のCNTの周囲にゴムが付着し、直径0.1〜3mmの羽毛状塊が生成する。羽毛状塊が生成したのち、脱水して、ゴムおよびCNTをからなる組成物を得る。脱水は、たとえば、羽毛状塊を含む水溶液をろ過し、次いでこれを真空脱水または遠心脱水することにより行われる。このとき、脱水により含水率40〜80重量%の塊状物とし、さらに、これを湿式造粒法により0.2〜2mmのゴム粒状物とすれば、ハンドリング性が良好となる。湿式造粒は、例えば、攪拌ピンを有するシャフトを備えたドラム内部に含水率40〜80重量%の塊状物を入れ、シャフトを回転させることにより行うか、又は、小さい孔から強制的に上記塊状物を押し出すことによって行うことができる。
【0021】
前記撹拌工程の後、整粒工程を備えた場合、以下の様な作用が得られる。
(1)整粒工程を有することによって造粒物の形状を均一に揃え、これによって生成されたCNT高配合ゴム粒状物の使用時における飛散性の改善・ハンドリング性、作業性などの取扱性の向上・及び分散性の向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0022】
以上の様に、本発明のCNT高配合ゴム粒状物によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、
(1)粉体状で存在するCNTを単に粒状化し安全性を高めるだけではなく、CNT粒子の周りを極めて少量のゴムでコーテイング(マイクロカプセル化)した造粒物とすることにより、CNT自体の飛散度合いが極端に低くなり、取り扱い性が著しく向上する結果、CNT製造業者およびこれを使用する顧客における、取り扱い現場での作業環境が大幅に改善され、さらに、定量供給を要するさまざまな工程で著しい定量精度を確保できる様なCNT高配合ゴム粒状物を提供することができる。
(2)ポリマーマトリックスとの濡れ性が飛躍的に改善され、マトリックスへの濡れが良くなり分散時間が短縮でき、破断を抑えることもできるうえ、ゴムを被覆(コーテイング)していない造粒物や非造粒化物と比較して安定して高い導電性や他の物性を得ることができるし、ポリマーマトリックス中への高配合が可能となる、工業的利用価値が極めて高い、CNT高配合ゴム粒状物を提供することができる。
【0023】
請求項2に記載の発明によれば、
(1)CNTのゴム被覆を阻害されることがないので、CNT内部まで全体的に均一にゴム被覆することが可能となり、物性が安定化するので、飛散性・分散性・取扱性・定量供給性に優れたCNT高配合ゴム粒状物を提供することができる。
【0024】
請求項3に記載の発明によれば、
(1)CNTの固形状ゴムによるコーティングが斑なく均一に得られ易いので、物性が安定化し、他のバインダーを使用しないCNT造粒化物や粉体物よりも飛散性・分散性・取扱性が著しく向上するうえ、定量供給を要するさまざまな工程で著しい定量精度を確保できる様なCNT高配合ゴム粒状物の製造方法を提供することができる。
(2)CNTが十分に解きほぐされた状態でゴムにより被覆され、かつ嵩密度を高く造粒化でき、そのうえCNT−CNT間の強い凝集がないので、従来のCNTゴム組成物に比べて著しくCNTを高配合でき、かつ基体樹脂や基体ゴムへの分散性に優れたCNT高配合ゴム粒状物の製造方法を提供することができる。
(3)懸濁液中のCNTをほとんど失うことなく高収率でコーティングしてCNT高配合固形状ゴム粒状物を生成し、かつ被覆に使用するゴムが従来のCNTゴム組成物に比べて少なくて済むので生産性に優れたCNT高配合ゴム粒状物の製造方法を提供することができる。
(4)固形状ゴムを溶解する溶剤量の条件を定めることで、CNT周辺をごく薄いゴムの層で被覆(コーティング)してCNTを高配合させたゴム組成物を生成し、かつCNTの取り扱い上有利となる大きさの粒状物にまで造粒化されたCNT高配合ゴム粒状物の製造方法を提供することができる。
【0025】
請求項4の発明によれば、請求項3の効果に加え、
(1)ゴムラテックスの希釈、分散に水を使用できるので、製造コスト面でも環境面でもまた、設備コスト面でも極めて有利なCNT高配合ゴム粒状物を得るCNT高配合ゴム粒状物の製造方法を提供することができる。