特許第5767608号(P5767608)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5767608
(24)【登録日】2015年6月26日
(45)【発行日】2015年8月19日
(54)【発明の名称】表紙体
(51)【国際特許分類】
   B42F 13/00 20060101AFI20150730BHJP
   B42F 13/24 20060101ALI20150730BHJP
   B42F 7/00 20060101ALI20150730BHJP
【FI】
   B42F13/00 Z
   B42F13/24
   B42F7/00 A
【請求項の数】5
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2012-135084(P2012-135084)
(22)【出願日】2012年6月14日
(65)【公開番号】特開2013-256096(P2013-256096A)
(43)【公開日】2013年12月26日
【審査請求日】2013年3月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000115821
【氏名又は名称】株式会社リヒトラブ
(74)【代理人】
【識別番号】100079577
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 全啓
(72)【発明者】
【氏名】田中 莞二
(72)【発明者】
【氏名】有本 佳照
(72)【発明者】
【氏名】中村 あおい
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 康平
【審査官】 砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第5607246(US,A)
【文献】 実開昭61−18879(JP,U)
【文献】 実開平7−40174(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42F 7/00
B42F 13/00−13/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表紙部にリング綴じ具を備えた、表紙体であって、
表紙部は、表表紙部と、裏表紙部と、表表紙部と裏表紙部との間に連設された背表紙部と、を備え、
リング綴じ具の綴環部は、綴環部を構成する綴環を開閉させるときの中心となる軸部を中心にして左右に分かれて向き合う、第1綴環及び第2綴環を備え、複数の綴環部を構成する一対の綴環が向き合うように並列されており、綴環部を閉じるとき、略円環状となり、
リング綴じ具は、リング綴じ具を取り付けるために第2綴環に形成された基礎部により、背表紙部を、軸部より第1綴環側に位置させ、第2綴環の綴環係止部より第1綴環側に位置させて手帳の裏表紙部の内面に固定され、
表表紙部と裏表紙部との間の背表紙部は、リング綴じ具の綴環部の外周縁を覆う幅と長さ並びに表表紙部及び裏表紙部を構成する幅と長さとを有する軟質体により構成され、
軟質体は、綴環部の手前側端から向こう側端に至る長さより長い長さを備え、且つ、表表紙部と裏表紙部と背表紙部とを含めた広さを有し、その幅方向における中央に背表紙部を構成する第1領域を有し、その一方の側に表表紙部を構成する第2領域を有し、その他方の側に裏表紙部を構成する第3の領域を有し、該表表紙部は、背表紙部を構成する軟質体における表表紙部を構成する第2領域において表表紙部を構成する硬質体に連設され、且つ、該裏表紙部は、背表紙部を構成する軟質体における裏表紙部を構成する第3領域において裏表紙部を構成する硬質体に連設され、
前記硬質体は、軟質体の長さ方向と同じ長さを備えており、綴環部の手前側端から向こう側端に至る長さより長い長さを備え、
表表紙部及び裏表紙部は、表表紙部及び裏表紙部の形状に相当する大きさを備える背表紙部を構成する軟質体において、背表紙部の領域から左右に延長された領域に形成され、
前記背表紙部を構成する軟質体の第1領域は、軟質であって、第1綴環に巻き重ねられ、
前記背表紙部は、軟質体の第1領域の内側においてその幅方向にのび、リング綴じ具の綴環部の形状に沿った、凹条が形成され、
前記凹条は、綴環部の外周縁を緩く嵌め合わせるために、綴環部の外周縁に沿った形状に形成され、断面V字状ないしは弧状の筋状に形成され、且つ、表表紙部と背表紙部との境界線に直交ないしは交差し、綴環部の幅方向であって背表紙部の幅方向にのび、
前記凹条は、背表紙部に接するリング綴じ具の綴環部に対応して複数の凹条を適宜な間隔をおいて背表紙部の手前側から向こう側に前記綴環部の形状に沿って並列して形成され、表表紙部が閉じられたとき、背表紙部は、第1綴環の外周に巻き重ねられて第1綴環に沿ってわん曲し、背表紙部が綴環部の間に入り込み凹条第1綴環の外周縁に嵌め合わせられた、表紙体。
【請求項2】
背表紙部は、表表紙部と裏表紙部とに連設され、
表表紙部と裏表紙部との間の背表紙部は、軟質体に構成され、
表表紙部及び裏表紙部は、背表紙部を構成する軟質体の上に硬質な板及び/又はシートを接し合わされて、硬質体に構成された、請求項1に記載の表紙体。
【請求項3】
背表紙部は、軟質な合成樹脂シート及び/又は軟質な皮革であって、その内側においてその幅方向にのびた、リング綴じ具の綴環部の形状に沿った、凹条が形成され、
背表紙部の凹条は、軟質な合成樹脂シート及び/又は軟質な皮革の内側面から凹ませて棒状に形成されるとともに、軟質な合成樹脂シート及び/又は軟質な皮革の外側面から外方に膨出させて棒状に形成された、請求項1又は請求項2に記載の表紙体。
【請求項4】
背表紙部は、軟質な合成樹脂シート及び/又は軟質な皮革であって、リング綴じ具の綴環部に接する面から型押しして、凹条を形成された、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の表紙体。
【請求項5】
リング綴じ具は、裏表紙部の内側であって、背表紙部の近くに固定され、
表紙部は、表紙部を開くとき、表表紙部とともに背表紙部が綴環部より離間され、
表紙部は、表紙部を閉じるとき、表表紙部を裏表紙部と対向させるとともに、背表紙部が、リング綴じ具の綴環部の外周面に沿ってわん曲され、凹条の内面にリング綴じ具の綴環部の外周面を嵌め合わされる、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の表紙体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、表紙体に関するものであり、特に、例えば綴じ穴のあるリーフを綴じるリング綴じ具を有する手帳の表紙体である。
【背景技術】
【0002】
従来、表紙部材が曲がり易く、背部を外方に膨出する断面半円形にわん曲形成することにより、携帯時において手で持ち易い、背部ないしは背表紙部を提案されている(特許文献1及び特許文献2)。
一方、背丸表紙を加熱成形して丸型とする方法があった(特許文献3)。
また、支持板の中央の背部にバインダ金具を固定し、更に、左右側の幅の広い本体の中央部に位置させ、本体の左右端部を折り返して支持板の上に被せ、表表紙部と裏表紙部とを構成したルーズリーフ式手帳の製造方法がある(特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3037241号公報
【特許文献2】実用新案登録第3015091号公報
【特許文献3】特開2001−328369号公報
【特許文献4】特開平9−183280号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1及び特許文献2の発明は、背部ないしは背表紙部が厚い構造となり、特許文献3の発明は、背ばりが厚い構造となる。
特許文献4の発明は、表紙部が全体として厚くなり、コンパクトさに欠ける。
現在では、携行するときの物品は、携行する各物品の重さを抑え、軽量化を望まれている。手帳も、コンパクトで薄いものが望まれている。
【0005】
それゆえに、この発明の主たる目的は、全体がコンパクトにまとまり、その厚さの薄い表紙体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の請求項1にかかる表紙体は、表紙部にリング綴じ具を備えた、表紙体であって、表紙部は、表表紙部と、裏表紙部と、表表紙部と裏表紙部との間の背表紙部と、を備え、前記背表紙部は、軟質であって、その内側においてその幅方向にのびた、リング綴じ具の綴環部の形状に沿った、凹条が形成され、前記凹条は、背表紙部に接するリング綴じ具の綴環部に対応して、複数の凹条を適宜な間隔をおいて背表紙部の手前側から向こう側に並列して形成された、表紙体である。
この発明の請求項にかかる表紙体は、背表紙部は、表表紙部と裏表紙部とに連設され、表表紙部と裏表紙部との間の背表紙部は、軟質体に構成され、表表紙部及び裏表紙部は、背表紙部を構成する軟質体の上に硬質な板及び/又はシートを接し合わされて、硬質体に構成された、請求項1に記載の表紙体である。
この発明の請求項にかかる表紙体は、背表紙部は、軟質な合成樹脂シート及び/又は軟質な皮革であって、その内側においてその幅方向にのびた、リング綴じ具の綴環部の形状に沿った、凹条が形成され、背表紙部の凹条は、軟質な合成樹脂シート及び/又は軟質な皮革の内側面から凹ませて棒状に形成されるとともに、軟質な合成樹脂シート及び/又は軟質な皮革の外側面から外方に膨出させて棒状に形成された、請求項1又は2に記載の表紙体である。
この発明の請求項にかかる表紙体は、背表紙部は、軟質な合成樹脂シート及び/又は軟質な皮革であって、リング綴じ具の綴環部に接する面から型押しして、凹条を形成された、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の表紙体である。
この発明の請求項にかかる表紙体は、リング綴じ具は、裏表紙部の内側であって、背表紙部の近くに固定され、表紙部は、表紙部を開くとき、表表紙部とともに背表紙部が綴環部より離間され、表紙部は、表紙部を閉じるとき、表表紙部を裏表紙部と対向させるとともに、背表紙部が、リング綴じ具の綴環部の外周面に沿ってわん曲され、凹条の内面にリング綴じ具の綴環部の外周面を嵌め合わされる、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の表紙体である。

【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明によれば、表紙部にリング綴じ具を備えた、表紙体であって、表紙部は、表表紙部と、裏表紙部と、表表紙部と裏表紙部との間の背表紙部と、を備え、前記背表紙部は、軟質であって、その内側においてその幅方向にのびた、リング綴じ具の綴環部の形状に沿った、凹条が形成され、前記凹条は、背表紙部に接するリング綴じ具の綴環部に対応して、複数の凹条を適宜な間隔をおいて背表紙部の手前側から向こう側に並列して形成されているので、全体がコンパクトにまとまり、その厚さの薄い表紙体を提供することができる。
請求項の発明によれば、背表紙部は、表表紙部と裏表紙部とに連設され、表表紙部と裏表紙部との間の背表紙部は、軟質体に構成され、表表紙部及び裏表紙部は、背表紙部を構成する軟質体の上に硬質な板及び/又はシートを接し合わされているので、背表紙部が綴環部に沿って弧状にわん曲され、表表紙部及び裏表紙部が堅牢で一定の形状を保持することができる。
請求項の発明によれば、背表紙部は、軟質な合成樹脂シート及び/又は軟質な皮革であって、その内側においてその幅方向にのびた、リング綴じ具の綴環部の形状に沿った、凹条が形成され、背表紙部の凹条は、軟質な合成樹脂シート及び/又は軟質な皮革の内側面から凹ませて棒状に形成されるとともに、軟質な合成樹脂シート及び/又は軟質な皮革の外側面から外方に膨出させて棒状に形成されているので、背表紙部が綴環部の間に入り込み、背表紙部を全体としてコンパクトにすることをできる。
請求項の発明によれば、背表紙部は、軟質な合成樹脂シート及び/又は軟質な皮革であって、リング綴じ具の綴環部に接する面から型押しして、凹条を形成されているので、比較的容易に背表紙部を成形できる。
請求項の発明によれば、リング綴じ具は、裏表紙部の内側であって、背表紙部の近くに固定され、表紙部は、表紙部を開くとき、表表紙部とともに背表紙部が綴環部より離間され、表紙部は、表紙部を閉じるとき、表表紙部を裏表紙部と対向させるとともに、背表紙部が、リング綴じ具の綴環部の外周面に沿ってわん曲され、凹条の内面にリング綴じ具の綴環部の外周面を嵌め合わされているので、背表紙部が綴環部の間に入り込み、背表紙部を全体としてコンパクトにすることをできる。
【0008】
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
この明細書及び特許請求の範囲において、リーフは、用紙、合成樹脂製ポケット、表紙等の被綴じ物の総称である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】この発明にかかるリング綴じ具を用いた手帳の斜視図解図である。
図2】この発明にかかるリング綴じ具を用いた手帳の表紙を開いた状態の斜視図解図である。
図3】この発明にかかる表紙体の成形工程を示す斜視図解図である。
図4】この発明にかかる表紙体の成形工程を示す斜視図解図である。
図5】この発明にかかる表紙体の成形工程を示す斜視図解図である。
図6】この発明にかかる表紙体の背面図解図である。
図7】この発明にかかる表紙体の正面図解図である。
図8】(A)は図6A−A断面図解図であり、(B)は図6B−B断面図解図である。
図9】表紙体を開き、リング綴じ具を閉じた状態における平面図解図である。
図10A】表紙体を閉じた状態における横断面図解図である。
図10B図10AのD−D断面図解図である。
図10C】硬質板の収容部への取り付け構造を示す断面図解図である。
図11】表紙体を開き、リング綴じ具を閉じた状態における横断面図解図である。
図12】表紙体を開き、リング綴じ具を開いた状態における平面図解図である。
図13】第1綴具部材の背面図解図である。
図14】第1綴具部材の右側面図解図である。
図15】第2綴具部材の背面図解図である。
図16】第2綴具部材の左側面図解図である。
図17】リング綴じ具の閉じた状態の断面図解図である。
図18】リング綴じ具の開いた状態の断面図解図である。
図19】リング綴じ具の閉じた状態の断面図解図である。
図20】リング綴じ具の開いた状態の断面図解図である。
図21】開く前の状態におけるリング綴じ具の平面図解図である。
図22】開き始めた状態におけるリング綴じ具の平面図解図である。
図23図1図示手帳の変形例の斜視図解図である。
図24】表紙体を閉じた状態における横断面図解図である。
図25】リング綴じ具の説明図である。
図26】この発明にかかるリング綴じ具を用いた手帳の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、この発明にかかるリング綴じ具を用いた手帳の斜視図解図であり、図2は、この発明にかかるリング綴じ具を用いた手帳の表紙を開いた状態の斜視図解図であり、図3は、この発明にかかる表紙体の成形工程を示す斜視図解図であり、図4は、この発明にかかる表紙体の成形工程を示す斜視図解図であり、図5は、この発明にかかる表紙体の成形工程を示す斜視図解図であり、図6は、この発明にかかる表紙体の背面図解図であり、図7は、この発明にかかる表紙体の正面図解図であり、図8は、(A)は図6A−A断面図解図であり、(B)は図6B−B断面図解図であり、図9は、表紙体を開き、リング綴じ具を閉じた状態における平面図解図であり、図10は、表紙体を閉じた状態における横断面図解図であり、図11は、表紙体を開き、リング綴じ具を閉じた状態における横断面図解図であり、図12は、表紙体を開き、リング綴じ具を開いた状態における平面図解図である。
この発明にかかる手帳の表紙体10は、表表紙部12及び前記表表紙部12の後側に配置される裏表紙部14を含む。
更に、表表紙部12と裏表紙部14との間に跨って連設された背表紙部16を含む。
表紙体10は、リング綴じ具110を備える。
【0011】
この発明のリング綴じ具110は、複数の綴環部112と、前記綴環部112を連結するための連結領域を構成する連結部114と、前記綴環部112を構成する綴環を開閉させるときの中心となる軸部116と、綴環部112を表表紙部12又は裏表紙部14に取り付けるための基礎部210とを備えるリング綴じ具110であって、綴環部112を連結部114の長さ方向に変位させて閉じている綴環部112を開くことができるように構成されている。
このリング綴じ具110は、主として、一般的にセルリング式ノートと称されるノートに類似した手帳用として構成され、リング綴じ具110の綴環部112に沿ってリーフ18を回転させて360度広げること、すなわち綴環部112に綴じられたリーフ18を綴環に沿って捲り、360度捲りかえし、閉じたときに両端にあるリーフ18の表側と裏側とが軸部116を挟んで接し合うことができるように、構成されている。
【0012】
表表紙部12,裏表紙部14及び背表紙部16は、綴環部112の手前側端から向こう側端に至る長さより、長い長さを備え、表表紙部12の長さと裏表紙部14の長さと背表紙部16の長さとは、同一である。
表表紙部12,裏表紙部14及び背表紙部16の手前側端縁は直線状に並び、表表紙部12,裏表紙部14及び背表紙部16の向こう側端縁は直線状に並び、表表紙部12,裏表紙部14及び背表紙部16の手前側端縁と向こう側端縁とは平行である。
表表紙部12及び裏表紙部14の自由端縁は直線状で、表表紙部12の自由端縁と裏表紙部14の自由端縁とは平行である。
【0013】
前記背表紙部16は、全体的に軟質であって、リング綴じ具110の綴環部112に沿ってわん曲する。
背表紙部16は、その内側においてその幅方向にのびた、リング綴じ具110の綴環部112の形状に沿った、凹条20が形成されている。前記凹条20は、背表紙部16に接するリング綴じ具110の綴環部112に対応して、複数の凹条20(第1凹条21,第2凹条22,第3凹条23,第4凹条24,第5凹条25,第6凹条26)を適宜な間隔をおいて背表紙部16の手前側から向こう側に等間隔で並列して形成されている。
綴環部112は、第1綴環120及び第2綴環130の厚さ(外周部と内周部との間の長さ)よりも、綴じ具の長さ方向における第1綴環120及び第2綴環130の幅の方が長い、断面長方形状であるが、凹条20は、該綴環部112の外周縁を緩く嵌め合わせるために、該綴環部112の外周縁に沿った形状に形成されている。特に、凹条20の綴環部112側の形状は、綴環部112の外周縁に沿った形状に形成されている。
背表紙部16は、表表紙部12と裏表紙部14とに連設され、表表紙部12と裏表紙部14との間の背表紙部16は、リング綴じ具110の綴環部112の外周縁を覆う幅と長さ及び表表紙部12及び裏表紙部14を構成する幅と長さとを有する軟質体50により構成されている。
凹条20は、表表紙部12と背表紙部16との境界線56L1及び裏表紙部14と背表紙部16との境界線56L2に直交ないしは交差する。
凹条20は、綴環部112の幅方向であって表紙部16の幅方向にのびた、断面V字状ないしは弧状の筋状である。
表表紙部12及び裏表紙部14は、背表紙部16を構成する軟質体50における表表紙部12及び裏表紙部14を構成する領域の上に、硬質な板及び/又はシートを接し合わされて、硬質体に構成されている。
軟質体50は、綴環部112の手前側端から向こう側端に至る長さより長い長さを備えている。
【0014】
この実施の形態においては、背表紙部16は、ポリ塩化ビニル(PVC)等の軟質な合成樹脂シート及び/又は軟質な皮革であって、その内側においてその幅方向にのびた、リング綴じ具110の綴環部112の形状に沿った、凹条20が形成されている。
背表紙部16の凹条20は、軟質な合成樹脂シート及び/又は軟質な皮革の内側面から凹ませて、平面視俵状、楕円形状等の棒状に形成されるとともに、軟質な合成樹脂シート及び/又は軟質な皮革の外側面から外方に膨出させて、平面視俵状、楕円形状等の棒状に形成されている。
背表紙部16は、背表紙部16を構成する軟質な合成樹脂シート及び/又は軟質な皮革に、リング綴じ具110の綴環部112に接する面から、加熱された加熱型の平面視方形状、俵状、楕円形状の型面を押し当てて型押しして、凹条20を形成されている。
【0015】
表表紙部12及び裏表紙部14は、表表紙部12及び裏表紙部14の形状に相当する大きさを備える背表紙部16を構成する軟質体50において、背表紙部16の領域から左右に延長された領域に形成される。
軟質体50は、表表紙部12と裏表紙部14と背表紙部16とを含めた広さを有する全体が平面視略長方形であり、その幅方向における中央に背表紙部16を構成する第1領域56を有し、その側に表表紙部12を構成する第2領域52を有し、その側に裏表紙部14を構成する第3領域54を有する。
そして、背表紙部16を構成する中央の縦長の長方形の第1領域56を残して、表表紙部12を構成する第2領域52に、ポリプロピレン等のオレフィン系の比較的硬質の平面視方形の硬質板60を貼り合わせる。
更に、裏表紙部14を構成する第3領域54に、ポリプロピレン等のオレフィン系の比較的硬質の平面視方形の硬質板62を貼り合わせる。
硬質板60及び硬質板62は、軟質体50の長さ方向と同じ長さを備えており、綴環部112の手前側端から向こう側端に至る長さより長い長さを備えている。
硬質板60及び硬質板62は、直線状の手前側端縁と直線状の向こう側端縁とが平行であり、手前側端縁及び向こう側端縁に直交する直線状自由端縁と、直線状綴環部側端縁とは平行である。
軟質体50に、表表紙部12を構成する第2領域52及び裏表紙部14を構成する第3領域54において、ポリプロピレン等のオレフィン系の比較的硬質の平面視方形の硬質板60及び硬質板62を貼り合わせる方法としては、次のような方法がある。
例えば、軟質体50に貼り合わせられる硬質板60及び硬質板62と軟質体50とが同質のものの場合には、超音波溶着して積層することもできる。
しかしながら、軟質体50と貼り合わせられる硬質板60及び硬質板62と軟質体50とが異質のものの場合には、接着剤による接着か、周囲を縫着することにより、一体化する。
縫製する方法としては、例えば、黒色の糸をもって、2〜5mmピッチで軟質体50の表表紙部12を構成する第2領域52と硬質板60とをその外周縁より内側の近傍を縫い合わせる。また、軟質体50の裏表紙部14を構成する第3領域54と硬質板62とをその外周縁より内側の近傍を縫い合わせる。
而して、軟質体50の背表紙部16を構成する第1領域56は、軟質のままであるが、軟質体50の表表紙部12を構成する第2領域52及び軟質体50の裏表紙部14を構成する第3領域54は、硬質板60及び硬質板62を貼り合わせられて、表表紙部12及び裏表紙部14を硬質体とする。
軟質体50及び硬質板60並びに硬質板62は、その外表面に縫合線64が表れる。
【0016】
この発明にかかるリング綴じ具110の綴環部112を構成する綴環は、一対の綴環が向き合うように、前記連結部114を構成する一対の連結部114の各々にその長手方向に適宜な間隔をおいて、連結部114の外側部ないし上側部から突設され、前記綴環部112は、前記軸部116を中心にして左右に分かれた、対称形である第1綴環120及び第2綴環130を備える。
綴環部112は、手前側から向こう側に亘って6穴用の複数の綴環部を備え、手前側から、第1綴環部112a,第2綴環部112b,第3綴環部112c,第4綴環部112d,第5綴環部112e及び第6綴環部112fが等間隔で並列されている。
第1綴環部112a,第2綴環部112b,第3綴環部112c,第4綴環部112d,第5綴環部112e及び第6綴環部112fは、略同一形状であり、綴環部112の高さ方向における頂部を結ぶ第1共通外接線112L1と、表表紙部12側の側頂部を結ぶ第2共通外接線112L2と、裏表紙部14側の側頂部を結ぶ第3共通外接線112L3とは、平行である。
表表紙部12側の側頂部とは、綴環部112における最も表表紙部12側に出っ張った部分をいう。
裏表紙部14側の側頂部とは、綴環部112における最も裏表紙部14側に出っ張った部分をいう。
前記連結部114は、前記軸部116を中心にして左右に分かれた、第1連結部150と第2連結部160とを備える。
第1連結部150は、向こう側から手前側に連続して長手方向に直線状にのびる略柱状である。
第2連結部160は、基礎部210の一領域に形成され、基礎部210と一体的に形成された略板状である。
【0017】
綴環部112は、第1連結部150に連設された第1綴環120と第2連結部160に連設された第2綴環130とを備える。
第1綴環120の第1連結部150に連設された基部120a及び第2綴環130の第2連結部160に連設された基部130aとは反対側の第1綴環120の自由端120b及び第2綴環130の自由端130bに、第1綴環120及び第2綴環130を閉鎖したときに係止するための綴環係止部を形成されている。すなわち、第1綴環120は、基部120aとは反対側の頂部である自由端120bに第1綴環の綴環係止部122を形成され、第2綴環130は、基部130aとは反対側の頂部である自由端130bに第2綴環の綴環係止部132を形成されている。
綴環部112は、裏表紙部14に接地される下側の基部120a及び基部130aから上側の頂部に至る高さ方向(垂直方向)と、第1綴環120の外周部(外側部)の表表紙部12側の側頂部から第2綴環130の外周部(外側部)の裏表紙部14側の側頂部に至る幅方向(水平方向)とを備える。
綴環部112は、第1綴環120及び第2綴環130の厚さ(外周部と内周部との間の長さ)よりも、綴じ具の長さ方向における第1綴環120及び第2綴環130の幅の方が長い、断面長方形状である。そして、第1綴環120及び第2綴環130は、基部120a及び基部130aから頂部に至るまで、リーフ18を捲ることができるように、リーフ18の綴じ穴18cに貫挿される形状に構成されている。
前記第1綴環の綴環係止部122及び第2綴環の綴環係止部132は、係止する第1綴環120及び第2綴環130の回転方向と交差する方向に、すなわち軸部116の長手方向に第1綴環120及び第2綴環130を相対移動して、第1綴環120及び第2綴環130の先端を合わせて閉鎖するときに係止し又は第1綴環120及び第2綴環130の先端を離間させるときに脱係するように形成されている。
【0018】
第1綴環120は、閉じたときに略円環状の綴環となるように、半円弧状の半割環120Aから構成され、第2綴環130は、閉じたときに略円環状の綴環となるように、半円弧状の半割環130Aから構成されている。
そして、リーフ18に予め穿設された綴じ穴18cに挿通して、リーフ18を綴じることができるように、半割環120Aと半割環130Aとの先端、すなわち第1綴環120及び第2綴環130の頂部において、綴環係止部122,132が形成されている。
第1綴環120を構成する半割環120Aと第2綴環130を構成する半割環130Aとは、半割環120Aの第1綴環の綴環係止部122と、半割環130Aの第2綴環の綴環係止部132とを係止することにより、略円環状に連結される。
綴環部112を閉じるときにおいては、第1綴環120の第1綴環の綴環係止部122と第2綴環130の第2綴環の綴環係止部132とを係合させて、略円環状となるように構成されている。
【0019】
前記綴環を開閉させるときの中心ののびる方向における一端又は両端の領域には、綴環部112を構成する綴環のうち対向する一方の複数の綴環を、対向する他方の複数の綴環の係止部から脱係させるために、同時に、中心ののびる方向に変位させる、押圧部240が突設されている。
そして、綴環部112を開くときにおいては、第1綴環120と第2綴環130とは、連結部114の長さ方向に第1綴環120又は第2綴環130を変位させる。すなわち、第1綴環120と第2綴環130とは、第1綴環の綴環係止部122及び第2綴環の綴環係止部132を脱係させるための押圧部240を指で押すことにより、連結部114の長さ方向において第1綴環120を軸部116の長さ方向に相対移動させ、更に押圧部240を、第2綴環130の第2綴環の綴環係止部132から第1綴環120の第1綴環の綴環係止部122が離れる方向に回転させることにより、係止された第1綴環の綴環係止部122及び第2綴環の綴環係止部132を外すことができるように構成されている。
【0020】
この実施の形態においては、第1綴環120,第1連結部150及びシャフト部200の受け部は、第1綴具部材118Aに形成され、第2綴環130,第2連結部160及びシャフト部200の受け部は、第2綴具部材118Bに形成されている。
【0021】
前記連結部114は、綴環部112に綴じられたリーフ18を第1綴環120及び第2綴環130に沿って捲り、360度捲りかえし、閉じたときに両端にあるリーフ18の表側と裏側とが軸部116を挟んで接し合うことができるように、下部において第1綴環120及び第2綴環130の基部と近接した位置に軸部116を連設されている。
前記軸部116は、前記連結部114(第1連結部150と第2連結部160)の長手方向にのびて一対の連結部114(第1連結部150と第2連結部160と)を連結し、前記第1綴環120の自由端120bと第2綴環130の自由端130bとを合わせて閉鎖するとき及び第1綴環120の自由端120bと第2綴環130の自由端130bとを離間させるときに回転中心となり、綴環部112に綴じられたリーフ18を第1綴環120及び第2綴環130に沿って捲り、360度捲りかえすことができるように構成されている。
【0022】
第2綴具部材118Bは、第2綴環130を手帳の裏表紙部14の内面にリング綴じ具110を取り付けるための基礎部210を形成されている。
基礎部210は、第2綴具部材118Bの手前側から向こう側に至る長さ方向を有する方形状であり、その裏面の一部分が裏表紙部14に取り付けられるように平面状に形成されている。
基礎部210は、半割環130Aが立設された間の領域を第2連結部160として構成され、立設された半割環130Aの自由端130bの下部、すなわち第2綴環の綴環係止部132の下方の領域を軸部116として構成されている。
この実施の形態においては、基礎部210は、第2綴環130と第2連結部160と軸部116を構成するシャフト部200の受け部とを合成樹脂で一体成形されており、基礎部210が、部分的に、第2連結部160及び軸部116を構成するシャフト部200の受け部として機能するように構成されている。
基礎部210は、裏表紙部14に接地させるために全体的に平板状であり、その中央近傍から、略L字状の第2綴環130が立設され、軸部116が形成された端縁の上方に第2綴環の綴環係止部132が位置するように第2綴環130が立設されている。
基礎部210は、綴環部112を構成する第1綴環部112aより手前側にのび且つ第6綴環部112fより向こう側にのびる長さを備えるとともに、綴環部112の裏表紙部14側の側頂部より裏表紙部14側にのびる幅を備えている。
基礎部210の手前側端縁は第1綴環部112aと平行であり、基礎部210の向こう側端縁は、第6綴環部112fと平行である。
基礎部210の表表紙部12側端縁及び裏表紙部14側端縁は、高さ方向における頂部を結ぶ第1共通外接線112L1と、表表紙部12側の側頂部を結ぶ第2共通外接線112L2と、裏表紙部14側の側頂部を結ぶ第3共通外接線112L3とは、平行である。
【0023】
基礎部210は、第2綴環130が立設された位置より軸部116が形成された端縁とは反対側の端縁に亘って、裏表紙部14に取り付けるための取り付け領域を構成している。
第2綴環130を備える第2綴具部材118Bを裏表紙部14に取り付けるための取り付け領域に、収容部212を形成されている。
【0024】
前記基礎部210は、表紙部の表面に固定される面に、リング綴じ具110を固定される表表紙部12及び/又は裏表紙部14の厚さ方向の一部を収容して、表表紙部12及び/又は裏表紙部14を取り付けるための収容部212を備える。
収容部212は、裏表紙部14を取り付けるための領域の底面側に形成され、基礎部210の底面側に凹設されている。収容部212の下面は、第2連結部160の下面及び軸部116の下面より綴環部112の高さ方向において高い位置に形成されている。すなわち、収容部212の下面と第2連結部160の下面及び軸部116の下面との間に高低の差があり、段差を設けられている。
前記収容部212は、裏表紙部14側の側頂部より裏表紙部14側において、基礎部210の手前側から向こう側に亘って連続して形成されている。収容部212の綴環部112側端縁は直線状であり、裏表紙部14側の側頂部を結ぶ第3共通外接線112L3と平行である。
この実施の形態においては、第2綴環130の立設された位置の下部で基礎部210の底面側に基礎部210の長さ方向であって複数本並列された第2綴環130を結ぶ方向に連続して、直線状のリブ214を連設されており、リブ214より外側すなわち軸部116が形成された側とは反対側に裏表紙部14を取り付けるための領域を形成されている。
収容部212は、リブ214の下端面より基礎部210の外側縁の下端面の方が上方、すなわち、第2綴環130を立設された面側に向けて綴環部112の高さ方向において上がった高さに位置するように、基礎部210の底面に段差を設けることによって構成されている。すなわち、収容部212は、基礎部210の一部の第2連結部160及び第2受け部190の下面より、背表紙部16を構成する硬質板62の厚さ分綴環部112の高さ方向において高い位置(第2綴環130の立設された側に上がった位置)で、段差状に形成されている。
軟質体50の第3領域54に連設された硬質板62は、裏表紙部14に接合された面とは反対側の上面を、基礎部210の収容部212の下面に沿わせて、固定される。
硬質板62のリング綴じ具110に取り付けられる側の長手端縁が第1共通外接線112L1,第2共通外接線112L2及び第3共通外接線112L3と平行に且つリブ214の外側端縁に沿って平行になるように、硬質板62は基礎部210に固定される。
前記表表紙部12及び/又は裏表紙部14は、前記表表紙部12及び/又は裏表紙部14に続く背表紙部16の領域及び/又は基礎部210の収容部212を形成されていないリング綴じ具110の最下部たる下端面より、前記収容部212に収容された表表紙部12及び/又は裏表紙部14の領域が、綴環部112の頂部に近づいた位置に位置して、綴環部112の高さ方向において高い位置に固定されている。
而して、背表紙部16は、前記表表紙部12及び/又は裏表紙部14に続く領域を、前記収容部212に収容された裏表紙部14よりその厚さを薄く形成されているので、第1綴環120に巻きつけられたときに、薄い軟質体50のみが巻きつけられることとなる。
一方、裏表紙部14は、軟質体50に硬質板62を積層した厚さを有する硬質体を構成している。
【0025】
リング綴じ具110は、基礎部210に貫設された貫通孔120hに貫挿されたリベット90ないしはハトメで手帳の裏表紙部14に固定されている。
具体的には、リベット90ないしはハトメを裏表紙部14に貫設された貫通孔70に、貫挿し、且つ、基礎部210内の貫通孔120hに貫挿して、リング綴じ具110を裏表紙部14に固定している。
【0026】
背表紙部16は、第1綴具部材118Aの軸部116より第1綴環120側に位置させ、第2綴具部材118Bの第2綴環130の綴環係止部132より第1綴環120側に位置させて、リング綴じ具110は、基礎部210により、裏表紙部14に固定される。
それゆえに、第2綴具部材118Bは、裏表紙部14に固定され、軸部116は、裏表紙部14の背表紙部16側の端に位置して、第2綴環130は、裏表紙部14の内側で背表紙部16側に近い位置より立設され、第1綴具部材118Aは、背表紙部16に位置して、軸部116により回動自在に第2綴具部材118Bに取り付けられる。
そして、表表紙部12が閉じられたとき、背表紙部16は、第1綴具部材118Aの第1綴環120の外周に巻き重ねられて第1綴環120に沿ってわん曲し、凹条20を第1綴環120の外周縁に嵌め合わせられる。
【0027】
前記第1綴環の綴環係止部122及び第2綴環の綴環係止部132は、第1綴環120及び第2綴環130の回転方向と交差する方向に脱係しないように、第1綴環120及び第2綴環130の回転方向にのびる脱係防止部128及び脱係防止部138が形成されている。
脱係防止部128は、頂部側において手前側に向けて突き出る鉤鼻状係止凸部128aと、基部120a側において向こう側に向けて凹む係止凹部128bとを有し、自由端側の係止凸部128aから続いて基部120a側に係止凹部128bが形成されている。
脱係防止部138は、頂部側において向こう側に向けて突き出る鉤鼻状係止凸部138aと、基部130a側において手前側に向けて凹む係止凹部138bとを有し、自由端側の係止凸部138aから続いて基部130a側に係止凹部138bが形成されている。
第1綴環120と第2綴環130とを閉じたとき、脱係防止部128の係止凸部128aは脱係防止部138の係止凹部138bに嵌合され、脱係防止部138の係止凸部138aは脱係防止部128の係止凹部128bに嵌合され、係止凸部128aと係止凸部138aとは、第1綴環120と第2綴環130とを回転方向に引いたときに、突き当たる。
第1綴環の綴環係止部122の脱係防止部128は、第2綴環の綴環係止部132の上部に向けて突き出され、第1綴環の綴環係止部122と第2綴環の綴環係止部132とを係合したときに、第2綴環130が上方に向けて衝撃などにより移動することを防止している。
第2綴環の綴環係止部132の脱係防止部138は、第1綴環の綴環係止部122の上部に向けて突き出され、第2綴環の綴環係止部122と第2綴環の綴環係止部132とを係合したときに、第1綴環120が上方に向けて衝撃などにより移動することを防止している。
このように、この実施の形態においては、図21及び図22に示すように、押圧部240を指で押すことにより、第1綴具部材118Aの第1綴環120を向こう側に移動させて、第1綴環120の半割環120Aの第1綴環の綴環係止部122と第2綴環130の半割環130Aの第2綴環の綴環係止部132との係合を外すことができる。
なお、閉じるときにおいては、脱係防止部128の係止凸部128aと脱係防止部138の係止凸部138aとは、突き出たり滑りながら係止凹部138b及び係止凹部128bに嵌まるように、なだらかな傾斜面が自由端から形成されている。
【0028】
前記連結部114を構成する第1綴具部材118Aの第1連結部150は、第1連結部150と第2連結部160とが向き合う領域である第1連結部の対向部156と、前記第1連結部の対向部156と相対し第1綴環120が突設された第1連結部の外側部152とを備える。更に、第1連結部150は、前記第1連結部の対向部156と第1連結部の外側部152との間において前記第1連結部の対向部156及び第1連結部の外側部152に交差する面で、軸部116が連設された第1連結部の下側部158と、並列された第1綴環120の間の第1連結部の上側部154とを備える。
前記連結部114を構成する第2綴具部材118Bの第2連結部160は、第1連結部150と第2連結部160とが向き合う領域である第2連結部の対向部166とを備える。更に、第2連結部160は、第2連結部の対向部166に交差する面で、軸部116が連設された第2連結部の下側部168と、並列された第2綴環130の間の第2連結部の上側部164とを備える。
この実施の形態においては、第1連結部150は、略四角柱状である。第2連結部160は、基礎部210と一体的に形成され、第2連結部の上側部164は、基礎部210の上側面と一体である。
そして、第1連結部の対向部156と第2連結部の対向部166とは、回転方向と直交しリング綴じ具110を閉じたときに垂直にすなわち高さ方向にのびる平面であって、図19に示すようにリング綴じ具110を閉じたときに密着するように形成されている。
【0029】
前記連結部114は、その側面に、第1綴環120及び第2綴環130の開き角度をリーフ18の挿入し易い角度、例えば約60〜70度に規制するための開き角規制部170及び開き角規制部172を形成されている。
第1綴具部材118Aの開き角規制部170は、第1連結部150の第1連結部の下側部158の第1受け部180に連続して形成された断面略半円弧状であり、第1連結部の下側部158から下方に向けてのびる接合面170aを備え、一方、第2綴具部材118Bの開き角規制部172は、第2連結部160の第2連結部の下側部168の第2受け部190に連続して形成された断面略半円弧状であり、第2連結部の下側部168から下方に向けてのびる接合面172aを備える。
そして、綴環部112を閉じたときに、開き角規制部170の接合面170aと開き角規制部172の接合面172aとは、図19において示すように、略70度開いた傾斜面であって対向しており、綴環部112を開いたときに、開き角規制部170の接合面170aと開き角規制部172の接合面172aとは、図20において示すように、接し合い、半割環120Aと半割環130Aの開き角度を、リーフ18の挿入しや易い角度に規制する。
【0030】
第1綴環120を構成する半割環120Aの先端に形成された第1綴環の綴環係止部122を構成する先端の第1綴環の凸部124及びその第1綴環の凸部124に続く第1綴環の凹部126と、第2綴環130を構成する半割環130Aの第2綴環の綴環係止部132を構成する先端の第2綴環の凸部134及びその先端の第2綴環の凸部134に続く第2綴環の凹部136とは、第1綴環120と第2綴環130とを閉じたとき係合するように逆方向に向けて突き出しあるいは凹み形成されている。
すなわち、第1綴環120を構成する半割環120Aの先端に形成された第1綴環の綴環係止部122を構成する第1綴環の凸部124は、手前側に向けて突き出されている。そして、その第1綴環の凸部124に続く第1綴環の凹部126は、向こう側に向けて凹んでいる。半割環130Aの先端に形成された第2綴環の綴環係止部132を構成する第2綴環の凸部134は、向こう側に向けて突き出されている。そして、その先端の第2綴環の凸部134に続く第2綴環の凹部136は、手前側に向けて凹んでいる。
第1綴環120と第2綴環130とを閉じたとき係合するように、第1綴環の凸部124及び第1綴環の凹部126と第2綴環の凸部134及び第2綴環の凹部136とは、逆方向に向けて突き出しあるいは凹み形成されている。
半割環120Aの第1綴環の綴環係止部122を構成する第1綴環の凸部124と半割環130Aの第2綴環の綴環係止部132を構成する第2綴環の凸部134とは、反対方向に向けて突き出し設けられている。
また、半割環120Aの第1綴環の綴環係止部122を構成する第1綴環の凹部126と半割環130Aの第2綴環の綴環係止部132を構成する第2綴環の凹部136とは、反対方向に向けて凹み形成されている。
【0031】
前記軸部116は、シャフト部200の受け部とシャフト部200とを備える。
受け部は、第1連結部150に連設された第1受け部180と第2連結部160に連設された第2受け部190とから構成され、前記シャフト部200は、前記連結部114の長手方向に沿って、向こう側から手前側に連続してのび、第1綴具部材118Aと第2綴具部材118Bとを連結する。
前記第1受け部180及び第2受け部190は、前記綴環部112及び/又は連結部114に連設され、シャフト部200を装填するための開口部(第1受け部180の開口部184及び第2受け部190の開口部194)を側面に形成され、前記半割環120A及び半割環130Aの先端を合わせて閉鎖するとき及び半割環120A及び半割環130Aの先端を離間させるときに回転中心となり、第1綴環120及び第2綴環130に綴じられたリーフ18を第1綴環120及び第2綴環130に沿って捲り、360度捲りかえすことができるように構成されている。
【0032】
前記第1受け部180及び第2受け部190は、前記連結部114の長手方向に間欠的に形成され、半割環120A及び半割環130Aが前記シャフト部200を中心にして回転し且つ第1綴環120及び第2綴環130を開閉するときに長手方向に相対変位するように形成されている。
【0033】
前記シャフト部200は、断面円形の棒状の金属棒である。それに対応して、前記第1受け部180及び第2受け部190は、全体が弧状で、その内側の円弧部186及び円弧部196に前記シャフト部200を装填され、且つその外側の上部において、前記半割環120A及び半割環130Aの張り出し方向とは反対方向に張り出すように、前記連結部114が連設されている。
この実施の形態においては、シャフト部200と第1受け部180及び第2受け部190とは別部材であり、第1受け部180は、合成樹脂により、第1綴具部材118Aと一体に形成され、第2受け部190は、合成樹脂により、第2綴具部材118Bと一体に形成されている。
そして、シャフト部200は、第1綴具部材118Aの最も向こう側の第1受け部180から、第2綴具部材118Bの最も手前側の第2受け部190に至るように、形成されている。
【0034】
第1綴具部材118A側の第1受け部180は、シャフト部200に装填されたときに、隣接する第1受け部180の間に、第1収容部182を間欠的に形成され、第2綴具部材118B側の第2受け部190は、シャフト部200に装填されたときに、隣接する第2受け部190の間に、第2収容部192を間欠的に形成されている。
そして、第1綴環120と第2綴環130とを閉鎖したときに、軸部116の軸線上において、第1綴具部材118Aは、第1収容部182に第2綴具部材118Bの第2受け部190を収容させ、且つ、第2綴具部材118Bは、第2収容部192に第1綴具部材118Aの第1受け部180を収容させて、隣接する第1綴具部材118Aの第1受け部180と第2綴具部材118Bの第2受け部190との間及び隣接する第2綴具部材118Bの第2受け部190と第1綴具部材118Aの第1受け部180との間に適宜な間隔をあけて整列される。隣接する第1綴具部材118Aの第1受け部180と第2綴具部材118Bの第2受け部190との間及び隣接する第2綴具部材118Bの第2受け部190と第1綴具部材118Aの第1受け部180との間における適宜な間隔とは、第1綴環120と第2綴環130とを連結部114の長手方向すなわち手前側及び向こう側に向けて相対移動させて、第1綴環の綴環係止部122と第2綴環の綴環係止部132とを脱係させるに必要な長さをいう。
それとともに、第1綴具部材118Aと第2綴具部材118Bとは、第1綴環120と第2綴環130とを開閉するときに半割環120Aと半割環130Aとを相対変位するように、前記シャフト部200に摺動自在に装填されている。
この実施の形態においては、第1綴具部材118Aの第1綴環120を向こう側に移動させ且つ第2綴具部材118Bの第2綴環130を手前側に移動させて、閉じていた第1綴環120と第2綴環130とを開く。
この実施の形態においては、第1綴具部材118Aの向こう側の第1受け部180の開口部184は、向こう側が塞がれている。又、第2綴具部材118Bの手前側の第2受け部190の開口部194は、手前側が塞がれている。従って、シャフト部200の向こう側端は向こう側の第1受け部180により抜け出ることを防止され、シャフト部200の手前側端は手前側の第2受け部190により抜け出ることを防止される。
【0035】
半割環120Aの基部120aの外周部及び半割環130Aの基部130aの外周部は、連結部114の下部と同じ位置に、その下部が位置するように形成され、軸部116の第1受け部180の外側及び第2受け部190の外側は、連結部114の下部と同じ位置に、その上部が位置するように形成されている。
この実施の形態においては、軸部116の第1受け部180は、開口部184が半割環120Aの外周部に接し、軸部116の第2受け部190は、開口部194が半割環130Aの外周部に接し、第1連結部150は、半割環120Aの内周部から第1受け部180の開口部184までの間の高さを有し、第2連結部160は、半割環130Aの内周部から第2受け部190の開口部194までの間の高さを有している。
【0036】
前記連結部114の幅(幅方向における)は、軸部116の第1受け部180又は軸部116の第2受け部190の幅(幅方向における)の2分の1以下である。これは、第1連結部150の幅と第2連結部160の幅とを合わせた幅が、軸部116の第1受け部180及び軸部116の第2受け部190の幅と同等又はそれ以下の方が、リーフ18を360度捲りかえして、軸部116を挟んでリーフ18の表面と裏面とを比較的間隔をあけずに接し合わせることができるようにするためである。
【0037】
前記第1連結部150の中央あたりに存する前記第1綴具部材118Aの第1収容部182と前記第2連結部160の中央あたりに存する第2綴具部材118Bの第2収容部192との間に、前記シャフト部200の長手方向にテンション(引張力又は圧縮力)をかける弾発部材202が、圧縮された状態で介装されている。弾発部材202は、鋼線をコイル形に巻いて作られたコイルバネにより形成され、筒形のコイルバネの輪の中にシャフト部200を挿通されている。
そして、弾発部材202は、その向こう側端が第2綴具部材118Bの第2受け部190の手前側端に接し、その手前側端が第1綴具部材118Aの第1受け部180の向こう側端に接して、復元力(均一な)によって第1綴具部材118Aを手前側に押し下げ且つ第2綴具部材118Bを向こう側に押し上げるように構成されている。
而して、弾発部材202は、綴環部112を閉じているときには、第1綴環の綴環係止部122と第2綴環の綴環係止部132とを係合させる方向に作用している。
押圧部240を指で押すことにより、係止された第1綴環の綴環係止部122及び第2綴環の綴環係止部132を外すときには、弾発部材202の弾発力に抗して第1綴具部材118Aの第1綴環120を向こう側に移動させ且つ第2綴具部材118Bの第2綴環130を手前側に移動させて、閉じていた第1綴環120と第2綴環130とを開く。
【0038】
弾発部材202は、ねじりコイルバネからなり、巻線部202aと巻線部202aの両端から巻線部202aの中心軸と直交ないし交差する方向に伸びる直線状の第1固定先端部202bと直線状の第2固定先端部202cとが連設され、ねじりモーメントが発生しない元の状態は、巻線部202aの外方で接線方向に第1固定先端部202bと第2固定先端部202cとが突き出されている。
そして、弾発部材202の巻線部202aの両端から延びる先端部を支持するために、前記連結部114に支持部150a及び支持部160aが形成されている。
前記弾発部材202の巻線部202aの両端から延びる固定先端部は、第1綴具部材118Aの第1連結部150に形成された支持部150a、及び前記支持部150aと対向する第2綴具部材118Bの第2連結部160の支持部160aに係止され、支持されている。
すなわち、一方の第1固定先端部202bは、第1連結部150の支持部150aに支持され、また、もう一方の第2固定先端部202cは、第1固定先端部202bと向き合うように第2連結部160の支持部160aに支持されている。
押圧部240を指で押すことにより、係止された第1綴環の綴環係止部122及び第2綴環の綴環係止部132を外すとき、移動する方向とは反対側にある第1連結部150の支持部150aに第1固定先端部202bは支持され、移動する方向とは反対側にある第2連結部160の支持部160aにもう一方の第2固定先端部202cは、支持されている。
一方の固定先端部202b及び他方の固定先端部202cは、元々開いた状態にあったが、第1綴環120と第2綴環130とが閉じた状態にあるときは、元々開いた状態にあったところからほぼ平行に接近させた第1固定先端部202bと第2固定先端部202cとが、連結部114の支持部150a,支持部160aに支持されている。すなわち、弾発部材202は、第1固定先端部202bが第1連結部150の支持部150aに係止され且つ第2固定先端部202cが第2連結部160の支持部160aに係止されてねじられた状態になる。
【0039】
そして、弾発部材202は、その向こう側端が第2綴具部材118Bの第2受け部190の手前側端に接し、その手前側端が第1綴具部材118Aの第1受け部180の向こう側端に接して、復元力(均一な)によって第1綴具部材118Aを手前側に押し下げ且つ第2綴具部材118Bを向こう側に押し上げるように構成されている。
而して、弾発部材202は、綴環部112を閉じているときには、第1綴環の綴環係止部122と第2綴環の綴環係止部132とを係合させる方向に作用している。
押圧部240を指で押すことにより、係止された第1綴環の綴環係止部122及び第2綴環の綴環係止部132を外すときには、弾発部材202の弾発力に抗して第1綴具部材118Aの第1綴環120を向こう側に移動させて、閉じていた第1綴環120と第2綴環130とを開く。
押圧部240を指で押して第1綴具部材118Aの第1連結部150を相対移動させると、第1連結部150と第2連結部160とは、弾発部材202が元の状態に戻ろうとする力、すなわち一方の第1固定先端部202bと他方の第2固定先端部202cとが回転方向に回転して綴環部112を開くように力が働くことにより、回転方向に回転する。
このように、この実施の形態においては、第1の綴環120の第1の綴環係止部122および第2の綴環130の第2綴環の綴環係止部132の係合を解除したとき、一方の第1固定先端部202bと他方の第2固定先端部202cとを円周方向において離れさせようとする力が働くことにより、第1の綴環120及び第1連結部150と第2の綴環130及び第2連結部160とが、開いた状態になる。
【0040】
この発明は、前記実施の形態に限定されず、この発明の思想に基づき、表紙構造を変更してもよい。
図23及び図24は、図1図示手帳の変形例を表しているが、この発明にかかる図1図示手帳の変形例である手帳の表紙体10は、表表紙部12及び前記表表紙部12の後側に配置される裏表紙部14を含む。
更に、表表紙部12と裏表紙部14との間に跨って連設された背表紙部16を含む。
表紙体10は、リング綴じ具110を備える。
【0041】
この発明のリング綴じ具110は、複数の綴環部112と、前記綴環部112を連結するための連結領域を構成する連結部114と、前記綴環部112を構成する綴環を開閉させるときの中心となる軸部116と、綴環部112を表表紙部12又は裏表紙部14に取り付けるための基礎部210とを備えるリング綴じ具110であって、綴環部112を連結部114の長さ方向に変位させて閉じている綴環部112を開くことができるように構成されている。
このリング綴じ具110は、主として、一般的にセルリング式ノートと称されるノートに類似した手帳用として構成され、リング綴じ具110の綴環部112に沿ってリーフ18を回転させて360度広げること、すなわち綴環部112に綴じられたリーフ18を綴環に沿って捲り、360度捲りかえし、閉じたときに両端にあるリーフ18の表側と裏側とが軸部116を挟んで接し合うことができるように、構成されている。
【0042】
前記背表紙部16は、全体的に軟質であって、リング綴じ具110の綴環部112に沿ってわん曲する。
背表紙部16は、その内側においてその幅方向にのびた、リング綴じ具110の綴環部112の形状に沿った、凹条20が形成されている。前記凹条20は、背表紙部16に接するリング綴じ具110の綴環部112に対応して、複数の凹条20(第1凹条21,第2凹条22,第3凹条23,第4凹条24,第5凹条25,第6凹条26)を適宜な間隔をおいて背表紙部16の手前側から向こう側に並列して形成されている。
背表紙部16は、表表紙部12と裏表紙部14とに連設され、表表紙部12と裏表紙部14との間の背表紙部16は、リング綴じ具110の綴環部112の外周縁を覆う幅と長さとを有する長方形シート状軟質体50により構成されている。
表表紙部12及び裏表紙部14は、背表紙部16を構成する軟質体50の幅方向における左右両端縁において、硬質な板及び/又はシートを連設されて、硬質体に構成されている。
【0043】
この実施の形態においては、背表紙部16は、ポリ塩化ビニル(PVC)等の軟質な合成樹脂シート及び/又は軟質な皮革であって、その内側においてその幅方向にのびた、リング綴じ具110の綴環部112の形状に沿った、凹条20が形成されている。
背表紙部16の凹条20は、軟質な合成樹脂シート及び/又は軟質な皮革の内側面から凹ませて、平面視俵状、楕円形状等の棒状に形成されるとともに、軟質な合成樹脂シート及び/又は軟質な皮革の外側面から外方に膨出させて、平面視俵状、楕円形状等の棒状に形成されている。
背表紙部16は、背表紙部16を構成する軟質な合成樹脂シート及び/又は軟質な皮革に、リング綴じ具110の綴環部112に接する面から、加熱された加熱型の平面視方形状、俵状、楕円形状の型面を押し当てて型押しして、凹条20を形成されている。
【0044】
表表紙部12及び裏表紙部14は、表表紙部12及び裏表紙部14の形状に沿った大きさを備える硬質板60及び硬質板62によって構成され、硬質板60及び硬質板62は、背表紙部16を構成する軟質体50の左右の両端縁から左右に延設されている。
軟質体50は、表表紙部12を構成する硬質板60及び裏表紙部14を構成する硬質板62と縫い合わせる広さを有する幅に背表紙部16の幅を含めた広さを有する全体が平面視略長方形である。
軟質体50は、その幅方向における中央に背表紙部16を構成する第1領域56を有し、その左側に表表紙部12を構成する硬質板60を連設する第2領域52を有し、その側に裏表紙部14を構成する硬質板62を連設する第3領域54を有する。
そして、背表紙部16を構成する中央の縦長の長方形の第1領域56を残して、表表紙部12を構成する第2領域52に、ポリプロピレン等のオレフィン系の比較的硬質の平面視方形の硬質板60を連結する。
更に、裏表紙部14を構成する第3領域54に、ポリプロピレン等のオレフィン系の比較的硬質の平面視方形の硬質板62を連結する。
軟質体50に、表表紙部12を構成する第2領域52及び裏表紙部14を構成する第3領域54において、ポリプロピレン等のオレフィン系の比較的硬質の平面視方形の硬質板60及び硬質板62を連結する方法としては、次のような方法がある。
例えば、軟質体50に連結される硬質板60及び硬質板62と軟質体50とが同質のものの場合には、超音波溶着して積層することもできる。
しかしながら、軟質体50に連結される硬質板60及び硬質板62と軟質体50とが異質のものの場合には、接着剤による接着か、周囲を縫着することにより、一体化する。
縫製する方法としては、例えば、黒色の糸をもって、2〜5mmピッチで軟質体50の表表紙部12を構成する第2領域52と硬質板60とをその外周縁より内側の近傍を縫い合わせる。また、軟質体50の裏表紙部14を構成する第3領域54と硬質板62とをその外周縁より内側の近傍を縫い合わせる。
而して、軟質体50の背表紙部16を構成する第1領域56は、軟質のままであるが、軟質体50の表表紙部12を構成する第2領域52及び軟質体50の裏表紙部14を構成する第3領域54は、硬質板60及び硬質板62を貼り合わせられて、表表紙部12及び裏表紙部14を硬質体とする。
軟質体50及び硬質板60並びに硬質板62は、その外表面に縫合線64が表れる。
【0045】
その他、例えば、リング綴じ具110は、第1綴環120及び第2綴環130を撓み易くして、相対移動を容易にするために、綴環の数を増減してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0046】
この発明にかかる表紙体は、手帳類のほか、ファイル・バインダ類を構成する表紙体として、用いることができ、又、単独で用いてもよい。
【0047】
10 表紙体
12 表表紙部
14 裏表紙部
16 背表紙部
18 リーフ
18a リーフの表側
18b リーフの裏側
18c 綴じ穴
18d 綴じ代側端縁
20 凹条
21 第1凹条
22 第2凹条
23 第3凹条
24 第4凹条
25 第5凹条
26 第6凹条
50 軟質体
52 (表表紙部を構成する)第2領域
54 (裏表紙部を構成する)第3領域
56 (背表紙部を構成する)第1領域
56L,56L 境界線
60,62 硬質板
64 縫合線
70,120h 貫通孔
90 リベット
110 リング綴じ具
112 綴環部
112a 第1綴環部
112b 第2綴環部
112c 第3綴環部
112d 第4綴環部
112e 第5綴環部
112f 第6綴環部
112L1 第1共通外接線
112L2 第2共通外接線
112L3 第3共通外接線
114 連結部
116 軸部
118A 第1綴具部材
118B 第2綴具部材
120 第1綴環
130 第2綴環
120a,130a 基部
120b,130b 自由端
120A,130A 半割環
122 第1綴環の綴環係止部
132 第2綴環の綴環係止部
124 第1綴環の凸部
134 第2綴環の凸部
126 第1綴環の凹部
136 第2綴環の凹部
128,138 脱係防止部
128a,138a 係止凸部
128b,138b 係止凹部
150 第1連結部
160 第2連結部
150a,160a 支持部
152 第1連結部の外側部
154 第1連結部の上側部
156 第1連結部の対向部
158 第1連結部の下側部
164 第2連結部の上側部
166 第2連結部の対向部
168 第2連結部の下側部
170,172 開き角規制部
170a,172a 接合面
180 第1受け部
190 第2受け部
182 第1収容部
192 第2収容部
184,194 開口部
186,196 円弧部
200 シャフト部
202 弾発部材
202a 巻線部
202b 第1固定先端部
202c 第2固定先端部
210 基礎部
212 収容部
214 リブ
240 押圧部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
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図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26