特許第5767762号(P5767762)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5767762熱風と同時に吐き出される自然風の風量を調節することができるヘアドライヤー
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5767762
(24)【登録日】2015年6月26日
(45)【発行日】2015年8月19日
(54)【発明の名称】熱風と同時に吐き出される自然風の風量を調節することができるヘアドライヤー
(51)【国際特許分類】
   A45D 20/10 20060101AFI20150730BHJP
【FI】
   A45D20/10 101
【請求項の数】9
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-512588(P2015-512588)
(86)(22)【出願日】2013年5月24日
(65)【公表番号】特表2015-516262(P2015-516262A)
(43)【公表日】2015年6月11日
(86)【国際出願番号】KR2013004577
(87)【国際公開番号】WO2013180426
(87)【国際公開日】20131205
【審査請求日】2014年11月13日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0057813
(32)【優先日】2012年5月31日
(33)【優先権主張国】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514290694
【氏名又は名称】イ,ヨン ジン
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】イ,ヨン ジン
【審査官】 武井 健浩
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭58−119308(JP,U)
【文献】 実開昭48−039076(JP,U)
【文献】 実開昭54−091985(JP,U)
【文献】 特開平10−066621(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 20/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モーターによって回転しながら外部の空気を流入させる送風ファン;
前記流入した空気を加熱するヒーターコイルを含む胴体;
前記胴体の一側に装着され、前記ヒーターコイルによって加熱された空気を吐き出す第1吐出口;
前記胴体の他側下部に装着され、前記モーターとヒーターコイルを駆動するための第1スイッチが装着された第1取っ手;
前記第1吐出口の反対側の前記胴体の一部に装着され、前記送風ファンによって流入して加圧された空気を吐き出す第2吐出口;及び
前記第2吐出口の開閉及び吐き出される空気の風量を調節するための第2スイッチ;含み、
前記第2吐出口は、
前記胴体内部に装着され、一面が開放した外枠体;
前記外枠体の開放した一面とは反対側の前記外枠体の内部に装着されたスプリング;及び
前記スプリングに連結され、前記スプリングの弾性作用によって前記外枠体の一面を外部に対して開閉する弾性開閉部;を含むことを特徴とする、熱風と同時に吐き出される自然風の風量を調節することができるヘアドライヤー。
【請求項2】
前記第2スイッチは、
前記第2吐出口から空気が吐き出されるようにするため、使用者が押すことができるプッシュボタン;及び
前記プッシュボタンに連動し、前記使用者が押す圧力によって前記弾性開閉部を押圧するプッシュワイヤ;を含むことを特徴とする、請求項に記載の熱風と同時に吐き出される自然風の風量を調節することができるヘアドライヤー。
【請求項3】
前記第2スイッチは、使用者が前記プッシュボタンを押せば、前記プッシュボタンに連動する前記プッシュワイヤが前記弾性開閉部を押し、これにより前記スプリングが圧縮されることにより、前記外枠体の一面が外部に対して開放して前記加圧された空気が吐き出されることを特徴とする、請求項に記載の熱風と同時に吐き出される自然風の風量を調節することができるヘアドライヤー。
【請求項4】
前記第2スイッチは、使用者が前記プッシュボタンを押してからはなせば、圧縮されたスプリングの弾性が解除され、これにより前記弾性開閉部が前記外枠体の一面を閉鎖することにより、前記外枠体の一面から空気が吐き出されることを防ぐことを特徴とする、請求項に記載の熱風と同時に吐き出される自然風の風量を調節することができるヘアドライヤー。
【請求項5】
前記第2スイッチは、前記プッシュボタンを押す押圧強度を調節すれば、前記プッシュボタンに連動する前記スプリングの弾性力の変動によって前記弾性開閉部が前記外枠体を外部に対して開放する程度が調節され、これにより前記外枠体の一面から吐き出される前記加圧された空気の風量が調節されることを特徴とする、請求項に記載の熱風と同時に吐き出される自然風の風量を調節することができるヘアドライヤー。
【請求項6】
前記第2吐出口は、前記第1吐出口が熱風を吐き出す間に、同時に前記送風ファンによって流入した空気の一部を加圧し、加圧された自然風を吐き出すことを特徴とする、請求項1に記載の熱風と同時に吐き出される自然風の風量を調節することができるヘアドライヤー。
【請求項7】
モーターによって回転しながら外部の空気を流入させる送風ファン;
前記流入した空気を加熱するヒーターコイルを含む胴体;
前記胴体の一側に装着され、前記ヒーターコイルによって加熱された空気を吐き出す第1吐出口;
前記胴体の他側下部に装着され、前記モーターとヒーターコイルを駆動するための第1スイッチが装着された第1取っ手;
前記第1吐出口の反対側の前記胴体の一部に装着され、前記送風ファンによって流入して加圧された空気を吐き出す第2吐出口;及び
前記第2吐出口の開閉及び吐き出される空気の風量を調節するための第2スイッチ;含み、
前記第2吐出口は、
前記胴体内部に装着され、一面が開放した外枠体;
前記外枠体の開放した一面とは反対側の前記外枠体の内部に装着されたスプリング;
前記外枠体の外部に装着され、電流が流れれば磁化する電磁石;及び
前記外枠体の内部に前記スプリングに連結されて装着され、前記電磁石による引力作用によって前記外枠体の一面を外部に対して開閉する電磁石開閉部;を含むことを特徴とする、熱風と同時に吐き出される自然風の風量を調節することができるヘアドライヤー
【請求項8】
前記第2スイッチは、
前記第2吐出口から空気が吐き出されるようにするため、使用者が押すことができるプッシュボタン;及び
前記プッシュボタンに連動し、前記使用者の押圧によって電流が前記電磁石に流れるようにする伝導性ワイヤ;を含むことを特徴とする、請求項に記載の熱風と同時に吐き出される自然風の風量を調節することができるヘアドライヤー。
【請求項9】
モーターによって回転しながら外部の空気を流入させる送風ファン;
前記流入した空気を加熱するヒーターコイルを含む胴体;
前記胴体の一側に装着され、前記ヒーターコイルによって加熱された空気を吐き出す第1吐出口;
前記胴体の他側下部に装着され、前記モーターとヒーターコイルを駆動するための第1スイッチが装着された第1取っ手;
前記第1吐出口の反対側の前記胴体の一部に装着され、前記送風ファンによって流入して加圧された空気を吐き出す第2吐出口;及び
前記第2吐出口の開閉及び吐き出される空気の風量を調節するための第2スイッチ;含み、
前記第2吐出口は、
前記胴体内部に装着され、上面及び下面が開放した外枠体;
前記外枠体の内部に一部が装着された回転開閉部;及び
前記外枠体の内壁と前記回転開閉部の間に装着されたスプリング;を含み、
前記回転開閉部は前記スプリングに連結され、前記スプリングの弾性作用によって前記外枠体の上面及び下面を外部に対して開閉することを特徴とする、熱風と同時に吐き出される自然風の風量を調節することができるヘアドライヤー
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は熱風と同時に吐き出される自然風の風量を調節することができるヘアドライヤーに関するもので、より詳しくは熱風を吐き出す第1吐出口から離隔して装着されて自然風を吐き出す第2吐出口を含み、第1吐出口から熱風が吐き出される間に、同時にプッシュボタンとスライドホルダーを用いて第2吐出口の開閉を調節することにより、吐き出される自然風の風量を連続的に調節することができるヘアドライヤーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ヘアドライヤーは冷風または熱風で濡れた毛髪を乾燥させ、あるいはヘアースタイルと模様を作るのに一般化した美容器具の一つである。
【0003】
図1は一般的なヘアドライヤーを示す図である。図1を参照すれば、一般的なヘアドライヤー10は、概略してケース12、送風ファン16、吐出口18、取っ手部20、スイッチ部22及び電源線24からなる。
【0004】
送風ファン16は、駆動モーターによって回転し、胴体12内には電源供給によって発熱するヒーターコイルと前記ヒーターコイルの過熱を防止する安全手段などからなる。一般的なヘアドライヤーの作動は、送風ファン16の動作によってケース12内に吸入された外部空気がヒーターコイルを経ながら加熱され、このように加熱された空気が吐出口18を通じて吐き出される原理である。使用者は前述した原理で吐き出される熱風で毛髪を乾燥させるとかスタイリングすることができる。
【0005】
一方、ヘアドライヤー10で毛髪を乾かすとかスタイリングするとき、長期間の熱風は毛髪をあまり乾燥させて毛髪が割けたり、損傷するため、熱風とともに冷風または自然風を交互に用いる必要がある。
【0006】
また、長期間にわたってヘアドライヤー10を使う業界の従事者のような場合は、ヘアドライヤー10を用いるとき、下側に装着された取っ手20だけでなく、実際に吐出口18と送風ファン16の間のケース12部分を取っ手として多く使っているが、ケース12部分を手で握って使用するとき、同時にスイッチ22を制御しながら送風を調節するのにはスイッチ22の位置がかなり不便である。
【0007】
したがって、熱風とともに冷風または自然風を効率よく交互に吐き出すことができ、長期間にわたって利用者が送風を容易に調節することができるヘアドライヤーを開発する必要性がある。
【0008】
ヘアドライヤーに係わる技術として、特許文献1は、毛髪を加熱する熱源として加熱された流体を使うヘアドライ装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】大韓民国登録特許第10−0474007号(発明の名称:加熱された流体を熱源とするヘアドライ装置)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は既存に提案された方法における前記のような問題点を解決するために提案されたもので、第1吐出口を通じて熱風を吐き出すと同時に第2吐出口を通じて自然風を吐き出すことができるヘアドライヤーを提供することをその目的とする。
【0011】
また、本発明は、第2スイッチで第2吐出口の開閉を調節することにより、第2吐出口から吐き出される自然風の風量を調節することができるヘアドライヤーを提供することをその目的とする。
【0012】
また、本発明は、既存のスイッチ領域の外であり、長期間使用する使用者が自然風の送風を調節することが容易な領域に第2スイッチが装着されたヘアドライヤーを提供することをその目的とする。
【0013】
また、本発明は、第2スイッチをプッシュボタンとスライドホルダーから構成することにより、第2吐出口の開閉を制御し、第2吐出口から吐き出される風量を連続的に調節することができる、ヘアドライヤーを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記目的を達成するための本発明の特徴による、熱風と同時に吐き出される自然風を調節することができるヘアドライヤーは、
モーターによって回転しながら外部の空気を流入させる送風ファン;
前記流入した空気を加熱するヒーターコイルを含む胴体;
前記胴体の一側に装着され、前記ヒーターコイルによって加熱された空気を吐き出す第1吐出口;
前記胴体の他側下部に装着され、前記モーターと前記ヒーターコイルを駆動するための第1スイッチが装着された第1取っ手;
前記第1吐出口の反対側の前記胴体の一部に装着され、前記送風ファンによって流入して加圧された空気を吐き出す第2吐出口;及び
前記第2吐出口の開閉及び吐き出される空気の風量を調節するための第2スイッチ;含むことをその構成上の特徴とする。
【0015】
好ましくは、前記第2吐出口は、
前記胴体内部に装着され、一面が開放した外枠体;
前記外枠体の開放した一面とは反対側の前記外枠体の内部に装着されたスプリング;及び
前記スプリングに連結され、前記スプリングの弾性作用によって前記外枠体の一面を外部に対して開閉する弾性開閉部;を含むことができる。
【0016】
より好ましくは、前記第2スイッチは、
前記第2吐出口から空気が吐き出されるようにするため、使用者が押すことができるプッシュボタン;及び
前記プッシュボタンに連動し、前記使用者が押す圧力によって前記弾性開閉部を押圧するプッシュワイヤ;を含むことができる。
【0017】
好ましくは、前記第2スイッチは、使用者が前記プッシュボタンを押せば、前記プッシュボタンに連動する前記プッシュワイヤが前記弾性開閉部を押し、これにより前記スプリングが圧縮されることにより、前記外枠体の一面が外部に対して開放して前記加圧された空気が吐き出されることができる。
【0018】
より好ましくは、前記第2スイッチは、使用者が前記プッシュボタンを押してからはなせば、圧縮されたスプリングの弾性が解除され、これにより前記弾性開閉部が前記外枠体の一面を閉鎖することにより、前記外枠体の一面から空気が吐き出されることを防ぐことができる。
【0019】
より好ましくは、前記第2スイッチは、前記プッシュボタンを押す押圧強度を調節すれば、前記プッシュボタンに連動する前記スプリングの弾性力の変動によって前記弾性開閉部が前記外枠体を外部に対して開放する程度が調節され、これにより前記外枠体の一面から吐き出される前記加圧された空気の風量が調節されることができる。
【0020】
好ましくは、前記第2吐出口は、前記第1吐出口が熱風を吐き出す間に、同時に前記送風ファンによって流入した空気の一部を加圧し、加圧された自然風を吐き出すことができる。
【0021】
より好ましくは、前記第2吐出口は、
前記胴体内部に装着され、一面が開放した外枠体;
前記外枠体の開放した一面とは反対側の前記外枠体の内部に装着されたスプリング;
前記外枠体の外部に装着され、電流が流れれば磁化する電磁石;及び
前記外枠体の内部に前記スプリングに連結されて装着され、前記電磁石による引力作用によって前記外枠体の一面を外部に対して開閉する電磁石開閉部;を含むことができる。
【0022】
好ましくは、前記第2スイッチは、
前記第2吐出口から空気が吐き出されるようにするため、使用者が押すことができるプッシュボタン;及び
前記プッシュボタンに連動し、前記使用者の押圧によって電流が前記電磁石に流れるようにする伝導性ワイヤ;を含むことができる。
【0023】
より好ましくは、前記第2吐出口は、
前記胴体内部に装着され、上面及び下面が開放した外枠体;
前記外枠体の内部に一部が装着された回転開閉部;及び
前記外枠体の内壁と前記回転開閉部の間に装着されたスプリング;を含み、
前記回転開閉部は前記スプリングに連結され、前記スプリングの弾性作用によって前記外枠体の上面及び下面を外部に対して開閉することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明が提案している熱風と同時に吐き出される自然風の風量を調節することができるヘアドライヤーによれば、第1吐出口を通じて熱風が吐き出されると同時に第2吐出口を通じて自然風が吐き出されるので、ヘアドライヤーの使用の際、熱風と自然風を交互に用いることによって熱乾燥による毛髪の損傷を防止することができる。
【0025】
また、本発明によれば、髪の毛をロールブラシ(roll brush)に巻き取り、固定したスタイル形成のために熱風を放出すると同時に連続的に吐出量を調節して冷風を放出することによって髪の毛のカール(curl)の相対的な強固定及び弱固定を提供することができる。
【0026】
また、本発明によれば、既存のスイッチ領域の外であり、胴体の一部領域に第2スイッチを装着することにより、長期間使用する使用者が自然風の送風を容易に調節することができる。
【0027】
また、本発明によれば、第2スイッチを装着することにより、第2吐出口の開閉を効率よく制御することができるだけではなく、第2スイッチをプッシュボタンとスライドホルダーで構成することにより、第2吐出口から吐き出される風量を連続的に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】一般的なヘアドライヤーを示す図である。
図2】本発明の一実施例によるヘアドライヤーを簡略に示した図である。
図3】本発明の一実施例によるヘアドライヤーの一部を透視して示した図である。
図4】本発明の一実施例によるヘアドライヤーの動作実施例を示した図である。
図5】本発明の一実施例によるヘアドライヤーの動作実施例を示した図である。
図6】本発明の一実施例によるヘアドライヤーの動作実施例を示した図である。
図7】本発明の他の実施例によるヘアドライヤーの動作実施例を示した図である。
図8】本発明の他の実施例によるヘアドライヤーの動作実施例を示した図である。
図9】本発明の他の実施例によるヘアドライヤーの動作実施例を示した図である。
図10】本発明の他の実施例によるヘアドライヤーの動作実施例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付図面に基づいて本発明が属する当該技術分野で通常の知識を持った者が本発明を容易に実施することができるように好適な実施例を詳細に説明する。ただ、本発明の好適な実施例を詳細に説明することにおいて、関連の公知の機能または構成についての具体的な説明が本発明の要旨を不必要にあいまいにすることができると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。また、類似した機能及び作用をする部分に対しては全図にかけて同一符号を付ける。
【0030】
さらに、明細書の全般にわたって、ある部分が他の部分と‘連結’されていると言うとき、これは‘直接的に連結’されている場合だけではなく、その中間に他の要素を置いて‘間接的に連結’されている場合も含む。また、ある構成要素を‘含む’というのは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0031】
図2は本発明の一実施例によるヘアドライヤーを簡略に示した図である。図2を参照すれば、本発明の一実施例によるヘアドライヤー100は、送風ファン110、胴体120、第1吐出口130、第1スイッチ140、第1取っ手150、第2吐出口160及び第2スイッチ170を含むことができる。
【0032】
送風ファン110は、モーター(図示せず)によって回転しながら外部の空気を胴体120の内部に流入させる役目をする。送風ファン110と前記モーターは胴体120の内部に設置できる。
【0033】
胴体120は送風ファン110によって流入した空気を加熱するためのコイル形態のヒーターコイル(図示せず)を含むことができ、前記ヒーターコイルによって加熱された熱風を吐き出す第1吐出口130を一側に含み、第1吐出口130が装着された部分の反対側の胴体120の一部に第2吐出口160を含み、第1吐出口130と第2吐出口160の間の胴体120の一部領域に第2スイッチ170を含むことができる。また、前記ヒーティングコイルの過熱を防止するバイメタル器具(図示せず)をさらに含むことができる。
【0034】
第1吐出口130は胴体120の一側端に装着されることができ、送風ファン110によって流入した空気が前記ヒーターコイルによって加熱されてなる熱風を吐き出すことができる。
【0035】
第1スイッチ140は第1取っ手150の一部領域に装着されることができる。第1スイッチ140は電源供給(Turn on)または電源遮断(Turn off:OFF)を切り替えることにより、ヘアドライヤー100の駆動を選択することができ、第1吐出口130を通じて吐き出される空気の温度(温かい(HOT)/冷たい(COOL))を選択することができる。
【0036】
第1取っ手150は第1吐出口130の反対側の胴体120の下部に装着されることができ、使用者が手で容易に把持することができるように形成される。
【0037】
第2吐出口160は第1吐出口130の反対側の胴体120の一部領域に装着され、送風ファン110によって流入して加圧された空気を吐き出すことができる。すなわち、送風ファン110によって流入した空気の一部は胴体120を経て第1吐出口130から吐き出されることができ、残りは送風ファン110によって加圧されて第2吐出口160を通じて吐き出されることができる。
【0038】
ここで、第2吐出口160を通じて吐き出された空気は自然状態の空気に比べて送風ファン110の回転によって加圧されることにより、一般的な空気より圧力が高い自然風であると言える。
【0039】
第2吐出口160の特徴は、第1吐出口を通じて熱風が吐き出されるうち、同時に第2吐出口160を通じて自然風が吐き出されることができるので、ヘアドライヤー100の使用の際、熱風と自然風を交互に用いることにより、熱乾燥による毛髪の損傷を防止することができる点である。
【0040】
第2スイッチ170は第1吐出口130と第2吐出口160の間の胴体110の一部領域に装着され、第2吐出口160の開閉及び吐き出される空気の風量を調節する役目をする。
【0041】
一般に、長期間にわたってヘアドライヤーを使う業界の従事者のような場合は、ヘアドライヤーを使用するとき、下側に装着された第1取っ手150だけでなく実際に第1吐出口130と送風ファン110の間の胴体部分125を取っ手として多く使うので、第1スイッチ140が装着された領域の外であり、第1吐出口130と第2吐出口160の間の胴体110の一部領域に第2スイッチ170を装着することにより、長期間使用する使用者が前記自然風の送風を調節することが容易である。
【0042】
図3は本発明の一実施例によるヘアドライヤーの一部を透視して示した図である。図3を参照すれば、第2吐出口160は外枠体162、スプリング164及び弾性開閉部166を含み、第2スイッチ170はプッシュボタン172、プッシュワイヤ173及びスライドホルダー174を含むことができる。
【0043】
第2吐出口160と第2スイッチ170は一緒に装着されることができ、第2スイッチ170は第2吐出口160の開閉及び吐き出される空気の風量を調節する役目をすることができる。以下、図4図6を参照して第2吐出口160及び第2スイッチ170の動作について詳細に説明する。
【0044】
図4図6は本発明の一実施例によるヘアドライヤーの動作実施例を示した図である。
【0045】
まず、図4を参照すれば、外枠体162は胴体120の内部に装着され、一面が外部に対して開放することができる。スプリング164は外枠体162の開放した一面とは反対側の外枠体162の内部に装着されることができる。弾性開閉部166はスプリング164に連結され、スプリング164の弾性作用によって外枠体162の一面を外部に対して開閉することができる。
【0046】
プッシュボタン172は、第2吐出口160から空気が吐き出されるようにするため、使用者が押すことができるボタンからなることができる。プッシュワイヤ173はプッシュボタン172に連動し、前記使用者が押す圧力によって弾性開閉部166を押圧することができる。スライドホルダー174はプッシュボタン172の所定の押圧を固定または解除することができる。
【0047】
図5は、使用者がプッシュボタン172を押すことにより、プッシュボタン172に連動してプッシュワイヤ173が弾性開閉部166を押し、これによってスプリング164が圧縮されることにより、外枠体162の一面が外部に対して開放し、送風ファン160によって加圧された空気が吐き出される動作を示す。
【0048】
そして、図示のように、スライドホルダー174がプッシュボタン172を所定の押圧状態で固定して外枠体162の一面を外部に対して開放した状態で固定させることにより、外枠体162の一面から前記加圧された空気が外部に吐き出されることを維持させることができる。
【0049】
図6は使用者がスライドホルダー174を解除してプッシュボタン172を押す押圧強度を調節する動作を示す図である。この場合、前記押圧強度が変わるプッシュボタン172に連動するスプリング164の弾性力の変動によって弾性開閉部166が外枠体162の一面を外部に対して開放する程度が調節され、これにより外枠体162の一面から吐き出される前記加圧された空気の風量が調節できる。
【0050】
図4図6はスライドホルダー174が解除された状態で使用者がプッシュボタン172を押してからはなすときの動作を示す図である。この場合、圧縮されたスプリング164の弾性が解除され、これにより弾性開閉部166が外枠体162の開放した一面を閉鎖することにより、外枠体162の前記一面から空気が吐き出されることを停止させることができる。
【0051】
このように、本発明の一実施例によるヘアドライヤーによれば、第1吐出口130を通じて熱風が吐き出される間に、同時に第2吐出口160を通じて自然風が吐き出されるので、ヘアドライヤーの使用の際、熱風と自然風を交互に用いることにより、熱乾燥による毛髪の損傷を防止することができる。
【0052】
また、例えば髪の毛をロールブラシ(roll brush)に巻き取り、固定したスタイル形成のために熱風を放出すると同時に連続的に吐出量を調節して冷風(cooling air)を放出することにより、髪の毛のカール(curl)の相対的な強固定及び弱固定を提供することができる。
【0053】
また、本発明の一実施例によれば、既存のスイッチ領域140の外であり、胴体120の一部領域に第2スイッチ170を装着することにより、長期間使用する使用者が自然風の送風を容易に調節することができる。
【0054】
また、本発明の一実施例によれば、第2スイッチ170を装着することにより、第2吐出口160の開閉を効率よく制御することができ、第2スイッチ170をプッシュボタン172とスライドホルダー174から構成することにより、第2吐出口160から吐き出される風量を連続的に調節することができる。
【0055】
図7は本発明の他の実施例によるヘアドライヤーの動作実施例を示した図である。前述した図と同一符号の構造はその機能及び役目が同様であるので、その詳細な説明を省略する。図7を参照すれば、第2吐出口160は、胴体120の内部に装着され、一面が開放した外枠体162、外枠体162の開放した一面とは反対側の外枠体162の内部に装着されたスプリング164、及び外枠体162の外部に装着され、電流が流れれば伝導性を有する電磁石180、外枠体162の内部にスプリング164と連結されて装着され、電磁石180による引力作用によって外枠体180の一面を外部に対して開閉する電磁石開閉部186を含むことができる。
【0056】
第3スイッチ190は、第2吐出口160から空気が吐き出されるようにするため、使用者が押すことができるプッシュボタン192、プッシュボタン192と連動して使用者の押圧によって電流が電磁石180に流れるようにする伝導性ワイヤ195、及びプッシュボタン192の押圧を固定して前記電流が電磁石180に流れ続けるようにするスライドホルダー194を含むことができる。
【0057】
以下、本発明の他の実施例によるヘアドライヤーの動作実施例について詳細に説明する。図7及び図8は本発明の他の実施例によるヘアドライヤーの動作実施例を示した図である。
【0058】
まず、図7を参照すれば、使用者がプッシュボタン192を押すことにより、プッシュボタン192に連動した伝導性ワイヤ195が電流を電磁石180に流すようにすることができる。電流が流れる電磁石180によって電磁石180と電磁石開閉部186の間に引力が発生し、前記引力によって電磁石開閉部186が電磁石180側に引かれることにより、外枠体180の外面が開放することができる。
【0059】
この際、スライドホルダー194がプッシュボタン192を押圧した状態で固定させて電磁石180に電流が流れ続けるようにすることにより、電磁石開閉部186と電磁石180の間の引力を維持し、これにより外枠体162の一面から送風ファン160によって加圧された空気が外部に吐き出されることを維持することができる。
【0060】
つぎに、図8を参照すれば、スライドホルダー194が解除された状態で使用者がプッシュボタン192を押してからはなすときの動作を示す図である。使用者がプッシュボタン192を押してからはなせば、電磁石180に流れる電流が遮断されることにより、電磁石180と電磁石開閉部186の間に形成された引力が消失され、これにより電磁石開閉部186が外枠体162の開放した一面を閉鎖することにより、外枠体162からの空気の吐出を停止させることができる。
【0061】
図9及び図10は本発明の他の実施例によるヘアドライヤーの動作実施例を示した図である。前述した図と同一符号の構造はその機能及び役目が同様であるので、その詳細な説明を省略する。図9及び図10を参照すれば、第2吐出口160は、胴体120内部に装着され、上面及び下面が開放した外枠体162、外枠体162の内部側壁の一部装着され、プッシュワイヤ173による押圧によって外枠体162の上面及び下面を開放する回転開閉部206を含むことができる。
【0062】
まず、図9を参照すれば、使用者がプッシュボタン172を押すことにより、プッシュボタン172に連動するプッシュワイヤ173が回転開閉部206を押し、回転開閉部206の後面と外枠体162の内壁の間に装着されたスプリング164が圧縮されることにより、回転開閉部206が外枠体162の上面及び下面を開放するようになる。外枠体162の上面及び下面が開放することにより、送風ファン160によって加圧された空気が吐き出されることができる。
【0063】
そして、スライドホルダー174がプッシュボタン172を所定の押圧状態で固定させて外枠体162の上面及び下面を外部に対して開放した状態で固定させることにより、外枠体162の上面から前記加圧された空気が外部に吐き出されることを維持させることができる。
【0064】
つぎに、図10はスライドホルダー174が解除された状態で使用者がプッシュボタン172を押してからはなすときの動作を示す図である。使用者がプッシュボタン172を押してからはなせば、圧縮されたスプリングの弾性が解除され、これにより回転開閉部206が外枠体162の開放した上面及び下面を閉鎖することにより、外枠体162の上面及び下面から空気が吐き出されることを防ぐことができる。
【0065】
以上説明した本発明は本発明が属した技術分野で通常の知識を持った者によって多様な変形や応用が可能であり、本発明による技術的思想の範囲は後述する特許請求範囲によって決定されなければならない。
【符号の説明】
【0066】
100 本発明の一実施例によるヘアドライヤー
110 送風ファン
120 胴体
130 第1吐出口
140 第1スイッチ
150 第1取っ手
160 第2吐出口
162 外枠体
164 スプリング
166 弾性開閉部
170 第2スイッチ
172 プッシュボタン
173 プッシュワイヤ
174 スライドホルダー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10