(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
レンズと、当該レンズを透過した光信号を電気信号に変換する撮像素子と、当該レンズの位置を調整するための駆動素子と、当該レンズの位置を検出するための位置検出素子と、を備える撮像装置に搭載されるフォーカス制御回路であって、
前記位置検出素子の出力信号により特定される前記レンズの位置と、前記撮像素子から出力される画像信号を処理する画像信号処理部から設定される前記レンズの目標位置との差分をもとに、前記レンズの位置を前記目標位置に合わせるための駆動信号を生成し、前記駆動素子を制御するフィードバックイコライザと、
前記フィードバックイコライザと併用して前記駆動素子を制御するフィードフォワードイコライザであって、前記画像信号処理部から設定される前記レンズの目標位置が変更されると、旧目標位置から新目標位置へ前記レンズを移動させるための、ハイパスフィルタ特性を持つ駆動信号を生成し、前記駆動素子を制御するフィードフォワードイコライザと、を備え、
前記画像信号処理部は、前記レンズの各位置において撮像された各画像信号のシャープネスを算出して、シャープネスが最大値となる前記レンズの位置を合焦位置と決定し、
前記画像信号処理部は、前記レンズの位置を順次変化させるための信号であり、所定のステップ幅で漸次的に値が増加または減少する目標位置信号を前記フィードフォワードイコライザ及び前記フィードバックイコライザに並列に出力し、
前記フィードフォワードイコライザは、前記目標位置信号の値の変化分を前記ハイパスフィルタ特性を持つ駆動信号として生成することを特徴とするフォーカス制御回路。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、実施の形態1に係るフォーカス制御回路100を搭載した撮像装置500の構成を示す図である。撮像装置500は、レンズ10、駆動素子12、位置検出素子14、撮像素子16、画像信号処理部(ISP;Image Signal Processor)50およびフォーカス制御回路100を備える。ここでは、画像符号化エンジンや記録媒体など、オートフォーカス制御に関連しない構成要素は省略して描いている。
【0012】
撮像素子16は、光学部品であるレンズ10を透過した光信号を電気信号に変換し、画像信号処理部50に出力する。撮像素子16には、CCDセンサまたはCMOSイメージセンサを採用することができる。
【0013】
駆動素子12は、レンズ10の位置を調整する素子であり、フォーカス制御回路100から供給される駆動信号に応じて、レンズ10を光軸方向に移動させる。これにより、レンズ10と撮像素子16の焦点距離が調整される。駆動素子12には、ボイスコイルモータ(VCM)を採用することができる。
【0014】
位置検出素子14は、レンズ10の位置を検出するための素子である。位置検出素子14には、ホール素子を採用することができる。以下、駆動素子12および位置検出素子14は、ボイスコイルモータとホール素子を含むアクチュエータで構成される例を説明する。
【0015】
画像信号処理部50は、撮像素子16から出力される画像信号を処理する。本実施の形態では、主に、撮像素子16から出力される画像信号をもとに、レンズ10の目標位置を決定する。
【0016】
図2は、画像信号処理部50による、レンズ10の目標位置の決定処理について説明するための図である。シャッターボタンが半押しされるなど、オートフォーカス機能が有効化されると、画像信号処理部50は、レンズ10を所定のステップ幅で移動させるための制御信号をフォーカス制御回路100に送信する。その際、画像信号処理部50は、レンズ10の各位置において撮像された各画像信号のシャープネスを算出する。たとえば、シャープネスは各画像信号にハイパスフィルタをかけて、各画像信号のエッジ成分を抽出し、各画像信号のエッジ成分を積算することにより、求めることができる。画像信号処理部50は、シャープネスが最大値となるレンズ10の位置を、合焦位置と決定する。
【0017】
図1に戻り、フォーカス制御回路100は、差動増幅回路20、ローパスフィルタ22、アナログ/デジタル変換回路(ADC)24、イコライザ30、PWM変調回路40およびHブリッジドライバ42を備える。なお、フォーカス制御回路100がワンチップLSIで構成される場合、ローパスフィルタ22はチップ外に設けられてもよい。
【0018】
差動増幅回路20は、位置検出素子14(ここでは、ホール素子)の出力端子間の電位差を増幅し、位置信号として出力する。当該ホール素子はフォーカス制御機構を構成する筐体に固定され、レンズ10に固定されたマグネットにより作られる磁界の磁束密度に応じた電圧を出力する。レンズ10の移動により磁束密度が変化すると、当該ホール素子の出力電圧もその変化に比例して変化する。したがって、当該ホール素子の出力電圧から、レンズ10の位置を推測することができる。なお、位置検出素子14をレンズ10に固定し、マグネットを筐体に固定する構成としても、ホール素子の出力電圧から、レンズ10の位置を推測することができる。
【0019】
ローパスフィルタ22は、差動増幅回路20から出力される位置信号の高周波数成分を除去する。アナログ/デジタル変換回路24は、ローパスフィルタ22から出力される位置信号を、アナログ値からデジタル値に変換する。
【0020】
イコライザ30は、フィードフォワードイコライザ31およびフィードバックイコライザ35を含む。フィードフォワードイコライザ31は、画像信号処理部50から設定されるレンズ10の目標位置が変更されると、旧目標位置から新目標位置へレンズ10を移動させるための、ハイパスフィルタ特性を持つ駆動信号を生成し、駆動素子12を制御する。
【0021】
以下、より具体的に説明する。フィードフォワードイコライザ31は、ハイパスフィルタ32を含む。ハイパスフィルタ32には、I2Cインターフェースなどのインターフェースを経由して、画像信号処理部50から目標位置信号が設定される。オートフォーカス機能が有効化されているとき、画像信号処理部50は、レンズ10の位置を順次、変化させるための目標位置信号をフィードフォワードイコライザ31に出力する。この目標位置信号は、所定のステップ幅で漸次的に値が増加または減少する信号である。ハイパスフィルタ32は、この目標位置信号の値の変化分をPWM変調回路40に出力する。
【0022】
このハイパスフィルタ32の出力信号は、上記ボイスコイルモータの移動量を示す信号である。当該ハイパスフィルタ32の出力信号は、微分特性を持つため、急峻な立ち上がりを持つ信号であり、レンズ10を現在位置から新たな目標位置へ高速に移動させることができる。
【0023】
フィードバックイコライザ35は、位置検出素子14の出力信号により特定されるレンズ10の位置と、画像信号処理部50から設定されるレンズ10の目標位置との差分をもとに、レンズ10の位置を目標位置に合わせるための駆動信号を生成し、駆動素子12を制御する。上述したように、フィードバックイコライザ35には、ローパスフィルタ22およびアナログ/デジタル変換回路24を経た後の、位置検出素子14から出力される位置信号が入力される。また、フィードバックイコライザ35には、画像信号処理部50からレンズ10の目標位置信号が入力される。
【0024】
以下、より具体的に説明する。フィードバックイコライザ35は、減算回路36およびサーボ回路37を含む。減算回路36は、位置検出素子14から出力される位置信号と、画像信号処理部50から入力される目標位置信号との差分を算出して、誤差信号として出力する。レンズ10の位置が目標位置に存在する場合、この差分はゼロとなる。サーボ回路37は、減算回路36から出力される誤差信号を打ち消すための信号を生成して、PWM変調回路40に出力する。
【0025】
PWM変調回路40は、フィードフォワードイコライザ31およびフィードバックイコライザ35から入力される信号を、そのデジタル値に応じたデューティ比を持つパルス信号に変換する。Hブリッジドライバ42は、少なくとも四つのトランジスタを含み、対角線上の二つのトランジスタがオンすることにより、上記ボイスコイルモータに電流を流すことができる。また、別の対角線上の別の二つのトランジスタがオンすることにより、上記ボイスコイルモータに流す電流の向きを逆にすることができる。
【0026】
Hブリッジドライバ42は、PWM変調回路40から入力されるパルス信号に応じた、電流の向きおよび電流量で上記ボイスコイルモータに電流を流して、上記ボイスコイルモータを、所定の方向へ所定の距離、移動させる。これにより、レンズ10を目標位置へ移動および収束させることができる。
【0027】
以上説明したように実施の形態1によれば、実際にレンズを移動させて焦点位置を決定するオートフォーカス制御において、合焦精度を向上させることができる。すなわち、位置検出素子14を設け、レンズ10の現在位置を検出して、フィードバック制御することにより、レンズ10を目標位置に高精度に収束させることができる。また、このフィードバック制御を専用のハードウェアで実現した場合、画像信号処理部50のファームウェアで実現する場合より、高速処理が可能であり、目標位置への収束時間を短縮させることができる。また、画像信号処理部50の負荷増大を抑制することができる。
【0028】
また、フィードバック制御系と別に、フィードフォワード制御系を設けることにより、レンズ10を目標位置に高速に収束させることができる。フィードバック制御系の駆動信号は、ローパスフィルタ特性を持つため、駆動素子12の動きがより安定したものとなるが、フィードフォワード制御系と比較し、駆動素子12の動きは遅くなる。一方、フィードフォワード制御系の駆動信号は、ハイパスフィルタ特性を持つため、駆動素子12の動きが急峻であるが、フィードバック制御系と比較し、精度が低くなる。このように、フィードバック制御系とフィードフォワード制御系を併用することにより、両者の弱点を補い合うことにより、レンズ10を目標位置に高精度かつ高速に収束させることができる。
【0029】
また、駆動素子12としてボイスコイルモータを用いた場合、レンズの目標位置を保持する時には電流を流す必要がなく、移動時のみに電流を流せばよいことから、消費電力を低減することができる。この点、バネ式のアクチュエータを用いた場合、バネの付勢力に逆らって目標位置を保持する時にも電流を流す必要がある。
【0030】
また、画像信号処理部50は、フィードバック制御およびフィードフォワード制御について関知する必要なく、レンズ10の目標位置をフォーカス制御回路100に出力するだけでよい。したがって、画像信号処理部50の負荷を増大させずに、すなわち、画像信号処理部50の消費電力を増大させずに、レンズ10を目標位置に高精度かつ高速に収束させることができる。
【0031】
図3は、実施の形態2に係るフォーカス制御回路100を搭載した撮像装置500の構成を示す図である。実施の形態2に係るフォーカス制御回路100は、実施の形態1に係るフォーカス制御回路100に、調整回路60が追加された構成である。調整回路60は、位置検出素子14のゲインおよびオフセットの少なくとも一方を調整する。より具体的には、調整回路60は、位置検出素子14の出力信号の電圧範囲を、アナログ/デジタル変換回路24の入力許容電圧範囲に収めるよう、位置検出素子14のゲインおよびオフセットの少なくとも一方を調整する。
【0032】
図4は、位置検出素子14、差動増幅回路20、ローパスフィルタ22および調整回路60の構成例を示す図である。
図4では、位置検出素子14としてホール素子14aが採用される。調整回路60は、デジタル/アナログ変換回路(DAC)61、差動増幅回路62、バッファ63を含む。
【0033】
ホール素子14aの第1入力端子は、差動増幅回路62を構成するオペアンプの出力端子と接続され、ホール素子14aの第2入力端子は、第1抵抗R1を介して接地される。ホール素子14aの第1出力端子は、第2a抵抗R2aを介して差動増幅回路20を構成するオペアンプ20aの非反転入力端子に接続され、ホール素子14aの第2出力端子は、第2b抵抗R2bを介して当該オペアンプ20aの反転入力端子に接続される。
【0034】
ホール素子14aの出力電圧Vは、下記式1により定義される。
V=α・I・B ・・・(式1)
αは素子パラメータ、Iはバイアス電流、およびBは磁束密度をそれぞれ表す。
【0035】
本実施の形態では、ホール素子14aは定電流駆動される。すなわち、差動増幅回路62を構成するオペアンプは、ホール素子14aの入力端子間にかける電圧を一定に保つことにより、ホール素子14aに定電流のバイアス電流が流れるよう制御する。
【0036】
差動増幅回路62を構成するオペアンプの非反転入力端子は、デジタル/アナログ変換回路61に接続され、当該オペアンプの反転入力端子は、ホール素子14aの第2入力端子に接続される。当該オペアンプの出力端子は、ホール素子14aの第1入力端子に接続される。当該オペアンプの非反転入力端子は、デジタル/アナログ変換回路61からゲイン調整値を受ける。当該オペアンプは、当該ゲイン調整値とホール素子14aの第2入力端子の電圧値を差動増幅して、ホール素子14aの第1入力端子に供給する。
【0037】
バッファ63を構成するオペアンプの非反転入力端子は、デジタル/アナログ変換回路61に接続され、当該オペアンプの出力端子は、第4抵抗R4を介して差動増幅回路20を構成するオペアンプ20aの非反転入力端子に接続される。バッファ63を構成するオペアンプの出力端子とその反転入力端子は接続される。当該オペアンプの非反転入力端子は、デジタル/アナログ変換回路61からオフセット調整値を受け、当該オペアンプは、そのオフセット調整値をホール素子14aの出力値に加算する。
【0038】
差動増幅回路20を構成するオペアンプ20aの非反転入力端子は、第2a抵抗R2aを介してホール素子14aの第1出力端子と、第4抵抗R4を介してバッファ63を構成するオペアンプの出力端子と接続される。差動増幅回路20を構成するオペアンプ20aの反転入力端子は、第2b抵抗R2bを介してホール素子14aの第2出力端子と接続される。当該オペアンプ20aの出力端子は、ローパスフィルタ22を構成する第5抵抗を介してアナログ/デジタル変換回路24に接続される。当該オペアンプ20aの出力端子と、その反転入力端子は第3抵抗R3を介して接続される。
【0039】
当該オペアンプ20aは、ホール素子14aの出力端子間の電位差を増幅して、アナログ/デジタル変換回路24に出力する。その際、当該オペアンプ20aは、アナログ/デジタル変換回路24に出力する出力電圧に上記オフセット調整値を加算する。
【0040】
ローパスフィルタ22は、第5抵抗R5と容量C1で構成され、差動増幅回路20を構成するオペアンプ20aの出力電圧を積分して、アナログ/デジタル変換回路24に出力する。
【0041】
画像信号処理部50は、デジタル/アナログ変換回路61に、ホール素子14aのゲイン調整値およびオフセット調整値を供給する。デジタル/アナログ変換回路61は、画像信号処理部50から供給されたゲイン調整値を、デジタル値からアナログ値に変換して、差動増幅回路62に供給する。また、デジタル/アナログ変換回路61は、画像信号処理部50から供給されたオフセット調整値を、デジタル値からアナログ値に変換して、バッファ63に供給する。
【0042】
ここで、ホール素子14aのオフセットとは、無磁界の時に出力端子間に生じる電圧をいい、不平衡電圧とも呼ばれる。ホール素子には、製造バラツキや温度特性によりその感度にバラツキが発生する。そのバラツキは、アナログ/デジタル変換回路24におけるビット誤りの原因となり、フィードバック制御の精度を低下させる原因となる。
【0043】
そこで、本実施の形態では、調整回路60がホール素子14aのゲインおよびオフセットを調整することにより、ホール素子14aの出力電圧範囲を、アナログ/デジタル変換回路24の入力許容電圧範囲に合わせるようにキャリブレーションする。調整回路60は、ホール素子14aに流すバイアス電流を調整することにより、ホール素子14aの出力電圧範囲を調整する。より具体的には、当該バイアス電流を増大させることにより、当該出力電圧範囲を広くすることができ、当該バイアス電流を減少させることにより、当該出力電圧範囲を狭くすることができる。
【0044】
また、調整回路60は、差動増幅回路20の一方の入力端子に入力される電圧値を調整することにより、ホール素子14aのオフセットを調整する。より具体的には、第4抵抗R4に流す電流を増大させることにより、ホール素子14aの出力電圧範囲を高電位側にシフトさせることができ、当該電流を減少させることにより、当該出力電圧範囲を低電位側にシフトさせることができる。
【0045】
上記ゲイン調整値および上記オフセット調整値は、出荷時に算出することができる。より具体的には、出荷時に、レンズ10が撮像素子16に最も近いときのホール素子14aの出力値と、最も遠いときの出力値とをもとに、ホール素子14aの出力電圧範囲を検査する。
【0046】
そして、ホール素子14aの出力電圧範囲の幅を、アナログ/デジタル変換回路24の入力許容電圧範囲の幅に対応させるためのゲイン調整値を算出する。なお、ホール素子14aの出力電圧範囲の幅が、アナログ/デジタル変換回路24の入力許容電圧範囲の幅に収まっていれば、誤動作の可能性は小さくなるが、アナログ/デジタル変換回路24の有効活用という観点からは、実質的に一致させることが好ましい。また、検査されたホール素子14aのオフセットの位置と、アナログ/デジタル変換回路24のオフセットの位置を実質的に一致させるためのオフセット調整値を算出する。
【0047】
このように算出したゲイン調整値およびオフセット調整値は、画像信号処理部50に保持され、フォーカス制御回路100が起動されるたびに、画像信号処理部50から調整回路60に設定される。なお、フォーカス制御回路100に不揮発メモリが搭載されていれば、当該ゲイン調整値および当該オフセット調整値はその不揮発メモリに保持されてもよい。また、フォーカス制御回路100が起動されるたびに、上述した手法を用いて、当該ゲイン調整値および当該オフセット調整値を算出し、調整回路60に設定してもよい。
【0048】
以上説明したように本実施の形態によれば、位置検出素子14のゲインおよびオフセットの少なくとも一方を調整することにより、位置検出素子14の出力信号の精度を向上させることができ、上記フィードバック制御の精度を向上させることができる。よって、上記オートフォーカス制御における合焦精度を向上させることができる。
【0049】
また、調整回路60をハードウェアで実現することにより、位置検出素子14のキャリブレーションを高速に行うことができる。また、フォーカス制御回路100が起動されるたびに、当該ゲイン調整値および当該オフセット調整値を算出する場合、感度バラツキに加えて、温度や湿度などの環境特性もキャリブレーションすることができる。
【0050】
以上、本発明をいくつかの実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0051】
以上の実施の形態では、駆動素子12はボイスコイルモータとしたが、ピエゾ素子やステッピングモータなどを用いてもよい。また、位置検出素子14はホール素子としたが、MR素子またはフォトスクリーンダイオードなどを用いてもよい。また、駆動素子12を駆動するための駆動回路として、PWM変調回路40およびHブリッジドライバ42を用いたが、パルス信号ではなく、アナログ信号で駆動される駆動素子が採用される場合、その駆動回路として、デジタル/アナログ変換回路および増幅回路が用いられる。