特許第5767810号(P5767810)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5767810オンスクリーンディスプレイデータの既存ディスプレイデバイスへの配送
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5767810
(24)【登録日】2015年6月26日
(45)【発行日】2015年8月19日
(54)【発明の名称】オンスクリーンディスプレイデータの既存ディスプレイデバイスへの配送
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/377 20060101AFI20150730BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20150730BHJP
   H04N 5/445 20110101ALI20150730BHJP
   H04N 21/431 20110101ALI20150730BHJP
【FI】
   G09G5/36 520M
   G09G5/00 555D
   G09G5/00 520W
   H04N5/445 Z
   H04N21/431
【請求項の数】17
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2010-522991(P2010-522991)
(86)(22)【出願日】2008年7月8日
(65)【公表番号】特表2010-538538(P2010-538538A)
(43)【公表日】2010年12月9日
(86)【国際出願番号】US2008069445
(87)【国際公開番号】WO2009029338
(87)【国際公開日】20090305
【審査請求日】2011年7月7日
(31)【優先権主張番号】11/849,163
(32)【優先日】2007年8月31日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504441048
【氏名又は名称】シリコン イメージ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(74)【代理人】
【識別番号】100127236
【弁理士】
【氏名又は名称】天城 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100149696
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 俊夫
(72)【発明者】
【氏名】ブッチャー ローレンス ルウェリン
【審査官】 梅本 達雄
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−188614(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第00980185(EP,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0025685(US,A1)
【文献】 特開2006−148942(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/061768(WO,A1)
【文献】 特開2000−83216(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 5/377
G09G 5/00
H04N 5/445
H04N 21/00 − 21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイデバイス用の複数の入力データパケットを含む入力ストリームを受信するためのインターフェースと、
ディスプレイデバイス用の複数のオンスクリーンディスプレイデータパケットを含むオンスクリーンディスプレイデータを生成するためのモジュールと、
前記オンスクリーンディスプレイデータを前記入力ストリームと多重化して、輸送ストリームを生成するためのマルチプレクサと、を備え、
前記オンスクリーンディスプレイデータを前記入力ストリームと多重化することが、
オンスクリーンディスプレイデータを挿入する入力ストリームの位置を求めて入力ストリームを走査し、
前記複数の入力データパケットの内、遊休データパケットを、前記複数のオンスクリーンディスプレイデータパケットの内の第1の第1オンスクリーンディスプレイデータパケットで置き換え、不使用データパケットを、前記複数のオンスクリーンディスプレイデータパケットの内の第2の第1オンスクリーンディスプレイデータパケットで置き換え、
前記輸送ストリーム内にギャップを生成するために前記輸送ストリームのクロック速度を上げ、第2オンスクリーンディスプレイデータパケットを前記輸送ストリームの前記ギャップに挿入することを含み、
前記遊休データパケットのパケット識別子は、第1のパケット識別子であり、
前記不使用データパケットのパケット識別子は、第1のパケット識別子とは異なる第2のパケット識別子であり、
前記不使用データパケットは、前記ディスプレイデバイスで破棄されるデータを有し、
前記遊休データパケットと前記不使用データパケットは共に不要なデータパケットであることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記多重化されたデータを前記ディスプレイデバイスに提供するため、前記ディスプレイデバイスのインターフェースとの接続を更に備えている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ディスプレイデバイスのモデルを更に備えており、前記オンスクリーンディスプレイデータを前記入力ストリームと多重化する段階は、前記ディスプレイデバイスが前記オンスクリーンディスプレイデータパケットの挿入にどう応えるかを確定する段階を含んでいる、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記入力ストリームは、MPEG(モーション・ピクチャー・エクスパーツ・グループ)輸送ストリームを備えている、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
映像ソース装置と、
ディスプレイデバイスと、を備える、
システムにおいて、
前記映像ソース装置が、
複数の入力データパケットを含む入力ストリームを受信するためのインターフェースと、
複数のオンスクリーンディスプレイデータパケットを含むオンスクリーンディスプレイデータを生成するためモジュールと、
前記オンスクリーンディスプレイデータを前記入力ストリームと多重化して、輸送ストリームを生成するためのマルチプレクサであって、
前記オンスクリーンディスプレイデータを前記入力ストリームと多重化するとことが、
オンスクリーンディスプレイデータを挿入する入力ストリームの位置を求めて入力ストリームを走査し、
前記複数の入力データパケットの内、遊休データパケットを、前記複数のオンスクリーンディスプレイデータパケットの内の第1の第1オンスクリーンディスプレイデータパケットで置き換え、不使用データパケットを、前記複数のオンスクリーンディスプレイデータパケットの内の第2の第1オンスクリーンディスプレイデータパケットで置き換え、
前記輸送ストリーム内にギャップを生成するために前記輸送ストリームのクロック速度を上げ、第2オンスクリーンディスプレイデータパケットを前記輸送ストリームの前記ギャップに挿入することを含み、
前記遊休データパケットのパケット識別子は、第1のパケット識別子であり、
前記不使用データパケットのパケット識別子は、第1のパケット識別子とは異なる第2のパケット識別子であり、
前記不使用データパケットは、前記ディスプレイデバイスで破棄されるデータを有し、
前記遊休データパケットと前記不使用データパケットは共に不要なデータパケットであり、
前記ディスプレイデバイスが、
前記輸送ストリーム用のインターフェースと、
デマルチプレクサであって、前記輸送ストリーム内の入力データから前記オンスクリーンディスプレイデータを逆多重化するためのデマルチプレクサと、
前記オンスクリーンディスプレイデータを解釈するためのモジュールと、
前記オンスクリーンディスプレイデータに基づいて、オンスクリーンディスプレイを含んでいるディスプレイを生成するためのディスプレイ制御回路と、
生成されたディスプレイを表示するための画面と、を備えているシステム。
【請求項6】
前記入力ストリーム用の前記インターフェースは、ケーブルカードインターフェースを備えている、請求項に記載のシステム。
【請求項7】
前記オンスクリーンディスプレイデータ用のバッファを更に備えている、請求項に記載のシステム。
【請求項8】
前記バッファの状態に関してフィードバックを提供するためのモジュールを更に備えている、請求項に記載のシステム。
【請求項9】
前記フィードバックは、前記入力ストリーム用の前記インターフェースを介して提供される、請求項に記載のシステム。
【請求項10】
第2のインターフェースを更に備えており、前記フィードバックは、前記第2のインターフェースを介して提供される、請求項に記載のシステム。
【請求項11】
前記入力ストリームは、MPEG(モーション・ピクチャー・エクスパーツ・グループ)輸送ストリームを備えている、請求項に記載のシステム。
【請求項12】
方法において、
ディスプレイデバイス用の、複数のオンスクリーンディスプレイデータパケットを含むオンスクリーンディスプレイデータを生成する段階と、
ディスプレイデバイス用の、複数の入力データパケットを含む入力ストリームを受信する段階と、
前記オンスクリーンディスプレイデータを前記入力ストリームと多重化して、輸送ストリームを生成する段階と、
前記多重化された入力ストリームと前記オンスクリーンディスプレイデータを含む前記輸送ストリームを前記ディスプレイデバイスに提供する段階と、から成り、前記オンスクリーンディスプレイデータを前記入力ストリームと多重化することが、
オンスクリーンディスプレイデータを挿入する入力ストリームの位置を求めて入力ストリームを走査し、
前記複数の入力データパケットの内、遊休データパケットを、前記複数のオンスクリーンディスプレイデータパケットの内の第1の第1オンスクリーンディスプレイデータパケットで置き換え、不使用データパケットを、前記複数のオンスクリーンディスプレイデータパケットの内の第2の第1オンスクリーンディスプレイデータパケットで置き換え、
前記輸送ストリーム内にギャップを生成するために前記輸送ストリームのクロック速度を上げ、第2オンスクリーンディスプレイデータパケットを前記輸送ストリームの前記ギャップに挿入することを含み、
前記遊休データパケットのパケット識別子は第1のパケット識別子であり、
前記不使用データパケットのパケット識別子は、第1のパケット識別子とは異なる第2のパケット識別子であり、
前記不使用データパケットは、前記ディスプレイデバイスで破棄されるデータを有し、
前記遊休データパケットと前記不使用データパケットは共に不要なデータパケットである、方法。
【請求項13】
1つ又はそれ以上の映像ソース装置からオンスクリーンディスプレイに関する情報を受信する段階を更に含んでおり、前記オンスクリーンディスプレイデータを生成する段階は、少なくとも部分的には、前記受信された情報に基づいている、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ディスプレイデバイスから、前記オンスクリーンディスプレイデータ用のリソースの状態に関してフィードバックを受信する段階を更に含んでいる、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記リソースのオーバーランを防止するため、前記オンスクリーンディスプレイデータを絞る段階を更に含んでいる、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記多重化された入力ストリームデータと前記オンスクリーンディスプレイデータを前記ディスプレイデバイスに提供する段階は、データを入力ストリームインターフェースに提供する段階を含んでいる、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記入力ストリームインターフェースは、ケーブルカードインターフェースを含んでいる、請求項16に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、概括的には、ネットワークの分野に、より具体的には、オンスクリーンディスプレイ(OSD)データを既存のディスプレイデバイスへ配送するための方法と装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークは、個人用電子娯楽装置の様な複数の装置の相互接続を含んでいることもある。その様なネットワークでは、相互接続された装置は、メディアデータを含めたデータを転送したり共有したりすることもある。その様なネットワークには、ネットワーク内の1つ又はそれ以上のディスプレイデバイスに提供されるメニューや他の情報提供を目的としたディスプレイの様なデータが存在していることもある。一般に、その様なデータは、オンスクリーンディスプレイ(OSD)と呼ばれる。OSDは、1つ又はそれ以上の他の画像と共に画面上に提示される画像である。OSDは、透明である場合もあれば、透明ではなくOSDと別の画像が同時に見えるようにしている場合もある。OSDは、純粋に情報提供を目的としている場合(例えば、テレビの現在のチャネル又は株式表示器を表しているOSDなど)もあれば、又はユーザーに、例えば遠隔制御装置を通して特性を選択できるようにするグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を含んでいる場合もある。OSDは、多くの場合、異なるソースから生成され、OSDが表示されている間はもう一方の画像は部分的又は完全に隠れてしまうように別の画像に重ね置かれる。例えば、テレビ、DVDプレーヤー、STB(セットトップボックス)、又は他の装置は、遠隔制御装置からの信号、又はテレビ、セットトップボックス、DVDプレーヤー、又は他の映像ソース装置のボタンが押されたことに応えて、音量、チャネル、時間情報、又はメニューの様な情報を生成することができる。OSDは、TVでの使用に加えて、コンピュータディスプレイとも関連付けて使用されてきた。映像機器ボックスは、2つ以上の映像ソース装置を含んでいるものもある。映像装置は、映像ソース装置と映像ディスプレイデバイスを兼ねているものもある。
【0003】
従来型のシステムでは、OSD信号は、テレビの制御回路構成の内部又はセットトップボックスやDVD(デジタル多目的ディスク)プレーヤーの様な他の装置の内部で生成され、それら装置から遠隔的にテレビへ提供されている。例えば、遠隔制御装置が、チャネル変更のコマンドをテレビに与えると、テレビの制御回路構成は、新しいチャネルのOSDをテレビスクリーンに映し出させる。或いは、遠隔制御装置が、チャネル変更コマンドをセットトップボックスに与えると、セットトップボックスは、OSD信号を生成し、このOSD信号をテレビに提供してテレビ画面に表示されるようにする。
【0004】
図1は、圧縮又は非圧縮映像をセットトップボックス16に提供する映像信号ソース12を含んでいる従来型のシステムを示している。映像ソースの例としては、ケーブルテレビアウトレット及び衛星テレビ受信器が挙げられる。セットトップボックスの例としては、テレビボックスと衛星テレビボックスが挙げられる。ソース12は、更に音声信号を提供していてもよい。セットトップボックス16は、非圧縮アナログ映像信号又は非圧縮デジタル映像信号を、テレビ18のディスプレイ制御回路構成20に提供する。一例として、非圧縮デジタル映像信号は、セットトップボックス16とテレビ18のディスプレイ制御回路構成20の間に、ハイ-デフィニション・マルチメディア・インターフェース(HDMI)を通して提供されるようになっていてもよい。ディスプレイ制御回路構成20は、セットトップボックス16に加えて、又はそれに代えて、DVDプレーヤー、DVR(デジタルビデオレコーダー)、VCR(ビデオカセット記録装置)、手持ち型映像ソース装置、又は他の装置を含め、他の各装置からムービーを受信することもあり得る。
【0005】
映像信号は、ディスプレイ制御回路構成20からディスプレイ30に提供されて画面34に表示される。OSDがセットトップボックス16によって生成される事例では、OSDは、非圧縮映像信号の一部として組み合わされ、テレビ18に送られて表示される。ディスプレイ制御回路構成20は、ブレンダー回路構成26で非圧縮映像と組み合わされるOSD信号を差し出すためのフレームバッファ24を含んでいる。ブレンダー回路構成26は、組み合わされた信号をディスプレイ30に提供して画面34に表示されるようにする。
【0006】
しかしながら、実際には、ネットワークは、新しい装置と古い装置の両方を含んでおり、古い装置は新しいシステムのプロトコル要件全てをサポートしているわけではないこともある。従来型の装置は、OSDデータ用のプロトコル要件及び類似の要件をサポートしていないこともある。このため、古いディスプレイデバイスへ情報表示情報を入力するためのインターフェースが無いかもしれず、従って、より古い装置は、一般に、その様な情報提供のための情報を表示することができないかもしれない。
【発明の概要】
【0007】
オンスクリーンディスプレイデータを既存のディスプレイデバイスへ配送するための方法と装置が提供されている。
【0008】
本発明の第1の態様では、装置は、ディスプレイデバイス用の入力ストリームを受信するためのインターフェースと、ディスプレイデバイス用のオンスクリーンディスプレイデータを生成するためのモジュールと、を含んでいる。装置は、更に、マルチプレクサを含んでおり、マルチプレクサは、オンスクリーンディスプレイデータを入力ストリームへと多重化するためのものである。
【0009】
本発明の第2の態様では、装置は、入力ストリーム用のインターフェースと、デマルチプレクサと、を含んでおり、デマルチプレクサは、入力ストリーム内の他の入力データからオンスクリーンデータを逆多重化するためのものである。装置は、オンスクリーンディスプレイデータを解釈するためのモジュールと、オンスクリーンディスプレイデータに基づいて、オンスクリーンディスプレイを含んでいるディスプレイを生成するためのディスプレイ制御回路構成と、生成されたディスプレイを表示するための画面と、を含んでいる。
【0010】
本発明の第3の態様では、方法は、ディスプレイデバイス用のオンスクリーンデータを生成する段階を含んでいる。方法は、更に、ディスプレイデバイス用の入力ストリームを受信する段階と、オンスクリーンディスプレイデータを入力ストリームへと多重化する段階と、を含んでいる。多重化された入力ストリームとオンスクリーンディスプレイデータは、ディスプレイデバイスに提供される。
【0011】
添付図面の各図には、本発明の実施形態が、限定ではなく一例として示されており、図中、類似要素には同様の符号を付している。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】映像をセットトップボックスに提供する映像信号ソースを含んでいる従来型のシステムを示している。
図2】本発明の或る実施形態のオンスクリーンディスプレイの説明図である。
図3】幾つかの実施形態におけるオンスクリーンデータのディスプレイデバイスへの配送の説明図である。
図4】オンスクリーンディスプレイをディスプレイデバイスに提供するための映像ソース装置の説明図である。
図5】ディスプレイデバイスの或る実施形態を示している。
図6】オンスクリーンディスプレイを提供するためのプロセスの或る実施形態を説明するためのフローチャートを提示している。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態は、概括的には、オンスクリーンディスプレイデータを既存のディスプレイデバイスへ配送することに着眼している。
【0014】
幾つかの実施形態では、ネットワークは、データを共有する複数の相互に接続された装置を含んでいてもよい。装置は、例えば、メディアデータを共有する娯楽装置を含んでいてもよい。幾つかの実施形態では、オンスクリーンディスプレイ(OSD)データを既存のディスプレイデバイスへ配送するためのシステム又はプロセスが提供されている。幾つかの実施形態では、既存のディスプレイデバイスは、対応するプロトコルを含んでいない装置である。
【0015】
或る実施形態では、システムは、ネットワークによって接続されている入力装置、記憶装置、及び出力装置を含んでいる。これらの装置は、改良された機能をユーザーに届けるため協働させることを意図している。特定の実施形では、ユーザーは、例えば、拡張可能なユーザーインターフェースを介して、ネットワーク上の全ての装置と対話することができるようになり、そして、ネットワーク上に在るか又は別のやり方でネットワークが利用できるようになっている全てのコンテンツにアクセスすることができるようになる。
【0016】
ネットワーク装置がネットワークプロトコルのオペレーションに対応して設計されている状況でネットワークを実施することは、新しい全シリコン画像環境を実施する場合の様に、比較的単純容易である。しかしながら、ネットワークシステムが段階的に導入されていく場合、顧客及びユーザーは、非シリコン画像技術を利用することが要求されるかもしれない。幾つかの実施形態では、ユーザーインターフェース情報を既存の第三者的な装置に配送するためのプロセス又はシステムが提供されている。幾つかの実施形態では、情報は、外部インターフェースに加える変更に関する要件が最小限で済むようなやり方で配送されることを意図している。幾つかの実施形態では、既存装置との相互運用を可能にするために一般的な方法が提供されており、これにより、複数のシステムを相手に組んで解決法を利用できるようになる。幾つかの実施形態では、新しいプロトコルへの移行時のネットワークオペレーションを可能にするためのシステムが提供されている。幾つかの実施形態では、サービスを相互接続ネットワーク内の既存装置に提供することを可能にするためのプロセスが提供されている。
【0017】
幾つかの実施形態では、複数の装置を含んでいるかもしれないネットワーク内のユーザーに対し、同ネットワーク内の任意のディスプレイデバイスに、オンスクリーンディスプレイデータを配送する必要がある。幾つかのオペレーションでは、1つ又はそれ以上のディスプレイデバイスは、ネットワークオペレーション用に設計されていない既存のディスプレイデバイスであるかもしれない。その様なデータを提供する際、当該の既存のネットワーク装置用ディスプレイ側のチップは、一般に、圧縮データを受け入れ、その様なデータをディスプレイにレンダリングすることができることに留意されたい。その様な既存のディスプレイ側のチップは、一般に、ベンダー独自のユーザーインターフェースデータをディスプレイに併合する能力を有している。従って、その様なデータを装置に提供することができるなら、その様な情報のディスプレイは一般に可能である。
【0018】
しかしながら、既存のディスプレイ側の装置に、オンスクリーンデータの挿入を差し込むことができるような仕様を有するインターフェースが無いこともある。幾つかの実施形態では、OSDデータをディスプレイデバイスに、インターフェースを介して提供するためのシステムとプロセスが提供されている。既存装置を実用的なやり方で利用するためには、既存のインターフェースを使用するのが有利である。例えば、既存のディスプレイデバイスには、通常、MPEG(モーション・ピクチャー・エクスパーツ・グループ)輸送ストリームの様な映像データ入力ストリームを受け入れるのに或るやり方がある。具体的には、多くの既存装置は、圧縮された輸送ストリームデータの標準的な注入方法であるケーブル−カードインターフェース(Cardbus(カードバス)とも呼ばれる)の様なインターフェースを有している。CableCard(ケーブルカード)はPCMCIA(パーソナル・コンピュータ・メモリ・カード国際協会)規格サイズのカードであり、その様なカードを用いれば、例えば、デジタルケーブルサービスをディスプレイデバイスへ、セットトップケーブルボックスの必要性無しに、提供できるようになる。輸送ストリームは、音声、映像、及びデータ用の通信プロトコルに準じて提供されるデータを含んでいる。輸送ストリームは、MPEG−2仕様であり、デジタル映像と音声を多重化できるようにすることと、出力を同期化することを意図している。幾つかの実施形態では、システム又は方法は、ディスプレイデータを輸送ストリームに注入するのに、デジタルケーブルインターフェースの様な既存のインターフェースを利用している。或る実施形では、輸送ストリームは、一連の188バイトデータパケットを提供している。この連なりの中で、各パケットは標準ヘッダと特定用途向けデータペイロードを有している。それぞれの輸送ストリームパケットは、関係付けられているパケットのタイプを記述する13ビット値であるPID(パケット識別子)を保有している。PID値は仕様化が進んだものもあり、その様なPIDとしては、MPEG−2第1部、システム−ISO/IEC(国際標準化機構/国際電気標準会議)規格13818−1(情報技術−動画及び関連音声のジェネリックコーディング:システム)、及びATSC(アドバンスト・テレビジョン・システムズ・コミッティ)規格に合わせた値が挙げられる。ディスプレイデバイスは、一般に、既知のPIDパケットの標準コンテンツに依存している。1つの周知されているPID値に「0x1FFF」があり、これはパケットが空であることを示している。幾つかの実施形態では、ディスプレイデバイスには、パケットPID値に基づいてパケットを逆多重化する能力と、以降の処理のために同様のデータをひとまとめに収集する能力がある。
【0019】
或るシステムでは、輸送ストリームは、一方向通信である場合によく使用されている。この通信では、送信側は受信側からフィードバックを受け取らないので、送信側は、受信側の性能を超えないことが保証されるようなやり方で挙動することが求められる。これを確実にするため、「バッファモデル」が使用されており、バッファが要求に応じてデータを吸収するようになっている。その様なプロセスでは、送信側と受信側は、必要とされるバッファモデルに従ってデータ転送を実施することに別々に合意することができ、両者が挙動に関して合意した上は、システムが伝送に際しリソース問題に遭遇することはない。しかしながら、幾つかの実施形態では、ネットワークプロトコルはバッファモデルを利用しておらず、むしろ「できる限り速く」を基本にした活動を提供している。幾つかの実施形態では、ディスプレイデータは、既存のディスプレイチップへ、既存のインターフェースを使用して提供されており、当該データは、例えば、普通のMPEGデータの既存バッファモデルを侵害しないようなやり方で挿入される。
【0020】
幾つかの実施形態では、OSDデータは、データパケットとして輸送ストリームの中へ挿入される。幾つかの実施形態では、OSDデータパケットにはPID値が割り当てられており、割り当ては、例えば、ユーザー定義範囲、標準化団体から、又は動的には正規コンテンツ範囲から採用されている。幾つかの実施形態では、OSDデータパケットは、使用されていないPIDが検出されたときに、使用されていないデータパケットの置き換えとして挿入される。幾つかの実施形態では、OSDソース装置は、遊休輸送ストリームパケットを使用し、遊休にあたるPID(PID 0x1FFF)を保有しているパケットをOSDパケットで置き換えることによって、複数のOSDデータを既存の輸送ストリームの中へ挿入してもよい。遊休パケットを置き換えることに加え、OSDソース装置は、OSDデータを、遊休ではないがディスプレイデバイスによって捨てられることになるデータを保有していることが分かっている不必要なパケットに挿入してもよい。その様なデータとしては、限定するわけではないが、代替音声又は第2の映像データが挙げられる。その様な使用されないデータは、場合により、時により、個別に確定される。
【0021】
不必要な(遊休又は不使用)データパケットと置き換えてOSDパケットを挿入するプロセスでは、OSDパケットの挿入は、輸送ストリーム内の他のコンテンツの配送を速める働きも遅らせる働きもしないので、輸送ストリーム内の他のコンテンツのバッファモデルは損なわれない。幾つかの実施形態では、OSDソース装置は、追加的又は代替的に、既存の輸送ストリームを、輸送ストリーム用の元のクロック速度より速いクロック速度を使用してディスプレイデバイスへ配送するようにし、こうして、余分の輸送ストリームパケットをギャップに挿入できるだけの余裕が生まれるようにしてもよい。この事例のクロックが変更される状況では、OSDソース装置は、既存の輸送ストリームデータのタイムスタンプ情報を、データオーバーランの問題が回避されるように慎重に更新することが求められるかもしれない。
【0022】
幾つかの実施形態では、オンスクリーンデータは、既存のディスプレイデバイス内で逆多重化され、ディスプレイデバイスによる働き掛けを受ける。しかしながら、既存のディスプレイデバイスは、一般に、注入されたオンスクリーンデータに即座に働き掛けることはできず、従って、注入されたOSDデータがそれを扱うために割り付けられているバッファ領域を使い果たしてしまう可能性がある。幾つかの実施形態では、オンスクリーンデータが既存のディスプレイデバイスをオーバーランさせないようにするために、OSDのソースは、既存のディスプレイデバイスから、バッファの現在状態と、必要があればデータを絞るためのオペレーションとに関してフィードバックを受け取る。幾つかの実施形態では、バッファ状態に関して提供されるフィードバックは、既存のディスプレイデバイス内の別の既存のインターフェースを利用して実施されてもよい。例えば、既存のOSD装置のIICマスターが、バッファ状態を周期的に表明するようにしてもよいし、或いは事象に応えて表明を行ってもよい。しかしながら、フィードバックは何か特定のインターフェースに限定されるものではなく、必要なフィードバックを提供するのに利用できるならどの様なインターフェースを利用してもよい。幾つかの実施形態では、既存のディスプレイデバイスカードで完全二重化ケーブルカードインターフェースが利用可能である場合には、バッファ状態を表すのにケーブルカード信号を使用することもできる。
【0023】
他の実施形態では、OSDソース装置は、ディスプレイデバイスの「レンダリングモデル」の様な、ディスプレイデバイスに関する情報を含んでいてもよく、そうして、その様な情報を利用して、異なるコマンドが実行されるのにどれ程かかるかを予測するようにしてもよい。レンダリングモデルに基づいて予測されたタイミングを使用した場合、OSDソース装置は、ソース装置が既存のディスプレイデバイスのバッファが安全なレベルに在ると確信するまで、オンスクリーンディスプレイコマンドを減速するよう求められることもあり得る。
【0024】
幾つかの実施形態では、ソフトウェアコマンド又は論理を含め、既存のディスプレイデバイス上のモジュールは、Raven(レーブン)OSDデータを(PIDフィルタリングを介して)受信及び逆多重化するオペレーション、及びそれをディスプレイにレンダリングすることに備えている。幾つかの実施形態では、既存のディスプレイデバイス上のソフトウェア、論理、又は他のコマンドは、既存のディスプレイデバイスからのバッファ状態をオンスクリーンディスプレイソースへ配送することに備えている。このプロセスでは、新しいデータを搬送するのに既存のインターフェースを使用することもできる。
【0025】
幾つかの実施形態では、既存のディスプレイデバイス上のソフトウェア、論理、又は他のコマンドにも、既存のディスプレイデバイスからのユーザー事象情報をオンスクリーンディスプレイソースへ配送する責任を負わせてもよい。幾つかの実施形態では、ユーザー事象データを搬送するのに既存のインターフェースを使用することもできる。
【0026】
幾つかの実施形態では、ディスプレイのオンスクリーンディスプレイソース装置は、ネットワークにつながれた1つ又はそれ以上の装置からの同時ディスプレイ更新情報を受け入れ、データをひとまとめに多重化し、多重化されたデータを既存の輸送ストリームと併合し、同データを既存のディスプレイチップに配送することに責任を負っている。
【0027】
ここに提供されている考察はOSDデータに関しているが、例えばインスタンス制御情報の様な他のデータも、ここに提供されている入力ストリーム挿入技法を使って既存のディスプレイデバイスへ配送することができる。
【0028】
図2は、本発明の或る実施形態のオンスクリーンディスプレイの説明図である。この説明図では、スクリーン60上に画像106とOSDメニュー102が提供されている。OSDメニュー102は、アイコンと語104−1(ケーブル)、104−2(アンテナ)、104−3(テレビ録画)、104−4(ムービー)、104−5(ミュージック)、104−6(フォト)、及び104−7(インターネット)を含んでいる。アイコンと語104−1は、識別帯110によって示されている様に強調表示(選択)されている。OSDメニューの最上部には、メニューに何が含まれているかを記述している「メディアサービス」の語が見られる。スクリーン60上には第2のOSD114も含まれている。OSD114は、純粋に情報提供を目的としたもの(株式表示器など)であってもよいし、OSDメニュー102の様に対話型OSDであってもよい。対話型OSDは、ユーザーがOSD上の項目を選択してアクティブにすることができるものである。本発明の幾つかの実施形態では、OSDメニュー102、OSD114、又は両方は、ディスプレイデバイス用の入力ストリームに挿入することによって既存のディスプレイデバイスに提供されている。
【0029】
図3は、幾つかの実施形態でのオンスクリーンデータのディスプレイデバイスへの配送の説明図である。この説明図では、映像ソース装置144は、導体142を通してネットワーク50に連結されている。加えて、映像ソース装置122と映像ソース装置126が、映像機器ボックス120に含まれており、導体124を通してネットワーク50に連結されている。映像装置128は、導体125を通してネットワーク50に連結されている。映像ソース装置132は、無線アンテナ134と136を通してネットワーク50に無線式に連結されている。
【0030】
映像ソース装置144は、ディスプレイ用のOSD信号を生成するためのOSD作成回路構成146を含んでいる。OSD信号は、少なくとも部分的には、ネットワーク内の他のソース装置、装置122、126、128、及び132からの信号に基づいていてもよい。映像ソース装置144は、一般にはテレビであるディスプレイデバイス154に連結されている。(映像ソース装置とディスプレイデバイスは別々のエンティティとして示されているが、幾つかの実施形態では、映像ソース装置とディスプレイデバイスは1つのエンティティに組み合わされていてもよい。)ディスプレイデバイス154は、ディスプレイの画面160用の信号を提供するためのディスプレイ制御回路機構を含んでいる。しかしながら、ディスプレイデバイス154は、OSDデータ信号用のインターフェースを含んでいない既存装置であってもよい。幾つかの実施形態では、映像ソース装置144は、OSD信号を生成し、OSDデータをデータパケットとしてディスプレイデバイス160用の既存の入力ストリームへと多重化しようとする。
【0031】
図4は、オンスクリーンディスプレイをディスプレイデバイスに提供する映像ソース装置の説明図である。幾つかの実施形態では、映像ソース装置405は、ディスプレイデバイス用の輸送ストリーム415を受け入れるために、ケーブル−カードインターフェース430の様な輸送ストリームインターフェースを含んでいる。ソース装置405は、更に、他のソース装置410からデータを受信するためにインターフェース420を含んでいてもよい。ソース装置は、ディスプレイデバイスに提供されることになるOSDデータを生成するためのOSDデータ生成部を含んでいてもよい。映像ソース装置405は、OSDデータを、既存の輸送ストリームの中へ、同輸送ストリーム内の安全な場所に挿入するために、マルチプレクサ435を含んでいる。
【0032】
幾つかの実施形態では、映像装置ソース405は、多重化された輸送ストリーム450をディスプレイデバイスへ出力するために、輸送ストリームインターフェース440を含んでいる。幾つかの実施形態では、映像ソース装置405には、既存のディスプレイデバイスから標準又は特定装置向けインターフェースを介して戻される情報を受け入れる能力がある。この説明図では、映像ソース装置455は、更に、ディスプレイデバイスフィードバック455を、ケーブルインターフェース440を通してか又は別のインターフェースを通してかの何れかで受信することもできる。幾つかの実施形態では、映像ソース装置405は、既存のディスプレイデバイス内のリソースをオーバーランさせないように、協働するか又は独立的にバッファモデルを計算する能力を含んでいる。説明を分かり易くするために、映像ソース装置405は、ディスプレイデバイスと対になっているものとして示されているが、幾つかの実施形態では、単一のソース装置が複数の装置と又は装置のセットの内の1つに接続されていてもよい。
【0033】
図5は、ディスプレイデバイスの或る実施形態を示している。この説明図では、ディスプレイデバイス505は、輸送ストリーム525を受け入れるために、ケーブル−カードインターフェースの様な輸送ストリームインターフェース530を含んでいる。この例では、輸送ストリーム525は、普通の輸送ストリームデータとOSDデータを含んでいてもよい。ディスプレイデバイス505は、更に、OSDデータを他の輸送ストリームデータから分離することを含め、データを分離するために、デマルチプレクサ535を含んでいる。ディスプレイデバイスは、受信されたデータをバッファリングするためのバッファ540を含んでいてもよい。ディスプレイデバイス505は、OSDデータ用のバッファの状態に関してフィードバック550−555を提供するようになっていてもよい、このフィードバックは、輸送ストリームインターフェース530が双方向である場合にはこれを介して提供されてもよいし、そうでなければ別のインターフェースを介して提供されてもよい。ディスプレイデバイス505は、受信されたOSDデータを解釈するためのOSD解釈モジュール560と、オンスクリーンディスプレイの使用に関連した遠隔制御事象の様な事象に関して、外部ネットワーク装置との通信を提供するための制御事象モジュール565を含んでいてもよい。ディスプレイモジュール505は、更に、OSD関連リソースの状態に関しての外部装置との通信に備えるためのモジュールを含むこともでき、こうして、バッファモデルにおける合意が可能になる。
【0034】
図6は、オンスクリーンディスプレイを提供するためのプロセスの或る実施形態を説明するためのフローチャートを提示している。この説明図では、602で、輸送ストリームがディスプレイデバイス用に開始されることになる。604で、OSD関連データが、1つ又はそれ以上の映像ソース装置から受信されることになり、606で、ディスプレイデバイスからのOSDデータがディスプレイデバイス用に生成される。次いで、608で、OSDデータを挿入する場所を求めて輸送ストリームが走査される。610で、データパケットが不必要(遊休又は別に不使用)であるか又は伝送内にギャップがあれば、616で、OSDパケットが輸送ストリームに、使用されていないパケットに対する置き換えとしてか又はギャップへの挿入としてかの何れかで挿入される。プロセスは、612での、輸送ストリームのクロック速度を上げて輸送ストリームにギャップを作り出そうとする段階を含んでいてもよい。加えて、パケットの挿入は、ディスプレイデバイスが受信されたパケットにどの様に応えるかを予想するために、618でのディスプレイデバイスのレンダリングモデルの使用を含んでいてもよい。加えて、620で、ディスプレイデバイスから、OSDデータに対するバッファの状態に関する問題を指し示すフィードバックを受信した場合は、622で、ディスプレイのリソースがオーバーランしないようにOSDデータを絞ってもよい。
【0035】
以上の説明では、本発明を十分に理解して頂くために、説明を目的として多数の特定の詳細事項を述べてきた。しかしながら、当業者には自明の様に、本発明は、それらの特定の詳細事項の一部無しに実施することもできる。他の例を挙げると、周知の構造及び装置はブロック図の形式で示されている。図示されている構成要素の間には中間的な構造が介在していてもよい。ここに説明され図示されている構成要素は、図示及び説明されていない追加の入力又は出力部を有していてもよい。
【0036】
本発明は、様々なプロセスを含んでいてもよい。本発明のプロセスは、ハードウェア構成要素によって行われてもよいし、機械実行可能命令の中に具体化されていてもよく、それらは、命令でプログラムでされている汎用又は特殊用途のプロセッサ又は論理回路に当該プロセスを実行させるために用いられる。代わりに、プロセスは、ハードウェアとソフトウェアの組合せによって実行されてもよい。
【0037】
本発明の諸部分は、コンピュータプログラム製品として提供することができ、その様な製品は、本発明によるプロセスを実行するようコンピュータ(又は他の電子装置)をプログラムするのに使用されるコンピュータプログラム命令を記憶させたコンピュータ読み取り可能媒体を含んでいてもよい。機械読み取り可能媒体には、限定するわけではないが、フロッピーディスケット、光学ディスク、CD−ROM(コンパクトディスク読み取り専用メモリ)、及び磁気光学ディスク、ROM(読み取り専用メモリ)、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)、EPROM(消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ)、EEPROM(電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ)、磁気又は光学カード、フラッシュメモリ、又は電子命令を記憶するのに適した他の種類の媒体/機械読み取り可能媒体が含まれる。更に、本発明は、コンピュータプログラム製品としてダウンロードされるようにし、プログラムが遠隔のコンピュータから要求側コンピュータに転送されるようにしてもよい。
【0038】
方法の多くは、それらの最も基本的な形態で説明されているが、本発明の基本的な範囲から逸脱することなく、記載されている方法の何れに対してもプロセスを追加又は削除することができるし、記載されているメッセージの何れに対しても情報を追加又は省略することもできる。当業者には自明の様に、多くの更なる修正及び改造を施すことができる。特定の実施形態は、本発明を限定するためにではなく説明するために提供されている。本発明の範囲は、以上に提示されている特定の例によってではなく、以下の特許請求の範囲によってのみ確定される。
【0039】
要素「A」が、要素「B」に又は要素「B」と、連結されているという場合、要素Aは、要素Bに直に連結されていてもよいし、例えば要素Cを通して間接的に連結されていてもよい。明細書又は特許請求の範囲で、構成要素、特徴、構造、プロセス、又は特性Aが、構成要素、特徴、構造、プロセス、又は特性Bを「引き起こす、〜させる」と述べられている場合、「A」は「B」の少なくとも部分的な原因であることを意味するが、但し「B」を生じさせることを支援する少なくとも1つの他の構成要素、特徴、構造、プロセス、又は特性が存在している場合もあるという意味である。明細書で、構成要素、特徴、構造、プロセス、又は特性が、「含まれていてもよい」、「含まれている場合もある」、又は「含めることができる」と表されている場合、当該の特定の構成要素、特徴、構造、プロセス、又は特性が含まれることが要求されているわけではない。明細書で、「或る」又は「一」要素という場合、これは、記載要素が1つしかないという意味ではない。
【0040】
実施形態は、本発明の実施形又は実施例である。明細書で、「或る実施形態」、「1つの実施形態」、「幾つかの実施形態」、又は「他の実施形態」という場合、当該実施形態に関連して記載されている特定の特徴、構造、又は特性は、少なくとも幾つかの実施形態には含まれているが、必ずしも全ての実施形態に含まれているとは限らないという意味である。「或る実施形態」、「1つの実施形態」、又は「幾つかの実施形態」は様々に登場するが、必ずしも全てが同一の実施形態を指しているわけではない。なお、本発明の代表的な実施形態の以上の説明の中で、本発明の様々な特徴は、開示を合理化して様々な発明的態様の1つ又はそれ以上を理解する上で役立てることを目的に、まとめて単一の実施形態、図、又は記述としてグループ化されている場合もあるものと理解頂きたい。しかしながら、開示のこの方法は、特許請求されている発明がそれぞれの請求項に明示的に列挙されているより多くの特性を必要とするという意図を反映したものと解釈されるべきではない。そうではなく、以下の特許請求の範囲が示す様に、発明の態様は、単一の以上に開示されている実施形態の特性の全てよりも少ないところに位置していてもよい。従って、特許請求の範囲は、これによりこの記載の中に明示的に盛り込まれており、それぞれの請求項は、本発明の別々の実施形態として独立している。
図1
図2
図3
図4
図5
図6