(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態の技術的解決策を、図面を参照しながら、以下で明瞭かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は実施形態のすべてではなく、本発明の実施形態の一部分でしかない。本発明の実施形態に基づいて、当業者が創造的な努力を払うことなく得られるいかなる他の実施形態も、本発明の保護範囲内に入るものとする。
【0015】
本発明の実施形態では、データストリーム切換えの後に稼動状態である装置が稼働装置と定義され、一方、データストリーム切換えの後にスリープ状態である装置が休止装置と定義される。
【0016】
本発明の一実施形態によってもたらされるデータストリーム伝送の方法が
図1に示されており、以下のステップを含む。
【0017】
ステップS100で、休止装置は、省エネルギー状態に入るように示すメッセージを受け取る。
【0018】
省エネルギー状態に入るように示すメッセージは、ネットワーク管理装置によって送られてよい。
【0019】
ステップS101で、休止装置は、省エネルギー状態に入るように示すメッセージを受け取った後に、稼働装置がユーザ情報を受け取って同期するように、記憶されているユーザ情報を稼働装置に送る。
【0020】
ステップS102で、休止装置は、ユーザ情報が同期された後に、自身の伝送状態をスタンバイに設定してスリープ状態に入る。
【0021】
例えば、休止装置は、自身の伝送状態をスタンバイに設定するように、自身の仮想ルータ冗長プロトコルに従って装置優先度を低に設定してよい。
【0022】
本発明の実施形態によってもたらされるデータストリーム伝送の方法では、休止装置は、省エネルギー状態に入るように示すメッセージを受け取った後に、稼働装置がユーザ情報を受け取って同期するように、記憶されているユーザ情報を稼働装置に送って、ユーザ情報が同期された後に、自身の伝送状態をスタンバイに設定してスリープ状態に入り、一方、稼働装置は、自身の伝送状態をメインに設定してデータストリームを切り換える。したがって、装置間でユーザ情報が同期された後に、一方の(グループの)装置がスリープ状態に入って他方が通常の稼働状態を保ち、それによって、装置間のデータストリーム伝送中のエネルギー消費が低減される。
【0023】
本発明の別の実施形態によってもたらされるデータストリーム伝送の方法が
図2に示されており、以下のステップを含む。
【0024】
ステップS200で、稼働装置は、省エネルギー状態に入るように示すメッセージを受け取る。
【0025】
省エネルギー状態に入るように示すメッセージは、ネットワーク管理装置によって送られてよい。
【0026】
ステップS201で、稼働装置は、省エネルギー状態に入るように示すメッセージを受け取った後に、休止装置が送ったユーザ情報を受け取って同期するする。
【0027】
ステップS202で、稼働装置は、ユーザ情報が同期された後に、自身の伝送状態をメインに設定してデータストリーム切換えを実施する。
【0028】
例えば、稼働装置は、データストリーム切換えをトリガするために上流装置にルーティングを分配する。稼働装置は、自身の伝送状態をメインに設定するように、自身の仮想ルータ冗長プロトコル(Virtual Router Redundancy Protocol、VRRP)に従って装置優先度を低に設定し、下流装置にアドレス解決プロトコル(Address Resolution Protocol、ARP)のパケットを送ることが可能である。
【0029】
この実施形態では、稼働装置または休止装置のいずれかが広帯域リモートアクセスサーバ(Broadband Remote Access Server、BRAS)であり得る。
【0030】
本発明の実施形態によってもたらされるデータストリーム伝送の方法では、休止装置は、稼働装置が省エネルギー状態に入るように示すメッセージを受け取った後に、稼働装置がユーザ情報を受け取って同期するように、記憶されているユーザ情報を稼働装置に送って、ユーザ情報が同期された後に、自身の伝送状態をスタンバイに設定してスリープ状態に入り、一方、稼働装置は、自身の伝送状態をメインに設定してデータストリームを切り換える。したがって、装置間でユーザ情報が同期された後に、一方の(グループの)装置がスリープ状態に入って他方が通常の稼働状態を保ち、それによって、装置間のデータストリーム伝送中のエネルギー消費が低減される。
【0031】
本発明のさらに別の実施形態によってもたらされるデータストリーム伝送の方法が、
図3および
図4を参照しながら、データストリーム伝送のための2つの装置の実例によって説明される。
図3に示されるように、ネットワーク管理装置301は、伝送装置として使用される第1の装置302および第2の装置303にそれぞれ接続されている。上流装置304(例えば上部層ルータ)は、第1の装置302および第2の装置303にそれぞれ接続されている。第1の装置302および第2の装置303は、それぞれ下流装置305(例えばスイッチ)にさらに接続されている。この実施形態では、第1の装置302または第2の装置303のいずれかがBRASでよい。
【0032】
図4に示されるように、この実施形態は以下のステップを含む。
【0033】
S400で、ネットワーク管理装置301は、データストリーム伝送のための装置として使用される第1の装置302および第2の装置303に省エネルギー状態に入るように示すメッセージを送る。この実施形態では、第1の装置302が休止装置に、また第2の装置303が稼働装置に、先に割り当てられていてよい。
【0034】
ここで、ネットワーク管理装置301は、第1の装置302および第2の装置303に、省エネルギー状態に入るように示すメッセージを周期的に送ってよく、またはネットワークのデータトラフィックを検出して、データトラフィックが所定の条件を満たしたとき、第1の装置302および第2の装置303へ省エネルギー状態に入るように示すメッセージを送ってもよい。
【0035】
S401で、休止装置302は、ネットワーク管理装置301が送った省エネルギー状態に入るように示すメッセージを受け取った後に、記憶されているユーザ情報を稼働装置303へ送り、稼働装置303はユーザ情報を受け取って同期する。
【0036】
S402で、稼働装置303は、休止装置302が送ったユーザ情報を受け取って同期した後に、データストリーム切換えを実施するように、上流装置として使用される上部層ルータ304にユーザ側のルーティングを分配する。
【0037】
S403で、稼働装置303は、ユーザ情報の同期が完了したとのメッセージをネットワーク管理装置301に送る。
【0038】
S404で、稼働装置303は、ユーザ情報を同期した後に、自身の伝送状態をメインに設定するように、そのVRRPに従って装置優先度を高に設定する。
【0039】
S405で、ネットワーク管理装置301は、切換え開始を示すメッセージを休止装置302に送る。
【0040】
S406で、休止装置302は、ネットワーク管理装置が送った切換え開始を示すメッセージを受け取った後に、自身の伝送状態をスタンバイに設定するように、そのVRRPに従って、装置優先度を低に設定する。
【0041】
S407で、休止装置302は、自身の伝送状態をスタンバイに設定した後に、ユーザ側のルーティングをキャンセルするメッセージを上部層ルータ304に送る。
【0042】
S408で、休止装置302が、ユーザ側のルーティングをキャンセルするメッセージを上部層ルータ304に送る一方で、稼働装置303が、下流装置として使用されるスイッチ305にARPのパケットを送る。
【0043】
S409で、休止装置302は、上部層ルータ304にユーザ側のルーティングをキャンセルするメッセージを送った後に、ネットワーク管理装置301に切換え完了メッセージを送る。
【0044】
S410で、稼働装置303は、スイッチ305にARPのパケットを送った後に、ネットワーク管理装置301に切換え完了メッセージを送る。
【0045】
S411で、ネットワーク管理装置301は、休止装置302および稼働装置303がそれぞれ送った切換え完了メッセージを受け取った後に、休止装置302にスリープ命令を送る。
【0046】
S412で、休止装置302は、スリープ命令を受け取った後にスリープ状態に入る。さらに、休止装置のインターフェースボードの電源が切られてもよい。
【0047】
本発明の実施形態によってもたらされるデータストリーム伝送の方法では、休止装置は、省エネルギー状態に入るように示すメッセージを受け取った後に、稼働装置がユーザ情報を受け取って同期するように、記憶されているユーザ情報を稼働装置に送り、ユーザ情報が同期された後に、自身の伝送状態をスタンバイに設定してスリープ状態に入り、一方、稼働装置は、自身の伝送状態をメインに設定してデータストリームを切り換える。したがって、装置間でユーザ情報が同期された後に、一方の装置がスリープ状態に入って他方が通常の稼働状態を保ち、それによって、装置間のデータストリーム伝送におけるエネルギー消費が低減される。
【0048】
さらに、省エネルギー状態が終了するか、またはネットワークにおけるデータトラフィックが所定の条件を満たすのをネットワーク管理装置が検出したとき、スリープ状態の休止装置が、稼動状態を回復するように喚起されることになっている。
図5に示されるように、この実施形態は以下の状態を含む。
【0049】
S500で、ネットワーク管理装置301は休止装置302に回復指示メッセージを送る。
【0050】
S501で、休止装置302は、回復指示メッセージを受け取った後に、関連したコンフィギュレーション情報を回復する。
【0051】
S502で、休止装置302は、関連したコンフィギュレーション情報を回復した後に、ネットワーク管理装置301に回復完了メッセージを送る。
【0052】
S503で、ネットワーク管理装置301は、休止装置302および稼働装置303にユーザ情報同期命令を送る。
【0053】
S504で、稼働装置303は、ネットワーク管理装置301が送ったユーザ情報同期命令を受け取った後に、記憶されているユーザ情報を休止装置302送り、休止装置302は、ネットワーク管理装置301が送ったユーザ情報同期命令を受け取った後に、稼働装置303が送ったユーザ情報を受け取って同期する。
【0054】
S505で、休止装置302は、稼働装置303が送ったユーザ情報を同期した後に、ネットワーク管理装置301に同期完了メッセージを送る。
【0055】
S506で、ネットワーク管理装置301は、休止装置302が送った同期完了メッセージを受け取った後に、休止装置302に切換え開始を示すメッセージを送る。
【0056】
S507で、休止装置302は、ネットワーク管理装置301が送った切換え開始を示すメッセージを受け取った後に、自身の伝送状態をメインに設定するように、そのVRRPに従って装置優先度を高に設定する。
【0057】
S508で、稼働装置303は、自身の伝送状態をスタンバイに設定するように、そのVRRPに従って装置優先度を低に設定する。S508は、稼働装置303が休止装置302にユーザ情報を送るステップS504の後に遂行されるが、S507の後に遂行されるように制限されているわけではないことに注意されたい。
【0058】
S509で、休止装置302は、自身の伝送状態をメインに設定した後に、データストリーム切換えを実施するように、上部層ルータ304にユーザ側のルーティングを分配する。
【0059】
S510で、休止装置302は、上部層ルータ304にユーザ側のルーティングを分配する一方で、スイッチ305にARPのパケットを送る。
【0060】
S511で、休止装置302は、上部層ルータ304にユーザ側のルーティングを分配し、スイッチ305にARPのパケットを送った後に、ネットワーク管理装置301に切換え完了メッセージを送る。
【0061】
したがって、スリープ状態の休止装置がネットワーク管理装置によって喚起されて稼動状態を回復してよく、それによって通常のデータストリーム伝送が保証される。
【0062】
それに加えて、システムが省エネルギー状態に入るとき、休止装置が時間内に稼動状態を回復するのを保証するように、休止装置とネットワーク管理装置の間の通信リンクは閉じないものとする。
【0063】
本発明の別の実施形態によってもたらされるデータストリーム伝送の方法が、
図6および
図7を参照しながら2つのグループで4つのデータストリームの実例によって説明される。
図6に示されるように、ネットワーク管理装置601は、それぞれデータストリーム伝送のための装置として使用される第3の装置603、第4の装置604、第5の装置605および第6の装置606に接続されている。上流装置602(例えば上部層ルータ)は、第3の装置603、第4の装置604、第5の装置605および第6の装置606にそれぞれ接続されている。第3の装置603、第4の装置604、第5の装置605および第6の装置606は、それぞれ下流装置607(例えばスイッチ)にさらに接続されている。この実施形態では、第3の装置603、第4の装置604、第5の装置605および第6の装置606のうち任意のものがBRASでよい。
【0064】
この実施形態では、第3の装置603および第4の装置604が休止装置であり、第3の装置603がメイン休止装置であって第4の装置604がスタンバイ休止装置であり、第5の装置605および第6の装置606が稼働装置であり、第5の装置605がメイン稼働装置であって第6の装置606がスタンバイ稼働装置であるように先に割り当てられていてよい。
【0065】
図7に示されるように、この実施形態は以下のステップを含む。
【0066】
S700で、ネットワーク管理装置601は、メイン休止装置603に省エネルギー状態に入るように示すメッセージを送る。
【0067】
ここで、ネットワーク管理装置601は、メイン休止装置603に省エネルギー状態を示すメッセージを周期的に送ってよく、またはネットワークのデータトラフィックを検出して、データトラフィックが所定の条件を満たしたとき、メイン休止装置603に省エネルギー状態に入るように示すメッセージを送ってよい。
【0068】
S701で、メイン休止装置603は、ネットワーク管理装置601が送った省エネルギー状態に入るように示すメッセージを受け取った後に、ユーザ情報を受け取って同期するメイン稼働装置605へ、記憶されているユーザ情報を送る。
【0069】
S702で、メイン稼働装置605は、メイン休止装置603が送ったユーザ情報を受け取って同期した後に、ユーザ情報を受け取って同期するスタンバイ稼働装置606にユーザ情報を送る。
【0070】
S703で、スタンバイ稼働装置606がユーザ情報を受け取って同期した後に、メイン稼働装置605は、データストリーム切換えを実施するように、上流装置として使用される上部層ルータ602にユーザ側のルーティングを分配する。
【0071】
S704で、データストリーム切換えを実施するように、メイン稼働装置605が上部層ルータ602にユーザ側のルーティングを分配する一方で、スタンバイ稼働装置606も上部層ルータ602にユーザ側のルーティングを分配する。
【0072】
S705で、メイン稼働装置605およびスタンバイ稼働装置606が上部層ルータ602にユーザ側のルーティングを分配した後に、スタンバイ稼働装置606は、ネットワーク管理装置601にユーザ情報同期完了メッセージを送る。
【0073】
S706で、スタンバイ稼働装置606は、ネットワーク管理装置601にユーザ情報同期完了メッセージを送った後に、自身の伝送状態をスタンバイに設定するように、そのVRRPに従って装置優先度を低に設定する。
【0074】
S707で、ネットワーク管理装置601は、メイン休止装置603、スタンバイ休止装置604およびメイン稼働装置605に、切換え開始を示すメッセージを送る。
【0075】
S708で、メイン休止装置603は、ネットワーク管理装置601が送った切換え開始を示すメッセージを受け取った後に、自身の伝送状態をスタンバイに設定するように、そのVRRPに従って装置優先度を低に設定する。
【0076】
S709で、スタンバイ休止装置604は、ネットワーク管理装置601が送った切換え開始を示すメッセージを受け取った後に、自身の伝送状態をスタンバイに設定するように、そのVRRPに従って装置優先度を低に設定する。
【0077】
S710で、メイン稼働装置605は、ネットワーク管理装置601が送った切換え開始を示すメッセージを受け取った後に、自身の伝送状態をメインに設定するように、そのVRRPに従って装置優先度を高に設定する。
【0078】
S711で、メイン休止装置603およびスタンバイ休止装置604は、それらの伝送状態を切り換えた後に、上部層ルータ602にユーザ側のルーティングを解除するメッセージを送る。
【0079】
S712で、メイン稼働装置605およびスタンバイ稼働装置606は、それらの伝送状態を切り換えた後に、スイッチ607にARPのパケットを送る。
【0080】
S713で、メイン稼働装置605は、スイッチ607にARPのパケットを送った後に、ネットワーク管理装置601に切換え完了メッセージを送る。
【0081】
S714で、スタンバイ稼働装置606は、スイッチ607にARPのパケットを送った後に、ネットワーク管理装置601に切換え完了メッセージを送る。
【0082】
S715で、ネットワーク管理装置601は、メイン稼働装置605およびスタンバイ稼働装置606が送った切換え完了メッセージを受け取った後に、メイン休止装置603およびスタンバイ休止装置604にスリープ命令を送る。
【0083】
S716で、メイン休止装置603は、スリープ命令を受け取った後にスリープ状態に入る。さらに、メイン休止装置603は電源を切られてもよい。
【0084】
S717で、スタンバイ休止装置604は、スリープ命令を受け取った後にスリープ状態に入る。さらに、スタンバイ休止装置604は電源を切られてもよい。
【0085】
この実施形態では、休止装置と稼働装置の間のユーザ情報同期のプロセスには、メイン休止装置が、記憶されているユーザ情報をメイン稼働装置に送り、スタンバイ休止装置が、記憶されているユーザ情報をスタンバイ稼働装置に送ること、または、メイン休止装置が、記憶されているユーザ情報をメイン稼働装置に送り、メイン休止装置が、記憶されているユーザ情報をスタンバイ稼働装置に送ることがさらに含まれてもよい。
【0086】
しかし、実用化を考えると、メイン稼働装置の情報とスタンバイ稼働装置の情報が互いに矛盾するのを防止し、かつ情報の信頼度を向上させるために、メイン休止装置が、記憶されているユーザ情報をメイン稼働装置に送り、次いで、メイン稼働装置がユーザ情報をスタンバイ稼働装置と同期する同期モードを採用する方が、より優れているであろう。
【0087】
本発明の実施形態によってもたらされるデータストリーム伝送の方法では、休止装置は、省エネルギー状態に入るように示すメッセージを受け取った後に、稼働装置がユーザ情報を受け取って同期するように、記憶されているユーザ情報を稼働装置に送り、ユーザ情報が同期された後に、自身の伝送状態をスタンバイに設定してスリープ状態に入り、一方、稼働装置は、自身の伝送状態をメインに設定してデータストリームを切り換える。したがって、装置間でユーザ情報が同期された後に、一方のグループの装置がスリープ状態に入って他方が通常の稼働状態を保ち、それによって、装置間のデータストリーム伝送におけるエネルギー消費が低減される。一方、各グループがデータストリーム伝送のための2つの装置から成るので、稼働装置のデータストリーム伝送の信頼性がホットスタンバイ機構によって保証される。
【0088】
さらに、省エネルギー状態が終了するか、またはネットワークにおけるデータトラフィックが所定の条件を満たすのをネットワーク管理装置が検出したとき、スリープ状態の休止装置が、稼動状態を回復するように喚起されることになっている。
図8に示されるように、この実施形態は以下のステップを含む。
【0089】
S800で、ネットワーク管理装置601は、メイン休止装置603およびスタンバイ休止装置604に回復指示メッセージを送る。
【0090】
S801で、メイン休止装置603は、ネットワーク管理装置601が送った回復指示メッセージを受け取った後に、関連したコンフィギュレーション情報を回復する。
【0091】
S802で、スタンバイ休止装置604は、ネットワーク管理装置601が送った回復指示メッセージを受け取った後に、関連したコンフィギュレーション情報を回復する。
【0092】
S803で、メイン休止装置603およびスタンバイ休止装置604は、関連したコンフィギュレーション情報を回復した後に、ネットワーク管理装置601に回復完了メッセージを送る。
【0093】
S804で、ネットワーク管理装置601は、メイン休止装置603およびスタンバイ休止装置604が送った回復完了メッセージを受け取った後に、メイン休止装置603、スタンバイ休止装置604およびメイン稼働装置605にユーザ情報同期命令を送る。
【0094】
S805で、メイン稼働装置605は、ネットワーク管理装置601が送ったユーザ情報同期命令を受け取った後に、メイン休止装置603がユーザ情報を受け取って同期するように、記憶されているユーザ情報をメイン休止装置603に送る。
【0095】
S806で、メイン休止装置603は、メイン稼働装置605が送ったユーザ情報を受け取って同期させた後に、スタンバイ休止装置604がユーザ情報を受け取って同期するように、スタンバイ休止装置604にユーザ情報を送る。
【0096】
S807で、スタンバイ休止装置604がユーザ情報を受け取って同期させた後に、メイン休止装置603は、ネットワーク管理装置601に同期完了メッセージを送る。
【0097】
S808で、メイン稼働装置605は、ネットワーク管理装置601が送ったユーザ情報同期命令を受け取った後に、自身の伝送状態をスタンバイに設定するように、そのVRRPに従って装置優先度を低に設定する。
【0098】
S809で、スタンバイ稼働装置606は、自身の伝送状態をスタンバイに設定するように、そのVRRPに従って装置優先度を低に設定する。
【0099】
S810で、ネットワーク管理装置601は、メイン休止装置603が送った同期完了メッセージを受け取った後に、メイン休止装置603およびスタンバイ休止装置604に切換え開始を示すメッセージを送る。
【0100】
S811で、メイン休止装置603は、ネットワーク管理装置601が送った切換え開始を示すメッセージを受け取った後に、自身の伝送状態をメインに設定するように、そのVRRPに従って装置優先度を高に設定する。
【0101】
S812で、スタンバイ休止装置604は、ネットワーク管理装置601が送った切換え開始を示すメッセージを受け取った後に、自身の伝送状態をスタンバイに設定するように、そのVRRPに従って装置優先度を低に設定する。
【0102】
S813で、メイン休止装置603は、自身の伝送状態を切り換えた後に、データストリーム切換えを実施するように、上流装置として使用される上部層ルータ602にユーザ側のルーティングを分配する。
【0103】
S814で、スタンバイ休止装置604は、自身の伝送状態を切り換えた後に、データストリーム切換えを実施するように、上部層ルータ602にユーザ側のルーティングを分配する。
【0104】
S815で、メイン休止装置603は、上部層ルータ602にユーザ側のルーティングを分配する一方で、下流装置として使用されるスイッチ607にARPのパケットを送る。
【0105】
S816で、スタンバイ休止装置604は、上部層ルータ602にユーザ側のルーティングを分配する一方で、スイッチ607にARPのパケットを送る。
【0106】
S817で、メイン休止装置603およびスタンバイ休止装置604は、上部層ルータ602にユーザ側のルーティングを分配し、スイッチ607にARPのパケットを送った後に、ネットワーク管理装置601に切換え完了メッセージを送る。
【0107】
したがって、スリープ状態の休止装置がネットワーク管理装置によって喚起されて稼動状態を回復してよく、それによって通常のデータストリーム伝送が保証される。
【0108】
それに加えて、システムが省エネルギー状態に入るとき、各休止装置が時間内に稼動状態を回復するのを保証するように、ネットワーク管理装置とメイン休止装置およびスタンバイ休止装置との間の通信リンクは閉じないものとする。
【0109】
この実施形態では、ユーザ情報同期プロセスは、メイン休止装置が、メイン稼働装置に記憶されているユーザ情報を受け取って同期し、スタンバイ休止装置が、スタンバイ稼働装置に記憶されているユーザ情報を受け取って同期することをさらに含んでよい。または、メイン休止装置が、メイン稼働装置に記憶されているユーザ情報を受け取って同期し、スタンバイ稼働装置が、メイン稼働装置に記憶されているユーザ情報を受け取って同期する。しかし、実用化を考えると、メイン稼働装置の情報とスタンバイ稼働装置の情報が互いに矛盾するのを防止し、かつ情報の信頼度を向上させるために、メイン休止装置が、メイン稼働装置に記憶されているユーザ情報を受け取って同期し、次いで、メイン休止装置がユーザ情報をスタンバイ休止装置と同期する同期モードを採用する方が、より優れているであろう。
【0110】
この実施形態では、各装置によるデータストリーム伝送のプロセス中に、ネットワーク管理装置は、動作状態のすべての装置間の情報同期が完了するまで、各装置に、各装置の状態および情報同期の条件に従ってデータストリームを伝送するように通知してよいことに注意されたい。または、作業グループの複数の装置が、情報同期の進行を判断して、同期がすべて完了した後にそれぞれ切換えを遂行するように相互作用する。しかし、実用化を考えると、ネットワーク管理装置が一様に監視して切換えを一様にトリガするように、動作状態のすべての装置間の情報同期が完了するまで、各装置に、各装置の状態および情報同期の条件に従ってデータストリームを伝送するように通知するためのネットワーク管理装置を採用する方が優れているであろう。
【0111】
本発明の一実施形態によってもたらされるデータ伝送用の休止装置90が
図9に示されており、受信ユニット901、同期ユニット902および設定ユニット903を含む。
【0112】
受信ユニット901は、省エネルギー状態に入るように示すメッセージを受け取るように構成されている。
【0113】
同期ユニット902は、受信ユニット901が省エネルギー状態に入るように示すメッセージを受け取った後に、データ伝送用の稼働装置がユーザ情報を受け取って同期するように、記憶されているユーザ情報をデータ伝送用の稼働装置に送るように構成されている。
【0114】
設定ユニット903は、ユーザ情報が同期された後に、自身の伝送状態をスタンバイに設定してスリープ状態に入るように構成されている。
【0115】
さらに、受信ユニット901は、回復指示メッセージを受け取るようにも構成されている。
【0116】
同期ユニット902は、受信ユニット901が回復指示メッセージを受け取った後に、データ伝送用の稼働装置が送ったユーザ情報を受け取って同期するようにも構成されている。
【0117】
設定ユニット903は、ユーザ情報が同期された後に、自身の伝送状態をメインに設定してデータストリーム切換えを実施するようにも構成されている。
【0118】
この実施形態では、データ伝送用の休止装置はBRASであり得る。
【0119】
本発明の実施形態によってもたらされるデータ伝送用の休止装置は、省エネルギー状態に入るように示すメッセージを受け取り、記憶されているユーザ情報をデータ伝送用の稼働装置に送って、ユーザ情報が同期された後に、自身の伝送状態をスタンバイに設定してスリープ状態に入る。したがって、装置間でユーザ情報が同期された後に、一方の(グループの)装置がスリープ状態に入って他方が通常の稼働状態を保ち、それによって、装置間のデータストリーム伝送におけるエネルギー消費が低減される。そのうえ、データ伝送用の休止装置は、回復指示メッセージを受け取り、データ伝送用の稼働装置が送ったユーザ情報を受け取って同期し、ユーザ情報が同期された後に、自身の伝送状態をメインに設定してデータストリーム切換えを実施する。したがって、スリープ状態のデータ伝送用休止装置がネットワーク管理装置によって喚起されて稼動状態を回復することができ、それによって通常のデータストリーム伝送が保証される。
【0120】
本発明の一実施形態によってもたらされるデータ伝送用の稼働装置100が
図10に示されており、受信ユニット1001、同期ユニット1002、および設定ユニット1003を含む。
【0121】
受信ユニット1001は、省エネルギー状態に入るように示すメッセージを受け取るように構成されている。
【0122】
同期ユニット1002は、受信ユニット1001が省エネルギー状態に入るように示すメッセージを受け取った後に、データ伝送用の休止装置が送ったユーザ情報を受け取って同期するように構成されている。
【0123】
設定ユニット1003は、ユーザ情報が同期された後に、自身の伝送状態をメインに設定してデータストリーム切換えを実施するように構成されている。
【0124】
さらに、受信ユニット1001は、回復指示メッセージを受け取るようにも構成されている。
【0125】
同期ユニットは、受信ユニット1001が回復指示メッセージを受け取った後に、データ伝送用の休止装置がユーザ情報を受け取って同期するように、記憶されているユーザ情報をデータ伝送用の休止装置に送るようにも構成されている。
【0126】
同期ユニット1003は、ユーザ情報が同期された後に、自身の伝送状態をスタンバイに設定するようにも構成されている。
【0127】
この実施形態では、データ伝送用の稼働装置はBRASであり得る。
【0128】
本発明の実施形態によってもたらされるデータ伝送用の稼働装置は、省エネルギー状態に入るように示すメッセージを受け取り、データ伝送用の休止装置が送ったユーザ情報を受け取って同期し、ユーザ情報が同期された後に、その伝送状態をメインに設定してデータストリーム切換えを実施する。したがって、装置間でユーザ情報が同期された後に、一方の(グループの)装置がスリープ状態に入って他方が通常の稼働状態を保ち、それによって、装置間のデータストリーム伝送におけるエネルギー消費が低減される。そのうえ、データ伝送用の稼働装置は、回復指示メッセージを受け取り、記憶されているユーザ情報をデータ伝送用の休止装置に送り、ユーザ情報が同期された後に、自身の伝送状態をスタンバイに設定する。したがって、スリープ状態のデータ伝送用休止装置は、喚起された後に、データ伝送用の稼働装置と協力して稼動状態を回復し、それによって通常のデータストリーム伝送を保証する。
【0129】
本発明の一実施形態によってもたらされるデータストリーム伝送のためのシステムが
図11に示されており、データ伝送用の休止装置110、データ伝送用の稼働装置111およびネットワーク管理装置112を含む。
【0130】
データ伝送用の休止装置110は、省エネルギー状態に入るように示すメッセージを受け取り、同メッセージを受け取った後、記憶されているユーザ情報をデータ伝送用の稼働装置111へ送り、ユーザ情報が同期された後に、自身の伝送状態をスタンバイに設定してスリープ状態に入るように構成されている。
【0131】
データ伝送用の稼働装置111は、省エネルギー状態に入るように示すメッセージを受け取り、同メッセージを受け取った後、データ伝送用の休止装置110が送ったユーザ情報を受け取って同期させ、ユーザ情報が同期された後に、自身の伝送状態をメインに設定してデータストリーム切換えを実施するように構成されている。
【0132】
ネットワーク管理装置112は、ネットワークトラフィックを検出して、データ伝送用の休止装置110およびデータ伝送用の稼働装置111に省エネルギー状態に入るように示すメッセージを送るように構成されている。
【0133】
さらに、データ伝送用の休止装置110は、回復指示メッセージを受け取り、同メッセージを受け取った後、データ伝送用の稼働装置111が送ったユーザ情報を受け取って同期し、ユーザ情報が同期された後に、自身の伝送状態をメインに設定してデータストリーム切換えを実施するようにも構成されている。
【0134】
データ伝送用の稼働装置111は、回復指示メッセージを受け取り、同メッセージを受け取った後、データ伝送用の休止装置110がユーザ情報を受け取って同期するように、記憶されているユーザ情報をデータ伝送用の休止装置110に送って、ユーザ情報が同期された後に、自身の伝送状態をスタンバイに設定するようにも構成されている。
【0135】
ネットワーク管理装置112は、ネットワークトラフィックを検出して、データ伝送用の休止装置110およびデータ伝送用の稼働装置111に回復指示メッセージを送るようにも構成されている。
【0136】
この実施形態では、データ伝送用の休止装置110およびデータ伝送用の稼働装置111はBRASであり得る。
【0137】
本発明の実施形態によってもたらされるデータストリーム伝送のためのシステムでは、データ伝送用の休止装置は、省エネルギー状態に入るように示すメッセージを受け取り、記憶されているユーザ情報をデータ伝送用の稼働装置に送って、ユーザ情報が同期された後に、自身の伝送状態をスタンバイに設定してスリープ状態に入る。したがって、装置間でユーザ情報が同期された後に一方の(グループの)装置がスリープ状態に入って他方が通常の稼動状態を保ち、それによって、装置間のデータストリーム伝送におけるエネルギー消費が低減される。
【0138】
そのうえ、データ伝送用の休止装置は、回復指示メッセージを受け取り、データ伝送用の稼働装置が送ったユーザ情報を受け取って同期し、ユーザ情報が同期された後に、自身の伝送状態をメインに設定してデータストリーム切換えを実施する。したがって、スリープ状態のデータ伝送用休止装置がネットワーク管理装置によって喚起されて稼動状態を回復してよく、それによって通常のデータストリーム伝送が保証される。
【0139】
上記の説明は本発明のいくつかの実施形態でしかなく、本発明の保護範囲はそれに限定されるものではない。本発明によって開示された技術範囲内の、当業者なら容易に考えられるいかなる変更または代替も、本発明の保護範囲によって包含されるものとする。したがって、本発明の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲によって決定されるものとする。