(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1に記載の照明装置において、前記導光板の前記一側部には、前記第1の光源からの光を前記導光板内にその面方向に沿って取り込む第1の入射部が設けられており、
前記導光板の前記他側部には、前記第2の光源からの光を前記導光板内にその面方向に沿って取り込む第2の入射部が設けられていることを特徴とする照明装置。
請求項1に記載の照明装置において、前記導光板の前記一側部には、前記第1の光源からの光を前記導光板内にその面方向に沿って取り込む第1の入射部が設けられており、
前記導光板の前記他側部には、前記第2の光源からの光を前記導光板内にその面方向に対して直交する方向から取り込む第2の入射部が設けられていることを特徴とする照明装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
以下、
図1および
図2を参照して、この発明を腕時計に適用した第1実施形態について説明する。
この腕時計は、
図1に示すように、時計モジュール1を備えている。この時計モジュール1は、腕時計ケース(図示せず)内に組み込まれるように構成されている。この時計モジュール1は、腕時計ケース内に配置される枠状のハウジング2と、このハウジング2内に設けられた表示装置3と、ハウジング2の下部に配置されて表示装置3を電気的に駆動するための回路基板4とを備えている。
【0010】
表示装置3は、
図1に示すように、透過型の液晶表示パネル5と、この液晶表示パネル5の裏面側(
図1では下面側)を照明する照明装置6とを備えている。液晶表示パネル5は、上下一対の透明な電極基板5a、5b間に液晶材(図示せず)を封入し、上側の電極基板5aの上面に上側偏光板5cを設け、下側の電極基板5bの下面に下側偏光板5dを設けた構成になっている。
【0011】
この液晶表示パネル5は、一対の透明な電極基板5a、5bの対向面に透明電極(図示せず)がマトリックス状に配列され、これら透明電極が上下に対応して重なり合う部分が画素をなし、この画素がマトリックス状に配列形成された構成になっている。これにより、液晶表示パネル5は、マトリックス状に配列された画素に選択的に電圧が印加されると、電圧が印加された画素の液晶材の配列状態が変化して、光を透過しない遮光状態となり、この遮光状態の画素によって情報を表示するように構成されている。
【0012】
また、この液晶表示パネル5は、
図1に示すように、その両側の電極端子と回路基板4上の接続電極との間にそれぞれ配置されたインターコネクタ7によってハウジング2内の上部に支持され、この状態で回路基板4と電気的に接続されるように構成されている。これにより、液晶表示パネル5は、回路基板4から駆動信号が与えられることにより、情報を電気光学的に表示するように構成されている。
【0013】
一方、照明装置6は、
図1および
図2に示すように、導光板8と、この導光板8の一側部(
図1では左側の側部)に配置された第1の光源9と、導光板8の他側部(
図1では右側の側部)に配置された第2の光源10と、導光板8の下面に配置された反射板11とを備えている。
【0014】
導光板8は、透明または半透明の光透過性を有する材料からなり、
図1および
図2に示すように、ほぼ四角形の平板状に形成されている。この導光板8は、入射光を拡散する光拡散パターン12を、その密度が一側部(
図2では左側の側部)から他側部(
図2では右側の側部)に向かうに従って粗から密になるように形成し、入射光を上面から放出するように構成されている。
【0015】
この場合、導光板8の一側部(
図2では左側の側部)には、
図2に示すように、第1の光源9からの光を導光板8内にその面方向に沿って取り込む第1の入射部8aが設けられている。また、導光板8の他側部(
図2では右側の側部)には、第2の光源10からの光を導光板8内にその面方向に沿って取り込む第2の入射部8bが設けられている。
【0016】
第1の光源9は、白色光などの可視光線領域の光を発光する発光ダイオード(LED)からなり、リード線(図示せず)によって回路基板4と電気的に接続されている。第2の光源10は、紫外線領域の光を発光する発光ダイオード(LED)からなり、第1の光源9と同様、リード線(図示せず)によって回路基板4と電気的に接続されている。
【0017】
また、反射板11は、
図1に示すように、導光板8の下面から漏れた光を導光板8に向けて反射するものであり、導光板8の下面に対応する平板状に形成されている。この反射板11は、支持部13によって回路基板4上に支持された状態で、導光板8の下面に接近または密接して配置されている。
【0018】
この反射板11の上面には、
図1に示すように、透明な蛍光層14が設けられている。この透明な蛍光層14は、紫外線領域の光が照射されることで電子が励起し、可視光線領域の光を発光する透明な蛍光インクからなり、第2の光源10が位置する反射板11のほぼ右半分の領域、つまり導光板8における光拡散パターン12の密度が密である側に位置する反射板11のほぼ半分の領域に設けられている。
【0019】
なお、紫外線領域の光に限らず、X線、可視光線が照射されてそのエネルギーを吸収することで電子が励起し、それが基底状態に戻る際に、余分なエネルギーを電磁波として放出することで、可視光線領域の光を発光する蛍光層14を用いても良い。
【0020】
この場合、透明な蛍光層14は、紫外線領域の光が照射されることで電子が励起した際に、可視光線領域内におけるそれぞれ異なる複数の波長の光を発光する多色印刷層である。すなわち、この蛍光層14は、紫外線領域の光が照射されることで電子が励起した際に、それぞれ異なる色の可視光線、例えば赤、青、黄などの異なる波長の光を発光する複数の蛍光インクで多色印刷されている。これにより、透明な蛍光層14は、紫外線領域の光が照射された際に、絵柄や文字などをカラー表示するように構成されている。なお、蛍光層14は多色に限らず、単色印刷層であっても良い。
【0021】
次に、このような腕時計における表示装置3の作用について説明する。
この表示装置3で情報を表示する際には、まず、照明装置6の第1の光源9を点灯させて可視光線領域の光を発光させる。すると、この発光した可視光線領域の光が導光板8内に取り込まれ、この取り込まれた可視光線領域の光が光拡散パターン12によって拡散され、この拡散された可視光線領域の光が導光板8の上面から放出される。この放出された可視光線領域の光は、液晶表示パネル5の下面に照射される。これにより、液晶表示パネル5が照明される。
【0022】
すなわち、照明装置6の第1の光源9を点灯させて発光させると、この第1の光源9で発光した可視光線領域の光が導光板8の一側部に設けられた第1の入射部8aから導光板8内に取り込まれる。この取り込まれた可視光線領域の光は、光拡散パターン12の密度が粗側から密側に向けてほぼ均等に拡散されながら、導光板8内のほぼ全域に亘って進行する。
【0023】
このように導光板8内を進行する可視光線領域の光のうち、一部の光は導光板8の上面から放出されて液晶表示パネル5の下面に照射される。また、他の一部の光は導光板8の下面から放出され、この放出された光のうち、一部の光は反射板11の上面に直接照射され、他の光は反射板11上の透明な蛍光層14を透過して反射板11の上面に照射される。
【0024】
このように反射板11の上面に照射された光は、反射板11で反射されて、再び導光板8に入射する。この導光板8に入射した光は、導光板8の上面から放出されて液晶表示パネル5の下面に照射される。これにより、導光板8の上面から放出されたすべての可視光線領域の光は、導光板8内の光拡散パターン12によってほぼ均等に拡散されていることにより、ほぼ均一な輝度で液晶表示パネル5の下面に照射される。
【0025】
この状態で、液晶表示パネル5が駆動されると、液晶表示パネル5のマトリックス状に配列された多数の画素のうち、表示情報に応じた複数の画素が光を透過しない遮光状態となる。このため、照明装置6によって液晶表示パネル5の下面に照射された可視光線領域の光は、遮光状態の画素を除いて、液晶表示パネル5を透過して液晶表示パネル5の上方に放出される。
【0026】
これにより、遮光状態の画素が黒色の情報として表示される。このときには、照明装置6によって可視光線領域の光が液晶表示パネル5の下面にほぼ均一な輝度で照射されていることにより、液晶表示パネル5の遮光状態の画素によって表示されている黒色の情報が鮮明なコントラストで良好に表示される。
【0027】
また、このような状態で、照明装置6の第2の光源10を点灯させて発光させると、この第2の光源10で発光した紫外線領域の光が、導光板8の他側部に設けられた第2の入射部8bから導光板8内に取り込まれる。この取り込まれた紫外線領域の光は、光拡散パターン12の密度が密側から粗側に向けて拡散されながら進行するが、光拡散パターン12の密度が粗である端部側までは到達しない。
【0028】
このように導光板8内を進行する紫外線領域の光のうち、一部の光は導光板8の上面から放出されて液晶表示パネル5の下面に照射されるが、紫外線領域の光は目に見えない光であるため、照明光としての機能を果たさない。一方、他の一部の光は導光板8の下面から放出され、この放出された光が反射板11上に設けられた透明な蛍光層14に照射される。
【0029】
すると、透明な蛍光層14が紫外線領域の光が照射されることで電子が励起して可視光線領域の光を発光する。このときには、蛍光層14がそれぞれ異なる色の可視光線、例えば、赤、青、黄などの波長の光を発光する多色印刷層であるから、絵柄や文字などがカラー表示される。このように透明な蛍光層14で発光した可視光線領域の光のうち、一部の光はそのまま導光板8に入射し、他の光は反射板11の上面で反射されて導光板8に入射する。このように導光板8に入射した可視光線領域の光は、導光板8の上面から放出されて液晶表示パネル5の下面に照射される。
【0030】
このときには、透明な蛍光層14が、第2の光源10の位置する反射板11のほぼ半分の領域、つまり導光板8における光拡散パターン12の密度が密である側に位置する反射板11のほぼ半分の領域に設けられている。このため、透明な蛍光層14が紫外線領域の光が照射されることで電子が励起して可視光線領域の光を発光し、絵柄や文字などをカラー表示した際、そのカラー表示の可視光線領域の光は、第2の光源10側に位置する液晶表示パネル5のほぼ半分の領域に照射される。
【0031】
これにより、導光板8の上面から放出されたカラー表示の可視光線領域の光は、第2の光源10側に位置する液晶表示パネル5のほぼ半分の領域(
図1では右側半分の領域)に照射される光の輝度が、第1の光源9側に位置する液晶表示パネル5のほぼ半分の領域(
図1では左側半分の領域)に照射される光の輝度よりも高くなる。
【0032】
このため、液晶表示パネル5の遮光状態の画素によって表示されている黒色の情報のうち、第2の光源10側に位置する液晶表示パネル5のほぼ半分の領域(
図1では右側半分の領域)に表示された黒色の情報は、第1の光源9側に位置する液晶表示パネル5のほぼ半分の領域(
図1では左側半分の領域)に表示された黒色の情報よりも、明るさが強調されて表示されると共に、この液晶表示パネル5に表示された黒色の情報の背景として、絵柄や文字などがカラー表示される。
【0033】
この場合、第1の光源9を点灯させずに、第2の光源10のみを点灯させて発光させた際には、第1の光源9側に位置する液晶表示パネル5のほぼ半分の領域(
図1では左側半分の領域)に、可視光線領域の光が照射されず、第2の光源10側に位置する液晶表示パネル5のほぼ半分の領域(
図1では右側半分の領域)のみに、絵柄や文字などをカラー表示する可視光線領域の光が照射される。
【0034】
このため、液晶表示パネル5の遮光状態の画素によって表示されている黒色の情報のうち、第2の光源10側に位置する液晶表示パネル5のほぼ半分の領域に表示された黒色の情報のみが強調されて表示される共に、この黒色の情報の背景として、絵柄や文字などが鮮明にかつ良好にカラー表示される。
【0035】
このように、この腕時計における表示装置3の照明装置6によれば、入射光を拡散する光拡散パターン12を、その密度が一側部から他側部に向かうに従って粗から密になるように形成し、入射光を上面から放出する導光板8と、この導光板8における光拡散パターン12の粗側に設けられた第1の光源9と、導光板8における光拡散パターン12の密側に設けられた第2の光源10と、を備えていることにより、ほぼ均一な輝度で光を導光板8の上面から放出することができると共に、導光板8の上面から放出される光の輝度を部分的に高めて明るさを部分的に強調することができるので、異なる発光表現ができる。
【0036】
すなわち、この表示装置3の照明装置6では、第1の光源9を点灯させて発光させた際に、第1の光源9の光を導光板8の光拡散パターン12によって導光板8内にほぼ均等に拡散させながら導き、この導かれた光を導光板8の上面からほぼ均一な輝度で放出することができる。また、第2の光源10を点灯させて発光させた際に、導光板8の光拡散パターン12における密度の密なる部分によって導光板8の上面から放出される光の輝度を部分的に高めて、明るさを部分的に強調することができる。これにより、第1、第2の各光源9、10を選択して発光させることにより、異なる発光表現ができる。
【0037】
この場合、照明装置6は、第1の光源9が可視光線領域の光を発光し、第2の光源10が紫外線領域の光を発光し、この第2の光源10で発光した紫外線領域の光が照射されることで電子が励起して可視光線領域の光を発光する透明な蛍光層14が導光板8の下面に部分的に対応して設けられていることにより、第1の光源9で発光した可視光線領域の光を均一な輝度で導光板8の上面から放出することができると共に、第2の光源10で発光した紫外線領域の光を透明な蛍光層14で可視光線領域の光に変換して導光板8の上面から部分的に放出することができる。
【0038】
すなわち、この照明装置6は、第2の光源10で発光した紫外線領域の光が目に見えない光であり、この紫外線領域の光が導光板8内に取り込まれると、一部の光が導光板8の上面から放出されても、他の一部の光が導光板8の下面から放出され、この放出された光が反射板11上に設けられた透明な蛍光層14に照射されるので、この透明な蛍光層14が紫外線領域の光が照射されることで電子が励起して可視光線領域の光を発光させることができ、この可視光線領域の光を導光板8の上面から部分的に放出することができる。
【0039】
この場合、透明な蛍光層14は、紫外線領域の光が照射されることで電子が励起した際に、可視光線領域内におけるそれぞれ異なる複数の波長の光を発光する多色印刷層であり、紫外線領域の光に反応した際に、それぞれ異なる色の可視光線、例えば赤、青、黄などの異なる波長の光を発光する複数の蛍光インクで多色印刷されていることにより、第2の光源10で紫外線領域の光を発光した際に、絵柄や文字などをカラー表示することができ、この絵柄や文字などをカラー表示する可視光線領域の光を導光板8の上面から放出することができる。
【0040】
また、このような照明装置6を備えた腕時計の表示装置3によれば、液晶表示パネル5の下面を照明装置6によってバックライトとして照明することができるので、液晶表示パネル5に情報が表示された状態で、照明装置6の第1の光源9を点灯させて可視光線領域の光を発光させると、その発光した可視光線領域の光を導光板8の上面から液晶表示パネル5の下面にほぼ均一な輝度で照射することができ、これにより液晶表示パネル5に表示されている情報を鮮明なコントラストで良好に視認することができる。
【0041】
また、この腕時計の表示装置3では、液晶表示パネル5に情報が表示された状態で、照明装置6の第2の光源10を点灯させて紫外線領域の光を発光させると、その発光した紫外線領域の光が導光板8で導かれて透明な蛍光層14に照射されて可視光線領域の光に変換され、この変換された可視光線領域の光を液晶表示パネル5の下面に部分的に照射させることができるので、液晶表示パネル5に情報を部分的に強調して表示させることができると共に、液晶表示パネル5に表示された情報の背景として、絵柄や文字などをカラー表示することができるので、視覚的効果を向上させることができる。
【0042】
なお、上述した第1実施形態では、第2の光源10で発光された紫外線領域の光が導光8で導かれる際に、導光板8の上面から放出された紫外線領域の光がそのまま液晶表示パネル5に照射されるように構成した場合について述べたが、これに限らず、例えば導光板8の上面に紫外線領域の光のみを反射して遮光する透明な紫外線遮光シートを設けた構成であっても良い。
【0043】
このように構成すれば、導光板8の上面から放出された紫外線領域の光を紫外線遮光シートで反射して再び導光板8に取り込むことができるので、紫外線領域の光を漏らすことがなく、効率良く透明な蛍光層14に照射させることができると共に、液晶表示パネル5の液晶材に紫外線領域の光が照射されることがないので、液晶表示パネル5の液晶材が紫外線によって劣化するのを防ぐことができる。
【0044】
(第2実施形態)
次に、
図3〜
図6を参照して、この発明を腕時計に適用した第2実施形態について説明する。なお、
図1および
図2に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この腕時計は、
図3〜
図6に示すように、照明装置6の導光板20が第1実施形態と異なる構成であり、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構成になっている。
【0045】
すなわち、この導光板20は、
図3および
図4に示すように、ほぼ四角形の平板状に形成されている。この導光板20は、第1実施形態と同様、入射光を拡散する光拡散パターン12を、その密度が一側部(
図4(b)では右側の側部である第1の入射部21側)から他側部(
図4(b)では左側の側部)に向かうに従って粗から密になるように形成し、入射光を上面から放出するように構成されている。
【0046】
この場合、導光板20の一側部(
図4(a)では左側の側部)における中間部には、
図4(a)および
図4(b)に示すように、第1の光源9からの光を導光板20内にその面方向に沿って取り込む第1の入射部21が設けられている。また、この導光板8の他側部(
図4(a)では右側の側部)における上辺側の角部には、第2の光源10からの光を導光板20内にその面方向に対して直交する下方から取り込む第2の入射部22が設けられている。
【0047】
すなわち、第1の入射部21は、
図4および
図5に示すように、導光板20の一側部(
図4(a)では左側の側部)における中間部が側方に突出した形状に形成されている。この第1の入射部21は、
図5に示すように、その突出した個所の厚みが下側に厚く形成された肉厚部21aと、この肉厚部21aから導光板20の下面に向けて傾斜する傾斜面21bとを備えている。これにより、第1の入射部21は、第1の光源9で発光した光を導光板20内に、その面方向に沿って取り込むように構成されている。
【0048】
また、第2の入射部22は、
図4および
図6に示すように、導光板20の他側部(
図4(a)では右側の側部)における上辺側の角部にその下側に突出して形成されている。すなわち、この第2の入射部22は、
図6に示すように、導光板20の角部をほぼ45度の角度で斜め下側に延出させた傾斜部22aと、この傾斜部22aの下端部に設けられた平坦な入射面22bと、を備えている。この場合、傾斜部22aは、その厚みが上部側から下部側に向けて次第に厚くなるように形成されている。導光板20の上面における傾斜面の傾斜角度は45度が望ましい。
【0049】
これにより、第2の入射部22は、
図6に示すように、第2の光源10で発光した紫外線領域の光が、下端部に位置する平坦な入射面22bから傾斜部22a内に取り込まれると、この取り込まれた紫外線領域の光のうち、一部の光を除いて、ほとんどの光を傾斜部22aの傾斜した内面で反射し、この反射された光を導光板20内に取り込むように構成されている。
【0050】
ところで、この照明装置6は、
図3に示すように、導光板20の下側に配置された反射板11の上面に透明な蛍光層23が部分的に設けられている。この透明な蛍光層23は、第1実施形態と同様、紫外線領域の光が照射されることで電子が励起して可視光線領域の光を発光するものであり、第2の入射部22の周辺部付近に対応する反射板11の個所に部分的に設けられている。
【0051】
この場合にも、透明な蛍光層23は、第1実施形態と同様、紫外線領域の光が照射されることで電子が励起した際に、可視光線領域内におけるそれぞれ異なる複数の波長の光を発光する多色印刷層である。すなわち、この透明な蛍光層23は、紫外線領域の光が照射されることで電子が励起した際に、それぞれ異なる色の可視光線、例えば、赤、青、黄などの異なる波長の光を発光する複数の蛍光インクで多色印刷されている。
【0052】
これにより、透明な蛍光層23は、第1実施形態と同様、紫外線領域の光が照射されることで電子が励起して可視光線領域の光を発光する際に、絵柄や文字などをカラー表示するように構成されている。また、この照明装置6は、
図3に示すように、導光板20の上面側に紫外線領域の光のみを反射して遮光する透明な紫外線遮光シート24が設けられた構成になっている。
【0053】
次に、このような腕時計における表示装置3の作用について説明する。
この表示装置3で情報を表示する際には、第1実施形態と同様、照明装置6の第1の光源9を点灯させて可視光線領域の光を発光させ、この発光した可視光線領域の光を導光板20の第1の入射部21から導光板20内に取り込み、この取り込んだ可視光線領域の光を導光板20の光拡散パターン12でほぼ均等に拡散して、導光板20の上面からほぼ均一な輝度で放出させる。
【0054】
この放出された可視光線領域の光は、透明な紫外線遮光シート24を透過して液晶表示パネル5の下面にほぼ均一な輝度で照射される。このため、第1実施形態と同様、液晶表示パネル5の遮光状態の画素によって表示されている黒色の情報が、鮮明なコントラストで良好に表示される。
【0055】
また、このような状態で、照明装置6の第2の光源10を点灯させて紫外線領域の光を発光させると、この第2の光源10で発光した紫外線領域の光が導光板20の他側部に設けられた第2の入射部22から導光板20内に取り込まれる。この取り込まれた紫外線領域の光は、第1実施形態と同様、光拡散パターン12の密度が密側から粗側に向けて拡散されながら進行するが、光拡散パターン12の密度が粗である端部側までは到達しない。
【0056】
このときには、第2の光源10で発光した紫外線領域の光が第2の入射部22の下端部に位置する平坦な入射面22bから傾斜部22a内に取り込まれると、この取り込まれた紫外線領域の光のうち、一部の光を除いて、ほとんどの光が傾斜部22aの傾斜した内面で反射され、この反射された光が導光板20内に取り込まれる。
【0057】
このように導光板20内に取り込まれた紫外線領域の光のうち、一部の光は導光板20の下面から放出され、この放出された光が反射板11上に設けられた透明な蛍光層23に照射され、この照射された光に透明な蛍光層23が反応して可視光線領域の光を発光する。このときには、第1実施形態と同様、蛍光層23がそれぞれ異なる色の可視光線、例えば、赤、青、黄などの異なる波長の光を発光する多色印刷層であるから、絵柄や文字などがカラー表示される。
【0058】
また、導光板20内に取り込まれた紫外線領域の光のうち、他の一部の光は導光板20の上面から放出され、この放出された光が透明な紫外線遮光シート24で反射されて再び導光板20内に取り込まれる。この取り込まれた光の一部が導光板20の下面から放出され、この放出された光が反射板11上の透明な蛍光層23に照射され、この照射された紫外線領域の光に透明な蛍光層23が反応して可視光線領域の光を発光する。
【0059】
このように、透明な蛍光層23で発光したカラー表示の可視光線領域の光のうち、一部の光はそのまま導光板20に入射し、他の光は反射板11の上面で反射されて導光板20に入射し、この導光板20に入射した可視光線領域の光は、導光板20の上面から放出され、透明な紫外線遮光シート24を透過して液晶表示パネル5の下面に照射される。
【0060】
このときには、透明な蛍光層23が、第2の光源10の位置する反射板11の第2の入射部22の周辺部付近に設けられている。このため、透明な蛍光層23が紫外線領域の光が照射されることで電子が励起して可視光線領域の光を発光して、絵柄や文字などをカラー表示した際、その可視光線領域の光は、第2の光源10側に位置する周辺部付近に対応する液晶表示パネル5の一部分の領域に局所的に照射される。
【0061】
これにより、導光板20の上面から放出された可視光線領域の光は、第2の光源10側に位置する第2の入射部22の周辺部付近に対応する液晶表示パネル5の一部分の領域に局所的に照射される光の輝度が、液晶表示パネル5の他の領域に照射される光の輝度よりも高くなる。
【0062】
このため、第2の光源10側に位置する第2の入射部22の周辺部付近に対応する液晶表示パネル5の一部分の領域に表示された黒色の情報が、液晶表示パネル5の他の領域に表示された黒色の情報よりも、明るさが強調されて表示されると共に、この液晶表示パネル5に表示された黒色の情報の背景として、絵柄や文字などがカラー表示される。
【0063】
この場合にも、第1の光源9を点灯させずに、第2の光源10のみを点灯させて発光させた際には、第2の光源10側に位置する第2の入射部22の周辺部付近に対応する液晶表示パネル5の一部分の領域のみに、可視光線領域の光が照射され、これ以外の液晶表示パネル5の領域には可視光線領域の光が照射されない。このため、液晶表示パネル5の遮光状態の画素によって表示されている黒色の情報のうち、第2の入射部22の周辺部付近に対応する液晶表示パネル5の一部分の領域に表示された黒色の情報のみが、局所的に強調されて表示される。
【0064】
このように、この腕時計の表示装置3における照明装置6によれば、第1実施形態と同様、第1の光源9を点灯させて発光させた際に、第1の光源9の光を導光板20の光拡散パターン12によって導光板20内にほぼ均等に拡散させながら導き、この導かれた光を導光板20の上面からほぼ均一な輝度で放出することができる。また、第2の光源10を点灯させて発光させた際に、導光板20の光拡散パターン12における密度の密なる部分によって導光板20の上面から放出される光の輝度を局所的に高めて、明るさを局所的に強調することができる。これにより、第1、第2の各光源9、10を選択して発光させることにより、異なる発光表現ができる。
【0065】
この場合、導光板20の下面側に配置された反射板11上の透明な蛍光層23が第2の入射部22の周辺部付近のみに設けられていることにより、第2の光源10で発光された紫外線領域の光が透明な蛍光層23に照射されて、この透明な蛍光層23が可視光線領域の光を発光して絵柄や文字などをカラー表示した際に、このカラー表示した可視光線領域の光を、第2の入射部22の周辺部付近に対応する液晶表示パネル5の個所のみに局所的に照射することができる。これにより、第1実施形態の場合よりも、液晶表示パネル5に表示された情報を局所的に強調することができると共に、液晶表示パネル5に表示された情報の背景として、絵柄や文字などをカラー表示することができる。
【0066】
また、この場合にも、導光板20の上面に紫外線領域の光のみを反射して遮光する透明な紫外線遮光シート24が設けられていることにより、第1実施形態の変形例と同様、導光板20の上面から放出された紫外線領域の光を紫外線遮光シート24によって反射して再び導光板20に取り込むことができる。このため、紫外線領域の光を漏らすことがなく、効率良く透明な蛍光層23に照射させることができると共に、液晶表示パネル5の液晶材に紫外線領域の光が照射されることがないので、液晶表示パネル5の液晶材が紫外線によって劣化するのを防ぐことができる。
【0067】
この場合、導光板20の一側部には、第1の光源9からの光を導光板20内にその面方向に沿って取り込む第1の入射部21が設けられており、導光板20の他側部には、第2の光源10からの光を導光板20内にその面方向に対して直交する下方から取り込む第2の入射部22が設けられているので、第2の光源10を導光板20の下側に配置することができる。
【0068】
このため、この照明装置6では、導光板20の上面の面積、つまり導光板20における光の放出面積を広くすることができると共に、照明装置6全体の設置面積を小さくすることができ、これにより液晶表示パネル5の表示面積を大きくすることができると共に、表示装置3および時計モジュール1の小型化を図ることができるので、腕時計全体の小型化を図ることができる。
【0069】
(第3実施形態)
次に、
図7を参照して、この発明を腕時計に適用した第3実施形態について説明する。この場合にも、
図1および
図2に示された第1実施形態と同一部分に同一符号を付して説明する。
この腕時計は、
図7に示すように、照明装置30が第1実施形態と異なる構成であり、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構成になっている。
【0070】
すなわち、この照明装置30は、
図7に示すように、導光板8の上面側に設けられ、紫外線領域の光のみを反射して遮光する透明な紫外線遮光シート31を備えている。また、この照明装置30は、導光板8の下面に設けられた透明な第1蛍光層32と、導光板8の上面に設けられた透明な第2蛍光層33と、紫外線遮光シート31の下面に設けられた透明な第3蛍光層34と、を備えている。
【0071】
この場合、第1蛍光層32は、
図7に示すように、第2の光源10が位置する導光板8の下面におけるほぼ右半分の領域、つまり導光板8における光拡散パターン12の密度が密である側に位置するほぼ半分の領域に設けられている。第2蛍光層33は、導光板8の上面に第1蛍光層32と対応するほぼ右半分の領域に設けられている。第3蛍光層34は、紫外線遮光シート31の下面に第1蛍光層32と対応するほぼ右半分の領域に設けられている。
【0072】
これら第1〜第3の各透明な蛍光層32〜34は、第1実施形態と同様、それぞれ紫外線領域の光が照射されることで電子が励起した際に、可視光線領域内におけるそれぞれ異なる複数の波長の光を発光する多色印刷層である。すなわち、これら第1〜第3の各透明な蛍光層32〜34は、紫外線領域の光が照射されることで電子が励起した際に、異なる色の可視光線、例えば、赤、青、黄などの異なる波長の光を発光する複数の蛍光インクでそれぞれ多色印刷されている。これにより、第1〜第3の各透明な蛍光層32〜34は、それぞれ絵柄や文字などを個別にカラー表示するように構成されている。
【0073】
次に、このような腕時計の表示装置3の作用について説明する。
この表示装置3で情報を表示する際に、照明装置30の第1の光源9を点灯させて可視光線領域の光を発光させた場合には、第1実施形態と同様、可視光線領域の光が導光板8の上面からほぼ均一な輝度で放出されて、液晶表示パネル5の下面にほぼ均一な輝度で照射される。このため、液晶表示パネル5の情報が鮮明なコントラストで良好に表示される。
【0074】
一方、照明装置30の第2の光源10を点灯させて紫外線領域の光を発光させた際には、発光した紫外線領域の光が、
図2に示すように、導光板8の第2の入射部8bから導光板8内に取り込まれる。この取り込まれた紫外線領域の光は、光拡散パターン12の密度が密側から粗側に向けて拡散されながら進行するが、光拡散パターン12の密度が粗である端部側までは到達しない。
【0075】
このように導光板8内に取り込まれた紫外線領域の光のうち、一部の光は導光板8の下面から放出され、この放出された光が導光板8の下面に設けられた透明な第1蛍光層32に照射され、この照射された紫外線領域の光に第1蛍光層32が反応して可視光線領域の光を発光し、絵柄や文字などをカラー表示する。
【0076】
この第1蛍光層32で発光した絵柄や文字などのカラー表示の可視光線領域の光は、その一部が導光板8内に取り込まれ、他の一部が反射板11で反射されて再び導光板8に取り込まれる。このように導光板8に取り込まれた可視光線領域の光は、導光板8の上面から放出されて、紫外線遮光シート31を透過して液晶表示パネル5の下面に照射される。
【0077】
また、導光板8内に取り込まれた紫外線領域の光のうち、他の一部の光は導光板8の上面から放出され、この放出された一部の光が導光板8の上面に設けられた第2蛍光層33に照射され、この第2蛍光層33で吸収しきれずに漏れた一部の光が第2蛍光層33を通り抜ける。このとき、第2蛍光層33に照射された紫外線領域の光は、第2蛍光層33によって可視光線領域の光に変換されて絵柄や文字などをカラー表示し、このカラー表示した可視光線領域の光が紫外線遮光シート31を透過して上方に放出される。
【0078】
また、第2蛍光層33を通り抜けた紫外線領域の光は、紫外線遮光シート31の下面に設けられた第3蛍光層34によって可視光線領域の光に変換されて絵柄や文字などをカラー表示し、このカラー表示した可視光線領域の光が紫外線遮光シート31を透過して上方に放出される。これにより、第1〜第3の各蛍光層32〜34によって紫外線領域の光がそれぞれ変換されて絵柄や文字などをカラー表示した可視光線領域の光は、すべて紫外線遮光シート31を透過して液晶表示パネル5の下面に照射される。
【0079】
このときには、第1〜第3の各蛍光層32〜34が、第2の光源10の位置する導光板8の下面におけるほぼ右半分の領域、つまり導光板8における光拡散パターン12の密度が密である側に位置するほぼ半分の領域に設けられている。このため、第1〜第3の各蛍光層32〜34がそれぞれ紫外線領域の光が照射されることで電子が励起して可視光線領域の光を発光した際、それぞれ発光してカラー表示する可視光線領域の光は、第2の光源10側に位置する液晶表示パネル5のほぼ半分の領域に照射される。
【0080】
これにより、液晶表示パネル5に照射されたカラー表示の可視光線領域の光は、第2の光源10側に位置する液晶表示パネル5のほぼ半分の領域に照射される光の輝度が、液晶表示パネル5の他の領域に照射される光の輝度よりも高くなる。このため、第2の光源10側に位置する液晶表示パネル5のほぼ半分の領域に表示された黒色の情報が、液晶表示パネル5の他の領域に表示された黒色の情報よりも、明るさが強調されて表示されると共に、この液晶表示パネル5に表示された黒色の情報の背景として、絵柄や文字などがカラー表示される。
【0081】
この場合、第1〜第3の各蛍光層32〜34は、その上下方向の設置位置がそれぞれ異なっているので、これら第1〜第3の各蛍光層32〜34でそれぞれ発光されたカラー表示の可視光線領域の光が液晶表示パネル5の下面に照射されて液晶表示パネル5を透過した際に、上下方向に異なる位置で発光したカラー表示の絵柄や文字などを、液晶表示パネル5の上方から見た際に、カラー表示された絵柄や文字などが、上下方向に奥行き感をもって立体的に見える。
【0082】
このように、この腕時計の表示装置3によれば、第1実施形態と同様の作用効果があるほか、照明装置30の第2の光源10で発光された紫外線領域の光を第1〜第3の各蛍光層32〜34によって確実に可視光線領域の光に変換して液晶表示パネル5に十分な光量で明るく照明することができるほか、第1〜第3の各蛍光層32〜34の上下方向の設置位置がそれぞれ異なっているので、上下方向に異なる位置で発光した各カラー表示の絵柄や文字などが、上下方向に奥行き感をもって立体的に見えるようにできる。
【0083】
なお、上述した第3実施形態では、第1実施形態と同じ導光板8を用いた場合について述べたが、これに限らず、第2実施形態と同じ導光板20を用いた構成であっても良い。すなわち、この導光板20は、その一側部に設けられて、第1の光源9からの光を導光板20内にその面方向に沿って取り込む第1の入射部21と、他側部に設けられて、第2の光源10からの光を導光板20内にその面方向に対して直交する方向から取り込む第2の入射部22とを備えた構成である。
【0084】
また、上述した第1〜第3の各実施形態およびその変形例では、蛍光層14、23および第1〜第3の各蛍光層32〜34が、紫外線領域の光が照射されることで電子が励起した際に、異なる色の可視光線、例えば、赤、青、黄などの異なる波長の光を発光する複数の蛍光インクでそれぞれ多色印刷されている場合について述べたが、これに限らず、紫外線領域の光が照射されることで電子が励起して特定波長の可視光線を発光する単色の蛍光インクで印刷した構成であっても良い。
【0085】
また、上述した第1〜第3の各実施形態およびその変形例では、第2の光源10が紫外線領域の光を発光する場合について述べた
が、必ずしも紫外線領域の光を発光する必要はなく、例えば、可視光線領域における特定波長の光、例えば赤、青、黄などのいずれかの特定波長の光を発光するように構成されていても良い。
【0086】
また、上述した第1〜第3の各実施形態およびその変形例では、蛍光層14、23および第1〜第3の各蛍光層32〜34を、導光板8、20の上下面に対して部分的に対応させて設けた場合について述べたが、これに限らず、導光板8、20の上下面に対する全域に対応させて設けた構成であっても良い。
【0087】
さらに、上述した第1〜第3の各実施形態およびその変形例では、導光板8、20の下面側に反射板11を設けた場合について述べたが、これに限らず、導光板8、20の下面に直接反射層を設けた構成であっても良い。
【0088】
また、上述した第1〜第3の各実施形態およびその変形例では、腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の時計に適用することができる。また、時計に限らず、携帯電話機や携帯情報端末機などの各種の電子機器にも広く適用することができる。
【0089】
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0090】
(付記)
請求項1に記載の発明は、入射光を拡散する光拡散パターンを、その密度が一側部から他側部に向かうに従って粗から密になるように形成された導光板と、前記導光板における前記光拡散パターンの前記一側部側に設けられた第1の光源と、前記導光板における前記光拡散パターンの前記他側部側に設けられた第2の光源と、を備えていることを特徴とすると照明装置である。
【0091】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の照明装置において、前記導光板の前記一側部には、前記第1の光源からの光を前記導光板内にその面方向に沿って取り込む第1の入射部が設けられており、前記導光板の前記他側部には、前記第2の光源からの光を前記導光板内にその面方向に沿って取り込む第2の入射部が設けられていることを特徴とする照明装置である。
【0092】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の照明装置において、前記導光板の前記一側部には、前記第1の光源からの光を前記導光板内にその面方向に沿って取り込む第1の入射部が設けられており、
前記導光板の前記他側部には、前記第2の光源からの光を前記導光板内にその面方向に対して直交する方向から取り込む第2の入射部が設けられていることを特徴とする照明装置である。
【0093】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の照明装置において、前記入射光が放出される前記導光板の一面の少なくとも一部に対応して設けられ、前記第2の光源からの光が照射されることで電子が励起し、前記第2の光源からの光より長波長の可視光線領域の光を発光する蛍光層を備えていることを特徴とする照明装置である。
【0094】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の照明装置において、前記第1の光源は可視光線領域の光を発光し、前記第2の光源は紫外線領域の光を発光することを特徴とする照明装置である。
【0095】
請求項6に記載の発明は、請求項4または請求項5に記載の照明装置において、前記蛍光層は、前記導光板の一面の前記他側部側に対応して設けられていることを特徴とする照明装置である。
【0096】
請求項7に記載の発明は、請求項4〜請求項6のいずれかに記載の照明装置において、前記蛍光層は、紫外線領域の光が照射されることで電子が励起する印刷層であることを特徴とする照明装置である。
【0097】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の照明装置において、前記導光板に入射した入射光が放出される前記導光板の前記一面側に、紫外線領域の光を遮光する紫外線遮光部が設けられていることを特徴とする照明装置である。
【0098】
請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項8のいずれかに記載された照明装置と、この照明装置によって照明される液晶表示パネルと、を備えていることを特徴とする表示装置である。
【0099】
請求項10に記載の発明は、請求項1〜請求項8のいずれかに記載された照明装置を備えていることを特徴とする時計である。