(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記演算増幅器に接続されたアナログ−デジタル変換器をさらに備え、前記アナログ−デジタル変換器は前記出力電圧を等価なデジタル表現に変換するように構成されている、請求項1に記載の容量−電圧インタフェース回路。
前記容量式感知セルは、第1感知キャパシタに関連する第1センサ電圧ノードと、第2感知キャパシタに関連する第2センサ電圧ノードと、第1感知キャパシタ及び第2感知キャパシタによって共有される共通ノードとを備え、
前記演算増幅器は出力ノードを有し、
前記リセット工程は、
前記容量式感知セルの共通ノードを前記フィードバックノードから切断する工程と、
第1センサ電圧ノードに励起電圧を印加する工程と、
前記共通ノードに前記基準電圧を印加する工程と、
第2センサ電圧ノードにおいてアナログ接地を行う工程と、
前記フィードバックノードと前記基準電圧との間に第1フィードバックキャパシタを接続する工程と、
前記フィードバックノードと前記基準電圧との間に第2フィードバックキャパシタを接続する工程と、
前記反転入力ノードを前記出力ノードに接続する工程と、
前記出力ノードと前記基準電圧との間に第1負荷キャパシタを接続する工程と、
第2負荷キャパシタに跨り前記基準電圧を接続する工程と、を含む、請求項3に記載の方法。
前記容量式感知セルは、第1感知キャパシタに関連する第1センサ電圧ノード、第2感知キャパシタに関連する第2センサ電圧ノード、並びに第1感知キャパシタ及び第2感知キャパシタによって共有される共通ノードを備え、
前記演算増幅器は出力ノードを有し、
前記初期容量電圧工程は、
前記容量式感知セルの共通ノードを前記フィードバックノードに接続する工程と、
第1センサ電圧ノードに励起電圧を印加する工程と、
前記基準電圧を前記共通ノード及び前記フィードバックノードに印加する工程と、
第2センサ電圧ノードにおいてアナログ接地を行う工程と、
前記フィードバックノードと前記基準電圧との間に第1フィードバックキャパシタを接続する工程と、
前記フィードバックノードと前記基準電圧との間に第2フィードバックキャパシタを接続する工程と、
前記反転入力ノードを前記出力ノードに接続する工程と、
前記出力ノードと前記基準電圧との間に第1負荷キャパシタを接続する工程と、
第2負荷キャパシタに跨り前記基準電圧を接続する工程と、を含む、請求項3に記載の方法。
前記容量式感知セルは、第1感知キャパシタに関連する第1センサ電圧ノード、第2感知キャパシタに関連する第2センサ電圧ノード、並びに第1感知キャパシタ及び第2感知キャパシタによって共有される共通ノードを備え、
前記演算増幅器は出力ノードを有し、
前記最終容量電圧工程は、
前記容量式感知セルの共通ノードを前記フィードバックノードに接続する工程と、
第1センサ電圧ノードにおいてアナログ接地を行う工程と、
前記基準電圧を第2センサ電圧ノードに印加する工程と、
前記フィードバックノードと前記出力ノードとの間に第1フィードバックキャパシタを接続する工程と、
前記フィードバックノードと前記基準電圧との間に第2フィードバックキャパシタを接続する工程と、
前記出力ノードと前記基準電圧との間に第1負荷キャパシタを接続する工程と、
第2負荷キャパシタに跨り前記基準電圧を接続する工程と、を含む、請求項3に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明に記載された技術は容量式感知セルと共に使用できる。そうした感知セルは加速度計などの電子センサにおいて一般に見られるが、容量式感知セルの特定の実装または用途は実施形態毎に異なってよい。より詳細には、本明細書に記載の主題は、変換及び増幅のために1つの演算増幅器しか備えていない再構成可能な容量−電圧インタフェース回路に関する。この文脈における、1つの演算増幅のみの使用は、2つ以上の演算増幅デバイスを使用する従来のアーキテクチャに対して、パッケージングサイズを減少させるととともにホストデバイスまたはシステムの電力消費を減少させるには好ましい。こうした一実装は許容可能に機能する場合もあるが、パッケージング及び電力消費の両方の観点においては、2つ以上の演算増幅器の使用は好ましくない。これに関して、集積回路のダイ面積を減少させ、従って、移動体デバイスの総フットプリントを減少させることが通常好ましい。従って、容量−電圧インタフェース回路の物理的な大きさ及び電力消費を減少させることが好ましい。
【0007】
図1は容量−電圧インタフェース回路100の一実施形態の概略図である。この実施形態の回路100は、一般に、容量式感知セル102、容量−電圧変換及び電圧増幅を実行するモジュール104、アナログ−デジタル変換器(ADC)106、再構成またはスイッチングアーキテクチャ108を備える。いくつかの実施形態では、容量式感知セル102は個別のデバイスまたはパッケージとして実装され、回路100の残りの部分は容量式感知セル102に結合された特定用途向け集積回路(ASIC)として実装される。簡潔のため、容量感知、集積回路設計、増幅器設計及び動作、回路の他の機能態様(及び、回路の個別の動作素子)に関連した従来技術については、本明細書には詳細に記載しない場合がある。さらにまた、本明細書の様々な図に示す接続線は種々の要素間の例示的な機能的な関係および/または物理的な接続を表すことを意図したものである。集積回路の一実施形態において、多くの代替のまたは追加の機能的な関係または物理的な接続が存在し得ることが理解されるものである。
【0008】
容量式感知セル102は、その容量が、自身の加速度、運動、物理的方向、および/または他の測定されるパラメータの関数であるように適切に構成されている。以下に詳述する通り、容量式感知セル102は従来の設計によるものであってもよく、直列に接続された2つのキャパシタであってもよい。スイッチングアーキテクチャ108は、容量式感知セル102をモジュール104に必要に応じて選択的に接続するため、また回路100を再配置、再構成するため、および/または回路100の異なるトポロジを確立させるために使用される(以下により詳細に記載する)。
【0009】
モジュール104は、好適には、1つの(且つ唯一の)演算増幅器を、種々のキャパシタ、また場合によっては他の回路素子と共に備える。注目すべきことに、モジュール104は、容量−電圧変換動作と、それに加えてホストデバイスの加速、運動、震動、物理的方向、または震動を表す増幅した出力電圧を生じる関連する電圧増幅動作とを実行するように適切に構成されている。この実施形態において、モジュール104の増幅した出力電圧はADC106に供給され、次いで、この増幅した出力電圧が等価なデジタル表現に変換される。以下に記載するように、ADC106のキャパシタは、動作中、必要に応じてスイッチングされるようにモジュール104に接続されている。つまり、
図1にはADC106がモジュール104に接続されているように示すが、それらの素子の間の結合は必要な場合にのみ確立される。ADC106の動作は周知の原理に従ってよく、ADC106の設計、構成、及び機能について本明細書には詳細に記載しない。ADC106のビット分解能は、特定用途の必要に対応するように選択される。
【0010】
スイッチングアーキテクチャ108は、所与の時点において、回路100の回路素子の特定の回路トポロジ及び構成を決定し、それらに影響を与えるという点で、容量式感知セル102、モジュール104、及びADC106に関連付けられている。スイッチングアーキテクチャ108は、トランジスタ式スイッチなど任意の数のコントローラブルスイッチまたはスイッチング素子を用いて実現されてよい。
スイッチングアーキテクチャ108における各スイッチの状態、モード、または条件は、好適には、適切なプロセッサ制御ロジック(図示せず)により制御される。このようにして、ホストデバイスのプロセッサは、本明細書に記載の種々の動作をサポートすべく、必要に応じてスイッチングアーキテクチャ108を制御するように適切にプログラムされることが可能である。注目すべきことに、
図1にはスイッチングアーキテクチャ108を個別のブロックとして示すが、実用に際して、スイッチングアーキテクチャ108は回路100を通じて分散するように実装されてよい。例えば、1つ以上のスイッチが容量式感知セル102に集積され、または接続されてもよく、任意の数のスイッチが容量式感知セル102とモジュール104との「間に」配置されてよく、1つ以上の他のスイッチがモジュール104に集積され、または接続されてもよく、さらに他のスイッチがモジュール104とADC106との「間に」配置されてもよい。単純かつ明瞭のため、個々のスイッチは図に示されておらず、本明細書において詳細には記載されていない。
【0011】
スイッチングアーキテクチャ108の動作の様子について、
図2を参照して記載する。
図2には、スイッチングアーキテクチャを用いて異なる回路トポロジに配置及び再構成される電気部品200を示す。
図2には、4つの電気部品202,204,206,208と、3つのスイッチ210,212,214とを示す。この実施形態において、スイッチングアーキテクチャは少なくとも3つのスイッチ210,212,214を備える。スイッチ210は、部品202を第1電圧レベルV
1、第2電圧レベルV
2、または部品206に接続するように制御される。スイッチ212は、部品204をV
1、アナログ接地、または第3電圧レベルV
3に接続するように制御される。部品202,204は共通ノード216において一体に接続される。スイッチ214の状態に応じて、共通ノード216は部品208に接続されるか、または部品208から切断される。
【0012】
スイッチ210,212,214の特定の状態に応じて、電気部品200は異なる回路トポロジ及び構成を形成する。より複雑な実装では、スイッチングアーキテクチャは、部品間に代替の伝導経路を確立し、素子及び部品の接続または互いからの切断を行い、および/またはキャパシタ、レジスタ、演算増幅器、および/または他の電気部品の組み合わされた機能を変更することが可能である。従って、戻って
図1を参照すると、スイッチングアーキテクチャ108は任意の数の個別のスイッチング素子を備えてよく、該スイッチング素子は、様々な電機部品、並びに容量式感知セル102、モジュール104、および/またはADC106の電気導体と協働し、異なるモードの動作または機能フェーズをサポートする異なるトポロジに回路100を再配置及び再構成する。例えば、以下に記載するように、スイッチングアーキテクチャ108は、好適には、回路100がリセットフェーズ、1つ以上の容量−電圧(C2V)フェーズ、及び1つ以上の増幅フェーズにおいて動作可能であるように制御される。加えて、スイッチングアーキテクチャ108は、回路100をアナログ−デジタル変換フェーズで動作するように制御されることが可能である。
【0013】
図3は、回路100などの容量−電圧インタフェース回路によって実行される容量−電圧変換処理300の一実施形態を示すフローチャートである。処理300に関連して実行される様々なタスクは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって実行されてよい。処理300は任意の数の追加のまたは代替のタスクを含んでよいこと、
図3に示すタスクは示した順番で実行される必要はないこと、処理300は本明細書に詳細には記載されていない追加の機能を有する、より包括的な手続または処理に含まれてよいことが認められる。実用に際して、処理300の一部は、記載したシステムの様々な素子(例えば、スイッチングアーキテクチャ、1つ以上のスイッチ、増幅器回路、ADC回路等)によって実行されてよい。これに関して、処理300は、異なるトポロジ及び構成に配置された容量−電圧インタフェース回路400の一実施形態を示す
図4〜8をさらに参照して記載される。回路400はモジュール104に実装されてもよく、モジュール104と共に利用されてもよい(
図1を参照)。
【0014】
回路400の実施形態は、次の部品及び素子、すなわち、第1感知キャパシタ404(C
pで示す)(第2感知キャパシタ406(C
Nで示す)と直列に接続されている)を有する容量式感知セル402と、演算増幅器408と、演算増幅器408用のオフセットキャパシタ410(C
DSで示す)と、演算増幅器408用の第1フィードバックキャパシタ412(C
F1で示す)、演算増幅器408用の第2フィードバックキャパシタ414(C
F2で示す)、演算増幅器408用の第1負荷キャパシタ416(C
G1で示す)、演算増幅器408用の第2負荷キャパシタ418(C
G2で示す)を含むが、これに限定されるものではない。注目すべきことに、以下により詳細に説明するように、適切に制御されたスイッチングアーキテクチャ(
図1を参照)では、演算増幅器408が容量−電圧変換用及び電圧増幅用に用いられるように、回路400が複数の異なるフェーズ及びモードによる動作に再構成される。実際の回路トポロジ及び構成は回路400の動作中に変更されるが、上記において挙げた主要な回路素子及び部品は様々な動作フェーズを通じて使用される。
【0015】
回路400において使用されるキャパシタの具体的な公称値は、所与の用途の必要に適するように選択されてよい。本明細書に記載の好ましい実施形態では、キャパシタは単位容量に対する値を有すると仮定され、この単位容量は、第1フィードバックキャパシタ412の容量として定義される。この例における相対的な容量値は次の通りである。
【0017】
上式において、C
Pは第1感知キャパシタ404の容量であり、C
Nは第2感知キャパシタ406の容量であり、C
F1は第1フィードバックキャパシタ412の容量であり、C
F2は第2フィードバックキャパシタ414の容量であり、C
G1は第1負荷キャパシタ416の容量であり、C
G2は第2負荷キャパシタ418の容量であり、C
Uは単位容量であり、C
0はゼロ加速度における感知キャパシタの容量であり、dCは容量式感知セル402の加速、運動、または位置によって生じる容量の差であり、NはC
G2のための可変容量を用いる回路400のゲインのトリミングの必要に応じて選択可能な乗数である。実用に際して、C
Uの値はキャパシタのミスマッチ及び寄生に応じて異なるが、それらは様々な技術によって異なる。幾つかの実施例では、C
Uの値はほぼC
oの値と等しい。当然ながら、C
Uの実際の値はこの代表的な範囲より大きい場合も小さい場合もある。C
0はゼロ加速度における感知キャパシタの容量であり、C
0はより高い感度を達成する目的におけるトランスデューサ設計考慮事項として重要である。差の容量dCは、1.0Gの加速度に相当する感知キャパシタの容量の変化を表す。
【0018】
図3を再び参照すると、特定の実施形態では、処理300はホストデバイスの加速度、動き、運動、振動、震動、および/または位置を監視するために、連続して、反復的に実行される。これに関して、処理300は進行中にリアルタイムに繰り返されてよい。例えば、いくつかの実用における実施形態では、処理300の各反復は約50マイクロ秒未満で完了する。従って、容量式感知セルの容量の変化を即座に検出するために、処理300は極めて迅速に繰り返されることが可能である。実際のサイクル時間は、関連するクロック周波数に応じて異なる。一例として、150kHzのクロック周波数では、容量から電圧への変換(4サイクル)を完了させる総時間は、26.67マイクロ秒である。従って、総時間はクロック周波数の増減によって変更可能である。
【0019】
この実施形態では、処理300は、回路400の素子を所定のリセットトポロジ及び構成に配置することによって開始する(タスク302)。リセットフェーズ中、回路400が初期化されるなどして、次の容量−電圧変換動作の準備が行われる。
図4には、リセットフェーズ中の動作に適している1つの代表的トポロジに配置された回路400を示す。第1感知セル404は第2感知セル406に直列である、すなわち、第1感知キャパシタ404の1つの導体(
図4の底部導体)及び第2感知キャパシタ406の1つの導体(
図4の頂部導体)は共通ノード420に接続され、共通ノード420を共有する。容量式感知セル402の出力は共通ノード420から得られる。容量式感知セル402は、第1感知キャパシタ404に関連する第1センサ電圧ノード422と、第2感知キャパシタ406に関連する第2センサ電圧ノード424とを備える。
図4では、第1センサ電圧ノード422は第1感知キャパシタ404の頂部導体に相当し、第2センサ電圧ノード424は第2感知キャパシタ406の底部導体に相当する。
【0020】
演算増幅器408は、1つ以上のスイッチング素子(図示せず)を用いて、容量式感知セル402に選択的に接続するように適合されている。
図4に示すように、容量式感知セル402は次のようにしてリセットされる。すなわち、演算増幅器408に関連するフィードバックノード426から共通ノード420を切断し、第1センサ電圧ノード422に励起電圧(V
EXCIで示す)を印加し、共通ノード420に基準電圧(V
REFで示す)を印加し、第2センサ電圧ノード424においてアナログ接地を行うことによって行われる。代替の実施形態では、V
EXCIは第2センサ電圧ノード424に印加される一方、第1センサ電圧ノード422がアナログ接地される。共通ノード420をフィードバックノード426から切断することによって、容量式感知セル402が回路400の他の素子から有効に分離される。好適な実施形態では、V
EXCIはV
REFの電圧値の2倍であり、これによって第1感知キャパシタ404及び第2感知キャパシタ406に等しい電荷が生じる。V
EXCIはV
REFの電圧の2倍より大きくても小さくてもよいが、静電効果、変動、オフセット容量電圧、キャパシタ雑音を回避するために2倍の電圧が好ましい。特定の実施形態では、V
EXCIは約3.6ボルトであり、V
REFは約1.8ボルトである。
【0021】
演算増幅器408は、反転入力ノード428、非反転入力ノード430、及び出力ノード432を備える。非反転入力ノード430は、
図4〜8に示すように、V
REFを受ける。オフセットキャパシタ410は、
図4〜8に示すように、反転入力ノード428とフィードバックノード426との間に接続されている。周知のように、オフセットキャパシタ410は、演算増幅器408に関連するオフセット電圧を減少させる二重サンプリングのために用いられる。リセットフェーズ中、反転入力ノード428は出力ノード432に接続され、従って、演算増幅器408を電圧ホロワとして機能させる。
【0022】
図4に示すリセットフェーズ中、第1フィードバックキャパシタ412及び第2フィードバックキャパシタの両方は、フィードバックノード426とV
REFとの間に接続される。つまり、第1フィードバックキャパシタ412の1つの導体はフィードバックノード426に接続される一方、V
REFは別の導体に印加される。同様に、第2フィードバックキャパシタ414の1つの導体はフィードバックノード426に接続される一方、V
REFは別の導体に印加される。注目すべきことに、V
REFはフィードバックノード426にも印加される。リセットフェーズ中、第1負荷キャパシタ416は、出力ノード432とV
REFとの間に接続される。加えて、V
REFは第2負荷キャパシタ418に跨り接続される。つまり、V
REFは第2負荷キャパシタの両方の導体に印加される。
【0023】
図4のリセットトポロジでは、第1フィードバックキャパシタ412、第2フィードバックキャパシタ414、第1負荷キャパシタ416、及び第2負荷キャパシタ418は、それぞれの初期電圧(この例では零ボルト)にリセットされる。加えて、リセットトポロジでは、演算増幅器408がリセットその他、初期化される。この時、出力ノード432における電圧は、V
REFに演算増幅器408のオフセット電圧を加算したものとなり、これによって第1負荷キャパシタ416がリセットされる。このトポロジによって、オフセットキャパシタ410は演算増幅器408に相当するオフセット電圧に充電される。これが起きるのは、リセットトポロジによって反転入力ノード428における電圧がV
REFに演算増幅器408の実際のオフセット電圧を加算または減算したものと等しくなるためである。V
REFがフィードバックノード426に対し印加されるので、オフセットキャパシタ410は演算増幅器408の特定オフセット電圧まで充電される。
【0024】
図3を再び参照すると、回路400は、好適には、種々のキャパシタがリセット/初期化されることを可能とするのに十分な時間に渡り、リセットフェーズに留まる(タスク304)。つまり、リセット構成が有効化されている間、キャパシタはそれぞれの初期電圧にリセットされている。その後、処理300は、回路400の素子を初期の容量−電圧トポロジ及び構成に配置することによって続行する(タスク306)。これに関して、
図5は、初期の容量−電圧変換フェーズ中の動作のために配置された回路400を示す回路図である。この初期の容量−電圧フェーズ中、回路400は、容量式感知セル402の測定容量の差を測定電圧に変換するように準備される。
【0025】
この初期の容量−電圧容量フェーズにおいて、回路400は容量式感知セル402の共通ノード420をフィードバックノード426に接続することによって再配置される。その後、V
REFが、共通ノード420及びフィードバックノード426(
図5に示すように、これらは互いに対応する)に印加される。他の回路素子の接続及び印加電圧については、先のリセットフェーズにおいて記載した。このようにして容量式感知セル420をフィードバックノード426に接続することは、容量式感知セル402から測定値を取得するために必要である。
【0026】
初期の容量−電圧フェーズ中、出力ノード432における電圧は、V
OUT0=V
OFF+V
REFであり、ここで、V
OFF(正の場合も負の場合もある)は演算増幅器408のオフセット電圧である。周知の電子回路の理論に従って、このフェーズ中の様々なキャパシタに関連する電荷は次の通りである。
【0028】
図3を再び参照すると、回路400は、好適には、次のフェーズに遷移する前に十分な時間に渡り、初期の容量−電圧変換フェーズに留まる。これに関して、処理300は、回路400の素子を最終の容量−電圧トポロジ及び構成に配置することによって続行する(タスク308)。
図6は、最終の容量−電圧変換フェーズ中の動作のために配置された回路400を示す回路図である。この最終の容量−電圧フェーズの間、回路400は、容量式感知セル402の経験する測定容量の差または変化を表す測定電圧を取得する。
【0029】
この最終の容量−電圧フェーズにおいて、回路400は種々様々に再配置される。例えば、容量式感知セル402の極性が、第1センサ電圧ノード422においてアナログ接地を行うこと(V
EXCIの代わりに)によって、また第2センサ電圧ノードにV
EXCIを印加すること(アナログ接地の代わり)によって反転される。さらに、V
REFは共通ノード420から及びフィードバックノード426から除去される。このトポロジによって、回路400が容量式感知セル420から容量測定値を取得することが可能となる。加えて、このトポロジによって演算増幅器408が積分器として機能することが可能となり、第1フィードバックキャパシタ412及び第1負荷キャパシタ416が負荷として働く。このトポロジによって、出力ノード432における測定電圧が供給される。
【0030】
図6に示すように、演算増幅器408は、もはや電圧ホロワ構成に配置されていない。むしろ、最終の容量−電圧変換フェーズでは、反転入力ノード428は出力ノード432から切断される。さらに、V
REFは第1フィードバックキャパシタ412の導体から除去され、その導体は出力ノード432に接続される。従って、最終の容量−電圧フェーズ中、第1フィードバックキャパシタ412はフィードバックノード426と出力ノード432との間に接続される。第1負荷キャパシタ416及び第2負荷キャパシタ418並びに出力ノード432の構成及び配置は、先のフェーズについて上記した通りのままである。
【0031】
最終の容量−電圧フェーズ中、出力ノード432における電圧は次式となる。
【0033】
周知の電子回路の理論に従って、このフェーズ中の様々なキャパシタに関連する電荷は次の通りである。
【0035】
図3を再び参照すると、回路400は、好適には、演算増幅器408が出力ノード432における測定電圧を生成することを可能とするのに十分な時間に渡り、最終の容量−電圧段階に留まる(タスク310)。この測定電圧は、容量式感知セル402の測定容量の差を示す。その後、処理300は、回路400の素子を初期の増幅トポロジ及び構成に配置することによって続行する。これに関して、
図7は、初期の増幅フェーズの動作のために配置された回路400を示す回路図である。
【0036】
この初期の増幅フェーズにおいて、回路400は、フィードバックノード426から共通ノード420を切断することによって、従って容量式感知セル402を回路400の残りの素子から分離することによって、再構成される。この時、第1センサ電圧ノード422、第2センサ電圧ノード424、及び共通ノード420における電圧は、それぞれ任意の電圧値に任意に設定可能である。例えば、容量式感知セル402を次のリセットフェーズのために準備することが望ましい場合がある(
図4を参照)。フィードバックノード426から共通ノード420を切断することに加えて、
図7に示すように、第1負荷キャパシタを出力ノード432とV
REFとの間から除去し、フィードバックノード426とV
REFとの間に接続することによって、この初期の増幅トポロジは達成される。つまり、出力ノード432に先に接続された第1負荷キャパシタ416の導体が今度はV
REFに接続される一方、第1負荷キャパシタの別の導体が今度は(V
REFでなく)フィードバックノード426に接続される。さらにまた、V
REFは、もはや第2負荷キャパシタ418に跨らないように除去される。むしろ、第2負荷キャパシタ418は出力ノード432とV
REFとの間に接続される。これに関して、第2負荷キャパシタ418の(示した図に対して)頂部導体はV
REFに接続されたままであるが、しかしながら、第2負荷キャパシタ418の底部導体が今度は出力ノード432(V
REFの代わり)に接続される。
【0037】
この初期の増幅フェーズ中、第2負荷キャパシタ418は負荷を表し、出力ノード432における電圧は次式となる。
【0039】
周知の電子回路の理論に従って、このフェーズ中の様々なキャパシタに関連する電荷は次の通りである。
【0041】
図3を再び参照すると、回路400は、好適には、演算増幅器408が先の測定電圧を増幅し、出力ノード432における第1増幅電圧を生成するのに十分な時間に渡り、初期の増幅段階に留まる(タスク314)。この第1増幅電圧(すなわち、V
OUT2)は測定電圧(V
OUT1)及びV
REFに基づく。その後、処理300は、回路400の素子を最終の増幅トポロジ及び構成に再配置することによって続行する(タスク316)。これに関して、
図8は最終の増幅フェーズの動作のために配置された回路400を示す回路図である。
【0042】
この最終の増幅フェーズにおいて、初期の増幅フェーズについて記載したように、容量式感知セル402は回路400の残りの部分から分離されたままである。この時も、第1センサ電圧ノード422、第2センサ電圧ノード424、及び共通ノード420における電圧は、所望の通りに任意に設定可能である。このフェーズにおいて、回路400は種々様々に再配置される。例えば、第1フィードバックキャパシタ412は、フィードバックノード426と出力ノード432との間から除去される。
図8には、第1フィードバックキャパシタ412をフィードバック経路から切断するためにスイッチ434が開とされる様子を示す。このフェーズにおいて、第2フィードバックキャパシタ414は、フィードバックノード426と出力ノード432との間に接続される。つまり、V
REFは第2フィードバックキャパシタ414の右側導体(図に示すように)から切断され、代わりに、この右側導体は出力ノード432に接続される。加えて、オフセット電圧(Offdacで示す)がフィードバックノード426に印加される。フィードバックノード426は、第1フィードバックキャパシタ412及び第2フィードバックキャパシタ414によって共有されるノード426に相当する。Offdac電圧は、適切に構成された補整回路(図示せず)によって提供されてよい。Offdac電圧は、感知キャパシタのミスマッチ、寄生効果、リーク、電荷注入、または出力における電荷の注入または抽出による明らかでない効果のために生じるオフセットドリフトを補償するために用いられる。
【0043】
2つの負荷キャパシタも最終の増幅フェーズのために再構成される。特に、回路400は、V
REFが第1負荷キャパシタ416に跨り接続されるように再配置される。これを達成するために、第1負荷キャパシタ416はフィードバックノード426とV
REFとの間から切断され、代わりに、V
REFは、その導体の両方に対し印加される。つまり、第1負荷キャパシタ416の頂部導体はフィードバックノード426から除去されて、V
REFに接続される。第2負荷キャパシタ418は出力ノード432とV
REFとの間から除去され、代わりにオフセット電圧とV
REFとの間に接続される。より詳細には、V
REFは第2負荷キャパシタ418の頂部導体から除去されて、フィードバックノード426に接続され、第2負荷キャパシタ418の底部導体は出力ノード432から除去され、V
REFに接続される。
【0044】
この最終の増幅フェーズ中、演算増幅器408のゲインは、第2フィードバックキャパシタ414と第2負荷キャパシタ418との比によって得られる。注目すべきことに、第2負荷キャパシタが変更可能であることを利用して、第1感知キャパシタ404及び第2感知キャパシタ406のミスマッチを補償することが可能である。つまり、第2負荷キャパシタ418の容量は、必要に応じてゲインのトリミングを行うように調整または設定されることが可能である。この結果として出力ノード432において得られる電圧は次式となる。
【0046】
周知の電子回路の理論に従って、このフェーズ中の様々なキャパシタに関連する電荷は次の通りである。
【0048】
図3を再び参照すると、回路400は、好適には、演算増幅器408が出力ノード432における第2増幅電圧を生成することを可能とするのに十分な時間に渡り、最終の増幅段階に留まる(タスク318)。この第2増幅電圧(すなわち、V
OUT3)は、第1増幅電圧(すなわち、V
OUT2)及びV
REFに基づく。その後、この実施形態の処理300は、V
OUT3に対し適切なアナログ−デジタル変換を実行することによって続行する(タスク320)。V
OUT3のデジタル表現は、次いで、ホストデバイスによって適切に処理される。
【0049】
タスク320からタスク302に戻る経路は、処理300の反復性を示す。上述において記載したように、処理300は、実時間で生じる容量の変化を測定及び検出するように、極めて高い頻度で繰り返されることが可能である。係る変化は、ホストデバイスの移動、加速、震動、その他の操作によって生じる。
【0050】
図9は、
図4〜8に示したものなど、容量−電圧インタフェース回路の一実施形態の動作に関連した例示的な動作状態、クロック信号、及び電圧を示すタイミング図である。横軸は時間の増加を表し、縦軸に沿って複数の異なるクロック信号及び電圧を示している。この時間線は、一般に2つの状態、すなわち、アイドル状態900と測定状態902とに分けられる。リセット制御信号(RESET_Bで示す)904は、アイドル状態900と測定状態902との間を遷移するために利用される。この特定の実施形態では、アクティブローリセット制御信号904が用いられ、したがって、リセット制御信号904がローである間、容量−電圧インタフェース回路はリセットフェーズに留まる(上述の通り)。また、リセット制御信号904がハイである間、このインタフェース回路は測定フェーズ及び他の動作を実行する。
【0051】
測定状態902は一般に、2つの段階、すなわち、容量−電圧(C2V)変換段階906とADCモード段階908とに分けられる。これらの段階はADC制御信号910に関連する。ADC制御信号は、増幅された出力電圧のADC変換の作動を制御する。この実施形態では、アクティブハイADC制御信号910が用いられ、したがって、C2V変換中、ADC制御信号はローであるので、ADCモードは無効化されている。また、ADC制御信号910がハイとなるとき、ADCモードが有効化される。C2V変換段階906は、上述の4つの測定フェーズ、すなわち、初期C2Vフェーズ、最終C2Vフェーズ、初期増幅フェーズ、最終増幅フェーズに相当する。
図9には、この4つのフェーズの作動に相当する4つのクロックまたは制御信号を示す。特に、S0信号912は初期C2Vフェーズを作動させるために用いられ、S1信号914は最終C2Vフェーズを作動させるために用いられ、S2信号916は初期増幅フェーズを作動させるために用いられ、S3信号918は最終増幅フェーズを作動させるために用いられる。これらのクロック/制御信号は各々、対応するクロック/制御信号がハイであるとき、それぞれのフェーズが有効化され、対応するクロック/制御信号がローであるとき、それぞれのフェーズが無効化されるので、アクティブハイ信号である。
図9に示すように、4つの測定フェーズは各々、非常に短い期間(例えば、10ナノ秒)だけ分離されてよく、4つの測定フェーズは各々、ほぼ同じ時間に渡り有効化されてよい。
【0052】
図9の下部には、容量式感知セルの2つの感知キャパシタにそれぞれに印加される電圧を示す。電圧信号920は、第1(例えば、正の)感知キャパシタ404に印加される電圧を表し、電圧信号922は第2(例えば、負の)感知キャパシタ406に印加される電圧を表す。
図4〜8を参照すると、電圧信号420は第1感知キャパシタ404の頂部導体に印加され、電圧信号922は第2感知キャパシタ406の底部導体に印加される。
図9には、第1感知キャパシタ404には最初にV
EXCIが印加されることと、第2感知キャパシタ406には最初にアナログ接地が行われることとが示されている。しかしながら、初期C2Vフェーズと最終C2Vフェーズとの間の遷移時またはその近傍において、電圧が反転する。つまり、最終C2Vフェーズでは、第1感知キャパシタ404にアナログ接地が行われ、第2感知キャパシタ406にV
EXCIが印加される。
【0053】
図9には、最終C2Vフェーズ中に第1感知キャパシタ404及び第2感知キャパシタ406に印加された電圧が、その後、C2V変換段階906及びADCモード段階908の期間に渡り維持される一実施形態を示す。しかしながら、実用に際して、最終C2Vフェーズの後に第1感知キャパシタ404及び第2感知キャパシタ406に印加される電圧はある程度は任意であり、これは、その期間において容量式感知セルがインタフェース回路の残りの部分から切断されるためである(
図7,8を参照)。
図9に示す時間線は処理の各反復において繰り返されることが理解される。つまり、次のアイドル状態900は現在の測定状態902に続く。
【0054】
要約すると、代表的な実施形態に従って構成されるシステム、デバイス、方法は以下に関連するものである。
容量−電圧インタフェース回路は、容量式感知セルと、容量式感知セルに選択的に接続するように適合されている演算増幅器と、演算増幅器用のフィードバックキャパシタと、演算増幅器用の負荷キャパシタと、容量式感知セル、演算増幅器、フィードバックキャパシタ、及び負荷キャパシタに関連するスイッチングアーキテクチャとを備える。スイッチングアーキテクチャは、演算増幅器が容量−電圧変換及び電圧増幅に使用されるように、容量−電圧インタフェース回路を複数の異なるフェーズにおける動作について再構成する。複数の異なるフェーズはリセットフェーズを含んでよく、リセットフェーズにおいてフィードバックキャパシタ及び負荷キャパシタはそれぞれの初期電圧にリセットされる。複数の異なるフェーズは少なくとも1つの容量−電圧フェーズを含んでよく、容量−電圧フェーズにおいて容量式感知セルの測定容量の差が測定電圧に変換される。複数の異なるフェーズは少なくとも1つの増幅フェーズを含んでよく、増幅フェーズにおいて測定電圧は出力電圧に変換される。この回路は、演算増幅器に接続されたアナログ−デジタル変換器をさらに備えてよく、アナログ−デジタル変換器は出力電圧を等価なデジタル表現に変換するように構成されている。
【0055】
第2感知キャパシタに直列に接続されている第1感知キャパシタを有する容量式感知セルと、反転入力ノード及び基準電圧を受ける非反転入力ノードを有する演算増幅器と、反転入力ノードとフィードバックノードとの間に接続されているオフセットキャパシタと、フィードバックノードに接続されている第1フィードバックキャパシタと、フィードバックノードに接続されている第2フィードバックキャパシタと、演算増幅器用の第1負荷キャパシタと、演算増幅器用の第2負荷キャパシタとを備える容量−電圧インタフェース回路において容量−電圧変換を実行する方法は、容量式感知セル、演算増幅器、オフセットキャパシタ、第1フィードバックキャパシタ、第2フィードバックキャパシタ、第1負荷キャパシタ、及び第2負荷キャパシタを第1トポロジに配置する配置工程と、配置工程の後、容量式感知セルの測定容量の差を表す測定電圧を取得する電圧取得工程と、容量式感知セル、演算増幅器、オフセットキャパシタ、第1フィードバックキャパシタ、第2フィードバックキャパシタ、第1負荷キャパシタ、及び第2負荷キャパシタを第2トポロジに再配置する再配置工程と、再配置工程の後、測定電圧を出力電圧に増幅する電圧増幅工程とを備える。この方法は、出力電圧に対しアナログ−デジタル変換を実行する工程をさらに備えてよい。この方法は、容量式感知セル、演算増幅器、オフセットキャパシタ、第1フィードバックキャパシタ、第2フィードバックキャパシタ、第1負荷キャパシタ、及び第2負荷キャパシタをリセット構成に配置する工程と、リセット構成を有効化しているときに、第1フィードバックキャパシタ、第2フィードバックキャパシタ、第1負荷キャパシタ、及び第2負荷キャパシタをそれぞれの初期電圧にリセットする工程と、をさらに備えてよい。一定の実施形態では、容量式感知セルは、第1感知キャパシタに関連する第1センサ電圧ノード、第2感知キャパシタに関連する第2センサ電圧ノード、並びに第1感知キャパシタ及び第2感知キャパシタによって共有される共通ノードを備え、演算増幅器は出力ノードを有する。そうした実施形態では、容量式感知セル、演算増幅器、オフセットキャパシタ、第1フィードバックキャパシタ、第2フィードバックキャパシタ、第1負荷キャパシタ、及び第2負荷キャパシタをリセット構成に配置する工程は、容量式感知セルの共通ノードをフィードバックノードから切断する工程と、第1センサ電圧ノードに励起電圧を印加する工程と、共通ノードに基準電圧を印加する工程と、第2センサ電圧ノードにおいてアナログ接地を行う工程と、フィードバックノードと基準電圧との間に第1フィードバックキャパシタを接続する工程と、フィードバックノードと基準電圧との間に第2フィードバックキャパシタを接続する工程と、反転入力ノードを出力ノードに接続する工程と、出力ノードと基準電圧との間に第1負荷キャパシタを接続する工程と、第2負荷キャパシタに跨り基準電圧を接続する工程と、を含む。一部の実施形態では、容量式感知セルは、第1感知キャパシタに関連する第1センサ電圧ノード、第2感知キャパシタに関連する第2センサ電圧ノード、並びに第1感知キャパシタ及び第2感知キャパシタによって共有される共通ノードを備え、演算増幅器は出力ノードを有する。そうした実施形態では、方法は、容量式感知セル、演算増幅器、オフセットキャパシタ、第1フィードバックキャパシタ、第2フィードバックキャパシタ、第1負荷キャパシタ、及び第2負荷キャパシタを初期の容量−電圧構成に配置する工程をさらに備え、該工程は、容量式感知セルの共通ノードをフィードバックノードに接続する工程と、第1センサ電圧ノードに励起電圧を印加する工程と、基準電圧を共通ノード及びフィードバックノードに印加する工程と、第2センサ電圧ノードにおいてアナログ接地を行う工程と、フィードバックノードと基準電圧との間に第1フィードバックキャパシタを接続する工程と、フィードバックノードと基準電圧との間に第2フィードバックキャパシタを接続する工程と、反転入力ノードを出力ノードに接続する工程と、出力ノードと基準電圧との間に第1負荷キャパシタを接続する工程と、第2負荷キャパシタに跨り基準電圧を接続する工程と、を含む。一定の実施形態では、容量式感知セルは、第1感知キャパシタに関連する第1センサ電圧ノード、第2感知キャパシタに関連する第2センサ電圧ノード、並びに第1感知キャパシタ及び第2感知キャパシタによって共有される共通ノードを備え、演算増幅器は出力ノードを有する。そうした実施形態では、方法は、容量式感知セル、演算増幅器、オフセットキャパシタ、第1フィードバックキャパシタ、第2フィードバックキャパシタ、第1負荷キャパシタ、及び第2負荷キャパシタを最終の容量−電圧構成に配置する工程をさらに備え、該工程は、容量式感知セルの共通ノードをフィードバックノードに接続する工程と、第1センサ電圧ノードにおいてアナログ接地を行う工程と、基準電圧を第2センサ電圧ノードに印加する工程と、フィードバックノードと出力ノードとの間に第1フィードバックキャパシタを接続する工程と、フィードバックノードと基準電圧との間に第2フィードバックキャパシタを接続する工程と、出力ノードと基準電圧との間に第1負荷キャパシタを接続する工程と、第2負荷キャパシタを通じて基準電圧を接続する工程と、を含む。一部の実施形態では、容量式感知セルは、第1感知キャパシタ及び第2感知キャパシタによって共有される共通ノードを備え、演算増幅器は出力ノードを有する。そうした実施形態では、方法は、容量式感知セル、演算増幅器、オフセットキャパシタ、第1フィードバックキャパシタ、第2フィードバックキャパシタ、第1負荷キャパシタ、及び第2負荷キャパシタを初期増幅構成に配置する工程をさらに備え、該工程は、容量式感知セルの共通ノードをフィードバックノードから切断する工程と、フィードバックノードと出力ノードとの間に第1フィードバックキャパシタを接続する工程と、フィードバックノードと基準電圧との間に第2フィードバックキャパシタを接続する工程と、フィードバックノードと基準電圧との間に第1負荷キャパシタを接続する工程と、出力ノードと基準電圧との間に第2負荷キャパシタを接続する工程と、を含む。一部の実施形態では、容量式感知セルは、第1感知キャパシタ及び第2感知キャパシタによって共有される共通ノードを備え、演算増幅器は出力ノードを有する。そうした実施形態では、方法は、容量式感知セル、演算増幅器、オフセットキャパシタ、第1フィードバックキャパシタ、第2フィードバックキャパシタ、第1負荷キャパシタ、及び第2負荷キャパシタを最終増幅構成に配置する工程をさらに備え、該工程は、容量式感知セルの共通ノードをフィードバックノードから切断する工程と、オフセット電圧をフィードバックノードに印加する工程と、フィードバックノードと出力ノードとの間に第2フィードバックキャパシタを接続する工程と、基準電圧を第1負荷キャパシタに跨り接続する工程と、フィードバックノードと基準電圧との間に第2負荷キャパシタを接続する工程と、を含む。
【0056】
容量−電圧変換方法は、第2感知キャパシタに直列に接続された第1感知キャパシタを有する容量式感知セルと、第1感知キャパシタに関連する第1センサ電圧ノードと、第2感知キャパシタに関連する第2センサ電圧ノードと、第1感知キャパシタ及び第2感知キャパシタによって共有される共通ノードとを提供する工程と、反転入力ノードと、基準電圧を受ける非反転入力ノードと、出力ノードとを有する演算増幅器を提供する工程と、反転入力ノードとフィードバックノードとの間にオフセットキャパシタを提供する工程と、第1フィードバックキャパシタを提供する工程であって、第1フィードバックキャパシタの有する導体のうちの一方はフィードバックノードに接続される、工程と、第2フィードバックキャパシタを提供する工程であって、第2フィードバックキャパシタの有する導体のうちの一方はフィードバックノードに接続される、工程と、フィードバックノードから共通ノードを切断する工程と、第1センサ電圧ノードに励起電圧を印加する工程と、共通ノードに基準電圧を印加する工程と、第2センサ電圧ノードにおいてアナログ接地を行う工程と、第1フィードバックキャパシタの他方の導体に基準電圧を印加する工程と、第2フィードバックキャパシタの他方の導体に基準電圧を印加する工程と、出力ノードに反転入力ノードを接続する工程と、出力ノードと基準電圧との間に第1負荷キャパシタを接続する工程と、第2負荷キャパシタに跨り基準電圧を接続する工程と、を含む。
【0057】
この方法は、第1フィードバックキャパシタ、第2フィードバックキャパシタ、第1負荷キャパシタ、及び第2負荷キャパシタをそれぞれの初期電圧にリセットする工程をさらに備えてよい。この方法は、共通ノードをフィードバックノードに接続する工程と、共通ノード及びフィードバックノードに基準電圧を印加する工程と、をさらに備えてよい。この方法は、第1センサ電圧ノードにおいて励起電圧に代えてアナログ接地を行う工程と、共通ノード及びフィードバックノードから基準電圧を除去する工程と、第2センサ電圧ノードにアナログ接地に代えて励起電圧を印加する工程と、反転入力ノードを出力ノードから切断する工程と、第1フィードバックキャパシタの他方の導体から基準電圧を除去する工程と、第1フィードバックキャパシタの他方の導体を出力ノードに接続する工程と、をさらに備えてよい。この方法は、出力ノードにおける測定電圧を生成する工程であって、該測定電圧は容量式感知セルの測定容量の差を示す工程をさらに備えてよい。この方法は、共通ノードをフィードバックノードから切断する工程と、出力ノードと基準電圧との間から第1負荷キャパシタを除去する工程と、フィードバックノードと基準電圧との間に第1負荷キャパシタを接続する工程と、第2負荷キャパシタに跨る基準電圧を除去する工程と、出力ノードと基準電圧との間に第2負荷キャパシタを接続する工程と、をさらに備えてよい。この方法は、出力ノードにおける第1増幅電圧を生成する工程であって、第1増幅電圧は測定電圧及び基準電圧に基づく工程をさらに備えてよい。この方法は、フィードバックノードと出力ノードとの間から第1フィードバックキャパシタを除去する工程と、第2フィードバックキャパシタの他方の導体から基準電圧を除去する工程と、第2フィードバックキャパシタの他方の導体を出力ノードに接続する工程と、フィードバックノードをオフセット電圧に接続する工程と、フィードバックノードと基準電圧との間から第1負荷キャパシタを除去する工程と、第1負荷キャパシタに跨り基準電圧を接続する工程と、出力ノードと基準電圧との間から第2負荷キャパシタを除去する工程と、オフセット電圧と基準電圧との間に第2負荷キャパシタを接続する工程と、をさらに備えてよい。この方法は、出力ノードにおける第2増幅電圧を生成する工程であって、第2増幅電圧は第1増幅電圧及び基準電圧に基づく工程をさらに備えてよい。この方法は、第2増幅電圧に対しアナログ−デジタル変換を実行する工程をさらに備えてよい。