【文献】
MozillaWiki,Talk:FireFox/4.0 Windows Theme Mockups,米国,2010年 7月 6日,1/44頁−44/44頁,URL,http://web.archive.org/web/20100706033051/https://wiki.mozilla.org/Talk:Firefox/4.0_Windows_Theme_Mockups
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記コントロールレイアウト領域は、前記Webサイトカラーがブランド化されたコントロールの右に、前記単一の行に沿って分散された少なくとも1つの他のナビゲーションコントロールを含むように構成される、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【発明を実施するための形態】
【0010】
概要
[0018]様々な実施形態では、Webブラウザーユーザーインターフェイスは、Webブラウザーユーザーインターフェイスの上部にある1行に沿って均等配置された、選択したコントロールのサブセットを含む。コントロールのレイアウトは、左から右にまたは右から左にすることができる。具体的には、左から右のレイアウトでは、一定の基準を満たす選択したコントロールは、他のコントロールの左側に現れることができる。左から右のレイアウトは、ユーザーが左から右に読むロケールにおいてうまく機能する。こうしたことは、快適で直感的なエクスペリエンスを提供する。同様に、右から左のレイアウトでは、一定の基準を満たす選択したコントロールは、他のコントロールの右側に現れることができる。右から左のレイアウトは、ユーザーが右から左に読むロケールにおいてうまく機能する。こうしたことは、これらのユーザーに快適で直感的なエクスペリエンスを提供する。任意の適切なタイプの基準を利用して、選択したコントロールを1行に沿って均等配置する方法を決定することができる。選択したコントロールを1行に沿って均等配置することで、水平方向および垂直方向双方のスクリーンリアルエステート(screen real estate)を効率的に使用する。具体的には、水平方向の次元では、選択したコントロールを1行に沿って均等配置することで、少なくともいくつかの実施形態で最も多く使用されるコントロールの迅速な視覚的識別が容易になる。これにより、垂直方向の次元におけるスクリーンリアルエステートを、例えば、使用されることが少ない可能性がある他のコントロールに利用することが可能になる。
【0011】
[0019]少なくともいくつかの実施形態では、1行に沿って均等配置されて現れるコントロールの少なくともいくつかは、何らかのタイプのナビゲーションに関連するコントロールである。例えば、そのようなコントロールは、例として限定することなく、戻るナビゲーションボタンおよび進むナビゲーションボタン、アドレスバーまたは検索バーなどの入力フィールドを提供するナビゲーションコントロール、ならびに/またはユーザーがタブなどの異なるコンテンツのビューを切り替えることを可能にする入力手段を含むことができる。
【0012】
[0020]加えて、少なくともいくつかの実施形態では、コントロールセットを、コントロールよりもサイトコンテンツを一層強調する方法で、Webブラウザーユーザーインターフェイス内で視覚的に扱うことができる。
【0013】
[0021]少なくともいくつかの実施形態では、Webブラウザーユーザーインターフェイスは、サイトのブランド化および機能を有効にするように設計される。具体的には、Webサイトは、Webブラウザーユーザーインターフェイスの上部付近のコントロールレイアウト領域で利用することができるコンテンツを提供して、ブランド化手段およびサイトのホームボタンとしての2つの役割を果たす「お気に入りアイコン」と呼ばれるカラーアイコンおよび/またはサイト提供アイコンを使用することによって、ブランド化を強化することができる。さらに、少なくともいくつかの実施形態では、1つまたは複数のWebブラウザーナビゲーションコントロールを表示するために利用されるサイト関連のカラーを使用することによって、ブランド化を強化することができる。さらに、少なくともいくつかの実施形態では、Webサイトは、ブラウザーの機能のすべてを提供する必要がない。むしろ、サイトは、その特定のWebサイトに最も適した機能を提供または特定することができる。このようにして、邪魔なものが少ない、よりサイトを重視したエクスペリエンスを提供する一方で、それと同時に、少なくともいくつかのブラウザーコントロールを提供することによって、ユーザーエクスペリエンスが高められる。例えば、いくつかのWebサイトは、他のWebサイトよりも、アプリケーションのように動作するのにより適している。それにもかかわらず、これらのWebサイトは、依然として、少なくともいくつかのブラウザー機能の恩恵を受けることができる。例えば、ニュースサイトは、ナビゲーションボタンなどの主要なブラウザー機能の大半を利用して、サイトの異なる部分に移動することができる。しかし、ニュースサイトには、タブにおける記事を再生待ちに追加する(queue up)機能がない場合がある。ユーザーに公開されるユーザーインターフェイスを介してアプリケーションのようなエクスペリエンスを可能にし、それと同時に、タブなどのブラウザーコントロールを利用可能にすることによって、少なくともいくつかのブラウザー機能を有するサイト中心のエクスペリエンスを提供する限りにおいて、ユーザーエクスペリエンスが高められる。別の例として、サイト上の情報を迅速に検索する機能を提供する没入型サイトなどの状況について検討する。例えば、ユーザーは、Web電子メールアプリケーションを使用し、映画に行こうという友人からの電子メールを受信することができる。フルWebブラウザーにアクセスする必要がない代わりに、ユーザーは単に、自分のWeb電子メールアプリケーション内で新しいタブを開き、電子メールアプリケーションのコンテキストを失うことなく検索を実行することができる。
【0014】
[0022]以下に続く説明では、「運用環境」と題されたセクションが提供され、このセクションは、1つまたは複数の実施形態を用いることができる1つの環境について説明する。これに続いて、「例示的な線形コントロールレイアウトモジュール」と題されたセクションは、1つまたは複数の実施形態による例示的な線形コントロールレイアウトモジュールについて説明する。次に、「サイトコンテンツを強調するためのコントロールの視覚的処理」と題されたセクションは、1つまたは複数の実施形態に従って、どのようにコントロールを視覚的に処理して、サイトコンテンツを強調することができるかについて説明する。これに続いて、「コントロールレイアウト領域に現れる特定のコントロールを視覚的に強調する」と題されたセクションは、1つまたは複数の実施形態に従って、どのように特定のコントロールを視覚的に強調することができるかについて説明する。次に、「タブバンドに対してアドレスバーをサイズ調整する」と題されたセクションは、1つまたは複数の実施形態に従って、タブバンドに対して、どのようにアドレスバーをサイズ調整およびサイズ変更することができるかについて説明する。次に、「ブランド化されたブラウザーフレーム」と題されたセクションは、1つまたは複数の実施形態に従って、どのようにWebブラウザーユーザーインターフェイスをブランド化することができるかについて説明する。これに続いて、「例示的な方法」と題されたセクションは、1つまたは複数の実施形態による例示的な方法について説明する。最後に、「例示的なシステム」と題されたセクションは、1つまたは複数の実施形態による例示的なシステムについて説明する。
運用環境
[0023]
図1は、1つまたは複数の実施形態による運用環境の全体を100で示す。環境100は、1つまたは複数のプロセッサ104、1つまたは複数のコンピューター可読記憶媒体106および、コンピューター可読記憶媒体に常駐し、(1つまたは複数の)プロセッサによって実行可能な1つまたは複数のアプリケーション108を有するコンピューティングデバイス102を含む。コンピューター可読記憶媒体は、例として限定することなく、すべての形態の揮発性メモリおよび不揮発性メモリならびに/または通常コンピューティングデバイスに関連付けられる記憶媒体を含むことができる。そのようなメディアとしては、ROM、RAM、フラッシュメモリ、ハードディスク、リムーバブルメディアなどを挙げることができる。コンピューティングデバイスの1つの具体的な例が
図10に示され、以下で説明される。
【0015】
[0024]加えて、コンピューティングデバイス102は、上記および以下で説明されるように動作するWebブラウザーユーザーインターフェイスを提供するために線形コントロールレイアウトモジュール111を含む、またはそうでない場合は線形コントロールレイアウトモジュール111を利用するWebブラウザー110の形態のソフトウェアアプリケーションを含む。線形コントロールレイアウトモジュールは、ユーザーがWebサイトのコンテンツを重視する一方で、コントロールによって提供することができる邪魔なものの一部を削除するのを支援するように設計される。例えば、Webブラウザーユーザーインターフェイスは、線形コントロールレイアウトモジュールを介して、Webブラウザーユーザーインターフェイスの上部にある1行に沿って均等配置された、選択したコントロールのサブセットを含むことができる。コントロールのレイアウトは、上述したように、左から右にまたは右から左にすることができる。任意の適切なタイプの基準を利用して、選択したコントロールを1行に沿って均等配置する方法を決定することができる。例えば、1つの基準は、一群のユーザーにおける特定のコントロールの使用頻度を含むことができる。あるいはまたはそれに加えて、別の基準は、1行に沿ったコントロールの出現がユーザーカスタマイズ可能となるような個々のユーザーの嗜好を含むことができる。さらに、少なくともいくつかの実施形態では、1行に沿って均等配置されて現れるコントロールの少なくともいくつかは、何らかのタイプのナビゲーションに関連するコントロールである。例えば、そのようなコントロールは、例として限定することなく、戻るナビゲーションボタンおよび進むナビゲーションボタン、アドレスバーまたは検索バーなどの入力フィールドを提供するナビゲーションコントロール、ならびに/またはユーザーがタブなどの異なるコンテンツのビューを切り替えることを可能にする入力手段を含むことができる。
【0016】
[0025]加えて、少なくともいくつかの実施形態では、以下で明らかとなるように、コントロールセットを、コントロールよりもサイトコンテンツを一層強調する方法で、Webブラウザーユーザーインターフェイス内で視覚的に扱うことができる。
【0017】
[0026]さらに、少なくともいくつかの実施形態では、線形コントロールレイアウトモジュールは、上記および以下で説明されるように、Webサイトが1つまたは複数のWebブラウザーコントロールをブランド化して、Webサイトの関連付けを強化し、ブランド統合されたユーザーエクスペリエンスを提供することを可能にするように設計される。
【0018】
[0027]加えて、環境100は、インターネットなどのネットワーク112、および上記および以下で説明されるようにコンテンツを送受信することができる1つまたは複数のWebサーバー114を含む。そのようなコンテンツは、Webサーバーから受信されるWebページを含むことができる。
【0019】
[0028]コンピューティングデバイス102は、例として限定することなく、デスクトップコンピューター、ポータブルコンピューター、携帯情報端末(PDA)、携帯電話などのハンドヘルドコンピューターなどの任意の適切なコンピューティングデバイスとして具体化され得る。
【0020】
[0029]例示的な運用環境について説明してきたが、次に、線形コントロールレイアウトモジュール111を利用することができるいくつかの例示的な実施形態の説明について検討する。
例示的な線形コントロールレイアウトモジュール
[0030]
図2は、1つまたは複数の実施形態による例示的なWebブラウザーの全体を200で示す。この特定の例では、Webブラウザー200はWebブラウザーユーザーインターフェイス202を含み、Webブラウザーユーザーインターフェイス202は、コンテンツレンダリング領域206に隣接し、コンテンツレンダリング領域206の上にあるコントロールレイアウト領域204を含む。
【0021】
[0031]コントロールレイアウト領域204は、線形コントロールレイアウトモジュール111(
図1)の影響下で提供される。コントロールレイアウト領域204は、ユーザーがコンテンツレンダリング領域206内に表示されるものなどのWebサイトのコンテンツを重視する一方で、コントロールによって提供することができる邪魔なものの一部を削除するのを支援するように設計される。例えば、Webブラウザーユーザーインターフェイスは、線形コントロールレイアウトモジュールを介して、Webブラウザーユーザーインターフェイスの上部にある1行に沿って均等配置された、選択したコントロールのサブセットを含むことができる。これは、
図3により詳細に示される。
【0022】
[0032]
図3は、1つまたは複数の実施形態によるコントロールレイアウト領域204をより詳細に示す。この例では、複数のコントロールは、「l」で示された1行に沿って均等配置される。上述したように、コントロールのレイアウトは、左から右にまたは右から左にすることができる。任意の適切なタイプの基準を利用して、選択したコントロールを1行に沿って均等配置する方法を決定することができ、その例は上記で提供されている。1つまたは複数の実施形態では、コントロールのグループ化は、以下で明らかとなるように、コントロールが互いに有する関係に基づくことができる。例えば、少なくともいくつかの実施形態では、1行に沿って均等配置されて現れるコントロールの少なくともいくつかは、何らかのタイプのナビゲーションに関連するコントロールである。例えば、そのようなコントロールは、例として限定することなく、戻るナビゲーションボタンおよび進むナビゲーションボタン300、アドレスバーまたは検索バーなどの、テキストを受信または提示するための入力フィールドを提供するナビゲーションコントロール302、ならびに/またはユーザーがタブ304などの異なるコンテンツのビューを切り替えることを可能にする入力手段を含むことができる。
【0023】
[0033]図示され、説明された例では、戻るナビゲーションボタンおよび進むナビゲーションボタンはそれぞれ、ナビゲーションに関連するので、これらのボタンを一緒にグループ化することが望ましい場合がある。さらに、少なくともいくつかの実施形態では、戻るボタンおよび進むボタンに隣接する、ナビゲーションコントロール302によって表されるものなどのアドレスバーをグループ化することが望ましい場合がある。これは、アドレスバーが、いくつかの例では戻るボタンおよび進むボタンを介して、ブラウザーを移動する先のURLを示す限りにおいて、アドレスバーおよび戻る/進むボタンが関連しているからである。
【0024】
[0034]加えて、いわゆるセカンダリコントロール306などの他のコントロールを、線lに沿って均等配置することができる。次いで、視覚的な観点から、線lは、少なくともいくつかの実施形態では、何らかの1つまたは複数の基準を満たすコントロールの観点から均等配置された一連のコントロールを、上記の1つまたは複数の基準をあまり(または全く)満たさないコントロールと区別する。少なくともいくつかの実施形態では、線lはWebブラウザーユーザーインターフェイスの上部に配置され(
図2)、少なくともいくつかのナビゲーションコントロールを含み、そのナビゲーションコントロールの上には他のナビゲーションコントロールは現れない。さらに他の実施形態では、線lはWebブラウザーユーザーインターフェイスの上部に配置され、1つまたは複数のタブを含むタブバンドを含み、そのタブバンドの上には他のナビゲーションコントロールは現れない。
【0025】
[0035]
図4は、別の実施形態によるコントロールレイアウト領域204を示す。
図3の実施形態と同じ番号を利用して、同じ構成要素を示す。この例では、コントロールレイアウト領域204は、アドレスバーまたは検索バーなどの入力フィールドを提供するナビゲーションコントロール302、およびユーザーが線lに沿って均等配置されたタブ304などの異なるコンテンツのビューを切り替えることを可能にする入力手段を含む。
【0026】
[0036]
図5は、別の実施形態によるコントロールレイアウト領域204を示す。
図3の実施形態と同じ番号を利用して、同じ構成要素を示す。この例では、コントロールレイアウト領域204は、戻るナビゲーションボタンおよび進むナビゲーションボタン300、およびユーザーが線lに沿って均等配置されたタブ304などの異なるコンテンツのビューを切り替えることを可能にする入力手段を含む。
【0027】
[0037]
図6は、別の実施形態によるコントロールレイアウト領域204を示す。
図3の実施形態と同じ番号を利用して、同じ構成要素を示す。この例では、コントロールレイアウト領域204はタブ600を含み、タブ600内にアドレスバーが現れる。明確にするために、線lは途切れている。この例では、アドレスバーをタブ内に含めることで、現在の場所の明確性および視覚的識別を促進する。具体的には、この共有情報を1つのコントロールに出現させることで、ユーザーが移動した先の場所の1つの明確なアドレスを提供する。場所を切り替え、移動する場合は、より少ないステップしか必要とせず、より少ない認知負荷を利用する。
サイトコンテンツを強調するためのコントロールの視覚的処理
[0038]加えて、少なくともいくつかの実施形態では、以下で明らかとなるように、コントロールセットを、コントロールよりもサイトコンテンツを一層強調する方法で、Webブラウザーユーザーインターフェイス内で視覚的に扱うことができる。
【0028】
[0039]一例として、
図2の実施形態と同じ番号を利用して、同じ構成要素を示す
図7について検討する。
図7には、1つまたは複数の実施形態による例示的なWebブラウザー200が示されている。この特定の例では、Webブラウザー200はWebブラウザーユーザーインターフェイス202を含み、Webブラウザーユーザーインターフェイス202はコントロールレイアウト領域204およびコンテンツレンダリング領域206を含む。
【0029】
[0040]上記の例と同様に、コントロールレイアウト領域204は、線形コントロールレイアウトモジュール111(
図1)の影響下で提供される。コントロールレイアウト領域204は、ユーザーがコンテンツレンダリング領域206内に表示されるものなどのWebサイトのコンテンツを重視する一方で、コントロールによって提供することができる邪魔なものの一部を削除するのを支援するように設計される。例えば、Webブラウザーユーザーインターフェイスは、線形コントロールレイアウトモジュールを介して、Webブラウザーユーザーインターフェイスの上部にある1行に沿って均等配置された、選択したコントロールのサブセットを含むことができる。さらに、この例では、Webブラウザーユーザーインターフェイスは、灰色の点状パターンで表されるテーマを含むクライアントデスクトップ700に対して表示されるものとして示されている。任意の適切なテーマを使用することができる。
【0030】
[0041]図示され、説明された実施形態では、コンテンツレンダリング領域206内に表示されるコンテンツをより視覚的に強調するために、コントロールレイアウト領域204は、基礎となるテーマを反映するために効果的に明確になるように表示され得る。具体的には、この例では、コンテンツレンダリング領域に現れるコントロールは、灰色の点状パターンで示される基礎となるテーマを反映することに留意されたい。少なくともいくつかの実施形態では、ユーザーがコントロールレイアウト領域204内に現れる特定のコントロールを選択するとき、そのコントロールは、コントロール領域204に現れるコントロールの発見を容易にすることができる異なるカラーをとることができる。
【0031】
[0042]あるいはまたはそれに加えて、コントロールレイアウト領域204内に現れるコントロールを単色で表示することができ、コントロールおよびコントロールが現れる関連するコントロールレイアウト領域を、コンテンツレンダリング領域206に現れるコンテンツを強調するために選択された1つのカラーで表示することができる。例えば、コントロールおよびコントロールレイアウト領域204をグレースケールで表示して、コンテンツレンダリング領域206を強調することができる。ユーザーがコントロールを選択すると、そのコントロールは、当該のコントロールを強調するために異なるカラーをとることができる。
コントロールレイアウト領域に現れる特定のコントロールを視覚的に強調する
[0043]少なくともいくつかの実施形態では、コントロールレイアウト領域に現れる特定のコントロールを視覚的に強調することができる。一例として、代替実施形態による、
図3の例のコントロールレイアウト領域204を示す
図8について検討する。
図3の例と同じ番号を利用して、同じ構成要素を示す。
【0032】
[0044]この例では、上記の例と同様に、複数のコントロールは、「l」で示された1行に沿って均等配置される。例示的なコントロールは、例として限定することなく、戻るナビゲーションボタンおよび進むナビゲーションボタン300、アドレスバーまたは検索バーなどの入力フィールドを提供するナビゲーションコントロール302、ならびに/またはユーザーがタブ304などの異なるコンテンツのビューを切り替えることを可能にする入力手段を含むことができる。
【0033】
[0045]この例では、戻るナビゲーションボタン800が進むナビゲーションボタン802よりも大きく現れていることに留意されたい。この例では、ボタン800がより大きいのは、ボタン800が進むナビゲーションボタン802よりも頻繁に使用されるからである。特許請求される主題の趣旨および範囲から逸脱することなく、他の視覚的強調の技術が使用され得る。
タブバンドに対してアドレスバーをサイズ調整する
[0046]表示画面サイズが水平方向に大きくなると、ワイドスクリーンユーザーエクスペリエンスをもたらす傾向がある。確かに、上記で説明された実施形態の少なくともいくつかの動機付けの一部は、水平方向で利用可能なスクリーンリアルエステートを効率的に使用することによって、改善されたユーザーエクスペリエンスをもたらすことに関連する。
【0034】
[0047]少なくともいくつかの実施形態では、Webブラウザーは、Webブラウザーウィンドウがサイズ変更されるときに、コントロールレイアウト領域においてコントロールを効率的に管理する方法で設計される。例えば、Webブラウザーは表示画面の水平方向解像度を確認することができ、ウィンドウのサイズ変更操作に応答して、タブおよびアドレスバーのレイアウトをインテリジェントに管理することができる。
【0035】
[0048]例えば、Webブラウザーは、タブを含むタブバンドのサイズとアドレスバーの比を選択することができる。この比は、表示画面の水平方向解像度の変更と関連して変更することができる。さらに、タブバンドとアドレスバーの比が選択されると、Webブラウザーウィンドウがサイズ変更される、例えば、小さくされるときに、Webブラウザーはこの比を維持しようと試みることができる。ただし、Webブラウザーウィンドウのサイズが縮小されたときの何らかの閾値レベルにおいて、Webブラウザーは縮小されたアドレスバー幅に切り替えることができ、セカンダリコントロールなどのコントロールの削除を開始することができる。アドレスバーの縮小された幅の寸法は、アドレスバー内に所望の量のテキストを保持するように選択され得る。ウィンドウのサイズが縮小され続けると、Webブラウザーは、非常に小さい画面サイズであってもアドレスバーおよびナビゲーションコントロールが表示可能となるように、タブの削除を開始することができる。
【0036】
[0049]次に、ブラウザーのフレームをブランド化して、1つまたは複数の実施形態によるWebサイトの関連付けを強化することができる実施形態について検討する。
ブランド化されたブラウザーフレーム
[0050]上述したように、少なくともいくつかの実施形態では、Webブラウザーユーザーインターフェイスは、サイトのブランド化および機能を有効にするように設計される。具体的には、Webサイトは、Webブラウザーユーザーインターフェイス(その一部は、ブラウザーのいわゆる「フレーム」を構成する)の上部付近のコントロールレイアウト領域で利用することができるコンテンツを提供して、ブランド化手段およびサイトのホームボタンとしての2つの役割を果たす「お気に入りアイコン」と呼ばれるカラーアイコンおよび/またはサイト提供アイコンを使用することによって、ブランド化を強化することができる。コンテンツは、Webサイトによって任意の適切な方法で提供され得る。例えば、少なくともいくつかの実施形態では、そのようなコンテンツは、Webサイトがデスクトップのタスクバーにピン留めされる(pinned)ようになる、いわゆる「ピン設定(pinning)」プロセスを介して、Webサイトによって提供され得る。当然のことながら、Webサイトによって提供されるコンテンツは、ピン設定プロセスとは無関係に提供され得ることを諒解および理解されたい。例えば、デスクトップショートカットが作成されるおよび/またはデスクトップのスタートメニューにWebサイトを追加する場合、コンテンツが提供され得る。
【0037】
[0051]ユーザーがブラウザーのアドレスバーからWebサイトのアイコンをドラッグし、そのアイコンを自分のタスクバーにドロップするドラッグアンドドロップ操作などのユーザー動作によって、Webサイトがデスクトップのタスクバーにピン留めされるようになり得る。そうすることにより、Webサイトによって提供することができるコンテンツを含むWebアプリケーションファイルがローカルクライアントに作成される。例えば、そのようなコンテンツは、例として限定することなく、ブラウザーによって表示される最初のページである開始URL、Webサイトが指定した様々なナビゲーションドメイン、Webアプリケーションタイトル、および「お気に入りアイコン」と呼ばれるサイト提供アイコンを含むことができる。お気に入りアイコンはタスクバーに現れ、クリックされると、ブラウザーのインスタンス化および開始URLに関連付けられた最初のページへのナビゲーションをもたらす。同様に、Webサイトがデスクトップに追加されている場合、お気に入りアイコンはデスクトップに現れる。あるいはまたはそれに加えて、スタートメニューまたはアプリケーションメニューに追加されている場合、お気に入りアイコンはそこに表示される。
【0038】
[0052]一例として、代替実施形態による、
図3の例のコントロールレイアウト領域204を示す
図9について検討する。
図3の例と同じ番号を利用して、同じ構成要素を示す。
[0053]この例では、上記の例と同様に、複数のコントロールは、「l」で示された1行に沿って均等配置される。例示的なコントロールは、例として限定することなく、戻るナビゲーションボタンおよび進むナビゲーションボタン300、アドレスバーまたは検索バーなどの入力フィールドを提供するナビゲーションコントロール302、ならびに/またはユーザーがタブ304などの異なるコンテンツのビューを切り替えることを可能にする入力手段を含むことができる。この例では、コントロール904が提供され、コントロール904はWebサイトに関連付けられたコンテンツ(ここではWebサイトのタイトル「CNN」)および/またはお気に入りアイコンを含む。加えて、コントロール904は、Webサイトのお気に入りアイコンのプライマリカラーでブランド化されている。コントロール904をブランド化するために利用されるカラーは、任意の適切な方法で確認され得る。例えば、少なくともいくつかの実施形態では、カラーは、Webサイトのお気に入りアイコンに現れる最も目立つカラーを判定することによって確認され得る。あるいはまたはそれに加えて、カラーは、Webサイト開発者によって指定され、クライアントデバイス上で記憶されたWebアプリケーションファイルにリストアップされ得る。
【0039】
[0054]少なくともいくつかの実施形態では、コントロール904は、ブランド化機構およびWebサイトのホームページボタンの両方としての2つの役割を果たす。具体的には、ユーザーが特定のWebサイトの深くまで移動した場合、ユーザーは、コントロール904をクリックすることによって、そのサイトのホームページに直ちに戻ることができる。
【0040】
[0055]また、この例では、戻るナビゲーションボタン900が進むナビゲーションボタン902よりも大きく現れていることに留意されたい。この例では、ボタン900がより大きいのは、ボタン900が進むナビゲーションボタン902よりも頻繁に使用されるからである。また、この実施形態では、コントロール904をブランド化するために使用されるカラーでコントロール900、902を表示することによって、サイトのブランド化が強化されることに留意されたい。
【0041】
[0056]また、少なくともいくつかの実施形態では、タブ304に現れるWebサイトアイコン906を使用することによって、ブランド化がさらに強化されることに留意されたい。
【0042】
[0057]少なくともいくつかの実施形態では、ナビゲーションボタン900、902、ならびに他のコントロールは、サイト関連のカラーを利用して、アクティブ状態および非アクティブ状態を示すことができる。具体的には、ナビゲーションボタン900、902などのコントロールがアクティブおよび非アクティブの両方であるときに、サイト関連のカラーが利用され得る。非アクティブ状態では、サイト関連のカラーに加えて、他のカラーを利用して、非アクティブ状態を示すことができる。例えば、本例では、ボタンが非アクティブであるとき、進むボタン902に現れる白の矢印はグレースケールで表示され得る。
【0043】
[0058]少なくともいくつかの実施形態では、サイトのWeb開発者によっておよび/またはエンドユーザーによって指定することができるカスタマイズパラメーターに基づいて、個々のWebサイトをカスタマイズすることができる。例えば、ニュースサイトの場合、お気に入りバーは、記事を「クリップ」し、保存することを可能にすることが望ましいことがある。一方、「フラグ(flagging)」という独自の概念を有する電子メールアプリケーションの場合、お気に入りバーは重複し、したがって、不要となる。
【0044】
[0059]操作の際、ユーザーがサイトのコンテンツ内を移動するとき、ブランド化されたコントロールを含むWebブラウザーのブランド化されたフレームは、コンテンツがWebサイトに所属すること(affiliation)をユーザーに通知する。
【0045】
[0060]上記で説明された実施形態の様々な機能は、同じ図面において一緒に現れていない場合があっても、他の説明された機能のいずれかとともに利用され得ることを諒解および理解されたい。
例示的な方法
[0061]
図10は、1つまたは複数の実施形態による方法のステップについて説明する流れ図である。この方法は、任意の適切なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組合せに関連して実施され得る。少なくともいくつかの実施形態では、この方法は、上記で説明されたものなどのWebブラウザーおよび/または線形コントロールレイアウトモジュールの形態のソフトウェアにおいて実施され得る。
【0046】
[0062]ステップ1000は、Webブラウザーユーザーインターフェイスを表示する。ステップ1002は、選択したコントロールを、Webブラウザーユーザーインターフェイスの上部に隣接する1行に沿って均等配置する。選択したコントロールの例は、上記で提供されている。
例示的なシステム
[0063]
図11は、上記で説明された様々な実施形態を実施するために使用することができる例示的なコンピューティングデバイス1100を示す。コンピューティングデバイス1100は、例えば、
図1のコンピューティングデバイス102またはWebサーバー114とすることができる。
【0047】
[0064]コンピューティングデバイス1100は、1つまたは複数のプロセッサもしくは処理ユニット1102、1つまたは複数のメモリおよび/もしくは記憶コンポーネント1104、1つまたは複数の入力/出力(I/O)デバイス1106、ならびに様々なコンポーネントおよびデバイスが互いに通信することを可能にするバス1108を含む。バス1108は、様々なバスアーキテクチャのいずれかを使用するメモリバスまたはメモリコントローラー、周辺バス、アクセラレーテッドグラフィックスポート、およびプロセッサまたはローカルバスを含む、いくつかのタイプのバス構造のいずれかの1つまたは複数を表す。バス1108は、有線バスおよび/または無線バスを含むことができる。
【0048】
[0065]メモリ/記憶コンポーネント1104は、1つまたは複数のコンピューター記憶媒体を表す。コンポーネント1104は、(ランダムアクセスメモリ(RAM)などの)揮発性メディアおよび/または(読取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、光ディスク、磁気ディスクなどの)不揮発性メディアを含むことができる。コンポーネント1104は、固定メディア(例えば、RAM、ROM、固定ハードドライブなど)ならびにリムーバブルメディア(例えば、フラッシュメモリドライブ、リムーバブルハードドライブ、光ディスクなど)を含むことができる。
【0049】
[0066]1つまたは複数の入力/出力デバイス1106により、ユーザーはコマンドおよび情報をコンピューティングデバイス1100に入力することができ、また、情報をユーザーおよび/または他のコンポーネントもしくはデバイスに提示することができる。入力デバイスの例としては、キーボード、カーソル制御デバイス(例えば、マウス)、マイクロホン、スキャナーなどが挙げられる。出力デバイスの例としては、表示デバイス(例えば、モニターまたはプロジェクター)、スピーカー、プリンター、ネットワークカードなどが挙げられる。
【0050】
[0067]ソフトウェアまたはプログラムモジュールの一般的なコンテキストにおいて、様々な技術が本明細書に記載され得る。一般に、ソフトウェアは、特定のタスクを実行するまたは特定の抽象データタイプを実施するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。これらのモジュールおよび技術の実施は、何らかの形態のコンピューター可読メディア上で記憶されるか、または伝送され得る。コンピューター可読メディアは、コンピューティングデバイスによってアクセスすることができる、任意の利用可能な1つまたは複数のメディアとすることができる。例として限定することなく、コンピューター可読メディアは、「コンピューター可読記憶媒体」を備え得る。
【0051】
[0068]「コンピューター可読記憶媒体」は、コンピューター可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報を記憶するために任意の方法または技術で実施される揮発性メディアおよび不揮発性メディア、リムーバブルメディアおよび非リムーバブルメディアを含む。コンピューター可読記憶媒体としては、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリテクノロジ、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光学記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、または所望の情報を記憶するために使用することができ、コンピューターによってアクセスすることができる任意の他のメディアが挙げられるが、これらに限定されない。
結論
[0069]様々な実施形態では、Webブラウザーユーザーインターフェイスは、Webブラウザーユーザーインターフェイスの上部にある1行に沿って均等配置された、選択したコントロールのサブセットを含む。コントロールのレイアウトは、左から右にまたは右から左にすることができる。具体的には、左から右のレイアウトでは、一定の基準を満たす選択したコントロールは、他のコントロールの左側に現れることができる。同様に、右から左のレイアウトでは、一定の基準を満たす選択したコントロールは、他のコントロールの右側に現れることができる。少なくともいくつかの実施形態では、1行に沿って均等配置されて現れるコントロールの少なくともいくつかは、何らかのタイプのナビゲーションに関連するコントロールである。そのようなコントロールは、テキスト入力がユーザーによって提供されることを可能にするコントロールを含むことができる。
【0052】
[0070]少なくともいくつかの実施形態では、Webブラウザーユーザーインターフェイスは、サイトのブランド化および機能を有効にするように設計される。具体的には、Webサイトは、Webブラウザーユーザーインターフェイスの上部付近のコントロールレイアウト領域で利用することができるコンテンツを提供して、ブランド化手段およびサイトのホームボタンとしての2つの役割を果たす「お気に入りアイコン」と呼ばれるカラーアイコンおよび/またはサイト提供アイコンを使用することによって、ブランド化を強化することができる。さらに、少なくともいくつかの実施形態では、1つまたは複数のWebブラウザーナビゲーションコントロールを表示するために利用されるサイト関連のカラーを使用することによって、ブランド化を強化することができる。
【0053】
[0071]構造的機能および/または方法的行為に特有の文言で主題について説明してきたが、添付の特許請求の範囲で定義される主題は必ずしも上記で説明された特定の機能または行為に限定されないことを理解されたい。むしろ、上記で説明された特定の機能および行為は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示される。