【課題を解決するための手段】
【0013】
(発明の要旨)
出願人は、RUP43のアゴニストが脂肪細胞および骨格筋細胞におけるグルコース取
り込みを増加させることを予想外に見出した。出願人は、RUP43のアゴニストが、哺
乳動物において血中グルコース濃度を低下させる予想外の有用性を有することを開示する
。出願人はさらに、RUP43においてアゴニスト活性を有する新規化合物およびそのた
めの用途を開示する。
【0014】
第一の局面では、本発明は、1以上の候補化合物をRUP43 GPCRのモジュレー
ターとして同定する方法を特徴とし、このレセプターは、GPR131アミノ酸配列を含
み、このレセプターは、Gタンパク質と共役し;この方法は、工程:(a)候補化合物を
このレセプターと接触させる工程;および(b)このレセプターの機能性が調節されるか
否かを決定する工程;を包含し、ここで、レセプターの機能性における変化は、この候補
化合物がRUP43 GPCRのモジュレーターであることを示す。
【0015】
特定の実施形態では、このGPR131アミノ酸配列は、以下からなる群より選択され
る:
(a)配列番号2のアミノ酸配列;
(b)配列番号2のアミノ酸2−330;
(c)RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメチオ
ニン残基を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;
(d)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプ
ターのアミノ酸配列であって、この核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号
3のプライマーおよび配列番号4のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセス
によって入手可能である、アミノ酸配列;
(e)配列番号6のアミノ酸配列;
(f)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプ
ターのアミノ酸配列であって、この核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号
7のプライマーおよび配列番号8のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセス
によって入手可能である、アミノ酸配列;
(g)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号
2のアミノ酸配列;
(h)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号
2のアミノ酸2−330;
(i)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されており、ただし、
RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメチオニン残基
を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;および
(j)ストリンジェントな条件下で配列番号1の相補体にハイブリダイズするポリヌク
レオチドによってコードされる、Gタンパク質共役レセプターのアミノ酸配列。
【0016】
特定の実施形態では、上記RUP43 GPCRは、組換え体である。特定の実施形態
では、上記接触させる工程が、このGPCRを発現する宿主細胞またはこのGPCRを発
現する宿主細胞の膜と接触させることを含み、上記宿主細胞は、上記レセプターをコード
するポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、上記接触させる工程は、このGPCRの公知のリガンドの存
在下で実施される。いくつかの実施形態では、上記接触させる工程は、このGPCRの公
知のモジュレーターの存在下で実施される。いくつかの実施形態では、上記接触させる工
程は、このGPCRの公知のアゴニストの存在下で実施される。いくつかの実施形態では
、このGPCRの上記公知のアゴニストは、化合物1、化合物2、または化合物3である
。いくつかの実施形態では、GPCRの上記公知のアゴニストは、化合物1である。いく
つかの実施形態では、このGPCRの上記公知のアゴニストは、化合物2である。いくつ
かの実施形態では、このGPCRの上記公知のアゴニストは、化合物3である。いくつか
の実施形態では、上記公知のアゴニストは、上記決定する工程のために、約EC50〜約
EC75で存在する。
【0018】
本発明はまた、1以上の候補化合物を哺乳動物における血中グルコース濃度のモジュレ
ーターと同定する方法に関し、この方法は、工程:
候補化合物を、GPR131アミノ酸配列を含むGPCRと接触させる工程であって、
ここでこのレセプターがGタンパク質と共役する、工程;および
このレセプターの機能性が調節されるか否かを決定する工程;
を包含し、ここで、レセプターの機能性における変化は、この候補化合物が、哺乳動物に
おける血中グルコース濃度のモジュレーターであることを示す。
【0019】
特定の実施形態では、このGPR131アミノ酸配列は、以下からなる群より選択され
る:
(a)配列番号2のアミノ酸配列;
(b)配列番号2のアミノ酸2−330;
(c)RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメチオ
ニン残基を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;
(d)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプ
ターのアミノ酸配列であって、この核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号
3のプライマーおよび配列番号4のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセス
によって入手可能である、アミノ酸配列;
(e)配列番号6のアミノ酸配列;
(f)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプ
ターのアミノ酸配列であって、この核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号
7のプライマーおよび配列番号8のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセス
によって入手可能である、アミノ酸配列;
(g)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号
2のアミノ酸配列;
(h)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号
2のアミノ酸2−330;
(i)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されており、ただし、
RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメチオニン残基
を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;および
(j)ストリンジェントな条件下で配列番号1の相補体にハイブリダイズするポリヌク
レオチドによってコードされる、Gタンパク質共役レセプターのアミノ酸配列。
【0020】
特定の実施形態では、レセプターの機能性の上昇は、この候補化合物が、哺乳動物にお
ける血中グルコース濃度を低下させる化合物であることを示す。
【0021】
特定の実施形態では、上記GPCRは組換え体である。特定の実施形態では、上記接触
させる工程は、このGPCRを発現する宿主細胞またはこのGPCRを発現する宿主細胞
の膜と接触させることを含み、上記宿主細胞は、このレセプターをコードするポリヌクレ
オチドを含む発現ベクターを含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、上記接触させる工程は、このGPCRの公知のリガンドの存
在下で実施される。いくつかの実施形態では、上記接触させる工程は、このGPCRの公
知のモジュレーターの存在下で実施される。いくつかの実施形態では、上記接触させる工
程は、このGPCRの公知のアゴニストの存在下で実施される。いくつかの実施形態では
、このGPCRの上記公知のアゴニストは、化合物1、化合物2、または化合物3である
。いくつかの実施形態では、このGPCRの上記公知のアゴニストは、化合物1である。
いくつかの実施形態では、このGPCRの上記公知のアゴニストは、化合物2である。い
くつかの実施形態では、このGPCRの上記公知のアゴニストは、化合物3である。いく
つかの実施形態では、上記公知のアゴニストは、上記決定する工程のために、約EC50
〜約EC75で存在する。
【0023】
特定の実施形態では、上記1以上の候補化合物は、抗体でもその抗原結合誘導体でもな
い。
【0024】
特定の実施形態では、上記1以上の候補化合物はペプチドではない。
【0025】
特定の実施形態では、上記1以上の候補化合物は胆汁酸ではない。
【0026】
いくつかの実施形態では、このGPR131アミノ酸配列は、配列番号2のアミノ酸配
列である。いくつかの実施形態では、このGPR131アミノ酸配列は、配列番号2のア
ミノ酸配列の改変体である。いくつかの実施形態では、配列番号2のアミノ酸配列の上記
改変体は、上記アミノ酸配列の対立遺伝子改変体または哺乳動物オルソログである。いく
つかの実施形態では、配列番号2のアミノ酸配列の上記改変体は、上記アミノ酸配列また
は上記アミノ酸配列の対立遺伝子改変体もしくは哺乳動物オルソログの非内因性の構成的
に活性化された変異体である。特定の実施形態では、配列番号2のアミノ酸配列の上記改
変体は、上記アミノ酸配列または上記アミノ酸配列の対立遺伝子改変体もしくは哺乳動物
オルソログの生物学的に活性なフラグメントである。特定の実施形態では、配列番号2の
アミノ酸配列または上記アミノ酸配列の対立遺伝子改変体もしくは哺乳動物オルソログの
上記生物学的に活性なフラグメントは、N末端メチオニンがない、配列番号2または上記
アミノ酸配列の対立遺伝子改変体もしくは哺乳動物オルソログのアミノ酸配列である。特
定の実施形態では、配列番号2のアミノ酸配列の上記改変体は、配列番号2のアミノ酸配
列に対して、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくと
も約90%、少なくとも約91%、少なくとも約92%、少なくとも約93%、少なくと
も約94%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくと
も約98%または少なくとも約99%同一である。いくつかの実施形態では、配列番号2
のアミノ酸配列の上記改変体は、配列番号2のアミノ酸配列に対して、少なくとも約90
%、少なくとも約91%、少なくとも約92%、少なくとも約93%、少なくとも約94
%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98
%または少なくとも約99%同一である。
【0027】
特定の実施形態では、GPR131アミノ酸配列を含む上記RUP43 GPCRは、
1以上のエピトープタグをさらに含む融合タンパク質である。いくつかの実施形態では、
上記1以上のエピトープタグを含む融合タンパク質は、配列番号6のアミノ酸配列である
。
【0028】
特定の実施形態では、上記Gタンパク質は、細胞内cAMPのレベルの上昇をもたらす
。いくつかの好ましい実施形態では、上記Gタンパク質はGsである。
【0029】
特定の実施形態では、上記Gタンパク質は、百日咳毒素感受性である。特定の実施形態
では、上記Gタンパク質はGiまたはGoである。特定の実施形態では、上記Gタンパク
質はGiである。特定の実施形態では、上記Gタンパク質はGoである。
【0030】
特定の実施形態では、上記Gタンパク質はGα15またはGα16である。特定の実施
形態では、上記Gタンパク質はGα15である。特定の実施形態では、上記Gタンパク質
はGα16である。
【0031】
特定の実施形態では、上記Gタンパク質はGqである。
【0032】
特定の実施形態では、上記方法は、候補化合物によって引き起こされるレセプターの調
節を、このレセプターを公知のレセプターモジュレーターと接触させることにより引き起
こされるこのレセプターの第2の調節に対して比較する工程をさらに包含する。特定の実
施形態では、上記公知のモジュレーターはアゴニストである。特定の実施形態では、上記
アゴニストは、化合物1、化合物2、または化合物3である。特定の実施形態では、上記
アゴニストは化合物1である。特定の実施形態では、上記アゴニストは化合物2である。
特定の実施形態では、上記アゴニストは化合物3である。
【0033】
いくつかの好ましい実施形態では、上記決定する工程または上記比較する工程は、上記
GPCRを含む膜へのGTPγS結合の測定を通してである。特定の実施形態では、上記
GTPγSは、[
35S]で標識される。
【0034】
特定の実施形態では、上記決定する工程または上記比較する工程は、サイクリックAM
P(cAMP)、サイクリックGMP(cGMP)、イノシトール三リン酸(IP
3)、
ジアシルグリセロール(DAG)、MAPキナーゼ活性、およびCa
2+からなる群より
選択されるセカンドメッセンジャーのレベルの測定を通してである。特定の好ましい実施
形態では、上記セカンドメッセンジャーはcAMPである。特定の好ましい実施形態では
、cAMPのレベルが上昇する。特定の実施形態では、cAMPの上記測定は、細胞全体
のアデニリルシクラーゼアッセイを用いて実施される。特定の実施形態では、cAMPの
上記測定は、上記GPCRを含む膜を用いて実施される。特定の実施形態では、上記セカ
ンドメッセンジャーはMAPキナーゼ活性である。特定の実施形態では、MAPキナーゼ
活性のレベルが上昇する。
【0035】
いくつかの好ましい実施形態では、上記決定する工程または上記比較する工程は、CR
E−レポーターアッセイを通してである。特定の実施形態では、上記レポーターはルシフ
ェラーゼである。いくつかの実施形態では、上記レポーターはβ−ガラクトシダーゼであ
る。
【0036】
特定の実施形態では、上記決定する工程または上記比較する工程は、細胞内IP
3の測
定を通してである。
【0037】
特定の実施形態では、上記決定する工程または上記比較する工程は、細胞内Ca
2+の
測定を通してである。
【0038】
特定の実施形態では、上記決定する工程または上記比較する工程は、哺乳動物から得ら
れた脂肪細胞によるグルコース取り込みの測定を通してである。
【0039】
特定の実施形態では、上記決定する工程または上記比較する工程は、哺乳動物から得ら
れた骨格筋細胞によるグルコース取り込みの測定を通してである。
【0040】
特定の好ましい実施形態では、上記決定する工程または上記比較する工程は、メラニン
保有細胞アッセイの使用を通してである。
【0041】
第二の局面では、本発明は、以下の式(II)の化合物またはその薬学的に受容可能な
塩を特徴とし:
【0042】
【化2】
ここで:
R
1は、HまたはC
1−6アルキルであり;
R
2は、2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−イル
基である;または
R
1およびR
2は、それらが結合する窒素と一緒になって、3,4−ジヒドロ−2H−
キノリン−1−イル基を形成し;そして
R
10およびR
11は、各々独立して、Hまたはハロゲンである
第三の局面では、本発明は、第一の局面の方法に従って同定されたGPCRのモジュレ
ーターを特徴とする。特定の実施形態では、このモジュレーターは、抗体でもその抗原結
合誘導体でもない。特定の実施形態では、このモジュレーターはペプチドではない。特定
の実施形態では、このモジュレーターは胆汁酸ではない。特定の実施形態では、このモジ
ュレーターは、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込みを増加させる化
合物である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、哺乳動物から得られた骨格筋
細胞によるグルコース取り込みを増加させる化合物である。
【0043】
本発明はまた、第一の局面の方法に従って同定可能なGPCRのモジュレーターを特徴
とする。特定の実施形態では、このモジュレーターは、抗体でもその抗原結合誘導体でも
ない。特定の実施形態では、このモジュレーターはペプチドではない。特定の実施形態で
は、このモジュレーターは、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込みを
増加させる化合物である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、哺乳動物から得
られた骨格筋細胞によるグルコース取り込みを増加させる化合物である。
【0044】
特定の実施形態では、上記モジュレーターは、アゴニスト、部分アゴニスト、逆アゴニ
ストおよびアンタゴニストからなる群より選択される。特定の実施形態では、上記モジュ
レーターはアゴニストである。特定の実施形態では、上記モジュレーターは部分アゴニス
トである。特定の実施形態では、上記モジュレーターは逆(inverse)アゴニスト
である。特定の実施形態では、上記モジュレーターはアンタゴニストである。
【0045】
特定の実施形態では、上記モジュレーターは好ましくはアゴニストである。特定の実施
形態では、上記アゴニストは、第二の局面による化合物である。
【0046】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10μM未満、1μM未満、100
nM未満、または10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形
態では、上記モジュレーターは、10nM〜10μMの区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10
nM〜1μMの区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつ
かの実施形態では、上記モジュレーターは、10nM〜100nMの区間から選択される
値未満のEC
50を有するアゴニストである。特定の実施形態では、上記EC50は、配
列番号2もしくは配列番号6のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリペ
プチドを発現するトランスフェクトされたHEK293細胞を用いて実施される細胞全体
のcAMPアッセイ;および配列番号2もしくは配列番号6のアミノ酸配列を有する組換
えRUP43 GPCRポリペプチドを発現するトランスフェクトされたメラニン保有細
胞を用いて実施されるメラニン保有細胞アッセイからなる群より選択されるアッセイを用
いて決定される。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおい
て10μM未満、1μM未満、100nM未満または10nM未満のEC
50を有するア
ゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおい
て10μM未満の、上記アッセイにおいて9μM未満の、上記アッセイにおいて8μM未
満の、上記アッセイにおいて7μM未満の、上記アッセイにおいて6μM未満の、上記ア
ッセイにおいて5μM未満の、上記アッセイにおいて4μM未満の、上記アッセイにおい
て3μM未満の、上記アッセイにおいて2μM未満の、上記アッセイにおいて1μM未満
の、上記アッセイにおいて900nM未満の、上記アッセイにおいて800nM未満の、
上記アッセイにおいて700nM未満の、上記アッセイにおいて600nM未満の、上記
アッセイにおいて500nM未満の、上記アッセイにおいて400nM未満の、上記アッ
セイにおいて300nM未満の、上記アッセイにおいて200nM未満の、上記アッセイ
において100nM未満の、上記アッセイにおいて90nM未満の、上記アッセイにおい
て80nM未満の、上記アッセイにおいて70nM未満の、上記アッセイにおいて60n
M未満の、上記アッセイにおいて50nM未満の、上記アッセイにおいて40nM未満の
、上記アッセイにおいて30nM未満の、上記アッセイにおいて20nM未満の、または
上記アッセイにおいて10nM未満の、EC
50を有するアゴニストである。いくつかの
実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜10μMの区
間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では
、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜1μMの区間から選択され
る値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレ
ーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜100nMの区間から選択される値未満の
EC
50を有するアゴニストである。
【0047】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、GPCRに選択的である。
【0048】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、化合物1(「Cmpd#1」,表1
を参照のこと)、化合物2(「Cmpd#2」、表1を参照のこと)、または化合物3(
「Cmpd#3」、表1を参照のこと)である。いくつかの実施形態では、上記モジュレ
ーターは化合物1である。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは化合物2であ
る。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは化合物3である。
【0049】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、経口で生物学的に利用可能(bio
available)である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用能は
、腹腔内投与と比較して、少なくとも1%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なく
とも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35
%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。いくつかの実施形態では、上記
経口での生物学的利用能は、腹腔内投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25
%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または少なくとも45%
である。
【0050】
いくつかの実施形態では、上記経口で生物学的に利用可能なモジュレーターはさらに、
血液−脳関門を越えることができる。
【0051】
第四の局面では、本発明は、薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成物を調製す
る方法を特徴とし、この方法は、キャリアとRUP43 GPCRのモジュレーターとを
混合する工程を包含し、上記レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含む。特定の実
施形態では、このモジュレーターは、抗体でもその抗原結合誘導体でもない。特定の実施
形態では、このモジュレーターはペプチドではない。特定の実施形態では、このモジュレ
ーターは、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込みを増加させる化合物
である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、哺乳動物から得られた骨格筋細胞
によるグルコース取り込みを増加させる化合物である。特定の実施形態では、このモジュ
レーターは、アゴニスト、部分アゴニスト、逆アゴニスト、およびアンタゴニストからな
る群より選択される。特定の実施形態では、このモジュレーターはアゴニストである。特
定の実施形態では、このモジュレーターは部分アゴニストである。特定の実施形態では、
このモジュレーターは逆アゴニストである。特定の実施形態では、このモジュレーターは
アンタゴニストである。特定の実施形態では、このモジュレーターは好ましくはアゴニス
トである。特定の実施形態では、上記アゴニストは、第二の局面による化合物である。
【0052】
本発明はまた、薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成物を調製する方法を特徴
とし、この方法は、RUP43 GPCRのモジュレーターを同定する工程であって、上
記レセプターがGPR131アミノ酸配列を含む工程、次いでキャリアとこのモジュレー
ターとを混合する工程であって、このモジュレーターが、第一の局面に従った方法により
同定可能である工程を包含する。特定の実施形態では、このモジュレーターは、第一の局
面に従って同定される。特定の実施形態では、このモジュレーターは抗体でもその抗原結
合誘導体でもない。特定の実施形態では、このモジュレーターはペプチドではない。特定
の実施形態では、このモジュレーターは、好ましくはアゴニストである。特定の実施形態
では、このモジュレーターは、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込み
を増加させる化合物である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、哺乳動物から
得られた骨格筋細胞によるグルコース取り込みを増加させる化合物である。特定の実施形
態では、このモジュレーターは、アゴニスト、部分アゴニスト、逆アゴニスト、およびア
ンタゴニストからなる群より選択される。特定の実施形態では、このモジュレーターはア
ゴニストである。特定の実施形態では、このモジュレーターは部分アゴニストである。特
定の実施形態では、このモジュレーターは逆アゴニストである。特定の実施形態では、こ
のモジュレーターはアンタゴニストである。特定の実施形態では、このモジュレーターは
好ましくはアゴニストである。特定の実施形態では、上記アゴニストは、第二の局面によ
る化合物である。
【0053】
特定の実施形態では、上記組成物は薬学的組成物である。特定の実施形態では、上記組
成物は薬学的に受容可能である。
【0054】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10μM未満、1μM未満、100
nM未満または10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態
では、上記モジュレーターは、10nM〜10μMの区間から選択される値未満のEC
5
0を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10n
M〜1μMの区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、10nM〜100nMの区間から選択される値
未満のEC
50を有するアゴニストである。特定の実施形態では、上記EC50は、配列
番号2もしくは配列番号6のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリペプ
チドを発現するトランスフェクトされたHEK293細胞を用いて実施される細胞全体の
cAMPアッセイ;および配列番号2もしくは配列番号6のアミノ酸配列を有する組換え
RUP43 GPCRポリペプチドを発現するトランスフェクトされたメラニン保有細胞
を用いて実施されるメラニン保有細胞アッセイからなる群より選択されるアッセイを用い
て決定される。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて
10μM未満、1μM未満、100nM未満または10nM未満のEC
50を有するアゴ
ニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて
10μM未満の、上記アッセイにおいて9μM未満の、上記アッセイにおいて8μM未満
の、上記アッセイにおいて7μM未満の、上記アッセイにおいて6μM未満の、上記アッ
セイにおいて5μM未満の、上記アッセイにおいて4μM未満の、上記アッセイにおいて
3μM未満の、上記アッセイにおいて2μM未満の、上記アッセイにおいて1μM未満の
、上記アッセイにおいて900nM未満の、上記アッセイにおいて800nM未満の、上
記アッセイにおいて700nM未満の、上記アッセイにおいて600nM未満の、上記ア
ッセイにおいて500nM未満の、上記アッセイにおいて400nM未満の、上記アッセ
イにおいて300nM未満の、上記アッセイにおいて200nM未満の、上記アッセイに
おいて100nM未満の、上記アッセイにおいて90nM未満の、上記アッセイにおいて
80nM未満の、上記アッセイにおいて70nM未満の、上記アッセイにおいて60nM
未満の、上記アッセイにおいて50nM未満の、上記アッセイにおいて40nM未満の、
上記アッセイにおいて30nM未満の、上記アッセイにおいて20nM未満の、または上
記アッセイにおいて10nM未満の、EC
50を有するアゴニストである。いくつかの実
施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜10μMの区間
から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、
上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜1μMの区間から選択される
値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレー
ターは、上記アッセイにおいて、10nM〜100nMの区間から選択される値未満のE
C
50を有するアゴニストである。
【0055】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、GPCRに選択的である。
【0056】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、化合物1、化合物2、または化合物
3である。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは化合物1である。いくつかの
実施形態では、上記モジュレーターは化合物2である。いくつかの実施形態では、上記モ
ジュレーターは化合物3である。
【0057】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、経口で生物学的に利用可能である。
いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用能は、腹腔内投与と比較して、少な
くとも1%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%
、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または
少なくとも45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用能は、腹
腔内投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なく
とも35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0058】
いくつかの実施形態では、上記経口で生物学的に利用可能なモジュレーターはさらに、
血液−脳関門を越えることができる。
【0059】
第五の局面では、本発明は、RUP43 GPCRの活性を調節する方法を特徴とし、
上記レセプターはGPR131アミノ酸配列を含み、この方法は、このレセプターとこの
レセプターのモジュレーターとを接触させる工程を包含する。特定の実施形態では、この
モジュレーターは、第一の局面の方法に従う方法により同定可能である。特定の実施形態
では、このモジュレーターは、第一の局面の方法に従って同定される。特定の実施形態で
は、このモジュレーターは抗体でもその抗原結合誘導体でもない。特定の実施形態では、
このモジュレーターはペプチドではない。特定の実施形態では、このモジュレーターは、
アゴニスト、部分アゴニスト、逆アゴニスト、およびアンタゴニストからなる群より選択
される。特定の実施形態では、このモジュレーターはアゴニストである。特定の実施形態
では、このモジュレーターは部分アゴニストである。特定の実施形態では、このモジュレ
ーターは逆アゴニストである。特定の実施形態では、このモジュレーターはアンタゴニス
トである。特定の実施形態では、このモジュレーターは、好ましくはアゴニストである。
特定の実施形態では、このモジュレーターは、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグル
コース取り込みを増加させる化合物である。特定の実施形態では、このモジュレーターは
、哺乳動物から得られた骨格筋細胞によるグルコース取り込みを増加させる化合物である
。特定の実施形態では、上記アゴニストは、第二の局面による化合物である。
【0060】
本発明はまた、RUP43 GPCRの活性を調節する方法を特徴とし、上記レセプタ
ーはGPR131アミノ酸配列を含み、この方法は、このレセプターをこのレセプターの
モジュレーターと接触させる工程を包含し、このモジュレーターは、第一の局面の方法に
より同定可能である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、第一の局面の方法に
従って同定される。特定の実施形態では、このモジュレーターは、抗体でもその抗原結合
誘導体でもない。特定の実施形態では、このモジュレーターはペプチドではない。特定の
実施形態では、このモジュレーターは、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース
取り込みを刺激する化合物である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、哺乳動
物から得られた骨格筋細胞によるグルコース取り込みを刺激する化合物である。特定の実
施形態では、このモジュレーターは、アゴニスト、部分アゴニスト、逆アゴニスト、およ
びアンタゴニストからなる群より選択される。特定の実施形態では、このモジュレーター
はアゴニストである。特定の実施形態では、このモジュレーターは部分アゴニストである
。特定の実施形態では、このモジュレーターは逆アゴニストである。特定の実施形態では
、このモジュレーターはアンタゴニストである。特定の実施形態では、このモジュレータ
ーは好ましくはアゴニストである。特定の実施形態では、上記アゴニストは、第二の局面
による化合物である。
【0061】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10μM未満、1μM未満、100
nM未満または10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態
では、上記モジュレーターは、10nM〜10μMの区間から選択される値未満のEC
5
0を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10n
M〜1μMの区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、10nM〜100nMの区間から選択される値
未満のEC
50を有するアゴニストである。特定の実施形態では、上記EC50は、配列
番号2もしくは配列番号6のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリペプ
チドを発現するトランスフェクトされたHEK293細胞を用いて実施される細胞全体の
cAMPアッセイ;および配列番号2もしくは配列番号6のアミノ酸配列を有する組換え
RUP43 GPCRポリペプチドを発現するトランスフェクトされたメラニン保有細胞
を用いて実施されるメラニン保有細胞アッセイからなる群より選択されるアッセイを用い
て決定される。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて
10μM未満、1μM未満、100nM未満または10nM未満のEC
50を有するアゴ
ニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて
10μM未満の、上記アッセイにおいて9μM未満の、上記アッセイにおいて8μM未満
の、上記アッセイにおいて7μM未満の、上記アッセイにおいて6μM未満の、上記アッ
セイにおいて5μM未満の、上記アッセイにおいて4μM未満の、上記アッセイにおいて
3μM未満の、上記アッセイにおいて2μM未満の、上記アッセイにおいて1μM未満の
、上記アッセイにおいて900nM未満の、上記アッセイにおいて800nM未満の、上
記アッセイにおいて700nM未満の、上記アッセイにおいて600nM未満の、上記ア
ッセイにおいて500nM未満の、上記アッセイにおいて400nM未満の、上記アッセ
イにおいて300nM未満の、上記アッセイにおいて200nM未満の、上記アッセイに
おいて100nM未満の、上記アッセイにおいて90nM未満の、上記アッセイにおいて
80nM未満の、上記アッセイにおいて70nM未満の、上記アッセイにおいて60nM
未満の、上記アッセイにおいて50nM未満の、上記アッセイにおいて40nM未満の、
上記アッセイにおいて30nM未満の、上記アッセイにおいて20nM未満の、または上
記アッセイにおいて10nM未満の、EC
50を有するアゴニストである。いくつかの実
施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜10μMの区間
から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、
上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜1μMの区間から選択される
値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレー
ターは、上記アッセイにおいて、10nM〜100nMの区間から選択される値未満のE
C
50を有するアゴニストである。
【0062】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、GPCRに選択的である。
【0063】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、化合物1、化合物2、または化合物
3である。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは化合物1である。いくつかの
実施形態では、上記モジュレーターは化合物2である。いくつかの実施形態では、上記モ
ジュレーターは化合物3である。
【0064】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、経口で生物学的に利用可能である。
いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用能は、腹腔内投与と比較して、少な
くとも1%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%
、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または
少なくとも45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用能は、腹
腔内投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なく
とも35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0065】
いくつかの実施形態では、上記経口で生物学的に利用可能なモジュレーターはさらに、
血液−脳関門を越えることができる。
【0066】
特定の実施形態では、上記接触させる工程は、このレセプターを含む膜へのこのモジュ
レーターの投与を包含する。
【0067】
特定の実施形態では、上記接触させる工程は、このモジュレーターを、このレセプター
を含む細胞に投与することを含む。
【0068】
特定の実施形態では、上記接触させる工程は、このモジュレーターを、このレセプター
を含む組織に投与することを含む。
【0069】
特定の実施形態では、上記接触させる工程は、このモジュレーターを、このレセプター
を含む個体に投与することを含む。特定の実施形態では、このレセプターを含む個体への
モジュレーターの上記投与は、経口投与である。特定の実施形態では、上記個体は哺乳動
物である。特定の実施形態では、上記個体は非ヒト哺乳動物である。特定の実施形態では
、上記哺乳動物は、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ、ネコ、イヌ、ウサギ、マウス、ラット、
非ヒト霊長類またはヒトである。特定の実施形態では、上記哺乳動物は、マウス、ラット
、非ヒト霊長類、またはヒトである。最も好ましいのはヒトである。
【0070】
第六の局面では、本発明は、RUP43 GPCRの活性を調節する方法を特徴とし、
上記レセプターはGPR131アミノ酸配列を含み、ここで上記調節は、上記調節を必要
とする個体において血中グルコース濃度を低下させるためであり、この方法は、上記レセ
プターを該レセプターの治療有効量のモジュレーターと接触させる工程を包含する。特定
の実施形態では、このモジュレーターはアゴニストである。
【0071】
本発明はまた、RUP43 GPCRの活性を調節する方法を特徴とし、上記レセプタ
ーはGPR131アミノ酸配列を含み、ここで上記調節は、上記調節を必要とする個体に
おいて代謝障害を予防または処置するためであり、この方法は、上記レセプターを該レセ
プターの治療有効量のモジュレーターと接触させる工程を包含する。特定の実施形態では
、このモジュレーターはアゴニストである。特定の実施形態では、この代謝障害は、以下
からなる群より選択される:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症。
【0072】
いくつかの実施形態では、糖尿病は1型糖尿病である。特定の好ましい実施形態では、
糖尿病は2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は糖尿病である。特定の
実施形態では、この代謝障害は1型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は
2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害はグルコース寛容減損である。特
定の実施形態では、この代謝障害はインスリン抵抗性である。特定の実施形態では、この
代謝障害は高インスリン血症である。特定の実施形態では、この代謝障害は、この個体に
おける上昇した血中グルコース濃度に関連する。
【0073】
本発明はまた、RUP43 GPCRの活性を調節する方法を特徴とし、上記レセプタ
ーはGPR131アミノ酸配列を含み、ここで上記調節は、上記調節を必要とする個体に
おいて上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置するためであり、この方法
は、上記レセプターを該レセプターの治療有効量のモジュレーターと接触させる工程を包
含する。特定の実施形態では、このモジュレーターはアゴニストである。特定の実施形態
では、この合併症は、以下からなる群より選択される:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患。
【0074】
心臓病としては、心不全、冠状動脈不全、冠状動脈疾患、および高血圧が挙げられるが
これらに限定されない。特定の実施形態では、この合併症は症候群Xである。特定の実施
形態では、この合併症はアテローム性動脈硬化症である。特定の実施形態では、この合併
症はアテローム性疾患である。特定の実施形態では、この合併症は心臓病である。特定の
実施形態では、この合併症は心不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈
不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈疾患である。特定の実施形態で
は、この合併症は冠状動脈疾患である。特定の実施形態では、この合併症は高血圧である
。特定の実施形態では、この合併症は高血圧症である。特定の実施形態では、この合併症
は発作である。特定の実施形態では、この合併症はニューロパシーである。特定の実施形
態では、この合併症は網膜症である。特定の実施形態では、この合併症はニューロパシー
である。特定の実施形態では、この合併症は末梢脈管疾患である。特定の実施形態では、
この合併症は多嚢胞性卵巣症候群である。特定の実施形態では、この合併症は高脂血症で
ある。
【0075】
特定の実施形態では、このモジュレーターは、第一の局面の方法に従った方法により同
定可能である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、第一の局面の方法に従って
同定される。特定の実施形態では、このモジュレーターは抗体でもその抗原結合誘導体で
もない。特定の実施形態では、このモジュレーターはペプチドではない。特定の実施形態
では、このモジュレーターは、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込み
を刺激する化合物である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、哺乳動物から得
られた骨格筋細胞によるグルコース取り込みを刺激する化合物である。特定の実施形態で
は、上記モジュレーターは、アゴニスト、部分アゴニスト、逆アゴニスト、およびアンタ
ゴニストからなる群より選択される。特定の好ましい実施形態では、上記モジュレーター
はアゴニストである。特定の実施形態では、上記アゴニストは、第二の局面による化合物
である。
【0076】
特定の実施形態では、上記モジュレーターはGPCRに選択的である。
【0077】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、化合物1、化合物2、または化合物
3である。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは化合物1である。いくつかの
実施形態では、上記モジュレーターは化合物2である。いくつかの実施形態では、上記モ
ジュレーターは化合物3である。
【0078】
特定の実施形態では、上記モジュレーターは、経口で生物学的に利用可能である。いく
つかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少な
くとも1%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%
、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または
少なくとも45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は
、腹腔内投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少
なくとも35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0079】
特定の実施形態では、上記経口で生物学的に利用可能なモジュレーターはさらに、血液
−脳関門を越えることができる。
【0080】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10μM未満、1μM未満、100
nM未満または10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態
では、上記モジュレーターは、10nM〜10μMの区間から選択される値未満のEC
5
0を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10n
M〜1μMの区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、10nM〜100nMの区間から選択される値
未満のEC
50を有するアゴニストである。特定の実施形態では、上記EC50は、配列
番号2もしくは配列番号6のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリペプ
チドを発現するトランスフェクトされたHEK293細胞を用いて実施される細胞全体の
cAMPアッセイ;および配列番号2もしくは配列番号6のアミノ酸配列を有する組換え
RUP43 GPCRポリペプチドを発現するトランスフェクトされたメラニン保有細胞
を用いて実施されるメラニン保有細胞アッセイからなる群より選択されるアッセイを用い
て決定される。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて
10μM未満、1μM未満、100nM未満または10nM未満のEC
50を有するアゴ
ニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて
10μM未満の、上記アッセイにおいて9μM未満の、上記アッセイにおいて8μM未満
の、上記アッセイにおいて7μM未満の、上記アッセイにおいて6μM未満の、上記アッ
セイにおいて5μM未満の、上記アッセイにおいて4μM未満の、上記アッセイにおいて
3μM未満の、上記アッセイにおいて2μM未満の、上記アッセイにおいて1μM未満の
、上記アッセイにおいて900nM未満の、上記アッセイにおいて800nM未満の、上
記アッセイにおいて700nM未満の、上記アッセイにおいて600nM未満の、上記ア
ッセイにおいて500nM未満の、上記アッセイにおいて400nM未満の、上記アッセ
イにおいて300nM未満の、上記アッセイにおいて200nM未満の、上記アッセイに
おいて100nM未満の、上記アッセイにおいて90nM未満の、上記アッセイにおいて
80nM未満の、上記アッセイにおいて70nM未満の、上記アッセイにおいて60nM
未満の、上記アッセイにおいて50nM未満の、上記アッセイにおいて40nM未満の、
上記アッセイにおいて30nM未満の、上記アッセイにおいて20nM未満の、または上
記アッセイにおいて10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施
形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜10μMの区間か
ら選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上
記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜1μMの区間から選択される値
未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレータ
ーは、上記アッセイにおいて、10nM〜100nMの区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。
【0081】
特定の実施形態では、上記接触させる工程は、上記個体への上記モジュレーターの経口
投与を包含する。
【0082】
特定の実施形態では、上記個体は哺乳動物である。特定の実施形態では、上記個体は非
ヒト哺乳動物である。特定の実施形態では、上記哺乳動物は、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ
、ネコ、イヌ、ウサギ、マウス、ラット、非ヒト霊長類またはヒトである。特定の実施形
態では、上記哺乳動物は、マウス、ラット、非ヒト霊長類、またはヒトである。最も好ま
しいのはヒトである。
【0083】
第七の局面では、本発明は、上記低下を必要とする個体において血中グルコース濃度を
低下させる方法を特徴とし、この方法は、治療有効量のRUP43 GPCRのモジュレ
ーターを上記レセプターと接触させる工程を包含し、上記GPCRはGPR131アミノ
酸配列を含む。特定の実施形態では、このモジュレーターはアゴニストである。
【0084】
本発明はさらに、哺乳動物中の血中グルコース濃度を低下させる方法を特徴とし、この
方法は、上記低下を必要とする哺乳動物にRUP43 GPCRのモジュレーターを提供
または投与する工程を包含し、上記GPCRはGPR131アミノ酸配列を含む。特定の
実施形態では、このモジュレーターはアゴニストである。特定の実施形態では、RUP4
3 GPCRアゴニストはGPR131 GPCRアゴニストであり、ここで、GPR1
31 GPCRは内因性RUP43 GPCRであることが理解される。
【0085】
本発明はまた、代謝障害の予防または処置を必要とする個体における代謝障害を予防ま
たは治療する方法を特徴とし、この方法は、治療有効量のRUP43 GPCRのモジュ
レーターを上記レセプターと接触させる工程を包含し、上記レセプターはGPR131ア
ミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、このモジュレーターはアゴニストである。特定
の実施形態では、この代謝障害は、以下からなる群より選択される:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症。
【0086】
本発明はさらに、代謝障害を予防または処置する方法を特徴し、この方法は、上記予防
または処置を必要とする哺乳動物にRUP43 GPCRのモジュレーターを投与する工
程を包含し、上記レセプターはGPR131アミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、
このモジュレーターはアゴニストである。特定の実施形態では、RUP43 GPCRア
ゴニストはGPR131 GPCRアゴニストであり、ここで、GPR131 GPCR
は内因性RUP43 GPCRであることが理解される。特定の実施形態では、この代謝
障害は、以下からなる群より選択される:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症。
【0087】
いくつかの実施形態では、糖尿病は1型糖尿病である。特定の好ましい実施形態では、
糖尿病は2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は糖尿病である。特定の
実施形態では、この代謝障害は1型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は
2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害はグルコース寛容減損である。特
定の実施形態では、この代謝障害はインスリン抵抗性である。特定の実施形態では、この
代謝障害は高インスリン血症である。特定の実施形態では、この代謝障害は、この個体に
おける上昇した血中グルコース濃度に関連する。
【0088】
本発明はまた、上昇した血中グルコース濃度の合併症の予防または処置を必要とする個
体において上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置する方法を特徴とし、
この方法は、治療有効量のRUP43 GPCRのモジュレーターを上記レセプターと接
触させる工程を包含し、上記レセプターはGPR131アミノ酸配列を含む。特定の実施
形態では、このモジュレーターはアゴニストである。特定の実施形態では、この合併症は
、以下からなる群より選択される:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患。
【0089】
心臓病としては、心不全、冠状動脈不全、冠状動脈疾患、および高血圧が挙げられるが
これらに限定されない。特定の実施形態では、この合併症は症候群Xである。特定の実施
形態では、この合併症はアテローム性動脈硬化症である。特定の実施形態では、この合併
症はアテローム性疾患である。特定の実施形態では、この合併症は心臓病である。特定の
実施形態では、この合併症は心不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈
不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈疾患である。特定の実施形態で
は、この合併症は高血圧である。特定の実施形態では、この合併症は高血圧症である。特
定の実施形態では、この合併症は発作である。特定の実施形態では、この合併症はニュー
ロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は網膜症である。特定の実施形態では
、この合併症はニューロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は末梢脈管疾患
である。特定の実施形態では、この合併症は多嚢胞性卵巣症候群である。特定の実施形態
では、この合併症は高脂血症である。
【0090】
本発明はさらに、上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置する方法を特
徴とし、この方法は、上記予防または処置を必要とする哺乳動物にRUP43 GPCR
のモジュレーターを提供または投与する工程を包含し、上記レセプターはGPR131ア
ミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、このモジュレーターはアゴニストである。特定
の実施形態では、RUP43 GPCRアゴニストはGPR131 GPCRアゴニスト
であり、ここで、GPR131 GPCRは内因性RUP43 GPCRであることが理
解される。特定の実施形態では、この合併症は、以下からなる群より選択される:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患。
【0091】
心臓病としては、心不全、冠状動脈不全、冠状動脈疾患、および高血圧が挙げられるが
これらに限定されない。特定の実施形態では、この合併症は症候群Xである。特定の実施
形態では、この合併症はアテローム性動脈硬化症である。特定の実施形態では、この合併
症はアテローム性疾患である。特定の実施形態では、この合併症は心臓病である。特定の
実施形態では、この合併症は心不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈
不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈疾患である。特定の実施形態で
は、この合併症は高血圧である。特定の実施形態では、この合併症は高血圧症である。特
定の実施形態では、この合併症は発作である。特定の実施形態では、この合併症はニュー
ロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は網膜症である。特定の実施形態では
、この合併症はニューロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は末梢脈管疾患
である。特定の実施形態では、この合併症は多嚢胞性卵巣症候群である。特定の実施形態
では、この合併症は高脂血症である。
【0092】
特定の実施形態では、このモジュレーターは、第一の局面の方法に従う方法を実施する
ことにより同定可能である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、第一の局面の
方法に従って同定される。特定の実施形態では、このモジュレーターは、抗体でもその抗
原結合誘導体でもない。特定の実施形態では、このモジュレーターはペプチドではない。
特定の実施形態では、このモジュレーターは、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグル
コース取り込みを刺激する化合物である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、
哺乳動物から得た脂肪細胞におけるグルコース取り込みを刺激する化合物である。特定の
実施形態では、このモジュレーターは、哺乳動物から得られた骨格筋細胞によるグルコー
ス取り込みを刺激する化合物である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、哺乳
動物から得た骨格筋細胞におけるグルコース取り込みを刺激する化合物である。特定の実
施形態では、上記モジュレーターは、アゴニスト、部分アゴニスト、逆アゴニスト、およ
びアンタゴニストからなる群より選択される。特定の好ましい実施形態では、上記モジュ
レーターはアゴニストである。特定の実施形態では、上記アゴニストは、第二の局面によ
る化合物である。
【0093】
特定の実施形態では、上記モジュレーターはGPCRに選択的である。
【0094】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、化合物1、化合物2、または化合物
3である。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは化合物1である。いくつかの
実施形態では、上記モジュレーターは化合物2である。いくつかの実施形態では、上記モ
ジュレーターは化合物3である。
【0095】
特定の実施形態では、上記モジュレーターは、経口で生物学的に利用可能である。いく
つかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少な
くとも1%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%
、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または
少なくとも45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用能は、腹
腔内投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なく
とも35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0096】
特定の実施形態では、上記経口で生物学的に利用可能なモジュレーターはさらに、血液
−脳関門を越えることができる。
【0097】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10μM未満、1μM未満、100
nM未満または10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態
では、上記モジュレーターは、10nM〜10μMの区間から選択される値未満のEC
5
0を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10n
M〜1μMの区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、10nM〜100nMの区間から選択される値
未満のEC
50を有するアゴニストである。特定の実施形態では、上記EC50は、以下
からなる群より選択されるアッセイを用いて決定される:配列番号2もしくは配列番号6
のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリペプチドを発現するトランスフ
ェクトされたHEK293細胞を用いて実施される細胞全体のcAMPアッセイ;および
配列番号2もしくは配列番号6のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリ
ペプチドを発現するトランスフェクトされたメラニン保有細胞を用いて実施されるメラニ
ン保有細胞アッセイ。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイに
おいて10μM未満、1μM未満、100nM未満または10nM未満のEC
50を有す
るアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイに
おいて10μM未満の、上記アッセイにおいて9μM未満の、上記アッセイにおいて8μ
M未満の、上記アッセイにおいて7μM未満の、上記アッセイにおいて6μM未満の、上
記アッセイにおいて5μM未満の、上記アッセイにおいて4μM未満の、上記アッセイに
おいて3μM未満の、上記アッセイにおいて2μM未満の、上記アッセイにおいて1μM
未満の、上記アッセイにおいて900nM未満の、上記アッセイにおいて800nM未満
の、上記アッセイにおいて700nM未満の、上記アッセイにおいて600nM未満の、
上記アッセイにおいて500nM未満の、上記アッセイにおいて400nM未満の、上記
アッセイにおいて300nM未満の、上記アッセイにおいて200nM未満の、上記アッ
セイにおいて100nM未満の、上記アッセイにおいて90nM未満の、上記アッセイに
おいて80nM未満の、上記アッセイにおいて70nM未満の、上記アッセイにおいて6
0nM未満の、上記アッセイにおいて50nM未満の、上記アッセイにおいて40nM未
満の、上記アッセイにおいて30nM未満の、上記アッセイにおいて20nM未満の、ま
たは上記アッセイにおいて10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜10μMの
区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態で
は、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜1μMの区間から選択さ
れる値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュ
レーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜100nMの区間から選択される値未満
のEC
50を有するアゴニストである。
【0098】
特定の実施形態では、上記接触させる工程は、上記個体への上記モジュレーターの経口
投与を包含する。
【0099】
特定の実施形態では、上記個体は哺乳動物である。特定の実施形態では、上記個体は非
ヒト哺乳動物である。特定の実施形態では、上記哺乳動物は、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ
、ネコ、イヌ、ウサギ、マウス、ラット、非ヒト霊長類またはヒトである。特定の実施形
態では、上記哺乳動物は、マウス、ラット、非ヒト霊長類、またはヒトである。最も好ま
しいのはヒトである。
【0100】
第八の局面では、本発明は、薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成物を特徴と
し、該薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成物は、RUP43 GPCRのモジ
ュレーターを含むか、RUP43 GPCRのモジュレーターから本質的になるか、また
はRUP43 GPCRのモジュレーターからなり、上記レセプターは、GPR131ア
ミノ酸配列を含む。
【0101】
特定の実施形態では、このモジュレーターは、第一の局面の方法に従う方法を実施する
ことにより同定可能である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、第一の局面の
方法に従って同定される。特定の実施形態では、このモジュレーターは、抗体でもその抗
原結合誘導体でもない。特定の実施形態では、このモジュレーターはペプチドではない。
特定の実施形態では、このモジュレーターは、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグル
コース取り込みを刺激する化合物である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、
哺乳動物から得られた骨格筋細胞によるグルコース取り込みを刺激する化合物である。特
定の実施形態では、上記モジュレーターは、アゴニスト、部分アゴニスト、逆アゴニスト
、およびアンタゴニストからなる群より選択される。特定の好ましい実施形態では、上記
モジュレーターはアゴニストである。特定の実施形態では、上記アゴニストは、第二の局
面による化合物である。
【0102】
特定の実施形態では、上記組成物は薬学的組成物である。特定の実施形態では、この薬
学的組成物は、RUP43 GPCRのモジュレーターを含む。特定の実施形態では、こ
の薬学的組成物は、RUP43 GPCRのモジュレーターから本質的になる。特定の実
施形態では、この薬学的組成物は、RUP43 GPCRのモジュレーターからなる。
【0103】
特定の実施形態では、上記組成物は、薬学的に受容可能である。特定の実施形態では、
この生理学的に受容可能な組成物は、RUP43 GPCRのモジュレーターを含む。特
定の実施形態では、この生理学的に受容可能な組成物は、RUP43 GPCRのモジュ
レーターから本質的になる。特定の実施形態では、この生理学的に受容可能な組成物は、
RUP43 GPCRのモジュレーターからなる。
【0104】
特定の実施形態では、上記モジュレーターはGPCRに選択的である。
【0105】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、化合物1、化合物2、または化合物
3である。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは化合物1である。いくつかの
実施形態では、上記モジュレーターは化合物2である。いくつかの実施形態では、上記モ
ジュレーターは化合物3である。
【0106】
特定の実施形態では、上記モジュレーターは、経口で生物学的に利用可能である。いく
つかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少な
くとも1%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%
、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または
少なくとも45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用能は、腹
腔内投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なく
とも35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0107】
特定の実施形態では、上記経口で生物学的に利用可能なモジュレーターはさらに、血液
−脳関門を越えることができる。
【0108】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10μM未満、1μM未満、100
nM未満または10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態
では、上記モジュレーターは、10nM〜10μMの区間から選択される値未満のEC
5
0を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10n
M〜1μMの区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、10nM〜100nMの区間から選択される値
未満のEC
50を有するアゴニストである。特定の実施形態では、上記EC50は、以下
からなる群より選択されるアッセイを用いて決定される:配列番号2もしくは配列番号6
のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリペプチドを発現するトランスフ
ェクトされたHEK293細胞を用いて実施される細胞全体のcAMPアッセイ;および
配列番号2もしくは配列番号6のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリ
ペプチドを発現するトランスフェクトされたメラニン保有細胞を用いて実施されるメラニ
ン保有細胞アッセイ。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイに
おいて、10μM未満、1μM未満、100nM未満または10nM未満のEC
50を有
するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイ
において、10μM未満の、上記アッセイにおいて9μM未満の、上記アッセイにおいて
8μM未満の、上記アッセイにおいて7μM未満の、上記アッセイにおいて6μM未満の
、上記アッセイにおいて5μM未満の、上記アッセイにおいて4μM未満の、上記アッセ
イにおいて3μM未満の、上記アッセイにおいて2μM未満の、上記アッセイにおいて1
μM未満の、上記アッセイにおいて900nM未満の、上記アッセイにおいて800nM
未満の、上記アッセイにおいて700nM未満の、上記アッセイにおいて600nM未満
の、上記アッセイにおいて500nM未満の、上記アッセイにおいて400nM未満の、
上記アッセイにおいて300nM未満の、上記アッセイにおいて200nM未満の、上記
アッセイにおいて100nM未満の、上記アッセイにおいて90nM未満の、上記アッセ
イにおいて80nM未満の、上記アッセイにおいて70nM未満の、上記アッセイにおい
て60nM未満の、上記アッセイにおいて50nM未満の、上記アッセイにおいて40n
M未満の、上記アッセイにおいて30nM未満の、上記アッセイにおいて20nM未満の
、または上記アッセイにおいて10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いく
つかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜10μ
Mの区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形
態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜1μMの区間から選
択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モ
ジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜100nMの区間から選択される値
未満のEC
50を有するアゴニストである。
【0109】
第九の局面では、本発明は、血中グルコース濃度を低下させる方法を特徴とし、この方
法は、上記低下を必要とする個体に、第八の局面の上記薬学的組成物または生理学的に受
容可能な組成物を提供または投与する工程を包含する。
【0110】
本発明はまた、代謝障害を予防または処置する方法を特徴とし、この方法は、上記予防
または処置を必要とする個体に、第八の局面の上記薬学的組成物または生理学的に受容可
能な組成物を提供または投与する工程を包含する。特定の実施形態では、この代謝障害は
、以下からなる群より選択される:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症。
【0111】
いくつかの実施形態では、糖尿病は1型糖尿病である。特定の好ましい実施形態では、
糖尿病は2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は糖尿病である。特定の
実施形態では、この代謝障害は1型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は
2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害はグルコース寛容減損である。特
定の実施形態では、この代謝障害はインスリン抵抗性である。特定の実施形態では、この
代謝障害は高インスリン血症である。特定の実施形態では、この代謝障害は、この個体に
おける上昇した血中グルコース濃度に関連する。
【0112】
本発明はまた、上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置する方法を特徴
とし、この方法は、上記予防または処置を必要とする個体に、第八の局面の上記薬学的組
成物または生理学的に受容可能な組成物を提供または投与する工程を包含する。特定の実
施形態では、この合併症は、以下からなる群より選択される:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患。
【0113】
心臓病としては、心不全、冠状動脈不全、冠状動脈疾患、および高血圧が挙げられるが
これらに限定されない。特定の実施形態では、この合併症は症候群Xである。特定の実施
形態では、この合併症はアテローム性動脈硬化症である。特定の実施形態では、この合併
症はアテローム性疾患である。特定の実施形態では、この合併症は心臓病である。特定の
実施形態では、この合併症は心不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈
不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈疾患である。特定の実施形態で
は、この合併症は高血圧である。特定の実施形態では、この合併症は高血圧症である。特
定の実施形態では、この合併症は発作である。特定の実施形態では、この合併症はニュー
ロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は網膜症である。特定の実施形態では
、この合併症はニューロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は末梢脈管疾患
である。特定の実施形態では、この合併症は多嚢胞性卵巣症候群である。特定の実施形態
では、この合併症は高脂血症である。
【0114】
特定の実施形態では、上記モジュレーターはアゴニストである。
【0115】
特定の実施形態では、治療有効量の上記薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成
物は、上記個体に提供または投与される。
【0116】
特定の実施形態では、上記薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成物を提供する
工程または投与する工程は経口的である。
【0117】
特定の実施形態では、上記個体は哺乳動物である。特定の実施形態では、上記個体は非
ヒト哺乳動物である。特定の実施形態では、上記哺乳動物は、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ
、ネコ、イヌ、ウサギ、マウス、ラット、非ヒト霊長類またはヒトである。特定の実施形
態では、上記哺乳動物は、マウス、ラット、非ヒト霊長類、またはヒトである。最も好ま
しいのはヒトである。
【0118】
第十の局面では、本発明は、治療によるヒトまたは動物体の処置方法において使用する
ためのRUP43 GPCRのモジュレーターを特徴とし、上記レセプターはGPR13
1アミノ酸配列を含む。
【0119】
特定の実施形態では、このモジュレーターは、第一の局面の方法に従う方法を実施する
ことにより同定可能である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、第一の局面の
方法に従って同定される。特定の実施形態では、このモジュレーターは、抗体でもその抗
原結合誘導体でもない。特定の実施形態では、このモジュレーターはペプチドではない。
特定の実施形態では、このモジュレーターは、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグル
コース取り込みを刺激する化合物である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、
ヒトまたは動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込みを刺激する化合物である
.
特定の実施形態では、このモジュレーターは、哺乳動物から得られた骨格筋細胞によるグ
ルコース取り込みを刺激する化合物である。特定の実施形態では、このモジュレーターは
、ヒトまたは動物から得られた骨格筋細胞によるグルコース取り込みを刺激する化合物で
ある。特定の実施形態では、上記モジュレーターは、アゴニスト、部分アゴニスト、逆ア
ゴニスト、およびアンタゴニストからなる群より選択される。特定の好ましい実施形態で
は、上記モジュレーターはアゴニストである。特定の実施形態では、上記アゴニストは、
第二の局面による化合物である。
【0120】
特定の実施形態では、上記モジュレーターはGPCRに選択的である。
【0121】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、化合物1、化合物2、または化合物
3である。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは化合物1である。いくつかの
実施形態では、上記モジュレーターは化合物2である。いくつかの実施形態では、上記モ
ジュレーターは化合物3である。
【0122】
特定の実施形態では、上記モジュレーターは、経口で生物学的に利用可能である。いく
つかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少な
くとも1%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%
、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または
少なくとも45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用能は、腹
腔内投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なく
とも35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0123】
特定の実施形態では、上記経口で生物学的に利用可能なモジュレーターはさらに、血液
−脳関門を越えることができる。
【0124】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10μM未満、1μM未満、100
nM未満または10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態
では、上記モジュレーターは、10nM〜10μMの区間から選択される値未満のEC
5
0を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10n
M〜1μMの区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、10nM〜100nMの区間から選択される値
未満のEC
50を有するアゴニストである。特定の実施形態では、上記EC50は、以下
からなる群より選択されるアッセイを用いて決定される:配列番号2もしくは配列番号6
のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリペプチドを発現するトランスフ
ェクトされたHEK293細胞を用いて実施される細胞全体のcAMPアッセイ;および
配列番号2もしくは配列番号6のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリ
ペプチドを発現するトランスフェクトされたメラニン保有細胞を用いて実施されるメラニ
ン保有細胞アッセイ。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイに
おいて10μM未満、1μM未満、100nM未満または10nM未満のEC
50を有す
るアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイに
おいて10μM未満の、上記アッセイにおいて9μM未満の、上記アッセイにおいて8μ
M未満の、上記アッセイにおいて7μM未満の、上記アッセイにおいて6μM未満の、上
記アッセイにおいて5μM未満の、上記アッセイにおいて4μM未満の、上記アッセイに
おいて3μM未満の、上記アッセイにおいて2μM未満の、上記アッセイにおいて1μM
未満の、上記アッセイにおいて900nM未満の、上記アッセイにおいて800nM未満
の、上記アッセイにおいて700nM未満の、上記アッセイにおいて600nM未満の、
上記アッセイにおいて500nM未満の、上記アッセイにおいて400nM未満の、上記
アッセイにおいて300nM未満の、上記アッセイにおいて200nM未満の、上記アッ
セイにおいて100nM未満の、上記アッセイにおいて90nM未満の、上記アッセイに
おいて80nM未満の、上記アッセイにおいて70nM未満の、上記アッセイにおいて6
0nM未満の、上記アッセイにおいて50nM未満の、上記アッセイにおいて40nM未
満の、上記アッセイにおいて30nM未満の、上記アッセイにおいて20nM未満の、ま
たは上記アッセイにおいて10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜10μMの
区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態で
は、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜1μMの区間から選択さ
れる値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュ
レーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜100nMの区間から選択される値未満
のEC
50を有するアゴニストである。
【0125】
特定の実施形態では、上記動物は哺乳動物である。特定の実施形態では、上記哺乳動物
は、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ、ネコ、イヌ、ウサギ、マウス、ラット、または非ヒト霊
長類である。ヒトまたは動物のうちでより好ましいのはヒトである。
【0126】
第十一の局面では、本発明は、治療によってヒトまたは動物体の血中グルコース濃度を
低下させる方法において使用するためのRUP43 GPCRのモジュレーターを特徴と
し、上記レセプターはGPR131アミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、このモジ
ュレーターはアゴニストである。
【0127】
本発明はまた、治療によってヒトまたは動物体における代謝障害を予防または処置する
方法において使用するためのRUP43 GPCRのモジュレーターを特徴とし、上記レ
セプターはGPR131アミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、このモジュレーター
はアゴニストである。特定の実施形態では、この代謝障害は、以下からなる群より選択さ
れる:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症。
【0128】
いくつかの実施形態では、糖尿病は1型糖尿病である。特定の好ましい実施形態では、
糖尿病は2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は糖尿病である。特定の
実施形態では、この代謝障害は1型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は
2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害はグルコース寛容減損である。特
定の実施形態では、この代謝障害はインスリン抵抗性である。特定の実施形態では、この
代謝障害は高インスリン血症である。特定の実施形態では、この代謝障害は、この個体に
おける上昇した血中グルコース濃度に関連する。
【0129】
本発明はまた、治療によってヒトまたは動物体における上昇した血中グルコース濃度の
合併症を予防または処置する方法において使用するためのRUP43 GPCRのモジュ
レーターを特徴とし、上記レセプターはGPR131アミノ酸配列を含む。特定の実施形
態では、このモジュレーターはアゴニストである。特定の実施形態では、この合併症は、
以下からなる群より選択される:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患。
【0130】
心臓病としては、心不全、冠状動脈不全、冠状動脈疾患、および高血圧が挙げられるが
これらに限定されない。特定の実施形態では、この合併症は症候群Xである。特定の実施
形態では、この合併症はアテローム性動脈硬化症である。特定の実施形態では、この合併
症はアテローム性疾患である。特定の実施形態では、この合併症は心臓病である。特定の
実施形態では、この合併症は心不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈
不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈疾患である。特定の実施形態で
は、この合併症は高血圧である。特定の実施形態では、この合併症は高血圧症である。特
定の実施形態では、この合併症は発作である。特定の実施形態では、この合併症はニュー
ロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は網膜症である。特定の実施形態では
、この合併症はニューロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は末梢脈管疾患
である。特定の実施形態では、この合併症は多嚢胞性卵巣症候群である。特定の実施形態
では、この合併症は高脂血症である。
【0131】
特定の実施形態では、このモジュレーターは、第一の局面の方法に従う方法を実施する
ことにより同定可能である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、第一の局面の
方法に従って同定される。特定の実施形態では、このモジュレーターは、抗体でもその抗
原結合誘導体でもない。特定の実施形態では、このモジュレーターはペプチドではない。
特定の実施形態では、このモジュレーターは、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグル
コース取り込みを刺激する化合物である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、
ヒトまたは動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込みを刺激する化合物である
。特定の実施形態では、このモジュレーターは、哺乳動物から得られた骨格筋細胞による
グルコース取り込みを刺激する化合物である。特定の実施形態では、このモジュレーター
は、ヒトまたは動物から得られた骨格筋細胞によるグルコース取り込みを刺激する化合物
である。特定の実施形態では、上記モジュレーターは、アゴニスト、部分アゴニスト、逆
アゴニスト、およびアンタゴニストからなる群より選択される。特定の好ましい実施形態
では、上記モジュレーターはアゴニストである。特定の実施形態では、上記アゴニストは
、第二の局面による化合物である。
【0132】
特定の実施形態では、上記モジュレーターはGPCRに選択的である。
【0133】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、化合物1、化合物2、または化合物
3である。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは化合物1である。いくつかの
実施形態では、上記モジュレーターは化合物2である。いくつかの実施形態では、上記モ
ジュレーターは化合物3である。
【0134】
特定の実施形態では、上記モジュレーターは、経口で生物学的に利用可能である。いく
つかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少な
くとも1%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%
、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または
少なくとも45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用能は、腹
腔内投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なく
とも35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0135】
特定の実施形態では、上記経口で生物学的に利用可能なモジュレーターはさらに、血液
−脳関門を越えることができる。
【0136】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10μM未満、1μM未満、100
nM未満または10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態
では、上記モジュレーターは、10nM〜10μMの区間から選択される値未満のEC
5
0を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10n
M〜1μMの区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、10nM〜100nMの区間から選択される値
未満のEC
50を有するアゴニストである。特定の実施形態では、上記EC50は、以下
からなる群より選択されるアッセイを用いて決定される:配列番号2もしくは配列番号6
のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリペプチドを発現するトランスフ
ェクトされたHEK293細胞を用いて実施される細胞全体のcAMPアッセイ;および
配列番号2もしくは配列番号6のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリ
ペプチドを発現するトランスフェクトされたメラニン保有細胞を用いて実施されるメラニ
ン保有細胞アッセイ。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイに
おいて10μM未満、1μM未満、100nM未満または10nM未満のEC
50を有す
るアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイに
おいて10μM未満の、上記アッセイにおいて9μM未満の、上記アッセイにおいて8μ
M未満の、上記アッセイにおいて7μM未満の、上記アッセイにおいて6μM未満の、上
記アッセイにおいて5μM未満の、上記アッセイにおいて4μM未満の、上記アッセイに
おいて3μM未満の、上記アッセイにおいて2μM未満の、上記アッセイにおいて1μM
未満の、上記アッセイにおいて900nM未満の、上記アッセイにおいて800nM未満
の、上記アッセイにおいて700nM未満の、上記アッセイにおいて600nM未満の、
上記アッセイにおいて500nM未満の、上記アッセイにおいて400nM未満の、上記
アッセイにおいて300nM未満の、上記アッセイにおいて200nM未満の、上記アッ
セイにおいて100nM未満の、上記アッセイにおいて90nM未満の、上記アッセイに
おいて80nM未満の、上記アッセイにおいて70nM未満の、上記アッセイにおいて6
0nM未満の、上記アッセイにおいて50nM未満の、上記アッセイにおいて40nM未
満の、上記アッセイにおいて30nM未満の、上記アッセイにおいて20nM未満の、ま
たは上記アッセイにおいて10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜10μMの
区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態で
は、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて10nM〜1μMの区間から選択され
る値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレ
ーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜100nMの区間から選択される値未満の
EC
50を有するアゴニストである。
【0137】
特定の実施形態では、上記動物は哺乳動物である。特定の実施形態では、上記哺乳動物
は、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ、ネコ、イヌ、ウサギ、マウス、ラット、または非ヒト霊
長類である。ヒトまたは動物のうちでより好ましいのはヒトである。
【0138】
第十二の局面では、本発明は、血中グルコース濃度を低下させるための医薬の調製のた
めにRUP43 GPCRのモジュレーターを使用する方法を特徴とし、上記レセプター
はGPR131アミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、このモジュレーターはアゴニ
ストである。特定の実施形態では、RUP43 GPCRアゴニストはGPR131 G
PCRアゴニストであり、ここで、GPR131 GPCRは内因性RUP43 GPC
Rであることが理解される。
【0139】
本発明はまた、代謝障害の予防または処置のための医薬の調製のためにRUP43 G
PCRのモジュレーターを使用する方法を特徴とし、上記レセプターはGPR131アミ
ノ酸配列を含む。特定の実施形態では、このモジュレーターはアゴニストである。特定の
実施形態では、RUP43 GPCRアゴニストはGPR131 GPCRアゴニストで
あり、ここで、GPR131 GPCRは内因性RUP43 GPCRであることが理解
される。特定の実施形態では、この代謝障害は、以下からなる群より選択される:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症。
【0140】
いくつかの実施形態では、糖尿病は1型糖尿病である。特定の好ましい実施形態では、
糖尿病は2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は糖尿病である。特定の
実施形態では、この代謝障害は1型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は
2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害はグルコース寛容減損である。特
定の実施形態では、この代謝障害はインスリン抵抗性である。特定の実施形態では、この
代謝障害は高インスリン血症である。特定の実施形態では、この代謝障害は、この個体に
おける上昇した血中グルコース濃度に関連する。
【0141】
本発明はまた、上昇した血中グルコース濃度の合併症の予防または処置のための医薬の
調製のためにRUP43 GPCRのモジュレーターを使用する方法を特徴とし、上記レ
セプターはGPR131アミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、このモジュレーター
はアゴニストである。特定の実施形態では、RUP43 GPCRアゴニストはGPR1
31 GPCRアゴニストであり、ここで、GPR131 GPCRは内因性RUP43
GPCRであることが理解される。特定の実施形態では、このモジュレーターはアゴニ
ストである。特定の実施形態では、この合併症は、以下からなる群より選択される:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患。
【0142】
心臓病としては、心不全、冠状動脈不全、冠状動脈疾患、および高血圧が挙げられるが
これらに限定されない。特定の実施形態では、この合併症は症候群Xである。特定の実施
形態では、この合併症はアテローム性動脈硬化症である。特定の実施形態では、この合併
症はアテローム性疾患である。特定の実施形態では、この合併症は心臓病である。特定の
実施形態では、この合併症は心不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈
不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈疾患である。特定の実施形態で
は、この合併症は高血圧である。特定の実施形態では、この合併症は高血圧症である。特
定の実施形態では、この合併症は発作である。特定の実施形態では、この合併症はニュー
ロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は網膜症である。特定の実施形態では
、この合併症はニューロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は末梢脈管疾患
である。特定の実施形態では、この合併症は多嚢胞性卵巣症候群である。特定の実施形態
では、この合併症は高脂血症である。
【0143】
特定の実施形態では、このモジュレーターは、第一の局面の方法に従う方法を実施する
ことにより同定可能である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、第一の局面の
方法に従って同定される。特定の実施形態では、このモジュレーターは、抗体でもその抗
原結合誘導体でもない。特定の実施形態では、このモジュレーターはペプチドではない。
特定の実施形態では、このモジュレーターは、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグル
コース取り込みを刺激する化合物である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、
哺乳動物から得られた骨格筋細胞によるグルコース取り込みを刺激する化合物である。特
定の実施形態では、上記モジュレーターは、アゴニスト、部分アゴニスト、逆アゴニスト
、およびアンタゴニストからなる群より選択される。特定の好ましい実施形態では、上記
モジュレーターはアゴニストである。特定の実施形態では、上記アゴニストは、第二の局
面による化合物である。
【0144】
特定の実施形態では、上記モジュレーターはGPCRに選択的である。
【0145】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、化合物1、化合物2、または化合物
3である。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは化合物1である。いくつかの
実施形態では、上記モジュレーターは化合物2である。いくつかの実施形態では、上記モ
ジュレーターは化合物3である。
【0146】
特定の実施形態では、上記モジュレーターは、経口で生物学的に利用可能である。いく
つかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少な
くとも1%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%
、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または
少なくとも45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用能は、腹
腔内投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なく
とも35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0147】
特定の実施形態では、上記経口で生物学的に利用可能なモジュレーターはさらに、血液
−脳関門を越えることができる。
【0148】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10μM未満、1μM未満、100
nM未満または10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態
では、上記モジュレーターは、10nM〜10μMの区間から選択される値未満のEC
5
0を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10n
M〜1μMの区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、10nM〜100nMの区間から選択される値
未満のEC
50を有するアゴニストである。特定の実施形態では、上記EC50は、以下
からなる群より選択されるアッセイを用いて決定される:配列番号2もしくは配列番号6
のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリペプチドを発現するトランスフ
ェクトされたHEK293細胞を用いて実施される細胞全体のcAMPアッセイ;および
配列番号2もしくは配列番号6のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリ
ペプチドを発現するトランスフェクトされたメラニン保有細胞を用いて実施されるメラニ
ン保有細胞アッセイ。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイに
おいて10μM未満、1μM未満、100nM未満または10nM未満のEC
50を有す
るアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイに
おいて10μM未満の、上記アッセイにおいて9μM未満の、上記アッセイにおいて8μ
M未満の、上記アッセイにおいて7μM未満の、上記アッセイにおいて6μM未満の、上
記アッセイにおいて5μM未満の、上記アッセイにおいて4μM未満の、上記アッセイに
おいて3μM未満の、上記アッセイにおいて2μM未満の、上記アッセイにおいて1μM
未満の、上記アッセイにおいて900nM未満の、上記アッセイにおいて800nM未満
の、上記アッセイにおいて700nM未満の、上記アッセイにおいて600nM未満の、
上記アッセイにおいて500nM未満の、上記アッセイにおいて400nM未満の、上記
アッセイにおいて300nM未満の、上記アッセイにおいて200nM未満の、上記アッ
セイにおいて100nM未満の、上記アッセイにおいて90nM未満の、上記アッセイに
おいて80nM未満の、上記アッセイにおいて70nM未満の、上記アッセイにおいて6
0nM未満の、上記アッセイにおいて50nM未満の、上記アッセイにおいて40nM未
満の、上記アッセイにおいて30nM未満の、上記アッセイにおいて20nM未満の、ま
たは上記アッセイにおいて10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜10μMの
区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態で
は、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜1μMの区間から選択さ
れる値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュ
レーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜100nMの区間から選択される値未満
のEC
50を有するアゴニストである。
【0149】
第十三の局面では、本発明は、RUP43 GPCRの活性を調節する方法を特徴とし
、上記レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、ここで、上記調節は、上記調節
を必要とする個体において血中グルコースを低下させるためであり、この方法は、上記レ
セプターをこのレセプターの治療有効量のモジュレーターと接触させる工程を包含する。
特定の実施形態では、上記方法は、第一の局面による方法を最初に実施し、それによりこ
のモジュレーターを同定する工程を包含する。特定の実施形態では、このモジュレーター
はアゴニストである。
【0150】
本発明はまた、RUP43 GPCRの活性を調節する方法を特徴とし、上記レセプタ
ーは、GPR131アミノ酸配列を含み、ここで、上記調節は、上記調節を必要とする個
体において代謝障害を予防または処置するためであり、この方法は、上記レセプターをこ
のレセプターの治療有効量のモジュレーターと接触させる工程を包含する。特定の実施形
態では、上記方法は、第一の局面による方法を最初に実施し、それによりこのモジュレー
ターを同定する工程を包含する。特定の実施形態では、このモジュレーターはアゴニスト
である。特定の実施形態では、この代謝障害は、以下からなる群より選択される:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症。
【0151】
いくつかの実施形態では、糖尿病は1型糖尿病である。特定の好ましい実施形態では、
糖尿病は2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は糖尿病である。特定の
実施形態では、この代謝障害は1型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は
2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害はグルコース寛容減損である。特
定の実施形態では、この代謝障害はインスリン抵抗性である。特定の実施形態では、この
代謝障害は高インスリン血症である。特定の実施形態では、この代謝障害は、この個体に
おける上昇した血中グルコース濃度に関連する。
【0152】
本発明はまた、RUP43 GPCRの活性を調節する方法を特徴とし、上記レセプタ
ーは、GPR131アミノ酸配列を含み、ここで、上記調節は、上記調節を必要とする個
体において上昇した血中グルコースの合併症を予防または処置するためであり、この方法
は、上記レセプターをこのレセプターの治療有効量のモジュレーターと接触させる工程を
包含する。特定の実施形態では、上記方法は、第一の局面による方法を最初に実施し、そ
れによりこのモジュレーターを同定する工程を包含する。特定の実施形態では、このモジ
ュレーターはアゴニストである。特定の実施形態では、この合併症は、以下からなる群よ
り選択される:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患。
【0153】
心臓病としては、心不全、冠状動脈不全、冠状動脈疾患、および高血圧が挙げられるが
これらに限定されない。特定の実施形態では、この合併症は症候群Xである。特定の実施
形態では、この合併症はアテローム性動脈硬化症である。特定の実施形態では、この合併
症はアテローム性疾患である。特定の実施形態では、この合併症は心臓病である。特定の
実施形態では、この合併症は心不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈
不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈疾患である。特定の実施形態で
は、この合併症は高血圧である。特定の実施形態では、この合併症は高血圧症である。特
定の実施形態では、この合併症は発作である。特定の実施形態では、この合併症はニュー
ロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は網膜症である。特定の実施形態では
、この合併症はニューロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は末梢脈管疾患
である。特定の実施形態では、この合併症は多嚢胞性卵巣症候群である。特定の実施形態
では、この合併症は高脂血症である。
【0154】
特定の実施形態では、このモジュレーターは、抗体でもその抗原結合誘導体でもない。
特定の実施形態では、上記モジュレーターペプチドではない。特定の実施形態では、この
モジュレーターは、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込みを刺激する
化合物である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、哺乳動物から得られた骨格
筋細胞によるグルコース取り込みを刺激する化合物である。特定の実施形態では、上記モ
ジュレーターは、第三の局面による。特定の実施形態では、上記モジュレーターは、アゴ
ニスト、部分アゴニスト、逆アゴニスト、およびアンタゴニストからなる群より選択され
る。特定の好ましい実施形態では、上記モジュレーターはアゴニストである。
【0155】
特定の実施形態では、上記モジュレーターはGPCRに選択的である。
【0156】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、化合物1、化合物2、または化合物
3である。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは化合物1である。いくつかの
実施形態では、上記モジュレーターは化合物2である。いくつかの実施形態では、上記モ
ジュレーターは化合物3である。
【0157】
特定の実施形態では、上記モジュレーターは、経口で生物学的に利用可能である。いく
つかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少な
くとも1%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%
、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または
少なくとも45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用能は、腹
腔内投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なく
とも35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0158】
特定の実施形態では、上記経口で生物学的に利用可能なモジュレーターはさらに、血液
−脳関門を越えることができる。
【0159】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10μM未満、1μM未満、100
nM未満または10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態
では、上記モジュレーターは、10nM〜10μMの区間から選択される値未満のEC
5
0を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10n
M〜1μMの区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、10nM〜100nMの区間から選択される値
未満のEC
50を有するアゴニストである。特定の実施形態では、上記EC50は、以下
からなる群より選択されるアッセイを用いて決定される:配列番号2もしくは配列番号6
のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリペプチドを発現するトランスフ
ェクトされたHEK293細胞を用いて実施される細胞全体のcAMPアッセイ;および
配列番号2もしくは配列番号6のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリ
ペプチドを発現するトランスフェクトされたメラニン保有細胞を用いて実施されるメラニ
ン保有細胞アッセイ。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイに
おいて10μM未満、1μM未満、100nM未満または10nM未満のEC
50を有す
るアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイに
おいて10μM未満の、上記アッセイにおいて9μM未満の、上記アッセイにおいて8μ
M未満の、上記アッセイにおいて7μM未満の、上記アッセイにおいて6μM未満の、上
記アッセイにおいて5μM未満の、上記アッセイにおいて4μM未満の、上記アッセイに
おいて3μM未満の、上記アッセイにおいて2μM未満の、上記アッセイにおいて1μM
未満の、上記アッセイにおいて900nM未満の、上記アッセイにおいて800nM未満
の、上記アッセイにおいて700nM未満の、上記アッセイにおいて600nM未満の、
上記アッセイにおいて500nM未満の、上記アッセイにおいて400nM未満の、上記
アッセイにおいて300nM未満の、上記アッセイにおいて200nM未満の、上記アッ
セイにおいて100nM未満の、上記アッセイにおいて90nM未満の、上記アッセイに
おいて80nM未満の、上記アッセイにおいて70nM未満の、上記アッセイにおいて6
0nM未満の、上記アッセイにおいて50nM未満の、上記アッセイにおいて40nM未
満の、上記アッセイにおいて30nM未満の、上記アッセイにおいて20nM未満の、ま
たは上記アッセイにおいて10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜10μMの
区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態で
は、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜1μMの区間から選択さ
れる値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュ
レーターは、上記アッセイにおいて10nM〜100nMの区間から選択される値未満の
EC
50を有するアゴニストである。
【0160】
特定の実施形態では、上記接触させる工程は、上記個体への上記モジュレーターの経口
投与を包含する。
【0161】
特定の実施形態では、上記個体は哺乳動物である。特定の実施形態では、上記個体は非
ヒト哺乳動物である。特定の実施形態では、上記哺乳動物は、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ
、ネコ、イヌ、ウサギ、マウス、ラット、非ヒト霊長類またはヒトである。特定の実施形
態では、上記哺乳動物は、マウス、ラット、非ヒト霊長類、またはヒトである。最も好ま
しいのはヒトである。
【0162】
第十四の局面では、本発明は、血中グルコースの低下を必要とする個体において血中グ
ルコースを低下させる方法を特徴とし、この方法は、治療有効量のRUP43 GPCR
のモジュレーターを上記レセプターと接触させる工程を包含し、上記GPCRは、GPR
131アミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、上記方法は、第一の局面による方法を
最初に実施し、それによりこのモジュレーターを同定する工程を包含する。特定の実施形
態では、このモジュレーターはアゴニストである。
【0163】
本発明はまた、代謝障害の予防または処置を必要とする個体において代謝障害を予防ま
たは処置する方法を特徴とし、この方法は、治療有効量のRUP43 GPCRのモジュ
レーターを上記レセプターと接触させる工程を包含し、上記レセプターは、GPR131
アミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、上記方法は、第一の局面による方法を最初に
実施し、それによりこのモジュレーターを同定する工程を包含する。特定の実施形態では
、このモジュレーターはアゴニストである。特定の実施形態では、この代謝障害は、以下
からなる群より選択される:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症。
【0164】
いくつかの実施形態では、糖尿病は1型糖尿病である。特定の好ましい実施形態では、
糖尿病は2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は糖尿病である。特定の
実施形態では、この代謝障害は1型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は
2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害はグルコース寛容減損である。特
定の実施形態では、この代謝障害はインスリン抵抗性である。特定の実施形態では、この
代謝障害は高インスリン血症である。特定の実施形態では、この代謝障害は、この個体に
おける上昇した血中グルコース濃度に関連する。
【0165】
本発明はまた、上昇した血中グルコース濃度の合併症の予防または処置を必要とする個
体において上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置する方法を特徴とし、
この方法は、治療有効量のRUP43 GPCRのモジュレーターを上記レセプターと接
触させる工程を包含し、上記レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含む。特定の実
施形態では、上記方法は、第一の局面による方法を最初に実施し、それによりこのモジュ
レーターを同定する工程を包含する。特定の実施形態では、このモジュレーターはアゴニ
ストである。特定の実施形態では、この合併症は、以下からなる群より選択される:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患。
【0166】
心臓病としては、心不全、冠状動脈不全、冠状動脈疾患、および高血圧が挙げられるが
これらに限定されない。特定の実施形態では、この合併症は症候群Xである。特定の実施
形態では、この合併症はアテローム性動脈硬化症である。特定の実施形態では、この合併
症はアテローム性疾患である。特定の実施形態では、この合併症は心臓病である。特定の
実施形態では、この合併症は心不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈
不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈疾患である。特定の実施形態で
は、この合併症は高血圧である。特定の実施形態では、この合併症は高血圧症である。特
定の実施形態では、この合併症は発作である。特定の実施形態では、この合併症はニュー
ロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は網膜症である。特定の実施形態では
、この合併症はニューロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は末梢脈管疾患
である。特定の実施形態では、この合併症は多嚢胞性卵巣症候群である。特定の実施形態
では、この合併症は高脂血症である。
【0167】
特定の実施形態では、このモジュレーターは、抗体でもその抗原結合誘導体でもない。
特定の実施形態では、このモジュレーターはペプチドではない。特定の実施形態では、こ
のモジュレーターは、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込みを刺激す
る化合物である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、哺乳動物から得られた骨
格筋細胞によるグルコース取り込みを刺激する化合物である。特定の実施形態では、上記
このモジュレーターは、第三の局面による。特定の実施形態では、上記モジュレーターは
、アゴニスト、部分アゴニスト、逆アゴニスト、およびアンタゴニストからなる群より選
択される。特定の好ましい実施形態では、上記モジュレーターはアゴニストである。
【0168】
特定の実施形態では、上記モジュレーターは、GPCRに選択的である。
【0169】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、化合物1、化合物2、または化合物
3である。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、化合物1である。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、化合物2である。いくつかの実施形態では、上
記モジュレーターは、化合物3である。
【0170】
特定の実施形態では、上記モジュレーターは、経口で生物学的に利用可能である。いく
つかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少な
くとも1%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%
、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または
少なくとも45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は
、腹腔内投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少
なくとも35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0171】
特定の実施形態では、上記経口で生物学的に利用可能なモジュレーターはさらに、血液
−脳関門を越えることができる。
【0172】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10μM未満、1μM未満、100
nM未満または10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態
では、上記モジュレーターは、10nM〜10μMの区間から選択される値未満のEC
5
0を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10n
M〜1μMの区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、10nM〜100nMの区間から選択される値
未満のEC
50を有するアゴニストである。特定の実施形態では、上記EC50は、以下
からなる群より選択されるアッセイを用いて決定される:配列番号2もしくは配列番号6
のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリペプチドを発現するトランスフ
ェクトされたHEK293細胞を用いて実施される細胞全体のcAMPアッセイ;および
配列番号2もしくは配列番号6のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリ
ペプチドを発現するトランスフェクトされたメラニン保有細胞を用いて実施されるメラニ
ン保有細胞アッセイ。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイに
おいて、10μM未満、1μM未満、100nM未満または10nM未満のEC
50を有
するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイ
において10μM未満の、上記アッセイにおいて9μM未満の、上記アッセイにおいて8
μM未満の、上記アッセイにおいて7μM未満の、上記アッセイにおいて6μM未満の、
上記アッセイにおいて5μM未満の、上記アッセイにおいて4μM未満の、上記アッセイ
において3μM未満の、上記アッセイにおいて2μM未満の、上記アッセイにおいて1μ
M未満の、上記アッセイにおいて900nM未満の、上記アッセイにおいて800nM未
満の、上記アッセイにおいて700nM未満の、上記アッセイにおいて600nM未満の
、上記アッセイにおいて500nM未満の、上記アッセイにおいて400nM未満の、上
記アッセイにおいて300nM未満の、上記アッセイにおいて200nM未満の、上記ア
ッセイにおいて100nM未満の、上記アッセイにおいて90nM未満の、上記アッセイ
において80nM未満の、上記アッセイにおいて70nM未満の、上記アッセイにおいて
60nM未満の、上記アッセイにおいて50nM未満の、上記アッセイにおいて40nM
未満の、上記アッセイにおいて30nM未満の、上記アッセイにおいて20nM未満の、
または上記アッセイにおいて10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつ
かの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜10μM
の区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態
では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜1μMの区間から選択
される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジ
ュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜100nMの区間から選択される値未
満のEC
50を有するアゴニストである。
【0173】
特定の実施形態では、上記接触させる工程は、上記モジュレーターを上記個体に経口投
与することを含む。
【0174】
特定の実施形態では、上記個体は哺乳動物である。特定の実施形態では、上記個体は非
ヒト哺乳動物である。特定の実施形態では、上記哺乳動物は、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ
、ネコ、イヌ、ウサギ、マウス、ラット、非ヒト霊長類またはヒトである。特定の実施形
態では、上記哺乳動物は、マウス、ラット、非ヒト霊長類、またはヒトである。最も好ま
しいのはヒトである。
【0175】
第十五の局面では、本発明は、上記薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成物を
特徴とし、この組成物は、RUP43 GPCRのモジュレーターを含むか、このモジュ
レーターから本質的になるか、またはこのモジュレーターからなり、上記レセプターは、
GPR131アミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、上記モジュレーターは、第一の
局面の方法に従う方法を実施することにより同定可能である。特定の実施形態では、上記
モジュレーターは、第一の局面に従う方法を実施することにより同定される。
【0176】
特定の実施形態では、このモジュレーターは、抗体でもその抗原結合誘導体でもない。
特定の実施形態では、このモジュレーターはペプチドではない。特定の実施形態では、こ
のモジュレーターは、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込みを刺激す
る化合物である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、哺乳動物から得られた骨
格筋細胞によるグルコース取り込みを刺激する化合物である。特定の実施形態では、上記
モジュレーターは、第三の局面による。特定の実施形態では、上記モジュレーターは、ア
ゴニスト、部分アゴニスト、逆アゴニスト、およびアンタゴニストからなる群より選択さ
れる。特定の好ましい実施形態では、上記モジュレーターはアゴニストである。
【0177】
特定の実施形態では、上記組成物は薬学的組成物である。特定の実施形態では、この薬
学的組成物はRUP43 GPCRのモジュレーターを含む。特定の実施形態では、この
薬学的組成物はRUP43 GPCRのモジュレーターから本質的になる。特定の実施形
態では、この薬学的組成物はRUP43 GPCRのモジュレーターからなる。
【0178】
特定の実施形態では、上記組成物は生理学的に受容可能である。特定の実施形態では、
この生理学的に受容可能な組成物は、RUP43 GPCRのモジュレーターを含む。特
定の実施形態では、この生理学的に受容可能な組成物は、RUP43 GPCRのモジュ
レーターから本質的になる。特定の実施形態では、この生理学的に受容可能な組成物は、
RUP43 GPCRのモジュレーターからなる。
【0179】
特定の実施形態では、上記モジュレーターは、GPCRに選択的である。
【0180】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、化合物1、化合物2、または化合物
3である。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、化合物1である。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、化合物2である。いくつかの実施形態では、上
記モジュレーターは、化合物3である。
【0181】
特定の実施形態では、上記モジュレーターは、経口で生物学的に利用可能である。いく
つかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少な
くとも1%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%
、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または
少なくとも45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は
、腹腔内投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少
なくとも35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0182】
特定の実施形態では、上記経口で生物学的に利用可能なモジュレーターはさらに、血液
−脳関門を越えることができる。
【0183】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10μM未満、1μM未満、100
nM未満または10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態
では、上記モジュレーターは、10nM〜10μMの区間から選択される値未満のEC
5
0を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10n
M〜1μMの区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、10nM〜100nMの区間から選択される値
未満のEC
50を有するアゴニストである。特定の実施形態では、上記EC50は、以下
からなる群より選択されるアッセイを用いて決定される:配列番号2もしくは配列番号6
のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリペプチドを発現するトランスフ
ェクトされたHEK293細胞を用いて実施される細胞全体のcAMPアッセイ;および
配列番号2もしくは配列番号6のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリ
ペプチドを発現するトランスフェクトされたメラニン保有細胞を用いて実施されるメラニ
ン保有細胞アッセイ。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイに
おいて、10μM未満、1μM未満、100nM未満または10nM未満のEC
50を有
するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイ
において10μM未満の、上記アッセイにおいて9μM未満の、上記アッセイにおいて8
μM未満の、上記アッセイにおいて7μM未満の、上記アッセイにおいて6μM未満の、
上記アッセイにおいて5μM未満の、上記アッセイにおいて4μM未満の、上記アッセイ
において3μM未満の、上記アッセイにおいて2μM未満の、上記アッセイにおいて1μ
M未満の、上記アッセイにおいて900nM未満の、上記アッセイにおいて800nM未
満の、上記アッセイにおいて700nM未満の、上記アッセイにおいて600nM未満の
、上記アッセイにおいて500nM未満の、上記アッセイにおいて400nM未満の、上
記アッセイにおいて300nM未満の、上記アッセイにおいて200nM未満の、上記ア
ッセイにおいて100nM未満の、上記アッセイにおいて90nM未満の、上記アッセイ
において80nM未満の、上記アッセイにおいて70nM未満の、上記アッセイにおいて
60nM未満の、上記アッセイにおいて50nM未満の、上記アッセイにおいて40nM
未満の、上記アッセイにおいて30nM未満の、上記アッセイにおいて20nM未満の、
または上記アッセイにおいて10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつ
かの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜10μM
の区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態
では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜1μMの区間から選択
される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジ
ュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜100nMの区間から選択される値未
満のEC
50を有するアゴニストである。
【0184】
第十六の局面では、本発明はさらに、血中グルコース濃度を低下させる方法を特徴とし
、この方法は、上記低下を必要とする個体に、第十五の局面の上記薬学的組成物または生
理学的に受容可能な組成物を提供または投与する工程を包含する。
【0185】
本発明はまた、代謝障害を予防または処置する方法を特徴とし、この方法は、上記予防
または処置を必要とする個体に、第十五の局面の上記薬学的組成物または生理学的に受容
可能な組成物を提供または投与する工程を包含する。特定の実施形態では、この代謝障害
は、以下からなる群より選択される:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症。
【0186】
いくつかの実施形態では、糖尿病は1型糖尿病である。特定の好ましい実施形態では、
糖尿病は2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は糖尿病である。特定の
実施形態では、この代謝障害は1型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は
2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害はグルコース寛容減損である。特
定の実施形態では、この代謝障害はインスリン抵抗性である。特定の実施形態では、この
代謝障害は高インスリン血症である。特定の実施形態では、この代謝障害は、この個体に
おける上昇した血中グルコース濃度に関連する。
【0187】
本発明はまた、上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置する方法を特徴
とし、この方法は、上記予防または処置を必要とする個体に、第十五の局面の上記薬学的
組成物または生理学的に受容可能な組成物を提供または投与する工程を包含する。特定の
実施形態では、この合併症は、以下からなる群より選択される:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患。
【0188】
心臓病としては、心不全、冠状動脈不全、冠状動脈疾患、および高血圧が挙げられるが
これらに限定されない。特定の実施形態では、この合併症は症候群Xである。特定の実施
形態では、この合併症はアテローム性動脈硬化症である。特定の実施形態では、この合併
症はアテローム性疾患である。特定の実施形態では、この合併症は心臓病である。特定の
実施形態では、この合併症は心不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈
不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈疾患である。特定の実施形態で
は、この合併症は高血圧である。特定の実施形態では、この合併症は高血圧症である。特
定の実施形態では、この合併症は発作である。特定の実施形態では、この合併症はニュー
ロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は網膜症である。特定の実施形態では
、この合併症はニューロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は末梢脈管疾患
である。特定の実施形態では、この合併症は多嚢胞性卵巣症候群である。特定の実施形態
では、この合併症は高脂血症である。
【0189】
特定の実施形態では、上記モジュレーターはアゴニストである。
【0190】
特定の実施形態では、治療有効量の上記薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成
物が上記個体に提供または投与される。
【0191】
特定の実施形態では、上記薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成物を提供する
工程または投与する工程は経口的である。
【0192】
特定の実施形態では、上記個体は哺乳動物である。特定の実施形態では、上記個体は非
ヒト哺乳動物である。特定の実施形態では、上記哺乳動物は、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ
、ネコ、イヌ、ウサギ、マウス、ラット、非ヒト霊長類またはヒトである。特定の実施形
態では、上記哺乳動物は、マウス、ラット、非ヒト霊長類、またはヒトである。最も好ま
しいのはヒトである。
【0193】
第十七の局面では、本発明は、治療によるヒトまたは動物体の処置方法において使用す
るためのRUP43 GPCRのモジュレーターを特徴とし、上記レセプターはGPR1
31アミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、上記モジュレーターは、第一の局面の方
法に従う方法を実施することにより同定可能である。特定の実施形態では、上記このモジ
ュレーターは、第一の局面に従う方法を実施することにより同定される。
【0194】
特定の実施形態では、このモジュレーターは、抗体でもその抗原結合誘導体でもない。
特定の実施形態では、このモジュレーターはペプチドではない。特定の実施形態では、こ
のモジュレーターは、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込みを刺激す
る化合物である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、哺乳動物から得られた骨
格筋細胞によるグルコース取り込みを刺激する化合物である。特定の実施形態では、上記
このモジュレーターは、第三の局面による。特定の実施形態では、上記モジュレーターは
、アゴニスト、部分アゴニスト、逆アゴニスト、およびアンタゴニストからなる群より選
択される。特定の好ましい実施形態では、上記モジュレーターはアゴニストである。
【0195】
特定の実施形態では、上記モジュレーターは、GPCRに選択的である。
【0196】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、化合物1、化合物2、または化合物
3である。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、化合物1である。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、化合物2である。いくつかの実施形態では、上
記モジュレーターは、化合物3である。
【0197】
特定の実施形態では、上記モジュレーターは、経口で生物学的に利用可能である。いく
つかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少な
くとも1%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%
、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または
少なくとも45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は
、腹腔内投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少
なくとも35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0198】
特定の実施形態では、上記経口で生物学的に利用可能なモジュレーターはさらに、血液
−脳関門を越えることができる。
【0199】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10μM未満、1μM未満、100
nM未満または10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態
では、上記モジュレーターは、10nM〜10μMの区間から選択される値未満のEC
5
0を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10n
M〜1μMの区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、10nM〜100nMの区間から選択される値
未満のEC
50を有するアゴニストである。特定の実施形態では、上記EC50は、以下
からなる群より選択されるアッセイを用いて決定される:配列番号2もしくは配列番号6
のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリペプチドを発現するトランスフ
ェクトされたHEK293細胞を用いて実施される細胞全体のcAMPアッセイ;および
配列番号2もしくは配列番号6のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリ
ペプチドを発現するトランスフェクトされたメラニン保有細胞を用いて実施されるメラニ
ン保有細胞アッセイ。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイに
おいて、10μM未満、1μM未満、100nM未満または10nM未満のEC
50を有
するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイ
において10μM未満の、上記アッセイにおいて9μM未満の、上記アッセイにおいて8
μM未満の、上記アッセイにおいて7μM未満の、上記アッセイにおいて6μM未満の、
上記アッセイにおいて5μM未満の、上記アッセイにおいて4μM未満の、上記アッセイ
において3μM未満の、上記アッセイにおいて2μM未満の、上記アッセイにおいて1μ
M未満の、上記アッセイにおいて900nM未満の、上記アッセイにおいて800nM未
満の、上記アッセイにおいて700nM未満の、上記アッセイにおいて600nM未満の
、上記アッセイにおいて500nM未満の、上記アッセイにおいて400nM未満の、上
記アッセイにおいて300nM未満の、上記アッセイにおいて200nM未満の、上記ア
ッセイにおいて100nM未満の、上記アッセイにおいて90nM未満の、上記アッセイ
において80nM未満の、上記アッセイにおいて70nM未満の、上記アッセイにおいて
60nM未満の、上記アッセイにおいて50nM未満の、上記アッセイにおいて40nM
未満の、上記アッセイにおいて30nM未満の、上記アッセイにおいて20nM未満の、
または上記アッセイにおいて10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつ
かの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜10μM
の区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態
では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜1μMの区間から選択
される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジ
ュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜100nMの区間から選択される値未
満のEC
50を有するアゴニストである。
【0200】
特定の実施形態では、上記動物は哺乳動物である。特定の実施形態では、上記哺乳動物
は、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ、ネコ、イヌ、ウサギ、マウス、ラット、または非ヒト霊
長類である。ヒトまたは動物のうち、より好ましいのは、ヒトである。
【0201】
第十八の局面では、本発明は、治療によってヒトまたは動物体における血中グルコース
濃度を低下させる方法において使用するためのRUP43 GPCRのモジュレーターを
特徴とし、上記レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、
上記モジュレーターは、第一の局面の方法に従う方法を実施することにより同定可能であ
る。特定の実施形態では、上記このモジュレーターは、第一の局面に従う方法を実施する
ことにより同定される。特定の実施形態では、このモジュレーターはアゴニストである。
【0202】
本発明はまた、治療によってヒトまたは動物体における代謝障害を予防または処置する
方法において使用するためのRUP43 GPCRのモジュレーターを特徴とし、上記レ
セプターは、GPR131アミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、上記モジュレータ
ーは、第一の局面の方法に従う方法を実施することにより同定可能である。特定の実施形
態では、上記このモジュレーターは、第一の局面に従う方法を実施することにより同定さ
れる。特定の実施形態では、このモジュレーターはアゴニストである。特定の実施形態で
は、この代謝障害は、以下からなる群より選択される:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症。
【0203】
いくつかの実施形態では、糖尿病は1型糖尿病である。特定の好ましい実施形態では、
糖尿病は2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は糖尿病である。特定の
実施形態では、この代謝障害は1型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は
2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害はグルコース寛容減損である。特
定の実施形態では、この代謝障害はインスリン抵抗性である。特定の実施形態では、この
代謝障害は高インスリン血症である。特定の実施形態では、この代謝障害は、この個体に
おける上昇した血中グルコース濃度に関連する。
【0204】
本発明はまた、治療によってヒトまたは動物体において上昇した血中グルコース濃度の
合併症を予防または処置する方法において使用するための、RUP43 GPCRのモジ
ュレーターを特徴とし、上記レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含む。特定の実
施形態では、上記モジュレーターは、第一の局面の方法に従う方法を実施することにより
同定可能である。特定の実施形態では、上記このモジュレーターは、第一の局面に従う方
法を実施することにより同定される。特定の実施形態では、このモジュレーターはアゴニ
ストである。特定の実施形態では、この合併症は、以下からなる群より選択される:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患。
【0205】
心臓病としては、心不全、冠状動脈不全、冠状動脈疾患、および高血圧が挙げられるが
これらに限定されない。特定の実施形態では、この合併症は症候群Xである。特定の実施
形態では、この合併症はアテローム性動脈硬化症である。特定の実施形態では、この合併
症はアテローム性疾患である。特定の実施形態では、この合併症は心臓病である。特定の
実施形態では、この合併症は心不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈
不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈疾患である。特定の実施形態で
は、この合併症は高血圧である。特定の実施形態では、この合併症は高血圧症である。特
定の実施形態では、この合併症は発作である。特定の実施形態では、この合併症はニュー
ロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は網膜症である。特定の実施形態では
、この合併症はニューロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は末梢脈管疾患
である。特定の実施形態では、この合併症は多嚢胞性卵巣症候群である。特定の実施形態
では、この合併症は高脂血症である。
【0206】
特定の実施形態では、このモジュレーターは、抗体でもその抗原結合誘導体でもない。
特定の実施形態では、このモジュレーターはペプチドではない。特定の実施形態では、こ
のモジュレーターは、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込みを刺激す
る化合物である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、哺乳動物から得られた骨
格筋細胞によるグルコース取り込みを刺激する化合物である。特定の実施形態では、上記
このモジュレーターは、第三の局面による。特定の実施形態では、上記モジュレーターは
、アゴニスト、部分アゴニスト、逆アゴニスト、およびアンタゴニストからなる群より選
択される。特定の好ましい実施形態では、上記モジュレーターはアゴニストである。
【0207】
特定の実施形態では、上記モジュレーターは、GPCRに選択的である。
【0208】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、化合物1、化合物2、または化合物
3である。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、化合物1である。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、化合物2である。いくつかの実施形態では、上
記モジュレーターは、化合物3である。
【0209】
特定の実施形態では、上記モジュレーターは、経口で生物学的に利用可能である。いく
つかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少な
くとも1%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%
、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または
少なくとも45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は
、腹腔内投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少
なくとも35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0210】
特定の実施形態では、上記経口で生物学的に利用可能なモジュレーターはさらに、血液
−脳関門を越えることができる。
【0211】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10μM未満、1μM未満、100
nM未満または10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態
では、上記モジュレーターは、10nM〜10μMの区間から選択される値未満のEC
5
0を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10n
M〜1μMの区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、10nM〜100nMの区間から選択される値
未満のEC
50を有するアゴニストである。特定の実施形態では、上記EC50は、以下
からなる群より選択されるアッセイを用いて決定される:配列番号2もしくは配列番号6
のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリペプチドを発現するトランスフ
ェクトされたHEK293細胞を用いて実施される細胞全体のcAMPアッセイ;および
配列番号2もしくは配列番号6のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリ
ペプチドを発現するトランスフェクトされたメラニン保有細胞を用いて実施されるメラニ
ン保有細胞アッセイ。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイに
おいて、10μM未満、1μM未満、100nM未満または10nM未満のEC
50を有
するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイ
において10μM未満の、上記アッセイにおいて9μM未満の、上記アッセイにおいて8
μM未満の、上記アッセイにおいて7μM未満の、上記アッセイにおいて6μM未満の、
上記アッセイにおいて5μM未満の、上記アッセイにおいて4μM未満の、上記アッセイ
において3μM未満の、上記アッセイにおいて2μM未満の、上記アッセイにおいて1μ
M未満の、上記アッセイにおいて900nM未満の、上記アッセイにおいて800nM未
満の、上記アッセイにおいて700nM未満の、上記アッセイにおいて600nM未満の
、上記アッセイにおいて500nM未満の、上記アッセイにおいて400nM未満の、上
記アッセイにおいて300nM未満の、上記アッセイにおいて200nM未満の、上記ア
ッセイにおいて100nM未満の、上記アッセイにおいて90nM未満の、上記アッセイ
において80nM未満の、上記アッセイにおいて70nM未満の、上記アッセイにおいて
60nM未満の、上記アッセイにおいて50nM未満の、上記アッセイにおいて40nM
未満の、上記アッセイにおいて30nM未満の、上記アッセイにおいて20nM未満の、
または上記アッセイにおいて10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつ
かの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜10μM
の区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態
では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜1μMの区間から選択
される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジ
ュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜100nMの区間から選択される値未
満のEC
50を有するアゴニストである。
【0212】
特定の実施形態では、上記動物は哺乳動物である。特定の実施形態では、上記哺乳動物
は、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ、ネコ、イヌ、ウサギ、マウス、ラット、または非ヒト霊
長類である。ヒトまたは動物のうち、より好ましいのは、ヒトである。
【0213】
第十九の局面では、本発明は、血中グルコース濃度を低下させるための医薬の調製のた
めにRUP43 GPCRのモジュレーターを使用する方法を特徴とし、上記レセプター
は、GPR131アミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、上記方法は、第一の局面に
よる方法を最初に実施し、それによりこのモジュレーターを同定する工程を包含する。特
定の実施形態では、このモジュレーターはアゴニストである。
【0214】
本発明はまた、代謝障害の予防または処置のための医薬の調製のためにRUP43 G
PCRのモジュレーターを使用する方法を特徴とし、上記レセプターは、GPR131ア
ミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、上記方法は、第一の局面による方法を実施し、
それによりこのモジュレーターを同定する工程を包含する。特定の実施形態では、このモ
ジュレーターはアゴニストである。特定の実施形態では、この代謝障害は、以下からなる
群より選択される:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症。
【0215】
いくつかの実施形態では、糖尿病は1型糖尿病である。特定の好ましい実施形態では、
糖尿病は2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は糖尿病である。特定の
実施形態では、この代謝障害は1型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は
2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害はグルコース寛容減損である。特
定の実施形態では、この代謝障害はインスリン抵抗性である。特定の実施形態では、この
代謝障害は高インスリン血症である。特定の実施形態では、この代謝障害は、この個体に
おける上昇した血中グルコース濃度に関連する。
【0216】
本発明はまた、上昇した血中グルコース濃度の合併症の予防または処置のための医薬の
調製のためにRUP43 GPCRのモジュレーターを使用する方法を特徴とし、上記レ
セプターは、GPR131アミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、上記方法は、第一
の局面による方法を実施し、それによりこのモジュレーターを同定する工程を包含する。
特定の実施形態では、このモジュレーターはアゴニストである。特定の実施形態では、こ
の合併症は、以下からなる群より選択される:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患。
【0217】
心臓病としては、心不全、冠状動脈不全、冠状動脈疾患、および高血圧が挙げられるが
これらに限定されない。特定の実施形態では、この合併症は症候群Xである。特定の実施
形態では、この合併症はアテローム性動脈硬化症である。特定の実施形態では、この合併
症はアテローム性疾患である。特定の実施形態では、この合併症は心臓病である。特定の
実施形態では、この合併症は心不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈
不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈疾患である。特定の実施形態で
は、この合併症は高血圧である。特定の実施形態では、この合併症は高血圧症である。特
定の実施形態では、この合併症は発作である。特定の実施形態では、この合併症はニュー
ロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は網膜症である。特定の実施形態では
、この合併症はニューロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は末梢脈管疾患
である。特定の実施形態では、この合併症は多嚢胞性卵巣症候群である。特定の実施形態
では、この合併症は高脂血症である。
【0218】
特定の実施形態では、このモジュレーターは、抗体でもその抗原結合誘導体でもない。
特定の実施形態では、このモジュレーターはペプチドではない。特定の実施形態では、こ
のモジュレーターは、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込みを刺激す
る化合物である。特定の実施形態では、このモジュレーターは、哺乳動物から得られた骨
格筋細胞によるグルコース取り込みを刺激する化合物である。特定の実施形態では、上記
このモジュレーターは、第三の局面による。特定の実施形態では、上記モジュレーターは
、アゴニスト、部分アゴニスト、逆アゴニスト、およびアンタゴニストからなる群より選
択される。特定の好ましい実施形態では、上記モジュレーターはアゴニストである。
【0219】
特定の実施形態では、上記モジュレーターは、GPCRに選択的である。
【0220】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、化合物1、化合物2、または化合物
3である。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、化合物1である。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、化合物2である。いくつかの実施形態では、上
記モジュレーターは、化合物3である。
【0221】
特定の実施形態では、上記モジュレーターは、経口で生物学的に利用可能である。いく
つかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少な
くとも1%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%
、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または
少なくとも45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は
、腹腔内投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少
なくとも35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0222】
特定の実施形態では、上記経口で生物学的に利用可能なモジュレーターはさらに、血液
−脳関門を越えることができる。
【0223】
いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10μM未満、1μM未満、100
nM未満または10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態
では、上記モジュレーターは、10nM〜10μMの区間から選択される値未満のEC
5
0を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、10n
M〜1μMの区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつか
の実施形態では、上記モジュレーターは、10nM〜100nMの区間から選択される値
未満のEC
50を有するアゴニストである。特定の実施形態では、上記EC50は、以下
からなる群より選択されるアッセイを用いて決定される:配列番号2もしくは配列番号6
のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリペプチドを発現するトランスフ
ェクトされたHEK293細胞を用いて実施される細胞全体のcAMPアッセイ;および
配列番号2もしくは配列番号6のアミノ酸配列を有する組換えRUP43 GPCRポリ
ペプチドを発現するトランスフェクトされたメラニン保有細胞を用いて実施されるメラニ
ン保有細胞アッセイ。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイに
おいて、10μM未満、1μM未満、100nM未満または10nM未満のEC
50を有
するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイ
において10μM未満の、上記アッセイにおいて9μM未満の、上記アッセイにおいて8
μM未満の、上記アッセイにおいて7μM未満の、上記アッセイにおいて6μM未満の、
上記アッセイにおいて5μM未満の、上記アッセイにおいて4μM未満の、上記アッセイ
において3μM未満の、上記アッセイにおいて2μM未満の、上記アッセイにおいて1μ
M未満の、上記アッセイにおいて900nM未満の、上記アッセイにおいて800nM未
満の、上記アッセイにおいて700nM未満の、上記アッセイにおいて600nM未満の
、上記アッセイにおいて500nM未満の、上記アッセイにおいて400nM未満の、上
記アッセイにおいて300nM未満の、上記アッセイにおいて200nM未満の、上記ア
ッセイにおいて100nM未満の、上記アッセイにおいて90nM未満の、上記アッセイ
において80nM未満の、上記アッセイにおいて70nM未満の、上記アッセイにおいて
60nM未満の、上記アッセイにおいて50nM未満の、上記アッセイにおいて40nM
未満の、上記アッセイにおいて30nM未満の、上記アッセイにおいて20nM未満の、
または上記アッセイにおいて10nM未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつ
かの実施形態では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜10μM
の区間から選択される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態
では、上記モジュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜1μMの区間から選択
される値未満のEC
50を有するアゴニストである。いくつかの実施形態では、上記モジ
ュレーターは、上記アッセイにおいて、10nM〜100nMの区間から選択される値未
満のEC
50を有するアゴニストである。
【0224】
第二十の局面では、本発明は、上記薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成物を
調製する方法を特徴とし、この方法は、第二の局面による化合物とキャリアとを混合する
工程を包含する。
【0225】
特定の実施形態では、上記組成物は薬学的組成物である。特定の実施形態では、上記組
成物は、生理学的に受容可能である。
【0226】
特定の実施形態では、上記化合物は経口で生物学的に利用可能である。いくつかの実施
形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少なくとも1%
、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくと
も25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または少なくとも
45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投
与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも3
5%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0227】
特定の実施形態では、上記経口で生物学的に利用可能な化合物はさらに、血液−脳関門
を越えることができる。
【0228】
第二十一の局面では、本発明は、上記薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成物
を特徴とし、この組成物は、第二の局面による化合物を含むか、この化合物から本質的に
なるか、またはこの化合物からなる。
【0229】
特定の実施形態では、上記組成物は薬学的組成物である。特定の実施形態では、この薬
学的組成物は、第二の局面による化合物を含む。特定の実施形態では、この薬学的組成物
は、第二の局面による化合物から本質的になる。特定の実施形態では、この薬学的組成物
は、第二の局面による化合物からなる。
【0230】
特定の実施形態では、上記組成物は生理学的に受容可能である。特定の実施形態では、
この生理学的に受容可能な組成物は、第二の局面による化合物を含む。特定の実施形態で
は、この生理学的に受容可能な組成物は、第二の局面による化合物から本質的になる。特
定の実施形態では、この生理学的に受容可能な組成物は、第二の局面による化合物からな
る。
【0231】
特定の実施形態では、上記化合物は、経口で生物学的に利用可能である。いくつかの実
施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少なくとも1
%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なく
とも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または少なくと
も45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内
投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも
35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0232】
特定の実施形態では、上記経口で生物学的に利用可能な化合物はさらに、血液−脳関門
を越えることができる。
【0233】
第二十二の局面では、本発明は、RUP43 GPCRの活性を調節する方法を特徴と
し、上記レセプターはGPR131アミノ酸配列を含み、ここで、上記調節は、上記調節
を必要とする個体における血中グルコースレベルを低下させるためであり、この方法は、
上記レセプターを、治療有効量の第二の局面による化合物または治療有効量の第二十一の
局面による上記薬学的組成物もしくは生理学的に受容可能な組成物と接触させる工程を包
含する。特定の実施形態では、上記接触は、治療有効量の第二の局面による化合物との接
触である。特定の実施形態では、上記接触は、治療有効量の第二十一の局面による上記薬
学的組成物または生理学的に受容可能な組成物との接触である。
【0234】
特定の実施形態では、上記化合物は、経口で生物学的に利用可能である。いくつかの実
施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少なくとも1
%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なく
とも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または少なくと
も45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内
投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも
35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0235】
特定の実施形態では、上記経口での生物学的利用可能な化合物はさらに、血液−脳関門
を越えることができる。
【0236】
特定の実施形態では、上記個体は哺乳動物である。特定の実施形態では、上記個体は非
ヒト哺乳動物である。特定の実施形態では、上記哺乳動物は、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ
、ネコ、イヌ、ウサギ、マウス、ラット、非ヒト霊長類またはヒトである。特定の実施形
態では、上記哺乳動物は、マウス、ラット、非ヒト霊長類、またはヒトである。最も好ま
しいのはヒトである。
【0237】
第二十三の局面では、本発明は、RUP43 GPCRの活性を調節する方法を特徴と
し、上記レセプターはGPR131アミノ酸配列を含み、ここで、上記調節は、上記調節
を必要とする個体における代謝障害を予防または処置するためであり、この方法は、上記
レセプターを、治療有効量の第二の局面による化合物または治療有効量の第二十一の局面
による上記薬学的組成物もしくは生理学的に受容可能な組成物と接触させる工程を包含す
る。特定の実施形態では、上記接触は、治療有効量の第二の局面による化合物との接触で
ある。特定の実施形態では、上記接触は、治療有効量の第二十一の局面による上記薬学的
組成物または生理学的に受容可能な組成物との接触である。特定の実施形態では、この代
謝障害は、以下からなる群より選択される:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症。
【0238】
いくつかの実施形態では、糖尿病は1型糖尿病である。特定の好ましい実施形態では、
糖尿病は2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は糖尿病である。特定の
実施形態では、この代謝障害は1型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は
2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害はグルコース寛容減損である。特
定の実施形態では、この代謝障害はインスリン抵抗性である。特定の実施形態では、この
代謝障害は高インスリン血症である。特定の実施形態では、この代謝障害は、この個体に
おける上昇した血中グルコース濃度に関連する。
【0239】
本発明はまた、RUP43 GPCRの活性を調節する方法を特徴とし、上記レセプタ
ーはGPR131アミノ酸配列を含み、ここで、上記調節は、上記調節を必要とする個体
における上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置するためであり、この方
法は、上記レセプターを、治療有効量の第二の局面による化合物または治療有効量の第二
十一の局面による上記薬学的組成物もしくは生理学的に受容可能な組成物と接触させる工
程を包含する。特定の実施形態では、上記接触は、治療有効量の第二の局面による化合物
との接触である。特定の実施形態では、上記接触は、治療有効量の第二十一の局面による
上記薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成物との接触である。特定の実施形態で
は、この合併症は、以下からなる群より選択される:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患。
【0240】
心臓病としては、心不全、冠状動脈不全、冠状動脈疾患、および高血圧が挙げられるが
これらに限定されない。特定の実施形態では、この合併症は症候群Xである。特定の実施
形態では、この合併症はアテローム性動脈硬化症である。特定の実施形態では、この合併
症はアテローム性疾患である。特定の実施形態では、この合併症は心臓病である。特定の
実施形態では、この合併症は心不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈
不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈疾患である。特定の実施形態で
は、この合併症は高血圧である。特定の実施形態では、この合併症は高血圧症である。特
定の実施形態では、この合併症は発作である。特定の実施形態では、この合併症はニュー
ロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は網膜症である。特定の実施形態では
、この合併症はニューロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は末梢脈管疾患
である。特定の実施形態では、この合併症は多嚢胞性卵巣症候群である。特定の実施形態
では、この合併症は高脂血症である。
【0241】
特定の実施形態では、上記化合物は、経口で生物学的に利用可能である。いくつかの実
施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少なくとも1
%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なく
とも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または少なくと
も45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内
投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも
35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0242】
特定の実施形態では、上記経口で利用可能な化合物はさらに、血液−脳関門を越えるこ
とができる。
【0243】
特定の実施形態では、上記個体は哺乳動物である。特定の実施形態では、上記個体は非
ヒト哺乳動物である。特定の実施形態では、上記哺乳動物は、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ
、ネコ、イヌ、ウサギ、マウス、ラット、非ヒト霊長類またはヒトである。特定の実施形
態では、上記哺乳動物は、マウス、ラット、非ヒト霊長類、またはヒトである。最も好ま
しいのはヒトである。
【0244】
第二十四の局面では、本発明は、血中グルコース濃度の低下を必要とする個体において
血中グルコース濃度を低下させる方法を特徴とし、この方法は、上記レセプターを、治療
有効量の第二の局面による化合物または治療有効量の第二十一の局面による上記薬学的組
成物もしくは生理学的に受容可能な組成物をRUP43 GPCRと接触させる工程を包
含し、上記レセプターはGPR131アミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、上記接
触は、治療有効量の第二の局面による化合物との接触である。特定の実施形態では、上記
接触は、治療有効量の第二十一の局面による上記薬学的組成物または生理学的に受容可能
な組成物との接触である。
【0245】
特定の実施形態では、上記化合物は、経口で生物学的に利用可能である。いくつかの実
施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少なくとも1
%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なく
とも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または少なくと
も45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内
投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも
35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。特定の実施形態では、上記
経口で利用可能な化合物はさらに、血液−脳関門を越えることができる。
【0246】
特定の実施形態では、上記個体は哺乳動物である。特定の実施形態では、上記個体は非
ヒト哺乳動物である。特定の実施形態では、上記哺乳動物は、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ
、ネコ、イヌ、ウサギ、マウス、ラット、非ヒト霊長類またはヒトである。特定の実施形
態では、上記哺乳動物は、マウス、ラット、非ヒト霊長類、またはヒトである。最も好ま
しいのはヒトである。
【0247】
第二十五の局面では、本発明は、上記低減を必要とする個体において代謝障害を予防ま
たは処置する方法を特徴とし、この方法は、上記レセプターを、治療有効量の第二の局面
による化合物または治療有効量の第二十一の局面による上記薬学的組成物もしくは生理学
的に受容可能な組成物と、RUP43 GPCRと接触させる工程を包含し、上記レセプ
ターはGPR131アミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、上記接触は、治療有効量
の第二の局面による化合物との接触である。特定の実施形態では、上記接触は、治療有効
量の第二十一の局面による上記薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成物との接触
である。特定の実施形態では、この代謝障害は、以下からなる群より選択される:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症。
【0248】
いくつかの実施形態では、糖尿病は1型糖尿病である。特定の好ましい実施形態では、
糖尿病は2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は糖尿病である。特定の
実施形態では、この代謝障害は1型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は
2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害はグルコース寛容減損である。特
定の実施形態では、この代謝障害はインスリン抵抗性である。特定の実施形態では、この
代謝障害は高インスリン血症である。特定の実施形態では、この代謝障害は、この個体に
おける上昇した血中グルコース濃度に関連する。
【0249】
本発明はまた、上昇した血中グルコース濃度の合併症の予防または処置を必要とする個
体において上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置する方法を特徴とし、
この方法は、上記レセプターを、治療有効量の第二の局面による化合物または治療有効量
の第二十一の局面による上記薬学的組成物もしくは生理学的に受容可能な組成物と、RU
P43 GPCRと接触させる工程を包含し、上記レセプターはGPR131アミノ酸配
列を含む。特定の実施形態では、上記接触は、治療有効量の第二の局面による化合物との
接触である。特定の実施形態では、上記接触は、治療有効量の第二十一の局面による上記
薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成物との接触である。特定の実施形態では、
この合併症は、以下からなる群より選択される:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患。
【0250】
心臓病としては、心不全、冠状動脈不全、冠状動脈疾患、および高血圧が挙げられるが
これらに限定されない。特定の実施形態では、この合併症は症候群Xである。特定の実施
形態では、この合併症はアテローム性動脈硬化症である。特定の実施形態では、この合併
症はアテローム性疾患である。特定の実施形態では、この合併症は心臓病である。特定の
実施形態では、この合併症は心不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈
不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈疾患である。特定の実施形態で
は、この合併症は高血圧である。特定の実施形態では、この合併症は高血圧症である。特
定の実施形態では、この合併症は発作である。特定の実施形態では、この合併症はニュー
ロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は網膜症である。特定の実施形態では
、この合併症はニューロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は末梢脈管疾患
である。特定の実施形態では、この合併症は多嚢胞性卵巣症候群である。特定の実施形態
では、この合併症は高脂血症である。
【0251】
特定の実施形態では、上記化合物は、経口で生物学的に利用可能である。いくつかの実
施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少なくとも1
%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なく
とも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または少なくと
も45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内
投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも
35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0252】
特定の実施形態では、上記経口で利用可能な化合物はさらに、血液−脳関門を越えるこ
とができる。
【0253】
特定の実施形態では、上記個体は哺乳動物である。特定の実施形態では、上記個体は非
ヒト哺乳動物である。特定の実施形態では、上記哺乳動物は、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ
、ネコ、イヌ、ウサギ、マウス、ラット、非ヒト霊長類またはヒトである。特定の実施形
態では、上記哺乳動物は、マウス、ラット、非ヒト霊長類、またはヒトである。最も好ま
しいのはヒトである。
【0254】
第二十六の局面では、本発明は、血中グルコース濃度を低下させる方法を特徴とし、こ
の方法は、上記低下を必要とする個体に第二の局面による化合物または治療有効量の第二
十一の局面による上記薬学的組成物もしくは生理学的に受容可能な組成物を提供または投
与する工程を包含する。特定の実施形態では、上記化合物を提供または投与する工程は、
第二の局面による化合物を提供または投与することである。特定の実施形態では、上記薬
学的組成物または生理学的に受容可能な組成物を提供または投与する工程は、第二十一の
局面による上記薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成物を提供または投与するこ
とである。
【0255】
特定の実施形態では、上記化合物は、経口で生物学的に利用可能である。いくつかの実
施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少なくとも1
%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なく
とも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または少なくと
も45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内
投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも
35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0256】
特定の実施形態では、上記経口で利用可能な化合物はさらに、血液−脳関門を越えるこ
とができる。
【0257】
特定の実施形態では、上記個体は哺乳動物である。特定の実施形態では、上記個体は非
ヒト哺乳動物である。特定の実施形態では、上記哺乳動物は、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ
、ネコ、イヌ、ウサギ、マウス、ラット、非ヒト霊長類またはヒトである。特定の実施形
態では、上記哺乳動物は、マウス、ラット、非ヒト霊長類、またはヒトである。最も好ま
しいのはヒトである。
【0258】
第二十七の局面では、本発明は、代謝障害を処置する方法を特徴とし、この方法は、上
記処置または予防を必要とする個体に、第二の局面による化合物または治療有効量の第二
十一の局面による上記薬学的組成物もしくは生理学的に受容可能な組成物を提供または投
与する工程を包含する。特定の実施形態では、上記化合物を提供または投与する工程は、
第二の局面による化合物を提供または投与することである。特定の実施形態では、上記薬
学的組成物または生理学的に受容可能な組成物を提供または投与する工程は、第二十一の
局面による上記薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成物を提供または投与するこ
とである。特定の実施形態では、この代謝障害は、以下からなる群より選択される:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症。
【0259】
いくつかの実施形態では、糖尿病は1型糖尿病である。特定の好ましい実施形態では、
糖尿病は2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は糖尿病である。特定の
実施形態では、この代謝障害は1型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は
2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害はグルコース寛容減損である。特
定の実施形態では、この代謝障害はインスリン抵抗性である。特定の実施形態では、この
代謝障害は高インスリン血症である。特定の実施形態では、この代謝障害は、この個体に
おける上昇した血中グルコース濃度に関連する。
【0260】
本発明はまた、上昇した血中グルコース濃度の合併症を処置する方法を特徴とし、この
方法は、上記処置または予防を必要とする個体に、第二の局面による化合物または治療有
効量の第二十一の局面による上記薬学的組成物もしくは生理学的に受容可能な組成物を提
供または投与する工程を包含する。特定の実施形態では、上記化合物を提供または投与す
る工程は、第二の局面による化合物を提供または投与することである。特定の実施形態で
は、上記薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成物を提供または投与する工程は、
第二十一の局面による上記薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成物を提供または
投与することである。特定の実施形態では、この合併症は、以下からなる群より選択され
る:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患。
【0261】
心臓病としては、心不全、冠状動脈不全、冠状動脈疾患、および高血圧が挙げられるが
これらに限定されない。特定の実施形態では、この合併症は症候群Xである。特定の実施
形態では、この合併症はアテローム性動脈硬化症である。特定の実施形態では、この合併
症はアテローム性疾患である。特定の実施形態では、この合併症は心臓病である。特定の
実施形態では、この合併症は心不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈
不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈疾患である。特定の実施形態で
は、この合併症は高血圧である。特定の実施形態では、この合併症は高血圧症である。特
定の実施形態では、この合併症は発作である。特定の実施形態では、この合併症はニュー
ロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は網膜症である。特定の実施形態では
、この合併症はニューロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は末梢脈管疾患
である。特定の実施形態では、この合併症は多嚢胞性卵巣症候群である。特定の実施形態
では、この合併症は高脂血症である。
【0262】
特定の実施形態では、上記化合物は、経口で生物学的に利用可能である。いくつかの実
施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少なくとも1
%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なく
とも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または少なくと
も45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内
投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも
35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0263】
特定の実施形態では、上記経口で利用可能な化合物はさらに、血液−脳関門を越えるこ
とができる。
【0264】
特定の実施形態では、上記個体は哺乳動物である。特定の実施形態では、上記個体は非
ヒト哺乳動物である。特定の実施形態では、上記哺乳動物は、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ
、ネコ、イヌ、ウサギ、マウス、ラット、非ヒト霊長類またはヒトである。特定の実施形
態では、上記哺乳動物は、マウス、ラット、非ヒト霊長類、またはヒトである。最も好ま
しいのはヒトである。
【0265】
第二十八の局面では、本発明は、治療によるヒトまたは動物体の処置方法において使用
するための第二の局面による化合物を特徴とする。
【0266】
特定の実施形態では、上記化合物は、経口で生物学的に利用可能である。いくつかの実
施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少なくとも1
%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なく
とも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または少なくと
も45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内
投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも
35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0267】
特定の実施形態では、上記経口で利用可能な化合物はさらに、血液−脳関門を越えるこ
とができる。
【0268】
特定の実施形態では、上記動物は哺乳動物である。特定の実施形態では、上記哺乳動物
は、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ、ネコ、イヌ、ウサギ、マウス、ラット、または非ヒト霊
長類である。ヒトまたは動物のうち、より好ましいのは、ヒトである。
【0269】
第二十九の局面では、本発明は、治療によるヒトまたは動物体における血中グルコース
濃度を低下させる方法において使用するための第二の局面による化合物を特徴とする。
【0270】
特定の実施形態では、上記化合物は、経口で生物学的に利用可能である。いくつかの実
施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少なくとも1
%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なく
とも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または少なくと
も45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内
投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも
35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0271】
特定の実施形態では、上記経口で利用可能な化合物はさらに、血液−脳関門を越えるこ
とができる。
【0272】
特定の実施形態では、上記動物は哺乳動物である。特定の実施形態では、上記哺乳動物
は、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ、ネコ、イヌ、ウサギ、マウス、ラット、または非ヒト霊
長類である。ヒトまたは動物のうち、より好ましいのは、ヒトである。
【0273】
第三十の局面では、本発明は、治療によるヒトまたは動物体における代謝障害の予防ま
たは処置の方法において使用するための第二の局面による化合物を特徴とする。特定の実
施形態では、この代謝障害は、以下からなる群より選択される:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症。
【0274】
いくつかの実施形態では、糖尿病は1型糖尿病である。特定の好ましい実施形態では、
糖尿病は2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は糖尿病である。特定の
実施形態では、この代謝障害は1型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は
2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害はグルコース寛容減損である。特
定の実施形態では、この代謝障害はインスリン抵抗性である。特定の実施形態では、この
代謝障害は高インスリン血症である。特定の実施形態では、この代謝障害は、この個体に
おける上昇した血中グルコース濃度に関連する。
【0275】
本発明はまた、治療によるヒトまたは動物体における上昇した血中グルコース濃度の合
併症の予防または処置の方法において使用するための第二の局面による化合物を特徴とす
る。特定の実施形態では、この合併症は、以下からなる群より選択される:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患。
【0276】
心臓病としては、心不全、冠状動脈不全、冠状動脈疾患、および高血圧が挙げられるが
これらに限定されない。特定の実施形態では、この合併症は症候群Xである。特定の実施
形態では、この合併症はアテローム性動脈硬化症である。特定の実施形態では、この合併
症はアテローム性疾患である。特定の実施形態では、この合併症は心臓病である。特定の
実施形態では、この合併症は心不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈
不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈疾患である。特定の実施形態で
は、この合併症は高血圧である。特定の実施形態では、この合併症は高血圧症である。特
定の実施形態では、この合併症は発作である。特定の実施形態では、この合併症はニュー
ロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は網膜症である。特定の実施形態では
、この合併症はニューロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は末梢脈管疾患
である。特定の実施形態では、この合併症は多嚢胞性卵巣症候群である。特定の実施形態
では、この合併症は高脂血症である。
【0277】
特定の実施形態では、上記化合物は、経口で生物学的に利用可能である。いくつかの実
施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少なくとも1
%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なく
とも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または少なくと
も45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内
投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも
35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0278】
特定の実施形態では、上記経口で利用可能な化合物はさらに、血液−脳関門を越えるこ
とができる。
【0279】
特定の実施形態では、上記動物は哺乳動物である。特定の実施形態では、上記哺乳動物
は、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ、ネコ、イヌ、ウサギ、マウス、ラット、または非ヒト霊
長類である。ヒトまたは動物のうち、より好ましいのは、ヒトである。
【0280】
第三十一の局面では、本発明は、血中グルコース濃度の低減のための医薬の調製のため
に第二の局面による化合物を使用する方法を特徴とする。
【0281】
特定の実施形態では、上記化合物は、経口で生物学的に利用可能である。いくつかの実
施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少なくとも1
%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なく
とも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または少なくと
も45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内
投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも
35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0282】
特定の実施形態では、上記経口で利用可能な化合物はさらに、血液−脳関門を越えるこ
とができる。
【0283】
第三十二の局面では、本発明は、代謝障害の予防または処置のための医薬の調製のため
に第二の局面による化合物を使用する方法を特徴とする。特定の実施形態では、この代謝
障害は、以下からなる群より選択される:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症。
【0284】
いくつかの実施形態では、糖尿病は1型糖尿病である。特定の好ましい実施形態では、
糖尿病は2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は糖尿病である。特定の
実施形態では、この代謝障害は1型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害は
2型糖尿病である。特定の実施形態では、この代謝障害はグルコース寛容減損である。特
定の実施形態では、この代謝障害はインスリン抵抗性である。特定の実施形態では、この
代謝障害は高インスリン血症である。特定の実施形態では、この代謝障害は、この個体に
おける上昇した血中グルコース濃度に関連する。
【0285】
本発明はまた、上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置するための医薬
の調製のために第二の局面による化合物を使用する方法を特徴とする。特定の実施形態で
は、この合併症は、以下からなる群より選択される:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患。
【0286】
心臓病としては、心不全、冠状動脈不全、冠状動脈疾患、および高血圧が挙げられるが
これらに限定されない。特定の実施形態では、この合併症は症候群Xである。特定の実施
形態では、この合併症はアテローム性動脈硬化症である。特定の実施形態では、この合併
症はアテローム性疾患である。特定の実施形態では、この合併症は心臓病である。特定の
実施形態では、この合併症は心不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈
不全である。特定の実施形態では、この合併症は冠状動脈疾患である。特定の実施形態で
は、この合併症は高血圧である。特定の実施形態では、この合併症は高血圧症である。特
定の実施形態では、この合併症は発作である。特定の実施形態では、この合併症はニュー
ロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は網膜症である。特定の実施形態では
、この合併症はニューロパシーである。特定の実施形態では、この合併症は末梢脈管疾患
である。特定の実施形態では、この合併症は多嚢胞性卵巣症候群である。特定の実施形態
では、この合併症は高脂血症である。
【0287】
特定の実施形態では、上記化合物は、経口で生物学的に利用可能である。いくつかの実
施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少なくとも1
%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なく
とも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または少なくと
も45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内
投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも
35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0288】
特定の実施形態では、上記経口で利用可能な化合物はさらに、血液−脳関門を越えるこ
とができる。
【0289】
第三十三の局面では、本発明は、RUP43 GPCRを調節する方法を特徴とし、上
記レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、この方法は、上記レセプターを、第
二の局面による化合物または第二十一の局面による上記薬学的組成物もしくは生理学的に
受容可能な組成物と接触させる工程を包含する。特定の実施形態では、上記接触は、第二
の局面による化合物との接触である。特定の実施形態では、上記接触は、第二十一の局面
による上記薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成物との接触である。
【0290】
特定の実施形態では、上記化合物は、経口で生物学的に利用可能である。いくつかの実
施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内投与と比較して、少なくとも1
%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なく
とも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、または少なくと
も45%である。いくつかの実施形態では、上記経口での生物学的利用可能性は、腹腔内
投与と比較して、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも
35%、少なくとも40%、または少なくとも45%である。
【0291】
特定の実施形態では、上記経口で利用可能な化合物はさらに、血液−脳関門を越えるこ
とができる。
【0292】
第三十四の局面では、本発明は、1以上の候補化合物をRUP43 GPCRに結合す
る化合物と同定する方法を特徴とし、このレセプターは、GPR131アミノ酸配列を含
み、この方法は、(a)このレセプターを、この候補化合物の存在下または非存在下で、
該レセプターの検出可能に標識されたGFCRの公知のリガンドと接触させる工程;およ
び(b)上記標識されたリガンドの結合が、この候補化合物の存在下で阻害されるか否か
を決定する工程を包含し;ここで、上記阻害は、この候補化合物が、RUP43 GPC
Rに結合する化合物であることを示す。
【0293】
特定の実施形態では、このGPR131アミノ酸配列は、以下からなる群より選択され
る:
(a)配列番号2のアミノ酸配列;
(b)配列番号2のアミノ酸2−330;
(c)RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメチオ
ニン残基を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;
(d)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプ
ターのアミノ酸配列であって、この核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号
3のプライマーおよび配列番号4のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセス
によって入手可能である、アミノ酸配列;
(e)配列番号6のアミノ酸配列;
(f)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプ
ターのアミノ酸配列であって、この核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号
7のプライマーおよび配列番号8のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセス
によって入手可能である、アミノ酸配列;
(g)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号
2のアミノ酸配列;
(h)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号
2のアミノ酸2−330;
(i)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されており、ただし、
前記RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメチオニン
残基を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;および
(j)ストリンジェントな条件下で配列番号1の相補体にハイブリダイズするポリヌク
レオチドによってコードされる、Gタンパク質共役レセプターのアミノ酸配列。
【0294】
特定の実施形態では、このRUP43 GPCRは組換え体である。特定の実施形態で
は、上記接触させる工程は、このGPCRを発現する宿主細胞またはこのGPCRを発現
する宿主細胞の膜と接触させることを含む。特定の実施形態では、上記GPCRを発現す
る宿主細胞は、このレセプターをコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含む
。
【0295】
いくつかの実施形態では、このGPR131アミノ酸配列は、配列番号2のアミノ酸配
列である。いくつかの実施形態では、このGPR131アミノ酸配列は、配列番号2のア
ミノ酸配列の改変体である。いくつかの実施形態では、上記配列番号2のアミノ酸配列の
改変体は、上記アミノ酸配列の対立遺伝子改変体または哺乳動物オルソログである。いく
つかの実施形態では、上記配列番号2のアミノ酸配列の改変体は、上記アミノ酸配列また
は上記アミノ酸配列の対立遺伝子改変体もしくは哺乳動物オルソログの、非内因性の構成
的に活性化された変異体である。特定の実施形態では、上記配列番号2のアミノ酸配列の
改変体は、上記アミノ酸配列または上記アミノ酸配列の対立遺伝子改変体もしくは哺乳動
物オルソログの生物学的に活性なフラグメントである。特定の実施形態では、配列番号2
のアミノ酸配列または配列番号2のアミノ酸配列の対立遺伝子改変体もしくは哺乳動物オ
ルソログの上記生物学的に活性なフラグメントは、N末端メチオニンのない、配列番号2
のアミノ酸配列または配列番号2のアミノ酸配列の対立遺伝子改変体もしくは哺乳動物オ
ルソログである。特定の実施形態では、上記配列番号2のアミノ酸配列の改変体は、配列
番号2のアミノ酸配列に対して、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも
約85%、少なくとも約90%、少なくとも約91%、少なくとも約92%、少なくとも
約93%、少なくとも約94%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも
約97%、少なくとも約98%または少なくとも約99%同一である。いくつかの実施形
態では、上記配列番号2のアミノ酸配列の改変体は、配列番号2のアミノ酸配列に対して
、少なくとも約90%、少なくとも約91%、少なくとも約92%、少なくとも約93%
、少なくとも約94%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%
、少なくとも約98%または少なくとも約99%同一である。
【0296】
特定の実施形態では、上記膜調製物は、Brinkman PolytronOでの細
胞の均質化によって作製される。特定の実施形態では、上記膜調製物は、上記polyt
ronの各々10〜20秒間の持続期間の3回のバーストを用いた均質化によって作製さ
れる。
【0297】
特定の実施形態では、上記候補化合物は抗体でもその誘導体でもない。
【0298】
特定の実施形態では、上記候補化合物はペプチドではない。
【0299】
特定の実施形態では、上記公知のリガンドは第二の局面による化合物である。
【0300】
特定の実施形態では、上記公知のリガンドは、第三の局面によるモジュレーターである
。
【0301】
特定の実施形態では、上記公知のリガンドは、化合物1、化合物2、または化合物3で
ある。特定の実施形態では、上記公知のリガンドは化合物1である。特定の実施形態では
、上記公知のリガンドは化合物2である。特定の実施形態では、上記公知のリガンドは化
合物3である。
【0302】
特定の実施形態では、上記公知のリガンドは、GPCRに特異的な抗体、またはこの抗
体の抗原結合誘導体である。
【0303】
特定の実施形態では、上記標識は、以下からなる群より選択される:
(a)放射性同位体;
(b)酵素;および
(c)発蛍光団。
【0304】
特定の実施形態では、上記標識は放射性同位体である。特定の実施形態では、上記標識
は、
3H、
14C、
35S、および
125Iからなる群より選択される。
【0305】
化合物1、化合物2、または化合物3は、以下の当該分野で公知の技術を用いて放射標
識され得る。特定の実施形態では、化合物1、化合物2、または化合物3は、
3Hまたは
14Cで放射標識される。
【0306】
他の実施形態では、上記方法は、標識された第一の公知のリガンドの結合の、この候補
化合物による阻害レベルを、上記標識された第一の公知のリガンドの結合の、このGPC
Rに結合することが公知の第二のリガンドによる第二の阻害レベルに対して比較する工程
をさらに包含する。
【0307】
第三十五の局面では、本発明は、RUP43 GPCRに結合するリガンドを決定する
ための方法を特徴とし、上記レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、この方法
は、以下の工程を包含する:試験リガンドを、上記レセプターと上記試験リガンドとの間
の相互作用を許容する条件下で、上記レセプターを発現する宿主細胞または上記レセプタ
ーを発現する宿主細胞の膜と接触させる工程;および上記レセプターに結合したリガンド
を検出する工程。
【0308】
特定の実施形態では、このGPR131アミノ酸配列は、以下からなる群より選択され
る:
(a)配列番号2のアミノ酸配列;
(b)配列番号2のアミノ酸2−330;
(c)RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメチオ
ニン残基を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;
(d)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプ
ターのアミノ酸配列であって、この核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号
3のプライマーおよび配列番号4のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセス
によって入手可能である、アミノ酸配列;
(e)配列番号6のアミノ酸配列;
(f)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプ
ターのアミノ酸配列であって、この核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号
7のプライマーおよび配列番号8のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセス
によって入手可能である、アミノ酸配列;
(g)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号
2のアミノ酸配列;
(h)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号
2のアミノ酸2−330;
(i)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されており、ただし、
前記RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメチオニン
残基を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;および
(j)ストリンジェントな条件下で配列番号1の相補体にハイブリダイズするポリヌク
レオチドによってコードされる、Gタンパク質共役レセプターのアミノ酸配列。
【0309】
いくつかの実施形態では、このGPR131アミノ酸配列は、配列番号2のアミノ酸配
列である。いくつかの実施形態では、このGPR131アミノ酸配列は、配列番号2のア
ミノ酸配列の改変体である。いくつかの実施形態では、上記配列番号2のアミノ酸配列の
改変体は、上記アミノ酸配列の対立遺伝子改変体または哺乳動物オルソログである。いく
つかの実施形態では、上記配列番号2のアミノ酸配列の改変体は、上記アミノ酸配列また
は上記アミノ酸配列の対立遺伝子改変体もしくは哺乳動物オルソログの非内因性の構成的
に活性化された変異体である。特定の実施形態では、上記配列番号2のアミノ酸配列の改
変体は、上記アミノ酸配列または上記アミノ酸配列の対立遺伝子改変体もしくは哺乳動物
オルソログの生物学的に活性なフラグメントである。特定の実施形態では、配列番号2の
アミノ酸配列または配列番号2のアミノ酸配列の対立遺伝子改変体もしくは哺乳動物オル
ソログの上記生物学的に活性なフラグメントは、N末端メチオニンのない、配列番号2の
アミノ酸配列または配列番号2のアミノ酸配列の対立遺伝子改変体もしくは哺乳動物オル
ソログである。特定の実施形態では、上記配列番号2のアミノ酸配列の改変体は、配列番
号2のアミノ酸配列に対して、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約
85%、少なくとも約90%、少なくとも約91%、少なくとも約92%、少なくとも約
93%、少なくとも約94%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約
97%、少なくとも約98%または少なくとも約99%同一である。いくつかの実施形態
では、上記配列番号2のアミノ酸配列の改変体は、配列番号2のアミノ酸配列に対して、
少なくとも約90%、少なくとも約91%、少なくとも約92%、少なくとも約93%、
少なくとも約94%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、
少なくとも約98%または少なくとも約99%同一である。
【0310】
特定の実施形態では、このRUP43 GPCRは組換え体である。特定の実施形態で
は、上記接触させる工程は、このGPCRを発現する宿主細胞またはこのGPCRを発現
する宿主細胞の膜と接触させることを含む。特定の実施形態では、上記GPCRを発現す
る宿主細胞は、このレセプターをコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含む
。
【0311】
特定の実施形態では、上記試験リガンドは、抗体でもその抗原結合誘導体でもない。
【0312】
特定の実施形態では、上記試験リガンドはペプチドではない。
【0313】
特定の実施形態では、上記膜調製物は、Brinkman PolytronOでの細
胞の均質化によって作製される。特定の実施形態では、上記膜調製物は、上記polyt
ronの各々10〜20秒間の持続期間の3回のバーストを用いた均質化によって作製さ
れる。
【0314】
特定の実施形態では、上記試験リガンドは標識される。特定の実施形態では、上記標識
は放射性同位体である。特定の実施形態では、上記標識は、
3H、
14C、
35S、およ
び
125Iからなる群より選択される。
【0315】
・本発明はまた、以下を提供し得る:
・(項目1)
1以上の候補化合物をRUP43 GPCRのモジュレーターと同定する方法であって
、上記レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、上記レセプターは、Gタンパク質と
共役し;上記方法は、工程:
(a)候補化合物を上記レセプターと接触させる工程;および
(b)上記レセプターの機能性が調節されるか否かを決定する工程;
を包含し、ここで、レセプターの機能性における変化は、上記候補化合物がRUP43 G
PCRのモジュレーターであることを示す、方法。
・(項目2)
上記GPR131アミノ酸配列が:
(a)配列番号2のアミノ酸配列;
(b)配列番号2のアミノ酸2−330;
(c)上記RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメ
チオニン残基を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;
(d)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプ
ターのアミノ酸配列であって、上記核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号3
のプライマーおよび配列番号4のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセスに
よって入手可能である、アミノ酸配列;
(e)配列番号6のアミノ酸配列;
(f)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプ
ターのアミノ酸配列であって、上記核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号7
のプライマーおよび配列番号8のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセスに
よって入手可能である、アミノ酸配列;
(g)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号
2のアミノ酸配列;
(h)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号
2のアミノ酸2−330;
(i)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されており、ただし、
上記RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメチオニン
残基を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;および
(j)ストリンジェントな条件下で配列番号1の相補体にハイブリダイズするポリヌク
レオチドによってコードされる、Gタンパク質共役レセプターのアミノ酸配列
からなる群より選択される、項目1に記載の方法。
・(項目3)
上記RUP43 GPCRが組換え体である、項目1または項目2に記載の方法。
・(項目4)
上記接触させる工程が、上記RUP43 GPCRを発現する宿主細胞または上記RU
P43 GPCRを発現する宿主細胞の膜と接触させることを含み、上記宿主細胞は、上記R
UP43 GPCRをコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含む、項目1
〜項目3のいずれか1項に記載の方法。
・(項目5)
上記接触させる工程が、上記RUP43 GPCRの公知のアゴニストの存在下で実施
される、項目1〜4のいずれか1項に記載の方法。
・(項目6)
上記接触させる工程が、化合物1、化合物2、または化合物3の存在下で実施される、
項目5に記載の方法。
・(項目7)
1以上の候補化合物を哺乳動物における血中グルコース濃度のモジュレーターと同定す
る方法であって、工程:
(a)候補化合物を、GPR131アミノ酸配列を含むGPCRと接触させる工程であ
って、ここで上記レセプターがGタンパク質と共役する、工程;および
(b)上記レセプターの機能性が調節されるか否かを決定する工程;
を包含し、ここで、レセプターの機能性における変化は、上記候補化合物が、哺乳動物にお
ける血中グルコース濃度のモジュレーターであることを示す、方法。
・(項目8)
上記GPR131アミノ酸配列が:
(a)配列番号2のアミノ酸配列;
(b)配列番号2のアミノ酸2−330;
(c)上記RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメ
チオニン残基を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;
(d)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプ
ターのアミノ酸配列であって、上記核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号3
のプライマーおよび配列番号4のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセスに
よって入手可能である、アミノ酸配列;
(e)配列番号6のアミノ酸配列;
(f)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプ
ターのアミノ酸配列であって、上記核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号7
のプライマーおよび配列番号8のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセスに
よって入手可能である、アミノ酸配列;
(g)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号
2のアミノ酸配列;
(h)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号
2のアミノ酸2−330;
(i)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されており、ただし、
上記RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメチオニン
残基を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;および
(j)ストリンジェントな条件下で配列番号1の相補体にハイブリダイズするポリヌク
レオチドによってコードされる、Gタンパク質共役レセプターのアミノ酸配列
からなる群より選択される、項目7に記載の方法。
・(項目9)
上記RUP43 GPCRが組換え体である、項目7または項目8に記載の方法。
・(項目10)
上記接触させる工程が、上記RUP43 GPCRを発現する宿主細胞または上記RU
P43 GPCRを発現する宿主細胞の膜と接触させることを含み、上記宿主細胞は、上記R
UP43 GPCRをコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含む、項目7
〜項目9のいずれか1項に記載の方法。
・(項目11)
上記接触させる工程が、上記RUP43 GPCRの公知のアゴニストの存在下で実施
される、項目7〜10のいずれか1項に記載の方法。
・(項目12)
上記接触させる工程が、化合物1、化合物2、および化合物3の存在下で実施される、
項目11に記載の方法。
・(項目13)
レセプター機能性の上昇は、上記候補化合物が、哺乳動物における血中グルコース濃度
を低下させる化合物であることを示す、項目1〜12のいずれか1項に記載の方法。
・(項目14)
上記決定する工程が、サイクリックAMP(cAMP)、サイクリックGMP(cGM
P)、イソシトール(isositol)三リン酸(IP3)、ジアシルグリセロール(
DAG)およびCa2+からなる群より選択されるセカンドメッセンジャーのレベルの測
定を通してである、項目1〜13のいずれか1項に記載の方法。
・(項目15)
cAMPの細胞内レベルが上昇している、項目14に記載の方法。
・(項目16)
上記決定する工程が、メラニン保有細胞アッセイの使用を通して、または上記RUP4
3 GPCRを含む膜へのGTPγS結合の測定を通してである、項目1〜13のいず
れか1項に記載の方法。
・(項目17)
RUP43 GPCRのモジュレーターを作製するためのプロセスであって、工程:
(a)項目1〜16のいずれか1項に記載の方法に従って上記モジュレーターを同定す
る工程;および
(b)(a)において同定されたモジュレーターを合成する工程
を包含する、プロセス。
・(項目18)
項目1〜16のいずれか1項に記載の方法によって同定された、モジュレーター。
・(項目19)
上記モジュレーターが、アゴニスト、部分アゴニスト、逆アゴニストおよびアンタゴニ
ストからなる群より選択される、項目18に記載のモジュレーターまたは項目17に
記載のプロセス。
・(項目20)
上記モジュレーターがアゴニストである、項目18に記載のモジュレーターまたは請
求項17に記載のプロセス。
・(項目21)
上記アゴニストが部分アゴニストである、項目20に記載のアゴニスト。
・(項目22)
上記モジュレーターが、上記RUP43 GPCRの機能性を上昇させる、項目18
に記載のモジュレーターまたは項目17に記載のプロセス。
・(項目23)
上記モジュレーターが、cAMPの細胞内レベルを上昇させる、項目18に記載のモ
ジュレーターまたは項目17に記載のプロセス。
・(項目24)
式(II)
・(化1)
の化合物またはその薬学的に受容可能な塩であって、ここで、:
R1は、HまたはC1−6アルキルであり;
R2は、2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−イル
基である;または
R1およびR2は、それらが結合する窒素と一緒になって、3,4−ジヒドロ−2H−
キノリン−1−イル基を形成し;そして
R10およびR11は、各々独立して、Hまたはハロゲンである、化合物またはその薬
学的に受容可能な塩。
・(項目25)
薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成物を調製する方法であって、
キャリアとRUP43 GPCRのモジュレーターを混合する工程を包含し、上記レセプ
ターは、GPR131アミノ酸配列を含む、方法。
・(項目26)
RUP43 GPCRを調節する方法であって、上記レセプターは、GPR131アミノ
酸配列を含み、上記方法は、上記レセプターと上記レセプターのモジュレーターとを接触させる
工程を包含する、方法。
・(項目27)
RUP43 GPCRを調節する方法であって、上記レセプターは、GPR131アミノ
酸配列を含み、上記調節は、血中グルコース濃度の低下を必要とする哺乳動物における血中
グルコース濃度を低下させるためであり、上記方法は、上記レセプターを上記レセプターの治療
有効量のモジュレーターと接触させる工程を包含する、方法。
・(項目28)
RUP43 GPCRを調節する方法であって、上記レセプターは、GPR131アミノ
酸配列を含み、上記調節は、代謝障害の予防または処置を必要とする哺乳動物における代謝
障害を予防または処置するためであり、上記方法は、上記レセプターを、治療有効量の上記レセ
プターのモジュレーターと接触させる工程を包含し、上記代謝障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、方法。
・(項目29)
RUP43 GPCRを調節する方法であって、上記レセプターは、GPR131アミノ
酸配列を含み、上記調節は、上昇した血中グルコース濃度の合併症の予防または処置を必要
とする哺乳動物における上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置するため
であり、上記方法は、上記レセプターを、治療有効量の上記レセプターのモジュレーターと接触
させる工程を包含し、上記合併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、方法。
・(項目30)
血中グルコース濃度の低下を必要とする哺乳動物における血中グルコース濃度の低下方
法であって、上記方法は、治療有効量のRUP43 GPCRのモジュレーターを上記レセプ
ターと接触させる工程を包含し、上記レセプターが、GPR131アミノ酸配列を含む、方
法。
・(項目31)
代謝障害を予防または処置する必要のある哺乳動物における代謝障害を予防または処置
する方法であって、上記方法は、治療有効量のRUP43 GPCRのモジュレーターを上記
レセプターと接触させる工程を包含し、上記レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含
み、上記代謝障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、方法。
・(項目32)
上昇した血中グルコース濃度の合併症の予防または処置を必要する哺乳動物における上
昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置する方法であって、上記方法は、治療
有効量のRUP43 GPCRのモジュレーターを上記レセプターと接触させる工程を包含
し、上記レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、上記合併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、方法。
・(項目33)
哺乳動物における血中グルコースを低下させる方法であって、上記方法は、上記低下を必要
とする哺乳動物にRUP43 GPCRのモジュレーターを提供または投与する工程を包
含し、上記レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含む、方法。
・(項目34)
代謝障害を予防または処置する方法であって、上記方法は、上記予防または処置を必要とす
る哺乳動物にRUP43 GPCRのモジュレーターを提供または投与する工程を包含し
、上記レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、上記代謝障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、方法。
・(項目35)
上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置する方法であって、上記方法は、
上記予防または処置を必要とする哺乳動物にRUP43 GPCRのモジュレーターを提供
または投与する工程を包含し、上記レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、上記合
併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、方法。
・(項目36)
上記哺乳動物がヒトである、項目27〜35のいずれか1項に記載の方法。
・(項目37)
上記モジュレーターが、項目18〜23のいずれか1項による、項目27〜36の
いずれか1項に記載の方法。
・(項目38)
上記RUP43 GPCRのモジュレーターが、上記RUP43 GPCRのアゴニスト
である、項目27〜36のいずれか1項に記載の方法。
・(項目39)
上記モジュレーターが、項目24に記載の化合物である、項目27〜36のいずれ
か1項に記載の方法。
・(項目40)
上記モジュレーターが、化合物1、化合物2、または化合物3である、項目27〜3
6のいずれか1項に記載の方法。
・(項目41)
上記モジュレーターが、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込みを増
加させる化合物である、項目27〜40のいずれか1項に記載の方法。
・(項目42)
上記モジュレーターが、哺乳動物から得られた骨格筋細胞によるグルコース取り込みを
増加させる化合物である、項目27〜40のいずれか1項に記載の方法。
・(項目43)
哺乳動物における血中グルコースを低下させる方法であって、上記方法は、上記低下を必要
とする哺乳動物にGPR131 GPCRのアゴニストを提供または投与する工程を包含
する、方法。
・(項目44)
代謝障害を予防または処置する方法であって、上記方法は、上記予防または処置を必要とす
る哺乳動物にGPR131 GPCRのアゴニストを提供または投与する工程を包含し、
上記代謝障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、方法。
・(項目45)
上記代謝障害が糖尿病である、項目34に記載の方法。
・(項目46)
上記代謝障害がグルコース寛容減損である、項目34に記載の方法。
・(項目47)
上記代謝障害がインスリン抵抗性である、項目34に記載の方法。
・(項目48)
上記代謝障害が高インスリン血症である、項目34に記載の方法。
・(項目49)
上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置する方法であって、上記方法は、
上記予防または処置を必要とする哺乳動物にGPR131 GPCRのアゴニストを提供ま
たは投与する工程を包含し、上記合併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、方法。
・(項目50)
上記哺乳動物がヒトである、項目27〜35のいずれか1項に記載の方法。
・(項目51)
薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成物であって、上記組成物は、RUP43
GPCRのモジュレーターを含むか、RUP43 GPCRのモジュレーターから本質的
になるか、またはRUP43 GPCRのモジュレーターからなり、上記レセプターは、G
PR131アミノ酸配列を含む、組成物。
・(項目52)
RUP43 GPCRのモジュレーターを含む薬学的組成物であって、上記レセプターは
、GPR131アミノ酸配列および薬学的に受容可能なキャリアを含む、組成物。
・(項目53)
上記モジュレーターが、項目18〜23のいずれか1項による、項目52に記載の
薬学的組成物。
・(項目54)
上記RUP43 GPCRのモジュレーターが、上記RUP43 GPCRのアゴニスト
である、項目52に記載の薬学的組成物。
・(項目55)
上記モジュレーターが、項目24に記載の化合物である、項目52に記載の薬学的
組成物。
・(項目56)
上記モジュレーターが、化合物1、化合物2、または化合物3である、項目52に記
載の薬学的組成物。
・(項目57)
上記モジュレーターが、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込みを増
加させる化合物である、項目52〜56のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
・(項目58)
上記モジュレーターが、哺乳動物から得られた骨格筋細胞によるグルコース取り込みを
増加させる化合物である、項目52〜56のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
・(項目59)
哺乳動物における血中グルコースを低下させる方法であって、上記方法は、上記低下を必要
とする哺乳動物に項目52〜58のいずれか1項に記載の薬学的組成物を提供または投
与する工程を包含する、方法。
・(項目60)
代謝障害を予防または処置する方法であって、上記方法は、上記予防または処置を必要とす
る哺乳動物に項目52〜58のいずれか1項に記載の薬学的組成物を提供または投与す
る工程を包含し、上記代謝障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、方法。
・(項目61)
上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置する方法であって、上記方法は、
上記予防または処置を必要とする哺乳動物に項目52〜58のいずれか1項に記載の薬学
的組成物を提供または投与する工程を包含し、上記合併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、方法。
・(項目62)
上記哺乳動物がヒトである、項目59〜61のいずれか1項に記載の方法。
・(項目63)
治療によるヒトまたは動物体の処置方法において使用するための、RUP43 GPC
Rのモジュレーターであって、上記レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含む、モジ
ュレーター。
・(項目64)
治療によってヒトまたは動物体の血中グルコース濃度を低下させる方法において使用す
るための、RUP43 GPCRのモジュレーターであって、上記レセプターは、GPR1
31アミノ酸配列を含む、モジュレーター。
・(項目65)
治療によってヒトまたは動物体における代謝障害を予防または処置する方法において使
用するための、RUP43 GPCRのモジュレーターであって、上記レセプターは、GP
R131アミノ酸配列を含み、上記代謝障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、モジュレーター。
・(項目66)
治療によってヒトまたは動物体における上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防ま
たは処置する方法において使用するための、RUP43 GPCRのモジュレーターであ
って、上記レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、上記合併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、モジュレーター。
・(項目67)
上記動物が哺乳動物である、項目63〜66のいずれか1項に記載の方法。
・(項目68)
上記モジュレーターが、項目18〜23のいずれか1項による、項目63〜67の
いずれか1項に記載のモジュレーター。
・(項目69)
上記RUP43 GPCRのモジュレーターが、上記RUP43 GPCRのアゴニスト
である、項目63〜67のいずれか1項に記載の方法。
・(項目70)
上記モジュレーターが、項目24に記載の化合物である、項目63〜67のいずれ
か1項に記載のモジュレーター。
・(項目71)
上記モジュレーターが、化合物1、化合物2、または化合物3である、項目63〜6
7のいずれか1項に記載のモジュレーター。
・(項目72)
上記モジュレーターが、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込みを増
加させる化合物である、項目63〜71のいずれか1項に記載のモジュレーター。
・(項目73)
上記モジュレーターが、哺乳動物から得られた骨格筋細胞によるグルコース取り込みを
増加させる化合物である、項目63〜71のいずれか1項に記載のモジュレーター。
・(項目74)
血中グルコース濃度を低下させるための医薬の調製のためにRUP43 GPCRのモ
ジュレーターを使用する方法であって、上記レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含
む、方法。
・(項目75)
代謝障害を予防または処置するための医薬の調製のためにRUP43 GPCRのモジ
ュレーターを使用する方法であって、上記レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み
、上記代謝障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、方法。
・(項目76)
上昇した血中グルコース濃度の合併症の予防または処置のための医薬の調製のためにR
UP43 GPCRのモジュレーターを使用する方法であって、上記レセプターは、GPR
131アミノ酸配列を含み、上記合併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、方法。
・(項目77)
上記モジュレーターが、項目18〜23のいずれか1項による、項目74〜76の
いずれか1項に記載の方法。
・(項目78)
上記RUP43 GPCRのモジュレーターが、上記RUP43 GPCRのアゴニスト
である、項目74〜76のいずれか1項に記載の方法。
・(項目79)
上記モジュレーターが、項目24に記載の化合物である、項目74〜76のいずれ
か1項に記載の方法。
・(項目80)
上記モジュレーターが、化合物1、化合物2、または化合物3である、項目74〜7
6のいずれか1項に記載の方法。
・(項目81)
上記モジュレーターが、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込みを増
加させる化合物である、項目74〜80のいずれか1項に記載の方法。
・(項目82)
上記モジュレーターが、哺乳動物から得られた骨格筋細胞によるグルコース取り込みを
増加させる化合物である、項目74〜80のいずれか1項に記載の方法。
・(項目83)
RUP43 GPCRの活性を調節するためのプロセスであって、上記レセプターは、G
PR131アミノ酸配列を含み、上記プロセスは、工程:
(a)上記レセプターのモジュレーターを、項目1〜16のいずれか1項に記載の方法
に従って同定する工程;および
(b)上記レセプターを、(a)において同定されたモジュレーターと接触させる工程
を包含する、プロセス。
・(項目84)
薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成物を調製するためのプロセスであって、
上記プロセスは、工程:
(a)RUP43 GPCRのモジュレーターを、項目1〜16のいずれか1項に記
載の方法に従って同定する工程であって、上記レセプターは、GPR131アミノ酸配列を
含む、工程;および
(b)キャリアと(a)で同定されたモジュレーターとを混合する工程
を包含する、プロセス。
・(項目85)
RUP43 GPCRの活性を調節するためのプロセスであって、上記レセプターは、G
PR131アミノ酸配列を含み、上記調節は、血中グルコース濃度の低下を必要とする哺乳
動物における血中グルコース濃度を低下させるためであり、上記プロセスは、工程:
(a)上記レセプターのモジュレーターを、項目1〜16のいずれか1項に記載の方法
に従って同定する工程;および
(b)上記レセプターを、(a)において同定された治療有効量のモジュレーターと接触
させる工程
を包含する、プロセス。
・(項目86)
RUP43 GPCRの活性を調節するためのプロセスであって、上記レセプターは、G
PR131アミノ酸配列を含み、上記調節は、代謝障害の予防または処置を必要とする哺乳
動物において代謝障害を予防または処置するためであり、上記プロセスは、工程:
(a)上記レセプターのモジュレーターを、項目1〜16のいずれか1項に記載の方法
に従って同定する工程;および
(b)上記レセプターを、(a)において同定された治療有効量のモジュレーターと接触
させる工程
を包含し;ここで、上記代謝障害は、以下:
(i)糖尿病;
(ii)グルコース寛容減損;
(iii)インスリン抵抗性;および
(iv)高インスリン血症
からなる群より選択される、プロセス。
・(項目87)
RUP43 GPCRの活性を調節するためのプロセスであって、上記レセプターは、G
PR131アミノ酸配列を含み、上記調節は、上昇した血中グルコース濃度の合併症の予防
または処置を必要とする哺乳動物において上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防ま
たは処置するためであり、上記プロセスは、工程:
(a)上記レセプターのモジュレーターを、項目1〜16のいずれか1項に記載の方法
に従って同定する工程;および
(b)上記レセプターを、(a)において同定された治療有効量のモジュレーターと接触
させる工程
を包含し;ここで、上記合併症は、以下:
(i)症候群X;
(ii)アテローム性動脈硬化症;
(iii)アテローム性疾患;
(iv)心臓病;
(v)高血圧症;
(vi)発作;
(vii)ニューロパシー;
(viii)網膜症;
(ix)腎症;および
(x)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、プロセス。
・(項目88)
血中グルコース濃度の低下を必要とする哺乳動物において血中グルコース濃度を低下さ
せるためのプロセスであって、上記プロセスは、工程:
(a)RUP43 GPCRのモジュレーターを、項目1〜16のいずれか1項に記
載の方法に従って同定する工程であって、上記レセプターはGPR131アミノ酸配列を含
む、工程;および
(b)(a)において同定された治療有効量のモジュレーターを、上記レセプターと接触
させる工程
を包含する、プロセス。
・(項目89)
代謝障害の予防または処置を必要とする哺乳動物において代謝障害を予防または処置す
るためのプロセスであって、上記プロセスは、工程:
(a)RUP43 GPCRのモジュレーターを、項目1〜16のいずれか1項に記
載の方法に従って同定する工程であって、上記レセプターはGPR131アミノ酸配列を含
む、工程;および
(b)(a)において同定された治療有効量のモジュレーターを上記レセプターと接触さ
せる工程
を包含し;ここで、上記代謝障害は、以下:
(i)糖尿病;
(ii)グルコース寛容減損;
(iii)インスリン抵抗性;および
(iv)高インスリン血症
からなる群より選択される、プロセス。
・(項目90)
上昇した血中グルコース濃度の合併症の予防または処置を必要とする哺乳動物において
上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置するためのプロセスであって、上記
プロセスは、工程:
(a)RUP43 GPCRのモジュレーターを、項目1〜16のいずれか1項に記
載の方法に従って同定する工程であって、上記レセプターはGPR131アミノ酸配列を含
む、工程;および
(b)(a)において同定された治療有効量のモジュレーターを上記レセプターと接触さ
せる工程
を包含し;ここで、上記合併症は、以下:
(i)症候群X;
(ii)アテローム性動脈硬化症;
(iii)アテローム性疾患;
(iv)心臓病;
(v)高血圧症;
(vi)発作;
(vii)ニューロパシー;
(viii)網膜症;
(ix)腎症;および
(x)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、プロセス。
・(項目91)
哺乳動物において血中グルコースを低下させるためのプロセスであって、上記プロセスは
、工程:
(a)RUP43 GPCRのモジュレーターを、項目1〜16のいずれか1項に記
載の方法に従って同定する工程であって、上記レセプターはGPR131アミノ酸配列を含
む、工程;および
(b)(a)において同定されたモジュレーターを、上記低下を必要とする哺乳動物に提
供または投与する工程
を包含する、プロセス。
・(項目92)
代謝障害を予防または処置するためのプロセスであって、上記プロセスは、工程:
(a)RUP43 GPCRのモジュレーターを、項目1〜16のいずれか1項に記
載の方法に従って同定する工程であって、上記レセプターはGPR131アミノ酸配列を含
む、工程;および
(b)(a)において同定されたモジュレーターを、上記予防または処置を必要とする哺
乳動物に提供または投与する工程
を包含し;ここで、上記代謝障害は、以下:
(i)糖尿病;
(ii)グルコース寛容減損;
(iii)インスリン抵抗性;および
(iv)高インスリン血症
からなる群より選択される、プロセス。
・(項目93)
上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置するためのプロセスであって、
上記プロセスは、工程:
(a)RUP43 GPCRのモジュレーターを、項目1〜16のいずれか1項に記
載の方法に従って同定する工程であって、上記レセプターはGPR131アミノ酸配列を含
む、工程;および
(b)(a)において同定されたモジュレーターを、上記予防または処置を必要とする哺
乳動物に提供または投与する工程
を包含し;上記合併症は、以下:
(i)症候群X;
(ii)アテローム性動脈硬化症;
(iii)アテローム性疾患;
(iv)心臓病;
(v)高血圧症;
(vi)発作;
(vii)ニューロパシー;
(viii)網膜症;
(ix)腎症;および
(x)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、プロセス。
・(項目94)
上記哺乳動物がヒトである、項目85〜93のいずれか1項に記載のプロセス。
・(項目95)
血中グルコース濃度を低下させるための医薬の調製のためにRUP43 GPCRのモ
ジュレーターを使用するプロセスであって、上記レセプターは、GPR131アミノ酸配列
を含み、上記プロセスは、項目1〜16のいずれか1項に記載の方法を実施することによ
り上記モジュレーターを同定する工程を包含する、プロセス。
・(項目96)
代謝障害を予防または処置するための医薬の調製のためにRUP43 GPCRのモジ
ュレーターを使用するプロセスであって、上記レセプターは、GPR131アミノ酸配列を
含み、上記プロセスは、項目1〜16のいずれか1項に記載の方法を実施することにより
上記モジュレーターを同定する工程を包含し;上記代謝障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、プロセス。
・(項目97)
上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置するための医薬の調製のために
RUP43 GPCRのモジュレーターを使用するプロセスであって、上記レセプターは、
GPR131アミノ酸配列を含み、上記プロセスは、項目1〜16のいずれか1項に記載
の方法を実施することにより上記モジュレーターを同定する工程を包含し;上記合併症は、以
下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、プロセス。
・(項目98)
上記モジュレーターが、項目18〜23のいずれか1項による、項目85〜97の
いずれか1項に記載のプロセス。
・(項目99)
上記RUP43 GPCRのモジュレーターが上記RUP43 GPCRのアゴニストで
ある、項目85〜97のいずれか1項に記載のプロセス。
・(項目100)
上記モジュレーターが項目24に記載の化合物である、項目85〜97のいずれか
1項に記載のプロセス。
・(項目101)
上記モジュレーターが化合物1、化合物2、または化合物3である、項目85〜97
のいずれか1項に記載のプロセス。
・(項目102)
上記モジュレーターが、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込みを増
加させる化合物である、項目85〜101のいずれか1項に記載のプロセス。
・(項目103)
上記モジュレーターが、哺乳動物から得られた骨格筋細胞によるグルコース取り込みを
増加させる化合物である、項目85〜101のいずれか1項に記載のプロセス。
・(項目104)
薬学的組成物を調製する方法であって、項目24に記載の化合物と薬学的に受容可能
なキャリアとを混合する工程を包含する、方法。
・(項目105)
上記化合物が化合物1、化合物2、または化合物3である、項目104に記載の方法
。
・(項目106)
薬学的組成物であって、項目24に記載の化合物および薬学的に受容可能なキャリア
を含む、薬学的組成物。
・(項目107)
上記化合物が化合物1、化合物2、または化合物3である、項目106に記載の薬学
的組成物。
・(項目108)
RUP43 GPCRを調節する方法であって、上記レセプターはGPR131アミノ酸
配列を含み、上記方法は、上記レセプターを項目24に記載の化合物または項目106も
しくは項目107に記載の薬学的組成物と接触させる工程を包含する、方法。
・(項目109)
RUP43 GPCRの活性を調節する方法であって、上記レセプターはGPR131ア
ミノ酸配列を含み、上記調節は、血中グルコース濃度の低下を必要とする哺乳動物における
血中グルコース濃度を低下させるためであり、上記方法は、上記レセプターを、治療有効量の
項目24に記載の化合物または治療有効量の項目106もしくは項目107に記載
の薬学的組成物と接触させる工程を包含する、方法。
・(項目110)
RUP43 GPCRの活性を調節する方法であって、上記レセプターはGPR131ア
ミノ酸配列を含み、上記調節は、代謝障害の予防または処置を必要とする哺乳動物における
代謝障害を予防または処置するためであり、上記方法は、上記レセプターを、治療有効量の請
求項24に記載の化合物または治療有効量の項目106もしくは項目107に記載の
薬学的組成物と接触させる工程を包含し、上記代謝性障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、方法。
・(項目111)
RUP43 GPCRを調節する方法であって、上記レセプターはGPR131アミノ酸
配列を含み、上記調節は、上昇した血中グルコース濃度の合併症の予防または処置を必要と
する哺乳動物における上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置するためで
あり、上記方法は、上記レセプターを治療有効量の項目24に記載の化合物または治療有効
量の項目106もしくは項目107に記載の薬学的組成物と接触させる工程を包含し
、上記合併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、方法。
・(項目112)
血中グルコース濃度の低下を必要とする哺乳動物において血中グルコース濃度を低下さ
せる方法であって、上記方法は、治療有効量の項目24に記載の化合物または治療有効量
の項目106もしくは項目107に記載の薬学的組成物をRUP43 GPCRと接
触させる工程を包含し、上記レセプターはGPR131アミノ酸配列を含む、方法。
・(項目113)
代謝障害の予防または処置を必要とする哺乳動物において代謝障害を予防または処置す
る方法であって、上記方法は、治療有効量の項目24に記載の化合物または治療有効量の
項目106もしくは項目107に記載の薬学的組成物をRUP43 GPCRと接触
させる工程を包含し、上記レセプターはGPR131アミノ酸配列を含み、上記代謝障害は、
以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、方法。
・(項目114)
上昇した血中グルコース濃度の合併症の予防または処置を必要とする哺乳動物において
上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置する方法であって、上記方法は、治
療有効量の項目24に記載の化合物または治療有効量の項目106もしくは項目1
07に記載の薬学的組成物をRUP43 GPCRと接触させる工程を包含し、上記レセプ
ターはGPR131アミノ酸配列を含み、上記合併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、方法。
・(項目115)
血中グルコース濃度を低下させる方法であって、上記方法は、上記低下を必要とする哺乳動
物に、治療有効量の項目24に記載の化合物または治療有効量の項目106もしくは
項目107に記載の薬学的組成物を提供または投与する工程を包含する、方法。
・(項目116)
代謝障害を予防または治療する方法であって、上記方法は、上記予防または処置を必要とす
る哺乳動物に治療有効量の項目24に記載の化合物または治療有効量の項目106も
しくは項目107に記載の薬学的組成物を提供または投与する工程を包含し、上記代謝障
害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、方法。
・(項目117)
上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置するための方法であって、上記方
法は、上記予防または処置を必要とする哺乳動物に治療有効量の項目24に記載の化合物
または治療有効量の項目106もしくは項目107に記載の薬学的組成物を投与また
は提供する工程を包含し、上記合併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、方法。
・(項目118)
上記哺乳動物がヒトである、項目109〜117のいずれか1項に記載の方法。
・(項目119)
上記化合物が、化合物1、化合物2、または化合物3である、項目108〜118の
いずれか1項に記載の方法。
・(項目120)
上記モジュレーターが、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込みを増
加させる化合物である、項目108〜119のいずれか1項に記載の方法。
・(項目121)
上記モジュレーターが、哺乳動物から得られた骨格筋細胞によるグルコース取り込みを
増加させる化合物である、項目108〜119のいずれか1項に記載の方法。
・(項目122)
治療によるヒトまたは動物体の処置方法において使用するための、項目24に記載の
化合物。
・(項目123)
治療によってヒトまたは動物体における血中グルコース濃度を低下させる方法において
使用するための、項目24に記載の化合物。
・(項目124)
治療によってヒトまたは動物体における代謝障害を予防または処置する方法において使
用するための、項目24に記載の化合物であって、上記代謝障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、化合物。
・(項目125)
治療によってヒトまたは動物体における上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防ま
たは処置する方法において使用するための、項目24に記載の化合物であって、上記合併
症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、化合物。
・(項目126)
上記化合物が、化合物1、化合物2、または化合物3である、項目122〜125の
いずれか1項に記載の化合物。
・(項目127)
上記動物が哺乳動物である、項目122〜126のいずれか1項に記載の化合物。
・(項目128)
血中グルコース濃度を低下させるための医薬の調製のために項目24に記載の化合物
を使用する方法。
・(項目129)
代謝障害の予防または処置のための医薬の調製のために項目24に記載の化合物を使
用する方法であって、上記代謝障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、方法。
・(項目130)
上昇した血中グルコース濃度の合併症の予防または処置のための医薬の調製のために請
求項24に記載の化合物を使用する方法であって、上記合併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、方法。
・(項目131)
上記化合物が、化合物1、化合物2、または化合物3である、項目128〜130の
いずれか1項に記載の方法。
・(項目132)
1以上の候補化合物を、RUP43 GPCRに結合する化合物と同定する方法であっ
て、上記レセプターはGPR131アミノ酸配列を含み、上記方法は、工程:
(a)上記レセプターを、上記候補化合物の存在下または非存在下で、上記レセプターの検出
可能に標識された既知のリガンドと接触させる工程;および
(b)上記標識された既知のリガンドの上記レセプターに対する結合が、上記候補化合物の存
在下で阻害されるか否かを決定する工程
を包含し;上記阻害は、上記候補化合物が、上記RUP43 GPCRに結合する化合物である
ことを示す、方法。
・(項目133)
項目1に記載の方法であって、上記GPR131アミノ酸配列は、以下:
(a)配列番号2のアミノ酸配列;
(b)配列番号2のアミノ酸2−330;
(c)上記RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメ
チオニン残基を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;
(d)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプ
ターのアミノ酸配列であって、上記核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号3
のプライマーおよび配列番号4のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセスに
よって入手可能である、アミノ酸配列;
(e)配列番号6のアミノ酸配列;
(f)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプ
ターのアミノ酸配列であって、上記核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号7
のプライマーおよび配列番号8のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセスに
よって入手可能である、アミノ酸配列;
(g)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号
2のアミノ酸配列;
(h)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号
2のアミノ酸2−330;
(i)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されており、ただし、
上記RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメチオニン
残基を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;および
(j)ストリンジェントな条件下で配列番号1の相補体にハイブリダイズするポリヌク
レオチドによってコードされる、Gタンパク質共役レセプターのアミノ酸配列
からなる群より選択される、方法。
・(項目134)
上記接触させる工程が、上記GPCRを発現する宿主細胞または上記GPCRを発現す
る宿主細胞の膜と接触させることを含む、項目132または項目133に記載の方法
。
・(項目135)
上記宿主細胞が、上記レセプターをコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含
む、項目134に記載の方法。
・(項目136)
上記既知のリガンドが、化合物1、化合物2、または化合物3である、項目132〜
135のいずれか1項に記載の方法。
・(項目137)
RUP43 GPCRに結合するリガンドを検出するための方法であって、上記レセプタ
ーはGPR131アミノ酸配列を含み、上記方法は、工程:
(a)試験リガンドを、上記レセプターと上記試験リガンドとの間の相互作用を許容する条
件下で、上記レセプターを発現する宿主細胞または上記レセプターを発現する宿主細胞の膜と
接触させる工程;および
(b)上記レセプターに結合したリガンドを検出する工程
を包含する、方法。
・(項目138)
項目137に記載の方法であって、上記GPR131アミノ酸配列は、以下:
(a)配列番号2のアミノ酸配列;
(b)配列番号2のアミノ酸2−330;
(c)上記RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメ
チオニン残基を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;
(d)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプ
ターのアミノ酸配列であって、上記核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号3
のプライマーおよび配列番号4のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセスに
よって入手可能である、アミノ酸配列;
(e)配列番号6のアミノ酸配列;
(f)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプ
ターのアミノ酸配列であって、上記核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号7
のプライマーおよび配列番号8のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセスに
よって入手可能である、アミノ酸配列;
(g)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号
2のアミノ酸配列;
(h)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号
2のアミノ酸2−330;
(i)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されており、ただし、
上記RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメチオニン
残基を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;および
(j)ストリンジェントな条件下で配列番号1の相補体にハイブリダイズするポリヌク
レオチドによってコードされる、Gタンパク質共役レセプターのアミノ酸配列
からなる群より選択される、方法。
・(項目139)
上記接触させる工程が、上記GPCRを発現する宿主細胞または上記GPCRを発現す
る宿主細胞の膜と接触させることを含む、項目137または項目138に記載の方法
。
・(項目140)
上記宿主細胞が、上記レセプターをコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含
み、上記宿主細胞が、上記レセプターをコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含
む、項目139に記載の方法。
出願人は、本発明の実施形態のいずれからも、あらゆる1以上の候補化合物を排除する
権利を確保する。出願人はまた、本発明の実施形態のいずれからも、あらゆる1以上のモ
ジュレーターを排除する権利を確保する。出願人は、本発明の実施形態のいずれからも、
任意のポリヌクレオチドまたはポリペプチドを排除する権利を確保する。出願人はさらに
、あらゆる代謝障害または上昇した血中グルコース濃度のあらゆる合併症を排除する権利
を確保する。本発明の代謝障害が、個々に、または任意の組合せのいずれにおいても、実
施形態に含まれ得ることもまた明白に意図される。本発明の上昇した血中グルコース濃度
の合併症が、個々に、または任意の組合せのいずれにおいても、実施形態に含まれ得るこ
ともまた明白に意図される。
【0316】
本願を通して、種々の刊行物、特許および公開された特許出願が引用される。本願にお
いて参照されたこれらの刊行物、特許および公開された特許出願の開示は、それらの全体
が本開示において参考として援用される。本明細書で出願人が刊行物、特許または公開さ
れた特許出願を引用したことは、出願人が上記刊行物、特許または公開された特許出願を
先行技術として認めたということではない。
【0317】
当業者の範囲内にある、開示された発明の改変および拡張は、上記開示および特許請求
の範囲に含まれる。