【課題を解決するための手段】
【0008】
本出願は、例えば、医療、飲料製品、製剤容器、自動車、家庭用電化製品および海事等の種々の用途において使用できるように適合される、弁/シールアセンブリに関する。中でも、開示された弁には、上部本体部分および下部本体部分を有する弁筐体、および略球状の弁部材を含む。筐体の上部および下部本体部分は、弁部材を収容するための内部チャンバおよび弁の中心軸を画定する。筐体はさらに、それぞれ、上部および下部本体部分内に形成された軸方向に整列した入口および出口ポートを有する。
【0009】
略球状の弁部材は、弁筐体の内部チャンバ内に着座し、それを通って延在する軸方向の孔を有する。弁部材は、弁部材の軸方向の孔が、弁筐体の入口および出口ポートと軸方向に整列している開放位置と、弁部材の軸方向の孔が、弁筐体の入口および出口ポートと整列していない閉鎖位置との間の移動のために載置される。好適には、弁部材は、筐体の上部本体部分が、下部本体部分に対して、約57度と約77度との間で、中心軸の周りを回転させられると、開放位置と閉鎖位置との間を移動する。現在、弁部材は、弁筐体の上部および下部本体部分によって画定された中心軸に対して垂直に延在する軸の周りの、内部チャンバ内での軸回転のために載置されると想定される。
【0010】
好適には、弁部材は、弁が閉鎖位置にある場合に、筐体に形成された弁座との密閉状態で係合するために適合されたシール表面を含む。流体に圧力が印加されるか、または空気が弁によって測定される応用例において、弁部材のシール表面は、内部に配置されたOリングを有する環状の凹部を含むように適合される。
【0011】
弁アセンブリは、さらに、弁筐体に動作可能に関連付けられた機構、および筐体の上部本体部分が、下部本体部分に対して中心軸の周りを回転させられると、開放位置と閉鎖位置との間を弁部材が移動するための弁部材を含む。好適な実施形態において、弁アセンブリを作動させるための機構は、カム機構である。
【0012】
本実施形態において、カム機構は、弁部材の外部表面上に形成されたカム表面、および筐体の上部本体部分の内部表面上に形成されたカムピンを含む。弁部材の外部表面上に形成されたカム表面は、相互に角度をつけて形成された一対のカム突出部によって画定されると想定される。カム突出部は、構成上、アーチ状または線状にすることができる。
【0013】
本発明のさらなる実施形態において、カム機構は、弁部材の外部表面上に形成された少なくとも1つのアーチ上の凹部と、カムの凹部と係合するための筐体の上部本体部分の内部表面上に形成されたカムピンとを含む。
【0014】
好適な実施形態において、弁アセンブリの筐体は、レセプタクルまたは管との弁の係合のために、入口ポートに関連付けられた手段を含む。加えて、所望の場合、筐体は、レセプタクルまたは管との弁の係合のために、出口ポートに関連付けられた手段を含むことができる。
【0015】
弁が取り付けられる、弁部材の孔内またはレセプタクルあるいは容器内に含まれる物質の純度を保証するために、弁が不正開封防止の特徴を含む必要がある応用例では、弁は、さらに、弁が開いたか否かを視覚的に表示するために、弁筐体の外部に係合される脆弱性リングを含む。あるいは、または組み合わせによって、弁は、再び、弁が開いたかどうかを視覚的に表示するために、弁の内部チャンバに挿入された脆弱性シールディスクを含むことができる。このシールディスクは、それを初めて使用するまで、弁の2次的なシールとしても機能する。この実施形態において、弁部材は、弁が開いた際に、ディスクを破裂させるための機構を含むことが想定される。例えば、鋭い突起は、弁が閉鎖位置から開放位置へ移動するときに、シールディスクを切断する弁部材の底部を形成することが可能である。
【0016】
代替の実施形態において、弁部材の軸方向の孔は、弁が閉鎖位置にあるときに、製品を受容および格納するように適合および構成される。例えば、弁が開いた場合に、賞品または小さな景品が孔に格納され得るか、また、現れ得る。またさらに、弁を水のボトルに載置することもでき、弁の孔は、弁が開いたときに水の中に落下するビタミンまたは栄養補助剤を含んでもよい。
【0017】
さらに、弁は、下部本体部分に対する筐体の上部本体部分の軸回転を促進するために、弁筐体に関連付けられた機構を含むことができると想定される。
【0018】
代替の実施形態において、複数の流路が、弁部材に形成され、弁が閉鎖位置にある場合に、流体または空気が複数の流路を通って弁を横断するように、軸方向の孔に垂直な軸に沿ってそれを通って延在する。
【0019】
本開示は、さらに、とりわけ、弁筐体、筐体に動作可能に関連付けられた細長いカニューレスリーブ、筐体内に画定された内部チャンバ内に着座した略球状の弁部材、および弁筐体ならびに開放位置と閉鎖位置との間で弁部材を移動させるための弁部材に動作可能に関連付けられた機構を含む、外科処置デバイスに関する。
【0020】
弁筐体は、弁部材を収容するための内部チャンバおよび弁座を画定する。軸方向に整列した入口および出口ポートが、筐体内に形成され、弁外部から内部チャンバへ延在する。
【0021】
弁筐体に動作可能に関連付けられた細長いカニューレスリーブは、弁筐体の入口および出口ポートに整列した長手方向軸を画定する、それを通って延在する細長い通路を有する。開示された実施形態において、カニューレスリーブは、弁筐体に関連付けられたカニューレ筐体に従属する。カニューレ筐体は、弁筐体に取り外し可能に接続可能であると想定される。
【0022】
略球状の弁部材が、弁筐体内に着座し、それを通って延在する軸方向の孔を有する。弁部材は、開放位置と閉鎖位置との間の移動のために載置される。開放位置において、弁部材の軸方向の孔は、カニューレスリーブの細長い通路および弁筐体の入口および出口ポートと軸方向に整列する。閉鎖位置において、弁部材の軸方向の孔は、カニューレスリーブの細長い通路および弁筐体の入口および出口ポートに対して垂直に延在する。弁部材は、弁筐体の軸方向に整列した入口および出口ポートに対して垂直に延在する軸の周りを弁の内部チャンバ内において軸回転するように載置されると想定される。
【0023】
現在、弁部材は、弁部材が閉鎖位置にある場合に、弁筐体の入口ポートと整列した凸部シール表面を含むと想定される。耐圧シールを必要とする代替の実施形態では、弁部材のシール表面は、その内部に配置されるOリングを有する環状の凹部を含む。
【0024】
好適な実施形態において、弁部材を移動させる機構は、弁部材の外部表面上に形成されたカム表面および、弁部材のカム表面に対する移動のために載置されるカムピンを含む。好適には、カムピンは、弁筐体上に支持され、カニューレスリーブの長手方向軸の周りを回転するように載置された、駆動リングから半径方向内側に延在する。駆動リングの回転は、弁筐体の弁座内の弁部材の対応する回転を引き起こす。
【0025】
外科処置デバイスの開示された実施形態において、弁部材の外部表面上に形成されたカム表面は、相互に角度をつけた弁部材の回転軸に対して配向された一対のカム突出部によって画定される。
【0026】
代替の実施形態において、弁筐体、および開放位置と閉鎖位置との間で弁部材を移動させるための弁部材に動作可能に関連付けられた機構は、弁部材の外部表面上に形成された少なくとも1つのアーチ状凹部、およびカム凹部と係合するために筐体の内部表面上に形成されたカムピンを含む。
【0027】
外科処置デバイスは、さらに、弁座に近接して配置された膜シールを含むことが現在好適であり、膜シールは、カニューレスリーブの細長い通路に軸方向に整列した開口を有する。開口は、そこを通る手術器具の通路を収容するために寸法決定されている。
【0028】
当業者は、開示された弁アセンブリのコンポーネント、またはその一部は、プラスチック、ゴム、金属または複合材料等の、任意の剛性、半剛性、硬質または半硬質材料から製造されてもよいことを容易に理解されよう。またさらに、医学的な応用例において、弁アセンブリを、チタンまたは同様の生態適合性材料から作成することができる。
【0029】
加えて、略球状の弁部材は、より密閉度の高いシールを提供するために、弁座に適合する干渉を有するように形成することができる。やや真円から外れる弁部材または弁座を形成することにより、より密閉度の高いシールが作成され、弁を開くためにより強い力が必要になる。
【0030】
さらに、弁部材の軸方向の孔内に伸縮式ノズルまたはスリーブを配置でき、弁が開放位置に移動する場合に、ノズルまたはスリーブが弁入口外に延在することが想定される。この特徴は、例えば、飲料またはガソリン容器等の種々の用途において有用である。
【0031】
またさらに、本発明の弁アセンブリは、ステッパモータに接続可能であり、このため、リモートで動作可能であると想定される。
【0032】
種々の実施形態に従い、本発明は、さらに、a)上部本体部分および下部本体部分を有する弁筐体であって、上部および下部本体部分は、弁部材を収容するための内部チャンバおよび弁の中心軸を画定し、筐体は、それぞれ、上部および下部本体部分に形成される、軸方向に整列した入口および出口ポートを有する、弁筐体と、b)弁筐体の内部チャンバ内に着座し、それを通って延在する第1および第2の孔を有する、略球状の弁部材であって、第1の孔は、第1の長手方向軸を画定し、第2の孔は、第1の長手方向軸に対してオフセットされた第2の長手方向軸を有し、弁部材は、弁部材の第1の孔が弁筐体の入口および出口ポートと軸方向に整列しており、弁部材の第2の孔が弁筐体の入口および出口ポートと軸方向に整列していない、第1の位置と、弁部材の第2の孔が弁筐体の入口および出口ポートと軸方向に整列しており、弁部材の第1の孔が弁筐体の入口および出口ポートと軸方向に整列していない、第2の位置との間の移動のために載置される、弁部材と、c)弁部材の外部表面上に形成されたカム表面と、筐体の上部本体部分の内部表面上に形成されたカムピンとを含む、弁部材を、第1の位置と第2の位置との間で動かすためのカム機構であって、弁部材の外部表面上に形成されたカム表面は、相互に角度をつけて形成された一対のアーチ状のカム突出部によって画定される、カム機構とを備える、弁アセンブリを提供する。
【0033】
第1の孔は、第1の直径を画定してもよく、第2の孔は、第2の直径を画定してもよく、第1の直径は、第2の直径とは異なる。第1および第2の孔のそれぞれは、弁筐体の入口および出口ポートと整列していると、手術器具を受容するように構成および寸法決定されてもよい。第1および第2の孔のそれぞれに、それぞれ第1および第2のシールが配置されてもよい。第1の孔に配置された第1のシールは、第1の器具直径を有する手術器具と密閉状態で係合するように構成および寸法決定されてもよく、第2の孔のシールは、第1の器具直径とは異なる第2の器具直径を有する手術器具と密閉状態で係合するように構成および寸法決定されてもよい。弁部材は、弁部材の第1および第2の孔が両方とも、弁筐体の入口および出口ポートと軸方向に整列していない、第3の位置への移動のために載置されてもよい。カム機構は、弁部材の外部表面上に形成された少なくとも1つのアーチ状凹部と、カムの凹部と係合するための筐体の上部本体部分の内部表面上に形成されたカムピンとを含んでもよい。弁部材は、弁筐体の上部および下部本体部分によって画定される中心軸に対して垂直に延在する軸の周りを内部チャンバ内で回転するように載置されてもよい。筐体は、カニューレ管用の接続部を含んでもよい。弁アセンブリは、上部本体部分に対して筐体の下部本体部分の軸方向回転を促進するための回転機構をさらに含んでもよい。弁部材は、筐体の上部本体部分が、下部本体部分に対して、約57度乃至約77度の間で、中心軸の周りを回転させられると、弁部材は、第1の位置と第2の位置との間で動き得る。
【0034】
種々の実施形態に従い、本発明は、a)弁部材を収容するための弁座を画定し、かつ軸方向に整列した入口および出口ポートを有する、弁筐体と、b)弁筐体に動作可能に関連付けられ、かつ、弁筐体の入口および出口ポートと整列された長手方向軸を画定する、それを通って延在する細長い通路を有する、細長いカニューレスリーブと、c)弁筐体の内部チャンバ内に着座し、それを通って延在する第1および第2の孔を有する、略球状の弁部材であって、第1の孔は、第1の長手方向軸を画定し、第2の孔は、第1の長手方向軸に対してオフセットされた第2の長手方向軸を有し、弁部材は、弁部材の第1の孔が弁筐体の入口および出口ポートと軸方向に整列しており、弁部材の第2の孔が弁筐体の入口および出口ポートと軸方向に整列していない、第1の位置と、弁部材の第2の孔が弁筐体の入口および出口ポートと軸方向に整列しており、弁部材の第1の孔が弁筐体の入口および出口ポートと軸方向に整列していない、第2の位置との間の移動のために載置される、弁部材と、d)弁部材の外部表面上に形成されたカム表面と、弁部材のカム表面上に対する移動のために載置されたカムピンとを含む、カム機構であって、カムピンは、弁筐体上に支持され、かつカニューレスリーブの長手方向軸の周りを回転するように載置された、駆動リングから半径方向内側に延在し、駆動リングの回転は、弁筐体の弁座内の弁部材の対応する回転を引き起こし、弁部材の外部表面上に形成されたカム表面は、相互に角度をつけて弁部材の回転軸に対して配向される、一対のカム突出部によって画定される、カム機構とを備える手術デバイスを提供してもよい。
【0035】
第1の孔は、第1の直径を画定してもよく、第2の孔は、第2の直径を画定してもよく、第1の直径は、第2の直径とは異なる。第1および第2の孔のそれぞれは、弁筐体の入口および出口ポートと整列していると、手術器具を受容するように構成および寸法決定されてもよい。第1および第2の孔のそれぞれに、それぞれ第1および第2のシールが配置されてもよい。第1の孔に配置された第1のシールは、第1の器具直径を有する手術器具と密閉状態で係合するように構成および寸法決定されてもよく、第2の孔のシールは、第1の器具直径とは異なる第2の器具直径を有する手術器具と密閉状態で係合するように構成および寸法決定されてもよい。弁部材は、弁部材の第1および第2の孔が両方とも、弁筐体の入口および出口ポートと軸方向に整列していない、第3の位置への移動のために載置されてもよい。カム機構は、弁部材の外部表面上に形成された少なくとも1つのアーチ状凹部と、カムの凹部と係合するための筐体の上部本体部分の内部表面上に形成されたカムピンとを含んでもよい。弁部材は、弁筐体の上部および下部本体部分によって画定される中心軸に対して垂直に延在する軸の周りを内部チャンバ内で回転するように載置されてもよい。外科デバイスは、上部本体部分に対して筐体の下部本体部分の軸回転を促進するための回転機構をさらに含んでもよい。弁部材は、筐体の上部本体部分が、下部本体部分に対して、約57度乃至約77度の間で、中心軸の周りを回転させられると、弁部材は、第1の位置と第2の位置の間を動き得る。
【0036】
種々の実施形態に従い、本発明は、さらに、a)弁部材を収容するための弁座を画定し、かつ軸方向に整列した入口および出口ポートを有する、弁筐体と、b)弁筐体の内部チャンバ内に着座し、かつそれを通って延在する第1および第2の孔を有する、略球状の弁部材であって、第1の孔は、第1の長手方向軸を画定し、第2の孔は、第1の長手方向軸に対してオフセットされた第2の長手方向軸を有し、弁部材は、弁部材の第1の孔が弁筐体の入口および出口ポートと軸方向に整列しており、弁部材の第2の孔が弁筐体の入口および出口ポートと軸方向に整列していない、第1の位置と、弁部材の第2の孔が弁筐体の入口および出口ポートと軸方向に整列しており、弁部材の第1の孔が、弁筐体の入口および出口ポートと軸方向に整列していない、第2の位置との間の移動のために載置され、弁部材は、弁筐体の軸方向に整列した入口および出口ポートに対して垂直に延在する軸の周りを、弁座内で軸回転するために載置される、弁部材と、c)弁部材の外部表面上に形成されたカム表面と、弁部材のカム表面上に対する移動のために載置されたカムピンと、を含む、弁部材を、第1の位置と第2の位置との間で動かすための、弁筐体および弁部材に動作可能に関連付けられたカム機構であって、弁部材の外部表面上に形成されたカム表面は、相互に角度をつけて弁部材の回転軸に対して配向される、一対のカム突出部によって画定されるカム機構とを備える、弁アセンブリを提供してもよい。
【0037】
第1の孔は、第1の直径を画定してもよく、第2の孔は、第2の直径を画定してもよく、第1の直径は、第2の直径とは異なる。第1および第2の孔のそれぞれは、弁筐体の入口および出口ポートと整列している場合に、手術器具を受容するように構成および寸法決定されてもよい。第1および第2の孔のそれぞれに、それぞれ第1および第2のシールが配置されてもよい。第1の孔に配置された第1のシールは、第1の器具直径を有する手術器具と密閉状態で係合するように構成および寸法決定されてもよく、第2の孔のシールは、第1の器具直径とは異なる第2の器具直径を有する手術器具と密閉状態で係合するように構成および寸法決定されてもよい。弁部材は、弁部材の第1および第2の孔が両方とも、弁筐体の入口および出口ポートと軸方向に整列していない第3の位置への移動のために載置されてもよい。カム機構は、弁部材の外部表面上に形成された少なくとも1つのアーチ状凹部と、カムの凹部と係合するための筐体の上部本体部分の内部表面上に形成されたカムピンとを含んでもよい。弁部材は、弁筐体の上部および下部本体部分によって画定される中心軸に対して垂直に延在する軸の周りを内部チャンバ内で回転するように載置されてもよい。筐体は、カニューレ管用の接続部を含んでもよい。弁アセンブリは、上部本体部分に対して筐体の下部本体部分の軸回転を促進するための回転機構をさらに含んでもよい。筐体の上部本体部分が、下部本体部分に対して約57度と約77度との間で、中心軸の周りを回転させられると、弁部材は、第1の位置と第2の位置との間で動いてもよい。カムピンは、弁筐体上に支持された駆動リングから半径方向内側に延在してもよく、軸方向に整列した入口および出口ポートに対して軸方向に回転するように載置されてもよく、駆動リングの回転は、弁筐体の弁座内の弁部材の対応する回転を引き起こす。
【0038】
例えば、本発明は以下を提供する。
【0039】
(項目1)
弁アセンブリであって、
a)上部本体部分および下部本体部分を有する弁筐体であって、該上部および下部本体部分は、弁部材を収容するための内部チャンバおよび該弁の中心軸を画定し、該筐体は、それぞれ該上部および下部本体部分に形成される、軸方向に整列した入口および出口ポートを有する、弁筐体と、
b)該弁筐体の該内部チャンバ内に着座し、第1および第2の孔が自身を通って延在している略球状の弁部材であって、該第1の孔は、第1の長手方向軸を画定し、該第2の孔は、該第1の長手方向軸に対してオフセットされた第2の長手方向軸を有し、該弁部材は、該弁部材の該第1の孔が該弁筐体の入口および出口ポートと軸方向に整列し、該弁部材の該第2の孔が該弁筐体の入口および出口ポートと軸方向に整列していない、第1の位置と、該弁部材の該第2の孔が該弁筐体の該入口および出口ポートと軸方向に整列し、該弁部材の該第1の孔が該弁筐体の該入口および出口ポートと軸方向に整列していない、第2の位置との間で移動するように載置される、弁部材と、
c)該第1の位置と該第2の位置との間で該弁部材を移動させるためのカム機構であって、該カム機構は、該弁部材の外部表面上に形成されたカム表面と、該筐体の該上部本体部分の内部表面上に形成されたカムピンとを含み、該弁部材の該外部表面上に形成された該カム表面は、相互に角度をつけて形成された一対のアーチ状のカム突出部によって画定される、カム機構と
を含む、弁アセンブリ。
【0040】
(項目2)
前記第1の孔は、第1の直径を画定し、前記第2の孔は、第2の直径を画定し、該第1の直径は、該第2の直径とは異なる、上記項目に記載の弁アセンブリ。
【0041】
(項目3)
前記第1および第2の孔の各一つは、前記弁筐体の入口および出口ポートと整列しているときに手術器具を受容するように構成および寸法決定される、上記項目のいずれか一項に記載の弁アセンブリ。
【0042】
(項目4)
前記第1および第2の孔の各一つの中に、それぞれの第1および第2のシールが配置される、上記項目のいずれか一項に記載の弁アセンブリ。
【0043】
(項目5)
前記第1の孔の中に配置された第1のシールは、第1の器具直径を有する手術器具と密閉状態で係合するように構成および寸法決定され、該第2の孔のシールは、該第1の器具直径とは異なる第2の器具直径を有する手術器具と密閉状態で係合するように構成および寸法決定される、上記項目のいずれか一項に記載の弁アセンブリ。
【0044】
(項目6)
前記弁部材は、第3の位置まで移動するように載置され、該弁部材の前記第1および第2の孔は、両方とも、前記弁筐体の前記入口および出口ポートと軸方向に整列していない、上記項目のいずれか一項に記載の弁アセンブリ。
【0045】
(項目7)
前記カム機構は、前記弁部材の前記外部表面上に形成された少なくとも1つのアーチ状凹部と、前記カムの凹部と係合するための前記筐体の前記上部本体部分の前記内部表面上に形成されたカムピンとを含む、上記項目のいずれか一項に記載の弁アセンブリ。
【0046】
(項目8)
前記弁部材は、前記内部チャンバ内において軸の周りを回転するように載置され、該軸は、前記弁筐体の前記上部および下部本体部分によって画定される前記中心軸に対して垂直に延在している、上記項目のいずれか一項に記載の弁アセンブリ。
【0047】
(項目9)
前記筐体は、カニューレ管用の接続部を含む、上記項目のいずれか一項に記載の弁アセンブリ。
【0048】
(項目10)
回転機構をさらに含み、該回転機構は、前記上部本体部分に対する前記筐体の前記下部本体部分の軸回転を促進する、上記項目のいずれか一項に記載の弁アセンブリ。
【0049】
(項目11)
前記筐体の前記上部本体部分が、前記下部本体部分に対して、約57と約77度との間で前記中心軸の周りを回転させられると、前記弁部材は、前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動する、上記項目のいずれか一項に記載の弁アセンブリ。
【0050】
(項目12)
手術デバイスであって、
a)弁部材を収容するための弁座を画定し、軸方向に整列した入口および出口ポートを有する、弁筐体と、
b)該弁筐体に動作可能に関連し、自身を通って延在する細長い通路を有する細長いカニューレスリーブであって、該弁筐体の該入口および出口ポートと整列した長手方向軸を画定する、細長いカニューレスリーブと、
c)該弁筐体の内部チャンバ内に着座し、第1および第2の孔が自身を通って延在している略球状の弁部材であって、該第1の孔は、第1の長手方向軸を画定し、該第2の孔は、該第1の長手方向軸に対してオフセットされた第2の長手方向軸を有し、該弁部材は、該弁部材の該第1の孔が該弁筐体の該入口および出口ポートと軸方向に整列し、該弁部材の該第2の孔が該弁筐体の該入口および出口ポートと軸方向に整列していない、第1の位置と、該弁部材の該第2の孔が該弁筐体の該入口および出口ポートと軸方向に整列し、該弁部材の該第1の孔が該弁筐体の該入口および出口ポートと軸方向に整列していない、第2の位置との間を移動するように載置される、弁部材と、
d)該弁部材の外部表面上に形成されたカム表面と、該弁部材の該カム表面に対して移動するように載置されたカムピンとを含む、カム機構であって、該カムピンは、該弁筐体上に支持され、該カニューレスリーブの該長手方向軸の周りを回転するように載置された駆動リングから半径方向内側に延在し、該駆動リングの回転は、該弁筐体の該弁座内での該弁部材の対応する回転を引き起こし、該弁部材の該外部表面上に形成された該カム表面は、相互に角度をつけて該弁部材の回転軸に対して配向された一対のカム突出部によって画定される、カム機構と
を備える、手術デバイス。
【0051】
(項目13)
前記第1の孔は、第1の直径を画定し、前記第2の孔は、第2の直径を画定し、前記第1の直径は、前記第2の直径とは異なる、上記項目のいずれか一項に記載の手術デバイス。
【0052】
(項目14)
前記第1および第2の孔のそれぞれは、前記弁筐体の前記入口および出口ポートと整列していると、手術器具を受容するように構成および寸法決定される、上記項目のいずれか一項に記載の手術デバイス。
【0053】
(項目15)
前記第1および第2の孔のそれぞれに、第1および第2のシールが配置される、上記項目のいずれか一項に記載の手術デバイス。
【0054】
(項目16)
前記第1の孔に配置された第1のシールは、第1の器具直径を有する手術器具と密閉状態で係合するように構成および寸法決定され、前記第2の孔のシールは、該第1の器具直径とは異なる第2の器具直径を有する手術器具と密閉状態で係合するように構成および寸法決定される、上記項目のいずれか一項に記載の手術デバイス。
【0055】
(項目17)
前記弁部材は、第3の位置への移動のために載置され、該弁部材の前記第1および第2の孔は両方とも、前記弁筐体の前記入口および出口ポートと軸方向に整列していない、上記項目のいずれか一項に記載の手術デバイス。
【0056】
(項目18)
前記カム機構は、前記弁部材の前記外部表面上に形成された少なくとも1つのアーチ状凹部と、前記カムの凹部と係合するための前記筐体の前記上部本体部分の前記内部表面上に形成されたカムピンとを含む、上記項目のいずれか一項に記載の手術デバイス。
【0057】
(項目19)
前記弁部材は、前記弁筐体の前記上部および下部本体部分によって画定される中心軸に対して垂直に延在する軸の周りを前記内部チャンバ内で回転するように載置される、上記項目のいずれか一項に記載の手術デバイス。
【0058】
(項目20)
前記上部本体部分に対して前記筐体の前記下部本体部分の前記軸回転を促進するための回転機構をさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の手術デバイス。
【0059】
(項目21)
前記筐体の前記上部本体部分が、前記下部本体部分に対して、約57度乃至約77度の間で前記中心軸の周りを回転させられると、前記弁部材は、前記第1の位置と前記第2の位置の間で動く、上記項目のいずれか一項に記載の手術デバイス。
【0060】
(項目22)
弁アセンブリであって、
a)弁部材を収容するための弁座を画定し、軸方向に整列した入口および出口ポートを有する、弁筐体と、
b)略球状の弁部材であって、該弁部材は、該弁筐体の内部チャンバ内に着座し、第1および第2の孔が自身を通って延在し、該第1の孔は、第1の長手方向軸を画定し、該第2の孔は、該第1の長手方向軸に対してオフセットされた第2の長手方向軸を有し、該弁部材は、該弁部材の第1の孔が該弁筐体の該入口および出口ポートと軸方向に整列し、該弁部材の第2の孔が該弁筐体の該入口および出口ポートと軸方向に整列していない、第1の位置と、該弁部材の第2の孔が該弁筐体の該入口および出口ポートと軸方向に整列し、該弁部材の該第1の孔が該弁筐体の該入口および出口ポートと軸方向に整列していない、第2の位置との間を移動するように載置され、該弁部材は、該弁筐体の該軸方向に整列した入口および出口ポートに対して垂直に延在する軸の周りを該弁座内で軸回転するように載置される、弁部材と、
c)該弁部材を該第1の位置と該第2の位置との間で移動させるために、該弁筐体および該弁部材に動作可能に関連付けられたカム機構であって、該カム機構は、該弁部材の外部表面上に形成されたカム表面と、該弁部材の該カム表面に対して移動するように載置されたカムピンとを含み、該弁部材の該外部表面上に形成された該カム表面は、相互に角度をつけて該弁部材の該回転軸に対して配向される一対のカム突出部によって画定される、カム機構と
を備える、弁アセンブリ。
【0061】
(項目23)
前記第1の孔は第1の直径を画定し、前記第2の孔は第2の直径を画定し、該第1の直径は該第2の直径とは異なる、上記項目のいずれか一項に記載の弁アセンブリ。
【0062】
(項目24)
前記第1および第2の孔のそれぞれは、前記弁筐体の前記入口および出口ポートと整列している場合に手術器具を受けるように構成および寸法決定される、上記項目のいずれか一項に記載の弁アセンブリ。
【0063】
(項目25)
前記第1および第2の孔の各一つの中に、第1および第2のシールそれぞれが配置される、上記項目のいずれか一項に記載の弁アセンブリ。
【0064】
(項目26)
前記第1の孔の中に配置された第1のシールは、第1の器具直径を有する手術器具と密閉状態で係合するように構成および寸法決定され、前記第2の孔の中のシールは、該第1の器具直径とは異なる第2の器具直径を有する手術器具と密閉状態で係合するように構成および寸法決定される、上記項目のいずれか一項に記載の弁アセンブリ。
【0065】
(項目27)
前記弁部材は、第3の位置へ移動するように載置され、該弁部材の前記第1および第2の孔は両方とも、前記弁筐体の前記入口および出口ポートと軸方向に整列していない、上記項目のいずれか一項に記載の弁アセンブリ。
【0066】
(項目28)
前記カム機構は、前記弁部材の前記外部表面上に形成された少なくとも1つのアーチ状凹部と、前記カムの凹部と係合するための前記筐体の前記上部本体部分の前記内部表面上に形成されたカムピンとを含む、上記項目のいずれか一項に記載の弁アセンブリ。
【0067】
(項目29)
前記弁部材は、前記弁筐体の前記上部および下部本体部分によって画定される前記中心軸に対して垂直に延在する軸の周りを前記内部チャンバ内で回転するように載置される、上記項目のいずれか一項に記載の弁アセンブリ。
【0068】
(項目30)
前記筐体は、カニューレ管用の接続部を含む、上記項目のいずれか一項に記載の弁アセンブリ。
【0069】
(項目31)
前記上部本体部分に対して前記筐体の前記下部本体部分の前記軸回転を促進するための回転機構をさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の弁アセンブリ。
【0070】
(項目32)
前記筐体の前記上部本体部分が、前記下部本体部分に対して約57度乃至約77度の間で、前記中心軸の周りを回転させられると、前記弁部材は、前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動する、上記項目のいずれか一項に記載の弁アセンブリ。
【0071】
(項目33)
前記カムピンは、前記弁筐体上に支持され、前記軸方向に整列した入口および出口ポートに対して軸回転するように載置された駆動リングから半径方向内側に延在し、該駆動リングの回転は、該弁筐体の前記弁座内の該弁部材の対応する回転を引き起こす、上記項目のいずれか一項に記載の弁アセンブリ。
【0072】
(摘要)
上部本体部分と下部本体部分とを有する弁筐体を含む弁アセンブリであって、上部および下部本体部分は、弁部材を収容する内部チャンバおよび弁の中心軸を画定し、筐体は、それぞれ上部および下部本体部分に形成される軸方向に整列した入口および出口ポートを有している。弁アセンブリはまた、弁筐体の内部チャンバ内に着座し、第1および第2の孔が自身を通って延在する略球状の弁部材をも含み、第1の孔は、第1の長手方向軸を画定し、第2の孔は、第1の長手方向軸に対してオフセットされた第2の長手方向軸を有し、弁部材は、弁部材の第1の孔が弁筐体の入口および出口ポートと軸方向に整列し、弁部材の第2の孔が弁筐体の入口および出口ポートと軸方向に整列していない、第1の位置と、弁部材の第2の孔が弁筐体の入口および出口ポートと軸方向に整列し、弁部材の第1の孔が弁筐体の入口および出口ポートと軸方向に整列していない、第2の位置との間を移動するように載置される。弁アセンブリはまた、弁部材を第1の位置と第2の位置との間で移動させるためのカム機構を含み、カム機構は、弁部材の外部表面に形成されたカム表面と、筐体の上部本体部分の内部表面に形成されたカムピンとを含み、弁部材の外部表面上に形成されたカム表面は、相互に角度をつけて形成された一対のアーチ状のカムローブによって画定される。