(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5769568
(24)【登録日】2015年7月3日
(45)【発行日】2015年8月26日
(54)【発明の名称】コネクタを最適配置できる装置
(51)【国際特許分類】
H01R 13/73 20060101AFI20150806BHJP
【FI】
H01R13/73 Z
【請求項の数】10
【外国語出願】
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2011-210264(P2011-210264)
(22)【出願日】2011年9月27日
(65)【公開番号】特開2012-74374(P2012-74374A)
(43)【公開日】2012年4月12日
【審査請求日】2014年9月26日
(31)【優先権主張番号】1057818
(32)【優先日】2010年9月28日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】501263810
【氏名又は名称】トムソン ライセンシング
【氏名又は名称原語表記】Thomson Licensing
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(72)【発明者】
【氏名】ルネ ル・ガル
(72)【発明者】
【氏名】クリスチャン ガレ
(72)【発明者】
【氏名】イヴォン モイスド
【審査官】
片岡 弘之
(56)【参考文献】
【文献】
特開平09−252894(JP,A)
【文献】
特開2008−185305(JP,A)
【文献】
実開昭63−032476(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/73
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
側面で区切られたエンクロージャを形成する中空フレームと、
前記フレームに取り付けられることを意図し、対応するプラグを受けることを意図したベースを有する少なくとも第1のコネクタであって、前記第1のコネクタのベースは前記フレームの面の領域に作られた開口に配置され、前記領域は、前記開口と平行な方向に並べて配置された第2のコネクタをホストするには制限が多すぎる、第1のコネクタとを有し、
前記装置は、前記フレームに取り付けられることを意図し、対応するプラグを受けることを意図したベースを有する少なくとも第2のコネクタを有し、
前記第2のコネクタは、プラグの挿入方向に沿って前記第1のコネクタのベースの後の前記エンクロージャ内に配置される、
装置。
【請求項2】
前記第1と第2のコネクタのベースは、前記ボックスのハウジングの前記開口を通して、前記第1と第2のコネクタのベースが前記ハウジング内にある引き込み位置と、前記第1のコネクタのベースと、それに対応するプラグと、前記第2のコネクタに関連する少なくともプラグとが前記ハウジングの外側にある展開位置との間を並進運動できるサポート上に取り付けられている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記サポートは、前記ハウジングの別のブロッキング手段と協働し得るブロッキング手段を設けられ、前記引き込み位置において前記ハウジング中で前記サポートをブロックする、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記サポートには、前記第1のコネクタのベースに対して外部に突きだした突起が設けられ、前記ハウジング中で前記サポートを並進運動させる、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記サポートに取り付けられ、前記第1と第2のコネクタのベースに接続されたプラグと、前記ハウジングに取り付けられた別のプラグとを有する第3のコネクタをさらに有し、前記サポートが前記引き込み位置にあるとき、前記プラグが前記別のプラグに挿入される、請求項2に記載の装置。
【請求項6】
前記第1と第2のコネクタのベースは垂直にオフセットされている、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
装置におけるプラグの挿入方法であって、前記装置は、
側面で区切られたエンクロージャを形成する中空フレームと、
前記フレームに取り付けられ、対応するプラグを受けるベースを有する少なくとも第1のコネクタであって、前記第1のコネクタのベースは前記フレームの面のエリアに作られた開口に配置され、前記領域は、前記開口と平行な方向に並べて配置された第2のコネクタをホストするには制限が多すぎる、第1のコネクタと、
前記フレームに取り付けられ、対応するプラグを受けるベースを有する少なくとも第2のコネクタであって、前記第2のコネクタは、プラグの挿入方向に沿って前記第1のコネクタのベースの後の前記エンクロージャ内に配置された、第2のコネクタとを有し、
前記第2のコネクタのベースに挿入された前記プラグに接続されたケーブルは、前記フレームの面の領域に作られた開口を通って前記エンクロージャ内に入る、
方法。
【請求項8】
前記第1と第2のコネクタのベースは、前記ボックスのハウジングの前記開口を通して、前記第1と第2のコネクタのベースが前記ハウジング内にある引き込み位置と、前記第1のコネクタのベースと、それに対応するプラグと、前記第2のコネクタのベースに挿入された少なくともプラグとが前記ハウジングの外側にある展開位置との間を並進運動できるサポート上に取り付けられている、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記サポートは、前記ハウジングの別のブロッキング手段と協働し得るブロッキング手段を設けられ、前記引き込み位置において前記ハウジング中で前記サポートをブロックする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記サポートには、前記第1のコネクタのベースに対して外部に突きだした突起が設けられ、前記ハウジング中で前記サポートを並進運動させる、請求項8に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子装置のフレームにおけるコネクタの配置に関する。
【0002】
さらに具体的は、本発明は次のものを有する装置に関する:エンクロージャを形成する、例えば平行六面体形状である、中空フレームと、前記エンクロージャ内の少なくとも2つの電子回路と、各電子回路に外部ケーブルを接続する少なくとも第1と第2のコネクタであって、それぞれが、前記フレームに取り付けられるベースと、前記ベースに挿入され得るプラグとを有し、前記プラグは前記ケーブルに接続され、前記ベースは前記電子回路に接続されている、第1と第2のコネクタ。ケーブルは、電気信号を担うケーブルであってもよく、その場合は電気ケーブルと呼ばれる。また、光信号を担うケーブルであってもよく、その場合は光ケーブルと呼ばれる。
【背景技術】
【0003】
一般的に、コネクタのベースは、フレームの後面(rear wall)などの面(end wall)に固定されている。この面(wall)には適当な大きさの開口が設けられ、2つのベースを収容できる。ベースが直方体形状であり、それぞれ幅がL1、L2、高さがH1、H2である場合、それに対応する大きさの開口が面(wall)に設けられる。この2つの開口は、隣接していて、一つの開口を形成していてもよい。
【0004】
問題となるのは、例えば、この面の高さがH1+H2より短く、かつコネクタ用に利用できる面の幅がL1+L2より短い場合など、スペースが足りず、この面にこれらの開口を形成できない場合である。
【0005】
この場合を
図1と
図2に示す。これらの図は、複数の電子回路を含むフレーム1を示している。フレーム1には、例えば、マザーボード10と、エクスプレスPCIボード11と、重複した電源12とが含まれる。これらの電子回路のコネクタは、すべてフレームの後面(rear wall)13に取り付けられる。マザーボード10用のコネクタとエクスプレスPCIボード11用のコネクタとは、後面のハッチング部分130(
図2)に取り付けられる。2つの重複する電源用のコネクタは、後面13の、参照数字131で示した無ハッチング領域に取り付けられる。無ハッチング領域131の高さはH、幅はLである。2つのコネクタ2と3は、例えばIEC320型であり、無ハッチング領域131に取り付けられて、2つのケーブル4と5を2つの電源12に接続する。コネクタ2は、ベース21と、そのベース21に挿入されるプラグ22とを有する。コネクタ3は、ベース31と、そのベース31に挿入されるプラグ32とを有する。前述の通り、ベース21の大きさはH1×L1であり、ベース31の大きさはH2×L2である。この例の場合、2つのコネクタは、同じIEC320型であり、L1=L2、H1=H2である。さらに、ケーブル4と5は、断面が円形であり、その直径はDである。
【0006】
上記の通り、問題となるのは、無ハッチング領域131の大きさが十分でなく、特にH1+D<H<H1+H2、かつL1+D<L<L1+L2の場合である。この場合、この面(wall)のこの領域には、コネクタ2と3に合う十分なスペースがない。
【0007】
解決策は、コネクタをフレームの後面に固定せず、フレームの外側に配置して、その後面の領域131に設けた1つまたは2つの開口を通して、2つのケーブルを通すことにより、そのベースを、重複した電源に接続する点にある。他の解決策は、2つのコネクタのうちの一方のみを後面の領域131に固定し、他方のコネクタをフレームの外側に配置して、このコネクタのベースが、領域131に設けた開口を通るケーブルにより、重複した電源の一方に接続される点にある。しかし、これらの2つの解決策は十分ではない。その理由は、フレームの外側にコネクタの少なくとも一方があるため、特に、フレームを電気キャビネットのコンパートメントに配置したり、コンパートメントから取り外したりする時に、後者がタイミング悪く切断してしまうおそれがあり、フレームの取扱の妨げられることがあることによる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、上記の不都合のすべてまたは一部を解消する解決策を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的のため、本発明による装置は:
−エンクロージャを形成する平行六面体形状の中空フレームと、
−前記エンクロージャ内の少なくとも2つの電子回路と、
−各電子回路に外部ケーブルを接続する少なくとも第1と第2のコネクタであって、それぞれが、前記フレームに取り付けられるベースと、前記ベースに挿入され得るプラグとを有し、前記プラグは前記ケーブルに接続され、前記ベースは前記電子回路に接続され、前記第1のコネクタのベースは前記フレームの端面に設けた第1の開口に配置されている、第1と第2のコネクタとを有し、前記第2のコネクタは前記エンクロージャ内の前記第1のコネクタのベースの後に配置され、前記第2のコネクタのプラグに接続されたケーブルは、前記フレームの前記端面に設けた第2の開口を通して前記エンクロージャ内に引き込まれることを特徴とする。
【0010】
前記第1と第2のコネクタは縦一列に配置されるので、2つのコネクタのインストールに必要な端面の表面は小さくなる。さらに、第2のコネクタがフレームのエンクロージャ内に配置されるので、このコネクタがタイミング悪く切断されるおそれが制限される。フレームの外側に配置するコネクタはない。
【0011】
他の実施形態では、前記第1と第2の開口は一体としてグループ化され、1つの開口を形成する。このとき、この1つの開口は、第1のコネクタのベースを収容し、第2のコネクタのプラグに接続されたケーブルが通る大きさである。
【0012】
変形例として、前記第1と第2の開口は別々であってもよい。このとき、第1の開口は、第1のコネクタのベースと同じ大きさであり、第2の開口は、第2のコネクタのプラグに接続されたケーブルが通る大きさである。
【0013】
一実施形態では、前記第1と第2のコネクタのベースと、1つの開口の形状は四角形である。
【0014】
第2のコネクタのプラグの接続と切断を容易にするため、前記第1と第2のコネクタのベースは、好都合にも、前記ボックスのハウジングの前記1つの開口を通して、前記第1と第2のコネクタのベースが前記ハウジング内にある引き込み位置と、前記第1のコネクタのプラグとベース、及び前記第2のコネクタの少なくともプラグが前記ハウジングの外側にある展開位置との間を並進運動できるサポート上に取り付けられている。この移動は端面に対して垂直に行われる。
【0015】
好都合にも、前記サポートは、前記ハウジングの別のブロッキング手段と協働し得るブロッキング手段を設けられ、前記彦込み位置において前記ハウジング中で前記サポートをブロックする。このブロッキング手段は、別の手段にクリップ(clip)されたクリッピング手段であってもよい。
【0016】
また、前記サポートには、好都合にも、前記ハウジングにおけるサポートの並進運動のため、第1のコネクタのベースより突出した突起(lug)が設けられている。サポートが引き込み位置にあるとき、この突起は前記側面より外に突出している。
【0017】
一実施形態では、前記第1と第2のコネクタのベースは垂直にオフセットされている。
【0018】
一実施形態では、装置は、前記サポートに取り付けられ、前記第1と第2のコネクタのベースに接続されたプラグと、前記ハウジングに取り付けられ、前記電子回路に接続された別のプラグとを有する第3のコネクタをさらに有し、前記サポートが前記引き込み位置にあるとき、前記プラグが前記別のプラグに挿入される。
【0019】
添付した図面を参照して説明する詳細な説明により、本発明をよく理解でき、その他の目的、詳細、特徴、利点などが明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明による装置の要素を示す上面図である。
【
図3】引き込み位置(retracted position)にあるスライディングサポート(sliding support)に装置のコネクタを配置した、本発明の装置の一部を詳細に示す図である。
【
図4】
図3の装置のスライディングサポートの側面図である。
【
図5】
図3の装置のスライディングサポートの上面図である。
【
図6】
図4に示した平面VI−VIで切った断面図である。
【
図7】
図4に示した平面VII−VIIで切った断面図である。
【
図8】スライディングサポートが展開位置(deployed position)にある、
図4と同様の図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明では、2つのコネクタ2と3を縦一列に配置する。コネクタの一方のベースは、フレーム後面(rear wall)の領域131に設けた開口に配置される。他方のコネクタのベースとプラグは、フレームエンクロージャ内に配置される。このコネクタのプラグに接続されたケーブルは、領域131に設けた前記開口またはこの領域に設けた第2の開口を通して、フレームエンクロージャ内に引き込まれる(penetrate)。
【0022】
好ましくは、フレームエンクロージャ内に配置したコネクタの接続と切断を容易にするため、2つのコネクタ2と3は、フレームのハウジング内で並進運動できるサポートに取り付けられる。
【0024】
図3ないし8を参照して、コネクタ2と3は、フレーム1の後面13の領域131に設けた開口を通して、並進運動できるサポート6上に、縦一列に(one behind the other)配置される。
【0025】
サポート6は、エンクロージャのハウジング7において、
図3に示した引き込み位置(retracted position)と
図6に示した展開位置(deployed position)との間を動く。
図3に示した引き込み位置では、コネクタ2と3のベース21と31はハウジング内に入っている。
図6に示した展開位置では、コネクタ2のプラグ22とベース21と、コネクタ3の少なくともプラグ32とは、ハウジング7の外側に出ている。
【0026】
ハウジング7は、後面13に垂直なフレームの側面14と、フレームの底面16に固定された、前記側面14に平行な面(wall)15とにより区切られている。面14と15の間の距離は、(
図1に示した)幅Lにほぼ等しい。後面のレベルでは、面14と15の間の領域は、領域131に一致する。サポート6とケーブル5の通路として、領域131の全体にわたって、後面13に開口8が設けられている。
【0027】
開口8の幅LはL1より少し大きく、高さHはH1+D<H<H1+H2となっている。この高さはフレームの高さである。サポートの幅はベース21と31の幅に等しく、すなわちL1=L2であり、高さは高さHを超えない。
【0028】
サポート6は、ロードベアリング構造(load-bearing structure)60を有し、これにはベース21と31が縦一列に(ones behind the others)取り付けられる。ベース31は、プラグ32が入るように、ベース21とある距離離して配置される。ベース31の後のロードベアリング構造60に、4端子のオスプラグ91も取り付けられている。このオスプラグ91は、サポート6が引き込み位置にある時、固定されたメスプラグ92に挿入するものである。後述の通り、オスプラグ91とメスプラグ92よりなるこの4端子コネクタを用いて、サポートが引き込み位置にある時、重複する電源にベース21と31のピンを接続するワイヤが曲がらないようにしている。
【0029】
より詳細には、ロードベアリング構造60は、フレーム1の外側の上流端から下流端にかけて、コネクタ2のベース21をサポートする上流部分61と、コネクタ3のベースとオスプラグ91とをサポートする下流部分62とを有する。
【0030】
上流部分61は、逆U字型断面を有し、上面610と、その上面から下に伸びる2つの垂直側面611と、その側面611の下端から上面610に平行に内側に伸びる下部突起612とを有する。突起612はフレームの底部16上に乗る(lie)。
図6に具体的に示すように、ベース21は、ほぼ四角形のサポートフレーム210を介して、側面611の間に、上面610の下側に、取り付けられている。サポートフレーム210は、ネジや溶接などの適当な取り付け手段(図示せず)により、面610または611に固定され、または突起612に固定されている。別の突起614が、サポートフレーム210の下面と突起612との間に設けられている。この突起614は、ベース21に対する外部突出(external protrusion)として取り付けられ、ハウジング7において、引き込み位置と展開位置との間でサポート6を動かす手段を構成している。突起614は、スルーホール615を有し、指で突起を持ちやすくなっている。
【0031】
下流部分62は、側面611と連続した2つの側面621と、その側面621の上端から内側に伸びた2つの上部突起620と、側面621の下端から内側に伸びた2つの下部突起622とを有する。下部突起622は、上流部分61の下部突起612と連続している。
図7に具体的に示すように、ベース31は、ほぼ四角形のサポートフレーム310を介して、側面621の間に、上部突起620の下側に、取り付けられている。サポートフレーム310は、ネジや溶接などの適当な取り付け手段(図示せず)により、突起620または面621に固定されている。
【0032】
コネクタ9のオスプラグ91は、サポート6の下流端のレベルでは、ベース31の後に、側面621の間、かつ上部と下部の突起620、622の間に取り付けられている。
【0033】
ベース21と31はIEC320型なので、それぞれ3つのピン、すなわちニュートラル(neutral)ピン、フェーズ(phase)ピン、及びアース(earth)ピンを有する。いわゆるアースピンは、サポートに直接接続されている。例えば下部突起612及び/または622に、電線211、311と、それをネジとナット63により前記突起に固定する手段とを介して、直接接続されている。ベース21と31のフェーズピンとニュートラルピンは、電線212、312、213、及び313を介してオスプラグ91のピンに接続されている。
【0034】
前述の通り、サポートが引き込み位置にあるとき、オスプラグ91はメスプラグ92に挿入される。メスプラグ92は、ハウジング7の下流面(downstream wall)17に取り付けられている。メスプラグ92の4つの端子は、他の電線により、重複する電源12に接続されている。この4端子のコネクタがプラグ91と92から構成されているので、サポート6が展開位置から引き込み位置に動く時に、ベース21と31を電源12に接続する電線が曲がることを防止できる。
【0035】
変形例として、プラグ91と92よりなるコネクタを無くして、ベース21と31のフェーズピンとニュートラルピンを、電源12に直接接続してもよい。
【0036】
ベース31のプラグの接続を可能にするため、ベース31はベース21より高いところに配置され、上面610は下流部分62に近いところで下がっている。より正確に言うと、上面610は、水平部分610aと、下向きに斜めになった部分610bと、水平部分610cとよりなる。水平部分610cは、高さがベース31より低く、プラグ32をベース31に接続できるようになっている。
【0037】
サポート6には、都合良く、引き込み位置において、ハウジング中でサポートをブロックする手段が設けられている。フレームの面15に近い側面611は、例えば、サポートが引き込み位置にあるとき、面15に設けたポートに入るボス(boss)でフィットするようになっている。
【0038】
コネクタ2の接続または切断は、ハウジング7におけるサポート6の位置にかかわらずできる。
【0039】
コネクタ3の接続または切断は、サポート6が展開位置にある時にできる。
【0040】
コネクタ2と3の接続と切断は、特別なツールを使わずに、素早くできる。
【0041】
具体的実施形態に関して本発明を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の範囲内に入れば、説明した手段のすべての技術的透過物及びその組み合わせを含むものである。
特に、ケーブル4と5は好ましくは電気ケーブルであるが、光ケーブルであってもよい。
【符号の説明】
【0042】
1 フレーム
2、3 コネクタ
4、5 ケーブル
6 サポート
7 ハウジング
8 開口
9 コネクタ
10 マザーボード
11 エクスプレスPCIボード
12 電源
13 後面
14 側面
15 面
16 底面
17 下流面
21、31 ベース
22、32 プラグ
60 ロードベアリング構造
61 上流部分
62 下流部分
63 ネジとナット
91 オスプラグ
92 メスプラグ
130 ハッチング部分
131 無ハッチング領域
210、310 サポートフレーム
211、311 電線
212、312 電線
213、313 電線
610 上面
611 垂直側面
612 下部突起
614 突起
615 スルーホール
620 上部突起
621 側面
622 下部突起