(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5769690
(24)【登録日】2015年7月3日
(45)【発行日】2015年8月26日
(54)【発明の名称】コンテンツ自動変換処理を通じたウォーターマーク挿入装置及び方法
(51)【国際特許分類】
H04N 21/2343 20110101AFI20150806BHJP
H04N 21/8358 20110101ALI20150806BHJP
H04N 21/2743 20110101ALI20150806BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20150806BHJP
【FI】
H04N21/2343
H04N21/8358
H04N21/2743
G06F13/00 540A
【請求項の数】9
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-255614(P2012-255614)
(22)【出願日】2012年11月21日
(65)【公開番号】特開2014-96778(P2014-96778A)
(43)【公開日】2014年5月22日
【審査請求日】2012年11月21日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0126869
(32)【優先日】2012年11月9日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512302027
【氏名又は名称】株式会社時空メディア
【氏名又は名称原語表記】SIGONGMEDIA CO., LTD
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(72)【発明者】
【氏名】朴 基錫
【審査官】
古川 哲也
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−149848(JP,A)
【文献】
特開2011−164914(JP,A)
【文献】
特開2003−099319(JP,A)
【文献】
特開2003−076873(JP,A)
【文献】
特開2000−175161(JP,A)
【文献】
特開2010−074330(JP,A)
【文献】
特開2002−041999(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2006/0263037(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 − 21/858
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザコンテンツアップロード要求と管理者のコンテンツ変換要求を獲得する制御部と、
アップロードされたコンテンツ及び/またはコンテンツ変換が行なわれたコンテンツを保存するコンテンツ保存部と、及び
前記保存部から獲得したコンテンツ種類を判別し、前記制御部の指示に応じて前記アップロードされたコンテンツに対してコンテンツ変換を行い、前記コンテンツに前記コンテンツ種類に相応するウォーターマークを挿入して前記コンテンツ保存部に保存するコンテンツ変換部と、
を有するウォーターマーク挿入装置。
【請求項2】
前記制御部は、PC(パソコン)、ノートPC、ネットブック、スマートフォン、タブレットPCのうちいずれか一つと有線または無線通信を利用してユーザコンテンツ要求を獲得する請求項1に記載のウォーターマーク挿入装置。
【請求項3】
前記コンテンツ保存部は、
前記アップロードされたコンテンツを保存したり、コンテンツ変換及びウォーターマーク挿入済みのコンテンツを保存する請求項1に記載のウォーターマーク挿入装置。
【請求項4】
前記コンテンツ変換部は、
前記コンテンツ保存部からコンテンツを要求してFIFO方式でコンテンツ変換処理を行なう請求項1に記載のウォーターマーク挿入装置。
【請求項5】
ユーザアップロードを介してコンテンツを獲得するステップと、
前記アップロードされたコンテンツを保存するステップと、
ユーザまたは管理者からコンテンツ変換要求を受信するステップと、
前記変換要求を受けたコンテンツの種類が動画であるかまたはイメージであるかを判別するステップと、
前記コンテンツをコンテンツの種類に対応して変換するステップと、及び
変換されたコンテンツにコンテンツの種類に相応するウォーターマークを挿入するステップと、
を有するウォーターマーク挿入方法。
【請求項6】
前記コンテンツの種類に対応して変換するステップは、
前記コンテンツが動画である場合はエンコードを行い、イメージである場合は指定されたサイズ毎にサムネイルを抽出して変換する請求項5に記載のウォーターマーク挿入方法。
【請求項7】
前記コンテンツの種類に対応して変換するステップは、
前記コンテンツが動画である場合はエンコードを行なった結果物が動画再生機器の種類に関係なく再生できるように変換する請求項5に記載のウォーターマーク挿入方法。
【請求項8】
前記ウォーターマークを挿入するステップは、
前記動画の画面または前記イメージのサイズに合わせてウォーターマークのサイズを変更して挿入する請求項5に記載のウォーターマーク挿入方法。
【請求項9】
前記ウォーターマークを挿入するステップは、
前記動画の画面またはイメージに相応してウォーターマークの位置を変更して挿入する請求項5に記載のウォーターマーク挿入方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウォーターマーク(watermark)挿入装置及び方法に関し、より詳しくは、コンテンツの自動変換処理を通じたウォーターマーク挿入装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
情報通信技術が発達するにつれて、各種データの形態はアナログ形態から加工
処理が容易で且つ複数回再生或いはコピーした後でも品質低下が全く生じないデジ
タル形態に変化しており、インターネットの発達につれてデジタル形態のデータが
広く流通されている。
【0003】
そのうちデジタル映像はJPEG(joint photographic
coding experts group)などのような圧縮技術の発達により
インターネット上で広く利用されている。
【0004】
これらのデジタル映像は、コピーや流通が容易なため、インターネットなどの開
放されたスペースで著作者の同意無しにむやみに流通される時に、原作者及び所有者の知的財産権が保護されないという問題が発生する。
【0005】
現在、これらの問題を解決するために、デジタル映像に非認知的な信号を内在させて、これを認証及び所有権保護に用いる技法として、デジタル映像偽造と変造、不正使用有無を検出し、所有権を主張できるウォーターマーキング方式が提案されている。
【0006】
現在、開発されたウォーターマーキング方式は様々ではあるが、現在は擬似ランダム系列(pseudo random sequence)が主に利用されている。また、ウォーターマークを挿入する領域に対しても空間定義域(spatial domain)よりはDFT(Discrete Fourier Transform)またはDCT( Discrete Cosine Transform )などを利用した変換領域(transformed domain)が主に利用されている。
【0007】
ところが、従来の発明は、コンテンツを保存し、変換を行なう過程において体系的にコンテンツの種類を判別する過程無しにウォーターマークを挿入するところ、ユーザが再びコンテンツを種類別に分類しなければならなかったため、不要な時間がかかり、作業効率が低くて使用するのに不便だという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、ユーザがアップロードしたコンテンツの種類を考慮してこれを判別し、これに応じてコンテンツの自動変換処理とウォーターマークを挿入するウォーターマーク挿入装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一面によるウォーターマーク挿入装置は、ユーザコンテンツのアップロード要求と管理者の前記コンテンツ変換要求を獲得する制御部と、前記アップロードされたコンテンツ及び/またはコンテンツ変換が行なわれたコンテンツを保存するコンテンツ保存部と、及び前記制御部の指示に応じて、前記のアップロードされたコンテンツに対してコンテンツ変換を行い、前記コンテンツにウォーターマークを挿入して前記コンテンツ保存部に保存するコンテンツ変換部と、を有する。
【0010】
本発明の他面によるウォーターマーク挿入方法は、ユーザのアップロードを介してコンテンツを獲得するステップと、前記アップロードされたコンテンツを保存するステップと、ユーザまたは管理者から前記コンテンツ変換要求を受信するステップと、前記変換要求を受けたコンテンツの種類が動画であるかまたはイメージであるかを判別するステップと、前記コンテンツをコンテンツの種類に対応して変換するステップと、及び変換されたコンテンツにコンテンツ種類に対応するウォーターマークを挿入するステップと、を有する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によると、コンテンツの種類を考慮して動画である場合は、エンコード処理を行い、イメージである場合は、指定したサイズ毎にサムネイル(thumbnail)を抽出し、エンコードとサムネイル処理と共にウォーターマークを挿入する。従って、コンテンツの種類を体系的に分類することなく、個別にウォーターマークを挿入する従来の技術に比べてコンテンツの種類を組織的に分け、コンテンツの変換処理と共にウォーターマークを挿入することができ、ユーザが体系的に分類されウォーターマークが挿入されたコンテンツを獲得できるので便利である。従って、ウォーターマーク挿入とコンテンツ分類を独自に進めて時間がかかり、不要な作業が要求される従来の問題を解決することができる。
【0012】
また、ウォーターマークを動画とイメージのサイズに合わせてサイズや位置を選択し変更することができるので、ユーザが自分の好みに合わせてウォーターマークのサイズや位置を選択して調整できるので便利である。
【0013】
また、コンテンツ変換処理を行なってからウォーターマークを挿入するので、変換されたファイルのサイズに応じてウォーターマークのサイズが変わるのではなく、コンテンツの変換に応じてファイルのサイズが変わってもウォーターマークのサイズは同一に維持される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施形態に係るウォーターマーク挿入装置の構成図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るウォーターマーク挿入方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施形態によるウォーターマーク挿入装置の構成図である。
図1を参照すると、ウォーターマーク挿入装置100は、制御部110、コンテンツ保存部120及びコンテンツ変換部130を有する。
【0017】
制御部110は、ユーザコンテンツアップロード要求と管理者のコンテンツ変換要求を獲得する。詳細には、制御部110は、PC(パソコン)、ノートPC、ネットブック、スマートフォン、タブレットPCのうちいずれか一つと有線または無線通信を利用してユーザコンテンツ要求を獲得する。
【0018】
例えば、ユーザがサムスン電子製のギャラクシータップ10.1インチタブレットPCをwi−fiを介してウォーターマーク挿入装置100にアクセスして映画の動画や高解像度のイメージを要求すると、制御部110はユーザコンテンツ要求を獲得する。
【0019】
コンテンツ保存部120は、アップロードされたコンテンツ及び/またはコンテンツの変換が行なわれたコンテンツを保存する。コンテンツ保存部120は、アップロードされたコンテンツを保存したり、コンテンツ変換及びウォーターマーク挿入済みのコンテンツを保存する。
【0020】
具体的に、コンテンツ保存部120は、アップロードされた映画の動画やイメージを保存し、後述するコンテンツ変換が行なわれてウォーターマーク(例えばContents Way)が挿入された映画の動画やイメージを保存する。
【0021】
コンテンツ変換部130は、制御部110の指示に応じてアップロードされたコンテンツに対してコンテンツ変換を行い、コンテンツにウォーターマークを挿入してコンテンツ保存部120に保存する。
【0022】
また、コンテンツ変換部130は、コンテンツ保存部120からコンテンツを要求してFIFO方式でコンテンツ変換処理を行なう。FIFO方式は(First−in−first−out)データ資料構造の方式で、先に入ってきた資料が先に出力される方式である。例えばコンテンツ保存部に映画の動画が映画1、映画2、映画3のように保存された場合、コンテンツの変換時にも映画1、映画2、映画3の順に変換処理される。
【0023】
コンテンツ変換部130は、コンテンツ保存部120から獲得したコンテンツの種類を判別してそれに相応するウォーターマークを挿入する。
【0024】
具体的には、コンテンツ変換部130は、変換要求を受けたコンテンツ種類の拡張子がavi、mpeg、mp4、wmv、asf、asx、flv、swf、mkw、skm、k3g、ogv、ts,tpなどであれば動画と判断し、コンテンツ種類の拡張子がjpg、gif、tif、bmp、png、pct、pcxなどであればイメージと判断する。
【0025】
コンテンツ変換部130は、獲得したコンテンツがイメージである場合、対角線にウォーターマークを挿入し、獲得したコンテンツが動画である場合は、イメージフレームの中に四角形のウォーターマークを挿入する。
【0026】
コンテンツ変換部130は、獲得したコンテンツが動画である場合は、エンコードを行い、イメージである場合はサムネイルを抽出する。例えば、映画の動画をエンコードすると、2.57GBのaviファイルから347MBのmp4ファイルに変換され、高解像度のイメージをサムネイル抽出すると、2MBのjpgファイルから10KBのbmpファイルに変換される。
【0027】
また、コンテンツ変換部130は、動画である場合は、エンコードを行なってからウォーターマークを挿入し、イメージである場合は、指定されたサイズ毎に(例えば、50KB、25KB、10KB)サムネイル抽出してウォーターマークを挿入する。
【0028】
具体的には、コンテンツ変換部130は、映画の動画の場合、エンコードを行なうと共にウォーターマーク(Contents Way)を挿入し、高解像度のイメージの場合、サムネイルの抽出と共にウォーターマーク(Contents Way)を挿入する。
【0029】
他の実施形態では、コンテンツ変換部130は、ウォーターマークのサイズ、位置及び濃度を変更することができる。
【0030】
例えばコンテンツ動画の画面やコンテンツイメージでウォーターマークのサイズ変更はウォーターマークサイズ変更画面が示され、ユーザの明示的な意思が入力される形で動画の画面サイズやイメージサイズの100%、50%、33%などとウォーターマークのサイズを変更することができる。
【0031】
ウォーターマークの位置変更は、位置変更のための入力画面が示され、ユーザの明示的な意思が入力される形でユーザが見る画面の上段、下段、左側、右側、中央のいずれか一つにウォーターマークの位置を選択することができ、ドラッグアンドドロップ(drag and drop)形で挿入するウォーターマークを上下左右、左側対角線、右側対角線及び円形に移動して自由にウォーターマークの位置を変更することができる。
【0032】
また、ウォーターマークの濃度も変更することができる。ウォーターマークの濃度変更のための入力画面が示され、プログレッシブバー(progressive bar)形式によって0〜100%とウォーターマークの濃度を調節することができる。
【0033】
図2は、本発明の実施形態によるウォーターマークの挿入方法のフローチャートである。
【0034】
図2を参照すると、まず、ユーザのアップロードを介してコンテンツを獲得する(S210)。
【0035】
詳しくは、ユーザが制御部110を介して映画、ドラマなどの動画ファイル、画像、写真などのイメージファイルをアップロードすると、コンテンツを獲得することができる。
【0036】
次に、アップロードされたコンテンツを保存する(S220)。具体的にはコンテンツ保存部120を介してアップロードされた動画ファイルとイメージファイルを保存する。
【0037】
続いて、ユーザまたは管理者からコンテンツ変換要求を受信する(S230)。詳しくは制御部110を介してユーザまたは管理者からコンテンツ変換要求を受信する。
【0038】
次に、変換要求を受けたコンテンツの種類が動画であるかまたはイメージであるかを判別する(S240)。詳しくは、変換要求を受けたコンテンツ種類の拡張子がavi、mpeg、mp4、wmv、asf、asx、flv、swf、mkw、skm、k3g、ogv、ts、tpなどであれば動画と判断し、コンテンツ種類の拡張子がjpg、gif、tif、bmp、png、pct、pcxなどであれば、イメージと判断する。例えば、変換要求を受信したファイルが映画の動画である場合、拡張子がaviであることから動画と判断し、高解像度のイメージファイルは拡張子がjpgであることからイメージと判断する。
【0039】
その後、コンテンツをコンテンツの種類に対応して変換する(S250)。具体的にはコンテンツが動画である場合は、エンコードを行い、イメージである場合は、指定されたサイズ毎にサムネイルを抽出して変換する。
【0040】
また、コンテンツ変換を行なった結果物が、再生機器の種類に関係なく再生できるフォーマットに変換する。
【0041】
例えば、コンテンツがフラッシュファイル(flv、swf)の場合、フラッシュプログラムがなければ再生できず、ファイルの拡張子がtsまたはtpである場合は、専用のプレイヤーが設けられた動画再生機器でのみ再生されるが、エンコードして結果物をmp4、avi及びmpgファイルのうちいずれか一つを生成すれば、動画再生機器の種類に関係なく再生することができる。
【0042】
一方、tp、またはtsファイルと関連して、放送局からHD−TVに送る信号はTSであるが、これをコンピュータで保存する方式の一つがtpまたはtsである。簡単に言えば、HD−TVソースをそのまま保存したファイルを言い、ファイルの容量が大きくて1時間分量であれば10GB以上になるので、適度なサイズへの調節が必要である。
【0043】
これにより、変換されたコンテンツをホームページなどにサンプル用として開示する場合、そのホームページにアクセスする端末機の種類や端末機に設けられた再生プログラムにかかわらず、アクセスしたユーザがサンプル用コンテンツを再生することができる。
【0044】
最後に、コンテンツにコンテンツの種類に相応するウォーターマークを挿入する(S260)。
【0045】
具体的には、コンテンツ動画の画面またはコンテンツイメージのサイズに合わせてウォーターマークのサイズを変更して挿入したり、動画の画面またはイメージに相応してウォーターマークの位置を変更して挿入する。前述したように、コンテンツ変換部130は、ウォーターマークのサイズ、位置及び濃度を調節して、ユーザのニーズに合ったウォーターマークを挿入することができる。
【0046】
また、コンテンツ変換処理を行なってからウォーターマークを挿入するので、ファイルのサイズに応じてウォーターマークのサイズが変わるわけではない。例えば、動画フレームに同じサイズのウォーターマークを(624ピクセル×300ピクセル)挿入する時に1.37GB動画(720×300)では相対的にウォーターマークのサイズが小さく、350MB動画(624×352)ではウォーターマークのサイズが相対的に大きくなる。しかし、コンテンツ変換を行なってからウォーターマークを挿入すると、コンテンツ変換に応じてファイルサイズが変わっても1.37GB動画(720×300)ではウォーターマーク(720×300)を挿入することができ、350MB動画(624×352)ではウォーターマーク(624×352)を挿入することができるので、コンテンツ変換に応じてファイルのサイズが変わってもウォーターマークのサイズは同一に維持され、ユーザの意思によって決定することができる。
【0047】
本発明の他の実施形態によると、購買者IDを提供するコンテンツに挿入する方法が考えられる。詳しくは、ウォーターマークは、コンテンツの購入前に含まれるが、購入後は消滅し、購買者が購入したコンテンツをファイル共有サイトにアップロードして違法に流布することが考えられる。
【0048】
従って、購買者が購入したコンテンツを違法流布することを防止するために、購買者がコンテンツを購入した時に使用した購買者IDをコンテンツの中に挿入することができる。
【0049】
具体的には、購入を決定する際の購買者IDを該当コンテンツに挿入する。例えばコンテンツが2時間分量の映画の動画である場合、購買者IDを動画ファイルフレームのうち30分、60分、90分に該当するフレームに挿入する。
【0050】
後日、映画の動画を購入した購買者が映画の動画ファイルを、ファイル共有サイトにアップロードして違法流布する場合、該当動画30分、60分、90分に挿入されたユーザIDを追跡して、不法流布したユーザの身元を確保し、コンテンツの不正コピーを防止することができる。
【0051】
本発明によれば、コンテンツの種類を考慮して動画である場合は、エンコード処理を行い、イメージである場合は指定されたサイズ毎にサムネイルを抽出し、エンコードとサムネイル処理と共にウォーターマークを挿入する。従って、コンテンツ種類を体系的に分類することなく、個別にウォーターマークを挿入する従来の技術に比べてコンテンツの種類を組織的に分け、コンテンツ変換処理と共にウォーターマークを挿入することができ、ユーザが体系的に分類されウォーターマークが挿入されたコンテンツを獲得できるので便利である。従って、ウォーターマークの挿入とコンテンツの分類を独自に進めて時間がかかり、不要な作業が要求される従来の問題を解決することができる。
【0052】
また、ウォーターマークを動画とイメージのサイズに合わせてサイズや位置を選択して変更できるので、ユーザが自分の好みに合わせてウォーターマークのサイズや位置を選択して調整できるという便利さがある。
【0053】
また、コンテンツ変換処理を行なってからウォーターマークを挿入するので、変換されたファイルサイズに応じてウォーターマークのサイズが変わるのではなく、コンテンツの変換に応じてファイルサイズが変わってもウォーターマークのサイズは同一に維持される。
【0054】
以上の説明は、本発明の技術的思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明の属する技術分野において通常の知識を持つ者であれば、本発明の本質的特性を外れない範囲で様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明に示された実施形態は、本発明の技術的思想を限定するものではなく、説明するためのものであり、これらの実施形態によって本発明の権利範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、特許請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等または均等な範囲内にある全ての技術的思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈しなければならない。
【符号の説明】
【0055】
100:ウォーターマーク挿入装置
110:制御部
120:コンテンツ保存部
130:コンテンツ変換部