(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5769716
(24)【登録日】2015年7月3日
(45)【発行日】2015年8月26日
(54)【発明の名称】ウエハにチップを結合する方法
(51)【国際特許分類】
H01L 25/065 20060101AFI20150806BHJP
H01L 25/07 20060101ALI20150806BHJP
H01L 25/18 20060101ALI20150806BHJP
【FI】
H01L25/08 B
【請求項の数】14
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2012-529140(P2012-529140)
(86)(22)【出願日】2010年9月3日
(65)【公表番号】特表2013-505559(P2013-505559A)
(43)【公表日】2013年2月14日
(86)【国際出願番号】EP2010005422
(87)【国際公開番号】WO2011032647
(87)【国際公開日】20110324
【審査請求日】2013年8月2日
(31)【優先権主張番号】09011911.6
(32)【優先日】2009年9月18日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】508333169
【氏名又は名称】エーファウ・グループ・エー・タルナー・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100099483
【弁理士】
【氏名又は名称】久野 琢也
(72)【発明者】
【氏名】マルクス・ヴィンプリンガー
【審査官】
深沢 正志
(56)【参考文献】
【文献】
特開2009−176957(JP,A)
【文献】
特開2008−130704(JP,A)
【文献】
特開2007−012848(JP,A)
【文献】
特開2001−085363(JP,A)
【文献】
特開2009−188254(JP,A)
【文献】
特開平11−074230(JP,A)
【文献】
特開2008−235401(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 25/00 − 25/18
H01L 23/12 − 23/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースウエハ(1)に複数のチップ(9)を結合する方法であって、前記複数のチップ(9)が、前記ベースウエハ(1)上で少なくとも一層に積層され、導電接続部(7)がさらに垂直に隣接するチップを接続するために製造され、
前記方法は、
(a)前記ベースウエハ(1)をキャリア(5)に固定するステップと、
(b)前記ベースウエハ(1)上の所定の位置に、前記少なくとも一層のチップ(9)の層を配置するステップと、
(c)前記キャリア(5)に固定された前記ベースウエハ(1)上の前記チップ(9)を熱処理するステップと、
を備え、
前記ステップ(c)の前に、前記ベースウエハ(1)の分離したチップ積層体部分(1c)への前記ベースウエハ(1)の分離が行われる、方法。
【請求項2】
前記ステップ(b)及び(c)が、異なる装置で行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
固定のために、固定手段が使用される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
所定の位置への前記チップ(9)の配置の際に、前記チップ(9)に被着される導電薄膜(3)が、前記チップの下層の接続のための対応する導電薄膜(8)に位置合わせされ、接触される、請求項1から3の何れか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記チップ(9)が、前記配置の後で、有機接着剤によって接着される、又は、分子結合によって固定される、請求項1から4の何れか一項に記載の方法。
【請求項6】
熱処理が280℃未満の温度で行われる、請求項1から5の何れか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記ステップ(b)又は(c)後における前記チップ(9)又はチップ積層体(16)が、高熱及び/又は機械的及び/又は化学的安定性及び/又は撥水加工特性によって特徴付けられた、有機材料又はセラミック材料である主要部(11)に埋め込まれる、請求項1から6の何れか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記ベースウエハ(1)が、埋め込みの後に、前記キャリア(5)から除去される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
埋め込み後又は埋め込み中における前記主要部(11)と前記主要部(11)に埋め込まれた前記チップ(9)とを有する前記ベースウエハ(1)が、前記ベースウエハ(1)に対応する基本形状にされ、及び/又は、前記主要部(11)が、前記チップ(9)の最上層の所まで除去される、請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記ステップ(b)又は(c)の後に、半田バンプ(12)が、各々のチップ積層体(16)をボード又は他のチップ(9)に接続するために被着される、請求項1から9の何れか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記ベースウエハ(1)及び/又は前記キャリア(5)が、少なくとも主にシリコンからなる、請求項1から10の何れか一項に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも二層のチップ(9)の層が、前記ベースウエハ(1)に被着される、請求項1から11の何れか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記チップ積層体(16)が隣接するチップ積層体(16)から分離される前に、その上に積層された前記チップ(9)を有する前記ベースウエハ(1)が、ダイシングフレーム(13)に固定される、請求項1から12の何れか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記ベースウエハ(1)が、裏面研磨中に分離される、請求項1から13の何れか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1に記載された方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体産業で広まっている圧力の縮小化の結果として、いわゆる“3次元集積回路(3D ID)”が製造され得る方法が望まれている。3D ICsは、幾つかのチップが垂直に積み重ねられ、シリコンから垂直に隣接するチップへの接続部があるチップ積層体からなる。この接続部は、“シリコン貫通ビア”(TSV)と呼ばれる。
【0003】
これらのチップは、高いパッキング密度及び低コストにおける高い性能を期待させる。さらに、この方法では、チップの新規なタイプ及び形態が製造され得る。基本的に、3D ICsを製造するために様々な方法が可能であり、具体的には、個々のチップに個々のチップを積層する非常に時間が掛かる積層、いわゆる“チップトゥーチップ”(C2C)法、又は、ウエハにウエハを積層する積層、いわゆる“ウエハトゥーウエハ”(W2W)法がある。最後に、いわゆる“チップトゥーウエハ(C2W)”法も検討される。合理的で技術的な実施は、主たる技術問題のために今までに成功していない。本発明は、3D ICsを製造する技術的に実現可能なC2W法に関する。
【0004】
処理量が低いために、C2C法は、より高い製造コストをもたらし、従って大量生産において殆ど使用され得ない。
【0005】
W2W法は、2つのウエハが同一の大きさを有し、2つのウエハ上のチップが同一の大きさを有することを要求する。ここでの問題は、特に高いチップ積層体用のシリコン利用が平均以下(いわゆる生産量)であることである。機能性チップの達成できる生産量は、C2C又はC2W法より低い。
【0006】
チップ積層体又は3D ICsを製造するC2W法の実施における技術的な課題は、特にそれらの上に積層されたチップを有するウエハの取り扱い、及び、変更される仕様、特に積層工程、及び、回路板又は基本的にはより高次のパッキングユニットに載置するためのチップの接続(インターフェイス)における温度である。
【0007】
従って、ウエハ上の複数のチップ積層体の分離の直ぐ前におけるベースウエハの破砕が数千の高価なチップの廃棄をもたらすので、ベースウエハの取り扱いは、大きな重要性を有する。その上に固定され/結合された複数のチップ積層体を有するベースウエハの取り扱いは、ベースウエハが薄ければ薄いほど、ベースウエハの面積が大きければ大きいほど、より困難である。ベースウエハは、チップがC2W法で積層されるウエハである。
【0008】
US2007/001281A1は、チップが、メモリチップの製造において製造補給を単純化するためにベースウエハに積層され、次いで樹脂に埋め込まれる半導体メモリを製造する方法に関連する。埋め込み後、メモリチップは、それらの隣接するメモリチップから分離される。特に、チップ積層体に存在する多種の構成の様々な材料の異なる熱膨張係数は、製造中、主にメモリチップを埋め込む際にキャリアからの開放において、及び、後続の処理工程中に問題になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許出願公開第2007/001281号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、可能な限り高い処理量で、可能な限り正確に位置するチップ積層体(3D ICs)を製造するために可能な限りスクラップがない方法を考え出すことである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的は、請求項1に記載の特徴を用いて達成される。本発明の有利な変更は、従属性急行に与えられる。明細書に、特許請求の範囲に及び/又は図面に与えられた特徴の少なくとも2つの全ての組合せは、本発明の枠組み内にある。任意の数値において、示された限度内の数値範囲は、境界値として開示されると見なされ、あらゆる組合せで特許請求の範囲に記載され得る。
【0012】
本発明は、少なくともベースウエハ上におけるチップの積層中及び結合のためのチップの熱処理中にベースウエハを固定し、キャリアにウエハを固定し又はキャリアにウエハを接続し、及び、遅くても熱処理前にベースウエハを少なくとも部分的に分離し、特に、好ましくは互いに分離されるチップ積層体部分に分離する概念に基づく。
【0013】
キャリアにベースウエハを固定することによって、C2W法の処理量において驚くべき利点を有して、チップをベースウエハの画定された位置に積層し又は配置する処理段階と、熱処理又はベースウエハ上のチップを熱処理し又はチップをベースウエハに結合する処理段階とを分離することが可能になる。熱処理又は結合段階は、使用される材料に依存して非常に長い時間を要する一方で、ベースウエハ上におけるチップの位置合わせ又は積層及び配置は、例えば1時間あたり数千チップという、非常に迅速に進行し得る処理段階である。熱処理中にベースウエハがさらに小さな部分に分離される場合、様々な構成/材料の熱膨張は、チップ積層体の品質に非常に僅かな影響を与える。分離の結果として、チップ積層体は、様々な膨張によって殆どストレスを受けない。
【0014】
このように、幾つかの熱処理チャンバー/結合ステーションがあり、及び/又は、積層されたチップを有する幾つかのベースウエハが熱処理チャンバー/結合ステーションで処理されることによって、処理量は増加する。熱処理チャンバーは、高温プレート、連続炉、又はその同等物であり得る。特に有利な処理は、熱処理工程中にチップに圧力を加えることを可能にする修正されたウエハ結合チャンバーを用いて実施することである。
【0015】
他の方法と比較して、この方法において異なるサイズのチップを積層することができる可能性は、特に有利である。
【0016】
ベースウエハに単に緩く結合されていないキャリアを用いることによって、ベースのストレス及び反りが均一化され又は無効にされる。
【0017】
取り扱いは、特に、10mmを超えて、特に5mmを超えて、好ましくは2mmを超えて、さらに好ましくは1mmを超えて半径でベースウエハから外れないことによって、少なくても部分的にシリコン及び/又はガラスからなり、ベースウエハの大きさに基本的に対応するキャリアによって、さらに単純化される。
【0018】
特に好ましい固定手段は、熱処理中の高温においてさえもキャリア上のベース上ウエハの確実な固定を保証するために使用される、陰圧又は真空、静電手段、機械的クランプ、及び/又は接着剤、好ましくは耐熱接着剤である。様々な固定手段又は効果の組合せは、組み立てられる接続部のタイプ、又は、チップ積層体の高さに依存して、又は、他の要因のために、さらなる改善された取り扱いをもたらし得る。
【0019】
本発明の好ましい一実施形態においては、垂直に隣接するチップに付けられる導電薄膜の位置合わせ及び接触形成は、対応するチップの下層の導電接続部を用いて画定された位置におけるチップの配置に直接配置される。
【0020】
この方法におけるチップ生産量は、チップの配置中に、チップがチップの下層の機能性チップにのみ配置されることが見られるという点で有利には改善され得る。さらに好ましくは、配置されるチップに機能的に接続される全てのチップの機能が確認され、チップは、チップに機能的に接続される全てのチップの機能を有してのみ配置される。
【0021】
熱処理又は結合段階中に、導電接続部は、ウエハとその上に配置されるチップとの間、又は、配置されるチップ間に製造される。ここで、金属接触表面の酸化が避けられるように、加熱は、好ましくは酸素がない適切な雰囲気で行われる場合、有利である。特に、これは、窒素雰囲気又は他の不活性雰囲気、例えば、アルゴンの使用によって達成され得、多くの用途においては、不活性だけでなく、還元性雰囲気もまた特に有利である。この特性は、例えば気体又はギ酸蒸気を形成することによって実現され得る。形成気体は、特に98%のH
2に対する2%のH
2と、85%のN
2に対する15%のH
2との間でH
2をN
2と混合することによって形成され得る。この混合物において、N
2は、他の不活性気体に置き換えることも可能である。
【0022】
チップがより良好に取り扱われ、それらが配置された後に滑らないように、配置後にチップを仮固定すること、特に、好ましくは後続の結合段階中に蒸発する有機接着剤を用いてそれらを接着することが有利である。あるいは、チップは、有利には室温で、例えばSi表面、SiO
2表面、又はSiN表面間で自然に形成する分子結合によって固定され得る。他の代替案は、超音波溶接である。
【0023】
有利には、熱処理は、特に連続的に、280℃未満の温度で、特に250℃未満で、好ましくは220℃未満で行われる。本願の特許請求の範囲に記載されるように使用される接着剤は、上述の温度に適しており、これらの接着剤は、最近になって全く利用可能である。これらの接着剤の一例は、米国のブルーワーサイエンス社(Brewer−Science Inc)のHATシリーズである。
【0024】
本発明の特別な一形状のベースウエハは、特に裏面研磨によって、200μm、未満、特に100μm未満、好ましくは50μm未満、より好ましくは20μm未満の厚さを有する。
【0025】
特に、多くのチップは、少なくとも200mm、特に少なくとも300mm、好ましくは少なくとも450mmの直径を有するベースウエハに収容され得る。
【0026】
本発明の特別な一実施形態において、本発明によってのみ、各々のチップ積層体をボードに又は基本的に次の高次のパッキングユニットに接続するための段階b又はc後におけるC4バンプに半田バンプを適用することが可能である。
【0027】
半田バンプは、低融点を有する金属合金からなり、一般的にチップ積層体を他の電気/電子部品に接続するために使用される。
【0028】
特に、ベースウエハを貫通する導電接続部(TSVs)を有するベースウエハを用いる場合、段階b又はc後におけるチップ又はチップ積層体を、高熱及び/又は機械的安定性及び/又は撥水加工特性によって特徴付けられる主要部、特に有機材料及び/又はセラミック材料からなることによって特徴付けられる主要部に埋め込むことが有利である。特に、少なくともある程度エポキシ樹脂が主要部に含まれ又は主要部が完全にエポキシ樹脂から形成される実施形態が望ましい。エポキシ樹脂含有主要部は、本発明の特別な一実施形態では繊維強化され得る。
【0029】
有利には、主要部は、室温又は高温において液体形態で注がれる。
【0030】
本発明の有利な一実施形態では、主要部は、特に大気圧以下、好ましくは真空での埋め込みを行った後における大気圧までの開放による埋め込み後に加圧される。さらに、これは、可能な間隙及び/又はキャビティが主要部で満たされることを可能にし、これは、チップ積層体の長期の信頼性に寄与する。
【0031】
ベースウエハは、好ましくはヂュロプラスチック主要部の作用によって埋め込み後に、有利にはキャリアから外され得る。
【0032】
本発明の好ましい一実施形態では、埋め込み後又は埋め込み中における主要部が、ベースウエハに対応する基本形状にされ、及び/又は、主要部が、チップの最上層の所まで除去され、特に研磨されるように、主要部は機能する。加えて、これは、ベースウエハ、埋め込まれたチップ及び主要部からなる本体の取り扱いをさらに単純化し、取り扱いのための特に周知の構成が使用され得る。主要部を除去することによって、放熱器は、形成される正確な平坦表面で最上部層に有利に付けられ得る。
【0033】
本発明の特に好ましい一実施形態は、ベースウエハ及び/又はキャリアがシリコンからなり、従ってキャリアが同様にウエハであるというものである。それは、周知の構成を用いて取り扱われることができ、ベースウエハとキャリアがシリコンからなるという限りにおいてキャリアの熱膨張係数は等しいという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】
図1は、本願の特許請求の範囲に記載された方法の実施のためのユニットの構成を示す。
【
図2a】
図2aは、本願の特許請求の範囲に記載されたベースウエハの概略図を示す。
【
図2b】
図2bは、本願の特許請求の範囲に記載された一時的な結合段階の概略図を示す。
【
図2c】
図2cは、本願の特許請求の範囲に記載された裏面研磨段階の概略図を示す。
【
図2d】
図2dは、ベースウエハに導電接続部を形成するための本願の特許請求の範囲に記載された段階の概略図を示す。
【
図2e】
図2eは、本願の特許請求の範囲に記載された裏面金属化の段階、特にベースウエハの表面に対する導電薄膜の適用の概略図を示す。
【
図2f】
図2fは、本願の特許請求の範囲に記載された研磨段階及び熱処理段階の概略図を示す。
【
図2g】
図2gは、本願の特許請求の範囲に記載された埋め込み段階の概略図を示す。
【
図2h】
図2hは、ベースウエハからキャリアを取り外すための本願の特許請求の範囲に記載された取り外し段階の概略図を示す。
【
図2i】
図2iは、本願の特許請求の範囲に記載された洗浄段階の概略図を示す。
【
図2k】
図2kは、半田バンプを付ける本願の特許請求の範囲に記載された段階の概略図を示す。
【
図2l】
図2lは、フィルムフレームに対する本願の特許請求の範囲に記載された適用の概略図を示す。
【
図2m】
図2mは、本願の特許請求の範囲に記載されたダイシング段階の概略図を示す。
【
図2n】
図2nは、本願の特許請求の範囲に記載されたチップ積層体の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明の他の利点、特徴及び詳細は、好ましい典型的な実施形態の以下の詳細な説明から及び図面を用いて明らかになるだろう。
【0036】
図面において、同一の機能を有する同一の構成及び部品は、同一の参照符号で識別される。
【0037】
図1は、本願の特許請求の範囲に記載された方法を実行するためのユニットの概略構成図を示し、領域Aにおいて、ベースウエハ1のチップ層の配置は、
図2fに示されるように行われ、ステーションB.1においてベースウエハ1が載置された後に、又は他の方法で、例えばキャリア5に事前配置(プレマウント)された後に、テープ除去ステーションB.2において、事前裏面研磨工程から存在する裏面研磨テープが除去されている。
【0038】
ベースウエハ1を有するキャリア5は、ロボットアームRを有するロボットB.3を用いて取り扱われる。
【0039】
チップ積層体16を製造する方法に必要な材料及び/又は部品が除去され又は再び搬送されるカセットステーションB.4がハンドリングモジュールBにある。
【0040】
チップ配置システムAにおけるチップの配置後に、ベースウエハ1と、ベースウエハ1に積層され、接着剤を用いて任意に固定されるチップ9と、を有するキャリア5は、ベースウエハ1上へのチップの熱処理又は結合用の結合ステーションCに送られる。熱処理中又は結合中に、次のベースウエハ1は、チップ9を備えられ得る。要求プロファイルに依存する結合が、特にチップの配置と比較して相当な時間を要するので、結合ステーションCはまた、幾つかの結合ユニットからなり得る。
【0041】
例えばダイシングモジュールにおけるチップ積層体16の分離などの、ベースウエハ1に結合されたチップ積層体を用いた他の処理段階は、
図1に示されないが、結合ステーションCに続き得、又は、ハンドリングモジュールBの領域に位置し得、従って、
図1においてハンドリングモジュールBの上部で、ロボットアームRを用いたチップ積層体16の取り扱いが可能になる。本発明の好ましい一実施形態では、キャリア5は、ダイシングモジュールに使用され得、その結果として、チップ積層体16はまた、ベースウエハ1と結合した後でさえも、支障なく取り扱い続けることができる。
【0042】
図2aは、シリコンベースウエハ1を示し、その前面2には、その前の処理段階によって前面2の表面から突出した導電薄膜3’が備えられる。
【0043】
前面2に形成されたダイシング溝17は、ベースウエハ1をチップ積層体部分1cに分割する。ベースウエハが後の段階においてその後方から裏面研磨される範囲までは、ダイシング溝17は、ベースウエハ1の厚さの一部のみまで有利には及ぶ。
【0044】
図2bに示されるようなベースウエハ1は、キャリア5に接続され、ここで同様に、ベースウエハ1の背面6から裏面研磨されることを可能にするために、接続手段4を用いてシリコンウエハに接続される(
図2c参照)。ここで、ベースウエハ1及び従ってチップ積層体部分1cは、多かれ少なかれ、裏面研磨中に自動的に分離され、その結果として後に、特に異なる熱膨張が、チップ積層体の品質に非常に僅かな影響を与える。
【0045】
図2dに示されるように、各々の薄膜3’の領域において、それぞれの薄膜3’までベースウエハ1の背面6から延びる電気接続部7は、ベースウエハ1の背面6から作られる。
【0046】
チップ9上の導電薄膜3の電気接触形成のために、導電薄膜8は、ベースウエハ1の背面6における導電接続部7に付けられる(
図2e参照)。本発明の特別な実施形態では、チップ9はまた、導電接続部7に直接接触をもたらし、又は、他の導電連結点が作られ得る。
【0047】
図2fに示されるように、底部側10に配置されるそれらの薄膜3を有するチップ9は、導電薄膜8に付けられる。この工程手順は、個々の配置段階の間の熱処理段階又は結合段階の有無に関わらず行われ得る。ベースウエハ1上のチップ9の配置は、チップ配置ステーションAで行われる。
【0048】
図2gに示されるような工程段階において、チップ9は、この典型的な実施形態ではエポキシ樹脂である主要部11に埋め込まれる。埋め込み段階の前の、本願の特許請求の範囲に記載されるような先の分離のために、あらゆる熱膨張は、特に異なる熱膨張係数の材料においては、非常に僅かな程度まで効果を生じる。
【0049】
図2nに明確に示されるようなキャビティ18は、有利には、任意に加圧によって支持される毛細管現象によって、相応しい材料選択又は組合せによって満たされ得る。
【0050】
主要部11が薄いウエハ1を十分に安定化するので、チップ9の結合及び主要部11の設定の後に、キャリア5は、除去され得る。
【0051】
キャリア5は、
図2gに示されるような埋め込み段階において接続手段4を緩めることによって自動的に取り外される(加熱に依存して)。さらに、下流の工程段階で取り外し工程を個別に行うことが有利であり得、取り外し段階は、熱的、化学的、又は、外部エネルギー源(例えば、UV光、赤外光、レーザー又はマイクロ波)の作用の何れかによって開始され得る。
【0052】
図2hにおいて、キャリア5は取り外されており、
図2iにおいて、接続手段4は、特に洗浄段階における洗浄によって取り除かれる。
【0053】
ベースウエハ1は、前面2が上を向くように、薄膜3’(
図2iを参照)に半田バンプ12を付けるための、
図2kに示されるような工程段階において回転されている。半田バンプ12は、ボード又は次の高次パッキングユニット/チップ層へのチップ積層体16(3d ICs)の後の接続に使用される。
【0054】
一連のバージョンは、薄膜3、3’、8及び/又はチップ9の間の接続のために材料として可能である。基本的に、金属化合物、有機化合物、無機化合物及びハイブリッド化合物間の区別をすることが可能である。金属化合物の領域において、金属拡散接続、結合中に形成する共晶接続、及び、結合前に既に存在し、合金の溶融を可能にする結合中における共晶接続が可能である。
【0055】
後者はまた、ボールの形態の薄膜3、3’に付けられると共に圧力の印加なしに基本的に接続の生成を可能にする半田バンプ12である。導電性高分子も可能である。
【0056】
図2lに示されるような工程段階において、チップ積層体16と半田バンプ12を有するベースウエハ1は、次いで
図2mに示されるように互いにチップ積層体16を分離するために(ダイシング)、ダイシングフレーム13に取り付けられるテープ14に堆積される。分離は、特にベースウエハ1に垂直にダイシング溝17の領域において行われる。結果として、
図2nに示される分離されたチップ積層体16(3D IC)は、ベースウエハ1を貫通する導電接続部7(ビア)を有するベースウエハ1のチップ積層体部分1cと、薄膜3’に取り付けられる導電薄膜3、8の半田ビーズ12を介してビア7に接続されるチップ9と、主要部11と、からなるように得る。
【符号の説明】
【0057】
A チップ配置ステーション
B ハンドリングモジュール
B.1 移動ステーション
B.2 テープ除去ステーション
B.3 ロボットアームを有するロボット
B.4 カセットステーション
C 結合ステーション
R ロボットアーム
1 ベースウエハ
1c チップ積層部分
2 前面
3 導電薄膜
3’ 導電薄膜
4 接続手段
5 キャリア
6 背面
7 導電接続
8 導電薄膜
9 チップ
10 底部側
11 主要部
12 半田バンプ
13 ダイシングフレーム
14 テープ
16 チップ積層体
17 ダイシング溝
18 キャビティ