(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5769869
(24)【登録日】2015年7月3日
(45)【発行日】2015年8月26日
(54)【発明の名称】シート給送装置および画像形成装置
(51)【国際特許分類】
B65H 3/00 20060101AFI20150806BHJP
G03G 15/00 20060101ALI20150806BHJP
【FI】
B65H3/00 310Z
B65H3/00 310N
G03G15/00 550
【請求項の数】10
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-502268(P2014-502268)
(86)(22)【出願日】2013年2月26日
(86)【国際出願番号】JP2013055020
(87)【国際公開番号】WO2013129429
(87)【国際公開日】20130906
【審査請求日】2014年6月17日
(31)【優先権主張番号】特願2012-42170(P2012-42170)
(32)【優先日】2012年2月28日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(72)【発明者】
【氏名】松岡 啓二
【審査官】
冨江 耕太郎
(56)【参考文献】
【文献】
実開平6−23946(JP,U)
【文献】
特開平7−257762(JP,A)
【文献】
特開2012−6684(JP,A)
【文献】
特開2009−242079(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H1/00−3/68
B41J29/00−29/70
G03G13/00、15/00、21/16−21/18
H04N1/00
H05K5/00−5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置の装置本体に連結することが可能なシート給送装置であって、
前記装置本体との連結面に設けられた開口部と、
当該開口部の縁を構成するフレームの少なくとも一部が内側に張り出して構成された取手と
を備えることを特徴とするシート給送装置。
【請求項2】
前記取手には、目印が刻印されていることを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
【請求項3】
前記取手は、前記フレームが屈曲されて構成された屈曲部を有することを特徴とする請求項1に記載のシート給送置装置。
【請求項4】
前記屈曲部に跨って目印が形成されることを特徴とする請求項3記載のシート給送装置。
【請求項5】
前記目印は、絞り加工によって形成されることを特徴とする請求項4に記載のシート給送装置。
【請求項6】
前記目印は、人の手を模した形状を有することを特徴とする請求項5に記載のシート給送装置。
【請求項7】
前記シート給送装置は、用紙を装置本体に搬送する給紙ユニットを備え、
前記目印は、前記給紙ユニット寄りの位置に形成されていることを特徴とする請求項6に記載のシート給送装置。
【請求項8】
前記取手は、前記開口部を挟んで両側に設けられることを特徴とする請求項7に記載のシート給送装置。
【請求項9】
シート給送装置を装置本体の底面に連結することが可能な画像形成装置であって、
前記シート給送装置は、
前記装置本体との底面に対向する開口部と、
当該開口部の縁を構成するフレームの少なくとも一部が内側に張り出して構成された取手と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
前記フレームは前記装置本体の一部を支持するとともに、前記装置本体と水平方向に位置決めするための位置決め部材が設けられていることを特徴とする、請求項9に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、コピー機、プリンター、複合機等の画像形成装置において、シートを給送するシート給送装置および画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、コピー機、プリンター、複合機等には、多数枚の転写紙を収納する給紙カセットを搭載したものが周知である。
【0003】
上記した給紙カセットは、収容可能な用紙の種類や積載量が限られている。このため、給紙カセットを備えたシート給送装置を装置本体に連結することによって、給紙カセットを増設することが可能なものが周知である。
【0004】
このシート給送装置を設置等する際に梱包材から持ち上げて取り出す際には、底面やその他の持ち易い個所を持つか或いは取手を把持する必要があった。運搬時などに利用者が把持する取手としては、画像形成装置の側面に格納されると共に運搬する際に引き出し可能な取手が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−214429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、上記の従来の画像形成装置では、装置本体の側面に格納と引出との両方を行うことが可能な取手が設けられているため、構造が複雑になると共に、装置本体が側面側に大型化するという問題がある。また、箱型の梱包から装置本体を取り出す場合、装置本体と梱包の内面との隙間の深くまで作業者が手を刺し込み難く、取手を把持することが困難であるという問題があった。このため、装置本体の上部に把持する部分を別途設けるか、或いは、梱包を大きくするか、または梱包を切断して取り除くことが行われていた。しかし、梱包や運搬のコストがアップするなどの問題が生じていた。特に、シート給送装置を設置や開梱する場合には、作業者がバリ等の危険な箇所に触れたり、強度の弱い箇所を把持したりする虞があった。
【0007】
そこで、本発明は、簡単な構造で、装置が側面側に大型化することを抑制しつつ、安全且つ容易に持ち上げることが可能なシート給送装置およびシート給送装置が装着可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、画像形成装置の装置本体に連結することが可能なシート給送装置であって、開口部と、取手とを設けることを特徴とする。開口部は、前記装置本体との連結面に設けられる。取手は、当該開口部の縁を構成するフレームの少なくとも一部が内側に張り出して構成される。
【0009】
また、本発明は、シート給送装置を装置本体の底面に連結することが可能な画像形成装置であって、前記シート給送装置は、開口部と、取手とを設けることを特徴とする。開口部は、前記装置本体と底面に対向して設けられる。
【発明の効果】
【0010】
上述した本発明によれば、簡単な構造で、装置が側面側に大型化することを抑制しつつ、安全且つ容易に持ち上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置を示す斜視図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るシート給送装置の斜視図である。
【
図3A】本発明の実施形態に係る後部補強フレームに形成された目印の斜視図である。
【
図3B】前部補強フレームに形成された目印の斜視図である。
【
図4A】本発明の実施形態の変形例に係る後部補強フレームに形成された目印の斜視図である。
【
図4B】前部補強フレームに形成された目印の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係る画像形成装置について説明する。以下の説明では、上下、左右、前後の方向は、複合機1を操作する使用者から見た上下、左右、前後の方向を基準とする。
【0013】
本発明の実施形態に係る画像形成装置としての複合機1は、
図1に示すように、装置本体2と、給紙カセットデッキ3と、画像読取装置4と、を備えている。給紙カセットデッキ3は、オプションのシート給送装置として、装置本体2の下方に装着されている。画像読取装置4は、装置本体2の上方に配置されている。
【0014】
装置本体2は、操作パネル部5と、給紙カセット6と、処理部7と、排紙トレイ部8とを備えている。操作パネル部5は、各種設定や複写機能或いはファクシミリ機能等を利用する際に操作される。給紙カセット6は、転写紙を収納可能である。処理部7は、公知の画像形成処理ユニット(図示せず)を収納する。排紙トレイ部8は、画像形成処理後の転写紙を収納する。
【0015】
給紙カセットデッキ3は、装置本体2に設けられた給紙カセット6とは別に、オプションで給紙カセット6の下方に着脱可能に設置可能である。本実施の形態においては、給紙カセットデッキ3は、上下2段の給紙カセット9,10を備えている。これにより、画像形成装置1は、上下3段の給紙カセット6,9,10により、3種類のサイズ(例えば、A4,A3,B5)の転写紙を収納することができる。
【0016】
給紙カセットデッキ3は、
図2に示すように、箱状を有する。また、給紙カセットデッキ3は、四隅に支柱(図示せず)を有する。支柱の下端同士は、底板(図示せず)によって連結される。支柱の上端部同士は、前部フレーム11と、後部フレーム12と、左部フレーム13と、右上部フレーム14と、によって連結されている。また、給紙カセットデッキ3の左側面には、左カバー15が取り付けられている。給紙カセットデッキ3の右側面には、右カバー16が取り付けられている。
【0017】
給紙カセットデッキ3の上面は、装置本体2が連結される連結面3aとして機能する。連結面3aの中央には、開口部17が形成されている。開口部17は、上部が開口し平面視が概略四角形状を有する。連結面3aの開口部17の後側には、下側コネクター18が設けられている。下側コネクター18は、上方へ突出し、装置本体2の上側コネクター(図示せず)と接続される。連結面3aの開口部17の右側には、給紙ユニット19が配置されている。給紙ユニット19の上端部は、連結面3aから突出し、給紙カセット9,10に収容された転写紙を装置本体2の方向(本実施の形態では上方)に搬送する。
【0018】
さらに、給紙カセットデッキ3の内部の給紙ユニット19側には、駆動モーター等が配置されている。したがって、給紙カセットデッキ3の給紙ユニット19側は、給紙ユニット19や駆動モーター等が配置されていない左右方向の反対側に比べて重量が大きい。給紙カセットデッキ3の底面四隅には、キャスター20が固定されている。
【0019】
また、給紙カセットデッキ3の連結面3aには、開口部17の開口縁のうちの後縁を構成する横長板状の後部補強フレーム21と、前縁を構成する横長板状の前部補強フレーム22と、がビス等で取り付けられている。
【0020】
後部補強フレーム21は、載置板23と、垂直板24と、突出板25と、を備えている。載置板23は、後部フレーム12の上面に載置される。垂直板24は、載置板23の前端から下方に向かって略垂直に屈曲している。突出板25は、垂直板24の下端の左右方向中央よりも給紙ユニット19寄りから前方に向かって略垂直に屈曲して、開口部17の内側に張り出させるように突出する。即ち、突出板25は、給紙カセットデッキ3の重心に応じて、給紙カセットデッキ3の左右方向の給紙ユニット19寄りの位置に配置されている。また、突出板25の下方には、空間が設けられている。
【0021】
したがって、後部補強フレーム21には、下方屈曲部26と、前方屈曲部27とが形成されている。下方屈曲部26は、載置板23と垂直板24との間において垂直板24を下方に向かって屈曲させる。前方屈曲部27は、垂直板24と突出板25との間において突出板25を前方に向かって屈曲させる。
【0022】
そして、これらの垂直板24と突出板25とには、
図3Aに示すように、目印28が刻印されている。目印28は、前方屈曲部27に跨って、人の手を模して指先を内側に向けた形状を有する。目印28は、垂直板24から前方に向かって板厚分隆起していると共に、突出板25から上方に向かって板厚分隆起している。また、突出板25には、リブ29が設けられている。リブ29は、突出板25の外周縁となる部分を上方向きに180度折り返すように曲げられた形状を有し、当該外周縁に沿っている。リブ29は、作業者が折り曲げる前の板金の外周縁に形成されるバリに触れる虞を抑制している。
【0023】
このように形成された後部補強フレーム21は、次のようにして加工される。先ず、打ち抜いた板金を絞り加工によって裏面(
図3A中に図示されていない面)側から表面側に向かって絞ることで目印28を形成する。次に、曲げ加工によって突出板25の外周にリブ29を形成すると共に目印28の隆起方向を内側にして前方屈曲部27を折り曲げる。以上の加工により後部補強フレーム21は、形成される。
【0024】
一方、前部補強フレーム22の左端部は、左部フレーム13の前部上面に載置されている。前部補強フレーム22の前部は、前部フレーム11の上面に載置されている。前部補強フレーム22の右端部は、右上部フレーム14の前部上面に載置されている。これらの載置された部分がビス等で取り付けられている。また、前部補強フレーム22の後端部側は、開口部17の内側に張り出した張出板30を備えており、張出板30の下方には空間が設けられている。張出板30の中央部には、前部補強フレーム22の外周縁のやや内側から上方に向かって隆起した隆起部31が設けられている。隆起部31は、平面視が概略矩形状の平坦な天井板32と、天井板32の外周から下方に向かって徐々に拡径する傾斜板33と、を備えている。
【0025】
したがって、前部補強フレーム22には、傾斜屈曲部34と、内方屈曲部35と、が形成されている。傾斜屈曲部34は、張出板30と傾斜板33との間において傾斜板33を隆起部31の中央に向かって斜め上方に屈曲させる。内方屈曲部35は、傾斜板33と天井板32との間において天井板32を隆起部31の中央に向かって内方に屈曲させる。
【0026】
そして、これらの張出板30と傾斜板33と天井板32との左右方向の中央よりも給紙ユニット19寄りには、
図3Bに示すように、目印36が刻印されている。目印36は、傾斜屈曲部34及び内方屈曲部35に跨っており、人の手を模して指先を内側に向けた形状を有する。即ち、目印36は、給紙カセットデッキ3の重心に応じて、給紙カセットデッキ3の左右方向の給紙ユニット19寄りの位置に配置されている。目印36は、張出板30及び天井板32から上方に向かって板厚分突出していると共に、傾斜板33から斜め上方に向かって板厚分突出している。
【0027】
このように形成された前部補強フレーム22は、次のようにして加工される。先ず、打ち抜いた板金を絞り加工によって裏面(
図3B中に図示されていない面)側から表面側に向かって絞ることで目印36を形成する。次に、曲げ加工によって目印36の突出方向を内側にして傾斜屈曲部34を折り曲げ、且つ、目印36の突出方向を外側にして内方屈曲部35を折り曲げる。以上の加工により、前部補強フレーム22は、形成される。
【0028】
上記の如く構成されたものにおいて、給紙カセットデッキ3を持ち上げる場合には、作業者が、給紙カセットデッキ3の上面となる連結面3a側を目視することで、後部補強フレーム21に刻印された目印28及び前部補強フレーム22に刻印された目印36を視認する。これにより、後部補強フレーム21の目印28が形成された部位と、後部補強フレーム21の目印が形成された部位とが、把持する位置であることを認識する。次に、作業者が連結面3a側から開口部17内に手を入れて、目印28が形成された突出板25の底部と、目印36が形成された張出板30、傾斜板33及び天井板32の底部と、を把持して、給紙カセットデッキ3を持ち上げることができる。
【0029】
これにより、給紙カセットデッキ3を持ち上げる際に把持する取手として機能する後部補強フレーム21及び前部補強フレーム22を簡単な構造で設けることができる。また、後部補強フレーム21及び前部補強フレーム22が開口部17の内側に向かって張り出しているため、シート給装装置としての給紙カセットデッキ3が側面側に大型化することを抑制することができると共に、箱型の梱包材に給紙カセットデッキ3を収容した場合、給紙カセットデッキ3を梱包材から取り出す際に後部補強フレーム21及び前部補強フレーム22を把持し易い。したがって、給紙カセットデッキ3を安全且つ容易に持ち上げることができる。
【0030】
また、後部補強フレーム21に目印28を刻印すると共に前部補強フレーム22に目印36を刻印したため、作業者が給紙カセットデッキ3を持ち上げる際に取手を容易に認識でき、把持する位置を認識し易い。これにより、取手以外の場所を持つことや、作業者がバリ等の危険な箇所に触れたり、給紙カセットデッキ3の脆弱な部分を把持したりすることを抑制する。
【0031】
また、後部補強フレーム21には、下方屈曲部26及び前方屈曲部27を形成したためこれらの屈曲部26,27によって後部補強フレーム21を把持する際の応力を分散させることができる。また、前部補強フレーム22には、傾斜屈曲部34及び内方屈曲部35を形成したため、これらの屈曲部34,35によって前部補強フレーム22を把持した際の応力を分散させることができる。これにより、後部補強フレーム21及び前部補強フレーム22の強度を向上させることができ、給紙カセットデッキ3を持ち上げる際に、後部補強フレーム21及び前部補強フレーム22が変形することを抑制することが可能となる。
【0032】
また、目印28,36は、絞り加工によって形成したため、目印28によって後部補強フレーム21を把持した際の応力を分散させると共に、目印36によって前部補強フレーム22を把持した際の応力を分散させることができる。これにより、後部補強フレーム21及び前部補強フレーム22の強度を向上させることができ、給紙カセットデッキ3を持ち上げる際に後部補強フレーム21及び前部補強フレーム22が変形することを抑制することが可能となる。
【0033】
また、目印28は、下方屈曲部26及び前方屈曲部27に跨って形成したため、下方屈曲部26の強度を向上させることができる。目印36は、傾斜屈曲部34及び内方屈曲部35に跨って形成したため、傾斜屈曲部34及び内方屈曲部35の強度を向上させることができる。
【0034】
また、後部補強フレーム21及び前部補強フレーム22は、開口部17を挟んで両側に設けた。このため、後部補強フレーム21及び前部補強フレーム22の両方を把持することで、給紙カセットデッキ3を持ち上げる際の荷重を分散させることができ、給紙カセットデッキ3を持ち上げ易くすることができる。
【0035】
また、目印28,36は、給紙カセットデッキ3の重心に応じて、当該給紙カセットデッキ3の左右方向の中央よりも給紙ユニット19寄りの位置に形成したため、給紙カセットデッキ3を持ち上げた際に、給紙カセットデッキ3が傾斜することを抑制することができる。このため、箱型の梱包材に給紙カセットデッキ3を収容した場合、給紙カセットデッキ3を梱包材から取り出す際に給紙カセットデッキ3を持ち上げ易く、箱型の梱包から取り出し易い。
【0036】
なお、上記した実施形態では、人の手を模した形状の目印28,36を刻印したが、他の異なる実施形態においては、
図4に示すように、目印28´,36´は、矢印を模して当該矢印の先端を内側に向けて刻印したものとすることも可能である。即ち、人の手を模した形状に比べて、作業者が把持する部位であることを視認できる程度に目印28´,36´の形状を変更することができ、目印28´,40´の形状を変更する自由度が増す。この場合は、目印28´及び突出板25の前後方向の長さは、短く設定されている。これにより、開口部17の面積が広がり、作業者が給紙カセットデッキ3を持ち上げる際に開口部17内に手を入れ易くすることができる。
【0037】
ここで、装置本体2と給紙カセットデッキ3の連結について説明する。給紙カセットデッキ3には、装置本体2の下部に連結する際に水平方向において位置決めするための位置決め部材37が設けられている。位置決め部材37は先端部にテーパー形状を備えたピン形状の部材であり、左部フレーム13と右上部フレーム14の後部の上面に突出するように設けられている。また、装置本体2の底面には、位置決め部材37に対応して、被位置決め部としての図示しない位置決め孔が形成されている。装置本体2の左右の側面には凹部形状の本体取手38が形成されている。本体取手38を持って装置本体2を給紙カセットデッキ3に上方から載置する。このとき、位置決め部材37に装置本体2の底面の位置決め孔を係合させることにより、装置本体2と給紙カセットデッキ3が水平方向に位置決めされる。また、装置本体2の底面の一部が、左部フレーム13と右上部フレーム14に支持されて上下方向に位置決めされる。そして、図示しない固定手段によって、装置本体2と給紙カセットデッキ3を連結する。装置本体2と給紙カセットデッキ3が連結された状態で、給紙カセットデッキ3の開口部17は、装置本体2の底面によって覆われる。複写機1を移動する際には、本体取手38などを持って操作することが可能である。
【0038】
このように、本発明の画像形成装置においては、必要に応じて装置本体2に給紙カセットデッキ3を連結することが可能である。使用者は必要に応じた複写機1の構成を選択することが可能であるため、不要な設置スペースや費用を負担する必要がない。また、給紙カセットデッキ3を装置本体2に連結する際には、給紙カセットデッキ3を梱包箱から安全に簡単に取り出して、作業することが可能である。