特許第5769881号(P5769881)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5769881
(24)【登録日】2015年7月3日
(45)【発行日】2015年8月26日
(54)【発明の名称】物品のための容器及び持ち上げ手段
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/42 20060101AFI20150806BHJP
   B65D 5/52 20060101ALI20150806BHJP
【FI】
   B65D5/42 G
   B65D5/52 Z
【請求項の数】15
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2014-515089(P2014-515089)
(86)(22)【出願日】2012年6月13日
(65)【公表番号】特表2014-516887(P2014-516887A)
(43)【公表日】2014年7月17日
(86)【国際出願番号】EP2012002492
(87)【国際公開番号】WO2012171636
(87)【国際公開日】20121220
【審査請求日】2013年12月13日
(31)【優先権主張番号】11004843.6
(32)【優先日】2011年6月14日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】ナドー サンドリーヌ
【審査官】 家城 雅美
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3043729(JP,U)
【文献】 実開昭51−157426(JP,U)
【文献】 米国特許第04896766(US,A)
【文献】 実公昭30−006281(JP,Y1)
【文献】 特開2009−012813(JP,A)
【文献】 特表平05−508373(JP,A)
【文献】 実公昭35−024688(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/00−5/76
B65D85/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱(2)及び蓋(3)を備え、物品(42)のための持ち上げ手段(41)が設けられた容器(1)であって、
前記持ち上げ手段(41)は、
第1のヒンジ線(44)によって前記箱(2)の底壁(4)の内側にヒンジ結合される持ち上げパネル(45)と、
第2のヒンジ線(46)によって前記持ち上げパネル(45)に繋がり、前記蓋(3)が開放位置に移動した場合に前記持ち上げパネル(45)が持ち上げられるように、前記蓋(3)の動きを前記持ち上げパネル(45)に伝達するように構成された、逆折り畳みパネル(47)と、
を備え、
前記持ち上げパネル(45)は保持手段を備え、
前記保持手段は、前記持ち上げパネル(45)に設けられた切除部(48)を備え、前記切除部(48)は、少なくとも部分的に前記物品(42)を収容するように構成され、
前記切除部(48)は、前記持ち上げパネル(45)から前記第2のヒンジ線(46)を横切って前記逆折り畳みパネル(47)に広がっており、
前記持ち上げ手段(41)は、少なくとも前記蓋(2)が開放位置にある状態で前記持ち上げ手段(41)が容器(1)内に配置される場合には、前記逆折り畳みパネル(47)が前記箱(2)の底壁(4)に向かって延びるように構成される、
ことを特徴とする容器。
【請求項2】
固定パネル(43)は、前記第1のヒンジ線(44)によって前記持ち上げパネル(45)に繋がり、前記固定パネル(43)は、前記箱(2)の底壁(4)の内側に固定され、前記第1のヒンジ線(44)は、前記第1のヒンジ線(44)に対して平行に延びる箱側壁(7)に対して所定距離だけ離れている、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記第2のヒンジ線(46)の方向の前記切除部(48)の幅は、前記第2のヒンジ線(46)に直交する長さ方向に前記第2のヒンジ線(46)からの距離が大きくなるにつれて徐々に小さくなる、請求項1又は2に記載の容器。
【請求項4】
前記持ち上げパネルは、前記持ち上げ手段(41)によって前記容器の内容物のあるセクションだけが持ち上げられるように、前記箱底壁の一部だけをカバーする、請求項1からのいずれかに記載の容器。
【請求項5】
前記切除部(48)のカット線に突起部(56)が設けられ、前記突起部(56)は、前記切除部(48)内の物品(42)を保持するように構成される、請求項1からのいずれかに記載の容器。
【請求項6】
前記保持手段は、接着剤を備える、請求項1からのいずれかに記載の容器。
【請求項7】
前記保持手段は、両面接着テープを備える、請求項6に記載の容器。
【請求項8】
前記持ち上げ手段(41)は、
第3のヒンジ線(50)によって前記逆折り畳みパネル(47)に繋がる持ち上げ底部パネル(49)と、
第4のヒンジ線(52)によって前記持ち上げ底部パネル(49)に繋がる持ち上げ後壁パネル(51)と、
を更に備え、
前記持ち上げ後壁パネル(51)は、第5のヒンジ線(53)によって前記蓋(2)の頂壁(9)の内側にヒンジ結合するように構成される、請求項1からのいずれかに記載の容器。
【請求項9】
前記第1、第2、第3、第4、及び第5のヒンジ線(44、46、50、52、53)の全ては互いに平行に配置される、請求項8に記載の容器。
【請求項10】
前記第1のヒンジ線(44)は、前記箱(2)の前壁(7)に対して平行かつ所定距離だけ離れて延びる、請求項1から9のいずれかに記載の容器。
【請求項11】
前記容器(1)及び前記持ち上げ手段(41)は、1枚の一体ブランクから形成され、前記箱及び前記蓋は、前記容器(1)の後部の容器ヒンジ線(40)において相互にヒンジ結合される、請求項1から10のいずれかに記載の容器。
【請求項12】
前記物品(42)は、喫煙物品である、請求項1から11のいずれかに記載の容器。
【請求項13】
喫煙物品の付属品のための区画(54)を備える、請求項12に記載の容器。
【請求項14】
箱(2)及び蓋(3)を有する容器(1)のための、少なくとも1つの物品(42)用の持ち上げ手段(41)であって、
前記持ち上げ手段(41)は、
第1のヒンジ線(44)によって前記箱(2)の底壁(4)の内側にヒンジ結合するように構成される持ち上げパネル(45)と、
前記持ち上げパネル(45)を複数のヒンジ線(46、50、52、53)によって前記蓋(3)に結合するように構成され、前記蓋(3)が開放位置に移動した場合に前記持ち上げパネル(45)が持ち上げられるように、前記蓋(3)の動きを前記持ち上げパネル(45)に伝達するように構成される複数のパネル(47、49、51)と、
を備え、
前記複数のパネル(47、49、51)は、第2のヒンジ線(46)によって前記持ち上げパネル(45)に繋がる逆折り畳みパネル(47)を有し、
前記持ち上げパネル(45)は、少なくとも1つの物品(42)のための保持手段を有し、
前記保持手段は、前記持ち上げパネル(45)に設けられた切除部(48)を備え、前記切除部(48)は、少なくとも部分的に前記物品(42)を収容するように構成され、前記切除部(48)は、前記持ち上げパネル(45)から前記第2のヒンジ線(46)を横切って前記逆折り畳みパネル(47)に広がっており、
前記持ち上げ手段(41)は、少なくとも前記蓋(2)が開放位置にある状態で前記持ち上げ手段(41)が容器(1)内に配置される場合には、前記逆折り畳みパネル(47)が前記箱(2)の底壁(4)に向かって延びるように構成される、
ることを特徴とする持ち上げ手段。
【請求項15】
物品(42)を持ち上げるために、容器(1)に持ち上げ手段(41)を使用する方法であって、
前記容器(1)は、該容器(1)の後部の容器ヒンジ線(40)において相互にヒンジ結合する箱(2)及び蓋(3)を備え、
前記持ち上げ手段(41)の一端において、前記持ち上げ手段(41)は、第1のヒンジ線(44)によって、前記箱(2)の底壁(4)の内側に繋がっており、前記持ち上げ手段(41)の他端は、前記容器(1)の蓋(3)の内側に設けられており、前記持ち上げ手段(41)は、第2のヒンジ線(46)によって前記持ち上げパネル(45)に繋がる逆折り畳みパネル(47)を有し、前記持ち上げ手段(41)は、複数のヒンジ線(46、50、52、53)を備え、
前記物品(42)の持ち上げは、前記持ち上げ手段(41)が少なくとも部分的に第1のヒンジ線(44)の周りで前記箱(2)の底壁(4)に対して回転するように、前記箱(2)に対して前記蓋(3)を持ち上げることで可能であり、
前記物品(42)は、前記持ち上げ過程の間に前記持ち上げ手段(41)の保持手段によって保持され、
前記保持手段は、前記持ち上げ手段(41)において切除部(48)を備え、前記切除部(48)は、少なくとも部分的に前記物品(42)を収容するように構成され、前記切除部(48)は、前記持ち上げパネル(45)から前記第2のヒンジ線(46)を横切って前記逆折り畳みパネル(47)に広がっており、
前記持ち上げ手段(41)は、少なくとも前記蓋(2)が開放位置にある状態で前記持ち上げ手段(41)が容器(1)内に配置される場合には、前記逆折り畳みパネル(47)が前記箱(2)の底壁(4)に向かって延びるように構成される、
ことを特徴とする、容器に持ち上げ手段を使用する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、箱及び蓋を備える容器のための、少なくとも1つの物品、特に喫煙物品用の持ち上げ手段に関する。
【背景技術】
【0002】
消費財のために容器において、容器から物品を取り出すことが難しい場合がある。容器から物品を取り出すことを簡単にする機構があれば望ましいであろう。
従来から容器内の物品のための持ち上げ手段は公知である。
DE8801135U1には、接着剤で箱の底部に結合したパネルにヒンジで繋がった脚部を有する支持手段を備える折り畳み式の箱が開示されている。追加の脚部は、ヒンジ線によって第1の脚部に繋がる。追加の脚部は接続パネルを介して持ち上げパネルに結合する。しかしながら、支持手段の運動学に起因して、追加の脚部は、本質的に支持手段によって支持された製品に対して平行に箱の外側を延びる。
更に、US4,896,766Aには、接続パネルが箱蓋の内側パネルに折り畳み可能に連結された保持手段を備える陳列箱が開示されている。支持パネルは、接続パネルに繋がり、支持パネルの1つは、箱の底壁上に移動可能に配置されたアンカーパネルに対して折り畳み可能に連結される。接続パネルにはカット線が設けられており、物品は、このカット線内に収容される。更に、物品の一部を収容するための共通開口を形成する隣接の開口を有する支持パネルが設けられている。接続パネルは蓋に直接繋がる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第4,714,082号公報
【特許文献2】米国特許第5,692,525号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、効率的で経済的な製造プロセスを可能にすると共に容器の閉鎖及び解放位置において、容器内の物品の位置を安全に維持する物品のための保持手段をもたらす、少なくとも1つの物品のための持ち上げ手段を有する容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、容器が提供され、容器は箱及び蓋を備え、容器には物品のための持ち上げ手段が設けられる。持ち上げ手段は、第1のヒンジ線によって箱底壁の内側にヒンジ結合される持ち上げパネルと、第2のヒンジ線によって持ち上げパネルに繋がる逆折り畳みパネルとを備える。逆折り畳みパネルは、蓋が開放位置に移動した場合に持ち上げパネルが持ち上げられるように、蓋の動きを持ち上げパネルに伝達するよう構成されている。持ち上げパネルは保持手段を備え、保持手段は、持ち上げパネルに設けられる切除部を備える。切除部は、少なくとも部分的に物品を収容するように構成される。持ち上げ手段は、少なくとも蓋が開放位置にある場合に、逆折り畳みパネルが箱に向かって延びるように構成される。
【0006】
従って、物品は、その一部を切除部に位置決めすることができる。切除部の縁部は物品と係合して物品を所定の位置に維持するようになっている。切除部と物品との間の係合は、好ましくは、持ち上げ手段上の物品の降下位置から物品の上昇位置までの持ち上げ過程全体にわたって維持される。従って、保持手段は、持ち上げ手段の降下位置並びに上昇位置の両方において物品を保持する。これらの位置はそれぞれ蓋の閉鎖位置及び開放位置に対応する。持ち上げ手段に関する切除部は、容器において必要な形状にブランクを折り畳む前に設けることができる。従って、製造プロセスが容易になる。詳細には、製造プロセスは、ブランク処理が可能なマシンを用いて実行することができる。突起部を有する挿入体のような更に複雑な部品を処理する必要がある追加のマシンは必要ない。
【0007】
用語「パネル」は、明細書全体にわたって、容器を組み立てるために用いるブランクの所定のセクションを示すために使用される。パネルは、全ての側部においてカット線、シーズ線、スコア線、折り畳み線、又はこれらの組み合わせによって境界が定められる。
【0008】
用語「フラップ」又は「タブ」は、ブランクの1つのパネルだけに繋がるブランクのセクションを示すために使用される。「タブ」及び「フラップ」は、容器を組み立てる際に、又は蓋閉鎖機構のような他の特定の目的のために各パネルを互いに取り付けるために使用することができる。
【0009】
用語「壁」は、明細書全体にわたって、容器の蓋、容器の箱、又は容器自体の外壁を示すために使用される。「壁」は、複数のパネル、フラップ、及びタブを備えることができる。
【0010】
用語「前」、「後」、「上」、「下」、「側」、「頂部」、「底部」、及び本発明による容器の構成部品の相対位置を説明するために用いる他の用語は、蓋が上端部にあり、存在する場合には容器ヒンジが後部にある直立位置の容器を参照する。用語「左側」及び「右側」は、直立位置の容器を前側から見た場合の容器の側壁を基準として使用される。直立位置の容器が開放される場合、箱内に収容された物品は容器の上端から取り出すことができる。
【0011】
用語「縦方向」は、底部から頂部の方向又はその逆の方向を呼ぶ。用語「横方向」は、前壁、後壁を横切る、又は側壁の1つを横切る縦方向に対して直交する方向を呼ぶ。
【0012】
用語「内側」は、明細書全体にわたって、壁、タブ、パネル、又は容器の他の部分との関連で使用され、容器が閉鎖位置にある場合に壁、タブ、パネル、又は他の部分の容器の内部に向かい合う側を呼ぶ。同様に、用語「外側」は、明細書全体にわたって、壁、タブ、パネル、又は容器の他の部分との関連で使用され、容器が閉鎖位置にある場合に壁、タブ、パネル、又は他の部分の容器の外部に向かい合う側を呼ぶ。
【0013】
用語「ヒンジ線」は、各パネルが相互に回転可能な線を呼ぶ。例えば、ヒンジ線は、折り畳み線又はスコア線とすることができる。もしくは、ヒンジ線は、独立して設けられて隣接するパネルを橋渡しする材料片の折り畳み線又はスコア線とすることができる。例えば、このような材料片は、隣接するパネルに恒久的に又は取り外し可能に取り付けられるラベルとすることができる。好ましくは、容器のヒンジ線は、後壁の上縁より下の高さで容器の後壁に沿って配置される。
【0014】
好ましくは、容器は、蓋が箱の後側にヒンジ結合される形式であり、開放位置は、容器の内側、特に物品がアクセス可能なように、蓋が容器のヒンジ線の周りでヒンジ式に開放される位置を呼ぶ。従って、閉鎖位置は、箱を閉鎖して、好ましくは箱の上に配置されるように、蓋がヒンジ式に下降する位置を呼ぶ。
【0015】
もしくは、容器は、スライド式又はシェル式容器として提供することができ、蓋は、箱上をスライド可能な方式で設けられる。この場合、開放位置は、容器の内側、特に物品がアクセス可能なように、蓋が箱に対してスライド式に開放される位置を呼ぶ。閉鎖位置において、箱の開口を覆ってこれを閉じるように、蓋が箱上にスライドする。ヒンジ蓋容器及びスライド式又はシェル式容器の両方において、蓋の移動は、持ち上げパネルが上昇又は降下するように、複数のパネルによって持ち上げパネルに伝達される。持ち上げパネルを蓋に連結するように構成される複数のパネルは、ヒンジ線によって相互に繋がる、好ましくは少なくとも2枚、より好ましくは3枚のパネルに関連する。
【0016】
好ましくは、持ち上げ要素を有する容器は、一体ブランクから形成され、箱及び蓋は、容器の後側の容器ヒンジ線において相互にヒンジ結合される。
【0017】
好ましくは、固定パネルは、第1のヒンジ線によって持ち上げパネルに繋がり、固定パネルは、第1のヒンジ線が、該第1のヒンジ線に平行に延びる箱側壁の各々から離間するように、箱底壁の内側に固定されるようなっている。この特徴により、第1のヒンジ線の上を好ましくは容器の直立壁まで延びる物品は、箱底壁に対する持ち上げパネル角度よりも小さな、箱底壁に対する角度で傾斜することができる。持ち上げパネルの角度と物品の角度が異なるので、物品は、持ち上げパネルの切除部に安全に係合する。好ましくは、固定パネルは、箱前壁に隣接する箱底壁に固定される。
【0018】
持ち上げパネルは、物品が持ち上げパネルの降下位置において切除部に収容されるように、降下位置であっても箱底壁に対して所定の傾斜をもつことが好ましいこと重視されたい。
【0019】
更に、いくつかの実施形態において、固定パネルに繋がり、第1のヒンジ線に平行な固定パネルと最寄りの箱側壁との間に延びる保持パネルを設けることができる。この実施形態において、保持パネルは、物品の少なくとも一部を収容するための切除部を備える。従って、物品は、持ち上げパネルに設けられた切除部だけでなく、固定パネルに対して反対側に設けられた保持パネルの間の切除部によっても保持される。これによって物品の保持がより確実になる。
【0020】
好ましくは、保持パネルは、箱底壁に対して平行に延びる固定パネルに含まれるようになっている。保持パネルの傾斜は、固定パネルと、第1のヒンジ線に平行な最寄りの箱側壁との間の距離よりも長い保持パネルを備えることで支持することができ、保持パネルは、傾斜様式で箱側壁に係合する。
【0022】
好ましくは、切除部は、持ち上げパネルから第2のヒンジ線を横切って逆折り畳みパネルに延びる。従って、第2のヒンジ線の領域の持ち上げ手段の最も高い地点に局所的凹部が設けられ、この凹部に物品を挿入することができる。いくつかの実施形態において持ち上げパネルの切除部は十分なものであることを重視されたい。しかしながら、持ち上げパネル及び逆折り畳みパネルを通る切除部を拡張すると、物品は逆折り畳みパネルを横切って突出する。従って、消費者は、物品の突出端部を把持することができる。
【0023】
いくつかの実施形態において、持ち上げパネル及び逆折り畳みパネルには別個の切除部が設けられる。物品は、別の部位で両切除部によって保持される。しかしながら、この構成において、物品は頂部から挿入されず、持ち上げパネル及び逆折り畳みパネルに設けられた、その後に構成された切除部の形態の穴に挿入される。
【0024】
好ましい実施形態において、第2のヒンジ線の方向での切除部の幅は、第2のヒンジ線に直交する第2のヒンジ線からの距離が大きくなるにつれて徐々に小さくなる。従って、テーパー付き凹部を提供することができる。これによって、物品の幅が切除部の幅に一致するまで物品を凹部内に降下させることができるので、物品の挿入が容易になり保持特性が更に向上する。
【0025】
好ましくは、突起部を切除部のカット線に設けることができ、突起部は切除部内で物品を保持するようになっている。詳細には、突起部は第2のヒンジ線に設けられる。突起部は、切除部の幅を局所的に小さくする。詳細には、突起部は、物品が切除部に挿入される場合には弾性変形し、物品が完全に挿入されると初期の位置に戻るように構成されるので、物品を切除部に保持することができる。
【0026】
好ましくは、保持手段は、接着剤、詳細には両面接着用テープを備える。接着剤は、物品に対する追加の保持力をもたらし、物品を安全に切除部に維持することを可能にする。もしくは、磁気、静電気、又はループフック式保持手段を設けることができる。保持手段が接着剤の場合、接着剤は、低粘着性接着剤であることが好ましく、接着剤は、物品を保持手段から取り除いた場合に持ち上げ手段の全域に残存することが可能である。
【0027】
好ましくは、持ち上げ手段の複数のパネルは、第3のヒンジ線によって逆折り畳みパネルに繋がる持ち上げ底部パネルと、第4のヒンジ線によって持ち上げ底部パネルに繋がる持ち上げ後壁パネルとを更に備え、持ち上げ後壁パネルは、第5のヒンジ線によって蓋の頂壁の内側にヒンジ結合されるように構成される。好ましくは、容器は、持ち上げ手段の第5のヒンジ線がヒンジ蓋容器の蓋の容器ヒンジ線から離間するように構成される。従って、蓋を開放すると、持ち上げ後壁パネルへの転換運動が可能になり、詳細には、持ち上げ後壁パネルを持ち上げて、持ち上げパネルが同様に持ち上げられるようになっている。
【0028】
詳細には、容器ヒンジ線は、第1及び第5のヒンジ線に平行である。
【0029】
好ましくは、第1、第2、第3、第4、及び第5のヒンジ線の全ては相互に平行に配置される。
【0030】
好ましくは、容器のブランクは、箱側壁パネル、箱前壁パネル、及び箱側壁パネルに繋がる少なくとも1つの取り付けタブを備える。詳細には、ブランクは、箱前壁パネルに繋がり、容器の取り付けタブをカバーするように折り畳まれるようになったタブカバーパネルを更に備える。
【0031】
ブランクは、蓋のタブカバーパネルに繋がる内側カバーパネルを備え、持ち上げ手段の複数のパネルは、好ましくは、内側カバーパネルに接続される。詳細には、持ち上後壁パネルは、第5のヒンジ線によって内側カバーパネルに繋がる。
【0032】
好ましくは、内側カバーパネルは蓋前壁パネルに繋がって、蓋頂壁の内側をカバーするようになっている。もしくは、蓋頂壁の内側をカバーする内側カバーパネルは、蓋の内側側壁をカバーするカバーパネルに繋がる。
【0033】
容器の各壁に対応するブランクの各パネルは、折り畳み線、スコア線、又はクリース線に沿って相互に繋がる。
【0034】
好ましくは、タブカバーパネルは、実質的に箱前壁パネルと同じ大きさである。これにより、タブカバーパネルは、箱前壁パネルの片側を完全にカバーすることができ、結果的に、ブランクの縁が全くない滑らから面を得ることができる。
【0035】
1つの実施形態において、ブランクは箱底壁パネルを備え、箱左側の側壁パネル、箱右側の側壁パネル、及び箱前壁パネルの各々は、箱底壁パネルに繋がる。更に、ブランクは蓋頂壁パネルを備え、蓋左側の側壁パネル、蓋右側の側壁パネル、及び蓋前壁パネルの各々は、蓋頂壁パネルに繋がる。箱後壁パネルは、容器ヒンジ線によって蓋頂壁パネルに繋がり、箱底壁パネルに繋がる。このブランクにより、カップ状の箱及びこれにヒンジ結合される蓋を備える容器がもたらされる。
【0036】
タブカバーパネルは、箱左側側壁パネル、箱右側側壁パネル、箱前壁パネル、及び蓋前壁パネルに繋がることができる。追加のカバーパネルは、蓋左側側壁パネル及び蓋右側側壁パネルに繋がることができる。追加のカバーパネルにより、カバーパネルと対応する壁パネルとの間に配置される取り付けタブが無い状態で、対応する壁パネルの内側をカバーすることが可能になる。例えば、蓋前壁パネルが取り付けタブを備える場合、タブカバーパネルは、蓋左側側壁パネル及び蓋右側側壁パネルに繋がって、前述の取り付けタブをカバーするようになっている。この実施形態において、蓋頂壁の内側をカバーする内側カバーパネルは、蓋前部カバーパネル又は一方の蓋側部タブカバーパネルに繋がることができる。
【0037】
好ましくは、蓋頂壁パネルの内側をカバーする内側カバーパネルは、蓋前壁パネルのタブカバーパネルに繋がる。これにより、ブランクは、上手く入れ子状に重なることができる比較的コンパクトなレイアウトとすることができ、ブランクの製造プロセスでの廃棄物が少なくなる。
【0038】
好ましい実施形態において、取り付けタブは、箱後壁パネル、箱側壁パネル、及び蓋側壁パネルの側部に設けられる。
【0039】
もしくは、持ち上げ手段は、前述のように容器ブランクに結合する別個のブランクとして設けることができる。詳細には、持ち上げ手段のブランクは、接着剤によって容器に固定される。
【0040】
また、本発明は、箱及び蓋を備える容器用の少なくとも1つの物品のための持ち上げ手段に関連し、持ち上げ手段は、第1のヒンジ線によって箱の底壁の内側にヒンジ結合するように構成された持ち上げパネルと、複数のヒンジ線によって持ち上げパネルを蓋に接続するように構成された複数のパネルとを備える。複数のパネルは、蓋の運動を持ち上げパネルに伝達するように構成され、蓋が開放位置に移動する場合に持ち上げパネルが上昇するようになっている。複数のパネルは、第2のヒンジ線によって持ち上げパネルに繋がる逆折り畳みパネルを備える。持ち上げパネルは、少なくとも1つの物品のための保持手段を備える。
【0041】
本発明によれば、保持手段は、持ち上げパネルの設けられる切除部を備える。切除部は、少なくとも部分的に物品を収容するようになっている。持ち上げ手段は、少なくとも蓋が開放位置にある場合に、逆折り畳みパネルが箱に向かって延びるように構成される。これにより、切除部の各カット線が少なくとも部分的に物品と係合して結果的に物品を異なる位置で保持するので、物品は容器内で安全に保持することができる。これに関連して、少なくとも部分的に、物品の一部が切除部の境界内に存在することを意味する。同時に、このことは、物品が切除部を超えて突出できることを意味する。
【0042】
好ましくは、第1のヒンジ線は、箱の前壁から離間して平行に延びる。通常、物品は、第1のヒンジ線を横切って延びるので、持ち上げパネルが箱底壁に対して傾斜状態にある場合に、物品及び持ち上げパネルの異なる傾斜角を実現することができる。詳細には、持ち上げパネルは、物品よりも急勾配で傾斜する。これにより、物品を持ち上げパネルに設けられた切除部に収容することが容易になる。
【0043】
好ましくは、持ち上げパネルは、箱底壁の部分だけをカバーするので、容器の内容物セクションだけが持ち上げ手段によって持ち上げられる。好ましくは、唯一持ち上げられるセクションは、箱底壁の約25%から約75%に相当し、より好ましくは、唯一持ち上げられるセクションは、箱底壁の約40%から約60%に相当する。代替的に又は追加的に、2つ、3つ、又はそれ以上の持ち上げ手段が容器内に設けられ、容器の開放時に複数の物品が個別に持ち上げられるようになっている。2つ、3つ、又はそれ以上の持ち上げ手段は、個別の物品を同時に又は連続して持ち上げることができる。2つ、3つ、又はそれ以上の持ち上げ手段は、互いに隣接して配置すること、又は所定の間隙で離間することができる。2つ、3つ、又はそれ以上の持ち上げ手段は、個別の物品の各々を同じ高さに持ち上げること、又はそれぞれの物品が持ち上げられる距離又は角度を変えることができる。
【0044】
切除部が持ち上げパネルにだけ設けられる場合、物品は、好ましくは、第2のヒンジ線を横切って延びないが、持ち上げパネルに設けられた切除部内で終端するように構成される。
【0045】
好ましくは、容器及び持ち上げ手段は1つの一体ブランクから形成される。しかしながら、代替的に、持ち上げ手段は、容器ブランクと結合した別個のブランクから形成することができる。
【0046】
好ましい実施形態において、容器は、喫煙物品の付属品のための区画を更に備える。喫煙物品の付属品の例は、持ち上げ手段の側部に配置されるフィルタ要素又はカプセルである。好ましくは、区画は、それぞれの付属品を挿入できる切除部を備えるパネルによってもたらされる。詳細には、各区画は、離間して箱底壁に対して平行に延びると共に箱側壁に沿って延びるパネルに配置される。
【0047】
好ましくは、容器は、カップ状の箱及び該カップ状の箱に接続した蓋を備え、箱側壁及び隣接の箱前壁を有する。詳細には、取り付けタブは、容器の箱側壁に繋がり、容器の箱前壁に取り付けられる。更に、タブカバーパネルは箱前壁に繋がり、タブカバーパネルは少なくとも部分的に取り付けタブに重なる。詳細には、容器は、タブカバーパネルに繋がる内側カバーパネルを更に備え、タブカバーパネルは、容器の壁の内側部分をカバーする。内側カバーパネルは少なくとも部分的に蓋頂壁の内側をカバーする。逆折り畳みパネルは、好ましくは1枚のパネルによって、より好ましくは2枚のパネルによって内側カバーパネルに繋がる。
【0048】
ブランクの切り口は、一般には印刷されておらずブランク材の色である。ブランク材がボール紙の場合、一般的に、ブランクの切り口は着色ボール紙を使用しない限り白色又は灰色である。これは、パネルの白色又は灰色の切り口が、目に見える場合があることを意味し、そうでなければ従来技術によるカラー印刷容器である。取り付けタブは、好ましくは、容器の箱前壁及び箱側壁に結合する取り付けタブが箱側壁に繋がるように好都合に構成される。好ましくは、蓋の取り付けタブは、容器の蓋前壁及び蓋側壁に結合する取り付けタブが蓋側壁に繋がるように構成される。これは、切り口が容器の前方外側から目に見えないことを意味する。一般に箱前壁の垂直切り口だけが目に見えるが、容器の両側の方を向くので容器の前方からは見えない。蓋側壁及び容器の箱の前縁は切り口ではなく、各側壁とそれぞれの取り付けタブとの間の印刷された折り畳み線である。
【0049】
好ましくは、取り付けタブは、容器の箱後壁及び箱側壁に結合する取り付けタブが箱後壁に繋がるように構成される。これは、箱後壁がカバーパネルでカバーされていない場合でも取り付けタブが容器の内側では見えないことを意味する。
【0050】
このことは、容器に審美的外観をもたらす。このことは、片側だけが印刷又は被覆されたブランクから組み立てられた容器に特にあてはまる。好ましくは、容器の全てのタブカバーパネルは、ブランクの片側だけが印刷される場合であっても、それぞれの取り付けタブに対してタブカバーパネルの印刷面が見えるように折り畳まれる。好ましくは、タブカバーパネルは取り付けタブに対して折り畳まれる。
【0051】
容器の構造強度は、一方の壁に繋がる取り付けタブが他の壁にだけ取り付けられるのではなくタブカバーパネルによってカバーされるので、タブカバーパネルが無い容器に対して強化される。好ましくは、タブカバーパネルは、容器の他の壁パネルにも取り付けられる。
【0052】
好ましくは、内側カバーパネルは、隣接する蓋頂壁よりも約5から約15%だけ短く、より好ましくは、約5から約10%だけ短い。これは、容器が閉鎖される場合のブランクベース材の厚さを考慮したものであり、持ち上げ後壁パネルは、箱後壁に好適に位置するようになる。更に、容器が開放される場合、持ち上げ後壁パネルは、上方に引き上げられて内側カバーパネルと蓋頂壁との間の不足長さに対応するようになっている。この不足長さは持ち上げ底部パネルを引き上げ、持ち上げ底部パネルは、逆折り畳みパネルを引っ張って回転させる。逆折り畳みパネルの回転によって、箱底壁と持ち上げパネルとの間の距離が増大し、持ち上げパネルの保持手段に配置された物品は、少なくとも部分的に持ち上げられる。これは物品を上昇させるための非常に効率的な機構である。同時に、持ち上げ手段は、容器のブランクを著しく複雑にしない。実際には、持ち上げ手段は、依然としてブランクの他の全ての要素と一体化できる。本発明による持ち上げ手段を折り畳む方法に加えて、持ち上げ手段は同じ側のブランクが消費者に晒されるので、容器を依然として片面印刷されたブランクから作ることができる。好ましくは、容器及び持ち上げ手段は、1枚のブランクシート材で形成される。
【0053】
好ましくは、取り付けタブは、折り畳み線によって壁に繋がる。折り畳み線は、例えば、クリース線又はスコア線によって容器ブランクに前もって設けることができる。取り付けタブで結合される各壁は、容器の箱又は蓋の頂壁、底壁、側壁、前壁、又は後壁とすることができ、結合される各壁は、容器の縁の少なくとも1つに沿って互いに隣接する各壁である。好ましくは、タブカバーパネルは、対応する壁とほぼ同じ寸法であり、壁の内側部分を完全にカバーする。特定の実施形態において、タブカバーパネルは、1つ以上の取り付けタブ、例えば2つ取り付けタブに対して折り重なることができる。更に、取り付けタブは、壁及びタブカバーパネルの両方に取り付けることができる。これにより容器の構造強度が高くなる。
【0054】
好ましくは、容器は、タブカバーパネルに繋がる少なくとも1つの内側カバーパネルを更に備え、少なくとも1つの内側カバーパネルは、容器の壁の内側部分に重なる。代替的に又は追加的に、内側カバーパネルは、容器の内側の側壁、前壁、又は後壁をカバーしている他のカバーパネルに繋がることもできる。これにより、第2の壁に隣接する容器の壁は、内側カバーパネルによって完全に又は部分的にカバーされる。従って、内側に向かうブランクの未印刷面を備えることができる容器の残りの内壁部分は、容器の内側に向かうブランク印刷面を備えた少なくとも1つの内側カバーパネルによってカバーすることができる。更に、消費者への追加情報又はマーケティング情報は、内側カバーパネルの設けることができる。容器内のパネルの配置によって、内側カバーパネルの印刷面は、片側だけが印刷されたブランクであっても同様に容器の内側で見えることになる。
【0055】
1つの実施形態において、内側カバーパネルは、蓋頂部パネルの内側をカバーする。これは、容器の深さ及び幅に比べて高さが比較的低い、いわゆる「ショルダーボックス」型の容器に特に有用である。従って、蓋頂部パネルは、印刷情報を表示するのに適した、又は例えば、鏡部に適した大きな面積を有する。
【0056】
好ましくは、タブカバーパネルは、対応する壁に隣接して配置されて容器の内側に向いており、取り付けタブは、タブカバーパネルと対応する壁パネルとの間に設けられる。従って、タブカバーパネルが対応する壁と実質的に同じ寸法を有する場合、タブカバーパネルの端部は、対応する壁に隣接する容器壁によってカバーされる。
【0057】
1つの実施形態において、容器の後壁は、箱と蓋とを結合するヒンジ線を備えることができる。1つの実施形態において、蓋の各壁と箱の各壁は端部で当接して、容器が閉鎖される場合に側箱及び蓋の壁及び前壁が互いに同一平面になる。好ましい実施形態において、少なくとも蓋前壁は、少なくとも部分的に箱前壁に重なる。代替的に又は追加的に、蓋側壁は、少なくとも部分的にそれぞれの箱側壁に重なる。
【0058】
好ましくは、重畳する蓋前壁は、カット線及び折り畳み線で規定されるクリックフラップを備える。クリックフラップは蓋前壁から突出して、箱前壁の閉鎖切除部と係合するようになっている。もしくは、クリックフラップは箱前壁から突出して、蓋前壁の閉鎖切除部と係合するようになっている。
【0059】
好ましくは、閉鎖切除部は容器の内側に向かい合うタブカバーパネルに設けられ、閉鎖切除部は外側からは見えないようになっている。好ましくは、閉鎖切除部は蓋前壁のカバーパネルに設けられる。好ましくは、クリックフラップは、箱前壁の上縁に又は蓋前壁の底縁にヒンジで繋がっている。好ましくは、クリックフラップは、閉鎖切除部に向かって突出して、容器の閉鎖位置においてクリックフラップの端部に係合するようになっている。
【0060】
この特徴により、容器が閉鎖位置にしっかり固定されるという利点がもたらされる。更に、クリックフラップは、容器が完全に閉じられた状態で、閉鎖切除部に入った場合にクリック音を発生する。クリック音により、消費者は容器の閉鎖を確認する。
【0061】
1つの実施形態において、蓋前壁は係合切除部を有し、容器を開放するための係合部をもたらすようになっている。この特徴は、容器が閉鎖された場合に蓋前壁が少なくとも部分的に箱前壁の外側に重なる容器に特に適する。好都合には、箱前壁は、蓋前壁の係合切除部によって消費者が係合することができる。更に、係合切除部により、消費者は箱前壁に圧力を加えて前壁パネルを後方に弾性変形させることができる。これにより、クリック部を閉鎖切除部から分離することが容易になる。これにより好都合に容器の開放が容易になる。
【0062】
更に、本発明の目的は、詳細には喫煙物品である物品を持ち上げるために容器に持ち上げ手段を使用することで達成される。容器は、容器の後部の容器ヒンジ線において互いにヒンジ結合された箱及び蓋を備える。持ち上げ手段の一端において、持ち上げパネルは、第1のヒンジ線によって箱底壁の内側に繋がり、持ち上げ手段の他端は、容器の蓋の内側に設けられる。持ち上げ手段は、第2のヒンジ線によって持ち上げパネルに繋がる逆折り畳みパネルを備える。持ち上げ手段は複数のヒンジ線を更に備える。物品の持ち上げは、蓋を閉鎖位置から開放位置に動かすことで可能になり、持ち上げ手段は、箱底壁に対して第1のヒンジ線の周りで回転することで少なくとも部分的に持ち上がるようになっている。持ち上げプロセスの間に、物品は保持手段で保持される。保持手段は、持ち上げ手段において切除部を備え、切除部は、少なくとも部分的に物品を収容するように構成される。持ち上げ手段は、少なくとも蓋が開放位置にある場合に、逆折り畳みパネルが箱に向かって延びるように構成される。これより、容器内で物品を持ち上げて、アクセスをより簡単にして容器の審美的外観が改善されることを可能にする方法が提供される。
【0063】
容器内の物品はインナーライナで包むことでき、容器が開放される場合の箱の開放時に見ることができる。
【0064】
本発明の容器は、矩形の平行六面体の形状とすることができ、直角縦方向縁及び直角横方向縁を有する。もしくは、容器は、1つ又はそれ以上の円形縦方向縁、円形横方向縁、面取り縦方向縁、又は面取り横方向縁、又はこれらの組み合わせを備えることができる。例えば、本発明による容器は、限定されるものではないが、
−前壁の1つ又は2つの縦方向円形又は面取り縁、及び/又は、
−後壁の1つ又は2つの縦方向円形又は面取り縁。
−前壁の1つ又は2つの横方向円形又は面取り縁、及び/又は、
−後壁の1つ又は2つの横方向円形又は面取り縁。
−前壁の1つの縦方向円形縁及び1つの縦方向面取り縁、及び/又は、
−後壁の1つの横方向円形縁及び1つの横方向面取り縁。
−前壁の1つ又は2つの横方向円形又は面取り縁、及び前壁の1つ又は2つの縦方向円形又は面取り縁。
−第1の側壁の2つの縦方向円形又は面取り縁、又は第2の側壁の2つの横方向円形又は面取り縁。
を含むことができる。
【0065】
容器が1つ又はそれ以上の円形縁を備え、積層ブランクで作られる場合、好ましくは、ブランクは3,4,5、6、又は7のスコア線又はクリース線を備え、容器の円形縁を形成するようになっている。スコア線又はクリース線は、容器の内側又は容器の外側とすることができる。好ましくは、スコア線又はクリース線は、相互に約0.3mmと約4mmとの間で離間する。
【0066】
好ましくは、クリース線又はスコア線の間隔は、積層ブランクの厚さの関数とすることができる。好ましくは、クリース線又はスコア線の間隔は、約0.5から約4倍の間で積層ブランクの厚さよりも広い。
【0067】
容器が1つ又はそれ以上の面取り縁を備える場合、好ましくは、面取りされた1つ又はそれ以上の縁は、約1mmから約10mm、好ましくは、約2から約6mmの間の幅を有する。もしくは、容器は、2つの個別の面取り部が容器の縁を形成するように離間した、3つの平行なクリース線又はスコア線で形成される二重面取りを備えることができる。
【0068】
矩形の横断面を有する容器に変えて、容器は、例えば、三角形、四角形、六角形等の多角形断面を有すること、又は、長円形、半長円形、円形、又は半円形等の断面を有することができる。
【0069】
容器が面取り縁を備え、積層ブランクから作られる場合、面取り部は積層ブランクの2つの平行なクリース線又はスコア線によって形成することができる。クリース線又はスコア線は、第1の壁と第2の壁との間の縁部に対して対称に配置することができる。もしくは、クリース線又はスコア線は、第1の壁と第2の壁との間の縁部に対して非対称に配置することができ、面取り部は容器の第2の壁よりも容器の第1の壁に延びるようになっている。
【0070】
容器は、限定されるものではないが、ボール紙、厚紙、プラスチック、金属、又はこれらの組み合わせを含む適切な材料で作ることができる。好ましくは、ボール紙は、約100グラム/平方メートルから約350グラム/平方メートルの重さである。
【0071】
本発明による容器は、種々の物品のパッケージとして使用することができる。特に好ましい実施形態において。本発明による容器は、少なくとも1つの喫煙物品を梱包するために使用される。好都合には、本発明による容器は、限定されるものではないが、公知の着火式タバコ、葉巻タバコ、又はシガリロ、可燃性燃料要素又は熱源を含む加熱式喫煙物品、及びエアロゾル発生基材(例えば、米国特許第4,714,082号に記載の形式のタバコ)及び電気式喫煙システムに使用する喫煙物品(例えば、米国特許第5,692,525号に記載の形式のタバコ)を含む喫煙物品を梱包するために使用することができる。
【0072】
適切な寸法を選択することで、本発明による容器は、異なる全数の喫煙物品又は異なる構成の喫煙物品を保持するようにデザインことができる。好ましくは、容器は、保持手段に1つの喫煙物品だけを保持する。もしくは、適切な寸法を選択することで、発明による容器は、全数が1から30の間の喫煙物品を保持するようにデザインすることができる。対応する数の保持手段が設けられる。好ましくは、各喫煙物品は、箱の前壁から後壁の方向に延びるように容器内に配列される。
【0073】
好ましくは、容器の寸法は、喫煙物品の長さ及び喫煙物品の照合(collation)に適合する。典型的に、容器の外形寸法は、容器の内側に収容される喫煙物品の寸法よりも約0.5mmから約5mmだけ大きい。
【0074】
好ましくは、本発明による容器は、約5mmから約180mmの高さ、より好ましくは約10mmから約20mmの高さであり、高さは、容器の頂壁から底壁までで計測するものである。
【0075】
好ましくは、本発明による容器は、約12mmから約180mmの幅、より好ましくは約40mmから約60mmの幅であり、幅は、容器の左側の側壁から右側の側壁までで測定するものである。
【0076】
好ましくは、本発明による容器は、約6mmから約180mmの深さであり、より好ましくは約80mmから約100mmの深さであり、深さは、容器(箱と蓋との間にヒンジを備える)の前壁から後壁までで測定するものである。
【0077】
好ましくは、容器の高さに対する容器の深さの比率は、約0.3対1と約10対1との間、より好ましくは、約2対1と約8対1との間、最も好ましくは、約3対1と5対1との間である。
【0078】
好ましくは、容器の高さに対する容器の幅の比率は、約1対1と約10対1との間、より好ましくは、約2対1と約8対1との間、最も好ましくは、約3対1と5対1との間である。
【0079】
本発明による容器のためのブランクは、製造者又はブランドロゴ、商標、スローガン、及び他の消費者情報及び証印を片面又は両面に印刷、エンボス加工、デボス加工、又は装飾することができる。代替的に又は追加的に、本発明による容器のためのブランクは、ラッカー、金属被覆、ホログラム、蛍光材、又は容器の感触、香り、外観を変える他の材料で少なくとも部分的にカバーすることができる。
【0080】
本発明による容器の箱の内側に1つ又はそれ以上の喫煙物品の束を収容する場合、喫煙物品は、例えば、金属箔、蒸着紙、透明紙であるインナーライナに包まれることが好ましい。
【0081】
容器が喫煙物品を含む場合、容器は、廃棄物区画(例えば、灰又は吸いさし)又は例えば、マッチ、ライター、消火手段、息清涼剤、又は電子機器といった他の物品のための区画を更に備えることができる。他の物品は、容器の外側に取り付けること、容器の個々の区画又はそれらを結合したものの中に喫煙物品と一緒に収容することができる。
【0082】
充填した状態で、本発明による容器は、収縮包装又は例えば、高密度又は低密度のポリエチレン、ポリプロピレン、配向ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、セルロースフイルム、又は従来法によりこれらの組み合わせの透明高分子フイルムで包装することができる。本発明による容器が包装される場合、包装は、開封テープを含むことができる。
【0083】
添付の図面は、本発明の原理を説明する目的で明細書の一部を構成するよう組み込まれる。図面は、本発明を構成して使用する方法を示す。更なる特徴及び利点は、以下の説明及び添付図面に示される本発明の特定の説明から明らかになるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0084】
図1】本発明の実施形態による、開放位置における容器の斜視図である。
図2】本発明による容器を製造するためのブランクの図である。
図3】本発明による持ち上げ手段を製造するためのブランクの図である。
図4】本発明の実施形態による開放位置における容器の側面断面図である。
図5】本発明の実施形態による閉鎖位置における容器の側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0085】
本発明の実施形態による容器1は、カップ状の箱2及び蓋3を備える。箱2は、箱底壁4、更に該箱底壁4に垂直な箱左側側壁5、箱右側側壁6、箱前壁7、及び箱後壁8を備える。
【0086】
蓋は、蓋頂壁9、及び更に該蓋頂壁9に垂直な蓋左側側壁10、蓋右側側壁11、及び蓋前壁2を備える。
【0087】
蓋頂壁9は、箱後壁8の上縁でヒンジ線40に沿って.箱後壁8にヒンジ結合される。
容器1の各壁は、側壁、前壁、及び後壁を相互に結合する取り付けタブ13、14、15、16、17、18(図2)によって相互に結合される。
【0088】
容器において、取り付けタブ13、14、15、16、17、18は見えないので、容器は高品質な外観になる。
【0089】
図2は、本発明によるブランクの実施形態を示す。
ブランクは、容器1の箱底壁4を形成する箱底壁パネル19を備える。箱左側側壁パネル20、箱右側側壁パネル21、及び箱前壁パネル22は、折り畳み線によって箱底壁パネル19に繋がる。折り畳み線は、ブランクを何ら変更することなく折り畳む線又は例えば、折り畳み線に沿って折り畳むことを容易にできるクリース線又はスコア線等のブランクの厚さを低減する線のいずれかにデザインすることができる。
【0090】
更に、ブランクは、蓋左側側壁パネル24、蓋右側側壁パネル25、及び蓋前壁パネル27が繋がる蓋頂壁パネル23を備える。箱後壁パネル26は、箱底壁パネル19及び蓋頂壁パネル23に繋がっている。
【0091】
取り付けタブ13、14、15、16、17、18のカバーを可能にするために、タブカバーパネル28、29、30、33が設けられており、折り畳み線によって箱左側側壁パネル20、箱右側側壁パネル21、箱前壁パネル22、及び蓋前壁パネル27に繋がっている。
【0092】
更に、カバーパネル31、32が設けられており、折り畳み線によって蓋左側側壁パネル24及び蓋右側側壁パネル25に繋がり、蓋の左側及び右側側壁パネル24、25の内側をカバーするようになっている。
内側カバーパネル34は、蓋前壁パネル27のタブカバーパネル33に繋がっている。
【0093】
容器1において、箱左側側壁パネル20及び対応するタブカバーパネル28は、箱左側側壁5を形成する。箱右側側壁パネル21及び対応するタブカバーパネル29は、箱右側側壁6を形成する。箱前壁パネル22及び対応するタブカバーパネル30は、箱前壁7を形成する。
【0094】
蓋左側側壁パネル24及び対応するカバーパネル31は、蓋左側側壁10を形成する。蓋右側側壁パネル25及び対応するカバーパネル32は、蓋右側側壁11を形成する。蓋前壁パネル27及び対応するタブカバーパネル33は、蓋前壁12を形成する。
蓋頂壁パネル23及び内側カバーパネル34は、蓋頂壁9を形成する。
【0095】
閉鎖蓋3を有する容器1において、蓋の左側及び右側側壁10、11及び蓋前壁12は隣接して配置され、それぞれ箱の左側及び右側側壁5、6及び箱前壁7に平行であり、図1に示すように容器1の外側にある。
【0096】
更に、ブランクは、従来の方式で容器1を閉鎖位置に維持しながら容器の開放を可能にするように構成される閉鎖手段を備える。クリックフラップ35は、箱前壁パネル22に繋がるタブカバーパネル30にカット部36を設けることで箱前壁パネル22に提供される。クリックフラップ35は、折り畳み線37によって箱前壁パネル22に繋がるブランク部分である。カット部36は所定の幅を有し、クリックフラップ35がタブカバーパネル30と係合しないように、クリックフラップ35と残余のタブカバーパネル30との間に隙間を形成する。
【0097】
閉鎖切除部38は、頂部前壁パネル27に繋がるタブカバーパネル33に設けられ、頂部前壁パネル27に対して所定距離だけ離れている。
【0098】
容器1において、クリックフラップ35は、閉鎖切除部38の縁部に係合することができ、結果的に容器1を閉鎖状態に維持する。容器の閉鎖時、クリックフラップ35は最初にタブカバーパネル33と接触して、閉鎖切除部38に定位する際にクリック音を発生することになる。
【0099】
係合切除部39は、蓋前壁パネル27及びタブカバーパネル33に設けることができ、各パネルの間の折り畳み線に対して対称となっており、容器1を開放するための容器1の係合部を提供するようになっている。
【0100】
箱後壁パネル26は、容器ヒンジ線40によって蓋頂壁パネル23に繋がり、箱2に対して蓋3を開放するためのヒンジを提供するようになっている。
【0101】
図1から分かるように、容器は、容器に収容される喫煙物品42の持ち上げを可能にする持ち上げ手段41を更に備える。
持ち上げ手段41は、前壁7に対して所定距離だけ離れて箱2の底壁4の内側に固定される固定パネル43を備える。固定パネルは、好ましくは箱底壁4に接着される。
【0102】
持ち上げパネル45は、箱前壁7に対して平行に延びる第1のヒンジ線44によって固定パネル43に繋がっている。持ち上げパネル45は、その降下位置及び上昇位置の両方において箱底壁4に対してある傾きをもっている。蓋3が開放位置にある場合、持ち上げパネル45は上昇位置にある。この上昇位置において、持ち上げパネルは箱底壁4に対して大きな傾斜角を有する。蓋3が閉鎖位置にある場合、持ち上げパネル45は降下位置にあり、この位置では、箱底壁4に対する持ち上げパネル45の傾斜角は小さい。しかしながら、持ち上げパネル45は降下位置にあっても箱底壁4に対して傾いており、以下に説明するように、喫煙物品42を持ち上げ手段41内に安定して保持することができる。
【0103】
逆折り畳みパネル47は、第2のヒンジ線46によって持ち上げパネル45に繋がっており、持ち上げパネル45から箱底壁4に向かって延びている。従って、第2のヒンジ線46は、容器が開放位置にある場合に持ち上げ手段41の最上部を形成する。切除部48は、持ち上げパネル45及び逆折り畳みパネル47に広がる。詳細には、切除部48は第2のヒンジ線46を横切って広がる。従って、切除部48は、喫煙物品42の一部を挿入することができる、持ち上げ手段41内の凹部を形成する。喫煙物品42は、好ましくは、固定パネル45及び逆折り畳みパネル47における切除部48のカット線に接触する。
【0104】
切除部48の幅は、第2のヒンジ線46からの距離が大きくなるにつれて狭くなる。従って、持ち上げ手段41内にテーパー付き凹部を形成することができる。一般に、逆折り畳みパネル47は箱底壁4に対して持ち上げパネル45よりも急勾配で延びる、従って、切除部48が形成する凹部は、持ち上げパネル45のカット線及び逆折り畳みパネル47のカット線の両方でもって喫煙物品42を係合することができるはずである。詳細には、持ち上げパネル45及び逆折り畳みパネル47は、互いに鋭角で配置される。
【0105】
持ち上げ底部パネル49は、第3のヒンジ線50によって逆折り畳みパネル47に繋がる。一般に、持ち上げ底部パネル49は、容器が閉鎖位置にある場合、箱底壁4に対して平行に延びる。
【0106】
持ち上げ後壁パネル51は、第4のヒンジ線52によって持ち上げ底部パネル49に繋がっている。一般に、持ち上げ後壁パネル51は、容器1が閉鎖位置にある場合、箱2の箱後壁パネル26に沿って延びる。持ち上げ後壁パネル51は、第5のヒンジ線53によって内側カバーパネル34に繋がっている。
【0107】
従って、図1に示すような容器は、図2に示す形態の1枚のブランクだけで製造することができる。図1に示す持ち上げ手段41は、好ましくは、箱底壁19の一部だけをカバーするように図2に示すブランクが提供する持ち上げ手段41よりも狭いことに留意されたい。
【0108】
図1に示す狭い持ち上げ手段41によって、箱2の内側の側壁6、7に沿って複数の区画54を設けることができる。詳細には、区画54は、持ち上げ手段41と容器側壁6、7との間に設けられる。もしくは、区画54は、持ち上げ手段41の片側にだけに設けることができる。この場合、持ち上げ手段41を非対称にデザインすることが好都合である。
【0109】
区画54は、追加のブランクの凹部又は切除部として、又は箱側壁パネル20、21のタブカバーパネル28、29に固定されるブランク部分に設けられる凹部又は切除部として設けられる。もしくは、区画は、箱2の他の手段によって接着又は固定される追加の挿入体として設けることができる。喫煙物品の付属品は、フィルタ要素又はカプセル(図示せず)を含む。
【0110】
別の実施形態において、容器1及び持ち上げ手段41は、1つの一体ブランクから製造されず、持ち上げ手段41は、別個のブランクから製造される。図3には対応するブランクが示されている。前述の図2のブランクと同様に、図3のブランクは、固定パネル43、持ち上げパネル45、逆折り畳みパネル47、持ち上げ底部パネル49、及び持ち上げ後壁パネル51を備え、第1、第2、第3、及び第4のヒンジ線44、46、50、及び52によって相互に繋がっている。
【0111】
蓋固定パネル55は、第5のヒンジ線53によって持ち上げ後壁パネル51に繋がっている。蓋固定パネル55は、容器ヒンジ線40に対して所定距離だけ離れて、蓋頂壁パネル23の内側に固定されるようになっている。また、図3の持ち上げ手段は、持ち上げパネル45及び逆折り畳みパネル47に広がる切除部48を備える。図2の実施形態とは対照的に、切除部48の両側には突起部56が設けられている。突起部56は、第2のヒンジ線46に設けられている。従って、突起部56は、持ち上げ手段41の最も高い位置で持ち上げ手段の凹部に突出する。突起部56は、切除部48で形成される凹部内に喫煙物品42を保持することができる。このことは喫煙物品42が円筒型である場合に特に好都合であり、切除部48がもたらす凹部は喫煙物品42を収容するように構成されるので、突起部56は上から喫煙物品42に係合することができる。詳細には、突起部56は、喫煙物品42の挿入及び取り出し時に弾性変形する。
【0112】
更に、持ち上げ手段41は、凹部の形態の切除部58が設けられた保持パネル57を備えることができる。もしくは、切除部58は、保持パネル57内に閉じた切除部、つまり穴として設けることができる。保持パネル57は、折り畳み線59によって固定パネル43に繋がり、箱2の前壁7に向かって延びるようになっている。折り畳み線59に直交する方向の保持パネル57の長さは、持ち上げ手段41が箱2内に設けられる場合、折り畳み線59と前壁との間の距離よりも長い。従って、保持パネル57は、傾斜状態で前壁7によって支持されることになる。喫煙物品42は、同様に保持されるように切除部58に挿入することができ同様に保持される。従って、喫煙物品42は、切除部48及び切除部58による2つの対向する端部に支持される。これにより、喫煙物品42は、持ち上げ手段41の上昇位置及び降下位置の両方において箱2内に安定的に支持される。
【0113】
図2のブランクは、図3に示す突起部56を更に備えることができることに留意されたい。更に、図2のブランクは、図3に示す保持パネル57を備えることができる。
【0114】
図4には、開放位置における持ち上げ手段41を有する容器1が示されている。蓋3は、容器ヒンジ線40の周りを回転している。図4から分かるように、容器1及び持ち上げ手段41は、図2のブランクに概して対応する1枚のブランクだけで製造されるが、追加的に保持パネル57が設けられている。従って、断面から分かるように、箱前壁パネル22、箱底壁パネル19、箱後壁パネル26、蓋頂壁パネル23、蓋前壁パネル27、タブカバーパネル33、内側カバーパネル34、持ち上げ後壁パネル51、持ち上げ底部パネル49、逆折り畳みパネル47、持ち上げパネル45、固定パネル43、及び保持パネル57は、それぞれの折り畳みヒンジ線によって互いに繋がっている。
【0115】
詳細には、固定パネル43は箱底壁パネル19の内側に固定され、内側カバーパネル34は蓋頂壁パネル23の内側に固定される。更に、タブカバーパネル33は蓋前壁パネル27の内側に固定される。各パネルの相互の固定は、好ましくは、製造時に各パネル間に接着剤を付与することで行われる。
【0116】
図4から分かるように、容器が開放位置にあってもブランクの片面だけが見えるので、片面にのみ印刷が施されたブランクを設けることができる。従って、ブランクは、より経済的に製造することができる。
【0117】
内側カバーパネル34は、蓋頂壁パネル23よりも約5%から15%だけ短い。従って、容器1が矢印60で示す方向にヒンジ線40の周りを回転する場合、持ち上げ後壁パネル51は、矢印61の方向に引き上げられて、内側カバーパネル34と蓋頂壁パネル23との間の不足長さに対応するようになっている。この動きは持ち上げ底部パネル49及び逆折り畳みパネル47を引き上げ、逆折り畳みパネル47は回転する。逆折り畳みパネル47の回転により、箱底壁4と持ち上げパネル45との間の距離が大きくなり、持ち上げパネル45及び逆折り畳みパネル47の切除部48に配置される喫煙物品42は、矢印62に示す方向に少なくとも部分的に持ち上げられる。
【0118】
蓋3が閉鎖される場合、持ち上げ手段41の各パネルは図5の初期位置に戻る。
図5に示すように、持ち上げ後壁パネル51は、箱2内に下向きに約90度だけ折り畳まれて、箱後壁8に対して略平行に広がる。持ち上げ底部パネル49は、約90度だけ折り畳まれて箱底壁4に対向して横たわる。逆折り畳みパネル47は、後方の箱後壁8の方に90度から180度の間で折り畳まれて、持ち上げ底部パネル49と持ち上げパネル45との間のZ折りを形成す。しかしながら、持ち上げパネル45は容器1の閉鎖位置でもある傾きを有しているので、喫煙物品42は、依然として切除部48がもたらす凹部に保持されて、結果的に所定位置に安定的に保持される。更に、喫煙物品42の反対側は、保持パネル57に設けられた切除部58に保持される。
【0119】
1つ又は複数の喫煙物品42は、インナーライナ内に設けることができ、インナーライナは、持ち上げ手段の一部を形成することができることに留意されたい。詳細には、インナーライナは、持ち上げ手段のパネルの一部を形成すること又はその上に設けることができる。従って、インナーライナのあるセクションが蓋頂壁の内側に取り付けられる場合、喫煙物品は、蓋が90度以上開放されるとインナーライナによって持ち上げることができる。
【0120】
以下に容器をブランクから製造するプロセスを説明する。
第1の段階において、ブランクの外形をシート材からカットする。シート材は、被覆ボール紙とすることができるが、プラスチック材を使用することも可能である。シート材は、好ましくは、少なくとも片面が被覆及び印刷される。
【0121】
次に、取り付けタブ13及び14を箱前壁パネル22の内側に取り付ける。取り付けタブ15及び16をそれぞれ箱左側側壁パネル20及び箱右側側壁パネル21に取り付ける。取り付けは、具体的には接着剤によって行うが、従来公知の他の結合技術を適用することができる。タブカバーパネル28、29、及び30をそれぞれの箱壁パネル20、21、及び22の内側に折り畳んで、取り付けタブ13、14、15、及び16を、それぞれ箱壁パネル20、21、22とタブカバーパネル28、29、30との間に設ける。
【0122】
次に、取り付けタブ17及び18を蓋前壁パネル27の内側に取り付ける。タブカバーパネル33を取り付けタブ17、18及び蓋前壁パネル27の内側に取り付ける。この位置において、内側カバーパネル34は、蓋頂壁パネル23の内側に隣接して蓋頂壁パネル23をカバーするようになっている。内側カバーパネル34を蓋頂壁パネル23に取り付ける。最後に、カバーパネル31、32を蓋の左側及び右側側壁パネル24、25に取り付けて、蓋の左側及び右側側壁パネル24、25の内側をカバーする。
【0123】
クリックフラップ35を、蓋3の切除部38の縁部がクリックフラップ35と係合するように容器1の箱前壁7の外側に折り畳む(図1に示すように)。
【0124】
持ち上げ手段41は内側カバーパネル34に繋がっており、持ち上げ手段41は固定パネル43を用いて接着剤によって箱底部パネル19の内側に固定され、箱前壁パネル22に対して所定距離だけ離れている。保持パネル57は、固定パネル43と箱前壁パネル22との間に傾斜した状態で延びている。
【0125】
従って、片面だけに印刷されたブランクを用いて容器1を作ることができ、容器の内壁の大部分は、タブカバーパネル、カバーパネル、内側カバーパネル、又は持ち上げ手段のパネルの印刷面でカバーすることができる。更に、全ての取り付けタブ13、14、15、16、17、18がカバーされるので高品質の外観の容器1を得ることができる。
【0126】
他の実施形態において、取り付けタブは、隣接する壁パネルの外側に取り付けることもできることに留意されたい。この場合、タブカバーパネルは同様に壁パネルの外側に折り畳まれ、取り付けタブがカバーされる。
【0127】
更に、箱用の内側カバーパネルを設けることができ、箱底壁は同様に内側カバーパネルによってカバーされる。
内側カバーパネルは、何らかのタブカバーパネル又はカバーパネルに設けることができる。
【符号の説明】
【0128】
1 容器
2 箱
3 蓋
4 底壁
41 持ち上げ手段
42 物品
44 第1のヒンジ線
45 持ち上げパネル
46 第2のヒンジ線
47 逆折り畳みパネル
48 切除部
図1
図2
図3
図4
図5