特許第5769917号(P5769917)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5769917
(24)【登録日】2015年7月3日
(45)【発行日】2015年8月26日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20150806BHJP
【FI】
   A63F7/02 326C
   A63F7/02 327A
【請求項の数】1
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2009-185717(P2009-185717)
(22)【出願日】2009年8月10日
(65)【公開番号】特開2011-36364(P2011-36364A)
(43)【公開日】2011年2月24日
【審査請求日】2012年7月23日
【審判番号】不服2014-1737(P2014-1737/J1)
【審判請求日】2014年1月31日
(73)【特許権者】
【識別番号】591044614
【氏名又は名称】株式会社足立ライト工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100112531
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】原 徳昭
【合議体】
【審判長】 吉村 尚
【審判官】 長崎 洋一
【審判官】 平城 俊雅
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−86700(JP,A)
【文献】 特開2009−131514(JP,A)
【文献】 特開2008−11881(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
方形状枠の機枠と、該機枠の前面一側に開閉自在に軸着され遊技盤がその側壁内に配設される本体枠と、該本体枠の前面におけるその軸支側に開閉自在に軸着される透明板保持枠とを備え、開放側における前記本体枠の側壁は、閉止時には前記機枠の内側に収納され且つ該機枠と近接する位置関係にある遊技機であって、
前記開放側の本体枠の側壁と前記機枠の縦杆との間に該本体枠または前記透明板保持枠を施錠または開錠する施錠装置を配置し、
前記施錠装置は、縦長かつ平板状に形成されると共にその板面が前記本体枠の側壁の前後方向に沿うように配置され組み込まれる錠の作動により上下動する作動杆と、常態において前記本体枠の掛止部に係合し該本体枠を弾発手段によって施錠するように付勢される平板状の本体枠用係止部材と、常態において前記透明板保持枠の掛止部に係合し該透明板保持枠を弾発手段によって施錠するように付勢される平板状の透明板保持枠用係止部材とを有し、
前記作動杆には、その上下動作によって前記本体枠用係止部材あるいは透明板保持枠用係止部材の端部に接触しこれら係止部材を押動させる部位が形成されており、前記本体枠用係止部材及び前記透明板保持枠用係止部材は、前記作動杆によって押動させられると前記弾発手段の付勢に抗して前記本体枠の掛止部または前記透明板保持枠の掛止部との係合を解いて開錠するようになっており、
前記本体枠における開放側の側壁を平面的に見て前側へ進むに従い漸次外側に広がるように該本体枠の前面と直交する面に対して所定角度傾斜させると共に、前記作動杆を含む前記施錠装置も平面的に見て前記本体枠の側壁と同じ方向へ同じ角度傾斜させて配置し、
さらに、前記本体枠の側壁及び前記施錠装置の傾斜は、前記機枠に前記本体枠を閉止する場合において、前記本体枠の側壁及び前記施錠装置の後端側が前記機枠の内側面に接触しない角度に設定されていることを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技機、アレンジボール遊技機などの遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技機として代表的なパチンコ遊技機は、例えば方形枠状の機枠の前面に一側を支点として本体枠が開閉自在に回動するように軸着され、その前面に同軸支側を支点として透明板保持枠が開閉自在に回動するように軸着されている。そして、前記本体枠に遊技盤が装着され、透明板保持枠前面の開口から遊技盤の前面が視認できるようになっている。また、前記本体枠の開放側に、機枠に対し本体枠を施錠・開錠しかつ本体枠に対し透明板保持枠を施錠・開錠する施錠装置が設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
前記施錠装置は、その錠構造の簡素化や製作コストを抑えるようにしたものであって、更に詳しく説明すると、本体枠の裏面に固着されシリンダー錠が設けられる平断面コ字型の縦長の支持体と、遊技盤の側端面と対向するようにして前記支持体の内側面に配置される作動杆と、該作動杆が上下に可動することにより該作動杆が作動する面と左右方向での平行な面内で上下に可動して機枠の内面に突設された機枠係合金具に係脱自在に係合する掛止部材としての鉤部材と、前記支持体の上下に可動自在に設けられ前記透明板保持枠の裏面から後方へ突設されるガラス枠鉤が係脱自在に係合する掛止部材としてのガラス枠作動体と、から概ね構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−261520号公報(第4−10頁、図1、2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年、パチンコ遊技機にあっては、遊技の興趣を高めるため例えば遊技盤面に装着する可変表示装置やその他の装飾部品の大型化が顕著であり、これに伴い遊技盤も拡大化の一途を辿っている。このように、遊技盤が拡大化されるのはいいが、該遊技盤が装着される本体枠や該本体枠が取り付けられる機枠の大きさ、すなわちパチンコ遊技機の上下・左右方向の寸法はあらかじめ設定され決められている関係から、遊技盤の拡大化にも限界がある。また、パチンコ遊技機の一側である開放側に遊技盤の側端面と対応位置するようにして施錠装置が配置されるが、該施錠装置に遊技盤の拡大化の皺寄せが及んでいる。
【0006】
そこで、本発明は前記課題に鑑みてなされたもので、本体枠の側壁と共に施錠装置を平面的に見て前側へ進むに従い漸次外側に広がるように傾斜させて配置し、限られた範囲内で遊技盤のより一層の拡大化を図ることができるようにした遊技機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するため本発明の遊技機は、方形状枠の機枠と該機枠の前面一側に開閉自在に軸着され遊技盤が配設される本体枠と該本体枠の前面におけるその軸支側に開閉自在に軸着される透明板保持枠とを備え、開放側における前記本体枠の側壁と前記機枠の縦杆との間に該本体枠または前記透明板保持枠を施錠または開錠する施錠装置が配置される遊技機であって、前記本体枠における開放側の側壁を平面的に見て前側へ進むに従い漸次外側に広がるように該本体枠の前面と直交する面に対して所定角度傾斜させると共に前記施錠装置も平面的に見て前記本体枠の側壁と同じ方向へ同じ角度傾斜させるようにして配置したことを特徴とする。
【0008】
前記施錠装置は、縦長かつ平板状に形成されると共にその板面が前後方向に沿うように配置され、組み込まれる錠の作動により上下動する帯板状の作動杆と、常には弾発手段により前記本体枠または前記透明板保持枠を施錠するように付勢されかつ前記作動杆の上下動作に伴い前記弾発手段の付勢に抗し連動して前記本体枠または前記透明板保持枠を開錠する平板状の止部材と、を有し、前記施錠装置における少なくとも前記遊技盤の前記開放側の側端面と対応する範囲では、前記作動杆と前記止部材とが同一鉛直面内に配置されていることが好ましい。
【0009】
また、この際、前記弾発手段は、線材を平面内で屈曲しかつ該平面内で伸縮するようにしたバネであることが好ましい。
【0010】
更に、前記バネは、ネジリコイルバネであることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る遊技機は、開放側に施錠装置を設けてなり、本体枠における開放側の側壁を平面的に見て前側へ進むに従い漸次外側に広がるように該本体枠の前面と直交する面に対して所定角度傾斜させると共に前記施錠装置も平面的に見て本体枠の側壁と同じ方向へ同じ角度傾斜させるようにして配置したので、その分遊技盤が配設される部位であって開放側にスペース的な余裕が生まれる。よって、これにより限られた範囲内で遊技盤のより一層の拡大化を図ることができるという効果がある。
【0012】
この際、前記施錠装置が、例えば縦長かつ平板状に形成されると共にその板面が前後方向に沿うように配置され、組み込まれる錠の作動により上下動する帯板状の作動杆と、常には弾発手段により本体枠または透明板保持枠を施錠するように付勢されかつ作動杆の上下動作に伴い弾発手段の付勢に抗し連動して本体枠または透明板保持枠を開錠する平板状の止部材と、を有し、施錠装置における少なくとも遊技盤の開放側の側端面と対応する範囲では、作動杆と止部材とが前後方向で同一鉛直面内に配置されるようにすれば、施錠装置の厚みをその分狭め薄く形成することができる。よって、遊技盤の更なる拡大化を図ることができる。
【0013】
また、この際、弾発手段として線材を屈曲しかつ伸縮するようにしたバネとすることによって、前記作動杆と止部材を同一鉛直面内に配置したことと重なり、施錠装置の更なる薄型が可能になり、その分遊技盤の拡大化に寄与する。弾発手段としては、好適なものとして例えば平面内で屈曲しかつ該平面内で伸縮するネジリコイルバネがある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】透明板保持枠と本体枠とを開いた本発明に係るパチンコ遊技機の斜視図。
図2】一部を断面にして示すパチンコ遊技機の平面図。
図3】施錠装置の斜視図。
図4】同分解斜視図。
図5】(イ)は同側面図、(ロ)は同外側カバーを外した状態の側面図。
図6】(イ)は図5(ロ)のX−X線拡大断面図、(ロ)は同Y−Y線拡大断面図。
図7】(イ)(ロ)(ハ)は施錠装置の作用を説明する斜視図。
図8】施錠装置部位の拡大平面断面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る遊技機を実施するための最良の形態を図面に基づき詳しく説明する。本発明に係る遊技機には、パチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、パチスロ遊技機等の遊技機が有るが、この内、本発明はその一例としてパチンコ遊技機について説明する。
【0016】
図1は透明板保持枠と本体枠とを開いた本発明に係るパチンコ遊技機の斜視図、図2は一部を断面にして示すパチンコ遊技機の平面図である。パチンコ遊技機Pは、方形枠状の機枠1と、該機枠1の前面一側、パチンコ遊技機Pを正面から見た左側、に開閉自在に軸着される本体枠2と、該本体枠2の前面であってその軸支部O側に開閉自在に軸着される透明板保持枠3と、から構成される。本体枠2には、遊技盤4が配設される。また、遊技盤4の下方であって本体枠2の前面に、その一側に寄せて発射レール5及び該発射レール5に供給される遊技媒体であるパチンコ球を遊技盤4面に発射させる発射装置6が取着されている。更に、発射装置6の下方に、該発射装置6により発射されるパチンコ球の打球力を調整する打球力調整ハンドル7が装着される。前記発射レール5や発射装置6部位は透明板保持枠3によりその前側が覆われるが、打球力調整ハンドル7は透明板保持枠3により覆われることはなく、外部に露出している。
【0017】
前記遊技盤4の前面に、渦巻き状に敷設された内側・外側ガイドレール8a,8bにより囲われるようにして遊技領域である遊技部4aが形成される。図示は省略するが、前記遊技部4aには、例えばその中央に文字、数字等の図柄を変動表示する変動表示装置が配設される。また、その下方に遊技部4aに打ち込まれたパチンコ球が入賞することにより前記変動表示装置に表示した図柄を変動させる始動入賞口が配置され、更に、その下方に一度に多くの入賞球を発生する大型の入賞装置が配置される。遊技部4aの中央下縁に、該遊技部4aに打ち込まれたパチンコ球であっていずれの入賞口にも入賞しなかったパチンコ球をアウト球として遊技盤4の後側へ排出するアウト球口が設けられる。
【0018】
前記透明板保持枠3は、本体枠2の前面とほぼ同じ大きさを有し、額縁状に形成されると共にその開口9を通して前記遊技盤4の前面である遊技部4aが視認できるようになっている。該開口9には、ガラス板または合成樹脂板からなる透明板10が装着される。また、透明板保持枠3の前面下部に、前記発射レール5に供給するパチンコ球を貯留する球受皿3aが装着されている。透明板保持枠3の裏面下部には、前記球受皿から流入するパチンコ球を発射レール5に一個ずつ供給するための打球供給装置11が設けられている。
【0019】
そして、前記本体枠2の開放側の外側面に、該本体枠2と透明板保持枠3をそれぞれ施錠または開錠するための施錠装置Aが取着される。この場合、本体枠2は機枠1側に施錠され、透明板保持枠3は本体枠2側に施錠される。このため、機枠1における正面から見た右側に位置する縦杆1aの内側面1bに、上下に位置して施錠装置Aの後端面から後方へ突出する掛止部材としての後記する第一・二上向係止部材22a,22bが係止する掛止部材としての平面L字型の機枠係合金具12,12が取着される。一方、透明板保持枠3を正面から見た右側縁部の裏面に、上下とその間に位置して施錠装置Aの前側から前方へ突出する掛止部材としての後記する第一乃至三下向係止部材21a,21b,21cが係止する掛止部材としての平面略コ字型の保持枠係合金具13,13,13が取着されている。
【0020】
前記本体枠2における開放側の側壁2aは、図2に示すように平面的に見て前側へ進むに従い漸次外側に広がるように該本体枠2の前面と直交する面に対して所定角度傾斜させている。そして、該側壁2aと機枠1の一側の縦杆1aとの間に位置するようにして該側壁2aの外面に施錠装置Aが取着されることになる。よって、施錠装置Aも平面的に見て前側へ進むに従い漸次外側へ広がり本体枠2の側壁2aと同じ方向へ同じ角度傾斜して配置される。これにより、パチンコ遊技機Pの前面に対して直交するように配置される本体枠2における開放側の側壁2aや施錠装置Aと比較し、遊技盤4が配設される部位であって開放側、すなわちパチンコ遊技機Pを正面から見た右側の側壁2aの内側(正面から見た左側)、にスペース的な余裕が生まれる。これにより、限られた範囲内で遊技盤4のより一層の拡大化を図ることができる。
【0021】
また、この際、施錠装置Aが本体枠2における側壁2aの外面に取着された状態で本体枠2の軸支部Oを中心として該本体枠2と共に回動するので、該本体枠2の開閉動作に伴い該施錠装置Aが機枠1における同じ側の縦枠1aの内側面1bに当たるようなことがあってはならない。このため、施錠装置Aが当たって本体枠2が回動し得ないという支障の生じない範囲を考慮して、この施錠装置Aの所定角度は、機枠1一側の縦杆1aの内側面1bに接触しない範囲で最大半径の円弧(図2では円弧軌跡C)を描いた場合、その最大半径の円弧軌跡Cよりも施錠装置Aが外側へ食み出ない範囲内で設定され、該施錠装置Aの取付位置が決まる。
【0022】
次に、図3乃至6に基づき施錠装置Aについて説明する。図3は施錠装置の斜視図、図4は同分解斜視図、図5(イ)は同側面図、(ロ)は同外側カバーを外した状態の側面図、図6(イ)は図5(ロ)のX−X線拡大断面図、(ロ)は同Y−Y線拡大断面図である。施錠装置Aは上下に縦長であってしかも正面から見て中空平板状に形成され、図1に示すように本体枠2の右側壁2aの外側面に沿わせ板面が前後方向に沿うようにして配置固定される。施錠装置Aは、縦長平板状の内側カバー16と、該内側カバー16とほぼ同じ大きさからなり所定の距離離して対向位置する外側カバー17と、その間に配設される縦長帯板状の作動杆18と、から概ね構成される。
【0023】
前記内側カバー16は、内カバー板16aの前端縁に内側へ直角に屈曲する厚幅板16bが設けられ、該厚幅板16bの先端縁が外側カバー17の前端縁に当接することになる。この厚幅板16bには、その上下方向に沿って所定の間隔離しかつ少し内カバー板16aに掛かるようにして、掛止部材としての後記する第一乃至三下向係止部材21a,21b,21cの先端部を前方へ突出させるための第一乃至三通孔19a,19b,19cが開設される。また、第二通孔19bと第三通孔19cとの間に、作動杆18における一側面下部の前端縁に突設されたカム受片46が介入する切欠口20が開設される。
【0024】
内側カバー16における内側面であってかつ前端側の上下方向に沿って三個の第一乃至三下向係止部材21a,21b,21cが配設され、同じく内側カバー16における内側面であって後端側の上下方向に沿って二個の第一・二上向係止部材22a,22bが配設される。第一乃至三下向係止部材21a,21b,21cは、縦長の長方形状の基板23の上部前端縁に下向きの鉤片部24が突設され、上部後端縁に後方へ突出する突部25が一体に設けられている。基板23の中央部には、上下方向に沿ってスライド長孔26が開設される。このスライド長孔26は下部の溝幅が上部の溝幅よりも広く形成され、次に説明するピン27がスライド長孔26における下部の広幅溝部に挿通される。そして、ピン27はスライド長孔26、正確には該スライド長孔26における下部の広幅溝部、に挿通した状態で内側カバー16にカシメ着される。これにより、各第一乃至三下向係止部材21a,21b,21cが、ピン27に沿って上下動することになる。
【0025】
この際、各第一乃至三下向係止部材21a,21b,21cと内側カバー16とに架け渡すようにして、弾発手段としてのネジリコイルバネ28が装着される。該ネジリコイルバネ28は、線材を屈曲しかつ伸縮するようになっており、巻回したコイル部28aから延出する二本の支杆28b,28bの先端をそれぞれ第一乃至三下向係止部材21a,21b,21cの基板23上部に開設された係止孔29と内側カバー16の内カバー板16aに開設された係止孔30に挿入する。これにより、ネジリコイルバネ28の弾発力によって、第一乃至三下向係止部材21a,21b,21cがそれぞれ下方へ付勢されることになる。
【0026】
一方、内側カバー16における内側面にあって後端側の上下方向に沿って配設される二個の第一・二上向係止部材22a,22bは、縦長の基板31の下部の後端縁に側面L字型をなすように上向きの鉤片部32が突設されており、基板31の中央部には上下方向に沿ってスライド長孔33が開設される。このスライド長孔33は下部の溝幅よりも上部の溝幅の方が広く形成されており、ピン34がそのスライド長孔33における上部の広幅溝部に挿通される。そして、各ピン34はスライド長孔33、正確には該スライド長孔33における上部の広幅溝部、に挿通した状態で内側カバー16にカシメ着される。これにより、各第一・二上向係止部材22a,22bがピン34に沿って上下動することになる。
【0027】
この場合も、各第一・二上向係止部材22a,22bと内側カバー16とに架け渡すようにして、弾発手段としてのネジリコイルバネ28が装着される。該ネジリコイルバネ28も、線材を屈曲しかつ伸縮するようになっており、巻回したコイル部28aから延出する二本の支杆28b,28bの先端をそれぞれ第一・二上向係止部材22a,22bの基板31下部に開設された係止孔29と内側カバー16の内カバー板16aに開設された係止孔30に挿入する。これにより、ネジリコイルバネ28の弾発力によって、第一・二上向係止部材22a,22bがそれぞれ上方へ付勢されることになる。
【0028】
外側カバー17は、外カバー板17aの後端縁に内側へ直角に屈曲する厚幅板17bが形成され、該厚幅板17bの上部と下部とに前記第一・二上向係止部材22a,22bの鉤片部32,32が突出する第四・五通孔35a,35bが開設される。また、外カバー板17aの内側面の所定位置に内側面側へ窪ませた複数の隆起部36が設けられる。これは、作動杆18側面との接触面積を減らしてその摺動動作を円滑にさせるためである。外カバー板17aの上下端部及び中央部に、それぞれピン37を挿通させるためのピン挿通孔38が設けられる。
【0029】
作動杆18は、内側カバー16と外側カバー17との間で上下動するようになっており、上下方向に亘りプレスによって窪ませた長溝凹部39が形成され、作動杆18を屈曲させることにより曲げ強度の向上を図っている。そして、前端側の上端に水平押上部40が設けられる。この水平押上部40は、第一下向係止部材21aの下端面23aを当接して係合させるためのものである。また、前端側の中央よりやや下方に後方へ窪む窪み部41が形成され、該窪み部41の下縁に水平押上部40が設けられる。この水平押上部40は、第二下向係止部材21bの下端面23aを当接して係合させるためのものである。更に、作動杆18の前端側の下端部に切欠部42が形成されると共に、その下端に水平段部43が設けられる。この水平段部43は、第三下向係止部材21cの上端から後方へ突出する突部25を当接して係合させるためのものである。
【0030】
作動杆18の後端側にはその上下部に位置して前方へ窪む一対の凹部44,44が形成され、該各凹部44の上端に水平押下部45が設けられる。これら水平押下部45,45は、第一・二上向係止部材22a,22bの上端面31aを当接して係合させるためのものである。また、作動杆18における一側面下部の前端側に内側、すなわちパチンコ遊技機Pを正面から見た左側、へ突出するカム受片46が設けられる。このカム受片46は、錠としての後記するシリンダー錠48の錠軸48a後端に固着されたカム片51を係合させるためのものである。作動杆18の中央部に、前記中央のピン37が遊嵌されるガイド長孔47が上下方向に開設される。
【0031】
このように構成される作動杆18は、第一乃至三下向係止部材21a,21b,21cと第一・二上向係止部材22a,22bが装着された内側カバー16と外側カバー17との間に配置され、内側カバー16と外側カバー17とを重ねると共に外側カバー17の外側から各ピン挿通孔38にピン37を挿入し、該各上下端部のピン37と中央部のピン37を内側カバー16にカシメ着する。これにより、施錠装置Aが組み立てられる。この際、図6(イ)(ロ)に示すように作動杆18と各第一乃至三下向係止部材21a,21b,21c及び第一・二上向係止部材22a,22bとは、同一鉛直面内に配置されている。
【0032】
そして、作動杆18の前端側の上端に設けられた水平押上部40に、第一下向係止部材21aの下端面23aが当接して係合する。また、前端側の中央よりやや下方に設けられた水平押上部40に、第二下向係止部材21bの下端面23aが当接して係合する。更に、作動杆18の前端側の下端部に設けられた水平段部43に、第三下向係止部材21cの上端から後方へ突出する突部25の下面25aが当接して係合する。作動杆18の後端側では、その上下部に位置して設けられた水平押下部45,45に第一・二上向係止部材22a,22bの上端面31aが当接して係合する。前記第一乃至三下向係止部材21a,21b,21cは、いずれもネジリコイルバネ28により作動杆18の水平押上部40,40、水平段部43側へ付勢されている。すなわち、下方へ付勢されている。これに対し、第一・二上向係止部材22a,22bは、いずれもネジリコイルバネ28により作動杆18の水平押下部45,45側へ付勢されている。すなわち、上方へ付勢されている。
【0033】
作動杆18は、第一乃至三下向係止部材21a,21b,21cの下向き付勢と第一・二上向係止部材22a,22bの上向き付勢とにより所定位置で停止し、その位置から付勢に抗して上下に可動し得るようになっている。また、前端縁の3個の第一乃至三通孔19a,19b,19cからそれぞれ第一乃至三下向係止部材21a,21b,21cの鉤片部24が前方へ突出し、後端縁の2個の第四・五通孔35a,35bからそれぞれ第一・二上向係止部材22a,22bが後方へ突出している。また、内側下部の前端縁に開設された切欠口20から内側へ突出するカム受片46の一側には、シリンダー錠48が配置されることになる。
【0034】
図1図8に示すように、施錠装置Aは本体枠2における開放側の側壁2aの外側面に内側カバー16の外側面が重ね合わさるようにして取着される。このとき、作動杆18はその板面が前後方向に沿うようにして配置されている。そして、常にはネジリコイルバネ28の付勢により前端縁から前方へ突出する第一乃至三下向係止部材21a,21b,21cがそれぞれ透明板保持枠3の一側裏面に設けられた保持枠係合金具13,13,13に上から係合している。また、ネジリコイルバネ28の付勢により後端縁から後方へ突出する第一・二上向係止部材22a,22bが、それぞれ機枠1の一側の内側面1bに設けられた機枠係合金具12,12に下から係合している。
【0035】
前記シリンダー錠48は、本体枠2の下部一側に前後方向に沿ってほぼ水平に配置され、円柱状の錠本体49と、該錠本体49の後端に設けられる取付片50と、錠本体49の後端から後方へ突出する錠軸48aに固着されるカム片51と、からなり、錠本体49の前面に鍵穴52が設けられている。該シリンダー錠48は取付片50により本体枠2に固着された状態で、該本体枠2側に形成され打球力調整ハンドル7が取り付けられた周囲部位を形成し、かつ、デザイン的に透明板保持枠3の下部と一体化して見られる装飾板部14により覆われ、その鍵穴52のみが前側に露出している。また、前記カム片51は、略C型に形成されると共に作動杆18に設けられたカム受片46に該カム受片46の周囲を囲うようにして係合する。
【0036】
本発明に係るパチンコ遊技機Pは上記構成からなり、次に作用を説明する。機枠1に本体枠2が施錠されかつ本体枠2に透明板保持枠3が施錠され、共に閉じられている状態では、図7(イ)に示すようにネジリコイルバネ28の付勢により施錠装置Aにおける前端縁側の第一乃至三下向係止部材21a,21b,21cがそれぞれ透明板保持枠3の一側裏面に設けられた保持枠係合金具13,13,13に上から係合している。また、ネジリコイルバネ28の付勢により後端縁側の第一・二上向係止部材22a,22bが、それぞれ機枠1の一側の内側面に設けられた機枠係合金具12,12に下から係合している。
【0037】
そこで、例えば透明板保持枠3を開放する場合は、パチンコ遊技機Pの前側からシリンダー錠48の鍵穴52に鍵(図示せず。)を差し込んで反時計回り方向へ回動させる。これに伴い、図7(ロ)に示すようにシリンダー錠48の錠軸48aと共にカム片51が同じ方向へ回動し、カム片51の下部爪51bがカム受片46を上方へ押し上げる。また、カム受片46と共に作動杆18が押し上げられ、作動杆18の前端側では各水平押上部40,40及び水平段部43が第一乃至三下向係止部材21a,21b,21cを押し上げ、各鉤片部24と各保持枠係合金具13との係合を解く。これにより、透明板保持枠3が開放できることになる。この際、作動杆18が上動しても、第一・二上向係止部材22a,22bは上方へ付勢されており、しかも、第一・二上向係止部材22a,22bと機枠係合金具12,12とが係合したままであって、第一・二上向係止部材22a,22bの上端面31aと作動杆18の水平押下部45とが離れるのみである。よって、第一・二上向係止部材22a,22bと機枠係合金具12,12との係合状態が解かれることはない。
【0038】
透明板保持枠3が前側へ開放されれば、鍵を元の位置に戻す。これにより、作動杆18が元の位置に下動し第一乃至三下向係止部材21a,21b,21cも付勢により可動して元の位置に戻る。また、第一・二上向係止部材22a,22bの上端面31aと作動杆18の各水平押下部45とが当接する。開放された透明板保持枠3は、そのまま本体枠2側へ押すことにより、各保持枠係合金具13の上端縁が第一乃至三下向係止部材21a,21b,21cの鉤片部24の前端縁に当接する。該鉤片部24の前端縁は側面、すなわちパチンコ遊技機Pの側面、から見た場合、後方へ進むに従い漸次下方へ下がるように傾斜している。よって、鉤片部24の傾斜面24aに前記保持枠係合金具13の上端縁が当接することにより、各第一乃至三下向係止部材21a,21b,21cが押し上げられ、最終的に第一乃至三下向係止部材21a,21b,21cと各保持枠係合金具13とが自動的に係合することになる。
【0039】
次に、例えば透明板保持枠3を閉めたまま本体枠2を開放する場合は、前記と同様にパチンコ遊技機Pの前側からシリンダー錠48の鍵穴52に鍵を差し込んで時計回り方向へ回動させる。これに伴い、図7(ハ)に示すようにシリンダー錠48の錠軸48aと共にカム片51が同じ方向へ回動し、カム片51の上部爪51aがカム受片46を下方へ押し下げる。また、カム受片46と共に作動杆18が下動し、作動杆18の後端側で各水平押下部45,45が第一・二上向係止部材22a,22bを押し下げ、各鉤片部32と各機枠係合金具12との係合を解く。これにより、本体枠2が開放できることになる。この際、作動杆18が下動しても、第一乃至三下向係止部材21a,21b,21cは下方へ付勢されており、しかも、第一乃至三下向係止部材21a,21b,21cと保持枠係合金具13,13,13とが係合したままであって、第一乃至三下向係止部材21a,21bの下端面23aと作動杆18の水平押上部40,40及び水平段部43と突部25が離れるのみである。よって、第一乃至三下向係止部材21a,21b,21cと保持枠係合金具13,13,13との係合状態が解かれることはない。
【0040】
本体枠2が前側へ開放されれば、鍵を元の位置に戻す。これにより、作動杆18が元の位置に上動し第一・二上向係止部材22a,22bも付勢により可動して元の位置に戻る。また、第一乃至二下向係止部材21a,21bの下端面23aと作動杆18の水平押上部40及び水平段部43と突部25が当接する。開放された本体枠2は、そのまま機枠1側へ押すことにより、各機枠係合金具12の下端縁が第一・二上向係止部材22a,22bの鉤片部32の前端縁に当接する。該鉤片部32の前端縁は側面、すなわちパチンコ遊技機Pの側面、から見た場合、前方へ進むに従い漸次上方へ上がるように傾斜している。よって、鉤片部32の傾斜面32aに前記機枠係合金具12の下端縁が当接することにより、第一・二上向係止部材22a,22bが押し下げられ、最終的に第一・二上向係止部材22a,22bと各機枠係合金具12,12とが自動的に係合することになる。
【0041】
本発明にあっては、作動杆18に対して第一乃至三下向係止部材21a,21b,21c及び第一・二上向係止部材22a,22bがそれぞれ所定の位置に配置され、しかも、互いに前後方向で同一鉛直面内で係合するようにしている。この前後方向とは、本体枠2の前面に対して直交する面のみではなく平面的に見て左右に少し傾斜する場合も含む。しかしながら、問題となるのは施錠装置Aにあって遊技盤4における開放側の側端面4bと対応する範囲であるから、少なくともその範囲内に含まれる係止部材についてのみ作動杆18と前後方向であって同一鉛直面内で係合すれば良い。遊技盤4における開放側の側端面4bと対応する範囲とは、遊技盤4がそのままパチンコ遊技機Pを正面から見て右側かつ上方へ拡大化した場合に、その拡大化の邪魔にならない範囲を言う。そのためには、拡大化された場合の遊技盤4における開放側の側端面4bを施錠装置A側へ投影して、作動杆18、第一乃至三下向係止部材21a,21b,21c及び第一・二上向係止部材22a,22bであってその影に含まれる部位は同一面内に配置する必要がある。よって、例えば施錠装置Aの下端部に位置し前記範囲外に位置する第三下向係止部材21cにあっては、作動杆18と同一鉛直面内に配置されてなくても差し支えないことになる。また、弾性手段としてのネジリコイルバネ28についても、少なくとも遊技盤4における開放側の側端面4bと対応する範囲に位置するネジリコイルバネ28についてのみその形状を平面的に薄く形成すれば良い。
【0042】
このように、本発明に係るパチンコ遊技機Pは、開放側に施錠装置Aを設けてなり、本体枠2における開放側の側壁2aを平面的に見て前側へ進むに従い漸次外側に広がるように該本体枠2の前面と直交する面に対して所定角度傾斜させると共に施錠装置Aも平面的に見て本体枠2の側壁2aと同じ方向へ同じ角度傾斜させるようにして配置したので、その分遊技盤4が配設される部位であって開放側にスペース的な余裕が生まれる。よって、これにより限られた範囲内で遊技盤4のより一層の拡大化を図ることができる。また、遊技盤4を前側から装着するパチンコ遊技機Pにあっては、遊技盤4を配置する収納凹部の開放側の側壁2aが前側へ進むに従い漸次外側へ広がるように所定角度傾斜しているので、遊技盤4が装着し易い。更に、透明板保持枠3前面の開口9からでは、本体枠2の側壁2aが傾斜した分該開口9の縁から遠ざかり、同時に施錠装置Aも該開口から遠ざかることになるので、不正行為も行なわれ難くなる。
【0043】
この際、前記施錠装置Aが、例えば縦長かつ平板状に形成されると共にその板面が前後方向に沿うように配置され、組み込まれるシリンダー錠48の作動により上下動する帯板状の作動杆18と、常にはネジリコイルバネ28により本体枠2または透明板保持枠3を施錠するように付勢されかつ作動杆18の上下動作に伴いネジリコイルバネ28の付勢に抗し連動して本体枠2または透明板保持枠3を開錠する平板状の第一乃至三下向係止部材21a,21b,21c及び第一・二上向係止部材22a,22bと、を有し、施錠装置Aにおける少なくとも遊技盤4の開放側の側端面4bと対応する範囲では、作動杆18と第一乃至三下向係止部材21a,21b,21c及び第一・二上向係止部材22a,22bとが前後方向で同一鉛直面内に配置されるので、施錠装置Aの厚みをその分狭め薄く形成することができる。よって、遊技盤4の更なる拡大化を図ることが可能となる。
【0044】
また、この際、弾発手段として線材を屈曲しかつ伸縮するようにしたネジリコイルバネ28とすることによって、本体枠2の開放側の側壁2a及び施錠装置Aを前記のように傾斜させると共に、前記作動杆18と第一乃至三下向係止部材21a,21b,21c及び第一・二上向係止部材22a,22bを前後方向で同一鉛直面内に配置したことと重なり、施錠装置Aの更なる薄型が可能になる。よって、これによっても施錠装置Aの厚みを極力薄くできる。この種弾発手段としては、線材を屈曲しかつ伸縮するようにしたバネであれば良く、例えば線細工バネがある。
【0045】
この際、施錠装置Aが本体枠2における側壁2aの外面に取着された状態で本体枠2の軸支部Oを中心として回動するので、該本体枠2の開閉動作に伴い該施錠装置Aが機枠1における同じ側の縦枠1aの内側面1bに当たるようなことがあってはならない。このため、該本体枠2が支えて回動し得ないといった支障の生じない範囲を考慮して、この施錠装置Aの傾斜度合いは、図2に示すように該本体枠2の軸支部Oを中心とする円弧軌跡Cを描いた場合、機枠1一側の縦杆1aの内側面1bに接触しない範囲で最大半径の円弧軌跡Cを描き、施錠装置Aがその最大半径の円弧軌跡Cよりも外側へ食み出ない範囲で設定され、該施錠装置Aの取付位置が決まる。
【0046】
また、前記施錠装置Aにおける作動杆18もその前端縁に設けられた窪み部41、切欠部42と後端縁に設けられた一対の凹部44,44をそれぞれ前後方向で互いに重ならないようにジグザグ状に設け、該作動杆18の前後方向の幅を極力狭めるようにしている。これにより、施錠装置A自体の前後方向の幅を狭めることができ、前記円弧軌跡Cの内側という制限されたスペースにも設置し易い。また、円弧軌跡Cの最大半径を軸支部Oからより遠くに設定することができ、遊技盤の更なる拡大化を図ることができる。
【0047】
本発明に係るパチンコ遊技機Pにあっては、施錠装置A側の掛止部材としての第一乃至三下向係止部材21a,21b,21c及び第一・二上向係止部材22a,22bにそれぞれ鉤片部24,32を設け、機枠1及び透明板保持枠3側の掛止部材としての機枠係合金具12、保持枠係合金具13は該鉤片部24,32が係合できるような構成としている。これに対し、逆に、機枠係合金具12、保持枠係合金具13に固定される鉤片部を設け、施錠装置A側の第一乃至三下向係止部材21a,21b,21c及び第一・二上向係止部材22a,22bの鉤片部24,32を削除し、前記各鉤片部を施錠装置A側の第一乃至三下向係止部材21a,21b,21c及び第一・二上向係止部材22a,22bに掛止するようにしても良い。また、本発明に使用される施錠装置は、前記説明のものに限らず、例えば平断面がコ字型をなし遊技盤の側端面と対向するようにして作動杆が配置され、該作動杆の作動する面と左右方向での平行な面内で上下に可動する掛止部材を設けた施錠装置にも適用できる。更に、施錠装置Aを本体枠2に取着した場合を説明したが、これ以外に施錠装置Aを機枠1または透明板保持枠3に取着した遊技機であっても、本発明が適用できる。更にまた、錠として鍵を使うシリンダー錠を示したが、鍵を使用しない所謂電子錠を組み込んだ施錠装置を備える遊技機にも本発明が適用できることは勿論である。
【符号の説明】
【0048】
1 機枠
1a 縦杆
2 本体枠
2a 側枠
3 透明板保持枠
A 施錠装置
P 遊技機(パチンコ遊技機)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8