(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
その値に応じて取引時に所定のサービスを受けることができる取引ポイントを保有可能な各会員の情報が、会員が有する取引ポイントの情報と関連付けされて記憶された記憶装置を備えるとともに、精算処理時に取引内容に応じて取引ポイントを増減させる精算端末から該取引ポイントの情報が送られてくる取引管理サーバと、前記精算端末とから構成された取引管理システムであって、
前記取引管理サーバは、
会員の識別を精算端末側で行うように各会員を識別する目的で会員毎に配布された識別子の情報が予め記憶された記憶装置から、通信可能なときに前記取引ポイントの情報のうち前記取引管理サーバに送信されていないものを該取引管理サーバに送信する前記精算端末に、会員の識別子の情報を出力する識別子出力手段と、
精算処理を行った精算端末から、該精算を行った会員の識別子及び該精算による取引ポイントの増減情報が、送られてきた場合に、該情報を取得する識別子付情報取得手段とを備え、
前記識別子付情報取得手段は、取得した識別子の情報から会員を識別し、上記取引ポイントの増減情報を、該識別された会員の情報に関連付けし、記憶装置の取引ポイントの情報に反映させる
ことを特徴とする取引管理システム。
その値に応じて取引時に所定のサービスを受けることができる取引ポイントを保有可能な各会員の情報が、会員が有する取引ポイントの情報と関連付けされて記憶された記憶装置を備え、精算処理時に取引内容に応じて取引ポイントを増減させる精算端末から該取引ポイントの情報が送られてくる取引管理サーバであって、
会員の識別を精算端末側で行うように各会員を識別する目的で会員毎に配布された識別子の情報が予め記憶された記憶装置から、通信可能なときに前記取引ポイントの情報のうち前記取引管理サーバに送信されていないものを該取引管理サーバに送信する前記精算端末に、会員の識別子の情報を出力する識別子出力手段と、
精算処理を行った精算端末から、該精算を行った会員の識別子及び該精算による取引ポイントの増減情報が、送られてきた場合に、該情報を取得する識別子付情報取得手段とを備え、
前記識別子付情報取得手段は、取得した識別子の情報から会員を識別し、上記取引ポイントの増減情報を、該識別された会員の情報に関連付けし、記憶装置の取引ポイントの情報に反映させる
ことを特徴とする取引管理サーバ。
その値に応じて取引時に所定のサービスを受けることができる取引ポイントを保有可能な各会員の情報が、会員が有する取引ポイントの情報と関連付けされて記憶装置に記憶され、精算処理時に取引内容に応じて取引ポイントを増減させる精算端末から送られてくる該取引ポイントの情報を取得させる取引管理プログラムであって、
前記記憶装置を備えた取引管理サーバに、
会員の識別を精算端末側で行うように各会員を識別する目的で会員毎に配布された識別子の情報が予め記憶された記憶装置から、通信可能なときに前記取引ポイントの情報のうち前記取引管理サーバに送信されていないものを該取引管理サーバに送信する前記精算端末に、会員の識別子の情報を出力する識別子出力処理と、
精算処理を行った精算端末から、該精算を行った会員の識別子及び該精算による取引ポイントの増減情報が、送られてきた場合に、該情報を取得する識別子付情報取得処理と、
前記識別子付情報取得処理にて、取得した識別子の情報から会員を識別し、上記取引ポイントの増減情報を、該識別された会員の情報に関連付けし、記憶装置の取引ポイントの情報に反映させる処理とを
実行させるための取引管理プログラム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記文献の取引管理システムでは、顧客が会員になれば、該会員が保有している取引ポイントを取引時に使用し、所定のサービスを受けることが可能にあるため、顧客の固定化を目的として、顧客に会員登録を勧めるにあたり、そのメリットを説明することが容易になる。
【0006】
しかし、同文献の取引管理システムでは、会員が取引ポイントを使用するか、或いは会員に取引ポイントを付与する場合、この会員の保有取引ポイント確認のために、該取引時に、精算端末側で、取引管理サーバの記憶装置に記憶された該会員の取引ポイントの情報を取得する必要があり、精算端末と取引管理サーバとが通信可能に接続されていない場合、取引ポイントを利用した取引を行うことができない。
【0007】
なお、会員に会員カードのようなものを所持してもらい、その会員カードに、取引ポイントの情報を記憶させておけば、取引管理サーバとの通信無しに取引ポイントを利用した取引を行うことはできるが、この場合には、取引管理サーバ側で、各会員の保有する取引ポイントの管理を行うことが困難になる。
【0008】
本発明は、精算処理を行う精算端末と、取引ポイントを取得可能な会員の情報が記憶された記憶装置及び精算端末からの取引ポイントの増減情報が送られる取引管理サーバとが、通信可能に接続されていないような場合でも、会員への取引ポイントの付与及び会員の取引ポイントの使用を可能にさせる取引管理システム、取引管理サーバ及び取引管理プログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の商品管理システムは、その値に応じて取引時に所定のサービスを受けることができる取引ポイントを保有可能な各会員の情報が、会員が有する取引ポイントの情報と関連付けされて記憶された記憶装置を備えるとともに、精算処理時に取引内容に応じて取引ポイントを増減させる精算端末から該取引ポイントの情報が送られてくる取引管理サーバと、前記精算端末とから構成された取引管理システムであって、前記取引管理サーバは、会員の識別を精算端末側で行うように各会員を識別する目的で会員毎に配布された識別子の情報が予め記憶された記憶装置から、前記精算端末に、会員の識別子の情報を出力する識別子出力手段と、精算処理を行った精算端末から、該精算を行った会員の識別子及び該精算による取引ポイントの増減情報が、送られてきた場合に、該情報を取得する識別子付情報取得手段とを備え、前記識別子付情報取得手段は、取得した識別子の情報から会員を識別し、上記取引ポイントの増減情報を、該識別された会員の情報に関連付けし、記憶装置の取引ポイントの情報に反映させることを特徴としている。
【0010】
上記の構成としたことにより、精算端末に送られる会員の識別子の情報を利用することによって、該精算端末側で、会員の識別を行うことができるとともに、通信が回復した時点で、精算端末側における取引ポイントの増減情報が、識別子付情報取得手段から取得されるため、精算端末と、取引ポイントを利用する会員の情報を有する取引管理サーバとが、通信可能に接続されていないような場合でも、会員への取引ポイントの付与や会員に取引ポイントを使用させることが可能になる。
【0011】
前記識別子出力手段は、記憶装置に記憶された会員の取引ポイントの情報を、該会員の識別子の情報と関連付けして、精算端末に送る構成とされてもよい。
【0012】
また、本発明の商品管理サーバは、その値に応じて取引時に所定のサービスを受けることができる取引ポイントを保有可能な各会員の情報が、会員が有する取引ポイントの情報と関連付けされて記憶された記憶装置を備え、精算処理時に取引内容に応じて取引ポイントを増減させる精算端末から該取引ポイントの情報が送られてくる取引管理サーバであって、会員の識別を精算端末側で行うように各会員を識別する目的で会員毎に配布された識別子の情報が予め記憶された記憶装置から、前記精算端末に、会員の識別子の情報を出力する識別子出力手段と、精算処理を行った精算端末から、該精算を行った会員の識別子及び該精算による取引ポイントの増減情報が、送られてきた場合に、該情報を取得する識別子付情報取得手段とを備え、前記識別子付情報取得手段は、取得した識別子の情報から会員を識別し、上記取引ポイントの増減情報を、該識別された会員の情報に関連付けし、記憶装置の取引ポイントの情報に反映させることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の商品管理プログラムは、その値に応じて取引時に所定のサービスを受けることができる取引ポイントを保有可能な各会員の情報が、会員が有する取引ポイントの情報と関連付けされて記憶装置に記憶され、精算処理時に取引内容に応じて取引ポイントを増減させる精算端末から送られてくる該取引ポイントの情報を取得させる取引管理プログラムであって、前記記憶装置を備えたコンピュータに、会員の識別を精算端末側で行うように各会員を識別する目的で会員毎に配布された識別子の情報が予め記憶された記憶装置から、前記精算端末に、会員の識別子の情報を出力する識別子出力処理と、精算処理を行った精算端末から、該精算を行った会員の識別子及び該精算による取引ポイントの増減情報が、送られてきた場合に、該情報を取得する識別子付情報取得処理と、前記識別子付情報取得処理にて、取得した識別子の情報から会員を識別し、上記取引ポイントの増減情報を、該識別された会員の情報に関連付けし、記憶装置の取引ポイントの情報に反映させる処理とを実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、精算端末に送られる会員の識別子の情報を利用することによって、該精算端末側で、会員の識別を行うことができるとともに、通信が回復した時点で、精算端末側における取引ポイントの増減情報が、識別子付情報取得手段から取得されるため、精算端末と、取引ポイントを利用する会員の情報を有する取引管理サーバとが、通信可能に接続されていないような場合でも、会員への取引ポイントの付与や会員に取引ポイントを使用させることが可能になる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図示する例に基づき本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明を適用した取引管理システムのブロック図である。この取引管理システム1は、取引管理サーバ2と、一又は複数の固定型精算端末3と、一又は複数の移動型精算端末(精算端末)4とから構成されている。
【0017】
この取引管理システム1は、商品取引時の精算処理を精算端末3,4で行う場合に、その取引又はその取引情報を管理するとともに、会員登録している顧客(会員)に対して、様々なサービスを提供するものである。具体的には、会員は、サービス又は商品の取引時に、支払い金額(取引金額)に応じた取引ポイントを得ることができるとともに、サービスや商品の取引時に、現金払いの他、後払いによる支払い方法を選択することが可能になる。
【0018】
ちなみに、会員は、この取引ポイントを利用し、その値に応じて、サービス又は商品の取引時に、種々のサービスを受けることが可能になる。本例では、会員が保有する取引ポイントである保有取引ポイントから、会員が取引時に使用する取引ポイントである使用取引ポイントを減算することを条件として、取引時の支払い金額(取引金額)から使用取引ポイントの値に応じた金額を差引くサービスを受けることが可能である。言換えると、保有取引ポイントを現金の代わりに使用することができる。
【0019】
上記固定型精算端末3は、固定型レジスタ設備と呼ばれるものであり、商品やサービス等の取引時の精算処理や、該精算に伴い発生する取引ポイントである発生取引ポイントの換算処理や、会員が保有する取引ポイントである保有取引ポイントを該会員に使用させる処理を行うものであって、店舗等に固定的に設置される。
【0020】
この固定型レジスタ設備3は、直接又はネットワークを介して、取引管理サーバ2と通信可能に接続されており、該精算情報及びその他の取引時の取引情報を含むPOS情報を、取引管理サーバ2側に送信するとともに、発生取引ポイント又は使用取引ポイントの情報を、該取引ポイントを発生又は使用した会員の情報とともに取引管理サーバ2側に送信する。ちなみに、POSとは、「Point of sale」の略であり、POS情報には、「いつ・どの商品が・どんな価格で、いくつ売れたか」等の詳細な取引情報が含まれている。
【0021】
上記移動型精算端末4は、移動型レジスタ設備と呼ばれるものであって、商品やサービス等の取引時の精算処理や、該精算に伴い発生する発生取引ポイントの換算処理や、保有取引ポイントを会員に使用させる処理を行うものであり、店舗内の店員等の販売員が容易に持運ぶことができるモバイル端末になっている。
【0022】
このため、移動型レジスタ設備4は、有線又は無線ネットワークを介して、或いは直接、取引管理サーバ2と通信可能に接続されるが、
図1に仮想線で示す通り、取引管理サーバ2と通信できない場所に移動した場合には、取引管理サーバ2に対して非接続状態になる。
【0023】
この移動型レジスタ設備4は、取引管理サーバ2と非接続な状態となった場合には、上記精算情報及びその他の取引時の取引情報を含むPOS情報等を、内蔵された記憶部4aに記憶しておき、通信状態が回復して取引管理サーバ2と接続された際に、記憶部4aに記憶している上記POS情報等を取引管理サーバ2に送信する。
【0024】
取引管理サーバ2は、会員の情報や各種情報を記憶する記憶装置6を備えたコンピュータに、本発明を適用した取引管理プログラムをインストールすることにより、実現される。
【0025】
この取引管理サーバ2は、上述した記憶装置6の他、固定側レジスタ設備3及び移動型レジスタ設備4から送られてくる上記POS情報を取得する取引情報取得手段7と、記憶装置6に記憶された会員の情報を固定型レジスタ設備3に送信するとともに固定型レジスタ設備3から送られてくる会員の後払い情報や取引ポイント情報を受取る会員情報入出力手段8と、各会員を識別する目的で会員毎に配布された識別子(具体的には会員番号又は会員ID)を記憶装置6から移動型レジスタ設備4に送る識別子出力手段9と、移動型レジスタ設備4から送られてくる識別子付の後払い情報又は識別子付取引ポイント情報を取得する識別子付情報取得手段11とを備えている。
【0026】
上記記憶装置6は、情報が関連付けして記憶されるデータテーブルに、各種情報を記憶している。具体的には、識別子を含む会員の情報が記憶される会員データテーブル12と、POS情報に含まれる上述の取引情報が記憶される取引データテーブル13とが、記憶装置6に設けられている。
【0027】
図2(A)は会員データテーブルのデータ構造を示す説明図であり、(B)は取引データテーブルのデータ構造を示す説明図である。会員データテーブル12は、数字よりなる「会員ID」と、会員の名前が記憶される「名前」と、各会員を識別するために会員毎に配布された会員番号や会員ID等からなる識別子が記憶される「識別子」と、会員がまだ実際の支払いを行っていない後払い金の合計が記憶された後払い合計金額と、会員の保有取引ポイントが記憶される「保有取引ポイント」とをフィールドとして有している。
【0028】
すなわち、ある会員の保有取引ポイントの情報と、会員の未払い分である後払い合計金額の情報とが、該会員であることを識別する識別子と関連付けされて記憶装置6に記憶されている。ちなみに、会員が、後払い合計金額の一部又は全部を振込等で支払うと、該支払った金額が、該会員の後払い合計金額から減算され、これが、会員データテーブル12の情報に反映される。
【0029】
取引データテーブル13は、数字よりなる「取引ID」と、取引対象となる商品やサービスの名前である取引対象名が記憶される「取引対象名」と、該取引の際に顧客が支払った支払い金額である取引金額が記憶される「取引金額」と、該取引の時期である取引時期が記憶される「取引時期」とをフィールドとして有している。
【0030】
上記取引情報取得手段7は、
図1に示す通り、固定型レジスタ設備3及び移動型レジスタ設備4から送られてくるPOS情報を取得し、上記取引データテーブル13に、新たなデータを随時追記して記憶していくように構成されている。
【0031】
上記会員情報入出力手段8は、固定型レジスタ設備3からの要求によって、会員データテーブル12に記憶された会員情報を、該固定型レジスタ設備3に送るとともに、固定型レジスタ設備3から送られてくる会員情報を、会員データテーブル12の情報に反映させるように構成されている。
【0032】
以上により、例えば、ある顧客が、固定型レジスタ設備3において、後払いの支払い方法によって取引金額の支払いを試みた場合、まず、固定型レジスタ設備3は、会員情報入出力手段8を介して取得される会員情報に基づいて、この顧客が会員であるか否かを確認し、会員でなければこの顧客が会員でない旨を、該固定型レジスタ設備3を操作している操作者や、この顧客に報知する。一方、顧客が会員であることが識別されれば、固定型レジスタ設備3は、後払いの精算処理を行うとともに、会員情報入出力手段8を介して、この際の取引金額を、会員データテーブル12における該会員の後払い合計金額の欄に記載された金額に加算して、新たな後払い合計金額とし、処理を終了させる。
【0033】
また、ある顧客が、固定型レジスタ設備3において、取引金額を現金で支払った場合、まず、固定型レジスタ設備3は、会員情報入出力手段8を介して取得される会員情報に基づいて、この顧客が会員であるか否かを確認し、会員でなければ精算処理後に処理を終了させる。一方、顧客が会員であることが識別されれば、固定型レジスタ設備3は、後払いの精算処理を行うとともに、会員情報入出力手段8を介して、この際の取引金額に応じて発生する発生取引ポイントを、会員データテーブル12における該会員の保有取引ポイントの欄に記載された金額に加算して、新たな保有取引ポイントとし、処理を終了させる。
【0034】
さらに、ある顧客が、固定型レジスタ設備3において、取引金額の一部又は全部を自ら保有する取引ポイントで支払うことを試みた場合、まず、固定型レジスタ設備3は、会員情報入出力手段8を介して取得される会員情報に基づいて、この顧客が会員であるか否かを確認し、会員でなければこの顧客が会員でない旨を、該固定型レジスタ設備3の操作者や、この顧客に報知する。一方、顧客が会員であることが識別されれば、使用取引ポイントに応じた金額を差引いて精算処理を行うともに、会員情報入出力手段8を介して、使用取引ポイントを、会員データテーブル12における該会員の保有取引ポイントの欄に記載された金額から減算して、新たな保有取引ポイントとし、処理を終了させる。
【0035】
このように、固定型レジスタ設備3は、取引管理サーバ2と、通信可能に常時接続されているため、取引管理サーバ2の会員データテーブル12に記憶された会員情報を、会員情報入出力手段8を介して、リアルタイムに取得し、その場で、会員の識別を行うことが可能であるとともに、固定型レジスタ設備3での取引の内容によって生じた取引ポイントの増減情報を、会員情報入出力手段8を介して、取引管理サーバ2の会員データテーブル12の情報に、リアルタイムに反映させることが可能である。
【0036】
これに対して、移動型レジスタ設備4は、上述したように、取引管理サーバ2との接続が遮断されることがあるため、取引管理サーバ2の会員データテーブル12に記憶された会員情報を利用して、会員のリアルタイムの識別を行うことができない場合があるとともに、精算処理時の取引ポイントの増減情報を、該会員データテーブル12に情報にリアルタイムに反映させることが不可能な場合がある。
【0037】
このため、本取引管理サーバ2は、上述した会員データテーブル12に識別子の情報を記憶させるとともに、識別子出力手段9及び識別子付情報取得手段11を設けている。
【0038】
すなわち、会員の識別を移動型レジスタ設備4側で行う目的で、会員データテーブル12に記憶された各会員の識別子の情報を、該移動型レジスタ設備4に送信する。
【0039】
また、会員の保有取引ポイントを移動型レジスタ設備4側で確認可能とするため、識別子出力手段9は、会員データテーブル12に記憶された会員情報から各会員のその時点での有している保有取引ポイントの情報を、各会員の識別子と関連付けて該移動型レジスタ設備4に送信する。
【0040】
このため、移動型レジスタ設備4の記憶部4aは、情報が関連付けして記憶されるデータテーブルに各種情報を一時的に記憶するものであり、具体的には、識別子出力手段9からの受信データをそのまま記憶する受信データテーブル14と、識別子付情報取得手段11に送信する送信データを記憶する会員用送信データテーブル16と、取引情報取得手段7に送信する送信データを記憶する取引用送信データテーブル17とを有している。
【0041】
図3(A)は受信データテーブルのデータ構造を示す説明図であり、(B)は会員用送信データテーブルのデータ構造を示す説明図であり、(C)は取引用データテーブルのデータ構造を示す説明図である。受信データテーブル14は、数字よりなる「受信ID」と、会員データテーブル12から出力された会員の識別子が記憶される「識別子」と、該会員の保有する保有取引ポイントが記憶される「保有取引ポイント」とをフィールドとして有している。
【0042】
会員用送信データテーブル16は、数字よりなる「会員用送信ID」と、会員の識別子が記憶される「識別子」と、取引時に該会員が使用した使用取引ポイントが記憶される「使用取引ポイント」と、取引時の取引金額に応じて該会員に発生した取引ポイントである発生取引ポイントが記憶される「発生取引ポイント」と、取引時に該会員が後払いを選択した場合における後払い金額が記憶される「後払い金額」と、このデータセット(具体的には、識別子と使用取引ポイントと発生取引ポイントと後払い金額とのデータセット)が送信されたか否かを示す送信フラグが記憶される「送信フラグ」とを、フィールドとして有している。ちなみに、送信フラグがOFFの場合には、該データセットが既に送信済みであり、ONの場合には、該データセットがまだ未送信の状態を意味している。
【0043】
取引用送信データテーブル17は、数字よりなる「取引用送信ID」及び上述の送信フラグが記憶された「送信フラグ」をフィールドとして有する他、それ以外は、上述した取引データテーブル13と同一の「取引対象名」、「取引金額」及び「取引時期」をフィールドとして有している。
【0044】
図4は、識別子出力手段が行う識別子出力処理のフロー図である。識別子出力手段9は、移動型レジスタ設備4からデータ送信要求があると、識別子出力処理の処理を開始し、ステップS1進む。ステップS1では、会員データテーブル12に記憶された会員情報から、各会員の識別子と、該会員のその時点での保有取引ポイントを抽出し、ステップS2に進む。
【0045】
ステップS2では、会員の識別子の情報と、該会員の保有取引ポイントとを、関連付けしたデータのセットを、各会員に対して生成し、ステップS3に進む。ステップS3では、ステップS2で生成した各データセットを、データ送信要求があった移動型レジスタ設備4に送信し、処理を終了させる。
【0046】
すなわち、受信データテーブル14と同一構造のデータが移動型レジスタ設備4に送信され、これを受取った移動型レジスタ設備4は、記憶部4aに記憶されている受信データテーブル14の情報を、最新のものに更新する。
【0047】
図5は、移動型レジスタ設備のディスプレイに表示される精算画面の説明図である。移動型レジスタ設備4は、店員やその他の販売員がタッチ操作するタッチパネル式ディスプレイと、取引対象の価格を含めた情報が埋め込まれたバーコード情報を読込むバーコードスキャナーとを備え、該ディスプレイには、商品又はサービスの取引時において、精算画面18が表示される。
【0048】
該精算画面18は、取引対象となっている商品又はサービスの名前である取引対象名を表示する取引対象名表示欄18aと、該取引対象の取引価格が表示される価格表示欄18bと、該取引を行おうとしている顧客が会員である場合に、その会員の識別子を入力する識別子入力欄18cと、タッチ操作可能な検索ボタン18dと、保有取引ポイントを表示する保有取引ポイント表示欄18eとを有している。
【0049】
取引対象名表示欄18a及び価格表示欄18bには、バーコードスキャナーからの情報を表示される。そして、識別子入力欄18cに識別子を入力し、検索ボタン18dをタッチするON操作を行うと、該識別子を有する会員の保有取引ポイントが、記憶部4aに記憶された受信データテーブル14の情報から検索され、該検索された保有取引ポイントが保有取引ポイント表示欄18eに表示される。これによって会員は、自分が現在保有する保有取引ポイントを確認できる。
【0050】
また、精算画面18は、支払い金額が表示される支払い金額表示欄18fと、タッチ操作可能であって会員が自身の保有取引ポイントを使用する際に用いる使用ボタン18gと、タッチ操作可能であって会員又は会員でない顧客がその場で現金払いする場合に用いる現金払いボタン18hと、タッチ操作可能であって会員が後払いする場合に用いる後払いボタン18iとを有している。
【0051】
最初、支払い金額表示欄18fには、取引対象の取引価格がそのまま表示されるが、顧客が保有取引ポイントの使用を希望する場合には、使用ボタン18gをタッチするON操作を行う。
【0052】
移動型レジスタ設備4は、このON操作が行われると、まず、識別子入力欄18cに入力されている識別子の情報を確認し、識別子入力欄18cが未入力の場合や、該入力されている識別子が受信データテーブル14に記憶されていない場合には、取引ポイントの使用を希望している顧客は会員でないものと判断し、その旨を報知し、再度、移動型レジスタ設備4のディスプレイに精算画面18を表示させる一方で、識別子入力欄18cに入力されている識別子が受信データテーブル14に記憶されている場合には、取引ポイントの使用を希望している顧客は会員であると判断し、該識別子を有する会員の保有取引ポイントを受信データテーブル14から取得する。
【0053】
続いて、移動型レジスタ設備4は、取引対象の取引価格から、前記取得した保有取引ポイントを現金に換算した金額を、差引いた金額を、新たな支払い金額とし、支払い金額表示欄18fに表示する。
【0054】
この際、保有取引ポイントを現金に換算した金額が取引対象の取引価格よりも安ければ、該会員は保有する取引ポイントの全てを使用することになるため、使用取引ポイントがその時点での保有取引ポイントとなり、これを該会員の識別子と関連付け、送信フラグをONとしたデータセットを、会員用送信データテーブル14に新たに追記するとともに、受信データテーブル14の記憶された該会員の保有取引ポイントを0にして、取引ポイントの利用処理を完了させる。
【0055】
一方、保有取引ポイントを現金に換算した金額が取引対象の取引価格よりも高ければ、該取引価格を取引ポイントに換算した値を使用取引ポイントとし、これを該会員の識別子と関連付け、送信フラグをONとしたデータセットを、会員用送信データテーブル14に新たに追記するとともに、受信データテーブル14に記憶された該会員の保有取引ポイントから該使用取引ポイントを差引いた値を、新たな保有取引ポイントとし、受信データテーブル14の記憶を更新し、取引ポイントの利用処理を完了させる。
【0056】
また、顧客から現金を受取り、現金払いボタン18hをタッチするON操作が行われると、移動型レジスタ設備4は、現金払いでの精算処理を開始する。現金払いでの精算処理では、まず、取引対象名表示欄18aに表示されている名前を取引対象名とし、支払い金額表示欄18fに表示されている金額を取引金額とし、その時点の時刻を取引時期とし、送信フラグをONとしたデータセットを、新たに取引用送信データテーブル17に追記する。
【0057】
この現金払いでの精算処理の際、移動型レジスタ設備4は、識別子入力欄18cに入力されている識別子が、受信データテーブル14に記憶されている場合には、この顧客が会員であるため、取引金額に応じた取引ポイント(例えば、取引金額の10%となる取引ポイント)を、発生取引ポイントとし、該会員の識別子と関連付け、送信フラグをONとしたデータセットを、新たに会員用送信データテーブル14に追記するとともに、受信データテーブル14に記憶された該会員の保有取引ポイントに、発生取引ポイントを加算して、新たな保有取引ポイントとし、受信データテーブル14の記憶を更新する。
【0058】
さらに、顧客が後払いによる支払いを希望し、販売員が後払いボタン18iをタッチするON操作が行われると、移動型レジスタ設備4は、後払いでの精算処理を開始する。具体的には、まず、識別子入力欄18cに入力されている識別子の情報を確認し、識別子入力欄18cが未入力の場合や、該入力されている識別子が受信データテーブル14に記憶されていない場合には、後払いによる支払いを希望している顧客は会員でないものと判断し、その旨を報知し、再度、移動型レジスタ設備4のディスプレイに精算画面18を表示させて処理を終了させる一方で、識別子入力欄18cに入力されている識別子が受信データテーブル14に記憶されている場合には、後払いを希望している顧客は会員であると判断し、後払いによる処理を続行させる。
【0059】
続いて、後払いによる処理では、取引対象名表示欄18aに表示されている名前を取引対象名とし、支払い金額表示欄18fに表示されている金額を取引金額とし、その時点の時刻を取引時期とし、送信フラグをONとしたデータセットを、新たに取引用送信データテーブル17に追記する。
【0060】
そして、この処理とともに、取引金額に応じた取引ポイントを、発生取引ポイントとし、支払い金額表示欄18fに表示されている金額である取引金額を、後払い金額とし、これらを該会員の識別子と関連付け、送信フラグをONとしたデータセットを、会員用送信データテーブル14に新たに追記するとともに、受信データテーブル14に記憶された該会員の保有取引ポイントに、発生取引ポイントを加算して、新たな保有取引ポイントとし、受信データテーブル14の記憶を更新する。
【0061】
以上のように、移動型レジスタ設備4は、取引管理サーバ2と通信可能な際に、受信データテーブル14の情報を、取引管理サーバ2から取得し、これを記憶部4aに記憶させておくことにより、取引管理サーバ2と通信が不可能な場合でも、スムーズに、会員の後払い処理や、取引内容に応じた取引ポイントの増減処理を行うことが可能になる。
【0062】
なお、移動型レジスタ設備4は、取引管理サーバ2と通信が可能な状態では、会員用送信データテーブル16に記憶されて送信フラグがONになっている識別子付きの各データセットを、取引管理サーバ2の識別子情報取得手段11に送信し、且つ送信フラグをOFFに切換えるとともに、取引用送信データテーブル17に記憶されて送信フラグがONになっている各データセットを、取引管理サーバ2の取引情報取得手段7に送信し、且つ送信フラグをOFFに切換える。
【0063】
そして、会員用送信データテーブル16及び取引用送信データテーブル17において、送信フラグがONになっているデータセットがないことを確認した場合には、取引管理さバー2の識別子出力手段9を介して、受信データテーブル14を定期的に最新なものに更新する。
【0064】
図6は、識別子付情報取得手段が行う識別子付情報取得処理のフロー図である。識別子付情報取得手段11は、移動型レジスタ設備4から識別子付情報が送信されてくると、識別子付情報取得処理の処理を開始し、ステップS11進む。ステップS11では、送られてくる識別子付情報に含まれる識別子から、該識別子を有している会員の特定を行い、この特定が終わると、ステップS12に進む。
【0065】
ステップS12では、送られてくる識別子付情報に含まれる使用取引ポイントを、会員データテーブル12に記憶された該会員の保有取引ポイントから減算して、新たな保有取引ポイントとし、ステップS13に進む。ちなみに、該特定された会員が取引ポイントを使用していない場合、使用取引ポイントの値は0であるため、ステップS12において、該会員の有する保有取引ポイントの値は変わらない。
【0066】
ステップS13では、送られてくる識別子付情報に含まれる発生取引ポイントを、会員データテーブル12に記憶された該会員の保有取引ポイントに加算して、新たな保有取引ポイントとし、ステップS14に進む。ちなみに、該会員が自身の保有していた保有取引ポイントのみで取引を行った場合、該会員には取引ポイントが発生せず、発生取引ポイントの値が0であるため、ステップS13において、該会員の有する保有取引ポイントの値は変わらない。
【0067】
ステップS14では、送られてくる識別子付情報に含まれる後払い金額を、会員データテーブル12に記憶された該会員の後払い合計金額に加算して、新たな後払い合計金額とし、処理を終了させる。ちなみに、該特定された会員が後払いによる取引を行わなかった場合、後払い金額は0であるため、ステップS14において、後払い合計金額の値段は変わらない。
【0068】
以上により、この識別子付情報取得手段11は、後払い清算処理を行った移動型レジスタ設備4から、該後払いを行った会員の識別子及び後払い金額の情報を送られてきた場合に、該識別子によって該会員を特定し、この後払い金額を、管理取引サーバ2側の会員データテーブル12に記憶させる。
【0069】
また、識別子付情報取得手段11は、取引内容(取引ポイントの発生や使用)に応じた取引ポイントの増減情報が識別子と関連付けされて送られてきた場合に、この増減情報を、該識別子を有する会員の保有取引ポイントの情報に反映させて、記憶装置6に記憶させる。
【0070】
なお、上述の例とは異なる取引ポイントの利用方法について説明する。具体的には、ある会員の保有する取引ポイントが予め定めた所定値である設定値以上になると、該会員は、保有する取引ポイントから上記設定値が減算されることと引換に、取引時の支払い金額(取引金額)から一定の金額又は一定割合の金額が差引かれる割引サービスを受けることが可能になるように取引ポイントの使用方法を定める。
【0071】
このような取引ポイントの利用形態において、
図5に示す使用ボタン18gがON操作された場合、移動型レジスタ設備4は、まず、識別子入力欄18cに入力されている識別子の情報を確認し、識別子入力欄18cが未入力の場合や、該入力されている識別子が受信データテーブル14に記憶されていない場合には、取引ポイントの使用を希望している顧客は会員でないものと判断し、その旨を報知し、再度、移動型レジスタ設備4のディスプレイに精算画面18を表示させる一方で、識別子入力欄18cに入力されている識別子が受信データテーブル14に記憶されている場合には、取引ポイントの使用を希望している顧客は会員であると判断し、該識別子を有する会員の保有取引ポイントを受信データテーブル14から取得し、この取得した保有取引ポイントが、設定値以上であるか否かをチェックする。
【0072】
移動型レジスタ設備4は、保有取引ポイントが設定値よりも小さい場合には、取引ポイントがまだ利用可能な程溜まっていない旨を報知する一方で、保有取引ポイントが設定値以上の場合には、取引対象の取引価格から、前記一定の金額又は一定割合の金額を、差引いた金額を、新たな支払い金額として、支払い金額表示欄18fに表示する。
【0073】
この際、使用取引ポイントを設定値とし、該会員の識別子と関連付け、送信フラグをONとしたデータセットを、会員用送信データテーブル14に新たに追記するとともに、受信データテーブル14の記憶された該会員の保有取引ポイントから設置値を引いた値を、新たな保有取引ポイントとして、情報の更新を行う。