特許第5770129号(P5770129)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5770129顎の動きを記録するための電子式登録装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5770129
(24)【登録日】2015年7月3日
(45)【発行日】2015年8月26日
(54)【発明の名称】顎の動きを記録するための電子式登録装置
(51)【国際特許分類】
   A61C 19/045 20060101AFI20150806BHJP
   A61C 19/04 20060101ALI20150806BHJP
   A61B 5/11 20060101ALI20150806BHJP
   A61C 11/00 20060101ALI20150806BHJP
【FI】
   A61C19/045 110
   A61C19/04 Z
   A61B5/10 310J
   A61C11/00 B
【請求項の数】9
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2012-62477(P2012-62477)
(22)【出願日】2012年3月19日
(65)【公開番号】特開2012-196448(P2012-196448A)
(43)【公開日】2012年10月18日
【審査請求日】2012年4月2日
(31)【優先権主張番号】10 2011 005 802.8
(32)【優先日】2011年3月18日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】305039194
【氏名又は名称】カルテンバッハ ウント ホイクト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Kaltenbach & Voigt GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100094053
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 隆久
(72)【発明者】
【氏名】ハンス‐ヴァルター ラング
【審査官】 寺澤 忠司
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2003/0204150(US,A1)
【文献】 特開2006−305132(JP,A)
【文献】 特開平01−218445(JP,A)
【文献】 特表2001−517480(JP,A)
【文献】 特開2001−112743(JP,A)
【文献】 特開2010−017467(JP,A)
【文献】 特表2005−509449(JP,A)
【文献】 特表2010−507446(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 11/00,19/04−19/055
A61B 5/11
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人間の上顎に対する人間の下顎の動きを記録するための電子式登録装置であって、
当該登録装置が、
人間の頭の基準点に対する上顎の位置を記録するためのバイト・フォークと、
前記上顎に対する前記下顎の動きを記録するための下顎アタッチメントと
を有し、
前記バイト・フォークが、
人間の口内において、前記上顎のデンティション(歯列)のインプレッションを記録するためのコンパウンドを受け入れる部分と、
基準体が着脱される第2のフォーム・フイット要素を有する基準部分と
を有し、
前記基準体は、
平坦な面と、
前記第2のフォーム・フイット要素に係合する第1のフォーム・フイット要素と、
前記平坦な面から突出し、光学的に走査される、突出部分と
を有し、
前記第2のフォーム・フイット要素が前記第1のフォーム・フイット要素と係合したとき、前記突出部分の位置が、前記基準点に対して規定され、
前記インプレッションおよび前記突出部分が光学的に走査されて、それらの位置が記録される、
電子式登録装置。
【請求項2】
前記基準体に設けられた前記突出部分はピン形状または半球形をしている、
請求項1に記載の電子式登録装置。
【請求項3】
記基準体が、前記下顎アタッチメントに対して固定した位置において接続され得るように構成されている、
請求項1または2に記載の電子式登録装置。
【請求項4】
前記下顎アタッチメントに対する前記基準体の位置的に固定した部分が形成されるように、前記下顎アタッチメントが第3のフォーム・フィット要素を有し、
前記第1のフォーム・フィット要素が、前記第3のフォーム・フィット要素によって他のフォーム・フィット噛み合わせ状態になり得る、
請求項3に記載の電子式登録装置。
【請求項5】
前記基準体に設けられた前記突出部分は、少なくとも3つのピン形状、または、少なくとも半球形の形状をして、前記平坦な面から突出するように構成されている、
請求項2に記載の電子式登録装置。
【請求項6】
前記突出部分は複数存在し、少なくとも2つが異なる形状を有する、
請求項5に記載の電子式登録装置。
【請求項7】
人間の上顎に対する人間の下顎の動きを記録するための電子式登録装置であって、
当該登録装置が、
前記人間の頭の基準点に対する前記上顎の位置を記録するための、バイト・フォークと、
前記上顎に対する前記下顎の動きを記録するための、下顎アタッチメントと
を有しており、
当該バイト・フォークが、
前記上顎のデンティションのインプレッションを記録するためのコンパウンドを受け入れる部分と、
第1の基準体と
を有しており、
当該第1の基準体は前記バイト・フォークの静止部に対する固定された位置に位置しており、
前記下顎アタッチメントは第2の基準体を有しており、
当該第2の基準体は前記下顎アタッチメントの前記静止部に対する固定した位置に位置しており、
前記第1の基準体および前記第2の基準体は、各々、光学的に走査可能なようにそれぞれの基準体の平坦な表面から突出しており、
前記インプレッションおよび前記第1、第2の基準体の両者が、前記光学的な走査によって、記録可能に設計されている、
電子式登録装置。
【請求項8】
前記第1の基準体、および、前記第2の基準体は、少なくとも3つの、ピン形状の走査要素または半球形の走査要素を有しており、
それらの走査要素は、各々、それぞれの基準体の平坦な表面から突出しており、
前記インプレッションおよび前記第1、第2の基準体の両者が、前記光学的な走査によって、記録可能に設計されている、
請求項7に記載の電子式登録装置。
【請求項9】
前記第1の基準体の少なくとも2つの走査要素は異なる形状を持つ、および/または、前記第2の基準体の少なくとも2つの走査要素は異なる形状を持つ、
請求項8に記載の電子式登録装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人間の上顎に対する人間の下顎の動きを記録するための電子式登録装置に関するものであり、当該登録装置は、人間の頭の基準点に対する上顎の位置を記録するためのバイト・フォーク(bite fork)を有しており、このバイト・フォークは、上顎のデンティション(歯列または生歯、dentition)のインプレッション(印象盆、口腔の歯および/またはたの組織の陰型、impression)を記録するためのプラスチック・コンパウンドを受け入れるように設計されており、当該登録装置は上顎に対する下顎の動きを記録するための下顎アタッチメントを有する。
【背景技術】
【0002】
歯に被せるクラウン(crown)、ブリッジなどの歯の代用品(replacement、リプレースメント)を製造するため、ワックスから上顎とそれと協働する下顎のデンティションのモデルを形成すること、および、咬合器(articulator)の動きを通じて、相互に関連する歯の形状の調和的な動きが得られるまで、咬合器におけるこのモデルの形状を最適にすることが知られている。このことは、機能的な比較として参照されている。このように、その後、その患者の口腔の歯の時間のかかる研磨作業を回避することが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】WO 2007/020091 A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術によれば、咬合器において最適にされた歯の形状が、それから、走査によって記録され、さらなる段階において、所望の歯のリプレースメント、たとえば、クラウンまたはブリッジが、好適には、セラミックによって、CAD CAM ミリング/グライデング(機械加工および走査手順)により記録されたデータを用いて、製造される。
【0005】
「仮想的な咬合器(virtual articulator)」もまた知られている。このことは、上顎と下顎との相互の2つの走査された石膏モデルの動きが模擬することが可能な、ソフトウエアを必要とする。この仮想的な咬合器のために調節するデータを決定することを可能とするため、まず、上顎と下顎のデンティションの対応する石膏モデルを生成することが必要であり、それから、調整データがこれらの石膏モデルと機械的な咬合器とを用いて決定されなければならない。このことは、多大な作業を要求する。
【0006】
WO 2007/020091 A1は、咬合器を調整するために使用されており、本願出願人によって、“ARCUS digma(登録商標)”として販売されている電子式登録装置を開示している。下顎の位置の電子式解析は、この装置によって遂行可能である。上顎に対する下顎の動きを測定するため、キャリア・フレーム(carrier frame)が、各々の場合、上顎および下顎に接続される。上顎に対する頭の上部に接続されているキャリア・フレームには、以下、「頭部」という、超音波受信器の形態をした4個のマイクロフォンが設けられており、他方、下顎に接続されているキャリア・フレームには、以下、「下顎アタッチメント」という、3個の対応する超音波発信器が設けられている。3個の超音波発信器と4個の受信器との間には12個の経路が、上顎に対する下顎の移動の間に、それらの長さの変化が評価される。図2A図2B図2C図2Dは、異なる方向から見た斜視図を示す。
【0007】
頭部は、当該人間または患者の頭部に装着された頭部を支持するための支持要素を備えたベース要素を含む。これらの支持要素は、特に、2つの耳の領域に静止するように設計されている、2つの後部ベアリング要素、および、上部の鼻を静止するように設計されている鼻の支持部とを具備することができる。
【0008】
さらに、公知の電子式登録装置ARCUS digmaは、聴覚カナル(auditory canals)に対する上顎のデンティションの位置を記録するために用いる、バイト・フォークを含む。図1A図1B図1C図1Dは、異なる方向から見たバイト・フォークの斜視図を示す。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の目的は、歯のリプレースメント、たとえば、クラウン、ブリッジなどによって装置をより容易に製造可能とすることにある。他の目的は、歯科の移植(implantology)
において、ドリル治具の製造を向上させることを可能とすることにある。
【0010】
本発明によれば、この目的は、独立請求項における主題によって達成される。特に、本発明の実施の形態は、従属請求項に記載されている。
【0011】
本発明によれば、人間の上顎に対する人間の下顎の動きを記録するための電子式登録装置であって、
当該登録装置が、人間の頭の基準点に対する上顎の位置を記録するためのバイト・フォークと、前記上顎に対する前記下顎の動きを記録するための下顎アタッチメントとを有し、
前記バイト・フォークが、人間の口内において、前記上顎のデンティション(歯列)のインプレッションを記録するためのコンパウンドを受け入れる部分と、基準体が着脱される第2のフォーム・フイット要素を有する基準部分とを有し、
前記基準体は、平坦な面と、前記第2のフォーム・フイット要素に係合する第1のフォーム・フイット要素と、前記平坦な面から突出し、光学的に走査される、突出部分とを有し、
前記第2のフォーム・フイット要素が前記第1のフォーム・フイット要素と係合したとき、前記突出部分の位置が、前記基準点に対して規定され、
前記インプレッションおよび前記突出部分が光学的に走査されて、それらの位置が記録される、
電子式登録装置が提供される。
【0012】
基準体およびインプレッションを走査することにより、走査されたインプレッションと電子式登録装置に記録されている動きとの関係が維持可能になる、または、確立することが可能になる。このように、仮想的な咬合器のために調整値が、上顎および下顎のデンティションの石膏モデルを製造することなく、決定することが可能となる。
【0013】
さらに、本発明の電子式登録装置は、電子式登録装置の動きデータとX線装置の3次元データとを重畳することを可能にする。このことは、歯科の移植におけるドリル治具の製造を容易にする。
【0014】
基準体は、好ましくは、第1のフォーム・フィット(form-fit)要素を有しており、バイト・フォークは第2のフォーム・フィット要素を有しており、バイト・フォークに対する基準体の位置的な固定した接続を生成可能とし、第1のフォーム・フィット要素は第2のフォーム・フィット要素とフォーム・フィット噛み合わせ状態(engagement)をもたらすことができる。基準体とバイト・フォークとの間の位置的な固定した接続は、それゆえ、特に簡単で、利用者に利用しやすい形態で、生成されるうる。
【0015】
電子式登録装置は、好ましくは、基準体が、下顎アタッチメントに対する固定した位置において交互に接続可能なように、設計されている。
【0016】
下顎アタッチメントは、好適には、さらに、第3のフォーム・フィット要素を有しており、それにより、下顎アタッチメントに対する基準体の位置的な固定した接続が生成され、第1のフォーム・フィット要素は第3のフォーム・フィット要素とともに他のフォーム・フィット噛み合わせ状態になることができる。基準体と下顎アタッチメントとの間の位置的に固定した接続は、それゆえ、特に簡単で、利用者に利用しやすい形態で、生成可能である。
【0017】
基準体は、利益的には、複数の走査要素、少なくとも3つの、ピン形状の走査要素または半球形の走査要素を有しており、当該走査要素は、好ましくは、基準体の表面から突出するように設計されている。少なくとも2つの走査要素は、好ましくは、異なる形状を有する。
【0018】
また本発明によれば、人間の上顎に対する人間の下顎の動きを記録するための電子式登録装置であって、
当該登録装置が、
前記人間の頭の基準点に対する前記上顎の位置を記録するための、バイト・フォークと、
前記上顎に対する前記下顎の動きを記録するための、下顎アタッチメントと
を有しており、
当該バイト・フォークが、
前記上顎のデンティションのインプレッションを記録するためのコンパウンドを受け入れる部分と、
第1の基準体と
を有しており、
当該第1の基準体は前記バイト・フォークの静止部に対する固定された位置に位置しており、
前記下顎アタッチメントは第2の基準体を有しており、
当該第2の基準体は前記下顎アタッチメントの前記静止部に対する固定した位置に位置しており、
前記第1の基準体および前記第2の基準体は、各々、光学的に走査可能なようにそれぞれの基準体の平坦な表面から突出しており、
前記インプレッションおよび前記第1、第2の基準体の両者が、前記光学的な走査によって、記録可能に設計されている、電子式登録装置が提供される。
【0019】
第1の基準体および第2の基準体は、好ましくは、各々、複数の走査要素、好ましくは、各々において、少なくとも3個の、ピン形状の走査要素、または、半球形の走査要素を有しており、これらの走査要素は、好ましくは、当の基準体の表面から突出するように設計されている。
【0020】
さらに、第1の基準体の少なくとも2つの走査要素は、好ましくは、異なる形状を有する、および/または、第2の基準体の少なくとも2つの走査要素は、異なる形状を有する。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、歯のリプレースメントをより容易に製造可能となる。
また本発明によれば、歯科の移植において、ドリル治具の製造を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1A図1Dは異なる方向から見たバイト・フォークの斜視図である。
図2図2A図2Dは異なる方向から見た下顎アタッチメントの斜視図である。
図3図3Aは本発明に基づく第1実施の形態の基準体を有するバイト・フォークを図解した図であり、図3Bは本発明に基づく第2実施の形態の基準体を有するバイト・フォークを図解した図であり、図3Cは本発明に基づく第1実施の形態の基準体を有する下顎アタッチメントを図解した図であり、図3Dは本発明に基づく第2実施の形態の基準体を有する下顎アタッチメントを図解した図である。
図4図4は第1の実施の形態に基づく基準体の斜視図である。
図5図5は第2の実施の形態に基づく基準体の斜視図である。
図6図6A図6Cは、第1実施の形態に基づく基準体を示す更なる図である。
図7図7A図7Cは、第2実施の形態に基づく基準体を示す更なる図である。
図8図8は第1実施の形態に基づく基準点を有するバイト・フォークを使用していることを示す図である。
図9図9は”ARCUS digma”と咬合器との間の基準体を図解した図である。
図10図10は咬合器の基準点を図解した図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明は、添付図面を参照して記述される実施の形態に基づいて、下記に詳細に記述される。
【0024】
本発明によれば、電子式登録装置が人間の上顎に対する人間の下顎の動きを記録することを提供する。電子式登録装置は、前に述べた”ARCUS digma”装置の特徴を有することができる。特に、電子式登録装置は、人間の頭の頭部を支持するための支持要素を備えたベース要素を含む、対応する頭部を有することができる。これらの支持要素は、特に、2つの裏側のベアリング要素を含むことができ、これらのベアリング要素は、2つの耳の領域における静止するように、たとえば、外部の聴覚のカナル(auditory canals)に静止するように設計されており、また、これらの支持要素は、鼻の上部に静止するように設計されている、鼻支持を有する。
【0025】
電子式登録装置はさらに、人間の頭の基準点に対する上顎の位置を記録するように設計され、使用されている、バイト・フォークを含む。本明細書におけるイントロダクションとして既に述べたように、図1A図1Dは異なる方面から見たバイト・フォーク2の斜視を示している。バイト・フォーク2は、上顎のデンティションのインプレッションを記録するため、プラスチック・コンパウンド、たとえば、ワックスまたはシリコンを受け入れるように設計されている。このため、バイト・フォーク2は、プラスチック・コンパウンドを受け入れるための受け入れ表面21を有しており、この受け入れ表面21は方向Rと直交する表面を有しており、さらにバイト・フォーク2は、他の表面23を有しており、その表面の直交する面が方向Rにおいて同じような点であり、そこで、バイト・フォーク2は、当該バイト・フォーク2が上顎のデンティションのインプレッションを取得するために位置されるとき、他の表面23が、人間の内腔(oral cavity)の外側に位置するように、設計されている。
【0026】
電子式登録装置はさらに、下顎アタッチメントを有する。本願明細書のイントロダクションで既に述べたように、図2A図2Dは、異なる方角からみた公知の下顎アタッチメント4のスケッチを示している。下顎アタッチメント4は、上顎に対する下顎の動きを記録するために用いられる。下顎アタッチメントは、角度が付けられて、伸びているコンタクト領域41を有しており、このコンタクト領域は、たとえば粘着性接続により、下顎の前の歯のアンテリア(anterior)表面に、接続されるべきことが意図されている。さらに、下顎アタッチメントは、表面43を有しており、この表面は、伸びた領域41によって固定されている平面に少なくとも指向しており、そして、下顎アタッチメント4が下顎の歯に意図されたように接続されるとき、内腔の外側に配設される。
【0027】
電子式登録装置は、”ARCUS digma”装置に対して、また、基準体を有している。図4は、第1の図解した実施の形態に基づく基準体6を示す。この電子式登録装置は、図3Aに図解したように、基準体6が、固定された位置において、好ましくは、固定された位置の可逆的に、バイト・フォーク2に接続されることが可能になるように、設計されている。換言すれば、その設計は、基準体6がバイト・フォーク2に対する規定された位置においてバイト・フォーク2に接続されることが可能なようになっている。
【0028】
特に、フォーム・フィット噛み合わせ部(フォーム・フィット噛み合わせ状態(form-fit engagement))が、基準体6およびバイト・フォーク2の間で、その目的のために、提供されることができる。このことは、特に、簡単な操作を可能とする。そのため、図6Aに例示的に示したように、基準体6は第1のフォーム・フィット要素62を有することができ、図1Aに例示的に図解したように、バイト・フォーク2は第2のフォーム・フィット要素22を有することができ、フォーム・フィット噛み合わせ状態を生成するため、第2のフォーム・フィット要素は第1のフォーム・フィット要素62に規定された方法で接続されることができる。第1のフォーム・フィット要素62は少なくとも3つの噛み合わせ要素によって形成されることができ、第2のフォーム・フィット要素22は、対応的に形状づけられ、調和のとれた(conrruent)開口によって形成されることができる。このことは、バイト・フォーク2に対する基準体6の位置的に固定された接続を生成するとき、特に、簡単な操作を可能とする。図6Bおよび図6Cは、たの方角からみた基準体6のスケッチを示している。
【0029】
さらに、図3Aは、下顎のデンティションに対応するインプレッション10を示している。
【0030】
好ましくは、位置的に固定された接続を生成するために、基準体6がバイト・フォーク2の他の表面23に配置されるべきことが、提供される。このため、第2のフォーム・フィット要素22または開口が、バイト・フォーク2に、または、バイト・フォーク2の他の表面23に形成されることができる。
【0031】
登録装置は、バイト・フォーク2とともに記録された、上顎のデンティションのインプレッション10と、基準体6の両者が、走査手順によって、特に、インプレッション10に対する基準体6が記録可能な走査手順によって、記録される得るように、設計されている。このことは、図8に概略的に示されている。そのような走査は、一方では、走査されたインプレッション10と、他方では、登録装置によって記録された動きデータとの間の関係が確立されることを可能とする。このように、仮想的な咬合器のための調整値を、特に、下顎と上顎のデンティションの石膏モデルを製造することなしで、決定することができる。さらに,本発明に基づく登録装置は、当該登録装置の動きデータにX線装置の3次元データを重畳することを可能にする。このことは、移植におけるドリル治具の製造を容易にする。2つの装置”ARCUS digma”およびCAD CAM、または、”ARCUS digma”および3D走査の割り当て(assigment)のため、バイト・フォーク2と基準体6からなる全体的に構成された構成要素が走査される。歯のインプレッションと、歯におけるインプレッションとが、1回の走査において、スキャナまたは基準体6に関連して、記録されるる。
【0032】
登録装置は、好ましくは、図3Cに例示的に示されているように、基準体6が、下顎アタッチメント4に対する固定された位置に接続可能なように、設計されている。このため、下顎アタッチメント4は、利益的には、第3のフォーム・フィット要素42、特に、開口の形態における、第3のフォーム・フィット要素42を有することができ、その第3のフォーム・フィット要素は図2Aに例示的に示されており、好ましくは、第2のフォーム・フィット要素22またはバイト・フォーク2の開口に類似した形状になっている。このように、基準体6は、バイト・フォーク2または下顎アタッチメント4のいずれかに特に容易に装着可能である。第3のフォーム・フィット要素42は、利益的には、下顎アタッチメント4の表面43の上に、または、下顎アタッチメント4の表面43において、形成されている。
【0033】
基準体6は、利益的には、複数の走査要素、好ましくは、少なくとも3つの、ピン形状走査要素または半球形の走査要素64を有しており、これらの走査要素は、好ましくは、器6の平坦な表面66から突出するように設計されている。その構成は、好ましくは、走査要素64が、基準体6の静止部から方向Rにおいて突出するように、または、基準体6がバイト・フォーク2に対して固定された位置において接続されるとき、平坦な表面66から突出するように、配設されている、または、設計されるように、なっている。少なくとも2つの走査要素64が、利益的には、異なる形状を持つ。たとえば、図4図6Aおよび図6Cに例示的に示されているように、異なる長さのピンが走査要素64として、提供されることができる。
【0034】
図5は第2実施の形態に基づく基準体8を示している。この基準体8は、第1の実施の形態における走査要素64と類似して設計された、走査要素84を有することができる。さらに、第2実施の形態に基づく基準体8は、図7Aに図解されているように、対応する第1のフォーム・フィット要素82またはかみ合い要素を有することができる。第2実施の形態に基づく基準体8は、図3Bにおいて、バイト・フォーク2に接続されており、図3Dにおいて、下顎アタッチメント4に接続されていることが、図示されている。図7Bおよび図7Cは、第2実施の形態に基づく基準体8の他の図を示している。
【0035】
図9は電子式登録装置と咬合器との間の基準点の割り当てを示している。対応する装置の座標が、図10において、スケッチの形態で示されている。
【0036】
上述した、基準体6または基準体8の代替物として、電子式登録装置のバイト・フォークが第1の基準体を有するものを提供することができ、その第1の基準体はバイト・フォークの静止部に対する固定された位置において接続されており、そして、下顎アタッチメントが第2の基準体を有しており、その第2の基準体は下顎アタッチメントの静止部に対する固定された位置において接続されており、バイト・フォークは、インプレッションおよび第1の基準体の両者が、対応する走査手順によって記録可能なように、設計されている。第1の基準体は、利益的には、バイト・フォークの静止部と一体的に形成されることができ、第2の基準体は、下顎アタッチメントと一定的に形成されることができる。これら2つの基準体は、好ましくは、各々、走査要素を有することができ、これらの走査要素は、上述した第1の実施の形態に基づく基準体6の走査要素64と類似したものとして設計されている。
【符号の説明】
【0037】
2…バイト・フォーク
21…受け入れ表面、22…第2のフォーム・フィット要素、23…他の表面
4…下顎アタッチメント
41…伸びているコンタクト領域、42…第3のフォーム・フィット要素
43…表面
6…基準体
62…第1のフォーム・フィット要素、64…走査要素、66…平坦な表面
8…基準体
82…第1のフォーム・フィット要素、84…走査要素
10…インプレッション(印象盆)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10