(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5770232
(24)【登録日】2015年7月3日
(45)【発行日】2015年8月26日
(54)【発明の名称】混合抽出剤のスクリーン効果によるコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法
(51)【国際特許分類】
C22B 47/00 20060101AFI20150806BHJP
C22B 3/40 20060101ALI20150806BHJP
【FI】
C22B47/00
C22B3/40
【請求項の数】15
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2013-175591(P2013-175591)
(22)【出願日】2013年8月27日
(65)【公開番号】特開2014-43647(P2014-43647A)
(43)【公開日】2014年3月13日
【審査請求日】2013年8月27日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0093612
(32)【優先日】2012年8月27日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512215358
【氏名又は名称】コリア・インスティテュート・オブ・ジオサイエンス・アンド・ミネラル・リソーシーズ(ケイアイジーエーエム)
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100124394
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 立志
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100111073
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 美保子
(72)【発明者】
【氏名】シュン・ミュン・シン
(72)【発明者】
【氏名】スン・ホ・ジュ
【審査官】
池ノ谷 秀行
(56)【参考文献】
【文献】
特開平10−287864(JP,A)
【文献】
特開平10−158752(JP,A)
【文献】
英国特許出願公開第02109357(GB,A)
【文献】
米国特許出願公開第2007/0248514(US,A1)
【文献】
特開昭57−073141(JP,A)
【文献】
特開2013−245404(JP,A)
【文献】
特開2013−152854(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C22B 3/00−3/46
C22B 7/00
C22B 47/00
H01M 10/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マンガンとコバルトとを含み、pH(酸度)が4−5である水溶液に対し、2−エチルヘキシルホスホニック酸(2-ethyl hexyl phosphonic acid)及びアルキルモノカルボキシル酸(alkyl monocarboxylic acid)を含み、2−エチルヘキシルホスホニック酸(2-ethyl hexyl phosphonic acid)の濃度(M)とアルキルモノカルボキシル酸(alkyl monocarboxylic acid)の濃度(M)との比が0.4乃至0.6である混合抽出剤を使用して溶媒抽出することによって、マンガンを含む有機相を獲得することを特徴とする、コバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
【請求項2】
前記水溶液は、ニッケル及びリチウムからなるグループから選択された1種以上を含むことを特徴とする、請求項1に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
【請求項3】
前記水溶液は、マンガン及びコバルト、ニッケル及びリチウムからなるグループから選択された1種以上を各々同一な濃度で含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
【請求項4】
前記水溶液に含まれたマンガン及びコバルト、ニッケル及びリチウムからなるグループから選択された1種以上の濃度は各々1−20g/Lであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
【請求項5】
前記混合抽出剤に含まれた2−エチルヘキシルホスホニック酸(2-ethyl hexyl phosphonic acid)及びアルキルモノカルボキシル酸(alkyl monocarboxylic acid)の濃度は0.1M−1Mであることを特徴とする、請求項1に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
【請求項6】
前記溶媒抽出から得られる有機相に対してEDTA(Ethylenediaminetetraacetic acid)による洗浄工程を遂行することを特徴とする、請求項1に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
【請求項7】
前記EDTA(Ethylenediaminetetraacetic acid)の濃度は0.05M−2Mであることを特徴とする、請求項6に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
【請求項8】
前記EDTA(Ethylenediaminetetraacetic acid)の濃度は0.01M−0.15Mであることを特徴とする、請求項6に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
【請求項9】
洗浄工程後の有機相に対して酸による脱去工程を遂行することを特徴とする、請求項6に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
【請求項10】
前記酸の濃度は0.5M−2Mであることを特徴とする、請求項9に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
【請求項11】
前記溶媒抽出工程は多段からなることを特徴とする、請求項1に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
【請求項12】
前記脱去工程は多段からなることを特徴とする、請求項9に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
【請求項13】
請求項1の方法により得られることを特徴とする、マンガンを含む有機相。
【請求項14】
請求項6の方法により得られることを特徴とする、マンガンを含む有機相。
【請求項15】
2−エチルヘキシルホスホニック酸(2-ethyl hexyl phosphonic acid)の濃度(M)とアルキルモノカルボキシル酸(alkyl monocarboxylic acid)の濃度(M)との比が0.4乃至0.6であることを特徴とする、マンガンの選択的な回収用混合抽出剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は混合抽出剤のスクリーン効果によるコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法に関し、より詳しくは、混合抽出剤のスクリーン効果を用いてCo、Ni、LiからMnのみを選択的に回収する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
溶媒抽出を用いた有価金属の分離及び回収は溶媒によって特定pH部分で所望の金属を選択的に抽出することに関する技術である。即ち、水溶液の内の目的金属であるM1と不純物であるM2が存在する時、目的金属であるM1が低いpH部分で抽出され、不純物であるM2が高いpH範囲で抽出されれば、これはM2からM1の分離及び回収が容易であることを意味する。
【0003】
コバルト、ニッケル、マンガンは、物理的、化学的挙動が類似しているので、各々の金属を分離及び回収することに困難性があるので、湿式製錬法で常に主要な関心事であった。しかしながら、これはCoのみのための抽出によりMnが溶液の内に含まれていている場合、従来に使われる抽出剤を使用した時、金属イオンの抽出順序がMn>Co>Ni>Liの順であるので、溶媒抽出法によりMnとCoを各々回収及び分離することは容易でない。
【0004】
したがって、溶媒抽出を用いてMnのみを抽出することは極めて難しい作業である。これは、マンガン、コバルト、及びニッケルは物理的性質が類似しているので、 抽出されるpH範囲が互いに非常に近いためである。特に、MnとCoは抽出挙動が類似する。したがって、CoからMnを分離及び回収することは容易でない。したがって、本発明はコバルトからマンガンを分離及び回収する技術を提供しようとする。
【0005】
有価金属に対する溶媒抽出法に対する技術として、WO 2005/073415では、1−50g/L Mn、0.1−5g/L Co、0−0.1g/L Niの水溶液からCo及びNiを回収する方法を提示した。しかしながら、上記文献のように、10倍位高い濃度差が出るMnから相対的に低濃度で存在するCoとNiを回収することは容易である。また、上記の文献では混合溶媒(商業名:LIX63とVersatic 10 acidを混合)を使用して元のマンガンより高いpHで抽出されるCoとNiの抽出曲線を左側に移動させることによって、Mnより低いpH範囲(pHは3.5−4.5)で抽出されるようにした。これは、一般的な金属の抽出順序、マンガン>コバルト>ニッケルをコバルト>ニッケル>マンガンの順に変化させた上昇効果によるものである。
【0006】
硫酸溶液内のCoからMnの分離はD2EHPAを使用することによって分離できることと報告された。しかしながら、これは抽出が一般的でない有機相(organic)pHに対して図式化された。マンガンとコバルトの抽出順序も一致しなかった。したがって、本発明は高濃度で存在するコバルト、ニッケル、リチウムからマンガンを分離することに助けを与えようとする目的として混合抽出剤を使用して、以前までのSSXシステム(system)とは異なる研究の形態であって、スクリーン(screen)効果を用いてMnをCo、Ni、そしてLiから分離及び回収する研究を遂行した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、混合抽出剤を使用して特定pH領域からMnのみを選択的に分離及び回収する方法を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、有価金属の溶媒抽出法に使われる抽出剤としてマンガンに対する回収率の高い混合抽出剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記の目的を達成するためのものであって、マンガンを含む水溶液に対して2−エチルヘキシルホスホニック酸(2-ethyl hexyl phosphonic acid)、及びアルキルモノカルボキシル酸(alkyl monocarboxylic acid)を含む混合抽出剤を使用して溶媒抽出することによって、マンガンを含む有機相獲得することを特徴とする、コバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法を提供する。
【0010】
また、上記水溶液は、コバルト、ニッケル、及びリチウムからなるグループから選択された1種以上を含むことを特徴とする。
【0011】
また、上記水溶液は、マンガン及びコバルト、ニッケル及びリチウムからなるグループから選択された1種以上を各々同一な濃度で含むことを特徴とする。
【0012】
また、上記水溶液に含まれたマンガン及びコバルト、ニッケル及びリチウムからなるグループから選択された1種以上の濃度は、各々1−20g/Lであることを特徴とする。
【0013】
また、上記混合抽出剤に含まれた2−エチルヘキシルホスホニック酸(2-ethyl hexyl phosphonic acid)/アルキルモノカルボキシル酸(alkyl monocarboxylic acid)の濃度割合は0.4乃至0.6であることを特徴とする。
【0014】
また、上記混合抽出剤に含まれた2−エチルヘキシルホスホニック酸(2-ethyl hexyl phosphonic acid)及びアルキルモノカルボキシル酸(alkyl monocarboxylic acid)の濃度は0.1M−1Mであることを特徴とする。
【0015】
また、上記水溶液のpH(酸度)は4−5であることを特徴とする。
【0016】
また、上記溶媒抽出から得られる有機相に対してEDTA(Ethylenediaminetetraacetic acid)による洗浄工程を遂行することを特徴とする。
【0017】
また、上記EDTA(Ethylenediaminetetraacetic acid)の濃度は0.05M−2Mであることを特徴とする。
【0018】
また、上記EDTA(Ethylenediaminetetraacetic acid)の濃度は0.01M−0.15Mであることを特徴とする。
【0019】
また、洗浄工程後の有機相に対して酸による脱去工程を遂行することを特徴とする。
【0020】
また、上記酸の濃度は0.5M−2Mであることを特徴とする。
【0021】
また、上記溶媒抽出工程は多段からなることを特徴とする。
【0022】
また、上記脱去工程は多段からなることを特徴とする。
【0023】
また、本発明は上記の方法により得られることを特徴とする、マンガンを含む有機相を提供する。
【0024】
また、本発明は2−エチルヘキシルホスホニック酸(2-ethyl hexyl phosphonic acid)/アルキルモノカルボキシル酸(alkyl monocarboxylic acid)の濃度割合が0.4乃至0.6であることを特徴とする、マンガンの選択的な回収用混合抽出剤を提供する。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、混合抽出剤を使用して有価金属の抽出順序を変化させないながら、特にコバルトの抽出率を減少させることによって、マンガンを選択的に分離及び回収することができる。即ち、マンガン>コバルト>ニッケルの順に有価金属が抽出される一方、pH4−5の酸度範囲でコバルトとニッケルの抽出率が抑制されることによって、マンガンが選択的に回収された。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】0.37M PC88A+0.952M Versatic 10 acidの混合抽出剤を用いたpH−アイソサーム(isotherm)グラフである。
【
図2】0.56M PC88A+0.952M Versatic 10 acid混合抽出剤を用いたpH−アイソサーム(isotherm)グラフである。
【
図3】0.78M PC88A+0.952M Versatic 10 acid混合抽出剤を用いたpH−アイソサーム(isotherm)グラフである。
【
図4a】PC88A単独使用に対する有価金属の抽出挙動である。
【
図4b】Versatic 10 acid単独使用に対する有価金属の抽出挙動である。
【
図5】PC88AへのVerssatic 10 acidの濃度添加に従うCoの抽出挙動である。
【
図6】PC88AへのVerssatic 10 acidの濃度添加に従うMnの抽出挙動である。
【
図7】PC88AへのVerssatic 10 acidの濃度添加に従うNiの抽出挙動である。
【
図8】PC88AへのVerssatic 10 acidの濃度添加に従うLiの抽出挙動である。
【
図9a】0.56M PC88A/0.952M Versatic 10 acidの混合抽出剤の濃度に対する有価金属の抽出挙動である。
【
図9b】0.56M PC88A/0.952M Versatic 10 acidの混合抽出剤の濃度に対する有価金属の抽出挙動である。
【
図10】EDTAの濃度に従う洗浄工程の結果である。
【
図11】H2SO4の濃度に従う脱去工程の結果である。
【
図12】向流2段模擬脱去過程でMn溶液の脱去流れの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明は、マンガンを含む水溶液に対して2−エチルヘキシルホスホニック酸(2-ethyl hexyl phosphonic acid)及びアルキルモノカルボキシル酸(alkyl monocarboxylic acid)を含む混合抽出剤を使用して溶媒抽出することによって、マンガンを含む有機相獲得することを特徴とする、コバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法に関するものである。
【0028】
以下、本発明を添付した図面を参照して詳細に説明する。
【0029】
本発明で混合抽出剤に使用することは有機溶媒である。上記有機溶媒には、2−エチルヘキシルホスホニッ酸(2-ethyl hexyl phosphonic acid)(商業名:PC88A)にアルキルモノカルボキシル酸(alkyl monocarboxylic acid)(商業名:Versatic 10 acid)を添加して、混合抽出剤により溶媒抽出することによって、マンガン及び他の有価金属を含む水溶液からマンガンを選択的に分離及び回収する。
【0030】
本発明において、混合抽出剤に含まれる上記2−エチルヘキシルホスホニッ酸(2-ethyl hexyl phosphonic acid)/アルキルモノカルボキシル酸(alkyl monocarboxylic acid)の濃度割合は、好ましくは0.4乃至0.6である。上記混合抽出剤のうちの有機溶媒間の濃度割合の範囲で本発明が達成しようとするマンガンの選択的抽出が最適の効率で達成できるためである。即ち、本発明は混合抽出剤に含まれる有機溶媒の濃度割合を調節してマンガンを含む水溶液に含まれたマンガンの抽出率は向上させる一方、後述する他の有価金属の抽出率を低めることによって、マンガンを選択的に回収する方法に関するものである。
【0031】
本発明で提供する好ましい2−エチルヘキシルホスホニッ酸(2-ethyl hexyl phosphonic acid)及びアルキルモノカルボキシル酸(alkyl monocarboxylic acid)の濃度範囲は0.1M−1Mである。上記濃度範囲で2−エチルヘキシルホスホニッ酸(2-ethyl hexyl phosphonic acid)/アルキルモノカルボキシル酸(alkyl monocarboxylic acid)の濃度割合が0.4乃至0.6に調節された混合抽出剤を使用してマンガンを選択的に回収する。
【0032】
一方、上記混合抽出剤には希釈剤としてケロシン(kerosene)がさらに含まれることができる。
【0033】
本発明において、マンガンを含む水溶液には、コバルト、ニッケル、及びリチウムからなるグループから選択された1種以上が含まれることができる。即ち、本発明はマンガンの以外に、コバルト、ニッケル、またはリチウムを不純物として含む水溶液からマンガンを選択的に回収するものである。この際、好ましくは、上記水溶液にはマンガン及びコバルト、ニッケルまたはリチウムが同一または類似の範囲の濃度で含まれることができる。また、より好ましくは、その濃度は各々1−20g/L である。
【0034】
また、本発明で溶媒抽出の対象となる水溶液のpH(酸度)は、好ましくは4−5である。溶媒抽出では水溶液のpHによって抽出率が異なるように表れ、これによって、各有価金属に対する抽出曲線が得られる。本発明は、このような有価金属の抽出曲線そのものは変化させないながら、即ち、有価金属の抽出順序は変化させないながら、特定pH領域でマンガンの以外の金属の抽出率を減少させることによって、マンガンの回収率を高める。特に、本発明では上記pH4−5領域でのコバルトの抽出率を低めて、マンガンの選択的抽出が可能な混合抽出剤を提供する。
【0035】
したがって、本発明では上記溶媒抽出過程で得られた有機相に対してマンガンと共同抽出された少量のコバルトとニッケルを除去するために後続的に洗浄工程を遂行する。上記洗浄工程ではEDTAを使用して選択的にコバルトとニッケルを除去することによって、専ら純粋なマンガンのみ有機相に存在するようにする。EDTAの濃度増加によって不純物の洗浄率は増加するが、Mnの損失率も共に増加する。したがって、効果的な洗浄のためのEDTAの濃度が提示できる。本発明では、好ましくは0.05M−0.2MEDTA、より好ましくは0.01M−0.15MEDTAによる洗浄工程を提供する。
【0036】
洗浄工程後に得られるマンガンを含む有機相からマンガンを回収するために、脱去工程を遂行することができる。上記脱去工程は、硫酸(H2SO4)に代表される酸による脱去工程が一般的であるが、これに限定されるものではない。脱去率は硫酸の濃度に依存的であり、好ましくは多段階に脱去を遂行することによって、完壁な脱去を達成することができる。
【0037】
本発明は、上記マンガンの選択的分離及び回収方法と共に、各工程で得られるマンガンを含む有機相を追加で提供する。即ち、溶媒抽出工程後、マンガンを含む有機相及び洗浄工程後、不純物が除去されて、より高い純度でマンガンを含む有機相やはり本発明の範囲に含まれるものとして理解されるべきである。
【0038】
以下、実施形態を通じて本発明をより詳細に説明する。しかしながら、これは発明の理解を助けるためのものであって、本発明はこれに限定されるものとして理解されてはならない。
【0039】
実施形態
1.水相(A)及び有機相(O)の用意
水相として1−20g/L Co、1−20g/L Mn、1−20g/L Ni、1−10g/L Li濃度の水溶液を用意した。初期pHは4−6に調整した。pH調節剤にはNH4OH溶液を使用した。
【0040】
次に、有機相として2−エチルヘキシルホスホニッ酸(2-ethyl hexyl phosphonic acid)(商業名:PC88A)及びアルキルモノカルボキシル酸(alkyl monocarboxylic acid)(商業名:Versatic 10 acid)を使用した。混合抽出剤には0.1M−1MのPC88A及び0.1M−1M Versatic 10 acidの濃度の範囲で調節して混合して製造した。希釈剤にはケロシン(kerosene)を使用した。
【0041】
2.pH−アイソサーム(isotherm)実験及び向流多段抽出
1Lパイレックス(登録商標)容器に上記用意された水相と有機相を各々200mlずつ投入した。この際、O(有機相)/A(水相)の割合は1−2の条件に調整した。水相のpHを1−7.5で測定し、pH0.5間隔で目標pH値で5分間攪拌した後、水相と有機相とが完壁に分離された後に水相を採取した。次に、向流多段抽出は125ml分液漏斗(separation funnel)に水相と有機相を各々20mlずつ投入後、5分間攪拌した。全ての実験で採取された水相は原子吸光度分析装置(Perkin Elmer AAnalyst 400:AAS)で分析された。
【0042】
3.抽出挙動の評価
3.1 混合溶媒の内のPC88A濃度増加に従う有価金属の抽出挙動
最適の混合溶媒の濃度を把握するために、まず0.37M PC88A+0.952M Versatic 10 acid混合溶媒、0.56M PC88A+0.952M Versatic 10 acid混合溶媒、0.78M PC88A+0.952M Versatic 10 acid混合溶媒を用いてVersatic 10 acidの濃度を固定したままにPC88Aの濃度効果に従う有価金属の抽出挙動を調べた。
【0043】
3.1.1 0.37M PC88Aに0.952M Versatic 10 acid添加効果
図1に、0.37M PC88A+0.952M Versatic 10 acidの混合抽出剤の濃度に対する有価金属の抽出挙動を示した。
図1から分かるように、CoのpH50値は約pH6、MnのpH50値は約pH3.5、そしてNiのpH50値は約pH6.8であった。この値に基づいて△pH50値は△pH50(Co−Mn)=2.5、△pH50(Ni−Mn)=3.3として確認した。
【0044】
3.1.2 0.56M PC88Aに0.952M Versatic 10 acid添加効果
0.56M PC88A+0.952M Versatic 10 acid混合抽出剤を用いたpH−アイソサーム(isotherm)実験を
図2に示した。
図2から分かるように、0.56M PC88A+0.952M Versatic 10 acidシステムにおいて、pH50値はMnはpH=3.0、CoはpH=6.5、NiはpH=7.25であった。この値に基づいて△pH50値は△pH50(Co−Mn)=3.5、△pH50(Co−Mn)=4.25として確認した。
【0045】
3.1.3 0.78M PC88Aに0.952M Versatic 10 acid添加効果
0.78M PC88A+0.952M Versatic 10 acid混合抽出剤を用いたpH−アイソサーム(isotherm)実験を
図3に示した。
図3から分かるように、pH50値は、MnはpH=4.0、CoはpH=4.5、NiはpH=6.25であった。この値に基づいて△pH50値は△pH50(Co−Mn)=0.5、△pH50(Ni−Mn)=2.25として確認した。また、pH5以上からCoの抽出率がMnより追い抜くことを確認することができるが、これはVersatic 10 acidの効果であって、Versatic 10 acidがpH5以上からMnよりCoを選り好みすることが分かる。
【0046】
3.1.4 混合溶媒の内のPC88A濃度増加に従うpH50及び△pH50値
混合溶媒の内のPC88Aの濃度増加に従うpH50値を整理して<表1>に示した。pH50は金属イオンが50%抽出される時のpH値であって、△pH50値は2つ金属を分離する相対的な基準の尺度として使われる。この値が高いほど、2つ金属の分離は容易である。
【表1】
【0047】
<表1>から分かるように、△pH50値は0.56M PC88A+0.952M Versatic 10 acidを混合した時に最も高いことが分かる。この際、△pH50(Co−Mn)=3.5、△pH50(Ni−Mn)=4.25であった。また、0.37M PC88A+0.952M Versatic 10 acidを混合した時も2つ金属の分離が容易であることと判断できる。したがって、0.952M Versatic 10 acidの濃度でPC88Aの濃度別の実験で最適のPC88Aの濃度は0.37及び0.56Mであることを確認することができ、以下の実験では0.56Mの濃度で実験を進行した。
【0048】
3.2. 混合溶媒の内のVersatic 10 acid濃度増加に従う有価金属の抽出挙動
3.2.1 各溶媒単独使用に従う有価金属の抽出挙動
0.56M PC88Aと0.952M Versatic 10 acidを単独使用してO/A=1の条件でpH−アイソサーム(isotherm)実験を遂行した。その結果を
図4に示した。
図4aは、PC88Aを単独に使用した場合のグラフであって、Mnの最大抽出率はpH5.5で約90%、Coは50%、NiとLiはpH全範囲で10%内外に抽出された。この際、pH50値は、MnはpH=3.25、CoはpH=5.2値であった。また、Co、Ni、LiからMnを分離するために最適の分配係数(separation factor)値はpH=4.5でβ(Mn/Co)=9.04、β(Mn/Ni)=320として最も高かった。しかしながら、pH=4.5で、Coは32%、Mnは82%抽出されてCoを洗浄及び除去することに多い段数が要求されることと予想される。
図4bのVersatic 10 acidを単独に使用した場合、有価金属の抽出率はpH2−5.5まで一定であるが、pH5.5から有価金属の抽出率が増加し始めた。そして、有価金属の抽出順序はNi>Co>Mn>Liの順であった。
【0049】
3.2.2 0.56M PC88AへのVersatic 10 acid添加濃度増加に従う有価金属の抽出挙動
PC88AにVerssatic 10 acidの濃度効果を調べるために、0.56M PC88Aに0M−1.19M Versatic 10を添加してpHアイソサーム(isotherm)実験を遂行し、その結果を
図5−8に示した。
【0050】
Coの場合(
図5)、pH2−5.5範囲の間でVersatic 10 acidの添加濃度が増加するほど、Coの抽出率は減少することが分かる。そして、pH6以上からVersatic 10 acidの添加濃度の増加はCoの抽出率を増加させた。これは、混合抽出剤のうち、Versatic 10 acidの濃度増加はpH2−5.5範囲でCoの抽出挙動を抑制させ、pH6以上の範囲でCoの抽出挙動が増加する効果に影響を及ぼすことが分かる。特に、0.56M PC88Aに0.952M Versatic 10 acidが添加された時、0.56M PC88A単独使用と比較すると、pH4.5部分でCoの抽出率が33.0%から10.9%に減少して約21%減少することが分かる。
【0051】
Mnの場合(
図6)、Versatic 10 acidの濃度増加に対して抽出曲線が変わらず、ほとんど一定であるが、抽出率が若干減少することが分かる。
【0052】
Niの場合(
図7)、添加されたVersatic 10 acidの濃度が増加するほど、Niの抽出率が増加した。特に、Versatic 10 acidの全ての濃度増加に対してpH2−5範囲までは抽出率が10%内外に一定に維持されるが、pH5.5から抽出率が増加することが分かる。また、Niの最大抽出率が6%からVersatic 10 acidの濃度増加によって最大70.4%まで増加することが分かる。即ち、Versatic 10 acidはpH5.5以上の範囲からNiに対して選択的に作用することが分かる。
【0053】
Liの場合(
図8)、全pH領域で抽出されなかったし、これはPC88A、Versatic 10 acidの2つ溶媒全てLiに対しては影響を及ぼさないことが分かる。
【0054】
<表2>にpH4.5で各混合システムに対するDmix/DPC88A値と分配係数(separation factor)値を各々示した。
【表2】
【0055】
<表2>で、DPC88A値はPC88Aを単独に使用した時の分配係数であり(Distribution value)、Dmixは添加されたVersait 10 acid濃度に対する混合溶媒の分配係数(Distribution value)である。まず、抽出剤の濃度増加はpHに対する抽出曲線を左側に移動させる。即ち、一定のpHで抽出率またはD値が増加する。対照的に抽出率の濃度減少は抽出曲線を右側に移動させ、一定のpHで抽出率またはD値の減少をもたらす。上記の<表2>で、PC88Aの濃度が一定に固定された時、Versatic 10 acidの添加に従うDmix/DPC88A値が一定であれば、Versatic 10 acid濃度の添加は何らの効果を有しないものであり、Dmix/DPC88A値が増加すれば、相乗効果(synergistic effect)の結果をもたらし、Dmix/DPC88A値が減少すれば、現研究の目的と合うようにスクリーン(screen)効果を有するようになる。<表2>に表すように、Versatic 10 acidの濃度増加はCoとMnに対して各々Dmix/DPC88A値の減少をもたらした。特に、Versatic 10 acidの濃度が0.952M以上でCoは0.25まで減少し、Mnは0.63まで減少してPC88A単独使用より各々0.75、0.37だけずつ減少した。Niの場合、Versatic 10 acidの添加濃度が増加するほど、Dmix/DPC88A値は10内外であって、これはPC88A単独使用時より増加して相乗効果(synergistic effect)が表れることが分かる。分配係数(Separation factor)値で比較して見る時、0.952M Versatic 10 acidの濃度が添加された時、β(Mn/Co)=22.80、β(Mn/Ni)=20.94で、この濃度でMnの選択的な回収が可能な最適の混合抽出剤の濃度価として判断した。
【0056】
3.3. Count current simulation test
実際の連続式工程でのMnの抽出を予測するために0.56 PC88A/0.952M Versatic 10 acid混合溶媒を12.5M NaOHで前処理して向流多段模擬抽出実験を2段と3段で進行した。これに対する3段の結果を
図9に示した。抽出1段は水溶液が投入される段であり、抽出3段は最終的に水溶液が出る段であって、R1は1段を出るラフィネート(raffinate)濃度、R2は2段を出るラフィネート(raffinate)濃度、R3は3段を出るラフィネート(raffinate)濃度である。
図9に示すように、11.58g/L Mn、0.85g/L Coが抽出され、0.15g/L Ni、0.14g/L Liが抽出されたが、MnをCo、Ni、Liから完壁に分離できなかった。したがって、EDTAを使用した不純物の選択的な洗浄実験を遂行した。
【0057】
4.Loaded organicからEDTAを使用したCo、Ni、Liの洗浄
Loaded orgnaicの内の共同抽出されたCo、Ni、そしてLiを選択的に除去するために、EDTAの濃度を0.05−2Mを使用してO/A=4、25℃条件で洗浄実験を遂行した。その結果を
図10に示した。
図10に示すように、EDTAの濃度増加によってMnの損失率やはり増加したが、最大洗浄率が103.0%のCoと109%のNi、そして112%のLiであった。特に、0.1M DETAを使用した時、マンガンの損失率は0.42%であって、この条件下で100.12%のCo、103.08%のNi、96.8%のLiの洗浄が達成されて有機相の内の純粋なMn溶液が得られた。
【0058】
5.脱去
1−20g/L Mn、1−20g/L Co、1−20g/L Ni、1−10g/L Li水溶液から0.56M PC88Aと0.95M Versatic 10 acid混合溶媒を用いて向流3段抽出後、EDTA洗浄過程を経たloaded organicの含有量はほとんど純粋な11.58g/L Mn溶液の組成を有していた。このloaded organicを対象に酸濃度別の脱去とO/A割合による脱去、そして向流2段脱去実験を進行した。
【0059】
5.1.酸濃度別の脱去
H2SO4濃度を0.1M、0.3M、0.5M、0.7M 1M、1.5M、2M、2.5M、3M濃度を異にしてO/A割合を1−2の範囲の実験条件下でMnを含有したloaded organicを脱去した。O/A割合2による実験結果を
図11に示した。
図11に示すように、H2SO4の濃度が0.5Mまで増加するほど、Mnの脱去率は増加したが、その以上の濃度では減少した。したがって、0.5Mの酸濃度によって、1ステップのみでは完壁な脱去が困難であるので、0.5M H2SO4の濃度で向流2段模擬脱去実験を進行した。
【0060】
5.2.向流2段模擬脱去
向流2段模擬脱去実験をO/A=2の条件で0.5M H2SO4を用いて実施し、その結果を
図12に示した。全体脱去率は99.97%であり、2段を抜け出る時、organicが含有したMnの濃度は2.7mg/Lとして非常に少量であった。したがって、純粋なMn溶液が得られた。
【0061】
6.結論
Co、Ni、Mn、そしてLiを含有した水溶液からPC88AにVersatic 10 acidを添加して混合溶媒を使用した時、Versatic 10 acidの濃度増加はCoの抽出挙動を減少させる結果をもたらした。したがって、混合溶媒を使用してMnをCo、Ni、そしてLiから分離及び回収することができ、この際、主要不純物であるCoが少量共同抽出された。共同抽出された不純物はEDTA洗浄溶液で洗浄してloaded organicの内の純粋なMn溶液を獲得することができ、希釈されたH2SO4を脱去溶液として使用して、ついにMn溶液(solution)を獲得することができた。本発明に従う工程を通じて高濃度で存在するCo(1−20g/L )、Mn(1−20g/L )、Ni(1−20g/L )、Li(1−10g/L )からMnのみを少ない段数(抽出3段、脱去2段)に分離及び回収できることが分かり、溶液の内の残したCo、Ni、そしてLiは既存の溶媒抽出方法により分離することができる。
以下に、当初の特許請求の範囲に記載していた発明を付記する。
[1]
マンガンを含む水溶液に対し、2−エチルヘキシルホスホニック酸(2-ethyl hexyl phosphonic acid)及びアルキルモノカルボキシル酸(alkyl monocarboxylic acid)を含む混合抽出剤を使用して溶媒抽出することによって、マンガンを含む有機相獲得することを特徴とする、コバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
[2]
前記水溶液は、コバルト、ニッケル、及びリチウムからなるグループから選択された1種以上を含むことを特徴とする、[1]に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
[3]
前記水溶液は、マンガン及びコバルト、ニッケル及びリチウムからなるグループから選択された1種以上を各々同一な濃度で含むことを特徴とする、[2]に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
[4]
前記水溶液に含まれたマンガン及びコバルト、ニッケル及びリチウムからなるグループから選択された1種以上の濃度は各々1−20g/Lであることを特徴とする、[2]に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
[5]
前記混合抽出剤に含まれた2−エチルヘキシルホスホニック酸(2-ethyl hexyl phosphonic acid)/アルキルモノカルボキシル酸(alkyl monocarboxylic acid)の濃度割合は0.4乃至0.6であることを特徴とする、[1]に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
[6]
前記混合抽出剤に含まれた2−エチルヘキシルホスホニック酸(2-ethyl hexyl phosphonic acid)及びアルキルモノカルボキシル酸(alkyl monocarboxylic acid)の濃度は0.1M−1Mであることを特徴とする、[1]に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
[7]
前記水溶液のpH(酸度)は4−5であることを特徴とする、[1]に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
[8]
前記溶媒抽出から得られる有機相に対してEDTA(Ethylenediaminetetraacetic acid)による洗浄工程を遂行することを特徴とする、[1]に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
[9]
前記EDTA(Ethylenediaminetetraacetic acid)の濃度は0.05M−2Mであることを特徴とする、[8]に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
[10]
前記EDTA(Ethylenediaminetetraacetic acid)の濃度は0.01M−0.15Mであることを特徴とする、請求項8に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
[11]
洗浄工程後の有機相に対して酸による脱去工程を遂行することを特徴とする、[8]に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
[12]
前記産衣濃度は0.5M−2Mであることを特徴とする、[11]に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
[13]
前記溶媒抽出工程は多段からなることを特徴とする、[1]に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
[14]
前記脱去工程は多段からなることを特徴とする、[11]に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。
[15]
[1]の方法により得られることを特徴とする、マンガンを含む有機相。
[16]
[8]の方法により得られることを特徴とする、マンガンを含む有機相。
[17]
2−エチルヘキシルホスホニック酸(2-ethyl hexyl phosphonic acid)/アルキルモノカルボキシル酸(alkyl monocarboxylic acid)の濃度割合が0.4乃至0.6であることを特徴とする、マンガンの選択的な回収用混合抽出剤。