特許第5770265号(P5770265)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5770265
(24)【登録日】2015年7月3日
(45)【発行日】2015年8月26日
(54)【発明の名称】新規低濃度メロキシカム錠剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/5415 20060101AFI20150806BHJP
   A61K 9/20 20060101ALI20150806BHJP
   A61K 47/02 20060101ALI20150806BHJP
   A61K 47/26 20060101ALI20150806BHJP
   A61K 47/36 20060101ALI20150806BHJP
   A61K 47/32 20060101ALI20150806BHJP
   A61K 47/38 20060101ALI20150806BHJP
   A61K 47/12 20060101ALI20150806BHJP
   A61K 47/34 20060101ALI20150806BHJP
   A61J 3/10 20060101ALI20150806BHJP
【FI】
   A61K31/5415
   A61K9/20
   A61K47/02
   A61K47/26
   A61K47/36
   A61K47/32
   A61K47/38
   A61K47/12
   A61K47/34
   A61J3/10 A
【請求項の数】17
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-508433(P2013-508433)
(86)(22)【出願日】2011年4月27日
(65)【公表番号】特表2013-525462(P2013-525462A)
(43)【公表日】2013年6月20日
(86)【国際出願番号】EP2011056610
(87)【国際公開番号】WO2011138197
(87)【国際公開日】20111110
【審査請求日】2012年12月21日
(31)【優先権主張番号】10162015.1
(32)【優先日】2010年5月5日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】504225895
【氏名又は名称】ベーリンガー インゲルハイム フェトメディカ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】特許業務法人 津国
(74)【代理人】
【識別番号】100078662
【弁理士】
【氏名又は名称】津国 肇
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【弁理士】
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(74)【代理人】
【識別番号】100135873
【弁理士】
【氏名又は名称】小澤 圭子
(74)【代理人】
【識別番号】100116528
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 俊男
(74)【代理人】
【識別番号】100122736
【弁理士】
【氏名又は名称】小國 泰弘
(74)【代理人】
【識別番号】100122747
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 洋子
(74)【代理人】
【識別番号】100132540
【弁理士】
【氏名又は名称】生川 芳徳
(74)【代理人】
【識別番号】100146031
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 明夫
(72)【発明者】
【氏名】フォルガー,マルティン
(72)【発明者】
【氏名】レーナー,シュテファン
(72)【発明者】
【氏名】シュミット,ホルスト
【審査官】 牧野 晃久
(56)【参考文献】
【文献】 英国特許出願公開第02455875(GB,A)
【文献】 特表2009−510007(JP,A)
【文献】 特開2007−197357(JP,A)
【文献】 特表2004−525975(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 31/00− 31/80
A61K 9/20
A61K 47/00− 47/48
CAplus/REGISTRY(STN)
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メロキシカム又はその薬学的に許容しうる塩と1以上の賦形剤とを含む粉末を直接圧縮した固体錠剤であって、直接圧縮する粉末は600μm〜1500μmのメッシュサイズを有する適切なメッシュを通して篩分けしたものであり、各ユニットが等量の活性成分を有するように2、3、及び/又は4つのユニットに分割できることを特徴とする錠剤。
【請求項2】
メッシュが800μm〜1500μmのメッシュサイズを有することを特徴とする請求項1に記載の錠剤。
【請求項3】
直接圧縮する粉末が、選択されたメッシュサイズと同じからそれより小さい粒子サイズの粒子を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の錠剤。
【請求項4】
メロキシカムが錠剤中に均質に分散していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の錠剤。
【請求項5】
賦形剤が、増量剤、崩壊剤、pH調整剤、着色剤、流動調節剤、滑沢剤及び風味剤からなる群より選択されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の錠剤。
【請求項6】
賦形剤のうちの少なくとも1つが、リン酸カルシウム、ラクトース、マルトデキストリン、マンニット、ソルビット、架橋ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、デンプン、及び微結晶性セルロースからなる群より選択される増量剤/崩壊剤であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の錠剤。
【請求項7】
着色剤が、酸化第二鉄(茶色)及び/又は酸化第二鉄(黄色)であることを特徴とする請求項に記載の錠剤。
【請求項8】
pH調整剤が、酒石酸、マレイン酸及びクエン酸ナトリウム二水和物からなる群より選択されることを特徴とする請求項に記載の錠剤。
【請求項9】
流動調節剤が、タルク、無水二酸化ケイ素、及び滑沢剤からなる群より選択されることを特徴とする請求項に記載の錠剤。
【請求項10】
滑沢剤が、マクロゴール(=ポリエチレングリコール)、ステアリン酸、ステアリン酸アルミニウム、アラキン酸カルシウム、及びステアリン酸マグネシウムからなる群より選択されることを特徴とする請求項5又は9に記載の錠剤。
【請求項11】
0.5〜5mgのメロキシカムを含み、そして、錠剤重量が500mg〜2000mgである請求項1〜10のいずれか一項に記載の錠剤。
【請求項12】
総錠剤重量の2〜15重量%の量の風味剤を含む請求項1〜11のいずれか一項に記載の錠剤。
【請求項13】
風味剤が、人工牛肉風味剤であることを特徴とする請求項に記載の錠剤。
【請求項14】
固体錠剤が、メロキシカムを遊離塩基として含有することを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の錠剤。
【請求項15】
下記工程:
1) メロキシカム又はその薬学的に許容しうる塩と増量剤/崩壊剤のうちの10〜50%とを予混合し、次いで、600μm〜1500μmのメッシュサイズを有する適切なメッシュを通して篩分けする工程、
2) pH調節剤と1以上の着色剤とを予混合し、次いで、600μm〜1500μmのメッシュサイズを有する適切なメッシュを通して篩分けする工程、
3) 増量剤/崩壊剤のうちの90〜50%、第2の増量剤/崩壊剤、流動調節剤、滑沢剤、及び人工風味剤を混合し、次いで、600μm〜1500μmのメッシュサイズを有する適切なメッシュを通して篩分けする工程、
4) 工程1)及び2)で得られたブレンドを混合し、次いで、600μm〜1500μmのメッシュサイズを有する適切なメッシュを通して篩分けする工程、
5) 工程3)及び4)で得られた混合物を最終ブレンドし、次いで、600μm〜1500μmのメッシュサイズを有する適切なメッシュを通して篩分けする工程、
6) 工程5)で得られた粉末混合物を、各ユニットが等量の活性成分を含有するように2、3、及び/又は4つのユニットに分割できる錠剤に圧縮する工程
を含み、任意の造粒工程を含まない直接圧縮方法。
【請求項16】
工程が以下:
1) メロキシカム又はその薬学的に許容しうる塩と増量剤/崩壊剤のうちの33%とを予混合し、次いで、600μm〜1500μmのメッシュサイズを有する適切なメッシュを通して篩分けする工程、
2) pH調節剤と1以上の着色剤とを予混合し、次いで、600μm〜1500μmのメッシュサイズを有する適切なメッシュを通して篩分けする工程、
3) 増量剤/崩壊剤のうちの67%、第2の増量剤/崩壊剤、流動調節剤、滑沢剤、及び人工風味剤を混合し、次いで、600μm〜1500μmのメッシュサイズを有する適切なメッシュを通して篩分けする工程、
4) 工程1)及び2)で得られたブレンドを混合し、次いで、600μm〜1500μmのメッシュサイズを有する適切なメッシュを通して篩分けする工程、
5) 工程3)及び4)で得られた混合物を最終ブレンドし、次いで、600μm〜1500μmのメッシュサイズを有する適切なメッシュを通して篩分けする工程、
6) 工程5)で得られた粉末混合物を、各ユニットが等量の活性成分を含有するように2、3、及び/又は4つのユニットに分割できる錠剤に圧縮する工程
を含み、任意の造粒工程を含まない請求項15に記載の直接圧縮方法。
【請求項17】
メロキシカム又はその薬学的に許容しうる塩を含む固体錠剤であって、各ユニットが等量の活性成分を含有するように2、3、及び/又は4つのユニットに分割できる固体錠剤であり、請求項15又は16に記載の任意の造粒工程を含まない直接圧縮方法によって得ることができる固体錠剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分割可能なメロキシカム錠剤を含む新規経口適用形態及びその製造方法を目的とする。
【0002】
発明の背景
メロキシカム(4−ヒドロキシ−2−メチル−N−(5−メチル−2−チアゾリル)−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド−1,1−ジオキシド)は、オキシカムファミリーの非ステロイド性抗炎症薬NSAIDである。これらの種類の薬物は、シクロオキシゲナーゼ又はCOXとも呼ばれる酵素プロスタグランジンH2合成酵素を阻害する。メロキシカムは、抗炎症特性、解熱特性、及び鎮痛特性を有する。
【0003】
EP0002482には、メロキシカムならびにそのナトリウム塩及びメグルミン塩について記載されている。メロキシカム及びその塩のpH依存性溶解度についても開示しているEP0945134に示されているように、活性成分単独では水溶解度が低い。メロキシカムには、液剤(EP1299107)、懸濁剤(EP1066029)、水溶性顆粒剤(EP1558262)、メロキシカムを含有する顆粒(EP1942902)又は直接圧縮される粉末混合物(EP1385483及びGB2455875)のいずれかから作製される錠剤を含む多くの様々な適用形態が存在する。
【0004】
本発明の目的は、非常に低濃度の場合でさえもメロキシカムを正確に投与できる、容易に許容できる咀嚼可能な固体メロキシカム錠剤を開発することである。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1A】1mgのメロキシカム咀嚼錠の錠剤の形状及び寸法。
図1B】2.5mgのメロキシカム咀嚼錠の錠剤の形状及び寸法。
図2】寸法を含む錠剤の形状及び切断用刻み目。
【0006】
発明の説明
驚くべきことに、このような非常に低濃度の場合でさえもメロキシカムを正確に投与できる、容易に許容される咀嚼可能な固体メロキシカム錠剤は、任意の造粒工程を行わず粉末を直接圧縮することによって実施される本発明の方法により調製できることが見出された。
【0007】
前記錠剤は、1kg〜70kg、1kg〜60kg、1kg〜50kg、1kg〜40kg、1kg〜30kg、1kg〜20kg、1kg〜10kgからなる群より選択される体重のネコ及びイヌ等のコンパニオンアニマル、好ましくはイヌに投与される。前記錠剤は、急性及び慢性の筋骨格障害を治療又は緩和するために、このような障害の炎症及び疼痛に苦しんでいる動物に投与される。他の適応症としては、運動障害、跛行、呼吸器疾患、術後疼痛等の疼痛、発熱及び炎症が挙げられる。
【0008】
本発明は、メロキシカム又はその薬学的に許容しうる塩と1以上の賦形剤とを含む粉末を直接圧縮した固体錠剤であって、各ユニットが等量の活性成分を含有するように2、3、及び/又は4つのユニットに分割できることを特徴とする錠剤に関する。錠剤は、メロキシカムが錠剤中に均質に分散していることを特徴とする。別の実施形態では、本発明は、好ましくは錠剤中に均質に分散しているメロキシカム又はその薬学的に許容しうる塩と1以上の賦形剤とを含む粉末を直接圧縮した固体錠剤であって、各ユニットが等量の活性成分を含有するように2、3、及び/又は4つのユニット、好ましくは2又は4つのユニット、より好ましくは2つのユニットに分割できる錠剤に関する。前記錠剤は、増量剤、崩壊剤、pH調整剤、着色剤、流動調節剤、滑沢剤及び風味剤からなる群より選択される賦形剤を含有する。
【0009】
賦形剤のうちの少なくとも1つは、トウモロコシデンプン等であるがこれに限定されないデンプン、微結晶性セルロース、リン酸カルシウム、ラクトース、マルトデキストリン、マンニット、ソルビット、架橋ポリビニルピロリドン、及びカルボキシメチルセルロースナトリウムからなる群より選択され、好ましくはデンプン及び微結晶性セルロースである増量剤/崩壊剤である。増量剤/崩壊剤がデンプンである場合、その濃度は、錠剤1つ当たり150mg〜450mg、好ましくは錠剤1つ当たり150〜300mg、160〜290mg、170〜280mg、170〜270mg、180〜260mg、170〜250mg、190〜240mg、200〜240mg、210〜240mg、220〜240mg及び230〜240mg、より好ましくは錠剤1つ当たり235.0mgからなる群より選択され、これらは、1mgのメロキシカムを含有する錠剤において特に好ましい。別の好ましい濃度は、錠剤1つ当たり200〜450mg、210〜440mg、220〜430mg、230〜420mg、240〜410mg、250〜400mg、260〜390mg、270〜380mg、280〜370mg、290〜360mg、300〜360mg、310〜360mg、320〜360mg、330〜360mg、340〜360mg及び350〜360mg、好ましくは錠剤1つ当たり351.5mgからなる群より選択され、これらは、錠剤1つ当たり2.5mgのメロキシカムを含有する錠剤において特に好ましい。
【0010】
第2の増量剤/崩壊剤は、錠剤1つ当たり300〜800mg、好ましくは錠剤1つ当たり300〜600mg、300〜500mg、400〜500mg、より好ましくは錠剤1つ当たり400mgからなる群より選択される濃度を有し、これらは、1mgのメロキシカムを含有する錠剤において特に好ましい。別の好ましい濃度は、錠剤1つ当たり400〜800mg、500〜700mg、500〜600mg、及び錠剤1つ当たり600mgからなる群より選択され、これらは、錠剤1つ当たり2.5mgのメロキシカムを含有する錠剤において特に好ましい。
【0011】
錠剤において使用される着色剤としては、酸化第二鉄(茶色)及び/又は酸化第二鉄(黄色)が挙げられ、酸化第二鉄(茶色)及び酸化第二鉄(黄色)が好ましい。各着色剤の濃度は、錠剤1つ当たり2〜8mgであり、好ましい濃度は、錠剤1つ当たり3〜5mg、錠剤1つ当たり3〜4mg、及び錠剤1つ当たり3.2mgからなる群より選択され、これらは、1mgのメロキシカムを含有する錠剤において特に好ましい。別の好ましい濃度は、錠剤1つ当たり3〜8mg、錠剤1つ当たり4〜6mg、錠剤1つ当たり3〜5mg、及び錠剤1つ当たり4.8mgからなる群より選択され、これらは、錠剤1つ当たり2.5mgのメロキシカムを含有する錠剤において特に好ましい。
【0012】
錠剤は、酒石酸、マレイン酸及びクエン酸ナトリウム二水和物、好ましくはクエン酸ナトリウム二水和物からなる群より選択されるpH調整剤を含有する。1mgのメロキシカムを含有する錠剤において、pH調整剤の濃度は50mg〜150mgであり、pH調整剤の好ましい濃度は、錠剤1つ当たり50〜100mg、50〜90mg、50〜80mg、50〜70mg、60〜90mg、60〜80mg及び60〜70mgからなる群より選択され、更により好ましくは錠剤1つ当たり65.6mgである。別の好ましい濃度は、錠剤1つ当たり75〜150mg、85〜140mg、85〜130mg、85〜120mg、85〜110mg、85〜100mg、90〜150mg、90〜140mg、90〜130mg、90〜120mg、90〜110mg、90〜100mg、及び錠剤1つ当たり98.4mgからなる群より選択され、これらは、錠剤1つ当たり2.5mgのメロキシカムを含有する錠剤において特に好ましい。
【0013】
また、錠剤は、タルク、無水二酸化ケイ素、及び滑沢剤、好ましくは無水二酸化ケイ素からなる群より選択される流動調節剤を含有する。流動調節剤の濃度は、2〜8mgであり、流動調節剤の好ましい濃度は、錠剤1つ当たり2〜6mg、3〜6mg、3〜5mg、3〜4mg、2〜5mg及び2〜4mgからなる群より選択され、そして、更により好ましくは4mgであり、これらは、1mgのメロキシカムを含有する錠剤において特に好ましい。別の好ましい濃度は、錠剤1つ当たり4〜8mg、5〜8mg、6〜8mg、6〜7mg、5〜7mg、4〜7mg、4〜6mg、5〜6mg、及び錠剤1つ当たり6mgからなる群より選択され、これらは、錠剤1つ当たり2.5mgのメロキシカムを含有する錠剤において特に好ましい。
【0014】
錠剤は、マクロゴール(=ポリエチレングリコール)、ステアリン酸、ステアリン酸アルミニウム、アラキン酸カルシウム(calcium arachinat)及びステアリン酸マグネシウム、好ましくはステアリン酸、ステアリン酸アルミニウム、アラキン酸カルシウム及びステアリン酸マグネシウムからなる群より選択され、最も好ましくはステアリン酸マグネシウムである滑沢剤を更に含有する。滑沢剤の濃度は、錠剤1つ当たり5〜15mgであり、滑沢剤の好ましい濃度は、錠剤1つ当たり5〜10mg、5〜9mg、5〜8mg、6〜10mg、6〜9、6〜8mg、7〜10mg、7〜9mg、7〜8mg、及び錠剤1つ当たり8mgからなる群より選択され、これらは、1mgのメロキシカムを含有する錠剤において特に好ましい。滑沢剤の別の好ましい濃度は、錠剤1つ当たり8〜15mg、8〜14mg、8〜13mg、8〜12mg、9〜15mg、9〜14mg、9〜13mg、9〜12mg、10〜15mg、10〜14mg、10〜13mg、10〜12mg、11〜15mg、11〜14mg、11〜13mg、11〜12mg、及び錠剤1つ当たり12mgからなる群より選択され、これらは、錠剤1つ当たり2.5mgのメロキシカムを含有する錠剤において特に好ましい。
【0015】
風味剤は、好ましくは、錠剤1つ当たり40〜160mgの濃度範囲の人工牛肉風味剤である。風味剤の好ましい濃度は、錠剤1つ当たり40〜100mg、50〜100mg、60〜100mg、70〜100mg、80〜100mg、及び錠剤1つ当たり80mgからなる群より選択され、これらは、1mgのメロキシカムを含有する錠剤において特に好ましい。風味剤の別の好ましい濃度は、錠剤1つ当たり90〜160mg、100〜150mg、110〜140mg、110〜130mg及び錠剤1つ当たり120mgからなる群より選択され、これらは、錠剤1つ当たり2.5mgのメロキシカムを含有する錠剤において特に好ましい。
【0016】
本発明によれば、錠剤は0.5〜5mgのメロキシカムを含有し、そして、500mg〜2000mgの錠剤重量を有する。好ましくは、錠剤は、0.5〜5mgのメロキシカムを含有し、そして、500mg〜2000mgの総錠剤重量を有し、錠剤直径は10mm〜20mmである。更に、錠剤は、好ましくは3mm〜8mm、より好ましくは4mm〜8mm、5.3mm〜7.3mm、又は4.5mm〜6.5mm、更により好ましくは5mm、5.5mm又は6.3mmの高さを有する。錠剤1つ当たりの好ましいメロキシカムの量は、1mg〜4mg、より好ましくは1mg〜3mg又は1.5mg〜2.5mg、更により好ましくは1mg及び2.5mgである。錠剤は、500〜2000mg、好ましくは700mg〜1500mg、最も好ましくは800〜1200mgの総重量を有する。好ましい実施形態では、0.5mg〜1.8mgのメロキシカムを含有する錠剤は、約500mg〜900mgの総重量及び10〜15mmの直径を有する。更により好ましいのは、総重量約500mg〜900mg、直径10mm〜15mm、及び高さ4.5mm〜6.5mmの、0.5mg〜1.8mgのメロキシカムを含有する錠剤である。別の好ましい実施形態では、1.9〜5mgのメロキシカムを含有する錠剤は、900mg〜2000mgの総重量及び15mm〜20mmの直径を有する。更により好ましいのは、総高さ900mg〜2000mg、直径15mm〜20mm、及び厚み5.3mm〜7.3mmの、1.9〜5mgのメロキシカムを含有する錠剤である。本発明の特に好ましい実施形態では、錠剤は、総錠剤重量800mg中に均質に分散している1mgのメロキシカム及び/又は総重量1200mgの錠剤中に2.5mgのメロキシカムを含有する。風味剤は、錠剤の総重量の2〜15%を占める。本発明によれば、錠剤は、最も好ましくは800mgの錠剤1つ当たり1mgのメロキシカムを含有し、そして、風味剤含量が錠剤1つ当たり10重量%であるか、又は錠剤は、総重量1200mgの錠剤1つ当たり2.5mgのメロキシカムを含有し、そして、風味剤含量が錠剤1つ当たり10重量%である。好ましくは、本発明に係る風味剤は、人工牛肉風味剤である。
【0017】
別の態様によれば、錠剤は、例示として、図1A及び1Bに加えて図2に示される形状を有する。一般的に、錠剤は0.5mg〜5mgのメロキシカムを含有し、そして、500mg〜2000mgの総錠剤重量を有する。錠剤の寸法は、10mm〜20mmであるその直径、及び3mm〜8mmであるその高さから求められる。好ましくは、1mgのメロキシカムを含有する錠剤は、500mg〜900mgの総重量を有し、直径は、10mm〜20mm、11mm〜18mm、12mm〜17mm、13mm〜16mm、14mm〜15mmであり、別の好ましい範囲は、12mm〜15mmであり;そして、高さは、4mm〜8mm、5mm〜7mm、5mm〜6mm、好ましくは5mm〜6mmである。特に好ましいのは、例示として図1Aに示される、総重量800mg、直径14mm、及び高さ5.5mmの、錠剤1つ当たり1.0mgの濃度のメロキシカムを含有する錠剤である。好ましくは、2.5mgのメロキシカムを含有する錠剤は、900mg〜2000mgの総重量を有し、直径は、10mm〜20mm、11mm〜18mm、12mm〜17mm、13mm〜16mm、14mm〜15mmであり、別の好ましい範囲は、15mm〜18mm又は15mm〜17mmであり;そして、高さは、4mm〜8mm、5mm〜7mm、5mm〜6mmであり、別の好ましい範囲は5mm〜8mmである。特に好ましいのは、例示として図1Bに示される、総重量1200mg、直径16mm、及び高さ6.3mmの、錠剤1つ当たり2.5mgの濃度のメロキシカムを含有する錠剤である。
【0018】
図1A及び1Bに示す通り、錠剤は、錠剤を2つのユニットに分割することを可能にする分割用刻み目/縦線を有し、その結果、メロキシカムが錠剤中に均質に分布していることにより、等量のメロキシカムを含有する2つのユニットが得られる。
【0019】
別の態様によれば、錠剤は、例示として図2に示されるように、互いに垂直な2本の分割用刻み目/縦線を有する。したがって、錠剤は、等量のメロキシカムを含有する4又は2つのユニットに四分割することができ、これは、錠剤中にメロキシカムが均質に分散している場合にのみ可能である。
【0020】
本発明に係る固体製剤は、任意の造粒工程を行わず直接圧縮された錠剤である。固体製剤中の活性成分は、好ましくは遊離塩基としてのメロキシカムである。
【0021】
当技術分野の現状とは対照的に、本発明に係る錠剤は、粉末を直接錠剤に圧縮することにより製造され、その結果、活性成分であるメロキシカムが低含量になる。更に、錠剤は、動物が錠剤をより持ち上げやすくなることから望まれていた大きなサイズを有する。更に、サイズは、低用量で適用する場合、薬物を正確に投与するために錠剤をより容易に分割できるようにするためにも重要であった。例えば、上記の通り、1mgのメロキシカムを含有する錠剤は、14mmの直径を有し、一方、2.5mgのメロキシカムを含有する錠剤は、16mmの直径を有する。上述の通り、活性医薬成分の濃度は低く、そして、臨界相にあると考えられ、これは、メロキシカムの濃度が、錠剤中に活性成分が均一に分布している大きな錠剤を製造するのが困難になる濃度範囲にあることに関連する。
【0022】
驚くべきことに、本発明の製造方法は、活性成分が低濃度であるにもかかわらずメロキシカムを均一に分布させるのを可能にすることが見出された。これは、正確な投与が保証される、上記の通り分割可能な錠剤の製造を可能にする。上記の通り、完成錠剤は、好ましくは、ユーザが錠剤をより容易に2、3、及び/又は4つの片に分割できるように分割用刻み目/縦線が付けられている。直接圧縮方法は、下記工程:
1) メロキシカムと、増量剤/崩壊剤のうちの10〜50%、好ましくは20〜40%、より好ましくは25〜35%、更により好ましくは33%とを予混合し、次いで、0.6〜1.5mm、好ましくは0.7〜1.4mm、より好ましくは0.8〜1.3mm、更により好ましくは0.6mm、0.8mm、1.0mm及び1.5mmからなる群より選択されるメッシュサイズを有する適切なメッシュを通して篩分けする工程、
2) pH調整剤と1以上の着色剤とを予混合し、次いで、0.6〜1.5mm、好ましくは0.7〜1.4mm、より好ましくは0.8〜1.3mm、更により好ましくは0.6mm、0.8mm、1.0mm及び1.5mmからなる群より選択されるメッシュサイズを有する適切なメッシュを通して篩分けする工程、
3) 増量剤/崩壊剤のうちの90〜50%、好ましくは60〜80%、より好ましくは60〜70%、更により好ましくは67%と、第2の増量剤/崩壊剤、流動調節剤、滑沢剤、及び人工風味剤とを混合し、次いで、0.6〜1.5mm、好ましくは0.7〜1.4mm、より好ましくは0.8〜1.3mm、更により好ましくは0.6mm、0.8mm、1.0mm及び1.5mmからなる群より選択されるメッシュサイズを有する適切なメッシュを通して篩分けする工程、
4) 工程1)及び2)で得られたブレンドを混合し、次いで、0.6〜1.5mm、好ましくは0.7〜1.4mm、より好ましくは0.8〜1.3mm、更により好ましくは0.6mm、0.8mm、1.0mm及び1.5mmからなる群より選択されるメッシュサイズを有する適切なメッシュを通して篩分けする工程、
5) 工程3)及び4)で得られた混合物を最終ブレンドし、次いで、0.6〜1.5mm、好ましくは0.7〜1.4mm、より好ましくは0.8〜1.3mm、更により好ましくは0.6mm、0.8mm、1.mm及び1.5mmからなる群より選択されるメッシュサイズを有する適切なメッシュを通して篩分けする工程、
6) 工程5)で得られた粉末混合物を錠剤に圧縮する工程
を含む。
【0023】
直接圧縮方法は、好ましくは、下記工程:
1) メロキシカムと、トウモロコシデンプンのうちの10〜50%、好ましくは20〜40%、より好ましくは25〜35%、更により好ましくは33%とを予混合し、次いで、0.6〜1.5mm、好ましくは0.7〜1.4mm、より好ましくは0.8〜1.3mm、更により好ましくは0.6mm、0.8mm、1.0mm及び1.5mmからなる群より選択されるメッシュサイズを有する適切なメッシュを通して篩分けする工程、
2) クエン酸ナトリウム二水和物と、酸化第二鉄(茶色)及び酸化第二鉄(黄色)とを予混合し、次いで、0.6〜1.5mm、好ましくは0.7〜1.4mm、より好ましくは0.8〜1.3mm、更により好ましくは0.6mm、0.8mm、1.0mm及び1.5mmからなる群より選択されるメッシュサイズを有する適切なメッシュを通して篩分けする工程、
3) トウモロコシデンプンのうちの90〜50%、好ましくは60〜80%、より好ましくは60〜70%、更により好ましくは67%と、微結晶性セルロース、無水二酸化ケイ素、ステアリン酸マグネシウム、及び人工牛肉風味剤とを混合し、次いで、0.6〜1.5mm、好ましくは0.7〜1.4mm、より好ましくは0.8〜1.3mm、更により好ましくは0.6mm、0.8mm、1.0mm及び1.5mmからなる群より選択されるメッシュサイズを有する適切なメッシュを通して篩分けする工程、
4) 工程1)及び2)で得られたブレンドを混合し、次いで、0.6〜1.5mm、好ましくは0.7〜1.4mm、より好ましくは0.8〜1.3mm、更により好ましくは0.6mm、0.8mm、1.0mm及び1.5mmからなる群より選択されるメッシュサイズを有する適切なメッシュを通して篩分けする工程、
5) 工程3)及び4)で得られた混合物を最終ブレンドし、次いで、0.6〜1.5mm、好ましくは0.7〜1.4mm、より好ましくは0.8〜1.3mm、更により好ましくは0.6mm、0.8mm、1.0mm及び1.5mmからなる群より選択されるメッシュサイズを有する適切なメッシュを通して篩分けする工程、
6) 工程5)で得られた粉末混合物を錠剤に圧縮する工程
を含む。
【0024】
したがって、更なる態様によれば、メロキシカム又はその薬学的に許容しうる塩を含む固体錠剤であって、上記工程1〜6を含む粉末混合物の直接圧縮方法によって得ることができる固体錠剤を提供する。
【0025】
更なる態様によれば、本明細書に記載されるメロキシカム又はその薬学的に許容しうる塩を含む固体錠剤であって、前記固体錠剤の製造が、上記工程1〜6のうちの1以上を含む固体錠剤を提供する。例えば、製造方法は、工程1、工程1+4、工程1+4+6、又は工程1+4+5+6を含む。
【0026】
更なる態様によれば、固体錠剤を製造する方法であって、好ましくは上記工程1〜6からなる方法を提供する。
【0027】
製造方法
製造方法に関する以下の記載は、更なる例であるとみなすべきであり、したがって、限定として理解されるべきではない。
【0028】
製造方法の第1の工程は、メロキシカム等の活性成分又はその薬学的に許容しうる塩と、デンプンの一部とを予混合し、次いで、篩分けすることである。錠剤混合物中のメロキシカム又はその薬学的に許容しうる塩の総量が少ないので、マトリクス中に活性成分を確実に均質に分散させるために、クエン酸ナトリウム及び酸化第二鉄を含有する別の篩分けされた混合物を添加した後、例えば、約900回転で更に混合することが必要である。最後に、篩分けされた微結晶性セルロース、肉風味剤、デンプンの残量、無水コロイダルシリカ及びステアリン酸マグネシウムの混合物を添加し、次いで、例えば、約350回転の混合容器を用いて最終ブレンドを行う。
最終ブレンドを直接錠剤に圧縮する。
【0029】
実施例
I. 1mgのメロキシカム及び10%の風味剤を含む総重量800mgの錠剤用組成物。
【0030】
【表1】
【0031】
II. 2.5mgのメロキシカム及び10%の風味剤を含む総重量1200mgの錠剤用組成物。
【0032】
【表2】
図1A
図1B
図2