特許第5770386号(P5770386)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5770386ノースバウンドデータ設定及び自己組織化ネットワーク設定の協調処理方法並びにシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5770386
(24)【登録日】2015年7月3日
(45)【発行日】2015年8月26日
(54)【発明の名称】ノースバウンドデータ設定及び自己組織化ネットワーク設定の協調処理方法並びにシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/02 20090101AFI20150806BHJP
   H04W 8/00 20090101ALI20150806BHJP
   H04W 88/18 20090101ALI20150806BHJP
【FI】
   H04W24/02
   H04W8/00
   H04W88/18
【請求項の数】16
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-539214(P2014-539214)
(86)(22)【出願日】2012年6月26日
(65)【公表番号】特表2015-501608(P2015-501608A)
(43)【公表日】2015年1月15日
(86)【国際出願番号】CN2012077536
(87)【国際公開番号】WO2013063943
(87)【国際公開日】20130510
【審査請求日】2014年6月24日
(31)【優先権主張番号】201110342337.7
(32)【優先日】2011年11月2日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】509024525
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100091096
【弁理士】
【氏名又は名称】平木 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100105463
【弁理士】
【氏名又は名称】関谷 三男
(74)【代理人】
【識別番号】100101063
【弁理士】
【氏名又は名称】松丸 秀和
(72)【発明者】
【氏名】ハン,シャオチン
【審査官】 齋藤 浩兵
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−146416(JP,A)
【文献】 特表2010−530149(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0053601(US,A1)
【文献】 Self-configuring and self-optimizing network(SON)use cases and solutions(Rlease9),3GPP TR36.902 V9.3.1,2011年 4月 7日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/36_series/36.902/36902-931.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノースバウンド設定モジュールは上位ネットワーク管理システムが送信するデータ設定要求を受信し、該データ設定要求を衝突解決モジュールに送信することと、
SON機能管理モジュールはSON機能モジュールが送信するパラメータ最適化要求を受信し、パラメータ最適化要求を衝突解決モジュールに送信することと、
衝突解決モジュールはノースバウンド設定モジュールが送信するデータ設定要求とSON機能管理モジュールが送信するパラメータ最適化要求を受信し、ノースバウンド設定モジュールが設定を要求するパラメータとSON機能管理モジュールが設定を要求するパラメータとが衝突すると判断すると、それぞれノースバウンド設定モジュールとSON機能管理モジュールに衝突を指示する衝突判定メッセージを送信することと、
ノースバウンド設定モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、データ設定要求におけるデータ設定を行い、衝突情報を上位ネットワーク管理システムに報告することと、
SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、前記SON機能モジュールにパラメータバックオフを行うこと、及び/又は当該自己最適化プロセスを終了することを通知することと、を含むノースバウンドデータ設定及び自己組織化ネットワークSON設定の協調処理方法。
【請求項2】
前記データ設定要求には、設定したパラメータ識別子及び修正値が含まれる請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記パラメータ最適化要求には、パラメータ設定を指示するSON機能モジュールの名称、設定したパラメータ識別子及び修正値が含まれる請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記衝突解決モジュールはノースバウンド設定モジュールが設定を要求するパラメータとSON機能管理モジュールが設定を要求するパラメータとが衝突すると判断することには、
前記衝突解決モジュールはノースバウンド設定モジュールが設定を要求するパラメータとSON機能管理モジュールが設定を要求するパラメータとの識別子が同様であるが修正値が異なると判断すると、衝突すると判断することを含む請求項1又は2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記衝突解決モジュールがノースバウンド設定モジュールに送信する衝突判定メッセージには、衝突するパラメータ識別子、衝突をもたらすSON機能モジュールの名称、SON機能モジュールの設定した修正値が含まれる請求項1又は2又は3に記載の方法。
【請求項6】
前記衝突解決モジュールがSON機能管理モジュールに送信する衝突判定メッセージには、衝突するパラメータ識別子、ノースバウンド設定モジュールの設定したパラメータ値が含まれる請求項1又は2又は3に記載の方法。
【請求項7】
SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突判定メッセージを受信した後、前記SON機能モジュールにパラメータのバックオフを行うこと、及び/又は当該自己最適化プロセスを終了することを通知することには、
ネットワーク管理システムにより実行される被制御モードの自己最適化プロセスに対して、SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、衝突を指示する通知をSON機能モジュールに送信し、SON機能モジュールが当該自己最適化プロセスを終了すること、或いは
ネットワーク管理システムにより実行される自由モードの自己最適化プロセスに対して、SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、衝突を指示する通知をSON機能モジュールに送信し、SON機能モジュールがパラメータのバックオフを行い、バックオフを完成した後、パラメータをネットワークエレメントに同期化すること、或いは
ネットワークエレメントにより実行される被制御モードの自己最適化プロセスに対して、SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、衝突を指示する通知をSON機能モジュールに送信し、SON機能モジュールが当該自己最適化プロセスを終了し、且つ自己最適化プロセスを実行するネットワークエレメントに当該自己最適化プロセスを終了することを通知すること、或いは
ネットワークエレメントにより実行される自由モードの自己最適化プロセスに対して、SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、衝突を指示する通知をSON機能モジュールに送信し、SON機能モジュールが当該自己最適化プロセスを終了し、且つ自己最適化プロセスを実行するネットワークエレメントにパラメータのバックオフを行うことを通知することを含む請求項1又は2又は3に記載の方法。
【請求項8】
前記衝突解決モジュールはノースバウンド設定モジュールが送信するデータ設定要求とSON機能管理モジュールが送信するパラメータ最適化要求を受信し、ノースバウンド設定モジュールが設定を要求するパラメータとSON機能管理モジュールが設定を要求するパラメータとが衝突しないと判断すると、SON機能管理モジュールに非衝突を指示する衝突判定メッセージを送信することと、
前記SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する非衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、前記SON機能モジュールに非衝突を指示する通知を送信し、前記SON機能モジュールは自己最適化プロセスを継続することと、をさらに含む請求項1又は2又は3に記載の方法。
【請求項9】
ノースバウンド設定モジュール、SON機能モジュール、SON機能管理モジュール、及び衝突解決モジュールを備えるノースバウンドデータ設定及び自己組織化ネットワークSON設定の協調処理システムであって、
前記ノースバウンド設定モジュールは、上位ネットワーク管理システムが送信するデータ設定要求を受信し、該データ設定要求を衝突解決モジュールに送信し、及び衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、データ設定要求におけるデータ設定を行い、衝突情報を上位ネットワーク管理システムに報告するように設置され、
前記SON機能モジュールは、SON機能管理モジュールにパラメータ最適化要求を送信し、及び前記SON機能管理モジュールの通知に基づいてパラメータのバックオフを行う、及び/又は当該自己最適化を終了するように設置され、
前記SON機能管理モジュールは、SON機能モジュールが送信するパラメータ最適化要求を受信し、パラメータ最適化要求を衝突解決モジュールに送信し、及び衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、前記SON機能モジュールにパラメータのバックオフを行うこと、及び/又は当該自己最適化プロセスを終了することを通知するように設置され、
前記衝突解決モジュールは、ノースバウンド設定モジュールが送信するデータ設定要求とSON機能管理モジュールが送信するパラメータ最適化要求を受信し、ノースバウンド設定モジュールが設定を要求するパラメータとSON機能管理モジュールが設定を要求するパラメータとが衝突すると判断すると、それぞれノースバウンド設定モジュールとSON機能管理モジュールに衝突を指示する衝突判定メッセージを送信するように設置されるノースバウンドデータ設定及び自己組織化ネットワークSON設定の協調処理システム。
【請求項10】
前記データ設定要求には、設定したパラメータ識別子及び修正値が含まれる請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記パラメータ最適化要求には、パラメータ設定を指示するSON機能モジュールの名称、設定したパラメータ識別子及び修正値が含まれる請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記衝突解決モジュールは、
ノースバウンド設定モジュールが設定を要求するパラメータとSON機能管理モジュールが設定を要求するパラメータとの識別子が同様であるが修正値が異なると判断すると、衝突すると判断することによって、ノースバウンド設定モジュールが設定を要求するパラメータとSON機能管理モジュールが設定を要求するパラメータとが衝突すると判断するように設置される請求項9又は10又は11に記載のシステム。
【請求項13】
前記衝突解決モジュールがノースバウンド設定モジュールに送信する衝突判定メッセージには、衝突するパラメータ識別子、衝突をもたらすSON機能モジュールの名称、SON機能モジュールの設定した修正値が含まれる請求項9又は10又は11に記載のシステム。
【請求項14】
前記衝突解決モジュールがSON機能管理モジュールに送信する衝突判定メッセージには、衝突するパラメータ識別子、ノースバウンド設定モジュールの設定したパラメータ値が含まれる請求項9又は10又は11に記載のシステム。
【請求項15】
SON機能管理モジュールは、
ネットワーク管理システムにより実行される被制御モードの自己最適化プロセス、又はネットワーク管理システムにより実行される自由モードの自己最適化プロセスに対して、或いは、ネットワークエレメントにより実行される被制御モードの自己最適化プロセス、又はネットワークエレメントにより実行される自由モードの自己最適化プロセスに対して、SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、SON機能モジュールに衝突を指示する通知を送信することによって、衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、前記SON機能モジュールにパラメータのバックオフを行うこと、及び/又は当該自己最適化プロセスを終了することを通知するように設置され、
前記SON機能モジュールは、
ネットワーク管理システムにより実行される被制御モードの自己最適化プロセスに対して、SON機能モジュールは前記SON機能管理モジュールが送信する衝突を指示する通知を受信した後、当該自己最適化プロセスを終了すること、或いは
ネットワーク管理システムにより実行される自由モードの自己最適化プロセスに対して、SON機能モジュールは前記SON機能管理モジュールが送信する衝突を指示する通知を受信した後、パラメータのバックオフを行い、パラメータをネットワークエレメントに同期化すること、或いは
ネットワークエレメントにより実行される被制御モードの自己最適化プロセスに対して、SON機能モジュールは前記SON機能管理モジュールが送信する衝突を指示する通知を受信した後、当該自己最適化プロセスを終了し、自己最適化を実行するネットワークエレメントにメッセージを送信して自己最適化プロセスを終了することを通知すること、或いは
ネットワークエレメントにより実行される自由モードの自己最適化プロセスに対して、SON機能モジュールは前記SON機能管理モジュールが送信する衝突を指示する通知を受信した後、当該自己最適化プロセスを終了し、自己最適化を実行するネットワークエレメントにメッセージを送信してパラメータのバックオフを行うことを通知することによって、前記SON機能管理モジュールの通知に基づいてパラメータのバックオフを行うこと、及び/又は当該自己最適化を終了することを通知するように設置される請求項9又は10又は11に記載のシステム。
【請求項16】
前記衝突解決モジュールはさらに、ノースバウンド設定モジュールが設定を要求するパラメータとSON機能管理モジュールが設定を要求するパラメータとが衝突しない判断すると、SON機能管理モジュールに非衝突を指示する衝突判定メッセージを送信するように設置され、
前記SON機能管理モジュールはさらに、衝突解決モジュールが送信する非衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、前記SON機能モジュールに非衝突を指示する通知を送信するように設置され、
前記SON機能モジュールはさらに、前記SON機能管理モジュールが送信する非衝突を指示する通知を受信した後、自己最適化プロセスを継続するように設置される請求項9又は10又は11に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信分野に関し、具体的には第3世代移動体通信ロングタームエボリューション(3GPP LTE)システムにおけるノースバウンドデータ設定及びSON(Self−Organized Network、自己組織化ネットワーク)設定の協調処理方法並びにシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
LTEにSONの概念を導入し、すなわち、ネットワークは自動的にネットワークパラメータの設定を完成することができ、且つネットワーク運転過程でネットワーク性能の変化に応じて関連の無線パラメータの調整を自動的に完成してネットワークを常に良い状態で運転させることができることによって、手動介入を減少させ、運転保守コストを低下させる目的を達成する。しかしながら、ネットワーク運転過程において、運転保守作業員は上位層のネットワーク管理システムによって手動設定で関連の無線パラメータを修正する可能性があるとともに、SON機能が起動する場合、SON機能によって関連の無線パラメータを自動的に修正する可能性があり、このとき、手動で設定されたパラメータとSON機能により最適化されたパラメータとは同様であるが内容が異なると、衝突する恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする技術問題は、ノースバウンドデータ設定とSON設定とが衝突する問題を解決するように、ノースバウンドデータ設定及び自己組織化ネットワーク設定の協調処理方法並びにシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記問題を解決するために、本発明はノースバウンドデータ設定及び自己組織化ネットワーク設定の協調処理方法を提供し、
ノースバウンド設定モジュールは上位ネットワーク管理システムが送信するデータ設定要求を受信し、該データ設定要求を衝突解決モジュールに送信することと、
SON機能管理モジュールはSON機能モジュールが送信するパラメータ最適化要求を受信し、パラメータ最適化要求を衝突解決モジュールに送信することと、
衝突解決モジュールはノースバウンド設定モジュールが送信するデータ設定要求及びSON機能管理モジュールが送信するパラメータ最適化要求を受信し、ノースバウンド設定モジュールが設定を要求するパラメータとSON機能管理モジュールが設定を要求するパラメータは衝突すると判断すると、それぞれノースバウンド設定モジュールとSON機能管理モジュールに衝突を指示する衝突判定メッセージを送信することと、
ノースバウンド設定モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、データ設定要求におけるデータ設定を行い、衝突情報を上位ネットワーク管理システムに報告することと、
SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、前記SON機能モジュールにパラメータバックオフを行い、及び/又は当該自己最適化プロセスを終了することを通知することと、を含む。
【0005】
好ましくは、前記データ設定要求には、設定したパラメータ識別子及び修正値が含まれる。
【0006】
好ましくは、前記パラメータ最適化要求には、パラメータ設定を指示するSON機能モジュールの名称、設定したパラメータ識別子及び修正値が含まれる。
【0007】
好ましくは、前記衝突解決モジュールはノースバウンド設定モジュールが設定を要求するパラメータとSON機能管理モジュールが設定を要求するパラメータとが衝突すると判断することについて、
前記衝突解決モジュールはノースバウンド設定モジュールが設定を要求するパラメータとSON機能管理モジュールが設定を要求するパラメータとの識別子が同様であるが修正値が異なると判断すると、衝突すると判断することを含む。
【0008】
好ましくは、前記衝突解決モジュールがノースバウンド設定モジュールに送信する衝突判定メッセージには、衝突するパラメータ識別子、衝突をもたらすSON機能モジュールの名称、SON機能モジュールの設定した修正値が含まれる。
【0009】
好ましくは、前記衝突解決モジュールがSON機能管理モジュールに送信する衝突判定メッセージには、衝突するパラメータ識別子、ノースバウンド設定モジュールの設定したパラメータ値が含まれる。
【0010】
好ましくは、SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突判定メッセージを受信した後、前記SON機能モジュールにパラメータバックオフを行い、及び/又は当該自己最適化プロセスを終了することを通知することについて、
ネットワーク管理システムにより実行される被制御モードの自己最適化プロセスに対して、SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、衝突を指示する通知をSON機能モジュールに送信し、SON機能モジュールが当該自己最適化プロセスを終了すること、或いは
ネットワーク管理システムにより実行される自由モードの自己最適化プロセスに対して、SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、衝突を指示する通知をSON機能モジュールに送信し、SON機能モジュールがパラメータバックオフを行い、バックオフを完成した後、パラメータをネットワークエレメントに同期化すること、或いは
ネットワークエレメントにより実行される被制御モードの自己最適化プロセスに対して、SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、衝突を指示する通知をSON機能モジュールに送信し、SON機能モジュールが当該自己最適化プロセスを終了し、且つ自己最適化プロセスを実行するネットワークエレメントに当該自己最適化プロセスを終了することを通知すること、或いは
ネットワークエレメントにより実行される自由モードの自己最適化プロセスに対して、SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、衝突を指示する通知をSON機能モジュールに送信し、SON機能モジュールが当該自己最適化プロセスを終了し、且つ自己最適化プロセスを実行するネットワークエレメントにパラメータバックオフを行うことを通知することを含む。
【0011】
好ましくは、前記方法は、
前記衝突解決モジュールはノースバウンド設定モジュールが送信するデータ設定要求とSON機能管理モジュールが送信するパラメータ最適化要求を受信し、ノースバウンド設定モジュールが設定を要求するパラメータとSON機能管理モジュールが設定を要求するパラメータとが衝突しないと判断すると、SON機能管理モジュールに非衝突を指示する衝突判定メッセージを送信することと、
前記SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する非衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、前記SON機能モジュールに非衝突を指示する通知を送信し、前記SON機能モジュールは自己最適化プロセスを継続することと、をさらに含む。
【0012】
上記問題を解決するために、本発明はノースバウンドデータ設定及び自己組織化ネットワーク設定の協調処理システムをさらに提供し、ノースバウンド設定モジュール、SON機能モジュール、SON機能管理モジュール、及び衝突解決モジュールを備え、
前記ノースバウンド設定モジュールは、上位ネットワーク管理システムが送信するデータ設定要求を受信し、該データ設定要求を衝突解決モジュールに送信し、及び衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、データ設定要求におけるデータ設定を行い、衝突情報を上位ネットワーク管理システムに報告するように設置され、
前記SON機能モジュールは、SON機能管理モジュールにパラメータ最適化要求を送信し、及び前記SON機能管理モジュールの通知に基づいてパラメータバックオフを行い、及び/又は当該自己最適化を終了するように設置され、
前記SON機能管理モジュールは、SON機能モジュールが送信するパラメータ最適化要求を受信し、パラメータ最適化要求を衝突解決モジュールに送信し、及び衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、前記SON機能モジュールにパラメータバックオフを行い、及び/又は当該自己最適化プロセスを終了することを通知するように設置され、
前記衝突解決モジュールは、ノースバウンド設定モジュールが送信するデータ設定要求とSON機能管理モジュールが送信するパラメータ最適化要求を受信し、ノースバウンド設定モジュールが設定を要求するパラメータとSON機能管理モジュールが設定を要求するパラメータとが衝突すると判断すると、それぞれノースバウンド設定モジュールとSON機能管理モジュールに衝突を指示する衝突判定メッセージを送信するように設置される。
【0013】
好ましくは、前記データ設定要求には、設定したパラメータ識別子及び修正値が含まれる。
【0014】
好ましくは、前記パラメータ最適化要求には、パラメータ設定を指示するSON機能モジュールの名称、設定したパラメータ識別子及び修正値が含まれる。
【0015】
好ましくは、前記衝突解決モジュールは、
ノースバウンド設定モジュールが設定を要求するパラメータとSON機能管理モジュールが設定を要求するパラメータとの識別子が同様であるが修正値が異なると判断すると、衝突すると判断することによって、ノースバウンド設定モジュールが設定を要求するパラメータとSON機能管理モジュールが設定を要求するパラメータとが衝突すると判断するように設置される。
【0016】
好ましくは、前記衝突解決モジュールがノースバウンド設定モジュールに送信する衝突判定メッセージには、衝突するパラメータ識別子、衝突をもたらすSON機能モジュールの名称、SON機能モジュールの設定した修正値が含まれる。
【0017】
好ましくは、前記衝突解決モジュールがSON機能管理モジュールに送信する衝突判定メッセージには、衝突するパラメータ識別子、ノースバウンド設定モジュールの設定したパラメータ値が含まれる。
【0018】
好ましくは、SON機能管理モジュールは、
ネットワーク管理システムにより実行される被制御モードの自己最適化プロセス、又はネットワーク管理システムにより実行される自由モードの自己最適化プロセスに対して、或いは、ネットワークエレメントにより実行される被制御モードの自己最適化プロセス、又はネットワークエレメントにより実行される自由モードの自己最適化プロセスに対して、SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、SON機能モジュールに衝突を指示する通知を送信することによって、衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、前記SON機能モジュールにパラメータバックオフを行い、及び/又は当該自己最適化プロセスを終了することを通知するように設置され、
前記SON機能モジュールは、
ネットワーク管理システムにより実行される被制御モードの自己最適化プロセスに対して、SON機能モジュールは前記SON機能管理モジュールが送信する衝突を指示する通知を受信した後、当該自己最適化プロセスを終了すること、或いは
ネットワーク管理システムにより実行される自由モードの自己最適化プロセスに対して、SON機能モジュールは前記SON機能管理モジュールが送信する衝突を指示する通知を受信した後、パラメータのバックオフを行い、パラメータをネットワークエレメントに同期化すること、或いは
ネットワークエレメントにより実行される被制御モードの自己最適化プロセスに対して、SON機能モジュールは前記SON機能管理モジュールが送信する衝突を指示する通知を受信した後、当該自己最適化プロセスを終了し、自己最適化を実行するネットワークエレメントにメッセージを送信して自己最適化プロセスを終了することを通知すること、或いは
ネットワークエレメントにより実行される自由モードの自己最適化プロセスに対して、SON機能モジュールは前記SON機能管理モジュールが送信する衝突を指示する通知を受信した後、当該自己最適化プロセスを終了し、自己最適化を実行するネットワークエレメントにメッセージを送信してパラメータバックオフを行うことを通知することによって、前記SON機能管理モジュールの通知に基づいてパラメータバックオフを行い、及び/又は当該自己最適化を終了するように設置される。
【0019】
好ましくは、前記衝突解決モジュールはさらに、ノースバウンド設定モジュールが設定を要求するパラメータとSON機能管理モジュールが設定を要求するパラメータとが衝突しないと判断すると、SON機能管理モジュールに非衝突を指示する衝突判定メッセージを送信するように設置され、
前記SON機能管理モジュールはさらに、衝突解決モジュールが送信する非衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、前記SON機能モジュールに非衝突を指示する通知を送信するように設置され、
前記SON機能モジュールはさらに、前記SON機能管理モジュールが送信する非衝突を指示する通知を受信した後、自己最適化プロセスを継続するように設置される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は本発明の実施例1に係るノースバウンド設定及びSON機能設定の協調処理システムの構成模式図である。
図2図2は本発明の実施例2のフローチャートである。
図3図3は本発明の実施例3のフローチャートである。
図4図4は本発明の実施例4のフローチャートである。
図5図5は本発明の実施例5のフローチャートである。
図6図6は本発明の実施例6のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
手動で設定されたパラメータとSON機能により最適化されたパラメータとは同様であるが内容が異なると、パラメータの優先的な有効化形態を考えなければならない。SONは持続に最適化する過程であり、且つ大量のデータ(性能データ、UEの測定データ及びいくつかの関連シグナルを含む。)に依存し、アルゴリズムによってパラメータの自己最適化を完成することを考えると、誤差は発生する可能性があるが、手動で設置される場合、一般的には、該パラメータの修正による影響をわかり、一定の目標性を有するので、本願は、ノースバウンド設定とSON機能による設定とが衝突する時、ノースバウンド設定データを基準とすることにより、ノースバウンドデータ設定とSON設定との衝突を回避すると提案する。衝突するパラメータの名称、SON機能の名称、SON機能により最適化された目標値などの情報をノースバウンドインターフェースによって上位層のネットワーク管理システムに返すことによって、上位層のネットワーク管理システムの管理に寄与する。
【0022】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例を詳しく説明する。ただし、衝突しない場合、本願における実施例及び実施例における特徴を任意に組み合わせても良い。
【0023】
実施例1
図1に示すように、衝突解決を達成するシステムは、ノースバウンド設定モジュール、SON機能モジュール、SON機能管理モジュール、及び衝突解決モジュールを備え、
ノースバウンド設定モジュールは、上位ネットワーク管理システムが送信するデータ設定要求を受信し、該データ設定要求を衝突解決モジュールに送信することに用いられ、及び衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、データ設定要求におけるデータ設定を行い、衝突情報を上位ネットワーク管理システムに報告することに用いられ、
SON機能管理モジュールは、SON機能モジュールが送信するパラメータ最適化要求を受信し、パラメータ最適化要求を衝突解決モジュールに送信することに用いられ、及び衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、前記SON機能モジュールにパラメータバックオフを行い、及び/又は当該自己最適化プロセスを終了することを通知することに用いられ、
SON機能モジュールは、SON機能管理モジュールにパラメータ最適化要求を送信し(例えば、該SON機能モジュールがネットワークエレメントにより報告される故障メッセージを受信し、アルゴリズムによって最適化を必要とするパラメータ及び最適化した値を判断し、SON機能管理モジュールにパラメータ最適化要求を送信する)、及び前記SON機能管理モジュールの通知に基づいてパラメータバックオフを行い、及び/又は当該自己最適化を終了することに用いられ、
衝突解決モジュールは、ノースバウンド設定モジュールが送信するデータ設定要求とSON機能管理モジュールが送信するパラメータ最適化要求を受信し、ノースバウンド設定モジュールが設定を要求するパラメータとSON機能管理モジュールが設定を要求するパラメータとが衝突すると判断すると、それぞれノースバウンド設定モジュールとSON機能管理モジュールに衝突を指示する衝突判定メッセージを送信することに用いられる。
【0024】
上記データ設定要求には、設定したパラメータ識別子及び修正値が含まれる。パラメータ最適化要求には、パラメータ設定を指示するSON機能モジュールの名称、設定したパラメータ識別子及び修正値が含まれる。
【0025】
好ましくは、上記衝突解決モジュールは、
ノースバウンド設定モジュールが設定を要求するパラメータとSON機能管理モジュールが設定を要求するパラメータとの識別子が同様であるが修正値が異なると判断すると、衝突すると判断することによって、ノースバウンド設定モジュールが設定を要求するパラメータとSON機能管理モジュールが設定を要求するパラメータとが衝突すると判断することに用いられる。
【0026】
好ましくは、衝突解決モジュールがノースバウンド設定モジュールに送信する衝突判定メッセージには、衝突するパラメータ識別子、衝突をもたらすSON機能モジュールの名称、SON機能モジュールの設定した修正値が含まれる。衝突解決モジュールがSON機能管理モジュールに送信する衝突判定メッセージには、衝突するパラメータ識別子、ノースバウンド設定モジュールの設定したパラメータ値が含まれる。
【0027】
各モジュールの具体的な操作は以下の各実施例を参照する。
【0028】
実施例2
本実施例は実施例1に係るシステムによるノースバウンドデータ設定及びSON設定の協調処理を説明し、図2に示されるように、以下のステップを含む。
【0029】
ステップ201において、ノースバウンド設定モジュールは上位ネットワーク管理システムが送信するデータ設定要求を受信し、該データ設定要求を衝突解決モジュールに送信し、
データ設定要求には、設定したパラメータ識別子及び修正値が含まれる。
【0030】
ステップ202において、SON機能管理モジュールは一つ又は複数のSON機能モジュールが送信するパラメータ最適化要求(SON設定要求とも呼ばれてもよい。)を受信し、パラメータ最適化要求を衝突解決モジュールに送信し、
パラメータ最適化要求には、パラメータ設定を指示するSON機能モジュールの名称、設定したパラメータ識別子及び修正値が含まれる。
【0031】
上記ステップ201とステップ202は前後順に行われるものではない。
【0032】
ステップ203において、衝突解決モジュールはノースバウンド設定モジュールが送信するデータ設定要求とSON機能管理モジュールが送信するパラメータ最適化要求を受信し、ノースバウンド設定モジュールが設定を要求するパラメータとSON機能管理モジュールが設定を要求するパラメータとが衝突すると判断すると、それぞれノースバウンド設定モジュールとSON機能管理モジュールに衝突を指示する衝突判定メッセージを送信し、
衝突解決モジュールはノースバウンド設定モジュールが設定を要求するパラメータとSON機能管理モジュールが設定を要求するパラメータとの識別子が同様であるが修正値が異なると判断すると、衝突すると判断する。該衝突解決モジュールがノースバウンド設定モジュールに送信する衝突判定メッセージには、衝突するパラメータ識別子、衝突をもたらすSON機能モジュールの名称、SON機能モジュールの設定した修正値が含まれる。該衝突解決モジュールがSON機能管理モジュールに送信する衝突判定メッセージには、衝突するパラメータ識別子、ノースバウンド設定モジュールの設定したパラメータ値(すなわち、データ設定要求に含まれる修正値)が含まれる。
【0033】
具体的には、衝突判定メッセージに衝突マークが載せられることによって、衝突することを示すことができる。
【0034】
衝突解決モジュールは一定の期間内にノースバウンド設定モジュール又はSON機能管理モジュールが送信する要求だけを受信すると、或いはノースバウンド設定モジュールが送信するデータ設定要求もSON機能管理モジュールが送信するパラメータ最適化要求も受信するが、ノースバウンド設定モジュールが設定を要求するパラメータとSON機能管理モジュールが設定を要求するパラメータとの識別子が異なる、又はパラメータ識別子も修正値も同様であると、衝突しないと判断する。この時、衝突解決モジュールがSON機能管理モジュールに応答、すなわち、非衝突を指示する衝突判定メッセージを返し、該メッセージの内容はパラメータ識別子を含んでもよい。好ましくは、衝突解決モジュールはノースバウンド設定モジュールに応答(すなわち、非衝突を指示する衝突判定メッセージ)を返すことができる。
【0035】
ステップ204において、ノースバウンド設定モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、データ設定要求におけるデータ設定を行い、衝突情報を上位ネットワーク管理システムに報告し、
該衝突情報、すなわち衝突判定メッセージに載せられる情報は、衝突するパラメータ識別子、衝突をもたらすSON機能モジュールの名称、及びSON機能モジュールの設定した修正値が含まれる。
【0036】
ノースバウンド設定モジュールは衝突解決モジュールが送信する非衝突を指示する衝突判定メッセージを受信すると、データ設定要求におけるデータ設定を行った後、上位ネットワーク管理システムにデータ設定結果を返す。
【0037】
ステップ205において、SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、該SON機能モジュールにパラメータバックオフを行い、及び/又は当該自己最適化プロセスを終了することを通知する。
【0038】
SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールの送信する非衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、前記SON機能モジュールに自己最適化プロセスを継続することを通知する。
【0039】
具体的には、SON機能管理モジュール及びSON機能モジュールに対して、その自己最適化はネットワーク管理システムにより実行されてもよく、ネットワークエレメントにより実行されてもよく、具体的には、さらに被制御モード及び自由モードに分けられる。
【0040】
ネットワーク管理システムにより実行される自己最適化に対して、被制御モードの場合、SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判断メッセージを受信した後、衝突を指示する通知メッセージをSON機能モジュールに送信し、SON機能モジュールが当該自己最適化プロセスを終了し、SON機能管理モジュールはSON機能インターフェースに結果を表示することによって、当該最適化とノースバウンド設定モジュールのパラメータ設定とが衝突することを提示し、自由モードの場合、SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、衝突を指示する通知をSON機能モジュールに送信し、SON 機能モジュールがパラメータのバックオフを行い、バックオフを完成した後、パラメータをネットワークエレメントに同期化し、SON機能管理モジュールは衝突及びバックオフ結果をSON機能インターフェースに表示することによって、当該自己最適化とノースバウンド設定モジュールのパラメータ設定とが衝突し、且つパラメータのバックオフが成功したことを提示し、SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する非衝突を指示する衝突判定メッセージを受信すると、非衝突を指示する通知メッセージをSON機能モジュールに送信し、SON機能モジュールが自己最適化プロセスを継続し、自己最適化が終了した後、自己最適化過程におけるパラメータ変更を上位ネットワーク管理システムに報告する。
【0041】
ネットワークエレメントにより実行される自己最適化に対して、被制御モードの場合、SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、衝突を指示する通知をSON機能モジュールに送信し、SON機能モジュールが当該自己最適化プロセスを終了し、SON機能管理モジュールはSON機能インターフェースに結果を表示することによって、当該最適化とノースバウンド設定モジュールのパラメータ設定とが衝突することを提示し、SON機能モジュールはプロセスを終了した後、自己最適化を実行するネットワークエレメントにメッセージを送信して自己最適化プロセスを終了することを通知し、自由モードの場合、SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突を指示する衝突判定メッセージを受信した後、衝突を指示する通知をSON機能モジュールに送信し、SON機能モジュールが当該自己最適化プロセスを終了し、SON機能管理モジュールはSON機能インターフェースに結果を表示することによって、当該最適化とノースバウンド設定モジュールのパラメータ設定とが衝突することを提示し、SON機能モジュールは最適化プロセスを終了した後、自己最適化を実行するネットワークエレメントにメッセージを送信してパラメータバックオフを行うことを通知する。SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する非衝突を指示する衝突判定メッセージを受信すると、非衝突を指示する通知をSON機能モジュールに送信し、SON機能モジュールは自己最適化プロセスを継続し、且つメッセージをネットワークエレメントに送信して自己最適化プロセスを継続し、自己最適化が終了した後、自己最適化過程におけるパラメータ変更を上位ネットワーク管理システムに報告する。
【0042】
上記ステップ204とステップ205は前後順に行われるものではない。
【0043】
実施例3
本実施例はネットワーク管理システムにより実行される被制御モードの自己最適化(すなわち、パラメータ修正)プロセスを説明し、図3に示されるように、以下のステップを含む。
【0044】
ステップ301において、ノースバウンド設定モジュールは上位層のネットワーク管理システムが送信するデータ設定要求を受信した後、該メッセージを衝突解決モジュールに送信し、該データ設定要求メッセージには、パラメータ識別子(例えば、パラメータ名称)、修正値が含まれ、SON機能管理モジュールは各々の具体的なSON機能モジュールが送信するパラメータ最適化要求を受信した後にも該メッセージを衝突解決モジュールに送信し、該パラメータ最適化要求メッセージには、パラメータ識別子(例えば、パラメータ名称)、修正値、及び当該パラメータ修正を指示するSON機能モジュールの名称が含まれ、
ステップ302において、衝突解決モジュールはメッセージを受信した後、パラメータ設定衝突が発生するか否かを判断し、ノースバウンド設定モジュールが送信するデータ設定要求メッセージ又はSON機能管理モジュールが送信するパラメータ最適化要求メッセージだけを受信すると、衝突しないと判断し、2種類のメッセージを受信すると、同様なパラメータが存在するか否かを比較し、同様なパラメータが存在し、且つ修正値が異なると、衝突すると判断し、それぞれノースバウンド設定モジュールとSON機能管理モジュールに衝突を指示する衝突判定メッセージを送信し、
好ましくは、衝突解決モジュールは処理が終了する毎に、受信したメッセージを削除する。
【0045】
好ましくは、衝突解決モジュールは衝突しないと判断すると、それぞれノースバウンド設定モジュールとSON機能管理モジュールに非衝突を指示する衝突判定メッセージを送信してもよい。
【0046】
ステップ303において、ノースバウンド設定モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突判定メッセージを受信した後、データ設定要求に設定されたパラメータ値に基づいてパラメータ修正を行い、衝突判定メッセージが衝突を指示するか否かを判断し、衝突すると、衝突をもたらすSON機能モジュールの名称、SON機能モジュールの設定した修正値及びパラメータ識別子を上位層のネットワーク管理システムに返してユーザーに提示し、衝突しないと、返した結果に上記内容が載せられる必要がなく、
衝突解決モジュールは衝突しないとノースバウンド設定モジュールに応答を返さなくてもよいので、ノースバウンド設定モジュールに受信タイマを設置してもよく、例えば、衝突解決モジュールがメッセージを送信する時から計時し、所定の時間内に衝突解決モジュールの応答を受信しない、衝突しないと判断し、上位ネットワーク管理システムにデータ設定結果を返す。
【0047】
ステップ304において、SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突判定メッセージを受信した後、衝突判定メッセージが衝突を指示するか否かを判断し、衝突すると、衝突を指示する通知メッセージをSON機能モジュールに送信し、SON機能モジュールが当該自己最適化プロセスを終了し、SON機能管理モジュールは結果をSON機能インターフェースに表示することによって、ユーザーに該パラメータ修正とノースバウンド設定によるパラメータ修正とが衝突することを提示し、衝突しないと、非衝突を指示する通知メッセージをSON機能モジュールに送信し、SON機能モジュールが最適化プロセスを継続し、最適化が終了した後、結果をSON機能管理モジュールに返し、SON機能管理モジュールは最適化結果を表示し、且つパラメータ変更を上位ネットワーク管理システムに報告する。
【0048】
上記ステップ303と304は実行順番が限定されるものではなく、同時に実行されてもよい。
【0049】
実施例4
本実施例はネットワーク管理システムにより実行される自由モードの自己最適化プロセスを説明し、図4に示されるように、以下のプロセスを含む。
【0050】
ステップ401―403において、実施例3のステップ301―303と同様に行われ、
ステップ404において、SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突判定メッセージを受信した後、衝突するか否かを判断し、衝突すると、衝突を指示する通知メッセージをSON機能モジュールに送信し、SON機能モジュールはパラメータバックオフを行い、SON機能モジュールはバックオフが成功した後、パラメータをネットワークエレメントに同期化し、且つバックオフ成功結果をSON機能管理モジュールに返し、SON機能管理モジュールは衝突及びバックオフ結果をSON機能インターフェースに表示することによって、ユーザーに該パラメータ修正とノースバウンド設定によるパラメータ修正とが衝突し、且つパラメータのバックオフが成功したことを提示し、衝突しないと、非衝突を指示する通知メッセージをSON機能モジュールに送信し、SON機能モジュールは自己最適化を継続し、SON機能モジュールは自己最適化を完成した後、SON機能管理モジュールに最適化結果を返し、SON機能管理モジュールはSON機能モジュールが返す最適化結果を受信した後、結果をSON機能インターフェースに表示し、且つそれによるパラメータ変更を上位ネットワーク管理システムに報告する。
【0051】
実施例5
本実施例はネットワークエレメントにより実行される被制御モードの自己最適化プロセスを説明し、図5に示されるように、以下のステップを含む。
【0052】
ステップ501―503において、実施例3のステップ301―303と同様に行われ、
ステップ504において、SON機能管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突判定メッセージを受信した後、衝突するか否かを判断し、衝突すると、衝突を指示する通知をSON機能モジュールに送信し、SON機能モジュールが当該自己最適化プロセスを終了し、SON機能管理モジュールは結果をSON機能インターフェースに表示することによって、ユーザーに該パラメータ修正とノースバウンド設定によるパラメータ修正とが衝突することを提示し、SON機能モジュールは自己最適化プロセスを終了した後、メッセージを自己最適化を実行するネットワークエレメントに送信して自己最適化プロセスを終了することを通知し、衝突しないと、非衝突を指示する通知メッセージをSON機能モジュールに送信し、SON機能モジュールは自己最適化プロセスを継続し、且つネットワークエレメントに最適化プロセスを継続することを通知し、ネットワークエレメントはパラメータ修正が成功した後、ネットワーク管理システム(すなわち、実施例1に係るシステムを備えるネットワーク管理システム)に通知し、ネットワーク管理システムは相応の設定パラメータ更新を完成し、且つ結果を上位ネットワーク管理システムに報告する。
【0053】
実施例6
本実施例はネットワークエレメントにより実行される自由モードの自己最適化プロセスを説明し、図6に示されるように、以下のステップを含む。
【0054】
ステップ601―603において、実施例3のステップ301―303と同様に行われ、
ステップ604において、SON管理モジュールは衝突解決モジュールが送信する衝突判定メッセージを受信した後、衝突するか否かを判断し、衝突すると、衝突を指示する通知メッセージをSON機能モジュールに送信し、SON機能モジュールが当該自己最適化プロセスを終了し、その後、SON機能モジュールはネットワークエレメントにメッセージを送信し、ネットワークエレメントにパラメータバックオフを行うことを通知し、ネットワークエレメントはバックオフが成功した後、メッセージをネットワーク管理システムに返し、ネットワーク管理システムは結果をインターフェースに表示して設定と衝突することを提示し、当該自己最適化プロセスが終了し、衝突しないと、非衝突を指示する通知メッセージをSON機能モジュールに送信し、SON機能モジュールは自己最適化プロセスを継続し、同期のパラメータ更新を行い、更新が終了した後、更新結果をSON機能管理モジュールに返し、SON機能管理モジュールはパラメータ更新結果をSON機能インターフェースに表示し、且つ上位ネットワーク管理システムに報告する。
【0055】
当業者は上記方法のステップのすべて又は一部がプログラムで関連のハードウェアに対して命令を出して完成されることができ、上記プログラムはコンピューターの可読記憶媒体、例えば読み出し専用メモリ、磁気ディスク又は光ディスクなどに記憶できると理解可能である。また、上記実施例のステップのすべて又は一部は1つ又は複数の集積回路を用いて実現されてもよい。それに対して、上記実施例における各モジュール/ユニットはハードウェアの形態によって実現されてもよく、ソフトウェア機能モジュールの形態によって実現されてもよい。本発明はなんらかの特定の形態のハードウェア及びソフトウェアの組合せに限定されない。
【0056】
勿論、本発明は上記以外のさまざまな実施例を有してもよく、本発明の精神及び趣旨を逸脱せずに、当業者は本発明に基づいてさまざまな相応の変更及び変形を行うことができるが、それらの相応の変更及び変形はいずれも本発明に附する請求項の保護範囲に属すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明の実施例に係る方法及びシステムはノースバウンドデータ設定とSON設定との衝突に解決手段を提供し、ノースバウンド設定とSON機能による設定とが衝突する時、ノースバウンド設定データを基準とするとともに、衝突するパラメータの名称、SON機能の名称、SON機能により最適化された目標値などの情報をノースバウンドインターフェースによって上位層のネットワーク管理システムに返す。
図1
図2
図3
図4
図5
図6