(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
バゼドキシフェンまたは薬学的に許容できるその塩を含む医薬組成物におけるバゼドキシフェンの溶出安定性を高める方法であって、ビタミンEおよびビタミンE TPGSの少なくとも一方を含むように医薬組成物を製剤することを含み、前記医薬組成物は、アスコルビン酸を含有しない方法。
充填剤が、ラクトース、ラクトース一水和物、マンニトール、スクロース、マルトデキストリン、デキストリン、マルチトール、ソルビトール、キシリトール、粉末セルロース、セルロースガム、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、金属アルミノケイ酸塩、リン酸カルシウム、および金属炭酸塩のうちの少なくとも1種を含み、
結合剤が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、微結晶性セルロース、デンプン、ポリビニルピロリジン、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、コポビドン、キサンタンガム、およびグアーガムのうちの少なくとも1種を含み、
湿潤剤が、スクロースパルミチン酸エステル、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール共重合体、金属アルキル硫酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ドクセートナトリウム、四級アンモニウムアミン化合物、脂肪酸の糖エステル、ポリエトキシル化脂肪酸エステル、脂肪酸のグリセリド、およびポリグリコール化グリセリドのうちの少なくとも1種を含む、
請求項2に記載の方法。
バゼドキシフェンまたは薬学的に許容できるその塩、充填剤、結合剤、湿潤剤、ならびにビタミンEおよびビタミンE TPGSの少なくとも一方を含む医薬組成物であって、アスコルビン酸を含有せず、前記医薬組成物におけるバゼドキシフェンの溶出安定性が、バゼドキシフェンとアスコルビン酸とを含む医薬組成物におけるバゼドキシフェンの溶出安定性と比べて高められている医薬組成物。
充填剤が、ラクトース、ラクトース一水和物、マンニトール、スクロース、マルトデキストリン、デキストリン、マルチトール、ソルビトール、キシリトール、粉末セルロース、セルロースガム、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、金属アルミノケイ酸塩、リン酸カルシウム、および金属炭酸塩のうちの少なくとも1種を含み、
結合剤が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、微結晶性セルロース、デンプン、ポリビニルピロリジン、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、コポビドン、キサンタンガム、およびグアーガムのうちの少なくとも1種を含み、
湿潤剤が、スクロースパルミチン酸エステル、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール共重合体、金属アルキル硫酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ドクセートナトリウム、四級アンモニウムアミン化合物、脂肪酸の糖エステル、ポリエトキシル化脂肪酸エステル、脂肪酸のグリセリド、およびポリグリコール化グリセリドのうちの少なくとも1種を含む、
請求項11に記載の医薬組成物。
充填剤が、ラクトース、ラクトース一水和物、マンニトール、スクロース、マルトデキストリン、デキストリン、マルチトール、ソルビトール、キシリトール、粉末セルロース、セルロースガム、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、金属アルミノケイ酸塩、リン酸カルシウム、および金属炭酸塩のうちの少なくとも1種を含み、
結合剤が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、微結晶性セルロース、デンプン、ポリビニルピロリジン、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、コポビドン、キサンタンガム、およびグアーガムのうちの少なくとも1種を含み、
湿潤剤が、スクロースパルミチン酸エステル、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール共重合体、金属アルキル硫酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ドクセートナトリウム、四級アンモニウムアミン化合物、脂肪酸の糖エステル、ポリエトキシル化脂肪酸エステル、脂肪酸のグリセリド、およびポリグリコール化グリセリドのうちの少なくとも1種を含む、
請求項18に記載の医薬組成物。
バゼドキシフェンまたは薬学的に許容できるその塩を含む医薬組成物におけるバゼドキシフェンの溶出安定性を高める方法であって、没食子酸プロピル、クエン酸、およびBHA/BHTのうちの少なくとも1種を含むように医薬組成物を製剤することを含み、前記医薬組成物は、アスコルビン酸を含有しない方法。
バゼドキシフェンまたは薬学的に許容できるその塩、充填剤、結合剤、湿潤剤、ならびに没食子酸プロピル、クエン酸、およびBHA/BHTのうちの少なくとも1種を含む医薬組成物であって、アスコルビン酸を含有せず、前記医薬組成物におけるバゼドキシフェンの溶出安定性が、バゼドキシフェンとアスコルビン酸とを含む医薬組成物におけるバゼドキシフェンの溶出安定性と比べて高められている医薬組成物。
【発明を実施するための形態】
【0052】
定義
本明細書では、用語「約」とは、本明細書で別段指摘しない限り、値の+または−10%を意味する。
【0053】
セルロースガム、粉末セルロース、微結晶性セルロース、およびヒドロキシプロピルメチルセルロースとしては、限定はしないが、R.C.RoweおよびP.J.Shesky、Handbook of Pharmaceutical Excipients(英国:Pharmaceutical Press、ワシントンDC:American Pharmacists Association、第5版、2006、この文献の全体を参照により本明細書に援用する)に記載のものが挙げられる。
【0054】
本発明で使用するのに適する粉末セルロースとして、限定はしないが、Arbocel(登録商標)、Sanacel(登録商標)、およびSolka−Floc(登録商標)が挙げられる。
【0055】
適切な微結晶性セルロースとして、限定はしないが、Avicel(登録商標)pHシリーズ、Celex(商標)、Celphere(商標)、Ceolus KG(登録商標)、およびVivapur(登録商標)が挙げられる。特定の実施形態では、微結晶性セルロースはAvicel(登録商標)pH200である。
【0056】
ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、ヒプロメロースまたはHPMCとしても知られている。適切なヒドロキシプロピルメチルセルロースとしては、限定なしで、Benecel(登録商標)MP643、Isopto(登録商標)Tears、Methopt(商標)、Poly−Tears(登録商標)、Tears Naturale(登録商標)、Methocel E(商標)、Methocel F(商標)、Methocel K(商標)、およびPharmacoat(登録商標)/Metolose(登録商標)が挙げられる。
【0057】
デンプンとしては、限定はしないが、R.C.RoweおよびP.J.Shesky、Handbook of Pharmaceutical Excipientsに記載のものが挙げられる。
【0058】
本明細書では、用語「デンプン」とは、限定はしないが、トウモロコシデンプン(コーンスターチまたはmaydis amylumとしても知られる)、バレイショデンプン(solani amylumとしても知られる)、コメデンプン(oryzae amylumとしても知られる)、コムギデンプン(tritici amylumとしても知られる)、およびタピオカデンプンを含めて、いずれかの種類の天然または加工デンプンを指す。用語「デンプン」は、分子量および分枝に関して改質されているデンプンも指す。用語「デンプン」はさらに、カルボキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキレン、またはカルボキシアルキレン基などの化学的官能性が付与されるように化学的に改変されているデンプンも指す。本明細書では、用語「カルボキシアルキレン」とは、式−アルキレン−C(O)OHまたはその塩の基を指す。本明細書では、用語「ヒドロキシアルキレン」とは、式−アルキレン−OHの基を指す。
【0059】
本明細書では、用語「リン酸カルシウム」とは、第一リン酸カルシウム、第二リン酸カルシウム、または第三リン酸カルシウムを指す。
【0060】
本明細書では、用語「金属炭酸塩」とは、限定はしないが、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、および炭酸亜鉛を含めて、任意の金属性炭酸塩を指す。
【0061】
本明細書では、用語「コポビドン」とは、ビニルピロリドンと酢酸ビニルの共重合体を指し、酢酸ビニルモノマーは、部分的に加水分解されていてもよい。適切なコポビドンポリマーとして、限定はしないが、Kollidon(登録商標)VA64、Luviskol(登録商標)VA、Plasdone(登録商標)S−630、およびMajsao(登録商標)CTが挙げられる。たとえば、Plasdone(登録商標)S−630は、ビニルピロリドンと酢酸ビニルの60:40の共重合体であり、たとえばISP(International Specialty Products)、米国ニュージャージー州から購入することができる。
【0062】
本明細書では、用語「脂肪酸」は、単独または他の用語との複合語で用い、飽和または不飽和である脂肪族の酸を指す。一実施形態では、脂肪酸は、異なる脂肪酸の混合物である。別の実施形態では、脂肪酸は、平均して約8個〜約30個の間の炭素を有する。さらに別の実施形態では、脂肪酸は、平均して約8個〜約24個の炭素を有する。さらに別の実施形態では、脂肪酸は、平均して約12個〜約18個の炭素を有する。適切な脂肪酸として、限定はしないが、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、エルカ酸、パルミチン酸、パルミトオレイン酸、カプリン酸、カプリル酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、セトステアリン酸(cetostearic acid)、イソステアリン酸、セスキオレイン酸、セスキ−9−オクタデカン酸、セスキイソオクタデカン酸、ベヘン酸、イソベヘン酸、およびアラキドン酸、またはこれらの混合物が挙げられる。
【0063】
本明細書では、用語「脂肪酸エステル」とは、脂肪酸とヒドロキシル含有化合物との間で生成される化合物を指す。一実施形態では、脂肪酸エステルは、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルである。別の実施形態では、脂肪酸エステルは、脂肪酸の糖エステルである。さらに別の実施形態では、脂肪酸エステルは、脂肪酸のグリセリドである。さらに別の実施形態では、脂肪酸エステルは、ポリエトキシル化脂肪酸エステルである。
【0064】
本明細書では、用語「ポリビニルピロリドン」とは、ビニルピロリドンのポリマーを指す。一実施形態では、ポリビニルピロリドンは、1種または複数の追加の重合モノマーを含んでいる。別の実施形態では、追加の重合モノマーは、カルボキシ含有モノマーである。さらに別の実施形態では、ポリビニルピロリドンはポビドンである。さらに別の実施形態では、ポリビニルピロリドンは、2500〜300万の間の分子量を有する。別の実施形態では、ポリビニルピロリドンは、ポビドンK12、K17、K25、K30、K60、K90、またはK120である。適切なポリビニルピロリドンポリマーとして、限定はしないが、Kollidone(登録商標)シリーズ(BASFから入手可能)およびPlasdone(登録商標)シリーズ(ISPから入手可能)が挙げられる。
【0065】
本明細書では、用語「ドクセートナトリウム」とは、スルホコハク酸ナトリウムのジオクチルエステル(ビス−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム)を指す。有効なアニオン界面活性剤として、ドクセートナトリウムは、経口剤形の製剤助剤として使用するのに有益な優れた可溶化剤、湿潤剤、分散剤、または乳化剤である。
【0066】
本明細書では、用語「四級アンモニウムアミン化合物」(四級アンモニウム塩または四級アンモニウムカチオンとしても知られる)とは、少なくとも1個の四級アンモニウム基を含んでいる化合物を指し、Rがアルキル基であるNR
4+の式を有する。R基はそれぞれ、同じでも異なってもよく、R基のいずれかが結合して、環を形成していてもよい。有用な四級アンモニウム化合物には、疎水性材料を水に乳化させ、可溶化し、または懸濁させることのできるものが制限なく含まれる。他の適切な四級アンモニウム化合物には、患者に投与されたとき、薬理学的活性薬剤の生物学的利用能を高めることのできるものが制限なく含まれる。適切な四級アンモニウム化合物として、限定はしないが、1,2−ジオレイル−3−トリメチルアンモニウムプロパン、ジメチルジオクタデシルアンモニウム臭化物、N−[1−(1,2−ジオレイルオキシ)プロピル]−N,N,N−トリメチルアンモニウム塩化物、1,2−ジオレイル−3−エチルホスホコリン、または3−β−[N−[(N′,N′−ジメチルアミノ)エタン]カルバモイル]コレステロールが挙げられる。他の適切な四級アンモニウム化合物として、限定はしないが、Stepanquat(登録商標)5ONFおよび65NF(n−アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩化物、Stepan Products、イリノイ州Northfield)が挙げられる。
【0067】
本明細書では、用語「ポリエトキシル化脂肪酸エステル」とは、脂肪酸をエトキシル化して得られるモノエステルもしくはジエステルまたはこれらの混合物を指す。ポリエトキシル化脂肪酸エステルは、加えて遊離脂肪酸およびポリエチレングリコールも含有してよい。ポリエトキシル化脂肪酸エステルの生成に有用な脂肪酸として、限定はしないが、本明細書に記載のものが挙げられる。適切なポリエトキシル化脂肪酸エステルとして、限定はしないが、Emulphor(登録商標)VT−679(ステアリン酸8.3モルエトキシル化物、Stepan Products、イリノイ州Northfieldから入手可能)、Alkasurf(登録商標)COシリーズ(Alkaril Chemicals、カナダ国ミシソーガ)、マクロゴール15ヒドロキシステアレート、Solutol(登録商標)HS15(BASF、ニュージャージー州Florham Park)、ならびにR.C.RoweおよびP.J.Shesky、Handbook of Pharmaceutical Excipientsにおいて列挙されているポリオキシエチレンステアレートが挙げられる。
【0068】
本明細書では、用語「ポリエチレングリコール」とは、式−O−CH
2−CH
2−のエチレングリコールモノマー単位を含んでいるポリマーを指す。適切なポリエチレングリコールは、ポリマー分子の各末端に遊離ヒドロキシル基を有するものでもよいし、または1個または複数のヒドロキシル基が、低級アルキル、たとえばメチル基でエーテル化されているものでもよい。エステル化可能なカルボキシ基を有するポリエチレングリコールの誘導体も適切である。特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、いかなる鎖長または分子量のポリマーでもよく、分枝も包含し得る。一実施形態では、ポリエチレングリコールの重量平均分子量は、約200〜約9000である。別の実施形態では、ポリエチレングリコールの重量平均分子量は、約200〜約5000である。さらに別の実施形態では、ポリエチレングリコールの重量平均分子量は、約200〜約900である。別の実施形態では、ポリエチレングリコールの重量平均分子量は、約400である。
【0069】
適切なポリエチレングリコールとして、限定はしないが、ポリエチレングリコール−200、ポリエチレングリコール−300、ポリエチレングリコール−400、ポリエチレングリコール−600、およびポリエチレングリコール−900が挙げられる。名称の中のダッシュに続く数字は、ポリマーの重量平均分子量を指す。一実施形態では、ポリエチレングリコールは、ポリエチレングリコール−400である。重量平均分子量は、ポリマーの分子量を述べる一手段であり、
【0070】
【数1】
によって算出され、ここで、N
iは、分子量M
iの分子の数である。重量平均分子量は、光散乱法、小角中性子散乱法(SANS)、X線散乱法、および沈降速度法によって決定することができる。適切なポリエチレングリコールとして、限定はしないが、Carbowax(登録商標)およびCarbowax(登録商標)Sentryシリーズ(Dow Chemical Co.、ミシガン州ミッドランド)、Lipoxol(登録商標)シリーズ(Brenntag、ドイツ国ルール)、Lutrol(登録商標)シリーズ(BASF、ニュージャージー州Florham Park)、ならびにPluriol(登録商標)シリーズ(BASF、ニュージャージー州Florham Park)が挙げられる。
【0071】
本明細書では、用語「ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール共重合体」とは、オキシエチレンモノマー単位およびオキシプロピレンモノマー単位の両方を有する共重合体を指す。本発明で使用するのに適するポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール共重合体は、いかなる鎖長または分子量のものでもよく、分枝も包含し得る。鎖末端は、遊離ヒドロキシル基を有していてもよく、または1個または複数のヒドロキシル基が低級アルキル基もしくはカルボキシ基でエーテル化されていてもよい。ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合体は、共重合され、主鎖の一部を形成している他のモノマーも包含し得る。たとえば、ブチレンオキシドをエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドと共重合させて、本発明において有用なポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール共重合体を生成することができる。特定の実施形態では、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール共重合体は、一方のブロックがポリオキシエチレンであり、他方のブロックがポリオキシプロピレンであるブロック共重合体である。適切なポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール共重合体として、限定はしないが、ポロキサマー108、124、188、217、237、238、288、338、407、101、105、122、123、124、181、182、183、184、212、231、282、331、401、402、185、215、234、235、284、333、334、335、および403が挙げられる。他の適切なポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合体として、限定はしないが、DowFax(登録商標)非イオン界面活性剤(Dow Chemical Co.、ミシガン州ミッドランド)、DowFax(登録商標)Nシリーズ界面活性剤(Dow Chemical Co.、ミシガン州ミッドランド)、Lutrol(登録商標)Micro 68などのLutrol(登録商標)界面活性剤(BASF、ニュージャージー州Florham Park)、およびSynperonic(登録商標)界面活性剤(Uniqema、英国Bromborough)が挙げられる。
【0072】
本明細書では、用語「ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体」(または「ポリエチレンオキシドヒマシ油誘導体」)とは、ヒマシ油をエトキシル化して生成される化合物を指し、ポリエチレングリコールの少なくとも1本の鎖がヒマシ油に共有結合している。ヒマシ油は、水素添加されたものでも、水素添加されていないものでもよい。ポリエチレンオキシドヒマシ油誘導体の類義語として、限定はしないが、ポリオキシルヒマシ油、水素添加ポリオキシルヒマシ油、マクロゴールグリセロールリシノレエート、マクロゴールグリセロールヒドロキシステアレート、ポリオキシル35ヒマシ油、およびポリオキシル40硬化ヒマシ油が挙げられる。適切なポリエチレンオキシドヒマシ油誘導体として、限定はしないが、Nikkol(登録商標)HCOシリーズ(日光ケミカルズ株式会社、日本国東京)、たとえば、Nikkol(登録商標)HCO−30、HC−40、HC−50、およびHC−60(ポリエチレングリコール−30硬化ヒマシ油、ポリエチレングリコール−40硬化ヒマシ油、ポリエチレングリコール−50硬化ヒマシ油、およびポリエチレングリコール−60硬化ヒマシ油)、Emulphor(登録商標)EL−719(ヒマシ油40モル−エトキシル化物、Stepan Products、イリノイ州Northfield)、Cremophor(登録商標)シリーズ(BASF、ニュージャージー州Florham Park)(Cremophor(登録商標)RH40、RH60、およびEL35(それぞれ、ポリエチレングリコール−40硬化ヒマシ油、ポリエチレングリコール−60硬化ヒマシ油、およびポリエチレングリコール−35硬化ヒマシ油)が含まれる)、ならびにEumulgin(登録商標)ROおよびHREシリーズ(Cognis PharmaLine、ドイツ国Monheim)が挙げられる。他の適切なポリエチレンオキシドヒマシ油誘導体として、R.C.RoweおよびP.J.Shesky、Handbook of Pharmaceutical Excipientsにおいて列挙されているものが挙げられる。
【0073】
本明細書では、用語「ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル」(または「ポリエチレンオキシドソルビタン脂肪エステル」)とは、ソルビタンエステルをエトキシル化して得られる化合物またはその混合物を指す。本明細書では、用語「ソルビタンエステル」とは、ソルビトールと少なくとも1種の脂肪酸をエステル化して得られる化合物または化合物の混合物を指す。ポリエチレンオキシドソルビタンエステルを得るのに有用な脂肪酸として、限定はしないが、本明細書に記載のものが挙げられる。一実施形態では、化合物または混合物のポリエチレンオキシド部分は、約2〜約200のオキシエチレン単位を有する。別の実施形態では、化合物または混合物のポリエチレンオキシド部分は、約2〜約100のオキシエチレン単位を有する。さらに別の実施形態では、化合物または混合物のポリエチレンオキシド部分は、約4〜約80のオキシエチレン単位を有する。さらに別の実施形態では、化合物または混合物のポリオキシエチレン部分は、約4〜約40のオキシエチレン単位を有する。別の実施形態では、化合物または混合物のポリエチレンオキシド部分は、約4〜約20のオキシエチレン単位を有する。適切なポリエチレンオキシドソルビタンエステルとして、限定はしないが、Tween(登録商標)シリーズ(Uniqema、英国Bromborough)が挙げられ、これには、Tween(登録商標)20(POE(20)モノラウリン酸ソルビタン)、21(POE(4)モノラウリン酸ソルビタン)、40(POE(20)モノパルミチン酸ソルビタン)、60(POE(20)モノステアリン酸ソルビタン)、60K(POE(20)モノステアリン酸ソルビタン)、61(POE(4)モノステアリン酸ソルビタン)、65(POE(20)トリステアリン酸ソルビタン)、80(POE(20)モノオレイン酸ソルビタン)、80K(POE(20)モノオレイン酸ソルビタン)、81(POE(5)モノオレイン酸ソルビタン)、および85(POE(20)トリオレイン酸ソルビタン)が含まれる。本明細書では、略語「POE」は、ポリエチレンオキシドを指す。略語POEに続く数字は、化合物中のオキシエチレン繰返し単位の数を指す。他の適切なポリエチレンオキシドソルビタンエステルとして、R.C.RoweおよびP.J.Shesky、Handbook of Pharmaceutical Excipientsにおいて列挙されているポリエチレンオキシドソルビタン脂肪酸エステルが挙げられる。
【0074】
本明細書では、用語「グリセリド」とは、グリセロールと脂肪酸から生成されるエステルを指す。グリセロールは、3個のヒドロキシル官能基を有し、1個、2個、または3個の脂肪酸でエステル化すると、モノグリセリド、ジグリセリド、およびトリグリセリドを生成することができる。
【0075】
本明細書では、用語「ポリグリコール化グリセリド」とは、ポリエチレングリコール、グリセロール、および脂肪酸のエステル化、グリセリドとポリエチレングリコールのエステル交換反応、または脂肪酸のグリセリドのエトキシル化から生成される生成物を指す。本明細書では、用語「ポリグリコール化グリセリド」は、別法または追加として、モノグリセリド、ジグリセリド、および/またはトリグリセリドをポリエチレングリコールのモノエステルおよび/またはジエステルとの混合物を指す場合もある。ポリグリコール化グリセリドは、本明細書に記載の脂肪酸、脂肪酸のグリセリド、およびポリエチレングリコールから得ることができる。グリセリド、モノエステル、またはジエステル上の脂肪エステル側鎖は、いかなる鎖長のものでもよく、飽和でも不飽和でもよい。ポリグリコール化グリセリドは、限定はしないが、ポリエチレングリコール、グリセロール、および脂肪酸などの他の材料を混入物または副生成物として含有してもよい。特定の実施形態では、ポリグリコール化グリセリドは、C
8〜C
18ポリグリコール化グリセリドである。
【0076】
本明細書では、特定の塩によって別段修飾されない限り、用語「バゼドキシフェン」は、バゼドキシフェンまたは薬学的に許容できるその塩を意味する。
【0077】
本明細書では、用語「結合型エストロゲン」とは、別の成分と結合した、たとえば、硫酸エステル化またはグリコシル化されたエストロゲンを指す。特定の実施形態では、結合型エストロゲンは、硫酸ナトリウムコンジュゲートであり、これは、水溶性エストロゲン硫酸エステルのナトリウム塩を、妊娠した雌馬の尿から得られる材料の平均組成になるようにブレンドしたものとして存在する、天然供給源からのみ得られる結合型エストロゲンの混合物を含有する。結合型エストロゲンは、硫酸ナトリウムコンジュゲートとしての17α−ジヒドロエクイリン、17α−エストラジオール、および17β−ジヒドロエクイリンを相伴う成分として含有する、エストロン硫酸エステルナトリウムとエクイリン硫酸エステルナトリウムの混合物である。
【0078】
「結合型エストロゲン」は、本明細書でより広げて使用するとき、米国薬局方(USP23)に記載の化合物などの、天然および合成両方の結合型エストロゲン、ならびに当業者にそのようにみなされている他のエストロゲンを包含する。さらに、「結合型エストロゲン」は、そうした化合物のエステル、たとえば硫酸エステル、そうした化合物の塩、たとえばナトリウム塩、およびそうした化合物の塩のエステル、たとえば硫酸エステルのナトリウム塩、ならびに当業界で知られている他の誘導体をも指す。
【0079】
CEは通常、エストロンやエクイリンなどのエストロゲン様成分の混合物であるが、コア材料は、そうした混合物を利用するように製剤してもよいし、または選択されたもしくは個々のエストロゲン様成分だけを含むように製剤してもよい。このようなCEは、起源が合成でも天然でもよい。合成によって生成されるエストロゲンの例としては、特に、エストロン硫酸エステルナトリウム、エクイリン硫酸エステルナトリウム、17α−ジヒドロエクイリン硫酸エステルナトリウム、17β−ジヒドロエクイリン硫酸エステルナトリウム、17α−エストラジオール硫酸エステルナトリウム、17β−エストラジオール硫酸エステルナトリウム、エクイレニン硫酸エステルナトリウム、17α−ジヒドロエクイレニン硫酸エステルナトリウム、17β−ジヒドロエクイレニン硫酸エステルナトリウム、エストロピペート、およびエチニルエストラジオールが挙げられる。その全体が参照により本明細書に援用される米国特許第5,210,081号に記載されている8,9−デヒドロエストロンのアルカリ金属塩および8,9−デヒドロエストロン硫酸エステルのアルカリ金属塩。天然のCEは通常、妊娠した雌馬の尿から入手され、次いで処理がなされ、さらに安定化がなされる場合もある。そのような方法の例は、それぞれの全体が参照により本明細書に援用される米国特許第2,565,115号および第2,720,483号に記載されている。
【0080】
多くのCE製品が市販されている。その中でも好ましいのは、Premarin(登録商標)(Wyeth、ニュージャージー州マディソン)として知られる天然のCE製品である。合成エストロゲンから調製された別の市販のCE製品が、Cenestin(登録商標)(Duramed Pharmaceuticals,Inc.、オハイオ州シンシナティ)である。詳細なCE用量は、特定の治療効果を実現するのに必要となる任意の投与量でよく、指示された特定の治療、および錠剤に含まれる特定のCEに応じて様々となり得る。
【0081】
詳細な説明
本明細書では、バゼドキシフェンと抗酸化剤とを含む医薬組成物が開示される。特定の実施形態では、組成物は、結合型エストロゲンを含むコアと、バゼドキシフェンまたは薬学的に許容できるその塩、ならびにビタミンE、ビタミンE TPGS、没食子酸プロピル、クエン酸、およびBHA/BHTのうちの少なくとも1種を含み、アスコルビン酸を実質的に含有しない少なくとも1重の剤皮とを包含する。一態様では、この開示は、バゼドキシフェンまたは薬学的に許容できるその塩を含む医薬組成物におけるバゼドキシフェンの溶出安定性および生物学的利用能を高める方法であって、ビタミンEおよびビタミンE TPGSの少なくとも一方を含むように前記医薬組成物を製剤することを含み、前記医薬組成物は、アスコルビン酸を実質的に含有しない方法を提供する。特定の実施形態では、組成物は、脱酸素剤と共にパッキングされる。別の態様では、この開示は、バゼドキシフェンまたは薬学的に許容できるその塩を含む医薬組成物におけるバゼドキシフェンの溶出安定性を高める方法であって、没食子酸プロピル、クエン酸、またはBHA/BHTを含むように前記医薬組成物を製剤することを含み、前記医薬組成物は、アスコルビン酸を実質的に含有しない方法を提供する。
【0082】
ある既存のバゼドキシフェン組成物は、たとえば、CEコアに適用されているBZA剤皮層中に2mg/錠剤のアスコルビン酸を含有している。このような製剤は、BZA懸濁液を調製する際に懸濁液にアスコルビン酸を加えることにより調製された。BZA、アスコルビン酸、およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)を含有する錠剤組成物は、長期間の貯蔵でバゼドキシフェンの溶出が低下することが認められている。たとえば、BZA剤皮層中にアスコルビン酸を含有する製剤について、密閉瓶中、40℃/75%RHでの経時的なBZA溶出変化を示す
図1を参照されたい。
【0083】
アスコルビン酸は、こうした製剤に抗酸化剤として優れた化学的安定性を付与するが、アスコルビン酸が、特に加速した貯蔵条件下で、溶出変化の一因となることもわかっている。特定の理論に縛られはしないが、錠剤中のアスコルビン酸および/またはその分解物が、バゼドキシフェンおよび/またはHPMCと相互に作用して、バゼドキシフェンを取り巻く製剤変化を引き起こし、その結果、時間を経て貯蔵された錠剤に溶出変化が生じる場合もあると考えられている。アスコルビン酸は、BZA懸濁液のpHを低下させ、BZAの溶解度を増大させる。特定の理論に縛られはしないが、アスコルビン酸と関連付けられる、BZA溶出の「減速」に関する可能性のある機序があるとすれば、アスコルビン酸との会合が弱いために、溶解度のより低い遊離BZ塩基が生成すること、コーティングの際に溶解度の増大によって準安定な非晶質BZAが生成し、後に準安定な非晶質BZAが安定な結晶形態に転換すること、およびアスコルビン酸と基剤中のHPMCとの相互作用によって、HPMCが架橋され、BZA剤皮の溶解または浸食が遅くなることが挙げられる。
【0084】
この開示は、代替抗酸化剤を用いた、BZAおよびHPMC含有製剤に関する。アスコルビン酸を代替抗酸化剤で置き換えると、バゼドキシフェン溶出の経時的な変化を低減または解消できることがわかった。BZA/CE錠および代替抗酸化剤を含む医薬組成物を、実質的に実施例1および2に記載のとおりに調製し、様々な温度および湿度条件下に置いて評価する、安定性調査を行った。
【0085】
BZAの溶出を、様々な抗酸化剤を含有する製剤について、溶出媒質としての酢酸(AA)/Tween(登録商標)80、および/または0.02N HCl(実施例3を参照のこと)中にて、攻撃的な貯蔵条件下(開放皿、40℃/75%RH)で評価した。
図2および3は、2mg/錠剤のアスコルビン酸を含有するBZA/CE製剤について、AA/Tween(登録商標)中(
図2)および0.02N HCl中(
図3)でのBZAの経時的な溶出変化を示す。BZA剤皮層中にアスコルビン酸を抗酸化剤として含有するこの製剤におけるBZAの溶出は、時間と共に顕著に低下した。
図4〜8は、1.0mg/錠剤のビタミンE、4.0mg/錠剤のビタミンE TPGS、0.5mg/錠剤の没食子酸プロピル、0.5mg/錠剤のクエン酸、および1.0/0.5mg/錠剤のBHA/BHTをそれぞれ含有するBZA/CE製剤について、攻撃的な貯蔵条件下(開放皿、40℃/75%RH)でのBZAの溶出を経時的に示す。(AA/Tween(登録商標)中で評価した)バゼドキシフェンの溶出安定性は、dl−αトコフェロール(ビタミンE、
図4)またはビタミンE TPGS(dl−αトコフェロールポリエチレングリコールスクシネート、すなわち、d−α−トコフェリル酸スクシネートをポリエチレングリコールでエステル化して調製される水溶性形態の自然由来ビタミンE、
図5)を抗酸化剤として含有するBZA/CE組成物では、アスコルビン酸(
図2)とは対照的に、高められていることがわかった。同様に、バゼドキシフェンの溶出安定性は、たとえば、没食子酸プロピル(
図6)、クエン酸(
図7)、またはBHA/BHT(
図8)を抗酸化剤として含有するBZA/CE組成物でも、アスコルビン酸(
図3)とは対照的に高められていることがわかった。一方で、バゼドキシフェンの溶出安定性は、たとえば、2.0/0.2mg/錠剤のアスコルビン酸/EDTAカルシウム二ナトリウム(
図9)を含有するBZA/CE組成物では高められていなかった。
【0086】
図10および11に示すように、0.5mg/錠剤および1.0mg/錠剤のビタミンEを含有するBZA/CE製剤は、密閉瓶中、40℃/75%RH、脱酸素剤使用または不使用で貯蔵すると、BZA溶出安定性が良好であった。さらに、たとえば、ビタミンE(
図12)、クエン酸(
図13)、またはBHA/BHT(
図14)を含有する製剤については、長期間貯蔵しても、バゼドキシフェン溶出の変化が認められなかった。
【0087】
こうした製剤中の代替抗酸化剤によって、化学的安定性も十分なものになった。アスコルビン酸または代替抗酸化剤(実施例4を参照のこと)を含有するBZA/CE錠におけるBZAの化学的安定性を表1に示す。
【0089】
図15に示すように、ビタミンEなどの代替抗酸化剤によってもたらされる化学的安定性は、脱酸素剤を用いて高めることができる。バッチを、たとえば、瓶、ブリスター、およびバルク容器に脱酸素剤と共にパッキングすることができる。例となる脱酸素剤/酸素吸収剤として、限定はしないが、Multisorb製造のStabilox(登録商標)およびFreshpax(登録商標)、Chevronの脱酸素ポリマー(OSP)、DPIおよびImpakの酸素吸収剤、三菱のAgeless(商標)−Z、CSPのUV活性化型脱酸素剤、Cryovacの脱酸素剤(OS)、ならびにTianhua TechのOxyfree(商標)504(鉄主体および非鉄主体)が挙げられる。表1に示すように、ビタミンE TPGSを含有するBZA/CE錠におけるBZAの化学的安定性は、ビタミンEを含有するBZA/CE錠におけるBZAの化学的安定性と互角である。
【0090】
さらに、驚くべきことに、ビタミンEなどの代替抗酸化剤を含有するBZE/CE錠は、アスコルビン酸を抗酸化剤として含有するBZA/CE錠と比べて、in vivoでBZAのより急速な放出速度およびより高い露出を示すことがわかった。BZA/CE錠におけるバゼドキシフェンの生物学的利用能を、約24人の健康な閉経後の女性で調査して、少なくとも22人の対象で完了するに至った。24時間にわたり所定の時間に血液サンプルを採取し、血漿を分離し、BZAおよび結合型エストロゲン(エストロンのみ)についてアッセイした。
図16および表2に示すように、1mg/錠剤のビタミンEを含有するBZA/CE製剤におけるBZAの生物学的利用能は、C
max(最高到達濃度)およびAUC(曲線下面積、総露出量)の両方に関して、2mg/錠剤のアスコルビン酸を含有する製剤(
図16の「A形態」)より高かった。詳細には、BZAを含有する外層中のアスコルビン酸(1mg/錠剤)をビタミンE(1mg/錠剤)で置き換えたとき、C
maxおよびAUCがそれぞれ約43%および約12%増加した。
【0092】
代替抗酸化剤の使用によって、たとえば、抗酸化剤(たとえばアスコルビン酸)および/または抗酸化剤(たとえばアスコルビン酸)の分解生成物とHPMCおよびBZAとの相互作用は、有利に低減または排除される。代替抗酸化剤を使用すると、BZA/CEコーティング錠の製造に使用されるコーティング剤懸濁液へのBZAの溶解度も低下し、したがって、時間を経て安定な形態へと結晶化する潜在的可能性を有するBZAの非晶質画分がともすれば減少するかもしれない。特定の理論に縛られはしないが、こうした要素によって、BZA剤皮のより速い浸食のためにBZAの溶出安定性が守られ、生物学的利用能が高まると考えられている。
【0093】
要約すると、バゼドキシフェン酢酸塩およびヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む医薬組成物中にビタミンE(dl−αトコフェロール)、ビタミンE TPGS、没食子酸プロピル、クエン酸、およびBHA/BHTなどの代替抗酸化剤を使用すると、アスコルビン酸を抗酸化剤として含有する製剤で認められるバゼドキシフェン溶出の減速を緩和または解消することができ、また許容される化学的安定性/BZ分解プロフィールを得ることができる。加えて、ビタミンEなどの代替抗酸化剤は、アスコルビン酸を抗酸化剤として含有する製剤と比べて、より高い生物学的利用能をもたらし得る。
【0094】
バゼドキシフェンおよび抗酸化剤に加えて、この開示の医薬組成物は、充填剤、結合剤、および湿潤剤のうち少なくとも1つをさらに含んでよい。特定の実施形態では、充填剤は、ラクトース、ラクトース一水和物、マンニトール、スクロース、マルトデキストリン、デキストリン、マルチトール、ソルビトール、キシリトール、粉末セルロース、セルロースガム、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、金属アルミノケイ酸塩、リン酸カルシウム、および金属炭酸塩のうちの少なくとも1種を含み、結合剤は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、微結晶性セルロース、デンプン、ポリビニルピロリジン、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、コポビドン、キサンタンガム、およびグアーガムのうちの少なくとも1種を含み、湿潤剤は、スクロースパルミチン酸エステル、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール共重合体、金属アルキル硫酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ドクセートナトリウム、四級アンモニウムアミン化合物、脂肪酸の糖エステル、ポリエトキシル化脂肪酸エステル、脂肪酸のグリセリド、およびポリグリコール化グリセリドのうちの少なくとも1種を含む。特定の実施形態では、充填剤はスクロースであり、結合剤は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースであり、湿潤剤は、スクロースパルミチン酸エステルである。
【0095】
この開示の医薬組成物は、さらにコアも含んでよい。特定の実施形態では、コアは、結合型エストロゲンを含む。
【0096】
この開示の方法および医薬組成物において使用することのできる抗酸化剤としては、ビタミンE、ビタミンE TPGS、没食子酸プロピル、クエン酸、およびBHA/BHTが挙げられる。特定の実施形態では、代替抗酸化剤を含む組成物は、脱酸素剤と共にパッキングされる。
【0097】
本明細書に記載の医薬組成物は、予め決められた量のバゼドキシフェンを活性成分としてそれぞれが含有するカプセル剤、錠剤(たとえば、単層錠、二層錠、または錠剤入り錠剤)などの形でよい。特定の実施形態では、組成物は、結合型エストロゲンを追加の活性成分として含有してよい。特定の実施形態では、結合型エストロゲン(CE)コア錠剤をバゼドキシフェン酢酸塩(BZA)懸濁液でコーティングして、BZA/CE錠剤製剤を製造する。
【0098】
少なくともいくつかの実施形態では、バゼドキシフェンは、2日に1回から1週間に1回の範囲で投与することができる。所与の投薬計画の投与量を、1回で全部投与してもよいし、または同日に複数回投与してもよい。個々の患者の必要に基づき、バゼドキシフェンは、2日毎、3日毎、4日毎、5日毎、6日毎、または7日毎(週1回)に投与することができる。投与期間も、患者の必要に応じて調整することができ、延長された投薬計画に従って投与することもなお考慮に入れてよい。
【0099】
投与量は、たとえば、1日おきに1回投与し、次いで医学的な経過観察の後、3日おき、最終的には週1回の投与に調整することができる。延長された投薬計画では、週1回投与することができ、週単位の投与量は、1回量として、または同日の間に2用量以上に分けて、1日で投与する。
【0100】
少なくともいくつかの実施形態では、ヒトにおけるバゼドキシフェンの毎日の投与量は、約5mg〜約80mgの間である。バゼドキシフェンを週1回投与するとき、週1回の投与量は、少なくともいくつかの実施形態では、毎日の投与量の約3〜15倍となる。したがって、少なくともいくつかの実施形態では、週1回の経口投与量は、週1回投与されるのが約15mg〜約1200mgの間でよく、この投与量を、投与日の間に1回または複数回で投与する。
【0101】
その全体が参照により本明細書に援用される米国特許第5,998,402号に記載されているように、バゼドキシフェンおよびその塩は、エストロゲン受容体に対して親和性を有する選択的エストロゲン作動薬である。他の種類のエストロゲン作動薬とは異なり、バゼドキシフェンおよびその塩は、子宮では抗エストロゲン性であり、子宮組織においてエストロゲン作動薬の栄養効果に拮抗作用を示し得る。したがって、本明細書に記載の医薬組成物には、エストロゲン不足またはエストロゲンの過剰と関連付けられる病態または症候群の治療に関連した多くの使用を見出すことができる。特定の実施形態では、この開示は、エストロゲン不足またはエストロゲン過剰と関連付けられる疾患または障害の治療方法を提供する。エストロゲン不足またはエストロゲン過剰と関連付けられる疾患および障害としては、骨量減少、骨粗鬆症、骨減少症、前立腺肥大、男性型脱毛症、膣および皮膚の萎縮、にきび、不正子宮出血、子宮内膜ポリープ、良性乳房疾患、子宮平滑筋腫、腺筋症、卵巣癌、不妊、乳癌、子宮内膜症、子宮内膜癌、多嚢胞性卵巣症候群、心血管疾患、避妊、アルツハイマー病、認知機能低下および他のCNS障害、ならびに中でも黒色腫、前立腺癌、結腸癌、CNS癌を含めた特定の癌が挙げられる。
【0102】
本明細書に記載の医薬組成物は、子宮内膜または子宮内膜様組織の増殖、または異常な発達、活動、もしくは成長の結果として生じる疾患または障害の治療方法においても使用することができる。特定の実施形態では、この開示は、子宮内膜組織の増殖または異常な発達と関連付けられる疾患または障害の治療方法を提供する。子宮内膜組織の増殖または異常な発達と関連付けられる疾患または障害としては、子宮内膜ポリープ、子宮内膜症、および子宮内膜癌が挙げられる。
【0103】
本明細書に記載の医薬組成物は、骨量減少を抑制する方法においても使用することできる。骨量減少はしばしば、個体の、新たな骨組織の形成とより古い組織の吸収が不均衡になる結果として生じ、最終的に骨が減少する。このような骨の喪失は、ある範囲の個体、たとえば、閉経後の女性、両側卵巣摘出を受けた女性、長期の副腎皮質ホルモン療法を受けているまたは受けたことのある個体、性腺形成異常症のある個体、およびクッシング症候群に罹患している個体において起こる場合がある。歯および口の骨の置換を含めた、骨についての特殊なニーズにも、本組成物を、骨折している個体、骨構造が不完全な個体、および骨に関連した手術および/または人工器官の埋め込みを受けている個体において使用して対処することができる。上述の問題に加えて、特定の実施形態では、本組成物は、骨関節炎、低カルシウム血症、高カルシウム血症、ページェット病、骨軟化症、骨石灰脱失症、多発性骨髄腫および骨組織に有害な影響を及ぼす他の形の癌の治療において使用することができる。
【0104】
本明細書に記載の医薬組成物は、コレステロールを低下させ、乳癌を治療する方法においても使用することができる。さらに、本組成物は、閉経周辺期、閉経期、または閉経後の症状の治療に使用することができる。特定の実施形態では、組成物は、閉経前の女性の避妊、ならびに閉経後の女性の(のぼせなどの血管運動性障害の治療のためなどの)ホルモン補充療法に、またはエストロゲン補給が有益となるはずの他のエストロゲン不足状態において使用することができる。組成物は、白血病、子宮内膜切離、慢性腎疾患もしくは肝疾患、または血液凝固疾患もしくは障害などの、無月経が有利である病態においても使用することができる。
【0105】
本発明を以下の実施例によってさらに例示する。実施例は、例示目的で示すにすぎない。実施例は、本発明の範囲または内容を限定する意にとられることは決してない。
【実施例1】
【0107】
ビタミンEを含有するBZA/CE錠の調製方法
この開示の医薬組成物は、以下のように調製した。例となる作業条件(たとえば、成分、ブランド、量、温度、時間)を明らかにした場合、別段記述しない限り、当業者によって決定される他の適切な作業条件も使用してよいことになる。
【0108】
I.結合型エストロゲンの不活性充填剤入り錠剤の調製
造粒/混和工程
4サブロットを以下のように造粒した。
1.ラクトース一水和物、微結晶性セルロース、ヒプロメロース2208(100,000cps)、ラクトースと共に完全に乾燥させたCE、および残りのラクトース一水和物を、1000L容中間バルク容器(IBC)に装入した。材料をCollette UltimaGralに移し、約6分間混和した。
2.ステップ1の混和物を、85rpmの連続的なインペラおよび1500rpmの断続的な細断機を備えたCollette造粒機に目標速度17kg/分で精製水を加え始めることにより造粒した。水の添加および湿式塊状化の合計時間は、約8分であった。
3.湿った顆粒(granulation)を、3.96mmの丸形篩および目標製粒速度1200rpmを用いてQuadro Comilに通して流動床乾燥機に入れた。
4.顆粒を、入り口温度設定点が約60℃の流動床乾燥機で乾燥させて、2.0%±0.5%の目標造粒乾燥減量(LOD)水分含量を実現した。
5.乾燥した顆粒を、1.27mmの摩砕篩を使用して、次の製粒スピード、すなわち1200rpmを用いる段階1および2、1000rpmの段階3、および150rpmの段階4の4段階でQuadro Comilに通し、2200L容IBCに入れた。
6.乾式製粒された4サブロットの顆粒を含有する2200L容IBCをDouble Pedestal Bin Blenderに移し、約10分間8rpmで混和した。
7.ステアリン酸マグネシウムを12番篩を介してステップ6の混和物に加え、得られた混和物を約5分間撹拌した。
注:加えるステアリン酸マグネシウムの量は、混和する顆粒の質に基づき、1錠剤ベースで調整すべきである。
【0109】
圧縮
1. 0.412”×0.225”×0.034”(10.45mm×5.72mm×0.86mm)楕円形成形型を備え付けたFette 2090i錠剤成形機を使用して、「Fillomatic」速度を10〜120rpmとし、目標速度2250〜4000tpmで顆粒を錠剤に圧縮した。
2.圧縮コア錠剤重量は、約120mgであった。
【0110】
圧縮コアCE錠、0.45mg/錠剤の量的な処方を表3に示す。
【0111】
【表3】
【0112】
他のCE強度、たとえば、0.625mg/錠剤または0.1〜1.0mg/錠剤を使用してもよい。
【0113】
不活性充填剤懸濁液の調製
1.低剪断混合を用い、適量の精製水を、低および高剪断ミキサーを備え付けた適切なジャケット付き混合容器に入れ、容器温度を25±5℃に設定した。
2.高剪断混合を用い、真空下で容器にヒドロキシプロピルセルロースを加え、分散するまで混合した。
3.高剪断混合を用い、真空下で容器にヒプロメロース2910(E6)を加え、分散するまで混合した。
4.得られた混合物を低および高剪断混合で混合して、均質な懸濁液を得た。
5.高および低剪断混合を用い、容器にヒプロメロース2910(E15)を加え、分散するまで混合した。
6.低剪断混合を用い、容器に手作業でポリエチレングリコールを加え、分散するまで混合した。
7.高剪断混合を用い、真空下で容器にスクロースを加え、高剪断で混合して、均質な懸濁液を得た。
8.高剪断混合を用い、真空下で容器に微結晶性セルロースを加え、分散するまで混合した。
9.充填剤懸濁液の適用が完了するまで、低剪断を使用しながら23±5℃で懸濁液の混合を続けた。
【0114】
1Kgの不活性充填剤懸濁液の処方を表4に示す。
【0115】
【表4】
【0116】
錠剤コーティング手順
1.結合型エストロゲン圧縮コア錠剤を穴のあるコーティング槽に装入した。
2.平均圧縮コア重量の90mg(±5mg)増しの平均充填剤固形物増重量を実現するのに十分な不活性充填剤懸濁液を圧縮コアに適用する。(個々の充填剤入り錠剤重量の暫定的警戒レベル:錠剤あたり187〜243mg、n=300)
3.完成錠剤を、ポリ袋で二重に内張りしてあるか、または乾燥剤を用いるのと同等の容器に入れて貯蔵した。
4.完成不活性充填剤入り錠剤の重量は、約210mgであった。
注:加えるステアリン酸マグネシウムの量は、混和する顆粒の量に基づき、1錠剤ベースで調整すべきである。
【0117】
不活性充填剤入りCE錠剤の量的な処方を表5に示す。
【0118】
【表5】
【0119】
II.バゼドキシフェン酢酸塩充填剤懸濁液の調製
手順
1.低剪断(Lightnin型)および高剪断(Silverson型または同等物)ミキサーを備え付けた適切な混合容器に、適量の精製水を入れた。水の重量を記録した。
2.ミキサーをオンにした状態で、水を65〜85℃(目標75℃)に加熱し、約1時間その温度に保った。
3.ミキサーの速度を、水に空気が入ることなく渦流が生じるように調整した。ミキサーの速度を記録した。
4.渦流にスクロースパルミチン酸エステルをゆっくりと加え、完全に分散するまで混合した。必要に応じて高剪断ミキサーを使用した。過度の泡立ちは回避すべきである。分散が完了する時間を記録した(約30〜60分)。ミキサーになされた調整があれば記録した。
5.渦流にヒプロメロースをゆっくりと加えた。懸濁液温度を65〜85℃(目標75℃)に保った。ミキサーの速度は、十分な混合が実現されるように調整してよい。しかし、懸濁液への空気の導入は最小限に抑えるべきである。すべてのヒプロメロースを、塊を形成させることなく十分に分散させた。必要に応じて高剪断ミキサーを使用した。過度の泡立ちは回避すべきである。分散が完了する時間を記録した(約30〜60分)。ミキサーになされた調整があれば記録した。
6.懸濁液を60〜70℃(目標65℃)に冷却した。渦流にスクロースをゆっくりと加え、完全に溶解するまで混合を続けた。溶解する時間を記録した(約30分)。ミキサーになされた調整があれば記録した。
7.懸濁液を23〜27℃(目標25℃)に冷却した。懸濁液を視覚によって検査して、残った粒子がないことを確認した。
8.温度が23〜27℃(目標25℃)に達した後、dl−αトコフェロールをゆっくりと加え、完全に溶解するまで混合を続けた。溶解する時間を記録した(約15〜30分)。ミキサーになされた調整があれば記録した。
9.渦流にBZAをゆっくりと加えた。加えたなら、高剪断ミキサーをオンにし、完全に分散するまで混合を続けた。過度の泡立ちは回避すべきである。分散が完了する時間を記録した(約15〜30分)。中身を視覚によって検査して、懸濁液が満遍なく分散したことを確認した。ミキサーになされた調整があれば記録した。
10.すべてのミキサーをオフにし、タンク壁面およびミキサー軸をこすってきれいにした。以前の設定を使用して、ミキサーを再スタートさせ、混合した。必要なら追加の(精製)水を加えて、理論重量に到達させ、混合をさらに10〜15分間続けた。中身を視覚によって検査して、懸濁液が満遍なく分散したことを確認した。高剪断ミキサーをオフにした。
11.適用する間、低速のミキサーで懸濁液の混合を続け、その間温度は23〜27℃(目標25℃)に保った。ミキサー速度はすべて記録した。
注:上記ステップはすべて、適切な設備が利用可能でない場合、周囲温度で実施することができる。しかし、賦形剤を溶解または懸濁させるために、混合時間を延長する必要がある場合もある。スクロースパルミチン酸エステル、HPMC、およびスクロースは、混合容器が真空下にある場合、50〜65℃(目標60℃)で混和物として加えることができる。BZA、アスコルビン酸、およびスクロースは、混合容器が真空下にある場合、23〜27℃(目標25℃)で混和物として加えることができる。
【0120】
1kgのバゼドキシフェン酢酸塩充填剤懸濁液(20%w/wの固形物)の量的処方を表6に示す。
【0121】
【表6】
【0122】
III.フィルム/カラーコート懸濁液の調製
手順
1.低剪断(Lightnin型)ミキサーを備え付けた適切な大きさのステンレス鋼製容器に、室温の適量の精製水を加えた。水の重量を記録した。
2.プロペラを中央かつ容器底面のできるだけ近くに据え、水を撹拌して、液体に空気を入れることなく渦流を生成した。
3.渦流に直接Opadryブラウンを絶え間なく加えた(Opadryブラウンは、Colorcon、米国ペンシルヴェニア州West Pointによって製造された調合コーティング剤であり、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、二酸化チタン、および酸化鉄を含有するものであった)。必要に応じて低剪断ミキサーの速度を上げて、渦流を維持した。水面に粉末が浮くことは回避すべきである。
4.Opadryブラウンをすべて加えきった後、ミキサー速度を下げて、渦流を消失させ、約45〜60分間静かに混合した。
5.コーティング剤を適用する間、混合を静かに続けた。
注:懸濁液/溶液は、室温で貯蔵する場合、36時間以内に使用する。水および懸濁液の温度は、25℃(15〜35℃)を目安に保つことができる。
【0123】
1kgのフィルムコート懸濁液(12.5%w/wの固形物)の量的な処方を以下に示す。
【0124】
【表7】
【0125】
Opadryブラウンの代わりに、等量のOpadryピンク03B14899(Colorcon、米国ペンシルヴェニア州West Point)または他の色を使用してもよい。
【0126】
IV.クリア/グロスコート溶液の調製
手順
1.低剪断(Lightnin型)ミキサーを備え付けたステンレス鋼製容器に、室温の適量の精製水を加えた。水の重量を記録した。
2.プロペラを中央かつ容器底面のできるだけ近くに据え、水を撹拌して、液体に空気を入れることなく渦流を生成した。
3.渦流に直接Opaglos 2クリア(Colorcon、米国ペンシルヴェニア州West Point)を絶え間なく加えた。必要に応じて低剪断ミキサーの速度を上げて、渦流を維持した。水面に粉末が浮くことは回避すべきである。
4.Opaglos 2クリアをすべて加えきった後、ミキサー速度を下げて、渦流を消失させ、約45〜60分間静かに混合した。
5.コーティング剤を適用する間、混合を静かに続けた。
注:懸濁液/溶液は、室温で貯蔵する場合、36時間以内に使用する。水および懸濁液の温度は、25℃(15〜35℃)を目安に保つことができる。
【0127】
1kgのクリアコート溶液(5.0%w/wの固形物)の量的な処方を以下に示す。
【0128】
【表8】
【0129】
V.錠剤コーティング手順
手順
1.(たとえば上記セクションIで調製される)結合型エストロゲンコーティング錠を、穴のあるコーティング槽に装入した。
2.十分なバゼドキシフェン酢酸塩充填剤懸濁液を、ステップ1の充填剤入りCE錠剤に適用して、不活性充填剤入り錠剤重量の100mg(±2mg)増しの総重量を実現した(錠剤あたり約500mgのバゼドキシフェン酢酸塩充填剤懸濁液)。
3.約16mg(±1mg)のポリマーカラーコート(Opadryブラウン03B96519)を錠剤に適用して、所望の着色を実現した(錠剤あたり約128mgのカラー懸濁液)。
4.約4mg(±1mg)のポリマーグロスコート(Opaglos 2クリア98Z19173)を錠剤に適用して、申し分のない光沢を得た(錠剤あたり約80mgの懸濁液)。
5.ダブルラインテキスト印刷ローラーが用いられる適切な印刷機において、Opacode黒色インクWB、NS−78−17821(Colorcon、米国ペンシルヴェニア州West Point)を使用して、錠剤に商標を付した。
6.完成錠剤を、不透明なポリ袋で二重に内張りし、適量の乾燥剤を用いた容器に入れて室温で貯蔵した。別法として、完成錠剤は、不透明なポリ袋および外側のアルミホイルラミネート袋で内張りし、2枚の袋の間に適量の脱酸素剤を用いた容器に入れて室温で貯蔵した。
注:例となる脱酸素剤/酸素吸収剤として、限定はしないが、Multisorb製造のStabilox(登録商標)およびFreshpax(登録商標)、Chevronの脱酸素ポリマー(OSP)、DPIおよびImpakの酸素吸収剤、三菱のAgeless(商標)−Z、CSPのUV活性化型脱酸素剤、Cryovacの脱酸素剤(OS)、ならびにTianhua TechのOxyfree(商標)504(鉄主体および非鉄主体)が挙げられる。
【0130】
VI.ビタミンE(dl−αトコフェロール)を含有するBZA/CE錠の製剤処方
上記方法に従って製造した錠剤は、表7に示すような製剤処方を有するものであった。
【0131】
【表9】
【実施例2】
【0132】
ビタミンE TPGSを含有するBZA/CE錠の調製方法
ビタミンEの代わりにビタミンE TPGSを抗酸化剤として含有する医薬組成物を、以下のバゼドキシフェン酢酸塩充填剤懸濁液の調製に関する工程を変更して、実施例1にあるとおりに調製した。
II.バゼドキシフェン酢酸塩充填剤懸濁液の調製
1.低剪断(Lightnin型)および高剪断(Silverson型または同等物)ミキサーを備え付けた適切な混合容器に、適量の精製水を入れた。水の重量を記録した。
2.ミキサーをオンにした状態で、水を65〜85℃(目標75℃)に加熱し、約1時間その温度に保った。
3.ミキサーの速度を、水に空気が入ることなく渦流が生じるように調整した。ミキサーの速度を記録した。
4.渦流にスクロースパルミチン酸エステルをゆっくりと加え、完全に分散するまで混合した。必要に応じて高剪断ミキサーを使用した。過度の泡立ちは回避すべきである。分散が完了する時間を記録した(約30〜60分)。ミキサーになされた調整があれば記録した。
5.渦流にヒプロメロースをゆっくりと加えた。懸濁液温度を65〜85℃(目標75℃)に保った。ミキサーの速度は、十分な混合が実現されるように調整してよい。しかし、懸濁液への空気の導入は最小限に抑えるべきである。すべてのヒプロメロースを、塊を形成させることなく十分に分散させた。必要に応じて高剪断ミキサーを使用した。過度の泡立ちは回避すべきである。分散が完了する時間を記録した(約30〜60分)。ミキサーになされた調整があれば記録した。
6.得られた懸濁液を60〜70℃(目標65℃)に冷却した。渦流にスクロースをゆっくりと加えた。完全に溶解するまで混合を続けた。溶解する時間を記録した(約30分)。ミキサーになされた調整があれば記録した。
7.秤量した量のビタミンE TPGSを約45℃に加熱して融解させた。2kgの水を65〜85℃(目標75℃)に加熱し、Lightninミキサーを使用して絶え間なく撹拌しながら、融解したビタミンE TPGSを水にゆっくりと加え、約120分間混合した。
8.懸濁液温度を60〜70℃(目標65℃)に保った。Lightninミキサーを使用して絶え間なく撹拌しながら、ステップ7で調製したビタミンE TPGS溶液をゆっくりと加え、約15〜30分間混合した。
9.懸濁液を23〜27℃(目標25℃)に冷却した。懸濁液を視覚によって検査して、残った粒子がないことを確認した。
10.温度が23〜27℃(目標25℃)に達したなら、渦流にBZAを加えた。加えた後、高剪断ミキサーをオンにし、完全に分散するまで混合を続けた。過度の泡立ちは回避すべきである。分散が完了する時間を記録した(約15〜30分)。中身を視覚によって検査して、懸濁液が満遍なく分散したことを確認した。ミキサーになされた調整があれば記録した。
11.すべてのミキサーをオフにし、タンク壁面およびミキサー軸をこすってきれいにした。以前の設定を使用して、ミキサーを再スタートさせ、混合した。必要なら追加の(精製)水を加えて、理論重量に到達させ、混合をさらに10〜15分間続けた。中身を視覚によって検査して、懸濁液が満遍なく分散したことを確認した。高剪断ミキサーをオフにした。
12.適用する間、低速のミキサーで混合を続け、その間温度は23〜27℃(目標25℃)に保った。ミキサー速度はすべて記録した。
注:上記ステップはすべて、適切な設備が利用可能でない場合、周囲温度で実施することができる。しかし、賦形剤を溶解または懸濁させるために、混合時間を延長する必要がある場合もある。スクロースパルミチン酸エステル、HPMC、およびスクロースは、混合容器が真空下にある場合、50〜65℃(目標60℃)で混和物として加えることができる。BZA、アスコルビン酸、およびスクロースは、混合容器が真空下にある場合、23〜27℃(目標25℃)で混和物として加えることができる。
【0133】
1kgのバゼドキシフェン酢酸塩充填剤懸濁液(20%w/wの固形物)の量的処方を表8に示す。
【0134】
【表10】
【0135】
VI.ビタミンE TPGSを含有するBZA/CE錠の製剤処方
上記方法に従って製造した錠剤は、表9に示すような製剤処方を有するものであった。
【0136】
【表11】
【実施例3】
【0137】
BZA/CE錠におけるバゼドキシフェンの溶出(AA/Tween(登録商標)法)
バゼドキシフェンの溶出を、装置1(バスケット)を75rpmで使用し、0.2%のモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート80またはTween(登録商標)80)を含有する10mMの酢酸溶液900mL中にて、37℃±0.5℃で測定した。サンプルをオンラインUV(光ファイバー)またはオフラインUVのいずれかによって分析した。溶出サンプルのオンラインUV分析では、UV分光光度計を使用して、指定の(1つまたは複数の)時点で、300nm(吸収極大または吸収極大付近の波長)および360nm(ベースライン補正波長)の吸光度をin situで同時に測定し、オフラインUV分析では、指定の(1つまたは複数の)時点で、濾過した溶出媒質のサンプルを取得し、同じ吸光度を測定した。どちらの分析でも、溶出したバゼドキシフェンの量は、300nmの吸光度から360nmの吸光度を減じ、その吸光度を標準溶液の吸光度と対照することにより決定した。
【0138】
溶出媒質の調製
1.20gのTween(登録商標)80を、Tween(登録商標)80が完全に溶解するまで(これは、視覚による検査によって確認することができる)加熱しながら撹拌することにより、約500mLのUSP精製水に溶解させた。
2.6mLの氷酢酸および溶解させたTween(登録商標)80溶液を、8Lの水を含んでいた10L容器に移した。
3.得られる溶液を精製水で10Lに希釈した。
注:比率が一定に保たれる限り、調製する体積を調整してもよい。オンラインUV分析には溶出媒質の適度な脱気が必要である。AA/Tween(登録商標)に代えて、0.02N HCl溶液を代替溶出媒質として使用することもできる。
【0139】
標準物質の調製
二通りのバゼドキシフェン酢酸塩基準標準液を、以下のように、試験する錠剤のラベル表示量を900mLの溶出媒質に完全に溶解させた濃度に等しい最終濃度で、別個の低化学線メスフラスコに調製した。
1.以下の表に示す量のバゼドキシフェン酢酸塩基準標準物質を、50mL容低化学線メスフラスコに二通りに(保存標準物質AおよびBとしてラベルする)正確に量り入れ、保存標準希釈液で溶解させ、メスアップした。これらを保存標準調製物AおよびBとした。
2.以下の表により、各保存液について、7mLを溶出媒質で希釈して250mL容低化学線メスフラスコに入れ、メスアップした。これらを作業標準液AおよびBとした。
【0140】
【表12】
【0141】
溶出手順
1.溶出には装置1を75rpmで使用し、900mLの溶出媒質を用い、USP(米国薬局方および国民医薬品集)にある指示どおりに溶出を進めた。
2.標準およびサンプル調製物の吸光度を、約240nm〜400nmの範囲にわたりブランク溶液(溶出媒質)に対して測定し、分析吸光度を300nmで、ベースライン補正吸光度を360nmで測定した。
【0142】
計算
1.バゼドキシフェンサンプル溶液のT1、2、3…時点での吸光度(A
T1,T2,T3…)および基準標準液の吸光度(A
R)を取得した。
2.作業標準液のバゼドキシフェン濃度(Cr)(mg/mL)を以下のとおりに算出した。
Cr(mg/mL)=(W
r)(S)(V
r2)/(V
r1)(Vr3)
式中:
W
r=基準標準物質の重量、mg
S=遊離塩基としての基準標準物質のuse−at値、小数
V
r1=保存標準液の総体積、mL
V
r2=保存標準液のピペット採取量、mL
V
r3=作業標準液の体積、mL
3.各サンプルについて、T1、2、3…時点の放出されたバゼドキシフェンのミリグラム量(R
T1,T2,T3…)を算出した。
R
T1=(A
T1)(C
R)(V)/(A
R)
R
T2=(A
T2)(C
R)(V)/(A
R)
R
T3=(A
T3)(C
R)(V)/(A
R)
式中:
V=媒質の体積、mL
4.T1、2、3…時点の放出されたバゼドキシフェンのパーセント(%R
T1,T2,T3…)を算出した。
%R
T1=(R
T1)(100)/LC
%R
T2=(R
T2)(100)/LC
%R
T3=(R
T3)(100)/LC
式中:
LC=錠剤のラベル表示量、mg
【実施例4】
【0143】
バゼドキシフェン酢酸塩、アスコルビン酸、およびヒドロキシプロピルメチルセルロースを含有する錠剤の溶出
バゼドキシフェン酢酸塩、アスコルビン酸、およびヒドロキシプロピルメチルセルロースを含有する錠剤の溶出を、実施例3に記載の手順と類似の手順に従って試験した。試験の結果を
図1〜3に示す。
【0144】
試験に使用した錠剤は、表10に示す以下の組成を有するものであり、実施例1に記載の手順と類似の手順に従って調製した。
【0145】
【表13】
【0146】
図2に示すように、錠剤を時間を経て貯蔵した後、バゼドキシフェン酢酸塩錠剤の溶出速度の実質的な遅延が観察された。たとえば、開放皿にて、40℃および75%RHで4週間貯蔵した錠剤からのバゼドキシフェン酢酸塩の溶出速度は、回転速度が75rpmである米国薬局方(USP29−NF24、2673頁)に記載の装置1、ならびに酢酸およびTween(登録商標)80を含有し、pH値が約37℃で約4.0〜約4.5である1段階溶出媒質を用いて試験したとき、30分の時点で初期の値の約98%から約20%に減速した。
【実施例5】
【0147】
BZA/CE錠におけるバゼドキシフェンの分解物の測定
バゼドキシフェンが分解すると、主として、2大分解生成物であるN−オキシドおよび開裂生成物が生成する。長期間貯蔵されると出現し得る他の分解物は、ケトおよびアルデヒド生成物である。バゼドキシフェン分解物のレベルを次のように測定した。バゼドキシフェン酢酸塩(BZA)を含有する錠剤を、サンプル溶媒で抽出し、希釈した(カプセル化錠剤や懸濁液などの他の形態を使用してもよい)。サンプル調製物の一部を、勾配溶離を用いる逆相高速液体クロマトグラフィーカラムでのクロマトグラフィーにかけた。サンプルクロマトグラムにおけるそのピーク応答を、それに伴って取得したバゼドキシフェン標準物質のピーク応答と対照することにより、分解物を測定した。
【0148】
試薬およびバルク溶液の調製
リン酸溶液−6.8gの一塩基性カリウムおよび1.68gのヘキサンスルホン酸ナトリウム塩を2リットルの水に溶解させた。この溶液のpHをリン酸またはNaOH溶液で3.0に調整した。
サンプル溶媒−500mLのリン酸溶液と500mLのアセトニトリル(ACN)を混合した。
希釈溶媒−等体積のアセトニトリルと水を混合した。
移動相A−約400mgのNH
4OAcを700mLの水に溶解させた。150mLのACN、150mLのMeOHを加え、十分に混合した。必要なら脱気した。
移動相B−約400mgのNH
4OAcを200mLの水に溶解させた。650mLのACN、150mLのMeOHを加え、十分に混合した。必要なら脱気した。
注:使用する成分間の比率が一定のままである限り、体積を調整してもよい。移動相溶液は、周囲条件下で貯蔵したとき、少なくとも50日間安定であるものとする。移動相溶液は、使用しないときはきつくふたを締めておく。
【0149】
対照溶液の調製
1.BZA分解物保存液:約8mgの開裂物、各4mgのケトおよびN−オキシド、ならびに3mgのアルデヒドを、4本の別個の50mL容フラスコに量り入れ、希釈溶媒に溶解させた。
2.対照保存液:約57mgのバゼドキシフェン酢酸塩基準標準物質を秤量し、50mL容メスフラスコに移した。約30mLのサンプル溶媒を加えた。溶液を少なくとも10分間音波処理して溶解させた。上で調製した各分解物保存液2mLを、ピペットでこのフラスコに移し、サンプル溶媒でメスアップした。この保存対照サンプル調製物は、ピークの同定のために、バゼドキシフェンと、開裂、ケト、N−オキシド、およびアルデヒド生成物のそれぞれとを含有するものとした。
3.アスコルビン酸溶液:約20mgのアスコルビン酸を100mL容メスフラスコに量り入れ、サンプル溶媒で溶解させ、メスアップすることにより、新鮮な溶液を調製した。
4.作業対照溶液1:正確な等体積の対照保存液とサンプル溶媒を混合した。
5.作業対照溶液2:正確な等体積の対照保存液と50μLのアスコルビン酸溶液を混合した。
注:分解物(開裂、ケト、N−オキシド、およびアルデヒド生成物)は、ピークの同定に使用するものである。これら分解物の正確な重量は必要とならない。化学はかりを使用して分解物を秤量するのが適切である。
【0150】
溶液調製物のシグナル確認
5mLの作業標準調製物をピペットで100mL容メスフラスコに取り、サンプル溶媒でメスアップした。これを、バゼドキシフェン濃度が0.5μg/mLのシグナル対ノイズ(S/N)溶液とした。
【0151】
標準調製物
保存標準物質
1.約57mg(Wr)のバゼドキシフェン酢酸塩(BZA)基準標準物質を二通りに秤量し、2本の別個の50mL容メスフラスコに移した。約30mLの希釈溶媒を加えた。
2.両方の溶液を約10分間音波処理して溶解させ、次いで希釈溶媒でメスアップした。これらをBZA保存標準液および検査標準液とした。それぞれが、約1mg/mLのバゼドキシフェンを含有するものであった。
作業標準物質
2本の別個の200mL容メスフラスコに、2.0mLの各保存標準液をピペットで取り、サンプル溶媒でメスアップし、十分に混合した。これらをBZA作業標準液および検査標準液とした。
注:ピペットで取った体積(少なくとも2mL)および標準調製物の体積は、希釈係数が一定のままであるという条件で、変更してもよい。計算に適切な調整がなされなければならない。
【0152】
サンプル調製
1.10錠を、適切な大きさ(サンプル溶媒の使用予想体積より50〜100%大きいもの、以下の表を参照のこと)のガラス製容器に入れた。
2.適切な体積のサンプル溶媒を容器に加え、きつくふたを締めた。機械式振盪機を使用して、サンプルを約60〜90分間激しく振盪した。
注:抽出工程は、錠剤剤皮からBZAを溶出させるように設計されているので、錠剤コアの一部または全部が完全に崩壊しない可能性もあった。
3.サンプルの一部を遠心分離にかけて、透明な溶液を得た。これを作業サンプル調製物(1mg/mLのバゼドキシフェン)とした。
【0153】
【表14】
【0154】
備品の準備
1.検出器は220nmに設定した。
2.カラム温度は30℃に設定した。
3.注入体積は20μLに設定した。
4.流量は毎分1.0mLに設定した。
5.勾配プログラム−移動相Bをポンプで20分間カラムに通し、20分間または安定なベースラインが得られるまで(30%Bの)初期条件に切り換え、次いで以下の線形勾配プログラムに従った。
【0155】
【表15】
【0156】
クロマトグラフィー
1.サンプル溶媒は2回注入した。最初の注入は、カラムコンディショニングとして使用した。
2.作業対照溶液1を注入した。
3.試験サンプルがアスコルビン酸を含有していた場合に限り、アスコルビン酸を含有する作業対照溶液2を注入した。
4.サンプル溶媒を再び注入して、システムを清浄化した。
5.S/N確認溶液を注入した。S/N値は、10未満にすべきである。
6.標準調製物を注入した。バゼドキシフェンピークの保持時間は、16分〜26分の間であるべきである。
7.標準調製物をもう2回注入した。(サンプル注入後の注入を含めた)すべての標準注入のC.V.は、5.0%を超えるべきでない。
8.検査標準調製物を注入した。検査標準調製物対標準調製物のBZAの一致は、以下の計算に従って、95.0%〜105.0%の間でなければならない。
一致%=(Ac)(Ws)(100)/(As)(Wc)
式中:
As=標準調製物からのバゼドキシフェンの平均ピーク面積応答
Ws=標準を調製する際に使用したバゼドキシフェン酢酸塩の重量、mg
Ac=検査標準調製物からのバゼドキシフェンのピーク面積応答
Wc=検査標準を調製する際に使用したバゼドキシフェン酢酸塩の重量、mg
9.サンプル調製物を注入した。
10.最後のサンプル調製物注入後に標準調製物を注入した。サンプル注入の実施を延長する際、5〜10回毎のサンプル注入後に標準調製物を注入し直した。
【0157】
計算
標準物質濃度
バゼドキシフェン(BZ)の濃度を、各標準調製物で以下の等式から算出した(Cr)。
Cr(mg/mL)=(Wr)(S)/(Vr)(D)
式中:
Wr=バゼドキシフェン酢酸塩基準標準物質の重量、mg
S=バゼドキシフェン遊離塩基のuse−at値、小数
Vr=保存標準液の体積、mL
D=標準調製物の追加希釈係数
分解物の計算
1.バゼドキシフェンと同じ保持時間を示さなかったサンプルクロマトグラムのピーク面積を求めた。ブランククロマトグラムのピークと同じ保持時間および面積を有したピークは無視した。最初の4分で溶離されたピーク(結合型エストロゲンコアからのものである)は無視した。
2.錠剤/カプセル化錠剤の分解物パーセントを次の等式から算出した。
分解物%=(A
spl)(Cr)(Vs)(Ds)(RF)(100)/(A
std)(LC)(N)
式中:
A
spl=サンプルクロマトグラムからの分解物ピークの面積
Cr=標準濃度、mg/mL
A
std=標準調製物クロマトグラムからのBZの平均面積
Vs=サンプル調製物の体積、mL
Ds=サンプル希釈係数
RF=(BZに対する)分解物の応答係数
100=換算係数、%
LC=BZのラベル表示、mg/錠剤
N=錠剤の数
3.既知の様々な分解物の応答係数:
開裂生成物=0.813
ケト=1.116
N−オキシド=1.013
アルデヒド=1.247
【実施例6】
【0158】
バゼドキシフェン酢酸塩とアスコルビン酸またはビタミンEとを含有する錠剤の生物学的利用能調査
BZA/CE錠におけるバゼドキシフェンの生物学的利用能を、約24人の健康な閉経後女性において調査して、少なくとも22人の対象で完了した。試験物および比較治療は以下のとおりであった。
−治療A(試験物):BZA/CE 20mg/0.625mg配合錠のビタミンE含有製剤(A形態)、および
−治療B(比較治療):BZA/CE 20mg/0.625mg配合錠のアスコルビン酸含有製剤。
【0159】
各期間において、2つのランダム化シーケンスの一方に従い、対象に、試験物、すなわち治療A、または比較治療、すなわち治療Bの1回量のどちらかを与えた。少なくとも10時間の終夜の絶食の後、1日目のほぼ08:00に、対象に各経口1回量を240mLの室温の水と共に与えた。24時間にわたり指定の時間に血液サンプルを採取し、血漿を分離し、BZAおよび結合型エストロゲン(エストロンのみ)について検討した。
図16および表2に示すとおり、1mg/錠剤のビタミンEを含有するBZA/CE製剤におけるBZAの生物学的利用能は、C
max(最高到達濃度)およびAUC(曲線下面積、総露出量)の両方に関して、2mg/錠剤のアスコルビン酸を含有する製剤(
図16の「A形態」)より高かった。詳細には、BZAを含有する外層中のアスコルビン酸(1mg/錠剤)をビタミンE(1mg/錠剤)で置き換えたとき、C
maxおよびAUCがそれぞれ約43%および約12%増加した。
【0160】
本明細書で詳述したこれらの実施形態に加えて、この開示の様々な変更形態が、前述の記述から当業者に明らかとなろう。そのような変形形態も、付属の特許請求の範囲内に含まれるものとする。