【実施例】
【0015】
図1A及び
図1Bは本発明の一実施例を示す印刷機制御装置のブロック図、
図2A及び
図2Bはカットオフコントロール装置のブロック図、
図3A乃至
図3Eは印刷機制御装置の動作フロー図、
図4A乃至
図4Eと
図5A及び
図5Bと
図6A乃至
図6Dと
図7A及び
図7Bはカットオフコントロール装置の動作フロー図、
図8はウェブ輪転印刷機の概略構成斜視図、
図9はコンペンセータ・ローラの動作位置の比較を示すグラフである。
【0016】
図8に示すように、本実施例に係るウェブ輪転印刷機10は、給紙部(帯状体供給装置)11、複数の印刷ユニットからなる印刷部12(1つの印刷ユニットのみ図示し、他の印刷ユニットは図示を省略してある。)、乾燥部13、ウェブパス部14及び折部15により構成されている。給紙部11のスタンド16に設置されたウェブWは、ガイドローラ群17に支持されて印刷部12に送られる。印刷部12に送られたウェブWは絵柄Waが印刷されて乾燥部13に送られる。乾燥部13に送られたウェブWは乾燥させられてウェブパス部14に送られる。
【0017】
ウェブパス部14には、コンペンセータ・ローラ位置調整用モータ18により上下動が可能なコンペンセータ・ローラ19と、ウェブWの絵柄Waに対応する位置の左右方向の余白部に絵柄Waと同時に印刷されたレジスター・マークを検出する検出器20が設置されている。
【0018】
従って、ウェブパス部14に送られたウェブWはコンペンセータ・ローラ19を上下動させることにより、後述する断裁胴(断裁装置)25でウェブWに印刷された1枚分の絵柄Waの間隔の中央部分でウェブWを断裁するように、絵柄Waの位置が調整されて折部15に送られる。このとき、検出器20によりウェブWに印刷されたレジスター・マークが検出されて、この検出信号が制御部(カットオフコントロール装置;制御装置)21に入力される。
【0019】
折部15に送られたウェブWは三角フォーマ22で折りが入れられ、ガイドローラ23によりガイドされてニップローラ24に送られる。ニップローラ24に送られたウェブWは両側から強力に加圧されながら断裁胴25に送られて断裁される。このとき、制御部21は、断裁胴25の回転位相を検出し、レジスター・マークの印刷物中の天地方向の位置より基準位置とすべき断裁胴25の回転位相(基準回転位相)と検出器20が実際にレジスター・マークを検出した時の断裁胴25の回転位相とを比較し、その結果に応じてコンペンセータ・ローラ19の位置を調整して断裁胴25がウェブWに印刷された1枚分の絵柄Waの間隔の中央部分でウェブWを断裁するようにする。尚、ここでは、制御部21は、断裁胴25の回転位相を検出するものとして説明しているが、断裁胴25を駆動するウェブ輪転印刷機10の後述する原動モータ71の回転位相を検出する構成としてもよい。
【0020】
そして、本実施例では、後述する印刷機制御装置(制御装置)50と制御部(カットオフコントロール装置)21とで、紙質に応じた待ち時間及びコンペンセータ・ローラの移動量を設定・記憶できるようにし、増速開始から増速終了まで、設定された時間が経過する毎に設定された移動量だけコンペンセータ・ローラを強制的に移動させるようになっている。
【0021】
前記印刷機制御装置50は、
図1A及び
図1Bに示すように、CPU51とROM52とRAM53との他に、各入出力装置54〜56、第1の内部クロック・カウンタ57及びインタフェース58がBUS(母線)で接続されてなる。
【0022】
また、BUSには、印刷速度記憶用メモリM1、第1の経過時間記憶用メモリ(第1の記憶手段)M2、コンペンセータ・ローラの第1の移動量記憶用メモリ(第2の記憶手段)M3、第2の経過時間記憶用メモリ(第3の記憶手段)M4、コンペンセータ・ローラの第2の移動量記憶用メモリ(第4の記憶手段)M5、現在の設定速度記憶用メモリM6、前回の印刷速度記憶用メモリM7、前回の設定速度記憶用メモリM8、第1の内部クロック・カウンタのカウント値記憶用メモリM9、速度変更時間間隔記憶用メモリM10、増速時の速度修正値記憶用メモリM11、減速時の速度修正値記憶用メモリM12及び修正した設定速度記憶用メモリM13が接続される。
【0023】
入出力装置54には、印刷開始スイッチ59、印刷終了スイッチ60、キーボートや各種スイッチ及びボタン等の入力装置61、CRTやランプ等の表示器62及び出力装置(フロッピー・ディスク(登録商標)ドライブ、プリンタ等)63が接続される。
【0024】
入出力装置55には、印刷速度設定器64、第1の経過時間設定器65、コンペンセータ・ローラの第1の移動量設定器66、第2の経過時間設定器67及びコンペンセータ・ローラの第2の移動量設定器68が接続される。
【0025】
入出力装置56には、D/A変換器69及び原動モータ・ドライバ70を介して原動モータ71が接続される。原動モータ・ドライバ70には原動モータ71に付設された原動モータ用ロータリ・エンコーダ72が発生するクロック・パルスが入力される。
【0026】
インタフェース58には、ウェブ輪転印刷機10の印刷部(の各印刷ユニット)12とカットオフコントロール装置21が接続される。
【0027】
前記制御部(カットオフコントロール装置)21は、
図2A及び
図2Bに示すように、CPU73とROM74とRAM75との他に、各入出力装置76,77、第2の内部クロック・カウンタ(経過時間測定手段)78、第3の内部クロック・カウンタ79及びインタフェース80がBUS(母線)で接続されてなる。
【0028】
また、BUSには、第1の経過時間記憶用メモリ(第1の記憶手段)M14、コンペンセータ・ローラの第1の移動量記憶用メモリ(第2の記憶手段)M15、第2の経過時間記憶用メモリ(第3の記憶手段)M16、コンペンセータ・ローラの第2の移動量記憶用メモリ(第4の記憶手段)M17、検出開始時の印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM18、検出終了時の印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM19、レジスター・マーク検出時の印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM20、印刷機の回転位相検出用カウンタの基準のカウント値記憶用メモリM21、印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値差記憶用メモリM22及び印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値差の絶対値記憶用メモリM23が接続される。
【0029】
また、BUSには、許容値記憶用メモリM24、印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値差−コンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値変換テーブル記憶用メモリM25、補正すべきコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM26、コンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM27、目標とするコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM28、第2の内部クロック・カウンタのカウント値記憶用メモリM29、第1の待機時間記憶用メモリM30、第2の待機時間記憶用メモリM31及び第3の内部クロック・カウンタのカウント値記憶用メモリM32が接続される。
【0030】
入出力装置76には、検出開始用カウンタ(ダウン・カウンタ)81、検出終了用カウンタ(ダウン・カウンタ)82、印刷機の回転位相記憶用ラッチ85、立ち上がり用ワン・ショット・パルス発生回路86、印刷機の回転位相検出用ロータリ・エンコーダ83、フリップ・フロップ回路84、印刷機の回転位相検出用カウンタ87、AND回路88及び検出器20が接続される。
【0031】
すなわち、印刷機の回転位相検出用ロータリ・エンコーダ83からはゼロ・パルスが出力され検出開始用カウンタ(ダウン・カウンタ)81、検出終了用カウンタ(ダウン・カウンタ)82及び印刷機の回転位相検出用カウンタ87をリセットする。レジスター・マークの検出開始時の印刷機の回転位相検出用カウンタ87のカウント値を検出開始用カウンタ(ダウン・カウンタ)81にセットし、レジスター・マークの検出終了時の印刷機の回転位相検出用カウンタ87のカウント値を検出終了用カウンタ(ダウン・カウンタ)82にセットする。検出開始用カウンタ(ダウン・カウンタ)81はクロック・パルスが入力される毎に値を減算し、値が0になったときにフリップ・フロップ回路84にセット信号を出力し、レジスター・マークの検出を開始する。
【0032】
フリップ・フロップ回路84から出力される信号はAND回路88に入力され、さらに検出器20から出力される信号がAND回路88に出力されたとき、AND回路88から信号が出力される。AND回路88から出力された信号は、立ち上がり用ワン・ショット・パルス発生回路86に入力される。
【0033】
立ち上がり用ワン・ショット・パルス発生回路86は、AND回路88からの信号が入力されたときに、印刷機の回転位相記憶用ラッチ85にワン・ショット・パルスを出力する。印刷機の回転位相記憶用ラッチ85はワン・ショット・パルスが入力された後、印刷機の回転位相検出用カウンタ87のカウント値をレジスター・マークの天地方向位置として記憶する。
【0034】
検出終了用カウンタ(ダウン・カウンタ)82はクロック・パルスが入力される毎に値を減算し、値が0になったときにフリップ・フロップ回路84にリセット信号を出力し、レジスター・マークの検出を終了する。
【0035】
入出力装置77には、コンペンセータ・ローラ位置調整用モータ・ドライバ89を介してコンペンセータ・ローラ位置調整用モータ18が接続されると共に、コンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91を介して前記コンペンセータ・ローラ位置調整用モータ18に付設されたコンペンセータ・ローラ位置調整用モータ用ロータリ・エンコーダ92が接続される。
【0036】
インタフェース80には、印刷機制御装置50が接続される。
【0037】
このように構成されるため、先ず、印刷機制御装置50は、
図3A乃至
図3Eに示す動作フローにしたがって動作する。
【0038】
即ち、ステップP1で印刷開始スイッチ59がONされたか否かを判断し、可であれば後述するステップP12に移行する一方、否であればステップP2で印刷速度設定器64に入力が有ったか否かを判断する。このステップP2で可であれば、ステップP3で印刷速度設定器64より印刷速度を読み込み、メモリM1に記憶して後述するステップP4に移行する一方、否であれば直にステップP4に移行する。
【0039】
次に、前記ステップP4で第1の経過時間設定器65に入力が有ったか否かを判断し、可であればステップP5で第1の経過時間設定器65より第1の経過時間を読込むと共に第1の経過時間に相当する第3の内部クロック・カウンタ79のカウント値を演算して第1の経過時間記憶用メモリM2に記憶した後、後述するステップP6に移行する一方、否であれば直にステップP6に移行する。
【0040】
次に、前記ステップP6でコンペンセータ・ローラの第1の移動量設定器66に入力が有ったか否かを判断し、可であればステップP7でコンペンセータ・ローラの第1の移動量設定器66よりコンペンセータ・ローラ19の第1の移動量を読込むと共にコンペンセータ・ローラ19の第1の移動量に相当するコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値を演算してコンペンセータ・ローラの第1の移動量記憶用メモリM3に記憶した後、後述するステップP8に移行する一方、否であれば直にステップP8に移行する。
【0041】
次に、前記ステップP8で第2の経過時間設定器67に入力が有ったか否かを判断し、可であればステップP9で第2の経過時間設定器67より第2の経過時間を読込むと共に第2の経過時間に相当する第3の内部クロック・カウンタ79のカウント値を演算して第2の経過時間記憶用メモリM4に記憶した後、後述するステップP10に移行する一方、否であれば直にステップP10に移行する。
【0042】
次に、前記ステップP10でコンペンセータ・ローラの第2の移動量設定器68に入力が有ったか否かを判断し、可であればステップP11でコンペンセータ・ローラの第2の移動量設定器68よりコンペンセータ・ローラ19の第2の移動量を読込むと共にコンペンセータ・ローラ19の第2の移動量に相当するコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値を演算してコンペンセータ・ローラの第2の移動量記憶用メモリM5に記憶した後、ステップP1に戻る一方、否であれば直にステップP1に戻る。
【0043】
次に、前述したステップP12で印刷速度をメモリM1から読込み、現在の設定速度記憶用メモリM6に記憶した後、ステップP13で原動モータ・ドライバ70にD/A変換器69を介して現在の設定速度を出力し、次いで、ステップP14で印刷部12の各印刷ユニットに印刷開始信号を出力する。
【0044】
次に、ステップP15で第1の経過時間(第3の内部クロック・カウンタ79のカウント値)、コンペンセータ・ローラ19の第1の移動量(コンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値)、第2の経過時間(第3の内部クロック・カウンタ79のカウント値)及びコンペンセータ・ローラ19の第2の移動量(コンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値)を読込んだ後、ステップP16でカットオフコントロール装置21に、第1の経過時間(第3の内部クロック・カウンタ79のカウント値)、コンペンセータ・ローラ19の第1の移動量(コンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値)、第2の経過時間(第3の内部クロック・カウンタ79のカウント値)及びコンペンセータ・ローラ19の第2の移動量(コンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値)を送信する。
【0045】
次に、ステップP17で印刷速度設定器64に入力が有ったか否かを判断し、可であれば後述するステップP24に移行する一方、否であればステップP18で印刷終了スイッチ60がONされると、ステップP19でカットオフコントロール装置21に制御終了信号を出力する。
【0046】
次に、ステップP20でカットオフコントロール装置21より制御終了信号受領信号が送信されると、ステップP21でカットオフコントロール装置21への制御終了信号出力を停止する。
【0047】
次に、ステップP22で印刷部12の各印刷ユニットに印刷終了信号を出力した後、ステップP23で原動モータ・ドライバ70に停止信号を出力する。
【0048】
次に、前述したステップP24で印刷速度をメモリM1から読込んで前回の印刷速度記憶用メモリM7に記憶した後、ステップP25で印刷速度設定器64より印刷速度を読込んでメモリM1に記憶する。
【0049】
次に、ステップP26で印刷速度>前回の印刷速度か否かを判断し、可であればステップP27でカットオフコントロール装置21に増速開始信号を出力した後、ステップP28でカットオフコントロール装置21より増速開始信号受領信号が送信されると、ステップP29でカットオフコントロール装置21への増速開始信号出力を停止する。
【0050】
次に、ステップP30で前回の印刷速度をメモリM7から読込んで前回の設定速度記憶用メモリM8に記憶した後、ステップP31で第1の内部クロック・カウンタ57にリセット信号及びイネーブル信号を出力する。
【0051】
次に、ステップP32で第1の内部クロック・カウンタ57へのリセット信号を停止した後、ステップP33で第1の内部クロック・カウンタ57よりカウント値を読込んでメモリM9に記憶する。
【0052】
次に、ステップP34で速度変更時間間隔(第1の内部クロック・カウンタ57のカウント値)をメモリM10から読込んだ後、ステップP35で第1の内部クロック・カウンタのカウント値=速度変更時間間隔(第1の内部クロック・カウンタ57のカウント値)か否かを判断する。
【0053】
次に、前記ステップP35で可であれば、ステップP36で前回の設定速度をメモリM8から読込む一方、否であればステップP33に戻る。
【0054】
次に、ステップP37で増速時の速度修正値をメモリM11から読込んだ後、ステップP38で前回の設定速度に増速時の速度修正値を加算し、修正した設定速度を演算してメモリM13に記憶する。
【0055】
次に、ステップP39で印刷速度をメモリM1から読込んだ後、ステップP40で修正した設定速度≧印刷速度か否かを判断する。
【0056】
次に、前記ステップP40で可であれば、ステップP41でカットオフコントロール装置21に増速終了信号を出力した後、ステップP42でカットオフコントロール装置21より増速終了信号受領信号が送信されると、ステップP43でカットオフコントロール装置21への増速終了信号出力を停止する。
【0057】
次に、ステップP44で印刷速度をメモリM1から読込んで現在の設定速度記憶用メモリM6に記憶した後、ステップP45で現在の設定速度をメモリM6から読込み、次いで、ステップP46で原動モータ・ドライバ70にD/A変換器69を介して現在の設定速度を出力してステップP17に戻る。
【0058】
次に、前記ステップP40で否であれば、ステップP47で修正した設定速度をメモリM13から読込んで現在の設定速度記憶用メモリM6に記憶した後、ステップP48で現在の設定速度をメモリM6から読込む。
【0059】
次に、ステップP49で原動モータ・ドライバ70にD/A変換器69を介して現在の設定速度を出力した後、ステップP50で現在の設定速度を前回の設定速度記憶用メモリM8に記憶してステップP31に戻る。
【0060】
次に、前述したステップP26で否であれば、ステップP51で前回の印刷速度をメモリM7から読込んで前回の設定速度記憶用メモリM8に記憶した後、ステップP52で第1の内部クロック・カウンタ57にリセット信号及びイネーブル信号を出力する。
【0061】
次に、ステップP53で第1の内部クロック・カウンタ57へのリセット信号を停止した後、ステップP54で第1の内部クロック・カウンタ57よりカウント値を読込んでメモリM9に記憶する。
【0062】
次に、ステップP55で速度変更時間間隔(第1の内部クロック・カウンタ57のカウント値)をメモリM10から読込んだ後、ステップP56で第1の内部クロック・カウンタのカウント値=速度変更時間間隔(第1の内部クロック・カウンタ57のカウント値)か否かを判断する。
【0063】
次に、前記ステップP56で可であれば、ステップP57で前回の設定速度をメモリM8から読込む一方、否であればステップP54に戻る。
【0064】
次に、ステップP58で減速時の速度修正値をメモリM12から読込んだ後、ステップP59で前回の設定速度から減速時の速度修正値を減算し、修正した設定速度を演算してメモリM13に記憶する。
【0065】
次に、ステップP60で印刷速度をメモリM1から読込んだ後、ステップP61で修正した設定速度≦印刷速度か否かを判断する。
【0066】
次に、前記ステップP61で可であれば、ステップP62で印刷速度をメモリM1から読込んで現在の設定速度記憶用メモリM6に記憶した後、ステップP63で現在の設定速度をメモリM6から読込み、次いで、ステップP64で原動モータ・ドライバ70にD/A変換器69を介して現在の設定速度を出力してステップP17に戻る。
【0067】
次に、前記ステップP61で否であれば、ステップP65で修正した設定速度をメモリM13から読込んで現在の設定速度記憶用メモリM6に記憶した後、ステップP66で現在の設定速度をメモリM6から読込む。
【0068】
次に、ステップP67で原動モータ・ドライバ70にD/A変換器69を介して現在の設定速度を出力した後、ステップP68で現在の設定速度を前回の設定速度記憶用メモリM8に記憶してステップP52に戻る。
【0069】
以上の動作フローによって、ウェブ輪転印刷機10の速度制御が実施される。
【0070】
次に、カットオフコントロール装置21は、
図4A乃至
図4E、
図5A,
図5B、
図6A乃至
図6D及び
図7A,
図7Bに示す動作フローにしたがって動作する。
【0071】
即ち、ステップP1で印刷機制御装置50より、第1の経過時間(第3の内部クロック・カウンタ79のカウント値)、コンペンセータ・ローラ19の第1の移動量(コンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値)、第2の経過時間(第3の内部クロック・カウンタ79のカウント値)及びコンペンセータ・ローラ19の第2の移動量(コンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値)が送信されると、ステップP2で第1の経過時間(第3の内部クロック・カウンタ79のカウント値)、コンペンセータ・ローラ19の第1の移動量(コンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値)、第2の経過時間(第3の内部クロック・カウンタ79のカウント値)及びコンペンセータ・ローラ19の第2の移動量(コンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値)を受信してメモリM14、メモリM15、メモリM16、メモリM17にそれぞれ記憶する。
【0072】
次に、ステップP3で検出開始時の印刷機の回転位相検出用カウンタ87のカウント値をメモリM18から読込んだ後、ステップP4で検出開始用カウンタ81に検出開始時の印刷機の回転位相検出用カウンタ87のカウント値を出力して設定する。
【0073】
次に、ステップP5で検出終了時の印刷機の回転位相検出用カウンタ87のカウント値をメモリM19から読込んだ後、ステップP6で検出終了用カウンタ82に検出終了時の印刷機の回転位相検出用カウンタ87のカウント値を出力して設定する。
【0074】
次に、ステップP7で印刷機制御装置50より制御終了信号が送信されたか否かを判断し、可であればステップP8で印刷機制御装置50に制御終了信号受領信号を送信する一方、否であればステップP9で印刷機制御装置50より増速開始信号が送信されたか否かを判断する。
【0075】
次に、前記ステップ
P9で可であれば、ステップP10で印刷機制御装置50に増速開始信号受領信号を送信して後述するステップP47へ移行する一方、否であればステップP11で検出器20の出力がONされたか否かを判断する。
【0076】
次に、前記ステップP11で可であれば、ステップP12で印刷機の回転位相記憶用ラッチ85より印刷機の回転位相検出用カウンタ87のカウント値を読込んでレジスター・マーク検出時の印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM20に記憶する一方、否であればステップP7に戻る。
【0077】
次に、ステップP13で印刷機の回転位相検出用カウンタ87の基準カウント値をメモリM21から読込んだ後、ステップP14で印刷機の回転位相検出用カウンタ87の基準カウント値よりレジスター・マーク検出時の印刷機の回転位相検出用カウンタ87のカウント値を減算し、印刷機の回転位相検出用カウンタ87のカウント値差を演算してメモリM22に記憶する。
【0078】
次に、ステップP15で印刷機の回転位相検出用カウンタ87のカウント値差より、印刷機の回転位相検出用カウンタ87のカウント値差の絶対値を演算してメモリM23に記憶した後、ステップP16で許容値(カウンタのカウント値)をメモリM24から読込む。
【0079】
次に、ステップP17で印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値差の絶対値>許容値(カウンタのカウント値)か否かを判断し、可であればステップP18で第2の内部クロック・カウンタ78にリセット信号及びイネーブル信号を出力する一方、否であればステップP7に戻る。
【0080】
次に、ステップP19で第2の内部クロック・カウンタ78へのリセット信号を停止した後、ステップP20で印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値差−コンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値変換テーブルをメモリ
M25から読込む。
【0081】
次に、ステップP21で印刷機の回転位相検出用カウンタ87のカウント値差をメモリM22から読込んだ後、ステップP22で印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値差−コンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値変換テーブルを用いて、印刷機の回転位相検出用カウンタ87のカウント値差より、補正すべきコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値を求め、メモリM26に記憶する。
【0082】
次に、ステップP23でコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91よりカウント値を読込んでメモリM27に記憶した後、ステップP24でコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値に補正すべきコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値を加算し、目標とするコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値を演算してメモリ
M28に記憶する。
【0083】
次に、ステップP25でコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値をメモリM27から読込んだ後、ステップP26で目標とするコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値>コンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値か否かを判断する。
【0084】
次に、前記ステップP26で可であれば、ステップP27でコンペンセータ・ローラ位置調整用モータ・ドライバ89に正転指令を出力した後、ステップP28でコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91よりカウント値を読込んでメモリM27に記憶する。
【0085】
次に、ステップP29で目標とするコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値をメモリM28から読込んだ後、ステップP30でコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値=目標とするコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値か否かを判断する。
【0086】
次に、前記ステップP30で可であれば、ステップP31でコンペンセータ・ローラ位置調整用モータ・ドライバ89に停止信号を出力した後、ステップP32で第2の内部クロック・カウンタ78にリセット信号及びイネーブル信号を出力する。
【0087】
次に、ステップP33で第2の内部クロック・カウンタ78へのリセット信号を停止した後、ステップP34で第2の内部クロック・カウンタ78よりカウント値を読込んでメモリM29に記憶する。
【0088】
次に、ステップP35で第2の待機時間(内部クロック・カウンタのカウント値)をメモリM31から読込んだ後、ステップP36で第2の内部クロック・カウンタのカウント値=第2の待機時間(内部クロック・カウンタのカウント値)か否かを判断し、可であればステップP7に戻る一方、否であればステップP34に戻る。
【0089】
次に、前記ステップP30で否であれば、ステップP37で第2の内部クロック・カウンタ78よりカウント値を読込んでメモリM29に記憶した後、ステップP38で第1の待機時間(内部クロック・カウンタのカウント値)をメモリM30から読込む。
【0090】
次に、ステップP39で第2の内部クロック・カウンタのカウント値=第1の待機時間(内部クロック・カウンタのカウント値)か否かを判断し、可であれば前述したステップP31に移行する一方、否であればステップP28に戻る。
【0091】
次に、前述したステップP26で否であれば、ステップP40でコンペンセータ・ローラ位置調整用モータ・ドライバ89に逆転指令を出力した後、ステップP41でコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91よりカウント値を読込んでメモリM27に記憶する。
【0092】
次に、ステップP42で目標とするコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値をメモリM28から読込んだ後、ステップP43で目標とするコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値=コンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値か否かを判断する。
【0093】
次に、前記ステップP43で可であれば、前述したステップP31に移行する一方、否であればステップP44で第2の内部クロック・カウンタ78よりカウント値を読込んでメモリM29に記憶した後、ステップP45で第1の待機時間(内部クロック・カウンタのカウント値)をメモリM30から読込む。
【0094】
次に、ステップP46で第2の内部クロック・カウンタのカウント値=第1の待機時間(内部クロック・カウンタのカウント値)か否かを判断し、可であれば前述したステップP31に移行する一方、否であればステップP41に戻る。
【0095】
以上の動作フローにより、コンペンセータ・ローラ19の調整量が大きい場合にも、常に第1の待機時間の間、言い換えれば、一定の移動量のみ一度に修正され、その後、第2の待機時間の間、言い換えれば、テンション等が落ち着き、コンペンセータ・ローラ19と検出器20の間をウェブWが搬送されるまでの間、カットオフコントロール装置21の動作が停止され、コンペンセータ・ローラ19が目標位置に移動された後も、第2の待機時間の間、言い換えれば、テンション等が落ち着き、コンペンセータ・ローラ19と検出器20の間をウェブWが搬送されるまでの間、カットオフコントロール装置21の動作が停止される。
【0096】
次に、前述したステップP47で第3の内部クロック・カウンタ79にリセット信号及びイネーブル信号を出力した後、ステップP48で第3の内部クロック・カウンタ79へのリセット信号を停止する。
【0097】
次に、ステップP49で第3の内部クロック・カウンタ79よりカウント値を読込んでメモリM32に記憶した後、ステップP50で第1の経過時間(第3の内部クロック・カウンタ79のカウント値)をメモリM14から読込む。
【0098】
次に、ステップP51で第3の内部クロック・カウンタのカウント値=第1の経過時間(第3の内部クロック・カウンタのカウント値)か否かを判断し、可であれば後述するステップP108に移行する一方、否であればステップP52で第2の経過時間(第3の内部クロック・カウンタ79のカウント値)をメモリM16から読込む。
【0099】
次に、ステップP53で第3の内部クロック・カウンタのカウント値=第2の経過時間(第3の内部クロック・カウンタのカウント値)か否かを判断し、可であれば後述するステップP116に移行する一方、否であればステップP54に移行する。
【0100】
次に、前記ステップP54で印刷機制御装置50より制御終了信号が送信されたか否かを判断し、可であればステップP8に戻る一方、否であればステップP55で印刷機制御装置50より増速終了信号が送信されたか否かを判断する。
【0101】
次に、前記ステップP55で可であれば、ステップP56でコンペンセータ・ローラ位置調整用モータ・ドライバ89に停止信号を出力してステップP7に戻る一方、否であればステップP57で検出器20の出力がONされたか否かを判断する。
【0102】
次に、前記ステップP57で可であれば、ステップP58で印刷機の回転位相記憶用ラッチ85より印刷機の回転位相検出用カウンタ87のカウント値を読込んでレジスター・マーク検出時の印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM20に記憶する一方、否であればステップP49に戻る。
【0103】
次に、ステップP59で印刷機の回転位相検出用カウンタ87の基準カウント値をメモリM21から読込んだ後、ステップP60で印刷機の回転位相検出用カウンタ87の基準カウント値よりレジスター・マーク検出時の印刷機の回転位相検出用カウンタ87のカウント値を減算し、印刷機の回転位相検出用カウンタ87のカウント値差を演算してメモリM22に記憶する。
【0104】
次に、ステップP61で印刷機の回転位相検出用カウンタ87のカウント値差より、印刷機の回転位相検出用カウンタ87のカウント値差の絶対値を演算してメモリM23に記憶した後、ステップP62で許容値(カウンタのカウント値)をメモリM24から読込む。
【0105】
次に、ステップP63で印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値差の絶対値>許容値(カウンタのカウント値)か否かを判断し、可であればステップP64に移行する一方、否であればステップP49に戻る。
【0106】
次に、前記ステップP64で第2の内部クロック・カウンタ78にリセット信号及びイネーブル信号を出力した後、ステップP65で第2の内部クロック・カウンタ78へのリセット信号を停止する。
【0107】
次に、ステップP66で印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値差−コンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値変換テーブルをメモリ
M25から読込んだ後、ステップP67で印刷機の回転位相検出用カウンタ87のカウント値差をメモリM22から読込む。
【0108】
次に、ステップP68で印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値差−コンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値変換テーブルを用いて、印刷機の回転位相検出用カウンタ87のカウント値差より、補正すべきコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値を求め、メモリM26に記憶した後、ステップP69でコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91よりカウント値を読込んでメモリM27に記憶する。
【0109】
次に、ステップP70でコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値に補正すべきコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値を加算し、目標とするコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値を演算してメモリ
M28に記憶した後、ステップP71でコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値をメモリM27から読込む。
【0110】
次に、ステップP72で目標とするコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値>コンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値か否かを判断し、可であればステップP73でコンペンセータ・ローラ位置調整用モータ・ドライバ89に正転指令を出力し、次いで、ステップP74でコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91よりカウント値を読込んでメモリM27に記憶する。
【0111】
次に、ステップP75で目標とするコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値をメモリM28から読込んだ後、ステップP76でコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値=目標とするコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値か否かを判断する。
【0112】
次に、前記ステップP76で可であれば、ステップP77でコンペンセータ・ローラ位置調整用モータ・ドライバ89に停止信号を出力した後、ステップP78で第2の内部クロック・カウンタ78にリセット信号及びイネーブル信号を出力する。
【0113】
次に、ステップP79で第2の内部クロック・カウンタ78へのリセット信号を停止した後、ステップP80で第2の内部クロック・カウンタ78よりカウント値を読込んでメモリM29に記憶する。
【0114】
次に、ステップP81で第2の待機時間(内部クロック・カウンタのカウント値)をメモリM31から読込んだ後、ステップP82で第2の内部クロック・カウンタのカウント値=第2の待機時間(内部クロック・カウンタのカウント値)か否かを判断し、可であればステップP49に戻る一方、否であればステップP83で第3の内部クロック・カウンタ79よりカウント値を読込んでメモリM32に記憶する。
【0115】
次に、ステップP84で第1の経過時間(第3の内部クロック・カウンタ79のカウント値)をメモリM14から読込んだ後、ステップP85で第3の内部クロック・カウンタのカウント値=第1の経過時間(第3の内部クロック・カウンタのカウント値)か否かを判断する。
【0116】
次に、前記ステップP85で可であれば後述するステップP108に移行する一方、否であればステップP86で第2の経過時間(第3の内部クロック・カウンタ79のカウント値)をメモリM16から読込む。
【0117】
次に、ステップP87で第3の内部クロック・カウンタのカウント値=第2の経過時間(第3の内部クロック・カウンタ79のカウント値)か否かを判断し、可であれば後述するステップP116に移行する一方、否であればステップP80に戻る。
【0118】
次に、前述したステップP76で否であれば、ステップP88で第2の内部クロック・カウンタ78よりカウント値を読込んでメモリM29に記憶した後、ステップP89で第1の待機時間(内部クロック・カウンタのカウント値)をメモリM30から読込む。
【0119】
次に、ステップP90で第2の内部クロック・カウンタのカウント値=第1の待機時間(内部クロック・カウンタのカウント値)か否かを判断し、可であれば前述したステップP77に移行する一方、否であればステップP91で第3の内部クロック・カウンタ79よりカウント値を読込んでメモリM32に記憶する。
【0120】
次に、ステップP92で第1の経過時間(第3の内部クロック・カウンタ79のカウント値)をメモリM14から読込んだ後、ステップP93で第3の内部クロック・カウンタのカウント値=第1の経過時間(第3の内部クロック・カウンタのカウント値)か否かを判断する。
【0121】
次に、前記ステップP93で可であれば後述するステップP108に移行する一方、否であればステップP94で第2の経過時間(第3の内部クロック・カウンタ79のカウント値)をメモリM16から読込む。
【0122】
次に、ステップP95で第3の内部クロック・カウンタのカウント値=第2の経過時間(第3の内部クロック・カウンタ79のカウント値)か否かを判断し、可であれば後述するステップP116に移行する一方、否であればステップP74に戻る。
【0123】
次に、前述したステップP72で否であれば、ステップP96でコンペンセータ・ローラ位置調整用モータ・ドライバ89に逆転指令を出力し、次いで、ステップP97でコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91よりカウント値を読込んでメモリM27に記憶する。
【0124】
次に、ステップP98で目標とするコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値をメモリM28から読込んだ後、ステップP99で目標とするコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値=コンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値か否かを判断する。
【0125】
次に、前記ステップP99で可であれば、前述したステップP77に移行する一方、否であればステップP100で第2の内部クロック・カウンタ78よりカウント値を読込んでメモリM29に記憶した後、ステップP101で第1の待機時間(内部クロック・カウンタのカウント値)をメモリM30から読込む。
【0126】
次に、ステップP102で第2の内部クロック・カウンタのカウント値=第1の待機時間(内部クロック・カウンタのカウント値)か否かを判断し、可であれば前述したステップP77に移行する一方、否であればステップP103で第3の内部クロック・カウンタ79よりカウント値を読込んでメモリM32に記憶する。
【0127】
次に、ステップP104で第1の経過時間(第3の内部クロック・カウンタ79のカウント値)をメモリM14から読込んだ後、ステップP105で第3の内部クロック・カウンタのカウント値=第1の経過時間(第3の内部クロック・カウンタのカウント値)か否かを判断する。
【0128】
次に、前記ステップP105で可であれば後述するステップP108に移行する一方、否であればステップP106で第2の経過時間(第3の内部クロック・カウンタ79のカウント値)をメモリM16から読込む。
【0129】
次に、ステップP107で第3の内部クロック・カウンタのカウント値=第2の経過時間(第3の内部クロック・カウンタ79のカウント値)か否かを判断し、可であれば後述するステップP116に移行する一方、否であればステップP97に戻る。
【0130】
以上の動作フローにより、コンペンセータ・ローラ19の調整量が大きい場合にも、常に第1の待機時間の間、言い換えれば、一定の移動量のみ一度に修正され、その後、第2の待機時間の間、言い換えれば、テンション等が落ち着き、コンペンセータ・ローラ19と検出器20の間をウェブWが搬送されるまでの間、カットオフコントロール装置21の動作が停止され、コンペンセータ・ローラ19が目標位置に移動された後も、第2の待機時間の間、言い換えれば、テンション等が落ち着き、コンペンセータ・ローラ19と検出器20の間をウェブWが搬送されるまでの間、カットオフコントロール装置21の動作が停止される。
【0131】
次に、前述したステップP51、ステップP85、ステップP93及びステップP105から移行したステップP108でコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91よりカウント値を読込んでメモリM27に記憶した後、ステップP109でコンペンセータ・ローラ19の第1の移動量(コンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値)をメモリM15から読込む。
【0132】
次に、ステップP110でコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値にコンペンセータ・ローラ19の第1の移動量(コンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値)を加算し、目標とするコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値を演算してメモリM28に記憶した後、ステップP111でコンペンセータ・ローラ位置調整用モータ・ドライバ89に正転指令を出力する。
【0133】
次に、ステップP112でコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91よりカウント値を読込んでメモリM27に記憶した後、ステップP113で目標とするコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値をメモリM28から読込む。
【0134】
次に、ステップP114でコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値=目標とするコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値か否かを判断し、可であればステップP115でコンペンセータ・ローラ位置調整用モータ・ドライバ89に停止信号を出力してステップP49に戻る一方、否であればステップP112に戻る。
【0135】
次に、前述したステップP53、ステップP87、ステップP95及びステップP107から移行したステップP116でコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91よりカウント値を読込んでメモリM27に記憶した後、ステップP117でコンペンセータ・ローラ19の第2の移動量(コンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値)をメモリM17から読込む。
【0136】
次に、ステップP118でコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値にコンペンセータ・ローラ19の第2の移動量(コンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値)を加算し、目標とするコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値を演算してメモリM28に記憶した後、ステップP119でコンペンセータ・ローラ位置調整用モータ・ドライバ89に正転指令を出力する。
【0137】
次に、ステップP120でコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91よりカウント値を読込んでメモリM27に記憶した後、ステップP121で目標とするコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタ91のカウント値をメモリM28から読込む。
【0138】
次に、ステップP122でコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値=目標とするコンペンセータ・ローラ位置検出用カウンタのカウント値か否かを判断し、可であればステップP123でコンペンセータ・ローラ位置調整用モータ・ドライバ89に停止信号を出力してステップP49に戻る一方、否であればステップP120に戻る。
【0139】
よって、ステップP9で印刷機制御装置50より増速開始信号が送信されると、ステップP47及びステップP48で第3の内部クロック・カウンタ79の動作が開始され、ステップP49〜ステップP55→ステップP57のループのステップP51及びステップP53、ステップP74〜ステップP76→ステップP88〜ステップP95のループのステップP93及びステップP95、ステップP97〜ステップP107のループのステップP105及びステップP107、ステップP80〜ステップP87のループのステップP85及びステップP87で第3の内部クロック・カウンタ79のカウント値が第1又は第2の経過時間になったかどうか判断され、第1又は第2の経過時間になった場合、通常のレジスター・マークの検出によるコンペンセータ・ローラ19の第1の待機時間による移動中及び第2の待機時間による停止中に関わらず、コンペンセータ・ローラ19を第1又は第2の移動量分だけ、強制的に移動させるようになる。言い換えれば、以上の動作フローによって、ウェブ輪転印刷機10の増速開始から増速終了まで、コンペンセータ・ローラ19の強制移動制御が実施される。
【0140】
このようにして本実施例では、紙質に応じた待ち時間及びコンペンセータ・ローラ19の移動量を設定・記憶できるようにし、増速開始から増速終了まで、設定された時間が経過する毎に設定された移動量だけコンペンセータ・ローラ19を二段階に亘って強制的に移動させるようにしたので、タイム・ラグ分を見込んだ量だけ多めにコンペンセータ・ローラ19の位置を調整できる。
【0141】
これにより、
図9に示すように、カットオフコントロール装置21で調整して正確な位置で断裁されるようになるまでの時間の短縮が図れ、やれ紙の発生が抑制される。
【0142】
尚、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、コンペンセータ・ローラ19を三段階以上に亘って強制的に移動させる等各種変更が可能であることは言うまでもない。