【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の事項を提案している。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
【0007】
(1)本発明は、1のセンサー(例えば、
図1のセンサーAに相当)が、通信可能な他のセンサー(例えば、
図1のセンサーBに相当)に対して鍵共有を依頼し、該依頼を受けた他のセンサーが、初期鍵を用いて鍵共有プロトコルを実行し、共有する新たな鍵K1を作成する初期処理手段(例えば、
図2の初期処理部120に相当)と、前記作成した共有鍵K1を前記1のセンサーに送信する共有鍵送信手段(例えば、
図2の通信部140に相当)と、前記鍵K1を用いて、メッセージの暗号化を行う暗号化手段(例えば、
図2の暗号化部130に相当)と、前記暗号化されたメッセージを送信する送信手段(例えば、
図2の通信部140に相当)と、を備え、前記1のセンサーが、受信した前記鍵K1を用いて、メッセージの認証を行うメッセージ認証手段(例えば、
図3のメッセージ認証部220に相当)と、受信した前記鍵K1を用いて、認証したメッセージを復号する復号化手段(例えば、
図3の復号化部240に相当)と、を備えたことを特徴とするセンサーネットワークシステムを提案している。
【0008】
この発明によれば、初期処理手段は、1のセンサーが、通信可能な他のセンサーに対して鍵共有を依頼し、その依頼を受けた他のセンサーが、初期鍵を用いて鍵共有プロトコルを実行し、共有する新たな鍵K1を作成する。他のセンサーの共有鍵送信手段は、作成した共有鍵K1を1のセンサーに送信する。他のセンサーの暗号化手段は、鍵K1を用いて、メッセージの暗号化を行う。他のセンサーの送信手段は、暗号化されたメッセージを送信する。1のセンサーのメッセージ認証手段は、受信した鍵K1を用いて、メッセージの認証を行う。1のセンサーの復号化手段は、鍵K1を用いて、認証したメッセージを復号する。したがって、確率的に鍵を共有できる方式とし、方式を単純化したことから、例えば、RFIDのような演算能力が脆弱なセンサーを用いた低コストのセンサーネットワークシステムを構築することができる。また、通信可能なセンサーがn個あったとすると、それぞれのセンサーは、異なるn個の鍵を保有し、n個のセンサーのうちどれかと共有鍵を用いた通信が可能な状態になっているため、たとえ、1つのセンサーが解析されてもすべての鍵が漏洩することはない。
【0009】
(2)本発明は、(1)のセンサーネットワークシステムについて、前記初期処理手段が、共有する鍵の数が一定数以上になったときに、初期鍵を削除し、前記共有する鍵の数を前記一定数に保持する鍵数制御手段(例えば、
図2の鍵数制御部150に相当)を備えたことを特徴とするセンサーネットワークシステムを提案している。
【0010】
この発明によれば、鍵数制御手段は、共有する鍵の数が一定数以上になったときに、初期鍵を削除し、前記共有する鍵の数を前記一定数に保持する。これにより、例えば、RFIDのようなセンサーを用いた場合であっても、保持する鍵の数を最低限とすることによりリソースを確保することができる。
【0011】
(3)本発明は、(1)または(2)のセンサーネットワークシステムについて、前記1あるいは他のセンサーが、一定期間、前記共有する鍵K1を使用した場合には、同じ鍵K1が安全に共有されていると確認できているセンサー間において、現在共有している鍵K1により、鍵共有プロトコルを実行し、新たな鍵K2を生成し、鍵K1を鍵K2に更新する更新手段(例えば、
図2の鍵更新部170に相当)を備えたことを特徴とするセンサーネットワークシステムを提案している。
【0012】
この発明によれば、更新手段は、1あるいは他のセンサーが、一定期間、共有する鍵K1を使用した場合には、同じ鍵K1が安全に共有されていると確認できているセンサー間において、現在共有している鍵K1により、鍵共有プロトコルを実行し、新たな鍵K2を生成し、鍵K1を鍵K2に更新する。したがって、一定期間経過後に鍵の更新が行われるため、安全性を確保できる。また、現在共有している鍵K1により、鍵共有プロトコルを実行し、新たな鍵K2を生成し、鍵K1を鍵K2に更新するため、例えば、RFIDのようなセンサーであっても、大きな計算負荷をかけることなく、鍵を更新することができる。
【0013】
(4)本発明は、(1)から(3)のセンサーネットワークシステムについて、前記1あるいは他のセンサーが、鍵を共有するセンサーが危殆化、あるいは消滅、通信不能状態であることを検出する検出手段(例えば、
図6の検出部310に相当)と、該鍵を共有する1あるいは他のセンサーが危殆化、あるいは消滅、通信不能状態であると検出したときに、共有している鍵を削除する共有鍵削除手段(例えば、
図6の鍵削除部320に相当)と、を備えたことを特徴とするセンサーネットワークシステムを提案している。
【0014】
この発明によれば、検出手段は、1あるいは他のセンサーが、鍵を共有するセンサーが危殆化、あるいは消滅、通信不能状態であることを検出する。共有鍵削除手段は、鍵を共有する1あるいは他のセンサーが危殆化、あるいは消滅、通信不能状態であると検出したときに、共有している鍵を削除する。すなわち、通信に使用できない不要な鍵を削除することにより、例えば、RFIDのようなセンサーを用いた場合であっても、リソースを確保することができる。
【0015】
(5)本発明は、(4)のセンサーネットワークシステムについて、鍵を削除した前記1あるいは他のセンサーが、鍵を共有している他のn−1個のセンサーの中から1つのセンサーを選択する選択手段(例えば、
図6の選択部330に相当)と、該鍵を削除した1あるいは他のセンサーが所有しているn−1個の鍵のダイジェスト値を選択した前記センサーに送信するダイジェスト値送信手段(例えば、
図6の通信部340に相当)と、を備え、該ダイジェスト値を受信した前記選択されたセンサーが、自身が管理する鍵のダイジェスト値を計算する計算手段(例えば、
図7の演算部420に相当)と、前記受信した前記ダイジェスト値と異なるダイジェスト値を持つ鍵を抽出する鍵抽出手段(例えば、
図7の鍵抽出部430に相当)と、該抽出した鍵を前記鍵を削除した1あるいは他のセンサーに送信する鍵送信手段(例えば、
図7の送信部450に相当)と、を備えたことを特徴とするセンサーネットワークシステムを提案している。
【0016】
この発明によれば、選択手段は、鍵を削除した1あるいは他のセンサーが、鍵を共有している他のn−1個のセンサーの中から1つのセンサーを選択する。ダイジェスト値送信手段は、鍵を削除した1あるいは他のセンサーが所有しているn−1個の鍵のダイジェスト値を選択したセンサーに送信する。計算手段は、ダイジェスト値を受信したセンサーが、自身が管理する鍵のダイジェスト値を計算する。鍵抽出手段は、受信したダイジェスト値と異なるダイジェスト値を持つ鍵を抽出する。鍵送信手段は、抽出した鍵を鍵の削除をした1あるいは他のセンサーに送信する。つまり、鍵を削除したセンサーを「A」、ダイジェスト値を受信したセンサーを「B」、送られてきた鍵と異なるダイジェスト地を有する鍵をもつセンサーを「C」としたときに、上記の処理により、センサーAがセンサーBを介してセンサーCと鍵を共有することになる。したがって、あるセンサーが危殆化、あるいは消滅、通信不能状態になっても、上記の処理を行うことにより、すべてのセンサーが一定数の鍵を保有することになる。
【0017】
(6)本発明は、通信可能な1のセンサーと他のセンサーとを含む複数のセンサーからなるセンサーネットワークシステムにおける鍵管理方法であって、1のセンサーが、通信可能な他のセンサーに対して鍵共有を依頼し、該依頼を受けた他のセンサーの初期処理手段が、初期鍵を用いて鍵共有プロトコルを実行し、共有する新たな鍵K1を作成する第1のステップ(例えば、
図4のステップS101に相当)と、前記他のセンサーの共有鍵送信手段が、作成された共有鍵を前記1のセンサーに送信する第2のステップ(例えば、
図4のステップS102に相当)と、前記他のセンサーの暗号化手段が、前記鍵K1を用いて、メッセージの暗号化を行う第3のステップ(例えば、
図4のステップS103に相当)と、前記他のセンサーの(例えば、
図4のステップS104に相当)送信手段が、前記暗号化されたメッセージを前記1のセンサーに送信する第4のステップと、前記1のセンサーのメッセージ認証手段が、受信した前記鍵K1を用いて、メッセージの認証を行う第5のステップ(例えば、
図4のステップS105に相当)と、前記1のセンサーの復号化手段が、前記鍵K1を用いて、認証したメッセージを復号する第6のステップ(例えば、
図4のステップS106に相当)と、を備えたことを特徴とする鍵管理方法を提案している。
【0018】
この発明によれば、1のセンサーが、通信可能な他のセンサーに対して鍵共有を依頼し、その依頼を受けた他のセンサーの初期処理手段が、初期鍵を用いて鍵共有プロトコルを実行し、共有する新たな鍵K1を作成する。他のセンサーの共有鍵送信手段が、作成された共有鍵を1のセンサーに送信する。他のセンサーの暗号化手段は、鍵K1を用いて、メッセージの暗号化を行う。他のセンサーの送信手段は、暗号化されたメッセージを1のセンサーに送信する。1のセンサーのメッセージ認証手段は、受信した鍵K1を用いて、メッセージの認証を行う。1のセンサーの復号化手段は、認証したメッセージ鍵K1を用いて、認証したメッセージを復号する。したがって、確率的に鍵を共有できる方式とし、方式を単純化したことから、例えば、RFIDのような演算能力が脆弱なセンサーを用いた低コストのセンサーネットワークシステムを構築することができる。また、通信可能なセンサーがn個あったとすると、それぞれのセンサーは、異なるn個の鍵を保有し、n個のセンサーのうちどれかと共有鍵を用いた通信が可能な状態になっているため、たとえ、1つのセンサーが解析されてもすべての鍵が漏洩することはない。
【0019】
(7)本発明は、通信可能な1のセンサーと他のセンサーとを含む複数のセンサーからなるセンサーネットワークシステムにおける鍵管理方法であって、前記1あるいは他のセンサーの検出手段が、鍵を共有するセンサーが危殆化、あるいは消滅、通信不能状態であることを検出する第1のステップ(例えば、
図8のステップS201に相当)と、該鍵を共有する1あるいは他のセンサーの共有鍵削除手段が危殆化、あるいは消滅、通信不能状態であると検出したときに、共有している鍵を削除する第2のステップ(例えば、
図8のステップS202に相当)と、鍵を削除した前記1あるいは他のセンサーの選択手段が、鍵を共有している他のn−1個のセンサーの中から1つのセンサーを選択する第3のステップ(例えば、
図8のステップS203に相当)と、鍵を削除した前記1あるいは他のセンサーのダイジェスト値送信手段が、所有しているn−1個の鍵のダイジェスト値を選択した前記センサーに送信する第4のステップ(例えば、
図8のステップS204に相当)と、該ダイジェスト値を受信した前記センサーのダイジェスト値計算手段が、自身が管理する鍵のダイジェスト値を計算する第5のステップ(例えば、
図8のステップS205に相当)と、該ダイジェスト値を受信した前記センサーの鍵抽出手段が、前記受信した前記ダイジェスト値と異なるダイジェスト値を持つ鍵を抽出する第6のステップ(例えば、
図8のステップS206に相当)と、前記ダイジェスト値を受信した前記センサーの鍵送信手段が、該抽出した鍵を前記鍵を削除した1あるいは他のセンサーに送信する第7のステップ(例えば、
図8のステップS207に相当)と、を備えたことを特徴とする鍵管理方法を提案している。
【0020】
この発明によれば、1あるいは他のセンサーの検出手段は、鍵を共有するセンサーが危殆化、あるいは消滅、通信不能状態であることを検出する。鍵を共有する1あるいは他のセンサーの共有鍵削除手段は、危殆化、あるいは消滅、通信不能状態であると検出したときに、共有している鍵を削除する。鍵を削除した1あるいは他のセンサーの選択手段は、鍵を共有している他のn−1個のセンサーの中から1つのセンサーを選択する。鍵を削除した1あるいは他のセンサーのダイジェスト値送信手段は、所有しているn−1個の鍵のダイジェスト値を選択したセンサーに送信する。ダイジェスト値を受信したセンサーのダイジェスト値計算手段は、自身が管理する鍵のダイジェスト値を計算する。ダイジェスト値を受信したセンサーの鍵抽出手段が、受信したダイジェスト値と異なるダイジェスト値を持つ鍵を抽出する。ダイジェスト値を受信したセンサーの鍵送信手段は、抽出した鍵をこれを削除した1あるいは他のセンサーに送信する。したがって、確率的に鍵を共有できる方式とし、方式を単純化したことから、例えば、RFIDのような演算能力が脆弱なセンサーを用いた低コストのセンサーネットワークシステムを構築することができる。また、通信可能なセンサーがn個あったとすると、それぞれのセンサーは、異なるn個の鍵を保有し、n個のセンサーのうちどれかと共有鍵を用いた通信が可能な状態になっているため、たとえ、1つのセンサーが解析されてもすべての鍵が漏洩することはない。さらに、通信に使用できない不要な鍵を削除することにより、例えば、RFIDのようなセンサーを用いた場合であっても、リソースを確保することができる。また、あるセンサーが危殆化、あるいは消滅、通信不能状態になっても、上記の処理を行うことにより、すべてのセンサーが一定数の鍵を保有することになる。
【0021】
(8)本発明は、通信可能な1のセンサーと他のセンサーとを含む複数のセンサーからなるセンサーネットワークシステムにおける鍵管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、1のセンサーが、通信可能な他のセンサーに対して鍵共有を依頼し、該依頼を受けた他のセンサーの初期処理手段が、初期鍵を用いて鍵共有プロトコルを実行し、共有する新たな鍵K1を作成する第1のステップ(例えば、
図4のステップS101に相当)と、前記他のセンサーの共有鍵送信手段が、作成された共有鍵を前記1のセンサーに送信する第2のステップ(例えば、
図4のステップS102に相当)と、前記他のセンサーの暗号化手段が、前記鍵K1を用いて、メッセージの暗号化を行う第3のステップ(例えば、
図4のステップS103に相当)と、前記他のセンサーの(例えば、
図4のステップS104に相当)送信手段が、前記暗号化されたメッセージを前記1のセンサーに送信する第4のステップと、前記1のセンサーのメッセージ認証手段が、受信した前記鍵K1を用いて、メッセージの認証を行う第5のステップ(例えば、
図4のステップS105に相当)と、前記1のセンサーの復号化手段が、前記鍵K1を用いて、認証したメッセージを復号する第6のステップ(例えば、
図4のステップS106に相当)と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを提案している。
【0022】
この発明によれば、1のセンサーが、通信可能な他のセンサーに対して鍵共有を依頼し、その依頼を受けた他のセンサーの初期処理手段が、初期鍵を用いて鍵共有プロトコルを実行し、共有する新たな鍵K1を作成する。他のセンサーの共有鍵送信手段が、作成された共有鍵を1のセンサーに送信する。他のセンサーの暗号化手段は、鍵K1を用いて、メッセージの暗号化を行う。他のセンサーの送信手段は、暗号化されたメッセージを1のセンサーに送信する。1のセンサーのメッセージ認証手段は、受信した鍵K1を用いて、メッセージの認証を行う。1のセンサーの復号化手段は、認証したメッセージ鍵K1を用いて、認証したメッセージを復号する。したがって、確率的に鍵を共有できる方式とし、方式を単純化したことから、例えば、RFIDのような演算能力が脆弱なセンサーを用いた低コストのセンサーネットワークシステムを構築することができる。また、通信可能なセンサーがn個あったとすると、それぞれのセンサーは、異なるn個の鍵を保有し、n個のセンサーのうちどれかと共有鍵を用いた通信が可能な状態になっているため、たとえ、1つのセンサーが解析されてもすべての鍵が漏洩することはない。
【0023】
(9)本発明は、通信可能な1のセンサーと他のセンサーとを含む複数のセンサーからなるセンサーネットワークシステムにおける鍵管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記1あるいは他のセンサーの検出手段が、鍵を共有するセンサーが危殆化、あるいは消滅、通信不能状態であることを検出する第1のステップ(例えば、
図8のステップS201に相当)と、該鍵を共有する1あるいは他のセンサーの共有鍵削除手段が危殆化、あるいは消滅、通信不能状態であると検出したときに、共有している鍵を削除する第2のステップ(例えば、
図8のステップS202に相当)と、鍵を削除した前記1あるいは他のセンサーの選択手段が、鍵を共有している他のn−1個のセンサーの中から1つのセンサーを選択する第3のステップ(例えば、
図8のステップS203に相当)と、鍵を削除した前記1あるいは他のセンサーのダイジェスト値送信手段が、所有しているn−1個の鍵のダイジェスト値を選択した前記センサーに送信する第4のステップ(例えば、
図8のステップS204に相当)と、該ダイジェスト値を受信した前記センサーのダイジェスト値計算手段が、自身が管理する鍵のダイジェスト値を計算する第5のステップ(例えば、
図8のステップS205に相当)と、該ダイジェスト値を受信した前記センサーの鍵抽出手段が、前記受信した前記ダイジェスト値と異なるダイジェスト値を持つ鍵を抽出する第6のステップ(例えば、
図8のステップS206に相当)と、前記ダイジェスト値を受信した前記センサーの鍵送信手段が、該抽出した鍵を前記鍵を削除した1あるいは他のセンサーに送信する第7のステップ(例えば、
図8のステップS207に相当)と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを提案している。
【0024】
この発明によれば、1あるいは他のセンサーの検出手段は、鍵を共有するセンサーが危殆化、あるいは消滅、通信不能状態であることを検出する。鍵を共有する1あるいは他のセンサーの共有鍵削除手段は、危殆化、あるいは消滅、通信不能状態であると検出したときに、共有している鍵を削除する。鍵を削除した1あるいは他のセンサーの選択手段は、鍵を共有している他のn−1個のセンサーの中から1つのセンサーを選択する。鍵を削除した1あるいは他のセンサーのダイジェスト値送信手段は、所有しているn−1個の鍵のダイジェスト値を選択したセンサーに送信する。ダイジェスト値を受信したセンサーのダイジェスト値計算手段は、自身が管理する鍵のダイジェスト値を計算する。ダイジェスト値を受信したセンサーの鍵抽出手段が、受信したダイジェスト値と異なるダイジェスト値を持つ鍵を抽出する。ダイジェスト値を受信したセンサーの鍵送信手段は、抽出した鍵をこれを削除した1あるいは他のセンサーに送信する。したがって、確率的に鍵を共有できる方式とし、方式を単純化したことから、例えば、RFIDのような演算能力が脆弱なセンサーを用いた低コストのセンサーネットワークシステムを構築することができる。また、通信可能なセンサーがn個あったとすると、それぞれのセンサーは、異なるn個の鍵を保有し、n個のセンサーのうちどれかと共有鍵を用いた通信が可能な状態になっているため、たとえ、1つのセンサーが解析されてもすべての鍵が漏洩することはない。さらに、通信に使用できない不要な鍵を削除することにより、例えば、RFIDのようなセンサーを用いた場合であっても、リソースを確保することができる。また、あるセンサーが危殆化、あるいは消滅、通信不能状態になっても、上記の処理を行うことにより、すべてのセンサーが一定数の鍵を保有することになる。