(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
利用者が所持するパーソナル携帯端末から入力された選曲予約情報を中継サーバで中継することにより、各カラオケ演奏端末においてカラオケ楽曲の選曲予約を行う機能を有し、ネットワーク接続された少なくとも2つの前記カラオケ演奏端末を同期させて、同一のカラオケ楽曲を同時に演奏することが可能な同期演奏モードを備えたカラオケ同期演奏システムであって、
同期演奏募集情報送信手段と、同期演奏募集情報登録手段と、閲覧要求信号送信手段と、閲覧要求信号受信手段と、同期演奏募集情報転送手段と、同期演奏募集情報受信手段と、同期演奏応募情報送信手段と、同期演奏情報送信手段と、同期演奏情報表示手段と、同期演奏モード移行手段と、同期演奏情報取得手段と、選曲予約情報送信手段と、選曲予約情報中継手段と、を備え、
前記同期演奏募集情報送信手段と、前記閲覧要求信号送信手段と、前記同期演奏募集情報受信手段と、前記同期演奏応募情報送信手段と、前記同期演奏情報取得手段と、前記選曲予約情報送信手段は、前記パーソナル携帯端末の機能として実現され、
前記同期演奏募集情報登録手段と、前記閲覧要求信号受信手段と、前記同期演奏募集情報転送手段と、前記同期演奏情報送信手段と、前記選曲予約情報中継手段は、前記中継サーバの機能として実現され、
前記同期演奏情報表示手段と、前記同期演奏モード移行手段は、前記カラオケ演奏端末の機能として実現され、
前記同期演奏募集情報送信手段は、募集者のパーソナル携帯端末から、前記中継サーバに対して、同期演奏応募者を募る旨及び当該パーソナル携帯端末に紐付けされたカラオケ演奏端末の識別情報を含む同期演奏募集情報を送信し、
前記同期演奏募集情報登録手段は、前記同期演奏募集情報を受信して、所定の格納領域に登録し、
前記閲覧要求信号送信手段は、応募者のパーソナル携帯端末から、前記中継サーバに対して、前記同期演奏募集情報の閲覧要求信号を送信し、
前記同期演奏募集情報転送手段は、前記同期演奏募集情報の閲覧要求信号を受信すると、当該同期演奏募集情報の閲覧要求信号を送信した前記応募者のパーソナル携帯端末に対して、前記登録された同期演奏募集情報を転送し、
前記同期演奏募集情報受信手段は、前記中継サーバから、前記同期演奏募集情報を受信し、
前記同期演奏応募情報送信手段は、前記同期演奏募集情報に基づく同期演奏参加を希望する前記応募者のパーソナル携帯端末から、前記中継サーバに対して、同期演奏に応募する旨及び当該パーソナル携帯端末に紐付けされたカラオケ演奏端末の識別情報を含む同期演奏応募情報を送信し、
前記同期演奏情報送信手段は、前記同期演奏応募情報を受信した場合に、前記募集者のパーソナル携帯端末に紐付けされたカラオケ演奏端末に対して、同期演奏を実施する旨及び前記応募者のパーソナル携帯端末に紐付けされたカラオケ演奏端末の識別情報を含む同期演奏情報を送信すると共に、前記応募者のパーソナル携帯端末に紐付けされたカラオケ演奏端末に対して、同期演奏を実施する旨及び前記募集者のパーソナル携帯端末に紐付けされたカラオケ演奏端末の識別情報を含む同期演奏情報を送信し、
前記同期演奏情報表示手段は、前記同期演奏情報を受信すると、各カラオケ演奏端末において、前記同期演奏情報を表示し、
前記同期演奏モード移行手段は、前記同期演奏情報を受信した各カラオケ演奏端末を同期演奏モードに移行させ、
前記同期演奏情報取得手段は、前記表示された同期演奏情報を取得して所定の記憶領域に記憶し、
前記選曲予約情報送信手段は、前記募集者又は前記応募者のいずれか一方のパーソナル携帯端末から、前記中継サーバに対して、前記所定の記憶領域に記憶した同期演奏情報と、当該パーソナル携帯端末に紐付けされたカラオケ演奏端末の識別情報と、選曲楽曲の楽曲IDを含む選曲予約情報を送信し、
前記選曲予約情報中継手段は、前記選曲予約情報を受信すると、当該選曲予約情報を、当該選曲予約情報に含まれる識別情報を有する各カラオケ演奏端末に送信する、
ことを特徴とするカラオケ同期演奏システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えばデュエット曲を別個のカラオケ演奏端末で同時に演奏して歌唱を楽しむためには、各カラオケ演奏端末の利用者が違和感を覚えないように、それぞれのカラオケ演奏端末における演奏開始タイミングを略一致させる必要がある。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑み提案されたもので、パーソナル携帯端末を選曲予約用のリモコン装置として使用し、ネットワーク接続された少なくとも2つのカラオケ演奏端末を同期させて、同一のカラオケ楽曲を略同時に演奏することが可能なシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のカラオケ同期演奏システムは、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を有している。すなわち、本発明のカラオケ同期演奏システムは、利用者が所持するパーソナル携帯端末から入力された選曲予約情報を中継サーバで中継することにより、各カラオケ演奏端末においてカラオケ楽曲の選曲予約を行う機能を有し、ネットワーク接続された少なくとも2つのカラオケ演奏端末を同期させて、同一のカラオケ楽曲を同時に演奏することが可能な同期演奏モードを備えている。
【0007】
このカラオケ同期演奏システムは、同期演奏募集情報送信手段と、同期演奏募集情報登録手段と、閲覧要求信号送信手段と、閲覧要求信号受信手段と、同期演奏募集情報転送手段と、同期演奏募集情報受信手段と、同期演奏応募情報送信手段と、同期演奏情報送信手段と、同期演奏情報表示手段と、同期演奏モード移行手段と、同期演奏情報取得手段と、選曲予約情報送信手段と、選曲予約情報中継手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
同期演奏募集情報送信手段と、閲覧要求信号送信手段と、同期演奏募集情報受信手段と、同期演奏応募情報送信手段と、同期演奏情報取得手段と、選曲予約情報送信手段は、パーソナル携帯端末の機能として実現される。
【0009】
同期演奏募集情報登録手段と、閲覧要求信号受信手段と、同期演奏募集情報転送手段と、同期演奏情報送信手段と、選曲予約情報中継手段は、中継サーバの機能として実現される。
【0010】
同期演奏情報表示手段と、同期演奏モード移行手段は、カラオケ演奏端末の機能として実現される。
【0011】
同期演奏募集情報送信手段は、募集者のパーソナル携帯端末から、中継サーバに対して、同期演奏応募者を募る旨及び当該パーソナル携帯端末に紐付けされたカラオケ演奏端末の識別情報を含む同期演奏募集情報を送信するための手段である。同期演奏募集情報登録手段は、同期演奏募集情報を受信して、所定の格納領域に登録するための手段である。
【0012】
閲覧要求信号送信手段は、応募者のパーソナル携帯端末から、中継サーバに対して、同期演奏募集情報の閲覧要求信号を送信するための手段である。同期演奏募集情報転送手段は、同期演奏募集情報の閲覧要求信号を受信すると、当該同期演奏募集情報の閲覧要求信号を送信した応募者のパーソナル携帯端末に対して、登録された同期演奏募集情報を転送するための手段である。
【0013】
同期演奏募集情報受信手段は、中継サーバから、同期演奏募集情報を受信するための手段である。同期演奏応募情報送信手段は、同期演奏募集情報に基づく同期演奏参加を希望する応募者のパーソナル携帯端末から、中継サーバに対して、同期演奏に応募する旨及び当該パーソナル携帯端末に紐付けされたカラオケ演奏端末の識別情報を含む同期演奏応募情報を送信するための手段である。
【0014】
同期演奏情報送信手段は、同期演奏応募情報を受信した場合に、募集者のパーソナル携帯端末に紐付けされたカラオケ演奏端末に対して、同期演奏を実施する旨及び応募者のパーソナル携帯端末に紐付けされたカラオケ演奏端末の識別情報を含む同期演奏情報を送信すると共に、応募者のパーソナル携帯端末に紐付けされたカラオケ演奏端末に対して、同期演奏を実施する旨及び募集者のパーソナル携帯端末に紐付けされたカラオケ演奏端末の識別情報を含む同期演奏情報を送信するための手段である。
【0015】
同期演奏情報表示手段は、同期演奏情報を受信すると、各カラオケ演奏端末において、同期演奏情報を表示するための手段である。同期演奏モード移行手段は、同期演奏情報を受信した各カラオケ演奏端末を同期演奏モードに移行させるための手段である。同期演奏情報取得手段は、表示された同期演奏情報を取得して所定の記憶領域に記憶するための手段である。
【0016】
選曲予約情報送信手段は、募集者又は応募者のいずれか一方のパーソナル携帯端末から、中継サーバに対して、所定の記憶領域に記憶した同期演奏情報と、当該パーソナル携帯端末に紐付けされたカラオケ演奏端末の識別情報と、選曲楽曲の楽曲IDを含む選曲予約情報を送信するための手段である。選曲予約情報中継手段は、選曲予約情報を受信すると、当該選曲予約情報を、当該選曲予約情報に含まれる識別情報を有する各カラオケ演奏端末に送信するための手段である。
【0017】
本発明のカラオケ同期演奏システムは、上述した構成に加えて、同期演奏応募者存在情報送信手段と、同期演奏応募者存在情報表示手段と、同期演奏許諾情報送信手段と、同期演奏情報送信許可手段とをさらに備えることが可能である。
【0018】
同期演奏応募者存在情報送信手段と、同期演奏情報送信許可手段は、中継サーバの機能として実現される。同期演奏許諾情報送信手段は、パーソナル携帯端末の機能として実現される。同期演奏応募者存在情報表示手段は、カラオケ演奏端末の機能として実現される。
【0019】
同期演奏応募者存在情報送信手段は、応募者のパーソナル携帯端末から同期演奏応募情報を受信した場合に、募集者のパーソナル携帯端末に紐付けされたカラオケ演奏端末に当該同期演奏応募者存在情報を送信するための手段である。同期演奏応募者存在情報表示手段は、募集者のパーソナル携帯端末に紐付けされたカラオケ演奏端末において、同期演奏応募者存在情報を表示させるための手段である。同期演奏許諾情報送信手段は、募集者が当該同期演奏応募者存在情報に基づく同期演奏参加の許諾を指示した場合に、中継サーバに対して、同期演奏許諾情報を送信するための手段である。
【0020】
同期演奏情報送信許可手段は、同期演奏許諾情報を受信した場合に、同期演奏情報送信手段における同期演奏情報の送信を許可するための手段である。
【発明の効果】
【0021】
本発明のカラオケ同期演奏システムによれば、パーソナル携帯端末を選曲予約用のリモコン装置として使用し、同期演奏の募集者又は応募者のいずれか一方のパーソナル携帯端末で予約操作を行うことにより、募集者及び応募者の双方のカラオケ演奏端末において、同一のカラオケ楽曲について選曲予約を行うことができると共に、当該カラオケ楽曲を略同時に演奏開始させることができる。
【0022】
すなわち、本発明のカラオケ同期演奏システムを利用することにより、ネットワーク接続された少なくとも2つのカラオケ演奏端末を同期させて、同一のカラオケ楽曲を同時に演奏する際に、各カラオケ演奏端末の利用者が違和感を覚えないように、それぞれのカラオケ演奏端末における演奏開始タイミングを略一致させることができる。これにより、例えばデュエット曲を別個のカラオケ演奏端末で同時に演奏して歌唱を楽しむことができる。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して、本発明のカラオケ同期演奏システムの実施形態について説明する。
図1及び
図2は本発明の実施形態に係るカラオケ同期演奏システムを示すもので、
図1はカラオケ同期演奏システムのブロック図、
図2は同期演奏の手順を示すタイミングチャートである。
【0025】
<カラオケ同期演奏システムの概要>
本発明の実施形態に係るカラオケ同期演奏システムは、任意の利用者のパーソナル携帯端末60とカラオケ演奏端末80とを紐付けして管理することを前提として、当該パーソナル携帯端末60を用いて、紐付けされたカラオケ演奏端末80において選曲予約を行うことが可能なシステムであり、このシステムにおいて、ネットワーク接続された少なくとも2つのカラオケ演奏端末80を同期させて、同一のカラオケ楽曲を略同時に演奏することができるようにしたものである。
【0026】
なお、以下の説明において、プログラムとは、RAM等に記憶され、CPU等のハードウェアで実行されることにより、その機能を発揮するソフトウエアだけではなく、同等の機能を発揮することが可能な論理回路も含む概念である。
【0027】
本発明の実施形態に係るカラオケ同期演奏システムは、同期演奏応募者の設定を行うと共に同期演奏を実行するための手段として、
図1に示すように、同期演奏募集情報送信手段65と、同期演奏募集情報登録手段43と、閲覧要求信号送信手段66と、閲覧要求信号受信手段44と、同期演奏募集情報転送手段45と、同期演奏募集情報受信手段67と、同期演奏応募情報送信手段68と、同期演奏情報送信手段46と、同期演奏情報表示手段101と、同期演奏モード移行手段102と、同期演奏情報取得手段69と、選曲予約情報送信手段61と、選曲予約情報中継手段47とを備えている。
【0028】
同期演奏募集情報送信手段65と、閲覧要求信号送信手段66と、同期演奏募集情報受信手段67と、同期演奏応募情報送信手段68と、同期演奏情報取得手段69と、選曲予約情報送信手段61は、パーソナル携帯端末60の機能として実現される。
【0029】
同期演奏募集情報登録手段43と、閲覧要求信号受信手段44と、同期演奏募集情報転送手段45と、同期演奏情報送信手段46と、選曲予約情報中継手段47は、中継サーバ40の機能として実現される。
【0030】
同期演奏情報表示手段101と、同期演奏モード移行手段102は、カラオケ演奏端末80の機能として実現される。
【0031】
また、本実施形態のカラオケ同期演奏システム10は、
図1に示すように、同期演奏応募者存在情報送信手段48と、同期演奏応募者存在情報表示手段103と、同期演奏許諾情報送信手段70と、同期演奏情報送信許可手段49とをさらに備えることが可能である。
【0032】
同期演奏応募者存在情報送信手段48と、同期演奏情報送信許可手段49は、中継サーバ40の機能として実現され、同期演奏許諾情報送信手段70は、パーソナル携帯端末60の機能として実現され、同期演奏応募者存在情報表示手段103は、カラオケ演奏端末80の機能として実現される。なお、本実施形態において、付加的手段である同期演奏応募者存在情報送信手段48、同期演奏情報送信許可手段49、同期演奏許諾情報送信手段70、同期演奏応募者存在情報表示手段103は、
図1のブロック図において、破線で示している。各手段の機能については、後に詳述する。
【0033】
<カラオケ同期演奏システム>
本発明の実施形態に係るカラオケ同期演奏システム10は、
図1に示すように、中継サーバ40と複数のカラオケ演奏端末80とが通信ネットワーク20(本実施形態では、インターネット)を介して相互に接続されている。通信ネットワーク20は、公衆電話回線、専用電話回線、光通信回線、LAN等を用いることができるが、ネットワークに対する第三者の侵入やデータの傍聴及び改竄が困難であるとともに、帯域を独占せずに安価な通信網であるという点で、インターネットにより構成されるVPNを利用することが好ましい。
【0034】
<中継サーバ>
中継サーバ40は、パーソナル携帯端末60を利用した選曲予約や、同期演奏に関する情報の中継を行う中継サーバ40であり、
図1に示すように、サーバ制御手段41、送受信手段42、同期演奏募集情報登録手段43、閲覧要求信号受信手段44、同期演奏募集情報転送手段45、同期演奏情報送信手段46、選曲予約情報中継手段47を備えている。さらに、本実施形態では、中継サーバ40の機能手段として、同期演奏応募者存在情報送信手段48、同期演奏情報送信許可手段49を備えることが可能である。なお、他の機能を有するサーバに中継サーバ40としての機能を持たせてもよい。この場合、サーバの仮想化技術等を用いることができる。
【0035】
<サーバ制御手段/送受信手段>
サーバ制御手段41は、中継サーバ40を統括的に制御するための手段であり、CPU及びその周辺機器を含んで構成され、CPU等がROM等に格納されたプログラムに従って動作することにより制御機能を発揮するようになっている。送受信手段42は、各カラオケ演奏端末80との間で、各種データの送受信を行うための手段であり、通信ネットワーク20(インターネット)における通信方式の整合性を保つための通信回路やプログラムにより構成される。
【0036】
<同期演奏募集情報登録手段>
同期演奏募集情報登録手段43は、募集者のパーソナル携帯端末60から同期演奏募集情報を受信して、所定の格納領域に登録するためのプログラムからなる。すなわち、同期演奏募集情報登録手段43は、同期演奏を希望する利用者(募集者)のパーソナル携帯端末60から送信されてきた同期演奏募集情報を受信して、当該同期演奏募集情報を所定の格納領域(例えばHDD)に登録する(記憶する)。また、同期演奏募集情報登録手段43では、同期演奏募集情報を受信すると、この同期演奏募集情報を所定の公開領域において公開してもよい。例えば、中継サーバ40において同期演奏募集ページを設定し、この同期演奏募集ページにおいて、同期演奏モードへ移行する利用者を募る旨の情報等を表示することができる。
【0037】
<閲覧要求信号受信手段>
閲覧要求信号受信手段44は、応募者のパーソナル携帯端末60から同期演奏募集情報の閲覧要求信号を受信するためのプログラムからなる。すなわち、応募者となる利用者は、中継サーバ40に対して、同期演奏募集情報の閲覧要求信号を送信することにより、同期演奏の募集者の存在確認を行うことができると共に、同期演奏の募集者が存在する場合には、その情報を取得することができる。
【0038】
<同期演奏募集情報転送手段>
同期演奏募集情報転送手段45は、同期演奏募集情報の閲覧要求信号を受信すると、当該同期演奏募集情報の閲覧要求信号を送信した応募者のパーソナル携帯端末60に対して、登録された同期演奏募集情報を転送するためのプログラムからなる。すなわち、同期演奏への参加を希望する応募者からの閲覧要求信号を受信した場合に、当該応募者のパーソナル携帯端末60に同期演奏募集情報を転送することにより、当該応募者は、同期演奏の募集に関する種々の情報を得ることができる。
【0039】
<同期演奏情報送信手段>
同期演奏情報送信手段46は、同期演奏応募情報を受信した場合に、募集者のパーソナル携帯端末60に紐付けされたカラオケ演奏端末80に対して、同期演奏を実施する旨及び応募者のパーソナル携帯端末60に紐付けされたカラオケ演奏端末80の識別情報(携帯端末ID)を含む同期演奏情報を送信すると共に、応募者のパーソナル携帯端末60に紐付けされたカラオケ演奏端末80に対して、同期演奏を実施する旨及び募集者のパーソナル携帯端末60に紐付けされたカラオケ演奏端末80の識別情報(携帯端末ID)を含む同期演奏情報を送信するためのプログラムからなる。
【0040】
すなわち、同期演奏情報には、同期演奏を実施する旨と、募集者又は応募者のパーソナル携帯端末60に紐付けされたカラオケ演奏端末80の識別情報(携帯端末ID)とが含まれており、当該同期演奏情報を取得した利用者(応募者又は利用者)のパーソナル携帯端末60を用いて選曲予約を行うと、同期演奏に参加する利用者(応募者又は利用者)のカラオケ演奏端末80において同期演奏を実施することができる。
【0041】
<選曲予約情報中継手段>
選曲予約情報中継手段47は、同期演奏に参加するいずれかのパーソナル携帯端末60から選曲予約情報を受信すると、当該選曲予約情報を、当該選曲予約情報に含まれる識別情報を有する各カラオケ演奏端末80に送信するためのプログラムからなる。すなわち、選曲予約情報中継手段47は、同期演奏に参加する利用者が選曲予約を行うと、当該同期演奏に参加する各カラオケ演奏端末80に対して、同期演奏を行うための選曲予約情報を送信する。
【0042】
<同期演奏応募者存在情報送信手段>
同期演奏応募者存在情報送信手段48は、応募者のパーソナル携帯端末60から同期演奏応募情報を受信した場合に、募集者のパーソナル携帯端末60に紐付けされたカラオケ演奏端末80に当該同期演奏応募情報を送信するためのプログラムからなる。この同期演奏応募者存在情報送信手段48の機能により、同期演奏への応募者が存在した場合に、当該応募者の存在を募集者に告知すると共に、当該応募者が同期演奏に参加することを許可するか否かを判断するための情報を提供することができる。
【0043】
<同期演奏情報送信許可手段>
同期演奏情報送信許可手段49は、募集者のパーソナル携帯端末60から同期演奏許諾情報を受信した場合に、同期演奏情報送信手段46における同期演奏情報の送信を許可するためのプログラムからなる。すなわち、同期演奏情報送信許可手段49は、同期演奏応募者存在情報送信手段48、同期演奏応募者存在情報表示手段103、同期演奏許諾情報送信手段70と協働して機能する手段であり、上述したように、同期演奏の募集者に対して、応募者による同期演奏への参加を許可するか否かを判断させる場合に機能する手段である。
【0044】
<カラオケ演奏端末>
カラオケ演奏端末80は、
図1に示すように、カラオケ本体81、スピーカ82、マイクロホン83、表示装置84、ミキシングアンプ85を備えている。なお、本発明の実施形態に係るカラオケ演奏端末80は、パーソナル携帯端末60を選曲予約用のリモコン装置として利用するが、パーソナル携帯端末60を用いない利用者のために、専用のカラオケリモコン装置86を備えていてもよい。また、本実施形態では、カラオケリモコン装置86に付帯する入出力表示部(図示せず)は、同期演奏情報を表示するための表示装置84として機能させることができる。
【0045】
<カラオケ本体>
カラオケ本体81は、
図1に示すように、ネットワーク送受信手段91、中央制御手段92、ROM93、RAM94、HDD95、ローカル送受信手段96、予約管理手段97、音楽再生制御手段98、A/Dコンバータ99、映像再生制御手段100、同期演奏情報表示手段101、同期演奏モード移行手段102を備えている。また、本実施形態のカラオケ本体81は、同期演奏応募者存在情報表示手段103をさらに備えている。
【0046】
<中央制御手段>
中央制御手段92は、カラオケ本体81を総合的に制御するための手段であり、例えばCPU及びその周辺機器により構成されており、CPU等がROM93等に記憶されたプログラムに従って動作することにより、制御機能を発揮することができるようになっている。
【0047】
<ROM/RAM>
ROM93は、カラオケ本体81を構成する各機器を制御するためのプログラムデータや数値データを記憶するための機器で、例えば半導体メモリ等で構成される。また、RAM94は、プログラムや各種データを一時的に記憶する一時記憶領域として機能するもので、例えば半導体メモリ等で構成される。なお、物理的な半導体メモリによりRAM94を構成するのではなく、ハードディスク記憶装置等を用いて仮想的なRAM94を構成してもよい。本実施形態では、RAM94に、予約待ち行列94aが記憶されるようになっている。
【0048】
<予約待ち行列>
予約待ち行列94aは、選曲予約されたカラオケ楽曲について、演奏順に楽曲IDを並べて構成したデータテーブルである。なお、予約待ち行列94aは、楽曲IDの他に、楽曲名、選曲者等のデータを含んでいてもよい。
【0049】
<HDD>
HDD95は、大容量記憶装置として機能するもので、楽曲データベース95a及び映像データベース95bが格納されている。なお、HDD95に替えて、あるいはHDD95と共に、データを書き替え可能なDVD等の大容量記憶装置を用いてもよい。
【0050】
<楽曲データベース/映像データベース>
楽曲データベース95aは、演奏制御データ(MIDI規格データ)及び歌詞描出データが同期されて構成される楽曲データについて、楽曲IDと対応付けてそれぞれ構成したデータベースである。演奏制御データは、各楽曲の演奏を制御するためのデジタルデータであり、歌詞描出データは演奏に同期した歌詞文字の表示タイミングデータ及び色変わりデータを含んでいる。映像データベース95bは、演奏されるカラオケ楽曲に対応した背景映像を、当該カラオケ楽曲の楽曲IDに対応させた映像ファイルとして所定数格納したデータベースである。
【0051】
<送受信手段>
ローカル送受信手段96は、カラオケ本体81とカラオケリモコン装置86との間で、データの送受信を行うための電子回路及びプログラムからなる。本実施形態では、赤外線通信により、カラオケ本体81とカラオケリモコン装置86との間でデータの送受信が行われる。ネットワーク送受信手段91は、カラオケ本体81と中継サーバ40との間で、データの送受信を行うための電子回路及びプログラムからなる。
【0052】
<予約管理手段>
予約管理手段97は、選曲予約された楽曲の楽曲IDを演奏順に並べて予約待ち行列94aを生成し、この予約待ち行列94aをRAM94に格納して管理するためのプログラムからなる。また、カラオケリモコン装置86により選曲予約が行われた場合には、予約管理手段97は、利用者によりカラオケリモコン装置86の選曲機能を用いて選曲された楽曲の楽曲IDを演奏順に並べて予約待ち行列94aを生成する。
【0053】
<音楽再生制御手段>
音楽再生制御手段98は、楽曲IDに基づいて楽曲データベース95aから抽出された演奏制御データに基づいて、音源データをデジタル再生すると共にアナログ変換してミキシングアンプ85に出力するための電子回路である。上述したように、ミキシングアンプ85は、マイクロホン83から入力された歌唱者の歌唱音声信号と、音楽再生制御手段98から送出される演奏音声信号とをミキシングすると共に、アンプ機能により増幅してスピーカ82より出力させるための装置である。
【0054】
<映像再生制御手段>
映像再生制御手段100は、カラオケ楽曲の演奏中に、映像データベース95bから抽出した背景映像データと、楽曲データベース95aに含まれる歌詞描出データ(テロップデータ)とを、当該カラオケ楽曲の演奏データに同期させて表示装置84に出力するためのプログラムからなる。
【0055】
<同期演奏情報表示手段>
同期演奏情報表示手段101は、各カラオケ演奏端末80において、中継サーバ40から受信した同期演奏情報を表示するためのプログラムからなる。同期演奏情報は、募集者からの同期演奏募集情報に対して、当該同期演奏に参加を希望する応募者が存在する場合に生成される情報で、同期演奏を実施する旨と、募集者のパーソナル携帯60に紐付けされたカラオケ演奏端末80の識別情報(演奏端末ID)又は応募者のパーソナル携帯60に紐付けされたカラオケ演奏端末80の識別情報(演奏端末ID)とを含んでいる。なお、同期演奏情報は、2次元バーコード化して、表示装置84の表示画面に表示することができる。
【0056】
後に詳述するが、同期演奏の募集者及び応募者は、パーソナル携帯端末60の同期演奏情報取得手段69の機能により、当該同期演奏情報を取得することにより、選曲予約情報に同期演奏情報を含ませることができる。
【0057】
<同期演奏モード移行手段>
同期演奏モード移行手段102は、同期演奏情報を受信した各カラオケ演奏端末80を同期演奏モードに移行させるためのプログラムからなる。すなわち、カラオケ演奏端末80が同期演奏情報を受信すると、ネットワーク接続された各カラオケ演奏端末80では、同期演奏モード移行手段102の機能により同期演奏モードに移行し、同期演奏モードでは、各カラオケ演奏端末80にて紐付けされたパーソナル携帯端末60からの選曲予約のみを受け付け、楽曲演奏中は選曲予約を一切受け付けず、各カラオケ演奏端末80にて演奏がなされていない期間に、各カラオケ演奏端末80にて紐付けされたパーソナル携帯端末60から受信した、選曲予約情報に基づくカラオケ楽曲の演奏を開始するため、同一のカラオケ楽曲を略同時に演奏開始することが可能となる。
【0058】
これにより、同期演奏の募集者及び応募者のパーソナル携帯端末60とペアリングされた各カラオケ演奏端末80において、いずれかのパーソナル携帯端末60から発信された演奏予約情報が、中継サーバ40を介してネットワーク接続された各カラオケ演奏端末80に同時に送信されることにより、同一のカラオケ楽曲を略同時に演奏開始することができるので、各カラオケ演奏端末80の利用者は、デュエット等を楽しむことができる。
【0059】
<同期演奏応募者存在情報表示手段>
同期演奏応募者存在情報表示手段103は、募集者に対して、応募者からの参加要請を許可するか否かを決定させる権限を与える場合に機能する手段である。すなわち、同期演奏応募者存在情報表示手段103は、応募者のパーソナル携帯端末60から中継サーバ40に対して同期演奏応募情報が送信され、当該同期演奏応募情報が募集者のパーソナル携帯端末60とペアリングされたカラオケ演奏端末80に送信された場合に、当該同期演奏応募情報を表示装置84の表示画面に表示させるためのプログラムからなる。これにより、募集者は、応募者から参加要請があったことを認識することができる。
【0060】
<マイクロホン>
マイクロホン83は、歌唱音声の入力を行うための装置である。マイクロホン83から入力された歌唱音声信号はミキシングアンプ85に入力され、音楽再生制御手段98から送出される演奏音声信号とミキシングされると共に増幅されてスピーカ82へ出力される。また、マイクロホン83から入力された歌唱音声信号はA/Dコンバータ99によりデジタル変換されて、同期演奏モードにおいて、中継サーバ40等を介して他のカラオケ演奏端末80に送信される。これにより、同期演奏を行う他のカラオケ演奏端末80において、同時に歌唱を行うことができる。
【0061】
<表示装置>
表示装置84は、カラオケ楽曲に関連した背景映像や歌詞テロップ等を表示するための装置で、例えば、液晶ディスプレイ等により構成される。本実施形態では、表示装置84の表示画面に同期演奏情報が表示される。
【0062】
<パーソナル携帯端末>
パーソナル携帯端末60は、データ通信機能を用いて、モバイルWWW中継サーバ110に格納された選曲用アプリケーションソフト111をダウンロードし、この選曲用アプリケーションソフト111をインストールすることにより、選曲予約機能を持たせることができる。パーソナル携帯端末60に選曲用アプリケーションソフト111をインストールすると、パーソナル携帯端末60は、楽曲検索手段64として機能するプログラムを備えて選曲を行えるようになる。
【0063】
また、パーソナル携帯端末60は、選曲予約情報送信手段61、選曲した楽曲の楽曲ID62a及び同期演奏情報62bを記憶するためのメモリ62、携帯電話網30を介したデータの送受信を行うための送受信手段64、楽曲検索手段64、同期演奏募集情報送信手段65、閲覧要求信号送信手段66、同期演奏募集情報受信手段67、同期演奏応募情報送信手段68、同期演奏情報取得手段69を備えている。また、本実施形態のパーソナル携帯端末60は、同期演奏許諾情報送信手段70を備えることが可能である。
【0064】
パーソナル携帯端末60と携帯電話網30を介して接続されるモバイルWWW中継サーバ110には、選曲用アプリケーションソフト111及び楽曲索引データベース112が格納されており、パーソナル携帯端末60が備える楽曲検索手段64の機能により、楽曲索引データベース112を参照して楽曲を検索することができる。なお、楽曲索引データベース112をモバイルWWW中継サーバ110に格納するのではなく、パーソナル携帯端末60にダウンロードして、ローカルで楽曲検索を行ってもよい。
【0065】
<楽曲検索手段/楽曲索引データベース>
楽曲検索手段64は、利用者の指示に基づき、楽曲索引データベース112を参照して楽曲を検索するためのプログラムからなる。楽曲索引データベース112は、カラオケ演奏端末80で演奏に供されるカラオケ楽曲について、その属性情報を記述したデータベースであり、例えば、楽曲ID・曲名・歌手名・歌い出し部分の歌詞・流行時期・音楽ジャンル区分・デュエット曲か否かなど、種々の属性情報がこれに含まれている。
【0066】
<選曲予約情報送信手段>
選曲予約情報送信手段61は、同期演奏の募集者又は応募者のいずれか一方のパーソナル携帯端末60から、中継サーバ40に対して、所定の記憶領域(メモリ62)に記憶された同期演奏情報62b及び選曲楽曲の楽曲ID62aを含む選曲予約情報を送信するためのプログラムからなる。なお、選曲予約情報送信手段61から送信される選曲予約情報は、パーソナル携帯端末60の通信網(携帯電話網30)及びインターネット20を介して、中継サーバ40へ送信される。
【0067】
<同期演奏募集情報送信手段>
同期演奏募集情報送信手段65は、募集者のパーソナル携帯端末60から、中継サーバ40に対して、同期演奏募集者を募る旨及び当該パーソナル携帯端末60に紐付けされたカラオケ演奏端末80の識別情報(演奏端末ID)を含む同期演奏募集情報を送信するためのプログラムからなる。すなわち、同期演奏を所望する利用者は、同期演奏募集情報を送信することにより、同期演奏への応募者を募ることができる。なお、選曲予約情報送信手段61から送信される選曲予約情報は、パーソナル携帯端末60の通信網(携帯電話網30)及びインターネット20を介して、中継サーバへ送信される。
【0068】
この同期演奏募集情報送信手段65は、パーソナル携帯端末60に選曲用アプリケーションソフト111をインストールすることにより、パーソナル携帯端末60の機能手段となるように構成することができる。同様に、同期演奏を行うための他の機能手段(閲覧要求信号送信手段66、同期演奏募集情報受信手段67、同期演奏応募情報送信手段68、同期演奏情報取得手段69、同期演奏許諾情報送信手段70)の機能も、選曲用アプリケーションソフト111をインストールすることにより実現することができる。
【0069】
なお、選曲用アプリケーションソフト111に同期演奏の機能を含ませるのではなく、同期演奏機能を有するアプリケーションソフトを別に用意し、パーソナル携帯端末60に当該アプリケーションソフトをインストールすることにより、同期演奏を行うための機能手段を実現してもよい。
【0070】
<閲覧要求信号送信手段>
閲覧要求信号送信手段66は、応募者のパーソナル携帯端末60から、中継サーバ40に対して、同期演奏募集情報の閲覧要求信号を送信するためのプログラムからなる。すなわち、同期演奏に参加したい利用者は、同期演奏募集情報を閲覧することにより、募集が行われている同期演奏の情報を取得することができる。
【0071】
<同期演奏募集情報受信手段>
同期演奏募集情報受信手段67、応募者のパーソナル携帯端末60において、中継サーバ40に登録されている同期演奏募集情報を受信するためのプログラムからなる。すなわち、同期演奏に参加したい利用者は、閲覧した同期演奏募集情報の中から所望の同期演奏募集情報を受信することにより、当該同期演奏に参加することができる。
【0072】
<同期演奏応募情報送信手段>
同期演奏応募情報送信手段68は、同期演奏募集情報に基づく同期演奏参加を希望する応募者のパーソナル携帯端末60から、中継サーバ40に対して、同期演奏に応募する旨及び当該パーソナル携帯端末60に紐付けされたカラオケ演奏端末80の識別情報(演奏端末ID)を含む同期演奏応募情報を送信するためのプログラムからなる。中継サーバ40では、募集者のパーソナル携帯端末60から受信した同期演奏応募情報及び応募者のパーソナル携帯端末60から受信した同期演奏応募情報に基づいて、同期演奏を行わせるための情報(同期演奏情報)を生成することができる。
【0073】
<同期演奏情報取得手段>
同期演奏情報取得手段69は、カラオケ演奏端末80の同期演奏情報表示手段101の機能により、表示装置84等に表示された同期演奏情報62bを取得して所定の記憶領域(メモリ62)に記憶するためのプログラムからなる。同期演奏の募集者及び応募者は、当該同期演奏情報62bを用いて、各カラオケ演奏端末80を同期演奏させることができる。
【0074】
具体的には、同期演奏の応募者となる利用者(募集者及び応募者)の各パーソナル携帯端末60とペアリングされたカラオケ演奏端末80において、その表示装置84の表示画面に2次元バーコード化された同期演奏情報62bを表示し、同期演奏情報取得手段69は、パーソナル携帯端末60に付帯したバーコード読取装置(図示せず)を用いて同期演奏情報62bを取得してメモリ62に記憶する。なお、同期演奏情報62bが所定桁数の数字からなる場合には、表示装置84の表示画面を目視した利用者が、パーソナル携帯端末60に付帯したテンキー等を用いて、当該数字を入力することにより、同期演奏情報62bを取得してもよい。
【0075】
<同期演奏許諾情報送信手段>
同期演奏許諾情報送信手段70は、募集者に対して、応募者からの参加要請を許可するか否かを決定させる権限を与える場合に機能する手段である。すなわち、同期演奏許諾情報送信手段70は、中継サーバ40の同期演奏応募者存在情報送信手段48の機能により、募集者に対して応募者が存在する旨の報知が行われた場合に、募集者が、応募者からの同期演奏応募情報に基づく同期演奏参加の許諾を指示すると、中継サーバ40に対して同期演奏許諾情報を送信するプログラムからなる。
【0076】
<カラオケ楽曲の同期演奏>
次に、
図1及び
図2を参照して、本実施形態のカラオケ同期演奏システム10におけるカラオケ楽曲の同期演奏について説明する。
【0077】
カラオケ楽曲の同期演奏を行うには、
図2に示すように、同期演奏を希望する利用者(募集者)が、自ら所有するパーソナル携帯端末60の同期演奏募集情報送信手段65の機能により、同期演奏募集情報を中継サーバ40に送信する(S11)。同期演奏募集情報には、同期演奏モードへ移行することを希望する旨の情報及び当該パーソナル携帯端末60に紐付けされたカラオケ演奏端末80の識別情報(演奏端末ID)を含んでいる。
【0078】
同期演奏募集情報を受信した中継サーバ40では、同期演奏募集情報登録手段43の機能により、当該同期演奏募集情報を登録して管理する(S12)。同期演奏に参加することを希望する他の利用者(応募者)は、自ら所有するパーソナル携帯端末60の閲覧要求信号送信手段66の機能により、中継サーバ40に対して閲覧要求信号を送信する(S13)。応募者のパーソナル携帯端末60から閲覧要求信号を受信した中継サーバ40は(S14)、登録管理している同期演奏募集情報を、当該応募者のパーソナル携帯端末60に送信する(S15)。応募者のパーソナル携帯端末60が同期演奏募集情報を受信すると(S16)、応募者は、同期演奏の募集状況を認識することができる。
【0079】
そして、応募者が同期演奏への参加を所望する場合には、当該応募者のパーソナル携帯端末60の同期演奏応募情報送信手段68の機能により、中継サーバ40に対して、参加を所望する同期演奏募集情報を特定して、自らのパーソナル携帯端末60に紐付けされたカラオケ演奏端末80の識別情報(演奏端末ID)を含む同期演奏応募情報を送信し(S17)、中継サーバ40では、当該同期演奏応募情報を受信する(S18)。
【0080】
ここで、募集者に対して、応募者からの参加要求を受け入れるか否かを判断させる場合には、中継サーバ40の同期演奏応募者存在情報送信手段48の機能により、当該募集者のパーソナル携帯端末60に紐付けされたカラオケ演奏端末80に対して、同期演奏応募者存在情報を送信する(S50)。同期演奏応募者存在情報を受信したカラオケ演奏端末80では、表示装置84の表示画面に同期演奏応募者存在情報を表示して(S51)、同期演奏への応募者が存在する旨を報知する。
【0081】
そして、募集者が、応募者からの参加要求を受け入れる場合には、募集者のパーソナル携帯端末60の同期演奏許諾情報送信手段70の機能により、中継サーバ40に対して、同期演奏許諾情報を送信する(S52)。同期演奏許諾情報を受信した中継サーバ40は(S53)、同期演奏情報送信許可手段49の機能により、同期演奏情報の送信を許可する。同期演奏情報の送信が許可されると、同期演奏情報送信手段46の機能により、募集者及び応募者のパーソナル携帯端末60と、各パーソナル携帯端末60に紐付けされたカラオケ演奏端末80に対して、同期演奏を実施させるための同期演奏情報を送信する(S19)。
【0082】
なお、募集者に対して、応募者からの参加要求を受け入れるか否かを判断させない場合には、上述した各処理(S50〜S53)を省略して、募集者及び応募者のパーソナル携帯端末60とペアリングされたカラオケ演奏端末80に対して、同期演奏を実施させるための同期演奏情報を送信する(S19)。
【0083】
中継サーバ40から同期演奏情報を受信した募集者及び応募者のパーソナル携帯端末60と紐付けされたカラオケ演奏端末80では、表示装置84の表示画面に同期演奏情報を表示し(S20−1、S20−2)、各カラオケ演奏端末80を同期演奏モードに移行させる(S21−1、S21−2)。また、募集者及び応募者は、それぞれパーソナル携帯端末60の同期演奏情報取得手段69の機能により、表示された同期演奏情報62bを取得して(S22−1、S22−2)、メモリ62に記憶する。これにより、同期演奏モードに移行した各カラオケ演奏端末80において、募集者又は応募者からの選曲予約情報を受信して、同期演奏を開始させることができる。
【0084】
すなわち、同期演奏モードに移行した各カラオケ演奏端末80に紐付けされているパーソナル携帯端末60のいずれかから、選曲予約情報送信手段61の機能により、中継サーバ40に対して選曲予約情報が送信されると(S23)、中継サーバ40では、選曲予約情報中継手段47の機能により、同期演奏モードに移行した各カラオケ演奏端末80に対して、当該選曲予約情報を中継して送信する(S24)。
【0085】
同期演奏モードに移行した各カラオケ演奏端末80では、選曲予約情報受信手段106の機能により選曲予約情報を受信すると(S25−1、S25−2)、当該選曲予約情報に基づくカラオケ楽曲の演奏を開始させる(S26−1、S26−2)。
【0086】
上述した実施形態では、説明を容易なものとするため、同期演奏の募集者及び応募者をそれぞれ一人ずつとしているが、同期演奏の募集者及び応募者は複数存在してもよく、この場合にも、上述した各手段の機能により、任意の応募者の同期演奏希望に対して、複数の応募者が応募することができる。
【0087】
<他の実施形態>
本発明のカラオケ同期演奏システム10及びその周辺装置を構成する機器や手段は上述したものに限定されず、その利用目的に応じて、必要な機器や手段のみの構成としたり、適宜他の機器や手段を付加したりすることができる。また、各手段をそれぞれ別個のものとして構成するのではなく、複数の機能を統合した手段として構成してもよい。