(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5770701
(24)【登録日】2015年7月3日
(45)【発行日】2015年8月26日
(54)【発明の名称】ステッピングモータの駆動制御装置
(51)【国際特許分類】
H02P 8/12 20060101AFI20150806BHJP
【FI】
H02P8/12
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-222727(P2012-222727)
(22)【出願日】2012年10月5日
(65)【公開番号】特開2014-75931(P2014-75931A)
(43)【公開日】2014年4月24日
【審査請求日】2013年7月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000106944
【氏名又は名称】シナノケンシ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077621
【弁理士】
【氏名又は名称】綿貫 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100146075
【弁理士】
【氏名又は名称】岡村 隆志
(74)【代理人】
【識別番号】100092819
【弁理士】
【氏名又は名称】堀米 和春
(74)【代理人】
【識別番号】100141634
【弁理士】
【氏名又は名称】平井 善博
(74)【代理人】
【識別番号】100141461
【弁理士】
【氏名又は名称】傳田 正彦
(72)【発明者】
【氏名】小林 直樹
【審査官】
高橋 祐介
(56)【参考文献】
【文献】
特開2010−028949(JP,A)
【文献】
特開平03−155396(JP,A)
【文献】
特開平09−285190(JP,A)
【文献】
特開2011−101478(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02P 8/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転検出部の検出信号によりロータの位置情報及び速度情報をモータ制御部が取得してフィードバック制御を行ってモータコイルへモータ電流を出力するステッピングモータの駆動制御装置であって、
前記モータ制御部は、前記ステッピングモータを定電流制御するステップ駆動とベクトル制御する省電力駆動を含む複数の動作モードから任意の動作モードを選択可能なモード設定手段と、
前記モード設定手段による動作モードの選択に応じて実行される動作プログラムにおいて、前記ステッピングモータの動作の位置制定期間、低速期間または高速期間のそれぞれで前記ステップ駆動と前記省電力駆動の切替えを行う駆動切り替え部と、
前記駆動切り替え部で切り替えられた駆動方法に応じて前記ステッピングモータに励磁相を切り替えて前記モータコイルへモータ電流を出力するモータ電流制御部と、を具備し、
前記モード設定手段は、モータを始動してから停止させるまで、前記省電力駆動によりモータ電流のベクトル制御を行って省電力モードで駆動する第1動作モード、前記位置制定期間は前記ステップ駆動によりモータ電流を定電流制御する定電流モードで駆動し、低速運転期間及び高速運転期間は前記省電力モードで駆動する第2動作モード、前記位置制定期間及び低速運転期間は前記定電流モードで駆動し、前記高速運転期間は前記省電力モードで駆動する第3動作モード、前記位置制定期間及び高速運転期間は前記省電力モードで駆動し、前記低速運転期間は前記定電流モードで駆動する第4動作モードを有しており、前記各動作モードを外部機器又はスイッチを含む入力手段を通じて選択可能になっていることを特徴とするステッピングモータの駆動制御装置。
【請求項2】
前記モータ制御部は、前記ステップ駆動と前記省電力駆動に対応して各々位置と速度の両方又はいずれか一方のPID制御器を備えており、前記PID制御器の積分要素と微分要素がモード切替えの前後で各々更新されるように制御される請求項1記載のステッピングモータの駆動制御装置。
【請求項3】
前記モード設定手段は、ユーザーによる前記入力手段からの入力を待って、前記第1動作モード乃至第4動作モードのうちいずれか選択された動作モードに対応する動作プログラムを実行する請求項1又は請求項2記載のステッピングモータの駆動制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転検出部の検出信号によりロータの位置情報及び速度情報をモータ制御部が取得してフィードバック制御を行ってモータコイルへモータ電流を出力するステッピングモータの駆動制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ステッピングモータの駆動制御装置は、例えば特許第4979646号に開示されるものが知られている。このモータの駆動制御装置は、ステッピングモータをマイクロステップ駆動で始動し、回転子の速度が中高速になると、駆動切替器によって速度サーボ駆動に切り替え、停止位置に近づくとモータが減速し、低速となったところで駆動切替機によってマイクロステップ駆動に切り替えて停止するようになっている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−28949号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したステッピングモータの駆動制御装置は、低速領域でマイクロステップ駆動を行って高精度な位置決めを行い、それ以外の中高速領域では要求トルクに見合ったモータ電流を流す速度サーボ制御を行う。しかしながら、単一の駆動モードで駆動制御されているため、ステッピングモータを利用する場面が限定される。また、ステッピングモータは、駆動停止中でも常に定電流が流れて消費電力が増大してしまったりハンチングが発生したりする場合があり、さらにはモータの回転が安定する高速回転領域で回転トルクが不足して使用できなかったりする場合もあり、必ずしもユーザーのニーズに合致した態様でステッピングモータを利用できなかった。
よって、使用する場面に応じて、低速域で位置決め精度が高いステッピングモータの定電流制御(ステップ駆動)と、電力効率が良いサーボモータのモータ電流制御(省電力駆動)を適宜組み合わせ、ユーザーのニーズに合わせたステッピングモータの動作モードを選択できることが望まれる。
【0005】
本発明はこれらの課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、使用する場面に応じて、ステッピングモータのステップ駆動と省電力駆動を含む動作モードの中から任意の動作モードを選択してモータ駆動することで低騒音、低振動、省電力駆動を行える汎用性の高いステッピングモータの駆動制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記目的を達成するため、次の構成を備える。
回転検出部の検出信号によりロータの位置情報及び速度情報をモータ制御部が取得してフィードバック制御を行ってモータコイルへモータ電流を出力するステッピングモータの駆動制御装置であって、前記モータ制御部は、前記ステッピングモータを定電流制御するステップ駆動とベクトル制御する省電力駆動を含む複数の動作モードから任意の動作モードを選択可能なモード設定手段と、前記モード設定手段による動作モードの選択に応じて実行される動作プログラムにおいて、前記ステッピングモータの動作の位置制定期間、低速期間または高速期間のそれぞれで前記ステップ駆動と前記省電力駆動の切替えを行う駆動切り替え部と、前記駆動切り替え部で切り替えられた駆動方法に応じて前記ステッピングモータに励磁相を切り替えて前記モータコイルへモータ電流を出力するモータ電流制御部と、を具備したことを特徴とする。
上記構成によれば、モード設定手段によりステッピングモータの複数の動作モードから任意の動作モードを選択することで、駆動切り替え部で切り替えられた駆動方法(ステップ駆動又は省電力駆動)に応じてモータ電流制御部により励磁相を切り替えてモータコイルへモータ電流を出力する。
よって、ユーザーが使用する場面に応じて動作モードを選択して、位置制定期間においてホールディングトルクが高く低速期間で位置決め精度が高いステップ駆動と、高速期間で安定した回転が得られかつ電力効率が良い省電力駆動を使い分けることで、顧客の利用場面に応じてステッピングモータを低騒音、低振動、省電力で駆動することが可能となる。
【0007】
前記モード設定手段は、モータを始動してから停止させるまで、前記省電力駆動によりモータ電流のベクトル制御を行って省電力モードで駆動する
第1動作モード、前記位置制定期間は前記ステップ駆動によりモータ電流を定電流制御する定電流モードで駆動し、低速運転期間及び高速運転期間は前記省電力モードで駆動する
第2動作モード、前記位置制定期間及び低速運転期間は前記定電流モードで駆動し、前記高速運転期間は前記省電力モードで駆動する
第3動作モード、前記位置制定期間及び高速運転期間は前記省電力モードで駆動し前記低速運転期間は前記定電流モードで駆動する
第4動作モー
ドを有しており、これらの動作モードを外部機器又はスイッチを含む入力手段を通じて選択可能になっていることが望ましい。
即ち、前記モード設定手段は、ユーザーによる前記入力手段からの入力を待って、前記第1動作モード乃至第4動作モードのうちいずれか選択された動作モードに対応する動作プログラムを実行することが望ましい。
これにより、顧客がステッピングモータを使用する場面に応じてステップ駆動と省電力駆動を含む動作モードの中から最適な動作モードを選択して省電力化を図りながら必要トルク(回転トルク、ホールディングトルク)及び高効率が得られるのでステッピングモータの汎用性が広がる。
【0008】
前記モータ制御部は、ステップ駆動と省電力駆動に対応して各々位置と速度の両方またはいずれか一方のPID制御器を備えており、各PID制御器の積分要素と微分要素がモード切替えの前後で各々更新されるように制御されることが望ましい。
これにより、位置制定期間、低速度期間および高速期間のそれぞれでステップ駆動と省電力駆動の切り替えがスムーズに行え、運転切り替えにより動作が不安定になりモータ電流が乱れて振動や騒音が発生するのを防ぐことができる。
【発明の効果】
【0009】
上述したステッピングモータの駆動制御装置を用いれば、使用する場面に応じて、ステッピングモータのステップ駆動と省電力駆動を含む動作モードの中から任意の動作モードを選択してモータ駆動することで低騒音、低振動、省電力駆動を行える汎用性の高いステッピングモータの駆動制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】ステッピングモータの駆動制御装置のブロック構成図である。
【
図2】モータ駆動回路の一例を示すブロック構成図である。
【
図3】マイクロコンピュータにおいて実行される動作プロクラムの機能を示すブロック構成図である。
【
図4】第1,第2動作モードの一例を示す説明図である。
【
図5】第3,第4動作モードの一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係るステッピングモータの駆動制御装置の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。本実施形態では、一例として二相ステッピングモータの駆動制御装置のブロック構成について例示する。ステッピングモータは、PM型、VR型、ハイブリッド型のいずれであってもよい。
【0012】
図1のブロック図を参照して、二相ステッピングモータの駆動制御装置の概略構成について説明する。
二相ステッピングモータ1は、例えばPM型においてはロータヨークに永久磁石を設けた永久磁石ロータと、ステータコアの極歯の回りにモータコイルを巻き付けられたステータと、モータ軸に連結してロータの回転位置及び回転速度を検出するエンコーダ2(回転検出部)を備えている。エンコーダ2を用いることで、高信頼性(脱調レス)を実現している。尚、エンコーダ2に変えてホールIC等の磁極センサを設けてもよい。本実施例では二相ステッピングモータであるため、ステータには電気角で位相が180度異なるA相コイルとB相コイルが巻き付けられている。各相モータコイルには、後述するモータドライバ回路により所定のタイミングでモータ電流が流れる。
【0013】
上記ロータ位置及び速度を検出するエンコーダ信号(A/B位相、Z信号)はモータ制御部3(モータドライバ回路)に出力される。モータ制御部3は二相ステッピングモータ1へ励磁信号を出力する。モータ制御部3は、二相ステッピングモータ1をACサーボモータと同様にフルクローズドループでソフトウェアに基づいてフィードバック制御を行うことで、ロータ位置と回転速度が制御されるようになっている。
【0014】
モータ制御部3は、CPU,ROM,RAMなどの各種制御素子を備えたマイクロコンピュータ4とモータ電流を制御する電力制御回路5を備えている。また、二相ステッピングモータ1の動作モードを選択可能なモード設定スイッチ6を備えていてもよい。マイクロコンピュータ4は、パーソナルコンピュータ7に備えたモード設定用アプリケーションソフトウェアにより選択された動作モードに基づき二相ステッピングモータ1の動作を制御する。
また、モード設定スイッチ6によって、ユーザーがいずれかの動作モードを選択可能になっている。モード設定手段は、モード設定スイッチ6やパーソナルコンピュータ7等の外部機器を含む入力手段からの入力によりモード選択が可能となっている。尚、パーソナルコンピュータ7に代えて各種携帯情報端末(ノートパソコン、タブレットPC等)を用いることも可能である。
【0015】
モータ制御部3には、上位コントローラ8(例えばプログラマブルロジックコントローラ(programmable logic controller;PLC))からモータの回転指令や位置指令などの信号が入力される。マイクロコンピュータ4は、これらの信号入力や、エンコーダ2からのロータ位置・速度情報、電力制御回路5からのモータ電流情報に基づいてPWM(pulse width modulation:パルス幅変調)信号を生成する。
【0016】
次に
図2にモータドライバ回路の一例を示す。マイクロコンピュータ4は、PWMゲート駆動パルスを出力してA相ゲートドライバ9a,9bをON/OFFしてハーフブリッジ回路A,A
〜を通じてモータコイルのA相に通電する。同様にPWMゲート駆動パルスを出力してB相ゲートドライバ9c,9dをON/OFFしてハーフブリッジ回路B,B
〜を通じてモータコイルのB相に通電する。各ハーフブリッジ回路を構成する部品として、例えば高性能ゲートドライバとMOSFETを用いることにより低発熱で高効率化を実現することができる。各相コイルに流れる電流量は、電流センサ10a,10bにより検出される。モータ電流の制御は後述する動作モードにしたがってソフトウェアにより行われる。また、エンコーダ2の分解能にしたがって、ステッピングモータ本来の任意角度によるステップ駆動も行える。
また、マイクロコンピュータ4には、モータ駆動電源としてはA/D変換された例えば24V〜48Vのモータ駆動電圧が供給される。また、モータドライバ回路を異常電圧から保護するため過電圧保護回路11が接続されている。
【0017】
次に
図3において、マイクロコンピュータ4において実行される動作プロクラムの機能を示すブロック構成図を参照して説明する。
動作モードは、
図1に示すパーソナルコンピュータ7にインストールされたアプリケーションプログラムにより設定される。マイクロコンピュータ4は、ステッピングモータ1のステップ駆動と省電力駆動を含む複数の動作モードから任意の動作モードを選択可能になっている。マイクロコンピュータ4は、動作モードが選択されると、当該動作モードに対応するプログラムを実行し、目標軌跡生成部15において目標位置と目標速度の両方またはいずれか一方とエンコーダ2からの現在の回転速度・位置情報から新たにロータの回転速度や位置指令を出力する。
【0018】
また、目標軌跡が生成された動作プログラムが実行されると、ステッピングモータ1の動作を低速期間で速度制御する低速運転サーボと停止期間で停止位置を制定する位置制定サーボ(以下単に「低速、位置制定運転サーボ」という)14aと、ステッピングモータ1が安定回転する高速期間で速度制御する高速運転サーボ14bのいずれかが選択されてモータ駆動制御が行われる。また、駆動切り替え部の一例であるサーボ切り替え部12は、選択された動作モードに従い実行される動作プログラムにおいて、エンコーダ2からのロータ位置・速度信号に基づいて低速、位置制定運転サーボ14aと高速運転サーボ14bを切り替える。
【0019】
また、サーボ切り替え部12で切り替えられたサーボ(低速、位置制定運転サーボ14a又は高速運転サーボ14b)に応じてモータ電流制御部13に対して電流フィードバックゲイン、トルク指令、界磁指令、ロータ位相等の指令値が出力される。モータ電流制御部13はこれらの指令値入力にしたがって、PWM信号を生成して励磁相を切り替えてモータ電流をモータコイルに出力する。
【0020】
次に、モータ制御部3においてソフトウェアによって実行される動作モードの一例について
図4及び
図5を参照して説明する。
図4おいて、第1動作モードは、ステッピングモータを始動してから停止させるまで(期間I〜V)省電力駆動によりモータ電流をベクトル制御する省電力モードである。例えば、10rpm未満でスムーズな回転を必要としないユーザーや位置制定にステッピングモータと同等のホールド特性を求めないユーザーに向いている。このようにモータ始動から停止までモータ電流をベクトル制御することで、動作モード中最も省電力で電力効率が良い。但し、第1動作モードは位置制定期間や低速回転期間、ゴムベルトなどの弾性負荷の場合にサーボ制御が乱れるおそれがある。
【0021】
図4において、第2動作モードは、位置制定期間(ホールド期間I,V)はステップ駆動によりモータ電流を定電流制御する定電流モード(通常のステッピングモータ駆動)とし、低速運転期間(II,IV)及び高速運転期間(III)は省電力モード(ベクトル制御駆動)とする。
第2動作モードの場合、位置制定期間(ホールド期間I,V)中は、ステッピングモータの特徴である強いホールディングトルクによって安定した位置制定を行うことができる。
【0022】
図5において、第3動作モードは、位置制定期間(ホールド期間I,V)及び低速運転期間(II,IV)は定電流モード(通常のステッピングモータ駆動)とし、高速運転期間(III)は省電力モード(ベクトル制御駆動)とする。
これにより、位置制定期間(ホールド期間I,V)及び低速運転期間(II,IV)はステッピングモータの最大の利点である位置決め精度の高い定電流駆動を行い、回転速度が安定する高速運転期間(III)は省電力モード(ベクトル制御駆動)とすることで、低速から高速まで回転が安定し、全域にわたって低振動、低騒音で駆動することができる。
【0023】
また、第4動作モードは、モータ位置制定期間(ホールド期間I,V)及び高速運転期間(III)は省電力モードとし、低速運転期間(II,IV)は定電流モード(通常のステッピングモータ駆動)とする。
これによりステッピングモータが停止している時間が長い場合には省電力化を図ることができ、モータの駆動中は低速域から高速域まで安定回転させることができる。
【0024】
また、モータ制御部3は、ステップ駆動(定電流モード)と省電力駆動(省電力モード)に対応して各々位置と速度の両方またはいずれか一方のPID制御器を備えており、各位置と速度の両方またはいずれか一方のPID制御器の積分要素と微分要素がモード切替えの前後で各々更新されるように制御される。これにより、動作モード中に異なる運転へ切り替わった際に動作が不安定になりモータ電流が乱れて振動や騒音が発生するのを防ぐことができる。
【0025】
尚、動作モード第1〜第4動作モードについて説明したが、ソフトを改変してさらに追加の動作モードを設けるのは自由である。
また、ステッピングモータの定電流制御は、フルステップ駆動に限らずマイクロステップ駆動であってもよい。
また、本実施例では二相ステッピングモータについて説明したが、この三相以上の多相ステッピングモータであっても良いし、モータはインナーロータ型であってもアウターロータ型であってもいずれでもよい。
【符号の説明】
【0026】
1 二相ステッピングモータ
2 エンコーダ
3 モータ制御部
4 マイクロコンピュータ
5 電力制御回路
6 モード設定スイッチ
7 パーソナルコンピュータ
8 上位コントローラ
9a,9b A相ゲートドライバ
9b,9d B相ゲートドライバ
10a,10b 電流センサ
11 過電圧保護回路
12 サーボ切り替え部
13 モータ電流制御部
14a 低速、位置制定運転サーボ
14b 高速運転サーボ
15 目標軌跡生成部