(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
モバイルコンテンツ配信のシステムにおいて使用するための方法であって、前記システムはローカルに格納されたコンテンツを有し、かつワイヤレスサービスプロバイダからワイヤレスでコンテンツを受信することが可能であり、
前記システムが第1のワイヤレスサービスプロバイダからコンテンツを受信することを許可された領域内にあるか否かを判定するステップと、
番組ガイドの表示を可能にするステップと、
前記システムが前記許可された領域内に無い場合、前記ローカルに格納されたコンテンツからのチャンネルを含むが前記第1のワイヤレスサービスプロバイダからのチャンネルを含まない前記番組ガイドの表示を可能にするステップと、
を含み、
前記システムが前記第1のワイヤレスサービスプロバイダからのコンテンツを受信することが許可された領域内にあるとき、前記方法は、
前記第1のワイヤレスサービスプロバイダからライブワイヤレス番組ガイド情報を受信するためのユーザ信号が受信されたか否かを判定するステップと、
前記ユーザ信号が受信された場合、前記ライブワイヤレス番組ガイド情報を取得し、前記ローカルに格納されたコンテンツからのチャンネルと、前記ライブワイヤレス番組ガイド情報に含まれる前記第1のワイヤレスサービスプロバイダからのチャンネルとを含む前記番組ガイドの表示を可能にするステップと、
前記ユーザ信号が受信されていない場合、前記ローカルに格納されたコンテンツからのチャンネルを含むが前記第1のワイヤレスサービスプロバイダからのチャンネルを含まない前記番組ガイドの表示を可能にするステップと、
を更に含む、前記方法。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の原理は、飛行機、電車やバスなどの人々の移動手段が規定のカバーエリアを出入りするとき、人々の移動手段上のお客様、特に顧客に、娯楽番組などの無線放送サービスを、提供するためのシステムおよび方法を含む。ワイヤレスサービスプロバイダの規定カバーエリアはワイヤレスサービスプロバイダからサービスを受信することを許可されている領域である。例えば、衛星サービスプロバイダなどのワイヤレスサービスプロバイダからのサービスが米国本土(ハワイを除く)で受信することが認可される一方、カナダ、メキシコでは認可されないかも知れない。このような場合、米国本土は規定のカバーエリアであり、カナダとメキシコはワイヤレスサービスプロバイダの規定カバーエリア外である。
【0018】
米国本土が規定カバーエリアの例として例示的に用いられるが、ワイヤレスサービスプロバイダは米国本土のいくつかの部分を規定カバーエリアとし、米国本土内の他の部分を規定カバーエリア外とすることができる。規定カバーエリアは2つ以上の国にわたる領域及び/または切り離された領域を包含することができる。
【0019】
本発明の原理は主に飛行機のコンテンツ配信システムについて以下に記載されているが、本発明の原理の具体的な実現例は、本発明の範囲を限定するものとして扱われるべきではない。本発明の概念がモバイルコンテンツ配信システムの他のタイプにも有利に適用可能であることは当業者によって理解され、本発明の原理の教示によって知ることができる。例えば、本発明の原理の概念は、列車、バス、および他の人々の移動手段で使用されるコンテンツ配信システムとして実現することができる。これらのコンテンツ配信システムは、モバイルコンテンツ配信システムと呼ばれることもある。本明細書で使用されているように、モバイルコンテンツ配信システムは、特定のワイヤレスサービスプロバイダの規定カバーエリアの内外で移動することができるコンテンツ配信システムである。
【0020】
例示的な実施形態では、モバイルコンテンツ配信システムは、単一のワイヤレスサービスプロバイダによって提供されるサービスを提供しているが、本発明の原理は、2つ以上のワイヤレスサービスプロバイダによって提供されるサービスを提供するモバイルコンテンツ配信システムにも適用することができ、それぞれのサービスは例示的な実施形態における場合と同様に処理される。
【0021】
例示的なシステムインターネットプロトコル(IP)ベースのシステムとして記述されているが、本発明の原理は、他のIPパケットまたは非IPベースのシステムに適用することができる。購入単位は衛星サービスプロバイダまたは衛星全体のパッケージによって提供されるチャンネルが例示されるが、購入単位は、番組ガイドに記載されている番組であっても良い。
【0022】
図面に示した様々な要素の機能は、専用ハードウェアを使用するだけでなく、適切なソフトウェアに関連してソフトウェアを実行可能なハードウェアを介して提供することができる。プロセッサによって提供される場合、これらの機能は単一の専用プロセッサ、単一の共有プロセッサ、またはそのいくつかが共有可能な複数の個々のプロセッサによって提供することができる。
【0023】
さらに、用語 「プロセッサ」または「コントローラ」の明示的な使用は、ソフトウェアを実行可能なハードウェアを排他的に意味していると解釈されるべきではなく、暗黙のうちにデジタル信号プロセッサ(「DSP」)ハードウェア、ソフトウェアを格納する読み取り専用メモリ(「ROM」)、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、および不揮発性記憶装置を、それらに限定されずに含むことができる。また、原理、態様、および本発明の原理の実装のみならず、具体的な例の本明細書における記述は、その構造と機能的等価物の両方を包含することを意図している。さらに、そのような等価物は現在知られている均等物だけでなく、将来的に開発される等価物(すなわち、構造にかかわらず同じ機能を実行する開発された任意の要素)の両方を含むことが意図されている。
【0024】
従って、例えば、本明細書において示されたブロック図は、本発明の原理を具体化した例示的なシステムコンポーネント及び/または回路の概念図を表していることは、当業者によって理解される。同様に、任意のフローチャート、フロー図、状態遷移図、擬似コードなどは、コンピュータまたはプロセッサが明示的に示されているか否かによらず、実質的にコンピュータ可読媒体で表現され、コンピュータやプロセッサによって実行することが可能な様々なプロセスを表していることが理解される。
【0025】
特定の詳細について図面を参照して説明するが、幾つかの図において類似または同一の要素が同一の参照番号で示されている。最初に
図1を参照すると、本原理の1つの例示的な実施形態に従ったローカルコンテンツ及び/または衛星コンテンツを提供するための例示的なモバイルコンテンツ配信システム100の高レベルのブロック図が示されている。システム110は、デジタル衛星コンセントレータ及びディストリビュータ(DSCD)102、コンテンツサーバ及びシステムコントローラ(CSSC)110、イーサネット(登録商標)スイッチ108、一連の受信機(または座席ボックスデコーダ)120−1〜Nを含むことができる。受信機120−1からNは、それぞれ論理チューナ121−1〜N、MPEGデコーダ122−1〜N、電子番組ガイド(EPG)インタプリタ124−1〜N、コンテンツエンフォーサ125−1〜N、RTSPクライアント126−1〜N、アナログビデオエンコーダ127−1〜N、リモートコントロールユニット(RCU)受信機128−1〜N、映像表示ユニット(VDU)(図示せず)及び、クレジットカードリーダー(図示せず)を含むことができる。受信機120は、それぞれVDUをサービスし、それぞれのRCUから乗客のコメントを受ける。
【0026】
RCUは、ユーザの要求を入力するために示されているが、タッチスクリーン技術を使用することもできる。
【0027】
受信機120は座席の乗客のサービスを行う。各受信機120は、独立したボードに配置することができる。代替として、2つ以上の受信機120を単一の基板上に配置することができる。たとえば、座席の行が通路の片側に3つの席を含む場合、3つの受信機120を1つのボードに配置することができる。
【0028】
DSCD102は主にワイヤレスサービスゲートウェイとして動作し、本実施の形態ではモバイルコンテンツ配信システムのための衛星ゲートウェイとして動作し、CSSC110は主にシステム全体の操作とローカルコンテンツの挿入のための主要なシステムコントローラとして動作し、受信機120は主にビデオ表示をそれぞれ提供し、それぞれの乗客からユーザ入力を受信するために動作する。ローカルコンテンツは、CSSC110によってアクセス可能なように記憶装置(図示せず)に格納されている。CSSC110はローカルネットワークを介してDSCD102及び受信機120を制御し、この例では、パケットスイッチ108含む。パケットスイッチドネットワークが示されているが、回路スイッチドネットワークなどの他のスイッチドネットワークも同様に用いることができる。
【0029】
簡単に言えば、システム100が起動されたとき、DSCD102は衛星のトランスポンダ(衛星チャンネル)にロックすることを試みる必要があり、受信機120はそれぞれ特定の衛星チャンネルを選局することで現在の衛星のEPGの取得を試みる必要がある。本技術分野で公知のように、衛星チャンネルは、1つまたは複数のテレビ(TV)チャンネルまたは番組を搬送する可能性が有る。受信機120はDSCD102が衛星信号が存在していることを示すチャンネルにロックされるまでEPGデータを受信することができない。CSSC110は、特に、1つ以上の衛星サービスプロバイダの規定カバーエリアを示すデータを保存するためのメモリ(図示せず)を含んでいる必要がある。また、メモリはまた、特定のサービスプロバイダからの衛星サービスが各ルートで許可されているかどうか、どのチャンネルが各ルートで提供が許可されているかを示すデータ、パッケージ全体(衛星サービスプロバイダからのすべての衛星チャンネル)の価格、いくつかのチャンネルが許可されていない場合の割引価格、衛星チャンネルがEPGに表示できるかどうかを示す各ルート毎のデータを格納する必要がある。航空機が離陸する前にCSSC110は、CSSC110が価格設定と許可される衛星サービス/チャンネルを受信機120に知らせることができるように、出発地の空港と目的地の空港等のルートを示す情報を受信する必要がある。CSSC110はまた、CSSC110が、航空機が規定されたカバーエリア内にあるかどうかを判定できるように、例えばGPSを使用して航空機の現在位置を決定することができる。航空機が規定カバーエリアに入ると、CSSC110は受信機120に通知し、受信機120はそれぞれの乗客が衛星テレビを見たいと思うかどうかを尋ねるOSDの表示を有効にする。乗客が衛星テレビを視聴したいことを示している場合、対応する受信機120は衛星EPGを搬送する衛星チャンネルを選局するように動作する必要がある。受信された衛星EPGは、対応するVDUに表示される。乗客はその後衛星EPGを使用する衛星チャンネルのいずれかを選局しようとするかも知れない。乗客がすでに選局したチャンネルの支払いを済ませていた場合、受信機はそのチャンネルからの信号を表示する。乗客が支払いを済ませていないなら、受信機は選局したチャンネルを購入する乗客のために購入シーケンスを開始する必要がある。
【0030】
DSCD102は、衛星チューナと復調器104を介して、ライン117を通して映像コンテンツデータストリームおよび衛星サービスプロバイダからの対応する番組ガイド情報(図示せず)を受け取る。衛星オーディオ/ビデオ(AV)及びEPGストリームはAVストリーマ107に渡され、チャンネルがIPプロトコルにパッケージされて、パケットスイッチ108を含むローカルネットワーク上にストリーミングされる。
【0031】
この実施形態では、遅い衛星EPGカルーセルがすべての衛星トランスポンダで利用可能であるが、遅いカルーセルを使用する前に受信されるべきである高速ロード衛星EPGストリームはある特定のトランスポンダでのみ使用可能である。高速ロード衛星EPGストリームは、所定のPID(番組識別子)を有し、受信機120は、その特定のトランスポンダにチューニングし、そのPIDを選択することで、高速ロード衛星EPGストリームを受信することができる。
【0032】
DSCD102の機能は、受信機120がCSSC110で生成されたローカルコンテンツのためのガイドを取得できるように、受信したEPGパケットをローカルネットワークの存在を示すように変更することを含んでいてもよい。受信機120は単に、変更された衛星EPGパケットを待たずに、ローカルコンテンツのためのガイドを取得することもできる。
【0033】
さらに、DSCD102は、ローカルおよび衛星コンテンツ選局要求を受信し、要求されたビデオストリームを見つけることができる対応したマルチキャストグループアドレスを送信することによって受信機120に応答することで受信機120のサービスを行うリアルタイムストリーミングプロトコル(RTSP)サーバ106を含むことができる。ここで、RTSPサーバ106は、ローカルコンテンツの選局要求と衛星コンテンツの選局要求とを区別することができる。
【0034】
DSCD102は、RTSP要求に含まれている選局情報に応じてRTSP要求がローカルコンテンツに対するものであるか衛星コンテンツに対するものであるかを判定する。RTSP要求が衛星チャンネルのためのものであるなら、DSCD102は、要求されたチャンネルがローカルネットワーク上のIPマルチキャストに存在していることを確認する。その後、DSCD102は受信機120が要求されたAVストリームを受信するように選局すべきIPマルチキャストアドレスを有する受信機120に応答する。ローカルコンテンツの要求である場合、DSCD102は、そのローカルチャンネルのためのAVストリームのIPマルチキャストアドレスを有する受信機120にRTSP応答を送信する。いずれの場合も、受信機120はつぎにインターネットグループ管理プロトコル(IGMP)を使用して正しいIPマルチキャストストリームを受け入れる。
【0035】
また、衛星から受信したオーディオ/ビデオコンテンツおよび案内情報は、DSCD102によってスイッチ108を介してMPEGトランスポートストリームに類似したオーディオ/ビデオのデジタル衛星放送サービス(DSS)のトランスポートストリーム(TS)上の受信機120に送信することができる。
【0036】
CSSC110は、システム全体の操作とローカルコンテンツの挿入のための主要なシステムコントローラである。たとえば、ローカルコンテンツは、乗客に税関規定を指示する映像や乗客に安全注意事項を指示する映像を含んでもよい。
【0037】
さらに、ローカルコンテンツはCSSC110内に格納されている娯楽番組や映画を含むことができることに留意すべきである。CSSC110のコンポーネントは、とりわけ、AVストリーマ又はデータポンプ114、コンテンツスケジューラ112、ローカル電子番組ガイド(EPG)生成器116およびマスタコントローラ111を含むことができ、それぞれについて本明細書中で以下に記述する。
【0038】
AVストリーマ114はAVコンテンツを生成し、ローカルネットワーク上に適切な速度で、ストリーミング配信するように構成することができる。例えば、AVストリーマ114はデジタルビデオファイルからパケットを集めてリアルタイムプロトコル(RTP)/ユーザ・データグラム・プロトコル(UDP)/ インターネットプロトコル(IP)ストリームに、カプセル化することができる。ローカルチャンネルは一定の範囲に制限される。この実施形態では、各ローカルチャンネルは1つのTV番組のみを含んでいる。ローカルチャンネルのマルチキャストアドレスは、例えば式によって、ローカル選局要求から導出することができる。ローカルチャンネルのマルチキャストアドレスは、ローカル選局要求から導出することができるので、AVストリーマ114はローカルチャンネル用のマルチキャストアドレスをRTSPサーバに通知する必要は無い。代替として、RTSPサーバ106がローカル選局要求に含まれているチャンネル番号から対応するマルチキャストアドレスに通知することができるように、AVストリーマ114がマルチキャストアドレスとローカルチャンネル番号の間のマッピングをRTSPサーバ106に提供するようにしても良い。
【0039】
ローカルコンテンツはAVストリーム114によってアクセス可能な記憶媒体(図示せず)に記憶されている。
【0040】
コンテンツスケジューラ112は、ローカルガイドの拡張可能マークアップ言語(Extensible Markup Language)(XML)ファイルを使用することによって、ライン119を介してローカルコンテンツとローカルEPGストリームの挿入を制御することができる。例えば、AVストリーム114は、ローカルガイドXMLファイルが変更されたことを示すラインに沿った信号119を受信することができる。ローカルガイドXMLファイルはベースタイム、チャンネルリスト、番組リストと関連情報、チャンネル用のオプションの一時停止機能、ベースタイムによってオフセットすることが可能なファイルやスケジュールのファイル名を含んでもよい。
【0041】
コンテンツスケジューラ112のもう1つの機能は受信機120内のデコーダ122を強制チューニングさせるなどの制御コマンドを送信することにより受信機120と協調する動作が含まれる。強制チューニングはコンテンツスケジューラ112によって実行することができ、例えば、デコーダ122にローカルに挿入されたコンテンツを伝送するチャンネルを強制的に選局させ、ローカルに挿入されたコンテンツの再生が終了したときにデコーダ122に、以前に選局されたチャンネルを強制的に選局させる。
【0042】
本発明の原理によれば、コンテンツスケジューラ112は例えば、マスタコントローラ111の制御下で、各受信機120のための、エンフォーサのテーブルを含むエンフォースデータを作成し更新するため、各受信機120内のコンテンツエンフォーサ125は、チャンネルなどのサービスが、閲覧、アクセス、および/又は、EPGに表示できるか否か等を決めることができる。エンフォーシングデータは、少なくともチャンネルがEPGに表示できるかどうかとチャンネルを購入しているかどうかについての情報を含む必要がある。
【0043】
本発明の原理のいくつかの実装において、AVストリーマ114は、コンテンツスケジューラ入力のフロントエンドとしての役割を果たすことができる。例えば、AVストリーマ114は、ローカル番組、ローカルコンテンツのファイル名や「一時停止」(PAUSE)などの高レベルのコマンドのスケジュールに対応するXMLファイルを監視するように設定することができる。
【0044】
加えて、AVストリーマ114は、XMLファイルを解析し、以下に詳細に記載されているローカルEPG生成器116にガイド生成関連入力を供給することができる。一般的には、AVストリーマ114は、コンテンツスケジューラ112によって生成されたローカルガイドのXMLファイルを使用して制御できる。
【0045】
さらに、AVストリーマ114は、入力ライン118を介してコンテンツスケジューラ112に現在再生中のコンテンツを通知することができ、特定のコンテンツの再生が終了したとき、再生中(Now Playing)(NP)XMLファイルを通じてAVストリーマ114の状態を通知することができる。コンテンツスケジューラ112について後述するように、コンテンツの再生状態が、ローカルに挿入されたコンテンツを表示するためにコンテンツを一時停止または一時停止解除するのに役立つ。NP XMLファイルのフォーマットは、ベースタイム、タイムスタンプとすべてのチャンネルを参照することができるチャンネルリストを含めることができる。チャンネルリストには、チャンネル名、及びユーザ認識可能な番号、名前、ロゴ、および番組情報を含めることができるチャンネル・オブジェクトを含めることができる。
【0046】
ベースタイムは、それによってすべての番組の開始時刻と終了時刻、またはその他のイベントが測定される時刻を示すことができる。例えば、ベースタイムは全地球測位システム(GPS)の時刻1980年1月6日午前12:00とすることができ、すべての番組の開始時刻と終了時刻をこの時刻の後の合計秒数に対応させることができる。代替として、ベースタイムは飛行の初めに設定することができ、それによって番組の開始時刻と終了時刻が日毎に変更されることがなくなる。
【0047】
AVストリーマ114は、制御の目的でコンテンツスケジューラ112によって作成したローカルガイドXMLファイルを構文解析できるXMLパーサー(図示せず)を更に含むことができる。代わりに、XMLパーサーは、AVストリーマ114とは独立したものにすることやAVストリーマ114とローカルEPGジェネレータ116の両方でローカルガイドXMLファイルを解析することもできる。AVストリーマ114はチャンネルまたは番組の状態に変更がある時にはローカルガイドXMLファイルを監視することができる。
【0048】
EPGジェネレータ116はローカルEPGストリームを構築するために、ローカルガイドXMLファイルからのスケジュール情報を使用する。この実装では、高速ロードストリームと低速カルーセルストリームが作成され、適切な速度で、ローカルネットワーク上に送信される。特定のローカルチャンネルで伝送された高速ロードストリームは、EPG情報を遅いカルーセルストリームより速く送信することを可能にする。
【0049】
CSSC110内のマスタコントローラ111は、ハイレベルなシステムの運用と調整の全てを担当している。マスタコントローラ111は、各座席の乗客のクレジットカードの支払いを追跡し、DSCD102の構成設定を制御し、コンテンツスケジューラ112を制御し、コンテンツエンフォーサ125などの受信機120内の要素への専用通信チャンネルを有している。また、マスタコントローラ111はオペレータのコンソールからの入力(図示せず)を取り込む。
【0050】
また、マスタコントローラ111は、受信機120内のコンテンツエンフォーサ125への通信を介して受信機120のローカルまたは衛星放送チャンネルへのアクセスを拒否または許可を行うことができる。本発明の原理の1つまたは複数の実装においては、マスタコントローラ111は、乗客に表示する権限が与えられているEPG内のチャンネルのみがEPGに表示されるべく受信機120のEPGインタプリタ124と相互に作用するコンテンツエンフォーサ125を制御するために別々の通信チャンネルを使用することができることに留意すべきである。
【0051】
加えて、個々の通信チャンネルは、受信機がビデオコンテンツの表示のためにどのチャンネルを選局するかを制御するためにマスタコントローラ111によって利用することができる。例えば、受信機120は、顧客が支払いを行ったチャンネルのみを選局することが可能である。マスタコントローラ111は、各受信機についてクレジットカード読取り等の金融取引を追跡する。また、マスタコントローラ111は、受信機120と協働して、例えば、チャンネルを参照するための一意のチャンネルオブジェクト識別子を採用することによって、どのチャンネルが受信機の番組ガイドに表示されるかをコントロールすることができる。したがって、受信機120はすべてのローカルおよび衛星チャンネルのチャンネル情報を受信することができるとしても、本発明の原理に従い、すべてのチャンネルを含む番組ガイドを受信機120が表示しない場合がある。
【0052】
受信機120は、例えば、各客席のためにそれぞれビデオ表示を提供し、リモコンの入力を受信する。この例では、航空機内においてそれぞれの客席に1つの受信機が設けられている。
【0053】
受信機の構造は、ディレクTV(R)で使用されているものなどの標準衛星セットトップボックス(STB)で使用するソフトウェアおよびハードウェアに基づいていても良い。これら2つの要素がDSCD102に含まれているため、この典型的なシステムでは、受信機120は、RFチューナ及び復調器を有していない。受信機の一実施形態では、1つの受信機が1つの論理チューナを持つように制限されており、ハードウェアリソース(例えば、PIDフィルタ等)、ソフトウェアがより限られたものになる。この実施形態では、受信機120は、任意の時点において、ただ一つのチャンネルからパケットを受信して解析する可能性がある。このため、すべてのEPG情報の更新または収集が遅くなることがある。遅い衛星のEPGカルーセルは衛星のすべてのトランスポンダで利用可能であるが、遅いカルーセルを使用する前に受信されるべきである高速ロード衛星EPGストリームはある特定のトランスポンダでのみ使用可能である。例示的な実施形態では、DSCD102は、この高速ロードEPG信号を複製し、すべてのチャンネルまたはIPマルチキャストストリームにそれを含める機能を持っていない。
【0054】
例示的な実施形態では、DSCD102は、この高速ロードEPG信号を複製し、すべてのチャンネルまたはIPマルチキャストストリームにそれを含める機能を持っていない。
【0055】
別の実施形態は、各受信機120は2つの論理チューナを含んでおり、他方の論理チューナが現在のチャンネルの視聴に継続して使用されている間に常に一方の論理チューナが高速ロード衛星EPGストリームを監視することが可能である。以下においては、各受信機120が論理的チューナを1つだけ含む実施形態について更に説明する。
【0056】
衛星選局情報には、衛星、トランスポンダ周波数、および衛星サービスのための信号極性などの情報が含まれる。選局情報は、乗客からのチャンネル選択を対応するRCUから受け取り、選択信号が対応するリモコン受信機128によって受信されたとき、EPGインタプリタ124によって作成された統合されたEPG内のチャンネル情報に応じて対応するコンテンツエンフォーサ125によって導出される。選局要求が対応するコンテンツエンフォーサ125によって承認されると、この情報は、対応するRTSPクライアント126によって、RTSP選局要求に変換される。
【0057】
RTSP選局要求に応答して、DSCD102内のRTSPサーバ106は、要求されたチャンネルを表すマルチキャストアドレスを要求元の受信機120に送信する必要がある。DSCD102からIPマルチキャストアドレスを受信すると、要求元の受信機120内の論理チューナ121はインターネットグループマネージメントプロトコル(Internet Group Management Protocol)(IGMP)を使用して衛星チャンネルを選局してマルチキャストに参加し、PIDを使用してマルチキャストから選択したテレビチャンネルを受信する。
【0058】
MPEGデコーダ122は、ネットワークインタフェースと、対応する論理チューナ121を介してネットワークからマルチキャストオーディオ/ビデオストリームを受信する。ローカルAVストリームはCSSC110から送信されており、衛星AVストリームはDSCD102によってローカルネットワークに送出される。MPEGデコーダ122は、AVストリームを解析し、映像をデコードし、オーディオをデコードして、対応するVDUとヘッドセット(図示せず)への伝送のためにアナログビデオエンコーダ127にデコードされた映像と音声を提供することができる。
【0059】
MPEGデコーダ122は、マイクロプロセッサと周辺機器の組み合わせを1つの集積回路(IC)の上に構築されたシステム・オン・チップ(SOC)としてパッケージされるが、これに限定されない。
【0060】
EPGインタプリタ124は、ネットワークインタフェースと対応する論理チューナ121を介してネットワークからマルチキャストEPGストリームを受信する。ローカル番組ガイドストリームはCSSC110から送信されており、衛星ガイドストリームはDSCD102によってローカルネットワークに送出される。EPGインタプリタ124は各ガイドストリームをデコードし、ローカルおよび衛星の両方のガイドからの情報を結合して、対応するVDUで乗客に提示する1つの統合EPGを作成する。対応するコンテンツエンフォーサ125内のエンフォーサテーブルのデータ等のエンフォースデータによって表示が許されたチャンネルのみが、EPG内に表示されることが可能である。
【0061】
コンテンツエンフォーサ125は対応するEPGインタプリタ124と協働して提供されたエンターテインメント・サービスのための唯一の有効なチャンネルを表示する。すべての利用可能な衛星チャンネルがチャンネルラインナップ内に無い可能性が有る。コンテンツエンフォーサ125はまた、RTSPクライアント126と協働して顧客が見ることを許されているチャンネルのみ(例えば、支払い済みのチャンネル)を選局することが可能であることを確認する。
【0062】
コンテンツエンフォーサ125は、例えば、これらのアクションを制御するために使用される、一例として、エンフォーサテーブル(図示せず)と呼ばれる構造などのエンフォースデータを含む。エンフォーサテーブルはCSSC110内のコンテンツスケジューラ112によって、作成されかつコンテンツエンフォーサ125に送信される。
【0063】
コンテンツエンフォーサ125は、対応するリモコンからユーザ入力を受信するように動作することができる。
【0064】
この例におけるエンフォーサテーブルは、各チャンネルごとに、ローカルまたは衛星チャンネルが表示されたEPGに表示されるべきかどうか、ユーザがそのチャンネルの番組を見ることを許可されるか否かを決定するために必容な情報を提供する構造である。チャンネルがEPGに表示されている場合でも、例えば、乗客が支払を済ませていない場合など、チャンネルが特定の乗客によって見られない場合があることに留意すべきである。
【0065】
コンテンツエンフォーサ125へのすべてのアクセスは、例示的な実施形態では各ローカルおよび衛星チャンネルに関連付けられた固有の32ビットのチャンネル識別子に基づいているが、これに限定されない。この識別子は、EPGデータストリームからのチャンネルオブジェクトの識別子(ID)である。チャンネルオブジェクトは、チャンネルに関する情報を含んでいる。チャンネル毎に、表1に示す情報が、対応する受信機のメモリに格納されているエンフォーサテーブル(図示せず)に格納されている。
【0066】
購入単位に番組が含まれている場合、エンフォーサテーブルは、番組ごとに作成されるべきであることに留意されたい。番組は、EPG内の番組情報に応じてチャンネルにリンクすることができる。
【0067】
エンフォーサテーブルに加えて、エンフォーサデータは、単に衛星放送チャンネルがEPGに表示されず、購入に対して提供されることを示すものでも良い。
【0068】
顧客/乗客が対応するリモコンを使用してEPG上のそのチャンネルを選択することにより、特定のチャンネル(ローカルまたは衛星)を視聴するよう要求することができる。要求されたチャンネルがエンフォーサテーブルに従って購入されていない場合、受信機120内のコンテンツエンフォーサ125は、乗客がクレジットカードで支払うことができるオンスクリーンディスプレイ(OSDs)を乗客に提示する。支払情報は、ローカルネットワーク上の別個の制御チャンネルを介してCSSC101内のマスタコントローラ111に返送される。マスタコントローラ111はそのチャンネルに選局することができるように、CSSC110内のコンテンツスケジューラ112に受信機120内の対応するエンフォーサのテーブルを更新するように指示する。顧客がチャンネルを見ることを許可されると、そのチャンネルの選局要求はRTSPクライアント126によってRTSP要求に変換され、ローカルネットワークを介してDSCD102内のRTSPサーバ106に送出される。
【0070】
DSCD102内のRTSPサーバ106は、RTSP要求に含まれているチューニング情報に応じてRTSP要求がローカルコンテンツに対するものであるか衛星コンテンツに対するものであるかを判別する。それが衛星チャンネルに対するものであれば、DSCD102は、要求されたチャンネルがローカルネットワーク上のIPマルチキャストに存在していることを確認する。その後、DSCD102は、受信機120が要求されたAVストリームを受信するように選局すべきIPマルチキャストアドレスを有する受信機120に応答する。それがローカルで保存されているコンテンツの要求である場合、DSCD102は、そのローカルチャンネルのためのAVストリームのIPマルチキャストアドレスを有する受信機120にRTSP応答を返信する。いずれの場合にも、受信機120は、次に、IGMPを使用してIPマルチキャストストリームに加入する。
【0071】
衛星選局要求のためのマルチキャストが存在しない場合、RTSPサーバ106は未使用の衛星チューナ及び復調器の1つ104に選局要求で要求されたトランスポンダをチューニングし、未使用のAVストリーマ107の1つにトランスポンダから受信した信号をIPプロトコルにパッケージ化し、信号をローカルネットワーク上に流すことを要求する。衛星チャンネルのマルチキャストアドレスは、例えば決まった方式によって選局要求から導出することができる。代替として、AVストリーム107は、マルチキャストアドレスと衛星チャンネル番号の間のマッピングをRTSPサーバ106に通知することができ、RTSPサーバ106は選局要求に含まれるチャンネル番号から対応するマルチキャストアドレスを提供することができる。
【0072】
受信機120は衛星のEPGオブジェクトをキャッシュする機能を含んでいる。一実施形態では、受信機は、受信機のブートアップ時に、衛星のEPGストリームの可用性をチェックする。それらが利用可能でないなら、受信機は衛星EPGを構築するために受信機の起動の間にキャッシュ内の最新EPGオブジェクトを使用する場合がある。この動作は、システムの起動時に衛星信号が存在しない可能性のある状況のために設計されている。このような状況は、例えば、規定カバーエリアは米国本土に限定されているときに飛行機がハワイの地上にあるときや、例えば、嵐の間等、濃い雲が覆っているときなどに起こり得る。
【0073】
EPGストリーム内のEPGオブジェクトには多くの種類がある。これらのオブジェクトは、番組情報、スケジュール、トランスポンダの周波数、信号極性、その他のものに関する情報を含むことができ、衛星から来る多くのストリームの中から特定のストリームを見つけるために衛星チューナ及び復調器104に情報を供給することができる。
【0074】
ほとんどの場合、衛星コンテンツとローカルコンテンツの両方を同時に利用可能であるべきである。例えば、飛行機がそのワイヤレスサービスプロバイダの規定カバーエリアの外にある場合など、状況によっては、ワイヤレスサービスプロバイダの衛星放送番組が利用できない場合がある。時折、飛行機がそのワイヤレスサービスプロバイダの規定カバーエリア内であっても、飛行機の衛星受信アンテナの信号トラッキングが機体の動きについていけない場合がある。衛星信号が失われた場合、衛星からのIPマルチキャストストリームは、もはやローカルネットワーク上で利用できない。MPEGデコーダ122は、乗客が衛星チャンネルを視聴している場合、サービスの一時的な消失を説明するOSDが表示されるように、この衛星信号の損失の状態を受信機120内のコンテンツエンフォーサなどの他のプロセスに通知する。このポップアップOSDは通常の航空機の動作による(due to normal aircraft movement)(DTNAM)ものである。乗客がローカルチャンネルを見ている場合、サービスが中断されることがないためDTNAM OSDを表示することが要求されない場合がある。
【0075】
トランスポンダにロックすることができず、ローカルネットワークを介してその事象をCSSC110と各受信機120に通知することができる場合、衛星放送チューナ及び復調器104が、衛星信号の消失を検出することが可能である。
【0076】
一実施形態では、飛行機が、その衛星サービスプロバイダの規定カバーエリア内にある空港に向かって国際水域経由で飛んでいる場合、飛行機が、その衛星サービスプロバイダの規定カバーエリアの外にあっても、衛星サービスプロバイダからの衛星サービスは、統合されたEPGに表示することができる。例えば、ハワイ等の米国本土の外部から出発する、米国本土内のニューアーク、ニュージャージー州などへの飛行の場合、衛星信号が存在しない、すなわちシステムのスタートアップ時に信号を再生するための信号強度が受信機にとって十分ではない。この場合、衛星放送のEPGストリームは使用できず、受信機120によって受信されている唯一のEPGストリームは、ローカルに格納されたコンテンツに関連付けられたEPGストリームである。このように、受信機120のEPGインタプリタ124は受信機120に格納されているローカルのEPGストリームやキャッシュされた衛星EPGオブジェクトを使用することによって、統合されたEPGデータベースを構築する。キャッシュされた衛星EPGは、衛星放送サービスがまだ利用可能であるときに受信機120によって受信された最後の衛星EPGである。システムの起動後、飛行機がまだ衛星放送受信エリアの外にあるときに乗客が衛星チャンネルを選局しようとした場合、乗客はそのサテライトサービスが利用できないこと示すOSDを受け取るはずである。乗客が、飛行機が衛星受信領域内に入った後に衛星チャンネルを選局しようとするなら、彼らは正しいチャンネルを得ることができるはずである。受信機120が論理的なチューナを1つだけ含む場合に新たなガイドを再生成するためには受信機120は高速ロード衛星EPGストリームから統合されたEPGを再構築するために約30秒間の完全または部分的な再起動を経ることが必要とされ、乗客のサービスが、その期間中断されることなるため、この実施形態でキャッシュされたガイドが使用され続ける。
【0077】
この実施形態では、受信機120はそのコンテンツエンフォーサ125を通して、乗客に最新の衛星EPGを受信するために受信機120を再起動するかどうかを尋ね、乗客が受信機120を再起動することに同意した場合には現在のサービスが中断されることを乗客に警告するOSDを提供することができる。OSDは応答を入力する乗客のためのボタンを提供する必要がある。
【0078】
この実施形態では、受信機120はまたOSDを通して、サービスが途切れることがあり得るが、完全に再起動することなく最新の衛星EPGを取得することを乗客に提示することもできる。乗客が同意した場合、論理的なチューナ121は、高速ロード衛星EPGストリームを提供する衛星チャンネル(トランスポンダ)を一時的に選局し、その後ローカルまたは衛星チャンネルである以前のチャンネルに選局を戻すようにしてもよい。
【0079】
別の実施形態では、衛星サービスプロバイダからの衛星サービスは、飛行機が規定カバーエリア内にあるときに統合されたEPGに表示することができ、航空機がその衛星サービスプロバイダの規定カバーエリア外にある場合であっても衛星サービスは衛星信号を受信できなくなるまでまだ表示させることができる。この実施形態では、以下の基準を満たす便に適用される:規定カバーエリア内を出発し、衛星サービスプロバイダの規定カバーエリア外の都市に向かい、そのルートが規定カバーエリアを出た後目的地に到達する前まで国際水域上にあり、目的地に到達する前に、信号が国際水域上で消滅することが知られているもの。乗客がチャンネルまたは番組の視聴を開始したとき、または乗客が番組またはチャンネルを購入したとき、衛星サービスがフライトの冒頭で、限られた期間のみ利用可能になることを示す警告OSDが表示されることが好ましい。
【0080】
例えば、この例では衛星サービスプロバイダの規定カバーエリアである米国本土内を出発してハワイに飛ぶフライトで、モバイルコンテンツ配信システム100は、衛星サービスプロバイダからの衛星サービスを統合されたEPG内に表示し、信号を受信することができなくなるまで衛星サービスを提供することができる。衛星信号が失われると、衛星から発信されたIPマルチキャストストリームは、ローカルネットワーク上で使用できなくなり、受信機120は、その受信機によってサービスされる乗客が衛星チャンネルを視聴している場合、DTNAM OSDを表示する。衛星信号がもはや存在しない場合、統合されたEPGは、その衛星サービスプロバイダからのサービスを含めるべきではない。
【0081】
特定の状況下では、飛行機が規定カバーエリアを越えても、衛星信号がまだ存在している場合が有り、そのワイヤレスサービスプロバイダからのサービスは、飛行機が着陸するまで、続けることが許可される。これらの状況では、マスタコントローラ111が衛星チャンネルからの信号の乗客に対する堤供の停止をコンテンツエンフォーサ125に通知し、衛星サービスと統合されたEPG内での衛星サービスの表示を停止するエンフォーサテーブルを含むエンフォーサデータの更新をコンテンツスケジューラ112に指示することができるように、マスタコントローラ111は飛行機が着陸したことを示す信号(図示せず)を受信しなければならない。
【0082】
別の実施形態では、フライトがアメリカ本土内、即ち衛星サービスプロバイダのための例示の規定カバーエリアに短い時間しかいない場合(例えば、ロサンゼルスからハワイへ)は、飛行機のマルチメディア配信システム100は、その衛星サービスプロバイダから衛星サービスを提供しないようにプログラムすることができる。
【0083】
別の実施形態では、衛星サービスプロバイダからの衛星サービスは、飛行機が規定カバーエリア内にある場合にのみ統合されたEPGに表示することができる。飛行機がその衛星サービスプロバイダの規定カバーエリア外にある場合、その衛星サービスプロバイダからの衛星サービスは、EPGには表示されず、購入のための提供ができない。マスタコントローラ111はGPSが提供する座標(位置)がメモリに格納された規定カバーエリアの内側にあるか外側にあるかを判別することによって航空機が規定カバーエリア内にあるか領域外にあるかを判別する。
【0084】
フライトが規定カバーエリア、すなわち、この例では米国本土の境界を出たとGPS座標によって判別されたとき、CSSC110内のマスタコントローラ111はローカルネットワークのプライベート制御チャンネルを介して、衛星サービスの提供を停止し、衛星チャンネルが使用できなくなったことを示すOSDを提示することを受信機120のコンテンツエンフォーサ125に指示する必要がある。マスタコントローラ111は、ローカルネットワークのプライベート制御チャンネルを介して受信機120内のエンフォーサテーブルを更新し、コンテンツエンフォーサ125が、衛星放送チャンネルをEPG表示に示すことを許可しないようにする。ローカルに保存されているコンテンツのみが、残りの飛行の間に利用可能である。
【0085】
航空機が衛星サービスプロバイダの規定カバーエリア内であっても、その衛星サービスプロバイダからのサービスは天候や急速な航空機の移動などのために短時間利用できないときがあることに留意すべきである。この状況では、受信機120は乗客が衛星チャンネルや番組を見ている場合、信号が一時的に失われていることを示すDTNAM OSDを提供する必要がある。また、その衛星サービスプロバイダからの任意の衛星サービスを利用している乗客が全くいない場合でも、衛星チューナ及びモジュレータ104のうちの少なくとも1つは、信号が再び存在になったときにマスタコントローラ111と各受信機120にそれた通知されるように、常に信号をロックしようとする必要がある。
【0086】
この実施形態は、カナダのトロント等、米国外にある都市から出発した便、またはそれらの都市を通過した乗り継ぎ便、又は米国の外から出発した便に適用可能である。航空機がアメリカの外部から出発した場合、受信機120は衛星放送を受信し得るが、受信機120は、乗客に米国の衛星チャンネルを提供することが制限されなければなない。例では、規定カバーエリアは米国本土であることに留意されたい。
【0087】
航空機が米国本土を離れ、航空会社が衛星サービスプロバイダから衛星サービスを提供することを決定している場合、旅客は、衛星サービスが限られた期間だけ利用可能であることを示すOSDを介して通知される。
【0088】
この実施形態では、米国本土に入るときに新たな衛星EPGを取得することが望ましい。受信機120が論理的なチューナ121を1つだけ有している場合、論理的なチューナに高速ロード衛星EPGストリームに同調することを指令する以外に新たなEPG取得する方法はない。論理チューナ121が、ローカルチャンネルを見るために乗客によって既に使用されている場合、前述したように受信機を、完全または部分的に、再起動する必要があるため、サービスが中断される。
【0089】
信号ロックに基づいて衛星信号が存在するようになり、飛行機がGPSデータ基づくサービス境界内に存在するようになったとき、乗客には、衛星サービスが現在利用可能であることを乗客に通知するポップアップOSDを提示すべきである。マスタコントローラ111は、各受信機がそのOSDを表示することができるように、飛行機のすべての受信機120にその状態を通知する。乗客には、衛星放送チャンネルが利用可能かどうかを確認するため、またはローカルチャンネルに戻るためにガイドボタンを押す機会を提供される。乗客が対応するリモコンのガイドボタンを押した場合、EPGインタプリタ124はリセットされ、高速ロード衛星EPGストリームを取得することになる。これには、約30秒かかり、しばらくお待ちくださいと乗客に求めるOSDが表示されるべきである。エンフォーサテーブルがコンテンツスケジューラ112によって更新され、すべての有効な衛星チャンネルが乗客のEPGに表示される。そして、受信機は、異なるチャンネルのカテゴリとユーザーオプションを示すカテゴリ画面を最後の選局チャンネル(ローカルに保存されているチャンネルになる)と共にEPGディスプレイのコーナーに表示する。カテゴリ画面は以下のチャンネルカテゴリとユーザーオプションのリストを表示することができる:すべて、スポーツ、ニュース、情報、エンターテイメント、音楽、家族や子供、オーディオおよび言語オプション。オーディオおよび言語のオプションは、乗客が音声言語、メニューの言語、およびキャプション機能などのオプションを設定することができる。「すべて」のカテゴリを選択した場合、すべての衛星チャンネルを一つのEPGに表示することができる。それ以外の、他のカテゴリのいずれかが選択されている場合、選択したカテゴリに関連付けられている衛星チャンネルのみをEPG内に表示することができる。
【0090】
この時点で、EPGは乗客の指示の下に任意のローカルおよび衛星チャンネル情報を表示することができるべきである。このとき乗客はどのチャンネルにも選局を試みることができる。チャンネルがさらに支払いを必要とする場合、乗客は、前述した方法でチャンネルへのアクセスを購入することが可能である。
【0091】
乗客が以前に見ていたローカルチャンネルを視聴し続けることを望んでいる場合、乗客はポップアップOSD上のリターンボタンを押すこと、または、そのOSDをタイムアウトさせることができる。
【0092】
受信機120が衛星信号を取得して、所定のタイムアウト時間内に衛星番組ガイドをロードできる場合、上記の現在のEPGの取得は成功と見なされる。一旦高速ロード衛星のEPGストリームが完全に取得されると、カテゴリ画面が表示されるべきであり、マスタコントローラ111に通知されるべきである。受信機120が所定のタイムアウト時間内に衛星信号を取得して衛星番組ガイドをロードできない場合、リセットが失敗したと見なされ、マスタコントローラ111は同様に通知されなければならない。
【0093】
この実施形態では、カバーエリアに入ったときに衛星サービスの可用性を示すOSDが受信機120内のコンテンツエンフォーサ125で表示され、衛星チャンネル購入オファーをこの時点で乗客に提示することができるが、この時点より前に提示されないことが望ましい。飛行機がカバーエリアを出ようとしているときに衛星サービス/チャンネルの使用不能を示すOSDが表示されるべきであることも望ましい。OSDは、衛星放送番組の消失は航空機の位置が衛星サービスプロバイダの規定カバーエリアの外にあることによるものであることを説明する必要がある。衛星信号がまだ存在している場合でも、衛星信号を再生している受信機120は停止されるべきである。
【0094】
マスタコントローラ111は、航空機が規定カバーエリアを離れようとしているか規定カバーエリアに入ろうとしているかどうかを検出し、受信機120が正しい警告OSDを表示することができるように、ローカルネットワークを介して受信機120のコンテンツエンフォーサ125にその状態を通知する。マスタコントローラ111はまた、コンテンツスケジューラ112に受信機120内のエンフォーサのテーブルを更新するように指示する。
【0095】
一般的に、衛星サービスが、米国本土等のような衛星サービスプロバイダの規定カバーエリア内でのみ利用可能であることを示す一般的な「細目」が購入画面に表示されるべきである。
【0096】
この実施形態では、統合されたマニュアルに表示されているチャンネルと番組はライブ衛星放送のEPGストリームからのものでなければならない。キャッシュされた衛星EPG情報が乗客に提示するべきでない。ガイド内にチャンネルを表示する前にすべての必要な案内情報が受信されていることが望ましい。
【0097】
前述のように、規定カバーエリアを出入りする移動は、飛行機の中で全地球測位システム(GPS)を介して検出することができる。他の測位システムを使用することもできる。マスタコントローラ111は、それが特定の衛星サービスがその場所で受信することが承認されるかどうかを判定できるように、GPSから現在位置(図示せず)を受け取る。
【0098】
マスタコントローラ111は更に、乗客が、自身の席に割り当てられた受信機120を介して、ルート情報が入力されている場合、航空機が規定カバーエリアの内外であるかに応じてローカルおよび衛星サービスをパッケージ又はチャンネル毎に事前購入することができるように、好ましくは飛行機が離陸する前にルート情報を受け取るように動作可能である。航空機が規定カバーエリア内にない場合、モバイルコンテンツ配信システム100は、チャンネル毎ではなくパッケージとして衛星サービスを提供することができる。しかし、航空機が規定カバーエリア内にある場合、システムは、その両方を提供することを許可される。
【0099】
ルートは、各都市ペア用にあらかじめ定義されているので、ルート情報は、出発地と目的地の都市ペアによって表されても良い。代替として、ルート情報はマスタコントローラ111が提供するユーザインタフェース(図示せず)を介して手動で入力することができる。たとえば、マスタコントローラ111は飛行機のオペレータに開始位置と終了位置で表される1つ以上のセグメントを入力するオンスクリーンメニューを提供することができる。モバイルコンテンツ配信システムが車の中に有るときは、GPSによって計画されたルートは、ルート情報としてマスタコントローラ111に入力することができる。
【0100】
都市ペア情報は、フライトが、米国本土を離れるか、米国本土に入るか、または米国本土の境界に留まる予定かどうかを判定するために使用することができる。
【0101】
短い時間境界線を越えること(例えばカナダとの国境に沿っているとき)を処理するためにマスタコントローラ111は、GPSによって検出された位置が規定カバーエリアの境界に最も近い点から少なくともGPSの許容誤差を考慮に入れたしきい値だけ遠い場合にのみ、飛行機が境界外であると決定される。
【0102】
例えば、特定のワイヤレスプロバイダとの契約上の合意等の特定の状況下で、モバイルコンテンツ配信システム100は、特定のフライトのためにその特定の衛星サービスプロバイダからの衛星サービスを提供しないようにプログラムすることができる。これらのフライト上の衛星サービスの非提供の情報は、マスタコントローラ111のメモリに格納する必要がある。
【0103】
図面を理解より良く理解するためには、次の略語や用語を知っておくと便利である。
【0104】
都市ペア:航空会社のフライトの出発地と目的地の都市。この情報は、航空機から、例えば、航空機のドアが閉鎖した後にモバイルコンテンツ配信システム100に転送される。それは特に、どのローカルに保存されたローカルコンテンツおよび/または衛星コンテンツが飛行機で提供することができるかを判定するために使用される。
【0105】
事前販売:所定のフライトで衛星テレビ、および/またはローカルに格納されたコンテンツを観賞する権利がある時間の事前の購入を許可する。通常、購入はフライトで行われる。各受信機120は、クレジットカードリーダー(
図1には図示せず)を含む。
【0106】
高速ロード衛星EPGストリーム:テレビに表示される最低限の可視EPG(例えば、チャンネル番号)をすばやく埋めるために、特定のチャンネルで送信されるEPGストリーム。その他の情報のいくつかは、各チャンネルにおいて遅いカルーセルストリームによって時間の経過とともに、よりゆっくりロードされる。
【0107】
部分的な衛星サービス:イエス/ノー。飛行中に、システム100がワイヤレスサービス・プロバイダからの全体の衛星サービスを提供できない場合、システム100は衛星通信サービスを部分的にのみ提供することを考慮することができる。マスタコントローラ111は、都市ペアが入力された後、衛星サービスが完全にまたは部分的に提供されるかを決定することができる。
【0108】
LSP:モバイルコンテンツ配信システムにローカルに格納されたコンテンツのストリーミングを表す「局所格納プログラム(Locally stored Program)」の略を意味している。
【0109】
DTNAM:上述したように 「通常の航空機の移動に起因する(Due to Normal Aircraft Movement)」という意味である。これは、衛星通信サービスが一時的に利用できないことを乗客に示すポップアップOSDの頭文字をとったものである。動作停止の理由は、航空機の移動に起因する可能性がほとんどであるが、そうである必要はない。
【0110】
本発明の原理によれば、支払い、エンターテインメントサービスの提供は、地理的境界、都市ペア情報、および信号強度に基づいてサービス中であるかサービス停止であるかの修飾がなされる。
【0111】
ここで
図2を参照すると、実施形態について受信機120に関連する飛行中の状態遷移
図200を示しており、航空機が衛星サービスプロバイダの規定カバーエリア内にあるときにのみ衛星サービスプロバイダからの衛星サービスがEPGに表示させることができ、航空機が規定カバーエリアの外にある場合にはEPGに表示されることは許されない。
【0112】
図1のシステム100を参照して状態遷移図を説明する。
図2中の用語「DTVチャンネル」と「LSPのチャンネル」それぞれ、衛星放送チャンネルとローカルチャンネルを表す。状態遷移図は、6つの状態を含んでいる。衛星サービスが購入された後に上位3つの状態240、250、260が発生する。一旦サービスが購入されると、それはフライトの残りの部分でも購入されたままであり、受信機120は航空機が規定カバーエリアに入るように移動しているか出るように移動しているか、衛星信号が存在しているかどうか、に応じて状態240、250と260の間で遷移することができる。衛星サービスが購入される前に下の3つの状態210、220、および230が発生する。飛行の開始時に、各受信機120のためのサービスは、下の3つの状態のいずれかで開始される。乗客がどの衛星サービスも購入しなかった場合、乗客に関連付けられた受信機120は飛行中、航空機が規定カバーエリアに入るように移動しているか出るように移動しているか、衛星信号が存在しているかどうかに応じて、下の3つの状態210、220、および230の間で遷移することができる。
【0113】
フライトが規定領域の外部(例えば、この例ではカナダ)から出発した場合、サービスは状態210で開始する。航空機が離陸する前にマスタコントローラ111は都市ペアによって表されるか導き出すことができるルート情報、GPSからの現在位置から、航空機が規定領域外にあることを検出する。マスタコントローラ111は、航空機が規定カバーエリアの外にあることをレシーバ120に通知し、コンテンツスケジューラ112にエンフォーサテーブルを作成/更新し、それぞれの受信機120内のコンテンツエンフォーサ125に更新/作成されたエンフォーサテーブルを送信するように指示し、このためそれぞれのコンテンツエンフォーサ125によって衛星サービスプロバイダからの衛星サービスがそれぞれのEPGで表示することが許可されない。規定区域の外にあるので、衛星信号が存在するかしないかどうかは問題ではない。どちらの場合でも、乗客に対してはEPGで衛星放送チャンネルが表示されない。表示されたEPGにはローカルのサービスのみが示される。
【0114】
しかし、衛星EPGがまだ利用できないため、コンテンツエンフォーサ125は、OSDを介して衛星サービスのパッケージとしての販売を提供する一方、チャンネルごとの販売は提供しない。乗客が衛星サービスの購入を行った場合、コンテンツエンフォーサはマスタコントローラ111に通知し、マスタコントローラ111はコンテンツスケジューラ112にコンテンツエンフォーサの対応エンフォーサテーブルを乗客が衛星サービスをパッケージとして購入したことを示すように更新すること指示する。対応する受信機120は、状態260へ遷移するが、飛行機がまだ規定カバーエリア外にあるので、乗客は状態260で購入した衛星放送サービスを楽しむことはまだできない。
【0115】
フライトが進行を続けると、機体が規定カバーエリアに移動することがある。その時点で、状態250に示すように、マスタコントローラ111がGPSからの現在位置から航空機は規定カバーエリアに移動したことを判別し、コンテンツエンフォーサ125に通知し、エンフォーサテーブルを更新するようにコンテンツスケジューラ112に指示し、受信機120が、ローカルおよび衛星サービスを含む統合されたEPGを表示することを許可し、衛星信号が存在する場合、乗客が購入した衛星放送サービスを楽しむことを可能にする。受信機120のMPEGデコーダ122は、選局されたチャンネルでマルチキャストストリームを受信できた場合、衛星信号が存在していることを検出することができる。
【0116】
フライトが進行するにつれて、MPEGデコーダ122は、マルチキャストストリームが使用できなくなったときに衛星信号が失われたことを検出し、マルチキャストストリームが再び使用可能になったときに衛星信号が回復していることを検出することができる。この衛星信号の一時的な消失は、例えば、航空機の動き、雲、などによって引き起こされることがある。この場合、受信機120は状態250と240の間で移動する。衛星信号が存在しない間、乗客が衛星チャンネルを見ていた場合、信号の復帰まで、乗客はコンテンツエンフォーサ125によって指示されたとおりDTNAMポップアップOSDを見るはずである。乗客がローカルチャンネルを見ていた場合、衛星信号が失われたときに気がつく変化は無く、ローカルチャンネルを中断することなく視聴することができる。しかしながら、MPEGデコーダ122が衛星信号が存在しないと判定したときに、乗客が衛星チャンネルを選局しようとした場合、乗客はDTNAM OSDを受け取ることになる。
図2はローカルサービス(LSPチャンネル)が利用可能であることを明示的に示していないとしても、状態250を含む6つの状態全てにおいて乗客はローカルサービスを見ることが可能であると仮定されることに留意されたい。
【0117】
マスタコントローラ111によってフライトが規定カバーエリア内で出発したことが検出され、MPEGデコーダ122によって衛星信号が存在していると判定されると、受信機120は状態200で開始する。この状態では、一度乗客が衛星サービスをパッケージとして、またはチャンネルごとのどちらかで購入すると、受信機120は状態250に遷移し、LSPチャンネルと衛星放送の両方がEPGで表示され、見ることが可能になる。前述したように、衛星からの信号が到来し消失するのに応じて、フライトが規定カバーエリア内に留まる限り受信機120は状態240と250との間を移動することになる。
【0118】
しかしながら、フライトが規定カバーエリアの外側の領域(例えば、カナダ)に向かっている場合、マスタコントローラ111がこの状況を検出して、コンテンツエンフォーサ125に通知し、コンテンツスケジューラ112にエンフォーサテーブルを更新するように指示し、そのため状態260で示すように、その衛星サービスが利用できなくなる。LSPチャンネルなどのローカルサービスは引き続き利用可能である。
【0119】
マスタコントローラ111によって検出されるようにフライトが規定カバーエリア内から出発し、MPEGデコーダ122によって検出されるように衛星信号が存在しない場合、受信機120は状態230になる。コンテンツエンフォーサ125は受信機120が衛星チャンネルなどの衛星サービスをEPGに表示することを許容したままである。しかしながら、衛星信号が存在しない間に、ワイヤレスサービスプロバイダがチャンネルを再調整した場合、EPG内の衛星サービスは最新ではない(古くなる)ことがある。
【0120】
乗客が衛星信号が存在しない期間中に衛星パッケージやEPGの衛星チャンネル/番組を購入すると、受信機120は状態240に移行し、エンフォーサテーブルが更新されるが、MPEGデコーダ122は衛星信号が存在しないことを検出したままであるため、乗客は購入した衛星サービスを見ることができないままである。前述のように、購入状態が変更された場合、対応するエンフォーサテーブルは、変更を反映するためにコンテンツスケジューラ112によって更新される。
【0121】
ここで
図3を参照すると、どのようなときに衛星サービスなどのワイヤレスサービスが表示されたEPGに含まれることが可能であるかを示すフローチャート300が示されている。1つの衛星サービスプロバイダのみが示されているが、本発明の原理は、2つ以上の衛星サービスプロバイダに拡張することができる。サービスプロバイダの各々は、同様の方法で処理される。航空機が任意のワイヤレスサービス・プロバイダの規定カバーエリアの外にある場合、EPGにはローカルチャンネルのみが含まれる。航空機が2つ以上のワイヤレス・サービス・プロバイダの規定カバーエリア内にある場合、EPGはローカルチャンネルと2つ以上のワイヤレスサービスプロバイダが提供するチャンネルを含む必要がある。
【0122】
プロセスは、ステップ310から始まり、ステップ320においてマスタコントローラ111は、航空機が特定のワイヤレスサービスプロバイダの規定カバーエリア内にあるかどうかを判定する。航空機が規定カバーエリアの外部にある場合、コントローラ111は受信機120に通知し、コンテンツスケジューラ112に、エンフォーサテーブルやその他のエンフォースデータを更新して、ステップ360におけるようにコンテンツエンフォーサ125がEPGで衛星放送を表示しないように指示することができる。
【0123】
航空機が規定カバーエリアの内部にある場合、マスタコントローラ111は、受信機120に通知し、コンテンツスケジューラ112に、エンフォーサテーブルとその他のエンフォースデータを更新してコンテンツエンフォーサ125がEPG内に衛星放送チャンネルを表示できるようにすることを指示し、処理はステップ330に進み、受信機は、ユーザがライブ衛星番組ガイド情報を取得するかどうかを示すユーザ信号をその受信機が受信したか否かを判定する。ユーザ信号は、受信機からの問い合わせに応じて、またはユーザが例えばRCUのガイドボタンを押して、EPGを見るためのユーザ・インターフェースをアクティブにしたときか、またはユーザが見るために衛星チャンネルを選択したときに受信される。
【0124】
問い合わせは、ユーザがライブ衛星番組の情報を望んでいるかどうかをユーザに尋ねるOSDの形態で表示されることがある。ユーザは次に、ユーザ信号を提供するために、そのOSD内のボタンなどのユーザーインターフェイスを起動してもよい。
【0125】
受信機は、ユーザがライブ衛星番組ガイド情報を望んでいることを示すユーザ信号を受信した場合、プロセスはステップ340へ進み、受信機は高速ロード衛星EPGを取得するために所定の衛星チャンネルを選局する。ステップ340の前に、受信機は、例えばローカル・チャンネルからのビデオ信号等の現在のサービスが、例えば約30秒間中断されることを示すOSDを表示することによって、ユーザに警告を提示することができる。一実施形態では、受信機が再起動したとき、受信機は高速ロード衛星EPGを取得するための所定の衛星チャンネルを自動的に選局し、ステップ340は受信機を再起動することによって達成することができる。
【0126】
ステップ340において高速ロード衛星EPGデータが取得された後、受信機は、所定の衛星チャンネルを選局する前の最後の選局チャンネルに選局を戻してもよい。
【0127】
ステップ350において、受信機はローカルに保存されたコンテンツおよび衛星サービスプロバイダの両方のチャンネルを含むEPGの表示を可能にする。
【0128】
ステップ330において、受信機がユーザがライブ衛星番組の情報を望んでいることを示すユーザ信号を受信していない、とその受信機が判定した場合、プロセスはステップ360に進み、受信機がローカルチャンネルを含み、衛星サービスプロバイダからのチャンネルを含まないEPGの表示を可能にする。例えばユーザが別のOSDメニューに設けられたボタンをアクティブにするか、または単に所定の時間内に応答しないことによって肯定的でない応答を提供する場合、受信機は、その受信機が使用する信号を受信していないと判定するべきであることに留意すべきである。ユーザがライブ衛星番組情報を受信したくない理由の1つは、ユーザが自身の現在の視聴が中断されることを望まないことであり得る。
【0129】
別の実施形態では、受信機がライブ衛星番組情報を取得する意欲を示すユーザ信号を受信しないが、受信機は、衛星番組情報のメモリに格納されたキャッシュコピーに基づいて衛星サービスプロバイダからのチャンネルを含むEPGの表示を有効にするように設計することができる。受信機は、表示された無線EPG情報が最新でないことをユーザに示す必要がある。衛星番組情報のキャッシュされたコピーは、航空機が最後に規定されたカバーエリア内にあったときに、受信機が格納したコピーである。 EPGデータは、その後選局されたチャンネルで遅い衛星EPGストリームを使用して更新することができる。
【0130】
ステップ320が、受信側がマスタコントローラ111から情報を受信したとき、受信機によって実行されていると考えることができることに留意すべきである。
【0131】
EPGを表示する前に、コンテンツエンフォーサ125は、いくつかのチャンネルがEPGに表示することが許されていないかどうかを判定するために、例えば、そのエンフォーサテーブルおよび他のエンフォースデータ等の指標をチェックする必要がある。表示することが許可されないチャンネルがある場合、コンテンツエンフォーサ125は、EPGにそれらのチャンネルを含めるべきではない。
【0132】
ここで
図4を参照すると、どのようにして支払いを必要とするチャンネルが表示されることが可能になるかを示す典型的なフローチャート400を示している。プロセスは、
図1のシステム100を参照して説明する。例示的な実施形態において、表示の可能化は、CSSC110内のマスタコントローラ111と受信機120内のコンテンツエンフォーサ125によって主に達成される。
【0133】
プロセスは、ステップ401で開始し、ステップ403において、マスタコントローラ111によって都市ペアが入力されているか否かが定期的にチェックされる。都市ペアは、マスタコントローラ111に接続されたオペレータのコンソールを介して入力することができる。都市ペアは所定のルートを表し、マスタコントローラ111によってアクセス可能なメモリに格納されなければならない。都市ペアが入力されていない場合、各受信機120はステップ405において、そのコンテンツエンフォーサ125を介して、ディレクTV(R)のような、特定の衛星サービスプロバイダからの衛星サービスの事前販売を、パッケージとしてではなく、チャンネルごとに提供することができる。ステップ405において、コンテンツエンフォーサ125は、ユーザから無線通信サービスの購入を受け取ることができる。乗客はRCUを使用して商品を購入し、その購入が乗客にサービスを提供する受信機120の対応するリモコン受信機128で受信される。ユーザはまた、対応するクレジットカードリーダーを使用して購入の支払いを行う必要がある。事前販売は、各受信機120のコンテンツエンフォーサ125で表示されたOSDを介して提供することができる。コンテンツエンフォーサ125はマスタコントローラ111に購買情報を渡し、その結果マスタコントローラ111が購入の記録を保持し、その受信機120に関連付けられているエンフォーサテーブルを含むことができるエンフォースデータを作成および/または更新するようにコンテンツスケジューラ112に指示し、その結果コンテンツエンフォーサ125が衛星サービスをEPGに表示させるようにする。前述のように、乗客は、対応する受信機120に接続されたクレジットカードリーダーを使用してサービスの支払いを行っても良い。
【0134】
この段階では、衛星信号が存在していて航空機が衛星サービスプロバイダの規定カバーエリア内であっても、乗客はまだ購入した衛星チャンネルを見ることができないため、例えば衛星サービスプロバイダとの契約下で許可されているかどうかのように、航空会社が衛星サービスを提供できるかどうかが不明であることに留意すべきである。さらに、都市ペア情報がない状態で、マスタコントローラ111はルート情報を構築することができず、フルサービス(サービス/チャンネル全体)を提供できるのか又は一部のサービス(全体のサービス/チャンネルの一部)を提供することができるのかを判定できず、また衛星サービスが提供されている場合、フライトを通して提供されるか、又はフライトの一部分だけで提供されるかも判定できない。部分的なサービスが提供されている場合、すなわち衛星サービスがフライトの一部分だけで提供された場合、乗客があらかじめ了承すべきであり、価格が割り引かれるべきである。
【0135】
一旦航空機のドアが閉じ、都市ペア情報が利用可能であり、処理がステップ407に進むと、マスタコントローラ111が、航空会社がこのルートで衛星サービスを提供することを許可されているかどうかを判定する。マスタコントローラ111のメモリに格納されているデータ構造は、都市ペアに関する情報と、特定の衛星サービスプロバイダからの衛星サービスを提供することができるかどうか、および衛星サービスを提供できる場合はどのようなサービスまたはチャンネルが提供可能であるか、についてのそれぞれの情報とが含まれている必要がある。
【0136】
この都市ペアで衛星サービスを提供することが許可されていない場合、処理はステップ409に進み、マスタコントローラ111は衛星パッケージを購入した乗客に払い戻しを行い、エンフォーサテーブルを更新することをコンテンツスケジューラ112に指示し、この乗客に関連づけられた受信機120に、例えばOSDを介して、乗客に衛星サービスがこのフライトで提供されていないこと及び購入した分が返還されることを通知するよう指示する。
【0137】
ステップ407において、マスタコントローラ111が衛星放送サービスが提供できると判定した場合、プロセスはステップ411に移行し、マスタコントローラがすべてのチャンネルを含む完全なワイヤレスサービスを提供することができるか否かを判定する。部分的にしかサービスを提供することができない場合、マスタコントローラ111はすべての購入者に割引または一部返金を行い、コンテンツスケジューラ112に、エンフォーサテーブルを更新することを指示し、それらの乗客に関連付けられている受信機120に、例えばOSDを表示することにより、いくつかの衛星サービスはこのフライトで提供されていないことと、購入分は割り引かれていることを乗客に知らせるメッセージを提供するよう指示すべきである。
【0138】
マスタコントローラ111が、ステップ413において価格を割り引いたり、飛行中に衛星サービス全体を提供することができると判定した場合、処理をステップ415に進め、マスタコントローラ111は各受信機120に衛星パッケージの事前販売の提供を続行するよう指示する。航空機はこの時点で離陸する準備ができているか、離陸しているか、または既に飛行しているはずである。
【0139】
次に、マスタコントローラ111はステップ417において航空機が規定カバーエリア内にあるかどうかをチェックする。マスタコントローラ111が、航空機が規定カバーエリアの外にあると判定した場合、オペレータが入力することができる所定の時間待機する。次に、マスタコントローラ111はステップ421において各受信機120からの購入ステータスをチェックする。乗客が購入していない場合、マスタコントローラ111は、事前販売を提供することを関連する受信機120に指示する。いずれにしても、マスタコントローラ111は、ステップ417において航空機が規定カバーエリア内にあるかどうかをチェックし続ける。
【0140】
マスタコントローラ111において航空機が規定カバーエリア内にあると判定した場合、マスタコントローラ111はステップ423において衛星信号が存在するか否かを判別する。上述のように、衛星放送チューナ及び復調器104はトランスポンダにロックすることができる場合、衛星信号が存在しているか否かを決定することができる。それが可能であれば、衛星放送チューナ及び復調器104は衛星信号が存在していることをマスタコントローラ111および/または受信機120に通知すべきである。トランスポンダにロックできない場合、衛星放送チューナ及び復調器104はまた、ローカルネットワークを介してマスタコントローラ111および/または受信機120に衛星信号が存在しないことを通知する必要がある。
【0141】
マスタコントローラ111が衛星信号が存在しないと判別した場合、マスタコントローラ111は、ステップ427において予め定められた期間待機した後、ステップ423で再び信号をチェックする。マスタコントローラ111が衛星信号が存在していることを判別した場合、マスタコントローラ111は、衛星サービスがEPGに表示できるように、エンフォーサテーブルを更新することをコンテンツスケジューラに指示することができる。この時点で、乗客がチャンネルを見ることを選択した場合、関連する受信機120のコンテンツエンフォーサ125は、ステップ427において、そのチャンネルが購入されたかどうかを確認するために、そのエンフォーサテーブルをチェックする。チャンネルが購入されている場合、コンテンツエンフォーサ125はRTSPクライアント126にRTSP選局要求を構築して送信することを指示することにより、ステップ431において、乗客がチャンネルを見ることを可能にする。RTSP選局要求はRTSPサーバ106によって受信され、後者は論理的なチューナ121がマルチキャストに参加することによって要求チャンネルを選局するためのマルチキャストグループアドレスで応答する。
【0142】
コンテンツエンフォーサ125がチャンネルが購入されていないと判定した場合、コンテンツエンフォーサ125は、例えば、OSDを介して乗客にチャンネルを購入するオファーを作成する。衛星信号が存在しているので、販売はパッケージとして、またはチャンネルごとに提供することができる。
【0143】
フローチャートは単なる例示であり、受信機120が完全なまたは部分的な再起動を通して衛星EPGストリームを取得するように強制されるのか、キャッシュされたEPGオブジェクトを使用するかどうかは示されていない。これらの状況は、前述の様々な実施形態に示されている。
図4において、衛星サービスは、ローカルサービスとは別のパッケージとして提供されているが、販売は、ローカルおよび衛星サービスの両方を含むパッケージとして提供することができる。
【0144】
例えば、フライトが間もなく着陸するときなど、ある時点で、乗客にとってサービスを購入するのが遅過ぎることになることに留意されるべきである。到着予定時刻が、例えば30分等の、所定の時間範囲内のとき、衛星放送チャンネルは購入のために利用できなくなるため、マスタコントローラ111は、コンテンツスケジューラ112にエンフォーサテーブルの更新を指示する必要がある。
【0145】
図4は通信範囲(カバレージ)外(OOC)の動作が、規定領域の境界、都市ペア、信号ロックまたは強度、及びGPS位置の4つのパラメータの関数であることを示しているが、飛行機が規定カバーエリア内又はその外のどちらかに移動する際に進行方向や標高等の他のパラメータもさらに遷移を制限すると考えることができる。例えば、飛行機が規定カバーエリアの境界に沿って飛行しているときに、衛星サービスをオンオフすることによる望ましくない影響を最小限に抑えるためにこれらの2つのパラメータを使用することができる。
本発明は以下の態様を含む。
(付記1)
ローカルに格納されたコンテンツを有し、ワイヤレスサービスプロバイダからワイヤレスでコンテンツを受信することが可能なモバイルコンテンツ配信システム(100)で使用する方法であって、
前記システムが第1のワイヤレスサービスプロバイダからコンテンツを受信することを許可された領域内にあるか否かを判定するステップ(320)と、
前記システムが許可された領域内に無い場合、前記ローカルに格納されたコンテンツからのチャンネルを含むが前記第1のワイヤレスサービスプロバイダからのチャンネルを含まない番組ガイドの表示を可能にするステップ(360)と、
を含み、
前記モバイルシステムが前記第1のワイヤレスサービス・プロバイダからのコンテンツを受信することが許可された領域内にあるとき、前記方法は、
前記第1のワイヤレスサービスプロバイダからライブワイヤレス番組ガイド情報を受信するためのユーザ信号が受信されたか否かを判定するステップ(330)と、
前記ユーザ信号が受信された場合、前記ライブワイヤレス番組ガイド情報を取得(340)し、前記ローカルに格納されたコンテンツからのチャンネルと、前記ライブワイヤレス番組ガイド情報に含まれる前記第1のワイヤレスサービス・プロバイダからのチャンネルとを含む番組ガイドの表示を可能にするステップ(350)と、
を更に含む、前記方法。
(付記2)
前記ユーザ信号が受信されていない場合、前記ローカルに格納されたコンテンツからのチャンネルを含むが前記第1のワイヤレスサービスプロバイダからのチャンネルを含まない前記番組ガイドの表示を可能にする(360)ステップを更に含む、付記1に記載の方法。
(付記3)
前記ユーザが前記ライブワイヤレス番組ガイド情報を望んでいるか否かを問い合わせるステップを更に含む、付記1に記載の方法。
(付記4)
前記システムが前記第1のワイヤレスサービスプロバイダの許可領域外から許可領域内に移動したときに前記問い合わせるステップが実行される、付記3に記載の方法。
(付記5)
前記問い合わせるステップは、前記ユーザが前記ユーザ信号を提供するためのボタンを含むオンスクリーンディスプレイを表示するステップを含む、付記3に記載の方法。
(付記6)
前記システムは受信機を備え、前記受信機は第1のチャンネルを選局しており、前記ライブワイヤレス番組情報を取得するステップは、前記ライブワイヤレス番組ガイド情報を取得するために所定の無線チャンネルを選局するステップ(340)を更に含む、付記3に記載の方法。
(付記7)
前記所定のチャンネルから前記ライブワイヤレス番組ガイド情報が取得された後に、前記第1のチャンネルに選局を戻すステップを更に含む、付記6に記載の方法。
(付記8)
前記所定の衛星チャンネルを選局する前に、前記第1のチャンネルからのサービスが中断されることをユーザに警告するステップを更に含む、付記7に記載の方法。
(付記9)
ユーザ信号が受信されている場合、前記受信機をリブートするステップを含む、付記6に記載の方法。
(付記10)
前記システムが前記許可された領域内から前記許可された領域外に移動するとき、前記第1のワイヤレスサービスプロバイダのための第1の番組ガイド情報の第1のコピーを格納するステップを更に含む、付記1に記載の方法。
(付記11)
前記ユーザ信号が受信されていないとき、ローカルに格納されたコンテンツからのチャンネルと、第1の番組ガイド情報内の無線チャンネルとを含む前記番組ガイドの表示を可能にするステップを更に含む、付記10に記載の方法。
(付記12)
第1のワイヤレスサービスプロバイダの第1の無線チャンネルが前記番組ガイドに表示されることが許可されているか否かを表すメモリに格納されたインジケータをチェックするステップと、
前記インジケータが前記第1の衛星チャンネルの表示が許可されていないことを示す場合、前記第1の衛星チャンネルを前記番組ガイドから除外するステップと、
を更に含む、付記1に記載の方法。
(付記13)
前記ユーザ信号を判定するステップは、前記ユーザ信号が番組ガイドを見るための要求である場合、前記ユーザ信号が受信されていると判定する、付記1に記載の方法。
(付記14)
モバイルコンテンツ配信システム(100)であって、
前記システムがワイヤレスサービスプロバイダからコンテンツを受信することを許可された領域内にあるか否かを判定するシステムコントローラ(111)と、
ローカルコンテンツを格納する記憶媒体と、
前記ローカルコンテンツのための番組ガイド情報と前記ワイヤレスサービスプロバイダからの番組ガイド情報を取得する番組ガイドインタプリタ(124)と、
番組ガイドの表示を制御するコンテンツエンフォーサ(125)と、
を含み、
前記システムコントローラ(111)において、前記システムが前記許可された領域内にないと判定した場合、前記コンテンツエンフォーサ(125)は前記ローカルコンテンツからのチャンネルを含むが前記ワイヤレスサービスプロバイダからのチャンネルを含まない前記番組ガイドの表示を可能にし、前記システムコントローラ(111)において、前記システムが前記許可された領域内にあると判定した場合、前記コンテンツエンフォーサ(125)はワイヤレスサービスプロバイダからのライブワイヤレス番組ガイド情報を受信するためのユーザ信号が受信されているか否かを判定し、前記ユーザ信号が受信されている場合、前記番組ガイドインタプリタ(124)が前記ライブワイヤレス番組ガイド情報を取得し、前記コンテンツエンフォーサ(125)が前記ローカルコンテンツからのチャンネルと前記ライブワイヤレス番組ガイド情報に含まれるチャンネルとを含む前記番組ガイドの表示を可能にする、前記モバイルコンテンツ配信システム。
(付記15)
前記ユーザ信号が受信されていない場合、前記コンテンツエンフォーサ(125)は、前記ローカルコンテンツからのチャンネルを含むが前記ワイヤレスサービスプロバイダからのチャンネルを含まない前記番組ガイドの表示を可能にする、付記14記載のモバイルコンテンツ配信システム(100)。
(付記16)
前記番組ガイドインタプリタ(124)が前記ライブワイヤレス番組ガイド情報を取得する前に、前記コンテンツエンフォーサ(124)はユーザが前記ライブワイヤレス番組ガイド情報を望んでいるか否かを前記ユーザに問い合わせるメッセージの表示を可能にする、付記14に記載のモバイルコンテンツ配信システム(100)。
(付記17)
前記コンテンツエンフォーサ(124)は、前記モバイルコンテンツ配信システムが前記ワイヤレスサービスプロバイダの前記許可された領域外から前記許可された領域内に移動するとき、前記メッセージの表示を可能にする、付記16に記載のモバイルコンテンツ配信システム(100)。
(付記18)
前記コンテンツエンフォーサ(124)は、前記ユーザが前記ユーザ信号を提供するためのボタンを含むオンスクリーンディスプレイ上で前記メッセージの表示を可能にする、付記16に記載のモバイルコンテンツ配信システム(100)。
(付記19)
論理的なチューナー(121)を更に含み、第1のチャンネルを選局し、番組ガイドインタプリタ(124)が前記ライブワイヤレス番組ガイド情報を取得するように、前記論理的なチューナー(121)は所定の無線チャンネルを選局する、付記14に記載のモバイルコンテンツ配信システム(100)。
(付記20)
前記番組ガイドインタプリタ(124)が前記ライブワイヤレス番組ガイド情報を取得した後に、前記論理チューナー(121)は前記第1のチャンネルに選局を戻す、付記19に記載のモバイルコンテンツ配信システム(100)。
(付記21)
前記コンテンツエンフォーサ(124)は、前記論理チューナー(121)が前記所定の無線チャンネルを選局する前に前記第1のチャンネルからのサービスが中断されることを示す警告の表示を可能にする、付記20記載のモバイルコンテンツ配信システム(100)。
(付記22)
前記システムが前記許可された領域内から前記許可された領域外に移動するとき、前記番組ガイドインタプリタ(124)は前記ワイヤレスサービスプロバイダのための第1の番組ガイド情報の第1のコピーを格納する、付記14に記載のモバイルコンテンツ配信システム(100)。
(付記23)
前記コンテンツエンフォーサ(125)は、前記ユーザ信号が受信されていないとき、前記ローカルコンテンツからのチャンネルと、前記第1の番組ガイド情報に含まれるチャンネルとを含む前記番組ガイドの表示を可能にする、付記22に記載のモバイルコンテンツ配信システム(100)。
(付記24)
前記コンテンツエンフォーサ(125)は、前記ワイヤレスサービスプロバイダの第1の衛星チャンネルが前記番組ガイドで表示されることが許可されているか否かを示すメモリに格納されているインジケータをチェックし、前記第1の衛星チャンネルを表示することが許可されていないことを前記インジケータが示す場合、前記コンテンツエンフォーサ(125)は前記表示内の前記番組ガイドから前記第1の衛星チャンネルを除外する、付記14に記載のモバイルコンテンツ配信システム(100)。
(付記25)
前記コンテンツエンフォーサ(125)が前記ユーザのための番組ガイドを見る要求を受信したとき、前記コンテンツエンフォーサ(125)は、前記ユーザ信号が受信されていると判定する、付記14記載のモバイルコンテンツ配信システム。
(付記26)
モバイルコンテンツ配信システム(100)であって、
前記システムがワイヤレスサービス・プロバイダからコンテンツを受信することが許可された領域内にあるか否かを判定する手段(111)と、
ローカルコンテンツを格納する手段と、
前記ローカルコンテンツのための番組ガイド情報および前記ワイヤレスサービスプロバイからの番組ガイド情報を取得する手段(124)と、
番組ガイドの表示を制御する手段(125)と、
を含み、
前記判定手段(111)において前記システムが前記許可された領域外にあると判定した場合、前記表示制御手段(125)は前記ローカルコンテンツからのチャンネルを含むが前記ワイヤレスサービスプロバイダからのチャンネルは含まない前記番組ガイドの表示を可能にし、前記判定手段(111)において前記システムが前記許可された領域内にあると判定した場合、前記表示制御手段(125)は前記ワイヤレスサービスプロバイダからライブワイヤレス番組ガイド情報を受信するためのユーザ信号が受信されたか否かを判定し、前記ユーザ信号が受信されている場合、前記番組ガイド取得手段(124)は前記ライブワイヤレス番組ガイド情報を取得し、前記表示制御手段(125)が前記ローカルコンテンツからのチャンネルと前記ライブワイヤレス番組ガイド情報に含まれるチャンネルとを含む前記番組ガイドの表示を可能にする、前記モバイルコンテンツ配信システム(100)。
(付記27)
前記ユーザ信号が受信されていない場合、前記表示制御手段(125)は前記ローカルコンテンツからのチャンネルを含むが前記ワイヤレスサービスプロバイダからのチャンネルを含まない前記番組ガイドの表示を可能にする、付記26に記載のモバイルコンテンツ配信システム(100)。
(付記28)
前記表示制御手段(124)は、前記番組ガイド取得手段(124)が前記ライブワイヤレス番組ガイド情報を取得する前に、ユーザが前記ライブワイヤレス番組ガイド情報を望んでいるか否かを前記ユーザに問い合わせるメッセージの表示を可能にする、付記26記載のモバイルコンテンツ配信システム(100)。
(付記29)
前記表示制御手段(124)は前記モバイルコンテンツ配信システムが前記ワイヤレスサービスプロバイダの前記許可された領域外から前記許可された領域内に移動したときに前記メッセージの表示を可能にする、付記28に記載のモバイルコンテンツ配信システム(100)。
(付記30)
前記表示制御手段(124)は、前記ユーザが前記ユーザ信号を提供するためのボタンを含むオンスクリーンディスプレイ上に前記メッセージの表示を可能にする、付記28に記載のモバイルコンテンツ配信システム(100)。
(付記31)
選局手段(121)を更に含み、前記第1のチャンネルを選局し、前記番組ガイド取得手段(124)が前記ライブワイヤレス番組ガイド情報を取得するように、前記選局手段(121)は前記所定の無線チャンネルを選局する、付記26記載のモバイルコンテンツ配信システム(100)。
(付記32)
前記番組ガイド取得手段(124)が前記ライブワイヤレス番組ガイド情報を取得した後、前記選局手段(121)は、前記第1のチャンネルに選局を戻す、付記31記載のモバイルコンテンツ配信システム(100)。
(付記33)
前記選局手段(121)が前記所定の無線チャンネルを選局する前に、前記表示制御手段(124)は前記第1のチャンネルからのサービスが中断されることを示す警告の表示を可能にする、付記32記載のモバイルコンテンツ配信システム(100)。
(付記34)
前記番組ガイド取得手段(124)は、前記システムが前記許可された領域内から前記許可された領域外に移動するとき、前記ワイヤレスサービスプロバイダのための第1の番組ガイド情報の第1のコピーを格納する、付記26記載のモバイルコンテンツ配信システム(100)。
(付記35)
前記表示制御手段(125)は、前記ユーザ信号が受信されていないとき、前記ローカルコンテンツからのチャンネルと、前記第1の番組ガイド情報に含まれるチャンネルとを含む前記番組ガイドの表示を可能にする、付記34記載のモバイルコンテンツ配信システム(100)。
(付記36)
前記表示制御手段(125)は、前記ワイヤレスサービスプロバイダの第1の衛星チャンネルが前記番組ガイド内に表示されることが許可されているか否かを示すメモリに格納されているインジケータをチェックし、前記第1の衛星チャンネルを表示することが許可されていないことを前記インジケータが示す場合、前記表示制御手段(125)は前記表示内の前記番組ガイドから前記第1の衛星チャンネルを除外する、付記26記載のモバイルコンテンツ配信システム(100)。
(付記37)
前記表示制御手段(125)が前記ユーザのための前記番組ガイドを見る要求を受信したとき、前記表示制御手段(125)は前記ユーザ信号が受信されていると判定する、付記26に記載のモバイルコンテンツ配信システム。