特許第5770894号(P5770894)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5770894
(24)【登録日】2015年7月3日
(45)【発行日】2015年8月26日
(54)【発明の名称】放熱装置
(51)【国際特許分類】
   F28D 15/02 20060101AFI20150806BHJP
   H01L 23/427 20060101ALI20150806BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20150806BHJP
【FI】
   F28D15/02 102H
   F28D15/02 101A
   F28D15/02 102B
   H01L23/46 B
   H05K7/20 B
【請求項の数】6
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2014-157720(P2014-157720)
(22)【出願日】2014年8月1日
【審査請求日】2014年9月1日
(31)【優先権主張番号】201410165019.1
(32)【優先日】2014年4月23日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】505446862
【氏名又は名称】▲黄▼ 崇賢
(74)【代理人】
【識別番号】100093779
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】▲黄▼ 崇賢
【審査官】 安島 智也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−186366(JP,A)
【文献】 実開昭57−139085(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3163968(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F28D 15/02
F28F 1/32
H01L 23/427
H05K 7/20
G06F 1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の放熱フィンとヒートパイプとを備え、
複数の前記放熱フィンは、板厚方向に直列に接続されており、いずれも少なくとも1つの貫通穴が形成されており、前記貫通穴から延伸する凸環部が設けられており、前記凸環部の互いに対称である両側に前記凸環部と隣接する弧状孔が形成されており、前記弧状孔により前記凸環部の互いに対称である両側の局部環状壁と前記放熱フィンの本体とが分離し、
前記ヒートパイプは板厚方向に直列に接続されている複数の前記放熱フィンの前記貫通穴を貫通し、
前記ヒートパイプが複数の前記放熱フィンの前記貫通穴を貫通してから、前記凸環部の互いに対称である両側の前記局部環状壁をプレス加工により変形させ、複数の前記放熱フィンの互いに対称である両側の前記局部環状壁と前記ヒートパイプとの間に互いに対称である結合を形成することを特徴とする放熱装置。
【請求項2】
前記貫通穴の互いに対称である両側の前記局部環状壁と前記ヒートパイプとの変形量の平均が同じであることを特徴とする請求項1に記載の放熱装置。
【請求項3】
前記貫通穴の互いに対称である両側の前記局部環状壁と前記ヒートパイプとの間のプレス加工による結合面は、平面であることを特徴とする請求項1に記載の放熱装置。
【請求項4】
前記貫通穴の互いに対称である両側の前記局部環状壁と前記ヒートパイプとの間のプレス加工による結合面は、凹面であることを特徴とする請求項1に記載の放熱装置。
【請求項5】
前記ヒートパイプの管体は、円形を呈することを特徴とする請求項1に記載の放熱装置。
【請求項6】
前記ヒートパイプの管体は、薄平の楕円形を呈することを特徴とする請求項1に記載の放熱装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放熱装置に関し、詳しくは、放熱フィンとヒートパイプとの結合に関し、特に放熱フィンとヒートパイプの結合に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の放熱装置における放熱フィンとヒートパイプとの結合は溶接方式を採用する。溶接作業は、環境保護に不利であり、作業が煩雑で、熱閉塞現象も生じるので、より一層改善する必要がある。
【0003】
特許文献1に記載のヒートパイプと放熱フィンの結合方法は、放熱フィンに貫通穴を開設し、貫通穴に環状突壁を設け、治具及び側圧技術の組み合わせによりヒートパイプを貫通穴に嵌挿した後に、組立体を変形させることによってヒートパイプと放熱フィンとの結合を図る。しかし、前述の結合方法では、単にヒートパイプの上端の片側のみにおいて、側圧変形方式で貫通穴の環状突壁とヒートパイプとの間を結合させるため、前記ヒートパイプも貫通穴の環状突壁もいずれも片辺の効果しか生じないのである。実際は、平均かつ堅固な結合を確実に得ることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】台湾特許出願公開第200724016号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の結合方法では、その圧力が完全に変形の片側に偏って集中しているため、前記貫通穴の環状突壁とヒートパイプとの変形量を正確に把握することは不可能である。故に、両者の変形量が完全に同じになるように制御することは難しい。例えば、貫通穴の環状突壁の変形量がヒートパイプの変形量よりも大きい場合には、前記環状突壁がヒートパイプの管体を過度に圧迫することになり、ヒートパイプの損傷が起こる。また、例えばヒートパイプの内壁の毛細管構造が崩れて脱落または離脱すると、熱伝達機能が損う。あるいは、もし、貫通穴の環状突壁の変形量がヒートパイプの変形量よりも小さい場合、前記環状突壁がヒートパイプの管体を完全に圧迫することができず、必ず間隔隙間が生じる。故に、緊迫結合効果を得ることは不可能である。
【0006】
本発明は、放熱フィンとヒートパイプとが緊締に結合されている放熱装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による放熱装置は、複数の放熱フィンとヒートパイプとを備える。複数の前記放熱フィンは、板厚方向に直列に接続されており、いずれも少なくとも1つの貫通穴が形成されており、貫通穴から延伸する凸環部が設けられており、凸環部の互いに対称である両側に凸環部と隣接する弧状孔が形成されており、弧状孔により凸環部の互いに対称である両側の局部環状壁と放熱フィンの本体とが分離する。
ヒートパイプは板厚方向に直列に接続されている複数の放熱フィンの貫通穴を貫通する。
ヒートパイプが複数の放熱フィンの貫通穴を貫通してから、凸環部の互いに対称である両側の局部環状壁をプレス加工により変形させ、複数の放熱フィンの互いに対称である両側の局部環状壁とヒートパイプとの間に互いに対称である結合を形成する。
ことにより、放熱フィンとヒートパイプとの間に、互いに対称である両側の結合が形成される。よって、貫通穴の局部環状壁とヒートパイプとの変形量の平均が完全に同じになるように正確に把握することができる。そのため、最適な安定した結合効果を得ることができ、かつヒートパイプの管体を過度に圧迫することなく、貫通穴の局部環状壁とヒートパイプとを完全に密着にすることが確保される。故に、局部環状壁とヒートパイプとの間には完全にいかなる間隔隙間も存在することなく、緊締に結合する効果を確実に実現することができる。
【0008】
また、放熱フィンの貫通穴の互いに対称である両側の局部環状壁とヒートパイプとの間のプレス加工による結合面が平面であることで、両側が平均的に圧合される効果を得ることができる。
【0009】
また、放熱フィンの貫通穴の互いに対称である両側の局部環状壁とヒートパイプとの間のプレス加工による結合面が凹面であることで、両側が平均的に圧合される効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態による放熱装置の分解斜視図である。
図2】本発明の一実施形態による放熱装置を示す斜視図である。
図3】本発明の一実施形態による放熱装置を示す断面図である。
図4】本発明の一実施形態による放熱装置を示す斜視図である。
図5】本発明の一実施形態による放熱装置を示す断面図である。
図6】本発明の他の実施形態による放熱装置を示す断面図である。
図7図6の断面図である。
図8】本発明の他の実施形態による放熱装置を示す断面図である。
図9】本発明の他の実施形態による放熱装置を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(一実施形態)
図1図5に示すように、本発明の一実施形態による放熱装置は、主に複数の放熱フィン1と、1本のヒートパイプ2とを備える。
【0012】
なお、複数の放熱フィン1は板厚方向に直列に接続されており、各放熱フィン1のいずれにも、少なくとも1つの貫通穴11を有する。貫通穴11は、延伸する凸環部111を有する。凸環部111の互いに対称である両側には、それぞれ隣接する弧状孔12が開設されている。ことにより、前記凸環部111の互いに対称である両側の局部環状壁111aと、放熱フィン1の本体とが分離する。
【0013】
ヒートパイプ2は、板厚方向に直列に接続されている当該放熱フィン1の貫通穴11を貫通する。
【0014】
ヒートパイプ2が放熱フィン1の貫通穴11(図2図3参照)を貫通し、凸環部111の互いに対称である両側の局部環状壁111aをプレス加工により変形させ(図4図5参照)、放熱フィン1の両側の局部環状壁111aとヒートパイプ2との間には、互いに対称である両側の緊締な結合が形成される。
【0015】
前記貫通穴11の局部環状壁111aとヒートパイプ2との変形量は、互いに対称である両側のプレス加工方式を採用するため、局部環状壁111aとヒートパイプ2との変形量の平均が完全に同じになるように正確に把握することができる。そのため、最適な安定した結合効果を得ることができ、ヒートパイプ2の管体を過度に圧迫することなく、局部環状壁111aとヒートパイプ2との間にもいかなる間隔隙間が生じることはない。
【0016】
本実施形態では、局部環状壁111aとヒートパイプ2との間のプレス加工による結合面が平面であるため、両側が平均的に圧合される効果を得ることができることを意味している。
【0017】
(他の実施形態)
プレス加工による結合面は、平面に限定されるものではない。例えば図6図7に示す他の実施形態では、前記貫通穴11の局部環状壁111aとヒートパイプ2とのプレス加工による結合面は、凹面である。よって、両側が平均的に圧合される効果を得ることができる。
【0018】
従来のヒートパイプの形態において、寸法サイズの相異の他にも、円形管体を有するヒートパイプに限らず、例えば薄平の楕円形のヒートパイプであってもよく、その管体は、薄平の楕円形を呈する。
本発明の他の実施形態では、扁薄型ヒートパイプを適用し、図8に示すように、貫通穴の凸環部111の局部環状壁111aと、薄平の楕円形のヒートパイプ2’の管体との間のプレス加工による結合面は平面である。よって、両側が平均的に圧合される効果を得ることができる。
【0019】
また、図9に示すように、前記局部環状壁111aと薄平の楕円形のヒートパイプ2’との間のプレス加工による結合面は凹面である。よって、両側が平均的に圧合される効果を得ることもできる。
【0020】
本発明による放熱装置の放熱フィンとヒートパイプとの結合において、互いに対称である両側でプレス加工を行うことで、貫通穴の局部環状壁とヒートパイプとの変形量の平均が完全に同じになるよう、より正確に把握することができる。そのため、ヒートパイプを十分に保護することが可能であり、最適かつ安定である緊締な結合効果を兼ね備えることができる。
【符号の説明】
【0021】
1:放熱フィン
2:ヒートパイプ、
11:貫通穴、
111:凸環部、
12:弧状孔、
111a:局部環状壁、
2’:ヒートパイプ。
【要約】
【課題】放熱フィンとヒートパイプと結合有する放熱装置を提供する。
【解決手段】複数の放熱フィン1は、板厚方向に直列に接続されており、いずれも少なくとも1つの貫通穴11が形成されており、貫通穴11から延伸する凸環部111が設けられており、凸環部111の互いに対称である両側に凸環部111と隣接する弧状孔12が形成されており、弧状孔12により凸環部111の互いに対称である両側の局部環状壁111aと放熱フィン1の本体とが分離する。ヒートパイプ2は板厚方向に直列に接続されている複数の放熱フィン1の貫通穴11を貫通する。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9