(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5770900
(24)【登録日】2015年7月3日
(45)【発行日】2015年8月26日
(54)【発明の名称】ミシン目状孔付き蛇腹状ホイル及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
A47J 37/00 20060101AFI20150806BHJP
A47J 37/06 20060101ALI20150806BHJP
【FI】
A47J37/00 C
A47J37/06 331
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-182716(P2014-182716)
(22)【出願日】2014年8月21日
【審査請求日】2014年9月17日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】594195719
【氏名又は名称】阿部 猛
(72)【発明者】
【氏名】阿部 猛
【審査官】
大山 広人
(56)【参考文献】
【文献】
特開2010−088850(JP,A)
【文献】
特開平10−151075(JP,A)
【文献】
特開平07−313376(JP,A)
【文献】
特開2001−070177(JP,A)
【文献】
特開2014−129499(JP,A)
【文献】
特開平11−235528(JP,A)
【文献】
特開平11−235699(JP,A)
【文献】
特開2010−000555(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 37/00
A47J 37/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルミホイルを複数に連なる鋭角状の山折りと、鋭角状の谷折りに曲げ、前記谷折り底部の切取線に面して、ミシン目状孔を設けた伸縮自在の蛇腹状ホイルを構成し、前記蛇腹状ホイルを折り畳んで収納ケースに保持すると共に、適切範囲の長さに引き出し、前記収納ケースの出口側に、前記引き出された谷折り底部付近の裏側を支持するための谷折り受け部を形成して、前記収納ケースの開閉蓋の先端縁を谷折り間から挿入し、前記谷折り受け部に接して切り離すことを特徴とした収納ケース入りミシン目状孔付き蛇腹状ホイル。
【請求項2】
前記鋭角状の谷折り底部最下のV状曲げ溝部分の端部側に切り口を形成して、前記切り口の部分から先端縁を押えあてて、ミシン目状孔の切取線に面して逸れを防ぎながら、切り離しすることを特徴とした請求項1に記載の収納ケース入りミシン目状孔付き蛇腹状ホイル。
【請求項3】
一定の歯幅を要した駆動歯車と被動歯車による一対の歯車において、谷折り歯の部分にパンチング孔開け歯を一定の間隔で複数に配置し、一方の歯車の谷折り受け溝の部分に、前記パンチング孔開け歯を受けるためのパンチング歯受け孔を形成して、アルミホイルを、前記一対の回転歯車に挿入することにより、鋭角状の山折り、谷折りを折り曲げると同時に、前記パンチング孔開け歯によってミシン目状孔を開ける手段としたミシン目状孔付き蛇腹状ホイルの製造方法。
【請求項4】
一対の歯車内に、遊星歯車機構を構成した遊星歯車の凸歯で、ピストンスペース孔に装着されたパンチング孔開け歯を、前記一対の歯車の回転と伴いながら押圧し、前記パンチング孔開け歯をプレスしてミシン目状孔を開けることを特徴とした請求項3に記載のミシン目状孔付き蛇腹状ホイルの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、焼物のグリル網に用いる蛇腹状ホイル及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の山折り谷折りの蛇腹状ホイルには、谷折り部に穴を開けてグリル網の線条を被う焼き網防汚シート製造機があった。
(例えば、特許文献1参照)
【0003】
また、アルミホイルを蛇腹状に折り畳み使用時、引き伸ばして使用するものがあった。
(例えば、特許文献2参照)
【0004】
以下、特許文献1〜特許文献2に記載されている図面に基づいて説明する。
【0005】
特許文献1の
図1〜
図6において、焼き網防汚シート製造1は、山折り谷折り形状の下側プレート4及び上側プレート3の間にアルミホイル10を挟んで蛇腹状ホイルに形成し、先の尖った鋭角部分9のある貫通プレート5によって、谷折りの底部に穴6を開けて焼き網13に被い、穴6から焼物油を受け皿に落とす方法のものである。
【0006】
特許文献2の第1図〜第2図においては、谷折り山折りに折り畳まれた蛇腹状ホイルを使用時、受け皿に合せて広げ、大きい場合途中で切断して使用するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】 特開2010−88850号公報
【特許文献2】 実開昭62−93933号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
以上に述べた従来の特許文献1は、焼き網防汚シート製造機1及び貫通プレート5を用いて穴付き蛇腹状ホイルを製造するには、一連作る毎にアルミホイルを一々切断する面倒な製造手間と、製造機費用等の負担に問題があった。
【0009】
特許文献2は、折り畳まれた蛇腹状ホイルを受け皿に入る範囲の長さに引き伸ばして途中で切断して使用する場合、折り曲げた状態で保ちながら、両手で垂直に切り離すことが非常に困難であった。それに、従来のアルミホイルは、焼け付きやすく破損しやすいためその都度使い捨てて無駄があった。
【0010】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、これらを実現するためには、多連続的に連ねたアルミホイルの蛇腹状曲げ加工及び穴加工を同時に行なって生産の能率向上と共に、出来上がった蛇腹状ホイルをどのようにして収納し、それらに伴って切断をどのような手段で行なえばよいか、更に数回使えるようにすることを課題として実現することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は上記目的を達成するために、アルミホイルを複数に連なる山折り谷折りに曲げ、前記谷折り底部の切取線に面してミシン目状孔を設けると共に、前記谷折り底部最下のV状曲げ溝部分の前後端部側に切断用切り口を形成して伸縮自在の蛇腹状ホイルを構成し、前記蛇腹状ホイルを収納ケースに折り畳んで保持すると共に、適切範囲の長さに引き出し、前記切り口の部分からミシン目状孔の切取線に面して逸れを防ぎながら略垂直に切断し切り離しする。
切り離された蛇腹状ホイルをグリル網の平行線条に被って焦げ付き汚れ防止を行なう手段とし、蛇腹状ホイルは、線条に被った状態にして汚れるまで数回利用可能にする。そのためには、フッ素系樹脂及びシリコン系樹脂等をホイルの表面にコーティングを施すことを必須条件とする。
【0012】
上述の谷折り底部に設けたミシン目状孔は、切り離しやすくするため且つ、焼物油等を受け皿に垂れ落す役目とするほか、更に、両面焼き用グリル使用時、下方からの火力加熱を侵入しやすくして熱が伝わるような働きを持たせている。
ミシン目状孔は、焼物油等が受け皿に垂れ落ちる程度の大きさであればよい。
【0013】
ミシン目状孔の形状は、丸状のほか、楕円状、亀甲状等、意匠面に工夫し、切り離しやすくして考慮すればよく限定するものではない。
それに、伸縮自在の蛇腹状オイルを、下記の図3〜図5で示すように、収納ケースに折り畳んで収納しやすくするため山折り、谷折り面を、鋭角状に曲げ加工を施して、伸縮自在の蛇腹状ホイルを構成する。【0014】
端部側の切り口形成は、アルミホイルの厚さが約11マイクロメートルの超薄で蛇腹状に折り曲げて形成しているため、圧力次第でひ弱で広がり崩れやすく、それに復元力が衰える性質がある。
切り口は、谷折り底部のV曲げ溝状部分の端部側に設けて、最初の切断時、両手でも容易に切り離しやすくするために形成したものであるから、両手で切り離しするためには、なくてはならない重要な機能の役目を持たせる手段としたものである。
【0015】
その他の解決手段として、アルミホイルを複数に連なる山折り谷折りに曲げ、前記谷折り底部の切取線に面して、ミシン目状孔を設けた伸縮自在の蛇腹状ホイルを構成し、前記蛇腹状ホイルを収納ケースに収納して保持すると共に、適切範囲の長さに引き出し、前記収納ケースの出口裏側に、前記引き出された谷折り底部付近の裏側を支持するための谷折り受け部を形成して、前記収納ケースの開閉蓋の先端縁を谷折り間から挿入し、前記ミシン目状孔の切取線上面に、前記先端縁を押さえ当てると同時に、前記谷折り受け部に接して切り離す手段とする。
形成された谷折り受け部と立ち上り片で、引き出された蛇腹状ホイルのひ弱な谷折り裏側を一時的に支持することができる。
【0016】
上述の伸縮自在の蛇腹状ホイルの製造方法として、一定の歯幅を要した一対の歯車において、谷折り歯の部分にミシン目状孔開け用の突起状のパンチング孔開け歯を一定の間隔で複数に配置し、一方の歯車の谷折り受け溝の部分に、前記パンチング孔開け歯を受けるための貫通状のパンチング歯受け孔を形成して、アルミホイル未加工品を一対の歯車に挿入することにより、山折り、谷折りを折り曲げると同時に、ミシン目状孔を開ける手段としたミシン目状孔付き蛇腹状ホイルの製造方法を行なう。
【0017】
遊星歯車機構を構成した遊星歯車の凸歯で、ピストンスペース孔に装着されたパンチング孔開け歯を回転歯車と伴いながら押圧し、前記パンチング孔開け歯をプレスしてミシン目状孔を開けると共に、蛇腹状ホイル曲げの製造方法を構築する。
これらの製造方法において、歯車の内部を空洞にして、アルミホイルの加工切断片屑を吸引するための吸引装置を取り付けて、切断片屑が蛇腹状ホイルに混入しないように阻止する手段を行なう。
【発明の効果】
【0018】
谷折り底部最下のV曲げ溝状部分の端部側に形成された切り口から、ミシン目状孔の切取線に面して両手で逸れずに垂直に容易に切断し、切り離しができる。
それに、ミシン目状孔からは、焼物油が溜まらず受け皿に落とすことができて燃えることを防ぎ安全で更に、両面焼きグリル用に用いても、下方からの火力加熱が侵入して伝わりやすい効果がある。
【0019】
また、蛇腹状ホイルの表面に、フッ素系樹脂及びシリコン系樹脂等のコーティングを施すと焼き付かず破損が少なくなるため、グリル網の線条に被った状態にして置けば汚れるまで数回利用することができる。
【0020】
多連に連なる蛇腹ホイルを収納ケースに折り畳んで小さく収納し保持すると共に、適切範囲の長さに引き出して、ミシン目状孔に面して開閉蓋の先端縁を押し当てることによって、切断切り口より切取線方向の逸れを防止しながら垂直切断が容易にできる。先端縁にのこぎりギザ状を設けると更に切断しやすくなる。
【0021】
収納ケースの底部出口に設けた谷折り受け部と立ち上り片は、収納ケースから引き出されたひ弱な蛇腹状ホイルの谷折り底部付近の裏側部分を一時的に支持することができると共に、開閉蓋の先端部を谷折り間から挿入させると同時に切取線上面に押さえ当て、前記谷折り受け部に接して押えると切り離しやすくなる。
【0022】
製造方法においては、一対の歯車にアルミホイル未加工品を挿入することによって、谷折り、山折り及びミシン目状孔加工を同時に行なえて、歯車の回転を早めることで生産効率を高めて瞬時に大量数の製造が可能となる。
【0023】
歯車の空洞スペースに吸引装置を取り付けることによって、蛇腹状ホイル製品に切断片屑の混入阻止ができ安全である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】 本発明の蛇腹状ホイルを示す上方面からの斜視図
【
図2】 同
図1によるグリル線条に被ったA−A線拡大断面図
【
図3】 同
図1の実施例1による収納ケースから引き出し切断状態を示す側面断面図
【
図4】 同
図1の実施例2による収納ケースから引き出し切断状態を示す側面断面図
【
図5】 同
図1の実施例3による収納ケースから引き出し切断状態を示す側面断面図
【
図6】 同
図1における製造方法を示す歯車部分の斜視図
【
図7】
図6における一部省略した歯車部分のB−B線拡大側面図
【
図8】 遊星歯車機構による孔開け方法を示すB−B線拡大側面図
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態を
図1〜
図8に基づいて説明する。
【0026】
図1においては、蛇腹状ホイル1の上方面からの斜視図であって、複数の山折り2と複数の谷折り3によって、蛇腹状に折り曲げ谷折り3が底部最下となって、その部分の面が切取線4の位置を示している。
【0027】
谷折り3の底部最下には、切取線4に面して、一定の間隔をおいてミシン目状孔5が複数設け、両端部に形成された何れかの切断切り口25より、ホイルの垂直切断を容易にすると共に、焼物から出た油等を谷折り3に溜めないように下の受け皿6に垂れ落ちるようにする。
切断始めの谷折り端部に、切断切り口25があると、ひ弱な蛇腹状ホイルを崩れずに広がらず、より一層両手でも容易に切り離しやすくなる。
尚、先端縁12にギザ状の切断歯を設けて切断することも可能なため、必要に応じて選択し任意である。
更に、底部最下に設けたミシン目状孔5からは、両面焼きグリルに用いられるように、下からの火力加熱9が侵入しやすくして伝わりやすい手段としている。
【0028】
ミシン目状孔5の孔形状は、丸状、楕円状、亀甲状等何れでもよく、意匠を兼ねて切断が容易にできればどのような孔形状でもよい。
それに孔の大きさも、焼物油が垂れ落ちやすい大きさなら限定するものではない。
【0029】
図2で示すように、グリル網の線条7の本数分の山折り2を数えて、適切範囲の長さ8に切取線4からミシン目状孔5を利用して逸れないように切断し、グリル網の線条7を被う。
【0030】
ミシン目状孔5は、平行の線条7の間に谷折り3となってミシン目状孔5から焼物等の油が溜まらず受け皿6に瞬時に垂れ落して燃えないように防止する。
【0031】
更に、底部最下のミシン目状孔5は、下方からの火力加熱9が上方に向けられ侵入しやすくして両面焼きグリル用に適応できるようにしている。
【0032】
平行の線条7に山折り2が被っているため直接線条7に焼物が接触しないので、焼き付き、こびり付くことがなく、汚れ防止にもなってグリル内の洗浄が簡単である。
それに、ミシン目状孔5の位置が底部最下に設けているため線条7との間隔があり、線条7が汚れにくい手段としている。
【0033】
図3〜
図5による収納ケースに入れた各実施例においては、折り畳んだ蛇腹状ホイル1を収納ケース10から適切範囲の長さ8に引き出して、谷折り3の底部最下のミシン目状孔5の部分に、開閉蓋11の先端縁12を谷折り間28から挿入し、押し当てて、切断切り口25より、切取線4及びミシン目状孔5から逸れないように垂直に切断する。ミシン目状孔5が多連に並んでいるため、切断が容易で先端縁12の部分に切断歯が無くとも容易に垂直に切断ができ便利で無駄がでない。
【0034】
収納ケース10の底部出口に、谷折り受け部13を設けて、引き出されたひ弱な谷折り3の裏側を一時的に支持すると共に先端縁12を受け、加圧を容易にして切断時、切り離ししやすくする。
立ち上り片26を内外何れかに設けて、より一層の支持力を発揮する。立ち上り片26の立ち上げ高さは、低めにして出口を広げ、ひ弱な蛇腹状ホイルを崩れないように取り出しやすくする。
谷折り受け部13及び立ち上り片26の形状方法は、上述の他、多種多様に考えられ用途を選択して用いれば用を成すものである。
収納ケース10内の蛇腹状ホイル1が使用する毎、後部に空間が出るため、収納ケース10の外部に切り込みを形成した押し込み片27を設けると便利である。
【0035】
図6〜
図8において、一対の歯車で蛇腹折り曲げ及びミシン目状孔の製造方法を説明する。
一対の歯車とする駆動歯車14と被動歯車15をかみ合わせて山折り、谷折りを歯車で折り曲げ且つ、ミシン目状孔5も同時に行なう手段としている。
【0036】
駆動歯車14及び被動歯車15には、一定の歯幅16を設け、歯車同士の山歯及び谷歯を活用する。
駆動歯車14の山歯の部分とする谷折り歯17部分に、一定の間隔でミシン目状孔開け用のパンチング孔開け歯18を取付け、それらを受けるための被動歯車15の谷歯とする谷折り受け溝19の部分にパンチング歯受け孔20を形成して貫通させる。
パンチング孔開け歯18の形状は、一般の円柱状や特殊孔形状のクラフトパンチ等を用いる。
【0037】
被動歯車15の山折り歯21は、駆動歯車14の山折り受け溝22とかみ合い、駆動歯車14の谷折り歯17は、被動歯車15の谷折り受け溝19とかみ合う。
尚、パンチング孔開け歯18は、
図7で示すように、歯支軸29によって、ぶらんこ状に吊り下げた状態にして取り付けられ、駆動歯車14及び被動歯車15の歯車同士のかみ合いに支障ないように取り付けている。
【0038】
被動歯車15の内部に、空洞23のスペースを設けて吸引装置を取り付け、パンチング孔開け加工によって発生した切断片屑38の吸引を行なう。
【0039】
上述の谷折り歯17及び谷折り受け溝19等は、駆動歯車14又は被動歯車15何れの歯車でも用を成すもので用途によって位置を変更すればよい。
【0040】
図8においては、遊星歯車機構を構成して、パンチング孔開け歯18を上下可動によるピストン構造式手段とした孔開け方法を示した図であって、パンチング孔開け歯18が下方にプレスされてアルミホイル24にミシン目状孔5を開ける状態を示している。
【0041】
遊星歯車機構を構成した内歯車30と外歯車31の間にピストンスペース孔32を形成し、その内部に、スプリング33を介してパンチング孔開け歯18を装着する。
パンチング孔開け歯18は、スプリング33によって、駆動歯車14の内部方向に常時持ち上げられて外歯車31の内部に嵌め込まれている。
【0042】
太陽歯車34が回転すると、同時に遊星歯車35が駆動歯車14及び被動歯車15を回転させる。
ミシン目状孔5を開ける場合、遊星歯車35が回転すると、凸歯36でパンチング頭部37に接して、パンチング孔開け歯18をプレスし、同時にパンチング歯受け孔20に挿入してミシン目状孔5が形成される。
空洞23の内部に溜まったアルミホイルの切断片屑38を吸引装置によって吸引されアルミホイル製品に混入しないようにする。
【0043】
上述の、歯車による加工方法は、平歯車同士の組合せや、キャタピラー状歯車同士の組合せ或いは、平歯車とキャタピラー状歯車同士の組合せ等、多種多様に同様なパンチング孔開け歯18を用いて適応されるものであるから、これらの歯車同士の機種を用いれば用を成すものである。
【0044】
それに、上述の切断切り口25の形状は、V状、U状或いは、のこぎり歯状のギザを形成しても同様な効果があり用途によって選択すればよい。
【0045】
尚、請求項に記載の切り口25は、更なるより一層容易に切り離しやすくするために形成したものであって、必ずしもなくてはならないものでもなく、ない場合は、先端縁12にギザ状の切断歯を設けて切断してもよく、用途によって選択し任意である。
【符号の説明】
【0046】
1 蛇腹状ホイル
2 山折り
3 谷折り
4 切取線
5 ミシン目状孔
8 適切範囲の長さ
10収納ケース
12先端縁
13谷折り受け部
14駆動歯車
15被動歯車
16歯幅
17谷折り歯
18パンチング孔開け歯
19谷折り受け
溝
20パンチング歯受け孔
21山折り歯
22山折り受け溝
23空洞
25切り口
26立ち上り片
28谷折り間
29歯支軸
30内歯車
31外歯車
32ピストンスペース孔
35遊星歯車
36凸歯
37パンチング頭部
38切断片屑
【要約】
【課題】 従来、グリル網に被う魚焼用の蛇腹状ホイルには、蛇腹状ホイルの切断方法や、収納及び保管する手段がなかった。それに、蛇腹状ホイルを専用折り曲げ製造機を用いると手間がかかる不便と、製造機の費用等の負担に問題があった。
【解決手段】蛇腹状ホイルの谷折りの底部にミシン目状孔を設けると共に、端部側に切断切り口を形成して切り離しやすくする。これらの蛇腹状ホイルを収納ケースに入れ引き出し、収納ケースの出口底部に谷折り受け部を形成して、開閉蓋の先端縁を谷折り底部のミシン目状孔に押し当てて、前記谷折り受け部に接して切断する。製造面においては、一対の歯車にホイルを挿入して蛇腹状に曲げると同時に孔を開ける。
【選択図】
図1